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検索結果 50,574 件

  • パルス高周波法を併用した神経根ブロックが奏効した回腸ストマ辺縁のびらんによる難治性痛の1症例

    村木 真美, 御村 光子, 萩原 綾希子, 合田 由紀子, 高田 幸昌, 山蔭 道明 日本ペインクリニック学会誌 31 (4), 69-72, 2024-04-25

    ...<p>回腸ストマは消化酵素を含む強アルカリ性の排液により周囲皮膚が障害されやすく,治療に難渋する痛みを伴うことがある.神経ブロックを契機に痛みが改善した症例を経験したため報告する.症例は60歳,女性.20歳代に巣嚢腫手術後イレウスを繰り返し40歳代に回腸ストマ造設に至った.血液透析施行,モルヒネ依存の既往がある.右下腹部の回腸ストマ下縁にびらん形成を生じて以来,同部に火傷様の強い痛みが生じていた....

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  • 幼児の健康・食行動・生活習慣への保護者の心配事とその関連要因:食育への展開を視野に

    堀江 早喜, 石川 みどり, 森永 裕美子, 横山 徹爾 日本公衆衛生雑誌 71 (4), 209-219, 2024-04-15

    ...因子と要因の関連は,1.6歳は【健康意識・生活習慣】「はい」の回答が多い高得点と,果物の低摂取,甘い菓子,塩味菓子の高摂取,経済的ゆとりなし,時間的ゆとりなし,【食事の雰囲気・内容】高得点と緑黄色野菜,その他の野菜,海藻,果物の低摂取,経済的ゆとりなし,【食事への関心・意欲】高得点と魚,,緑黄色野菜の低摂取,甘味飲料・甘い菓子の高摂取,経済的ゆとりなし,【食経験・行動】高得点と穀類(パン)の高摂取...

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  • 全国の学生を対象とした家庭料理の調理法と調理機器・器具の使用実態調査

    綾部 園子, 平尾 和子, 名倉 秀子, 升井 洋至, 大野 智子, 安田 智子, 柳沢 幸江, 福留 奈美, 中澤 弥子, 新澤 祥惠, 橘 ゆかり, 髙橋 啓子, 岡本 洋子, 高松 伸枝, 梅木 美樹 日本調理科学会誌 57 (2), 126-137, 2024-04-05

    ...「おもに家で作る」料理は,焼き,ご飯,野菜の煮物,味噌汁が8割以上であった。一方,煮豆や赤飯は2割未満で,外食や調理済み食品を利用することが多かった。調味料・香辛料類では,めんつゆ,和風だしの使用率は80%を超えた。料理に関する最な情報源は,インターネットのレシピサイト,動画,学校での調理学実習であった。...

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  • 難治性めまいへの弛まぬ挑戦

    將積, 日出夫 Toyama medical journal 34 9-14, 2024-03-31

    ...原因は形嚢から耳石が脱落し三半規管に迷入して生じ、後半規管型BPPVが約9 割、外側半規管型BPPVは約1 割である。治療には耳石を形嚢に移動させる浮遊耳石置換法が知られているが、ヒトでは耳石の移動を観察することは出来ない。本稿では、私が富山大学耳鼻咽喉科で継続してきた、浮遊耳石置換法の理解に役立つ世界発の膜迷路モデルの開発研究について紹介する。...

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  • 早期に治療を開始した学童期の抗NMDA受容体脳炎患者への理学療法介入:症例報告

    石原 怜奈, 根岸 悠理, 彦田 直, 小柴 輝晃, 藤田 雅子 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 97-97, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 抗N-methyl-D-aspartic acid receptor脳炎(以下,抗NMDA受容体脳炎)は,2007年Dalmauらによって提唱された巣奇形腫に随伴する傍腫瘍性脳炎であり,自己免疫性脳炎の一つとされている .Titulaerらは集中治療室(以下,ICU)入室の必要性がないことと早期治療が予後良好因子と報告している.今回,ICUに入室した...

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  • 性双生児に共に生じた膵・胆管合流異常の2例

    佐藤 悦基, 平野 多紀, 服部 大輔, 前原 耕介, 田村 哲男, 小山 里香子, 細井 敦子, 日野 るみ, 大久保 悟志, 高澤 豊, 橋本 雅司, 今村 綱男 胆道 38 (1), 98-102, 2024-03-31

    ...【症例2】50歳代女性,症例1の一性双生児の姉にあたる.同胞の担当医に精査を勧められ,USを行ったところ胆嚢壁肥厚を認めた.精査で胆管非拡張型の膵・胆管合流異常が判明し,同様に腹腔鏡下胆嚢摘出術がなされた.ともに切除胆嚢粘膜に過形成性変化を認めたが,悪性所見はなかった....

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  • 婦人科がん患者の治療と仕事の両立支援に関する介入 ~システマティックレビュー~

    久原 聡志, 樋口 周人, 舩津 康平, 村上 武史, 原田 有理沙, 高木 絵里子, 立石 清一郎, 佐伯 覚 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 391-391, 2024-03-31

    ...<p>【目的】</p><p>婦人科がんは、生殖器官に発生するがんの総称で、具 体的には子宮がん、巣がん、子宮頚がんなどが含まれる。がんの種類によって好発年齢は異なるものの、20代から50代の 就労世代で多く罹患する疾患の1つである。近年では、治療技術の進歩によって婦人科がん罹患後の生存率は改善傾向にあり、治療と仕事の両立支援 (両立支援)のニーズも高まることが予想される。...

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  • 九州大学で発見された木村清朗氏による室見川魚類目録ならびに博多湾流入河川の淡水魚類標本

    日比野 友亮 九州大学総合研究博物館研究報告 21 1-16, 2024-03-31

    ...『室見川魚類目録』は1957年に行われた那珂川,御笠川,室見川およびそれらへの流入河川や水路での採集記録で,室見川でのアリアケギバチ,御笠川でのヒナモロコやカワバタモロコといった重要種が含まれていた.現存する魚類標本(1957‒1961年)には11科34種が含まれ,この中にはすでに博多湾流入河川では絶滅状態にあるウグイやカジカ中型が含まれていた....

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  • 在宅医療におけるTrousseau症候群の3例

    二ノ坂 建史 日本在宅救急医学会誌 7 (2), 24-27, 2024-03-31

    ...</p><p>【症例3】2年前に多発脳梗塞を発症し、巣癌が判明した58歳女性。脳梗塞再発を経て、在宅医療へ移行。消化管出血、脳梗塞再々発、痙攣などに対し各種治療を行い、約3カ月後に自宅で永眠。</p><p> 原疾患の予後が厳しくとも、脳梗塞に対しては迅速な初期治療と再発予防・合併症管理を行い、最良のQOLを保つ努力が必要である。</p>...

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  • ラットの性周期による巣ホルモンの変動が肝オートファジーに及ぼす影響

    金澤 匠, 細山田 康恵 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_53-1_53, 2024-03-31

    ...<p>(緒言)</p><p> オートファジーは主要な細胞内タンパク質分解経路であり,タンパク質やオルガネラをオートファゴソームと呼ばれる小胞により取り囲み,分解することで細胞の恒常性維持に寄与している.これまでに巣ホルモンの一つであるプロゲステロンを巣摘出ラットに投与した時に肝オートファジーが促進されることが明らかになっている<sup>1)</sup>.これは性周期による血中プロゲステロン(P4...

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  • オオニジュウヤホシテントウに見られる外来植物ワルナスビの利用能力および山形県内での利用状況

    樋口 眞人, 中曽根 大輝, 藤山 直之 昆蟲.ニューシリーズ 27 (1), 2-12, 2024-03-25

    ...成育日数と重い蛹重を示した.成虫の摂食量はジャガイモと比較してワルナスビで有意に少なかった.これらの結果から,オオニジュウヤホシテントウにとってワルナスビはジャガイモと比較するとやや不適な寄主であることが強く示唆された.文献調査,野外調査および博物館標本の調査では,山形県内のワルナスビ生育地27地点のうち4地点でオオニジュウヤホシテントウによる加害が認められた.特に上山市と南陽市にまたがる1地点ではから...

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  • 病院における治療食献立の栄養素や食品量の評価

    岡, 壽子, 鈴木, 朱美, 天野, 加奈子, 神原, 知佐子, 杉山, 寿美 県立広島大学地域創生学部紀要 3 11-22, 2024-03-15

    ...また,エネルギーコントロール食は,一般食よりも食事摂取基準に示された数値に合致している栄養素が多かったが,これはエネルギーコントロール食が『糖尿病食事療法のための食品交換表』に基づいた食品構成であるために,米の量が少なく,魚介類,肉類,類,果実類,野菜類の量が多いためと考えられた。...

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  • 就学前の子どもを育てる35歳以上の母親の心身の不調に影響する要因

    野井 恵加, 坂梨 薫, 勝川 由美 日本母性看護学会誌 24 (2), 17-23, 2024-03-15

    ...<br>女性の30代後半は巣機能が低下し始める性成熟期後期にあたり、乳幼児の育児時期が重なることで、育児ストレスが心身の不調を強くする可能性がある。<br>関東A県の保育園・こども園で就学前の子どもを育てる母親を対象に無記名自記式質問紙調査を行い、35歳以上の343名を分析した。...

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  • 膵粘液嚢胞性腫瘍と鑑別困難であった膵simple mucinous cystの1切除例

    若林 時夫, 代田 幸博, 吉江 雄一, 富田 剛治, 上田 善道 膵臓 39 (1), 63-71, 2024-02-29

    ...および超音波内視鏡検査では,嚢胞内面は平滑で結節成分を指摘しえなかったが,隔壁構造と早期相から濃染される厚さ2mmの明瞭な被膜を認めた.小型で充実成分がないことより経過観察の方針となったが,その後も増大傾向が続き1年6か月後には30mm×35mm大となったため,膵粘液嚢胞性腫瘍(MCN)を疑って膵尾側切除術を施行した.術後病理検査では,ほとんどが単層粘液性上皮に被覆され,異型に乏しく,膵管との交通や巣様間質...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • ブタ希釈液におけるグルコースの役割

    梅原 崇, 島田 昌之 日本畜産学会報 95 (1), 1-10, 2024-02-25

    ...<p>ブタの人工授精は,効率的なブタ生産を支える重要な技術であり,その実施率は世界各国で80%を超えている.人工授精において,精液は希釈液で希釈・保存された後,母豚へと注入されることから,希釈液には精子機能の保護と,受精の場である管への精子の上行の補助という役割があると考えられる.希釈液には,栄養基質であるグルコースが高濃度含まれていることから,筆者らは希釈液に含まれるグルコースに着眼し,その役割...

    DOI Web Site 参考文献44件

  • 白タンパク質の加熱凝集とゲル化

    半田 明弘 日本食品科学工学会誌 71 (2), 31-40, 2024-02-15

    <p>On heating, egg white proteins unfold, aggregate through intermolecular interactions of non-covalent and covalent bonds, and form networks to gel. Since the physical properties of egg white gel …

    DOI Web Site 参考文献39件

  • オボムコイドの性状変化が消化性に与える影響

    富岡 敏彦, 内藤 宙大, 廣瀬 潤子, 門間 敬子, 成田 宏史, 和泉 秀彦 日本食品科学工学会誌 71 (2), 41-49, 2024-02-15

    ...<p>鶏アレルギー患者において, 鶏と小麦粉を混捏・焼成したベイクドエッグであれば症状誘発閾値を超えて摂取できるという報告がある. また, OMは熱耐性がある水溶性タンパク質として知られているが, ベイクドエッグ中のOMは不溶化していることが明らかとなっている....

    DOI Web Site Web Site 参考文献27件

  • 診断確定までに時間を要したCA125の高値を伴う付属器・腹膜悪性腫瘍の2症例

    北村 幸子, 上田 匡史, 星本 泰文, 藤田 浩平 産婦人科の進歩 76 (1), 38-44, 2024-02-01

    ...巣癌・管癌・腹膜癌はスクリーニング検査方法が確立していないが,人間ドック等で測定 したCA125値の高値を理由に婦人科紹介を受け,対応に苦慮することが少なくない.今回CA125値の 高値を理由に婦人科を受診してから,悪性腫瘍の診断確定までに半年以上を要した2症例を経験した....

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  • 当院で経験した長径30cmを超える巨大巣腫瘍の3症例

    別宮 史子, 増田 望穂, 安堂 有希子, 佐藤  浩, 田口 奈緒, 廣瀬 雅哉, 角井 和代 産婦人科の進歩 76 (1), 45-53, 2024-02-01

    ...を挿入し,巣腫瘍内 容液を約10 L吸引し,両側付属器摘出術を施行した.術後経過は良好でリハビリテーション目的に転 院した.巨大巣腫瘍の周術期管理を安全に行うためには,術前の深部静脈血栓症の評価やIVCフィ ルター留置の必要性,手術時の循環動態変動,術後の再膨張性肺水腫や廃用症候群の対応を検討する必要がある....

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  • 腹腔鏡下巣囊腫摘出術を契機に診断した性交歴がないFitz-Hugh-Curtis症候群の1例

    嬌 沈, 梅田 杏奈, 大谷 梓沙, 西沢 美奈子, 安井 悠里, 堀江  稔, 西﨑 孝道, 大西 洋子 産婦人科の進歩 76 (1), 8-15, 2024-02-01

    ...Fitz-Hugh-Cuitis症候群(Fitz-Hugh-Curtis syndrome;FHCS)は骨盤内腹膜炎(pelvic inflammatory disease;PID)に伴う肝周囲炎で,PIDの12.0―13.8%にみられる.主な病原体は性的接触を介し感染するクラミジアおよび淋菌である.今回,性交歴がないFHCSの1例を経験した.症例は37歳女性,0妊0産.良性巣囊腫に対し腹腔鏡下巣囊腫摘出術...

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  • 巣に子宮内膜症性囊胞を背景として中腎様腺癌と漿液粘液性境界悪性腫瘍が併存した1例

    鈴木 裕紀子, 小菊 愛, 夏山 貴博, 森上 聡子, 近田 恵里, 石原 美佐, 成田  萌 産婦人科の進歩 76 (1), 1-7, 2024-02-01

    ...その際に右巣腫瘍核出術を行った.病理学的には脱落膜化変化を伴う子宮内膜症性囊胞を背景としてMLAと漿液粘液性境界悪性腫瘍が併存する像が認められ,MLAがミュラー管由来であることを示唆する所見であった.画像診断的に,妊娠中の子宮内膜症性囊胞は脱落膜様変化と巣癌合併の鑑別が難しく,今回も後方視的には巣癌合併の可能性をより強く考慮することが望ましかったかもしれないが,脱落膜様変化を背景としてMLAと...

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  • 甲状腺乳頭癌への悪性転化を認めた成熟囊胞性奇形種の1例

    清水 優作, 宮武  崇, 松木 貴子, 吉村 明彦, 濱田 真一, 山嵜 正人, 村田 雄二, 米田 玄一郎 産婦人科の進歩 76 (1), 60-68, 2024-02-01

    ...巣成熟囊胞性奇形腫の悪性転化の80%は扁平上皮癌であり,甲状腺乳頭癌への悪性転化はき わめてまれである.今回われわれは,両側巣囊腫核出術後の病理診断で甲状腺乳頭癌への悪性転化 を認めた巣成熟囊胞性奇形腫の1例を経験したので報告する.症例は26歳,未妊未婚,既往歴,家族 歴には特記事項なし.下腹部痛を主訴に前医を受診し経腟超音波検査,骨盤MRI検査で両側巣腫瘍 を認めたため紹介受診となった.血液検査...

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  • 妊娠中の付属器腫瘍手術の術式の検討:吊り上げ式腹腔鏡補助下手術と開腹手術

    徳重  悠, 岩見 州一郎, 中川 江里子, 芦原 隆仁, 水野 友香子, 福井 希実, 福田 真優, 野々垣 多加史 産婦人科の進歩 76 (1), 25-31, 2024-02-01

    ...妊娠中の付属器腫瘍手術術式は,腹腔鏡下手術が開腹手術と比して術後疼痛の減少,術中出血量低下や術後入院期間の短縮等のメリットがあるとされる.当院では妊娠中の巣腫瘍手術に対し腰椎麻酔下でのGLLA(gassless laparoscopy assisted surgery;吊り上げ式腹腔鏡補助下手術)を用い,全身麻酔や気腹を用いずに低侵襲手術を行ってきた.当院で2015年3月から2023年2月までの8...

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  • 医原性早発巣不全の不妊女性3例に対するエストロゲン療法の治療経験

    栗谷 佳宏, 久保田 哲, 澤田 真明, 高尾 徹也, 森重 健一郎, 竹村 昌彦 産婦人科の進歩 76 (1), 32-37, 2024-02-01

    ...,タイミング療法1周 期,人工授精5周期,採1周期を実施した.採では1個の成熟子を得たが体外受精後に分割胚で発 育停止となり,凍結に至らなかった.36周期における胞発育率は19.4%であった.妊娠成立例はい なかったが早期に治療を開始すれば胞発育は得られやすかった.POIの症例においては積極的に生殖補助医療を勧めてもいいかもしれない....

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  • ガッゼル神経節ブロックの穿刺経路を応用して超音波ガイド下にて下顎神経ブロックを実施した1症例

    森 玲央那, 内山 沙恵, 横田 修一 日本ペインクリニック学会誌 31 (1), 9-13, 2024-01-25

    ...<p>下顎骨形成術にガッゼル神経節ブロックのランドマークを参考に超音波ガイドにて下顎神経ブロックを実施した.円孔周辺の頭蓋底をエコーで描出し,口角外側3 cmより刺入し神経刺激による下顎神経のtwitchが出現した地点でロピバカインを注入した.術中は少量のオピオイド併用で循環動態が安定し,補助鎮痛として有用であった.</p>...

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  • アロマターゼ阻害薬とGnRH作動薬の併用療法が奏効した手術困難な再発顆粒膜細胞腫の2例

    福原 健, 田中 優, 佐伯 綾香, 黒田 亮介, 西村 智樹, 伊藤 拓馬, 加藤 慧, 清川 晶, 堀川 直城, 楠本 知行, 板倉 淳哉 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 22-28, 2024-01-25

    ...<p>概要:巣顆粒膜細胞腫は悪性巣腫瘍の約5%を占めるまれな病態である.手術療法が主流だが再発例も少なくない.手術,化学療法,放射線治療には限界があり,再発例に対する最適な治療法は確立していない.今回,手術困難な再発顆粒膜細胞腫に対して,アロマターゼ阻害薬とGnRH作動薬の併用療法が奏効した2例を報告する.本治療は倫理委員会の承認と患者の同意を得ている.症例1は56歳で,再発顆粒膜細胞腫に対して...

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  • 中国・四国地方における巣癌に対する分子標的治療薬の使用状況およびコンパニオン検査が与えるHBOC診療への影響の調査

    田中 圭紀, 齋藤 渉, 下屋 浩一郎, 日比野 佑美, 松岡 敬典, 新垣 亮輔, 依光 正枝, 末岡 幸太郎, 青江 尚志, 平林 啓, 氏原 悠介, 古宇 家正, 前川 正彦, 山本 寄人, 白山 裕子, 中村 紘子, 早田 裕, 伊藤 裕徳, 春間 朋子, 藤田 志保, 石川 雅子, 奈良井 曜子, 小松 宏彰, 大石 徹郎, 卜部 理恵, 嶋村 勝典, 野中 道子, 田中 教文, 清水 美幸, 本郷 淳司 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 6-15, 2024-01-25

    ...<p>概要:本研究は巣癌において使用可能な分子標的治療薬の中国・四国地方での使用状況を調査し,共有することを目的とした.</p><p>初発・再発巣癌患者で2021年1月1日から2021年12月31日の期間に分子標的治療薬を用いた症例を対象として後方視的に検討した....

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  • 環境DNA分析による島根県江の川下流域に位置する支川のアユ産場としての評価

    丸山 啓太, 花岡 拓身, 齋藤 稔, 赤松 良久 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...,アユが本川と同様に支川で産を行っていることが明らかになった.また,環境DNA濃度に流量を乗算した環境DNAフラックスは,特に産期後半には本川と支川で同等であったことから,特定の支川は,江の川水系におけるアユの重要な産場として機能していることが明らかになった....

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  • 侵略的外来水生植物の代謝産物がミジンコ休眠の孵化に及ぼす影響

    林 紀男 日本水処理生物学会誌 60 (1), 19-24, 2024

    ...また,浮島状群落下で採取・濾過した水およびミジンコ休眠を用いた休眠打破試験では,休眠打破に外来水生植物の産生する他感作用(アレロパシー)物質が関与していることが示唆された。特にナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイが拮抗関係にある浮島状群落下で採取・濾過した水では,ミジンコ休眠の休眠打破が完全に阻害される事実が認められた。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 地方消滅論は現実なのか?政策的な修辞なのか?

    金 枓哲 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 249-, 2024

    ...小田切(2014)は,増田レポートのショックに対するアンチテーゼとして出されたことを勘案しても,昨今の過疎地域をめぐる議論を再び人口(問題)に矮小化させてしまったことから,増田レポートの「二性双子」と批判されても仕方ないだろう。</p><p>4....

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  • 免疫染色によって術前診断しえた巣癌同時性大腸転移の1例

    小林 陽介, 廣 純一郎, 田島 陽介, 服部 豊, 稲熊 岳, 升森 宏次, 花井 恒一, 山田 勢至, 須田 康一 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (4), 411-416, 2024

    ...であったため,腹膜癌(高異型度漿液性腺癌)と診断した.化学療法3コース後にdebulking surgeryを実施したところ,巣に同様の腺癌を認め,巣癌の診断に至った.骨盤内腫瘤を伴う大腸腫瘍では免疫染色を考慮することが有用である....

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  • 早期の腹腔鏡手術が治療に有用であった巣膿瘍の一例

    本多 容子, 中 摩佑子, 池田 有理, 中林 裕貴, 河野 春香, 山下 有加, 近藤 哲郎, 大槻 克文 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 39 (2), 67-71, 2024

    <p><b>Background:</b> Cases of tubo-ovarian abscess (TOA) may often be difficult to diagnose solely based on imaging findings. This report describes a case of a ruptured TOA that was successfully …

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 二段階加熱による白ゲルの物性制御

    滝沢 陸, 小山 翔大, 辻井 良政, 半田 明弘 日本食品科学工学会誌 advpub (0), 2024

    ...<p>本研究では,予備加熱に続く本加熱を利用した二段階加熱法による白の加熱ゲル物性制御について検討した.66 ℃での予備加熱により調製した二段階加熱ゲルにおいて対照と比較して破断荷重および破断ひずみが大きく繊維状の微細構造が認められた.一方,74 ℃での予備加熱により調製した二段階加熱ゲルにおいて対照と比較して破断荷重および破断ひずみが小さく,空隙が多い不均質な微細構造が認められた.74 ℃での予備加熱...

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  • 不妊症に対する先進医療:子宮内環境検査

    田村 和広, 久慈 直昭 ファルマシア 60 (3), 203-208, 2024

    ...タイミング法, 人工授精のほか, 生殖補助医療・ART (採, 採精, 体外受精・顕微授精, 胚凍結保存, 胚培養・移植)に加えて, 先進医療として, 子宮内環境検査も保険診療と併用できるようになった。ARTにおいて適切な着床時期を調整する際には, 脱落膜化した子宮内膜を網羅的に遺伝子解析する子宮内膜受容能検査(ERA)等を行い, この結果に基づいて至適な時期に胚盤胞の移植を行うことがある。...

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  • ライフステージの変化に応じたサポートを必要とした巣がんの一例

    釣餌 咲希, 坊本 佳優, 島岡 竜一, 竹中 基記, 古井 辰郎 AYAがんの医療と支援 4 (1), 9-13, 2024

    ...</p><p> 今回、24歳で巣がんに対して妊孕性温存手術を施行し、その後、妊娠、出産に至ったが、第2子出産後早期に再発が発覚した症例を経験した。本症例では経過の中で変動する患者の心理社会的状況に応じた多様なニーズや希望を把握し、がん治療に並行したサポートが必要であったため、その治療および支援の経過について報告する。</p>...

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  • 手術時第VIII因子製剤投与後に生じたインヒビターに対し免疫抑制療法が奏効した女性血友病A

    山口 真紀, 髙木 友輔, 山崎 嘉孝, 大屋 周期, 中村 剛之, 森重 聡, 青山 一利, 毛利 文彦, 高瀬 隆太, 松尾 陽子, 大崎 浩一, 長藤 宏司, 岡村 孝 臨床血液 65 (2), 90-94, 2024

    ...巣腫瘍術前検査にて血友病A保因者(第VIII因子活性35%)と診断。周術期に遺伝子組み換え型第VIII因子製剤計35,600単位を投与。術後95日目に皮下血腫を形成。APTT 66秒,第VIII因子(FVIII)活性3%,インヒビター1 BU/m<i>l</i>の結果よりprednisoloneによる免疫抑制療法を開始。...

    DOI PubMed

  • 黒毛和種繁殖雌牛における栄養水準の増減が過剰排処置時の胞数および採胚成績に及ぼす影響

    林 武司, 上田 修二, 磯崎 良寛 福岡県農林業総合試験場研究報告 10 (0), 25-31, 2024

    ...これらの結果から,過剰排処置前の黒毛和種雌牛において,配合飼料の給与量を減量から増量し,栄養水準を切り上げると小中胞数が増加するものの,過剰排処置後の大胞発育への反応性には影響しないと考えられた。一方で正常受精数が向上し,未受精数が減少する等,採胚成績を向上させる可能性があることが示唆された。...

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  • 身体運動が若年成人女性の熱放散と睡眠に与える効果

    伏見 もも, 飯島 竜星, 木山 水月, 久保川 媛加, 菅原 このみ, 高倉 麻里子, 野口 史織, 金野 倫子, 有竹(岡田) 清夏 女性心身医学 28 (3), 337-348, 2024

    ...【方法】若年成人女性12名を対象に胞期非運動条件,胞期運動条件,黄体期非運動条件,黄体期運動条件の4条件にて計4日間の実験を実施した.運動条件では日中に約40分間のレジスタンストレーニングを実施後,夜間睡眠脳波を測定した.実験中は体温を同時計測し,遠位皮膚温と近位皮膚温の温度差から熱放散且つ入眠指標である遠位-近位皮膚温勾配DPG(distal-proximal skin temperature...

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  • がん・生殖医療と周産期医療の連携に関する課題

    鈴木 直 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (4), 440-442, 2024

    ...<p> 2004年にベルギーで,若年造血器腫瘍患者に対する巣組織凍結・融解巣組織移植による世界初の生児獲得の報告以来<sup>1)</sup>,がんサバイバーシップ向上を目指したがん・生殖医療に関する取り組みが,欧米を中心に発展しつつある.がん・生殖医療とは,「がん患者の診断,治療および生存状態を鑑み,個々の患者の生殖能力に関わる選択肢,意思および目標に関する問題を検討する生物医学,社会科学を橋渡...

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  • 河床環境に着目したアユの産適地評価

    原田 守啓, 塩澤 翔平, 鈴木 崇史, 永山 滋也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は,アユの産適地を抽出可能な適地条件を提示すること,出水攪乱によって形成されるアユ産適地を平面二次元河床変動解析モデルを用いて抽出する汎用的な手法を構築することを目的とする.木曽川水系長良川の扇状地区間に手法を適用し,その有効性と課題を検討した.石礫床河川の幅広い流況に対応した流水抵抗評価を実装した数値計算モデルに,アユ産期に河床攪乱を生じる出水を一定時間与え,その後,平水流量下...

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  • 難治性めまいへの弛まぬ挑戦

    將積 日出夫 Toyama Medical Journal 34 (1), 9-14, 2024

    ...原因は形嚢から耳石が脱落し三半規管に迷入して生じ、後半規管型BPPVが約9割、外側半規管型BPPVは約1割である。治療には耳石を形嚢に移動させる浮遊耳石置換法が知られているが、ヒトでは耳石の移動を観察することは出来ない。本稿では、私が富山大学耳鼻咽喉科で継続してきた、浮遊耳石置換法の理解に役立つ世界発の膜迷路モデルの開発研究について紹介する。...

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  • 偽性腎不全を呈した膀胱破裂の1例

    蛭田 まほり, 関野 啓史, 磯上 弘貴, 松岡 香菜子, 古川 茂宣, 赤井畑 秀則, 添田 周, 石井 士朗, 伊藤 浩 福島医学雑誌 74 (1), 1-6, 2024

    ...症例は80歳女性,巣癌手術の既往があり,軽度の下腹部痛と腹部膨満感を主訴に前医を受診したところ単純CT検査で腹水貯留を認めた。入院時に血清BUN,クレアチニン値の上昇を認めたが,尿道留置カテーテル挿入後に速やかに血清BUN,クレアチニン値の改善を認めた。造影CT検査では腹水貯留以外に特異的な所見に乏しく,術前に診断することができなかったが,術中所見から膀胱破裂と診断された。...

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  • 腹腔鏡下に診断した膵癌巣転移の1例

    薗部 武, 永井 康一, 岩見 毬衣, 長 たまき, 小河原 由貴, 水島 大一, 宮城 悦子 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 39 (2), 56-60, 2024

    <p> We report a case of an intrapelvic neoplasm detected after pancreatic body cancer surgery, which was diagnosed laparoscopically as ovarian metastasis of pancreatic cancer.</p><p> A 70-year-old …

    DOI Web Site 参考文献13件

  • Philadelphia染色体陽性急性リンパ芽球性白血病寛解導入療法後に調節巣刺激で発症した巣過剰刺激症候群

    大曾根 快, 片桐 誠一朗, 荒井 勇弥, 山田 晃子, 勝呂 多光子, 赤羽 大悟, 古屋 奈穂子, 藤本 博昭, 小野 政徳, 後藤 明彦 臨床血液 65 (2), 69-73, 2024

    ...診断時より強い妊孕性温存希望があり,子凍結保存を計画した。Progestinにて月経を抑制,血球回復後に調節巣刺激を行い,十分量の子を採した。巣刺激症候群(OHSS)の予防としてcabergolineとletrozoleを投与するも,採2日後に巣腫大と腹水が出現し,中等症OHSSと診断した。循環管理と低分子heparin投与を行ったが胸水も出現したためdasaを休薬した。...

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  • 股関節正面X線撮影における生殖腺防護シールドの画質への影響

    伊藤 樹, 川畑 朋桂, 小野寺 崇 日本放射線技術学会雑誌 80 (3), 296-303, 2024

    ...<p>【目的】近年,欧米諸国ではX線撮影時における生殖腺防護シールド廃止に向けた動きが高まっている.生殖腺防護シールド廃止を推奨する背景として,遺伝的影響のリスク上昇に関する報告が少ないこと,巣に到達する線量は直接X線ではなく遮蔽できない内部散乱X線に起因すること,加えて生殖腺防護シールドがあることで自動露出機構に悪影響を及ぼす可能性や,重要な所見を覆い隠す可能性があることが挙げられる.また,生殖腺防護...

    DOI Web Site PubMed 参考文献13件

  • 遺伝性乳がん巣がん症候群に対するリスク低減管摘出術への意思決定に関する海外の動向

    今井 芳枝, 森 裕香, 御手洗 幸子, 入澤 裕子, 大川 恵, 日下 咲, 下川 亜矢, 納富 理絵, 松本 仁美, 阿部 彰子, 吉田 加奈子, 村上 好恵, 武田 祐子, 川崎 優子, 阪本 朋香 四国医学雑誌 79 (5.6), 245-252, 2024

    ...<p>令和2年4月から遺伝性乳がん巣がん症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome:以降HBOC)の既発症者に対するリスク低減乳房切除術(Risk-Reducing Mastectomy:以降RRM)・乳房再建術ならびにリスク低減巣摘出術(Risk-Reducing Salpingo-Oophorectomy:以降RRSO)が保険収載となった...

    DOI

  • 造血幹細胞移植後長期フォローアップ外来における婦人科検診の臨床的有用性

    鴨井 千尋, 藤井 伸治, 松岡 敬典, 高橋 郁名代, 山本 晃, 清家 圭介, 藤原 英晃, 淺田 騰, 遠西 大輔, 西森 久和, 藤井 敬子, 松岡 賢市, 前田 嘉信 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 13 (2), 74-80, 2024

    ...子宮頸がん,子宮内膜がん,巣がんの症例はなかった。移植後の婦人科系がんに関連する因子を特定するためにはさらなる分析が必要であるが,移植後の婦人科系疾患の早期発見・治療のため,問診方法を工夫し,婦人科受診を推奨することが重要であると考えられた。</p>...

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  • 環境DNAを用いた霞ヶ浦流域内河川におけるイシガイ類の分布の解明

    小室 隆, 後藤 益滋, 川崎 真由美 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 230-, 2024

    ...イシガイ類の再生産には寄生宿主として適正な魚類が多数生息している必要があることや、コイ科魚類のタナゴ類およびヒガイ類はイシガイ類に産するため、これらの魚類の再生産には不可欠であることなどから、環境指標生物としての重要性も有している。イシガイ類は、日本国内の河川及び湖沼に生息している。...

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  • 月経周期における膝関節弛緩性と剛性特性の変化

    安井 和奏, 平田 恵介, 後藤 寛司, 森下 佑里 理学療法 - 臨床・研究・教育 31 (1), 50-54, 2024

    ...【方法】健常女子大学生7名を対象に月経周期(月経期,胞期,排期,黄体期)毎に,機器特性を考慮し,脛骨の牽引速度に配慮しながら,AKLとstiffnessを算出した。【結果】AKLは44N-133Nの牽引時に月経期よりも排期と黄体期で有意に高かった(p=0.002-0.008,p<0.001)。また,胞期よりも排期と黄体期で有意に高かった(p<0.001-0.004,p<0.001)。...

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  • 上顎小臼歯部に生じた過剰歯の1 例

    關 聖太郎, 藤村 朗, 小川 淳 岩手医科大学歯学雑誌 48 (2), 49-55, 2023-12-31

    ...と考えられた1 例を報告する.患者は14 歳の男性であった.口腔内所見では上顎右側第二小臼歯の頬側で第一大臼歯の近心に歯冠の一部が萌出した過剰歯がみられた.歯科用コーンビームCT 画像の所見では,過剰歯は2 咬頭を有し,上顎右側第二小臼歯よりもわずかに小さかった.過剰歯の歯根は根尖1/3 が未完成であったが,上顎右側第二小臼歯の歯根は根尖部まで完成していた.抜去歯の所見では,過剰歯は咬合面の外形が円形...

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  • ニキビダニ症の1例

    田邉 洋, 石合 誠, 太田 美貴, 野々山 翔子, 手塚 純子 Tenri Medical Bulletin 26 (2), 123-131, 2023-12-25

    ...<p> 40歳女性.過多月経にて全身麻酔下に全腹腔鏡下子宮全摘+両側管切除術の翌日から両頬に小膿疱,鱗屑を伴う紅斑が生じ瘙痒があり,両頬の鱗屑の直接鏡検にて1視野に10匹以上のニキビダニを認めた.ドキシサイクリン100 mg/日,イベルメクチン9 mg内服など酒皶に準じて治療したが改善なく,メトロニダゾール...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 飼料用トウモロコシにおけるアカスジカスミカメの発生について

    中島 具子, 山本 優里, 齋藤 睦美, 横山 克至 北日本病害虫研究会報 2023 (74), 112-117, 2023-12-21

    ...</p><p>雄穂に産されたアカスジカスミカメが飼料用トウモロコシのみをエサとして発育可能か調査したところ,その子実が露出している場合は多くの個体が羽化したものの,そうでない場合の1株当たりの羽化率は低かった.</p>...

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  • ツヤハダゴマダラカミキリの街路樹における発生消長およびリンゴに対する寄生リスク調査(第1報)

    髙橋 佳大, 中村 傑, 中村 淳 北日本病害虫研究会報 2023 (74), 100-103, 2023-12-21

    ...<p>福島県では,2021年にツヤハダゴマダラカミキリの侵入を確認した.本種は,海外においてリンゴ等果樹への寄生が報告されており,寄生リスクを評価する必要がある.そこで,2022年に本種の発生消長を福島市の街路樹(カツラ15本,カエデ9本,サクラ1本)で調査するとともに,リンゴへの寄生リスクを調査した.成虫は主としてカツラで8月~9月上旬にかけて確認し,その間新しい後食・産痕もみられた.また,本調査以外...

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  • 総IgE・特異的IgEが感度以下まで低下したアナフィラキシー既往を有する食物アレルギー児の検討

    大塚 行子, 松波 邦洋, 近藤 應, 金子 英雄 日本小児アレルギー学会誌 37 (5), 434-439, 2023-12-20

    ...</p><p>症例は8歳女児.乳児期に小麦,牛乳,鶏摂取でアレルギー症状あり除去していた.3歳時小麦経口負荷試験では,ゆでうどん8gでアナフィラキシーショックとなり,4歳時に,総IgE値495IU/mL,小麦特異的IgE値55.8UA/mL,コナヒョウヒダニ(Der f)特異的IgE値>100UA/mLと最大値を示した.6歳時には総IgE,特異的IgEは検出感度以下となった.その後の小麦,牛乳,鶏...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 大腿静脈原発平滑筋肉腫の1例

    佐藤 雅信, 永澤 園子, 山田 章貴, 森本 喜久, 顔 邦男, 麻田 達郎 日本血管外科学会雑誌 32 (6), 449-453, 2023-12-17

    ...<p>血管平滑筋肉腫は稀で予後不良といわれている.とくに大腿静脈原発の報告例は少ない.今回われわれは右大腿静脈原発平滑筋肉腫の1例を経験したので文献的考察を含め報告する.症例は74歳女性.右下肢腫脹を認め深部静脈血栓症疑いで当科紹介となった.右大腿鼠径部下に鶏大,非拍動性腫瘤性病変を触知,血管超音波検査にて35×31×51 mm長の腫瘤を認め,内腔が血栓化した大腿静脈静脈性血管瘤が疑われた.CT検査...

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  • 当院における乳房MRIガイド下生検の導入について~遺伝性乳癌巣癌診療への重要性~

    岩本 奈織子, 鈴木 瑞佳, 高木 康伸, 堀口 慎一郎, 有賀 智之 遺伝性腫瘍 23 (3), 114-118, 2023-12-15

    ...<p><i> BRCA1/2</i>遺伝学的検査は,PARP(Poly ADP-ribose polymerase)阻害薬のコンパニオン診断から遺伝性乳癌巣癌(hereditary breast and ovarian cancer;HBOC)の診断まで広く晋及しつつある.今後,<i>BRCA1/2</i>遺伝学的検査数の増加と,それに伴い<i>BRCA1/2</i>病的バリアント保持者の増加が見込...

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  • 遺伝性乳癌巣癌患者の血縁者に対する遺伝カウンセリング受診勧奨のために克服すべき課題

    大髙 理生, 中島 健, 吉田 晶子, 鳥嶋 雅子, 川崎 秀徳, 山田 崇弘, 和田 敬仁, 小杉 眞司 遺伝性腫瘍 23 (3), 84-93, 2023-12-15

    ...<p> 遺伝性腫瘍診療では,診断後発端者に血縁者への情報共有を推奨するが,困難な場合がある.欧米では受診勧奨の研究があるが,本邦の実態は不明である.2020年より遺伝性乳癌巣癌(hereditary breast and ovarian cancer;HBOC)は遺伝学的検査が保険収載され,血縁者への対応も求められる.本研究はHBOC患者血縁者への情報共有と受診勧奨の施設での課題抽出を目的とし,乳房悪性腫瘍...

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  • 保険収載後にBRCA1/2遺伝子検査を考慮した乳癌患者における遺伝学的検査の受検に関する実態調査

    櫻井 彩乃, 菅原 ますみ, 後藤 景子, 渡辺 基子, 岡村 仁, 北村 裕梨, 中井 克也, 飯島 耕太郎, 岡崎 みさと, 魚森 俊喬, 崔 賢美, 村上 郁, 櫻井 晃洋, 齊藤 光江, 新井 正美 遺伝性腫瘍 23 (3), 74-83, 2023-12-15

    <p> BRCA1/2遺伝子検査が保険収載後に,本検査受検を考慮した乳癌患者の実態調査を行った.順天堂大学医学部附属順天堂医院乳腺センターにて,保険適用でのBRCA1/2遺伝子検査を提案された外来通院中の乳癌患者31名(受検者29名,非受検者2名)を対象に,検査時と結果開示後に調査を実施した.BRCA1/2遺伝子検査の保険収載は受検を明らかに促進していた.同胞や子どもを心配し受検をした対象者がも…

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  • 切除により症状の改善を得た大網漿液性囊胞腺腫の1例

    穐山 竣, 横田 満, 山口 賢二, 長久 吉雄, 稲村 幸雄, 河田 健二, 増井 俊彦, 岡部 道雄, 北川 裕久, 板倉 淳哉, 河本 和幸 日本消化器外科学会雑誌 56 (12), 685-690, 2023-12-01

    ...の漿液性囊胞腺腫と相同の病変と考えられた.術後,症状は消失した.漿液性囊胞腺腫は典型的には巣に発生するが,後腹膜腔以外では後縦隔に発生した報告がまれながらある.大網発生の報告はないが,管や管采の上皮が異所性に迷入し発生したと推測された.本症例のように有症状となった場合,手術適応と考えられた....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 研修道場 ポイントはここだ! 下垂体機能検査の実際

    渡邉 涼香, 鈴木 佐和子 糖尿病・内分泌プラクティスWeb はじめに  下垂体は下垂体前葉ホルモンである副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、成長ホルモン(GH)、プロラクチン(PRL)と、後葉ホルモンであるバソプレシン(AVP)、オキシトシンの分泌の場である。それぞれ視床下部-, 2023-12

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  • シギゾウムシ類(<i>Curculio</i> spp.)による食害がブナ科堅果の発芽に及ぼす影響

    高橋 一秋, 横内 はるひ 日本森林学会誌 105 (12), 365-374, 2023-12-01

    <p>ブナ科の樹木では,シギゾウムシ属の昆虫が散布前の主要な種子捕食者であり,その後の更新過程を決定づける場合がある。本研究では,コナラ,ミズナラ,クリの3樹種を対象に,堅果生産量,シギゾウムシ類の幼虫による樹種と堅果サイズに対する選好性,食害の程度と堅果サイズが発芽に及ぼす影響について調査した。各樹種10個体の樹冠下で105個ずつ堅果を採集した。堅果から脱出した幼虫を,飼育マットを敷き詰めたプ…

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献12件

  • センダイムシクイの繁殖生態とツツドリによる托

    川路 則友, 上沖 正欣, 川路 仁子 日本鳥学会誌 72 (2), 181-194, 2023-10-24

    ...).巣内育雛期での被食率(33.6%)は抱期(13.0%)に比べ有意に高かった.ツツドリによる托率は平均16.3%で,2012年以降の11年間で0.0%~37.5%と年変動があった.発見されたツツドリのは,すべて赤褐色無地であった.センダイムシクイは,巣内のツツドリやヒナを排除しなかった.ツツドリの平均抱期間は11.5日で,平均巣内育雛期間は16.3日であった.ツツドリの巣立ち成功率は36.4...

    DOI Web Site 参考文献38件

  • 発症から診断までに時間を要した思春期発症管捻転の1例

    西田 ななこ, 春松 敏夫, 川野 孝文, 祁答院 千寛, 長野 綾香, 松井 まゆ, 杉田 光士郎, 大西 峻, 武藤 充, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 1004-1008, 2023-10-20

    ...での捻転解除は困難でPfannenstiel切開での開腹手術へと移行した.左巣は正常であったが左管は1,440°捻転し,捻転解除後も暗赤色調で温存は困難と判断し左管切除術を施行した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 光老化皮膚および骨粗鬆症モデル動物への基原の異なるコラーゲン加水分解物の投与効果

    王 璐瑤, 細川 茉佑子, 望月 萌恵, 宮田 真路, 稲田 全規, 野村 義宏 Functional Food Research 19 (0), 73-83, 2023-10-12

    ...<p>機能性食品として用いられているコラーゲン加水分解物(CH)は,ブタ皮,魚鱗および魚皮が大半を占めている.その摂取効果を比較したものがなく,本研究では,紫外線暴露により誘導した光老化および巣摘出した骨粗鬆症モデルを用いた摂取効果の違いを明らかにすることを目的とした.分子量2000 前後のブタ皮,魚鱗および魚皮由来CH のアミノ酸組成は,Pro, Hyp 含量が異なる.構成オリゴペプチド組成は,...

    DOI

  • 術前画像診断で巣囊胞浸潤を疑った漿膜下囊胞形成S状結腸癌の1例

    竹上 智浩, 大西 貴久, 金丸 隆幸, 井上 和人, 国村 利明 日本消化器外科学会雑誌 56 (10), 569-575, 2023-10-01

    ...II(T3N0M0),術前術中巣囊胞と考えた囊胞はS状結腸癌が漿膜下で囊胞形成性に増殖していたことが判明した.巣,管に悪性所見は認めなかった.通常の分化型腺癌の大腸癌が漿膜下に囊胞形成する事例は珍しく,本邦での文献報告は3例のみである.本症例は左付属器浸潤との鑑別も問題となった1例であった....

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 神経線維腫症1型に合併した高異型度巣漿液性癌の1例

    浅野 史男, 百村 麻衣, 森定 徹, 春名 佑美, 冨岡 紀子, 澁谷 裕美, 松本 浩範, 長濱 清隆, 小林 陽一 遺伝性腫瘍 23 (2), 55-59, 2023-09-30

    ...した.病理診断は高異型度巣漿液性癌であり,術後化学療法を施行するも再発を繰り返し,64歳時に原病死となった....

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  • 腹膜癌との鑑別を要した栄養障害に伴う高度腹水,高CA125血症の 1 例

    太田 依璃子, 白幡 康弘 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (5), 343-346, 2023-09-30

    ...巣腫瘍は認めなかった。低アルブミン血症及び腫瘍マーカーCA125の高度上昇を認めた。腹水細胞診では明らかな悪性細胞は認めなかった。経時的CA125 の上昇もあり審査腹腔鏡の方針とした。腹腔鏡での観察では腹腔内には腫瘍性病変を認めず,巣腫瘍も認めなかった。大網と壁側腹膜を切除し病理学的検査を行った。病理診断では腫瘍性細胞は認めなかっ た。入院時に栄養指導を行い,食生活を改善するようにした。...

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  • 両側性口唇裂口蓋裂を伴う一性双生児の顎顔面形態

    松本 尚之, 細山 智加子, 大前 幾代, 井上 彩, 杉本 和香菜, 森 万純, 飯田 拓二, 西浦 亜紀 歯科医学 86 (2), 115-124, 2023-09-25

    ...<p>一性双生児と診断された両側性口唇裂口蓋裂の裂型が一致する男児1組の顎顔面形態について矯正歯科治療を行った.性診断については,STR法を用いて行った.その結果,検査した全てのSTRローカスにおいて双生児間で異なるSTR型が検出されなかったことから一性であることが確認できた.双生児の初診時年齢は5歳8か月であった.13歳時に前歯部の反対咬合を呈してきたため,拡大装置とマルチブラケット装置を用...

    DOI Web Site 医中誌

  • 木柵護岸を伴う農業水路の多面的機能:淡水魚の保全効果の評価および炭素貯蔵量の試算

    鬼倉 徳雄, 一安 美希 九州大学大学院農学研究院学芸雑誌 78 (2), 25-32, 2023-09

    ...2005~2006年に実施された他の護岸形状の魚類相調査結果と比較した.淡水魚の種数や希少魚の種数から,BM護岸は淡水魚に大きな負の影響を与える一方,木柵護岸の影響は小さく,在来魚の種数で素掘りと概ね同程度の数値を示すなど,淡水魚類に対する保全効果が高い護岸であると判断された.ただし,希少淡水魚のうちカワバタモロコで,木柵護岸による負の影響が確認されており,今後の木柵による整備では,冬場の深みや産期...

    DOI HANDLE

  • 野生及び飼育ニホンライチョウ未受精の免疫グロブリン量の比較

    VIK Anne Marit, 土田 さやか, 橋戸 南美, 小林 篤, 秋葉 由紀, 原藤 芽衣, 牛田 一成 日本野生動物医学会誌 28 (2), 95-101, 2023-09-01

    ...2020年に中央アルプスで単独で暮らす飛来雌が産をしたためその未受精と動物園で得られた未受精黄抗体(IgY)および白中のIgA抗体とIgM抗体の濃度を比較した。黄IgY濃度は,飼育下未受精が高値を示したが,統計的には有意でなかった。白IgA及び白IgMは,いずれも低値を示し,二群間に有意差はなかった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献23件

  • パルス高電圧によるエアロゾル中細菌の不活化

    田尻 隼人, 佐久川 貴志, 古川 隼士, 上野 崇寿 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2023 (0), 337-337, 2023-08-31

    ...<p>近年、鳥インフルエンザウイルスの流行が見られ、鶏や鶏肉の価格の上昇が問題となっている。養鶏場では一棟につき数万羽が密集して飼育されているため、感染が確認された場合、全頭処分が通常である。その感染経路として様々なものがあるが、養鶏所内で直接接触やエアロゾルによる空気感染によって感染が拡大する。そのため養鶏所内の空間環境を整え鳥インフルエンザ及びその他の疫病を防ぐ必要がある。...

    DOI

  • LC-MS/MSを用いた畜産物中のフルベンダゾールおよび代謝物の分析法

    岡部 亮, 根本 了, 青栁 光敏 食品衛生学雑誌 64 (4), 130-135, 2023-08-25

    ...ベンゼンスルホニルプロピルシリル化シリカゲルカートリッジカラムで精製する方法を開発した.測定はLC-MS/MSを用い,イオン化はESI法(ポジティブモード)により行った.また,分析カラムはODSカラム(Inertsil ODS-4),移動相は5 mmol/L酢酸アンモニウム溶液および5 mmol/L酢酸アンモニウム・メタノール溶液を用いた.5種類の畜産物(牛の筋肉,牛の脂肪,牛の肝臓,牛乳および鶏)...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 大阪湾におけるイヌノシタ<i>Cynoglossus robustus</i>の産海域と産時間帯

    日下部 敬之, 大美 博昭 水産海洋研究 87 (3), 177-181, 2023-08-25

    ...<p>大阪湾におけるイヌノシタ<i>Cynoglossus robustus</i>の産海域を明らかにするため,産期に操業される刺網漁船に同乗して漁場位置を記録し,また小型底びき網漁船の操業日誌により産期の多獲海域を把握した.その結果,大阪湾の中央部に南北方向に延びる水深30 mの等深線に沿った海域が本種の産海域となっていることが明らかになった.また,刺網操業において日没約2時間前から透明...

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  • 小児陰囊内脂肪芽腫の1例

    菅沼 理江, 渡井 有, 佐藤 英章, 菊池 信行, 咲間 裕之, 小笹 浩二, 西 大介, キシュ ボルバーラ, 松井 青史, 角田 幸雄 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (5), 872-877, 2023-08-20

    ...<p>小児における陰囊内脂肪芽腫は稀であり,悪性疾患も含め陰囊内腫瘍の鑑別を要する.我々は小児陰囊内脂肪芽腫の1例を経験したので,外科的治療戦略について報告する.症例は7歳男児.1か月前からの無痛性陰囊腫瘤を主訴に受診.左陰囊内に3.0×1.5×2.0 cm大の形状腫瘤を正常精巣の頭側に触知した.超音波検査では左精巣頭側に表面に一部血流を伴う内部やや不均一な高エコー腫瘤を認めた.MRIではT1強調像...

    DOI Web Site 医中誌

  • の早期摂取が既感作乳児に与える影響についての検討

    渋谷 紀子, 菅原 憲子 日本小児アレルギー学会誌 37 (3), 206-212, 2023-08-20

    ...<p>【背景】鶏の早期摂取が既感作乳児へ与える影響については明らかでない.【方法】鶏未摂取で白に対するプリックテスト(SPT)陽性の生後6か月(6M)児を対象とした.加熱黄,微量加熱白(0.02g)の順で導入し,その後白を漸増した.9,12M時にSPTを施行し,その結果および鶏アレルギー発症について,鶏摂取がより遅かった既報のコホート研究と比較検討した....

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 第17章 アレルギー表示

    福家 辰樹, 今井 孝成 日本小児アレルギー学会誌 37 (3), 248-252, 2023-08-20

    ...<p>食物アレルギーの診療にあたる医師は,アレルギー表示に関する制度を理解し,患者や家族に対して指導支援する.アレルゲンを含む食品の表示は,消費者庁管轄のもと食品表示法により規定される.発症数や重篤度から特に表示の必要性が高い食品として,特定原材料8品目(えび,かに,くるみ,小麦,そば,,乳,落花生(ピーナッツ))に表示が義務付けられている.また,特定原材料に準ずるものとして,20品目に表示の推奨...

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  • 骨盤うっ滞症候群8例の治療経験

    久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一, 本間 香織, 岸野 充浩, 岩井 武尚 静脈学 34 (3), 351-356, 2023-08-10

    ...【結語】巣静脈コイル塞栓術は重篤な合併症が少なく,症状の改善に有効である.</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 妊娠36週に判明したⅢC期上皮性巣悪性腫瘍合併妊娠の1例

    倉橋 寛樹, 甲村 奈緒子, 山下 紗弥, 田中 あすか, 増田 公美, 荻田 和秀, 横井  猛 産婦人科の進歩 75 (3), 275-283, 2023-08-01

    ...妊娠中に発見される巣悪性腫瘍の頻度は,1/10,000-50,000分娩と非常にまれである.今回われわれは,妊娠36週に判明した巣悪性腫瘍合併妊娠の1例を経験したので報告する.症例は44歳,3妊0産,IVF-ETにより妊娠成立した.前医で妊婦健診を行い,妊娠合併症を認めず経過していたが,妊娠36週の血液検査でLD上昇(904 IU/L)を認め,当センターへ紹介となった.超音波検査で右季肋部に13...

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  • 片側付属器摘出術後の再発巣境界悪性腫瘍に対し,術中採を実施した1例-症例報告と文献的考察-

    久保田 哲, 栗谷 佳宏, 海野 ひかり, 隅蔵 智子, 森重 健一郎, 松岡 圭子, 竹村 昌彦 産婦人科の進歩 75 (3), 336-343, 2023-08-01

    ...を行った患者が27歳(未婚,0妊)で残存巣への再発が強く疑われた.この症例に対して残存付属器摘出術を実施し,同時に術中採を行った.術中に巣以外の腹腔内病変は認めなかった.調節巣刺激は手術日に合わせたランダムスタートアンタゴニスト法とした.採は直視下およびエコーガイド下に行い,成熟子7個を回収してこれらを全て直ちに凍結保存した.腫瘍を有する巣からの採が必要になった際に,従来の経腟採では...

    DOI Web Site 医中誌

  • 良性巣腫瘍茎捻転に対する術前CT値と肉眼的壊死所見,病理学的壊死・出血に関する後ろ向き検討

    胡 脩平, 安田 立子, 渡邊 隆弘, 徳永 詩音, 城  道久, 村越  誉, 岡田 十三, 吉田 茂樹 産婦人科の進歩 75 (3), 221-229, 2023-08-01

    ...巣腫瘍茎捻転では術中の巣壊死所見によって巣温存の可否を判定して術式を決定するが,しばしば肉眼的壊死所見と病理学的壊死診断が乖離することが問題となっている.それゆえ,術前検査で病理学的壊死を予測できれば病理学的壊死診断の精度をより向上させ,患者利益に寄与する術式選択ができると考えるが,術前画像検査と病理学的壊死の関連を検討した報告は検索する限り確認できない.そこで今回,術前単純CT検査のCT値と...

    DOI Web Site 医中誌

  • 成人発症したアレルギーの 1 例

    増田 遥, 杉山 晃子, 岡部 公樹, 福嶋 健人, 岸川 禮子, 西江 温子, 𠮷田 誠, 中原 剛士 西日本皮膚科 85 (4), 261-264, 2023-08-01

    ...精査のために各種負荷試験を行った結果,の負荷試験で舌の腫脹とともに呂律不良を認め,アレルギーの診断となった。成人発症のアレルギーは稀であり,また,本症例は基礎疾患により食物アレルギーの診断に迷う症例であった。成人の食物アレルギーの診断においては,基礎疾患や内服薬,生活歴を加味したうえで,負荷試験により診断をつけることが患者の生活指導に役立ち,患者の QOL 向上につながる。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 妊娠中に合併した巣硬化性間質性腫瘍の1例

    直 聖一郎, 恒遠 啓示, 永易 洋子, 藤田 太輔, 山本 和宏, 山田 隆司, 夫  律子, 大道 正英 産婦人科の進歩 75 (3), 365-371, 2023-08-01

    ...巣の硬化性間質性腫瘍(sclerosing stromal tumor;SST)は若い女性に発生する希少な巣の良性腫瘍である.SSTが妊娠中に発見されることは非常にまれであり,報告は限られている.今回,妊娠中に悪性巣腫瘍を疑われ,MRI,超音波検査併用で診断し得た症例について経験したので報告する.症例は30代の初産婦であり,妊娠20週に右側巣腫瘍を指摘され紹介となった.経腟超音波検査にて巣腫瘤...

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  • 超音波子宮管造影検査に伴う痛みに関する検討-患者アンケート結果より-

    峯川 亮子, 吉田 貴則, 緒方 洋美, 緒方 誠司 産婦人科の進歩 75 (3), 238-248, 2023-08-01

    ...子宮管造影検査は不妊治療において方針決定に重要な検査であり,当院では利便性および被曝の観点から超音波子宮管造影検査(フェムビューTM)を行っている.同検査に伴う痛みの実態を把握することを目的として,2019年1月から2020年3月にフェムビューTMを受検し,次回診察時に同意を得たうえで,アンケート用紙を配布した156名を対象としてアンケート調査を実施した.痛みの強さは0=痛みなし,10=想像できる...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前に巣腫瘍と診断した40 cmを超える巨大変性子宮広間膜内筋腫の1例

    北村 圭広, 貴志 洋平, 北岡 由衣 産婦人科の進歩 75 (3), 262-268, 2023-08-01

    ...季肋部に至る弾性硬の腫瘤を触れた.腫瘍マーカーの上昇は認めなかった.骨盤部MRI検査では境界悪性以上を疑う左巣腫瘍の診断であったため開腹手術を行った.術中所見で腫瘍は子宮広間膜下に発育しており,子宮との連続性を認めた.摘出腫瘍重量は約17 kgに達した.病理組織学的診断は変性平滑筋腫であり,術中所見と合わせて変性子宮広間膜内筋腫と診断した.骨盤内に巨大巣腫瘍を疑った際には子宮広間膜内筋腫も鑑別に...

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  • 子宮腺筋症と連続したpolypoid endometriosisの1例

    岩田 隆一, 横田 浩美, 黒瀬 苑水, 笹森 博貴, 冨田 純子, 高原 得栄, 河邊 公志, 高田 秀一, 青木 昭和 産婦人科の進歩 75 (3), 284-290, 2023-08-01

    ...Polypoid endometriosisは,画像および臨床経過上悪性腫瘍との鑑別を要するまれな子宮内膜症である.われわれは,子宮腺筋症から発生したようにも考えられる巨大なpolypoid endometriosisの症例を経験した.患者は53歳,G2P2,既往症として39歳時に右巣子宮内膜症性囊胞にて右付属器摘出術を施行していた.患者は急速に増大する右下腹部腫瘤を主訴に来院した.内診上,子宮の...

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  • 膜付着した臍帯血管の自然断裂により胎児貧血を生じた1例

    神谷 章子, 金 美娘, 田中 江里子, 城戸 絵里奈, 中江  彩, 角張 玲沙, 三好 ゆかり, 雨宮 京夏 産婦人科の進歩 75 (3), 301-307, 2023-08-01

    ...臍帯膜付着は臍帯圧迫されやすく,また,破水や胎動に伴って膜上の血管が断裂することがあることも知られ,児の予後は非常に不良である.今回,未破水の状態で緊急帝王切開を行い,臍帯血管断裂を認めた臍帯膜付着症例を経験した.症例は28歳,2妊1産.妊娠経過中に特記すべき異常を認めなかった.妊娠40週0日の妊婦健診時の胎児心拍数モニタリングで心拍数基線180 bpm,基線細変動の減少および遅発一過性徐脈を...

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  • 体細胞由来と考えられる上皮性巣腫瘍と黄囊腫瘍の混合腫瘍の1例

    岡嶋 晋加, 村上  誠, 安部 倫太郎, 長辻 真樹子, 川西  勝, 徳山  治, 井上  健, 川村 直樹 産婦人科の進歩 75 (3), 322-329, 2023-08-01

    ...黄囊腫瘍は悪性胚細胞腫瘍の一種で,若年者に発症することが多い.今回,閉経後に上皮性巣癌と体細胞由来と考えられる黄囊腫瘍の1例を経験した.症例は62歳,未妊で,造影MRI検査および造影CT検査で右巣に一部濃染される充実成分を伴った多房性囊胞性腫瘍および腹膜播種を認め,血中AFP,CA125,CEAの上昇を認めた.腫瘍減量術を行ったが,多数の残存腫瘍を認めた.組織学的には粘液を有する円柱状...

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  • 子宮・両側付属器摘出術後のホルモン補充療法中に再燃した直腸内膜症の1例

    山内 綱大, 佐藤 幸保, 細部 由佳, 吉田 晶琢, 櫻井 梓, 赤松 巧将, 門元 辰樹, 後藤 真樹 産婦人科の進歩 75 (3), 344-351, 2023-08-01

    ...閉経前に両側巣を摘出した女性のQOLを維持するため,術後ホルモン補充療法(HRT)を行 うことが推奨される.一方で,子宮内膜症のために子宮および両側付属器を摘出された女性に対してHRTを実施すると,内膜症病変の再発やその悪性転化が起こる可能性が報告されている.症例は49歳経産婦.43歳時に両側巣子宮内膜症性囊胞に対して子宮全摘出術および両側付属器摘出術を施行した.49歳時に更年期症状を訴えたため...

    DOI Web Site 医中誌

  • 食物アレルギー児に対する管理栄養士の関わり方の現状および食物アレルギー表示の課題

    吉澤, みな子, 露口, 梅実, 内藤, 総司, 東山, 智優, 藤本, 優香 大手前大学論集 23 145-154, 2023-07-31

    ...そこで管理栄養士の支援として、食品製造過程で特定原材料の「」のコンタミネーションを排除できない菓子の含有分析をELISA法にて検査機関に依頼した。その結果、注意喚起が記載されているすべての菓子で「」抗原は検出されなかった。ただし、食品に含まれる食物アレルギーの原因物質について、管理栄養士が正確な情報を患者およびその家族に提供するためには検討を続けていく必要がある...

    機関リポジトリ

  • 外科的介入により乳癌からの転移性巣腫瘍と判明し,治療戦略立案に有用であった1例

    奥田亜 紀子, 樋口 壽宏, 久保 のぞみ, 中村 しほり, 山内 綱大, 児嶋 真千子, 小薗 祐喜, 関山 健太郎, 吉岡 弓子 日本婦人科腫瘍学会雑誌 41 (3), 251-257, 2023-07-25

    ...<p>転移・再発乳癌の遠隔転移は原則的に外科的切除は適用されない.我々は転移性巣腫瘍組織におけるエストロゲン受容体(ER),プロゲステロン受容体(PgR),ヒト上皮成長因子2(HER2)からなるバイオマーカー発現の免疫組織学的検索が再発乳癌治療の一助となった症例を経験した.49歳,41歳時に左浸潤性乳管癌で左乳房温存術を施行されER・PgR陽性であったため,術後は放射線治療,LH-RHアゴニスト(...

    DOI 医中誌

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