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検索結果 2,034 件

  • 福島第一原子力発電所事故後の高齢者における被災自治体への帰還と心身機能の関連

    森山 信彰, 伊東 尚美, 古山 綾子, 佐藤 美佳, 坪倉 正治 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 140-140, 2024-03-31

    ...また、これまで報告されている長期避難に伴うメンタルヘルスへの悪影響と同様の結果が本研究でも示された。本研究の結果を受けて、運動を取り入れたサロンなどの交流の機会や家庭菜園の場を設けるなどして、避難高齢者の運動機能とメンタルヘルスの悪化を防ぐことが有益であると考えられる。対象者の心身機能の評価や向上のための個別性のある介入の実施など、理学療法士が地域において期待される役割は大きい。...

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  • 月経痛に対する予防理学療法の可能性

    漆川 沙弥香, 森 明子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 16-16, 2024-03-31

    ...なかでも原発性月経困難症は「骨盤に識別可能な病理学的変化がない場合に起こる下腹部の痙攣性疼痛」と定義され,原因は「子宮内膜から放出されるプロスタグランジンの産生量増加がもたらす子宮筋の過剰収縮による虚血」とされる。虚血が原因の月経痛に対し,理学療法士がアプローチできる手段の一つに運動療法がある。...

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  • 肝細胞癌治療中に偶発的に発見された肺癌肉腫芽腫様亜型の1例

    前田 愛, 野島 雄史, 最相 晋輔, 清水 克彦, 中田 昌男 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 119-124, 2024-03-15

    ...<p>癌肉腫の中でも稀である肺癌肉腫芽腫様亜型を経験したので報告する.症例は72歳男性.肝細胞癌術後再発と術後気管支胆汁瘻の経過観察中に右肺下葉に28 mmの結節を指摘された.CTガイド下生検にて多形癌や癌肉腫が疑われ,原発性肺癌の診断で手術を施行した.術中所見では右下葉と横隔膜は気管支胆汁瘻の影響で強固に癒着しており,下葉部分切除術となった.腫瘍は横紋筋肉腫成分と上皮成分のH-FLACが混在しており...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 原発不明がんに対するリキッドバイオプシーによるメチル化解析

    三澤 清, 山田 智史, 竹内 一隆, 森田 浩太朗, 瀧澤 義徳 日本気管食道科学会会報 75 (1), 1-7, 2024-02-10

    ...現段階では,リキッドバイオプシーにおける課題は多くあるが,臨床研究を活性化するキーファクターになることは言うまでもなく,医師の役割を含めた医療システムに変化をあたえるツールになると期待される。</p>...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • マイクロ水力発電

    須原 淳 電気学会誌 144 (2), 88-91, 2024-02-01

    ...<p>1.はじめに</p><p>東日本大震災,福島原発事故によって,原子力発電に依存したCO<sub>2</sub>削減とエネルギー確保の両立が困難になった我が国において新たな電力源の確保は喫緊の課題であり,運転時にCO<sub>2</sub>を排出しない再生可能エネルギーへの期待が高まっている。なかでも水力発電は,太陽光発電,風力</p>...

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  • 肺転移を生じた原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫の 1 例

    杉本 紘子, 高須 啓之, 山本 薫, 下村 裕 西日本皮膚科 86 (1), 51-54, 2024-02-01

    ...遺伝子再構成では T 細胞受容体 C<i>β</i>1 鎖および <i>ɤ </i>鎖 J<i>ɤ </i>鎖でモノクローナルな遺伝子の再構成を認めた。造影 CT では全身の転移の所見はなく,末梢血に異型リンパ球はみられなかった。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 痔瘻癌早期診断のための特徴的臨床所見の検討

    鈴木 優之, 指山 浩志, 鈴木 綾, 高野 竜太朗, 坪本 敦子, 中山 洋, 安田 卓, 小池 淳一, 堤 修, 浜畑 幸弘 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (1), 13-21, 2024

    ...</p><p>結論</p><p>早期診断に有用な所見として①広範囲の著しい硬結②ドレナージで軽快しない疼痛③ムチン様分泌④特徴的MRI/EAUS所見の4項目が挙げられた.1項目でも合致する場合,痔瘻癌を強く疑い積極的な生検を施行すべきと考える.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 当科において外科切除を施行した頭頸部領域原発未分化多形肉腫症例の検討

    松本 吉史, 小村 豪, 江口 紘太郎, 坂井 梓, 坂井 利彦, 渡邉 嶺, 三輪 好, 相原 勇介, 林 崇明, 森 泰昌, 吉本 世一 頭頸部外科 33 (3), 319-324, 2024

    ...断端陽性でも術後放射線療法は十分な照射線量が確保できれば,局所制御に寄与する可能性がある。遠隔転移に対する薬物療法の開発が今後の課題であると考えられた。...

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  • ペプチド受容体放射性リガンドを用いた膵NENの診断と治療

    細野 眞 膵臓 38 (6), 375-380, 2023-12-28

    ...の中でイメージングは治療方針決定に大きな役割を果たす.またPRRTは安全かつ有効な治療であり,わが国では原発臓器の制約なくNENの治療に用いることができる.現状ではセカンドライン以降に位置づけられるがファーストラインとしての使用や4回投与を超える追加治療も検討されていくであろう....

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 左肺上葉切除後に腎梗塞を発症した1例

    高梨 碧, 大橋 千裕, 田内 俊輔 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (7), 646-649, 2023-11-15

    ...の既往はなく,術前に凝固系異常を認めなかった.発症後の経胸壁心臓超音波でも異常は認めず,原因としては手術に伴う左上肺静脈断端の血栓形成が考えられた.抗凝固療法を開始し,発症時低下した腎機能は経時的に改善を得た.左肺上葉切除後の腎梗塞の発症は非常に稀であるが,今回経験したため報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 小腸原発肝様腺癌の1例

    財津 雅昭, 植村 一仁, 三國 夢人, 石塚 千紘, 南波 宏征, 谷 安弘, 花本 尊之, 外丸 詩野, 松岡 伸一 日本消化器外科学会雑誌 56 (11), 615-621, 2023-11-01

    ...も確認されたので小腸部分切除,リンパ節郭清を施行した.病理組織学的検査で小腸原発肝様腺癌の診断となった.術前の血液生化学検査でCA19-9は1,179 U/mlと高値を示したが,術後2か月目には78.6 U/mlまで低下した.しかし,術後4か月目に門脈腫瘍栓および肝転移が確認され,術後6か月後に癌死した.希少癌である小腸癌のなかでもまれである肝様腺癌を経験したので報告する....

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  • 気胸の手術を契機に癌性胸膜炎の診断に至った1例

    徳永 拓也, 今村 信宏, 上田 和弘, 梅田 翔太, 梅原 正, 佐藤 雅美 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (6), 569-574, 2023-09-15

    ...認めなかった.囊胞性病変のない肺表面からのリークを複数箇所に認めた.悪性疾患の可能性を考慮し壁側胸膜と肺を生検し,原発性肺腺癌による癌性胸膜炎と診断した.術前画像検査や術中肉眼所見で異常がない場合でも,不自然な難治性気胸に対して組織生検を考慮することが重要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 肝臓外科とサルコペニア

    海道 利実 日本消化器病学会雑誌 120 (9), 738-745, 2023-09-10

    ...<p>肝臓外科手術は,原発性肝癌や転移性肝癌などに対して施行される肝切除術と非代償性肝硬変や急性肝不全などに対して施行される肝移植に大別される.これら肝臓外科手術患者は一次性サルコペニアや二次性サルコペニアを有していることが多く,術前サルコペニアや筋肉の質低下,内臓脂肪肥満などの体組成異常は術後予後不良因子である.しかし,術前低骨格筋量症例であっても,周術期栄養療法により予後が改善し,肝移植患者でも...

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  • 高齢肺癌患者の身体機能とADLの手術前後の変化

    石井 伸尚, 篠原 悠, 田口 真希 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 31 (3), 322-327, 2023-08-31

    ...<p>高齢者はがん手術後の回復遅延,術後合併症,ADL低下のリスクが高いとされている.本研究では高齢群と非高齢群に分け,肺癌手術前後の運動耐容能,身体機能・ADLの特性,手術前後における身体機能・ADLの変化率を比較した.対象は原発性肺癌の診断で肺切除術を受けた患者46名(高齢群22名,非高齢群24名)とした.カルテより患者背景(年齢・呼吸機能など),手術関連因子(術式・手術時間など),手術前後の身体機能...

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  • 現場に根ざした復興農学会

    溝口 勝 復興農学会誌 3 (2), 1-1, 2023-07-31

    ...帰村したからにはいつまでも失望していてはいけない,こんなことで諦めていたんでは天明の飢饉の時に生き残ったご先祖さんに申し開きが立たない,自分の子孫たちに原発事故の時に爺さんが諦めたから自分たちはいま違う場所に住んでいるんだなんて事は言われたくないとか,農家の後継ぎとしての責任感がにじむ言葉を何度も聞きました。...

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  • 福島県富岡町・大熊町での緑肥利用による土壌劣化からの復興の現状

    佐藤 孝 復興農学会誌 3 (2), 29-35, 2023-07-31

    ...<p><tt>福島県富岡町および大熊町は福島第一原発の南西部に位置し,原発事故の際は放射性物質により広範囲の地域が汚染され,住民の避難が余儀なくされた。帰宅困難地域が解除された地域の農地は除染され,農業復興が進みつつあるが課題は多い。除染後農地には窒素肥沃度が低い山土(山砂)が客土されている場合が多く,地力低下による生産性の低下が懸念されており,堆肥や緑肥などによる地力回復が提案さている。...

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  • 囊胞形成を伴う大網原発消化管間質腫瘍の1例

    上坂 侑子, 三木 友一朗, 吉井 真美, 田村 達郎, 豊川 貴弘, 田中 浩明, 李 栄柱, 大平 雅一, 前田 清 日本消化器外科学会雑誌 56 (6), 356-365, 2023-06-01

    ...大網原発GISTは極めてまれである.過去の報告例では3割以上が囊胞を伴い,大網や腸間膜に存在する囊胞を伴う多血性腫瘤はGISTを念頭に置く必要がある....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献44件

  • 第2回 原発性硬化性胆管炎に対する移植治療 原発性硬化性胆管炎に対する肝移植

    赤松 延久 胆道 37 (2), 257-264, 2023-05-31

    ...<p>非代償性肝硬変に至った原発性硬化性胆管炎(PSC)は肝移植が唯一の選択枝である.脳死肝移植においては,Child-Pugh C以上が適応とされ,生体肝移植ではChild B相当でも適応である.日本の肝移植においてPSC患者が占める割合は5%であり,2021年末までに372例のPSCに対する肝移植が実施された.PSCレシピエントの移植後1,5,10年生存率は84%,74%,60%であり,他の移植患者...

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  • ワラビの地上部と地下部における<sup>137</sup>Cs量の季節変化について

    長峯 秀和, 小林 勇介, 小川 秀樹 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 676-, 2023-05-30

    ...<p>福島県内のワラビは、原発事故から11年が経過した現在でも出荷制限となっている市町村があり、原発事故以前の生産量には戻ってはいない。本研究では、ワラビの放射性物質汚染対策の参考とするため、ワラビの地上部と地下部の<sup>137</sup>Cs量の季節変化を把握することを目的として調査を行った。...

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  • 新水産基本計画と水産科学:現場と政策の乖離を埋めるために必要な研究とは

    牧野 光琢, 石川 智士, 北門 利英, 片山 知史, 三浦 秀樹, 中田 薫, 西田 宏, 板谷 和彦, 工藤 貴史, 金柱 守, 大石 太郎, 桑村 勝士, 竹村 紫苑, 鷹﨑 和義, 副島 久実, 堀 正和, 塩原 泰, 森下 丈二 日本水産学会誌 89 (3), 279-286, 2023-05-15

    ...なお,水産資源評価・管理に特化したシンポジウム等は別学会(日本学術会議,水産海洋学会等)でも企画されており,また,増殖,利用加工,環境保全,教育などについては,それぞれ水産学会内に別委員会がある。...

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  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    ...その他の部位に明らかな腫瘤性病変は指摘できず,PET-CTでも肝腫瘤以外に異常集積は認めなかった。腫瘍生検により肝原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;以下DLBCL)と診断された。DLBCLの肝原発病変は非常に稀であり未だ報告数が少ないのが現状である。今回,造影超音波検査が診断に有用であったDLBCLの症例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 喫煙による肺胞マクロファージへの影響と喫煙中止後の回復機構

    中田, 帆浪, 竹内, 実 京都産業大学総合学術研究所所報 17 145-161, 2023-03-10

    ...超微形態構造は,喫煙により偽足の消失と細胞内に封入体が観察され,8週目でも封入体が残存し,回復は認められなかった。細胞内自家蛍光は,喫煙により増強したが,4週目,8週目で徐々に回復傾向が認められた。CD11c表面抗原発現は,喫煙による影響は認められなかった。TNF-α mRNA 発現は,喫煙により有意に減少し,その後4週目,8週目でも回復は認められなかった。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • Pegfilgrastimによる薬剤性大動脈炎を合併した脾原発B細胞性リンパ腫の1例

    髙田, 尚志, 田中, 康博, 田村, 啓人, 岡, 智子, 直川, 匡晴 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 40 39-45, 2023-03-01

    ...認めたため同日入院となった.抗菌薬点滴を開始したが症状は改善なく, 第8病日よりプレドニゾロン30㎎/日内服を開始した.症状は速やかに改善し第18病日のCT検査でも軟部組織陰影は縮小, 第22病日に退院となった.外来でプレドニゾロンを減量・中止したが症状の再燃は認めていない....

    機関リポジトリ 医中誌

  • 認知されにくい災害被害を記憶にとどめる

    島薗 進 学術の動向 28 (3), 3_60-3_62, 2023-03-01

    ...<p> 東日本大震災が引き起こした被害のなかでも、福島原発事故による被害は認知されにくい側面をことに多く含んでいる。被害がどのような範囲に及び、どれほどの程度のものかは、原発災害をめぐる数多くの裁判で争われてきている。対立する見方が併存する状況が続かざるをえないのだ。...

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  • 初発時に高度虚脱を呈する原発性自然気胸の手術適応

    今村 智美, 坪島 顕司, 大橋 康太, 栗原 正利 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (1), 2-7, 2023-01-15

    ...を軽度・中等度虚脱群と高度虚脱群の2群にわけ,両群の再発率および再発時の肺虚脱度を比較検討した.両群の再発率はそれぞれ45.3%,51.5%であり有意差はなかったが,再発時の高度虚脱の発生率はそれぞれ9.8%,40.0%で有意差を認めた.初発時に高度虚脱を呈した症例は再び高度虚脱となることが示唆され,高度虚脱を呈したPSPでは初発時でも積極的に手術療法を考慮することが望ましい....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 術前に病理診断し得た肝外胆管原発神経内分泌癌の1例

    田島 万莉, 西川 貴広, 白水 将憲, 早川 真也, 柳澤 直宏, 名倉 明日香, 榊原 聡介, 小島 伊織, 野々垣 浩二 日本消化器病学会雑誌 120 (1), 96-103, 2023-01-10

    ...<p>症例は70歳,女性,黄疸を主訴に来院.画像検査にて,胆管拡張および遠位胆管腫瘤を認め,閉塞性黄疸と診断.内視鏡的逆行性胆管造影にて,遠位胆管に平滑な類円形腫瘤を認め,経乳頭的胆管生検にて神経内分泌癌(NEC)と診断.遠隔転移を認めず,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行,切除検体病理組織でも,NECと診断された.胆管生検にて胆管原発NECと診断し得た1例を経験したので報告する.</p>...

    DOI PubMed 医中誌

  • 分子腫瘍マーカー検診と腹部超音波検診で発見された大きな子宮腺筋症の1例

    柴田 信博, 中田 浩史, 中嶋 啓雄, 高橋 正秀, 大久保 智治 人間ドック(Ningen Dock) 37 (5), 815-818, 2023

    ...<p> 血清CA125値(以下CA125)の異常高値は,卵巣がん,腹膜がんや子宮体部の悪性腫瘍の存在を示唆する.一方まれではあるが,子宮筋腫や子宮腺筋症などの良性子宮腫瘍や巨大な子宮筋腫を合併した原発性腹膜がんとの併存例でも異常高値を呈する症例が報告されている.症例は50歳女性.人間ドック健診の一環として,分子腫瘍マーカー検診と腹部超音波検診を受け,CA125の異常高値と8cmに肥大した子宮を指摘され...

    DOI Web Site 医中誌

  • 副甲状腺癌の診断と治療~内科~

    田口 真帆, 間中 勝則, 槙田 紀子 日本内分泌外科学会雑誌 40 (2), 70-75, 2023

    ...<p>副甲状腺癌は副甲状腺腫瘍の中でも約1%と非常に稀な疾患である。これまで診断や治療において統一された見解がなかったが,近年,エビデンスが蓄積しつつある。...

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  • 小児頭蓋外胚細胞腫瘍に対する治療戦略の進歩と課題

    狩野 元宏, 黒田 達夫 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (3), 220-227, 2023

    ...<p>胚細胞腫瘍(Germ Cell Tumor; GCT)は性腺のほか,正中を中心に多様な臓器が原発部位となる腫瘍の一群である.発症年齢や原発部位によって好発する組織型や治療反応性が異なるため,小児腫瘍医が扱うGCTは非常に多様で,複数の病期分類から適切なものを選択して評価し,治療にあたらなければならない.腫瘍マーカーとしては乳酸脱水素酵素,αフェトプロテイン,ヒト絨毛ゴナドトロピンが代表的だが,...

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  • 肩甲骨外側の interval node に転移を認めた背部悪性黒色腫の 1例

    楠 恵, 荒川 幸保, 高島 彩加, 沢田 広子, 丸山 彩乃, 小森 敏史, 浅井 純, 加藤 則人 皮膚の科学 22 (3), 202-207, 2023

    ...<b>Interval node </b>とは所属リンパ節と原発巣の間にあるリンパ管に沿って存在するリンパ節を指す。<b>interval node </b>への転移の頻度は所属リンパ節への転移の頻度と同程度と報告されている。 また所属リンパ節に転移を認めず,<b>interval node </b>のみに転移を認める場合もある。...

    DOI 医中誌

  • 放射線被ばくによる皮膚障害に対するNM-IL-12製剤投与試験の企画準備

    村尾 知彦, 稲野 彰洋, 世利 重実, 西條 広人, 山下 俊一, 長谷川 有史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-D1-, 2023

    ...【考察】日本国外では、被ばく医療は核戦争や原発事故による大規模な傷病者発生も想定し、産官学に軍を加えた体制で、医薬品開発や医療開発が行われている。本企画は海外企業からの問い合わせにより立上げが始まった。本邦でも同様にpreparednessを意識した、開発促進策を持てることを期待したい。</p>...

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  • 腎移植患者の高度石灰化を伴う総腸骨動脈出血に対する血管テープ止血術

    南木 浩二, 徳本 直彦 移植 58 (Supplement), s306_3-s306_3, 2023

    ...原発性アルドステロン症による高血圧からの腎硬化症と糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析歴13年9か月。脱感作療法として血漿交換4回後に妻をドナーとした血液型不適合腎移植を施行。総腸骨動静脈を剥離した際に動脈壁を損傷。高度石灰化のため複数種類の縫合針が貫通せず、タコシールを用いた圧迫でも出血の勢いは収まらず、最初はピンホール大の損傷が次第に5mm径まで拡大。...

    DOI 医中誌

  • オルガノイドを用いた呼吸器疾患研究の最前線

    出口 清香, 高山 和雄 日本薬理学雑誌 158 (1), 71-76, 2023

    ....呼吸器オルガノイドは自己複製能を有する三次元の呼吸器様構造物である.また,多能性幹細胞および組織幹細胞から樹立された呼吸器オルガノイドは元の個人の遺伝情報を引き継ぐため,遺伝性呼吸器疾患研究に活用されている.様々な遺伝性呼吸器疾患のなかでも,嚢胞性線維症や原発性線毛運動不全症,肺胞蛋白症,ヘルマンスキー・パドラック症候群の再現が呼吸器オルガノイドを用いて実施されており,その病態の一端をin vitro...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 自己免疫性膵炎およびIgG4関連硬化性胆管炎の組織学的特徴と画像所見との関連性

    能登原 憲司 超音波医学 50 (1), 55-68, 2023

    ...<p>自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis:AIP)は,膵癌に類似した腫瘤形成性炎症性病変を特徴とする.1型AIPはIgG4関連疾患の膵病変で,画像診断でも確認できる特異な組織像を示す.膵臓を囲む帯状の肥厚性病変である被膜様構造(capsule-like rim)は,リンパ球,形質細胞の浸潤と線維化からなり,しばしば花筵状線維化(storiform fibrosis)が確認...

    DOI Web Site 参考文献118件

  • SurePath<sup>®</sup> 液状化検体を併用した耳下腺原発粘表皮癌の穿刺吸引細胞診の 1 例

    牧野 諒央, 河原 明彦, 安倍 秀幸, 髙瀬 頼妃呼, 村田 和也, 熊谷 天斗, 古田 拓也, 内藤 嘉紀, 秋葉 純 日本臨床細胞学会雑誌 62 (5), 252-257, 2023

    ...細胞像は粘液とリンパ球を背景に,異型に乏しい粘液細胞と中間細胞の混在した集塊がみられた.細胞形態より粘表皮癌が疑われたため,LBC 残余検体を用いたセルブロック標本による <i>MAML2</i> FISH 検査が施行された.その結果,腫瘍細胞に split signal(48%)が確認され,術前報告は唾液腺細胞診ミラノシステムに従い,悪性(malignant),低悪性度粘表皮癌と診断した.切除検体でも...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 健診を契機に発見された後腹膜海綿状血管腫の1例

    櫻井 太郎, 種村 匡弘, 松本 謙一, 東 重慶, 古川 陽菜, 三宅 正和 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1520-1526, 2023

    ....術前生検は腫瘍細胞播種の危険性を考慮し,実施しなかった.手術は開腹腫瘍切除術を施行した.病理組織学的所見では海綿状血管腫と診断された.後腹膜原発の血管腫は後腹膜腫瘍のうち約1~3%と稀な疾患である.他部位原発の海綿状血管腫とは異なり造影効果に多様性があるため,術前診断に苦慮する症例が多い.本症例でも画像所見による術前診断は困難であった.典型的な画像所見を示さない後腹膜腫瘍病変の鑑別にも後腹膜海綿状血管腫...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 原発性硬化性胆管炎に対する内視鏡的診断・治療

    水野 卓, 伊佐山 浩通, 持田 智 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (5), 478-485, 2023

    ...<p>原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis:PSC)は,肝内外の胆管にびまん性・多発性に線維性狭窄をきたし,胆汁うっ滞から肝硬変に至る原因不明の疾患である.肝移植以外に根本的な治療方法がなく,また胆管癌の高危険群でもあり,本邦では指定難病の1つとされている.PSCの診断はその特徴的な胆管像に基づいてなされるが,細菌性胆管炎のリスクを考慮し,まずは低侵襲な核磁気共鳴胆管膵管撮影...

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  • PETを用いた肺癌画像診断と今後の展望

    新家 崇義 四国医学雑誌 79 (1.2), 67-72, 2023

    ...</p><p> 2002年4月より,肺癌診療でもF-18フルオロデオキシグルコース(fluorodeoxyglucose,以下FDG)を用いた保険診療が行われている。...

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  • ミニパブリクス型熟議における参加者の公平性の検証

    辰巳 智行, 中澤 高師 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 1P5OS16b05-1P5OS16b05, 2023

    ...その結果、年齢[世代]ではいずれの項目でも有意差が無かったが、教育歴では課程を経るごとに意見のDQIスコアが高くなった。性別では女性の発言数が少なくなるものの、意見、理由、感情の 3項目でDQIスコアが高くなる傾向が明らかになった。</p>...

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  • cN0舌癌における予防的頸部郭清術の有効性

    柳本 惣市, 梅田 正博, 栗田 浩, 桐田 忠昭 日本口腔腫瘍学会誌 35 (3), 83-88, 2023

    ...日本口腔腫瘍学会でも共同研究委員会が設置され,様々な研究が行われており,本総説ではそのひとつである,「cN0舌癌に対する予防的頸部郭清術の前向き観察研究(略称:END-TC)」について,研究に至った背景と研究プロトコールの概要について述べる。本研究は多機関共同前向き観察研究である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 中枢神経原発悪性リンパ腫に対する診断・治療update

    篠山 隆司, 田中 一寛, 長嶋 宏明 Japanese Journal of Neurosurgery 32 (3), 163-171, 2023

    ...<p> 中枢神経原発悪性リンパ腫 (PCNSL) は非典型的な画像所見も多く, 診断に難渋することも多い. 最近, 髄液バイオマーカーやリキッドバイオプシーによるDNA検査が有用であると報告されており, 生検困難な症例では非常に有用である....

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  • 診断治療に難渋した甲状腺原発扁平上皮癌症例からの考察

    竹内 錬太朗, 赤松 摩紀, 渡部 佳弘, 北村 寛志, 上斗米 愛実, 岡 愛子, 金井 健吾, 岡野 光博, 野口 佳裕, 潮見 隆之, 大西 かよ子, 今西 順久 頭頸部外科 33 (2), 233-241, 2023

    ...甲状腺癌の中でも扁平上皮癌は予後不良かつまれな組織型であり,未分化癌以外にも著しく進行の速い組織型があることを念頭に置いて診療にあたることが肝要である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • MEN1に伴う原発性副甲状腺機能亢進症術後の長期成績

    大場 崇旦, 井地 瞭子, 清沢 奈美, 網谷 正統, 清水 忠史, 小野 真由, 金井 敏晴, 伊藤 研一 日本内分泌外科学会雑誌 40 (4), 241-245, 2023

    ...全摘+自家移植症例でも過剰腺での再発例を認めた一方,術中に同定できない副甲状腺を温存する亜全摘は全摘+自家移植術と比べて,永続的副甲状腺機能低下症の発症率が低く,また長期に渡り再発も認めなかったことから,長期間に渡る血清Ca値の正常化を達成しうる術式である可能性がある。</p>...

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  • わが国におけるじん肺に合併した肺がんの労災補償制度の変遷

    日本産業衛生学会労働衛生史研究会, 石井 義脩, 相澤 好治, 岸本 卓巳, 堀江 正知, 永野 千景, 清水 英佑 産業衛生学雑誌 advpub (0), 2023

    ...肺患者の肺がんについて医療実践上の不利益があるとして実効ある保護施策を提言したことを踏まえて,じん肺管理区分が管理4又は管理4相当の者に発生した肺がんを業務上と認める通達が出された.この頃よりじん肺患者の肺がんの労災認定をめぐる裁判も提起されるようになった.1997年に国際がん研究機構(IARC)が結晶質シリカをグループ1「ヒトに対する発がん性がある」に位置づける評価替えを行ったことを契機として,国内でも...

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  • 膵頭部の胆管癌と膵癌の鑑別:病理診断から

    平林 健一 日本消化器病学会雑誌 119 (12), 1073-1080, 2022-12-10

    ...<p>膵頭部の胆管癌と膵癌の鑑別は,病理でもしばしば困難である.両者を鑑別する明確な病理診断基準はなく,個々の病理医によって重視する鑑別ポイントは異なる.免疫組織化学や分子生物学的手法でも厳密に両者を鑑別することは難しいが,高い特異度を示す複数のマーカーを用いた鑑別方法がいくつか報告されている.また,鑑別が困難であることから,膵頭部領域の腫瘍を包括したスーパーファミリーやPRAIO(傍乳頭領域原発特定困難腺癌...

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  • <sup>135</sup>Cs濃度と<sup>135</sup>Cs/<sup>137</sup>Cs同位体比の測定の最近の動向

    島田 亜佐子 分析化学 71 (12), 625-633, 2022-12-05

    ...<p><sup>135</sup>Csは高レベル放射性廃棄物の安全評価上の重要核種であることから,使用済燃料中濃度を定量し計算結果と比較して計算コードの改良が行われてきた.その一方で,その測定の難しさから,報じられている半減期が大きな不確かさを持つなど,基本的な性質についてさえ,いまだはっきりしていない核種でもある.また,環境試料中の<sup>135</sup>Cs/<sup>137</sup>Cs...

    DOI Web Site 参考文献42件

  • 胸腺原発大細胞神経内分泌癌の一切除例

    梅田 将志, 三竿 貴彦, 妹尾 知哉, 鹿谷 芳伸, 青江 基 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (7), 766-772, 2022-11-15

    ...<p>胸腺発生の神経内分泌癌は,胸腺癌の一亜型として分類され,前縦隔腫瘍の2~4%を占める.その中でも低分化で稀な大細胞神経内分泌癌は他の胸腺腫瘍と比較して予後不良と報告されている.今回我々は,胸腺原発大細胞神経内分泌癌に対して外科的切除を施行した一例を経験したので,文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 航空機事故に見る技術的リスクとその克服

    小山, 和伸 商経論叢 58 (1), 1-26, 2022-10-31

    ...それでも飛行総数からすれば,約1年に1機の割合で墜落事故が起きる。自動車による死亡事故はケタ違いで,日本だけでも年間4000人程度の死亡事故がある。しかるに,この大型ジェット機10機分の自動車による死亡事故よりも,1機の旅客機の事故の方がセンセーショナルに語られる。この点,原発事故もこれに似ており,事故防止のための安全対策が極めて厳格に要求される。...

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  • 9年の経過を追えた巨大肋骨原発線維性骨異形成の1切除例

    柴田 英克, 眞田 宗, 鈴木 実 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (6), 683-687, 2022-09-15

    ...71歳男性,咳嗽を主訴に近医を受診.胸部X線写真上,右上肺野に巨大な腫瘤を認め当院へ紹介受診となった.他院で9年前に右肋骨腫瘍を指摘されていたが,2年で経過観察から外れていた.胸部X線写真上,9年前の腫瘍は8.4×6.5 cmであったが,受診時は16.4×13.4 cmであった.後側方切開で手術を施行.第2肋骨全摘および第3肋骨の部分切除を行い,腫瘍を摘出した.術後合併症は認めなかった.術後病理検査でも...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 原発性心臓腫瘍・右室流出路狭窄に対する腫瘍摘出術の麻酔経験

    井上 基, 河野 通彦, 青井 良太, 湯浅 真由美, 佐田 蓉子, 佐々木 一真, 赤澤 舞衣, 北川 裕利 Cardiovascular Anesthesia 26 (1), 45-48, 2022-09-01

    ...<p> 原発性心臓腫瘍は稀な疾患である。なかでも右室腫瘍の頻度は低く,患者の麻酔管理を行う機会は少ない。右室腫瘍摘出術では腫瘍塞栓による右室流出路の閉塞が循環虚脱を引き起こす可能性に十分な注意を要する。今回,高度な右室流出路狭窄をきたした心臓腫瘍摘出術を安全に管理しえたので報告する。症例は右室流出路から肺動脈弁にかけての腫瘍を指摘され,右室流出路狭窄解除を目的に腫瘍摘出術が予定された。...

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  • 鼻内から口蓋への瘻孔を認めたメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の1例

    中澤 圭史, 岡村 彩加, 佐久間 信行, 田中 大貴, 飯村 慈朗 耳鼻咽喉科展望 65 (3), 106-111, 2022-06-15

    ...メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患はメトトレキサート投与中の患者に発生するリンパ増殖性疾患であり,リンパ節外を原発とする症例も多い。初発症状としては皮膚病変,咽頭・扁桃病変,軟部組織腫瘤,異常肺陰影の出現などが報告されており,耳鼻咽喉科領域でも念頭に置いた診察が必要である。今回われわれは,鼻腔から硬口蓋への瘻孔を認めたメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の症例を経験したので報告する。...

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  • 東京大学演習林での福島原発事故後10年の野生きのこの放射性セシウム推移

    山田 利博, 村川 功雄, 井口 和信, 大村 和也, 五十嵐 勇治, 齋藤 俊浩, 高徳 佳絵, 齋藤 暖生, 小林 奈通子, 田野井 慶太朗, 中西 友子 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 678-, 2022-05-30

    ...全<sup>137</sup>Csのうち福島事故由来の<sup>137</sup>Csの割合は、リター層では当初高くその後速やかに低下する傾向があったが、近年はリター層、土壌層、きのこのいずれでも安定してきている。...

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  • コナラの当年枝と幹のセシウム濃度の関係:幹サイズに依存するか?

    大橋 伸太, 田中 憲蔵, 三浦 覚, 齊藤 哲, 大前 芳美, 金指 努 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 671-, 2022-05-30

    ...<p>福島原発事故の影響を受けたコナラ等の幹をシイタケ原木として利用するためには、放射性セシウム濃度が指標値(50 Bq/kg)以下である必要があるため、その将来予測が重要な課題となっている。本研究では、原発事故後に植栽・更新したコナラの将来の幹の放射性セシウム濃度を現在の当年枝の放射性セシウム濃度から予測する手法を開発するため、セシウムの幹/当年枝濃度比とその幹サイズ依存性を調べた。...

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  • IV.生活習慣病関連骨折リスク

    井上 大輔 日本内科学会雑誌 111 (4), 747-757, 2022-04-10

    ...<p>生活習慣病は,元来,心血管イベントを意識して提唱された概念であるが,骨粗鬆症とも関連が深い.特に糖尿病,慢性閉塞性肺疾患,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は骨折リスクとの関連が確立されている.これらの疾患では骨密度と独立の骨折リスクも付加されることから,原発性骨粗鬆症の診断基準を満たさない骨量減少症でも薬物治療の対象となる.治療薬の選択は原則的に原発性骨粗鬆症...

    DOI Web Site 参考文献43件

  • 原発災害とジェンダー

    清水 奈名子 学術の動向 27 (4), 4_41-4_45, 2022-04-01

    ...本稿では、脆弱性をもたらす数多くの要素のなかでもジェンダーに注目し、2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故を事例として、女性たちの被災経験と支援ニーズが不可視化されている結果、被害の実態把握が困難になっている問題について考察する。</p>...

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  • Evans症候群と大型血小板を伴ったWiskott-Aldrich症候群の一例

    深尾, 大輔, 濱畑, 啓悟, 坂部, 匡彦, 水野, 真介, 額田, 貴之, 杉峰, 啓憲, 横山, 宏司, 池田, 由香, 原, 茂登, 吉田, 晃 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 39 41-45, 2022-03-31

    ...Wiskott-Aldrich症候群(WAS)は,WAS遺伝子の異常によって発症する,小型の血小板減少を伴う原発性免疫不全症の代表的な疾患である.重症度によっては湿疹の合併がみられ,自己免疫性疾患を合併することでも知られる.治療抵抗性の免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)の鑑別として重要である.症例は男児で,生後3ヶ月男児に血小板減少を認め,同時に自己免疫性の溶血性貧血を認めたため,Evans症候群と...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 腫瘍の大部分を骨組織が占める原発性肺腺癌の1例

    山口 雅利, 福田 祐樹, 鹿島田 寛明, 杉山 亜斗, 青木 耕平, 羽藤 泰, 儀賀 理暁, 河野 光智, 中山 光男, 山崎 真美, 廣島 健三 肺癌 62 (1), 65-66, 2022-02-20

    ...<p>69歳男性.CTで,右肺上葉にほぼ全体を石灰化像が占める不整形結節を認めた.結節は7年前のCTと比べ増大傾向であった.悪性腫瘍も否定できないため胸腔鏡下右肺部分切除術を施行し,術中迅速診断を試みたが薄切不能と判断された.永久標本で骨梁と脂肪髄を有する骨形成を伴う原発性肺腺癌の診断となり,残存右肺上葉切除術,リンパ節郭清を追加した.自験例は,骨形成を伴う原発性肺癌の中でも既存の報告と異なる発育形態...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 先天性免疫異常症における感染症治療と感染予防

    金兼 弘和, 井上 健斗, 谷田 けい 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 1 (1), 13-23, 2022-01-17

    ...抗体産生不全症では免疫グロブリン補充療法を静注用製剤でも皮下注用製剤でもいずれでもよいが, 血清IgGトラフ値は700mg/dL以上に保つ. IEIに対する感染症治療と予防内服はそれぞれの疾患や患者の特徴に応じて臨機応変に対応する....

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  • 治療中に骨転移巣のフレア現象を認めた腎明細胞肉腫の一例

    浮田 明見, 中原 康雄, 大倉 隆宏, 石橋 脩一, 橋本 晋太朗, 高橋 雄介, 丸中 三菜子 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (2), 192-196, 2022

    ...<p>3歳男児,腹痛で受診し,左腎腫瘍を指摘された.CTで左腎由来の16㎝大の腫瘤性病変と両側肺転移を認め,生検で腎明細胞肉腫Stage4と診断した.初診時に骨シンチグラフィで異常集積はなかった.JWiTSプロトコールRegimenⅠに準拠し術前化学療法を施行し,原発巣と肺転移巣の縮小を確認し,開腹腫瘍摘出術を施行した.術後放射線療法とRegimen Iを継続し,肺転移巣の縮小を認めたが,CTで新たに...

    DOI 医中誌

  • 子宮頸部細胞診 AGC を契機として無症状で診断された原発性卵管癌の 1 例

    坂中 都子, 新井 ゆう子, 市川 良太, 河野 圭子, 西田 正人, 須藤 麻実, 諌山 瑞紀 日本臨床細胞学会雑誌 61 (4), 257-262, 2022

    ...ヵ月後の細胞診でも異常(子宮頸部 AGC,子宮内膜疑陽性(suspicious))がみられた.腺系の腫瘍マーカーは基準値内で,MRI 検査では悪性所見は認めず,腹腔鏡手術で腹腔内観察を行ったところ卵管采,後腹膜に乳頭状腫瘤が確認され卵管癌の診断に至った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 急性腹症で発症した小腸間膜脂肪腫の1例

    哲翁 華子, 岡本 辰哉, 北里 周, 三好 敬之, 竹下 浩明, 佐藤 俊輔, 三浦 史郎, 黒木 保 日本臨床外科学会雑誌 83 (8), 1480-1483, 2022

    ...は,遊離の腸間膜に発生する充実性原発性腫瘍で,腸間膜腫瘍の約2%と非常に稀な疾患である.若年における急性腹症で,手術適応の多くは急性虫垂炎や婦人科関連疾患等の炎症性疾患であるが,腸間膜脂肪腫も急性腹症の原因となり得る.本症例のように,若年においても急性腹症,特に腸閉塞症状の背景には本疾患を想起し診療を行う必要がある....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • グリコピロニウムトシル酸塩水和物ワイプ製剤の原発性腋窩多汗症患者に対する長期投与試験

    横関 博雄, 藤本 智子, 渡辺 俊輔, 小川 修平, 藤井 千恵 日本臨床皮膚科医会雑誌 39 (1), 55-63, 2022

    ...高い改善効果が長期間持続することが示され,その効果は両群で同程度であった.原発性腋窩多汗症患者に対するGTワイプ製剤の長期投与時の忍容性は良好で,高い有効性が長期間持続したことから,GTワイプ製剤は,日本での原発性腋窩多汗症の第一選択薬の一つとなることが示唆された.試験登録番号JapicCTI-194818....

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 東京都心周辺・高円寺の場所イメージの特性

    山本 沙野香 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 90-, 2022

    ...2011年には東日本大震災から「デモ」や「原発」、2016年は「安保法制」関連、2020年はCovid-19関連など時事性のある単語が多い。2011年と2016年の投稿から、高円寺在住の活動家による運動が起きていることも確認できる。サブカルチャー類する単語は、2016年から恒常的に投稿されている。娯楽の場と、政治色を帯びた高円寺という2面性をここにみることができる。...

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  • 術前診断に苦慮した鼻腔多形腺腫例

    辻村 慶, 端山 昌樹, 北村 公二, 永田 明弘, 前田 陽平, 河辺 隆誠, 花田 有紀子, 川島 佳代子, 猪原 秀典 日本鼻科学会会誌 61 (4), 656-662, 2022

    ...<p>多形腺腫は主に大唾液腺(耳下腺,顎下腺,舌下腺)から発生し,鼻腔原発の多形腺腫は稀である。頭頸部領域だけでなく鼻科診療においても多形腺腫の術前検査では臨床所見・画像所見と組織学的所見が一致せず,診断に難渋することがある。今回我々は鼻中隔を基部とした鼻腔多形腺腫を2例経験した。</p><p>今回の報告でも,症例1では術前の生検にて扁平上皮癌と診断されたため,鼻外法にて摘出手術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 日本での福島第一原発事故における避難者に関する研究動向

    藏田 典子, 友尻 大幹 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 201-, 2022

    ...今なお約3万9千人に及ぶ避難者が,全国47都道府県の914市区町村への広域避難を余儀なくされている中で(2021年12月),これまで研究者が避難者に関してどのような知見を提供してきたのかを検討することは研究の意義を示す上でも重要である.そこで本稿では,震災に関する研究の中でも,とりわけ福島原発事故と避難者に焦点を当て,その研究動向を定量的に解析することを目的とする. </p><p>2....

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  • Krukenberg腫瘍を契機に発見され術後17年生存中の進行胃癌の1例

    西脇 由朗, 落合 秀人, 金井 俊和, 田村 浩章, 林 忠毅, 宮﨑 真一郎, 長谷川 進一, 馬場 健 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 675-684, 2022

    ...を7クール行い,さらにS-1内服を1年間継続した.以後,現在まで17年間再発なく経過している.胃癌の卵巣転移はKrukenberg腫瘍としてよく知られているが,その中でも卵巣先行切除後に胃癌が発見された症例の予後は悪く,長期生存している症例の報告はわずかである.卵巣以外に腹膜を含め遠隔転移がなかったこと,遺残腫瘍がない手術ができたこと,そして化学療法が長期生存につながったと思われた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • 同時性肝転移を伴うmixed acinar-neuroendocrine carcinomaの1例

    河口 義邦, 吉崎 雄飛, 田中 麻理子, 有田 淳一, 牛久 哲男, 長谷川 潔 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 755-761, 2022

    ...受診した.CTで膵頭部腫瘤を認め,十二指腸浸潤・上腸間膜静脈腫瘍栓を伴っていた.また,肝に2箇所,転移を疑う腫瘍を認めた.十二指腸浸潤部からの生検にて膵内分泌癌の診断.イリノテカン・シスプラチンによる化学療法が開始され,1コース目の途中でセカンドオピニオン目的に当院を受診.前医標本の病理組織の再検討により,膵内分泌腫瘍 WHO grade 3と診断.膵・消化管神経内分泌腫瘍診療ガイドライン2019年でも...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 術前docetaxel+oxaliplatin+S-1療法により組織学的完全奏効を得た進行胃癌の1例

    宮原 智, 西川 和宏, 浜川 卓也, 俊山 礼志, 三代 雅明, 高橋 佑典, 三宅 正和, 宮本 敦史, 加藤 健志, 平尾 素宏 日本外科系連合学会誌 47 (4), 525-533, 2022

    ...とリンパ節の著明な縮小を認め,胃全摘とD2+No.16a2int+No.16b1latリンパ節郭清を施行した.病理組織学的には癌細胞の遺残を認めず,組織学的効果はGrade 3であった.高度リンパ節転移症例でも術前化学療法の著効により根治切除が可能となる場合があり,至適な化学療法レジメンについてのさらなる検討を要する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 福島原発事故を起源とする放射性核種<SUP>129</SUP>Iおよび<SUP>137</SUP>Csによる環境汚染実態の解明

    長岡 壮太, 福本 学, 鈴木 正敏, 木野 康志, 岡部 宣章, 大野 剛, 深海 雄介 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 144-, 2022

    ...<p>2011年に発生した福島原発事故により放出された放射性核種は現在、生態系を通じて種々の生物中に取り込まれているが、その際の濃縮の程度は生物種ごとに異なっている。また、同種の生物でも地域や個体間で異なった割合で放射性核種を取り込んでいることが知られている。こうした生態系内での放射性核種による汚染の実態を解明することは、食の安全性の確保などに役立つと考えられる。...

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  • 福島第一原子力発電所近傍海域における海水中の3H, 90S, 134C, 137Cs濃度の経年変化と変動要因について

    城谷 勇陛, 山田 正俊, 神林 翔太 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 147-, 2022

    ...しかし、原発から10㎞圏内においては通常時でも未だ30㎞圏外に比べて1桁程度高い放射能濃度で推移しており、散発的に放射能濃度が通常時に比べて1桁程度上昇することもある。本研究では、原発近傍海域における放射能濃度の経年変化とその変動要因を明らかにするために、表面水中の3H,90Sr, 137Cs濃度と積算雨量、塩分、濁度の関係について考察した。</p>...

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  • 高血圧治療におけるMR拮抗薬の位置付け

    柴田 洋孝 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-S20-3-, 2022

    ...二次性高血圧は高血圧全体の約10%程度あり、原発性アルドステロン症(PA)、睡眠時無呼吸症候群は頻度が高い。PAは血中アルドステロン濃度が正常から高値で血漿レニン活性が低値を示し、自律的に過剰分泌されるアルドステロンによるミネラルコルチコイド受容体(MR)の活性化のため治療抵抗性の食塩感受性高血圧を呈する。...

    DOI 医中誌

  • 胎児・新生児卵巣囊腫complex cystの治療と経過

    浅野 史雄, 望月 響子, 藤井 俊輔, 近藤 享史, 大澤 絵都子, 臼井 秀仁, 北河 徳彦, 野澤 久美子, 田中 水緒, 新開 真人 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (7), 1041-1048, 2021-12-20

    ...</p><p>【結論】CCに対して,経過観察は合併症なく安全で卵巣温存例もあり有用と思われた.手術は有症状例や数日以内のCC発症例で卵巣温存術が適応となり,生後1年以降も囊腫が残存する例でも手術を念頭に注意深く経過観察を行う必要がある.</p>...

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  • IgA腎症の最新治療とその背景

    鈴木 祐介, 二瓶 義人, 鈴木 仁 日本内科学会雑誌 110 (10), 2286-2292, 2021-10-10

    ...<p>IgA(immunoglobulin A)腎症は,世界で最も頻度の高い原発糸球体腎炎で,特に日本を含む東アジアで頻度が高い.未治療の場合,約4割が末期腎不全に至る予後不良の疾患であり,国内外を問わず本症に起因し若くして維持透析となる患者は多く,医療経済上も深刻な問題となっている.近年,糖鎖異常IgAと関連免疫複合体が本症の発症・進展のカギを握ることが証明され,その産生抑制と糸球体沈着後の炎症制御...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 当科における原発性中枢神経系リンパ腫に対する新規化学療法レジメン R-MPV 療法の導入経験

    谷澤 元気, 山室 俊, 小澤 祥成, 花島 裕也, 角 光一郎, 吉野 篤緒 日大医学雑誌 80 (5), 225-231, 2021-10-01

    ...<p>近年,原発性中枢神経系リンパ腫の化学療法として,従来の大量 methotrexate 療法に rituximab を中心とした多剤を併用し,放射線治療および cytarabine による地固め療法を加える新しいレジメン(R-MPV 療法)の有効性が相次いで報告されている.当院でも 2019 年 7 月より本レジメンを導入し,2020 年 7 月までの 1 年間に 4例施行したため,その詳細を報告...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献17件

  • 署名記事からみる福島原発事故報道 : 『毎日新聞』 を事例に

    矢内 真理子 評論・社会科学 (138) 63-83, 2021-09-30

    ...第二には,地方版でも他県の支局や東京本社記者による記事が署名付きで掲載されており,必ずしも福島県の支局記者が事故の状況を真っ先に報じていたのではないことである。福島第一原発は福島県にありながら,県の支局記者が現場で得られる事故の情報は極めて限定的だった。この点に原発事故報道の特異性を見出すことができると同時に,記者活動を制約する構造的条件の一端を見出すことができる。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 石炭火力発電と原発早期フェーズアウトの2050年までの日本経済と電源構成,そして二酸化炭素排出への影響分析

    李 秀澈, 何 彦旻, 昔 宣希, 諸富 徹, 平田 仁子, Unnada Chewpreecha 環境経済・政策研究 14 (2), 1-12, 2021-09-26

    ....そしてこのフェーズアウトシナリオが実現されたときに,2050年までの日本経済(GDP,雇用など),電源構成,発電部門二酸化炭素排出に与える影響について,E3MEモデルを用いて推定を行った.分析の結果,いずれのシナリオでも経済と雇用に悪い影響は殆ど与えないことが確認された.その要因として,再生可能エネルギー発電のコストが持続的に下落し,それが既存の石炭火力と原発を代替しても,経済への負担にはならないという...

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  • 頸部腫脹―悪性疾患を見落とさないために―

    塚原 清彰 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 124 (9), 1231-1236, 2021-09-20

    ...画像所見などでワルチン腫瘍を疑った場合でも, 一度は穿刺細胞診などをお勧めする. 六つ目は他癌腫の頸部リンパ節転移である. Virchow リンパ節転移が有名であるが, ほかにもさまざまな部位のリンパ節に転移が見られる. 転移リンパ節は原発部位の細胞と類似するため, 穿刺細胞診が重要である. 以上, 画像所見が良性パターンでも, 油断禁物である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 東日本大震災後に発生した福島第一原発事故による自主避難に関する課題

    吉岡 京子 保健医療科学 70 (3), 288-295, 2021-08-01

    ...<p>東日本大震災後に発生した福島第一原子力発電所事故(以下,原発事故とする.)により,多くの住民が放射線被ばくを避けるために避難した.避難は,放射線被ばくの恐れが極めて高い地域の住民が政府や地方自治体の指示により強制的に避難する「強制避難」と,それ以外の区域の住民が自主的に避難する「自主避難」に分けられる.同じ原発事故が原因で避難しているにも関わらず,自主避難者に対する支援は手薄で,避難先でも様々...

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  • 福島第一原発事故の環境移行データを世界に伝えるために

    田上 恵子 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 159-, 2021-05-24

    ...それだけ環境の実測データは貴重であり、特に福島第一原発事故という世界でも稀な事象が発生した後の環境データは、世界で共有すべき財産であろう。共有のための第一歩は論文等の公表による「情報の見える化」である。日本の研究者らは2011年以降、実測データに基づく論文や資料を多数発表した。良いことであるが、著者側は公表したことで安心していないだろうか。傍から見れば単なる論文の塊でしかない。...

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  • スギ人工林における林内雨が土層へのセシウム137の下方浸透に及ぼす影響

    飯田 光, 加藤 弘亮, 篠塚 友輝, 赤岩 哲, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 466-, 2021-05-24

    ...また林内雨が原発事故由来の放射性セシウムの下方浸透に及ぼす影響について、土壌浸透水に着目した例はほぼない。本研究では福島県浪江町のスギ林にて、樹幹近傍 (Rd)と樹幹から離れた樹木間 (Bt) でゼロテンションライシメーターにより土壌浸透水を採水し、溶存態<sup>137</sup>Cs濃度を測定した。...

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  • 当院におけるCTガイド下マーキングおよびICG蛍光ナビゲーションを併用した肝芽腫の微小肺転移切除の経験

    山道 拓, 西川 正則, 牧野 克俊, 安部 孝俊, 金 聖和, 田山 愛, 正畠 和典, 曹 英樹, 臼井 規朗 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (3), 631-638, 2021-04-20

    ...術中ナビゲーション(以下ICG蛍光法)を併用して肺部分切除を行ったのち,全肝を摘出して肝移植を施行した.症例3は肝芽腫が左葉に原発した3歳男児例.肝左葉切除,化学療法後に残存する7か所の肺の微小結節性病変に対してCT法とICG蛍光法を併用して両側肺の部分切除を施行した.CT法とICG蛍光法を併用することで,肉眼でも触診でも確認できないほど微小な肝芽腫の肺転移巣を確実に切除できると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌

  • 非小細胞肺癌におけるOligometastatic diseaseの管理と治療

    二宮 貴一朗, 大熊 裕介, 海老 規之, 青景 圭樹, 大矢 由子, 阪本 智宏, 上月 稔幸, 野崎 要, 白井 克幸, 野中 哲生, 里内 美弥子, 石川 仁, 堀田 勝幸, 滝口 裕一 肺癌 61 (2), 95-99, 2021-04-20

    ...する非小細胞肺癌の標準治療は薬物療法であり,局所治療の追加による生存延長効果は明確に示されていない.一方で,転移病変が限られていた場合(Oligometastatic disease)において,局所治療を行ったことにより長期予後が得られた症例が存在する.近年,Oligometastatic diseaseに対して局所治療の追加の意義を評価したランダム化比較試験が複数報告された.これらは,診断時から原発...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 乳頭癌から転化した甲状腺未分化癌術後に,分化癌として肺転移再発を来した1例

    松原 慧, 渡邉 元嗣, 調枝 治樹, 氏家 裕征, 木村 宣彦, 片岡 和彦 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (2), 176-181, 2021-03-15

    ...の肺転移で,未分化癌の成分は認められなかった.甲状腺未分化癌は全甲状腺癌の1~2%と頻度は少ないが極めて予後不良の悪性腫瘍である.乳頭癌など分化癌からの未分化転化は原発巣のみならずリンパ節転移巣や遠隔転移巣でも発生するとされている.今回我々は,未分化癌の長期生存例で,原発巣が未分化転化していたにも関わらず転移巣では転化前の組織型を示すという,腫瘍学的に興味深い経過を辿った症例を経験したので報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 蝶形骨洞嚢胞との鑑別が困難であった経蝶形骨洞型髄膜瘤症例

    大塚 康司, 矢富 正徳, 岡吉 洋平, 武田 淳雄, 服部 和裕, 丸山 諒, 塚原 清彰 耳鼻咽喉科展望 64 (1), 25-30, 2021-02-15

    ...頭痛は占拠性病変による頭蓋内圧の上昇によるものと推測され, 嚢胞でも起こりうる。 しかし, 入念な画像の読影をしていれば, 髄膜瘤と診断して脳神経外科と合同の手術プランが立てられたと考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 悪性神経膠腫に対する経頭蓋集束超音波照射を用いた音響力学療法(sonodynamic therapy: SDT)

    小林 浩之 日本レーザー医学会誌 41 (4), 308-317, 2021-01-15

    ...<p>悪性神経膠腫は予後不良な原発性脳腫瘍である.本疾患の治療では外科的摘出率が予後を大きく左右するが,それは裏を返せば後療法に十分な腫瘍制御効果が無いことを意味している.つまり既存の治療とは全く異なる考え方,手法の開発が必須である.その中で個性的な存在を示してきたのが光線力学療法(photodynamic therapy: PDT)で,当科においても5-aminolevulinic acid(ALA...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献88件

  • 鼠径リンパ節転移を来した原発不明扁平上皮癌の1例

    川﨑 彩加, 柴山 慶継, 今福 信一 Skin Cancer 36 (1), 21-25, 2021

    ...原発不明癌は一般的には予後不良であるが,原発不明癌の中でも扁平上皮癌の鼠経リンパ節転移例は予後良好群にあたり,早期に診断し適切な治療を行うことで長期生存も期待できる。原発不明扁平上皮癌の鼠経リンパ節転移例は以上のことを踏まえて治療・経過観察する必要がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 脱炭素時代の環境意識

    村田 ひろ子 放送研究と調査 71 (6), 80-103, 2021

    ...また、環境を守るためでも今の生活水準を「落としたくない」人は44%で、「落とすつもりがある」人の32%を上回っている。「落としたくない」人は、30代以下では過半数を占め、若い年代ほど多くなっている。...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 一期的切除で7年無再発生存中の傍大動脈リンパ節転移を伴うPNENの1例

    岸本 裕, 小倉 俊郎, 高橋 遍, 網倉 克己, 川島 吉之, 坂本 裕彦, 神田 浩明, 石川 文隆 日本臨床外科学会雑誌 82 (1), 174-179, 2021

    ...できるとされ,手術を中心とした集学的治療を推奨している.しかし,傍大動脈リンパ節転移を伴う膵神経内分泌腫瘍に対する切除報告は稀であり,その長期予後は明らかではない.膵神経内分泌腫瘍は傍大動脈リンパ節転移を有する場合でも,切除により長期予後が得られる可能性があることを示唆する症例であり,文献的考察を加え報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 福島第一原発の世界遺産化について考える

    井出 明 日本地理学会発表要旨集 2021a (0), 61-, 2021

    ...<p>福島第一原発事故の教訓をどのように残していくのかという論点については、これまでも様々に語られてきた。本報告では、そのための一方策として、福島第一原発の世界遺産化の可能性について検討しておきたい。</p>...

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  • 抗血小板薬内服継続下での頸部郭清術に関する臨床的検討

    吉田 将律, 吉川 博政, 田尻 祐大, 永井 清志 日本口腔腫瘍学会誌 33 (4), 171-177, 2021

    ...<br>本研究において抗血小板薬内服継続下でも頸部郭清術を施行できることが示された。しかしながら,頸部郭清術における術後出血は気道閉塞により生命の危険を招く可能性があり,抗血小板薬を継続する場合は,術中の慎重な止血操作や術後の厳重な管理が必須であると考えられた。また,本研究は症例数が少ないため今後は多施設共同で症例を蓄積し,検討を行う必要があると考えられた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 小腸転移をきたした悪性黒色腫5例の検討

    芥川 剛至, 朝長 道人, 成瀬 尚美, 武富 啓展, 行元 崇浩, 鶴岡 ななえ, 坂田 資尚, 下田 良, 森 啓輔, 馬塲 耕一, 永瀬 浩太郎, 井上 卓也, 相島 慎一, 能城 浩和, 江﨑 幹宏 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 32-32, 2021

    ...<p>悪性黒色腫は多臓器への転移をきたすが,なかでも小腸転移の頻度が高く,転移性小腸腫瘍の15-30%を占めるとされている.今回,小腸転移をきたした悪性黒色腫5例の臨床的病理学的特徴について検討した.対象5例のうち,女性2例,男性3例,平均年齢は53歳,原発部位は口唇,上顎,背部,左下腿,左拇趾とまちまちであった.小腸転移部位は空腸3例/回腸2例,3例では貧血の原因精査,2例では腸重積が診断契機となっていた...

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  • 消化器癌との鑑別が困難であった膀胱癌plasmacytoid variantの1例

    尾㟢 浩太郎, 薮崎 紀充, 石山 聡治, 森 俊明, 廣田 政志, 横井 一樹 日本臨床外科学会雑誌 82 (12), 2307-2312, 2021

    ...</p><p>悪性腫瘍の診断,治療においては,他分野の知見や検査を加えることも重要と考える.腹膜播種が先行した場合でも消化器癌が原発と決め付けず,今回のような膀胱癌plasmacytoid variantも鑑別に挙げることが肝要である.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 腹腔鏡下切除したpigmented paragangliomaの1例

    村山 大輔, 高 賢樹, 橋都 透子, 三島 修 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 38 (1), 37-42, 2021

    ...FDG-PET/CTでは腫瘍部にSUVmax8.3の不均一な集積,MIBGシンチグラムでも腫瘍に一致した集積を認めた。ドパミンは血中,尿中ともに基準値の3倍以上であった。以上から,後腹膜原発機能性paragangliomaと診断し,腹腔鏡下後腹膜腫瘍切除を行った。周術期問題なく,術後第4病日で退院し,術後1年時点で血中ドパミンの上昇は無く,再発なく経過している。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 原爆(戦争)経験の継承論からみる震災経験の伝承

    深谷 直弘 日本地理学会発表要旨集 2021a (0), 85-, 2021

    ...さらにいえば、原発事故以後に継承すべき原爆経験も同様のことが言えるのかもしれない。しかしそれでも、長崎・広島では約70年以上、原爆体験の継承実践が行われてきた点を踏まえると、時代や社会が変わっても変わらない部分がある。それは底流にあるものと言えるのかもしれない。</p><p> こうした側面を好井裕明(2015)は「被爆者の『生』と『リアル』の継承」と呼んだ。...

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  • 下腸間膜静脈腫瘍塞栓を伴った直腸S状部癌の1例

    豊福 篤志, 是枝 侑希, 伊波 悠吾, 吉田 昂平, 日暮 愛一郎, 笹栗 毅和, 永田 直幹 日本臨床外科学会雑誌 82 (8), 1550-1558, 2021

    ...Edition),Stage III Bの術前診断で,11月に腹腔鏡下直腸前方切除術+D3リンパ節郭清術を施行した.術後の経過は順調であり,退院の運びとなった.術後の病理検査でも同様にStage III Bの診断であり,術前より指摘されていた下腸間膜静脈内の病変は腫瘍塞栓の診断であった.現在,mFOLFOX6による術後補助化学療法を施行しているが,再発なく経過している....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 2010年代の市民運動を振り返って

    西郷 南海子 フォーラム現代社会学 20 (0), 66-76, 2021

    ...そこで、あくまでもそれぞれの「わたし」の実感に根ざした運動を組み立てる必要が出てくる。これらの課題をふまえて筆者がどのような市民運動を展開してきたのか、具体例を見ながら考察していく。</p>...

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  • 長期に進行した失名辞失語を特徴とする原発性進行性失語の一例

    太田 祥子, 成田 渉, 西尾 慶之, 松田 実, 鈴木 匡子 臨床神経心理 32 (0), 23-, 2021

    ...82歳時の再評価でも、失語としては呼称障害のみを呈しており、復唱や音読は良好であった。この時点では、軽度の近時記憶障害と構成障害が認められた。画像所見では、77歳時には左優位に側頭葉前方部の萎縮および脳血流低下を認め、82歳時には左側頭葉に加えて両側前頭頭頂葉の脳血流低下も認めた。PPAには、本例のように長期に失名辞失語を呈する例が存在することが示唆された。...

    DOI 医中誌

  • 重症心身障害児および障害者における骨折と骨粗鬆症について

    酒井 朋子 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 211-211, 2021

    ...重症児(者)の骨粗鬆症への対応として栄養面への配慮、不動に対するリハビリテーション治療などが基本になることはいうまでもないが、骨折を繰り返す重症児(者)に対しては骨折予防のため骨粗鬆症に対する薬物治療を行うことが勧められる。原発性骨粗鬆症に対し承認されている薬剤を重症児(者)の年齢、予想される骨粗鬆症の要因と薬剤の作用機序、投与方法を検討し個別に選択することとなる。...

    DOI 医中誌

  • 「想定外」は回避できるか

    鈴木 康弘 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 33-, 2021

    ...2011年東日本大震災はその証左であり、2019年からのコロナ禍でも同様の問題に直面している。</p><p></p><p>東日本大震災を引き起こした地震と津波は、発生直後には「予測不能」として扱われたが、実際には対策上の「想定外」だった。これにより回復不能な原発事故や、多くの人命を失う結果を招いたというのが東日本大震災の本質である。...

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  • 肺小細胞癌の皮膚転移の 1 例

    津田 真里, 谷村 裕嗣, 四十万谷 貴子, 長野 奈央子, 中丸 聖, 槇村 馨, 清水 俊樹, 清原 隆宏 皮膚の科学 20 (1), 24-29, 2021

    ...近年,各種転写因子がさまざまな内臓癌の特異的マーカーとして注目されてきており,自験例でも <b>TTF-1 </b>陽性により肺小細胞癌の診断が可能となった。皮膚生検により原発不明癌における原発臓器同定が可能となり,治療方針の決定にも有用であると考えられる。 (皮膚の科学,<i><b>20 : 24</b></i>-<i><b>29, 2021</b></i>)</p>...

    DOI 医中誌

  • 甲状腺乳頭癌の皮膚転移の 1 例

    津田 真里, 谷村 裕嗣, 四十万谷 貴子, 長野 奈央子, 中丸 聖, 槇村 馨, 鈴木 健介, 清原 隆宏 皮膚の科学 20 (1), 35-40, 2021

    ...近年,各種転写因子がさまざまな内臓癌の特異的マーカーとして注目されてきており,自験例でも <b>TTF-1 </b>および <b>PAX8 </b>陽性により甲状腺乳頭癌の診断が可能となった。 皮膚生検により原発不明癌における原発臓器同定が可能となり,治療方針の決定にも有用であると考えられる。...

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  • 原発事故が福島県内の市民活動としての薪利用に及ぼした影響

    山本 信次, 髙田 乃倫予, 土屋 ほのか 林業経済研究 67 (3), 62-68, 2021

    ...なかでも「薪割クラブ」などの市民活動を通じた薪利用の展開は,森林保全や活動参加者の幸福度向上などの観点からも注目される。しかし福島県内においては,原発事故による放射性物質の拡散がこうした活動に影響を与えている。その内実を明らかにするためにふくしま薪ネットならびに個別の「薪割クラブ」団体に対する調査を実施し た。...

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  • 日常診療に潜むカルニチン欠乏症

    大竹 明 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 221-221, 2021

    ...本講演が、常日頃重症心身障害児(者)医療に腐心されている先生方の日常診療のお役に立ち、そして1人でも多くの障害児(者)を不幸な転帰から救うことに繋がれば幸いである。...

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  • 病理組織学的に残存した肝転移巣に対し無治療経過観察が可能であった乳児神経芽腫の治療経験

    松尾 星弥, 鈴木 孝二, 吉川 利英, 山口 愛奈, 今村 好章, 小川 絵里, 岡本 竜弥, 谷澤 昭彦, 大嶋 勇成 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (3), 301-305, 2021

    ...<p>生後9か月の女児.左副腎腫瘍の精査目的に当科紹介となった.Children’s Oncology Group(COG)リスク分類で中間リスクの神経芽腫と診断され,多剤併用化学療法が行われた.化学療法5コースの寛解導入療法後に原発巣の摘出術および肝転移巣の生検術が行われた.原発巣および肝転移巣には病理組織学的に神経芽腫細胞の残存が確認されたが,術後1コースの化学療法で治療を終了とした.治療終了時...

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  • 内視鏡下経鼻経上顎洞アプローチが有用であった蝶形骨大翼嚢胞例

    大原 雄大, 西田 直哉, 高木 太郎, 羽藤 直人 日本鼻科学会会誌 60 (4), 463-467, 2021

    ...<p>副鼻腔嚢胞は原発性と術後性に分類されるが,原発性は比較的稀とされる。さらに原発性の中でも蝶形骨大翼に発生する嚢胞は非常に稀である。今回我々は内視鏡下経鼻経上顎洞アプローチが有用であった,蝶形骨大翼嚢胞例を経験した。症例は49歳男性,右頬部痛・右頬部知覚鈍麻を自覚し,その後激しい頭痛・嘔吐を伴うようになったため近医脳神経外科を受診した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 右尿管原発肉腫様型浸潤性尿路上皮癌の 1 例

    八田 聡美, 古市 和美, 森 正樹, 米元 菜採, 伊藤 知美, 山口 愛奈, 樋口 翔平, 今村 好章 日本臨床細胞学会雑誌 60 (6), 344-352, 2021

    ...手術材料では尿路上皮癌成分とともに肉腫様成分を認め, 右尿管原発肉腫様型浸潤性尿路上皮癌と診断された. 細胞診における集塊状・孤在性異型細胞および組織診における尿路上皮癌成分と肉腫様成分のいずれも免疫染色で GATA3 と p63 が陽性であった.</p><p><b>結論</b> : 肉腫様型浸潤性尿路上皮癌は尿路上皮癌の中でも予後不良な一群であり, 正確な病理診断が求められる....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 原発性血管炎の小腸病変の検討

    川崎 啓祐, 鳥巣 剛弘, 梁井 俊一, 梅野 淳嗣, 森山 智彦, 蔵原 晃一, 松本 主之 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 28-28, 2021

    ...<p>【目的】原発性血管炎はときに消化管病変を合併するが,その画像所見の報告は少ない.今回原発性血管炎の消化管病変の画像所見,特に小腸内視鏡所見について検討する.【方法】当科及び関連施設において原発性血管炎と診断され内視鏡検査が施行された症例を対象とし,その消化管病変を遡及的に検討した....

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  • 原発災害後 彼らはなぜ故郷に戻るのか

    水田 恵三 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PC-059-PC-059, 2021

    ...<p>我々が行った浪江町に関する研究(2020)では,数は多くないが現在浪江町には帰住していない人々でも,高齢者を中心として帰住する意向を示している。本研究の目的は,原発災害によって故郷を離れた人々が,どのような理由で帰住するのか,そしてどのように故郷を再建しようとしているのかを研究することである。</p>...

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  • 隣接臓器合併切除で完全切除が得られた肺原発横紋筋肉腫の1例

    中嶋 朔生, 吉峯 宗大, 田中 俊樹, 村上 順一, 佐野 史歩, 濱野 公一 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (7), 757-764, 2020-11-15

    ...<p>肺の悪性腫瘍における肉腫の頻度は約0.2~2.0%とされ,その中でも成人発症の肺原発横紋筋肉腫は非常に稀である.今回,我々は成人発症の肺原発横紋筋肉腫に対して完全切除を成し得た1例を経験した.症例は70歳代の男性.咳嗽を主訴に近医を受診し,胸部エックス線検査で左上肺野に腫瘤影を指摘された.CT検査で左上葉S<sup>1+2</sup>に69×56 mmの腫瘍を認め,CTガイド下肺生検でspindle...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 囊胞状発育を示す胸腺腺癌の1切除例

    岩浪 崇嗣, 吉松 克真, 芦刈 周平, 花桐 武志, 山元 英崇 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (7), 776-780, 2020-11-15

    ...<p>【背景】胸腺腫瘍の大部分は胸腺腫で,胸腺癌は稀である.胸腺癌の中でも扁平上皮癌がほとんどを占め腺癌は極めて稀である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 胃内視鏡検診にて発見された十二指腸腫瘍性病変の5例

    村尾 高久, 松本 啓志, 塩谷 昭子, 角 直樹, 鎌田 智有, 藤田 穣, 眞部 紀明, 末廣 満彦, 春間 賢 日本消化器がん検診学会雑誌 58 (6), 1037-1042, 2020-11-13

    ...今回我々が経験した5例とも十二指腸下行部に病変を認め,胃内視鏡検診でも十二指腸下行部まで観察することが望ましいと思われた。</p>...

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  • 腹腔鏡下に根治切除した十二指腸癌術後直腸転移の1例

    足立 陽子, 鶴田 雅士, 岡林 剛史, 茂田 浩平, 清島 亮, 池端 昭慶, 森田 覚, 須河 恭敬, 亀山 香織, 北川 雄光 日本消化器外科学会雑誌 53 (11), 908-915, 2020-11-01

    ...<p>症例は73歳の男性で,原発性十二指腸癌(T3N1M0 Stage IIIA)に対して前医で十二指腸空腸部分切除術を施行された.術後9か月のCTにて下部直腸の右腹側に腫瘤を指摘され,3か月後の検査でも増大傾向であったため,十二指腸癌術後再発が疑われ,精査加療目的に当院に紹介受診した.当院で追加したPETでもFDGの集積を認め,十二指腸癌の再発が強く疑われたが,単発であったことから切除可能と判断し...

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  • 原発被災を経たまちなかにおける交流空間の果たした役割

    奥澤 理恵子, 窪田 亜矢 都市計画論文集 55 (3), 872-879, 2020-10-25

    ...立地や外部空間、所有や管理、利用の状況といった特徴から、交流空間の効果として避難指示下の町でも人が集まる空間を作り交流を創出したこと、その後も地域に人を呼び込む仕掛けとなったことなどが考えられる。原発被災地域のまちなかにおける交流空間の意義には、人の活動の可視化、避難指示下であってもまちを訪れる人としての人間関係の構築、様々な人が地域に関わりを持つ契機をつくることが挙げられる。</p>...

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  • 原発避難者と受け入れ先住民の意識差に見る今後の近隣関係構築への課題

    蛭田 美紅, 三宅 諭 都市計画論文集 55 (3), 864-871, 2020-10-25

    ...<p>福島第一原子力発電所事故により原発周辺地域は帰還困難区域に指定され、今でも多くの避難者は福島県内外で避難生活を続けている。避難者と受入先市民との間にトラブルも発生しており、原発避難者の今後の生活を考える上で、避難先住民との対立関係を解消することが求められる。本研究は、いわき市小名浜地区の市民および避難者にアンケート調査を行い、対立の要因と対立解消に向けた課題を明らかにしている。...

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  • 福島第一原発事故避難者の研究(最終報告)

    ギル,, トム, 浪岡, 新太郎, ワトソン,, マイケル 明治学院大学国際学部付属研究所研究所年報 = Annual report of the Institute for International Studies 23 79-95, 2020-10-01

    ...2011年の福島第一原発事故後、政府の命令により、原発付近の区域に住んでいた人々は強制的に避難させられた。県内外の避難先へと散り散りになり、彼らの共同体の多くは分断させられてしまった。それから数年間、行政と東京電力は区域によって大きく異なる額の賠償金を支払い、壊滅しかかった共同体にさらなる分断を引き起こしてきた。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 進行期乳房外パジェット病に対するドセタキセルの使用経験

    大塚 理紗, 森岡 理恵子, 菅 崇暢, 河合 幹雄, 秀 道広 西日本皮膚科 82 (5), 377-379, 2020-10-01

    ...全例が男性であり,初診時年齢は 50 歳から 70 歳(平均 63 歳),原発部位は陰茎・陰囊であった。いずれも拡大切除を行ったが,所属鼠径リンパ節に転移があり,さらに対側の鼠径リンパ節もしくは骨盤内リンパ節の転移が判明したため根治切除不能と判断した。DOC 単独療法を開始し,全例で PR(部分奏効)となった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 高レベル放射性廃棄物処分場立地促進に欠けている補償

    斎藤, 英明, Saito, Hideaki 青山社会科学紀要 49 (1), 55-69, 2020-09-30

    ...遅々として進んでいない.原子力発電所を含め便益に比して費用が大きいと住民が感じ,必要性は認められるが自分たちの居住地近辺に立地することが拒まれる施設を迷惑施設,あるいはNIMBY(Not In My Back Yard)という.HLW処分場は典型的なNIMBYである.迷惑施設やNIMBYの立地を進める場合,立地自治体の住民に経済的便益を約束し想定される費用を打ち消す手法が採られやすい.HLW処分場でも...

    DOI 機関リポジトリ

  • 術前に膵臓原発腫瘍と診断した脾静脈平滑筋肉腫の1切除例

    新田 挙助, 小薗 真吾, 西原 一善, 奥田 翔, 遠藤 翔, 渡邉 雄介, 植田 圭二郎, 田宮 貞史, 坂本 真人, 中野 徹 日本消化器外科学会雑誌 53 (9), 718-724, 2020-09-01

    ...<p>症例は77歳の女性で,胸やけを主訴に近医を受診し,腹部エコーで膵腫瘤を指摘され当院紹介となった.画像検査にて,膵体部に22 mm大の腫瘤性病変を認め,脾静脈は腫瘤により著明に圧排されその境界は不明瞭であった.脾静脈浸潤を伴う膵原発腫瘍と診断し,手術は亜全胃温存膵頭十二指腸切除術,門脈切除・再建を予定した.術中所見にて腫瘍は脾静脈内に存在し脾静脈原発腫瘍と判明し,門脈および脾静脈再建を施行して予定通...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 肺癌手術での全身麻酔中に縦隔気腫をきたした,気管分岐部憩室穿孔の1例

    野間 大督, 渡部 克也, 鶴田 絢子, 野島 優佳, 益田 宗孝 気管支学 42 (4), 349-354, 2020-07-25

    ...に3 mmの憩室と気泡の付着を認めたため,陽圧換気による気管分岐部憩室の穿孔と判断,CTでも同部位に3 mmの気管憩室を確認した.手術再開に際しては酸素化などが問題なかったため,縦隔気腫のドレナージ目的に縦隔胸膜を胸腔側へ開放することで手術続行可能と判断し,完遂した.終刀時に20 Frトロッカーを胸腔内に留置しドレナージを行う方針とした....

    DOI 医中誌

  • 未診断の肝硬変症にHEV感染を合併し肝不全に進展したと考えられる1死亡例:経過中に認められたHEV抗体価の非定型的な推移

    岡野 宏, 朝川 大暉, 鶴賀 聡美, 野瀬 賢治, 栃尾 智正, 熊澤 広朗, 磯野 功明, 田中 宏樹, 松﨑 晋平, 佐瀬 友博, 斎藤 知規, 向 克巳, 西村 晃, 高橋 雅春, 岡本 宏明 肝臓 61 (6), 326-334, 2020-06-01

    ...後血中から消失したが,併存していた肝細胞癌が破裂し死亡した.死亡までの約2カ月半の間,IgM-HEV抗体価は陽性下限値付近で推移し,またIgGとIgAのHEV抗体価もほとんど変動なく推移した.本症例は本邦でもE型肝炎が肝硬変の増悪要因となり得ることを示した貴重な症例である.今後類似症例を積み重ね,肝硬変症例ではHEV抗体の応答が非定型的な推移を示すのか,注意深く観察することが推奨される....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献18件

  • 福島県・茨城県の4地点で採取した野生キノコの放射性セシウム濃度特性

    小松 雅史, 明間 民央, 佐橋 憲生, 砂川 政英, 服部 力, 赤間 慶子, 髙信 則男, 齋藤 諒次 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 319-, 2020-05-25

    ...同じ調査地でも野生きのこのセシウム137濃度は検体によって最大約1000倍異なっていた。生活タイプ(利用する基質)ごとに傾向をみると、樹木と共生する菌根菌はばらつきが大きいが、木材腐朽菌や落葉分解菌などの腐生菌よりも平均的に濃度が高い傾向を示した。...

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  • 栃木県高原山ブナ林林床のミヤコザサ群落の放射性セシウム動態

    大久保 達弘, 齋藤 智之, 深澤 瑛一, 飯塚 和也, 逢沢 峰昭 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 535-, 2020-05-25

    ...<p>福島原発事故後、汚染地域の山地帯落葉広葉樹林では、シカを含む野生獣肉の汚染が継続し、現在に至っている。その餌資源であるブナ林林床のミヤコザサの放射性セシウム(RCs)モニタリングを、2014~2019年にかけて栃木県北部高原山イヌブナ天然林で行った。...

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  • 広域測定データ解析に基づく福島県の森林試料のセシウム137濃度の変化傾向

    森 圭佑, 加藤 弘亮, 山口 敏郎, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 521-, 2020-05-25

    ...研究の結果、アカマツ材ではほぼ平衡状態に達していることが判明したが、スギやヒノキでは事故後8年以上が経過した現在でもセシウム137は辺材から心材へと移行し続けていることを確認できた。このように福島県全域として、樹種によってセシウム137の動態が異なることが明らかになり、今後も調査を継続する必要があることが分かった。</p>...

    DOI

  • 胸水中のCA125測定は、月経随伴性気胸の診断に有用か

    谷田, 信行, 行重, 佐和香, 宇都宮, 正人, 西岡, 康平, 植田, 康司, 松岡, 永, 甫喜本, 憲弘, 山井, 礼道, 近森, 文夫, 大西, 一久, 浜口, 伸正 高知赤十字病院医学雑誌 24 (1), 9-10, 2020-03

    ...目的:月経随伴性気胸は,異所性子宮内膜症の一部と考えられており,胸水あるいは胸腔洗浄 液中のCA125 測定が診断に有用との報告がある.胸水中CA125 は胸膜炎などでも上昇するとされる が,原発性自然気胸での報告例はほとんどない. 方法:2016 年3 月から6 月に経験した自然気胸9 例( 男性8 例,女性1 例は月経随伴性気胸)の胸水中 CA125 を測定し,比較検討した....

    機関リポジトリ

  • 光干渉断層計(OCT)のen-face画像を用いた中心10゜内視野の推定

    飯川, 龍 新潟医学会雑誌 134 (3), 99-106, 2020-03

    ...【対象と方法】対象は広義・原発開放隅角緑内障患者38名38眼である.視神経乳頭と黄斑を中心とした波長掃引(Swept-source)OCT撮影を行い,得られた画像を画像編集ソフト(EnView)で編集することにより視神経乳頭部と黄斑部の2枚のen-face画像を作成した.作成したen-face画像上に網膜神経節細胞変位(RGC displacement)を用いて,ハンフリー視野計(HFA)10-2プログラム...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 一九六八年と二〇一八年の間

    長谷川 公一 社会学研究 104 (0), 9-36, 2020-02-21

    ...韓国と台湾の場合には、独裁体制から民主化運動へ、複数回の政権交代へ、近年の脱原発政策への転換の動きなど、きわめてダイナミックな変化が見られる。アメリカ・フランス・ドイツなどでも、一九六八年前後の学生運動は、その後の政治のあり様に大きな政治的影響力を持っている。...

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  • 宮城県における農林業系放射性廃棄物処理の現状と課題

    鴫原 敦子 農業経済研究報告 (51) 59-74, 2020-02

    ...なかでも喫緊の課題となっているのが,放射性物質によって汚染された廃棄物処理の問題である。汚染稲わらや牧草などの農林業系放射性廃棄物処理をめぐる問題は,福島県内に留まらずその近隣県においても深刻な課題として地域社会に残されているが,現在進行形の問題でもあることから,その検証は未だ十分になされてきてはいない。...

    日本農学文献記事索引

  • 骨髄線維症におけるfibrocyte

    前川 隆彰, 加藤 章一郎, 木村 文彦 臨床血液 61 (1), 3-10, 2020

    ...原発性骨髄線維症患者の骨髄中でも腫瘍化したfibrocyteの増生が認められており,モデルマウスにおけるfibrocyteの除去が脾腫や骨髄線維化を軽減することから,病態への関与が示唆されている。また,fibrocyteは細胞表面にSLAMF7抗原を高発現しており,線維化を伴う<i>JAK2</i>V617F陽性骨髄増殖性疾患患者では末梢血中のSLAMF7高発現単球が増加している。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 卵巣癌・原発性腹膜癌の術前化学療法時の診断において,腹腔鏡下生検と体腔液cell block法の比較検討

    高橋 良輔, 清水 真帆, 長又 哲史, 松本 培世, 村田 友香, 鈴木 嘉穂, 出口 雅士, 寺井 義人 産婦人科の進歩 72 (3), 211-215, 2020

    ...までの診断が可能であった.また,胃癌と膵臓癌の症例もCB法で診断が可能であった.しかし,一方で粘液性癌の全症例と癌肉腫の2例のうちの1例はCB法では悪性所見なしの結果であった.診断までに要した日数は有意にLB群が長かった(8.9日 vs 7.0日 p<0.05).2群間で合併症の頻度に有意差はなかった(p=0.08).進行卵巣癌や腹膜癌に対してNAC+IDSを行う際の診断において,漿液性癌ではCB法でも...

    DOI Web Site 医中誌

  • 原発性無月経

    甲村 弘子 心身医学 60 (6), 495-501, 2020

    ...<p>18歳になっても月経を認めない原発性無月経はまれな疾患であるが, その原因は多岐にわたる. 約40%は性染色体に関するものであり, 性染色体がXOで低身長を呈するターナー症候群や, 性染色体がXYであるアンドロゲン不応症が代表的である. また15〜20%は子宮・腟の障害によるもので, 子宮や腟が欠如するロキタンスキー症候群がある. いずれの疾患でも説明には細心の注意を払う....

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  • 子宮内膜細胞診陽性のみを呈した腹膜漿液性癌の 1 例

    黒須 博之, 山崎 龍王, 小林 織恵, 小林 弥生子, 櫻井 うらら, 梅澤 聡 日本臨床細胞学会雑誌 59 (4), 181-185, 2020

    ...子宮内膜組織診では癌細胞を認めず, MRI, PET-CT, 子宮鏡検査では明らかな病巣を指摘できなかった. 4 ヵ月後の子宮内膜細胞診再検でも陽性となり, 明らかな原発病変は指摘できなかったが, 子宮体部漿液性癌の可能性を考え, 手術療法を施行した. 開腹時, 両側卵巣表面に砂粒状の病変を認め, 組織診にて high-grade serous carcinoma の診断となった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 骨盤脆弱性骨折の合併に対して酵素補充療法が有用であった高齢Gaucher病I型

    松原 千哲, 山本 和彦, 前田 猛, 板倉 淳哉, 上原 健敬, 塩手 康弘, 足立 香織, 鴨井 千尋, 大山 矩史, 白石 雄太郎, 山本 宜和, 新谷 大悟, 吉田 親正, 難波 栄二, 上田 恭典, 今城 健二 臨床血液 61 (12), 1654-1659, 2020

    ...高齢者でも,巨大脾腫や血小板減少を認める場合はGaucher病I型を鑑別する必要がある。骨障害の合併に留意し,酵素補充,基質合成抑制などの治療を考慮すべきである。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • がん遺伝子パネル検査(クリニカルシーケンス)を実施した婦人科症例の検討

    上田 友子, 鍔本 浩志, 井上 佳代, 岡田 千穂, 澤井 英明, 中込 奈美, 今村 美智子, 柴原 浩章 産婦人科の進歩 73 (1), 1-9, 2020

    ...<p>本院では2018年6月に自費のがん遺伝子パネル検査(クリニカルシーケンス)が倫理審査委員会にて承認され,2019年11月より保険診療でも実施している.婦人科がん患者についてその現状を検討する.2018年6月より2020年10月までに実施した婦人科がん患者について,検査実施時の背景,結果および経過を検討する.実施した41名の患者背景は,年齢中央値 64歳(36-77歳),原発部位は,卵巣・卵管・...

    DOI

  • 原発被災地の復興過程における「通うこと」「帰ること」の意味

    横山 智樹 社会学評論 70 (4), 379-396, 2020

    ...本稿の目的は福島県南相馬市原町区を事例に,なぜ原発事故後に人びとは避難先から避難元に通い,帰ってきたのか,またそれはいかなる意味をもつのかを検討することである.本稿では原発事故被災者の〈生活構造の経時的変化〉を分析の視点に据え,「通うこと」や「帰ること」が被害からの回復や新たな環境への適応をめざす〈復興プロセス〉へといかに結びついているのかを明らかにした.中でもこのプロセスは,①生活構造の地域的固有性...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献9件

  • 本邦におけるPagetoid spreadを伴う肛門管癌の治療成績

    佐伯 泰愼, 山田 一隆, 岩本 一亜, 田中 正文, 福永 光子, 野口 忠昭, 伊禮 靖苗 日本大腸肛門病学会雑誌 73 (6), 227-236, 2020

    ...<p>Pagetoid spreadを伴う肛門管癌は比較的稀な疾患なためまとまった報告例はなく治療成績もほとんど報告されていない.今回臨床病理学的特徴と治療成績を明らかにするために本邦で治療された81例の検討を行った.平均年齢70.2歳,男女比1対1.3.自覚症状を97%に認め,治療前に原発巣同定困難な症例が32%認め,粘膜内癌を含む早期例でもPagetoid spreadを認めていた.原発性Paget...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • 集学的治療で術後21年生存中の肝転移・腹膜播種再発した胸腺腫の1例

    西脇 由朗, 綿引 麻那, 高木 徹, 原 貴信, 大菊 正人, 田村 浩章, 岡和田 健敏, 森 弘樹 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 435-444, 2020

    ...21年,肝転移巣切除後12年が経過している.胸腺腫肝転移切除例の報告は極めて少なく,また腹膜播種巣への放射線照射の報告は皆無である.胸腺腫遠隔転移例でも積極的に外科的切除を行い,放射線療法の効果も高いので多剤併用化学療法も含めた集学的治療に努めることで長期生存につながる可能性がある....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 脾臓に発生し短期間に増大を認めたchronic expanding hematomaの1例

    武田 洋平, 薮﨑 紀充, 武藤 俊博, 吉田 滋, 仲田 和彦, 井上 総一郎 日本臨床外科学会雑誌 81 (5), 984-988, 2020

    ...する所見はみられず,脾臓中心部に広範な壊死および出血を認め脾臓原発の慢性拡張型血腫(chronic expanding hematoma;以下,CEH)と診断した.CEHは慢性的に増大する血腫に対して提唱された概念で,脾臓原発は極めて稀である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献8件

  • 超選択的副腎静脈サンプリングからみえる副腎の血管解剖と臨床

    牧田 幸三 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 37 (4), 257-262, 2020

    ...サンプリング施行前にCTによる精細な観察によって,副腎の中心静脈を同定し,副腎周囲の血管解剖を把握することや腺腫の存在部位を確認することが重要なことは言うまでもないが,副腎内支脈は描出不可能なことや径5mm以下,数mmの腺腫はしばしば検出不能であることも知っておくべきである。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

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