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検索結果 1,792 件

  • カドミウム吸収性が極めて低い水稲新品種「ふくひびき環1号」・「えみのあき環1号」の育成

    津田 直人, 太田 久稔, 横上 晴郁, 藤村 健太郎, 石川 覚, 安部 匡, 福嶌 陽, 梶 亮太, 黒木 慎 農研機構研究報告 2024 (17), 39-52, 2024-03-29

    ...するため,「lcd-kmt2」(後の「コシヒカリ環 1 号」)と「ふくひびき」もしくは「えみのあき」を戻し交配し,東北農業研究センターで選抜,育成した同質遺伝子系統である.それぞれ「奥羽 IL1 号」,「奥羽 IL3 号」の地方名で栽培特性・品質特性を検討し,Cd 低吸収性と原品種との同質性が確認されたため,2021 年に品種登録出願を行った.育成地(秋田県大仙市)での標肥移植栽培における特徴は,出穂期...

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  • 日本型イネの遺伝的背景への早朝開花性導入による高温不稔軽減効果

    平林 秀介, 田之頭 拓, 田中 明男, 竹牟禮 穣, 若松 謙一, 石丸 努, 佐々木 和浩 育種学研究 25 (2), 140-149, 2023-12-01

    ...早朝開花性および高温不稔回避性を検証した.午前6時から室温を上昇させた自然光型人工気象器で開花日1日だけの高温処理を行ったポット試験では,早朝開花性NILはすべての遺伝的背景と高温処理下において,開花時刻が反復親品種より2~4時間早く,35℃に達する午前10時30分までには概ね開花を終えていた.その結果,早朝開花性NILでは開花時の高温ストレス条件に遭遇せず,高いレベルの稔性を維持できた.加えて,出穂期...

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 複数水稲品種の遺伝背景における出穂期の準同質遺伝子系統群の作出と遺伝効果の差異

    堀 清純, 高松 光生, 細井 淳, 津金 胤昭, 林 玲子, 渡邉 学, 水林 達実, 安藤 露, 正村 純彦, 向井 喜之, 山内 歌子, 山本 敏央 育種学研究 25 (2), 123-139, 2023-12-01

    ...「信交538号」の遺伝背景では,<i>Ghd7</i>遺伝子の早生型アレルを導入した系統の出穂期改変効果は9日から13日の早生となり,<i>Hd16</i>遺伝子の早生型アレルを導入した系統の出穂期改変効果は1日早生から8日晩生であった.他の農業特性については,<i>Ghd7</i>導入系統は,短稈で穂数が増加したが,玄米重が減少した.<i>Hd16</i>導入系統はほぼ同等であった....

    DOI Web Site Web Site 参考文献40件

  • 乾田直播水稲の出芽揃期の予測法および出芽過程を考慮した出穂期予測モデルの開発

    澤田 寛子, 大角 壮弘, 安本 知子, 小島 誠, 中川 博視 日本作物学会紀事 92 (4), 321-330, 2023-10-05

    ...<p>水稲において出芽日以降の気温と日長で出穂期を予測する堀江・中川の発育予測モデル (以下,標準モデル) は,栽培が播種から始まる乾田直播水稲の出穂期を精度よく予測できない可能性がある.そこで,「ふさこがね」,「コシヒカリ」,「あきだわら」の発育データから,新たに乾田直播水稲向けの出芽揃期,出穂期予測モデルを開発することを目的とした.両モデルのパラメータ決定には出芽揃期が観測されているデータを用い...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 食糧用二条オオムギにおける穂肥が省略できる肥効調節型肥料を活用した省力施肥法

    石丸 知道, 荒木 雅登 日本作物学会紀事 92 (4), 300-304, 2023-10-05

    ...に高かった.一方,成熟期では,窒素含有量と施肥窒素利用率に有意な差は認められなかった.穂揃期の含有窒素量の多少は収量に影響を与えることから,穂揃期において窒素含有量が多く,施肥窒素利用率の高かったLP20の方が,オオムギの省力施肥に適する肥効調節型肥料と判断された.次に,分げつ肥施用時にLP20を活用した追肥1回施用体系におけるオオムギの生育,収量,精麦適性を検討した.その結果,慣行分施区と比べて出穂期...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 青森県津軽地域における耕起同時施肥播種機を用いた水稲初冬直播き栽培の出芽率と生育および収量

    木村 利行, 及川 聡子 日本作物学会紀事 92 (3), 252-259, 2023-07-05

    ...の生存率は55~88%の範囲に分布し,2019年播種に比べて2018年播種が低く,事前耕起をしない1回耕起区と事前耕起を行った2回耕起による有意差は認められなかった.圃場での出芽率は約29~60%の範囲に分布した.播種深度は,播種機の播種深を3 cmとするよりも1 cmと浅めに設定することで深播きされる種子が減少し,出芽率が高くなった.また,春季に鎮圧作業を行うことで出芽率が12ポイント向上した.出穂期...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 千葉県における気象データとクラウドサービスを利用した水稲生育予測システム「でるた」の構築

    青木 優作, 望月 篤, 鶴岡 康夫 農業情報研究 32 (2), 38-45, 2023-07-01

    ...<p>水稲を主とする経営体が栽培管理作業を適切に行うには,生育予測に係わる情報の取得と活用が必要である.しかし,気候変動や水稲経営体の規模拡大に伴い,従来の方法では各圃場の生育把握が困難となっている.そこで,千葉県で栽培される主要品種について,水稲出穂期予測モデルと地域毎のアメダスデータを用いた出穂期予測と,そこから求められる水稲の生育ステージ及び作業適期を算出する仕組みをクラウド上に構築した.併せて...

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  • 水稲生育予測システム「でるた」の利用者受容態度とイノベーション属性

    鶴岡 康夫, 青木 優作, 望月 篤 農業情報研究 32 (2), 46-56, 2023-07-01

    ...「でるた」は,端末の画面上で品種,移植日を選択すると,出穂期予測モデルとアメダスデータが連携した予測結果を受け渡すシステムであり,開発・運用,利用を簡潔にすることをコンセプトに開発された.そこで,千葉県内の15経営体を対象に「でるた」の利用試験を行い,どのように利用・評価されるかを調査した.その結果,操作が容易であり,出穂期の予測精度は±3日以内で実用上問題無く,栽培管理作業の計画と適期実施,特に斑点米...

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  • UAVによる葉いもち被害度の評価と殺菌剤要否判断の実証試験

    小林 隆, 佐々木 崇, 上野 清, 菅原 隆介, 鈴木 寛人, 仙台 慎一郎, 田邊 大, 白土 宏之, 片平 光彦, 長谷 修 システム農学 38 (3), 45-56, 2023-02-25

    ...慣行防除区では、地域の慣行防除体系である育苗箱施用剤による葉いもち予防防除と出穂期の茎葉散布剤による穂いもち防除の2回防除とした。一方、実証区では育苗箱施用剤による葉いもち防除をしないで、圃場内で葉いもちが少発生したときに茎葉散布剤を散布する防除体系とした。...

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  • 佐賀県における二条大麦品種「しらゆり二条」の特性

    本多 優志, 森 則子, 広田 雄二, 藤浦 淳次, 三原 実, 松尾 一宏, 條島 真紀子, 牧野 宏美, 多々良 泉, 坂本 紀子 日本作物学会九州支部会報 89 (0), 21-24, 2023

    ...<br> プロアントシアニジンフリーの「しらゆり二条」は,「はるか二条」と比較して,出穂期は1日遅く,成熟期は同等であった.稈長はやや高く,穂数はやや多い傾向で,容積重・千粒重が低く,検査等級・整粒歩合は同等となった.収量はやや低収となった.これは「しらゆり二条」が年によっては倒伏しやすい傾向にあるためだと考えられた....

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  • d4PDFによるサンプル数の違いが極端現象の気候変化シグナル検出に与える影響の分析

    工藤 亮治, 近森 秀高 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 130-, 2023

    ...<p>本研究では自然変動による不確実性が極端現象の気候変動影響評価に与える影響を明らかにするため,大規模アンサンブル気候データd4PDFを水文モデルに入力して得られた評価指標(年最大日流量および代かき期・出穂期渇水流量※1)をサンプル数を変えてリンサンプリングし,リサンプリングした現在と将来の評価指標の分布の差を検定することによりサンプル数の変化が気候変化シグナル※2の検出に与える影響を吟味した.その...

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  • 山地農業における気温と作物栽培の関係

    山口 哲由, 竹田 晋也 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 209-, 2023

    ...そこでRGB画像からも算出可能な植物の活性を示す指標GLI(Green Leaf Index)を算出したところ(図2),GLI値の推移に基づいて,止葉期・穂孕み期・出穂期といったオオムギの生育ステージを把握することができた。</p><p>【オオムギの作業暦と積算気温の関係】</p><p> 積算気温は一定期間の気温を合計した値であり,作物の生育と気温との関係を分析する際に用いられる。...

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  • 生育ステージの違いが水稲圃場の生育後半のNDVIに与える影響とNDVIによる収量・米タンパク含有率の相対評価

    福本 昌人, 篠原 健吾 農業農村工学会論文集 91 (1), II_9-II_18, 2023

    ...<p>本研究では,衛星データと水田台帳データで2018年の取水開始時期と作付品種が圃場ごとに把握されている地区において,あきたこまち作とコシヒカリ作の水稲圃場について2018年の6月29日(出穂期の前),8月1日(出穂期の後)の正規化植生指数(NDVI)と田植時期との関係を調べた.NDVIはSentinel-2衛星データから求め,その値を圃場ごとに集約した区画平均NDVIを分析に供した.また,あきたこまち...

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  • 栽培方法や移植時期が秋田県の水稲早生品種の出穂期と割れ籾の発生に及ぼす影響

    髙橋 良知, 佐山 玲 北日本病害虫研究会報 2022 (73), 131-133, 2022-12-23

    ...<p>水稲早生品種において,移植栽培と直播栽培の栽培様式の違いや,移植時期の早晩により出穂期が変動した場合の割れ籾発生について調査を行った.試験に供試した早生品種である「秋のきらめき」と「あきたこまち」における割れ籾の発生は,栽培様式の違いや移植の早晩比較において出穂期が遅くなるほど減少した.</p>...

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  • 暖地・温暖地向けの米粉パンに適した多収水稲新品種「笑みたわわ」の育成

    中西 愛, 田村 克徳, 片岡 知守, 佐藤 宏之, 田村 泰章, 坂井 真, 伏見 力, 竹内 善信 育種学研究 24 (2), 160-167, 2022-12-01

    ...<p>「笑みたわわ」は晩生の製パン適性が優れる多収水稲品種「ミズホチカラ」を早生化した多収品種を育成することを目標とし,「金南風」の胚乳蛋白質突然変異系統「PMF<sub>8</sub>4」と「モミロマン」のF<sub>1</sub>を母本,「ミズホチカラ」を父本とする三系交雑後代から育成された品種である.育成地(福岡県筑後市)における「笑みたわわ」の出穂期は「ヒノヒカリ」と同程度で「ミズホチカラ」...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 新潟県における2019年産コシヒカリの品質低下要因解析

    今井 康貴, 服部 誠, 東 聡志, 土田 徹, 古川 勇一郎, 南雲 芳文 日本作物学会紀事 91 (3), 230-238, 2022-07-05

    ...一等米比率は,2013~2018年まで75%以上で推移していたが,2019年は過去二番目に低い25.0%となった.2019年の気象は,7月下旬から8月中旬の気温が平年より1.4~4.0℃高く,特に8月14~15日に発生したフェーンの影響で最高気温が40℃を超えるなど,記録的な高温となった.格落ち理由の多くは乳白粒の多発であったが,籾数過剰が主要因ではないと推察された.また,新潟農総研や県内各地域における出穂期...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 出穂期における近接リモートセンシングによるイネ高温登熟障害程度の推定

    吉野 早紀, 豊福 恭子, 曽根 千晴, 小川 敦史 日本作物学会紀事 91 (3), 215-222, 2022-07-05

    ...<p>地球温暖化に伴い日本のイネ栽培の現場において,出穂期から登熟期にかけての高温が原因となって,高温登熟障害が問題となっている.本研究では,出穂期における収穫時の高温登熟障害程度の予測をめざし,出穂期の近接リモートセンシングによって収穫時の整粒率や未熟粒率が推定できるかを検討した.高温登熟障害耐性の程度の異なる「あきたこまち」と「ふさおとめ」の2品種をポット栽培し,出穂期から登熟期にかけて異なる温度処理...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 水稲-小麦-大豆の2年3作で輪作される水田転換畑における小麦の生育と低収要因

    川原田 直也, 田畑 茂樹, 内山 裕介, 水谷 嘉之, 大西 順平 農作業研究 56 (4), 227-234, 2022-06-20

    ...<p>水稲–小麦–大豆の2年3作で輪作される水田転換畑において小麦の収量向上を目的として,生産者が管理する26ほ場の小麦の収量と生育に関連する草丈,茎数,葉色,生育指標値(草丈×茎数×葉色/10,000),耕種概要およびほ場に関連する排水性,土壌物理性,土壌化学性との関係を調査・解析した.生育面では,収量は止葉抽出始期の生育指標値および出穂期の葉色と有意な相関関係が認められ,多収ほ場では止葉抽出始期...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 多収・良食味水稲の移植時期の違いによる収量変動要因の検討

    荒井(三王) 裕見子, 岡村 昌樹, 吉永 悟志, 矢部 志央理, 荻原 均, 小林 伸哉 日本作物学会紀事 91 (2), 129-135, 2022-04-05

    ...<p>作業競合を回避し作付けの多様化の可能性を探るために,近年育成された多収・良食味米品種「あきだわら」,「やまだわら」,「とよめき」について,異なる移植時期(早植栽培,普通植栽培,晩植栽培)での収量および収量構成要素と関連形質を3年間評価した.3品種とも精玄米重は,移植時期が遅いほど小さかった.また,シンク容量(m<sup>2</sup>あたり籾数×千粒重)と出穂期から成熟期までの乾物増加量(出穂後乾物増加量...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 低硝酸イタリアンライグラス品種「イタリアンライグラス中間母本農3 号」 の育成と低硝酸化機構の解析

    川地 太兵, 原田 久富美, 須永 義人, 荒川 明 農研機構研究報告 2022 (10), 21-32, 2022-03-30

    ...出穂期の硝酸態窒素濃度は「優春」より30 % 以上低い. 出穂始日は「はたあおば」とほぼ同日である. 収量性は「優春」や「はたあおば」と同程度である.「 農3 号」と既存品種との単交配後代の硝酸態窒素濃度は,両親のほぼ中間の値を示し,「農3 号」との交配により硝酸態窒素濃度が低い品種・系統を効率的に育成できる.「 農3 号」と選抜第1 世代の幼苗を水耕栽培し,体内の窒素動態を比較した....

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  • 極良食味水稲品種「いちほまれ」の化学突然変異による出穂早期化

    中岡 史裕, 小林 麻子, 渡辺 脩斗, 両角 悠作, 町田 芳恵, 三浦 孝太郎 北陸作物学会報 57 (0), 47-50, 2022-03-16

    ...早生良食味品種を育成するため,交配育種とは異なるアプローチとして突然変異育種を試みた.福井県の水稲 中晩生品種「いちほまれ」に化学薬品DEBによる突然変異処理を行い,「いちほまれ」より出穂期が6日早い系 統を得た.本系統の千粒重は「いちほまれ」より1.3 g小さく,倒伏程度は1.0ポイント大きく,アミロース含有 率は1.3ポイント低かったが,その他の栽培特性及び食味特性は「いちほまれ」と同程度であった...

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  • 新たな富山米ブランド品種「富富富」の育成

    村田, 和優, 伊山, 幸秀, 山口, 琢也, 木谷, 吉則, 村岡, 裕一, 前田, 寛明, 藤田, 健司, 尾崎, 秀宣, 池川, 志穂, 池田, 博一, 福岡, 修一, 小島, 洋一朗, 蛯谷, 武志 富山県農林水産総合技術センター農業研究所研究報告 (9) 1-14, 2022-03

    ...2 品種特性・出穂期および成熟期は、「コシヒカリ」よりそれぞれ2日および4日程度遅い。・稈長は「コシヒカリ」より20cm程度短く、耐倒伏性に優れる。・収量性は「コシヒカリ」並み。・玄米品質は登熟期間に高温に遭遇しても白未熟粒の発生が少なく、「コシヒカリ」より安定して良い。・いもち病に対しては、真性抵抗性遺伝子と圃場抵抗性遺伝子を組み合わせたことで、極めて強い。...

    日本農学文献記事索引

  • 水稲新品種「きたくりん」の育成

    其田, 達也, 尾崎, 洋人, 木下, 雅文, 田中, 一生, 平山, 裕治, 菅原, 彰, 宗形, 信也, 沼尾, 吉則 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (106) 13-25, 2022-03

    ...出穂期,成熟期は「ななつぼし」よりもやや遅い“中生の中”である。稈長は同等で,穂長は短い。穂数は同等で,一穂籾数はやや少なく,草型は「ななつぼし」の“偏穂数型”とは異なり“穂数型”に属する。穂ばらみ期の障害型耐冷性は“強”と同等である。割籾の発生は「ななつぼし」よりも少ない“少”である。収量性は「ななつぼし」と同等かやや劣る。白未熟粒の発生がやや多く,玄米品質はやや劣る。...

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  • いもち病に強く多収性の加工用米水稲新品種‘宮崎52号’の育成

    薮押, 睦幸, 永吉, 嘉文, 赤木, 武, 加治佐, 光洋, 森山, あゆみ, 松浦, 聡司, 三枝, 大樹, 川口, 満, 押川, 純二, 井場, 良一, 角, 朋彦, 北崎, 康生, 川越, 博, 中原, 孝博, 中西, 葵, 黒木, 智 宮崎県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Miyazaki Agricultural Experiment Station (53) 43-59, 2022-03

    ...1.出穂期は‘コシヒカリ’より2日遅く,‘夏の笑み’より4日早い。成熟期は‘コシヒカリ’より4日遅く,‘夏の笑み’より6日早い“早生の中”に属する。2.‘コシヒカリ’‘夏の笑み’より稈長は短く,穂数はやや少なく,草型は“編穂数型”である。3.玄米収量は‘夏の笑み’よりやや少ないが,‘コシヒカリ’より多い。4.耐倒伏性は‘夏の笑み’と同程度の“強”である。...

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  • コムギ・オオムギの発育調査基準の再整理

    松山 宏美, 島崎 由美, 福嶌 陽, 渡邊 和洋 日本作物学会紀事 91 (1), 76-87, 2022-01-05

    ...<p>わが国のコムギ・オオムギの発育調査基準は50年以上前に整理されたが,その後,品種や栽培条件が大きく変化し,また各地で調査基準の若干の相異が見られる.そこで,幼穂の発育を中心に発育調査基準の再整理を試みた.ムギの発育上重要な時期として,出芽期,二重隆起形成期,茎立期,出穂期,開花期,成熟期などを取り上げ,その調査基準を提案した.またこれらの調査基準と,分げつ期,幼穂形成期などの定義があいまいな用語...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 西日本地域における極短穂性を有するイネ品種の出穂期後の飼料成分含有率の変動とその要因

    中込 弘二, 藤本 寛, 石岡 厳, 笹原 英樹, 重宗 明子, 出田 収 日本作物学会紀事 91 (1), 59-66, 2022-01-05

    ...70日の地上部乾物重,飼料成分含有率を調査した.その結果,出穂期後の飼料成分含有率は,出穂期から出穂期後30~40日にかけて大きく変動し,特にCP(粗タンパク質)やADF(酸性デタージェント繊維)の含有率は低下する一方で,CA(粗灰分)やヘミセルロースの含有率の変動は小さく,また,NFC(非繊維性炭水化物)の含有率は上昇した.地上部乾物重はいずれの作期・品種ともに出穂期後30~40日に最大に達したが...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • V溝直播栽培における出穂期前後の落水によるコメ中無機ヒ素低減効果

    安藤 薫, 日置 雅之, 遠山 孝通, 黒野 綾子, 小田 紫帆里, 柏木 啓佑, 瀧 勝俊, 中村 乾, 加藤 英孝, 鈴木 克拓, 馬場 浩司, 桑形 恒男 日本土壌肥料学雑誌 92 (6), 439-446, 2021-12-05

    ...<p>中干しのある移植栽培では,出穂期前後計6週間にわたり湛水状態で維持する場合に比べ,3日間湛水・4日間落水(3湛4落)を6回繰り返すことで玄米中無機ヒ素濃度の低減が可能とされている.本研究ではV溝直播栽培における落水によるヒ素低減効果および出穂期前後に実施する4日間落水の回数を6回から3回に減らした場合の効果の解明を目的とした.V溝直播栽培において,落水を繰り返すことで体積含水率の低下および酸化還元電位...

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  • 岡山県の新しい二条大麦奨励品種(地域適応優良品種)‘サチホゴールデン’

    中島, 舞, 中島, 映信, 妹尾, 知憲, 高橋, 幹子, 前田, 周平, 大久保, 和男 岡山県農林水産総合センター農業研究所研究報告 = Bulletin of the Research Institute for Agriculture Okayama Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry, and Fisheries (12) 1-10, 2021-12

    ...出穂期は8~10日早く,成熟期は5~6日早い。2. 稈長は標準施肥条件下で2~4cm短く,耐倒伏性はいずれの施肥区でも同等とみられる。3. 千粒重は標準施肥区で約1g軽いが,多肥区では標準施肥区よりも重くなり,同等である。整粒収量は同等で,子実の外観品質は優れる。4. 子実の粗蛋白質含有率はやや低いが,10.3%と適正値を得ている。5. 製麦品質及び麦芽品質は同等である。6....

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  • 大粒で醸造適性に優れる醸造用水稲新品種「夢ささら」の育成

    山崎, 周一郎, 粂川, 晃伸, 伊澤, 由行, 家中, 容子, 永島, 宏慧, 湯澤, 正明, 若林, 一好, 青沼, 伸一, 菅谷, 和音, 篠崎, 敦, 木村, 守, 白間, 香里, 三好, 真弓, 竹内, 菜央子, 秋山, 俊明, 寺村, 好司, 吉田, 彩花 農業および園芸 = Agriculture and horticulture 96 (11), 967-977, 2021-11

    ...「夢ささら」は,「山田錦」より出穂期が5日,成熟期が7日早く,「あさひの夢」より出穂期が3日早く,成熟期が4日遅い「やや晩生」の粳種である。「山田錦」に比べて稈長は短く,穂長はやや長く,穂数は少ない。玄米千粒重は同程度で,収量性は同程度である。草型は穂重型であり,玄米外観品質は「山田錦」と同等からやや優れ,大粒で高度精白適性が高い酒造好適米である。...

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  • 水稲によるセシウム吸収と玄米への蓄積機構

    石川 淳子, 羽田野 麻理 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 8 83-88, 2021-10-31

    ...<p>セシウムは根に局在するカリウム輸送体の一部を経由して作物体内に取り込まれるため,カリウムとセシウムの吸収は拮抗する.イネにおいては,高親和性カリウム輸送体OsHAK1 が根からのセシウム取り込みの大半を担っている.土壌カリが不足する条件下では,上記の拮抗作用に加え,根における<i>OsHAK1 </i>発現量の増加がセシウム吸収をさらに助長する可能性がある.地上部においては,出穂期以降にセシウム...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • 中華めん用コムギ「ちくしW2号」において高い子実タンパク質含有率を確保し,穂肥と穂揃期追肥を省略できる省力施肥法

    石丸 知道, 荒木 雅登, 荒木 卓哉 日本作物学会紀事 90 (4), 408-413, 2021-10-05

    ...止葉抽出期に穂肥を施肥し,穂肥由来のコムギ植物体中の窒素含有量,穂肥の施肥窒素利用率,コムギの収量,品質を調査した.その結果,穂肥由来のコムギ植物体中の窒素含有量,穂肥の施肥窒素利用率に施肥時期による差は認められず,穂数,収量,子実タンパク質含有率も同程度であった.このことから,分げつ期にS20を施肥することで穂肥として利用できると考えられた.分施の穂揃期追肥窒素量と比べると,S20の止葉抽出期~出穂期後...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 兵庫県における酒米品種の消化性と登熟期間の気温との関係

    池上 勝, 礒野 幸浩, 藤本 啓之, 加藤 雅宣, 杉本 琢真, 髙橋 圭, 奥田 将生 日本作物学会紀事 90 (4), 451-456, 2021-10-05

    ...「山田錦」では,出穂後8日目(出穂期を1日目とする)~29日目までの22日間の最高気温と消化性との相関が最も強く,単回帰分析での決定係数は0.97,二乗平均平方根誤差は0.13であり,消化性の変動はほぼこの期間の最高気温の変動で説明できた....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 寒冷地の黒ボク土水田でのプラウ耕鎮圧体系乾田直播栽培における水稲の生育および収量

    篠遠 善哉, 大谷 隆二, 松波 寿典 日本作物学会紀事 90 (3), 343-351, 2021-07-05

    ...<p>寒冷地の黒ボク土の水田にて,プラウ耕鎮圧体系乾田直播栽培した水稲「あきたこまち」の生育および収量を移植栽培と5カ年比較した.高い砕土率(92%)と播種後の鎮圧によりプラウ耕鎮圧体系乾田直播区(乾直区)の苗立ち率は78%であった.移植栽培区(移植区)より乾直区で播種日が平均4日遅く,生育は,分げつ始期から最高分げつ期において葉齢と草丈が移植区より乾直区で小さく,SPAD値は分げつ期から出穂期まで...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献9件

  • 弱病原性2核<i>Rhizoctonia</i>属菌を接種したイネ籾を用いた紋枯病の発病抑制効果の検証

    稲垣 公治, 荒川 征夫 日本植物病理学会報 87 (2), 65-71, 2021-05-25

    ...に紋枯病菌を接種し,登熟期に紋枯病の発病茎率と病斑高率を調べた結果,BNRの接種時間が 0–12時間区では,それぞれ73~99%,12~23%と高率であったが,24–48時間区では6~13%,1~2%と低下した.正常籾由来イネの最高分げつ期にBNRを接種して紋枯病菌を出穂期に接種した場合も,BNR接種区は発病茎率は5~7%,病斑高率は1%であり,対照区(BNR非接種イネ)のそれぞれ99%,23%と比...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 紫稲および黄稲系統の品種特性ならびに色素発現に及ぼす光の影響

    妹尾 拓司, 橋本 晋輔, 三ツ井 奨一朗, 山本 涼平, 猪谷 富雄 日本作物学会紀事 90 (2), 182-193, 2021-04-05

    ...着色はアントシアニンによるもので,その生合成は他の作物の場合と同様に栽培時の光質・光量の影響を強く受けると考えられるが報告は少ない.本研究では,紫稲9品種および黄稲2品種の計11品種を対象に,水田での栽培のほか,UVカットフィルムや黒色寒冷紗などの被覆資材を用いて植物体に対する光量・光質を変化させたポット栽培を行い,色彩色差計を用いた葉身の色調とアントシアニン含量を測定した.実験の結果,紫稲の品種は出穂期...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献3件

  • データ駆動型大規模水稲作のための圃場別データセットの構築とその利用

    石川 哲也, 横田 修一, 平田 雅敏, 小川 春樹, 小笠原 慎一, 中村 隆三, 吉永 悟志 日本作物学会紀事 90 (2), 222-229, 2021-04-05

    ...ロット別の実調製量等を圃場別に直接収集することは困難なため,乾燥調製データセットとして独立させ,籾摺・選別後の玄米重量および篩選・色彩選別による屑米重量を収集し,乾燥ロット番号を用いて参照する構造とした.収集したデータセットを用いて,全圃場数637筆の24.3%を占める横田農場のコシヒカリ155筆を対象に,推定収量が低かった33筆の要因を解析すると,圃場の立地ブロックと密接に関連する移植順序が,推定出穂期...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 水稲乾田直播栽培において苗立ちを疎にするとより穂重型の生育になる

    藤本 寛 日本作物学会紀事 90 (2), 142-152, 2021-04-05

    ...は遅くなった.平均一茎重は,栄養成長期では差がなかったが,出穂期以後は疎播区と中播区が密播区より有意に重かった.収量構成要素では,疎播区の穂数/m<sup>2</sup>は密播区よりも15~37%有意に少なく,一穂籾数は8~39%有意に多かった.以上,疎播区は密播区よりも相対的に穂重型の生育となることが示されたが,その程度を数量的に評価するために草型指数を用いて検討したところ,同じ品種であっても苗立...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 麦あと晩植栽培に適した早生・良食味の水稲新品種「ほしみのり」の育成

    黒木 慎, 山口 誠之, 石井 卓朗, 小林 伸哉, 平林 秀介, 竹内 善信, 後藤 明俊, 春原 嘉弘, 加藤 浩, 佐藤 宏之, 常松 浩史, 安東 郁男, 根本 博, 井辺 時雄, 太田 久稔, 前田 英郎, 出田 収, 平山 正賢, 池ヶ谷 智仁, 津田 直人, 田中 淳一 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 6 21-29, 2021-03-30

    ...<p>「ほしみのり」は,良食味,縞葉枯病抵抗性の「関東209 号(さとじまん)」と良質,良食味の「越南171 号」の交雑後代より育成された,早生,良食味品種である.育成地(農研機構谷和原水田圃場(茨城県つくばみらい市))における「ほしみのり」の特徴は以下の通りである.出穂期,成熟期はともに“やや早”に属し,「朝の光」よりやや早い....

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか1件

  • 高温登熟性が極めて高い水稲品種「コシヒカリ富山APQ1号」の育成

    村田 和優, 蛯谷 武志, 山口 琢也, 木谷 吉則, 伊山 幸秀, 表野 元保, 尾崎 秀宣, 前田 寛明, 宝田 研, 向野 尚幸, 森川 真紀子, 藤田 健司, 村岡 裕一, 池田 博一, 小島 洋一朗 北陸作物学会報 56 (0), 27-30, 2021-03-16

    ...インド型品種「ハバタキ」がもつ高温登熟性遺伝子Apq1 の染色体上の位置情報に基づき,DNAマーカー選抜 と「コシヒカリ」との戻し交配の繰り返しによって,「コシヒカリ」と同質で高温登熟性に極めて優れる系統「コ シヒカリ富山APQ1号」を育成した(出願番号30061号).本系統の特性として,草姿,出穂期,成熟期,収量性, 食味等は「コシヒカリ」とほぼ同等であるが,高温登熟性は「コシヒカリ」よりも明らかに...

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  • 水稲新品種「そらゆたか」の育成

    佐藤, 博一, 尾崎, 洋人, 木下, 雅文, 丸田, 泰史, 其田, 達也, 平山, 裕治, 田中, 一生, 菅原, 彰, 手塚, 光明 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (105) 13-25, 2021-03

    ...「ななつぼし」と比べて,出穂期は“早”と早く,成熟期は“やや早”と同等である。稈長は短く,穂長は同等である。穂数は少なく,一穂籾数は同等で,草型は“偏穂数型”に属する。穂ばらみ期耐冷性が“強”,葉いもち圃場抵抗性が“強”,穂いもち圃場抵抗性が“やや強”,耐倒伏性が“やや強”と優り,粗玄米収量が高い。本品種を普及することにより,北海道における飼料用米の安定生産および生産者の所得向上に貢献する。...

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  • 酒造好適米新品種「福乃香」の育成

    小林, 恭子, 佐藤, 弘一, 大寺, 真史, 吉田, 直史, 佐々木, 園子, 朽木, 靖之, 齋藤, 隆, 菅野, 拓朗, 菊地, 伸広, 中島, 奈津子, 鈴木, 賢二 福島県農業総合センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Agricultural Technology Centre (12) 59-69, 2021-03

    ...A 出穂期、成熟期は「五百万石」より10日程度遅く、福島県では“中生”である。B やや長稈で“中間型”の草型、耐倒伏性は“中”で「五百万石」よりやや強く、「夢の香」よりやや弱い。C いもち病真性抵抗性遺伝子型は、“+”と推定される。D 障害型耐冷性は、“やや強”で「五百万石」よりも優れる。E 収量は、「五百万石」並~劣る。F 酒造適性は、「五百万石」より溶けやすく、酒化率が高い。...

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  • 水稲新品種「福笑い」の育成

    川島, 史寛, 小林, 恭子, 大寺, 真史, 佐藤, 弘一, 吉田, 直史, 菅野, 拓朗 福島県農業総合センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Agricultural Technology Centre (12) 71-80, 2021-03

    ...A 出穂期、成熟期ともに「コシヒカリ」より2~3日程度遅く、福島県の熟期区分では、“中生の晩」に属する。B 中稈で“中間型”の草型で、耐倒伏性は“やや強”である。C いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pii,Pia”と推定された。ほ場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに“中”と判定された。D 障害型耐冷性は“中”である。E 収量は「コシヒカリ」よりやや優る。...

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  • 夏季における暖地型牧草利用による放牧実証試験

    岡村, 英明, 関, 正博, 矢萩, 久嗣, 合原, 義人, 谷島, 直樹 茨城県畜産センター研究報告 (52) 17-25, 2021-03

    ...また,収量,硝酸態窒素含量を考慮すると出穂期近くなってから利用した方がよい。バヒアグラスは,茨城県北地域においても越冬が可能で,栄養成分はノシバ程度であった。造成時の播種量は,3kg/10a程度で充分で,造成2年目で2番草以降被度が80%以上となる。夏季(7~9月)に30CD/10a程度の放牧が可能である。これらの技術の組合せにより夏季草量の確保が可能になる。...

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  • 米麦二毛作体系における麦わらの水田雑草抑制機構に関する研究

    秀島, 好知, 有馬, 進, 鈴木, 章弘, 清田, 梨華, 牧山, 繁生, 森, 敬亮, 浅川, 将暁, 広田, 雄二, 大塚, 紀夫, 稲田, 稔 佐賀県農業試験研究センター研究報告 (41) 1-34, 2021-02

    ...雑草発生抑制効果は経時的に低下したが,水稲収穫時期の秋頃から麦作の出穂期の翌年春頃まで観察することができた。麦わらの処理量としては実際に現場で施用されるレベルの20~40kg/aで十分な雑草抑制効果が認められ,この結果から麦わらの処理は焼却よりも全量すき込みが適していると考えられた。...

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  • 早晩性の異なる極短穂型WCS用イネの同一収穫日における乾物収量および飼料成分の比較

    小林 英和, 中込 弘二, 千田 雅之 日本作物学会紀事 90 (1), 83-91, 2021-01-05

    <p>早晩性の品種間差を利用した収穫期間の拡大を目指し,出穂時期の異なる極短穂型WCS用イネの同一収穫日における乾物収量と飼料成分を8月下旬から10月にかけて調査するとともに,穂ばらみ期の窒素追肥による粗タンパク質含有率の向上効果について検討した.乾物収量は,9月までは早生系統の「中国飼224号」(「つきはやか」として品種登録出願)と晩生品種の「つきすずか」の間に有意差は認められず,10月以降は…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 日本域の水需給に対する気候変動の影響予測:水資源と水稲生育の統合的評価に向けて

    髙田 亜沙里, 吉田 武郎, 石郷岡 康史, 丸山 篤志, 工藤 亮治 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 28-, 2021

    ...</p><p>著者らがこれまでに取り組んできた気候変動の影響評価では,水資源に関しては将来的に北日本の代かき期と出穂期における渇水流量が減少傾向にあることが示された.また,水稲の収量・品質に対する影響評価では,将来的に収量が増加/減少する地域に分かれることが示され,収量と品質のそれぞれに対する最適な移植日が推定された.信濃川流域を例にとると,水資源的には,灌漑期の後半(9月)に近づくにつれて水資源が...

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  • 香川県におけるアカヒゲガヤ(イネ科)の生育地と種子発芽能力について

    茨木 靖, 久米 修 植物研究雑誌 95 (6), 348-353, 2020-12-20

    ...で,これまで沖縄県にわずかに生育するのみとされ,同県の絶滅危惧IA 類(CR) にも指定されている.本種の香川県における産地は,丸亀市の城山中腹で,尾根にある開けた乾燥地にのみ生育していた.同地の土壌は風化の進んだ凝灰角礫岩であり,雨水の浸透性が悪いため,降雨後も直ちに乾燥し,土壌が形成され難い事から,植物の生育には厳しい地質である.生育環境が極めて特異で植生に乏しい場所であることや,ごく限られた出穂期以外...

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  • 高温登熟耐性に優れる水稲系統「東北206号」に対する<i>Hd1</i>,<i>Hd16</i>,<i>Hd18</i>の出穂期改変効果

    石森 裕貴, 佐伯 研一, 遠藤 貴司, 中込 佑介, 佐藤 浩子, 溝淵 律子, 田口 文緒, 福岡 修一, 山内 歌子, 安藤 露, 水林 達実 育種学研究 22 (2), 149-158, 2020-12-01

    ...<i>Hd1</i>座を「コシヒカリ」型に置換したNILの出穂期は,「東北206号」の出穂期よりも29日遅くなり,<i>Hd16</i>座,<i>Hd18</i>座をそれぞれ単独で「コシヒカリ」型に置換したNILの出穂期は,ともに3日早くなった.当初,出穂期を5日程度遅らせると予測した<i>Hd1</i>座と<i>Hd16</i>座をともに「コシヒカリ」型に置換したNILの出穂期は,「東北206号」...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献13件

  • 多収の高アミロース米水稲品種「亜細亜のかおり」の育成

    松下 景, 前田 英郎, 山口 誠之, 三浦 清之, 笹原 英樹, 重宗 明子, 長岡 一朗, 後藤 明俊 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 5 11-20, 2020-11-30

    ...<p>「亜細亜のかおり」は多収の高アミロース米品種の育成を目的として,高い収量性をもつ「関東239 号」(後の「やまだわら」)を母とし,高アミロース米系統「北陸207 号」(後の「越のかおり」)を父とする人工交配から育成され,2018 年に品種登録出願された.移植栽培での「亜細亜のかおり」の出穂期および成熟期は「あきだわら」並で,その早晩性から,「亜細亜のかおり」の栽培適地は北陸および関東以西である...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか1件

  • 多収でいもち病に強い加工用米水稲新品種‘み系358’の育成

    森山, あゆみ, 押川, 純二, 松浦, 聡司, 永吉, 嘉文, 中原, 孝博, 黒木, 智, 中西, 葵, 三枝, 大樹, 薮押, 睦幸, 角, 朋彦, 北崎, 康生, 川越, 博, 川口, 満, 井場, 良一 宮崎県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Miyazaki Agricultural Experiment Station (52) 1-16, 2020-11

    ...1.出穂期は‘まいひかり’より1日早く,成熟期は‘まいひかり’とほぼ同時期で,暖地では“晩生の中”に属する。2.稈長及び穂長は‘まいひかり’よりやや長い。穂数は同程度で、草型“中間型”である。3.玄米収量は‘まいひかり’より多い。4.耐倒伏性は‘まいひかり’と同程度の“強”である。5.いもち病圃場抵抗性遺伝子“Pi39”を持つと推定され,葉いもち圃場抵抗性,穂いもち圃場抵抗性ともに“強”である。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 極短穂性を示すイネ品種系統の一穂籾乾物重に与える到穂日数の影響

    中込 弘二, 藤本 寛, 松下 景, 笹原 英樹, 重宗 明子, 出田 収 日本作物学会紀事 89 (4), 317-324, 2020-10-05

    ...18.5株m<sup>–2</sup>,窒素施用量15 g m<sup>–2</sup>の条件で行った.また,極短穂性を示し早晩性が異なる「中国飼224号」,「中国飼225号」,「つきすずか」および「つきことか」の4品種系統を2018年5月20日,6月25日,7月20日移植の3作期を設け,栽植密度18.5株m<sup>–2</sup>,窒素施用量12 g m<sup>–2</sup>の条件で栽培した.出穂期...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献3件

  • イネ出穂期遺伝子<i>hd3a</i>変異系統を用いた個葉および群落蒸散に関する研究

    岩橋 優, 田中 佑, 本間 香貴, 齊藤 大樹, 奥本 裕, 白岩 立彦 日本作物学会紀事 89 (3), 218-223, 2020-07-05

    ...<p>シロイヌナズナにおいて開花を制御する遺伝子<i>Flowering Locus T</i>(<i>FT</i>)が気孔の開口を促進することが明らかになっている.本研究では,<i>FT</i>のイネにおけるオーソログである出穂期遺伝子<i>Hd3a</i>の変異体GP2を用い,個葉および群落の蒸散速度を調査した.2012,2013年にポットおよび圃場試験でガス交換測定を行い2013年には熱画像カメラ...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 窒素追肥の時期と量がデュラムコムギ品種 「セトデュール」の収量や品質に及ぼす影響

    高田 兼則, 谷中 美貴子, 伴 雄介, 加藤 啓太, 大楠 秀樹, 田中 智樹 日本作物学会紀事 89 (3), 203-210, 2020-07-05

    ...質含有率が重要であり,「セトデュール」の栽培においても子実タンパク質含有率を高めるための栽培方法が必要である.そこで,2016/2017年と2017/2018年の2作期に,止葉展開期以降に窒素追肥時期を変えた試験1 ,開花期に窒素追肥量を変えた試験2,分げつ肥を施用せず,穂肥と止葉展開期に増量追肥した試験3を行い,収量や子実タンパク質含有率等の品質への影響を調査した.試験1では窒素追肥時期を止葉展開期,出穂期...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献6件

  • Sentinel1を用いた北朝鮮の水田の面積推定手法の検討

    中園 悦子, 竹内 渉 生産研究 72 (4), 315-318, 2020-07-01

    ...<p>北朝鮮の稲作について,SAR データである Sentinel1 を用いて水田の面積推定を行 った .対象地は黄海道内の沙里院市近辺である.水田面積推定法の一つ である灌水期 と出穂期の後方散乱値の閾値を用いる手法 を適用したところ,周囲の畑部分に誤差が出ることが分かった.そこで,この誤差を軽減する為に, Lee フィルタの調整を行い,使用するデータの時期を検討した.結果, 6 月の 2 時期と...

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  • 石垣島の世代促進栽培で発生する日本水稲品種の部分不稔

    岡本 正弘 日本作物学会紀事 89 (2), 172-178, 2020-04-05

    ...よりもさらに短くなった.また,一期作ではいずれの日本水稲品種も通常の不稔歩合(概ね10%以下)を示したのに対し,二期作および晩期作では関東以西の多くの品種で不稔歩合が高くなった.特に,九州で育成された「シンレイ」「ニシホマレ」「サイワイモチ」では不稔歩合が晩期作で約60%に達した.北陸や東北,北海道のほとんどの品種は,晩期作でも不稔歩合は10%程度以下に留まった.高温による不稔の危険期とされる開花期(出穂期...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 個人によるモノづくりの視点から見た農業センサネットワークの課題と改善手法の提案

    深津 時広, 平藤 雅之 農業情報研究 29 (1), 1-13, 2020-04-01

    ...らかにし,さらにどのような情報が提供されれば利用者の負担が軽減されるかについて検討した.これらを踏まえ本研究では,利用者の技術や予算に応じて複数の手段を選択できるオープン・フィールドサーバを開発し,入手から使用までの各工程で必要とされる情報をポータルサイトで公開した.また,オープン・フィールドサーバの組立・設定・利用に関する実験や,計測精度評価試験,農業場面を想定した利用実験としての微気象計測や小麦の出穂期予測...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 水稲品種「いなほっこり(仮称)」の適正施肥と収穫適期

    小川, 三菜美, 廣岡, 政義, 大久保, 英奈, 森, 洋輔 群馬県農業技術センター研究報告 (17) 27-34, 2020-03

    ...その結果、基肥追肥体系の施肥量は、基肥窒素量4kg/10a、追肥窒素量(穂肥)2kg/10aが適正であり、収穫適期は出穂期からの日平均気温の積算温度で判断すると1,100℃以上で、その時の帯緑色籾歩合は約20%であった。...

    日本農学文献記事索引

  • 水稲新品種‘縁の舞’の育成とその特性

    田中, 亙, 松崎, 友史, 田畑, 光正, 安原, 宏宣, 播磨, 邦夫, 高橋, 眞二, 松本, 樹人, 山根, 渉, 新田, 康二, 松原, 隆敏 島根県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Shimane Agricultural Technology Center (47) 9-22, 2020-03

    ...出穂期は‘山田錦’より6日程度,成熟期は10日程度早く,本県では早生の晩に属す。収量は‘山田錦’より12%程度多く,玄米千粒重が1.3g重く大粒である。検査等級は‘山田錦’より優る。穂発芽性はやや難,脱粒性は難,障害型耐冷性はやや強で,いずれも‘山田錦’に優る。酒造適性は‘山田錦’に近く良好であると認められた。3 本品種は,島根県中山間地域全域の地力中庸地の早植栽培に適応する。...

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  • 酒造好適米新品種「きたしずく」の育成

    尾崎, 洋人, 木下, 雅文, 其田, 達也, 田中, 一生, 平山, 裕治, 菅原, 彰 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (104) 1-15, 2020-03

    ...出穂期と成熟期は「吟風」と同じ“中生の早”に属するがやや早い。稈長は「吟風」より長く,穂長もやや長く,穂数はやや多い。草型は「吟風」の“中間型”に対し“偏穂数型”に属する。障害型耐冷性は,穂ばらみ期と開花期ともに「吟風」より強い。いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pii,Pik”と推定され,葉いもち圃場抵抗性と穂いもち圃場抵抗性はともに「吟風」よりやや劣る。耐倒伏性は「吟風」よりやや弱い。...

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  • 岐阜県中山間地域における「コシヒカリ」の良食味米生産を可能とする栽培管理技術の開発

    可児, 友哉, 佐藤, 秀人, 山田, 隆史 岐阜県中山間農業研究所研究報告 (15) 1-8, 2020-03

    ...移植時期を遅らせ、出穂期を後退させると、登熟期間の気温が低下し、味度が向上する効果が示唆された。その効果は年によって異なるが、5月下旬移植が適期だと考えられた。また、同一栽培年において移植時期が異なると登熟期間の日照時間が変化することで、食味値が変化する傾向が見られた。登熟期に圃場への水のかけ流しを行うと、水温、地温が低下し、食味値、味度が向上することが推察された。...

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  • 水稲新品種「むさしの27号」の育成

    大岡, 直人, 大戸, 敦也, 荒川, 誠, 矢ヶ崎, 健治, 齋藤, 孝一郎, 加藤, 徹 埼玉県農業技術研究センター研究報告 = Bulletin of the Saitama Agricultural Technology Research Center (19) 1-10, 2020-03

    ...本品種は「彩のかがやき」に比べ,出穂期は1日遅く,成熟期は早植栽培(以下,早植)は1日早く,普通栽培(以下,普通)は同等の晩生種である。稈長は同等から1cm長く,穂長は長く,穂数は多い。収量は早植は6%多く,普通は同程度。葉いもち圃場抵抗性は「やや強」,穂いもち圃場抵抗性は「強」,穂いもち抵抗性遺伝子Pb1をもつと推定される。イネ縞葉枯病には抵抗性遺伝子Stvb-iを有し,抵抗性である。...

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  • 酒造好適米「吟風」「彗星」における移植時期の調整による品質改善

    佐々木, 亮, 後藤, 英次 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (104) 51-58, 2020-03

    ...北海道において,出穂前後の平均気温は気象の変動によって大きく影響を受けるものの,出穂期が遅いほど,より高い値を得ることが期待できる。このため,酒造好適米に適する出穂期は慣行栽培よりも遅く,かつ登熟に支障がでない範囲に調整することが望ましい。また,移植日の調整による出穂前後の平均気温の確保はタンパク質含有率の低減にも効果が認められた。...

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  • 水稲における出穂期遺伝子を利用した早生化改良育種の検討

    石橋, 正文, 宮原, 克典, 山口, 修 福岡県農林業総合試験場研究報告 (6) 15-20, 2020-03

    ...次に,出穂期遺伝子を利用したマーカー選抜の可能性について検討するために,準同質遺伝子系統および戻し交配系統を材料に用いて,Hd16とHd18の遺伝子型が出穂期に与える影響を調査した。その結果,Hd16の早生型単独では10日程度,Hd18の早生型単独では2~5日程度,Hd16の早生型とHd18の早生型の組合せでは12~15日出穂期を早進化できた。...

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  • 水稲新品種「むさしの29号」の育成

    大戸, 敦也, 大岡, 直人, 荒川, 誠, 矢ヶ崎, 健治, 宗方, 淳, 齋藤, 孝一郎, 加藤, 徹 埼玉県農業技術研究センター研究報告 = Bulletin of the Saitama Agricultural Technology Research Center (19) 11-23, 2020-03

    ...本品種は「彩のかがやき」に比べ,早植栽培で出穂期は5日遅く,成熟期は6日遅い。普通期栽培で出穂期は5日遅く,成熟期は7日遅い晩生種である。稈長および穂長はやや長く,穂数は同程度である。収量は6~7%程度少ない。葉いもち圃場抵抗性は「やや強」,穂いもち圃場抵抗性は「強」で,穂いもち圃場抵抗性遺伝子Pb1を有する。イネ縞葉枯病には抵抗性遺伝子Stvb-iを有し,抵抗性である。...

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  • 準高冷地において選抜・育成した極早生ライムギの特性

    畑 亮太郎, 野田 泰良, 太田 岳志, 樋川 瑠美, 平嶋 千寛, 鈴木 香奈子, 小山内 光輔, 関根 平, 野宮 桂, 春日 重光 北陸作物学会報 55 (0), 19-22, 2020

    ...「SUR-10」と「SUR-12」 は4月下旬までに出穂期となる極早生で4月中に収穫・調製が可能で本試験では 倒伏の発生は見られなかった.これは短稈で倒伏の発生が多くなる時期よりも前 に刈り取れたことが理由として考えられた.一方.極早生系統の「SUR-10」と 「SUR-12」は他の品種・系統よりも風乾による水分減少率が低い傾向が認められ た.これは,中が空洞で乾燥しやすい茎の割合が短稈のため低かったことが...

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  • 香り米品種における玄米と葉身の香り鑑定法の検討

    猪谷 富雄, 金澤 理恵, 繁内 康男, 妹尾 拓司, 山本 涼平 作物研究 65 (0), 43-53, 2020

    ...香気を発する米であり,古くから日本や世界各地に分布し,とくに海外では高く評価されている.本研究では,日本および諸外国の香り米20品種と普通米3品種を栽培し,収穫後の玄米と新鮮な葉身を用いた香り鑑定法(それぞれ炊飯法とKOH法)を2年間にわたり実施した.炊飯法では,試験管中で玄米もしくは白米と蒸留水をともに加熱し,放冷後に香りをかぐことで,その特有の香りを判定できた.また,分げつ期の葉身・葉鞘あるいは出穂期前後...

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  • 水稲早生品種「なつほのか」の品質低下を回避する登熟期間の温度指標

    古賀 潤弥, 中山 美幸 日本作物学会九州支部会報 86 (0), 1-5, 2020

    ...するための移植適期を策定するため,登熟期間の気温と玄米品質との関係を検討した結果,出穂後20 日間平均気温が29℃を超えると背白粒発生率が高くなり,出穂後40 日間平均気温が23℃を下回ると青未熟粒や薄い粒厚の重量比が高くなる傾向が認められた.このことから「なつほのか」は登熟期間の高温と低温による品質低下を回避するため出穂後20 日間の平均気温29℃以下,出穂後40 日間の平均気温23℃以上になるような出穂期...

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  • 情報通信技術を備えた圃場給水機による気候変動適応の取組み

    坂田 賢, 関 正裕 農業農村工学会誌 88 (10), 813-816,a1, 2020

    ...事例では,出穂期前後に干天かつ高温状態が連続し,深夜に給水の開始と停止を繰り返すことで品質低下の抑制を試みた。ICT型給水機の導入により,省力化と夜間の高温回避を両立する水管理が可能となった。</p>...

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  • 窒素多施用によるイネ稲こうじ病の発病促進法の検討

    下大園 佳由, 日高 春美, 黒木 修一 九州病害虫研究会報 65 (0), 1-4, 2019-11-30

    ...<p>イネ稲こうじ病の防除試験を安定して実施するため,晩生品種の「まいひかり」において,幼 穂形成期から出穂期前に窒素施肥量を慣行栽培の1.5倍量となるように追肥し,発病を促進した。 少発生年の2017年には慣行栽培では発病株率が2.9%であるのに対して,多肥栽培では9.2%となっ た。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 宗谷地域におけるリードカナリーグラス主体サイレージ利用技術の実証

    遠藤, 哲代, 林, 拓 北農 86 (3), 229-233, 2019-07

    ...リードカナリーグラスの生育期別の草丈および栄養価を調査した結果,草丈は穂孕期(6月10日)および出穂期(6月17日)でそれぞれ,79.0および104.9cmであり,粗タンパク質(CP),中性デタージェント繊維(NDF)および可消化養分総量(TDN)含量は穂孕期と出穂期では同程度であった。調査したリードカナリーグラス主体サイレージ(n=25)の約4割が,出穂期までに収穫,調製されていた。...

    日本農学文献記事索引

  • 穂肥重点施肥による多収パン用品種「せときらら」の高品質多収化

    水田 圭祐, 荒木 英樹, 高橋 肇 日本作物学会紀事 88 (2), 98-107, 2019-04-05

    ...出穂前総窒素施肥量を増やすことによって,収量やGPCを一層高められるかどうかも検証した.穂肥重点施肥区は,2015/16年および2016/17年作期では収量が11~40%高まった.収量が高まった原因は,穂数が16~23%増加したためであった.穂肥重点施肥区のGPCは,収量が増加したにもかかわらず,いずれの作期も慣行分施区と同程度以上となった.一穂粒数は,いずれの作期でも穂肥重点施肥区で増加しなかったが,千粒重は出穂期...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 気象条件及び生育量による水稲「コシヒカリ」の稈長の簡易推定モデル

    望月 篤, 鶴岡 康夫, 中川 博視 日本作物学会紀事 88 (2), 132-142, 2019-04-05

    ...<p>水稲栽培において幼穂形成期(幼穂長1 mm)から出穂期までの窒素追肥は,収量を増加させる重要な栽培技術であるが,稈の伸長を促し,倒伏を助長させ,減収を招く場合がある.このため,追肥を標準施用した場合の稈長を予測し,予測した稈長に応じて追肥を施用することで,増収を図りながら倒伏を回避する生育診断技術が開発されている.従来の診断技術は追肥前の生育量のみを指標に診断しており,診断に従って施肥しても稈...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 縞葉枯病抵抗性を備え業務用米に向く多収・良食味水稲新品種「ほしじるし」の育成

    佐藤 宏之, 平林 秀介, 石井 卓朗, 安東 郁男, 根本 博, 加藤 浩, 太田 久稔, 竹内 善信, 出田 収, 前田 英郎, 井邊 時雄, 春原 嘉弘, 平山 正賢, 常松 浩史, 池ヶ谷 智仁 農研機構研究報告 次世代作物開発研究センター = BULLETIN OF THE NARO, CROP SCIENCE 2 35-51, 2019-03-31

    ...出穂期は、早植栽培(注:育成地における5 月下旬移植)では「月の光」より2日早く、「朝の光」並であり、育成地では“ 中生の早” に属する。成熟期は、早植栽培では「月の光」並の“ 中生の中” に属する粳種である。2. 稈長は、「月の光」より短く“ やや短” であり、耐倒伏性は「月の光」並の“ 強”である。3....

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  • 「ヒノヒカリ」熟期の高アミロース米水稲品種「ふくのこ」の育成

    重宗 明子, 中込 弘二, 出田 収, 石井 卓朗, 春原 嘉弘, 松下 景, 飯田 修一 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 19 59-67, 2019-03-31

    ...「ふくのこ」の特性の概要は以下のとおりである.1.「 ふくのこ」の出穂期・成熟期は「ヒノヒカリ」よりやや早く,瀬戸内海沿岸部では“ やや晩生”である.2. 稈長は「ヒノヒカリ」よりやや短く,穂数は「ヒノヒカリ」より明らかに少なく,草型は“ 偏穂重型” である.耐倒伏性は“ 強” である.3. 収量は「ヒノヒカリ」より2 割程度多収である.玄米千粒重や粒形は,「ヒノヒカリ」と同等である.4....

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  • 土壌および農業用水中の放射性セシウムが農作物に与える影響

    鈴木, 安和 福島県農業総合センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Agricultural Technology Centre (10) 1-44, 2019-03

    ...その次に、溶存態137Csを水稲が吸収しやすい生育ステージについて調査したところ、幼穂形成期から出穂期前が、他の時期に比べて玄米への137Cs移行が高まり、カリの吸収時期とほぼ一致した。また、土壌からの移行と同様に土壌中の交換性カリ含量の増加により農業用水からの移行も低減できた。...

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  • 山梨県における硬質小麦「ゆめかおり」の施肥基準の策定

    加藤, 知美, 上野, 直也, 向山, 雄大, 石井, 利幸, 馬場, 久美子, 五味, 敬子, 加藤, 成二, 長坂, 克彦 山梨県総合農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Yamanashi Prefectural Agricultural Technology Center (11) 19-25, 2019-03

    ...追肥の施用時期を検討した結果,茎立期追肥は茎立期の28日前~茎立期,穂揃期追肥は出穂期~開花期までに施用する事で安定した効果が得られた。これらの施肥体系を実施することにより概ね坪刈り収量500kg/10a以上,子実タンパク質含有率は基準値を満たした小麦の生産が可能になると考えられた。...

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  • 黒ボク土における小麦新品種「タマイズミR」の特性

    関和, 孝博, 大山, 亮, 山口, 昌宏, 中田, 佳幸, 加藤, 常夫 栃木県農業試験場研究報告 (79) 23-35, 2019-03

    ...品質ランク区分の重要な形質である子実タンパク質含有率と容積重が,「タマイズミR」は「タマイズミ」よりもやや劣る傾向が認められたが,緩効性の専用肥料を基肥窒素に12gm-2施用し,出穂期10日後に窒素4gm-2追肥することで,子実タンパク質含有率12%及び容積重833gL-1の基準以上を安定して確保し,併せて多収を達成することができた。...

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  • 早生、短稈で多収な味噌用裸麦新品種「長崎御島」の育成

    段口, 貴大, 下山, 伸幸, 土谷, 大輔, 吉岡, 藤治, 高橋, 飛鳥, 柳沢, 貴司, 長嶺, 敬 長崎県農林技術開発センター研究報告 (9) 1-19, 2019-03

    ...1)出穂期は8日早く,成熟期は4日早い。稈長は短く,耐倒伏性は優れる。2)容積重,千粒重は重く,収量性はかなり優れる。検査等級は優れる。3)播性は‘V’の秋播性で,赤かび病には‘やや強’の同程度で,うどんこ病には‘中’で劣る。4)75%搗精時間はやや短く,砕粒率はやや高く,SKCS硬度はやや低い。5)味噌の官能評価は組成が年次によりやや低いが,色,香り,味および総合評価は同等である。...

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  • 水稲良食味新品種‘媛育73号’の育成とその特性

    水口, 聡, 大嶋, 涼達, 兼頭, 明宏, 秋山, 勉, 三好, 大介, 松長, 崇 愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (11) 14-28, 2019-03

    ...‘ヒノヒカリ’よりも出穂期および成熟期は4日程度遅い。稈長はやや短,穂長はやや長,穂数はやや多であり,草型は偏穂数型である。耐倒伏性はやや強で,穂発芽性は難である。いもち病のほ場抵抗性の評価は葉いもち病がやや弱であり,いもち病真性抵抗性遺伝子としてPiaおよびPiiを持つと推定される。収量は‘ヒノヒカリ’よりも多い。...

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  • 食味が良好な水稲中生品種「つや姫」の山梨県における栽培特性,品質及び高温登熟性の解明

    向山, 雄大, 志村, 貴大, 石井, 利幸, 渡辺, 淳, 上野, 直也 山梨県総合農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Yamanashi Prefectural Agricultural Technology Center (11) 1-8, 2019-03

    ...「つや姫」の出穂期,成熟期は「コシヒカリ」と同等の‘中生の中’であった。「つや姫」は「コシヒカリ」と比較して稈長が短く,耐倒伏性が優れていた。「つや姫」の食味評価は良好で,特に外観の評価が高かった。出穂後20日間の日平均気温の平均値(登熟気温)が28℃以上となり,「コシヒカリ」において整粒歩合が低下しやすい条件下でも「つや姫」は白未熟粒が少なく,高温登熟性が優れていた。...

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  • 高アミロース米における生育,収量,品質,食味およびアミロース含有率の品種比較

    水口, 聡 愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (11) 1-13, 2019-03

    ...愛媛県の普通期栽培において,出穂期および成熟期は‘こいごころ’と同等の早生熟期である。‘こいごころ’と比べて,稈長は短く,倒伏しにくい。穂長はやや長く,穂数はやや少ない。葉いもちほ場抵抗性は極強である。収量性は‘こいごころ’に劣るものの,‘あきたこまち’,‘コシヒカリ’,‘愛のゆめ’及び‘松山三井’と同程度である。千粒重は‘こいごころ’より小さい。玄米タンパク質含有率は‘こいごころ’よりやや低い。...

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  • フランスパン加工適性に優れた暖地・温暖地向け準強力小麦新品種「さちかおり」の育成

    松中 仁, 中村 和弘, 藤田 雅也, 八田 浩一, 河田 尚之, 関 昌子, 久保 堅司, 乙部(桐淵) 千雅子, 池田 達哉, 塔野岡 卓司, 石川 直幸, 高田 兼則, 谷中 美貴子, 小田 俊介 農研機構研究報告 九州沖縄農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Kyushu Okinawa Region 68 58-73, 2019-03

    A new hard wheat cultivar ‘Sachikaori’ registered in 2014 was jointly developed by three NARO Institutes including National Institute of Crop Science, Western Region Agricultural Research Center and …

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  • 高温登熟性が良く玄米品質に優れる極良食味の水稲新品種‘くまさんの輝き’の育成

    木下, 直美, 三ツ川, 昌洋, 藤井, 康弘 農業および園芸 = Agriculture and horticulture 94 (2), 113-121, 2019-02

    ...なお,‘くまさんの輝き’の育成地における熟期群は‘中生の中’に属し,出穂期は‘ヒノヒカリ’より2日程度遅い。草型は‘穂数型’であり,‘ヒノヒカリ’より稈長が短く,耐倒伏性が優れる。葉いもちおよび穂いもちのほ場抵抗性は‘やや弱’である。‘ヒノヒカリ’に比べ,玄米収量は多く,玄米千粒重はやや重い。本品種は新たな県産ブランド米向け品種として普及,生産されることが期待される。...

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  • 早生で多収の極良食味水稲品種「つきあかり」の育成

    笹原 英樹, 後藤 明俊, 重宗 明子, 長岡 一朗, 松下 景, 前田 英郎, 山口 誠之, 三浦 清之 農研機構研究報告 中央農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Central Region 6 1-21, 2019-01-31

    A new rice cultivar, ‘Tsukiakari’, has been developed at the Hokuriku Research Station, Central Region Agricultural Research Center, NARO. The grains of this cultivar are non-glutinous and have …

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  • <b>水稲の栄養素への温暖化の影響</b>

    濱 侃, 田中 圭, 望月 篤, 鶴岡 康夫, 近藤 昭彦 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 79-, 2019

    ...<br><br><i>PC=15.66 NDVI-0.09 T+4.33</i> (1)<br><br><i>PC=22.87 NDVI-0.06 SR+1.15</i> (2)<br><br>ここで,PC:タンパク含有率(%),NDVI:出穂期のNDVI,T:出穂期から5~20日後の平均気温(℃),SR:出穂期から5~20日後の平均日射量である(MJ/m2/day)....

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  • イヌホタルイの発生に起因するアカスジカスミカメ高密度条件下における殺虫剤散布の防除効果

    小野 亨, 加進 丈二, 大江 高穂, 横堀 亜弥 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 105-114, 2018-12-21

    ...倍,エチプロール水和剤1,000倍,クロチアニジン水溶剤4,000倍を供試した結果,アカスジカスミカメの発生密度を安定して抑制する効果は,ジノテフラン液剤とエチプロール水和剤で認められ,特にジノテフラン液剤は残効性に優れた.また,頂部被害による斑点米発生率の抑制に対しても,ジノテフラン液剤とエチプロール水和剤の効果が認められた.単回帰分析と重回帰分析の結果から,頂部被害の抑制に大きく寄与した時期は出穂期...

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  • 「あいちのかおりSBL」の早生化準同質遺伝子系統の開発とその農業形質

    井手, 康人, 堀, 清純, 伊藤, 晃, 杉浦, 和彦, 濱頭, 葵, 山内, 歌子, 水林, 達美, 安藤, 露, 正村, 純彦, 加藤, 満, 池田, 彰弘 愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center (50) 67-70, 2018-12

    ...この系統の出穂期について2014年から2015年に調査した結果、両年共に出穂期は目標の早生熟期となっていた。また、農業形質を2016年と2017年に調査した結果、出穂期は8.9~11.0日前進しており、2014年、2015年と同様に目標の早生熟期相当であった。しかし、「あいちのかおりSBL」に比較し稈長はやや短く、千粒重はわずかに小さくなった。...

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  • 清酒と泡盛に向く酒米品種「楽風舞」の育成

    長岡 一朗, 三浦 清之, 上原 泰樹, 笹原 英樹, 後藤 明俊, 重宗 明子, 太田 久稔, 清水 博之, 福井 清美, 小牧 有三, 大槻 寛, 山口 誠之, 前田 英郎, 松下 景 農研機構研究報告 中央農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Central Region 4 1-13, 2018-09-10

    A rice cultivar, ‘Rakufuumai’, has been developed at the Central Region Agricultural Research Center,NARO. The cultivar was bred by crossing ‘Dontokoi’,which has strong resistance for lodging, …

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  • 北海道におけるイネ紋枯病の薬剤防除対策

    三澤, 知央 北農 85 (3), 216-219, 2018-07

    ...茎葉散布剤の散布適期は年次により異なったが,出穂20日前と出穂期の2回散布で高い防除効果を得た。茎葉散布剤では,チアメトキサム・アゾキシストロビン水和剤Fおよびフルトラニル水和剤Fの2剤,水面施用剤ではフラメトピル粒剤が高い防除効果を示した。...

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  • 温暖地西部地域における業務・加工用向け水稲品種「あきだわら」および「やまだわら」の生育収量特性

    長田 健二, 小林 英和, 千葉 雅大 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 18 75-86, 2018-03-28

    ...「日本晴」に対する増収程度は,「あきだわら」で 15~20%,「やまだわら」で26~27% であり,育成地や北陸地域での過去の報告と同程度であった.両品種の多収性には,一穂籾数 の増加によるシンクの増大とともに,成熟期の高い収穫指数が関係していると考えられた.また,「やまだわら」は登熟期の乾物増加量が「日本晴」より 多い特性を示した.出穂期,成熟期の早晩性や稈長, 穂長,耐倒伏性などの生育特性については...

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  • 普通系コムギ由来の赤かび病抵抗性 QTL を導入したデュラムコムギ系統の評価

    加藤 啓太, 船附 稚子, 谷中 美貴子, 伴 雄介, 大楠 秀樹, 田中 智樹, 高田 兼則 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 18 29-39, 2018-03-28

    ...病抵抗性普通系コムギ(T. aestivum L. 2n=6x=42 AABBDD)からA およびB ゲノムに由来する赤かび病抵抗性 QTL Qfhs.ndsu-3BS(3BS)および Qfhs. ifa-5A(5A)を戻し交配によりデュラムコムギに導入し,その効果を評価した.赤かび病抵抗性の検定は,BC3 系統およびBC5 の準同質遺伝子系統(NILs)を用い散水設備を設置したビニールハウス内で行い,出穂期...

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  • パスタ用に適するデュラムコムギ新品種「セトデュール」の育成

    谷中 美貴子, 高田 兼則, 石川 直幸, 船附 稚子, 長嶺 敬 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 18 13-28, 2018-03-28

    ...「セトデュール」は,近畿中国四国農業研究センター(現:西日本農業研究センター)において,アメリカのデュラムコムギ品種「Produra」を母,イタリアのデュラムコムギ品種「Latino」を父とする人工交配から育成された,パスタ用に適する日本初のデュラムコムギ品種である.2015 年に品種登録出願した(出願番号第 30631 号).播性の程度はⅠで,普通系コムギ品種「農林 61 号」に比べて,出穂期は遅...

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  • 縞葉枯病抵抗性で糖含有率が高い稲発酵粗飼料専用品種「つきすずか」の育成

    中込 弘二, 出田 収, 重宗 明子, 松下 景, 春原 嘉弘, 石井 卓朗, 飯田 修一 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 18 41-51, 2018-03-28

    ...「つきすずか」は,当研究センターにおいて,飼料特性が優れる「中国飼 198 号(たちすずか)」を母,縞葉枯病抵抗性を持つ「ホシアオバ」の突然変異体系統「多収系 1066」を父とする交配後代より選抜・育成された稲発酵粗飼料用品種である.出穂期は,「たちすずか」と同じ“かなり晩”に属し,出穂性における感光性程度は「たちすずか」より強い.稈長は「たちすずか」並の“極長稈”である.穂長は「たちすずか」より短...

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  • 早生の高アミロース米水稲品種「あみちゃんまい」の育成

    松下 景, 山口 誠之, 三浦 清之, 笹原 英樹, 重宗 明子, 長岡 一朗, 後藤 明俊 農研機構研究報告 中央農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Central Region 3 11-21, 2018-03-20

    ...「あみちゃんまい」は「あきたこまち」と比較し,出穂期,成熟期 は 1~2 日遅く,「コシヒカリ」よりも 1 週間以上早い収穫が可能である.その早晩性から,「あみちゃんまい」の栽培適地は東北南部以南である.稈長, 穂長は「あきたこまち」並で,穂数はより少ない....

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  • 穂いもち圃場抵抗性“やや強”水稲品種のいもち病防除

    藤根, 統, 東岱, 孝司, 小倉, 玲奈, 長濱, 恵 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (102) 76-78, 2018-03

    ...以上のことから,「吟風」および「彗星」と同程度の抵抗性を有する品種は,北海道における基幹防除時期である出穂期の薬剤散布でいもち病の被害を抑制できる。一方,「はくちょうもち」並みの抵抗性の品種は,穂いもち圃場抵抗性“中”品種と同様に,いもち病の発生状況に応じて,基幹防除に加え穂揃期まで薬剤散布の追加が必要である。...

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  • 二条大麦「彩の星」の最適苗立数および追肥法

    石井, 博和, 箕田, 豊尚 埼玉県農業技術研究センター研究報告 = Bulletin of the Saitama Agricultural Technology Research Center (17) 15-21, 2018-03

    ...次に,追肥は,2月上旬~茎立期までに行うと増収し,茎立期~出穂期では子実タンパク含有率が高まった。このことから,追肥は,前年までの子実タンパク含有率が目標の範囲内または目標より高い場合は2月上旬まで,低い場合は茎立期以降が適期と考えられた。特に,茎立期の展開第3葉の葉色(SPAD値)が45を下回るときは,子実タンパク含有率の目標を達成できないので追肥が必須である。...

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  • 水稲糯新品種「きたふくもち」の育成

    平山, 裕治, 前川, 利彦, 品田, 博史, 佐藤, 博一, 木内, 均, 佐藤, 毅, 吉村, 徹, 粕谷, 雅志, 尾崎, 洋人, 木下, 雅文, 沼尾, 吉則, 佐々木, 忠雄, 藤井, はるか 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (102) 15-27, 2018-03

    ...出穂期は「しろくまもち」より遅く,「はくちょうもち」より早い“早生の中”,成熟期は両品種より遅い“早生の晩”である。稈長は両品種並で,穂長は「しろくまもち」よりやや長く「はくちょうもち」より短い。穂数は「しろくまもち」並で「はくちょうもち」より多く,草型は“穂数型”である。穂ばらみ期の障害型耐冷性は“極強”と優れ,いもち病圃場抵抗性は“中”である。玄米収量は両品種に優る。...

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  • 秋田県における飼料用稲専用品種の品種特性と地域適応性の検討

    由利, 奈美江, 佐藤, 寛子, 渡邊, 潤 秋田県畜産試験場研究報告 (32) 9-13, 2018-03

    ...極早生品種である「べこげんき」と,極晩生品種の「たちすずか」や「たちあやか」を組み合わせることで作期の延長が図られるほか,「たちすずか」や「たちあやか」を出穂期に収穫することで,様々な形態の稲発酵粗飼料を生産し,給与する畜産農家の要望に幅広く応えることが可能になる。...

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  • 水稲新品種「金色の風」の育成

    太田, 裕貴, 佐々木, 力, 菅原, 浩視, 小綿, 寿志, 仲條, 眞介, 小舘, 琢磨, 藤岡, 智明, 阿部, 陽, 野々上, 慈徳, 阿部, 早奈恵, 神崎, 洋之, 松村, 英生, 寺内, 良平 岩手県農業研究センター研究報告 (17) 23-43, 2018-03

    ...「金色の風」は,出穂期,成熟期とも「ひとめぼれ」並の“晩生の中”に属する岩手県中部及び南部で栽培可能な品種である。草型は“偏穂数型”で,耐倒伏性は「ひとめぼれ」並の“やや弱”,障害型耐冷性は“強”,いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pii”と推定され,圃場抵抗性は葉いもちは“やや弱”,穂いもちは“中”,登熟期の高温耐性は“やや弱”である。収量性は「ひとめぼれ」より低収である。...

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  • 食味と高温登熟性に優れる水稲極早生新系統「高育76号」の育成

    溝渕, 正晃, 高田, 聖, 坂田, 雅正, 亀島, 雅史, 吉田, 侑平 高知県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Kochi Agricultural Research Center (27) 55-64, 2018-03

    ...出穂期および成熟期は‘ナツヒカリ’と同熟期で,高知県海岸平野部においては,4月中旬に移植しても概ね7月中に収穫が可能である。2. 稈長は‘ナツヒカリ’より4~5cm長く,穂長はやや短い。耐倒伏性は中程度で‘ナツヒカリ’より劣る。穂数は‘ナツヒカリ’に比べてやや少なく,草型は中間型を示す。3. 1穂籾数は‘ナツヒカリ’に比べ多く,収量比率は118と高い。4....

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  • 水稲新品種「ゆめぴりか」の育成

    尾崎, 洋人, 佐藤, 毅, 沼尾, 吉則, 吉村, 徹, 木下, 雅文, 品田, 博史, 粕谷, 雅志, 木内, 均, 前川, 利彦, 平山, 裕治, 佐々木, 忠雄, 相川, 宗嚴, 菊地, 治己, 丹野, 久, 田中, 一生, 新橋, 登 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (102) 1-13, 2018-03

    ...「ゆめぴりか」の出穂期は対照品種の「おぼろづき」と「ほしのゆめ」並の“中生の早”であり,成熟期は両対照品種並からやや遅い“中生の早”である。穂孕み期の障害型耐冷性は両対照品種にわずかに劣る“やや強~強”である。いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pii,Pik”と推定され,葉いもち圃場抵抗性は“やや弱”,穂いもち圃場抵抗性は“やや弱~中”である。玄米収量は両対照品種より多収である。...

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  • 製パン適性に優れる寒冷地向け強力小麦新品種「夏黄金」の育成

    池永 幸子, 谷口 義則, 伊藤 裕之, 平 将人, 中村 和弘, 吉川 亮, 前島 秀和, 中村 俊樹, 石川 吾郎, 池田 達哉, 伊藤 美環子, 齋藤 美香, 氷見 英子 農研機構研究報告 東北農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Tohoku Region 120 1-20, 2018-03

    ...播性はⅤ、出穂期および成熟期は寒冷地の基準で“やや早”で、寒冷地の硬質主要品種「ゆきちから」と出穂期は同程度で、成熟期は1日早い。稈長は「ゆきちから」よりやや短く、穂型は紡錘状、ふ色は赤褐、無芒である。「ゆきちから」と比較して子実重、千粒重、容積重は同程度である。子実は硬質で粒の形と大きさが“中”の赤粒種、外観品質は“中の上”である。...

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  • 東北地域における水稲品種の晩植適性

    福嶌 陽, 太田 久稔, 横上 晴郁, 津田 直人 日本作物学会紀事 87 (1), 37-42, 2018

    ....その結果,精玄米重が15%低下した.一方,品質はやや向上し,食味は同程度であった.以上の結果から,東北地域における晩植栽培は,作業分散が経営的に効果的であるならば,導入可能であると判断された.供試した9品種の中では,晩植栽培において出穂期が遅い品種ほど,登熟歩合が低下し,屑米重が増加する傾向にあった.よって,晩植栽培における減収程度を少なくするためには,極早生品種を用いることが有効であると推察された...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献5件

  • UAVリモートセンシングおよび日射量を用いた水稲の草丈と収量の推定

    濱 侃, 田中 圭, 望月 篤, 新井 弘幸, 平田 俊之, 八幡 竜也, 鶴岡 康夫, 近藤 昭彦 水文・水資源学会誌 31 (2), 68-82, 2018

    ...</p><p> 本研究の結論は,以下の通りである.(1)草丈推定においては,NDVIpv,GNDVIを説明変数とした草丈推定モデルの推定精度が高く,多年次,3地域に適用できた.(2)コシヒカリは出穂期から20日間,ふさおとめ・ふさこがねは出穂期から30日間の日射量が収量と最も相関があった.(3)収量推定モデルを,多年次,3地域に適用した結果,衛星推定PAR を用いた推定モデルのRMSEは46.5 g...

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  • UAVリモートセンシングに基づく水稲の玄米タンパク含有率推定と味のグラフ化

    濱 侃, 田中 圭, 望月 篤, 鶴岡 康夫, 近藤 昭彦 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000078-, 2018

    ...なお,コシヒカリでは,出穂期から5~20日後,ふさおとめ・ふさこがねでは,出穂期から0~20日後の平均気温を用いた時,玄米タンパクと最も相関が高くなった。<br><br>式(1)に示した重回帰式は,NDVIで出穂期の稲体窒素含有率を評価し,登熟期の気温で子実への同化産物の輸送効率を評価していると考えた。...

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  • 均一な地温形成を目的とした水稲出穂期の地下灌漑

    坂田 賢, 細野 達夫, 野坂 浩司 農業農村工学会誌 86 (12), 1129-1132,a2, 2018

    <p>稲作における気候変動適応策および寒冷地の低温回避などの手段の一つとして水管理が挙げられる。本報では地下灌漑による影響を評価することを目的に,地下灌漑が可能なシステムの一つである地下水位制御システムFOEASが整備された圃場において,地下灌漑による灌水試験を実施した。その結果,地表灌漑を行った圃場では取水口に近いほど温度が低く場所による不均衡が生じる一方,地下灌漑を行った圃場では地下灌漑時の…

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  • 宮城県南部におけるクモヘリカメムシの発生消長

    大江 高穂, 高城 拓未, 鈴木 秀人, 横堀 亜弥, 加進 丈二 北日本病害虫研究会報 2017 (68), 242-246, 2017-12-22

    ...<p>クモヘリカメムシの分布の北限地域である宮城県南部での発生回数を明らかにするため,2015年と2016年に県南部の丸森町の休耕地と周辺水田において,すくい取り調査および休耕地で捕獲された雌成 虫の卵巣発育程度の調査を行った.その結果,クモヘリカメムシは休耕地ではイネ科雑草の出穂状況に応 じて越冬世代成虫の飛来後2世代経過あるいは第1世代成虫の飛来後1世代を経過し,水田ではイネの出穂期頃に越冬世代...

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  • 水稲品種「わたぼうし」における穂いもち発病予測モデル

    黒田 智久, 松澤 清二郎, 堀 武志 北日本病害虫研究会報 2017 (68), 28-32, 2017-12-22

    ...<p>水稲品種「わたぼうし」を用いた過去のいもち病防除試験を再解析し,穂いもち発生量及び防除効果を予測するロジスティック回帰モデルの構築を試みた.目的変数を発病穂率あるいは重症穂率,説明変数を上位葉病斑数,水面施用粒剤あるいは茎葉散布剤による穂いもち防除の有無及び出穂期から6日後までの降雨日数とすると,いずれもモデルの予測力に貢献していると考えられた.発病穂率あるいは重症穂率のオッズは,上位葉病斑数...

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  • イネ出穂期の病害虫防除におけるマルチローター利用の実用性

    高橋 良知, 藤井 直哉 北日本病害虫研究会報 2017 (68), 134-139, 2017-12-22

    <p>マルチローターは散布機種TSV-AQ1,無人ヘリコプターは散布機種RMAXを用いて農薬散布した場合の薬剤の落下分散状況と穂いもち,斑点米カメムシ類およびイネウンカ類に対する防除効果について検証を行った.マルチローターは,無人ヘリコプターよりも薬剤の稲に対する付着量が多かった.マルチローターを用いた場合の防除効果は,アカヒゲホソミドリカスミカメに対しては無人ヘリコプターと同等,イネウンカ類に…

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  • 側部型斑点米の発生に関するリスク要因分析

    田村 恵里佳, 猫塚 修一, 高田 真 北日本病害虫研究会報 2017 (68), 144-149, 2017-12-22

    ...<p>2016年,岩手県内において側部型斑点米の発生に関与したリスク要因を定量的に評価するため,県内176圃場で出穂期~収穫期に行った巡回調査データを用い,側部型斑点米の発生(混入率0.1%超)の有 無に関するロジスティック回帰分析を行った.側部型斑点米の発生と有意な関連が認められた要因は,出穂期および登熟期後半のカメムシ類の発生と割れ籾の発生であり,特に割れ籾率との間には緊密な関連が認められた.水田内...

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  • 小麦「きぬあかり」の幼穂長による出穂期予測

    森崎, 耕平, 遠山, 孝通, 平岩, 確, 船生, 岳人, 黒野, 綾子, 山下, 有希, 加藤, 満 愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center (49) 113-114, 2017-12

    ...その回帰式を用いて、2015年産の調査結果により検証したところ、実測値と予測値の差は、幼穂長調査日から出穂期までの日平均積算気温で最大40.8℃、出穂期で最大2日であったため、幼穂長からの出穂期予測は実用的に問題のない精度であると考えられた。...

    日本農学文献記事索引

  • 寒地の水稲湛水直播栽培における窒素栄養診断法

    岡田 佳菜子, 楠目 俊三, 五十嵐 俊成 日本土壌肥料学雑誌 88 (5), 420-429, 2017-10-05

    ...</p><p>3)幼穂形成期の葉色と茎数の積値は,出穂期窒素吸収量,精玄米重および成熟期窒素吸収量と正の相関が認められ,積値が32以下の時,籾数は2万8千粒m<sup>−2</sup>以下,精玄米重は500 g m<sup>−2</sup>以上,成熟期の窒素吸収量は10 g m<sup>−2</sup>以下となった.倒伏度は成熟期の窒素吸収量が10 g m<sup>−2</sup>以上のとき高まった...

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  • 早生で穂発芽に強い日本めん用小麦新品種 「ふくあかり」 の育成

    小田 俊介, 乙部(桐淵) 千雅子, 関 昌子, 小島 久代, 松中 仁, 藤田 雅也, 吉岡 藤治, 栁澤 貴司, 吉田 久 農研機構研究報告 次世代作物開発研究センター = Bulletin of the NARO, Crop Science 1 15-32, 2017-07-31

    “Fukuakari” was registered as a new wheat cultivar in 2010. It was bred by the bulk method at the NARO Institute of Crop Science, Tsukuba, Ibaraki, Japan, from a cross made in 1998 between “Tanikei …

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  • イネ稲こうじ病の薬剤散布適期判定システムの開発

    芦澤 武人 農研機構研究報告 中央農業研究センター = Bulletin of the NARO Agricultural Research for Central Region 1 1-12, 2017-03-31

    ...における本システムの適合性を評価した結果,薬剤が散布された日は, 予測期間内あるいは実測の出穂期から計算した散布期間内に収まっており,本システムが実用上利用可能であることが示された....

    DOI 機関リポジトリ 被引用文献1件

  • 飼料用米生産に適した多収水稲品種「みなちから」の育成

    中込 弘二, 出田 収, 重宗 明子, 松下 景, 春原 嘉弘, 石井 卓朗, 前田 英郎, 飯田 修一 農研機構研究報告 西日本農業研究センター 17 31-41, 2017-03-31

    ...「みなちから」は,西日本農業研究センターにおいて,耐倒伏性が高い「関東PL12」を母,玄米収量性が高い「関東飼226 号(モミロマン)」を父とする後代より選抜・育成された水稲品種である.出穂期は,「ホシアオバ」よりやや遅く,育成地 では“中生”である.成熟期は,登熟日数が長く,“やや晩生”である.穂長は,「ホシアオバ」並で,「北陸 193 号」より短く,穂数は「ホシアオバ」,「北陸193 号」よりやや...

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  • 製パン性に優れ多収の硬質小麦新品種「せときらら」の育成

    高田 兼則, 谷中 美貴子, 石川 直幸, 池田 達哉, 船附 稚子 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 17 13-30, 2017-03-31

    ...「せときらら」は,近畿中国四国農業研究センター(現:西日本農業研究センター)において,日本めん用小麦「ふくほのか」に,製パン性を改善するPinb-D1c,Glu-D1d,Glu-B3h の3遺伝子を導入し,DNAマーカーと戻し交配によって選抜・育成した 小麦品種である.2012 年 11 月に品種登録出願し,2014年5月2日に品種登録された(登録番号第23408 号).播性の程度はIの春播型で,出穂期...

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  • 加工用途に適する高アミロース米水稲品種「北瑞穂」の育成

    松葉 修一, 清水 博之, 横上 晴郁, 黒木 慎, 船附 稚子, 池ヶ谷 智仁, 田村 泰章 農研機構研究報告 北海道農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Hokkaido Region 205 23-35, 2017-03-24

    “Kitamizuho”, a new rice cultivar with high amylose content in the endosperm was bred from the progeny of backcross between “Yumetoiro” (donor parent), which has high amylose content, and …

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  • 水稲新品種「そらゆき」の育成

    木下, 雅文, 尾崎, 洋人, 其田, 達也, 田中, 一生, 平山, 裕治, 菅原, 彰, 藤井, はるか, 柳原, 哲司 北海道立総合研究機構農業試験場集報 = Bulletin of Hokkaido Research Organization Agricultural Experiment Stations (101) 21-32, 2017-03

    ...出穂期はやや早い“中生の早”で,成熟期はやや早い“中生の中”である。稈長,穂長は長い。穂数は類似し,一穂籾数は多く,草型は“偏穂数型”に属する。穂ばらみ期の障害型耐冷性は“強”と優り,いもち病抵抗性は,葉いもち圃場抵抗性が“強”,穂いもち圃場抵抗性は“やや強”といずれも優る。玄米収量は明らかに優り「ななつぼし」にも優る。玄米品質は同等である。炊飯米の特性はほぼ同等で,外食等の業務用米適性が高い。...

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  • 水稲新品種「銀河のしずく」の育成

    小舘, 琢磨, 菅原, 浩視, 佐々木, 力, 太田, 裕貴, 阿部, 陽, 高草木, 雅人, 阿部, 早奈恵, 木内, 豊 岩手県農業研究センター研究報告 (16) 1-22, 2017-03

    ...「銀河のしずく」は,出穂期,成熟期とも「あきたこまち」に比べ2~3日遅い“中生の中”に属する岩手県中部及び沿岸南部で栽培可能な品種である。...

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  • 水稲新品種‘あきのそら’の育成とその特性

    田之頭, 拓, 若松, 謙一, 園田, 純也, 田中, 明男, 山根, 一城, 後藤, 英嗣, 永吉, 実孝 鹿児島県農業開発総合センター研究報告 (11) 1-16, 2017-03

    ...‘あきのそら’は,‘夢はやと’と比較して出穂期で2日,成熟期で3日遅い‘晩生の晩(普通期栽培の晩生)‘に属する。稈長は‘夢はやと’より短く,穂数は‘夢はやと’よりやや多く,草型は「中間型」である。倒伏抵抗性は‘ヒノヒカリ’より強く,‘夢はやと’並の「強」である。脱粒性は‘はなさつま’の「中」に比べて脱粒しにくい「難」である。...

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  • 水稲糯品種「ふさのもち」の早期収穫と玄米外観品質の安定を図る栽培法の確立

    太田, 和也, 西川, 康之, 鶴岡, 康夫 千葉県農林総合研究センター研究報告 = Annual research bulletin of the Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center (9) 21-30, 2017-03

    ...移植時期を10日前進することにより出穂期は3日前進した。これにより,4月上旬に移植することで出穂期が7月16日前後となった。ただし,年次によっては移植直後に低温の影響を受け,生育が一時的に停滞した。2. 出穂期の前進を成熟期の前進に反映するためには,適正なm2当たり籾数を30,000粒以下とし,登熟期間を36日以内とする必要があった。...

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  • 水稲有機栽培における各種抑草法の効果と導入に好適な面積

    大森, 誉紀, 石々川, 英樹, 横田, 仁子, 武智, 和彦 愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (9) 37-44, 2017-03

    ...水稲出穂期の雑草量は,有機田では転換田に比べ著しく多く,冬期湛水区と布マルチ区の雑草量は有機田,転換田ともに少なかった。布マルチ区での主要草種は有機田,転換田ともにカヤツリグサで,他区は有機田ではコナギ,転換田ではヒメミソハギであった。有機田での水稲収量は慣行の35~60%,転換田では93~100%であった。有機栽培を長期間取り組みコナギが繁茂する水田には冬期湛水と布マルチが有効であった。...

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  • 耐倒伏性およびいもち病圃場抵抗性に優れる 良食味水稲糯品種「ときめきもち」の育成

    津田 直人, 太田 久稔, 山口 誠之, 福嶌 陽, 梶 亮太, 中込 弘二, 片岡 知守, 遠藤 貴司, 田村 泰章 農研機構研究報告 東北農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Tohoku Region 119 41-52, 2017-03

    ...この品種の育成地(秋田県大仙市)における出穂期および成熟期は「きぬのはだ」と同程度であり、東北地域では“中生”に属する。「きぬのはだ」と比較して、稈長はやや短く、穂長は同程度かやや短く、穂数はやや多い。草型は“偏穂数型”である。倒伏は「きぬのはだ」よりも少なく、耐倒伏性は“強”である。精玄米重は「きぬのはだ」と同程度である。...

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  • 米粉パン、飼料用米及び焼酎原料等、多用途利用される暖地向き 多収米新品種「ミズホチカラ」の育成

    佐藤 宏之, 片岡 知守, 田村 泰章, 田村 克徳, 坂井 真, 梶 亮太, 岡本 正弘, 西村 実, 八木 忠之, 溝淵 律子, 平林 秀介, 山下 浩, 深浦 壮一, 西山 壽, 本村 弘美, 滝田 正, 斉藤 薫 農研機構研究報告 九州沖縄農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Kyushu Okinawa Region 66 47-63, 2017-03

    ...出穂期は「ニシホマレ」より2 日程度早く、成熟期は「ニシホマレ」より13 日程度晩生であり、暖地では“極晩生”に属する粳種である。稈長は「ニシホマレ」より12cm 程度短く、穂数が少ない“極穂重型”の草型である。耐倒伏性は“極強”で、収量性は「ニシホマレ」を20% 以上上回る極多収である。玄米品質は“下上”、食味は「ヒノヒカリ」より著しく劣る“中下”であり、主食用途には適さない。...

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  • いもち病圃場抵抗性が強い 直播向き良食味水稲品種「えみのあき」の育成

    梶 亮太, 太田 久稔, 福嶌 陽, 横上 晴郁, 津田 直人, 山口 誠之, 片岡 知守, 中込 弘二, 遠藤 貴司 農研機構研究報告 東北農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Tohoku Region 119 29-40, 2017-03

    ...育成地における出穂期、成熟期は「ひとめぼれ」並で、寒冷地中部では“中生の晩”に属する。「ひとめぼれ」と比較して、稈長は17~19cm短く、穂長は同程度で、穂数は同程度で、草型は“偏穂数型”である。いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia、Pii ”と推定される。いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39を持つと推定され、葉いもち圃場抵抗性、穂いもち圃場抵抗性ともに“極強”である。...

    DOI 機関リポジトリ

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