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検索結果 554 件

  • 増刊号 内科医のための臨床問題集 一般問題 一般問題-Question1〜68

    永井 英明, 中島 啓, 皿谷 健, 長門 直, 浅井 信博, 三鴨 廣繁, 羽田野 義郎, 落合 佑典, 二村 恭子, 田巻 弘道, 髙梨 敏史, 金子 祐子, 白井 悠一郎, 桑名 正隆, 中西 研輔, 金城 光代, 矢島 隆宏, 鈴木 淳司, 鈴木 みなみ, 大町 侑香, 福岡 秀規, 宮田 崇, 有馬 寛, 向笠 浩司, 田辺 晶代, 沖 隆, 田上 哲也, 赤司 朋之, 五島 大祐, 竹内 靖博, 藤原 和哉, 出口 隆造, 三原 弘, 梶原 祐策, 福島 範子, 万波 智彦, 丸山 昭洋, 野々垣 浩二, 牛島 洋子, 石川 裕一, 横山 泰久, 高橋 直樹, 藤島 直仁, 北尾 章人, 泉家 康宏, 森下 健太郎, 奥村 貴裕, 渡邉 将央, 西 淳一郎, 佐藤 健朗, 井口 保之, 竹川 英宏, 津久井 大介, 五十嵐 晴紀, 山口 啓二, 神谷 雄己, 北﨑 佑樹, 井川 正道, 吉村 元, 柏木 秀行, 丹羽 成彦, 植西 憲達, 石丸 裕康 medicina 61 (4), 327-366, 2024-04-01

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  • 直接抗グロブリン試験の標準化

    鬼松 幸子, 平岡 希実子, 渡邊 良, 細川 早織, 山地 瑞穂, 宮川 朱美 日本輸血細胞治療学会誌 70 (1), 39-44, 2024-02-26

    <p>香川県臨床検査技師会は香川県から委託を受け外部精度管理調査を実施している.直接抗グロブリン試験(direct antiglobulin test:DAT)については,県内複数施設からの要望で,検査の標準化・統一化を図る目的で調査項目としている.今回の報告は県内29施設を対象とした2021年度と2022年度の調査となる.香川県では調査試料における各施設の検査結果を評価するとともに,使用試薬な…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 左母趾に生じた verrucous skin lesions on the feet in diabetic neuropathy(VSLDN)の 1 例

    水田 康生, 瀧川 充希子, 眞部 恵子, 浅越 健治 西日本皮膚科 86 (1), 35-38, 2024-02-01

    <p>55 歳,男性。コントロール不良の2 型糖尿病および高度の末梢神経障害を認めていた。10 カ 月前より左母趾に水疱,びらんが出現した。6 カ 月前より同部に角化性の紅色局面や腫瘤を形成し,増大してきたため当科を受診した。職場で安全靴を使用しており,日常的に左母趾に圧迫を受けていた。左鼠径に無痛性,弾性硬のリンパ節を複数触知した。有棘細胞癌も鑑別に隆起が強い部の部分切除生検と左鼠径リンパ節生…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 腹腔鏡下腫瘤摘出術を行った先天性膵囊胞の1例

    梶 祐貴, 中原 康雄, 高橋 雄介, 向井 亘, 人見 浩介, 浮田 明見, 高田 知佳 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (7), 1101-1104, 2023-12-20

    <p>先天性膵囊胞は非常に稀な疾患であり,治療方針は確立していない.我々は胎児超音波検査で発見した単純性囊胞に対して,待機的に腹腔鏡下腫瘤摘出術を施行し,先天性膵囊胞と診断した1例を経験したので報告する.症例は7歳,女児.在胎38週2日の胎児超音波検査で左上腹部に直径約2 cmの単純囊胞を指摘されていた.在胎39週1日,3,280 …

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  • 多形腺腫摘出10年後に認められた肺転移に対してEUS-B-FNAで診断した1例

    白羽 慶祐, 瀧川 雄貴, 佐藤 賢, 山下 真弘, 井上 智敬, 中村 愛理, 藤原 美穂, 藤原 慶一, 神農 陽子, 柴山 卓夫 気管支学 45 (6), 425-430, 2023-11-25

    <p><b>背景.</b>経食道的気管支鏡下穿刺吸引生検法(endoscopic ultrasound with bronchoscope-guided fine-needle aspiration:EUS-B-FNA)は超音波気管支鏡を用いて経食道的に縦隔病変を生検する手法である.<b>症例.</b>84歳女性.70歳時の2009年10月に顎下腺腫瘍に対して当院耳鼻咽喉科で右顎下腺摘出術を施行…

    DOI 医中誌

  • 造血細胞移植後の肝障害の鑑別にMRIが有用であった輸血後鉄過剰症の2小児例

    鷲尾 佳奈, 塩飽 孝宏, 爲房 宏輔, 越智 元春, 石田 悠志, 金光 喜一郎, 藤原 かおり, 塚原 宏一 日本輸血細胞治療学会誌 69 (5), 605-609, 2023-10-05

    <p>小児がん患者における輸血後鉄過剰症については,海外からは報告が散見される.成人と同様,白血病等における同種造血細胞移植患者において,移植前の血清フェリチン値と合併症の相関等が議論されているが,日本国内からはまだまとまった報告はない.我々は,肝障害を来し,輸血後鉄過剰症と肝移植片対宿主病(GVHD)との鑑別に磁気共鳴画像(MRI)が有用であった2例を経験した.2例とも急性骨髄性白血病であり,…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 神経根ブロックなど脊椎外科診療における被曝低減対策と今後の課題

    山根 健太郎, 高尾 真一郎, 竹内 一裕 Journal of Spine Research 14 (6), 853-857, 2023-06-20

    <p>近年,医療従事者の職業被曝が増加傾向にあると指摘されている.整形外科の中でも脊椎外科医は,手術や神経根ブロックなど透視を使用する機会が多く比較的職業被曝の多い専門領域となっている.多くの脊椎外科医が職業被曝を意識している一方で,被曝低減対策は個々の裁量に任されており,全体として十分な対策が施されているかは不明瞭である.神経根ブロックにおける職業被曝量の一例を示し,出来うる被曝低減対策と今後…

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  • Birt-Hogg-Dubé症候群の家系員への介入が可能になった一例

    和田里 章悟, 市川 孝治, 平沢 晃, 白石 裕雅, 徳永 素, 窪田 理沙, 久住 倫宏, 津島 知靖, 神農 陽子, 古屋 充子 日本泌尿器科学会雑誌 114 (2), 61-65, 2023-04-20

    <p>Birt-Hogg-Dubé(BHD)症候群には未診断の病的バリアント保持者も多く存在すると推定される.腎癌を契機にBHD症候群と確定診断した患者の無症状家系員に対し,遺伝学的検査を施行した経験を報告する.発端者は実父に大腸癌,自然気胸の家族歴を有する65歳女性.近医で行われた超音波検査で左腎臓に腫瘤を指摘された.左腎上極から突出する10cm大の腫瘍と右腎の長径1.5cm大の埋没型腫瘍はそ…

    DOI PubMed 医中誌

  • 経皮経肝的胆道ドレナージが術前の全身状態改善に有用であった先天性胆道拡張症2歳女児の1例

    瀨名波 英子, 久守 孝司, 船橋 功匡, 石橋 脩一, 真子 絢子, 大倉 隆宏, 西 健, 林 彦多, 川畑 康成, 田島 義証 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (1), 44-50, 2023-02-20

    <p>症例は,2歳・女児.腹痛・嘔吐・食思不振を主訴に前医を受診.肝外胆管の囊状拡張と高アミラーゼ血症を認め,当科転院となった.黄疸はなかった.入院後,先天性胆道拡張症(CBD)と診断したが,受診1か月前からの腹痛・嘔吐・経口摂取不良による著しい栄養状態の低下を認めた.胆道内圧の上昇が原因と考え,症状緩和と全身状態の改善を目的に,経皮経肝的胆道ドレナージ(PTBD)による胆道減圧を行った.PTB…

    DOI Web Site 医中誌

  • 当院での腹腔鏡下腎部分切除術の検討 : 核出術と切除術との比較

    久住 倫宏, 白石 裕雅, 和田里 章悟, 佐久間 貴文, 窪田 理沙, 津島 知靖, 市川 孝治 Japanese Journal of Endourology and Robotics 36 (1), 129-134, 2023

    <p>【緒言】腎部分切除術は切除断端陰性, 合併症を低くし腎機能温存を目的とすることにある. 今回, 核出術と切除術による手術手技での変化について評価した.</p><p>【対象・方法】2016年1月から2021年4月までの当院での腹腔鏡下腎部分切除術を行った17例に対して, 核出術群と切除術群を後方視的に比較・検討を行った.</p><p>【結果】核出術群と切除術群で手術時間, …

    DOI 医中誌

  • Suppression-burstを示したてんかん性スパズム症例の臨床的検討

    井田 久仁子, 高橋 幸利, 遠山 潤, 藤原 由美, 池田 ちづる, 田中 茂樹, 高橋 純哉, 白神 浩史, 井上 拓志, 藤田 浩史, 長尾 雅悦, 金子 英雄 脳と発達 55 (6), 427-432, 2023

    <p> 【目的】Suppression-burst(SB)を示すてんかん性スパズム症例の臨床特徴を検討する.【方法】国立病院機構共同研究として,経過中に「てんかん性スパズム」を示した症例を512例登録した.その中から,2歳未満発病でてんかん性スパズム治療開始時の発作間欠時脳波がSBを示した症例(SB群)と,hypsarrhythmiaを示した症例(HYPS群)を対照として選択した.発作予後は2か…

    DOI 医中誌

  • 小児期に腎移植後長期経過中に関節リウマチを発症した1例

    高橋 雄介, 藤原 拓造, 太田 康介, 後藤 隆文 移植 58 (Supplement), s340_2-s340_2, 2023

    <p>【症例】</p><p>21歳、女性。X-16年、低形成腎を原疾患とする慢性腎臓病に対し、母をドナーとする血液型適合生体腎移植実施。X-11年、移植後糖尿病(PTDM)を発症しインスリン導入された。移植後長期に渡り腎機能は安定していたが、X-4ヶ月頃より動悸を認められるようになり、ホルター心電図施行するも異常を認めなかった。X-2ヶ月頃より、右第1指のMCP関節、および左第1指のPIP関節に…

    DOI 医中誌

  • 術中に悪性腫瘍が疑われ腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した腸管子宮内膜症の1例

    塩入 幹汰, 國末 浩範, 久保 孝文, 松村 年久 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (8), 533-537, 2023

    <p>症例は45歳,女性.腹痛および血便を主訴に前医を受診した.下部消化管内視鏡検査でS状結腸に腫瘤を認め,生検ではGroup1であった.精査加療目的に当院へ紹介となった.生検および画像検査では確定診断に至らず,診断的治療目的に手術を行った.腫瘤は左卵巣動静脈および左外側大腿皮神経と癒着しており,悪性腫瘍による浸潤の可能性も考慮して,それらを合併切除し腹腔鏡補助下S状結腸切除術(D2郭清)を施行…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 低酸素性脳症後にepileptic spasmsを有する症例におけるACTH療法の検討

    永井 康平, 高橋 幸利, 太田 晶子, 山本 吉章, 長尾 雅悦, 遠山 潤, 池田 ちづる, 高橋 純哉, 田中 茂樹, 藤田 浩史, 白神 浩史, 金子 英雄, 澤井 康子 脳と発達 55 (5), 344-349, 2023

    <p> 【目的】低酸素性脳症後にepileptic spasms(ES)を呈する症例に対するACTH療法の有用性・安全性を検討する.【方法】国立病院機構ネットワーク研究により,ESに対してACTH療法を行った342症例を登録し,その中で病因が低酸素性脳症と診断された症例を対象とした.ACTH療法の発作予後,有害事象について後方視的に検討した.発作予後は,ESが2か月以上抑制された場合を短期抑制効…

    DOI 医中誌

  • 著明なびまん性皮下浮腫と嚥下障害を呈した抗nuclear matrix protein 2抗体陽性皮膚炎欠如型皮膚筋炎の2例

    高橋 義秋, 髙宮 資宜, 市村 裕輝, 沖山 奈緒子, 西野 一三, 森本 展年 臨床神経学 63 (11), 737-742, 2023

    <p>症例1は68歳女性で,約1ヵ月の経過で悪化した筋力低下,皮下浮腫,嚥下障害と高CK血症で当科入院となった.症例2は78歳女性で,約5ヵ月間で悪化した筋力低下,両肩痛,皮下浮腫,嚥下障害で当科入院となった.2例とも著明なびまん性皮下浮腫と嚥下障害を認め,経腸栄養が必要であった.皮膚所見がなかったが,筋生検でのMxA発現と抗nuclear matrix protein …

    DOI Web Site PubMed 参考文献14件

  • 子宮頸管短縮症例に対する子宮頸管ペッサリーの使用経験とペッサリーが子宮頸管長に及ぼす影響

    熊澤 一真, 甲斐 憲治, 大岡 尚実, 吉田 瑞穂, 塚原 紗耶, 沖本 直輝, 多田 克彦 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (3), 366-371, 2023

    <p> 目的:子宮頸管長25mm以下の子宮頸管短縮症例においてペッサリーが子宮頸管長に及ぼす効果を検討すること.方法:2018年11月から2022年1月までの,妊娠30週未満で治療開始となった胎胞形成のなかった単胎のペッサリー使用群のペッサリー装着後の子宮頸管長の推移を,ペッサリーを使用せず入院管理した単胎の対照群と検討した.統計解析にはMann-Whitney検定を用いP < …

    DOI 医中誌

  • 大腸癌縦隔リンパ節転移気管浸潤による気道狭窄に対し気道インターベンションを施行し,呼吸機能が改善した1例

    津野 夏美, 瀧川 雄貴, 佐藤 賢, 光宗 翔, 渡邉 洋美, 工藤 健一郎, 佐藤 晃子, 藤原 慶一, 岩本 康男, 柴山 卓夫 気管支学 44 (6), 432-436, 2022-11-25

    <p><b>背景.</b>気道インターベンション前後に呼吸機能検査を行うことで,狭窄病変の変化を生理学的に評価することができる.<b>症例.</b>40歳代女性.200X-7年から前医で大腸癌に対し手術,化学療法が継続され,200X-1年1月に縦隔リンパ節転移の気管浸潤に対し根治的放射線治療が施行された.200X年1月に胸部CTで気道狭窄を指摘されたため,当院紹介となった.気管下部左側にリンパ節…

    DOI 医中誌

  • 肺類基底細胞型扁平上皮癌の3切除例―本邦報告例の検討―

    松岡 篤志, 鳥越 英次郎, 永喜多 敬奈, 神農 陽子, 平見 有二 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (7), 791-798, 2022-11-15

    <p>肺類基底細胞型扁平上皮癌(basaloid squamous cell carcinoma;BSC)は肺癌取扱い規約第8版で扁平上皮癌の亜型に分類された比較的稀な組織型であり,不明な点も多い.手術でBSCと診断された3例を経験したので報告する.症例1は66歳,男性.左肺S9に腫瘤を指摘され経気管支生検で限局型小細胞肺癌と診断された.左肺下葉切除を行った結果,BSCと診断された.術後6ヵ月で…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 腹腔鏡下手術で診断・治療した外膀胱上窩ヘルニアの小児例

    石橋 脩一, 中原 康雄, 高橋 雄介, 橋本 晋太朗, 大倉 隆宏, 浮田 明見 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (6), 897-901, 2022-10-20

    <p>症例は8歳の女児.左鼠径部の膨隆を認め,当科紹介受診された.診察時に通常の鼠径ヘルニアに比べて,やや外側に背の低い膨隆を認めた.外鼠径ヘルニア以外の可能性を考慮し,正確な診断・治療が可能な腹腔鏡下手術を施行した.腹腔内を観察すると左膀胱上窩にヘルニア門を認め,外膀胱上窩ヘルニアと診断した.治療については小児例でありメッシュの使用は回避すべきと考え,ヘルニア門の縫縮および内側臍ヒダを用いた壁…

    DOI Web Site 医中誌

  • 繰り返すEWS気管支充填術にて外科治療を回避し,有瘻性膿胸の治療に成功した1例

    瀧川 雄貴, 工藤 健一郎, 佐藤 賢, 井上 智敬, 大西 桐子, 光宗 翔, 渡邉 洋美, 佐藤 晃子, 藤原 慶一, 柴山 卓夫 気管支学 44 (4), 300-304, 2022-07-25

    <p><b>背景.</b>有瘻性膿胸に対するEWSの充填術の有効性は報告されているが,その手順や,責任気管支の同定法などについて詳細に報告された症例報告は少ない.Indigocarmineによる色素注入法,バルーン閉塞試験を行って責任気管支を同定した上で,side-grasping method,push and …

    DOI 医中誌

  • 受傷後早期にLetton-Wilson手術を施行したIIIb型外傷性膵頭部損傷の小児例

    花木 祥二朗, 中原 康雄, 大倉 隆宏, 高橋 雄介, 橋本 晋太朗, 石橋 脩一, 浮田 明見 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (4), 740-746, 2022-06-20

    <p>IIIb型膵損傷は治療方針が確立されておらず,また小児例の報告が少ない.我々は受傷後早期に,膵空腸吻合にBlumgart変法を用いたLetton-Wilson手術を施行し,良好な転帰を得た小児例を経験したので報告する.患者は13歳男児で,上腹部打撲を主訴に受診した.腹部造影CTで膵頭部損傷を疑った.緊急内視鏡的逆行性膵管造影を試みたが,主膵管は造影されなかった.CT所見から主膵管損傷を疑い…

    DOI 医中誌

  • 軟性気管支鏡下に高周波スネアにて切除しえた術後気管支内転移した胸腺腫の1例

    瀧川 雄貴, 佐藤 賢, 工藤 健一郎, 松本 奨一朗, 栗林 忠弘, 大西 桐子, 光宗 翔, 渡邉 洋美, 佐藤 晃子, 藤原 慶一 気管支学 44 (2), 171-176, 2022-03-25

    <p><b>背景.</b>胸腺腫の気管支内転移は稀である.胸腺腫の左主気管支閉塞による呼吸状態悪化に対して気道インターベンションを行ったため,稀な症例として報告する.<b>症例.</b>80歳代男性.2014年に胸腺腫に対して拡大胸腺摘出術が施行され,外来通院中であった.2020年8月の気管支鏡検査で左上葉入口部に腫瘤性病変を認めたが,組織学的診断が得られていなかった.2021年4月に前医で腫瘤…

    DOI 医中誌

  • 臍部に生じ深在性上皮性囊腫との連続性を認めた基底細胞癌の 1 例

    瀧川 充希子, 眞部 恵子, 浅越 健治 西日本皮膚科 84 (1), 41-45, 2022-02-01

    <p>82 歳,女性。約 1 年前に臍部の腫瘤を自覚した。前医での皮膚生検にて基底細胞癌(basal cell carcinoma:BCC)と診断され,当科を紹介され受診した。臍窩を中心に皮下硬結を伴う紅色から灰黒色の結節を認め,下床との境界は不明瞭であった。画像所見でも深部への浸潤が疑われたため,腫瘍と白線部および白線直下の腹膜組織を含めて切除した。切除標本の組織では白線および腹膜への浸潤は認…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 治療中に骨転移巣のフレア現象を認めた腎明細胞肉腫の一例

    浮田 明見, 中原 康雄, 大倉 隆宏, 石橋 脩一, 橋本 晋太朗, 高橋 雄介, 丸中 三菜子 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (2), 192-196, 2022

    <p>3歳男児,腹痛で受診し,左腎腫瘍を指摘された.CTで左腎由来の16㎝大の腫瘤性病変と両側肺転移を認め,生検で腎明細胞肉腫Stage4と診断した.初診時に骨シンチグラフィで異常集積はなかった.JWiTSプロトコールRegimenⅠに準拠し術前化学療法を施行し,原発巣と肺転移巣の縮小を確認し,開腹腫瘍摘出術を施行した.術後放射線療法とRegimen …

    DOI 医中誌

  • 経過中にECMOを要したStage 4S神経芽腫の1例

    中原 康雄, 高橋 雄介, 橋本 晋太朗, 大倉 隆宏, 石橋 脩一, 浮田 明見 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (2), 197-201, 2022

    <p>神経芽腫Stage 4S症例は大半が予後良好ではあるが,まれに肝病変が増大し,全身管理に難渋する場合がある.症例は2か月の神経芽腫stage 4Sの女児である.初診時より,下腿浮腫,呼吸障害などの腹部コンパートメント症状および凝固異常を認め,肝病変生検後に腹部に1.5 Gy,3日間の放射線照射を行った.腫瘍崩壊と腹部コンパートメント症候群が合わさり,照射3日目には呼吸不全,腎不全の状態とな…

    DOI 医中誌

  • 右続発性自然気胸における奇静脈食道陥凹部のブラ認識の重要性

    林 直宏, 松岡 篤志, 吉川 真生, 鳥越 英次郎, 平見 有二 日本臨床外科学会雑誌 83 (12), 2044-2048, 2022

    <p>奇静脈食道陥凹(azygoesophageal recess:AER)とは,右胸腔内において椎体腹側の縦隔が左胸腔寄りに位置する食道まで偏位することにより起こる陥凹領域のことであり,奇静脈から横隔膜までの範囲で認められる.同部位に嵌まり込むようにブラが発生することがあり,気胸の原因となることが知られている.</p><p>当院ではAERのブラが原因となった気胸に対して近年7例の手術を行った.…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • BKウイルス腎症発症レシピエントの中長期予後

    藤原 拓造, 窪田 理沙, 髙橋 雄介, 太田 康介 移植 57 (Supplement), s362_2-s362_2, 2022

    <p>【背景】腎移植後BKウイルス腎症(BKVN)発症症例の予後について検討した。【対象・方法】2000年4月より2018年8月までに当院で腎移植を施行、1年以上経過観察した16歳以上のレシピエント、214症例(生体177、献腎37例)を対象とし、2022年4月30日時点で当院診療録より評価した。9例(4.2%、生体8、献腎1例)が病理学的にBKVNと診断され、発症の無かった対照群、205例と比…

    DOI 医中誌

  • 肝門部に2か所の吻合を行った胆道閉鎖症の1例

    中原 康雄, 大倉 隆宏, 浮田 明見, 花木 祥二朗, 石橋 脩一, 高橋 雄介, 橋本 晋太朗, 後藤 隆文, 青山 興司 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (6), 1012-1015, 2021-10-20

    <p>症例は胆道閉鎖症の女児である.日齢57に肝門部空腸吻合を施行した.門脈は本幹から3分岐する型に近く,門脈左右枝が分岐してすぐに前枝と後枝に分岐していた.結合組織塊は門脈左枝と前区域枝の間に入っていたが,その背側から門脈後区域枝に沿って索状物が分岐していた.南回り胆管が索状になっていると推察された.結合組織塊は門脈左枝と前区域の間で肝被膜を損傷しないレベルで切除した.また後区域に向かう索状物…

    DOI Web Site 医中誌

  • 硬性気管支鏡下に切除した縫合糸による気管支異物性肉芽腫の1例

    瀧川 雄貴, 佐藤 賢, 栗林 忠弘, 大西 桐子, 光宗 翔, 松浦 宏昌, 渡邉 洋美, 工藤 健一郎, 佐藤 晃子, 藤原 慶一 気管支学 43 (5), 468-472, 2021-09-25

    <p><b>背景.</b>気管内の縫合糸による異物性肉芽腫(縫合糸肉芽腫)は稀である.硬性鏡下に縫合糸肉芽腫及び縫合糸の切除を行った報告は,我々が検索した限り少数であり,非常に稀であると考え,診断過程,治療法について症例報告する.<b>症例.</b>68歳男性.2010年に右上葉肺扁平上皮癌に対し右上葉切除及びリンパ節郭清後,再発なく経過していた.2018年の胸部造影CTで右中間気管支幹に造影効…

    DOI 医中誌

  • 脊柱靭帯骨化の広がりが頚椎機能に与える影響―全国多施設前向き調査・JOSL CT study―

    勝見 敬一, 平井 高志, 吉井 俊貴, 名越 慈人, 西村 空也, 森 幹士, 竹内 一裕, 牧 聡, 中村 雅也, 松本 守雄, 大川 淳, 川口 善治 Journal of Spine Research 12 (9), 1087-1093, 2021-09-20

    <p>後縦靭帯骨化症(OPLL)を含めた脊柱靭帯骨化症は,骨化進展が特徴的な疾患であり,これまでに様々な研究が行われてきている.しかしながら,頚椎機能については不明な点も多く,全脊椎における骨化の広がりと頚椎機能の関係についても,詳細な検討は行われていなかった.我々は厚労科研脊柱靭帯骨化症研究班所属の全国16施設より収集された,頚椎OPLL非手術例の基礎データ,全脊椎CT画像を前向きに収集した2…

    DOI 医中誌

  • 直腸憩室炎,膿瘍形成に合併した子宮筋層内膿瘍破裂による汎発性腹膜炎の1例

    高橋 達也, 向原 史晃, 久保 孝文, 國末 浩範, 太田 徹哉 日本腹部救急医学会雑誌 41 (4), 309-312, 2021-07-31

    <p>症例は73歳女性で数日前より下腹部痛を認めていた。疼痛が増悪し腹膜刺激症状が出現したため他院を受診,汎発性腹膜炎の診断で当院へ救急搬送された。前医のCTで腹腔内遊離ガスを認めた。子宮内にガス像を伴う液体貯留,直腸の多発憩室も認め子宮または下部消化管穿孔による汎発性腹膜炎の診断で緊急手術をした。開腹すると子宮が穿孔し膿瘍が流出,腹腔内全体に広がっていた。さらに直腸S状部と左付属器,子宮が硬く…

    DOI Web Site 医中誌

  • 多中心性に病変を認めた男性外陰部乳房外Paget病3例

    瀧川 充希子, 眞部 恵子, 浅越 健治 日本皮膚科学会雑誌 131 (8), 1835-1840, 2021-07-20

    <p>外陰部乳房外Paget病(EMPD)では稀ならず多中心性に病変を生じる.今回,多中心性病変を生じた男性EMPD3例につき検討した.症例は50~70代で,陰囊周囲に複数の病変(各7,5,5病変)を認めた.2例で真皮内浸潤を認め,1例ではセンチネルリンパ節転移陽性であった.2例は熊野らの分類における陰囊数珠状型,1例は陰茎偏奇型と陰囊辺縁型の混合型もしくは陰囊数珠状型の不全型と考えた.斑状病変…

    DOI Web Site 医中誌

  • 4. Off the Job Training をはじめとする手術手技トレーニングの現状

    井上 善紀, 浪口 謙治, 衣笠 由祐, 松野 祐太朗, 児玉 裕司, 掘江 弘夢, 中川 さや子 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (4), 4-U1-4-U5, 2021-07-15

    <p>心臓血管外科修練医は手術手技向上のためOFFJTをはじめとするさまざまなトレーニングに取り組む.本稿ではU-40会員を対象に,標準的な手術手技獲得にむけてどのような工夫をしているかアンケート調査を行ったので考察を加え報告する.</p>

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 軟性気管支鏡下に高周波スネアで切除した左主気管支原発軟骨腫の1例

    髙山 伸, 田村 朋季, 河角 敬太, 西村 智香, 工藤 健一郎, 久山 彰一 気管支学 43 (3), 215-218, 2021-05-25

    <p><b>背景.</b>気管支軟骨腫は稀な腫瘍であり,治療法は確立されていない.<b>症例.</b>48歳女性.喘鳴,咳嗽を主訴に近医を受診し,胸部CTで左主気管支に結節を指摘され当科を受診した.<b>結果.</b>気管支鏡検査で有茎性の結節を認めたため,高周波スネアにより焼灼切除を行った.病理組織検査では軟骨成分を認め,明らかな悪性所見はなく軟骨腫と診断した.<b>結論.</b>気管支軟骨腫…

    DOI 医中誌

  • 扁桃周囲膿瘍からレミエール症候群を来した 1 例

    梶原 壮平, 石原 久司, 假谷 彰文, 秋定 直樹, 茂原 暁子, 佐藤 晶, 濵田 浩司, 赤木 祐介 耳鼻と臨床 67 (2), 112-117, 2021-03-20

    <p>レミエール症候群は頭頸部領域の感染が内頸静脈の血栓症を引き起こし、肺・関節などの転移性感染巣や敗血症に至る疾患群である。診断が遅れると重篤化するため、早期に診断し治療を開始することが重要である。患者は 30 歳の男性、扁桃周囲膿瘍に続発する内頸静脈血栓、肺の感染性塞栓を認めた。今回われわれが用いた山本・杉浦らの診断基準は、内頸静脈の血栓があれば血液培養の結果を待たずに本症と診断することが可…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 葉酸による神経管閉鎖障害の予防:発生率,リスク因子,葉酸サプリメントの摂取,行政への要望

    近藤 厚生, 多田 克彦, 和田 誠司, 横峯 正人, 石川 浩史, 加藤 聖子, 味村 和哉, 宮内 彰人, 佐世 正勝, 伊藤 知敬, 師田 信人, 伊地 俊介 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (1), 8-18, 2021

    <p> 神経管閉鎖障害は脊髄髄膜瘤と無脳症を包括する病名であり,妊娠6週頃に発症する.この先天異常疾患の特徴は,妊娠前から葉酸を適切に摂取するとその発生リスクを40-80%低減できることである.2000年に厚生省は妊娠を計画する女性は,葉酸サプリメントを1日0.4mg摂取するよう勧告したが,その後の発生率は減少していない.2020年に我々が調査した(推定)真の発生率(2016-18年)は,7.9…

    DOI 医中誌

  • 標準的術後化学療法中に再発した後腎芽細胞優位型の限局型退形成腎芽腫の1例

    花木 祥二朗, 中原 康雄, 仲田 惣一, 高橋 雄介, 大倉 隆宏, 石橋 脩一, 人見 浩介, 浮田 明見 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (1), 45-49, 2021

    <p>手術,放射線療法に加え,標準的な化学療法施行中に再発をきたした腎悪性腫瘍の1例を経験したので報告する.症例は4歳,女児.腹部腫瘤を指摘され紹介された.CTで右腎原発の腫瘍を認め,摘出術を施行した.病理検査では後腎芽細胞優位型の限局型退形成腎芽腫で,傍大動脈リンパ節転移を認めStage 3と診断した.術後治療はJWiTS-2のプロトコールに準拠して,Regimen …

    DOI 医中誌

  • 上腕三頭筋化膿性筋炎が疑われた3歳女児例

    西村 佑真, 樋口 洋介, 藤原 進太郎, 向井 敬, 清水 順也 日本小児放射線学会雑誌 37 (2), 160-165, 2021

    <p>化膿性筋炎の罹患筋は下肢や体幹の骨格筋が多く,外傷や免疫能低下などの素因を伴わない上肢発症例の報告は少ない.今回,MRI所見から左上腕三頭筋化膿性筋炎を疑い加療を行った症例を経験したため報告する.症例は3歳女児.左上肢を動かさない事と発熱を主訴に受診した.血液検査で炎症反応は高値で,骨軟部感染症を疑いMRI検査を行ったところ,上腕三頭筋や周囲の脂肪組織に炎症所見を認め,同部の化膿性筋炎の可…

    DOI 医中誌

  • 若年者を対象とした母乳育児に関するアンケート調査

    吉尾 博之, 野田 清史, 宮田 一平, 有道 順子, 入江 寿美代, 白石 淳, 中務 陽子, 東田 太郎, 山縣 威日, 吉岡 宏記, 吉野 和男 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (2), 288-294, 2021

    <p> 【目的】母乳育児を啓発,普及させるための一環として,母乳育児に関して育児未経験の若年者を対象としたアンケートによる意識調査を実施した.</p><p> 【対象と方法】中国地方4県(岡山県,広島県,山口県,島根県),14施設の中高生,大学生,看護学校生(大学を含む)2,971名を対象に,無記名による母乳育児に関するアンケート調査を行い,最終的に2,742名(女性:1,949名,男性:793名…

    DOI 医中誌

  • 検査キットにより検査値の差が大きかったトキソプラズマIgM抗体持続陽性の妊婦症例

    上田 菜月, 多田 克彦, 野呂瀬 一美, 中村 信, 熊澤 一真 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (3), 511-515, 2021

    <p> 妊娠中のトキソプラズマ感染における胎児感染率およびその臨床症状出現リスクは,母体の感染時期によって異なり,妊娠初期では感染率は低いが症状は重度となるため,感染時期の予測は重要である.今回,感染時期の推定に苦慮した妊婦症例を経験した.患者は26歳の初産婦.妊娠初期のトキソプラズマ特異的IgG・IgM抗体価が高値であり,トキソプラズマ初感染が疑われ紹介された.施設間で用いた検査キットが異なり…

    DOI 医中誌

  • 感染性心内膜炎加療中,疣贅による右冠動脈塞栓を認め,カテーテルにより疣贅を回収し得た1例

    白石 裕雅, 宗政 充, 西原 大裕, 辻 真弘, 林 和菜, 内藤 貴教, 重歳 正尚, 田渕 勲, 下川原 裕人, 松原 広己, 井上 善紀, 畝 大, 永喜多 敬奈, 神農 陽子 心臓 52 (11), 1305-1312, 2020-11-15

    <p> 症例は66歳男性.1年前に感染性心内膜炎(IE)の抗生剤加療歴があり,腱索断裂による重症僧帽弁閉鎖不全症が残存していたが,大腸がんが見つかったため治療が延期となっていた.その後,近医にてリウマチ性多発筋痛症に対してステロイド内服が開始となった後,発熱が持続するため当院に紹介となった.僧帽弁前尖に2.7×0.9 …

    DOI 医中誌

  • Sotos症候群に肝芽腫を合併した1例

    上野 悠, 片山 修一, 後藤 隆文, 中原 康雄, 人見 浩介 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (6), 939-943, 2020-10-20

    <p>症例はSotos症候群の3歳女児.不明熱の精査の際に肝逸脱酵素の上昇を指摘され,当科へ紹介となった.造影CTにて肝臓のS8の横隔膜と接する領域に腫瘤を認めた.腫瘍生検を施行したところ,病理診断で肝芽腫(胎児型)と診断された.画像検査で他臓器転移やリンパ節転移は指摘されず,肝芽腫の術前病期分類のPRETEXT …

    DOI Web Site 医中誌

  • 全脊椎CT大規模多施設研究による重度頚椎OPLL症例の特徴―厚労科研脊柱靭帯骨化症研究班・JOSL study―

    森 幹士, 吉井 俊貴, 平井 高志, 名越 慈人, 西村 空也, 竹内 一裕, 中村 雅也, 松本 守雄, 大川 淳, 川口 善治, 厚労科研脊柱靭帯骨化症研究班 Journal of Spine Research 11 (5), 805-810, 2020-05-20

    <p>厚労科研脊柱靭帯骨化症研究班所属の20施設より収集された,頚椎単純X線側面像で頚椎OPLLと診断された有症状患者の中で,全脊椎CT矢状断像と基礎データとが揃う234例を対象とする後ろ向き研究を行った.ほぼ全頚椎に広がるような頚椎OPLL重度骨化群は約2割に認められ,重症群は有意に高齢であった.今回の分類基準に基づいた調査では,性別やBMI,糖尿病罹患の有無は重症度に有意な影響を及ぼしていな…

    DOI 医中誌

  • 肺末梢の囊胞内に認めた孤立性扁平上皮性乳頭腫の1例

    吉川 真生, 平見 有二, 三好 健太郎, 安藤 陽夫 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (2), 149-153, 2020-03-15

    <p>症例は79歳男性.4年前に膀胱癌の精査のCT検査で右肺下葉末梢に肺囊胞とその内部に結節を認めていた.膀胱癌加療後の経過観察において肺の結節が増大傾向であったため,気管支鏡検査を行ったが確定診断には至らなかった.PET-CT検査では同部位にFDGの集積を認め,転移性肺腫瘍もしくは原発性肺癌を疑った.診断と治療をかねた手術の適応と判断し胸腔鏡下右肺S8-9区域切除を行った.病理診断においては線…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 無症候性の単胎前置胎盤症例の予定帝王切開を妊娠38週に設定する妥当性の検討

    吉田 瑞穂, 塚原 紗耶, 熊澤 一真, 萬 もえ, 大岡 尚実, 沖本 直輝, 立石 洋子, 中村 和恵, 中村 信, 影山 操, 多田 克彦 日本周産期・新生児医学会雑誌 56 (2), 236-241, 2020

    <p> 目的:妊娠36週の時点で無症候性の単胎前置胎盤を妊娠38週に帝王切開術(帝切)を予定する管理方針の妥当性を検証すること.方法:2006年1月から2017年12月に当科で分娩となった癒着胎盤を除く単胎の前置胎盤94例のうち,妊娠36週の時点で無症候性の症例を対象に母児の有害事象を評価した.この群はベッドレストのみで管理し,妊娠38週以降に帝切を予定した.母体の有害事象は緊急帝切の実施,分娩…

    DOI 医中誌

  • 献腎移植において移植後1年目の腎機能に関与する臨床因子の検討

    藤原 拓造, 太田 康介, 高橋 雄介 移植 55 (Supplement), 361_3-361_3, 2020

    <p>【目的】献腎移植後1年目の腎機能に影響を及ぼす臨床因子の検討を行った。【対象・方法】2001年7月より2018年8月までに当院で施行し、転院、小児例などを除いた20歳以上の献腎移植35例(心停止下23例、脳死下提供12例)を対象とした。2020年4月30日時点での当院診療録及び日本臓器移植ネットワークからのドナー情報より評価し、名義変数に関しては平均値の比較、連続変数は1年目のeGFR …

    DOI 医中誌

  • 腎移植後E型肝炎の2例

    高橋 雄介, 荒井 太一, 米倉 尚志, 若林 宗弘, 松井 哲平, 篠原 美絵, 酒井 謙 移植 55 (Supplement), 386_2-386_2, 2020

    <p>[緒言]腎移植後、HEVによるウイルス性肝炎を発症した2例を報告する。[症例]症例1、42歳、男性。原疾患不明。33歳時に母親をドナーとする生体腎移植施行。入院2週間前から倦怠感が出現、肝酵素の上昇も認め、各種ウイルス検査の結果HEV-IgA抗体陽性であり、E型急性肝炎で入院した。免疫抑制剤の減量では肝機能の改善が得られず、リバビリンを開始したところ速やかに肝機能改善し、HEV-RNAも陰…

    DOI 医中誌

  • 早産児における卵巣過剰刺激症候群の2例

    仲田 惣一, 中原 康雄, 人見 浩介, 福嶋 ゆう, 中村 信, 影山 操 日本周産期・新生児医学会雑誌 56 (1), 154-157, 2020

    <p> 早産児における卵巣過剰刺激症候群は,在胎32週未満で出生した女児が受胎後37週頃に,外陰部中心の腫脹,卵巣嚢腫,エストラジオール(以下E2)や性腺刺激ホルモンの高値を認める症候群である.症例1は日齢131(受胎後42週3日),女児.超音波検査で卵巣嚢腫を認め,外陰部腫脹も認めた.血液・生化学所見では,FSHは基準値内,LH,E2は高値であった.直径5cm大の卵巣嚢腫であり,嚢胞穿刺した.…

    DOI 医中誌

  • 多発性骨髄腫

    角南 一貴 臨床血液 61 (5), 520-527, 2020

    <p>多発性骨髄腫(multiple myeloma, MM)は21世紀に入り,プロテアソーム阻害薬,免疫調節薬および抗体医薬の登場にて,飛躍的に予後は改善してきている。しかし,このような有効性の高いMM治療薬の開発にもかかわらず,薬剤耐性を来し,標準療法に抵抗性を示し,未だ治癒が見込めないのが現状である。ところがここ1~2年で新規分子標的薬(venetoclax,selinexor),新規免疫…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 看護部長による看護師のキャリア発達につながるローテーションの決定と支援

    鳩野 みどり, 村田 由香, 小山 眞理子 日本看護管理学会誌 24 (1), 22-31, 2020

    <p>本研究の目的は,看護師のローテーションがキャリア発達に及ぼす影響と看護部長が行うキャリア発達につながるローテーションの決定と支援について明らかにすることである.公的病院の看護部長10名に半構造化面接を実施し,質的に分析した.看護部長が考えるローテーションが看護師のキャリア発達に及ぼす影響は,【人間関係構築力の向上】【看護実践能力の向上】【問題解決能力の向上】【自ら変化する力が身につくことに…

    DOI 医中誌

  • 直腸癌術後縫合不全加療中に発症した血球貪食症候群の1例

    高橋 達也, 國末 浩範, 向原 史晃, 太田 徹哉, 石川 立則, 斎藤 崇 日本臨床外科学会雑誌 81 (10), 2083-2087, 2020

    <p>症例は41歳の女性で,前医にて直腸癌に対して腹腔鏡下低位前方切除術が施行された.術後7日目に縫合不全を発症し開腹ドレナージおよび回腸双孔式人工門造設されるも,遺残膿瘍のため術後25日目に当院へ転院となった.来院時は腹腔内にドレーンが留置されていた.熱発および炎症反応の上昇を認め,ドレーン培養でMRSA検出したためバンコマイシンを追加すると徐々に改善した.しかし,術後37日目より熱発の再燃を…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 【投稿/症例報告】EGFR遺伝子変異陽性肺腺癌に対してニボルマブが奏効した1例

    山原 美穂, 藤原 慶一, 下西 惇, 松浦 宏昌, 西村 淳, 尾関 太一, 萱谷 紘枝, 南 大輔, 佐藤 賢, 柴山 卓夫 呼吸臨床 4 (6), n/a-, 2020

    症例は79歳女性,非喫煙者。EGFR遺伝子変異陽性肺腺癌術後再発のため,エルロチニブによる治療を受け,その後T790Mが陽性となりオシメルチニブが投与された。ドセタキセルに続きニボルマブ投与を行ったところ,6サイクル終了時点で胸膜播種病変,肺転移の縮小を認めた。組織検体でPD-L1は陰性であった。EGFR遺伝子変異陽性肺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性は乏しいとされているが,奏効する…

    DOI

  • 術後痛を増強させない清拭方法の考案

    石川 涼太, 深井 喜代子 日本看護技術学会誌 19 (0), 92-103, 2020

     目的 : 健常者の腹部正中線上の皮膚に仮想術創を作り, 同部の伸展や痛みの増強が起こりにくい清拭方法を考案し, その効果を多次元的に評価する. <br> 方法 : 健康な成人男性15名を対象にクロスオーバー実験を実施した. 仮想術創に対して拭く方向が異なる3種類の清拭を, 順不同に日を変えて左上腹部に実施した. データは清拭方法別に低伸展群 (仮想術創近傍に掌外沿を当て仮想術創方向へ拭く), …

    DOI 医中誌

  • 当科における直腸肛門奇形に対するS状結腸完全離断型人工肛門造設術の実状

    仲田 惣一, 中原 康雄, 後藤 隆文, 花木 祥二朗, 人見 浩介 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (6), 1044-1048, 2019-10-20

    <p>【目的】当科では,新生児期の中間位・高位の直腸肛門奇形に対して①肛門側腸管への便の混入を防ぎ,根治術時に使用する腸が拡張することを予防できる.②腸脱出を起こしにくい.③尿路感染のリスクを減らす可能性がある.という理由からS状結腸に完全離断型人工肛門を造設しており,その実状を報告する.</p><p>【方法】2009年4月から2016年6月までの期間に当科でS状結腸に完全離断型人工肛門を造設し…

    DOI Web Site 医中誌

  • シルデナフィル錠から調製した新生児特定集中治療室用分包品のシルデナフィル含有量に及ぼす粉砕調剤方法の影響

    山本 秀紀, 川上 充希, 北田 里華, 横井 里沙, 豊福 泰代, 栗田 拓朗, 仙波 靖士, 山本 宏, 徳村 忠一 徳島文理大学研究紀要 98 (0), 1-8, 2019-09-30

    <p>シルデナフィル(SIL)は,新生児遷延性肺高血圧症に使用される。この場合,薬局で錠剤の粉砕調剤を行い粉末として新生児特定集中治療室に提供される。この調剤では,SILの投与量の調節のために乳糖水和物(乳糖)が添加される。この乳糖については消化管内で高浸透圧を生み出し消化管粘膜を傷害する可能性が報告されている。本研究では,SILの投与量を1回0.5mg,1日量を1.5mgとした。錠剤の粉砕調剤…

    DOI Web Site 医中誌

  • 大腸癌気管分岐部転移に対し気管支動脈塞栓術後にDumon Y<sup>Ⓡ</sup>ステントを留置した1例

    瀧川 雄貴, 佐藤 賢, 南 大輔, 西村 淳, 尾関 太一, 大川 祥, 高田 健二, 萱谷 紘枝, 藤原 慶一, 柴山 卓夫 気管支学 41 (4), 401-406, 2019-07-25

    <p><b>背景.</b>大腸癌の気管分岐部転移は非常に稀であるが,気道狭窄により致命的になり得る.硬性気管支鏡下シリコンステント留置前に,出血のリスク軽減,腫瘍縮小による呼吸状態の改善を期待し気管支動脈塞栓術を行うことで,合併症なく安全にステント留置を行うことができた1例を経験したため報告する.<b>症例.</b>58歳男性.大腸癌気管分岐部転移に対する気道ステント留置目的で当院に転院となった…

    DOI 医中誌

  • 小児膵腫瘤性病変の検討

    大倉 隆宏, 中原 康雄, 秋山 卓士, 河﨑 正裕, 岩村 喜信, 久守 孝司, 高尾 智也, 片山 修一, 後藤 隆文, 青山 興司 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (4), 802-808, 2019-06-20

    <p>【目的】小児の膵臓に腫瘤性病変を認めることはまれである.今回,小児膵腫瘤性病変の鑑別診断のため,その臨床像および画像的特徴を比較検討した.</p><p>【方法】2005年4月から2017年3月までに関連7施設において,腹部超音波(胎児期を含む),CT,MRIなどの画像検査で膵臓に腫瘤性病変を認めた7施設17症例を対象として,症状,併存疾患,血清アミラーゼ濃度,画像所見,治療,予後について,…

    DOI Web Site 医中誌

  • 食道に接する肺腺癌の診断にEUS-B-FNAが有用であった1例

    瀧川 雄貴, 南 大輔, 佐藤 賢, 西村 淳, 尾関 太一, 大川 祥, 髙田 健二, 萱谷 紘枝, 藤原 慶一, 柴山 卓夫 気管支学 41 (3), 298-302, 2019-05-25

    <p><b>背景.</b>経食道的気管支鏡下穿刺吸引生検法(endoscopic ultrasound with bronchoscope-guided fine-needle aspiration;EUS-B-FNA)は,超音波気管支鏡を用いて経食道的超音波内視鏡下穿刺法と同様に経食道的に縦隔病変を生検する手法であり,肺癌の縦隔病期診断に有用とされている.<b>症例.</b>62歳男性.大動脈…

    DOI 医中誌

  • 閉塞性黄疸で発症した膵solid-pseudopapillary neoplasmの男児例

    花木 祥二朗, 中原 康雄, 大倉 隆宏, 人見 浩介, 上野 悠, 仲田 惣一, 太田 徹哉, 後藤 隆文 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (2), 269-273, 2019-04-20

    <p>症例は12歳の男児で,黄疸を主訴に受診し,腹部造影CTおよびMRIで膵頭部に直径約6 cmの腫瘤性病変を認めた.囊胞の被膜および充実部に漸増性濃染の所見を有したため,膵solid-psuedopapillary neoplasm(膵SPN)と術前診断し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.再建方法はChild変法とし,膵空腸吻合はBlumgart変法を用いた.病理診断も膵SPNであり,…

    DOI Web Site 医中誌

  • 腸重積症に対するエコーガイド下整復の条件に関する検討

    片山 修一, 後藤 隆文, 中原 康雄, 上野 悠, 人見 浩介, 宮木 康成, 青山 興司 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (1), 53-58, 2019-02-20

    <p>【目的】腸重積症の治療として高圧浣腸を行う際,我々はエコー下整復法を採用している.2012年に刊行されたガイドラインでは整復の高さは120 cmまでが推奨されている.特に生後6か月未満で合併症である腸穿孔が多いことを考慮されているが,それ以降の年齢で120 cmの高さに限定する必要があるのか疑問が残る.今回,当施設における高圧浣腸の治療成績と整復条件に対する調査を行い,整復率に最も違いので…

    DOI Web Site 医中誌

  • 女児に発症した卵巣広汎性浮腫の2例

    福井 花央, 片山 修一, 後藤 隆文, 中原 康雄, 大倉 隆宏, 人見 浩介, 青山 興司 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (5), 1096-1100, 2018-08-20

    <p>卵巣広汎性浮腫massive ovarian edema(以下MOE)は正常の卵胞構造を有したまま,間質の浮腫により卵巣腫大を呈するまれな病態である.我々は女児に発症したMOEの2例を経験したので報告する.症例1は9歳,女児.主訴は食思不振,嘔吐,腹部腫瘤.下腹部正中から右側に,10 cm大の腫瘤を認めた.MRIで骨盤内腫瘤の被膜下にMOEに特徴的な所見であるネックレスサインと呼ばれる多数…

    DOI Web Site 医中誌

  • ベンチ手術にて血管形成後,自家腎移植を行った腎動脈瘤の3例

    林田 智博, 横田 豊, 立石 篤史, 徳永 宜之, 中井 幹三, 岡田 正比呂 脈管学 58 (8), 131-136, 2018-08-10

    <p>本邦では腎動脈瘤の治療として血管内治療,腎摘出術,開腹下腎動脈形成術などが多く行われている。一方,ベンチ手術は腎臓を摘出し,血管形成を行った後に自家腎移植を行う手順を要し,複数の診療科に跨る手術となることがあり,施行可能な施設が限られる。しかし本術式は腎機能が維持でき,血管形成も容易になることから,有用な選択肢である。今回,ベンチ手術を行った3症例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 岡山医療センターで経験したマダニ刺咬症および Tick Remover の有効性に関する検討

    野田 和代, 浜重 純平, 沖野 哲也, 後川 潤, 浅越 健治 西日本皮膚科 80 (4), 362-367, 2018-08-01

    <p>2014 年度に岡山医療センターを受診したマダニ刺咬症 30 例 (男性 15 例,女性 15 例,1~88 歳) について検討した。当院で虫体を除去した症例が 17 例,残りの 13 例は患者自身が虫体を除去していた。原則として市販の tick remover を用いて虫体除去を試みたが,除去不能な症例では切除により皮膚ごと虫体を除去した。Tick remover を用いた 14 例中 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 原発巣不明悪性黒色腫 6 例の臨床的検討および遺伝子変異解析と本邦報告例のまとめ

    内藤 聖子, 山﨑 修, 加持 達弥, 高田 実, 浅越 健治, 大塚 正樹, 岩月 啓氏 西日本皮膚科 80 (3), 227-230, 2018-06-01

    本邦における原発巣不明悪性黒色腫の臨床的特徴や遺伝子変異のパターンは不明である。著者らは当科で過去 15 年間に経験した原発巣不明悪性黒色腫 6 例の臨床的検討と遺伝子解析を行った。原発巣不明悪性黒色腫の平均年齢は 56.6 歳で,男女比は 1:1 であった。診断の契機としては皮下腫瘤が 4 例,画像検査の異常が 2 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • II.特発性/遺伝性肺動脈性肺高血圧症

    松原 広己 日本内科学会雑誌 107 (2), 208-213, 2018-02-10

    <p>特発性肺動脈性肺高血圧症(idiopathic pulmonary arterial hypertension:IPAH)/遺伝性肺動脈性肺高血圧症(heritable pulmonary arterial hypertension:HPAH)は基礎疾患を持たないにもかかわらず,高度の肺高血圧を呈する疾患である.女性に多く,かつては若年者の疾患であったが,近年,高齢の患者が増加している.本…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 抗血栓療法中の認知症高齢者に認めた胆囊壁内血腫の1例

    照田 翔馬, 徳毛 誠樹, 高橋 達也, 池谷 七海, 久保 孝文, 國末 浩範 日本腹部救急医学会雑誌 38 (1), 037-040, 2018-01-31

    <p>症例は88歳の女性,右季肋部痛で受診した。腹部CT検査で周囲に低吸収域を伴う虚脱した胆囊を認め,胆囊穿孔による胆汁性腹膜炎と診断,緊急で開腹胆囊摘出術を施行した。手術所見では腹腔内に暗赤色の腹水を認め,胆囊も暗赤色調で底部に母指頭大の硬結を触知した。摘出標本の病理所見では胆囊底部の硬結は血腫であった。明らかな胆囊穿孔や胆囊粘膜の炎症所見は認めなかった。以上から胆囊底部の漿膜下出血を端緒とす…

    DOI 医中誌

  • 胆道閉鎖症術後,胆汁性肝硬変の児に発症した,溶連菌感染後急性糸球体腎炎の1 例

    大倉 隆宏, 清水 順也, 中原 康雄, 片山 修一, 真子 絢子, 久保 俊英, 後藤 隆文, 青山 興司 日本小児腎臓病学会雑誌 31 (1), 63-68, 2018

    <p>症例は13 歳女児。胆汁性肝硬変に対する経過観察中に肉眼的血尿を発症した。血液検査上,低補体血症とASO,ASK の高値を認め,溶連菌感染後急性糸球体腎炎 (acute poststreptococcal glomerulonephritis: APSGN)を疑ったが,発症6 か月前の学校検尿で尿潜血を指摘されており,既存の腎疾患の潜在も強く疑われ経皮的腎生検を施行した。Nephritis…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 頸部造影CTを用いた,喉頭気管分離術後気管腕頭動脈瘻予防のための管理方針

    大倉 隆宏, 中原 康雄, 片山 修一, 福井 花央, 人見 浩介, 後藤 隆文, 青山 興司 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (1), 40-44, 2018

    <p>【目的】我々の施設では,喉頭気管分離術を行う場合Lindeman原法による喉頭気管分離術・気管食道吻合を行っている.その後に発症し得る気管腕頭動脈瘻(以下本症と略す)を予防するための方策として,術後に頸部造影CTを撮像してカニューレ先端の位置を調整する方法を選択している.今回,我々の本症予防策の有用性について検討し,報告する.</p><p>【方法】2006年4月より2015年12月までに当…

    DOI Web Site 医中誌

  • 長期寛解中に声門下腫瘤として再発した悪性リンパ腫の1例

    福本 晶, 土井 彰 日本気管食道科学会会報 69 (1), 17-21, 2018

    <p>症例は80歳女性,悪性リンパ腫治療後再発を繰り返しながらも約7年間寛解状態を維持していた。突然の呼吸苦を主訴に救急搬送され,声門下に限局した腫瘤として再発が判明し,緊急気管切開を要した。気管切開時に行った腫瘤の生検の結果,悪性リンパ腫の再発であることが判明した。術後1カ月程度で悪性リンパ腫の再発に対して救援化学療法を開始し,腫瘤は消失し寛解状態となった。</p>

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 甲状腺乳頭癌脳転移に対しSorafenibにより長期病勢抑制が得られた1例

    下 登志朗, 鳥 正幸, 安野 佳奈, 吉留 克英, 安岡 弘直, 辻本 正彦, 秋山 一郎, 臼井 由行 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 35 (3), 219-222, 2018

    <p>甲状腺癌は脳転移をきたした場合,予後半年から1年とされる。甲状腺脳転移へ集学的治療後のSorafenibにて長期病勢抑制が得られた1例を経験した。60代男性。肺転移を伴う甲状腺癌に甲状腺全摘,頸部リンパ節郭清D2aを施行。病理結果は乳頭癌T3Ex1N1bM1 stageⅣC。内用療法を各100mCiで6回施行。術後4年8カ月で意識障害,構音障害,右不全麻痺を契機に多発脳転移と診断。2か所の…

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  • EBUS-TBNAで診断した歯肉癌の区域気管支周囲リンパ節転移

    狩野 裕久, 市原 英基, 南 大輔, 妹尾 賢, 西井 和也, 秦 雄介, 渡邉 洋美, 谷本 光音, 木浦 勝行 気管支学 39 (2), 142-145, 2017

    <p><b>背景.</b>超音波ガイド下経気管支針生検(endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration;EBUS-TBNA)が普及することで,縦隔・肺門リンパ節の病変を低侵襲に診断できるようになった.今回,EBUS-TBNAを用いて,肺内リンパ節である区域気管支周囲リンパ節を穿刺し,歯肉癌転移と診断した1例を経験し…

    DOI 医中誌

  • 小児上腹壁ヘルニアの臨床的検討

    河崎 正裕, 青山 興司, 大倉 隆宏, 後藤 隆文, 高尾 智也, 仲田 惣一, 向井 亘, 秋山 卓士, 浅井 武, 岩村 喜信 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 53 (1), 38-42, 2017

    <p>【目的】成人では上腹壁ヘルニアはまれとされているが,小児ではよくみかける疾患である.この違いが何に起因するのかそれぞれの臨床像に焦点をあて検証した.</p><p>【方法】2005 年4 月から2015 年3 月まで関連小児外科6 施設および同施設の成人外科6 施設で手術された上腹壁ヘルニア症例を対象とし,カルテ記載から比較した.</p><p>【結果】今回小児76 例,成人11 例の87 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 当科で経験したobstructed hemivagina and ipsilateral renal anomaly(OHVIRA)症候群の検討

    中原 康雄, 後藤 隆文, 片山 修一, 上野 悠, 人見 浩介, 青山 興司 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 53 (4), 899-904, 2017

    <p>【目的】Obstructed hemivagina and ipsilateral renal anomaly(OHVIRA)症候群は,古典的には重複子宮の片側膣閉鎖とその同側腎欠損とを合併する症候群であるが,近年種々の亜型が報告されてきている.当院で経験した中にも特殊な経過を辿った症例があり,その臨床像について検討した.</p><p>【方法】2003年から2015年の間に当科で経験したO…

    DOI Web Site 医中誌

  • 心臓転移したメルケル細胞癌の1例

    岡崎 麻利, 藤田 圭二, 金本 優, 中山 弘美, 有安 早苗, 正木 修一, 宗政 充, 松原 広己 超音波検査技術 42 (6), 653-659, 2017

    <p>症例は50歳代,女性.201X年左頸部腫瘤を自覚したが放置していた.翌年8月にオトガイ下にも腫瘤を形成し急速に増大し,同年10月リンパ節生検をしたところメルケル細胞癌(MCC)と診断された.翌月,耳下腫瘤切除術,遊離皮弁術,両頸部郭清術を施行.同月中旬より化学療法が施行され,その後は再発所見なく経過は良好であった.診断から1年後の1月右頸部郭清術施行し,この際の検査では悪性所見は認めなかっ…

    DOI 医中誌

  • 退院後の家屋改修フォローアップ調査の新たな取り組み

    安藤 可織, 志摩 雅昭, 竹原 典子, 宮下 広大, 廣川 晴美 理学療法学Supplement 2016 (0), 1370-, 2017

    <p>【はじめに,目的】</p><p></p><p></p><p></p><p>家屋評価は退院先での生活を見据えた家屋改修に対する提案や指導に不可欠である。しかし,退院後に家屋改修の適正を確認することはできていない。当院では2016年4月より,入院中に家屋調査を行い同意が得られた症例に対して退院1~3週間後に担当PT/OTと看護師,MSW,ケアマネージャーのチームで再度自宅に訪問し,生活状況の把…

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  • 気道狭窄を伴う<i>ALK</i>陽性肺癌に緊急ステント留置術およびアレクチニブが奏効した1例

    南 大輔, 佐藤 賢, 安東 千裕, 中須 賀崇匡, 岩本 佳隆, 頼 冠名, 藤原 慶一, 柴山 卓夫, 宮原 信明, 米井 敏郎, 木浦 勝行, 佐藤 利雄 気管支学 39 (4), 322-327, 2017

    <p><b>背景.</b>気道狭窄におけるステント留置は,呼吸困難を緩和する治療法として近年広く普及している.また,アレクチニブはanaplastic lymphoma kinase(<i>ALK</i>)陽性肺癌における有望な分子標的治療薬と考えられている.今回我々は,シリコンステント留置術による気道確保を行った後にアレクチニブによる加療が奏効し,ステント抜去が可能となった1例を経験した.<b…

    DOI 医中誌

  • 初発時より腹膜播種病変を認めたが,長期生存の得られているSolid-pseudopapillary neoplasm of the pancreasの1例

    大倉 隆宏, 中原 康雄, 片山 修一, 人見 浩介, 神農 陽子, 山鳥 一郎, 梶 俊策, 秋山 卓士, 後藤 隆文, 青山 興司 日本小児血液・がん学会雑誌 54 (5), 423-427, 2017

    <p>症例は8歳の女児で,腹部打撲後に撮像した腹部CTで2個の腹部腫瘤像を指摘された.開腹生検により,膵尾部に発生したsolid-pseudopapillary neoplasm of the pancreas(SPN)とその腹膜播種病変と診断し,膵体尾部切除術と腫瘤摘出術を施行した.以後,再発病変が出現する度に計4回の腫瘤摘出術を施行し,発症より約10年が経過した現在も長期生存が得られている.…

    DOI

  • 劇症型アメーバ症の術後残存潰瘍病変を内視鏡的に経時観察できた1例

    久保 孝文, 村上 正和, 佃 和憲 日本腹部救急医学会雑誌 36 (7), 1205-1209, 2016

    <p>症例は65歳,男性。右下腹部痛を主訴に来院。腹部造影CT検査で盲腸に腫瘤を認め,大腸内視鏡検査で同部に2型腫瘤と,横行結腸からS状結腸に多発潰瘍を認めたため,リンパ腫を疑い生検を施行した。翌日腹痛が増強し,腹部CT検査で盲腸腫瘤の腹壁穿通を認めたため,リンパ腫の穿通性腹膜炎の診断で緊急回盲部切除術を施行した。他の潰瘍病変は抗癌剤の効果に期待し,残存させた。術後腹腔内膿瘍をきたしたが,切除病…

    DOI 被引用文献1件

  • 胃部X線健診にて発見され,狭帯域光観察が有用と考えられた原発性気管支動脈蔓状血管腫の1例

    渡邉 洋美, 藤原 慶一, 頼 冠名, 佐藤 賢, 米井 敏郎, 佐藤 利雄, 柴山 卓夫 気管支学 38 (6), 510-514, 2016

    <p><b>背景.</b>原発性気管支動脈蔓状血管腫は,先天性に気管支動脈の形態異常を呈する比較的稀な疾患であり,気管支動脈が蔓状に拡張し,蛇行,増生,屈曲などを来す.<b>症例.</b>66歳,女性.症状はなし.胃部X線健診で異常を指摘された.胸部CTにて右気管支動脈の著明な拡張,蛇行を認めた.気管支動脈造影検査では,右気管支動脈が全長にわたり拡張,屈曲,蛇行し,下葉支レベルで気管支動脈-肺動…

    DOI

  • 尾側膵胃吻合術を施行した内視鏡的乳頭切開術後膵管口閉塞の1例

    森 秀暁, 太田 徹哉, 國末 浩範, 藤原 拓造, 内藤 稔 日本臨床外科学会雑誌 77 (6), 1542-1545, 2016

    患者は72歳,女性.2008年7月に総胆管結石に対し内視鏡的乳頭切開術(endoscopic sphincterotomy:EST)を施行されたが,EST後1日で後出血を認め内視鏡的焼灼止血術を施行された.その後も出血を断続的に認めたため,内視鏡的焼灼止血術を計5回施行された.その後,膵管口閉塞をきたし急性膵炎を発症した.膵管チューブ留置を試みられたが挿入不能であったため,EST後60日に膵管減…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 胃粘膜下腫瘍として発見された原発不明扁平上皮癌の1例

    森 秀暁, 太田 徹哉, 藤原 拓造, 内藤 稔 日本臨床外科学会雑誌 77 (3), 559-563, 2016

    患者は70歳,女性.2007年11月の上部消化管造影検査で胃噴門部腫瘤を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃噴門直下小彎側に約60mmの粘膜下腫瘍を認め胃粘膜下腫瘍の診断で噴門側胃切除術を施行した.病理組織検査において扁平上皮癌と診断されたが,粘膜病変を指摘し得なかった.Fluorodeoxy-glucose (FDG) positron emission tomography …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における運動時心拍出量の変化と呼気ガス分析による各種パラメータとの関連性

    安藤 可織, 西崎 真里, 大松 佑也, 竹原 典子, 下岡 久美香, 安川 達哉, 廣川 晴美 理学療法学Supplement 2015 (0), 1166-, 2016

    【はじめに,目的】慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者では,肺血管の血栓閉塞により,運動時,肺血管抵抗の上昇や,心拍出量の増加不足をきたすことが知られているが,運動中の心拍出量を測定することは難しい。一方で,呼気ガス分析により算出する酸素脈(O<sub>2</sub> pulse)値は1回拍出量を,呼気終末二酸化炭素分圧(PETCO<sub>2</sub>)や二酸化炭素換気当量(VE/VC…

    DOI

  • 緩徐な発育が疑われた胃底腺型胃癌の1例

    楠本 智章, 茂原 研司, 武 進, 石木 邦治, 谷口 恒平 日本消化器病学会雑誌 113 (12), 2042-2049, 2016

    <p>73歳男性.2013年の上部消化管内視鏡検査(EGD)にて,胃体上部前壁に約6mm大の褪色調軽度陥凹性病変を認めた.HEおよび免疫染色の結果,胃底腺型胃癌と診断した.内視鏡的切除を行い,治癒切除と判断した.本例は,後の確認で2006年のEGD像において同一病変を疑う所見を捉えることができた.2013年までに内視鏡的な形態に明らかな変化は認めず,緩徐な発育を示す病変が疑われた.</p>

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 中国四国地域apple-peel型小腸閉鎖共同研究調査

    今治 玲助, 高野 周一, 吉田 篤史, 片山 修一, 久保 裕之, 亀井 尚美, 岩村 喜信, 佐々木 潔, 村守 克己, 野田 卓男 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 52 (4), 922-926, 2016

    【目的】中国四国地域の小児外科施設におけるapple-peel 型小腸閉鎖症の頻度,治療方針,入院期間,生存率,予後についてアンケート調査の結果を報告する.<br> 【方法】日本小児外科学会中国四国地方会所属施設に対しアンケート調査を行った.対象は1990 年1 月1 日~2013 年12 月31 日に出生し,手術所見でapple-peel 型小腸閉鎖症と診断された症例とした.<br> …

    DOI Web Site 医中誌

  • 進行大腸癌を疑い切除した大腸良性潰瘍の2例

    照田 翔馬, 徳毛 誠樹, 国末 浩範, 内藤 稔 日本臨床外科学会雑誌 77 (1), 98-103, 2016

    術前大腸内視鏡検査で進行大腸癌を疑い切除したが,術後病理診断で良性潰瘍であった症例を2例経験したので報告する.症例1:87歳,女性.貧血の精査目的の大腸内視鏡検査で横行結腸に内腔を狭窄する潰瘍を伴う隆起性病変を認め,進行大腸癌が疑われた.横行結腸切除術を施行したが,病理診断は良性潰瘍であった.症例2:81歳,男性.右下腹部痛の精査目的のCT検査で上行結腸に壁肥厚を認めた.大腸炎の診断で保存的治療…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 岡山県内統一糖尿病地域連携クリティカルパスの意義と医療連携促進による機能分化についての検討

    利根 淳仁, 肥田 和之, 大森 信彦, 中塔 辰明, 四方 賢一, 和田 淳 日本医療マネジメント学会雑誌 16 (3), 134-140, 2015-12-01

    ...対象者は国立病院機構岡山医療センターにて糖尿病地域連携パスを導入された324名(60±9歳、HbA1c9.4±2.2%)で、糖尿病地域連携パス導入後はかかりつけ医が治療の主体となり、国立病院機構岡山医療センターでは半年毎の受診の際に合併症評価や治療の再検討を行った。連携診療継続例は132名、経過良好、転居等の理由で終了した症例が124名、自己中断例が68名であった。...

    DOI Web Site 医中誌

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