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検索結果 545 件

  • World Mycotoxin Forum 2023(カビ毒国際会議)参加報告

    清水 公徳 マイコトキシン advpub (0), 2024

    <p> 2023年10月9日~11日にベルギー・アントワープで開催されたWorld Mycotoxin Forum 2023(カビ毒国際会議)に参加した.世界各国からカビ毒研究者を中心に民間企業,政府関係者など420名が参加し,60件を超える口頭発表に加え,145件に上るポスター発表が行われ,活発な議論と研究者交流がなされた.その概要を報告したい.</p>

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  • <i>in vitro</i>翻訳阻害アッセイについての3種の修飾デオキシニバレノールを用いた追加評価

    豊留 孝仁 マイコトキシン 73 (2), 61-63, 2023-07-31

    <p> 著者は以前の研究で,市販のキットを用いて,H-2トキシン,HT-2トキシン,デオキシニバレノールによる翻訳阻害の<i>in vitro</i>セルフリーアッセイを開発し,報告してきた.これらの化合物が本システムにおいて有意に翻訳を阻害することを示した.さらなる評価のため,本研究ではさらに3-アセチルデオキシニバレノール,15-アセチルデオキシニバレノール,デオキシニバレノール-3-グルコ…

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 千葉県における小児新型コロナウイルス感染症入院例に関する検討

    星野 直, 石原 唯史, 岡田 広, 松永 綾子, 粒良 昌弘, 田邉 良, 木村 翔, 石和田 稔彦, 中島 弘道 感染症学雑誌 97 (1), 18-25, 2023-01-20

    <p>千葉県小児災害対策ネットワーク参加施設(38医療機関,県内の全2次医療圏をカバー)を対象に,千葉県の小児新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)入院例について後方視的に検討した.流行第1波~第5波(2020年3月~2021年12月)は観察研究で集計した155例(年齢中央値6歳10カ月)を,第6波(2022年1月~5月)はメーリングリスト…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • <i>Nannizzia fulva</i>による足爪白癬の1例

    猿田 隆夫, 矢口 貴志, 佐野 文子, 猿田 祐輔 日本医真菌学会雑誌 64 (2), 67-69, 2023

    <i>Nannizzia fulva</i>による足爪白癬の1例を報告した.17歳女性.約1年前から右第1趾爪に白色混濁肥厚がみられた.直接鏡検で真性菌糸が認められ,マイコセル培地25℃の培養で比較的すみやかに発育する乳白色絨毛状のコロニーが得られた.スライドカルチャー所見で,特徴的な大分生子が豊富にみられた.スライドカルチャー所見および分子生物学的解析結果から,<i>N. …

    DOI 医中誌

  • 基礎疾患のない3歳児に発症した<i>Moraxella catarrhalis</i>菌血症

    夏木 茜, 堀 雅之, 松原 康策, 太田 悠介, 齋藤 良一, 磯目 賢一, 岩田 あや, 池町 真実, 竹川 啓史, 山本 剛, 大楠 美佐子, 石和田 稔彦 感染症学雑誌 96 (6), 240-244, 2022-11-20

    <p><i>Moraxella catarrhalis</i> is a common causative bacterium of otitis media and respiratory tract infection in children. Childhood-onset <i>M. catarrhalis</i> bacteremia is more common in …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 悪性疾患との鑑別を要した胸膜外膿瘍および脳膿瘍を伴う肺ノカルジア症の1例

    本間 直健, 網島 優, 南 尚哉 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (5), 517-523, 2022-07-15

    ...</p><p>49歳女性.重症筋無力症の加療で低免疫状態であった.高熱の精査で施行したCT所見で多発肺浸潤影を認めた.10日後のCT所見で多発胸膜結節が出現し,脳造影MRI所見で左頭頂葉に径5 mmの結節を認めた.早期診断のため胸腔鏡下試験開胸術を行い,胸膜外膿瘍が確認された.培養により放線菌を疑う糸状菌を認め,遺伝子解析の結果,千葉大学真菌医学研究センターで実施された16S-ribosomal DNA...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 肉芽腫を越えて肺胞腔への進展を示したコクシジオイデス症の1例

    佐野 寛仁, 藤野 直也, 齊藤 涼子, 山田 充啓, 玉田 勉, 齋藤 拓矢, 伊藤 辰徳, 亀井 克彦, 杉浦 久敏 日本内科学会雑誌 111 (7), 1422-1430, 2022-07-10

    <p>48歳,男性.胸部異常陰影精査のために受診した.診断的治療目的で左肺部分切除術を施行した.アリゾナ州への渡航歴があり手術肺検体の培養結果から<i>Coccidioides posadasii</i>が検出されたため,原発性肺コクシジオイデス症と診断した.病理学的に菌体が肉芽腫を越えて肺胞腔へ進展しており播種性病変の出現が懸念されたが,術後再発なく経過した.本邦では稀な疾患であるが,近年増加…

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 食道癌化学放射線治療後に発症した<i>Schizophyllum commune</i>(スエヒロタケ)によるアレルギー性気管支肺真菌症の1例

    古川 嗣大, 岡本 真一郎, 中嶋 啓, 猪山 慎治, 吉田 知栄子, 冨田 雄介, 佐伯 祥, 一安 秀範, 亀井 克彦, 坂上 拓郎 気管支学 44 (3), 193-198, 2022-05-25

    <p><b>背景.</b>アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)では喘息非合併や<i>Aspergillus</i>属以外の真菌による非典型例の増加が指摘され,2019年に本邦より新たなABPM臨床診断基準が発表された.<b>症例.</b>69歳,男性.末期腎不全で7年間の維持透析歴あり.4か月前に食道癌に対する化学放射線療法を完遂.1か月前から抗菌薬不応の咳嗽と発熱,肺陰影があり紹介受診した.…

    DOI 医中誌

  • 超低出生体重児に生じた原発性皮膚アスペルギルス症の1例

    岩間 理沙, 池田 英里, 梅垣 知子, 二宮 淳也, 石崎 純子, 田中 勝, 原田 敬之, 溝上 雅恵, 平林 将明, 亀井 克彦 日本臨床皮膚科医会雑誌 39 (3), 406-411, 2022

    在胎22週6日,326 gで帝王切開にて出生した新生児.新生児集中治療室にて保育器内人工呼吸器管理下にあった.日齢3より右胸部から腹部にかけて水疱を伴う皮疹が出現,右大腿に拡大した.皮膚科初診時,右腋窩,側胸部,腹部から大腿に帯状に分布する紅斑,小水疱がみられた.血液検査でβ-D-グルカン5330 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • FDG-PETが発見の端緒となった多発性の軸骨格病変を伴うサルコイドーシスの 1例

    井坂 由莉, 寺田 二郎, 太田 昌幸, 吉岡 慶一朗, 安部 光洋, 川﨑 剛, 池田 純一郎, 巽 浩一郎 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 41 (1_2), 82-85, 2021-10-01

    <p>症例は 57歳,女性.健診胸部 X線にて異常影を指摘され前医を受診.CTで右肺上葉浸潤影,粒状影,小結節影を認め,当初は肺炎を疑われたが,抗菌薬による治療に不応であった.肺癌などの鑑別目的にガイドシース併用気管支腔内超音波断層法( EBUS-GS)を用いた気管支鏡検査を行い,病変が withinに描出された上で検体を採取したが診断を得られず,当院紹介後 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 左下腿に皮下腫瘤を生じた <i>Exophiala jeanselmei</i> による黒色菌糸症の 1 例

    菅原 有紗, 阿部 俊文, 矢口 貴志, 谷川 亜紀, 磯田 美和子, 川口 文, 名嘉眞 武国 西日本皮膚科 83 (1), 42-45, 2021-02-01

    <p>67 歳, 男性。初診の約 3 カ月前より左下腿屈側に皮下腫瘤を自覚し,その後増大し当科を受診した。 初診時には左下腿屈側に 50×50 mm の表面平滑で淡い紅色の皮下腫瘤を認めた。MRI 検査所見から神経鞘腫や血管腫が疑われたため全摘出術を行う予定であった。手術中,腫瘍性病変がはっきりせず膿汁の流出があったため,組織提出とともに各種培養を提出し,肉眼的に炎症を伴っている組織の周辺の正常…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 小児科実臨床における実践

    石和田 稔彦 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 42 (1), 37-42, 2021

    <p>小児呼吸器感染症に対する抗菌薬投与のタイミングは,感染のフェーズから考えることが重要であり,ウイルス感染に続発する細菌感染合併時ということになる。症状や臨床経過,微生物検査,血液検査等から,抗菌薬投与の要否と使用薬剤の選択を行う。抗菌薬投与の必要性は,年齢によっても異なる。同じ呼吸器感染症であっても,2歳以下の乳幼児は,細菌感染の合併で哺乳力低下や水分摂取の低下を来たしやすく,肺炎に進展し…

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  • 腸内細菌とTh17細胞

    後藤 義幸 腸内細菌学雑誌 35 (4), 215-222, 2021

    <p>腸管は食餌性抗原や腸内微生物など,無数の抗原に常に曝されている特殊な器官である.腸管には,極めて多くの免疫細胞が集積しているが,なかでもCD4陽性T細胞であるヘルパーT細胞の一種であるTヘルパー17(Th17)細胞が恒常的に存在することが知られている.これは,腸内細菌の一種であるセグメント細菌(segmented filamentous bacteria, …

    DOI Web Site 医中誌

  • 保育園児から分離された肺炎球菌の薬剤感受性,血清型推移について

    和田 紀之, 黒澤 サト子, 泉田 直己, 萩原 温久, 菅谷 明則, 牧野 郁夫, 沼口 俊介, 竹内 典子, 竹下 健一, 大楠 美佐子, 石和田 稔彦, 村谷 哲郎 日本小児科医会会報 62 (0), 235-240, 2021

    <p>肺炎球菌結合型ワクチンが保育園児の上咽頭保菌に与える影響,水平伝播の状況について調査する目的で,2017~2019年度,足立区(3か所)と国分寺市(1か所)の保育園の年3回の保菌調査で,分離された肺炎球菌の血清型・薬剤感受性について調査を行った。</p><p>2017年度,2018年度,2019年度の肺炎球菌分離株数は55株,69株,60株(うち1検体から2つの血清型株分離)であった。年度…

    DOI 医中誌

  • 肺癌との鑑別に苦慮した肺ヒストプラズマ症の1切除例

    光井 卓, 清水 奈保子, 田中 雄悟, 大路 剛, 亀井 克彦, 眞庭 謙昌 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (1), 57-61, 2020-01-15

    <p>症例は46歳女性.中米を拠点として中南米で勤務している.健診で胸部異常陰影を指摘され,CT検査で右肺下葉に辺縁明瞭な2 cmの小結節が認められた.現地でCTガイド下生検術を施行されるも悪性所見は認めず,抗酸菌,真菌の感染所見も認めなかった.精査目的で帰国後,前医で気管支鏡検査を施行されるも壊死のみで診断がつかず,肺生検目的で当科に紹介となった.胸腔鏡下右下葉部分切除術を施行し,術中迅速検査…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • ハリネズミから感染した<i>Trichophyton erinacei</i>(有性型:<i>Arthroderma benhamiae</i>)による手白癬,体部白癬の1例

    福山 國太郎, 阪野 恵, 高橋 玲子, 矢口 貴志 日本医真菌学会雑誌 61 (3), 47-51, 2020

    30歳男性.3ヵ月前からハリネズミを飼育していた.2ヵ月前から左環指と左腹部にそう痒を伴う紅斑が生じたため,近医受診しステロイド外用,抗ヒスタミン薬内服するも徐々に悪化し紹介受診した.左環指に境界明瞭な襟飾り様鱗屑をつける紅斑,左腹部に鶏卵大の毛孔一致性丘疹が混じる紅褐色斑がみられた.ともに直接鏡検で菌糸と分節分生子を確認した.左環指と左腹部の紅斑部位から採取した鱗屑,またハリネズミからヘアブラ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 慢性肉芽腫症に対するHLA半合致骨髄移植後に発症した播種性<i>Aspergillus siamensis</i>症

    前村 遼, 若松 学, 坂口 大俊, 吉田 奈央, 唐川 修平, 小林 正夫, 亀井 克彦, 濱 麻人 臨床血液 61 (4), 327-333, 2020

    <p>症例は18歳男性で,2歳時に慢性肉芽腫症と診断された。適切なドナーがなく,強度減弱前処置の下,母親からHLA半合致骨髄移植を施行した。移植後17日目に生着したが,キメリズムが低下し,96日目にドナーリンパ球輸注を施行した。120日目に急性移植片対宿主病を発症し,ステロイド投与を開始した。173日目に痙攣出現し,脳・肺・腎・前立腺に膿瘍を認めた。脳・前立腺・腎の膿瘍穿刺液から<i>Asper…

    DOI Web Site PubMed

  • <i>Annulohypoxylon</i> sp. によって発症した趾間と爪甲の黒癬の 1 例

    成田 博実, 緒方 克己, 日髙 孝枝, 亀井 克彦 西日本皮膚科 81 (5), 413-417, 2019-10-01

    <p><i>Annulohypoxylon</i> sp. による趾間黒癬(右第 2・3・4 趾間),足爪黒癬(右第 4 趾)の 93 歳,男性例を報告する。臨床像は炎症のない点状,線状,斑状の黒褐色斑で,<i>Hortaea werneckii</i> による報告例よりも黒色調が強かった。再発時の爪甲病変のダーマスコピーでは淡褐色の線状色素斑がモザイク状にみられた。趾間と爪甲の直接鏡検で多数の…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • スポロトリコーシスの4例

    牧野 公治, 緒方 亜紀, 工藤 恵理奈, 尹 浩信, 亀井 克彦 日本皮膚科学会雑誌 129 (7), 1497-1504, 2019-06-20

    <p>71歳男性,56歳女性,68歳男性,73歳男性のスポロトリコーシスを報告する.第3・4例は遺伝子解析で<i>S. globosa</i>と同定した.第4例はイトラコナゾール(ITCZ)が奏効せずヨウ化カリウム(KI)に変更後病変を全摘した.他はKIが奏功した.遺伝子解析から本邦での起因菌はほぼ<i>S. …

    DOI Web Site 医中誌

  • 蜂窩織炎様皮膚症状を呈し壊死性筋膜炎にいたった全身型皮膚クリプトコックス症の1例

    吉野 裕美子, 角田 梨沙, 柴田 泰洋, 佐藤 友隆, 矢口 貴志, 安西 秀美 日本医真菌学会雑誌 60 (2), 49-54, 2019

    皮膚クリプトコックス症は<i>Cryptococcus neoformans</i>をおもな原因菌とし,クリプトコックス症の10~15%にみられ,その皮膚症状は多彩である.まれな一型として蜂窩織炎様皮膚症状を呈することがあり,さらに進行すると時に壊死性筋膜炎にいたる.皮膚クリプトコックス症のうち,皮膚のみならず肺や脳など他臓器に感染が及ぶ全身型は免疫能が低下した患者に多くみられる日和見感染症であ…

    DOI Web Site 医中誌

  • ベトナム人HIV陽性者から分離された<I>Talaromyces marneffei</I>によるマルネッフェイ型ペニシリウム症の1例

    下坂 馨歩, 浅香 敏之, 今村 淳治, 横幕 能行, 片山 雅夫, 川崎 朋範, 下坂 寿希, 亀井 克彦, 矢田 啓二, 駒野 淳 日本医真菌学会雑誌 60 (1), 15-20, 2019

    マルネッフェイ型ペニシリウム症は,東南アジアを中心に分布する真菌<i>Talaromyces marneffei</i> を原因とし,免疫機能が低下した易感染性宿主に発症することが多い.今回,われわれはHuman Immunodeficiency Virus(HIV)感染を背景とした輸入真菌症として本症を経験した.症例は20歳代ベトナム国籍の男性で,発熱・腹痛・皮疹にて近医を受診しHIVスクリー…

    DOI Web Site 医中誌

  • 経過中に自然治癒の機序が考慮されたリンパ管型スポロトリコーシスの1例

    坪光 知子, 澤田 美月, 出来尾 格, 二宮 淳也, 石崎 純子, 田中 勝, 原田 敬之, 亀井 克彦 日本臨床皮膚科医会雑誌 35 (3), 508-513, 2018

    53歳女.東京都某区在住.園芸など土いじりの生活歴はない.野良ネコを含む複数のネコを飼育している.初診の6か月前,右手背を虫に刺された後,皮疹が遷延・増悪し,手背近位側から手関節・前腕へと拡大した.201X年7月当科初診.右手背に小豆大から大豆大までの紅色結節が列序性,飛び石状に分布する.示指基部には黄色痂皮を付し,手背には表面びらんを呈し,一部融合している.前腕では短い線状痕が数個みられる.真…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 比較的早期に診断し得たヒストプラズマによる慢性脳底部髄膜炎の1例

    恩田 亜沙子, 宮川 晋治, 五味 拓, 堀野 哲也, 亀井 克彦, 谷口 洋 臨床神経学 58 (4), 241-244, 2018

    <p>症例は41歳男性.2015年5月からメキシコに赴任.2016年5月右肺結節影を指摘された.6月下旬より頭痛,発熱があり,12月当院を受診した.頭部MRIで小脳,脳幹周囲の髄膜に造影効果を認め,慢性脳底部髄膜炎と診断.メキシコへの渡航歴から輸入真菌症を疑い,血清,髄液ヒストプラズマ抗体陽性からヒストプラズマ症と確定した.アムホテリシンBリポソーム製剤で症状は改善した.国内でのヒストプラズマ中…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 過去10年間に当院小児がん患者から分離された真菌に関する検討

    日野 もえ子, 石和田 稔彦, 青木 孝浩, 岡田 玲緒奈, 奥主 朋子, 大楠 美佐子, 渡邉 哲, 亀井 克彦, 下条 直樹 日本小児血液・がん学会雑誌 55 (2), 171-176, 2018

    <p>小児がん患者では,真菌感染症が疑われる場合でも,真菌の分離同定はしばしば困難であり臨床経過により診断治療が行われることが多い.2004年1月から2014年12月までに当科で治療を受けた小児血液がん患者6人より分離同定された糸状菌2株,酵母5株に関し,薬剤感受性試験を行い,分離同定することの意義について後方視的に検討した.糸状菌はいずれも耳漏より検出された.1例では好中球抑制期間に外耳炎を繰…

    DOI 医中誌

  • 次世代シークエンサーを活用したオミクス解析による<I>Aspergillus fumigatus</I> 病原因子探索

    髙橋 (中口) 梓, 萩原 大祐, 高橋 弘喜, 酒井 香奈江, 豊留 孝仁, 渡辺 哲, 亀井 克彦, 五ノ井 透 Medical Mycology Journal 59 (2), J35-J40, 2018

    アスペルギルス症の主要な原因菌である<I>Aspergillus fumigatus</I> のゲノムが公開されてから15年が経とうとしている.ゲノム解読株(Af 293株)を基準とした病原因子解析が世界中の研究者によって進められ,感染機構に関して多くの知見がもたらされたことは論を俟たない.一方で,単一のゲノム解読株に依拠した病原因子解析が,実際のヒト感染における複雑な臨床的側面を説明しうるかに…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 22. 病原性放線菌<i>Nocardia</i>属からの新規天然物の探索:動物細胞との共培養法等(口頭発表の部)

    原 康雅, 荒井 緑, 原 昇子, 小林 菜摘, 當銘 一文, 小松 かつ子, 矢口 貴志, 石橋 正己 天然有機化合物討論会講演要旨集 60 (0), 127-132-, 2018

    ...共培養法 1) 動物細胞との共培養法の条件設定  千葉大学真菌医学研究センターが保有する基準株を含む76種のNocardia 属放線菌のドラフトゲノムの解析を行い,感染因子として報告のあるnocobactin NA生合成遺伝子の特定のドメイン配列を指標に系統樹を作製し,6種を選別した.Nocardia属は人体に感染した際,マクロファージによる補食を受ける.そこで共培養に用いる動物細胞は,感染初期の状態...

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  • MRSA を含む細菌と複合感染を起こし,四肢の多発性皮下膿瘍および潰瘍を呈した皮膚クリプトコックス症の 1 例

    膳所(岩﨑) 菜保子, 中尾 匡孝, 内田 勇二郎, 本下 潤一, 大楠 美佐子, 竹内 聡 西日本皮膚科 79 (1), 64-69, 2017

    77 歳,男性。幼少期からの気管支喘息の既往あり,繰り返す喘息発作に使用する経口ステロイド治療による続発性副腎機能低下症にてグルココルチコイド補充中であり,糖尿病も合併していた。慢性心不全の増悪で当院循環器内科に入院の際,右環指∼右手背の腫脹・熱感を認め,蜂窩織炎の診断で抗菌薬を投与されるも,新たに右上腕,左手背,左下腿に熱感を伴う紅斑が出現し,炎症反応も増悪した。皮膚生検にて当初結節性紅斑と診…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 診断に苦慮した <i>Trichophyton tonsurans</i> による 集簇性毛包炎型体部白癬の小児例

    前村 紘美, 古賀 文二, 鎗田 響子, 亀井 克彦, 古江 増 隆, 今福 信 一 西日本皮膚科 79 (4), 376-380, 2017

    <p>12 歳の男児,サッカー部に所属している。2015 年 5 月より左膝に瘙痒を伴う紅斑が出現し,近医で苛性カリ鏡検法 (KOH 検査) にて陰性であり,ステロイド外用加療で改善がなく,同年 6 月に当科を受診した。左膝に 6 × 5 cm の角化性紅斑がみられ,再度表面の鱗屑で KOH 検査を施行したが陰性であった。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 発熱が遷延する小児から分離されたB型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ阻害薬結合部位の分子構造解析

    菱木 はるか, 亀岡 洋祐, 加藤 有介, 伊東 玲子, 染谷 知宏, 井上 紳江, 原木 真名, 黒崎 知道, 鈴木 章一, 小川 知子, 石和田 稔彦, 鈴木 和男 ADC Letter for Infectious Disease Control 4 (1), 18-23, 2017

    背景・目的 ノイラミニダーゼ阻害薬はA型・B型インフルエンザに対する治療薬として広く使用されている。ノイラミニダーゼ阻害薬使用後も発熱が遷延する例があり、薬剤耐性の関与も示唆されるが、B型インフルエンザにおいては詳細に解析されていない。 材料と方法 2013/2014シーズンにインフルエンザと診断した小児206名のうち、ノイラミニダーゼ阻害薬投与後も48時間以上発熱が遷延した10名の上咽頭ぬぐい…

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  • 深在性皮膚アルテルナリア症の 1 例

    八束 和樹, 白石 研, 宇都宮 亮, 藤山 幹子, 鎗田 響子, 亀井 克彦, 佐山 浩二 西日本皮膚科 78 (6), 650-659, 2016

    <p>65 歳,男性。64 歳時発症の尋常性天疱瘡に対して,プレドニゾロン 13 mg/day およびシクロスポリン130 mg/day を内服中であり,ステロイド糖尿病を合併していた。また,繰り返すサイトメガロウイルス抗原血症にて当科で入退院を繰り返していた。2014 年に同症治療目的で当科に入院中,左大腿伸側に 2×1.5 cm …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • SFBによる免疫細胞を介した腸管バリア形成機構の解明

    後藤 義幸 腸内細菌学雑誌 30 (4), 159-163, 2016

    腸管は腸内細菌を含む無数の抗原に日常的に曝されている特殊な組織であり,宿主は腸内細菌と共生関係を維持しつつ病原性微生物を排除するために精緻な腸管免疫システムを備えている.腸内細菌の一種であるセグメント細菌(segmented filamentous bacteria:SFB)は,<i>Citrobacter …

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  • 原因真菌から見たアスペルギルス症

    豊留 孝仁 Medical Mycology Journal 57 (4), J149-J154, 2016

    アスペルギルス症は深在性真菌感染症の重要な位置を占めている.アスペルギルス症の原因真菌は<I>Aspergillus fumigatus</I>が最も重要であるが,そのほかにも<I>Aspergillus flavus</I>や<I>Aspergillus niger</I>, <I>Aspergillus …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 被引用文献2件 参考文献37件

  • 急性骨髄性白血病の治療中にみられた陰嚢部フサリウム感染症

    竹中 基 Medical Mycology Journal 57 (2), J65-J70, 2016

    ...長崎大学病院血液内科にて,急性骨髄性白血病のため,入院加療中であった.初診の1週間前から陰嚢に疼痛を伴う黒色壊死を付す潰瘍が生じたため,当科紹介となった.皮膚生検にて壊死とともに幅広い真菌要素が多数みられた.サブロー培地にて組織培養を行ったところ,灰白色絨毛状のコロニーが得られ,スライドカルチャーにて三日月型の大分生子が認められた.以上の所見からフサリウム感染症と診断し,ボリコナゾールの投与が開始された.後日,千葉大学真菌医学研究...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献3件

  • 腸管粘膜免疫共生と排除

    後藤 義幸, 倉島 洋介, 清野 宏 臨床血液 56 (10), 2205-2212, 2015

    腸管は食餌性抗原や腸内細菌,病原性微生物などの様々な外来抗原に恒常的に暴露される特殊な組織である。それら無数の外来抗原に対し,腸管上皮細胞は物理的,免疫学的に第一線の防御バリアを形成しており,特に上皮細胞が発現するα1,2-フコースは,代表的な腸管自然免疫細胞である3型自然リンパ球を介して誘導されて腸内細菌の恒常性を維持する上,病原性細菌感染に対する防御機能を付与している。また,3型自然リンパ球…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • ウイルスRNAセンサーRLRによる感染検知とストレス応答

    米山 光俊 ファルマシア 51 (1), 17-21, 2015

    インフルエンザ,エボラ出血熱,デング熱など,今なおウイルス感染症は大きな社会問題になっている.個々のウイルスは,独自の感染指向性と増殖様式を持ち,その違いがそれぞれの病原体としての性質を決めることになる.またウイルスは,細菌や真菌などのように独自に増殖する能力を持たず,宿主細胞内に感染してその生体機能を利用して増殖するため,感染症対策の観点からは,副作用が少なくウイルスのみを排除する薬剤は限られ…

    DOI 医中誌

  • 分子擬態を利用した寄生蜂の移動性卵による宿主組織への侵入

    高橋(中口) 梓, 平岡 毅, 遠藤 泰久, 岩淵 喜久男 顕微鏡 49 (1), 47-52, 2014-04-30

    <p>生活環のほとんどを他の昆虫体内で過ごす内部寄生蜂は,それぞれの宿主に適応するため驚くべき進化を遂げている.本稿で扱うキンウワバトビコバチ<i>Copidosoma floridanum</i>は宿主卵,そして孵化した宿主幼虫の中で生き延びるために,進化的にバリエーションが少ないはずの初期発生を大幅に変更し,卵割後,アメーバ様に移動できるステージを獲得した.この移動性の寄生蜂胚は宿主細胞に自…

    DOI Web Site

  • 3.輸入真菌症の現状と対策

    渡辺 哲, 亀井 克彦 日本内科学会雑誌 103 (11), 2674-2679, 2014

    輸入真菌症の症例数は増加している.特にヒストプラズマ症,コクシジオイデス症の増加が顕著であるが,マルネッフェイ型ペニシリウム症の漸増にも留意すべきである.一般的な深在性真菌症とは異なり,輸入真菌症の原因菌には感染力の極めて強いものが多く,健常な旅行者でも感染し得る.同じ理由から一般医療機関での培養検査は行うべきではない.流行地域からの帰国者,入国者の診察の際には本症を鑑別疾患に挙げる必要がある.

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 糸状菌の命名法の改訂

    矢口 貴志 Medical Mycology Journal 55 (1), J13-J17, 2014

    国際植物命名規約において,これまで多型的生活環をもつ高等菌類(子のう菌類と担子菌類)では例外的に1つの生物種を2つの学名で呼称すること(二重命名法)が認められていた.しかし,2011年7月にオーストラリア・メルボルンで開催された第18回国際植物学会で国際植物命名規約の大幅な改訂がなされ,1つの生物種に対して1つの学名を与える(1生物種1学名)統一命名法が高等菌類にも適用された.この命名規約の改訂…

    DOI Web Site PubMed 被引用文献1件 参考文献7件

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