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検索結果 3,389 件

  • Site-1 protease欠損はヒト骨格形成不全を引き起こす

    近藤 裕史, Jing Wei, Xia Lijun Trends in Glycoscience and Glycotechnology 36 (210), J17-J20, 2024-03-25

    ...M6P修飾酵素である<i>N</i>-アセチルグルコサミン(GlcNAc)-1-リン酸転移酵素は不活性型として合成され、ゴルジ体に局在するsite-1 protease (S1P)(<i>MBTPS1</i>遺伝子にコードされる)による切断活性化を必要とする。...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 薬害スモンの発症メカニズムの完全解明に向けて

    勝山 真人 日本薬理学雑誌 159 (2), 78-82, 2024-03-01

    ...腹痛に引き続き,特有のしびれ感が足先から下肢全体,あるいは腹部・胸部にまで上行する神経疾患であり,下肢の痙縮や脱力をきたし,重症例では視力障害や失明,さらには脳幹障害による死亡例まで存在する.しかしキノホルムによるスモンの発症メカニズムは未だ解明されていない.これまで著者らはDNAチップを用いて培養神経芽細胞腫においてキノホルムにより発現が変動する遺伝子を網羅的に解析し,①キノホルムがDNA二本鎖切断...

    DOI Web Site PubMed

  • 重症下肢虚血術後の運動と血流に対するリハビリテーションの考え方

    高木 大地, 児玉 章朗 日本フットケア・足病医学会誌 5 (1), 10-14, 2024-01-31

    ...<p> 重症下肢虚血 (Critical limb ischemia: CLI) 患者の治療目標は\_c20175痛の改善, 組織欠損部位の治癒, 生命予後とQOLの改善であり, 近年では切断回避に加えて下肢機能の維持も着目されている. CLIに対する治療の第一選択は血行再建術であるが, 死因の多くは下肢潰瘍の感染ではなく心血管疾患によるものである....

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  • 重症下肢虚血に対する外科的バイパス術直後からの理学療法

    荒川 優也, 熊田 佳孝 日本フットケア・足病医学会誌 5 (1), 1-9, 2024-01-31

    ...さらに, 潰瘍や感染を伴うことで下肢の大切断となれば, その方の生活にとってより多くの制限やQOLの低下につながることは必須である. よって, 理学療法の重要性が高いことは容易に想像できる. しかし, この領域での報告は非常に希少でありエビデンスの確立されたものはない. さらに, 外科的バイパス術後の理学療法介入においてもまた,その標準化されたものはない....

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  • 包括的慢性下肢虚血の急性増悪痛を高周波熱凝固法による末梢神経ブロックで緩和した1例

    矢吹 志津葉, 鈴木 潤, 本間 舞子, 大西 詠子, 山内 正憲 日本ペインクリニック学会誌 31 (1), 23-26, 2024-01-25

    ...<p>包括的慢性下肢虚血の急性増悪痛を高周波熱凝固法による末梢神経ブロックで緩和した1例を経験した.症例は50歳代の女性.足関節以下の痛みで受診,腎動脈下腹部大動脈以下の広範な血栓と動脈閉塞のため緊急入院した.救命のために下肢切断の適応があったが,患者が積極的治療を希望せず,緩和ケアの方針となった.坐骨神経,伏在神経に対し高周波熱凝固法を計4回施行したところ,痛みは緩和された.包括的慢性下肢虚血に対...

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  • 神経再生誘導チューブにより反回神経再建を行った小児進行甲状腺癌の1例

    西田 健祐, 木村 有佐, 辻川 敬裕, 森本 寛基, 佐分利 純代, 椋代 茂之, 永尾 光, 長澤 慎介, 平野 滋 頭頸部外科 33 (3), 387-391, 2024

    ...術中に左反回神経への腫瘍浸潤を認め,反回神経を切断し,13mmの欠損長に対して神経再生誘導チューブを用いて再建した。術後の音声機能は良好であり,術後放射性ヨウ素内用療法により肺転移は著明に縮小し,良好な経過を得ている。小児甲状腺癌の頻度は少ないが,診断時の進行例が多く,成人進行例と同様に反回神経再建を要する症例も存在する。小児への神経再生誘導チューブの使用経験と経過について報告する。...

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  • カラー水平切断光を用いたビジュアルウロフロメトリーの研究

    油谷 俊也, 濱戸 珠樹, 安食 淳, 内藤 泰行, 浮村 理, 村田 滋 可視化情報学会論文集 44 (4), 8-15, 2024

    <p>本論文では,男性排尿の形態情報を評価する尿流計として,カラーレーザー光シートとカラーカメラを用いたビジュアルウロフロメトリーを提案する.この手法の最も重要な特徴は,従来の尿流計で評価していた排尿時間,総排尿量,尿流率に加えて,排尿の断面積や空間分散度,尿線数などの排尿形態に関する測定量を取得できる点である.下部尿路症状(LUTS)は疾患の原因に応じた排尿形態と関連しているため,排尿の形態情…

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  • 反復する脳梗塞に対し茎状突起切断術が有効であったEagle症候群例

    古井 萌子, 的場 拓磨, 佐藤 豊大, 川北 大介, 村嶋 明大, 蓑原 潔, 中井 一之, 岩城 翔, 柘植 博之, 金屋 歳三, 岩﨑 真一 頭頸部外科 33 (3), 375-378, 2024

    ...過長した茎状突起が頸動脈を圧迫することで脳梗塞を発症しており,茎状突起切断術が治療に有効であった。術後1年経った現時点で,再発は認めていない。...

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  • t(3;14;18)(q27;q32;q21)転座を認めた濾胞性リンパ腫grade 3A症例

    前川 ふみよ, 岸森 千幸, 林田 雅彦, 中川 美穂, 大林 準, 福塚 勝弘, 坂本 真一, 竹岡 加陽, 飯岡 大, 住吉 真治, 小橋 陽一郎, 大野 仁嗣 Tenri Medical Bulletin 26 (1), 20-31, 2023-12-25

    ...<i>BCL2</i>::<i>IGH</i>と<i>BCL6</i>::<i>IGH</i>の切断点を含むDNA領域をlong-distance PCRにより増幅したところ,前者は<i>BCL2</i>のfar 3′ major breakpoint region clusterと<i>IGHJ6</i>,<i>IGHG1</i>の配列からなり,後者は<i>BCL6</i>のmajor translocation...

    DOI Web Site Web Site 参考文献21件

  • 喉頭全摘術後の咽頭狭窄に対してEndoscopic cricopharyngeal myotomy (ECPM) を施行した1例

    紫野 正人, 川﨑 裕正, 峯村 康平, 萩原 弘幸, 二宮 洋, 近松 一朗 日本気管食道科学会会報 74 (6), 409-415, 2023-12-10

    ...<p>内視鏡下輪状咽頭筋切断術(ECPM:Endoscopic cricopharyngeal myotomy)は経口的に輪状咽頭筋を切除する嚥下改善手術であり,従来の外切開による術式と比較して,低侵襲で治療効果も同等と報告されている。今回,喉頭全摘後に嚥下障害をきたした症例に対し,ECPMを施行して良好な結果を得たので報告する。症例は70歳代後半の男性。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • 右主気管支の一度離断により安全に完全切除した巨大中縦隔腫瘍の1例

    大熊 真理, 松永 健志, 福井 麻里子, 服部 有俊, 高持 一矢, 鈴木 健司 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (6), 545-550, 2023-09-15

    ...することで視野を確保,腫瘍を摘除した.切離した右主気管支を吻合し手術を終了した.術後は左反回神経麻痺を認めたが,その他の合併症なく経過良好に退院,外来経過観察中である.病理診断では神経線維腫の診断であった.巨大中縦隔腫瘍に対して右側からアプローチする際,右主気管支を一時的に切断することで良好な視野を得ることができた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • ネフローゼ症候群を背景とした腹部大動脈内血栓および急性下肢動脈閉塞症の一治療例

    茅野 周治, 山本 高照, 大橋 伸朗, 福家 愛, 和田 有子, 瀬戸 達一郎 日本血管外科学会雑誌 32 (4), 289-294, 2023-07-16

    ...右下肢急性動脈閉塞症に対して緊急血栓除去を施行された.しかし術後3日目に施行されたCTにて,右膝窩動脈は再度閉塞を認めており,再度血栓除去ならびに下腿動脈へバルーン拡張術を施行され血流の改善を認めた.アンチトロンビンを術後補充することによりヘパリンの治療効果は安定し,下肢症状再燃なく経過した.腹部大動脈内の血栓も縮小を認めた.ネフローゼ症候群に伴う動脈血栓症の発症は比較的稀であるが,特に下肢動脈閉塞では下肢切断...

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  • 縦隔気管孔形成術を施行したムコ多糖症I型(Hurler症候群)の1例

    首藤 喬, 舟井 優介, 堀 耕太郎, 脇 彩也香, 森 隆 日本集中治療医学会雑誌 30 (4), 235-238, 2023-07-01

    ...特に手術体位の決定,術野挿管の方法,体外循環の可否,腕頭動静脈切断リスクへの対応について議論した。手術は問題なく終了し,術後合併症を生じずに良好な経過をとった。多職種連携による集学的治療を行うことで安全に管理できた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献5件

  • 包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)における創傷管理

    辻 依子, 寺師 浩人 日本血管外科学会雑誌 32 (3), 179-182, 2023-06-16

    ...wound-non advancing or undermined)の4つの因子に規定し,それぞれの因子に対する臨床的介入法とその結果について示したものをTIME理論という.WBPを図るためには,T→I→M→Eの順で介入するが,包括的重症下肢虚血(chronic limb threatening ischemia, 以下CLTI)の場合,通常のTIME理論による臨床的介入のみでは治癒が遅延するだけでなく,大切断...

    DOI 医中誌

  • CLTI(chronic limb threatening ischemia)における血管内治療:新規デバイス開発

    長谷部 光泉, 前川 駿人, 尾藤 健太, 亀井 俊佑, 宇佐見 陽子, 松岡 キーロン江美, 保坂 誠, 松本 知博, 小川 普久, Elazer R. Edelman 日本フットケア・足病医学会誌 4 (2), 92-99, 2023-05-31

    ...膝下動脈の動脈硬化病変は下肢の壊疽, 切断などにつながりやすく, 5年生存率は50%以下とある種の悪性腫瘍の予後よりも悪いことも報告されている. したがって, 早期の治療介入が重要である. 薬物治療, 形成外科・整形外科学的なアプローチ, フットケアなど集学的かつ包括的な治療が必要であるが, 血行再建術は切断範囲を狭くするうえでも, 重要な位置づけとなっている....

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  • 抗菌薬により急性腎不全を合併し治療に難渋した 2 型糖尿病の化膿性脊椎炎の 1 例

    上野 尚, 上野 八重子, 坂田 勇司, 宇根 かおり, 白藤 雄五, 西村 洋一, 廣田 勝弘, 野田 浩夫 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (3), 165-170, 2023-05-31

    ...2 型糖尿病で右足壊死を生じ足部切断術の既往があり発熱と体動困難で入院した。第 5 腰椎付近の熱感と圧痛および炎 症反応高値より化膿性脊椎炎と考え,タゾバクタム/ピペラシリンを開始し,第 4 病日よりバンコマイシンとメロペネムの併用に変更した。...

    DOI 医中誌

  • 左第四指中節骨に転移を来した直腸癌の1例

    近藤 里江, 松田 圭二, 浅古 謙太郎, 福島 慶久, 島田 竜, 端山 軍, 野澤 慶次郎, 三澤 健之, 佐野 圭二, 橋口 陽二郎 日本消化器外科学会雑誌 56 (5), 290-298, 2023-05-01

    ...を施行した.病理所見で腺癌の診断となり,直腸癌の転移と考えられた.Performance status(PS)4と活動性低下がみられ,直腸癌術後70日目に転院となった.骨折の診断から10か月が経過し,生存している.患指の切断により疼痛から解放され,患者のQOLが改善する可能性が示唆された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 自家組織を用いた乳房再建による左右対称性の再現について

    柏木, 圭介, 吉井, 聡佳, 坂本, 恵子, 甫喜本, 憲弘 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 5-10, 2023-03-31

    ...【方法】自家組織による乳房再建を行った11症例(広背筋皮弁10例,遊離深下腹壁動脈穿通枝皮弁 1 例)を対象とした.広背筋皮弁での再建時には拡大広背筋皮弁を用い,胸背動静脈の流入部を温存して広背筋筋体を停止部付近で切断した.筋体切断をすることによる広背筋皮弁の可動半径の延長距離を計測した.体位を一時的に座位とし,再建乳房内の組織の位置決めをしてから閉創を行った.再建後 6 か月時に乳房対称性評価スケール...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 当院の下肢切断術に対する麻酔法の現況

    村上, 翼, 竹﨑, めぐみ, 鶴野, 倫子, 橋爪, 貴史, 山下, 高明, 桐田, 郁, 米澤, 竹一, 柴田, やよい, 藤本, 枝里, 西森, 久美子, 島津, 朱美, 廣田, 誠二, 原, 真也, 山下, 幸一 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 11-16, 2023-03-31

    ...下肢切断術は重症下肢虚血や壊死に対して実施される.糖尿病などの基礎疾患や高齢化などにより末梢動脈疾患(peripheral arterial disease:以下 PAD)は増加傾向であり,切断術も実施件数が増えている.下肢切断術の麻酔法には,大きく分けて全身麻酔,区域麻酔(腰椎麻酔,硬膜外麻酔,末梢神経ブロック)あるいはその両方のいずれも選択されるが,どの方法がよいかの見解は得られていない.そこで...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 標本抽出法が心理検査の標準得点に及ぼす影響

    村上 宣寛, 村上 千恵子 富山大学教育学部紀要 = Memoirs of the School of Education University of Toyama 1 (2), 93-104, 2023-03-24

    ...アメリカのMMPIの凋落を招いた要因には、古いミネソタ基準の標本がアメリカ人という母集団を正しく代表していなかったこと、質問項目に攻撃的・差別的表現が含まれていたこと、精神医学界でDSMという診断基準が普及したので、大規模質問紙の需要がなくなったことなどがある。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 内視鏡下アブミ骨手術において Malafronte 法が有用であった 2 症例

    川島 慶之, 本田 圭司, 伊藤 卓, 藤川 太郎, 堤 剛 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (2), 139-145, 2023-02-20

    ...キヌタ骨長脚の可動域の確保にはアブミ 骨上部構造を摘出するのが一般的であるが, 前脚切断時にアブミ骨底板損傷のリスクを伴う. 本稿では reversal steps 法での内視鏡下アブミ骨手術において, アブミ 骨上部構造摘出の代わりにアブミ骨頭のみを摘出する Malafronte 法が有用であった2症例を提示し, 各術式の長所・短所を比較する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 甲状軟骨形成術4型の長期経過後に牽引糸を切断した1例

    西山 秀徳, 中村 一博, 馬場 剛士, 山田 裕太郎, 増田 毅, 大島 猛史 日本気管食道科学会会報 74 (1), 21-25, 2023-02-10

    <p>症例は47歳男性で,男性から女性型の性同一性障害(MTF/GID)の診断で前医にて甲状軟骨形成術4型(TP4)を施行した4年後にやはり自分は男性であるとの結論に達し,TP4を元に戻してほしいという主訴で当院へ紹介され受診した.牽引糸の抜糸手術を行っても声が元に戻らない可能性があることを説明の上,手術を施行した.手術ではゴアテックスボルスターと牽引糸を取り除いたが,術前の予想通り甲状軟骨と輪…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 足潰瘍患者におけるCONUT値と潰瘍治癒の関連性

    木村 知己, 山本 康弘, 荒井 靖典, 加藤 雄一, 小山  絵里圭 日本フットケア・足病医学会誌 4 (1), 28-33, 2023-01-31

    ...<br> 方法: 単施設, 後ろ向き研究である. 2010年4月から2021年4月までに, 慢性下肢潰瘍を有し, 小切断術を施行した患者136名, 手術肢186肢を対象とした. 術前の血液検査値からCONUT値を判定した. 潰瘍治癒群と非治癒群に分けて統計学的に検討した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 当院における高電圧の電撃傷7 例の検討

    三木, 亭人, 小池, 智之, 小林, 沙彩, 山本, 優子, 黒柳, 美里, 春成, 伸之, 竹内, 一郎, Miki, Naoto, Koike, Tomoyuki, Kobayashi, Saya, Yamamoto, Yuko, Kuroyanagi, Misato, HARUNARI, Nobuyuki, Takeuchi, Ichiro 横浜医学 74 (1), 1-7, 2023-01-30

    ...に至った.筋膜切開や四肢大切断の確立された適応基準はないが,受傷状況や血流評価から損傷の程度を予想できる可能性があり,客観的な血流評価の方法と四肢大切断を回避できる指針の確立が望まれる....

    機関リポジトリ 医中誌

  • メニエール病の病態・診断・治療 update : 鼓室内注入療法

    堀井 新 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (1), 16-19, 2023-01-20

    ...<p> 2020年に日本めまい平衡医学会により, メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドラインが発刊された. その中で, 保存的治療, 中耳加圧治療, 内リンパ嚢開放術無効例では鼓室内注入療法あるいは前庭神経切断術が推奨されている. 鼓室内に注入する薬剤は, ゲンタマイシン (GM) が推奨されているが, 聴覚障害のリスクの少ないステロイドを先行させても良い, とされている....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 嚥下障害に対する経口的レーザー手術

    千年 俊一 日本レーザー医学会誌 43 (4), 226-230, 2023-01-15

    ...<p>世界的な人口の高齢化に伴い嚥下障害患者は増加傾向にある.嚥下障害のうち食道入口部機能不全に対する最も効果的な治療に外科療法の一つである輪状咽頭筋切断術がある.近年の輪状咽頭筋切断術では,従来の頸部外切開法に比べ,より低侵襲なアプローチ法として内視鏡下輪状咽頭筋切断術(endoscopic cricopharyngeal myotomy: ECPM)が普及してきた.CO<sub>2</sub>レーザー...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 小児切断指 (ZoneⅠ) 再接着症例の検討

    畔 熱行, 鈴木 健司, 松浪 周平, 齊藤 福樹, 中森 靖, 日原 正勝, 覚道 奈津子 日本マイクロサージャリー学会会誌 36 (1), 1-7, 2023

    <p>  We report the replantation of amputated fingertips (Zone I) in six children. The children were 0 years 4 months to 12 years 10 months of age. The fractures were fixed with steel wire. All …

    DOI

  • 熊本機能病院における40年間の外傷性切断肢指趾1,430例の受傷背景および再接着術の治療経験

    米満 弘一郎, 中島 英親, 小薗 喜久夫, 田邉 毅, 角谷 徳芳, 門松 香一 昭和学士会雑誌 83 (2), 91-102, 2023

    ...1981年4月より2021年3月までの40年間に熊本機能病院にて経験した切断肢指趾1,430症例,再接着術977例を診療録及び手術記録に基づき後向きに調査し,患者受傷背景および再接着手術,二次的再建手術を年代別ともに検討した.上下肢ともに指趾の切断が多く,中でも指切断が1,163例と大半を占めた.上肢を年代別に見ると,年代別切断指症例数は徐々に減少し,2016年以降は1981年代より約1/3となった...

    DOI 医中誌

  • 失われた脳機能を再建するBMI

    篠原 亜希子 日本科学技術ジャーナリスト会議 会報 2023 (107), 12-, 2023

    ...<p> 病気などで失われた脳機能を工学的に再建する技術の研究開発に取り組んでいる大阪大学大学院医学系研究科脳機能診断再建学共同研究講座特任教授の平田雅之さんを講師に、3月例会が3月10日、オンラインで開かれた。平田さんは「BMIが開く脳機能の診断・再建技術の現状と今後の展望」をテーマに話した。</p>...

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  • 小児指尖部切断に対してBrent変法を行った1例

    小川 穣示, 黒田 拓馬, 稲垣 克記 東日本整形災害外科学会雑誌 35 (2), 128-131, 2023

    ...<p>小児指尖部切断に対してBrent変法を行い良好な成績を得られた1例を経験した.症例は2歳女児で,右小指指尖部切断(石川分類subzone II)であった.受傷当日にBrent変法を行った.切断指の表皮を剥離した後,切断端に縫合し,小指球の皮下ポケットに埋没した.術後18日に皮下ポケットより抜去し,指尖部の生着を確認した.術後1年で,機能面と整容面ともに良好であり,可動域は健側と同程度まで回復した...

    DOI 医中誌

  • 荷重肢の血友病性肘関節症に対し橈骨頭切除術を施行した1例

    今石 和紀, 河村 太介, 遠藤 健, 松井 雄一郎, 門間 太輔, 松居 祐樹, 小林 英之, 鈴木 智亮, 岩崎 倫政 日本肘関節学会雑誌 30 (2), 388-391, 2023

    ...<B>【症例】</B>56歳男性.生後6か月で血友病Aと診断された.人工膝関節置換術後感染に対し49歳時に右大腿切断術が施行され,義足と両松葉杖で歩行していた.53歳時に右肘関節の腫脹,疼痛を自覚し,徐々に回外制限が増悪した.術前可動域は伸展/屈曲 -40度/90度,回内/回外 60度/0度であった.単純X線で関節症性変化を認め,血友病性肘関節の診断に対して回外制限の改善希望があり橈骨頭切除術を施行...

    DOI 医中誌

  • 急速に大腿から腹部まで進展した壊死性筋膜炎に対し股関節離断を回避し社会復帰した一例

    佐藤 健太郎, 北野 夕佳, 遠藤 渉, 吉田 徹, 藤谷 茂樹, 平 泰彦 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 7-13, 2023

    ... 壊死性筋膜炎の死亡率は高く, また18.4%の症例で患肢切断が選択され, 機能予後も不良となりやすい. 今回, <i>S.pyogenes</i>による若年女性の急速に進行する下肢壊死性筋膜炎に対して, 患肢を切断せずに温存した症例を経験した. 来院後, 速やかに患肢の大腿近位部に対してデブリードマンをしたが, 感染範囲拡大の為, 同日にデブリードマンを追加した....

    DOI 医中誌

  • 足底への点状圧刺激が自律神経機能に及ぼす影響

    成島 朋美, Noraini Azlin Binti Mohd Amin, 志村 まゆら, 野口 栄太郎 自律神経 60 (1), 54-62, 2023

    ...で実験を行った.求心路および遠心路の神経切断結果から,足底点状圧刺激は体性感覚神経から入力され,複数の自律神経を遠心路とした反射性反応を誘発することが明らかとなったが,反射区の存在を明らかとすることは出来なかった....

    DOI

  • S-1+Irinotecan+Bevacizumab併用療法中に可逆性後頭葉白質脳症を発症した進行再発直腸癌の1例

    仲野 宏, 叶多 諒, 金澤 匡司 日本農村医学会雑誌 72 (1), 30-36, 2023

    ...進行直腸癌に対して,化学療法後にconversion手術として直腸切断術とリンパ節郭清術を施行した。しかし,側方リンパ節転移部が内腸骨血管系に浸潤しており,切除不能と判断し術後も化学療法を継続した。腫瘍マーカーの上昇や肺転移の出現もあり,3次治療となるS-1+Irinotecan+Bevacizumab併用療法に移行したが,その3コース目day22に腹痛,嘔吐が出現し,当院へ救急搬送された。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 3T3-L1脂肪細胞における超音波と低周波振動の糖代謝促進効果の比較検証

    幅 大二郎, 秦 斉, 滝沢 知大, 冨田 早苗, 峰松 健夫, 真田 弘美, 仲上 豪二朗 物理療法科学 30 (1), 83-92, 2023

    ...<p>糖尿病足潰瘍は足切断や死亡のリスクが高く早期の創傷治癒が必要である.低周波振動(LFV)療法は糖代謝改善に伴い創傷治癒を促進するが,同じく創傷治癒促進効果を持つ超音波(US)療法で局所糖代謝が生じているかは不明である.本研究ではLFVとUSでの脂肪細胞での糖代謝促進機能を比較した.3T3-L1脂肪細胞へ3 MHz,0,0.5,1.0,3.0 W/cm<sup>2</sup>,照射時間率20%,...

    DOI 医中誌

  • DNAにトラップされたタンパク質が引き起こすゲノム毒性とその関連疾患

    津田 雅貴, 清水 直登, 笹沼 博之, 武田 俊一, 井出 博 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S17-1-, 2023

    ...一方で、エストロゲンがエストロゲン受容体(ER)に結合すると、トポイソメラーゼ2(TOP2)により一過性にDNA二本鎖切断(DSB)が誘発され、遺伝子転写が制御されることが知られている。TOP2は、一過性にDSBであるTOP2-DNA複合体(TOP2cc)を生成し、TOP2がDSBの5′末端に共有結合することで絡み合ったDNAを解消する。...

    DOI

  • Vater 乳頭部癌を合併したLynch 症候群の1 例

    菅家 康之, 伊藤 泰輔, 菅原 良太, 東條 華子, 藤田 正太郎, 八島 玲, 勝部 暢介, 田畑 憲一, 野水 整 福島医学雑誌 73 (1), 13-18, 2023

    ...41歳時に直腸癌にて直腸切断術の既往あり,大腸癌家族歴は認めず。今回多発する大腸癌,Vater乳頭部癌に対して手術を施行した。免疫染色にて癌病変部においてMSH2タンパクおよびMSH6タンパクの欠失を認めた。遺伝学的検査にて<i>hMSH2</i>遺伝子の生殖細胞系列変異が認められLynch 症候群と診断した。今回の症例について若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 日本住血吸虫卵を認めた直腸癌の1例

    富原 一貴, 水内 祐介, 佐田 政史, 永吉 絹子, 永井 俊太郎, 山田 裕, 小田 義直, 中村 雅史 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (5), 405-410, 2023

    ...<p>症例は73歳男性,血便精査に行った下部消化管内視鏡で直腸Ra~Rb前壁に半周性2型病変を認め,生検で腺癌と診断された.居住地がかつての日本住血吸虫流行地域であったが,寄生虫疾患の罹患歴はない.術前検査では日本住血吸虫症罹患を示唆する所見は認めず,直腸癌に対して腹腔鏡補助下腹会陰式直腸切断術を施行した.病理診断で癌周囲の正常部の粘膜下層に日本住血吸虫卵を認めた.術後経過は良好で5年経過後も癌の再発...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 無症候性中結腸動脈瘤を併存した直腸癌の1例

    門脇 啓太, 藤崎 隆, 町田 理夫, 渡野 邉郁雄, 須郷 広之 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1288-1292, 2023

    ...<p>症例は77歳の女性で,下血を主訴に当院へ紹介となった.下部消化管内視鏡検査では,肛門縁から3cmの直腸(Rb)に2型進行癌を認めた.また,術前CTで中結腸動脈根部に8mm大の無症候性動脈瘤を認めた.手術は動脈瘤破裂のリスクを考慮し,開腹腹会陰式直腸切断術と動脈瘤切除とし,左側結腸の血流を考慮し端々吻合による血行再建を施行した.再建後,血流は良好であり術後経過も問題を認めなかった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • Camptothecin耐性株に対するBerberineの分子メカニズム

    西田 欣広, 井上 尚美, 花田 克浩 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P3-240-, 2023

    ...我々の先行研究で生薬由来抽出物よりパルスフィールド電気泳動法を用いてDNA二重鎖切断を誘導する生薬成分を複数個同定している(Kawashima et al. Genes to Cells, 2017)。BerberineはDNA topoisomerase Ⅱを阻害することが報告されている。...

    DOI

  • 高圧電流による電撃傷の4症例

    石井 美凪, 柚木 良介, 金子 直之 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 175-178, 2022-12-28

    ...1例 (6,000V, CK最高値1,130IU/L) で指切断と皮弁形成術を要した。また他の1例 (6,600V, CK最高値 649IU/L) で退院後に胸椎圧迫骨折が判明した。【考察】CKは高電圧ほど高値を呈し, 減張切開や皮弁形成の要と有意に相関するとされるが, 本検討では無関係であった。また電撃傷では外表面に現れない損傷が潜む可能性があり, 症状に応じて積極的精査が必要であると考える。...

    DOI 医中誌

  • 人工肛門造設状態の患者に 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行した1 例

    中嶌, 雅之, 原田, 郁, 森, 隆太郎 横浜医学 73 (4), 529-533, 2022-12-20

    ...人工肛門造設状態の患者の右鼠経ヘルニアに対して,腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術を施行したので報告する.患者は76歳,男性.20年前から右鼠径部に膨隆を自覚していたが,放置していた.1 年半前,他院で直腸癌に対する腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行され,左下腹部にS状結腸を用いた単孔式人工肛門を造設された.今回,右鼠経ヘルニア非還納のため当院救急外来を受診した.小児頭大の大きな内鼠経ヘルニアで,外来で還納した...

    機関リポジトリ 医中誌

  • メニエール病の病態・診断・治療 Update 中耳加圧療法

    將積 日出夫 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (10), 1449-1454, 2022-10-20

    ...発作予防を目的とする間欠期の治療では, 従来, 保存的治療, 外科的・前庭機能破壊的治療 (内リンパ嚢開放術, 内耳中毒物質鼓室内注入法, 前庭神経切断術) が行われてきた. 近年, メニエール病の治療選択として保存的治療と外科的前庭破壊的治療の間に中耳加圧療法を入れた段階的治療法が報告されている. わが国では, 2018年に中耳加圧装置による中耳加圧療法が保険収載された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • エビデンスに基づく周術期感染管理の実践

    村松 有紀, 山岸 由佳, 三鴨 廣繁 日本外科感染症学会雑誌 18 (5-6), 416-420, 2022-10-20

    ...その結果,直腸切断患者のSSIの発生率は,器具交換導入前の22.6%(2017年1月から2017年9月)からその後9.6%(2017年10月から2018年12月)に減少した(P=0.06)。われわれの経験から,SSIサーベイランスにより施設の現状,問題を明確にし,有効とされる方法を一つ一つ実施していくことが実際的であり効果的であると考えられた。</p>...

    DOI

  • 耳科学の進歩 蝸牛神経の基礎研究 : 隠れ難聴の病態解明と再生研究

    西村 幸司 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (10), 1431-1436, 2022-10-20

    ...本総説では第一に, 隠れ難聴の疾患概念を支持する, ラセン神経節の一次性障害や蝸牛神経部分切断の聴覚閾値に及ぼす影響を検証した基礎研究を紹介する. 第二に, 加齢, 音響暴露動物の蝸牛組織解析による cochlear synaptopathy と ABRⅠ 波振幅に代表される聴覚電気生理パラメーターの相関について述べる....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献47件

  • 包括的高度慢性下肢虚血患者の入院時栄養状態による退院時治療転帰

    大川 瑞稀, 寺部 雄太, 金子 喜仁, 安藤 弘 日本フットケア・足病医学会誌 3 (3), 128-132, 2022-09-30

    ...栄養状態良好群 (以下, 良好群) と栄養状態不良群 (以下, 不良群) の治療結果 (未治癒, 大切断, 死亡) を比較検討した. 統計学的手法はEZRを用いて, χ<sup>2</sup> 検定を行った (有意差を<i>p</i><0.05とした). <br>  【結果】不良群で有意に大切断が多かった (<i>p</i>=0.026)....

    DOI Web Site 医中誌

  • 糖尿病足病変の理学療法管理

    河辺 信秀 日本糖尿病理学療法学雑誌 2 (Supplement), 4-4, 2022-09-23

    ...<p>米国の足病医学では,様々な要因による下肢創傷患者に加えて,下肢の運動器疾患患者も治療対象であるが,本講演における「足病患者」は糖尿病足病変,下肢動脈疾患,下肢静脈疾患を主要因とする下肢の創傷を有する,あるいはリスクを持つ患者とする.創傷を有する足病患者で治癒が得られず大切断に至った場合,義足歩行の獲得が困難であるため,大切断を予防することが治療上の重要な目的である.創傷治癒には長期に渡るため,...

    DOI 医中誌

  • 原発性仙骨腫瘍の治療成績

    外村 仁, 長江 将輝, 高取 良太, 清水 佑一, 寺内 竜, 白井 寿治, 高橋 謙治 Journal of Spine Research 13 (9), 1067-1073, 2022-09-20

    ...</p><p><b>結語:</b>本腫瘍の局所制御に粒子線照射やデノスマブ投与が組織型によっては有効であった.片側S3神経温存仙骨切断術は治療後の機能障害を生じにくく,切除範囲が許されれば本手術を検討すべきである.</p>...

    DOI 医中誌

  • 術前に直腸癌由来Pagetoid spreadと診断した肛門腺癌由来Pagetoid spreadの1例

    近森 健太郎, 岡田 倫明, 河田 健二, 山田 洋介, 岡村 亮輔, 板谷 喜朗, 肥田 侯矢, 小濵 和貴 日本消化器外科学会雑誌 55 (9), 591-599, 2022-09-01

    ...<p>肛門周囲の上皮内に隣接臓器癌が進展しPaget病様の組織像を呈する現象をPagetoid spreadと呼ぶ.症例は84歳の女性で,主訴は肛門周囲の発赤であった.内視鏡で直腸癌を認め,肛門周囲皮膚の生検と免疫染色検査の結果から直腸癌由来のPagetoid spreadが考えられ,ロボット支援下直腸切断術と肛門周囲皮膚切除術を施行した.病理学的検討では肛門皮膚病変は直腸癌と連続しておらず,直腸癌...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 大腿–膝窩動脈バイパスと臀部アプローチによる瘤切除を施行した遺残坐骨動脈瘤の一手術例

    野田 和樹, 陽川 孝樹, 澁谷 卓, 松田 均 日本血管外科学会雑誌 31 (4), 249-252, 2022-08-11

    ...<p>遺残坐骨動脈は稀な先天異常であり,動脈瘤を形成することにより下肢動脈虚血の原因となりえる.症例は84歳女性,右下肢痛を主訴に前医を受診した.CTで壁在血栓を伴う右遺残坐骨動脈瘤と膝窩動脈以遠の閉塞を認めた.初期の抗血栓療法は効果的であったが,右下肢痛が再燃し潰瘍形成のため足趾切断を要した.血栓塞栓症の再発予防目的に大腿動脈–膝窩動脈バイパス術と臀部アプローチによる動脈瘤切除を施行し,良好な結果...

    DOI 医中誌

  • フラン脂肪酸代謝産物が及ぼす酸化傷害促進効果に関する研究

    関 健介, 高津 博勝, 岡田 洋二 杏林医学会雑誌 53 (2), 31-37, 2022-06-30

    ...その結果,CMPFは活性酸素種の一種であるヒドロキシルラジカル(・OH)による大腸菌プラスミドDNAの切断を増大させた。また,電子スピン共鳴装置を使用した実験結果より,CMPFがFenton反応そのものを促進させて・OHの生成を増大させていることが示唆された。さらに,CMPFが鉄イオンと非常に安定な錯体を形成することも量子化学計算により明らかにした。...

    DOI 医中誌

  • 嗅覚再生をめざして

    村井 綾 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (6), 949-952, 2022-06-20

    ...軸索切断後の軸索損傷が遅れる遺伝子変異マウスを用いた実験や臨床的に効果的な嗅覚刺激療法の嗅細胞への効果を検討する実験を行った. Wallerian 変性の遅れは軸索切断後の嗅覚地図の保存に寄与しなかった. 嗅覚刺激療法は嗅細胞の回復を促進した.</p><p> 嗅覚再生の研究は嗅覚障害に対してだけでなく, 感覚神経細胞そのものの再生過程や複雑な神経回路の形成の解明につながる重要性を持つといえる....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 鎖肛術後の骨盤臓器脱合併直腸脱に対しLaparoscopic Sacrocolpopexy with Ventral Rectopexy を施行した1 例

    杉浦 孝太, 加藤 健宏, 久留宮 康浩, 金子 健一朗, 水野 敬輔, 世古口 英, 菅原 元, 井上 昌也, 秋田 直宏, 南 貴之, 権田 紘丈, 長田 祥子, 佐久本 一樹, 等々力 広菜, 大澤 拓哉, 浜辺 健太, 石谷 紗希 日本女性骨盤底医学会誌 18 (1), 88-93, 2022-06-10

    ...月経困難症を伴う子宮筋腫の切除、肛門機能温存による術後排便機能の観点から経肛門操作を最小限にするため、子宮腟上部切断を伴うlaparoscopic sacrocolpopexy with ventral rectopexy(LSCVR)、粘膜脱切除を施行した。術中所見は、腹腔内の癒着は軽度かつ直腸周囲も肛門管上縁付近まで剥離可能で、上記術式を完遂した。...

    DOI 医中誌

  • 国際生活機能分類(ICF)に基づく義肢装具の捉え方

    井上 剛伸, 柴田 八衣子, 柴田 晃希, 石渡 利奈, 阿久根 徹, 藤原 清香, 酒井 勇雅, 大庭 潤平 日本義肢装具学会誌 38 (2), 132-137, 2022-04-01

    <p>国際生活機能分類(ICF)は,医療や福祉の分野での活用が広がっている.一方,義肢装具分野の利用はまだ十分とはいえない状況である.本稿ではICFを概説するとともに,義手および義足の臨床場面での活用事例を紹介した.さらに,ICFに基づく義肢装具のマッピングの状況から,その特徴と位置づけについて提案を示した.これらより,義肢装具分野でのICFの活用の可能性や重要性を提起した.</p>

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  • 出血性十二指腸穿孔を来した長期留置下大静脈フィルター摘出の一例

    田邉 佐和香, 腰地 孝昭, 森岡 浩一, 山田 就久, 水永 妙, 矢野 啓太 日本血管外科学会雑誌 31 (1), 15-19, 2022-02-10

    ...左高位精巣腫瘍摘出術,回収型IVCフィルター留置された.7年前に後腹膜リンパ節転移に対し後腹膜リンパ節郭清術施行され,その後化学療法による腎障害のため透析導入になった.今回,黒色便,貧血進行の精査のため上部消化管内視鏡検査施行し,十二指腸内のIVCフィルター脚の突出が確認され当院へ紹介となった.消化器外科医協力のもと消化管の剝離を行い,下大静脈から十二指腸へ穿孔している脚を剝離したIVCと十二指腸の間で切断...

    DOI 医中誌

  • バルトリン腺癌との鑑別に難渋したクローン病合併痔瘻癌の1例

    松井 真実, 新美 薫, 吉原 雅人, 玉内 学志, 横井 暁, 池田 芳紀, 芳川 修久, 西野 公博, 梶山 広明 日本婦人科腫瘍学会雑誌 40 (1), 10-16, 2022-01-25

    ...バルトリン腺領域に4 cm大,その腹側の陰核左側に1.5 cm大の腫瘤を認めた.CT検査で両側鼠径リンパ節の軽度腫大を認めた.2週間後に単純外陰切除術,両側鼠径リンパ節生検を施行した.病理診断は中分化腺癌であり,大腸粘膜上皮と腺癌との連続性が確認できたため痔瘻癌と診断した.切除断端は左腟壁深部剥離面が陽性であり,両側鼠径リンパ節にも転移を認めた.前手術から3カ月後に外科にてロボット支援腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 切断後に対側足趾の潰瘍形成を認めた症例の歩行時前足部負荷量の評価

    清田 成晃, 近藤 恵理子, 石井 達也, 渡井 陽子, 林 久恵 日本フットケア・足病医学会誌 3 (1), 25-29, 2022

    ...小切断により接地領域が減少し, 足底負荷の分布異常が生じる. 対側に疼痛を伴う足病変を有する場合, 小切断側の足底負荷量が増大する可能性があり潰瘍形成リスクを高める可能性がある. この症例報告では, 小切断後, 対側足趾で潰瘍形成を認めた2人の糖尿病患者の歩行時の足底負荷の特徴を調査した. いずれの症例も末梢神経障害があり, 足関節の背屈可動域制限を認めた....

    DOI Web Site 医中誌

  • 関節リウマチ治療における抗体医薬品のTDMとその臨床的意義

    米澤 淳 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-S34-2-, 2022

    ...患者検体の解析の結果、抗体医薬品の糖鎖割合の変化やアミノ酸切断などのバイオトランスフォーメーションを検出している。本シンポジウムでは、質量分析技術を活用した抗体医薬品の分析手法とその臨床研究への応用について紹介し、抗体医薬品の最適医療を目指したInnovationへの挑戦について議論したい。</p>...

    DOI

  • 外科的治療により鼓膜の痙攣感が消失した両側鼓膜張筋ミオクローヌスの一例

    木村 優介, 鴫原 俊太郎, 野村 泰之, 大島 猛史 Otology Japan 32 (4), 412-417, 2022

    ...後,初回手術で確認できなかった鼓膜の不随意運動と無刺激のアブミ骨筋反射検査で基線の揺れが観察されたことから鼓膜張筋性のミオクローヌスと診断し,局所麻酔下の鼓膜張筋腱切断術をおこない症状の改善を認めた一例を経験した.外科的治療の効果は高いという報告は多いが,局所麻酔下で鼓膜の不随意運動と原因となる耳小骨筋の収縮を確認し,鼓膜張筋腱切断が必要な症例には内耳障害の軽減に努める必要もあり,術前のプランニング...

    DOI Web Site 医中誌

  • ラットの離乳後における咀嚼動態の変化

    山田 雅治, 片桐 綾乃, 増田 裕次, 豊田 博紀, 丹羽 均, 加藤 隆史 日本顎口腔機能学会雑誌 28 (2), 88-89, 2022

    ...<p>I.目的</p><p>咀嚼は口腔内に摂取した食物を切断・破砕し,嚥下に適した大きさの食塊を形成するリズミカルな筋の協調運動である.ヒトにおいては,離乳期から乳歯列期にかけて咀嚼時の咀嚼筋活動が成人と同等まで成熟するという報告<sup>1)</sup>があり,離乳直後の期間は咀嚼運動を獲得・完成するための重要な期間であると考えられる....

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 有茎腹直筋皮弁を用いた会陰再建後に筋皮弁温存骨盤内臓全摘術を施行した1例

    村田 悠記, 上原 圭, 小倉 淳司, 相場 利貞, 三品 拓也, 神原 祐一, 鈴木 優美, 江畑 智希 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (1), 15-20, 2022

    ...<p>症例は75歳,男性.1年前に前医で,痔瘻癌に対する腹会陰式直腸切断術および右腹直筋皮弁による会陰再建が施行された.病理組織診断は粘液癌,pT4N0M0で,R1切除であった.今回,術後局所再発を指摘され当科を受診した.CT検査では,前立腺の右側で腹直筋皮弁の腹側に30mm大の嚢胞性腫瘤が存在し,穿刺生検で印環細胞癌を認めた.筋皮弁の主栄養血管である右下腹壁動静脈への浸潤はないと判断し,腹直筋皮弁温存...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 透析患者における末梢動脈疾患に対する下肢血管超音波検査の有用性

    塚田 靖憲, 覚知 泰志, 青木 真紀, 西尾 道子, 細田 夕子 日本透析医学会雑誌 55 (3), 161-166, 2022

    ...<p>透析患者は末梢動脈疾患(PAD)の発症率が高いが,活動性が低くPADが存在しても症状が出にくいため突然潰瘍や壊死を発症することが少なくない.下肢切断後の生命予後は不良であり,予後改善には早期にPADを診断し治療介入の必要性を判断する必要がある.本研究において下肢血管超音波検査(LUS)はPADの早期診断ツールの一つとして有用であり,病変位置の推定や狭窄率の評価および重症下肢虚血(CLI)進行の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 免疫原性血栓性血小板減少性紫斑病とHLA

    酒井 和哉, 桑名 正隆, 田中 秀則, 細道 一善, 宮寺 浩子, 松本 雅則 Major Histocompatibility Complex 29 (1), 42-51, 2022

    ...<p>免疫原性血栓性血小板減少性紫斑病(immune-mediated thrombotic thrombocytopenic purpura: iTTP)は,von Willebrand因子切断酵素であるADAMTS13に対する自己抗体産生によって発症する極めて稀な血栓症である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 計画的硬膜外麻酔下無痛分娩中の心肺停止に対して死戦期帝王切開術を実施した1例

    水野 友香子, 上林 翔大, 安田 美樹, 増田 望穂, 安堂 有希子, 佐藤 浩, 田口 奈緒, 廣瀬 雅哉 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 176-180, 2022

    ...たので報告する.症例は34歳の初産婦,妊娠経過は順調であった.既往歴,アレルギー歴に特記すべき事項はなかった.妊娠39週2日に計画無痛分娩のため硬膜外麻酔下で分娩中にCPAとなり,心拍再開と心停止を繰り返しながら当院へ搬送されPMCDを施行した.子宮筋層縫合後も創部からの出血が持続したためガーゼパッキングとVacuum packing closure法を行い集中治療室に入室したが出血が持続し子宮腟上部切断術...

    DOI 医中誌

  • EL-2: 脂質の量と質に視点をおいた栄養臓器メタボダイナミズム と治療戦略

    島野 仁 外科と代謝・栄養 56 (3), 42-, 2022

    ...SREBP-1c 切断活性化を介してlipogenesis や膜の流動性やストレスを制御する因子を見出した. 一方, 脂質の質の制御とし て脂肪酸の多様性を鎖長の視点, それも脂肪酸伸長酵素Elovl6 が制御する炭素鎖C16, C18 という極めて特定の 脂肪酸鎖長が, 栄養代謝, 再生, 炎症, がん, 細胞ストレスなど広範な生物学的病態に重要な影響をもたらすこと を示してきた....

    DOI Web Site

  • 筋性耳鳴4症例の検討

    織田 潔, 小泉 祥太郎, 日高 浩史, 小林 俊光, 大山 健二, 香取 幸夫 Otology Japan 32 (2), 227-233, 2022

    ...鼓膜張筋が関与していると推測された.1例は瞬目・閉眼に同期した強い鼓膜の内陥を認め,forceful eyelid closure syndrome(FECS)と診断した.FECSは小児に多く心因の関与が指摘されており,非常に稀な疾患である.他の3例は瞬目・閉眼とは無関係に耳の奥に力を入れると鼓膜がリズミカルに動き,鼓膜の随意運動と診断した.4症例とも筋性耳鳴による苦痛度はわずかで,薬物療法や耳小骨筋腱切断術等...

    DOI Web Site 医中誌

  • ジペプチジルペプチダーゼ-4によるエタネルセプトのバイオトランスフォーメーション

    増井 翔, 米澤 淳, 横山 琴子, 嶋田 崇史, 大西 輝, 村上 孝作, 村田 浩一, 田中 真生, 中川 俊作, 早狩 誠, 寺田 智祐, 松原 和夫 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-O11-7-, 2022

    ...ヒト組替えDPP-4を用い、in vitroでのN末端切断を検討した。TNF-αおよびβとの結合親和性は酵素結合免疫吸着法により評価した。</p><p>【結果・考察】製剤中では約90%のETNが全長のN末端構造を有した一方、患者およびマウスの血清中ではN末端2アミノ酸切断型が最も多く存在した。ヒト組替えDPP-4はin vitroでETNのN末端を切断した。...

    DOI 医中誌

  • 当科の EVAR 後 Late Open Conversion 症例の検討

    山内 正信, 上平 聡, 金築 一摩, 花田 智樹 島根県立中央病院医学雑誌 46 (0), 3-8, 2022

    ...35.5± 21.6カ月で,LOC前の大動脈径は65.3± 13.5mmで あった.LOCの理由は,1例はmigrationによる瘤の拡大,10例がエンドリーク(EL)による瘤の拡 大で,2例は感染(うち1例は大動脈瘤・十二指腸瘻)であった.手術は全例開腹下に行い,瘤縫 縮術及び大動脈瘤頸部絞扼術(ネックバンディング)を9例に行った.migration の1例は,腎動脈 下でSGを抜去後,SG胴部を切断...

    DOI 医中誌

  • 新型トラクションデバイス(Multi-loop traction device)を用いたESD

    二口 俊樹, 樺 俊介, 炭山 和毅 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (7), 1352-1360, 2022

    ...<p>ESDをより安全かつ迅速に行うための工夫としてトラクション法が考案され,手法の普及と共に専用デバイスの開発も進んだ.しかしながら,各手法,デバイスには特有の課題があり,施設間での適応や使用方法の手技も様々である.2021年2月に全国販売が開始されたMulti-loop traction device(MLTD,ボストン・サイエンティフィック ジャパン,東京)は,東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座...

    DOI

  • 手足の皮膚悪性腫瘍に対する我々の手術法

    杉村 友紀, 瀧口 徹也, 太田 悠介, 柿沼 翔太, 宮﨑 明子, 山本 杏奈, 久野 真名実, 中川 雅裕 Skin Cancer 37 (2), 126-132, 2022

    ...悪性腫瘍切除後,腱傍組織の温存ができれば植皮による再建が可能であるが,腱組織の露出や切除があれば皮弁での再建もしくは指切断を検討する。</p><p>足底は歩行の際の荷重部であり,荷重に耐えうる組織での再建が必要となる。踵であれば内側足底皮弁や遠位茎腓腹皮弁などの皮弁をまず検討し,それらでの再建が困難であれば遊離皮弁や土踏まずからの植皮を検討する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨格筋の新たな分化制御機構-高齢化社会における運動器障害の克服を目指して-

    本田 健 山口医学 70 (4), 149-156, 2021-12-02

    ...において重要な課題である.筋分化プロセスは,MyoDをはじめとする転写因子ネットワークが分化時系列に従って階層的に制御している.近年,それら転写因子の働きが,単にゲノムの塩基配列に規定されるだけではなく,クロマチンの立体構造に大きく影響を受けることが分かってきた.それに伴い,クロマチン構造制御に関わるエピジェネティック調節機構をはじめ,その機構を始動させる特殊な転写因子の存在,一過性の限定的DNA鎖切断...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献64件

  • 早期の外科的治療が奏功した気腫性腎盂腎炎の1例

    眞砂 俊彦, 山口 広司, 佐々木 基史, 豊嶋 浩之, 瀬島 健裕 松江市立病院医学雑誌 25 (1), 68-71, 2021-12-01

    ...した.また右尿管内に結石を触知し,末梢側の尿管を結紮・切断して処理した.腎と周囲との剥離をシーリングデバイスで凝固・止血しながら切断して処理することで膿汁を術野に漏らすことなく,右腎を摘除することができた.術後経過は良好であり,術後18日目で自宅退院となった.術後4ヵ月が経過した段階で明らかな再燃所見は認めず,血清Cr 1.1 mg/dLと低値で推移し,発熱も認めず,経過は良好である.気腫性腎盂腎炎...

    DOI 医中誌

  • 全身性強皮症で長期間経過観察されていたが,Werner症候群として確定診断された1例

    一井 佑太, 小寺 仁, 奥西 有希, 野田 健太朗, 松本 美富士, 北川 良子, 後藤 啓元, 市川 毅彦 日本内科学会雑誌 110 (11), 2413-2419, 2021-11-10

    ...<p>51歳,男性.特徴的な皮膚所見から40歳台で全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)として診断されたが,特異的自己抗体は陰性であった.発熱と足趾の熱感,疼痛を主訴に受診,蜂窩織炎として入院加療を行った.鳥様顔貌やアキレス腱等の多発且つ非対称性の石灰化所見,20歳台で2型糖尿病発症歴,早期下肢切断術歴等強皮症と異なる臨床所見を持ち,遺伝子検索の結果,Werner症候群と判明した...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 傍ストーマヘルニア囊内で双孔式人工肛門の肛門側断端が穿孔した1例

    中森 万緒, 間下 直樹, 谷口 絵美 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 473-476, 2021-09-30

    ...4年前に直腸癌による腸閉塞でS状結腸双孔式人工肛門を造設し,化学療法後,腹会陰式直腸切断術および子宮膣合併切除術を施行されていた。双孔式人工肛門は造り替えず切除断端は盲端となっていた。今回,腹痛のため救急搬送され,傍ストーマヘルニア囊内での消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎の診断で緊急手術となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 切断者のADL評価

    阿久根 徹 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (9), 1021-1026, 2021-09-18

    ...<p>切断者におけるADLは,一肢切断者と多肢切断者では大きく異なっており,切断高位により差がある.また,切断以外の要素もADLに影響する.義肢の処方にあたっては,切断者の年齢,全身状態,体力,運動能力,自己管理能力,意欲,ニーズなどを総合的に評価することが必要である.切断者に特異的なQOL尺度の1つに,義足評価質問票PEQ(Prosthetics Evaluating Questionnaire)...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 中田瑞穂先生 : 剖検依頼書と剖検報告書N68(75)【要約】

    生田, 房弘 新潟医学会雑誌 135 (9), 193-201, 2021-09

    ...中田瑞穂は,45日の間隔を開けて自身に起こった2度に亘るWallenberg症候群の臨床徴候を観察し,延髄病変を推察して,1953年本誌に報告した.本稿はその延髄病変の剖検所見の要約である.中田が1回目の発作と2回目の発作で傷害されたと推測した断面をJD Fixのアトラスを参考に特定し,その中間点である,橋・延髄境界より8.0mm尾側が,検索に最も影響しないと考えて切断し,2つのパラフィンブロックを...

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  • 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した直腸肛門部悪性黒色腫の3例

    吉田 晋, 鈴木 伸明, 友近 忍, 新藤 芳太郎, 徳光 幸生, 飯田 通久, 武田 茂, 井岡 達也, 硲 彰一, 白濱 つづり, 河野 裕夫, 池田 栄二, 永野 浩昭 日本消化器外科学会雑誌 54 (9), 644-656, 2021-09-01

    ...であり,術後補助療法は行わなかった.術後2か月で鼠経リンパ節転移を認めた.症例3は66歳の女性で,主訴は下血であった.pT1bN0M0で,術後補助療法としてニボルマブを1年間投与し,術後20か月経過するが無再発である.腹会陰式直腸切断術が施行された本邦既報のAMM 51例と合わせた検討では,所属リンパ節転移陽性例は術後早期に遠隔転移再発することが多く,予後不良であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献63件

  • 貫通固定ピンキャスト(TPC)で治療したホルスタイン育成牛の橈尺骨骨折の1例

    森山 友恵, 後藤 聡, 都築 直, 川島 秀平, 近藤 拓, 山岸 則夫 Japanese Journal of Large Animal Clinics 12 (2), 78-84, 2021-08-31

    ...し,即時重合レジンで各ピンの切断部を被覆・結合した.手術時間は80 分であった.症例は覚醒後すぐに起立歩行可能であり同日中に退院,単房で個別飼育とし,術後1 週間の抗生物質製剤投与を行った.術後48日目にX線所見にて明瞭な仮骨形成を認めたため,手根関節以下の遠位側のキャスティングテープ部分を切断・除去した.術後81 日目にキシラジン鎮静下でTPC 全てを除去し治癒とした.治療期間中および治療後の起立歩行...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献25件

  • V.Guillain-Barré症候群

    桑原 聡 日本内科学会雑誌 110 (8), 1588-1590, 2021-08-10

    <p>Guillain-Barré症候群は,先進国における急性四肢麻痺を呈する疾患のなかで最も頻度が高い.年間発症率は10万人あたり1.0~2.0人であり,本邦においては毎年約1,400名が罹患している.従来予後良好な疾患とされてきたが,現在の標準治療である血漿浄化療法あるいは免疫グロブリン静注療法(intravenous …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 腹腔鏡下S状結腸切除術半年後に発症し緊急手術を要した静脈うっ滞による虚血性腸炎の1例

    土屋 康紀, 大村 哲也, 太田 長義, 北條 荘三, 松井 恒志, 吉岡 伊作, 奧村 知之, 長田 拓哉, 島多 勝夫, 岡田 英吉, 藤井 努 日本消化器外科学会雑誌 54 (8), 548-555, 2021-08-01

    ...して腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した.術後5か月目より便秘,肛門部違和感,肛門からの透明な排液を自覚した.CTや下部消化管内視鏡検査で前回手術の吻合部より肛門側直腸の虚血性腸炎が疑われた.入院加療として絶食管理などの保存的加療を行うも,症状や腹部CT所見に改善傾向を認めなかった.発症から1か月後に大量下血・ショックとなり緊急手術となった.腸管,腸間膜,周囲組織の高度な腫脹・線維化を認め腹会陰式直腸切断術...

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  • 繰り返す続発性会陰ヘルニア嵌頓に対し徒手整復後に待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行し得た1例

    田島 佑樹, 平田 玲, 足立 基代彦, 林 啓太, 由良 昌大, 金子 靖, 藤崎 洋人, 葉 季久雄, 高野 公徳, 中川 基人 日本腹部救急医学会雑誌 41 (4), 269-272, 2021-07-31

    ...直腸癌に対し腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行後,3年6ヵ月目に,腹痛,嘔吐,会陰部の膨隆を主訴に救急搬送された。身体所見上,会陰部に超手拳大の膨隆を認め,造影CT検査上,会陰部への小腸の脱出,および同腸管のclosed loopの形成を認め,続発性会陰ヘルニア嵌頓と診断した。腸管壁の造影効果は保たれており,膝肘位でエコーガイド下に徒手整復を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 先天性四肢形成不全・小児切断と診療の考え方

    芳賀 信彦 日本義肢装具学会誌 37 (3), 176-180, 2021-07-01

    ...<p>先天性四肢形成不全はまれな疾患であり,表現型に応じて治療法が選択される.下肢の縦軸欠損では,再建手術による患肢温存か,切断術後の義足装着を選択する.上肢形成不全で切断術を行うことはきわめて少なく,橈骨形成不全に対しては再建術が,手根部より近位の横軸欠損では義手治療が選択肢となる.小児の後天性切断の治療は,先天性の横軸欠損に準じ,多くの場合義肢装着の適応となる.いずれの病態でも,医師(リハビリテーション...

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  • 先天性四肢形成不全児・者および小児切断に対するリハビリテーション診療の実際:東京大学医学部附属病院の取り組み

    藤原 清香, 野口 智子, 柴田 晃希, 越前谷 務, 大西 謙吾, 西坂 智佳, 真野 浩志, 芳賀 信彦 日本義肢装具学会誌 37 (3), 194-199, 2021-07-01

    ...<p>東京大学医学部附属病院リハビリテーション科では,2013年に先天性四肢形成不全および欠損の患者および後天性四肢切断の患者にも対応する専門外来「四肢形成不全外来」を設置し,臨床診療や研究・教育を行っている.障害の特殊性や多様性からも海外のAmputee Clinicのように,専門性が高く求められる当外来では,医療従事者に限らず多職種が参加するチーム医療を行っている.本稿では,海外における小児義肢...

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  • リハビリテーション専門医療施設における原発性脳腫瘍摘出術後嚥下障害14例の治療成績

    伊藤 裕之, 加藤 孝邦, 小泉 千秋, 鈴木 康司, 棚橋 汀路, 三枝 英人 日本気管食道科学会会報 72 (3), 124-131, 2021-06-10

    ...行った手術は,輪状咽頭筋切断術,喉頭挙上術,口角牽引術,披裂軟骨内転術,甲状軟骨形成術,咽頭縫縮術などである。この8例のうち7例は経口摂取が可能になった。小脳橋角部腫瘍術後に片麻痺,両側聴力障害,両側顔面感覚低下,片側顔面神経麻痺を合併した1例は,経口摂取が可能にならなかった。理学療法で改善しなかった他の2例には嚥下障害の手術が行えなかった。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 糖鎖リガンドによる軸索再生阻害機構の解明

    坂元 一真 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 33 (193), J51-J54, 2021-05-25

    ...<p>哺乳類の中枢神経軸索は一度切断を受けると、二度と伸長・再生することはない。この結果、この軸索が担っていた神経回路は永続的に断絶され、その回路の機能不全が生涯にわたって深刻な後遺症として残る。この原因は、中枢神経損傷によって生じるグリア性瘢痕が産生するコンドロイチン硫酸が、強力な軸索再生阻害因子として機能するからである。...

    DOI DOI Web Site ほか2件 参考文献9件

  • 二次出版:下肢切断後の在院死亡および再切断に関するリスク因子

    遠藤 佐知子, 山名 隼人, 中原 康雄, 松居 宏樹, 伏見 清秀, 康永 秀生, 芳賀 信彦 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (5), 578-584, 2021-05-18

    ...<p>目的:下肢切断後の転帰に関する大規模研究は少ない.また,下肢切断後の重要な転帰として再切断が挙げられるが,再切断に関するリスク因子は明らかになっていない.下肢切断後の在院死亡および再切断に関するリスク因子を明らかにするため本研究を行った....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献27件

  • 腹腔鏡下修復術を施行した腸閉塞を合併する傍ストーマヘルニア嵌頓の1例

    若林 正和, 青木 花奈, 吉田 隼人, 堂本 佳典, 穂坂 美樹 日本腹部救急医学会雑誌 41 (1), 111-114, 2021-01-31

    ...26年前に直腸癌に対し腹会陰式直腸切断術後である。突然の心窩部痛,嘔吐を主訴に当院を受診した。左下腹部には人工肛門を認め,その外側に膨隆を認めた。腹部骨盤CTで傍ストーマヘルニア嵌頓,腸閉塞と診断し入院とした。嵌頓は用手的に整復可能であり,腸管拡張や浮腫が改善した後に,腹腔鏡下手術を施行した。腹腔内は高度癒着を認め,腹腔鏡下に癒着を剝離し,ヘルニア門を確認した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 足病治療における倫理的葛藤とその解決に向けた方策

    恋水 諄源 創傷 12 (3), 133-140, 2021

    ...<p> 足病診療においては,「治る見込みが薄くても,足は切断しないで欲しい」という患者の強い希望にしばしば遭遇する。その希望が医学的に実現困難であったとしても,医療者が現実的な治療法を強制することはできず,医療者は本人の意向と医学的適応の間で板挟みになる。このような状況をどのように受け止め解決していくべきだろうか。...

    DOI 医中誌

  • フルニエ壊疽を契機に発見された直腸癌の1例

    郭 紗弥, 鈴置 真人, 大原 正範, 岩代 望, 小室 一輝, 高橋 亮, 大高 和人, 溝田 知子, 水沼 謙一, 木村 伯子 道南医学会ジャーナル 4 (1), 42-48, 2021

    ....また手術の際,直腸腫瘍の生検も行い,直腸癌の確定診断を得た.遠隔転移は認められないが,前立腺,仙骨側へ進展する局所進行癌であり,臀部,会陰部創の状態がある程度改善した時点で,術前化学放射線療法を行う方針とした.入院から約1ヵ月後,腫瘍部を含む小骨盤腔への外照射(45Gy/25fr)+S-1内服による化学放射線療法を開始し,腫瘍の縮小効果が得られたため,初回入院から約4ヵ月後,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

    DOI 医中誌

  • 外傷性鎖骨下動脈損傷を伴うScapulothoracic dissociationに四肢開放骨折を合併した1例

    三宅 喬人, 神田 倫秀, 土井 智章, 福田 哲也, 市橋 雅大, 北川 雄一郎, 名知 祥, 吉田 隆浩, 岡田 英志, 吉田 省造, 小倉 真治 日本外傷学会雑誌 35 (3), 269-274, 2021

    ...右上肢は軟部組織の循環障害により上腕切断に至った. STDは出血性ショックを合併する場合があり, 迅速な止血戦略が必要である. また機能障害の程度を早期に評価して患肢温存の可否を決定することが肝要である.</p>...

    DOI 医中誌

  • 骨髄炎に合併したIgA優位沈着性感染関連糸球体腎炎(IgA-IRGN)において血液透析を離脱し得た1例

    星野 賢人, 福永 継実, 植木 彩衣, 小林 洋太, 津川 舜, 内藤 亜莉沙, 西村 良人, 桒田 彩子, 星 貴文, 梅谷 淳, 三宅 由桂, 今給黎 敏彦, 大島 直紀 日本透析医学会雑誌 54 (7), 353-359, 2021

    ...<p>54歳男性.2019年8月に腰痛で近医を受診した際,左足趾切断部に壊疽を認め,骨髄炎の診断で入院となった.左下腿部まで壊疽が悪化したため,第10病日に当院に転院し,形成外科で左下腿部を切断した.創部から<i>Serratia marcescens</i>が分離培養された.経過中に腎機能障害,血尿を伴うネフローゼ症候群を呈し,補体低値,ASO高値を認めた.第26病日に施行した腎生検において,組織像...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 経鼻内視鏡・開頭同時手術により摘出した蝶形骨洞髄膜脳瘤例

    孔 憲和, 佐々木 崇暢, 新堀 香織, 堀井 新 日本鼻科学会会誌 60 (4), 559-565, 2021

    ...蝶形骨洞内に連続する脳瘤を中頭蓋窩で切断し,鼻内から脳瘤を摘出した。骨欠損部は頭蓋側からの多層再建をした。術後1年現在,再発なく経過している。</p><p>近年,髄膜脳瘤に対し鼻内操作単独での治療報告が増加してきているが,本症例は脳動静脈奇形による頭蓋内圧亢進が考えられたこと,骨欠損が比較的大きいこと,内視鏡下頭蓋底手術の経験が乏しかったことから鼻内操作単独では骨欠損部の閉鎖が困難と予想した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 腎がん術後に対麻痺および右大腿切断となった患者が柔道整復師として復職に至った一例

    須藤 大輔, 緒方 直史, 本田 祐士 理学療法科学 36 (3), 473-477, 2021

    ...<p>〔目的〕左腎がんに対する開腹腎摘除術後に,腹部大動脈局限性解離により,両下肢不全麻痺および右大腿切断に至った症例の復職支援について報告する.〔対象と方法〕対象は左腎がんの44歳男性である.職業は柔道整復師として開業している.両下肢不全麻痺と右大腿切断の重複障害に対し,シーティングや他職種が連携し復職支援を行った....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 子宮頸癌に対する放射線療法施行後,比較的早期に二次性子宮癌肉腫と診断した1例

    山中 啓太郎, 高橋 良輔, 鷲尾 佳一, 清水 真帆, 長又 哲史, 村田 友香, 鈴木 嘉穂, 寺井 義人 産婦人科の進歩 73 (3), 307-312, 2021

    ...子宮頸癌検診でHSIL,コルポスコピー下生検でSCCであり,円錐切除術で子宮頸癌StageIB1,断端陽性と診断され当院紹介となった.高度腎機能障害があったためRTを施行し,その後再発所見なく外来で経過観察していた.RTから4年後のPET-CTで子宮体部FDG集積を認め,MRIで子宮体部の悪性腫瘍が疑われた.RT後で組織検査困難であり,診断目的として手術を施行した.腹腔内癒着著明であり,腹式子宮腟上部切断術...

    DOI Web Site 医中誌

  • リンパ節切除,リンパ管結紮後に出現するリンパ管迂回路の形成

    浅野 きみ, 中島 由加里, 中谷 壽男 日本フットケア・足病医学会誌 2 (3), 108-113, 2021

    ...その形成されるリンパ管迂回路は切断された集合リンパ管なのか, それとも集合リンパ管と毛細リンパ管をつなぐ前集合リンパ管が関与しているかは不明であった.われわれは,皮筋より深部の集合リンパ管を頭尾の2カ所で結紮し, 集合リンパ管のリンパ流を遮断した....

    DOI Web Site 医中誌

  • Endoscopic tri-port approach法にて一塊切除した若年性血管線維腫例

    牧原 靖一郎, 大村 和弘, 宮本 翔太郎, 内藤 智之, 浦口 健介, 津村 宗近, 假谷 伸, 岡野 光博, 安藤 瑞生 日本鼻科学会会誌 60 (4), 546-552, 2021

    ...tri-port approach法とは,Omuraらの提唱したTransseptal access with crossing multiple incisions(TACMI法),Direct approach to the anterior and lateral part of the maxillary sinus with an endoscope(DALMA法)と,Weberらの提唱した鼻涙管切断...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 包括的高度慢性下肢虚血患者における切断部位による歩行能力について

    松本 純一, 久保 和也, 菱沼 遼, 松本 拓也, 村田 健児, 榊 聡子, 山崎 知美, 寺部 雄太, 安藤 弘 日本フットケア・足病医学会誌 2 (2), 77-82, 2021

    ...<br>  歩行維持率は足趾切断90%, 中足骨切断100%, ショパール離断100%, 下腿切断71%と, 先行研究と同様に, 高位切断例では歩行維持率が低かった. 一方で, 下腿切断後の歩行維持率は先行研究と比較して高かったことから, リハビリテーション介入が歩行維持に寄与する可能性が示唆された....

    DOI Web Site 医中誌

  • 陳旧性陰嚢内血瘤の1例

    小林 史岳, 髙橋 佐智衛, 井村 仁郎 日本農村医学会雑誌 70 (1), 47-52, 2021

    ...悪性中皮腫などの可能性も考慮し,可及的に近位で精索を切断し精巣を摘除した。病理組織診断はEncapsulated hematoma with cholesterin granulomaで,陳旧性陰嚢内血瘤と診断した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 腹腔鏡下仙骨腟固定術 : 1時間台で出来るLSC

    持田 淳一, 吉澤 剛, 髙橋 悟 Japanese Journal of Endourology 34 (1), 85-89, 2021

    ...また子宮頚部切断時や腟壁間の剥離時は, モノポーラ鉗子から出力するドライカットモード (混合切開モード) が凝固モードよりも切離時間が短くなり有効であった. 次にPOP-Q stage別のメッシュ固定法の定型化を行った....

    DOI 医中誌

  • 腸内細菌と乳がん

    河口 浩介, 藤本 優里, 戸井 雅和 腸内細菌学雑誌 35 (3), 155-163, 2021

    ...これらですべての乳がんの罹患を説明できるわけではなく,さらには地域差,人種差ふくめて他のリスク因子を考慮する必要がある(<i>2</i>).近年ヒトの微生物叢(マイクロバイオータ)は,腫瘍生物学を含むさまざまな分野で注目を集めている.ヒトの宿主とマイクロバイオータの間には,ダイナミックかつ非常に複雑なネットワークが張り巡らされている.E-カドヘリン- β -カテニン経路(<i>3</i>),DNA二本鎖切断...

    DOI Web Site 医中誌

  • 薬害スモンを引き起こしたクリオキノール(キノホルム)によるノルアドレナリン合成阻害

    勝山 真人 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-5-, 2021

    ...</p><p> 我々はヒト神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞においてクリオキノールにより発現が変動する遺伝子を網羅的に解析し、クリオキノールがDNA二本鎖切断によるATMとp53の活性化を引き起こすこと、痛み反応に関与する神経ペプチドの前駆体VGFや腸炎・視神経炎・神経因性疼痛に関与するインターロイキン-8の発現誘導を引き起こすことを見出し報告してきた。...

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  • マウス精子形成期における減数分裂の移行・進行を制御するクロマチン動態

    多田羅 麻由, 船越 万結花, 杉山 僚, 中田 一歩, 荒木 啓伍, 井口 智弘, 正井 久雄, 小林 久人, 行川 賢, 前澤 創 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-29-P-29, 2021

    ...さらにそれらPRDM9結合領域では,SPO11によるDNA二本鎖切断(DSB)が生じ,周辺のクロマチンが広く弛緩していた。精子形成が正常に進行するには,減数分裂期に性染色体の凝集体であるXYボディを形成し,性染色体の転写と相同組み換えを抑制する必要がある。XYボディは減数分裂期にDNA損傷応答修復(DDR)因子が性染色体へ集積し形成される。...

    DOI

  • 下部直腸後腹膜穿孔の1例

    川原 聖佳子, 西村 淳, 長谷川 潤, 北見 智恵, 牧野 成人, 河内 保之, 新國 恵也 日本農村医学会雑誌 70 (4), 414-418, 2021

    ...下部直腸の後腹膜穿孔と診断し緊急で腹会陰式直腸切断術を施行し救命した。下部直腸穿孔は大腸穿孔の中で頻度が少なく,非外傷性のものはまれである。特に高齢者は非典型的な症状しかないこともあり,注意を要する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 炎症性腸疾患に対するインフラマソーム標的治療法の開発

    池上 脩二, 前田 啓子, 中村 正直 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 51-51, 2021

    ...【方法】ヒトIL-18プロ体をカスパーゼで切断し活性型IL-18を作製し,ヒト活性型IL-18に対するモノクローナル抗体を樹立した.構造解析,機能阻害アッセイを行い, 阻害効果を持つ抗体を選別した.DSS誘導性腸炎モデルマウスを作成し, 抗IL-18抗体の腹腔内投与を行い, 腸炎スコア, 体重減少率を評価した.病理学的評価, 炎症性サイトカインの発現, FITC-Dextranの透過量の測定, NGS...

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  • Ⅳ型コラーゲン分解産物の臨床応用に向けた基礎研究の展開

    杉山 彰, 岡田 宗善, 大谷 紘資, 山脇 英之 日本薬理学雑誌 156 (5), 282-287, 2021

    ...<p>基底膜は細胞と周囲の間質を隔てる緻密に構成されたシート状の細胞外マトリックス(extracellular matrix:ECM)である.Ⅳ型コラーゲンは基底膜の主要な構成成分であり,α1からα6,6つのα鎖のうち3つが3重らせん構造を形成する.近年,ECM分解酵素によりⅣ型コラーゲンのC末端側が分解・切断されることで産生される“matricryptins”あるいは“matrikines”と呼ばれる...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献55件

  • グルタチオン合成阻害によるグルタチオン枯渇はProtein disulfide isomeraseのS-ニトロシル化を誘導する

    小倉 次郎, 小野 慎司, 杉浦 弘樹, 山内 碧, 佐藤 紀宏, 前川 正充, 眞野 成康, 山口 浩明 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-P-I-7-, 2021

    ...PDIのSNO化は小胞体ストレスマーカーであるIRE1αのリン酸化、PERKのリン酸化、ATF6の切断のうち、特にIRE1αのリン酸化を誘導することが明らかとなっている。そこで、PDIのSNO化が小胞体内に及ぼす影響を調べるために、IRE1αのリン酸化を評価したところ、100 μMのBSO添加後24時間でリン酸化IRE1αの増加が確認された。...

    DOI 医中誌

  • 子宮移植手術の安全性向上のためのカニクイザルを用いた基礎動物研究

    山室 理, 茶谷 順也, 服部 渉, 白石 佳孝, 加藤 紀子, 友杉 俊英, 岡田 学, 平光 高久, 鳴海 俊治, 渡井 至彦, 三原 誠, 内藤 宗和, 平井 宗一, 土屋 英明 移植 56 (Supplement), s66-s66, 2021

    ...血管走行を確認できるまで婦人科医が露出操作を行い、腟管切除後に移植外科医が血管を剥離切断し子宮摘出した。臓器灌流後、形成外科医が右内腸骨動脈を右外腸骨動脈へ、右卵巣静脈を右外腸骨静脈へと吻合を行い、右側からの血流の再開を血管拍動と色調にて確認した。総阻血時間1時間47分であった。...

    DOI 医中誌

  • CA19-9異常高値を呈した巨大な肛門腺由来粘液癌の1切除例

    隈元 謙介, 浅野 栄介, 古市 ゆみ, 近藤 彰宏, 香山 浩司, 前田 雅彦, 臼杵 尚志, 鈴木 康之 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (2), 68-75, 2021

    ...自覚していたが放置していた.徐々に増大し滲出液を認めたため前医を受診した.肛門右側に突出する腫瘤を認め,生検で粘液癌と診断された.精査加療目的に当科紹介となった.画像所見では,肛門管右側に多房性の嚢胞様形態をとり,辺縁に石灰化を伴う10×10cm大の嚢胞性腫瘤が認められた.一部前立腺への浸潤が疑われた.側方および鼠径リンパ節の腫大は認められなかった.肛門腺由来粘液癌の術前診断で腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 重症下肢虚血における大切断に至る危険因子の検討

    相原 有希子, 大脇 倫子 日本フットケア・足病医学会誌 2 (1), 20-26, 2021

    ... 虚血肢におけるRutherfordⅥの足病変の治療で, 中足部切断をし踵温存をはかったものの創傷治癒不良により結局大切断にいたることはしばしばみられる. そのような症例では治療期間も長くなり退院時には筋力が低下し, ADLも著しく低下していることが多い. 一方で初回手術から下腿切断を選択し義足を作製をして早期にADLを回復している症例もあり, 治療選択は非常に難しい....

    DOI Web Site 医中誌

  • Pagetoid spreadを伴う肛門管癌に対し3科合同hybrid手術を行い肛門温存可能となった1例

    村瀬 佑介, 松橋 延壽, 高橋 孝夫, 岩田 至紀, 棚橋 利行, 松井 聡, 今井 寿, 田中 善宏, 山口 和也, 吉田 和弘 日本消化器外科学会雑誌 53 (12), 992-1001, 2020-12-01

    ...肛門粘膜マッピング生検では陽性を示し,根治切除には肛門近傍の皮膚を含めた病変の切除が必要と考えた.深部浸潤を疑う所見はなく,粘膜下層での切除で根治性の確保と肛門温存が可能と考え,消化器外科・消化器内科・皮膚科合同で内視鏡的粘膜下層剥離術,経肛門的粘膜下層切除術,皮膚悪性腫瘍切除術を施行した.術後は順調に17病日に退院した.今回,我々はPagetoid spreadを伴う肛門管癌に対して腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献21件

  • microRNAのisoformとその定量における課題

    上田 真樹子, 相磯 聡子 杏林医学会雑誌 51 (3), 179-186, 2020-10-05

    ...このうち本稿では,2つのRNAプロセシング酵素DroshaとDicerによる切断部位の揺らぎによって生じるisomiRに着目する。いくつかの疾患において,特定のisomiRの発現が著しく変化するとの報告もあり,新たなバイオマーカーとして期待される。また,miRNAの末端の長さの違いは標的mRNAの認識にも影響を及ぼすことから,調節性RNAとしての新たな機能も暗示される。...

    DOI 医中誌

  • 直腸間膜内リンパ節転移を来した神経内分泌分化型前立腺癌と同時性直腸癌重複の1例

    市原 明子, 池田 拓人, 長友 謙三, 七島 篤志, 寺田 直樹, 中村 恵理子 日本消化器外科学会雑誌 53 (10), 817-825, 2020-10-01

    ...)前壁に1/3周性Type 2病変を認めた.骨盤MRIで前立腺癌は肛門管直上で直腸壁に接しており,直腸癌とも近接していた.直腸間膜リンパ節(mesorectal lymph node;以下,MLNと略記),側方および鼠径部に多数のリンパ節腫大,および複数の骨転移を認めた.前立腺癌(Stage D)に対しホルモン療法を1サイクル施行後,PSA値の低下,側方リンパ節の縮小を確認し,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 本邦の耳鼻咽喉科医療における嚥下障害に対する手術の実施状況

    小西 正訓, 藤本 保志, 木村 百合香, 二藤 隆春, 藤原 和典, 後藤 理恵子, 津田 豪太, 大西 浩文 日本耳鼻咽喉科学会会報 123 (7), 563-571, 2020-07-20

    ...「手術を行っている施設」と「手術を行い得る施設」の割合は母比率の95%信頼区間がそれぞれ喉頭全摘出術で58.3~67.1%, 79.6~86.5%, 喉摘以外の誤嚥防止手術で42.7~51.9%, 72.2~80.0%, 輪状咽頭筋切断術で27.1~35.6%, 69.0~77.1%, 輪状咽頭筋切断術以外の嚥下機能改善手術で26.0~34.5%, 62.7~71.4%であった. 2012 (平成24...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 肢体不自由児における神経ブロック

    根津 敦夫 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 57 (7), 599-603, 2020-07-17

    ...痙縮やジストニアに対し,国内でも2009年以降ボツリヌス毒素による神経ブロックが多用されている.軽症例への早期治療は,歩容や巧緻動作の問題を短期間で改善させ,数回の治療で完了できる.一方,重症例では,幼少期までは有効だが,学童期以降は体格が大きくなるにつれて用量不足となるため,効果不十分となる.また,治療3~6カ月後には症状が繰り返し再燃するため,治療終了の見通しが立たない.そのような場合,脊髄後根切断術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

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