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検索結果 4,737 件

  • 柿の木の側枝の枝,葉,果実のCs-133とCs-137の濃度比較

    堀井 幸江, 関澤 春仁, 八戸 真弓, 草塲 新之助 RADIOISOTOPES 73 (1), 117-127, 2024-03-15

    ...<p>東京電力の福島第一原子力発電所(FDNPS)での事故により,柿などの果樹も放射性物質で汚染された。事故から8年後となる調査において,他の樹よりも<sup>137</sup>Cs濃度が高い柿樹の比較的若い枝を側枝ごとに分割し,各枝の<sup>137</sup>Cs濃度および果実,葉,枝の<sup>133</sup>Cs濃度を測定した。...

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  • プラント再稼働に必要となる水化学の取り組み

    前田 哲宏, 山﨑 慎吾, 石原 伸夫, 莊田 泰彦 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (1), 24-28, 2024

    ...<p> 2011年に発生した福島第一原子力発電所における事故をきっかけに,国内の原子力発電所は約4年から10年超の長期間にわたって停止していた。長期停止後の再稼働に際しては,構成材料腐食や外部からの不純物持込み等に対する入念な準備が求められてきた。...

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  • 燃料デブリ性状把握・推定技術の開発状況と今後の課題

    鈴木 晶大, 三浦 祐典, 川野 昌平 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (2), 79-82, 2024

    ...<p> 福島第一原子力発電所(1F)の廃炉作業では,チョルノービリの燃料デブリで見られる微粒子発生の知見等を踏まえ,燃料デブリの取り出し時や取り出し後の保管時における長期間の経年変化の把握が重要である。...

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  • 1F廃炉に貢献するロボット技術開発

    橋本 達矢, 水野 直希, 田﨑 勇一, 横小路 泰義 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (3), 129-132, 2024

    ...<p> 福島第一原子力発電所における燃料デブリ・炉内構造物の取り出しに向けて,双腕マニピュレータを遠隔操作するオペレータを支援するため,軌道計画を開発した。炉内構造物を模擬したモックアップを準備し,従来の操作方法(手動操作・ティーチング)と軌道計画との比較検証を行った。試験の結果,オペレータの作業時間において軌道計画の有効性を確認することができた。</p>...

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  • 福島県内における中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送の計画と管理について

    矢野 康明, 宮田 真幸, 寺沢 直樹, 佐野 薫, 土井 麻記子, 山村 剛, 海老原 寛人, 松井 祐樹 土木学会論文集 80 (1), n/a-, 2024

    ...<p> 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故で放射性物質による環境汚染が生じ,除染等による環境回復が進められた.これにより発生した除去土壌や廃棄物(約1,400万㎥)を福島県外で最終処分するまでの間,環境省は安全で集中的に管理・保管する施設である中間貯蔵施設を整備し,保管している.福島県内各地に仮置されている大量の除去土壌等を中間貯蔵施設に搬入するため...

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  • 燃料デブリ性状把握・推定技術の開発状況と今後の課題

    中野 純一, 加藤 和之 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (2), 67-69, 2024

    ...<p> 東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の事故に伴い,原子力損害賠償・廃炉等支援機構が設立されている。業務の一つに廃炉の主要な課題に関する技術的支援,研究開発の企画・進捗管理,廃炉に関する情報の提供等への取り組みがある。政府の中長期ロードマップでは,事故により生じた放射線のリスクを低減する取り組みの一つとして,燃料デブリを安全に取り出し,容器に収納・保管することを示している。...

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  • 1F廃炉に貢献するロボット技術開発

    三上 祐矢, 大井戸 康介, 谷口 洋平 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (3), 135-137, 2024

    ...<p> 本研究では,福島第一原子力発電所の燃料デブリ取り出しに向けて,原子炉建屋内に存在する干渉物を遠隔で撤去可能なロバスト性に優れた汎用性のあるロボットシステムを開発した。そして,検証試験を通じて,実機適用化に向けたロボットシステムの仕様を明らかにした。</p>...

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  • 燃料デブリ性状把握・推定技術の開発状況と今後の課題

    池内 宏知, 小山 真一 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (2), 74-78, 2024

    ...<p> 性状が不明,かつ分析が容易ではない燃料デブリについて,東京電力福島第一原子力発電所(1F)からの着実な取出しに向け,わが国の総力をあげてその特徴を評価できる分析技術・体制の構築が喫緊の課題となっている。...

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  • 1F廃炉に貢献するロボット技術開発

    東倉 一郎, 藤田 友基, 小林 祐輝, 宮本 崇弘, 髙崎 史晟 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (3), 133-134, 2024

    ...<p> 東日本大震災後も水素爆発に至らず建屋が残存している福島第一原子力発電所2号機の使用済燃料プールに貯蔵されているプール燃料の早期取り出しを目的として,建屋上部は解体せず,建屋オペレーティングフロア外壁に設ける開口部から投入する燃料取扱設備により,遠隔操作でプール燃料を取り出す工法を立案した。開口部の寸法制約等の理由により,燃料取扱設備には従来型の門型クレーンを適用できない。...

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  • 新型炉および核燃料サイクルの技術開発の方向性

    小竹 庄司 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (1), 15-18, 2024

    ...<p> 高速炉開発は,2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故による原子力政策の見直しに伴い,当時実証炉建設に向けて進められていた「高速増殖炉サイクルの実用化研究開発(FaCT)」は事実上凍結され,その後実用化に向けた開発は停滞していた。...

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  • 燃料デブリ性状把握・推定技術の開発状況と今後の課題

    溝上 暢人, 溝上 伸也 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (2), 70-73, 2024

    ...<p> 福島第一原子力発電所1~3号機の原子炉・格納容器内の状態推定や事故分析を進めるに当たっては,現場から取得される情報が重要である。当社では廃炉作業を円滑に進めつつ,必要な情報を取りこぼさないことを目的に事故調査中長期計画を作成した。...

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  • 1F廃炉で発生する放射性廃棄物の取り扱い

    福島第一原子力発電所廃炉検討委員会 廃棄物検討分科会 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (2), 87-91, 2024

    ...<p> 福島第一原子力発電所廃炉検討委員会では,1Fの廃炉において直面する課題を共有し,解決策を提案するとともに,広く意見を募るための公開シンポジウムを毎年開催している。今年で第7回目となるシンポジウムでは,廃棄物検討分科会が中心となり,活動の中間報告として2020年に取りまとめた「国際標準から見た廃棄物管理」の内容を基に,これからの社会を支える若い世代の方々によるパネルディスカッションを行った。...

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  • 1F廃炉に貢献するロボット技術開発

    清水 和也 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (3), 123-128, 2024

    ...<p> 2023年秋の大会で福島第一原子力発電所廃炉検討委員会が開催した企画セッション「1F廃炉に貢献するロボット技術開発」において「燃料デブリ取り出しのための作業空間整備に用いる遠隔技術」を報告させていただいた。...

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  • 福島第一原子力発電所事故により影響を受けた被災地における医療課題

    宮川 明美, 谷川 攻一 日本災害医学会雑誌 28 (3), 89-100, 2023-12-02

    ...<p>【目的】双葉郡は2011年の福島第一原子力発電所事故の影響を最も受けた地域である。我々はこの地域における医療体制の再整備に関する課題を把握するために、事故後の医療ニーズの変化と医療体制の変遷について調査した。【方法】福島県と地方自治体からの報告、双葉消防署からの救急搬送データ、ふたば医療センター(FMC)での患者データの分析を行った。...

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  • 高強度マスコンクリートの長期物性に関する研究

    打越 元基, 神代 泰道, 小山 智幸 日本建築学会技術報告集 29 (73), 1162-1167, 2023-10-20

    <p>To assess the durability of concrete structures located at waterfront sites, a long-term test to monitor the physical properties of core specimens sampled from simulated high-strength mass …

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  • 食用野生光合成生物のセシウム137 の面移行係数

    清野 嘉之, 赤間 亮夫 森林総合研究所研究報告 22 (3), 109-131, 2023-09-29

    <p>放射線被ばくによる健康上のリスクを減らすうえで、食用野生種の放射性物質濃度を知ることが重要である。2011年の福島第一原発事故の影響を受けた地域に生育する食用野生光合成生物種 (植物、陸生シアノバクテリア、岩石上生地衣類) 380種2094部分、非食用野生光合成生物27種72部分、食用栽培植物15種22部分、計422種2187部分のサンプルを2015~2019年に採取し、生育地の堆積有機物…

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  • 国際法は、原子力発電所への武力攻撃を抑止できるか。; その限界と今後の課題

    福井 康人 日本原子力学会誌ATOMO$\Sigma$ 65 (9), 564-567, 2023-09

    ...本稿では、国際法が原子力発電所への武力攻撃を抑止できるかについて、現行の国際法に基づいて解説する。第1点目として、現行の国際法は原子力発電所への武力攻撃についてどのように定められているか。第2点目として、現行の国際法は、原子力発電所への武力攻撃を抑止できるような効力を持っているのか。第3点目として、もし国際法がそのような効力を持っていないのであれば、どのような枠組みや対応が必要か。...

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  • Cs <i>L</i><sub>1</sub> 吸収端 XAFS 測定による各種粘土鉱物中におけるセシウムの収着構造

    辻 卓也, 松村 大樹, 小林 徹 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (4), 214-217, 2023-08-31

    ...福島第一原子力発電所事故後に放射性セシウムにより汚染された土壌中での詳細な収着構造解明のため、本研究ではセシウムを飽和収着させた粘土鉱物試料に対し Cs <i>L</i><sub>1</sub> 吸収端X線吸収分光 (X-ray absorption fine structure, XAFS) 測定を行い、セシウム収着様式の比較を行った。...

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  • 我が国の環境リスク対策の在り方と課題

    戸次 加奈江, 山口 一郎 保健医療科学 72 (3), 186-190, 2023-08-31

    ...<p>利便性の高い豊かな生活へとライフスタイルが変化し続ける中,生活用品や住環境において,未規制の化合物の利用が増加していることや,原子力発電所の事故による放射性物質の環境への放出,5Gシステムの普及など電波による健康リスク,細菌やウイルスによる食中毒事故の発生など,我々は多くのハザードと隣り合わせにありながら日々生活している状況にある.また近年,有害性の高い既知物質の使用が禁止または規制を受ける一方...

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  • 私たちの身の回りにある放射線リスクに対する取組

    山口 一郎, 志村 勉, 寺田 宙, 温泉川 肇彦, 吉冨 真理, 松繁 卓哉 保健医療科学 72 (3), 212-223, 2023-08-31

    ...<p>2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故以降,社会において放射線リスクへの対応が必要となった.関係者の大変な努力により,放射線リスクや二次的なリスクの低減が図られている.しかし,原子力事故への対応では紛争が継続しており,近隣諸国への対応も含めて今なお課題となっている....

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  • ICTを活用したメンタルヘルスケアサービスのエビデンス構築と社会実装方策

    神野 真帆, 渡辺 和広, 中野 裕紀, 高階 光梨, 伊藤 弘人, 大平 哲也, 野村 恭子, 堤 明純 日本公衆衛生雑誌 70 (8), 465-473, 2023-08-15

    ...エビデンス構築および社会実装の側面からは,想定利用者の実生活での情報をモニタリングして不安・抑うつを予防するアプリケーションを,深層学習モデルを用いて開発している試みや,原子力発電所事故の被災地で,ニーズ調査,セキュリティの検討,ニーズに合わせたアプリケーションの設計,そのアプリケーションの試験運用といった形で,住民の安心・安全向上を目指したアプリケーションを開発している事例がある。...

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  • 福島県川俣町山木屋地区での土壌劣化からの復興の現状

    八島 未和 復興農学会誌 3 (2), 24-29, 2023-07-31

    ...<p><tt>東京電力福島第一原子力発電所事故後,汚染状況に応じて農耕地土壌の表土剥離及び客土による除染が行われた。川俣町山木屋地区農家圃場にて除染前後の土壌を比較したところ,全炭素含有量および窒素量,可給態窒素,</tt>CEC<tt>に大きな差が生じていた。とくに畑圃場では除染後客土で全炭素量が非常に少なく,水田圃場の除染後客土では可給態窒素が検出できなかった。...

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  • 福島第一原子力発電所事故から10年後における県外避難者の生活再建の実態と課題

    横塚 有貴, 川﨑 興太 都市計画報告集 22 (1), 12-19, 2023-06-09

    ...<p>本研究では、福島第一原子力発電所事故から10年後における県外避難者の生活再建の実態と課題を明らかにすることを目的とし、加須市を中心に埼玉県で避難している双葉町埼玉自治会員を対象にアンケート調査を実施した。その結果、買い物環境のなどの生活環境については、福島原発事故前よりも良いと考えている者が多い。...

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  • イメージングプレートを用いる家屋内放射性物質分布の現場測定

    田中 敦, 高木 麻衣, 菅野 宗夫, 田尾 陽一 分析化学 72 (6), 227-232, 2023-06-05

    ...<p>東京電力福島第一原子力発電所の事故によって環境に放出された放射性Csは,その周辺の家屋内にも侵入しており,高濃度の放射性Csを含む室内ダストを形成している.室内ダストを住民が吸引することによる内部被ばくを計算する上で,放射性Csの可溶性,粒径,分布特性,放射能などの情報が重要となる.居住中の家屋調査では,住宅部材を採取することができないため,現場測定が必要となる.放射性物質の分布を画像として情報化...

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  • 大気沈着形態が森林の放射性セシウムの初期挙動に及ぼす影響

    加藤 弘亮, Anderson Donovan, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 56-, 2023-05-30

    <p>森林は大気降下物の効率的な受容体として機能するため,大気から森林への物質沈着フラックスを増加させる。一方で,森林への放射性セシウムの沈着形態が,沈着初期の林内での空間分布やその後の移行速度に及ぼす影響は福島原発事故のほかチェルノブイリ原発事故においても十分に明らかにされていない。そこで本研究では,福島県の多地点の森林を対象とした広域測定データを用いて,沈着形態が放射性セシウムの初期分布やそ…

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  • 染料トレーサーを用いたスギ林土壌中放射性セシウムの空間分布の評価

    三嶋 駿介, 高橋 純子, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 57-, 2023-05-30

    ...<p> 福島第一原子力発電所事故後の森林除染によって、持ち出された放射性Csの分以上に空間線量が低下する事例が確認された。これは伐採により土壌中のCs-137の下方移行が促進したためと予想され、その理由の1つに選択流があげられる。...

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  • 放射性物質高濃度汚染地域における森林内の放射性セシウムの分布

    阪田 匡司, 篠宮 佳樹, 大橋 伸太, 奥田 史郎, 眞中 卓也, 坂下 渉, 三浦 覚 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 664-, 2023-05-30

    ...<p>福島第一原子力発電所事故後、福島県内のいくつかの森林において、放射能汚染の実態調査が継続的に行われており、事故後10年以上経た現在、森林に沈着した放射性セシウム(RCs)の大部分は土壌表層に保持されていることがわかってきた。しかし、立ち入りが制限されている帰還困難区域内の森林においては調査例が乏しく、十分な実態把握がなされていない。...

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  • 斜面土層地下水によるCs-137移行フラックスの推定と表流水への影響評価

    庭野 佑真, 加藤 弘亮, 赤岩 哲, Anderson Donovan, 飯田 光, 中西 美夕, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 679-, 2023-05-30

    <p>福島第一原発事故により森林に沈着した放射性セシウムは水系を通じて下流へと輸送される。先行研究により,出水時には表流水の溶存態Cs-137濃度が上昇することが知られており,土壌水の流出や堆積リターからの溶出の影響が指摘されている。一方で,森林斜面には様々な流動経路や滞留時間をもつ地下水が存在し,それらが流出することで表流水を形成するが,溶存態Cs-137濃度の形成に及ぼす影響は十分に調査され…

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  • 放射性セシウムに汚染された森林における植栽木や実生の面移行係数

    三浦 覚, 大橋 伸太, 荒木 眞岳, 小松 雅史, 橋本 昌司, 長倉 淳子, 坂下 渉, 今村 直広, 眞中 卓也, 重永 英年, 篠宮 佳樹 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 665-, 2023-05-30

    <p>原発事故により放出された放射性セシウムは森林内に長く留まり、森林や林産物の利用に影響を及ぼす。本研究では、林産物の利用回復を目的とした主要林木の将来の放射性セシウム濃度予測に資するため、林野庁が2018〜2020年に実施した、原発事故後に更新したスギ、ヒノキ、カラマツ、コナラ、クヌギの植栽木とアカマツ実生の地上部と地下部についての調査データを解析した。調査は、福島県の浜通りから中通りに位置…

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  • 福島県におけるスギ・ヒノキ・アカマツ樹幹部の中長期的な<sup>137</sup>Cs濃度変化

    山村 充, 井上 美那, 氏家 亨, 赤間 亮夫 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 666-, 2023-05-30

    ...<p>福島第一原子力発電所事故以降,福島県では森林域の放射性セシウムを対象としたモニタリング調査が継続されている。本稿では,2013年度から実施される福島県内の約80箇所における針葉樹(スギ・ヒノキ・アカマツのいずれか)を対象とした立木の放射性セシウム濃度分析や林床のセシウム蓄積量調査の結果について報告する。...

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  • 福島県の森林における土壌含水率の変化による空間線量率の変化のモデル化

    中西 美夕, 恩田 裕一, 加藤 弘亮, 高橋 純子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 680-, 2023-05-30

    ...<p>2011年の福島第一原子力発電所事故で放出・沈着した放射性核種により、森林内の空間線量率が上昇した。一般的に、降雨時は空間線量率が上昇する。しかし福島の森林では、土壌水分の遮蔽効果により空間線量率が低下した。本研究の目的は、土壌水分の増加による空間線量率の低下を評価するとともに、降雨量から空間線量率の低下を推定することである。...

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  • シイタケ原木におけるCs-137の分布状況と子実体への移行の関係

    小林 勇介, 櫻井 哲史, 手代木 徳弘, 長峯 秀和, 小川 秀樹 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 678-, 2023-05-30

    ...本研究は、福島第一原子力発電所事故により汚染されたコナラの原木を用いて栽培されたシイタケの子実体において、原木のそれぞれの部位(外樹皮、内樹皮、辺材)に含まれる<sup>137</sup>Cs量と子実体に含まれる<sup>137</sup>Cs量との関係を明らかにすることを目的とする。...

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  • 福島県におけるスギ林細根中のCs-137の深度分布に対する転流の影響

    井口 啓, 高橋 純子, 佐々木 拓哉, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 684-, 2023-05-30

    <p>樹木細根は脱離の際に転流によって地上部から輸送された栄養を土壌に供給する。この過程でCs-137が土壌に供給されることで、樹木根が土壌中のCs-137の供給源となる可能性がある。この樹木根の寄与を明らかにするには樹木根内のCs-137下方輸送量の定量化が必要だが、その転流量を評価した研究例は少ない。そこで樹木根中の転流由来のCs-137濃度を測定し、樹木根中のCs-137深度分布に対する転…

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  • 福島県川俣町の森林における樹木根中放射性セシウムの経年変化

    高橋 純子, 佐々木 拓哉, 井口 啓, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 690-, 2023-05-30

    <p> 原子力事故により森林に沈着したCs-137の大部分は土壌に強く吸着し、その一部が樹木に吸収され、森林生態系内を長期に渡り循環することが明らかにされているものの、樹木根中のCs-137動態に関する研究は限られている。そこで、本研究では、2013、2015、2017、2020年のスギの当年生細根(0.5 …

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  • 批判的思考の観点に基づく技術科の指導の特徴

    大林 要介, 大谷 忠 日本教育工学会研究報告集 2023 (1), 13-16, 2023-05-05

    ...<p>現代社会を生き抜くための力として批判的思考の重要性が求められている.楠見は,原子力発電所の事故を例にして,批判的思考を伴うリスクリテラシーの考え方を用いて,情報を批判的に吟味して判断することの重要性を示している.このような考え方は,科学技術のシステムに関する利用のリテラシーを問うものであり,技術科で取り扱う重要な技術の評価・活用に関する現代的な課題であると考えられる.そこで本研究では,批判的思考...

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  • 自ら測り,考え,伝える土壌汚染地図作成

    阿部 浩美, 平井 有太, 大沼 淳一 環境情報科学 52 (1), 54-59, 2023-03-30

    ...<p>東京電力福島第一原子力発電所の事故においては,放射能汚染の実態を明らかにすることをミッションにしたNPO 法人が設立された。放射能について専門家でもない市民がいかに困難を乗り越えて団体を立ち上げ,他団体と協力して全国に跨るネットワークを構築していったのか。通常の環境保全をミッションにするNPO 法人とは何が違い,放射能汚染問題をミッションにしたことで,何が持続的活動への枷となっているのか。...

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  • 原子力災害時における要配慮者の地域特性—要配慮者の社会的包摂をめざした事前対策の必要性—

    中村 誠昌 日本災害医学会雑誌 28 (1), 19-27, 2023-03-24

    <p>【はじめに】原発立地・隣接道府県の防災計画は、類似が多く地域特性が考慮されていない。各原発周辺の地域特性を調査し、類似する内容の防災計画の是非と改善策を検討した。【方法】令和2年国勢調査を用いて各PAZ/UPZ内人口と世代別割合を調べた。また原発周辺地域での過去20年の要配慮者等の変化を検討した。【結果】多くの原発周辺で急激な人口減少と高齢化が進んでいた。要配慮者等の割合もすべてで増え続け…

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  • DOIENVRAD:東京電力福島第一原子力発電所事故由来放射能及び関連文献のデータベース

    青山 道夫, 大谷 直子 RADIOISOTOPES 72 (1), 37-42, 2023-03-15

    ...<p>2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所事故に由来する人工放射能の観測データ及び関連する研究論文などのデータベースを運用している。既に58のデータセットを出版している。また出版したデータと外部で出版された総計180万レコードを対象として、時間と空間及び試料のタイプをキーとして条件にあうデータを取得できる検索サイトを提供している。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 原発事故被災地区住民と自治体の現状と課題

    岩井 紀子 学術の動向 28 (3), 3_26-3_31, 2023-03-01

    ...<p> 東日本大震災から12年が経過しようとしているが、福島第一原子力発電所の事故に巻き込まれた人々の多くと自治体は今なお模索している。旧避難指示区域と帰宅困難区域の自治体の人口統計、「住民意向調査」への回答、学校の統合と生徒数の推移には、避難先で新たに築いた生活拠点に留まるか帰還するかという避難者の葛藤が表れている。...

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  • 東日本大震災に伴う原子力災害の住民対応に携わった原子力の研究開発機関職員のメンタルヘルス対策

    友常 祐介, 矢嶋 まゆみ, 奥野 浩, 山本 一也 労働安全衛生研究 16 (1), 29-43, 2023-02-28

    ...<p>2011年3月に起きた東日本大震災に伴い発生した東京電力福島第一原子力発電所における事故において,日本原子力研究開発機構では最初の1年間にのべ約45,000人の職員が本来の職場を離れて電話相談,一時帰宅支援,環境モニタ リングなどの支援業務に従事した.特に,住民と直接に接する電話相談に従事した職員には,感情労働に伴うストレスがかかった.同機構の核燃料サイクル工学研究所ではこれらの支援業務に従事...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献2件

  • 風化黒雲母およびカオリナイトにおけるセシウム収着構造

    辻 卓也, 松村 大樹, 小林 徹, 矢板 毅 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (1), 15-18, 2023-02-28

    ...本研究では福島第一原子力発電所事故後に放射性 Cs により汚染された実土壌に近い濃度の Cs 収着粘土鉱物試料を調製し Cs <i>K</i> 吸収端における X-ray Absorption Fine Structure (XAFS) 測定を行い、風化黒雲母とカオリナイトにおける Cs 周りの局所構造の違いを観測した。...

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  • 重要構造物におけるマスコンクリートの品質管理

    打越 元基, 神代 泰道, 小山 智幸 日本建築学会技術報告集 29 (71), 40-45, 2023-02-20

    <p>We describe the study of the monitoring test using the full-size simulated models related to durability of coating and effect of surface coating of concrete for preventing penetration of the …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 福島県川内村産・入手食品の放射性セシウム137 の 調理の下処理等による減少率

    桑守 豊美, 宮地 洋子, 尼子 克己, 桑守 正範, 荒井 冨佐子, 原田 澄子, 大森 聡, 原田 浩二, 小泉 昭夫, Kwamori Toyomi, Miyachi Youko, Amako Katumi, Kuwamori Masanori, Arai Fusako, Harada Sumiko, Oomori Satoshi, Harada Kouji, Koizumi Akio 仁愛大学研究紀要. 人間生活学部篇 (14) 1-8, 2023-02-20

    ...2011 年3 月東日本大震災により福島第一原子力発電所は事故に見舞われ,広範囲の地域と農産物や山菜・野生鳥獣が放射性物質により汚染される事態となった.事故発生から10 年余が経過し,これらの汚染による空間線量,あるいは食品中の放射性セシウムなどの含量は大幅に減少して来ているとされている.しかし食品は安全面から,現在でも行政の関係機関では引き続き抜き取り検査後流通がなされ,管理されている現状である....

    DOI 機関リポジトリ

  • マルチコンテキストスクラビングによる順序回路実装

    安藤, 駆, 渡邊, 実, 渡邊, 誠也 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 47-48, 2023-02-16

    ...福島第一原子力発電所の廃炉作業を行うために,耐放射線デバイスの開発が急がれている.高い放射線耐性を有するプログラマブルデバイスとして,我々は光再構成型ゲートアレイを開発している.複数の回路情報を順番に読み出し動的再構成を行うマルチコンテキストスクラビングを提案する.マルチコンテキストスクラビングは,放射線に起因するソフトエラー,ハードエラーのいずれからも高速に復旧可能なスクラビング手法である.本稿では...

    情報処理学会

  • 柏崎刈羽原子力発電所での冬季上向き雷の観測(2020~2021年度)

    工藤 亜美, 齋藤 幹久, 相良 啓太, 成田 知巳, 藤岡 博文, 今田 剛, 坪井 敏宏, 谷口 栄 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) 143 (2), 118-124, 2023-02-01

    <p>Wind turbines at the coast of Sea of Japan are often exposed to energetic upward lightning flashes in winter, and it is essential to obtain the dataset of parameters for such lightnings for …

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 原発事故に関する予見と対策の可能性

    江副 哲 日経コンストラクション = Nikkei construction (791) 86-88, 2023-02

    ...東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡って東京地裁は2022年7月13日、東京電力の旧経営陣に計約13兆円もの損害賠償の支払いを命じた(資料1、2)。 この判決は賠償額の高額さや、直前の22年6月に最高裁が原発事故に関して被災住民の訴えを認…...

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  • 除染による土壌肥沃度低下とその回復に向けた取り組み(第2 報)

    斎藤 葉瑠佳, 八島 未和 復興農学会誌 2 (1), 24-38, 2023-01-31

    ...<p><tt>東京電力福島第一原子力発電所の事故後,放射性物質によって汚染された農耕地土壌において,主に表土剥離及び客土による除染が行われている。除染後土壌では,有機物含有量が極端に低く,排土除染された層以下の土壌(以下,次表層土とする)においてより肥沃度が高い。耕うんによる客土と次表層土の混合が推奨されているが,実際の圃場では客土と次表層土の混合割合は場所によって不均一であることも多い。...

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  • 福島復興に携わる大学生間の交流「福島飯館学生サミット」の開催

    松野 大河, 圓林 悟, 伊藤 祐貴 復興農学会誌 3 (1), 46-51, 2023-01-30

    ...これは,飯舘村をはじめ福島第一原子力発電所事故で被災した</tt>12 <tt>市町村で別々に活動していた大学生や学生サークルをつなぎ合わせるとともに,飯舘村の活性化につなげることを目的として開催したものである。大阪大学,慶應義塾大学,東京大学,福島大学の</tt>4 <tt>大学の大学生が参加した。...

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  • ウクライナの原子力施設に対する攻撃を国際法に照らして考える

    福井 康人 CISTECジャーナル (203) 273-285, 2023-01

    ...また、被害にあった施設も原子力発電所から研究所まで幅があり、そうした差異を踏まえて、このような事象に対して既存の国際法で保護できるのか、また法的欠缺が無いかにつき検討する。更に、万が一日本で類似事象が発生しても国内法上は法的に問題が無いことを明らかにする。...

    機関リポジトリ

  • 燃料デブリの取り出しとロボット技術

    奥住 直明 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (1), 30-34, 2023

    ...<p> 2020年秋の大会で福島第一原子力発電所廃炉検討委員会が開催した企画セッション「『福島第一原子力発電所廃炉検討委員会』現地状況および活動報告」において「IRIDの研究開発概況」を報告させていただくとともに,その内容を「アトモス」Vol.63 No.3/2021に寄稿させていただいた。...

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  • 核分裂生成物挙動把握により福島第一原子力発電所廃炉作業に貢献するために

    日本原子力学会「福島第一原子力発電所廃炉に係る核分裂生成物挙動」研究専門委員会 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (1), 59-60, 2023

    ...<p> 「福島第一原子力発電所廃炉に係る核分裂生成物挙動」研究専門委員会では,核分裂生成物の挙動を把握することにより,福島第一原子力発電所の廃炉作業,およびソースターム予測技術の向上に貢献することを目標に活動している。今年度は,廃炉作業に係る核分裂生成物挙動に関する課題を抽出するため,事故後の約10年間で得られた情報・知見を整理している。本報では,課題調査方法について紹介する。</p>...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 事故耐性燃料(ATF)開発状況

    山内 景介, 村上 望, 松永 純治, 山口 壮一朗 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (4), 238-242, 2023

    ...<p> 事故耐性燃料の実装化に向けた研究開発は,福島第一原子力発電所での事故以降に開始され,現在も欧米を中心に世界各国で活発化している。本稿では,諸外国における事故耐性燃料の開発状況の概要について紹介する。</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 国際法は,原子力発電所への武力攻撃を抑止できるか。

    福井 康人 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (9), 564-567, 2023

    ...<p> 本稿では,国際法が原子力発電所への武力攻撃を抑止できるかについて,現行の国際法に基づいて解説する。第1点目として,現行の国際法は原子力発電所への武力攻撃についてどのように定められているか。第2点目として,現行の国際法は,原子力発電所への武力攻撃を抑止できるような効力を持っているのか。第3点目として,もし国際法がそのような効力を持っていないのであれば,どのような枠組みや対応が必要か。...

    DOI Web Site

  • 福島第一原子力発電所廃炉作業効率化とソースターム予測精度向上への貢献に向けたFP挙動に関する技術調査

    「福島第一原子力発電所廃炉に係る核分裂生成物挙動」研究専門委員会 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (11), 674-679, 2023

    ...<p> 本研究専門委員会(本委員会)では,東京電力ホールディングス株式会社(東電)福島第一原子力発電所(1F)事故後の核分裂生成物(FP)挙動を予測可能な技術に高めて廃炉作業に貢献することと,1F事故進展事象の把握で得られた情報をソースターム(ST)の予測技術の向上に反映させ,原子炉安全の一層の向上に繋げることを目標とした活動を実施している。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 産業界における人材育成の現状と課題について

    松井 哲也 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (12), 708-710, 2023

    ...<p> 福島第一原子力発電所事故以降,原子力人材の確保と育成が産業界にとって大きな課題になっていることは周知のとおりであり,例えば,原子力人材育成ネットワークの報告によれば,『産業界の人材獲得・育成は将来の事業性を見据えて行われることから,第一に予見性のある原子力将来ビジョンが明確に示されることが重要』と指摘されている。...

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  • 産業界における人材育成の現状と課題について

    松澤 泰弘 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (12), 701-704, 2023

    ...福島第一原子力発電所事故の反省を踏まえ,本社・発電所に分散していた訓練部門を集約して原子力人財育成センターを設置し,「安全意識」,「技術力」,「対話力」の向上に取り組んでいる。また,原子力発電プラントの停止が長期化している状況における運転員の訓練や福島第一原子力発電所の廃炉に関する人材育成の取り組み状況についても紹介する。</p>...

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  • 県外最終処分の実現に向けた放射性物質汚染廃棄物の処理・処分シナリオ分析

    三成 映理子, 山田 一夫, 遠藤 和人, 大迫 政浩 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 9-, 2023

    ...<p>福島第一原子力発電所事故後に行われた除染作業によって発生した放射性廃棄物は、2045年までに福島県外での最終処分実現が計画されている。最終処分の対象である廃棄物、その中でも仮設灰処理施設で溶融処理された熱処理飛灰はセシウムが濃縮されるため、放射能度が高く、処分・処理のシステムの在り方が検討されている。...

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  • 放射線被ばくによる皮膚障害に対するNM-IL-12製剤投与試験の企画準備

    村尾 知彦, 稲野 彰洋, 世利 重実, 西條 広人, 山下 俊一, 長谷川 有史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-D1-, 2023

    ...東京電力福島第一原子力発電所廃炉作業中のβ線核種による汚染事故を念頭におき、想定した試験製剤の使用条件を勘案し、実施場所を福島県立医科大学附属病院とした。試験薬は事前に施設待機させておくこととした。また、類似事故にも備えて高度被ばく医療支援センター(全国6か所)の連携が可能となるように情報共有体制を同時に確認した。...

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  • 除去土壌等の中間貯蔵と再生利用等の進捗状況

    吉田 勝利 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (3), 170-173, 2023

    ...<p> 東京電力福島第一原子力発電所の事故により環境中に放出された放射性物質を取り除く除染作業で発生した除去土壌や廃棄物については,福島県大熊町,双葉町に中間貯蔵施設が整備され,処理・中間貯蔵が行われている。また2044年度までに予定されている除去土壌等の県外最終処分に向け,その処分量を低減するための減容・再生利用等に取り組んでおり,飯館村長泥地区では再生利用の事業が進められている。...

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  • 核兵器不拡散条約(NPT)第10回運用検討会議について

    田崎 真樹子 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (3), 183-186, 2023

    ...<p> 2022年8月1日~26日に米国ニューヨークの国連本部で開催されたNPT第10回運用検討会議最終文書案は,ウクライナの原子力発電所,特にザポリッジャ原子力発電所の安全確保等に関する文言に露国が反対し,当該文書案を採択できずに閉会した。今次会議の主要論点と議論および最終文書が採択されなかった理由の詳細等を紹介する。</p>...

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  • 事故耐性燃料(ATF)の開発状況

    山下 真一郎 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (4), 233-237, 2023

    ...<p> 2011年の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故を契機に,軽水炉の安全性を飛躍的に高めることが期待される事故耐性燃料(ATF)の早期実用化への関心が世界的に高まり,現在,世界中の多くの国々で研究開発が進められている。本稿では,2015年より,経済産業省資源エネルギー庁の支援のもとで進められてきている,国内のATF技術開発の概要を紹介する。</p>...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • PRAの高度化の活動 ―リスク情報の活用に着目したPRAの改善―

    桜本 一夫, 寺本 栄次郎, 竹原 広樹 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (6), 383-387, 2023

    ...<p> 確率論的リスク評価(PRA)は,原子力発電所の設置許可,安全性向上届出において実施されるとともに,原子力発電所の日々の業務における安全性の向上に役立つリスク情報の提供などに活用されている。原子力事業者のリスク情報のプラント業務への適用にあたっては,PRAの品質が重要な要素となる。...

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  • PRAの高度化の活動 ―リスク情報の活用に着目したPRAの改善―

    羽佐田 剛, 今井 俊一, 喜多 利亘, 寳田 翔, 佐藤 輝和, 藤原 大資 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (7), 450-453, 2023

    ...</p><p> 東京電力グループではこれまで柏崎刈羽原子力発電所7号機の各種PRAにおいて,LOCA事象の詳細化やサポート系のモデル化を始めとするさまざまなモデルの高度化を実施している。モデル高度化の過程で,換気空調系機能喪失の基準をより現実的に設定する必要性が更なる課題として見えてきており,継続的な改善に向けて検討を進めているところである。</p>...

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  • 国内における浮体式原子力発電の検討状況

    佐々 大輔, 中野 宏之, 大森 修一, 後藤 章 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (8), 485-488, 2023

    ...<p> 東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故の経験を踏まえて安全性を向上させた原子力発電の一つとして,浮体式原子力発電についての検討を,産業競争力懇談会(COCN)において進めている。特に,COCNでは,運用実績があり,格納容器の小型化が可能なBWR(出力100万kW級のABWR)を浮体式原子力発電として採用した際の工学的課題について検討を進めた。主な検討結果について述べる。</p>...

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  • 再稼働に向けてヒューマン・マシン・システム研究部会に何ができるか?

    渡邉 靖礼 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (11), 651-654, 2023

    <p> 当社では,ヒューマンエラー低減に向けた日常的な取り組みとして,「現場力向上」をスローガンに,作業に潜むリスクを事前に洗い出し対策をとる「リスク想定」の活動や,作業を行うにあたって期待される振る舞いである「基本行動」を根付かせる活動を実施している。</p><p> 2020年に社内ルール化し体系的に取り組んでいる「リスク想定」の実施状況と,自己評価によるリスクマネジメントプロセスの継続的な改…

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  • 低水位で管理されたため池における放射性セシウムの動態

    久保田 富次郎 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 11-, 2023

    ...<p>2011 年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故は,大量の放射性物質の放出を伴う原発事故であり,放出され水系に流出した放射性セシウムの多くは貯水池の底質として蓄積した.本研究では,ため池における放射性セシウムの動態の定量的な把握を目的として,水位が低く管理されたため池を対象として,池に出入りする水の水質を調べ考察した.その結果,低水位で管理されている貯水池は...

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  • 原子力発電所の40年超プラントの再稼動対応および安全な長期運転に向けた経年劣化に関する取り組み

    棚橋 晶 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (2), 97-99, 2023

    <p> 2021年6月29日,関西電力美浜発電所3号機(加圧水型原子炉,定格熱出力82万6千kW)は,新規制基準下において国内初となる40年超運転プラントとして,約10年ぶりとなる再稼動を実現した。再稼動に至るまでには,原子力規制庁による厳格な審査,数多くの安全対策工事の実施,新たに設置した設備等の使用前検査の対応など,美浜発電所の社員ならびにメーカー・協力会社の関係者が一丸となって再稼働に向け…

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  • 福島第一原子力発電所廃炉の現状と技術戦略

    中村 紀吉 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (2), 82-86, 2023

    ...<p> 原子力損害賠償・廃炉等支援機構では,「東京電力ホールディングス㈱福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン」を毎年取りまとめている。2022年10月に取りまとめた技術戦略プラン2022では,中長期ロードマップで示す第2期の最終段階である,燃料デブリの試験的取り出し(内部調査および燃料デブリ採取)の実施に向けた取組状況を示すとともに,第3-①期に向けた技術戦略等を提示している。...

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  • 原子炉用燃材料開発のための照射/照射後試験技術

    土谷 邦彦 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (6), 393-397, 2023

    ...<p> 「2050年カーボンニュートラル」の目標達成に向けて,経済社会の変革に係る施策について検討する「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」において,原子力発電の本格活用に向け,原子力発電所の再稼働や新増設等を進める姿勢が鮮明に示された。...

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  • 避難指示解除地域に暮らす高齢者が肯定的感情を抱く日常生活での経験

    鹿俣 律子, 髙橋 香子, 坂本 祐子 日本在宅ケア学会誌 27 (1), 38-46, 2023

    ...<p>本研究は,東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故による避難の後,避難指示解除地域に帰還し暮らす高齢者が,肯定的感情を抱く日常生活での経験について明らかにすることを目的とした.高齢者10名に半構成的面接を実施し,質的記述的に分析を行った結果,【ふるさとのよさを実感する我が家での生活】【家族や先祖の思いを継ぐ営みに感慨を覚える】【一緒にいられる喜びに浸れる同居・別居家族との団らん】【同じ町外避難...

    DOI Web Site 医中誌

  • 福島県内5か所の一般廃棄物最終処分場で取得した浸出水の定量分析結果

    髙瀨 和之, 日下部 一晃, 国分 宏城 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 475-, 2023

    ...<p>東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射性セシウム(Cs)の一部は福島県内に降下した後、都市ごみ等に付着した放射性Csは廃棄物とともに焼却され、放射性Cs濃度が8000 Bq/kg以下の場合は廃棄物処理法により一般廃棄物処分場に埋設された。そのため、いくつかの一般廃棄物処分場では将来にわたる放射線影響や処分場維持管理費の増大等が懸念されている。...

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  • 東日本大震災被災三県沿岸地域小中学校における震災学習の違い

    齋藤 玲, 邑本 俊亮, 小田 隆史 防災教育学研究 3 (2), 1-23, 2023

    ...県間比較の結果、a)原子力発電所事故は福島県が宮城県よりも、宮城県が岩手県よりもよく扱っ ていること、b)風評被害は福島県が岩手県と宮城県よりもよく扱っている(宮城県と岩手県との 間に違いはなかった)ことが明らかとなった。c)地震・津波等のメカニズムやこころのケアにつ いては、福島県では他県よりも扱う程度が低かった。...

    DOI Web Site

  • 地下水中の微生物群と燃料デブリ模擬物の反応に関する検討

    土津田 雄馬, 大貫 敏彦 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (4), 243-247, 2023

    ...<p> 過酷事故後の福島第一原子力発電所(1F)では,事故発生直後の炉心への海水注水や,建屋内への地下水の流入により,周辺環境中の微生物が原子炉建屋内に侵入している可能性がある。現在は適切な管理により微生物活動は十分に抑制されていると考えられるが,微生物の特性を理解しておくことは廃炉作業のリスク管理において重要である。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 福島廃炉研究国際会議(FDR2022)報告

    FDR2022組織委員会 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (7), 458-461, 2023

    ...<p> FDR2022は,東京電力福島第一原子力発電所(1F)廃炉に特化した国際ワークショップであり,1F事故後の対応拠点であったJヴィレッジで開催された。国内外の英知を結集すべく,5分野にわたるテクニカルセッションならびにパネル討論が行われ,活発な意見交換がなされた。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 国内における浮体式原子力発電の検討状況

    木野 千晶, 手塚 健一 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (8), 489-493, 2023

    ...<p> 東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故の経験を踏まえて安全性を向上させた原子力発電の一つとして,浮体式原子力発電についての検討が,産業競争力懇談会(COCN)において進められている。特に,COCNでは,陸上原子炉として運用実績があり,格納容器の小型化が可能なBWR(出力60万kW級のABWR)を浮体式原子力発電として採用した際の工学的課題について検討が進められた。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 再稼働に向けてヒューマン・マシン・システム研究部会に何ができるか?

    岩垂 功二 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (11), 647-650, 2023

    ...<p> (株)BWR運転訓練センター(BTC)では,50年以上にわたり原子力発電所運転員の育成に寄与してきた。時代の変化に合わせ訓練内容も変遷してきているが,ここでは,現在におけるBTCにおけるBWR運転訓練の取り組みについて紹介する。現在実施している訓練体系および訓練内容を示すとともに,訓練の高度化や運転員以外に提供している訓練についても紹介する。</p>...

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  • <sup>135</sup>Cs濃度と<sup>135</sup>Cs/<sup>137</sup>Cs同位体比の測定の最近の動向

    島田 亜佐子 分析化学 71 (12), 625-633, 2022-12-05

    ...われてきた.その一方で,その測定の難しさから,報じられている半減期が大きな不確かさを持つなど,基本的な性質についてさえ,いまだはっきりしていない核種でもある.また,環境試料中の<sup>135</sup>Cs/<sup>137</sup>Cs同位体比はその起源や導入時期の推定が可能であることから,核実験のグローバルフォールアウトやチェルノブイリ原発の事故などについて研究されてきたが,特に東京電力福島第一原子力発電所...

    DOI Web Site 参考文献42件

  • 安定化体を対象とした最終処分施設構造の検討にむけた技術的課題

    乾 徹 Material Cycles and Waste Management Research 33 (6), 467-476, 2022-11-30

    ...福島第一原子力発電所事故により発生した大量の除去土壌や焼却灰等を対象として,減容化処理やその結果生じる放射性セシウム (Cs) 濃度の低い土壌等を再生資材として利用する戦略,技術システムの検討が現在進められている。一方で,放射性 Cs 濃度の高い処理副生成物や土壌等を最終処分する施設構造の検討も併せて重要となる。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 中間貯蔵施設に搬入された除去土壌等の減容・再生利用技術開発等の今後の取り組み

    馬場 康弘 Material Cycles and Waste Management Research 33 (6), 417-422, 2022-11-30

    ...11 年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故により放射性物質が放出され,広域的に環境が汚染された。 <br> 環境省では,土壌等の除染や汚染廃棄物の処理を行なっており,除去土壌や放射能濃度が 10 万 Bq/kg を超える廃棄物を中間貯蔵施設に輸送している。中間貯蔵施設に搬入されたものについては,中間貯蔵開始後 30 年以内に県外で最終処分することが法律に定められている。...

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  • 廃棄物のセメント固化・固型化技術

    芳賀 和子, 渋谷 和俊, 大杉 武史, 山田 一夫 Material Cycles and Waste Management Research 33 (6), 435-447, 2022-11-30

    ...<br> 本報では,廃棄物のセメント固化・固型化処理技術の現状として,福島第一原子力発電所事故由来の廃棄物のセメント固型化に関する検討,低レベル放射性廃棄物のセメント固化処理の現状,焼却灰のセメント固化技術について紹介し,セメント固化体における重金属の固定化と溶出機構に関する既往の研究成果について概説する。...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 原発被災地における住民の避難・居住地選択の実態

    福田 昌代, 秋田 典子 環境情報科学論文集 ceis36 (0), 209-214, 2022-11-30

    <p>原発事故による避難指示区域からの避難について,浪江町を対象に,どのような地域に住民が避難先してきたのかを明らかにした。浪江町は,原発事故直後に急な避難が求められ,全域避難指示区域となった自治体であり,避難指示区域内では県内避難率,居住率がともに低かった。また,原発事故前からの生活圏や避難元の自治体にアクセスしやすい自治体に住民が多く避難していた。居住制限が発令されていない、比較的避難元に近…

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  • 放射性セシウムを含む廃棄物の固型化マトリックスとしてのジオポリマーの適用性

    佐藤 努, 大矢 裕介, Raudhatul Islam Chaerun, 黒田 知眞, 中林 亮, 工藤 勇, 加藤 和茂, 谷口 雅弘 Material Cycles and Waste Management Research 33 (6), 448-455, 2022-11-30

    ...福島第一原子力発電所の内外で放射性セシウムを含む廃棄物が発生している。これらの廃棄物を安全に保管・運搬・処分するために,どのように処理し安定化体化するのかが大きな課題となってくる。近年,セメントと同じ無機系材料であるジオポリマーが新しい固型化材として注目されるようになってきた。...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 土壌中の放射性Csの挙動と粘土鉱物,土壌有機物の関係

    石川 奈緒 土壌の物理性 152 (0), 25-30, 2022-11-20

    ...放射性Csは,土壌中に存在するCsを選択的に吸着固定できるサイトを持つ粘土鉱物により強く保持されるため,土壌中では非常に動きにくい.一方でその吸着特性は様々な要因に依存する.本解説では,福島第一原子力発電所の事故により発生した放射性物質を含む廃棄物の中でも特定廃棄物の最終処分において,管理型最終処分場に設置された土壌層に関連し,Csの土壌および粘土鉱物への吸着挙動に影響を及ぼすいくつかの因子すなわち...

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  • 2019年~2020年に採取した福島県浪江町における自家消費作物中放射性Cs濃度と内部被ばく線量

    菊池 美保子, 西 康一, 高村 昇, 塚田 祥文 RADIOISOTOPES 71 (3), 185-193, 2022-11-15

    ...<p>福島県浪江町では東京電力福島第一原子力発電所事故後に除染が行われ,2017年3月31日から居住制限区域及び避難指示解除準備区域が解除された東部で,住民の帰還が始まった。2019年と2020年に除染された圃場とその周辺から,自家栽培作物及び自生植物の様々な自家消費作物を採取した。穀類,いも類,豆類,野菜類及び果実類の181試料の放射性Cs濃度を求め,作物摂取による内部被ばく線量を算出した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 除染で生じた土の再生利用に向け実証事業

    日経コンストラクション = Nikkei construction (786) 31-, 2022-09

    ...行政 環境省は、福島第1原子力発電所の事故に伴う除染作業で発生した放射性物質を含む「除去土壌」を、道路盛り土や駐車場の造成に用いる実証事業に着手する。2023年度をめどに実証の成果をまとめ、公共工事で除去土壌の活用につなげたい考えだ。 22年8月3日に…...

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  • はじめに

    齋藤 隆, 山口 紀子 日本土壌肥料学雑誌 93 (4), 206-208, 2022-08-05

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  • 原子力とコミュニケーション

    寿楽 浩太 科学技術社会論研究 20 (0), 24-33, 2022-07-10

    ...<p> 本稿は,本来は「コミュニケーション」の問題として眺め,解こうとするべきではない事柄を「コミュニケーション」の問題と捉え,さらには,あたかもそれが科学技術社会論(STS)の本来の流儀であると錯覚してしまってはいないか,という自己言及的な問いを,原子力分野の事例分析の紹介を通して投げかけるものである.2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故後の放射性物質拡散シミュレーションシステム“SPEEDI...

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  • 森林内の放射性セシウムの残留が住民の森林活動に及ぼす心理的影響

    藤野 正也, 大手 信人 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 50-, 2022-05-30

    ...<p>福島第一原子力発電所の事故によって飛散・降下した放射性物質による汚染が広い範囲で生じ。この10年間で居住地域を中心とした除染事業は各地で進んだが、森林域の除染は居住地の近辺以外ではほとんど行われていない。このことが山菜採りや自己所有森林の見回りなどの森林活動にどのような影響を及ぼすのかを明らかにするため、川俣町の住民を対象にアンケート調査を実施し、1225人から回答を得た。...

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  • スギ樹幹基部における雨水及び溶存態<sup>137</sup>Csの浸透フラックスと樹幹流の影響

    飯田 光, 加藤 弘亮, 篠塚 友輝, 赤岩 哲, 庭野 佑真, Anderson Donovan Aaron, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 46-, 2022-05-30

    <p>森林樹冠に沈着した放射性セシウムは、雨水や落葉により林床へ移行する。特に、樹幹流は幹周辺に雨水を集中させ、放射性セシウムの蓄積量を増加させることが示唆されている。しかし、森林の水文観測に基づき、土壌への放射性セシウムの流入を定量的に評価した研究はない。本研究は、福島県浪江町のスギ林を対象に、樹幹流、樹冠通過雨、土壌浸透水のフラックスを観測するとともに、溶存態<sup>137</sup>Cs…

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  • 森林土壌における降雨浸透水中のCs-137濃度と化学性の関係

    高橋 純子, 日原 大智, 佐々木 拓哉, 井口 啓, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 665-, 2022-05-30

    <p>森林土壌中のCs-137深度分布については多くのデータが蓄積しているが、その下方移行メカニズムに関する実測例は少ない。本研究では、下方移行メカニズムの1つである降雨浸透によるCs-137下方移行量をゼロテンションライシメーターにより評価した。とくに、これまでのモニタリングで得られた深度分布の変化から推定される見かけの下方移行量と比較することで、降雨浸透による移行の寄与率を推定することを試み…

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  • 森林斜面からの水流出の変化と表流水の溶存態Cs-137濃度の関係

    庭野 佑真, 加藤 弘亮, 赤岩 哲, Anderson Donovan, 飯田 光, 中西 美夕, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 663-, 2022-05-30

    <p>河川水に含まれる溶存態放射性セシウムは上流の森林域が重要な供給源と考えられているが,森林源頭部から水系への移行経路や水流出との関係は十分に明らかになっていない。そこで本研究では,福島県浪江町の高沈着量地域に位置する森林源頭部流域を調査対象とし,平水時と出水時の表流水中の溶存態Cs-137濃度を調査した。出水時については詳細な水文観測を実施し,斜面からの水流出の影響を調査した。現地観測は20…

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  • 福島県内のコシアブラにおける放射性セシウム濃度の斜面位置による違い

    香山 雅純, 三浦 覚, 篠宮 桂樹 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 670-, 2022-05-30

    ...<p>東日本大震災に伴う原子力発電所の事故から10年が経過したが、山菜として人気のコシアブラについては高い放射性セシウム濃度を検出しており、現在でも福島県内のほとんどの市町村において出荷制限や自粛がなされている。農作物では、放射性セシウムの吸収はカリウムの施肥によって抑制されることが明らかにされているが、コシアブラの放射性セシウム吸収とカリウムとの関係は不明である。...

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  • 福島県のスギ林における樹木根中のCs-137濃度の深度分布及び転流量の評価

    井口 啓, 佐々木 拓哉, 高橋 純子, 加藤 弘亮, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 690-, 2022-05-30

    ...<p>福島第一原子力発電所事故由来のCs-137は森林土壌中で時間とともに僅かながら下方移行している。しかし、その下方移行の要因は未解明な点が多い。これまでの研究から土壌中のCs-137に対する樹木根中のCs-137の濃度比が土壌深層に向かうにつれ大きくなる傾向が明らかになり、樹木根とくに細根 (太さ2mm以下)の伸長・枯死が土壌中のCs-137の下方移行に寄与する可能性が示唆された。...

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  • 多摩川水系野川における底質中有機物組成分析に基づく放射性セシウムの環境動態調査

    猪瀬 聡史, 永井 義隆, 本多 貴之, 小池 裕也 分析化学 71 (4.5), 269-276, 2022-04-05

    ...<p>2011年に発生した福島第一原子力発電所事故により環境中に放出された放射性セシウムが,関東圏の多摩川集水域でも検出されている.多摩川集水域のなかでも支流の野川では,比較的高濃度の底質中<sup>137</sup>Csが観測されている.また,野川で採取した底質中<sup>137</sup>Cs濃度と強熱減量試験の結果との間に,よい相関があることも確認された.有機物の存在が,野川における底質中<sup...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 原発災害とジェンダー

    清水 奈名子 学術の動向 27 (4), 4_41-4_45, 2022-04-01

    ...本稿では、脆弱性をもたらす数多くの要素のなかでもジェンダーに注目し、2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故を事例として、女性たちの被災経験と支援ニーズが不可視化されている結果、被害の実態把握が困難になっている問題について考察する。</p>...

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  • 福島第一原子力発電所事故から10年

    藤田 玲子 学術の動向 27 (4), 4_20-4_25, 2022-04-01

    ...<p> 福島第一原子力発電所事故(1F事故)から10年が経ち、1F事故の反省から深層防護に基づく安全規制が強化された。原子力を推進する経済産業省(経産省)から分離した原子力規制委員会が安全規制を司る体制に変更され、規制関連の組織の機能と事務は原子力規制委員会に一元化された。...

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  • 原子力安全規制と継続的な安全性向上の課題

    関村 直人 学術の動向 27 (4), 4_12-4_19, 2022-04-01

    ...<p> 福島第一原子力発電所事故の教訓を受けて、新たな原子力安全規制機関が設置された。深層防護は、原子力安全の基本的考え方であるが、その実効性を確保するためには、大規模な自然現象に伴う共通原因故障の取り扱い、過酷事故対策の実効性確保、原子力防災と緊急時対応への備え、さらに不完全な知識に伴う不確実さのマネジメントに加え、多くのステークホルダの間の対話等に多くの課題がある。...

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  • コスト問題からみた原子力発電の現在

    大島 堅一 学術の動向 27 (4), 4_59-4_63, 2022-04-01

    <p> 原子力発電のコスト問題は、発電コストに関する問題と費用負担問題の二つに大別される。前者については福島原発事故発生後の政府の検証が進み、2021年には標準的ケースで11.7円/kWh以上とされた。事故リスク対応費用に関して考慮されていないものがあることから、発電コストは今後も上昇する。一方、費用負担についてみると、電力自由化以前は税と総括原価方式の電気料金を通じて、また電力自由化以降は託送…

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  • 原子力発電所と学問

    吉川 弘之 学術の動向 27 (4), 4_64-4_70, 2022-04-01

    ...<p> 原子力発電所の安全を守りつつ正常に稼働させるのに必要な、科学的知識、技術的知識、それに加えて保存された経験知識の、蓄積と使用に関する状況という視点で考える。...

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  • 大型の岩盤試料を用いた室内繰返し一面せん断試験法の開発と適用性の検証

    日高 功裕, 関口 陽, 石丸 真, 岡田 哲実, 澤田 喬彰, 中村 良太, 横田 克哉, 松居 伸明, 松田 泰治 地盤工学ジャーナル 17 (1), 19-32, 2022-03-01

    ...一方,近年,設計用地震動の増大に伴い,原子力発電所の基礎岩盤や周辺斜面の耐震性評価において,岩盤の破壊を考慮できる動的非線形解析手法の開発が進められているが,実物に対する実績が少なく,検証用のデータも不足している。...

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  • 福島県および川内村で採取した食材4 品目の放射性セシウム134・137 含量の10 年間の推移

    桑守 豊美, 宮地 洋子, 桑守 正範, 荒井 冨佐子, 尼子 克己, 原田 浩二, 小泉 昭夫, Kuwamori Toyomi, Miyachi Youko, Kuwamori Masanori, Arai Fusako, Amako Katumi, Harada Kouji, Koizumi Akio 仁愛大学研究紀要. 人間生活学部篇 (13) 39-46, 2022-02-20

    ...2011 年3 月11 日,東日本大震災に伴い発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故では,広範な地域と,農産物や,山菜・野生鳥獣 が放射性物質により汚染される事態となった.住民が健康な生活を送り,食材を安心して安全に摂取できる状況になることが切望される.福島県の10 年間の放射能の汚染状況の変化に併せて,我々が,福島県の川内村の同じ場所で,2012 年から2021 年まで採取した野生のわらび,ふき...

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  • 原子炉廃炉措置に向けた遠隔レーザ分析技術

    大場 弘則, 若井田 育夫, 平等 拓範 電気学会誌 142 (2), 77-80, 2022-02-01

    ...<p>1.はじめに</p><p>東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉措置においては,世界でも例のない事故炉からの核燃料物質や構造体の溶融混合物(溶融燃料デブリ)等の安全かつ円滑な取り出しが求められている。光をプローブにし,応答光を解析するレーザ遠隔・迅速・非接触・直接・</p>...

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  • 深刻な原発事故を乗り越えて 再びその土地で暮らすために

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2021 (2022.2), 3-7, 2022-02-01

    ...過去に経験したことのない深刻な原子力発電所事故に見舞われたウクライナと日本が、国際共同研究でこの新たな課題に挑む。環境を正確に把握できる観測手法を確立し、再びその土地で暮らし続けるための道を模索する。今後起こるかもしれない万が一の事態に備え、その知見を積み重ね、次世代につなぐ。</p>...

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  • 除染による土壌肥沃度低下とその回復に向けた取り組み(第1 報)

    八島 未和, 斎藤 葉瑠佳, 菊地 悠汰 復興農学会誌 2 (1), 11-23, 2022-01-31

    ...<p><tt>東京電力福島第一原子力発電所事故後放射性物質によって汚染された農耕地土壌では,主に表土剥離及び客土による除染に伴い,土壌肥沃度が低下した。本研究では,福島県伊達郡川俣町山木屋地区の農家圃場を対象とし,</tt>1. <tt>客土と除染以前から存在していた下層土を比較し,肥沃度低下の実態を調査した。</tt>2....

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  • トリチウムによるDNA損傷のメカニズム――二本鎖切断の蛍光顕微鏡観察およびシミュレーション

    藤原 進, 波多野 雄治, 中村 浩章 日本物理学会誌 77 (1), 35-41, 2022-01-05

    ...<p>トリチウム(三重水素,<sup>3</sup>HあるいはTと表記)は,極めて低いエネルギーのβ線と反ニュートリノを放出する放射性の水素同位体である.自然界では地球に降り注ぐ宇宙線と大気との核反応により生成される.また原子炉でも生成される.生体試験用のトレーサーや蛍光物質を用いたライトなどにも利用されており,高純度のトリチウムは,核融合反応の燃料にもなる.福島第一原子力発電所の処理水中にも存在しており...

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  • 福島第一原子力発電所 ~事故後10年の歩み~

    佐藤 学, 川崎 晋平 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (3), 137-144, 2022

    ...<p> 福島第一原子力発電所の廃炉作業は,福島第一原子力発電所事故以降,「緊急的に取り組まざるを得ない状態」から「未踏の領域に計画的に取り組む局面」に直面している。</p><p> 「復興と廃炉の両立」の大原則の下,廃炉中長期実行プランに従い安全・着実かつ計画的・合理的に廃炉作業を進めるとともに,地域および国民の皆さまへ廃炉作業の今後の見通しをより丁寧にわかりやすく伝えていく。</p>...

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  • 福島での甲状腺検査の進捗状況について

    志村 浩己 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (1), 11-16, 2022

    ...<p>東日本大震災に引き続いて発生した福島第一原子力発電所事故により,主に福島県内に放射性物質が飛散し,福島県民において小児甲状腺がんが心配されたため,福島県民健康調査の詳細調査として甲状腺検査が震災の約半年後に開始された。...

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  • 福島での超音波検査の立ち上げについて

    鈴木 眞一 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (1), 6-10, 2022

    ...<p>2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島県県民健康調査の一つとして福島県民に超音波検査による甲状腺検査が実施されすでに10年を経ている。そこで当時責任者であった筆者が,今までに経験のなかった大規模検査を立ち上げ実施した経緯について述べる。...

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  • 放射線防護に関する学会連携活動と今後の展開

    高田 千恵 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (8), 442-445, 2022

    ...<p> 2011年の福島第一原子力発電所事故の際,多くの専門家がさまざまな場面-環境放射線・放射能モニタリング,被災地域や避難先における住民サーベイ,生活環境における除染等の活動等-で活躍した。...

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  • シビアアクシデント解析・実験の最新技術動向

    間所 寛, 永江 勇二 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (9), 500-503, 2022

    ...<p> 原子炉過酷事故解析などによる福島第一原子力発電所の事故進展解析では,特に原子炉圧力容器(RPV)下部ヘッドの破損から燃料デブリのペデスタル底部への流出に関して不確かさが大きく,モデル高度化が喫緊の課題となっている。...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 2022 WiN-Global年次大会の開催とWiN-Globalの活動について

    小林 容子 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (12), 691-696, 2022

    ...「福島第一原子力発電所事故から11年が経過した廃炉と復興の進展」をテーマに,コミュニケーション戦略,廃止措置,カーボンニュートラル,ジェンダー・バランスなど最近の話題に関して活発な議論が行われた。本稿では,年次大会の内容を報告するとともに,最近のWiN-Globalの活動,海外の原子力界におけるダイバーシティ,ジェンダー・バランスの取り組みについて紹介する。</p>...

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