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検索結果 382 件

  • 脂腺母斑と軟骨母斑を合併した小児腹壁遠心性脂肪萎縮症の 1 例

    麻生 麻里子, 古賀 文二, 鶴田 紀子, 今福 信一 西日本皮膚科 85 (6), 463-465, 2023-12-01

    <p>4 歳,男児。生下時より頭部に脱毛斑,頚部前面にポリープ状の小結節があった。当科初診の 1 カ 月前に,母親が両鼠径部周囲の皮膚の色調変化に気づき当科を受診した。初診時,下腹部から両鼠径部にかけて広範囲の皮膚が軽度陥凹し,淡紅色を呈していた。病理組織所見では皮下脂肪織の減少をみとめ,小児腹壁遠心性脂肪萎縮症と診断した。頭部と頚部前面の病変は,それぞれ臨床像および病理組織像より脂腺母斑,軟骨…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 乳児指趾線維腫症の 1 例:本邦報告 21 例の検討

    村尾 玲, 麻生 麻理子, 古賀 文二, 古賀 佳織, 鶴田 紀子 西日本皮膚科 85 (5), 362-365, 2023-10-01

    <p>2 歳,女児。1 歳半頃に家族が右第 5 指腹側の結節に気づいた。明らかな外傷の既往はなかった。部分生検の病理で真皮から皮下脂肪織にかけて紡錘形細胞が膠原線維の増加を伴って束状に増殖しており,Masson Trichrome 染色で赤く染まる封入体を認めた。以上より乳児指趾線維腫症と診断した。自覚症状や機能障害がないため経過観察としたが,自然消退しなかった。3 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 急性膵炎診療フローチャートとPancreatitis Bundles 2021

    岡本 好司 膵臓 37 (5), 222-228, 2022-10-31

    <p>本邦では,診療ガイドラインが普及するにつれ,急性膵炎の診療成績は向上してきた.しかし,死亡に至る重症例も一定数存在する.臨床の現場では,慣習に囚われて,ガイドラインで実践すべきとされたことを行わなかったり,逆に行ってはいけないことを漫然と行ったりする事例が未だに多い.急性膵炎の基本的診療方針を診療フローチャートとして作成した.また,診療で行うべき検査や治療を,Pancreatitis …

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 急性膵炎の初期診療とPancreatitis Bundles

    岡本 好司 日本消化器病学会雑誌 119 (8), 712-720, 2022-08-10

    <p>ガイドラインが普及するにつれ,急性膵炎の診療成績は向上した.しかし,致命率の高い重症例も一定数ある.臨床の現場では,慣習に囚われて,ガイドラインで実践すべきとされたことを行わなかったり,逆に行ってはいけないことを漫然と行ったりする事例がいまだに多い.発症48時間以内の早期経腸栄養が開始されなかったり,不要な予防的抗菌薬が高頻度に使用されたりしている.診療で行うべき検査や治療を,Pancre…

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  • 門脈血栓を合併した肝損傷にヘパリン起因性血小板減少症 (HIT) を発症した1例

    久宗 遼, 西山 和孝, 野首 元成, 坂口 昌幸, 酒井 龍一 日本外傷学会雑誌 36 (1), 5-10, 2022-01-20

    <p> 症例は31歳男性. 自動車事故を起こし当院に救急搬送された. 来院時, 血圧 99/66 mmHg, 脈拍 94 回/分, FAST陽性であった. 造影CT検査でextravasationを伴う日本外傷学会肝損傷分類 III b型と診断し, transcatheter arterial embolization (TAE) を施行した. 観血的動脈圧測定を開始し, …

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  • 高眼圧症に対するカルテオロール塩酸塩点眼液が低血糖の重症化を助長したと考えられるランゲルハンス細胞組織球症

    興梠 雅彦, 松石 登志哉, 藤崎 徹, 稲垣 二郎, 佐藤 哲司, 神薗 淳司, 安井 昌博 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (2), 188-191, 2022

    <p>ステロイド使用による高眼圧症の治療にはβ受容体遮断点眼薬が使用されるが,副作用に低血糖があることはあまり知られていない.ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)の治療として長期間ステロイドを使用し高眼圧症を発症したため,カルテオロール塩酸塩点眼液で加療していた1歳女児が,感染性胃腸炎に罹患した際,意識障害,けいれんを伴う重症低血糖を併発した.</p><p>低血糖の重症化の原因としてβ受容体遮断…

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  • 気管支喘息児の学童初期の肺機能は思春期年齢の治療レベルを予測する因子の一つとなる

    吉田 之範, 深澤 陽平, 九門 順子, 山口 智裕, 上野 瑠美, 釣永 雄希, 中野 珠菜, 重川 周, 高岡 有理, 亀田 誠 アレルギー 71 (3), 221-230, 2022

    <p>【背景】海外では気管支喘息(喘息)児の学童期初期の肺機能は思春期年齢の寛解率に影響すると報告されているが,我が国における報告はない.</p><p>【目的】喘息児の学童初期の肺機能が思春期頃の喘息治療に及ぼす影響について検討する.</p><p>【対象】2018年3月31日(調査時点)で16~18歳で当科に喘息で通院中の患者の中で,6歳以下から通院していた38名.</p><p>【方法】調査時点…

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  • 脳死下臓器提供を行う子どもと家族へのケアと支援

    日沼 千尋, 荒木 尚, 種市 尋宙, 西山 和孝 脳死・脳蘇生 34 (2), 82-90, 2022

    〔目的〕脳死下臓器提供をする子どもと家族へのケアと支援の実際を明らかにし,体制整備に関して検討すること。〔方法〕小児の脳死下臓器提供を経験し,施設名が公表されている10医療施設の11例のドナーを担当した医療チームメンバーに子どもと家族に行った支援,ケアについてインタビューを行った。インタビューデータの中から子どもと家族に行ったケアに注目してデータを抽出し,質的に分析した。〔結果〕【子どもの尊厳を…

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  • 胃十二指腸潰瘍穿孔に対する腹腔鏡下単孔式穿孔部大網被覆術の有用性について

    木戸川 秀生, 朝岡 元気, 大坪 一浩, 田嶋 健秀, 又吉 信貴, 上原 智仁, 野口 純也, 山吉 隆友, 新山 新, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 41 (7), 513-518, 2021-11-30

    <p>胃十二指腸潰瘍穿孔に対する単孔式腹腔鏡下穿孔部大網被覆術の有用性について従来の4ポート式手術と比較検討を行った。対象は吻合部潰瘍穿孔を除く胃十二指腸潰瘍穿孔に対して腹腔鏡手術を行った77例である。2011年以前の4ポート式手術(多孔群:64例)と2012年以降の単孔式手術(単孔群:13例)に分けて比較検討した。手術時間は多孔群112分に対して単孔群97分と有意に単孔群が短かった。多孔群で,…

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  • COVID19パンデミック下における小児がん診療の現状

    東矢 俊一郎, 古賀 友紀, 岡本 康裕, 野村 優子, 中山 秀樹, 大園 秀一, 本田 裕子, 興梠 雅彦, 西 眞範, 右田 昌宏, 興梠 健作, 舩越 康智, 末延 聡一, 齋藤 祐介, 新小田 雄一, 比嘉 猛, 百名 伸之, 唐川 修平, 武本 淳吉, 大賀 正一 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (2), 132-137, 2021

    <p>【背景】2020年に始まったCOVID19のパンデミックは長期化の様相を呈し,人々の生活様式を一変させた.小児がん患者家族および医療者も同様であり,感染による重症化を回避するため,十分な対策のもとに原疾患治療を進めている.【方法】九州・沖縄ブロック小児がん拠点病院連携病院に,(COVID19,第1波後)2020年6月および(第2波後)9月の2回にわたり,①COVID19の経験,②診療への影…

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  • 神経線維腫症1型患者に生じるびまん性神経線維腫の治療の現状と問題点

    古賀 文二, 吉田 雄一, 今福 信一 日本皮膚科学会雑誌 130 (12), 2551-2555, 2020-11-20

    <p>神経線維腫症1型(NF1)には多くの症候がある.その中でびまん性神経線維腫(DNF)は躯幹に多くみられる傾向があり,整容面の問題や疼痛を伴うことも多いことから患者の生活の質を大きく低下させる.入院して手術を行ったNF1患者の医療費について検討したところ,医療費は入院期間と正の相関が見られたが,皮膚の神経線維腫を切除した患者群とDNF群の間に有意差がなかった.DNFは特殊な腫瘍であり,その臨…

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  • 乳頭部腺腫(Adenoma of the Nipple)

    麻生 麻里子, 古賀 文二, 田崎 幸博, 高柳 かおり, 中山 敏幸, 今福 信一 西日本皮膚科 82 (5), 335-336, 2020-10-01

    <p><b>症例</b>:45 歳の女性</p><p><b>主訴</b>:右乳頭の紅色結節</p><p><b>既往歴</b>:子宮筋腫,胆のう摘出術</p><p><b>現病歴</b>:10 年以上前より右乳頭に小結節が出現し,徐々に隆起してきた。6 カ月前より時折出血するようになり,近医皮膚科を受診し,精査加療目的で当科を紹介受診した。</p><p><b>現症</b>:右乳頭に突出する約 1 …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 診断に至るまで 8 年の期間を要した不全型 Behçet 病の 1 例

    麻生 麻里子, 古賀 文二, 宮崎 三枝子, 今福 信一 西日本皮膚科 82 (5), 348-351, 2020-10-01

    <p>33 歳の男性。X-8 年に他院で発熱,咽頭痛,皮疹,口腔内アフタが出現し,皮膚生検を含む精査が行われたが確定診断に至らなかった。以後 8 年間,口腔内アフタの再発が数回あったが,受診せず無治療で軽快した。X 年 5 月,39℃ の発熱,咽頭痛を主訴に当院内科を受診した。口腔内アフタ,関節痛,四肢に散在する虫刺症様紅斑がみられ当科を紹介された。血液検査では,CRP 12.5 mg/dl …

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 鈍的外傷による横隔膜破裂11例の検討

    山吉 隆友, 岡本 好司, 木戸川 秀生, 榊原 優香, 長尾 祐一, 上原 智仁, 野口 純也, 新山 新, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 799-802, 2020-09-30

    <p>鈍的外傷による横隔膜破裂は比較的まれで診断に苦慮することも多い。同疾患への留意点を明らかにするため当院で経験した横隔膜破裂11例につき損傷形態と術前診断の有無,治療法,合併損傷,予後を中心に検討した。Ⅲa型損傷4例,Ⅲb型損傷7例。術前診断はⅢb型損傷の全例でなされ,うち2例が遅発性診断であった。Ⅲa型損傷4例は術前診断されず胸腹部出血の緊急手術中に診断された。Ⅲa型では右側損傷と出血性シ…

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  • 巻頭言

    岡本 好司 日本外科感染症学会雑誌 17 (3), 112-112, 2020-06-30

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  • 当科での急性胆囊炎に対する腹腔鏡下胆囊摘出術における開腹移行症例の検討

    上原 智仁, 岡本 好司, 榊原 優香, 長尾 祐一, 山内 潤身, 新山 新, 野口 純也, 山吉 隆友, 井上 征雄, 木戸川 秀生, 伊藤 重彦 日本外科感染症学会雑誌 17 (3), 142-147, 2020-06-30

    <p>(目的)TG18では腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)が安全に行えない場合の回避手術(bail–out procedures:BOP)の1つとして開腹移行手術が記載された。しかし腹腔鏡手術より治療成績が不良であるとの報告がある。今回急性胆囊炎に対する開腹移行手術の治療成績および開腹移行の要因について検討した。また,腹腔鏡下手術でのBOPである腹腔鏡下胆囊亜全摘術(laparoscopic …

    DOI 医中誌

  • エフェドリン類による Nonpigmenting Fixed Drug Eruption の 2 例

    麻生 麻里子, 伊藤 宏太郎, 大賀 保範, 今福 信一 西日本皮膚科 82 (2), 81-84, 2020-04-01

    <p>症例 1:33 歳,男性。鼻炎に対し市販薬 (喘妙錠 A,パブロン鼻炎カプセル S<sup>®</sup> ) 内服後,四肢,鼠径部,腰臀部に色素沈着を残さずに消退する紅斑の出現を繰り返していた。臨床経過より固定薬疹を疑ったが原因薬剤の同定はできなかった。初診の 2 年後に鼻炎のためディレグラ<sup>®</sup> 2 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 中学教諭の行動変容を支援するツール開発

    瓜生原 葉子, 荒木 尚, 多田羅 竜平, 西山 和孝, 種市 尋宙, 日沼 千尋, 別所 晶子 移植 55 (Supplement), 395_1-395_1, 2020

    <p>【背景・目的】日頃から家族で移植医療について対話をすることが重要であるが,対話を生むために有用な機会は学校の授業で取り上げられることである。2019年4月より中学校の「道徳」7社の教科書に臓器移植が掲載された。そこで,教員が円滑に授業を実施できる環境整備,授業をきっかけとした家族との対話を促すしくみが必要と考えられる。本研究の目的は,実際に授業を実施した教諭への調査から、行動変容促進を支援…

    DOI 医中誌

  • Aneurysmal Fibrous Histiocytoma

    田代 綾香, 古賀 文二, 古賀 佳織, 今福 信一 西日本皮膚科 81 (6), 459-460, 2019-12-01

    <p><b>症例</b>:75 歳,女性</p><p><b>主訴</b>:左上腕の皮疹</p><p><b>既往歴</b>:高血圧,脳梗塞</p><p><b>現病歴</b>:3 年程前から,特に外傷などの既往なく,左上腕に青黒色の結節が出現した。徐々に周囲にひきつれを伴いながら増大したため当科を受診した。</p><p><b>現症</b>(<b>図 1</b>):左上腕伸側に境界明瞭な径 7 mm …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 心室細動を伴った重症偶発性低体温患者に対してPCPSを工夫して使用することで救命できた1例

    宮本 太郎, 北野 哲治, 佐貫 仁宣, 小住 清志, 酒井 孝裕, 田中 正哉, 原田 敬, 太崎 博美 心臓 51 (8), 824-830, 2019-08-15

    <p> 症例は74歳男性.独居で腰部脊柱管狭窄症術後から両側下肢麻痺を認め,自立歩行不能状態で週に2度ヘルパーが訪問介護していた.最高気温8℃の2月某日,玄関で倒れているのを偶然訪問したヘルパーに発見され,当院へ救急搬送された.最終安否確認は3日前であった.来院時,JCSⅢ-300,血圧 測定エラー,心拍数20-30拍/分,直腸温26℃,血糖値20 …

    DOI 医中誌

  • 福岡大学病院皮膚科における乾癬の内服治療の推移

    山口 和記, 大賀 保範, 国見 侑花, 柴山 慶継, 内藤 玲子, 古賀 文二, 伊藤 宏太郎, 今福 信一 西日本皮膚科 81 (4), 316-320, 2019-08-01

    <p>乾癬の全身療法は生物学的製剤の登場により大きく変化したが,それまで全身療法で中心であった内服薬のその後の使われ方については調査が少ない。我々は 2010 年 1 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日までの期間で当科を受診し,乾癬と診断され,シクロスポリン,エトレチナート,メトトレキサートの処方が新たに開始された患者 149 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • サーモン生食による日本海裂頭条虫寄生に伴い発症した漏出性胆汁性腹膜炎の1小児例

    桝屋 隆太, 岡本 好司, 木戸川 秀生, 山吉 隆友, 野口 純也, 伊藤 重彦, 南川 将吾, 神薗 淳司, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (4), 864-869, 2019-06-20

    <p>14歳男児.日常的にサーモンの刺身を食べていた.突然生じた右上下腹部痛のため当院を受診したところ同部に筋性防御,反跳痛を認めた.血液生化学検査で白血球および肝胆道系酵素の上昇を,腹部造影CTでは胆囊周囲および右下腹部に腹水貯留を認めたが胆石や胆管拡張の所見はなかった.審査腹腔鏡では黄色透明な胆汁性腹水貯留および胆囊漿膜の黄色変性を認めたが,明らかな穿孔部位はなく,胆囊摘出は施行せず腹腔内を…

    DOI Web Site 医中誌

  • Milk Line に生じた部位特異的母斑の1例

    田代 綾香, 古賀 文二, 古賀 佳織, 今福 信一 西日本皮膚科 81 (3), 184-186, 2019-06-01

    <p>34 歳,女性。3 年前に左乳房下方の褐色斑に気付き,徐々に増大してきたため当科を受診した。左乳房下に径 7 mm の左右非対称で辺縁が不整な褐色斑があり,ダーモスコピー所見は,規則的な pigment network が一様にみられ,中心に白色調変化を伴っていた。病変中央部より部分生検を行った。病理組織学的には,左右対称性に延長する表皮稜の先端を中心に小型の色素細胞様細胞が胞巣を形成し,…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 限局性腹膜炎を合併した腹腔内腸間膜型デスモイド腫瘍の1例

    野々村 遼, 野口 純也, 森口 智江, 田上 貴之, 上原 智仁, 山吉 隆友, 木戸川 秀生, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 39 (1), 123-127, 2019-01-31

    <p>症例は48歳男性。発熱と心窩部痛を主訴に当院を受診した。腹部造影CTで胃および横行結腸と接する8cm大の膿瘍形成を伴う腫瘍を認めた。膿瘍ドレナージを行ったのちに超音波内視鏡検査で胃原発粘膜下腫瘍と診断し開腹手術を施行した。術中所見より一部腹直筋を合併切除する形で胃局所切除および横行結腸部分切除で腫瘍を摘出した。病理結果ではβカテニンが核内陽性の紡錘形細胞を認め,腹腔内腸間膜型デスモイド腫瘍…

    DOI 医中誌

  • 急激な経過で致死的な脳出血をきたした劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)の15歳女性

    井上 忠, 神薗 淳司, 生塩 加奈, 市川 光太郎 日本小児血液・がん学会雑誌 56 (2), 238-242, 2019

    <p>劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)は致死率の高さやその急激な経過のため,早期から強力な治療が必要であるが,一方でCAPSの早期診断は極めて困難である.症例は15歳女性.発熱・倦怠感を主訴に夜間救急外来を受診した.来院時Hb 3.2 g/dL,Plt 8,000/μLであり,翌朝にかけて輸血を行ったがPlt …

    DOI 医中誌

  • 絞扼性腸閉塞に対する腹腔鏡手術の検討

    木戸川 秀生, 森口 智江, 合原 雅人, 大坪 一浩, 山内 潤身, 上原 智仁, 田口 健蔵, 野口 純也, 山吉 隆友, 新山 新, 井上 征雄, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 38 (6), 971-975, 2018-09-30

    <p>【はじめに】絞扼性腸閉塞に対する腹腔鏡手術の有用性について当院で経験した症例から後方視的に検討を行った。【対象と方法】2002年以後に腹腔鏡手術を行った絞扼性腸閉塞26例(絞扼群)と同時期の非絞扼性腸閉塞56例(非絞扼群)を比較検討した。【結果】開腹歴の既往は絞扼群で65.4%に対して非絞扼群は80.3%。腸閉塞の既往は絞扼群では19.2%と非絞扼群48.2%に比較して有意に低かった。また…

    DOI 医中誌

  • 当院における外傷性肋骨骨折症例の検討

    野々村 遼, 井上 征雄, 山吉 隆友, 伊藤 重彦 日本呼吸器外科学会雑誌 32 (6), 674-679, 2018-09-15

    <p>今回我々は侵襲的治療介入や血気胸発症のrisk因子について検討した.対象は過去13年間に胸部外傷に対して当科で入院加療した189例(平均AIS:3.1).主要評価項目を胸腔ドレナージの有無,副次評価項目を外傷性血気胸の合併とした.胸腔ドレナージのrisk因子として骨折転位で有意差を認めた.外傷性血気胸のrisk因子は2本以上の肋骨骨折と骨折転位であった.AISスコアの低い胸部外傷(本研究で…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 開腹歴のない小腸閉塞に対する腹腔鏡手術の検討

    木戸川 秀生, 森口 智江, 野々村 遼, 田上 貴之, 上原 智仁, 野口 純也, 山吉 隆友, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 38 (4), 603-607, 2018-05-31

    <p>開腹歴のない小腸閉塞に対する腹腔鏡手術の有用性について検討を行った。対象は過去16年間に鼠径ヘルニア嵌頓を除く小腸閉塞に対して腹腔鏡手術を行った78例。開腹歴のない腸閉塞18例をA群,開腹歴のある腸閉塞60例をB群として比較検討した。絞扼症例はA群50.0%に対しB群28.3%とA群に多い傾向があった。腸閉塞の原因はA群では索状物によるものがもっとも多く(55.6%),一方B群では創への癒…

    DOI 医中誌

  • Aplastic or twig-like middle cerebral artery の破格側副血行路起始部(A1)に発生した破裂脳動脈瘤の1 例

    福田 雄高, 松永 裕希, 平山 航輔, 吉村 正太, 杣川 知香, 佐藤 慧, 日宇 健, 小野 智憲, 牛島 隆二郎, 高畠 英昭, 戸田 啓介, 堤 圭介 脳卒中 40 (2), 75-80, 2018

    <p>症例は60 歳女性.無症候性右中大脳動脈狭窄症として他施設で経過観察中,頭痛/意識障害で発症した.CT で右前頭葉脳内血腫を伴うくも膜下出血(SAH)を認め,CTA(computed tomographic angiography)/DSA ではM1 が描出されず,A1 より分岐後M1 欠損部を迂回し網状血管塊を介してM2 …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献12件

  • 捻転を機に診断された低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例

    野々村 遼, 木戸川 秀生, 上原 智仁, 野口 純也, 山吉 隆友, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 37 (4), 667-671, 2017

    <p>症例は33歳男性。上腹部痛を主訴に当院救命センターを受診した。術前の腹部造影CTで虫垂粘液囊腫捻転症と診断し緊急で腹腔鏡補助下虫垂切除術を施行した。切除標本では虫垂は9.5×2.5cmに腫大し,内部より黄白色ゼリー状の内容物を認めた。病理診断では低異型度虫垂粘液性腫瘍(low-grade appendiceal mucinous …

    DOI 医中誌

  • 結節性硬化症に伴う多巣性微小結節性肺細胞過形成を呈したと考えられる2症例

    西田 千夏, 矢寺 和博, 城戸 貴志, 野口 真吾, 赤田 憲太朗, 花香 未奈子, 山﨑 啓, 星野 鉄兵, 下野 昌幸, 石本 裕士, 坂本 憲穂, 迎 寛 Journal of UOEH 39 (2), 133-141, 2017

    <p>多巣性微小結節性肺細胞過形成(multifocal micronodular pneumocyte hyperplasi(aMMPH))は,Ⅱ型肺胞上皮様細胞の増殖からなる多巣性結節性病変で,結節性硬化症(tuberous sclerosis complex(TSC))に併発する疾患である.自覚症状はあっても軽微であり,進行は緩徐で治療を要しないとされている.われわれは,TSCに併発した,…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献3件

  • 腹部救急領域における敗血症性DICの病態・診断について

    岡本 好司, 山吉 隆友, 野口 純也, 上原 智仁, 野々村 遼, 田上 貴之, 森口 智江, 新山 新, 木戸川 秀生, 田口 健藏, 井上 征雄, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 37 (5), 711-716, 2017

    <p>腹部救急領域では,敗血症性DICに遭遇することが多い。基礎疾患の適切な治療と敗血症性DICの適切なコントロールが,予後を改善する。診療に際しては,敗血症性DICの病態に精通し,早期にかつ正確な診断を下すことが肝要である。敗血症性DICの病態で,重要なことは炎症と凝固の連関であり,HMGB1をはじめとするDAMPsの関与も理解すべきである。敗血症性DICの診断には,急性期DIC診断基準を用い…

    DOI 医中誌

  • 腹部外傷による管腔臓器損傷に対する腹腔鏡手術の検討

    木戸川 秀生, 山吉 隆友, 榊原 優香, 野々村 遼, 上原 智仁, 新山 新, 野口 純也, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 36 (1), 37-43, 2016

    腹部外傷に対して緊急腹腔鏡を施した症例を鋭的損傷と鈍的損傷に分け,それぞれ開腹移行率,開腹移行の理由,術後合併症について後方視的に検討した。過去20年間に経験した腹部外傷手術は112例でそのうち緊急腹腔鏡を施行したのは36例であった。損傷形態の内訳は鈍的外傷が17例,鋭的外傷が19例。鈍的損傷17例中11例に消化管穿孔を認め,5例は小開腹下に縫合を行った。受傷から20時間を経過した穿孔症例では汚…

    DOI 医中誌

  • 病院薬剤師の職務満足度に関する多施設アンケート調査

    植木 哲也, 橋口 靖, 村本 眞由美, 竹本 伸輔, 金澤 康範, 山澤 理恵子, 浅原 稔生, 溝口 玄一郎, 川崎 美紀, 小田 桂子, 中嶋 弥穂子, 城戸 宏史, 中嶋 幹郎 医療薬学 42 (4), 255-264, 2016

    Employee job satisfaction is strategically important to hospital organizations. However, current job satisfaction in Japanese hospital pharmacists has not been clarified. To examine the job …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献35件

  • 一般病棟における除菌剤を用いた環境表面清拭回数と付着細菌数の減少効果に関する検討

    伊藤 重彦, 中川 祐子, 南 博子, 橋本 治, 堀江 恭子, 樋渡 美紀, 諸永 幸子, 元石 和世, 谷口 初美, 松本 哲朗 日本環境感染学会誌 31 (3), 165-172, 2016

     一般病棟における除菌剤含有ワイプによる清拭回数と環境表面付着細菌数の減少効果について検討した.<br>  1施設の外科病棟において,複数箇所の環境表面を対象に付着細菌数を測定した.その結果,一般細菌生菌数(生菌数)が多かった病棟患者用トイレの便座,洗浄操作パネル,手洗い場蛇口周囲の3箇所の環境表面を対象に,6施設が参加して,清拭回数と除菌効果について検討した.各施設が準備した2つのトイレをA群…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 北九州市における高齢者救急の現状と問題点〜とくに介護施設からの搬送事案について

    伊藤 重彦, 田口 健蔵, 井上 征雄, 岩永 充人, 木戸川 秀生, 岡本 好司, 白石 盛雄, 安田 英信, 谷延 正夫 日本臨床救急医学会雑誌 19 (1), 7-12, 2016

    北九州市の高齢者救急,とくに介護施設からの救急搬送事案を中心に,年齢区分・事故種別・疾病分類別の傷病程度,施設内応急手当実施率について検討した。介護施設職員による通報件数は,平成20年の3,070件(高齢者搬送の12.8%)から,平成24年は1.8倍の5,444件(18.3%)に増加した。事故種別急病と一般負傷における傷病程度中等症以上の傷病者の割合は,介護施設以外からの搬送に比べ,介護施設から…

    DOI Web Site 医中誌

  • 1P1-E06 視線追従機能を有するヘッドライトシステムの構築

    品川 雅治, 川田 健司, 石井 和男, 齊藤 剛士, 岡本 好司 ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2015 (0), _1P1-E06_1-_1P1-E06_2, 2015

    Currently, in the medical field, Surgeon instructs the irradiation point to other health care workers, and they change the irradiation location of non-shadow lamps in their hands. Also, during …

    DOI Web Site

  • 腸石嵌頓を伴う十二指腸憩室穿孔に対してENBDチューブ留置が奏効した1例

    川口 浩太郎 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (5), 1271-1277, 2015

    症例は80歳女性.主訴は高熱,全身倦怠感.腹部CT検査で十二指腸憩室穿孔と診断され,上部消化管内視鏡検査で腸石の嵌頓した傍十二指腸乳頭憩室が確認された.腸石嵌頓を解除し排膿を促すため,膿瘍腔内に7.5Fr ENBDチューブを留置して保存的治療を施行した.患者は入院26日目に重篤な合併症なく退院した.腸石嵌頓を伴う十二指腸憩室穿孔に対し,内視鏡的治療を用いて保存的に治療し得た希少な症例と考えられた.

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • DPCデータからみた急性膵炎の在院日数および医療費の分析

    村田 篤彦, 真弓 俊彦, 岡本 好司 日本腹部救急医学会雑誌 35 (4), 361-365, 2015

    DPCデータを用いて,急性膵炎患者の在院日数および医療費を重症度別に比較を行った。DPC対象病院である1,128施設において急性膵炎患者39,712例を対象に,急性膵炎の重症度の指標である予後因子スコアを0点(22,097例),1点(9,897例),2点(4,012例),3点(1,851例),4点(833例),5点(483例),6点以上(539例)の7群に分類し,在院日数および医療費に関して比較…

    DOI 医中誌

  • 十二指腸潰瘍穿孔に対する単孔式腹腔鏡大網被覆術の3例

    馬場 雅之, 木戸川 秀生, 野口 純也, 山吉 隆友, 岡本 好司, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 35 (6), 759-762, 2015

    十二指腸潰瘍穿孔に対する腹腔鏡下手術は近年広く普及してきている。今回われわれは十二指腸潰瘍穿孔症例に対し,単孔式腹腔鏡下手術を完遂し,術後経過が良好であった3例を経験した。年齢は53歳~79歳で全例が急激な上腹部痛を主訴に当院を受診した。診断は腹部X線検査,腹部CT検査で腹腔内遊離ガス像認め,上部消化管内視鏡検査で十二指腸潰瘍穿孔と診断した。全例保存的に経過を見ていたが,経過中の臨床所見,画像所…

    DOI 医中誌

  • 4期的手術で治療し得たPilon骨折(AO分類43C3 Gustilo分類Type 2)の経験

    飯田 健, 田中 尚洋, 上戸 康平, 辻 正二, 野口 雅夫 整形外科と災害外科 64 (4), 833-836, 2015

    Pilon骨折では軟部組織損傷のため治療に難渋することが多い.4期的手術で治療し得た症例を報告する.47歳男性.転落し受傷.下腿前方に開放創あり.右脛骨腓骨遠位部開放骨折(AO分類:43C3 Gustilo分類:Type 2)の診断で創外固定施行.受傷翌日,足関節両果に水疱出現.14日目,後外側アプローチで腓骨と脛骨後方をプレート固定し,28日目,前方アプローチで関節面を整復し脛骨をプレート固定…

    DOI Web Site 医中誌

  • 基礎疾患のある小児科患者の急性肺炎に対し早期介入を行った1症例

    高橋 倍美, 砂山 明生, 村上 珠菜 理学療法学Supplement 2014 (0), 1184-, 2015

    【はじめに,目的】脳性麻痺や染色体異常等,小児期からの疾患を呈する患者は,筋緊張異常や脊柱の変形による拘束性換気障害等を合併していることが多い。さらに呼吸機能低下により排痰困難が生じ易く,肺炎となった場合は悪化しやすい。また,急性期呼吸器疾患に対する早期からの呼吸理学療法や離床の介入は呼吸ケア,ADLの維持,改善からも重要とされている。今回,急性肺炎にて人工呼吸器管理となったNoonan症候群,…

    DOI

  • 小児痙攣に伴う高CO<sub>2</sub>血症に関する検討

    石原 唯史, 神薗 淳司, 松島 卓也, 市川 光太郎 日本救急医学会雑誌 25 (4), 135-140, 2014

    【緒言】救急搬送の要因として頻度が高い小児痙攣には,安全な気道確保と呼吸状態の正確な把握のもと酸素投与と換気補助が不可欠である。高CO<sub>2</sub>血症が意識障害の遷延の原因につながる報告もあり,痙攣時にも同様のことが考えられうるため,高CO<sub>2</sub>血症のリスク因子を検討することを目的とした。【対象と方法】2008年1月から2010年12月までの3年間に痙攣を主訴に救急…

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • TG13:Management Bundleと今後のガイドライン評価計画

    岡本 好司, 高田 忠敬, 吉田 雅博, 真弓 俊彦, 三浦 文彦 日本腹部救急医学会雑誌 34 (3), 671-676, 2014

    Management Bundleとは,診療上活用されるべき重要な項目をまとめて表示し,集学的に効率よく診療を行える様にまとめて(束:Bundle)適用すべく設定されるものである。Bundle活用により,ガイドラインは単に作成されるだけでなく,適切な使用により該当疾患の予後を改善する。Tokyo Guidelines 2007(TG07)ではManagement …

    DOI 医中誌

  • Meckel憩室のmesodiverticular vascular bandによる絞扼性イレウスの1小児例

    和田 英雄, 伊藤 重彦, 山吉 隆友, 木戸川 秀生 日本腹部救急医学会雑誌 34 (5), 1021-1024, 2014

    症例は開腹歴のない8歳の男児。2009年9月,突然の腹痛と嘔吐を認め,体動困難となり当院を受診した。来院時,腹部全体に筋性防御を認めた。腹部CT検査では著明な腹水の貯留および回腸に壁肥厚を認め,絞扼性イレウス疑いの診断で,同日緊急手術を施行した。開腹時,多量の血性腹水および回腸末端から70cm口側にMeckel憩室を認めた。Meckel憩室の頂部より伸びた線維性索状物が回腸末端付近の腸間膜に付着…

    DOI 医中誌

  • 小児頚椎椎間板石灰化症の1例

    萩原 弘, 太田 真悟, 乗松 崇裕, 辻 正二, 野口 雅夫 整形外科と災害外科 63 (4), 882-885, 2014

    6歳,女児.明らかな誘因なく急性に頚部痛と斜頚が出現.発症3日目に38℃ の発熱を認め当院を受診した.血液検査で炎症反応の上昇あり,単純X線で頚椎椎間板前方の石灰化像を認めた.また軽度の嚥下痛を訴えており頚部CTを施行した.C5/6椎間腔の石灰化と椎体の扁平化のほか,気道の圧排所見はなく呼吸苦も訴えなかったが,症状の増悪懸念と局所の安静目的にて入院とした.ネックカラー装着とアセトアミノフェンによ…

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 福岡県における精神科ソフト救急患者の搬送・受入れの現状,および関係機関の負担要因に関する検討

    伊藤 重彦, 井上 征雄, 木戸川 秀生, 田口 健蔵, 正代 荘一, 板山 隆志, 西中 徳治, 長嶺 貴一 日本臨床救急医学会雑誌 17 (4), 515-521, 2014

    精神科ソフト救急が抱える問題点を明らかにする目的で,福岡県におけるソフト救急患者の搬送時間帯別の受入れ先,来院時の精神症状と転帰,重症度との関連性,搬送・受入れの負担要因と負担改善策について検討した。身体合併症のないソフト救急1,269件において,精神科医療機関の受入れ率は平日時間帯の44.6%に比べ,時間外・休日の32.8%と低値であった。精神科救急情報システムを利用した受入れはわずか4.0%…

    DOI Web Site 医中誌

  • Cholangitis Cholecystitis Bundle

    岡本 好司, 高田 忠敬, 吉田 雅博, 真弓 俊彦, 三浦 文彦 日本腹部救急医学会雑誌 33 (3), 591-596, 2013

    Management Bundleとは,診療上遵守されるべき項目をまとめて表示し,集学的に効率よく診療を行えるように束=Bundleにして設定される。ガイドラインは単に作成されるだけでなく,適切な使用により該当疾患の予後を改善する。Tokyo Guidelines 2007(TG07)ではBundleの設定はなかったが,今回改訂のTokyo Guidelines …

    DOI 医中誌 参考文献9件

  • 残胃に発生した早期胃未分化癌の1例

    濵田 聖暁, 伊藤 重彦, 木戸川 秀生, 井上 征雄, 山吉 隆友, 坂田 則行 日本臨床外科学会雑誌 74 (5), 1261-1264, 2013

    症例は75歳の男性で21年前に早期胃癌に対して,幽門側胃切除術を施行し,Billroth-I法で再建した.このときの病理結果は印環細胞癌であった.今回上腹部痛と違和感を主訴として受診し,上部消化管内視鏡検査で胃十二指腸吻合部の口側胃粘膜に隆起性病変を認めた.生検にて低分化腺癌の診断となり,遠位側残胃切除術を施行し,Roux-en-Y法で再建した.切除標本の病理組織学的検索でH-E染色に加えて免疫…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献19件

  • 小児橈骨頚部骨折の治療経験

    黒木 一央, 野口 雅夫, 辻 正二, 乗松 崇裕, 黒木 綾子 整形外科と災害外科 62 (1), 72-74, 2013

    小児橈骨頚部骨折は小児の肘関節周辺骨折において比較的稀な骨折である.転位の程度に応じて徒手整復,経皮的整復,観血的整復を行うが,観血的整復は近位橈尺関節癒合や橈骨頭壊死などの重篤な合併症を起こす危険性が高いため,なるべく低侵襲に整復固定を行うべきである.今回我々は2010年から2011年の間に小児橈骨頚部骨折3例に対しintrafocal …

    DOI 医中誌 参考文献9件

  • 保存的に治療した腹腔動脈閉塞にともなう後下膵十二指腸動脈瘤破裂の1例

    木戸川 秀生, 岡本 好司, 山吉 隆友, 野口 純也 日本消化器病学会雑誌 110 (10), 1831-1837, 2013

    症例は45歳女性.前日からの上腹部痛を訴え当院を受診した.腹部CT検査にて腹腔動脈起始部閉塞と後腹膜に血腫を認め,膵十二指腸動脈アーケードの血流増加に起因した動脈瘤破裂による後腹膜出血と考えられた.入院後保存的に治療し1カ月後軽快退院した.退院後のCTにて腹腔動脈閉塞と動脈瘤は自然消失した.腹腔動脈閉塞の原因はSAM(segmental arterial …

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件 参考文献32件

  • 救命救急センターにおける小児の診療に関する全国調査

    山田 至康, 市川 光太郎, 伊藤 泰雄, 長村 敏生, 岩佐 充二, 許 勝栄, 羽鳥 文麿, 箕輪 良行, 野口 宏 日本救急医学会雑誌 23 (2), 65-81, 2012

    小児救急医療においては初期・2次救急への対応策が取られてきたが,平成21年度からは厚生労働省による検討会が持たれ,3次救急への対応が検討されるようになった。今回の調査では9割近くの救命救急センターは,常に小児救急医療に対応していたが,施設の特徴により受診数や入院数,入院病名には差異が見られた。小児の年間ICU入院数は平均19.3名で,CPA数平均4.0名,死亡退院数平均2.7名が示すように重篤患…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献4件

  • 小児前腕骨骨幹部骨折の治療成績

    黒木 綾子, 野口 雅夫, 辻 正二, 銅川 博文, 黒木 一央 整形外科と災害外科 61 (2), 245-248, 2012

    小児前腕骨骨折は保存的治療が原則であるが,両骨骨幹部骨折症例では,良好な整復位の獲得が困難な場合が多い.今回我々は,2000年1月から2010年12月までに全身麻酔下に徒手整復または観血的治療を施行した15歳以下の前腕両骨骨幹部骨折19例を対象とし,治療成績を検討したので報告する.症例は男児14例,女児5例,平均年齢は8.6歳(2~14歳),患側は右10例,左9例であった.平均経過観察期間は6…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • DPCデータからみた急性胆嚢炎に対する胆嚢摘出術における術前抗菌薬治療の現状

    村田 篤彦, 岡本 好司 日本消化器病学会雑誌 109 (7), 1197-1203, 2012

    DPCデータを用いて,急性胆嚢炎に対し胆嚢摘出術が行われた患者2070例を対象に,術前抗菌薬治療の現状の分析を行った.術前抗菌薬の平均投与日数は,早期手術群(入院後4日以内;n=933)に比べ,待機手術群(5日以上;n=1137)で有意に長く,高世代セフェム系やカルバペネム系などの薬剤の使用頻度も多く認めた(<i>p</i><0.001).また,複数の種類の抗菌薬が使用された症例も待機手術群にお…

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件 参考文献26件

  • 北九州市消防局救急ワークステーションと連携した救急隊への医師同乗指導

    井上 征雄, 伊藤 重彦, 岩永 充人, 溝田 新吾, 石原 唯史, 高瀬 忠, 竹村 保美 日本臨床救急医学会雑誌 14 (5), 620-624, 2011-10-31

    <p>北九州市では,病院前救急医療の質の向上と救急救命士への生涯教育の一環として,救急ワークステーション所属の救急車へ医師が同乗指導を行っている。出動基準は平日9時から17時までの全出動事案で,2008年8月から2010年4月までの件数は226件であった。病態別分類は心肺停止33件,急病131件,一般負傷46件,交通事故13件,労働災害2件,自損行為1例で,重症度別では,心肺停止33件,重症15…

    DOI 医中誌

  • 大腸未分化癌の1例

    和田 英雄, 伊藤 重彦, 山吉 隆友, 井上 征雄, 木戸川 秀生, 田口 尚 日本臨床外科学会雑誌 72 (4), 940-944, 2011

    大腸癌イレウスに消化管穿孔を続発し,急速な経過を辿った大腸未分化癌の1例を報告する.症例は90歳の女性.腹痛と嘔吐を認め近医を受診し,消化管穿孔が疑われ当科紹介となった.腹部CTにて多量の腹腔内遊離ガスと上行結腸に腫瘍性病変を認めた.緊急手術を施行したところ上行結腸に硬い腫瘤を触知し,同部より口側腸管はイレウスを呈していた.またTreitz靱帯から120cmの部位より回腸末端まで血流障害をきたし…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献29件

  • 小腸原発sarcomatoid carcinomaの1例

    山吉 隆友, 伊藤 重彦, 木戸川 秀生, 大谷 博 日本消化器外科学会雑誌 44 (10), 1293-1299, 2011

    We report a case of small-intestinal sarcomatoid carcinoma in a 74-year-old man admitted with severe anemia. X-ray examination of the small intestine failed to show the lower ileum, and abdominal …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 吸収性骨接合材料を用いて治療した小児上腕骨小頭骨折の1例

    黒木 綾子, 野口 雅夫, 辻 正二, 銅川 博文, 黒木 一央 整形外科と災害外科 60 (4), 634-636, 2011

    上腕骨小頭骨折は上腕小頭の前方関節面のみを含むものであり,肘関節周辺骨折の約1%と稀な骨折である.今回我々は上腕骨小頭骨折に対し,吸収性骨片接合材料(吸収ピン)を用いた内固定を行い良好な成績を得たので報告する.症例は14歳,男性.テニス中にバックしていて後ろ向きに転倒し受傷,同日左肘の疼痛と腫脹を主訴に当院受診した.単純X線及びCTにて骨折の一部が滑車に及ぶ上腕骨小頭骨折を認めた.受傷後2日目に…

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 肺塞栓症による心肺停止をきたした3例

    長谷川 潤, 劔 卓夫, 林 克英, 岩瀧 麻衣, 渡部 太一, 鈴木 義之, 原田 敬, 太崎 博美 心臓 43 (SUPPL.2), S2_187-S2_191, 2011

    急性広範型肺塞栓症は, その40~90%が発症より1~2時間以内に心肺停止をきたすとされる. さらに, 心肺停止をきたした肺塞栓症患者の院内致死率は, 60~70%となり, 極めて予後不良な疾患である. 現在, 肺塞栓症による心肺停止に対する治療法としては, (1)経皮的人工心肺補助装置(PCPS), (2)t-PA, (3)カテーテル治療, (4)下大静脈フィルターなどがあげられるが, …

    DOI

  • 消化管出血をきたした胃GISTに対してTAEにて止血後切除しえた1例

    若田 幸樹, 伊藤 重彦, 木戸川 秀生, 渡邉 洋之助, 田上 貴之, 鬼塚 幸治, 山吉 隆友, 井上 征雄 日本腹部救急医学会雑誌 31 (3), 553-556, 2011

    今回われわれは,消化管出血をきたした胃GISTに対してTAEにて止血後切除しえた1例を経験したため,若干の文献的考察を加えて報告する。症例は71歳男性。パチンコ中に吐血と意識レベル低下をきたし救急車で当院へ搬送された。緊急内視鏡検査を施行したが出血源は特定できなかった。翌朝に再度大量の吐血をきたし,腹部造影CT検査を施行したところ,胃小弯右側に70×55mm大の腫瘤を認めた。腫瘤は胃と連続性があ…

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 救急科専門医による小児科研修

    西山 和孝, 田中 亮, 市川 光太郎 日本臨床救急医学会雑誌 13 (5), 619-625, 2010-10-31

    <p>小児救急医療は,疾患の重症度は低いものの傷病の治療のみならず再発予防や療育環境の是正,育児不安解消など求められる分野は広く,特殊性の強い救急医療である。このような小児救急医療環境のなかで,救急医が小児科研修を行う利点は,(1)ER型救急医としての救急医自体の研修,(2)救急医が周囲の小児科医に与える救急医学の質的影響が挙げられる。一方,受け入れる施設では小児科医の人的な増加となるため,集中…

    DOI 医中誌

  • 広範囲結腸壊死を認めた壊死型虚血性大腸炎の1例

    鬼塚 幸治, 伊藤 重彦, 田上 貴之, 山吉 隆友, 木戸川 秀生 日本腹部救急医学会雑誌 30 (7), 961-963, 2010

    症例は,狭心症や高血圧の既往がある81歳,女性。5月中旬夕方より,左下腹部痛,嘔気を認めた。翌日,腹膜刺激症状を認めたため当院へ紹介入院となった。腹部全体の疼痛を訴え,左下腹部に筋性防御を認めた。血液検査所見でCRPの上昇と,血液ガス所見でアシドーシスを認めた。腹部造影CT検査で,下行結腸に壁肥厚と粘膜下浮腫があり,周囲に脂肪織の濃度上昇と腹水,腹膜肥厚を伴っていた。また,腸管の一部は造影効果が…

    DOI 医中誌 参考文献8件

  • Fournier壊疽の3例

    鬼塚 幸治, 伊藤 重彦, 田上 貴之, 山内 潤身, 山吉 隆友, 木戸川 秀生 日本臨床外科学会雑誌 71 (12), 3219-3222, 2010

    Fournier壊疽は会陰部や陰嚢周囲に発症する壊疽性筋膜炎であり,死亡率が比較的に高く早期の診断と適切な治療を必要とする疾患である.今回,当科で経験したFournier壊疽3例について報告する.年齢は各々55歳,40歳,55歳で,全症例男性だった.基礎疾患として症例1で直腸癌,症例3で関節リウマチがあった.全症例とも病変部にCTにてガス像を認めた.検査所見では著明な白血球,CRPの上昇を認めた…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献7件

  • 鎖骨遠位端に対する治療成績の検討

    近藤 超子, 野口 雅夫, 辻 正二, 銅川 博文, 森 愛, 松尾 洋昭 整形外科と災害外科 59 (3), 506-509, 2010

    2003年から2008年の間で,当院にて骨接合術を実施した鎖骨骨折45例中,プレート固定を行った鎖骨遠位端骨折17例を対象として検討した.男性14例,女性3例,受傷時平均年齢は41.5歳(13~59歳),受傷側は右11例,左6例,手術までの平均待機期間は10.5日(3~23日),受傷機転は交通事故5例,転倒・転落7例,スポーツ5例,平均観察期間は12.5ヶ月(5~36ヶ月)であった.骨折型はRo…

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 盲腸軸捻転症の3例

    鬼塚 幸治, 伊藤 重彦, 田上 貴之, 山吉 隆友, 木戸川 秀生 日本腹部救急医学会雑誌 30 (3), 463-467, 2010

    盲腸軸捻転症は結腸軸捻転症の中でも5.9%と比較的まれな疾患である。今回われわれは盲腸軸捻転症の3例を経験したので報告する。症例1は57歳,女性。てんかん性精神病にて他院入院中,腹部膨隆,嘔吐出現し当院紹介された。CTで盲腸軸捻転が疑われ手術施行した。下腹部に小児頭大に拡張した盲腸を認めた。盲腸は遊離し術者から向かって時計回りに360度捻転していた。捻転整復後,右側腹壁に盲腸を固定した。症例2は…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 高アミラーゼ血症を伴った上腸間膜動脈解離の1例

    高木 克典, 井上 征雄, 木戸川 秀生, 山吉 隆友, 伊藤 重彦 日本腹部救急医学会雑誌 30 (5), 707-709, 2010

    症例は58歳男性,突然の上腹部痛を主訴に来院した。腹部CT検査で上腸間膜動脈周囲の脂肪織濃度上昇を認めた。血液検査ではWBC10.290/μL,CRP6.5mg/dL,AMY854IU/Lと著明な炎症反応と高アミラーゼ血症を認め,急性膵炎との診断で同日入院となった。入院後急性膵炎に準じた治療を開始したが,翌日施行した腹部造影CTで上腸間膜動脈にintimal …

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • 北九州市における病院外心停止症例のウツタイン様式を用いた検討

    井上 征雄, 伊藤 重彦, 西中 徳治, 恩田 純, 海塚 安郎, 濱 禎二, 長嶺 貴一, 瀬尾 勝弘, 相原 啓二, 白石 公彦 日本臨床救急医学会雑誌 12 (5), 485-494, 2009-10-31

    <p>北九州地域の病院外心停止例をウツタイン様式に基づいて検討した。2005年4月から1年間の心停止症例は807例で,心原性373例,非心原性434例であった。院外・心原性心停止患者に限定すると,バイスタンダー目撃ありは132例,救急隊目撃は24例であった。バイスタンダー目撃ありの自己心拍再開は45.5%(60/132例),生存入院は32.5%(43/132例),24時間生存は26.5%(35/…

    DOI 医中誌

  • 無症候性のBrugada型心電図 (type2) の経過観察中に心室細動を発症した1例

    剱 卓夫, 岩瀧 麻衣, 樫山 国宣, 大江 学治, 原田 敬, 太崎 博美 心臓 41 (SUPPL.3), S3_42-S3_46, 2009

    症例は65歳, 男性. 高血圧にて近医でfollowをされていた. 失神や突然死の家族歴はなし. 平成19年9月深夜, 入床5分後に意識消失し, いびき様の呼吸をしていることに妻が気付き, 救急要請を行った. 救急隊現着時, 心室細動 (VF) であったため自動体外式除細動器 (AED) にて除細動が行われ, 当院に搬送された. 到着後, 再度VFとなり除細動にて心拍再開を認めた. その後, …

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下虫垂切除術におけるドレーン留置の要否に関する検討

    木戸川 秀生, 伊藤 重彦, 山吉 隆友, 井上 征雄 日本臨床外科学会雑誌 70 (12), 3486-3489, 2009

    1999年7月から2007年12月までに当院において施行した腹腔鏡下虫垂切除術267例について,2004年6月までの117例(前期群)と,2004年7月以降の150例(後期群)の2群にわけ,両群間で創感染および腹腔内膿瘍の発生率,術後在院日数を比較検討した.なお前期群ではドレーン留置に関しては主治医の判断に任せていたが,後期群では汚染の程度に関わらずドレーン留置を一切行わなかった.両群とも腹腔鏡…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 先天性胆道拡張症術後の左肝管空腸吻合部狭窄に対し肝左葉切除を行った1例

    木戸川 秀生, 伊藤 重彦, 山吉 隆友, 山口 広之 日本消化器外科学会雑誌 42 (8), 1402-1406, 2009

    先天性胆道拡張症術後5年目に左肝管空腸吻合部の狭窄を来し肝左葉切除を行った症例を経験したので報告する.症例は16歳の女性で,11歳時に先天性胆道拡張症にて総胆管嚢腫切除術が行われた.その際,左肝管が拡張した嚢腫と交通していたため左右肝管空腸吻合術となった.術後4年頃より吻合部狭窄による化膿性胆管炎を繰り返すようになり今回手術となった.術前画像検査では左肝内胆管の拡張を認めるものの肝内結石は認めな…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 成人の上腕骨遠位端骨折における治療成績の検討

    森 愛, 野口 雅夫, 辻 正二, 銅川 博文, 志田 崇之, 島内 誠一郎 整形外科と災害外科 58 (4), 634-638, 2009

    【目的】成人における上腕骨顆上骨折の手術療法では早期可動域訓練を可能とする強固な固定が必要とされる.今回この骨折に対しプレート固定を行った症例の治療成績について検討した.【対象と方法】対象は2006年1月から2008年5月までに観血的骨接合術を行った10症例(男性2例,女性8例),平均年齢67.2歳,平均観察期間11.8ケ月.骨折型はAO分類A2:6例,B2:1例,C1:1例,C3:2例.LC…

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献6件

  • 下行性壊死性縦隔炎に対する治療法の検討

    伊藤 重彦, 井上 征雄, 斎藤 将隆, 山吉 隆友, 木戸川 秀生 日本臨床救急医学会雑誌 11 (6), 486-493, 2008-12-31

    <p>下行性壊死性縦隔炎(Descending necrotizing mediastinitis:以下DNMと略す)は咽頭炎,扁桃周囲炎,歯骨炎などを契機に発症した深頸部感染症が縦隔へ波及進展したもので,適切な感染巣ドレナージが行われない場合の予後は不良である。1990~2006年の期間に当院で治療したDNM …

    DOI

  • 術中異常高血圧で発見された異所性褐色細胞腫の1症例

    谷瀬 智美, 山下 和範, 石井 浩二, 原 哲也, 趙 成三, 澄川 耕二 日本臨床麻酔学会誌 28 (5), 814-819, 2008

     肝部分切除術と胆嚢摘出術中に異常高血圧を繰り返したため腫瘍摘出術を中止し, 精査の結果, 後腹膜の異所性褐色細胞腫 (傍神経節腫) と診断された1症例を経験した. 症例は59歳, 女性. ノルエピネフリン産生型傍神経節腫であり, アドレナリン作動性α<sub>1</sub>受容体遮断薬による血圧管理の後に, 再度腫瘍切除術を施行することで, 循環変動が少ない状態で, 安全に麻酔管理が施行できた.

    DOI 医中誌 被引用文献4件 参考文献13件

  • 大腿骨頭の拡大率の検討―リングを用いての骨頭サイズの決定―

    田浦 智之, 野口 雅夫, 辻 正二, 銅川 博文, 森 愛, 岡崎 成弘 整形外科と災害外科 57 (4), 548-552, 2008

    術前にレントゲン上で計測した骨頭サイズと術中に計測した骨頭サイズとが大きく異なった症例を経験した.これを避けるため,計測用の金属性リングを用いる方法を採用し,精度を上げる事が可能か検討を行った.対象は,大腿骨頚部骨折のうち,人工骨頭置換術を行った12症例(12股関節).方法は,大腿骨大転子部にリングを置き,レントゲン撮影を施行.その拡大率より予定の骨頭サイズを決定した.同時に大腿骨頭の拡大率に影…

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • 小児科から見た二次救急医療体制の提案

    市川 光太郎 日本臨床救急医学会雑誌 10 (3), 336-341, 2007-06-30

    <p>小児救急医療提供体制はマンパワー不足を中心に社会問題化しているが,その質の観点では,総合診療としての小児救急医療が提供されるべきである。すなわち,小児救急疾患が単なるbiomorbidityからco‐morbiditiesに変わってきたこととも相まって,心身両面での診療が求められ,そこに専門医志向が昂揚する理由がある。事故外傷を含めての総合診療は育児支援の大きな柱と考えられる。地域の救命救…

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  • 胃穿孔症例に対する治療方針の検討

    木戸川 秀生, 伊藤 重彦, 山吉 隆友, 井上 征雄 日本臨床外科学会雑誌 68 (5), 1057-1063, 2007

    胃穿孔に対する治療法はいまだ一定のコンセンサスが得られていない. 今回当院にて経験した91例の胃穿孔症例から治療法の選択について検討を行った. 過去27年間に経験した非外傷性胃穿孔は91例であり79例が胃潰瘍穿孔, 12例が胃癌穿孔であった. 胃潰瘍穿孔79例中腹腔鏡下手術を10例に行い, 1例が開腹手術へ移行した. 保存療法は14例に行われ, 3例が経過中手術治療へ変更された. …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献30件

  • 好酸球性胸水にて発見されたイヌ回虫症の1例

    関 雅文, 廣松 賢治, 小佐井 康介, 福田 雄一, 角川 智之, 中村 ふくみ, 泉川 公一, 柳原 克紀, 東山 康仁, 宮崎 義継, 平潟 洋一, 迎 寛, 田代 隆良, 河野 茂 感染症学雑誌 80 (6), 716-720, 2006

    A 76 year-old man admitted for general malaise with fever was found in clinical examination on admission to have eosinophilic pleural effusion, peripheral eosinophilia, and a slightly elevated …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献21件

  • 術前絶飲食における当院のリスクマネジメント

    石井 浩二, 趙 成三, 原 哲也, 澄川 耕二 日本臨床麻酔学会誌 26 (7), 718-721, 2006

      近年, 医療行為におけるリスクマネジメントが強く求められるなかで, 当院では2003年に麻酔前指示票を作成し, 術前絶飲食指示方法を院内で統一した. しかし, 絶飲食の確認が十分になされていないことが判明し, 確認方法も院内統一とした. 今回, 術前絶飲食指示・確認方法の院内統一後に小児の麻酔導入時誤嚥性肺炎を経験し, …

    DOI 医中誌 参考文献2件

  • 第18回心臓性急死研究会 蘇生後に腹腔内出血を認めた心原性心肺停止症例の1例

    原田 敬, 佐貫 仁宣, 加来 京子, 津田 有輝, 大江 春人 心臓 38 (Supplement3), 16-16, 2006

    心肺蘇生法の普及は医療従事者の義務である.一方,心肺蘇生法は胸郭や臓器に損傷を与えるリスクもある.今回われわれは,心原性心肺停止で来院し,蘇生後腹腔内出血で緊急手徳行った1例を経験した.症例は40歳,男性.ゴルフ練習場で心肺停止となり救急要請,bystander CPRが行われた.現場では心室細動で,除細動後心静止となり来院.腹部に異常は認められなかった.来院後再び心室細動となり除細動に成功,呼…

    DOI 医中誌

  • 胸腔内穿破を生じた成人肺葉外肺分画症の1例

    田村 和貴, 中村 昭博, 伊藤 重彦 気管支学 27 (4), 330-334, 2005

    症例. 胸腔内穿破による胸膜炎を生じて発見された成人肺葉外肺分画症の1例を経験した. 症例は背部痛, 発熱を主訴とする41歳, 女性. 胸部CTにて左下肺野縦隔側に下行大動脈に接する径5cmの多房性腫瘤を認め, 血清carbohydrate antigen19-9(CA19-9)が462U/mlと高値を示していた. 第5病日に背部痛の増強, …

    DOI 医中誌 被引用文献4件 参考文献11件

  • 消化器外科術後TPN症例におけるカテーテル敗血症の検討

    木戸川 秀生, 伊藤 重彦 環境感染 19 (2), 293-296, 2004

    消化器外科術後の高カロリー輸液療法中に発症したカテーテル敗血症について, 発生率の推移および, 疾患の種類や手術の緊急性, 合併症の有無, カテーテル挿入日数などによって差があるか検討した. 対象は過去5年間の消化器術後TPN施行症例257例 (待機手術196, 緊急手術61) である. カテーテル敗血症の発生率は全体で10.9%であったが, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 高齢者大腿骨頚部骨折に対する骨接合術の治療成績

    富田 雅人, 野口 雅夫, 櫛田 学, 馬場 洋, 玉井 崇, 菅 泰子, 小河 裕明 整形外科と災害外科 53 (3), 648-654, 2004

    We studied the results of osteosynthesis of 55 femoral neck fractures in elderly people. Two cases of re-fracture were excluded from analysis, and the remaining 53 cases were divided into two …

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献5件

  • 鎖骨遠位端骨折に対する治療成績

    目貫 邦隆, 野口 雅夫, 富田 雅人, 伊東 大介, 白石 公太郎, 玉井 崇, 菅 泰子 整形外科と災害外科 53 (1), 190-194, 2004

    The purpose of this study was to evaluate results of the surgical treatment of lateral clavicle fractures in our hospital. We treated 32 lateral clavicle fractures in 27 men and five women with a …

    DOI 医中誌 参考文献4件

  • 上腕骨遠位部骨折の治療成績

    玉井 崇, 野口 雅夫, 富田 雅人, 伊東 大介, 白石 公太郎, 目貫 邦隆, 菅 泰子 整形外科と災害外科 53 (1), 185-189, 2004

    Eighteen humerus distal end fractures in adults (above 16 years) were treated from 1992 to 2002 at our hospital. We evaluated their clinical results for this fracture. The subjects were seven male …

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献5件

  • 頬部皮下に発生したMALTリンパ腫例

    工藤 香児, 藤吉 達也, 坂部 亜希子, 鈴木 秀明, 藤村 武之, 溝部 貴光 耳鼻咽喉科臨床 97 (8), 707-711, 2004

    MALT lymphoma is characterized as a type of low-grade extranodal B cell lymphoma arising from mucosa-associated lymphoid tissue (MALT). It is thought to be associated with autoimmune diseases, e. …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献15件

  • 外傷性股関節前方脱臼の3症例

    田口 憲士, 富田 雅人, 野口 雅夫, 伊東 大介, 白石 公太郎, 玉井 崇, 目貫 邦隆, 菅 泰子, 張 瑞棠 整形外科と災害外科 53 (2), 255-258, 2004

    Traumatic dislocations of the hip joint are high energy and uncommon injuries. Traumatic anterior dislocation accounts for about 10% of all hip dislocations and is classified into superior and …

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 小児前腕骨骨折に対する経皮的髄内固定症例の検討

    菅 泰子, 野口 雅夫, 富田 雅人, 伊東 大介, 白石 公太郎, 玉井 崇, 目貫 邦隆, 櫛田 学, 馬場 洋 整形外科と災害外科 53 (1), 209-212, 2004

    Both-bone forearm fractures in children are usually treated conservatively, but numerous incidences of redisplacement, residual angulation, and loss of range of motion have been reported.<br>We …

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 臨床 緊急心臓カテーテル検査を施行し得た,院外性心肺停止急性心筋梗塞症例の検討

    園田 浩一朗, 大江 春人, 原田 敬, 黒田 智寛, 池田 聡司, 宮原 嘉之, 河野 茂 心臓 36 (9), 619-625, 2004

    近年,院外性心肺停止(CPA:cardiopulmonaryarrest)患者における積極的加療が行われており,また虚血性心疾患における経皮的冠動脈形成術(PCI:percutaneous coronary intervention)の進歩により治療適応の範囲が拡大している.<BR>今回我々は,1997年1月から2002年12月までの6年間に当院救命救急センターに搬入されたCPA739例中,心肺…

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  • 第16回心臓性急死研究会 院外性心肺停止で来院した破裂大動脈瘤,大動脈解離症例の検討

    原田 敬, 大江 春人 心臓 36 (Supplement3), 65-65, 2004

    心肺停止(CPA)で来院した破裂大動脈瘤,急性大動脈解離症例の臨床像について検討した.当院では,CPAほぼ全例に全身CT検査を行い,原因確定に努めている.<BR>平成9年1月から5年間の全CPA616例(男:女=379:237,年齢64±21歳)中,外傷性を除く急性大動脈解離(DA)は25例,嚢状動脈瘤破裂は16例(計41例;全体の7%)であった.DAは男性,動脈瘤破裂は女性が多く,70歳以上で…

    DOI 医中誌

  • VRE院内感染の報告および発症要因についての検討

    伊藤 重彦, 木戸川 秀生, 大江 宣春, 草場 恵子, 金子 裕子, 藤武 隆文 環境感染 18 (4), 371-376, 2003

    1999年10月にバンコマイシン耐性腸球菌 (VRE) による院内感染を経験した.VRE分離患者6名の治療経過およびVRE分離, 定着のリスクファクターについて報告する.対象・方法: VRE分離のリスクファクターを検討するため, VRE分離前後5年間 (1997~2001) の入院患者を対象にMRSA菌分離状況, <I>Clostridium difficile</I>関連腸炎, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献16件

  • Nd-YAGレーザーにより治療した気管支カルチノイドの1例

    中村 昭博, 伊藤 重彦, 田村 和貴 気管支学 25 (1), 43-45, 2003

    背景.気管支カルチノイドの標準治療は外科的切除とされており,レーザー治療は,手術不能例や術前状態改善の目的で行われている。筆者らは,気管支カルチノイドに対してレーザー治療を行い,腫瘍の消失を得た症例を経験したので報告する。症例.症例は72歳男性。約1年間続いた咳嗽を主訴に近医を受診し,当科へ紹介された。気管支鏡検査にて左主気管支に表面平滑な隆起性病変を認め,生検にて気管支カルチノイドと診断した。…

    DOI 医中誌 参考文献8件

  • 当院における小児大腿骨骨折の治療経験

    菅 泰子, 野口 雅夫, 富田 雅人, 伊東 大介, 白石 公太郎, 石倉 透, 玉井 崇 整形外科と災害外科 52 (3), 659-663, 2003

    We reviewed the clinical outcomes of 17 children (12 males, 17 females) with femoral shaft fractures from 1993 to 2001. Their age ranged from 0 to 14 years (average age : 7.8 years). We treated 12 …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献6件

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