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検索結果 1,171 件

  • 当科における小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群の臨床像の検討

    今井,貫太, 中島, 逸男, 春名, 眞一 Dokkyo Journal of Medical Sciences 50 (1), 37-45, 2023-07-25

    ...対象は2006年4月から2021年3月までの16年間にいびきや睡眠時の呼吸障害を訴えて当院を受診した789症例のうち,OCSTで評価し得た392症例とPSG検査で評価し得た144例とした.そのうちアデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術の前後でOCSTをし得た171例,PSG検査をし得た32例の各パラメーターをそれぞれ比較したところ,OCST群ではREI,ODIが有意に減少し,lowest SpO2が有意に...

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  • 口蓋扁桃摘出後の術後出血例に対する内視鏡を用いた意識下経鼻挿管の有用性

    平位 知久, 川井 和美 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (6), 769-776, 2023-06-20

    ...また, 安全に気道確保を行うための観点から口蓋扁桃摘出術の適応外項目について設定した. 特に両側鼻腔狭窄を認める症例に対しては, 鼻腔形態改善手術を先行し段階的に口蓋扁桃摘出術を施行する方針とした. 以降, 当科で発生した口蓋扁桃摘出後の出血例6例に対して安全に気管挿管を行うことが可能であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 術中CT撮影で摘出し得た舌迷入魚骨異物の1例

    石塚 良太, 嶋村 洋介, 小島 博己 耳鼻咽喉科展望 66 (2), 68-73, 2023-04-15

    ...<p>魚骨異物の多くは口蓋扁桃や舌根に認められるが,舌に迷入する例は比較的稀である.全身麻酔下での摘出を要する場合,魚骨全体が舌組織に完全に迷入した例では,術中の異物位置同定に難渋することも多い.今回我々は,全身麻酔下で針を複数刺し術中にCTを撮影することで,舌に迷入した魚骨を摘出した例を経験した....

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  • 口蓋扁桃・アデノイド手術の現状と展望

    小森 学 耳鼻咽喉科展望 66 (2), 63-67, 2023-04-15

    ...<p>口蓋扁桃・アデノイド手術は年間数万件以上が施行されている基本的術式であるにも関わらず,術後疼痛や術後出血の問題が多い術式とされている.近年パワーデバイスの発達と共に口蓋扁桃手術は被膜内摘出術と被膜外摘出術に分けて考える必要性が出てきた.また,内視鏡などの発達にともない明視下にアデノイド手術も行えるようになってきた....

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  • 当初悪性腫瘍も疑われた振子様扁桃部分(扁桃ポリープ)にのみ炎症を生じた 1 例

    野尻 尚, 奥田 匠, 津曲 省吾, 猿渡 英美, 井手 慎介, 東野 哲也 耳鼻と臨床 69 (2), 124-128, 2023-03-20

    ...翌日の造影 MRI では腫瘤上縁と口蓋扁桃の下極の一部に境界が不明瞭な領域を認め、ADC 値は低値であり、悪性リンパ腫や固形悪性腫瘍も鑑別として考えられた。初診から 1 週間後には腫瘤の発赤腫脹は軽減し、連続する右口蓋扁桃と同様の外観となり、生検でも炎症を伴う扁桃組織の診断であった。再燃を警戒し、初診から 3 週間後に口蓋扁桃摘出術を施行した。...

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  • 睡眠呼吸障害患者における上気道疾患・顎顔面形態異常の頻度について

    三浦 正寛, 千葉 伸太郎, 宮村 洸輔, 三浦 拓也, 嶋村 洋介, 中島 隆博, 太田 史一 耳鼻咽喉科展望 66 (1), 17-23, 2023-02-15

    ...睡眠呼吸関連障害を訴え精査目的で,2017年1月1日から12月31日に太田睡眠科学センターを受診した当時18歳以上であった744名を対象とした.顎顔面の形態上の−1SD以下の頻度は,上顎の指標(SNA)で3.5%(25/710名),下顎の指標(SNB)で7.5%(53/710名),下顎下方の成長指標(Fx)で30.0%(213/710名)であった.また,治療抵抗性を示す可能性のある上気道疾患の割合は,口蓋扁桃肥大...

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  • 認知・行動の問題とOSA

    加藤 久美 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 44 (1), 60-63, 2023

    ...大規模前向き研究においてアデノイド・口蓋扁桃摘出術後に経過観察群に比べ有意に行動面の問題が改善したとの結果より,治療介入が重要であると考えられる。一方,神経発達症児にいびきやOSAが一般よりも多いとの研究報告がなされており,小児OSAの診療では発達面の問題に着目する必要がある。</p>...

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  • 口蓋扁桃腫瘍を呈したpolymorphous adenocarcinomaの1例

    加藤 光彦, 井上 準, 川崎 朋範, 松村 聡子, 久場 潔実, 蝦原 康宏, 中平 光彦, 菅澤 正 頭頸部外科 32 (3), 271-275, 2023

    ...今回,口蓋扁桃腫瘍を呈したPACを経験した。症例は57歳女性。咽頭違和感を主訴に近医を受診した際に左口蓋扁桃腫瘍を指摘され,当科を紹介受診した。CTで左口蓋扁桃に潰瘍を伴う腫瘍を認めた。全身麻酔下の生検でPACと診断され,再建手術が施行された。術後病理で正常な口蓋扁桃組織は残存しており,扁桃窩の小唾液腺由来の腫瘍が口蓋扁桃腫瘍を呈したと考えられた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • COVID-19流行期がために診断に苦慮した中咽頭癌症例について

    中里 瑛, 朝日 香織, 将積 日出夫 Toyama Medical Journal 33 (1), 51-55, 2023

    ...しかし,この方法で施行した内視鏡検査や頸部針細胞診では悪性所見を発見できず,サージカルマスクを外して経口で施行した内視鏡検査や口蓋扁桃を触診することではじめて中咽頭癌の頸部リンパ節転移と診断することができた頸部のう胞性腫瘤の症例を経験した。この症例の診断には約3カ月を要してしまった。...

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  • 口蓋扁桃摘出術の術後出血の検討

    山田 誠二郎, 北野 睦三, 吉田 憲司, 牧 亮平, 赤澤 和之, 梶川 泰 頭頸部外科 33 (1), 23-27, 2023

    ...口蓋扁桃摘出術は耳鼻咽喉科で頻度の高い手術であり,最も注意が必要な合併症は術後出血である。今回,同一術者によって施行した口蓋扁桃摘出術246例の術後出血について検討を行った。術後出血は17.8%に認め,術後出血群は年齢が高く,また適応疾患は慢性扁桃炎に多かった。時期は退院後が多く,術後8日目が最多であった。さらに専攻医よりも専門医で出血が多かった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 長期経過観察した頭頸部濾胞樹状細胞肉腫例

    石川 健一朗, 白倉 真之, 小川 武則, 飯沼 亮太, 石川 智彦, 石井 亮, 香取 幸夫 口腔・咽頭科 36 (1), 96-101, 2023

    ...濾胞樹状細胞肉腫(follicular dendritic cell sarcoma:FDCS) は,リンパ濾胞内の抗原提示細胞である濾胞樹状細胞から発生する稀な肉腫である.今回,口蓋扁桃原発濾胞樹状細胞肉腫の一例を報告する.症例は49歳女性.咽頭違和感,右口蓋扁桃腫大を訴えて近医を受診後,生検にて濾胞樹状細胞肉腫の診断となり当科紹介となった.拡大扁桃摘出術および術後放射線治療を行い,6年間再発なく...

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  • 口蓋扁桃摘出術が有効であったPFAPA症候群の5例

    大湊 久貴, 熊井 琢美, 高原 幹, 片田 彰博, 林 達哉 口腔・咽頭科 36 (1), 102-107, 2023

    ...PFAPA症候群は自己炎症性疾患の一つであり,周期性発熱,アフタ性口内炎,頸部リンパ節炎,咽頭炎を主症状とし5歳以下の乳幼児に発症する.初期治療として薬物投与などが行われるが,効果が不十分な場合は口蓋扁桃摘出術の適応となる.今回我々は,口蓋扁桃摘出術を行なったPFAPA症候群の5例を経験したので考察を加え報告する. <br>対象は当科で口蓋扁桃摘出術を行ったPFAPA症候群5例である....

    DOI 医中誌

  • 小児口蓋扁桃摘出術後入院期間の検討

    井上 莉沙, 仙田 里奈, 高野 賢一 耳鼻咽喉科臨床 116 (4), 345-351, 2023

    <p>Tonsillectomy is the most commonly performed in pediatric surgery in the field of otolaryngology. In Japan, children who undergo tonsillectomy are generally hospitalized for approximately one …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 口蓋扁桃摘出術後の出血リスク予測におけるAPTTの有用性

    田村 祐紀, 宇都宮 敏生, 鈴木 健介, 三谷 彰俊, 岩井 大 口腔・咽頭科 36 (2), 205-212, 2023

    ...口蓋扁桃摘出術は一般的な手術だが,一定の確率で術後出血をきたす.口蓋扁桃摘出術を施行した243例を対象に,術後出血のリスク因子として年齢,性別,扁摘に至った原因疾患,術前APTT,術者の耳鼻咽喉科経験年数,手術時間,術中出血量を検討した.術後出血は54例(22.2%)に認め,全身麻酔下の止血を要したものは7例(2.9%)であった.ロジスティック回帰分析の結果では男性,習慣性扁桃炎,術前APTT延長が...

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  • クローン病の診断に至った肉芽腫性扁桃炎の1例

    日比 裕之, 小林 斉, 竹内 美緒, 甘利 泰伸, 宇留間 周平, 小林 一女 口腔・咽頭科 36 (2), 228-233, 2023

    ...肉芽腫性扁桃炎は扁桃組織に肉芽腫を形成する非常に稀な疾患とされており,その原因疾患は様々である.今回我々は,口蓋扁桃摘出術を契機にクローン病の診断に至った肉芽腫性扁桃炎の1例を経験しこれを報告する.症例は28歳女性で,習慣性扁桃炎に対して口蓋扁桃摘出術を実施した.口蓋扁桃の病理組織学的検査で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の形成を認め,全身の精査を行ったが原因疾患の診断につながる所見は得られなかった.術後45...

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  • 当科における異物症例の臨床的検討

    速水 菜帆, 田浦 政彦, 三橋 泰仁, 宮﨑 健, 妻鳥 敬一郎, 末田 尚之, 坂田 俊文 耳鼻と臨床 68 (6), 394-402, 2022-11-20

    ...異物の介在部位は咽喉頭が最多で、そのうち口蓋扁桃が多かった。10 歳未満の小児の場合、介在部位は咽喉頭、種類は玩具が最多であった。14 例が入院を要し、全例で全身麻酔を行った。異物部位や種類の割合は他施設と概ね同等であった。合併症を来しやすい義歯や食道異物に対しての周知が重要であり、異物摘出による副損傷を最小限にするには、総合病院への迅速な紹介が最良と考える。</p>...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術後に頻回の擤鼻により皮下気腫、縦郭気腫を来した 1 例

    鈴木 哲史, 工藤 直美, 原 隆太郎, 松原 篤 耳鼻と臨床 68 (6), 426-429, 2022-11-20

    ...<p>両側口蓋扁桃摘出術後に、頻回の擤鼻により頸部皮下気腫、縦郭気腫を来した症例を経験した。43 歳、女性、胸肋鎖骨過形成症、掌蹠膿疱症の既往があり、口蓋扁桃摘出術を希望して当科へ紹介となった。両側口蓋扁桃摘出術を施行し、手術は問題なく終了したが、術後から鼻閉・鼻汁の訴えがあり、頻回な擤鼻を行った後から呼吸苦を訴えた。...

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  • 少量methotrexate療法が有効であった進行期原発性皮膚未分化大細胞型リンパ腫

    住谷 龍平, 原田 武志, 中村 昌史, 水口 槙子, 大浦 雅博, 曽我部 公子, 丸橋 朋子, 髙橋 真美子, 藤井 志朗, 中村 信元, 三木 浩和, 賀川 久美子, 矢田 未央, 松立 吉弘, 上原 久典, 安倍 正博 臨床血液 63 (6), 536-543, 2022

    ...PET/CTにて右口蓋扁桃腫大,頸部,鼠径部の表在リンパ節腫大およびFDG集積を認め,TNM分類T3bN3M0であった。慢性閉塞性肺疾患による呼吸機能低下と肺炎を反復していたため,多剤併用化学療法ではなくmethotrexate(MTX)15 mg/週の内服療法を選択した。皮膚,リンパ節病変は縮小し,副作用なく長期間病勢コントロールが可能であった。...

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  • Prader-Willi症候群に合併した小児睡眠時無呼吸に対する手術治療

    佐藤 公宣, 梅野 博仁 口腔・咽頭科 35 (1), 69-75, 2022

    Prader-Willi症候群(以下PWS)は,小児期より睡眠時無呼吸(sleep apnea,以下SA)の合併がしばしば問題になるが,手術治療に関する報告は少ない. <br>PWSに合併した小児期のSAに対して手術を施行した2症例の手術前後の終夜睡眠ポリグラフィー(polysomnography,以下PSG)を解析し,手術治療の効果について検討した. …

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児の睡眠呼吸障害と閉塞性睡眠時無呼吸

    安達 美佳 口腔・咽頭科 35 (1), 1-6, 2022

    ...・アデノイドだけではなく,顎顔面形態,咽頭筋の反応性や小児特有の睡眠,呼吸中枢の成長などとも関連すると考えられる.口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術だけではない原因・病態に基づいた適切な治療が必要である....

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  • 口蓋扁桃摘出術を要したカワエビによる咽頭異物症例

    髙田 由香, 松本 祐磨, 篠原 宏, 中野 光花, 清水 啓成 口腔・咽頭科 35 (1), 89-94, 2022

    ...症例25歳女性.カワエビの唐揚げを食べた直後から左咽頭痛,嚥下痛を自覚した.他院で異物摘出を試みられたが摘出困難であり,当科を受診した.視診と喉頭内視鏡下では異物を認めなかったが,触診で左口蓋扁桃粘膜下に異物を触知し,単純CTで左口蓋扁桃内部に長径10mmの線状の高吸収域を認めた.異物が埋没していると診断し,口蓋扁桃摘出術を施行し左口蓋扁桃内にカワエビの額角を認めた.カワエビの額角には基部から先端方向...

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  • NSAIDs およびアセトアミノフェンが使用困難な口蓋扁桃摘出術後の疼痛管理に,漢方薬が有効であった一例

    平澤 一浩, 小野 真吾, 藤井 翔太, 千葉 裕人, 大塚 康司, 塚原 清彰 日本東洋医学雑誌 73 (1), 87-90, 2022

    ...<p>口蓋扁桃摘出術は,耳鼻咽喉科で一般的に行われている手術である。術後は非常に疼痛が強く,数日間は食事摂取が困難となる場合も多々ある。今回我々は,立効散が疼痛管理に有効であった口蓋扁桃摘出症例を経験した。症例は23歳女性。習慣性扁桃炎の診断で口蓋扁桃摘出術を行った。術後疼痛が強かったが,非ステロイド性消炎鎮痛剤,アセトアミノフェンともに薬疹歴があり使用困難であった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献3件

  • 口蓋扁桃に転移した肝細胞癌の1例

    丸山 祐樹, 徳留 卓俊, 油井 健史, 嶋根 俊和 頭頸部外科 32 (2), 179-184, 2022

    ...日常診療において口蓋扁桃に発生する悪性腫瘍のほとんどが原発性腫瘍であり転移性腫瘍はまれである。今回われわれは,口蓋扁桃に転移した肝細胞癌の1例を経験した。症例は80歳男性。口腔内からの持続する出血を主訴に来院した。初診時右口蓋扁桃に白苔が付着した腫瘍性病変を認めた。確定診断目的に右口蓋扁桃摘出術を施行したところ,病理組織学的所見で異型細胞が索状構造を呈しており,肝細胞癌の転移が疑われた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 口蓋扁桃摘出術後の出血を契機に診断された軽症血友病Aの男児例

    河合 延啓, 渡邊 佳孝, 阿部 祥英, 曽我 恭司, 梅田 陽, 池田 裕一 昭和学士会雑誌 82 (5), 395-398, 2022

    ...血友病Aは血液凝固第Ⅷ因子の質的,量的異常に起因するX染色体連鎖劣性遺伝形式の先天性出血性疾患である.今回,口蓋扁桃摘出術後の出血を契機に軽症血友病Aと診断された男児例を経験した.手術後の出血を予測するには,検査値よりも出血に関連する既往歴の聴取が重要だったことが示唆され,報告する.3歳の男児である.いびき・無呼吸のため両側口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術を施行された.術前の凝固機能検査は2回施行され...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 血液凝固第XIII因子製剤の投与が有効であった口蓋扁桃摘出術後出血反復症例

    天野 雄太, 福田 雅俊, 増村 千佐子, 細川 清人, 小川 真, 猪原 秀典 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 124 (11), 1517-1524, 2021-11-20

    ...<p> 反復性扁桃炎の加療のために口蓋扁桃摘出術を施行した後に出血を繰り返し, 血液凝固第XIII因子製剤投与により劇的な改善が認められた25歳女性症例を提示する. 術前の血液検査で凝固機能を含めて異常は認められず, 全身麻酔下に手術は問題なく行われたが, 術後に出血を計5回繰り返し, うち3回で全身麻酔下の止血術を要した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 口腔咽頭病変のみを呈した咽頭梅毒の1例

    神谷 朋子, 吉越 彬, 齊藤 孝夫 耳鼻咽喉科展望 64 (3), 177-181, 2021-06-15

    ...口蓋垂を中心とし両側の口蓋扁桃および前口蓋弓に広がる咽頭梅毒に特徴的な乳白斑 (Butterfly appearance) と, 同様なる乳白斑を舌の左辺縁部に, 下口唇粘膜に浅いびらんを認めた。 舌の左辺縁部病変からの病理組織検査および梅毒の血清学的検査を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術 : 加齢と手術に関する検討

    梅野 悠太, 澤津橋 基広, 速水 菜帆, 杉山 喜一, 坂田 俊文 耳鼻と臨床 67 (3), 160-169, 2021-05-20

    ...<p>口蓋扁桃摘出術は耳鼻咽喉科医にとって施行頻度の高い手術手技の一つである。これまで術後出血の危険因子として、男性、術者の経験年数、習慣性扁桃炎などが報告されているが、加齢と術後合併症の関連についての報告は少ない。今回、われわれは、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術症例に対し、加齢と手術時間や在院日数との相関因子などについて後ろ向き検討を行った。...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術が著効した SAPHO 症候群

    松浦 省己, 生駒 亮, 矢野 実裕子, 松本 悠, 羽田 華練, 折舘 伸彦 日本耳鼻咽喉科学会会報 124 (3), 225-230, 2021-03-20

    ...近年, 口蓋扁桃摘出術により関節・皮膚症状が改善されたと報告されている. 今回われわれは, 口蓋扁桃摘出術により関節痛が著明に改善した SAPHO 症候群の一例を経験した. 症例は53歳, 男性. 急性扁桃炎, 掌蹠膿疱症の精査加療目的で入院. 掌蹠膿疱症と同時期発症の腰痛あり, CT, MRI, 骨シンチグラフィ所見から SAPHO 症候群と診断した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 咽喉頭食道異物を主訴に受診した1714例の検討

    齋藤 善光, 春日井 滋, 稲垣 太朗, 望月 文博, 明石 愛美, 宮本 康裕, 岡田 智幸, 肥塚 泉 日本気管食道科学会会報 72 (1), 1-9, 2021-02-10

    ...異物の種類は魚骨が,異物同定部位は口蓋扁桃が最多を示した。嚥下時痛・咽頭痛の自覚症状と異物の有無との間には,有意な関連を認めた。左右の自覚症状と異物の同定部位との一致は90%を超え,垂直方向の自覚症状では,自覚症状が口腔であれば,91.4%で口蓋扁桃に存在した。合併症は4.6%で認められ,ロジスティック回帰分析を用いた多変量解析で合併症に影響を与える因子を評価した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 当科における PFAPA 症候群の検討

    土橋 奈々, 村上 和子, 柴田 修明 耳鼻と臨床 67 (1), 19-25, 2021-01-20

    ...当科で経験した 7 例中、5 例で口蓋扁桃摘出術を施行し、全例で術後に発熱発作の消失を得た。薬物治療のみを行った例では、発熱の速やかな改善や、発熱発作の消失や発熱間隔の延長など、いずれも一定の治療効果を得た。PFAPA 症候群は慢性扁桃炎として治療されることも多いと思われるが、本症候群を疑うことで治療選択肢が広がり、患者・家族の QOL(quality of life)向上に資すると考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術後の創傷治癒遅延を契機に判明した HIV 感染症の 1 例

    假谷 彰文, 石原 久司, 秋定 直樹, 藤澤 郁, 藤 さやか, 赤木 成子, 竹内 彩子 耳鼻と臨床 67 (1), 26-30, 2021-01-20

    ...今回われわれは口蓋扁桃摘出術後の創傷治癒遅延から HIV 感染症と判明した症例を経験した。HIV 感染症は早期の治療開始が予後改善のために推奨されており、早期発見が重要である。手術前 HIV スクリーニング検査は創傷治癒遅延を防ぐ意味でも重要と考えられるが、現行の保険制度上は認められない場合があり、保険適用範囲の拡大が望まれる。</p>...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 頭頸部癌全身検索におけるDWIBS(ドウイブス)の有用性

    今野 信宏 頭頸部外科 31 (1), 85-89, 2021

    ...維持透析中,右頸部リンパ節腫脹を主訴に生検予定であったが,右口蓋扁桃に腫瘍性病変を認めた。DWIBS施行したところ,中咽頭癌の頸部リンパ節転移を疑う像であった。口蓋扁桃生検の結果は扁平上皮癌でp16陽性であった。中咽頭癌(T2N1M0)で根治的放射線療法施行した。治療後1年経過し再発を認めず経過良好である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 初診時原発不明頸部転移癌を疑った症例の検討

    平田 智也, 石永 一, 中村 哲, 千代延 和貴, 竹内 万彦 頭頸部外科 31 (1), 25-31, 2021

    ...原発巣検索のために入念な診察と喉頭内視鏡検査が重要で,PET-CTや患側口蓋扁桃摘出術が診断を助けた。予後因子は原発不明群と切除不能例,N3症例だった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 小児SDBの検査・診断における問題点と対策

    杉山 剛 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 42 (1), 47-50, 2021

    ...上気道狭窄の原因はアデノイド・口蓋扁桃肥大であることが多いが,小児のSDBにはアレルギー性鼻炎(AR)の合併も多く,特に学童期以降ではARもSDBの原因となりうる。...

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  • 当科で経験した溶連菌感染後反応性関節炎(PSReA:post-streptococcal reactive arthritis)の1症例

    志村 智隆, 大氣 采女, 大谷 友里恵, 工藤 健人, 郡司 寛之, 甘利 泰伸, 泉本 彩, 井上 由樹子, 今泉 直美, 小宅 功一郎, 粟倉 秀幸, 池谷 洋一, 野垣 岳稔, 小林 斉, 小林 一女 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (1), 77-81, 2021

    ...口蓋扁桃への膿栓付着を認め細菌性扁桃炎の診断でアモキシシリン内服処方にて帰宅指示となっていた。X月Y日,1週間前からの発熱・咽頭痛の持続と全身的な関節痛を主訴に当科を受診した。口蓋扁桃への膿栓付着は消退し,一般採血所見はWBCの軽度上昇のみでCRP値・ASO値の上昇は認めず溶連菌迅速検査も陰性であった。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 鼻科基礎ハンズオンセミナーの取り組み(第7報)

    意元 義政, 尹 泰貴, 熊井 琢美, 河野 通久, 林 隆介, 小山 佳祐, 木戸口 正典, 神田 晃, 岩井 大, 藤枝 重治, 清水 猛史, 原渕 保明 日本鼻科学会会誌 60 (4), 566-570, 2021

    ...今年度は,①末梢血からの単核球細胞の分離,②鼻茸組織からの単核球細胞の分離,③口蓋扁桃組織からの単核球細胞の分離方法を解説した。例年では会場で直接手技を実演,指導する形式で行っていたが,新型コロナ感染症の蔓延により,事前に収録した動画を放映し,参加者からの質疑応答を行うオンライン方式で行った。...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 両側口蓋扁桃摘出術を施行したPFAPA症候群の1例

    西前 徳繁, 山田 健太郎, 八尾 亨, 三輪 高喜 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 42 (3), 326-329, 2021

    ...PFAPAの治療法として,副腎皮質ステロイド,シメチジンなどの薬物療法と,口蓋扁桃摘出術との有益性に関する議論が展開されてきたが,近年の報告では口蓋扁桃摘出術を推奨する報告が多く,米国からの小児口蓋扁桃摘出術診療ガイドラインによると,PFAPA症候群を含むいくつかの病態は,watchful waitingの基準には含まれていない。...

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  • 当院におけるコブレーション口蓋扁桃摘出術の現況

    小山田 匠吾, 中川 雅文, 岡野 光博, 野口 佳裕 口腔・咽頭科 34 (1), 39-45, 2021

    ...当院では2011年より口蓋扁桃摘出術にコブレーターを導入しており(以下,コブレーション扁摘),また2012年よりコブレーション扁摘に対し2泊3日のクリニカルパスを導入している.今回我々は2012年4月から2019年3月までに,当院において全身麻酔下にて施行したコブレーション扁摘200例400側を対象に,原疾患,手術時間,術中出血量,術後合併症,入院期間について後ろ向きに検討した.術後出血についてコブレーション...

    DOI 医中誌

  • 睡眠時無呼吸を呈する軟骨無形成症児に対してアデノイド切除術,口蓋扁桃摘出術を行った10症例の後方視的検討

    山口 宗太, 吉川 衛, 守本 倫子 口腔・咽頭科 34 (1), 53-60, 2021

    ...軟骨無形成症は構造的な鼻咽腔狭窄に加え,中枢性の睡眠時無呼吸も合併しやすいことから上気道手術を行っても睡眠時無呼吸症が改善されない例がある.今回,われわれは国立成育医療研究センターに軟骨無形成症で受診した47例のうち,睡眠時無呼吸症の疑いで耳鼻咽喉科に受診し上気道手術(アデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術)を施行した10症例を対象に検討を行った.再手術例を併せると10例中7例(70.0%)は上気道手術により...

    DOI 医中誌

  • ウイルス性頭頸部癌の発癌・転移機構

    近藤 悟 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (3), 123-127, 2021

    ...正常口蓋扁桃にも発現する内因性免疫APOBEC3が発癌のトリガーのインテグレーションを誘導することが分かってきている。</p><p>なぜ,これらの二つの悪性腫瘍の母地が異なるのか理由は分かっていない。...

    DOI 医中誌

  • 咽頭違和感を契機に発見された頸動脈Dolichoectasia症例

    嘉陽 祐紀, 真栄田 裕行, 鈴木 幹男 口腔・咽頭科 34 (1), 97-101, 2021

    ...はじめに:Dolichoectasiaは脳の主幹動脈系が異常に延長・蛇行・拡張する疾患であるが,中でも頭蓋外-頸動脈系の異常はまれである.今回われわれは口蓋扁桃背側に形成された頭蓋外-頸動脈のDolichoectasiaが,長期にわたる咽頭違和感を契機として発見された2例を経験した....

    DOI 医中誌

  • 睡眠時無呼吸症候群に対して両側口蓋扁桃摘出術,舌扁桃切除術を行った血友病B例

    山内 一崇, 工藤 直美, 三橋 友里, 松原 篤 頭頸部外科 31 (2), 197-201, 2021

    ...今回われわれは血友病Bと診断された睡眠時無呼吸症候群症例に対して口蓋扁桃摘出術,舌扁桃切除術を行った経験について報告する。症例は52歳男性。20年来の無呼吸症状があり,前医で高度の睡眠時無呼吸症候群と診断された。口蓋扁桃と舌扁桃の著明な腫大を指摘され,手術を希望し当科に紹介された。血友病Bに加えて抗血小板薬を内服しており保存療法を繰り返し勧めたが本人の強い希望により手術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 扁桃梅毒の1例

    脇坂 理紗, 高原 幹, 岸部 幹, 片田 彰博, 林 達哉, 原渕 保明 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 8 (2), 156-160, 2020-04-20

    ...</p><p>症例は62歳男性.1週間前より持続する咽頭痛と右頸部リンパ節腫大を主訴に近医耳鼻咽喉科を受診し,右口蓋扁桃に白色の隆起性病変と右頸部リンパ節腫大を認め,精査目的に当科紹介となった.当初悪性疾患を疑い,右扁桃病変より生検を行ったところ著しい形質細胞浸潤と,抗spirochete染色で多数の菌体を認め,梅毒血清反応にてTP抗体,RPR定量の上昇とFTA-ABSの陽性,皮膚科受診により梅毒性皮疹...

    DOI 医中誌

  • 当院における口蓋扁桃摘出術症例の変遷 (1955~2016年)

    浜口 寛子, 青木 健剛, 山本 佳史, 竹中 幸則, 坂田 義治, 宮原 裕, 石田 稔, 渡部 泰夫, 宇野 敦彦 日本耳鼻咽喉科学会会報 123 (1), 48-54, 2020-01-20

    ...<p> 当院での1955~2016年まで (62年間) の口蓋扁桃摘出術 (扁摘術) の各年毎の総手術件数に対する割合, 麻酔法, 対象症例の変遷を検討した. 1997~2016年の20年間については, 適応となった疾患の調査を合わせて行った. 62年間の手術総数27,623件のうち, 扁摘術は5,852件と21.2%を占めた....

    DOI Web Site Web Site 参考文献18件

  • IgA腎症に対する口蓋扁桃摘出術94例の検討

    渡辺 浩介, 松岡 伴和, 小田切 奨太, 荒井 秀寿, 増山 敬祐 耳鼻咽喉科臨床 113 (3), 149-154, 2020

    <p>In Japan, patients with IgA nephropathy are often treated by a combination of tonsillectomy plus steroid pulse therapy. Basic research in recent years has provided sufficient evidence to show …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 両側口蓋扁桃肥大を契機に発見された急性白血病例

    保立 裕史, 長門 利純, 岸部 幹, 高原 幹, 片田 彰博, 林 達哉, 原渕 保明 耳鼻咽喉科臨床 113 (4), 251-255, 2020

    <p>Oral and pharyngeal lesions, such as mucosal or gingival swelling, redness, bleeding and ulcers, are among the initial manifestations of acute leukemia. Herein, we report the case of a patient …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 先天性完全側頸瘻の1例

    松崎 尚寛, 井内 寛之, 大堀 純一郎, 黒野 祐一 頭頸部外科 30 (1), 61-65, 2020

    ...瘻管は口蓋扁桃下極に開口していたため口蓋扁桃摘出術を行い,瘻管を完全摘出した。術後3年経過するが明らかな再発は認めていない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 慢性腎臓病におけるEpipharynx-Kidney Axisの関与

    堀田 修 口腔・咽頭科 33 (1), 17-23, 2020

    ...である.上咽頭は健常人においても樹状細胞,活性化リンパ球が豊富で,鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)として特に自然免疫を介した感染防御において重要な役割を果たす.IgA腎症患者においては高頻度に自覚症状を欠いた重度の慢性上咽頭炎が存在し,同疾患での上咽頭における自然免疫の慢性的活性化状態が示唆される.急性咽頭炎に伴う肉眼的血尿はIgA腎症の特徴的症状であるがこの現象は扁摘後の症例にも認められ,上咽頭等の口蓋扁桃以外...

    DOI Web Site 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術後の扁桃結石例

    小松 赳彦, 上條 篤, 池園 哲郎 耳鼻咽喉科臨床 113 (10), 631-633, 2020

    <p>Tonsilloliths are often observed in general clinical practice, and cases of giant tonsilloliths have been reported. To the best of our knowledge, however, cases with the formation of a giant …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 巨大口蓋扁桃結石例

    横田 修, 吉村 豪兼, 安川 梨香, 岩谷 舞, 茂木 英明, 宇佐美 真一 耳鼻咽喉科臨床 113 (11), 707-711, 2020

    <p>A tonsillolith is derived from chronic tonsillitis. Herein, we report the case of a patient with a “giant” tonsillolith, who was treated by bilateral tonsillectomy.</p><p>A 46-year-old female …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 小児口蓋扁桃摘出術における術後出血についての検討

    金丸 朝子, 吉冨 愛, 馬場 信太郎 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 41 (3), 293-298, 2020

    ...<p>口蓋扁桃摘出術は一定の頻度で術後出血を経験する。出血のリスクや出血時の状況を事前に本人,保護者へ伝えることは出血時のイメージを持ち有事に対応を行ったり,予防策を立てる上で有益である。我々は当院で2010年5月から2019年3月までに口蓋扁桃摘出術を施行した小児1469例に対して出血の契機や状況について検討を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児期に発症し30年以上の経過の後に診断に至ったPFAPA症候群の1例

    塚平 晃弘, 竹内 勇介, 渡邊 築, 塚本 耕二, 大久保 喜雄, 上松 一永 アレルギー 69 (1), 53-58, 2020

    ...<p>10歳時に施行された口蓋扁桃切除術が無効であった周期性発熱,アフタ性口内炎,咽頭炎,リンパ節炎(PFAPA)症候群の成人例を報告する.症例は40代前半の男性,幼児期以降,発熱をほぼ1-2カ月ごと繰り返した.発熱は数日間持続し,口内炎,白苔を伴う舌扁桃炎,咽頭炎,圧痛を伴う顎下リンパ節炎を伴った.発熱時は,全身状態が不良で,今回入院時にCRPは12.5mg/dlと上昇し,末梢血好中球はFcg受容体...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 耳鼻咽喉科医として,ムコ多糖症診療について

    橋本 亜矢子 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 41 (3), 284-287, 2020

    ...ムコ多糖症II型に対する治療としては対症療法として中耳炎に対する鼓膜換気チューブ留置術,気道狭窄に対するアデノイド切除,口蓋扁桃摘出術などがある。根治的治療としてイデュルスルファーゼ(エラプレース<sup>®</sup>)による酵素補充療法,造血幹細胞移植,頭蓋内酵素補充療法,などがあるが,早期に治療を開始する事でその症状の進行を抑える事が可能なため,より早期に診断をする事が重要である。...

    DOI Web Site 医中誌

  • Coldメスによる口蓋扁桃摘出術

    大堀 純一郎 頭頸部外科 30 (2), 183-185, 2020

    ...口蓋扁桃摘出術(扁摘)は,現在では様々な凝固装置を用いた手術がなされている。当科では,cold メスを用いた切開と,剥離子を用いた剥離,結紮止血という電気凝固装置を用いない扁摘を行っている。合併症の少ないきれいな扁摘を行うためには手術前の切開デザイン,手術中の粘膜切開,剥離操作,深部結紮など頭頸部外科に欠かせない手技を習得し,術野,道具を意のままにコントロールすることが重要である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • Transoral Video-laryngoscopic Surgery(TOVS)で摘出した口蓋扁桃原発濾胞樹状細胞肉腫の1例

    渡邉 嶺, 酒井 昭博, 飯島 宏章, 山内 麻由, 小倉 豪, 中村 直哉, 大上 研二 頭頸部外科 30 (2), 247-252, 2020

    ...腫瘤は左口蓋扁桃に存在し,直径25mm大であった。生検の結果,FDCSと診断され,Transoral Video-laryngoscopic Surgery(TOVS)により腫瘍を切除した。術後病理診断では切除断端陰性で,術後補助治療なしに経過観察中である。近年報告例が増加しつつあるが,治療法は確立されておらず今後の検討が必要である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 診断に難渋した食道粘膜下膿瘍の1例

    山内 麻由, 槇 大輔, 飯島 宏章, 寺邑 尭信, 金田 将治, 村上 知聡, 酒井 昭博, 谷田部 健太郎, 二宮 大和, 數野 暁人, 小柳 和夫, 水上 創, 松嶋 成志, 小澤 壯治, 大上 研二 日本気管食道科学会会報 70 (6), 376-382, 2019-12-10

    ...症例は78歳女性,咽頭痛を主訴に来院され造影CTでは右口蓋扁桃周囲から下咽頭に連続した気腫および食道の拡張を疑う含気像が見られた。抗菌薬加療で改善なく,造影CTにて食道粘膜下膿瘍が疑われた。食道穿孔の可能性が否定できず抗菌薬加療を継続したが,膿瘍の増悪を認めたため,上部消化管内視鏡下ドレナージを施行し,著明な改善を得た。頸部から食道周囲へ進展が疑われる膿瘍では多診療科との連携が重要である。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 当科で経験した無菌性髄膜炎例

    福井 健太, 生駒 亮 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 7 (2), 92-95, 2019-05-20

    ...<p>症例は33歳,女性.発熱,咽頭痛,頭痛が数日間持続し,上咽頭や口蓋扁桃,舌扁桃に白苔とアフタを認め,炎症反応が高値であったため,急性咽頭炎の診断で当科に入院した.sulbactam/ampicillinを投与し局所所見は改善を認めたが,頭痛の増悪を認めた.頭部CTでは異常所見を認めず,神経学的異常も認めなかった.腰椎穿刺で無菌性髄膜炎が疑われ神経内科に転科した.ヘルペス感染の可能性を考え,acyclovir...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術における術後出血と喫煙との関係

    池永 まり, 隈上 秀高 頭頸部外科 29 (1), 27-30, 2019

    ...口蓋扁桃摘出術(扁摘)は耳鼻咽喉科における一般的な手術だが,術後出血は時に重篤である。その危険因子に関する研究では,男性は女性より出血が多いなどの報告があるが,喫煙との関係を検討したものは少ない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 口蓋扁桃摘出術後出血で血友病Aが発覚した2例

    濱口 清海, 桂 裕紀, 田中 美穂, 池上 聰, 水野 敬介, 齊田 浩二, 道田 哲彦, 竹林 慎治, 藤原 敬三, 篠原 尚吾, 内藤 泰 耳鼻咽喉科臨床 112 (11), 747-751, 2019

    <p>We experienced two cases of hemophilia A revealed by repeated post-tonsillectomy hemorrhages. Patient 1 was a female in her thirties and tonsillectomy was performed because of IgA nephropathy. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 伝染性単核球症を合併した小児睡眠時無呼吸症例

    酒井 あや, 川上 理, 三輪 高喜 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 40 (3), 287-292, 2019

    ...2歳11ヶ月の女児,現病歴として半年前よりOSA症状を認め,初診時現症は,アデノイドは高度,口蓋扁桃はBrodsky 3度,簡易睡眠検査ではODI3%は23回/時,最低酸素飽和度は80%であった。アデノイド,口蓋扁桃肥大によるOSAと診断した。ステロイド点鼻を投与し,3歳になる2ヶ月後にアデノイド切除,口蓋扁桃摘出術(AT)を予定した。...

    DOI 医中誌

  • 明視下パワーデバイスによるアデノイド・口蓋扁桃切除術—安全確実な手術を目指して—

    伊藤 真人 口腔・咽頭科 32 (2), 91-96, 2019

    ...近年,マイクロデブリッターシステムなどのパワーデバイスを用いた口蓋扁桃・アデノイド切除術(Powered Intracapsular Tonsillotomy and Adenoidectomy:PITA)により,従来法よりも安全確実に同等の有効性が得られることがわかってきた.本稿では,我々が行なっているPITA手術の実際を解説するとともに,その有効性と安全性,さらには問題点と今後の課題について述べる...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃に生じた木村病例

    松本 浩平, 渡邊 毅, 奥 竜太 耳鼻咽喉科臨床 112 (9), 593-595, 2019

    <p>Kimura disease is characterized by painless subcutaneous masses, associated with an elevated blood eosinophil count and elevated serum IgE levels. These masses are often found in the head and …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 舌下神経麻痺を呈した侵襲性アスペルギルス症の1例

    加藤 正義, 高橋 健太, 岩岡 和博, 水野 昌宣, 寺山 靖夫 神経治療学 36 (2), 96-99, 2019

    ...<p>症例は71歳,男性.潰瘍性大腸炎のためazathioprine(50mg/日)を服用中.2015年5月頃から喉の違和感を自覚.同年8月4日に構音障害を急性発症し当科受診.神経学所見で左舌下神経麻痺を認めた.頭部MRI上で脳梗塞の所見はなく,造影MRIにて左舌下神経管周囲に造影効果を伴う病変を認めた.アスペルギルス抗原陽性を認め,CT上で口蓋扁桃から傍咽頭間隙に石灰化を伴う膿瘍性病変を認めた.アスペルギルス...

    DOI 医中誌

  • OSAに対する舌根部手術

    北村 剛一 口腔・咽頭科 32 (2), 73-79, 2019

    ...成人の閉塞性睡眠時無呼吸症(obstructive sleep apnea: OSA)の閉塞部位は,軟口蓋部(口蓋扁桃も含む)が最も多いが,舌根部が閉塞している症例にも遭遇する.また,閉塞部位は1部位とは限らず複数が閉塞している場合も珍しくはない.本邦では,軟口蓋部の閉塞に対する口蓋垂軟口蓋咽頭形成術がよく行われているが,舌根部の閉塞に対する手術の報告は少ない.舌根部手術には,舌扁桃切除術などの軟部組織...

    DOI 医中誌

  • より安全な口蓋扁桃手術の検討

    手塚 綾乃, 島田 茉莉, 伊藤 真人 口腔・咽頭科 32 (1), 15-18, 2019

    ...口蓋扁桃摘出術は広く行われる手術であり,今日までに様々なデバイスでの検討が為されているが,術式は被膜外切除(Tonsillectomy)が主流であり,術後合併症の発生も一定確率認めている.今回,当施設で実施した口蓋扁桃手術症例について検討した.口蓋扁桃摘出術では,術後出血率は従来の報告と差異は認めなかったが,扁桃摘出後の前後口蓋弓縫合を行った症例では術後出血率が低かった.さらに術後出血率を下げ,口蓋扁桃手術...

    DOI 医中誌

  • 頸部腫瘤の診断と治療

    星川 広史 日本耳鼻咽喉科学会会報 121 (11), 1361-1365, 2018-11-20

    ...転移性リンパ節の場合, その大半は頭頸部領域からの転移であるため, 上咽頭, 口蓋扁桃, 舌扁桃といった, 見逃しやすい領域の十分な視診・触診や, NBI 内視鏡等を用いた慎重な診断が重要である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献4件

  • ウイルスによる頭頸部癌発癌・転移機構の解明

    近藤 悟, Kondo Satoru 金沢大学十全医学会雑誌 = Journal of the Juzen Medical Society 127 (3), 93-97, 2018-11

    ...頭頸部癌は全癌の6%を占める第6位の悪性腫瘍である.喫煙・飲酒などの環境因子によって惹起されることが多い一方で,特定のウイルスによって惹起されることが特徴的である.中咽頭に位置する口蓋扁桃,上咽頭に位置する咽頭扁桃はワルダイエル輪を構成し,このワルダイエル輪は,ウイルスをはじめとする微生物が感染して最初に応答する免疫装置として重要であるが,同時にウイルス発癌の母地としても知られる.エプスタインバールウイルス...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 小児OSAにおいて手術は本当に第一選択なのか?:Pros. 手術は第一選択である

    酒井 あや 口腔・咽頭科 31 (1), 33-37, 2018

    ...小児睡眠時無呼吸の治療方針は,アデノイド・口蓋扁桃摘出術が第一選択とされる記載もあるが,明確な適応基準がなく,各施設に判断が委ねられているのが現状である.適切な治療がなされない場合,高次脳機能障害,顎顔面骨格の劣成長,心血管機能障害,身体発育への影響を及ぼす.将来,成人OSA発症の可能性もある.適切な時期に治療を行う必要がある.今回,小児OSAにおける治療の第一選択は手術であり,診断基準,睡眠検査や...

    DOI 医中誌

  • IgA腎症に対する口蓋扁桃摘出術の長期効果

    饒波 正史, 喜友名 朝則, 喜瀬 乗基, 杉田 早知子, 近藤 俊輔, 又吉 宣, 真栄田 裕行, 我那覇 章, 古波蔵 健太郎, 鈴木 幹男 耳鼻咽喉科免疫アレルギー 36 (1), 1-6, 2018

    ...腎機能維持のためには腎機能が保たれている早期に口蓋扁桃摘出術+ステロイドパルス治療を行うことが重要と推定された。口蓋扁桃遺残は9%であった。アデノイド肥大は軽度が多いが,舌扁桃は19%に肥大を認めた。しかし,口蓋扁桃遺残,アデノイド肥大,舌扁桃肥大と腎機能予後には明らかな関係を認めなかった。炎症所見はアデノイドでは発赤,びらん,膿汁付着を陽性所見とし,舌扁桃では膿栓があるものを陽性所見とした。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献11件

  • 小児の睡眠時無呼吸

    木村 真奈美, 和田 裕雄, 谷川 武 行動医学研究 23 (2), 70-, 2018

    ...小児SDBに対する治療の選択肢には、アデノイド口蓋扁桃摘出術、持続陽圧換気療法(Continuous Positive Airway Pressure: CPAP)、上顎拡大(Maxillary Expansion)、減量、局所的ステロイド治療、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術( Uvulopalatopharyngoplasty: UPPP)などが含まれる。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 上咽頭に発生した小児鰓原性嚢胞の1例

    佐合 智子, 井上 真規, 田中 恭子, 小河原 昇 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 39 (1), 51-55, 2018

    ...以前より睡眠時無呼吸が出現しており,両側口蓋扁桃肥大もみられた。簡易ポリソムノグラフィーではAHI(Apnea-Hypoxia Index)4.0回/時間と軽度の睡眠時呼吸障害を認め,全身麻酔下に両側口蓋扁桃摘出術および腫瘤摘出術を施行した。手術所見では,腫瘤は右耳管隆起から扁桃上極まで進展し,広基性であった。腫瘤摘出の際に黄白色の粘調な貯留液が流出し,嚢胞と判明した。...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出後の嚥下痛によりQOL低下を来した症例

    阿志賀 大和, 大平 芳則 新潟リハビリテーション大学紀要 = Niigata University of Rehabilitation Bulletin 6 (1), 73-76, 2017-12-01

    ...今回、IgA腎症の治療の一環として、口蓋扁桃摘出術を行った後、嚥下痛により喫食困難をきたした症例を経験し、QOLの観点から考察した。症例は手術翌日より経口摂取するも嚥下痛が強く、喫食困難であった。本人の内省として「ご飯を食べて元気を付けているのか、元気をなくしているのかわからない」ということも聞かれた。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 甲状腺原発悪性リンパ腫治療後に発症したEBウイルス陽性消化管リンパ腫の1例

    渡邊 里奈, 川口 章吾, 吉村 徹郎, 浅利 享, 澤田 洋平, 荒木 康光, 菊池 公二, 和田 豊人, 楠美 智巳, 福田 眞作 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (2), 171-176, 2017

    ...<p>症例は64歳,女性.10年前に甲状腺原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(以下DLBCL)に対し甲状腺切除術と化学放射線療法が施行されていた.食後の心窩部痛を主訴に当院を受診し,上下部内視鏡検査,カプセル内視鏡検査にて十二指腸,小腸,結腸に多発する不整な潰瘍性病変を認めた.生検組織像は異型リンパ球がびまん性に増殖し,多彩な炎症細胞浸潤を伴っていた.経過中右口蓋扁桃にも不整な潰瘍性病変が出現し,生検組織...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術を要した魚骨異物の 1 例

    長坂 聡 口腔・咽頭科 30 (1), 97-101, 2017

    ...<br> 魚骨異物は口蓋扁桃に刺入していると思われたため, 口蓋扁桃摘出術を施行した. しかし, 異物は口蓋扁桃内には認めなかった.<br> 術野を詳細に観察し, 咽頭後壁に刺入している魚骨異物を見つけることができ, 摘出した.<br> 咽頭異物は早期摘出がなによりも重要である.</p>...

    DOI 医中誌

  • KS-2 IgG4関連涙腺・唾液腺炎の病態形成における濾胞ヘルパーT細胞の機能的役割

    亀倉 隆太, 高野 賢一, 山本 元久, 伊藤 史恵, 矢部 勇人, 川田 耕司, 高橋 裕樹, 氷見 徹夫, 一宮 慎吾 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 292b-292b, 2017

    ...【結果】IgG4-DSの顎下腺組織中に存在するCD4陽性T細胞の多くはCXCR5陽性,PD-1強陽性のTfh細胞であり,口蓋扁桃由来のTfh細胞と比較して,Tfh細胞関連分子(BCL6, CXCL13, IL-10)の発現上昇を認めた.また,IgG4-DSの顎下腺由来Tfh細胞とB細胞との共培養で,口蓋扁桃由来のTfh細胞とB細胞との共培養と比較して,より効率的にIgG4の産生が誘導された.さらにDNA...

    DOI Web Site 医中誌

  • 扁桃転移を伴った肺大細胞神経内分泌癌の1例

    奥田 祐亮, 田中 雄悟, 清水 奈保子, 小川 裕行, 法華 大助, 眞庭 謙昌 肺癌 57 (1), 41-45, 2017

    ...</b>52歳男性.1か月続く咽頭痛を認め,近医より精査目的で当院へ紹介となった.耳鼻科での精査の結果,中咽頭癌(右口蓋扁桃,低分化癌,cT2N2b)と診断された.遠隔転移検索目的のPET/CTにて右上葉にbulla壁に接する約20 mmの結節を認め,原発性肺癌との重複癌が考えられたが,生検困難な位置であった.嚥下障害を認めたため,咽頭に対し治療を優先する方針となった.化学放射線療法が行われた後に,...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献15件

  • 睡眠時呼吸障害の治療

    中田 誠一 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (2), 104-108, 2017

    ...口蓋扁桃肥大があり米国 (Friedman) での口蓋扁桃肥大の分類だと3以上 (口蓋扁桃が後口蓋弓を超えて突出しており, 正中と後口蓋弓の中間にまで及ぶもの), 3. 軟口蓋低位がないもの, の3つである. この3つがそろえば, 手術治療にて, 重症の閉塞型睡眠時無呼吸 (obstructive sleep apnea: OSA) であっても, ほぼ治癒に至る場合が多い....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 当科における原発不明頸部転移癌症例の臨床的検討

    手島 直則, 吉本 世一, 松本 文彦, 小林 謙也, 槇 大輔, 深澤 雅彦, 浅井 昌大, 小野 貴之 頭頸部外科 27 (1), 17-23, 2017

    ...口蓋扁桃摘出は8例で施行し3例でSCCが得られた。術後に原発巣が判明した症例は5例(中咽頭2例,硬口蓋1例,下咽頭1例,声門上1例)であった。術後放射線治療は4例に対し咽頭粘膜を避けて患側頭蓋底から鎖骨上までの頸部に照射した。全23例の粗生存率は2年72%,5年57.6%で無再発生存率は2年60.2%,5年53.6%で局所・頸部制御率は2年,5年ともに83.6%と良好であった。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 高度肥満を伴い重度睡眠時無呼吸を呈したダウン症児の治療経験

    坪松 ちえ子, 高野 賢一, 新谷 朋子, 氷見 徹夫 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 38 (1), 26-31, 2017

    ...<br/> 症例は14歳女児,主訴はいびき,睡眠時無呼吸,座位で睡眠,診察時所見として口蓋扁桃肥大と巨舌,舌扁桃肥大を認めた。簡易睡眠検査ではREIが17.3回/時であったが,PSGではAHIが58.1回/時と重度OSAと頻回な中途覚醒が認められた。CPAPを導入したが,アドヒアランスが不良であったため,全身麻酔下両口蓋扁桃摘出術施行,術後はネーザルハイフローを使用した。...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術における術後出血の検討

    三橋 友里, 佐々木 亮, 武田 育子, 野村 彩美, 松原 篤 口腔・咽頭科 30 (1), 129-133, 2017

    ...<p> 口蓋扁桃摘出術における術後合併症において, 頻度が多く重篤なものに術後出血がある. 当院で両口蓋扁桃摘出術を施行した 93 例を対象に, 術後出血の割合や時期, リスク因子について検討を行った. リスク因子としては, 年齢, 性別, BMI, 喫煙歴, 高血圧症, 糖尿病, 抗凝固・抗血小板薬の内服, 術者, 手術時間について検討した. 術後出血は 13 例 (14.0%) に認めた....

    DOI 医中誌

  • 当科で行った口蓋扁桃摘出後の後出血症例の検討

    中条 恭子, 平屋 有紀子, 高橋 昌寛, 池田 このみ 耳鼻咽喉科展望 60 (1), 17-22, 2017

    ...<p> 口蓋扁桃摘出術後の後出血は手術を行う耳鼻咽喉科医にとって避けては通れない合併症で, 時に重篤となる可能性がある。 今回, われわれは当科で3年間に行った口蓋扁桃摘出術177例のうち術後の後出血により全身麻酔での止血操作が必要であった9例 (5.1%) に関して検討を行った。 症例は全例男性で5歳から68歳の9例であった。 出血側は右側が6例, 左側が3例であった。...

    DOI 医中誌

  • HPV 陽性中咽頭癌と HPV 陽性鼻腔癌の同時性重複例

    井戸川 寛志, 水町 貴諭, 本間 明宏, 福田 諭 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (6), 841-846, 2017

    ...嚥下時痛を主訴に近医を受診し, 右口蓋扁桃腫瘍を指摘され当科紹介となった. 右鼻腔内にも腫瘍性病変を認め, 生検にて両腫瘍ともに扁平上皮癌の病理診断となった. 中咽頭腫瘍からは HPV16および HPV45が, 鼻腔腫瘍からは HPV59が検出され, 同時性重複癌と診断した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 耳鼻咽喉科医が行う OSA の保存治療の意義

    千葉 伸太郎 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (5), 698-706, 2017

    ...また, これまで小児 OSA の治療第一選択はアデノイド切除, 口蓋扁桃摘出術と認識されてきたが, 本邦では手術適応基準が明示されておらず, 昨今は手術治療に慎重な保護者も多いこと, 噴霧ステロイドや抗ロイコトリエン剤といった保存治療の有効性が報告されたなど, 第一選択治療とされてきたアデノイド切除術, 口蓋扁桃摘出術だけではなく, 保存治療を含め治療戦略を見直す時期である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • Numb chin syndromeが初発症状であった急性リンパ性白血病の1例

    今泉 直美, 小林 斉, 井上 由樹子, 中村 泰介, 庄司 育央, 小林 一女, 磯山 恵一 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 38 (1), 32-36, 2017

    ...初診時右口唇から下顎の三叉神経第3枝領域に疼痛と痺れ,知覚障害を認め,さらに右口蓋扁桃の腫大を認めた。血液検査では汎血球減少や芽球は認めず,LDH 700 U/l, sIL–2 2510 U/mlと高値を認め,造血器腫瘍が疑われた。頸部造影CT検査では右口蓋扁桃の腫大を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 小児OSAの治療戦略 ~小児科の立場から~

    杉山 剛 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 38 (3), 311-315, 2017

    ...小児OSAの原因として最も頻度が高いのは,アデノイド増殖口蓋扁桃肥大であり,治療の第一選択はアデノイド切除口蓋扁桃摘出術(AT)である。しかし,ATによりOSAが根治しない症例も存在する。これらの症例に対してはステロイド点鼻薬やロイコトリエン受容体拮抗薬をはじめとする保存的治療や上顎拡大術や口腔筋機能療法をはじめとする小児歯科的治療を考慮する必要がある。...

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  • 深頚部膿瘍・降下性縦隔炎罹患後の重度嚥下障害:頚部のマッサージと舌骨・喉頭の他動運動が著効を奏した1 例

    佐藤 豊展, 加藤 健吾, 平野 愛, 近藤 健男, 柴本 勇, 香取 幸夫, 出江 紳一 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 20 (3), 156-162, 2016-12-31

    ...</p><p>【症例】63 歳男性.201X 年Y 月より咽頭痛,頚部腫脹を認めた.CT で左扁桃,副咽頭間隙,咀嚼筋間隙,耳下腺間隙,舌骨周囲に及ぶガス像を伴った深頚部膿瘍を認めた.即日,左口蓋扁桃摘出術,左頚部膿瘍切開排膿術が施行された.壊死組織のデブリードメントの際,顎二腹筋後腹,茎突舌骨筋の一部が切除された.18 病日のCT で,咽後間隙の膿瘍残存,ならびに上縦隔への膿瘍進展を認め,切開排膿術...

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  • 睡眠時無呼吸・いびきへの対応: 小児への対応

    中田 誠一 口腔・咽頭科 29 (1), 25-31, 2016

    ...アデノイド切除術及び口蓋扁桃摘出術 (以降 adenotonsillectomy と表記) 後の自然経過はアデノイドの再増殖がキーポイントである. アメリカにおいては adenotonsillectomy 後にも睡眠呼吸障害が残存する患児にたいして様々な治療が行われている.<br> adenotonsillectomy の周術期の合併症を回避する方策として術前に鼻炎が起きているかどうか?...

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  • 転移性扁桃腫瘍によって発見された肺小細胞癌例

    山本 小百合, 大脇 成広, 清水 猛史 口腔・咽頭科 29 (2), 195-199, 2016

    ...頸胸部 CT で, 右頸部リンパ節腫脹と左肺の腫瘤があり, 経気管支生検により, 肺小細胞癌 cT2N0M1b cStage IV (右口蓋扁桃,右頸部リンパ節転移) と診断された. 呼吸器科で化学療法を施行したが, 扁桃・頸部, 胸部ともに腫瘍は残存した. 手術治療による局所制御が有用と考え, 右扁桃腫瘍切除術と右頸部郭清術を行った....

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  • 移植腎に再発した IgA 腎症に対する扁桃摘出術

    土井 彰, 赤木 博文, 田村 耕三, 土山 芳徳, 西﨑 和則 口腔・咽頭科 29 (2), 157-162, 2016

    ...扁摘・ステロイドパルス療法が IgA 腎症に対し有効な治療法であることを考えると, IgA 腎症発症の重要な要因として口蓋扁桃があると考える. 移植腎に再発した IgA 腎症に対し, なるべく早期に扁摘・ステロイドパルス療法を考慮すべきである.</p>...

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  • 術後出血からみた口蓋扁桃摘出術における電気メスと超音波メスの比較

    阪上 剛, 福田 多介彦, 岡本 英之, 北原 糺 口腔・咽頭科 29 (2), 179-182, 2016

    ...<p> 口蓋扁桃摘出術の合併症の中で治療に難渋するものの一つとして術後出血が挙げられる. 今回我々は電気メスを用いて行った55例と超音波メスを用いて行った59例とについて, 術後出血を早期出血と晩期出血に分けその頻度を統計学的に比較した. 早期出血は超音波メスが有意に頻度が少なく, 晩期出血は頻度に有意差がなかった.</p>...

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  • 扁桃・アデノイドの基礎知識と手術治療に関連する問題点

    氷見 徹夫, 高野 賢一, 亀倉 隆太, 山下 恵司, 小笠原 徳子, 坪松 ちえ子 日本耳鼻咽喉科学会会報 119 (5), 701-712, 2016

    ...また, 口蓋扁桃は抗原の取り込みを効率的に行うために, かえって反復感染, 易感染性を起こしやすく「感染臓器」としての一面を持つ. 感染臓器としての反復感染には扁桃摘出手術が有効であるが, その治療指針や適応基準の作成が試みられている. 近年, 欧米では小児反復性扁桃炎の治療ガイドラインが作成されたためこれを紹介した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献24件

  • エビデンスに基づく IgA 腎症診療ガイドライン2014

    高橋 和男, 湯澤 由紀夫 日本耳鼻咽喉科学会会報 119 (6), 833-839, 2016

    ...しかし, 日本の実臨床において, 口蓋扁桃摘出術 + ステロイドパルス療法 (扁摘パルス療法) が広く施行されており, KDIGO 診療ガイドラインがそのまま当てはまるかは慎重な判断を要した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 口蓋扁桃転移を来した原発性肺癌例とその臨床的特徴

    新國 摂, 鈴木 政美, 川田 倫之, 江口 紘太郎, 岡田 隆平 頭頸部癌 42 (1), 34-38, 2016

    ...口蓋扁桃転移を来した原発性肺癌例を経験したので,その経過および臨床的特徴に考察を加えて報告する。症例は62歳女性,主訴は咽頭違和感であった。厚い白苔付着を伴う周囲組織に浸潤傾向のない肥大した右口蓋扁桃と右頸部リンパ節腫脹を認めた。CTでは,さらに左肺尖部結節性腫瘤と左肺門部リンパ節腫脹を認めた。右口蓋扁桃および左肺結節の病理組織はともに低分化腺癌であり,原発性肺癌および右口蓋扁桃転移と診断した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献3件

  • 当科における小児睡眠時無呼吸症についての検討

    酒井 あや, 木下 裕子, 三輪 高喜 頭頸部外科 26 (1), 65-70, 2016

    ...小児OSAは咽頭扁桃(アデノイド),口蓋扁桃肥大が主な原因であり,ほかに顎顔面形態異常やアレルギー性鼻炎,就学児期以降では肥満といった様々な要因が関与する。治療の適応として確立されたものはないのが現状であるが,アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術が著効する場合が多い。...

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  • 口蓋扁桃摘出術におけるカメラシステム導入の試み

    小田切 奨太, 松岡 伴和, 芦澤 圭, 森山 元大, 増山 敬祐 頭頸部外科 26 (2), 191-195, 2016

    ...口蓋扁桃摘出術は,耳鼻咽喉科医が最初に取得する手術手技の一つであるが,必ずしも安全とは言い難く合併症の術後出血も決して少なくはない。そこで,手術手技の改善や合併症の軽減を目的に,口蓋扁桃摘出術にカメラシステムを導入しその有用性について検討を行った。執刀医,指導医,看護師を対象とした術後のアンケート調査では,カメラシステムを用いた口蓋扁桃摘出術では,術野の共有ができるメリットが明らかとなった。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 口蓋扁桃摘出術後出血の検討

    竹林 慎治, 中平 真衣, 谷上 由城, 林 泰之, 木村 俊哉, 山田 光一郎, 暁 久美子, 池田 浩己, 三浦 誠 耳鼻咽喉科臨床 109 (10), 717-722, 2016

    <p>Tonsillectomy is one of the most common surgeries performed by otolaryngologists, and is, therefore, unfortunately, sometimes performed by inexperienced otolaryngologists. Post-tonsillectomy …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 口蓋扁桃摘出術の術後出血に関する検討: 危険因子と対策について

    生駒 亮, 折舘 伸彦 口腔・咽頭科 29 (1), 71-75, 2016

    ...2002年から2012年までに横浜南共済病院耳鼻咽喉科で口蓋扁桃摘出術を行った692例に対して, 術後出血に関する検討を行った. 口蓋扁桃摘出術術後出血 (post-tonsillectomy hemorrhage: PTH) を, 視診でわずかでも扁桃窩からの出血や凝血塊などを確認した場合, と定義した....

    DOI 医中誌

  • von Willebrand 病 type2 型を有する慢性扁桃炎患者におけるコブレーター扁桃摘出術

    福本 晶, 土井 彰, 小桜 謙一, 田村 耕三, 今井 利, 赤木 博文 口腔・咽頭科 29 (1), 133-137, 2016

    ...咽頭違和感の継続と両側口蓋扁桃腫大のため当院紹介となった. この症例に対してコブレーターによる扁桃摘出術を行った結果, 出血も少なくすみ, 血液製剤の使用も最低限に抑えることが可能であった. 本邦でも普及しつつあるコブレーターの特性を含め, 止血困難が予測される血液疾患の症例に対して扁摘を行う際の注意, 血液製剤の使用について考察する....

    DOI 医中誌

  • 舌扁桃肥大に対しコブレーション手術が有効であった1例

    岩佐 陽一郎, 工 穣, 宇佐美 真一 口腔・咽頭科 29 (1), 115-120, 2016

    ...今回我々は, 口蓋扁桃摘出術, アデノイド切除術後の舌扁桃の代償性肥大に伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対してコブレーターを用いて舌扁桃切除術を行った一例を経験した. 症例は13歳女性. 基礎疾患にダウン症あり. 舌扁桃肥大による閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断し, 全身麻酔下にコブレーターを用いて舌扁桃切除術を行った....

    DOI 医中誌

  • 扁桃との関連が明らかになった新たな疾患: PFAPA 症候群

    原 真理子, 守本 倫子 口腔・咽頭科 29 (1), 107-110, 2016

    ...外科的治療法では, 口蓋扁桃摘出術が有効であり, 当科の治療成績でも高い有効率が示された. 病態仮説には, 自然免疫の活性異常や末梢組織での T 細胞活性などが提唱されている. また, 扁桃炎の随伴が多く, 口蓋扁桃摘出術が有効であることから, 本疾患と扁桃組織との間には何らかの関連性があると推測される. 現在, 扁桃組織の遺伝子とタンパク質の網羅的解析を進めている....

    DOI 医中誌

  • 著明な口蓋扁桃肥大により呼吸障害・哺乳障害を呈した乳児の1例

    横山 侑輔, 新堀 香織, 馬場 洋徳, 橋本 茂久, 渡辺 順 口腔・咽頭科 29 (2), 163-167, 2016

    ...<p> 右口蓋扁桃の著明な肥大により, 呼吸障害と哺乳障害を呈した乳幼児症例を経験した. 症例は生後4ヵ月の女児で, 生後1.5ヵ月頃から吸気性喘鳴, 陥没呼吸が出現し, 3ヵ月健診で体重増加不良, 右口蓋扁桃肥大を指摘された. 精査にて慢性的な呼吸障害と哺乳障害を認めた. さらに呼吸状態の悪化と体重減少を呈したため, 生後5ヵ月で気管切開術を, 13ヵ月で右口蓋扁桃摘出術を施行した....

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術の術後出血に対するビデオ喉頭鏡システム下での血管クリップの使用経験

    矢吹 健一郎, 磯野 泰大, 折舘 伸彦 口腔・咽頭科 29 (2), 175-178, 2016

    ...症例は40代男性, 口蓋扁桃摘出術後8日目に術後出血を認めたため全身麻酔下の止血術を施行した. 右扁桃床の下極付近からの出血と思われたが結紮での止血処置が困難であったため周囲の咽頭粘膜を縫縮することで圧迫止血とした. その5日後に再度出血を認めた. 全身麻酔下で拡張式喉頭鏡および硬性内視鏡下で観察したところ前回と同部位からの動脈性出血を認め, 舌動脈分枝からの出血と診断した....

    DOI 医中誌

  • 巨大扁桃結石の1症例

    田畑 貴久, 髙橋 里沙, 武永 芙美子, 北村 拓朗, 花栗 誠, 鈴木 秀明 口腔・咽頭科 28 (2), 155-158, 2016

    ...口蓋扁桃摘出術が必要であった巨大な扁桃結石の一例を報告する. 症例は35歳男性で, 数年前から咽頭違和感を感じていた. 右扁桃上極から前口蓋弓にかけて圧痛のない拇指頭大の硬い腫瘤を触知し, CT で右口蓋扁桃の内部に 9×19mm 大の結石が確認された. 外来で摘出を試みたが摘出できず, 口蓋扁桃摘出術を施行した....

    DOI 医中誌

  • 小児の口蓋扁桃細菌叢: 16S rRNA 解析を用いた検討

    高橋 奈央, 相澤 直孝, 馬場 洋徳, 窪田 和, 土屋 昭夫, 山本 裕, 髙橋 姿, 渡辺 博文, 後藤 眞, 成田 一衛, 堀井 新 日本耳鼻咽喉科学会会報 119 (1), 29-36, 2016

    ...今後は成人例との比較や病巣扁桃における口蓋扁桃細菌叢の変化に関して検討を行いたい....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献5件

  • 口蓋扁桃摘出術中出血に対して動脈塞栓術を施行した1例

    丸山 裕美子, 笠原 善弥, 塚田 弥生, 荒井 和徳, 米田 憲二, 室野 重之, 吉崎 智一 日本耳鼻咽喉科学会会報 119 (6), 867-873, 2016

    ...口蓋扁桃摘出術は主に良性疾患に対し若年者を対象として行われることが多い一般的な手術であるが, 時に致死的経過をたどる危険性をもつ. 今回19歳女性の扁桃摘出術中に制御困難な咽頭出血を認め選択的動脈塞栓術により救命し得た症例を経験した. 扁桃摘出術中の重篤な出血に対する血管内治療はこれまで報告されていないが, 安全で有効な治療法の一つとして検討する価値があると考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献7件

  • 睡眠時無呼吸を契機に発見された小児橋本病症例

    上村 佐恵子, 島田 茉莉, 伊藤 真人, 西野 宏 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 37 (1), 45-51, 2016

    ...後鼻孔を閉塞する咽頭扁桃肥大,アレルギー性鼻炎の所見に合致する鼻粘膜所見がみられたが,気道閉塞をきたすような口蓋扁桃肥大はなかった。肥満と低身長を認め,易疲労感の訴えがあったため,小児科で精査を依頼した。低身長に対する検査の結果,橋本病と診断され,甲状腺ホルモン補充療法が開始された。治療 2 週間で夜間覚醒の消失を認め,治療 3 カ月で甲状腺ホルモン値は正常化,鼻閉の消失といびきの改善を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 原発不明頸部転移癌 3 例の治療経過と HPV 感染についての後方視的検討

    宮原 裕, 花田 有紀子, 笹井 久徳, 中村 恵, 鎌倉 綾, 伏見 博彰 耳鼻と臨床 61 (6), 230-240, 2015-11-20

    ...ワルダイエル咽頭輪原発と判明した 2 例の原発巣はそれぞれ口蓋扁桃と舌根扁桃であった。両例とも、頸部リンパ節と原発巣は免疫染色法で p16 陽性であった。この 2 例のうち 1 例は嚢胞性のリンパ節であった。一方、原発不明の 1 例は初回治療時に頸部郭清術と同側口蓋扁桃摘出術を施行したが、扁桃には癌を認めなかった。この 1 例の頸部リンパ節は嚢胞性ではなく充実性で、p16 は陰性であった。...

    DOI 医中誌

  • 耳鼻咽喉科領域における単クローン性形質細胞性腫瘍(髄外性形質細胞腫)の臨床的検討

    西元 謙吾, 馬越 瑞夫, 吉福 孝介, 松崎 勉, 野元 三治 耳鼻と臨床 61 (6), 223-229, 2015-11-20

    ...咽頭領域では口蓋扁桃に腫瘍が生じることが多いとされるが、疼痛はなく、違和感などで発症する報告が多い。当科の 1 例では当初は喉頭アミロイドーシスを呈したため、後になって扁桃に腫瘍があることが判明した。検査所見で重要なものは病理組織学的検査で、すべての症例が HE 染色と免疫グロブリンのモノクローナル抗体での免疫染色組織検査で特徴的な所見を示した。その他の画像検査などは特徴的な所見を認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 当科における小児睡眠時無呼吸症候群症例の検討

    大野, 雅昭, 相澤, 直孝 新潟医学会雑誌 129 (7), 396-400, 2015-07

    ...アデノイド, 口蓋扁桃肥大を認め, 問診よりSASが疑われる症例で終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG), または簡易PSGを施行した. 無呼吸低呼吸指数(AHI)が1以上でSASと診断し, AHIが1以上5未満を軽症, 5以上10未満を中等症, 10以上を重症と分類し, 治療法などを検討した....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 気胸を契機に発見され,薄壁空洞を呈した原発不明癌多発肺転移の1例

    池田 政樹, 高橋 耕治, 小松 輝也, 加藤 達雄, 藤永 卓司 日本呼吸器外科学会雑誌 29 (1), 25-30, 2015

    ...20xx年7月と9月に左気胸で加療を受けた.2回目気胸時のCTで多発肺嚢胞を認め,気腫性変化の他に悪性腫瘍の可能性もあり腫瘍マーカーを測定したところCYFRA(cytokeratin 19 fragment)の上昇を認めた.精査検討中の10月に3回目の左気胸を発症し,精査加療目的に当院紹介となった.気胸はドレナージと自己血胸膜癒着術で治癒した.FDG-PET/CTで右頸部リンパ節に著明な集積を認め,右口蓋扁桃...

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 当院における PFAPA 症候群の手術症例に関する検討

    原 真理子, 守本 倫子 口腔・咽頭科 28 (2), 171-176, 2015

    ...当科では, 薬物療法を行うも症状の寛解がえられない PFAPA 症候群に対し, 口蓋扁桃摘出術を行っている. 2013年7月から2014年2月までの期間で, 5症例に対し手術を行った. この症例は全例が咽頭炎/扁桃炎を随伴していた. 全5症例中4症例で, 術後に症状が消失または軽減した.薬物療法に抵抗性の PFAPA 症候群に対しては, 口蓋扁桃摘出術が有効である可能性が示唆された....

    DOI 医中誌

  • 術中 CT 撮影が有効であった舌迷入魚骨異物の1例

    千代延 和貴, 石永 一, 大津 和弥, 竹内 万彦 日本耳鼻咽喉科学会会報 118 (6), 757-762, 2015

    ...魚骨異物は口蓋扁桃や舌根部に多く認められ, 視診のみで診断可能なことが多いが, 口腔咽頭の粘膜下に刺入した魚骨異物は診断および摘出が困難な場合が多い. 今回舌筋層内に迷入した魚骨異物症例を経験した.<br> 症例は49歳男性で, 鯛を摂食した直後から咽頭痛を自覚し, 近医耳鼻咽喉科にて粘膜下異物が疑われ当科紹介となった....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献8件

  • 中咽頭の large cell neuroendocrine carcinoma の1例

    門脇 嘉宣, 平野 隆, 能美 希, 鈴木 正志 日本耳鼻咽喉科学会会報 118 (9), 1143-1149, 2015

    ...今回, われわれは64歳男性の口蓋扁桃に発生した LCNEC の1例を経験した. 手術加療に放射線化学療法を併用し, 治療後36カ月の時点で無病生存中である.<br> 近年, 頭頸部 LCNEC はより悪性度の高い分類への見直しが求められている上, 症例数の少なさからいまだに標準的治療も確立されていない. 診断や分類を見直して正確な診断を行うことで, 今後の治療評価の進展も期待できると考えられる....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 第2鰓溝の遺残による内瘻孔が原因であった扁桃周囲および深頸部膿瘍の1例

    小町 太郎, 三枝 英人, 山口 智, 門園 修, 中村 毅, 粉川 隆行, 愛野 威一郎, 木村 繁, 伊藤 裕之 日本気管食道科学会会報 66 (1), 40-45, 2015

    ...その後,開放創の洗浄と抗生剤の点滴投与を行い,局所所見および血液所見は徐々に改善したため退院予定であったが,退院前日 (術後29日目) に左側口蓋扁桃および後口蓋弓の再腫脹を認めた。頸部造影CTを施行したところ左側口蓋扁桃後下方に限局した膿瘍の再形成を認めた。このため,翌日,左側口蓋扁桃摘出術を行った。その結果,扁桃床に開口する第2鰓溝の遺残と思われる瘻管を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 甲状舌管嚢胞に合併した乳頭癌の1例

    吉田 由記, 大前 祥子, 志和 成紀, 秋田 英貴, 鄭 子文 耳鼻咽喉科展望 58 (3), 164-168, 2015

    ...症例は26歳女性で IgA 腎症に対する治療として口蓋扁桃摘出術の目的で当科受診となった。 口腔以外の所見として舌骨直下に 30mm 大無自覚の腫瘤を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃に転移した大細胞神経内分泌肺癌の1例

    江川 峻哉, 浅野 雅世, 池田 賢一郎, 池谷 洋一, 櫛橋 幸民, 倉澤 侑也, 八十 篤聡, 勝田 秀行, 小林 一女, 嶋根 俊和 頭頸部癌 41 (4), 442-446, 2015

    ...<br>今回我々は,81歳の男性が口蓋扁桃の腫瘤を主訴に受診し,CT検査を施行したところ中咽頭の陰影だけではなく,胸部にも陰影を認めた。胸部の精査を行おうとしたところ,口蓋扁桃の腫瘤が急激に増大し,摂食,発語障害を生じた。症状改善のため腫瘍の摘出術を行ったところ,原発性肺癌 (大細胞神経内分泌癌) の転移と診断した症例を経験した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献10件

  • 小児OSAの取り扱い —術前PSG・術後モニタリングの是非—

    鈴木 雅明, 杉本 晃, 一ノ瀬 篤司, 小谷 亮祐, 清水 理花 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 36 (3), 235-239, 2015

    ...24か月以上の小児では,夜間モニターにて REI≧10回/時間の重症と診断されれば,積極的にアデノイド切除・口蓋扁桃摘出術の適応としてよい。一方,24か月未満児は成長を待った方がよいケースが多い。術後管理においては予想外の呼吸障害を早期に予見するため,SpO<sub>2</sub> モニターのみならず CO<sub>2</sub>レベル,呼吸数,さらには呼吸努力のモニタリングが好ましい。...

    DOI 医中誌

  • A 群 β 溶血性連鎖球菌感染症を合併した伝染性単核球症の 1 例

    冨山 道夫 耳鼻と臨床 60 (6), 231-237, 2014-11-20

    ...上咽頭、口蓋扁桃に膿を認め A 群溶連菌迅速診断陽性であった。自動血球測定装置でリンパ球優位の白血球上昇がみられたため、肝機能検査、Epstein-Barr(EB)ウイルス抗体検査を行うとともに ceftriaxone を投与した。細菌検査では上咽頭、口蓋扁桃より A 群溶連菌が 3 +検出された。血液検査では肝機能低下、異型リンパ球、EB ウイルス感染を認め伝染性単核球症と診断された。...

    DOI 医中誌

  • 顎関節症により両側口蓋扁桃摘出術施行時の術野展開が困難であった1症例

    吉福 孝介, 西元 謙吾, 松崎 勉 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (10), 1264-1269, 2014

    ...30歳男性の IgA 腎症患者に対して全身麻酔下に両側口蓋扁桃摘出術を施行に際して, 筋弛緩薬を投与したにもかかわらず, 全身麻酔導入後に開口障害を来し, 術野を展開することが困難であった症例を経験した. 悪性高熱症などは否定され, 顎関節症による開口制限症例の可能性があるものと判断し, 徒手整復を施行したところ十分に開口が可能となり術野の確保が可能となった....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • アデノイド・口蓋扁桃の周術期に呼吸合併症を生じた小児睡眠時呼吸障害例の検討

    小川 真, 細川 清人, 猪原 秀典 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (3), 196-205, 2014

    本研究の目的は, 睡眠時呼吸障害を有する小児症例におけるアデノイド・扁桃手術 (AT) 後の呼吸合併症のリスク因子を同定することである. 睡眠時呼吸障害の初回治療としてATを施行された小児症例186例 (男児131例, 女児55例) 中, 周術期において換気不全が生じ, cyanosisを呈して血中酸素飽和度が90%未満となり, かつ迅速挿管, continuous positive …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献38件

  • 治療に難渋した降下性壊死性縦隔炎症例

    成尾 一彦, 岡安 唯, 山中 敏彰, 細井 裕司 頭頸部外科 24 (1), 83-88, 2014

    ...喉頭内視鏡検査で喉頭蓋と咽頭後壁の腫脹を認め,CRP 60.2mg/dl,頸部CTでは右口蓋扁桃周囲から傍咽頭間隙,咽頭後間隙,縦隔に低吸収域を認めた。頸部ドレナージ,縦隔鏡ならびに胸腔鏡下に縦隔ドレナージを施行した。初回手術より7日後に再度頸部ドレナージと気管切開術を施行した。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献3件

  • アデノイド切除術,両側口蓋扁桃摘出術後に血清型35B 肺炎球菌による髄膜炎を発症した 1 例

    星野 直, 有本 友季子, 仲野 敦子 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 35 (1), 12-16, 2014

    ...いびき,無呼吸に対し,全身麻酔下にアデノイド切除,口蓋扁桃摘出術を施行した。周術期抗菌薬は ampicillin を静注で使用(当日は術直前および10時間後に静注)。POD1 に40℃の発熱を,POD2 に痙攣を認めた。血液,髄液より肺炎球菌が分離され,同菌による細菌性髄膜炎と診断。急性期に集中治療を要したが,後遺症なく治癒した。...

    DOI 医中誌

  • 1歳未満の乳幼児睡眠時無呼吸症候群における手術治療効果の検討

    三塚 沙希, 水足 邦雄, 守本 倫子, 泰地 秀信 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 35 (1), 33-39, 2014

    ...  アデノイドや口蓋扁桃肥大は乳幼児の上気道閉塞の原因となるが,1 歳未満では手術が行なわれないことも多い。我々は,睡眠時無呼吸がある 1 歳未満の乳児に対してアデノイド切除あるいは口蓋扁桃摘出術を施行した12例を検討した。...

    DOI 医中誌

  • コブレーションシステムを用いた小児口蓋扁桃摘出術

    守本 倫子 口腔・咽頭科 27 (2), 121-125, 2014

    低温のため熱損傷の少ないコブレーションシステムを用いて小児扁桃摘出術を行ったところ, 電気メスを用いた場合よりも術後早期に経口摂取が進むようになり, 早期退院が可能となった. 疼痛の軽減には有用であると思われた. 技術の習得にラーニングカーブがあることや保険が効かないことなどの問題点も挙がるが, 海外では普及し始めている機器であるため, その特性, 長所短所を含めて理解しておく必要がある.

    DOI 医中誌

  • 小児の睡眠時無呼吸症候群における OSA-18 日本語版の有用性の検討

    北村 剛一, 清水 雅明, 矢富 正徳, 鈴木 衞 口腔・咽頭科 27 (2), 127-133, 2014

    ...<br> AHI と OSA-18 とは有意な相関を認めた. 85名中58名にアデノイド切除術および口蓋扁桃摘出術が施行されたが, 全例で OSA-18 の総合スコアおよび各質問項目で有意な改善を認めた.<br> OSA-18 は, 術後の QOL の評価に有用であり, 他の簡易診断法と併用することにより SAS の重症度の診断に用いることができると思われた....

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃に発生した紡錘細胞癌の1例

    日江井 裕介, 加藤 久幸, 油井 健宏, 櫻井 一生, 内藤 健晴 口腔・咽頭科 27 (2), 161-164, 2014

    ...半年前から続く咽頭違和感を主訴に近医を受診し, 左口蓋扁桃の腫脹を指摘され当科紹介受診となった. 左口蓋扁桃に 20mm 大の有茎性腫瘤を認め, 生検にて紡錘細胞癌と診断された. CT および PET-CT による画像診断にて, 頸部リンパ節転移や遠隔転移がなく, 腫瘍は左口蓋扁桃に限局し周囲組織への浸潤を認めなかったため, 顕微鏡下に経口腔的中咽頭腫瘍摘出術を施行した....

    DOI 医中誌

  • 小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群と鼻腔通気度検査

    木原 彩子 口腔・咽頭科 27 (1), 3-9, 2014

    ...小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者に対するアデノイド切除術および口蓋扁桃摘出術が鼻腔抵抗値に与える影響について基礎的, 臨床的に検討を行った. 小児の鼻腔, 咽頭腔を再現したモデルを用いてアデノイド, 口蓋扁桃と鼻腔抵抗値の関係について検討したところ, ポステリオール法では上咽頭の影響を受けた鼻腔抵抗値, アンテリオール法では鼻腔の状態のみを反映した鼻腔抵抗値を測定可能だと判明した....

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術: 従来法からバイポーラの応用へ

    工藤 典代 口腔・咽頭科 27 (1), 29-32, 2014

    ...口蓋扁桃摘出術は従来, 扁桃被膜の鑷子剥離と出血点の絹糸結紮で行っていたが, 現在は高周波凝固切開装置 (オートバイポーラ) を用い剥離と切離・摘出, 出血点の凝固を行っている. 前者を従来法, 後者を現法とし, 総手術時間 (摘出時間と止血時間) と出血量についての比較を, 扁摘経験による術者別に行った....

    DOI 医中誌

  • 肺癌術後の口腔内転移に対し気管支鏡下エタノール注入療法が有効であった1例

    喜多 秀文, 白石 裕治, 下田 清美, 平松 美也子, 吉田 勤 気管支学 36 (2), 188-192, 2014

    ...背景.気道内の腫瘍病変による気道狭窄に対して,狭窄部の開大による気道確保を目的とした治療として,エタノール注入療法は簡便かつ効果的な方法として挙げられる.症例.59歳男性.肺癌術後約2か月経過した頃より血痰と軽度呼吸苦が出現した.気管支鏡を施行したところ口蓋扁桃と舌扁桃に腫瘍を認めた.特に舌扁桃の病変は気道の妨げとなっていた.そこで口腔内腫瘍に対し,気管支鏡下にて99.5%エタノールの注入を施行した...

    DOI 医中誌

  • 頸部腫瘤摘出・生検後に中咽頭癌と診断された症例の検討

    水町 貴諭, 加納 里志, 坂下 智博, 畠山 博充, 本間 明宏, 福田 諭 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (12), 1463-1470, 2014

    ...頸部腫瘤摘出・生検後に判明した原発巣は口蓋扁桃が6例, 舌根が5例であった. 口蓋扁桃原発例は6例中5例がヒト乳頭腫ウイルス (Human Papillomavirus; HPV) 陽性で, 舌根原発例は5例中3例が HPV 陽性であった. 頸部腫瘤摘出・生検から原発確定までの期間は1~13カ月であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 睡眠時呼吸障害の治療

    中田 誠一, 鈴木 賢二 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (8), 1064-1072, 2014

    ...適応の第1は非肥満であり口蓋扁桃が大きいことである. 第2には年齢は少なくとも50歳以下が望ましく, 顔面軸は86度以上, 極端な軟口蓋低位がないことである. UPPP の術式のポイントは上咽頭から中咽頭に抜ける軟口蓋後部の狭窄部位をいかに拡大するかにかかっている. 筋層は傷害しないのが基本である. 手術時は開口器の位置に工夫が必要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 肉芽腫性扁桃炎の 1 例

    伊藤 恵子, 大村 春孝, 伊藤 隆明 耳鼻と臨床 59 (6), 298-303, 2013-11-20

    ...口蓋扁桃に肉芽腫を形成することは非常にまれである。今回、繰り返す咽頭痛、発熱、頸部リンパ節腫脹にて両側口蓋扁桃摘出術を施行し、摘出した口蓋扁桃の病理組織学検査にて肉芽腫性扁桃炎と診断された症例を経験した。症例は 31 歳、男性で、幼少時より扁桃炎を繰り返しており、1年前より咽頭痛、発熱、頸部リンパ節腫脹を繰り返すようになったため、全身麻酔下両側口蓋扁桃摘出術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 顎関節脱臼により気付かれた薬剤性ジスキネジアの1例

    大庭 哲, 山野 貴史, 原田 博文, 坂田 俊文, 中川 尚志 耳鼻と臨床 59 (4), 183-185, 2013-07-20

    ...習慣性扁桃炎に対し、全身麻酔下に両側口蓋扁桃摘出術を施行。術当夜から強い嘔気と不穏状態があり、術後 2 日目の朝までにメトクロプラミド 10 mg を計 5 回、ハロペリドール 2.5 mg を計 2 回投与した。術後 1 日目の夕方、顔面の軽いゆがみを、術後 2 日目の朝、右顎関節脱臼と舌の運動不良を認めた。メトクロプラミドの副作用と判断し、投与を中止した。...

    DOI 医中誌

  • 肺小細胞癌口蓋扁桃転移例

    服部 佳世子, 森田 武志, 山田 耕作, 藤木 暢也, 稲岡 孝敏, 森田 直子 耳鼻咽喉科臨床 106 (12), 1111-1114, 2013

    Metastasis of a tumor to the tonsil is a rare event. We report herein on a case of tonsillar metastasis from small cell lung cancer. A 70-year-old woman had been in our hospital for treatment of her …

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児睡眠時無呼吸に対するアデノイド切除・口蓋扁桃摘出術

    林 達哉 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 34 (3), 257-261, 2013

    ...  小児の睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の一番の特徴はアデノイドと口蓋扁桃肥大の関与が大きく,手術治療が非常に有効な点である。OSAS として矛盾のない症状に加えてアデノイドや口蓋扁桃肥大があり,睡眠時の呼吸障害が証明されれば手術の適応となる。OSAS 診断のゴールドスタンダードは睡眠ポリグラフ検査(PSG)だが,携帯型睡眠モニターも含めて施行困難例も多く,家庭での睡眠時ビデオ撮影が診断に役立つ。...

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  • お母さんに知っておいて欲しい耳鼻科の話—中耳炎からメマイまで—

    竹越 哲男 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 34 (3), 341-344, 2013

    ...  耳鼻科に関して親に知っておいて欲しい事として,①耳鼻科とはどのような科か②耳,鼻,咽喉の構造③急性中耳炎(反復性中耳炎)④滲出性中耳炎⑤口蓋扁桃・アデノイド肥大による睡眠時呼吸障害⑥気管支異物⑦クループ⑧鼻出血⑨起立性調節障害について触れた。...

    DOI 医中誌

  • 口蓋扁桃摘出術後8ヵ月間持続する術後出血の報告

    本間 博臣, 渡邊 彩, 竹村 栄毅 口腔・咽頭科 26 (2), 137-141, 2013

    ...30歳女性.慢性扁桃炎に対し全身麻酔下に両口蓋扁桃摘出術を施行.術後7日目に術後出血を認めた.局所麻酔下,全身麻酔下に止血操作を繰り返すも止血が得られなかった.持続する出血の原因精査を行うも原因が判明せず数ヵ月が経過している.状況から虚偽性障害が考えられ,自傷行為を行っていた可能性があるが証拠はつかめていない.術後8ヵ月近経過した現在もなお出血が続いており毎日外来通院している....

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 高齢者における深頸部膿瘍の臨床的特徴

    平野 隆, 森山 宗仁, 野田 加奈子, 鈴木 正志 口腔・咽頭科 26 (2), 111-117, 2013

    ...深頸部膿瘍は口腔, 口蓋扁桃, 歯牙などが主たる感染源となり頸部間隙内に炎症が波及することにより生じる. 多くの場合は切開排膿を中心とした外科的治療が行われるが, 近年の高齢化社会により, 本疾患に対して高齢者の手術例が増加するものと考えられる. 当科にて入院加療を行った深頸部膿瘍症例54例について, 75歳以上を高齢者とし75歳未満症例との比較検討を行った....

    DOI 医中誌 参考文献13件

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