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検索結果 168 件

  • 1 / 1

  • Ⅳ.宇宙における総合学の取り組み─月を人類共有のコモンズに─

    清水 順一郎 日本航空宇宙学会誌 71 (9), 252-260, 2023-09-05

    ...と忍耐力に頼るだけでは「危ない」という気持ちに支配される.このために,先駆者Gerard O’Neillのアイデアに再び着目する.地球という閉じた系だけで考えるのではなく,地球─月圏で考える方向を模索してはどうだろうか.本稿では,このアイデアにも留意しながら,人類と地球の危機を緩和するための糸口として,「月の開発利用」をO’Neillとは別の視点から検討する.そのポイントは,「月を地球のコモンズ(共有地...

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  • モンゴルの隣接遊牧民が所有する家畜ウマの草原利用:GPS追跡による重複度評価

    伊藤 健彦, 森永 由紀, 篠田 雅人, Tserenpurev BAT-OYUN, Yadamjav PUREVDORJ, 土屋 竜太 沙漠研究 33 (1), 85-90, 2023-06-30

    <p>複数の遊牧民が同じ空間を利用する,モンゴルの草原の持続的利用を考えるためには,同じ地域を利用する可能性のある家畜の動きを同時かつ長期的に観測する必要がある.共有草原における複数遊牧民の利用実態を把握するために,馬乳酒の名産地であるモンゴル北部のボルガン県モゴド郡で遊牧を営む2軒の隣接遊牧民が所有する家畜ウマを対象に,GPS首輪を用いた1年以上の同時追跡を行い,行動圏と利用分布重複を解析した…

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  • 共有資源管理の原則とアグロエコロジーの考察

    小張 真理子 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 61-, 2021-05-24

    ...国際社会は共有地及び共有資源というコモンズを維持していくための政策形成や様々なプロジェクトに取り組んできたものの、共有資源管理システムは消滅する傾向にある。近年、アグロエコロジー運動が世界各地で活発な動きをみせており、国連食糧農業機関(FAO)も工業型農業のオルタナティブとしてアグロエコロジー政策を推進している。...

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  • 「感情」と「血」の経済

    西川 慧 文化人類学 85 (1), 022-041, 2020

    ...その背景には、慣習復興運動の結果として中央政府から返還された村落共有地が使用可能になったことがある。2010年代にはガンビールの買い取り価格が高騰したため、利益を求めて多くの人びとが共有地を開墾し、畑へと変えていった。先行研究では、共同性を強調する慣習法復興運動の理念にもかかわらず、生産手段の私有化と、その不均等な配分のために非人格的な資本主義的関係が出現したと論じられている。...

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  • こむば:芸術大学の共有資源を皆で活用するためのコモンズデザイン

    古立 守, 清水 泰博, 須永 剛司 日本デザイン学会研究発表大会概要集 67 (0), 436-, 2020

    ...あるいは、伝統的な共有知(入会地)で、共同体が管理し利用する茅場や牧草地などの共有地。</p><p>;</p><p>; 本研究は芸術大学内における「各科生徒及び教職員のもつ専門性とその周辺知識」という資源を皆で活用するコモンズの仕組みとその姿をデザインしたものである。共有資源の活用のため夕方立ち寄れるBarをデザインした。これを「こむば」と命名した。...

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  • 住民自立型まちづくりにおけるファンドとしての財産区の資源活用可能性に関する一考察

    吉積 巳貴, 小林 広英, 平井 聡 都市計画論文集 54 (3), 1313-1319, 2019-10-25

    ...<p>本研究は、南あわじ市福良町の自立的なまちづくり活動事例を通して、地域資源を活用して住民主体型のまちづくり活動を持続的に実施する方法を検討した、福良町の事例から、財産区の共有地を長期的に運用し、その運用から得られた資金を活用して福良町づくり推進協議会を設立し、様々なまちづくり活動を実施する仕組みを明らかにした。</p>...

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  • 中国北西部,青海省,祁連県における家畜放牧パターンと草地被覆変化に影響を与える気候要因

    張 伊梦, 白坂 蕃, 渡辺 悌二 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 210-, 2019

    ...一方,夏・秋季放牧地(6月から10月中旬に利用)はフェンスで囲まれておらず,現在でも共有地として使用されている。すなわち,冬・春季放牧地が個別世帯で管理されているのに対して,夏・秋季放牧地は複数世帯管理(実際には村の管理)によって維持されている。<br><br> インタビュー調査では,冬・春季放牧地の個別世帯管理に不満を抱く意見が見られた。...

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  • 滋賀県高島市朽木の共有林に存在するトチノキ巨木林の立地環境

    手代木 功基, 藤岡 悠一郎, 飯田 義彦 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 118-, 2019

    ...</p><p></p><p> M谷の山林は,近隣のN集落が利用する土地であった.明治以降,朽木の多くの山林は私有地として分割されたが,M谷上流のトチノキ巨木林は集落の共有地として維持された.N集落では,他の集落に比べて比較的多くの共有地を残してきたが,トチノキ巨木林はこの場所のみで,他の山林は広葉樹を伐採し,スギの植林地となった.共有地のトチノキは,N集落住民のトチノミ採集の場として利用され,複数の...

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  • 再生可能エネルギーの導入で集落はどう変わるのか

    松本 貴文 西日本社会学会年報 17 (0), 63-74, 2019

    ...水増集落では、共有地管理への危機感から、集落として太陽光発電事業の導入を進め、集落が誘致した企業とともに、発電・売電事業の枠に収まらない「むらづくり」を進めてきた。その結果、集落では共有地をはじめとする自然環境とのかかわりが増大し、人と自然との関係の再構築が進んだことで、経済的価値のみならず、地域内外の人々の間に社会関係や社会集団の形成を促すなど、社会的価値の創造にもつながっている。...

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  • [C13] 地域学習を遍く支援する分散型デジタルコモンズの概念:信州デジタルコモンズ『わたしたちの信州』創成モデル

    前川 道博 デジタルアーカイブ学会誌 2 (2), 107-110, 2018-03-09

    ...<p>地域デジタルコモンズは、地域デジタル知識基盤プラットフォームのコアとなる知識・データの共有地である。デジタルコモンズの実現に向けては、学習者の立場に立ち、一人一人の知的生産の支援、生産された知識の共有・利用促進を図ることが必要である。</p><p>新しい地域学はデジタル資料も活用をし、自らが主体的に地域社会とふれあい、記録し、発信して学びを成就していく学びである。...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 村落内のフロンティア

    西川 慧 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2018 (0), 107-, 2018

    ...本発表では、インドネシア・西スマトラ州海岸部のミナンカバウ社会における伝統村落復活の試みと村落共有地の使用を対象に、政府と住民たちの利害の絡み合いに注目することで、いかにして当地社会にフロンティア的状況が生じ、住民たちがそのプロセスに巻き込まれていったのかを明らかにする。...

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  • スコットランドにおける共有地創出の取り組み

    中川 秀一, 磯田 弦, 宮地 忠幸 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000354-, 2018

    ...スコットランドにおける共有地創出の動向は、日本及び先進国諸国におけるこれらの問題に対する含意は少なくないと考えられる。...

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  • タンザニアのダトーガ牧畜社会における土地の囲い込みの拡大

    宮木 和 アフリカ研究 2017 (91), 47-54, 2017-05-31

    ...その後にこの地域では,人口と家畜数が増加して放牧圧が高まるなかで,主として仔ウシの放牧地を確保することを目的として,人びとが共有地を私的に囲い込む現象が拡大している。2005年と2013年の衛星画像の分析と現地調査によるデータ収集の結果,この8年のあいだに多くの世帯が囲い地をもつようになり,その総面積は1.8倍に増加した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 学制施行期における学校林の展開と林野利用の再編

    岡田 航 林業経済研究 63 (3), 42-52, 2017

    ...村落の共有地に植林を行い学校林としたのを皮切りとして,官有地の払い下げ要求を行い,学校所有の学校林を新設することにも成功した。さらに校舎新築用地として払い下げた場所まで,校舎を別の場所に新築することで学校林に編入した。そのことは,社会変動のなかで村落がその生活を安定的に継続させるため,新しい共同利用の体系を生み出したことを意味した。...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 山岳地域における資源利用と観光化

    渡辺 和之 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100175-, 2016

    ...<br> 住民が家畜の放牧や森林利用の場とする草地や森林は共有地となっていることが多い。各村々では、集落の背後に広がる谷を共有地として管理し、家畜の放牧や森林利用のために利用できる場所が決まっていた。農地を購入すると、森林利用の権利や維持管理のための義務が付いてくる。逆に信頼できない外部者に畑や森林を売らなかった。<br> 共有資源の管理は祭事や儀礼とも連動している。...

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  • 富士山麓における茅場利用と財産区

    池谷  和信, 渡辺  和之 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100178-, 2016

    ...江戸時代には共有地の境界を幕府が裁許する文書が残っており、マッキーンによる山梨県の平野、長池、山中村の研究はコモンズ研究の草分け的事例として国際的によく知られる(Ostrom1990)。報告者らは2013年に富士山を一周し、明治以降、富士山麓の共有地利用が国家政策との関わりのなかでどのように変化したのか調査をおこなってきた。本報告では、静岡県側の御殿場市印野と富士宮市根原の事例を紹介する。...

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  • 干ばつは放牧にいかなる影響を与えるか?

    手代木 功基, 内田 諭, 真常 仁志, 田中 樹 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100210-, 2016

    ...これらの結果から,干ばつ年には村内の私有地における農作物の残渣や雑草といった採食資源が早期に枯渇し,それにともなって放牧場所が共有放牧地に移ると考えられる.放牧場所が早期に私有地から共有地に移動することは,その後の共有放牧地における採食資源量の減少につながるばかりでなく,耕作地への糞尿の投入量の大幅な減少につながり,耕作地の栄養状態を悪化させる.したがって,干ばつは,家畜の頭数や糞尿の散布場所の変化...

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  • 排出量目標対価格目標の視点からのパリ協定の評価

    新澤 秀則 環境経済・政策研究 9 (2), 21-28, 2016

    ...<p>国際的な共有地の悲劇を回避するための協力あるいは合意の内容は複数あり得る.パリ協定は,排出量目標を約束してそれを取引可能にするという点で,京都議定書と同じである.それに対し,炭素価格,つまり排出削減の限界費用を目標にすべきだという提案が,かねてよりあり,COP21 にあわせて主張する者が増えている.本稿は,パリ協定とその交渉過程をふまえながら,それらの主張の観点からパリ協定の評価を行い,またそれらの...

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  • 自然管理を実践する先住民共同体の社会構造

    増田 知久, 土肥 真人 都市計画論文集 50 (3), 517-522, 2015-10-25

    20世紀後半から不適切な方法による森林開発は世界的問題となっており、地域共同体が主体となる自然管理のあり方が求められている。メキシコ南部オアハカ州シエラ・ノルテ地方にあるイクストラン・デ・フアレス(Ixtlán de Juárez以下、イクストラン)は国際的にも有数な生物多様性保全地域とされ、先住民共同体が主体となり自然管理を実践している。オアハカ州は先住民の割合がメキシコ国内で最も高く、先住民…

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  • <論文>ゲート前という接触領域 --沖縄県那覇市新都心における軍用地の記憶と返還地の開発

    越智, 郁乃 コンタクト・ゾーン 7 (2014), 33-55, 2015-03-31

    在日米軍施設が集中する沖縄県では、1961年から2007年までの間に軍用地利用から返還された土地が12万ヘクタールにも上る。過密化する今日の沖縄本島中南部では、狭小な土地の有効活用のため返還跡地の開発が進められてきた。大規模商業地として開発が行われた地域では雇用が増大したが、商業偏重の開発とその後の経済や社会の持続可能性については疑義が呈されている。このように評価が分かれる跡地開発に対して、本稿…

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  • 新潟県における瞽女集団の組織特性とその勢力範囲の展開

    山崎 福太郎 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100263-, 2015

    ...<br><b>巡業範囲の空間分布</b> <br>長岡組と高田組の巡業範囲は米山山地を境に東西に分けられていたが,東頸城地域においては重複が見られた.東頸城地域の重複は既存研究でも指摘されるが,分析の結果,街道に沿って約30kmの入会地の存在が確認できた.この原因としてはおそらく山間地において瞽女を受け入れた住民が寛容であり,かつ積極的に瞽女が持つ情報や芸能を受け取ろうとしていたために巡業の共有地が...

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  • 本源的蓄積の始点と終点

    山崎 亮一 農業問題研究 46 (2), 49-56, 2015

    ...敷衍することによって,本源的蓄積を,共同体の「生存原理」が否定される歴史過程として捉える視点が導きだされることになる.ここで「生存原理」とは,「社会の経済活動の目的は,その構成員の生存と世代をこえたその再生産を保障することにある」ということである.先資本制的な共同体はこの「生存原理」に基づいて編成されていた社会であるが,その解体である本源的蓄積は,2つの過程から成る.先ず,本源的蓄積の開始期では,共有地...

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  • 外部者の導入による過少利用資源の持続的管理

    堀内 史朗 理論と方法 29 (2), 277-291, 2014

    ...人々が資源を過剰に利用するために共有地が崩壊してしまう「共有地の悲劇」は,社会的ジレンマ問題の典型例としてよく知られている.共有地の悲劇を回避するためには,資源の利用者を地元民に制限し,利用者同士が相互監視をおこなうような社会設計が必要とされてきた.そのいっぽう,人々が資源を過少にしか利用しないことで当事者以外に負の外部性を生じてしまう,新たな「共有地の悲劇」が,特に日本の山林などで問題になっている...

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  • 地域再生事業にみるコモンズ問題の解決

    小池 心平, 中井 豊 理論と方法 29 (2), 293-307, 2014

    ...「共有地の悲劇」以来,コモンズ管理は社会的ジレンマとして位置づけられ,フリーライダー問題と利害関係者による自主管理の可能性が議論されてきた.しかし,日本社会におけるコモンズ管理の現状は,人口減少や高齢化により利用者が減少しコモンズが放棄されてしまう新たな問題に直面している....

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  • 軍用地料の「分収金制度」(2) : 入会地と戦後軍用地

    瀧本, 佳史, 青木, 康容 社会学部論集 56 93-113, 2013-03-01

    ...その背景には沖縄中部と北部における土地所有形態の相違があり,個人所有地の多い中部に対して北部の土地は殆どが入会地であり村有など共有地・杣山であったことである。共有地であることがかえって合意形成を容易にしたのである。入会地からの資源を保持する山経済よりは地料が確実な基地経済を選択することで貧困な村落社会の利益を守り維持していこうとしたのであろう。後半では杣山の歴史を俯瞰する。...

    機関リポジトリ 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 岩手県における防災と復興の課題

    麦倉 哲, 吉野 英岐 社会学評論 64 (3), 402-419, 2013

    ...<br>復興まちづくりの前提になる防潮堤建設では, 県による民有地の取得が必要であるが, 多数による共有地や相続未処理のままの土地が多く, その取得は難航している. 釜石市での調査からは, 海岸部での防潮堤の建設にあたり, 41名の共有になっている共有地の存在が明らかになった....

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • 土地台帳・地籍図を活用した「明和の大津波」影響分析

    山元 貴継 日本地理学会発表要旨集 2013a (0), 100134-, 2013

    ...をもとに土地所有についても確認すると,多良間島の中心集落では,数名レベルの例外を除くほとんどの居住者が集落内の宅地を1筆のみ所有しているという関係が明確であった.その上で,居住者がそれぞれ「抱護」の内側に1筆,「抱護」の外側にも1筆の畑作地を所有しているという組み合わせが多くみられた.とくに興味深いのは集落北西部にある丘陵地をめぐる土地所有関係で,集落を取り囲む「抱護」の延長線上となる山林は村有地(共有地...

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  • 地域住民の生業戦略とコモンズ

    小野 智郁 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 215-, 2013

    ...ローカル・コモンズ共有地には利用制限や境界が設けられることはないが、各々が利用する場所が慣習的に決まっている。また、 (B)(C)では、持続性を意図したコモンズとして組織化されている。...

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  • 非経済的動機を導入した経済理論の可能性―カント的アプローチ

    奥島 真一郎, 吉原 直毅 経済研究 63 (4), 346-364, 2012-10-25

    ...本稿では,カント的道徳に則した非経済的動機を考慮した経済モデルを用いて,共有地経済における稀少資源の乱獲消費問題,協同的生産経済における平等主義的分配の労働インセンティブ問題,公共財の自発的供給問題について考察した.第1に,人々がカント道徳的な行動原理に基づいて行動する場合,さらに人々がナッシュ的に行動する社会であってもカント的道徳に基づく社会的エートスを諸個人が共有する場合には,共有地における稀少資源...

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  • 地域農業における畜産展開と牧野利用

    志賀 あづみ, 田中 秀樹 農業市場研究 (81) 62-67, 2012-06

    ...共有地であった入会牧野は利用が減少し、売却や私有地化など解体が進行した。このような状況下で近年では、地域農業における有畜農業の可能性、それに伴う入会牧野の再編が重要視されるようになり、入会牧野を有する農業地域を中心にこれらに対する再評価が進んでいる。...

    日本農学文献記事索引

  • ルーマニアにおける「伝統的」牧畜生活の変容と持続

    杉本 敦 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2012 (0), 177-177, 2012

    ...村のヒツジ飼育においては、共有地の活用に加え、個人所有地も「半コモンズ」的な特徴を持って利用されてきた。住民のライフスタイルが多様化した現在では、こうした土地利用が様々な住民の軋轢を生み出している。現代農村における「伝統的」牧畜のあり方や意味について検討する。...

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  • 報徳社の存続・解散と活動実態にかかわる地域的要因

    笹本 裕大 日本地理学会発表要旨集 2012a (0), 100035-, 2012

    ...<BR> K報徳社のあるK集落に報徳仕法が導入されたのは,1870年頃とされている.その後,地域の財産である共有地の所有権が失われる危機に際し,共有地を法人の所有地とすることで対応するため,1967年に報徳社を法人化した.また,K集落の自治会参加者の大半を報徳社の社員が占めていた.そのため,同社は自治会的な活動も兼ねていた.しかし,K集落では1960年代以降転入者が増加しており,旧来の共同体とは無関係...

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  • 中国内モンゴル自治区西ウジュムチン旗における放牧地の分配方法と牧畜民の居住空間

    野村 理恵, 中山 徹 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 63 (0), 273-273, 2011

    ...<BR>2)共有地:概ねガチャの管理となっている。草刈り地として各世帯へ分配しているもの、ガチャが維持管理し、飼料を販売しているもの、種羊の飼育と販売を行っているもの等がみられた。共有地や遠隔地を利用した放牧又は草刈りの有無によって、ゲルの出現率に差がみられた。...

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  • カルパチア山村ルカルにおける農村観光の特徴

    呉羽 正昭, 伊藤 貴啓, 佐々木 リディア, 小林 浩二, ドゥミトレスク ビアンカ 日本地理学会発表要旨集 2010s (0), 177-177, 2010

    ...彼らは農地,山林,多くの共有地利用権を所有し,牛,羊,豚などの家畜を飼育している。農産物である肉類(とくに豚),牛乳,野菜などをそのまま料理に使用するほか,自家でバター,漬物,ジャムなどに加工し,これらも宿泊客に好まれている。非農家民宿の場合,農産物は親戚の農家から調達している。民宿経営の中心は主婦であり,世帯主は別の職に就く多就業形態になっている場合が多い。...

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  • 牧畜民の定着化過程におけるホトの空間構成変化

    野村 理恵, 中山 徹, 今井 範子, ヤ ル, ユン メイ 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 62 (0), 153-153, 2010

    ...また、本来ホトの共有地としている居住部分にも、柵や塀の設置によって、事実上私有地化する空間が増加している。これは、土地の使用権を主張するというよりも、各世帯の家畜や家畜の糞といった私有財産を明確に区分するための方策である。敷地境界の可視化傾向は、定着化の進行を示すものである。住居の平面構成は、初期の3室構成から1980年代、天幕住居であるゲルの消滅とともに4室構成の固定家屋が主流となる。...

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  • 石垣市・旧四箇村における「抱護林」の現状

    山元 貴継, 浦山 隆一, 澁谷 鎮明 日本地理学会発表要旨集 2009f (0), 96-96, 2009

    ...この「抱護林」のうち,集落の背後,北側を囲っていた部分については,米軍写真の時点では森が残されていたが,その敷地の一部が現在では広幅の「産業道路」として活用されている.そして,同道路に敷地を譲った残りの細長い跡地は現在,公民館や教育センターといった公共施設用地となっている.これは,かつての「抱護林」の敷地が依然として共有地であるためである.  ...

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  • モンゴル・ウランバートル市における共有地の囲い込みについて

    滝口 良 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2009 (0), 98-98, 2009

    ...本発表は、現代のモンゴル国ウランバートル市において、公園や広場などの「共有地」が企業によって柵で囲われて占有され、利用者である地域住民との間に緊張関係が生じてきた状況をとりあげる。「共有地の囲い込み」に対して行われた、地域住民による「自分たちの土地」への主張が依拠する枠組みや権威の所在の分析を通じて、体制転換後のモンゴル国の都市部における土地と地域住民の関係の様態を明らかにする。...

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  • 淡路島三原平野における重層的農業者ネットワークからみた農業生産活動の展開

    吉田 国光 人文地理学会大会 研究発表要旨 2009 (0), 21-21, 2009

    ...<br>  農業の社会的役割について扱った研究では,個別もしくは複数の社会集団による共有地の管理について検討したものが多かった。これらの研究での主たる命題は,集落内部の主体間がもつ社会関係から,共有地である農地や林地,漁場の利用形態を明らかにするものであった。しかしながら現在の日本の農業において,農業生産活動をめぐる農業者間の社会関係は,集落内外に展開することは自明のものとなっている。...

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  • 東南アジア大陸部における焼畑の地域性

    増野 高司 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 185-185, 2009

    ...<BR>  土地の管理様式についてみると,事例3では焼畑地は村の共有地であるが水田は世帯の占有権が明確である.そして事例4では焼畑地の占有権は,休閑地も含めて世帯レベルで管理されている.焼畑における休閑地も含めた土地管理様式については,明確な記述がみられない報告が多いが,地域差が大きくみられる重要な指標のひとつである可能性が指摘できる.<BR>...

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  • Random Allocation in the Local Commons Management

    川浦 昭彦 同志社政策科学研究 10 (1), 1-4, 2008-07-25

    ...ハーディンは「共有地の悲劇」という言葉により、共有地(ローカル・コモンズ)の資源枯渇は避けることが困難であることを主張した。しかし、現実には多くの共同体において共有地を維持するための伝統的管理手法が継承されており、random allocationもその一つの方法である。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 協力的行動を取らせる態度を育てる道徳授業の開発 : 社会的ジレンマを扱った授業

    藤木, 太郎 授業実践開発研究 1 81-89, 2008-03

    学習指導要領では、思いやり、公徳心を身につけることを道徳の目標のひとつとして挙げており、その中に「協力」に関する内容が含まれている。現在、小学校で行われている「協力」を題材とした道徳授業では、協力することに重点を置いたものが多い。しかし、自分が協力するだけでなく、日常生活では非協力的な人に協力を求めることもある。さまざまな場面で存在する社会的ジレンマに対して自分が取るべき行動の訓練をしておけば、…

    機関リポジトリ

  • ポーランドの山地集落にみる森林の持続的な利用と拡大家族

    中台 由佳里 日本地理学会発表要旨集 2008f (0), 14-14, 2008

    ...採集してくる場所は共有地か数多い耕作地周辺であり,次年度のことを考慮して根絶しない使用を行っている。この保存食は,贈答品や労賃として現金代わりの役割も担う。<BR> 2)拡大家族間ネットワークの活用<BR>  バランツォーバでは農業の機械化が遅れ,失業した拡大家族は自給自足に近い農牧業の労働力として受け入れられる。そのため,世帯人口は変動が大きい。...

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  • 農業により形成される自然資源供給地の構成要素と空間構造

    スプレイグ デイビッド, 岩崎 亘典 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2008 (0), 127-127, 2008

    農業などの生業活動がどのようにそれぞれ特徴的な景観を形作るか、さかんに研究されてきた。関東平野の場合、明治初期に作成され迅速測図のGIS解析により、平野部においても草地、灌木地、樹林地が面積のかなりを占める地域が多いことが測れる。それらの資源供給地は一定の規則性をもって平野部の微妙な地形の起伏の中に組み込まれ、ヨーロッパのin-fieldとout-fieldに似た景観を形成していたと言える。

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  • アブラヤシ開発と暴力の日常化

    中島 成久 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2008 (0), 246-246, 2008

    インドネシアでアブラヤシ開発が1980年代より急速に進んでいる。だが、その開発が泥炭湿地帯で行われるなど地球環境への悪影響が心配されるほか、インドネシア各地で土地の取得をめぐって、現地住民との紛争が多発している。この発表では、そうした紛争がなぜ発生し、どのような利害が衝突しているかを、西スマトラ州の一事例を通して検討する。

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  • ごみ集積所の分布と立地環境

    元木 理寿 日本地理学会発表要旨集 2007f (0), 17-17, 2007

    ...<BR>  一方、郊外では各家庭から離れたところにごみ集積所が位置し、オープンスペース(もしくは共有地)を利用して設置されていた。収集範囲も市街地などに比べて広範囲から家庭ごみを集めることになることから規模の大きな(2)型を設置していると考えられる。...

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  • MapWiki:共有地図を用いたユビキタスコンテンツ流通環境

    寺西, 裕一, 鎌原, 淳三, 下條, 真司 マルチメディア通信と分散処理 ワークショップ論文集 2005 (19), 414-419, 2005-11-23

    ...本稿では,ユビキタス環境における口コミ型コンテンツ流通の促進を目指した,新たな共有地図によるコラボレーション環境'MapWiki'を提案する.MapWikiでは,単純な記述でユビキタス環境上の情報へのリンクやインライン画像をもつWikiコンテンツを生成する.また,Wikiコンテンツの追加・更新を地図上に即時に反映し,実世界と仮想世界間での双方向のコンテンツ流通を実現する.さらに,コンテンツ発信者,配信先...

    情報処理学会

  • 草地卓越地域における景観構造の変化と要因

    原田 悦子 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 628-628, 2005

    ...1964年までの間に、焼畑が行われていた私有地や集落共有地にスギ植林が行われ始め、また、一部の私有地ではシイタケ生産を目的としたクヌギの植林が行われた。...

    DOI

  • 里山研究と原発計画

    野間 直彦, 安渓 貴子 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 16-16, 2005

    ...<br> しかし、共有地の入会権をめぐって裁判が行われており、一審では入会権が認められ工事が事実上できない結果になった。二審では、過去に薪をとるための伐採があったかどうかが争われている(伐採されたことがない林であれば入会利用の事実がなく、権利が縮小される可能性がある)。別の面で学会の調査が生きる可能性が出てきた。...

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  • 共有地の悲劇としての住宅団地の駐車問題に関する実証的研究

    松村 暢彦 都市計画論文集 39.3 (0), 523-528, 2004

    ...本研究の目的は,住宅団地の自動車交通問題が社会的ジレンマの1つである「共有地の悲劇」の問題構造を有していることに着目し,社会心理学を中心とする共有地の悲劇に関する既往の知見から,住宅団地の自動車交通問題の解決に結びつく糸口を得ることである.本研究では,大阪南港ポートタウンで実施されているノーカーゾーンという,居住区域内を車両通行禁止とする交通政策に着目する.ノーカーゾーンは,路上駐車がまん延した時期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 共有地の悲劇としての住宅団地の駐車問題に関する実証的研究

    松村 暢彦 都市計画論文集 39 (0), 88-88, 2004

    ...本研究の目的は,住宅団地の自動車交通問題が社会的ジレンマの1つである「共有地の悲劇」の問題構造を有していることに着目し,社会心理学を中心とする共有地の悲劇に関する既往の知見から,住宅団地の自動車交通問題の解決に結びつく糸口を得ることである.本研究では,大阪南港ポートタウンで実施されているノーカーゾーンという,居住区域内を車両通行禁止とする交通政策に着目する.ノーカーゾーンは,路上駐車がまん延した時期...

    DOI

  • 共有地問題における学習行動

    山本 秀一 環境情報科学論文集 ceis18 (0), 287-292, 2004

    ...共有地問題を素材として、プレーヤーの学習行動をコンピュータシミュレーションによって分析した。プレーヤーの学習行動は、学習アルゴリズム<山本(2003>によってプレーヤーのプログラムに実装される。問題の構造に即して学習アルゴリズムを修正することで、探索性能を改善させることができた。また、学習アルゴリズムの拡張についての考察を試みた。...

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  • 栂池高原における民宿地域の維持構造

    内川 啓 日本地理学会発表要旨集 2004s (0), 221-221, 2004

    ...すなわち,共有地内に建てられた民宿は,分割された土地が広くなかったため規模の拡大が進まなかった。一方,主に私有地に建設された大規模民宿では,土産物屋や食堂などを併設し,民宿施設の複合化を進めた。<br>1990年中頃になるとスキー客が大幅に減少したため,廃業する民宿がみられるようになっている。...

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  • 奇跡の海・周防灘からの報告:上関原発建設計画浮上から22年目の現状

    高島 美登里 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ51 (0), 78-78, 2004

    ...<br>まず、炉心部分の神社地をめぐる問題と、地区の共有地をめぐる問題があって、用地の取得が完了できていない。次は、漁業補償問題であり、ナメクジウオ・スナメリの生息する共同漁業権海域に温排水を出すために、各漁協と共同漁業権管理委員会の法的拘束力の関係が問題になっている。上記の諸問題をめぐって現在いくつもの裁判が争われている。...

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  • ハルニレの生育適地はどこか?_-_栃木県栗山村土呂部地区の事例_-_

    野宮 治人, 新山 馨 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ51 (0), 254-254, 2004

    ...土呂部地区は、9本の小河川が本流の土呂部川に流れ込み、本流周辺の民有地(集落、畑、採草地、人工林、および共有地)を囲むように国有林(人工林、2次林、および天然林)が分布している。施業履歴は比較的明らかで、国有林における大規模な炭焼きは戦前の10年間だけである。...

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  • 滋賀県志賀町の2集落を事例とした1930年ごろの里山ランドスケープの空間構造と管理

    堀内 美緒, 深町 加津枝, 奥 敬一, 森本 幸裕 日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 2004 (0), 69-69, 2004

    ...集落組織によって管理された空間としては,水や山林資源などの移動経路,および共有地や祭祀空間が挙げられ,里山ランドスケープが視覚的にも精神的にもまとまりをもって管理し,維持される仕組みになっていたことが明らかになった。...

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  • 都市近郊における産業廃棄物集中の空間要因分析

    内海 真希, 春山 成子 日本地理学会発表要旨集 2003f (0), 72-72, 2003

    ...具体的には、_丸1_立地要因として、産業廃棄物の集中・分布形態と土地環境(土地利用・市街化調整区域ほかゾーニング)との関係 _丸2_社会要因として、産業廃棄物業者の集中に大きな影響を与えた、地域内の土地税制などの個別農家の土地問題および、共有地としての入会林野についての問題等を明らかにする。3・対象地 首都圏30km圏にある所沢市と隣接市町村(川越市・狭山市・三芳町など)。...

    DOI

  • 住宅地における「参加型地域管理システム」の到達点と成立要因に関する研究

    松下 潤 都市計画論文集 38.3 (0), 295-300, 2003

    本論文は、計画的な住宅地におけるコミュニテイ形成促進と魅力付けを図るために導入されてきた(1)住民共有の緑地・広場等のハードな基盤(コモン)と(2)緑化協定等のソフトな仕組みのトータルな仕掛けを「参加型地域管理システム」と定義したうえで、実態分析をもとに到達点を明らかにし、その成立要因について考察する。さらに、システムを持続的に発展させるために、地域の外発的要因と内発的要因、複合要因としての公民…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献5件

  • 環境倫理学概念の再構築 : ハンス・ヨナスを中心に

    山本 剛史 生命倫理 13 (1), 89-96, 2003

    本稿は、環境問題を引き起こす集団的行為をコントロールするための倫理学的アプローチを考察するものである。従来の環境倫理学は損傷を受ける側の自然を倫理的共同体に組み入れようとしてきた。しかし自然そのものが倫理的に振る舞うことはありえない。従って、本稿では集団的行為そのものにおける倫理的行為者の理念形成が試みられる。ハーディンは行為者が自己利益の最大化を目指すものと規定するならば、集団的行為に関わる道…

    DOI 医中誌 参考文献29件

  • 住宅地における「参加型地域管理システム」の到達点と成立要因に関する研究

    松下 潤 都市計画論文集 38 (0), 50-50, 2003

    本論文は、計画的な住宅地におけるコミュニテイ形成促進と魅力付けを図るために導入されてきた(1)住民共有の緑地・広場等のハードな基盤(コモン)と(2)緑化協定等のソフトな仕組みのトータルな仕掛けを「参加型地域管理システム」と定義したうえで、実態分析をもとに到達点を明らかにし、その成立要因について考察する。さらに、システムを持続的に発展させるために、地域の外発的要因と内発的要因、複合要因としての公民…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 「情報ネットワーク論」講義

    名和, 小太郎 情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 15 3-13, 2001-09-10

    ...インターネットはサイバースペースのなかに共有地を作った.この共有地のなかで秩序を維持するためには,技術のみでは不十分である.私たちは新しい倫理を身につけなければならない....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • コモンズとしての写し巡礼地

    近藤 隆二郎 環境社会学研究 5 (0), 104-120, 1999-11-20

    ...この地に写し巡礼地が設置されたことの里山保全に果たした意味を、(i)共有地境界の明示…開墾の制限、(ii)集落域外へのシナリオ的開放…オープン・アクセスへ、(iii)共有地への新たな愛着関係の構築、(iv)(各札所を軸とした)維持管理システム構築、にまとめた。...

    DOI NDLデジタルコレクション Web Site 被引用文献1件

  • [研究ノート] 実害なき密室での違反、それでも道徳を気にする理由 : 大場健氏の問題提起に答える

    長久, 領壱 關西大學經済論集 49 (1), 49-69, 1999-06-15

    ...(1)大場(1992)の提起した問題の一部は、それらを道徳の問題としてあくまで捉えようとするならば、実は経済学でいう共有地の悲劇の問題に転化せざるをえない。従って一見他者に実害なきように見えても、本当は実害をもたらすという意味で、彼の問題設定は不適切となる。(2)他者に全く実害を与えない、そして目撃者が全くいないというが、それは行為者が事件そのものを秘匿することによって初めて確保される状況である。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • コモンズの利用権を享受する者

    鳥越 皓之 環境社会学研究 3 (0), 5-14, 1997-09-20

    ...<p>かつての共有地研究や入会研究と異なり、コモンズという概念は自然と人間とのあいだの関係の持ち方を考えさせる契機を与えてくれる。つまり、よりよい自然環境・生活環境構築への模索の機会である。したがって、本稿でもコモンズという用語を使う限り、具体的な「環境戦略」を示したいと考えたが、それは戦略といえるほどのところにはたどり着いていないかも知れない。...

    DOI NDLデジタルコレクション 被引用文献2件

  • 共有地のジレンマ」モデル再考

    神事 直人 理論と方法 12 (1), 15-30, 1997

    ...「共有地のジレンマ」を定式化したモデルとして提唱された「海野の共有地のジレンマモデル」(Umino, 1989)について、三隅(1993a, b)はこのモデルが「共有地のジレンマ」モデルとしては不適切であることを論じた。...

    DOI

  • 共有地のある戸建て住宅地の特性と評価

    斉藤 広子, 八木澤 壮一 都市住宅学 1996 (15), 120-125, 1996

    This study aims at examining a better management system of living environment at detached housing area through analyses on the characteristics and evaluation of detached housing area with common …

    DOI 被引用文献1件

  • 環境問題への社会学的視座―「社会的ジレンマ論」と「社会制御システム論」―

    舩橋 晴俊 環境社会学研究 1 (0), 5-20, 1995-09-01

    ...原型としての共有地のジレンマから出発して、自己回帰型、格差自損型、加害型ジレンマという分類軸、市場メカニズムによる加速、環境高負荷随伴型の構造化された選択肢への通常の主体の巻き込みという視点の追加によって、社会的ジレンマの7類型を提示できる。社会的ジレンマ論は解決論についても、公共性論や経済的手段について、いくつかのオリジナルな論拠を提供する。...

    DOI NDLデジタルコレクション

  • 変貌する村落社会 : 能登地方における「ツラ」概念の近代

    安井 眞奈美 民族學研究 59 (1), 1-27, 1994

    ...そして,変化を生み出した要因のひとつに共有地の存在があり,共有地に関する法律と,「ツラ」という民俗概念の慣習の狭間で,村落社会と家の関係が揺れていることを指摘する。本稿での議論は,村落社会の過疎化,崩壊といった問題や,村落社会において近代とはいかなるものであったのかを考えるうえで,大きな手がかりとなることであろう。...

    DOI Web Site

  • 社会的ジレンマ・モデルの一般化

    三隅 一人 理論と方法 8 (1), 69-88, 1993

    ...その過程で、海野類型において資源単位のある保存モデルとして提唱された「海野の共有地のジレンマモデル」と「Hamburgerの収奪ゲーム」の定式化に誤りがあること、また新しい類型の中に社会的ジレンマに対する制御を前提にしたモデルが現れること、等が明らかにされる。...

    DOI 被引用文献1件

  • 海野の共有地のジレンマ・モデル再考

    三隅 一人 理論と方法 8 (2), 277-285, 1993

    ...「共有地の悲劇」の定式化として提唱された「海野の共有地のジレンマ・モデル」が、(1) 「共有地の悲劇」の定式化として不適切であるだけでなく、(2) 社会的ジレンマ・モデルとしても不適切であることが、三隅によって指摘された。本稿は、上記 (2) に関して、海野モデルの妥当性と含意を再吟味するものである。まず、上記 (2) に関する三隅の論証に、誤りがあることが指摘される。...

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  • ソ連邦解体過程における公共選択

    富田 俊基 公共選択の研究 1992 (19), 6-17, 1992

    As a result of the formation of the Common-wealth of Independent States (CIS) at the end of 1991, the former Soviet States accelerated their step along the road towards democratization and a free …

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  • 漁業における乱獲の数理モデル

    高坂 健次, 吹野 卓 理論と方法 4 (1), 93-116, 1989

    天然の漁業資源は、一方では自然的再生産メカニズムを享受しているものの、他方では、人間の手による乱獲のためにしばしば枯渇の危機に晒されている。本稿では、資源の再生産メカニズムの仮定をモデルに組み込み、(1)漁獲規制を遵守した漁獲戦略と、(2)規制を無視して可能な限りの漁獲をする漁獲戦略、の2戦略が選択可能な状況について考察する。そして、漁獲活動がDawes(1975)の定式化による「社会的ジレンマ…

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  • デール・アティーヤーシリアにおける農業協同組合史

    アブドゥッラー・ハンナ 日本中東学会年報 4 (1), 141-174, 1989

    ...ダィル・アティーヤ)は、ダマスカス地方の山麓地帯に位置している.年間雨量は200mmを越えない.降雨は冬期に集中している.灌漑地は、ローマ式運河によって灌漑されている.この運河は、崩壊したあと、14世紀半ばに改修された.この灌漑地は穀類の作付や果樹が中心であり、土地所有では小土地所有が支配的である.他方、非灌漑地では穀類が作付られ、羊や山羊などの飼育が行われているが、このデール・アティーヤ村の非灌漑地は農民の共有地...

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  • 共有地の悲劇事態における住民の態度と行動

    広瀬 幸雄 社会・経済システム 4 (0), 42-46, 1986

    We are faced with many "Tragedy of Commons" problems in the community level as water pollution, garbage-disposal, and drought. To plan community system to solve commons crisis, the characteristics …

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  • 日本におけるスキー場とスキー集落

    白坂 蕃 Geographical review of Japan, Series B 57 (1), 68-86, 1984

    ...滑走可能期間が110日以上の地域に著しい集中がみられる.これらの自然条件に加えて,スキーヤーの発源地が基本的には大都市であるために,スキー場の立地には交通条件が大きく関与している.また,一般に日本のスキー集落の形成にあたっては,温泉の存在がその発展に大きな条件になっている.さらにスキー場の開発には広大な土地が必要であるため,スキー集落の形成においては,スキー場適地の土地所有形態が重要な要因で,これには共有地...

    DOI 被引用文献2件 参考文献9件

  • 鷹巣盆地における割替慣行の成立

    浅沼 操 地理学評論 43 (12), 719-730, 1970

    1. There has been a special type of the agrarian land delivering system called <i>warigae</i> since the 13th Century to this date.<br> In the regions where this system is adopted, the agrarian land …

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  • <研究ノート>沖繩久高島の土地制度

    浮田 典良 史林 45 (1), 128-137, 1962-01-01

    ...耕地 (田は無く、畑のみ) の九四%は島民の共有地であり、それらは、i一〇の「組」に配属され、さらにそれぞれ一五等分される。これを「一地」といい、 「一地」の平均面積は二反弱である。太平洋戦前には、一六歳から六○歳までの男子に「一地」づつ給されたが、戦後は家毎に「一地」 (家族の多い家は「一地半」または「二地」給されている。...

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