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検索結果 21,185 件

  • 道の駅買物来訪者数とSNS投稿数の関係

    羽生 健士郎, 寺部 慎太郎, 柳沼 秀樹, 海野 遥香, 鈴木 雄 交通工学論文集 10 (1), A_166-A_172, 2024-02-01

    <p>IoT の普及によりデータの時間的解像度が格段に上がったことや,分析環境が充実したことなどにより,時系列分析が活用される場面が増えている.本研究は,複数の時系列データの関係を回帰分析することで,交通に関連する需要と,人々の興味・関心の間の構造を知りたいとするものである.ここでの需要は,道の駅の買物来訪者数で,2 つの道の駅から 3 年強と 1 年分のデータ提供を受けた.人々の興味・関心は …

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  • 電動キックボード対面すれ違い時の回避挙動特性に関する被験者属性別分析

    宮崎 妃奈与, 鈴木 一史, 鈴木 弘司 交通工学論文集 10 (1), A_216-A_222, 2024-02-01

    <p>本研究では,電動キックボードの対面すれ違い回避挙動に着目した走行実験を通じて,被験者属性別に回避挙動特性を分析した.被験者を性別,自転車利用頻度別,バイク免許保有別,普段の車の運転特性別に分類し,電動キックボード同士または自転車対電動キックボードのすれ違い走行に関する分析を行った.その結果,男女別では離隔距離に大きな差がなく,電動キックボード同士のすれ違いでは回避開始は女性のほうが遅い傾向…

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  • 直轄国道における片側交互通行規制時の飽和交通流率分析

    町田 浩章, 石田 貴志, 野中 康弘, 高瀬 達夫 交通工学論文集 10 (1), B_1-B_9, 2024-02-01

    <p>近年、信号交差点の飽和交通流率が経年的に低下する傾向にあることが指摘されている。災害復旧や維持補修工事に伴う片側交互通行規制時の飽和交通流率も同様の傾向にある可能性は高い。そこで本研究では、国道 19 号の片側交互通行規制時における飽和交通流率を実測し、飽和交通流率に影響を及ぼす要因を分析するとともに、工事用信号現示に着目した交通容量の算出方法を整理した。分析の結果、片側交互通行規制時の飽…

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  • 携帯電話位置情報データを用いたコロナ下における休日の人口流動分析-東京都市圏を対象として-

    山幡 信道, 金子 雄一郎 交通工学論文集 10 (1), A_148-A_157, 2024-02-01

    <p>本研究では,携帯電話の位置情報データの一つであるモバイル空間統計を用いて,東京都市圏におけるコロナ下の休日の人口流動を分析した.具体的には,2019 年~2022 年の 4 ヶ月ごとの居住地-滞在地の人口データを用いて,都県別の発生・集中交通量の時系列変化や移動距離帯別の分布特性,構成比の変化を把握した.その結果,2020 年 5 月及び 2021 年 1 …

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  • 中学生の自転車利用時の安全性を高めるための調査とSDGsまちづくり学習の展開

    吉村 朋矩, 小塙 杏佳, 山本 大河 交通科学 54 (2), 18-22, 2024-01-30

    本稿では,鯖江市東陽中学校の1年生を対象として実施したSDGsまちづくり学習の実践からみえた 鯖江市の自転車利用環境の課題と今後の自転車利用の可能性について整理した.結果,自転車によるまち巡りの嗜好度は78.9%から85.5%であることが示された.一方,自転車の立場からみた鯖江市内の道路の安全度は48.7%から59.2%であった.そのため,道路環境の改善を図り,自転車にとって安全だと思える環境を…

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  • 動的モード分解を用いた海上空港不同沈下過程の信号復元と将来予測に関する基礎研究

    畑井 向, 大竹 雄, 高野 大樹, 杉山 友理, 吉田 郁政 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    <p>本研究は,海上空港の盛土構築時の地盤変状の実測記録を詳細に分析し,リアルタイムな将来予測やフィードバック制御の可能性を検討している.地盤変状の実記録には,計器の故障等に起因していると想定される観測誤差やバイアスなどの異質性,欠損が含まれている.従って,実観測記録の信号復元により,上記のような本質的ではない情報を除くことは,データ駆動型の予測や制御を実用化するための重要な観点となる.本論文で…

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  • 空間 2 次精度を有する SPH(2)を用いた座標変換による底面境界適合型粒子法

    藤岡 秀二郎, 辻 勲平, 三目 直登, 浅井 光輝 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    <p>SPH 法,MPS 法などの粒子法は,自由表面流れなどの形状変化が激しい問題に適している一方で,粒子配置の乱れによる近似精度の低下,海底面のような曲面を有する固体底面の取り扱いが問題となることがある.第 1 の課題に対しては,粒子配置に応じた補正を行い,2 次精度を担保する SPH(2)を提案することで克服した.本研究では,SPH(2)によって評価可能となった混合微分を含む 2 …

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  • <i>μ</i>(<i>I</i>) レオロジーを用いた流動化地盤解析の陰的 SPH 法による効率化

    岡野 翔大, 森川 ダニエル, 大﨑 春輝, 浅井 光輝 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    <p>本研究では,斜面崩壊の発生規模のみならず被害規模の予測まで可能な数値解析技術を構築することを目指し,まずは崩壊後の地盤流動現象を再現するために,<i>μ</i>(<i>I</i>) レオロジーモデルで流動化地盤をモデル化し,これを SPH 法で高効率に解く技術を構築した.<i>μ</i>(<i>I</i>) …

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  • 自己組織化マップを用いた九州地方の流域毎の気象場と降雨の関連性分析

    朝位 孝二, 田邉 虎太郎, 西山 浩司, 白水 元 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 本研究では,自己組織化マップを用いて,今後豪雨リスクが高まることが懸念される九州地方を対象として,九州全域を含む気象場と一級河川流域における降水状況の関連について分析を行った.ここでは,流域の代表例として筑後川,六角川,大野川,白川,球磨川,大淀川,川内川の各流域を対象とした.その結果,九州北部西側にある流域(筑後川,六角川,白川)では前線系の豪雨が優位であった.九州南部西側にある流域(…

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  • 河道内植生の伐採順序による洪水適応策と緩和策の評価

    柳原 駿太, 池本 敦哉, 風間 聡, 呉 修一, 藤下 龍澄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 日本全国の一級水系を対象に,河道内植生の伐採順序による洪水被害軽減効果を推定するとともに,河道内植生の伐採が持つ適応策と緩和策の双方のポテンシャルが高い水系を評価した.河道内植生の影響を粗度係数により反映した洪水氾濫解析を行い,浸水深に基づき被害額を計算した.また,バイオマスポテンシャル量として正規化植生指標と植生域面積を乗じた値を求めた.その結果,伐採順序により洪水被害軽減効果が異なる…

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  • 事業説明会の協議方法と協議状況が説明会への参加意向に与える影響 -地層処分場を題材に-

    宮本 歩武, 青木 俊明 土木学会論文集 80 (1), n/a-, 2024

    <p> 本研究では,事業説明会を模した討論実験を行い,協議方法と協議状況が今後の説明会への参加意向に与える影響を検討した.実験では,地層処分場の受け入れについて,オンラインチャットと対面の2方法で別々に討論を行った.その際,否定的発言で発言機会を独占する人物の有無で協議状況を操作した.分析の結果,参加意向への主効果は認められなかったが,対面協議で発言独占者が不在の場合,参加意向や利益感が高まる交…

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  • 効率的な点検データの活用に向けた市民向け簡易橋梁点検アプリケーションの構築

    浅野 和香奈, 井林 康, 岩城 一郎 インフラメンテナンス実践研究論文集 3 (1), 273-281, 2024

    <p> 福島県平田村では,住民による簡易点検結果と記録簿により,定期点検と次の定期点検までの5年間の橋梁の変状を把握している.住民の簡易点検データを維持管理に活用するためには,点検結果を手作業でデータベースに入力する必要があり,データ整理に時間を要するという課題がある.これに対し,点検データの効率的な活用を目指して,簡易橋梁点検チェックシートと同様の項目で点検を行うことができるアプリケーションの…

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  • ジェネリックデータベースと階層ベイズモデルを用いた海上空港基礎地盤物性値の推定

    斉藤 大雅, 大竹 雄, WU Stephen, 高野 大樹, 杉山 友理, 吉田 郁政 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    <p>本研究では, 日本の海上空港の軟弱基礎地盤の地盤物性値推定を事例に, 階層ベイズモデル(HBM)を用いて地盤パラメータの推定と土質特性の工学的解釈可能性を検討した.具体的には,世界の地盤調査データ(ジェネリックデータベース,GDB)を利用した単純な HBM と類似度に基づく GDB の絞り込みによる HBM …

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  • 河川流の水面の微小温度差を利用した可視化乱流計測方法の開発

    小橋 力也, 大森 嘉郎, 椿 涼太, 吉村 英人, 藤田 一郎 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 河川流を可視化計測する際には,水流の乱れに起因して現れる波紋を映像パターンとして追跡して流速分布を算出する.低水時など波紋が不明瞭な場合には表面トレーサーを散布するが,表面トレーサーは表面流の吸い込み部へ引き寄せられトレーサー密度が不均一になり,統計量の算出などに制限があった.ところで,河川流では河床・水流・大気の温度差と乱流によって水温の微少なゆらぎが生じる.この温度ゆらぎは水面にも現…

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  • 滝の上流進行プロセスに及ぼす給砂量の影響

    横田 慶二, 泉 典洋, 井上 卓也, 平松 裕基 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 岩盤上に形成されたニックポイントの上流進行プロセスに及ぼす土砂供給量の影響を調べるため,水路実験を行った.水路内に初期落差のある岩盤を模擬したモルタル床を打設し,そこに上流側から土砂を供給し,侵食過程を観察した.その結果,以下のことがわかった.水路内において,初期段差の上下流の一様勾配区間で侵食が発生せず,初期段差上の急勾配区間でのみ侵食が生じる場合,滝の上流進行プロセスはオーバーハング…

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  • 高解像度DEMを用いた広域に適用可能な河川堤防自動抽出手法の開発

    津村 悠虎, 佐々木 織江, 平林 由希子 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 本研究では,高解像度の地理空間データセットを分析し,河川堤防を広域で容易に自動抽出する手法を開発した.具体的には,Google Earth Engineに搭載された高解像度DEMをAPIでPythonプログラムと連携して分析するシステムを構築して4つの地形パラメータ(相対標高,傾斜,側面差,曲率)を算出し,それらを組み合わせることで河川堤防を抽出する手法を開発した.鬼怒川とミシシッピ川流…

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  • 有明海・諫早湾の潮汐・潮流の経年変化特性

    田井 明, 速水 祐一, 室山 怜太郎, 許 斐聖, Simon Neill 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 有明海の潮汐の長期変化特性ならびに本研究グループで実施してきた諫早湾内の流速の多点連続観測の9年分のデータを概観して経年変化に着目した解析を行った.その結果,M<sub>2</sub>潮汐振幅は2000年代以降も減少し続けており,現在の有明海は過去の干拓による湾面積の減少や潮汐の18.6年周期変動,平均海面の上昇と併せて考えると,入退潮に起因する潮流流速が最も小さい時期となっていることが…

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  • 離散時間多段階ワイブル劣化ハザードモデル

    水谷 大二郎, 貝戸 清之, 四方 滉也 土木学会論文集 80 (2), n/a-, 2024

    <p> 社会基盤施設の統計的劣化予測のための多段階ワイブル劣化ハザードモデルでは,連続時間軸上で時間依存型の健全度推移を表現するために,健全度の推移確率が解析解を持たない多重積分形式となる.そのため,モデルの推定および推定結果の利活用において,数値積分等の計算負荷が問題となっていた.それに対して,本研究では,離散ワイブル分布に基づき,健全度の推移確率が解析解を持つ離散時間多段階ワイブル劣化ハザー…

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  • モルタル内部で腐食した鉄筋近傍のひび割れ特性とせん断変形計測に関する X 線 CT の適用性

    麓 隆行, 前川 洸士朗, 菊池 慎太郎, 山田 雄太 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    <p>腐食ひび割れ状況が RC 構造物のせん断耐力に影響を及ぼすことが指摘されている.その解明には腐食ひび割れ幅の 3 次元分布とその箇所の載荷時の応力伝達状況との関係の体系的な検討が必要である.そこで本研究では,モルタル中の腐食鉄筋近傍のひび割れ状況とせん断変形の可視化について,載荷状態で撮影可能な X 線 CT …

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  • 任意断面に適用可能なねじりによる断面変形を考慮した梁理論

    須田 陽平, 斉木 功 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    <p>任意の断面に適用可能なねじりによる断面変形を持つ梁理論を提案する.この理論では,ねじり角とは独立したそりの大きさを導入し,そりによる断面変形をそりの大きさと断面内分布を表す断面変形モードの積で表す.断面変形モードは周期的な境界条件を持つ代表体積要素の有限要素解析により数値的に求める.この均質化過程により,提案手法は任意の断面に対して適用可能である.導出された支配方程式は,断面変形モードを断…

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  • ALB測量データと単木解析手法による河道内樹木密生度の推定及び水理解析への活用

    周 月霞, 戸田 祐嗣, 溝口 裕太 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 水理解析モデルを用いて河道内樹木による流下能力への影響や洗堀・澪筋固定化等の現象を推定するためには,河道内樹木群の密生度や樹高を把握する必要がある.河道全域で樹高・密生度を調査するためには膨大な労力・コストを要するが,河川調査で普及・使用されている航空レーザ測量(ALB測量)データを活用し河道全域の樹木情報を効率的に把握できるような技術開発が期待される.そこで,本研究ではALB測量点群デ…

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  • 球磨川流域における最大クラス洪水も考慮した川辺川ダムの治水効果推定

    小林 健一郎, 矢野 真一郎, 伊島 実咲, 角 哲也, Le Duc, 川畑 拓矢 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 本稿では,ダム治水効果をできるだけ簡潔に推定して表示する方法論について検討した事例を示す.対象は,九州の球磨川流域に建設予定の川辺川ダムで,大規模洪水時のこのダムの治水効果を推定した.対象降雨は令和2年7月豪雨で,まず解析雨量を用いて市房ダム及び建設予定の川辺川ダム位置での流出計算を貯留関数法により実施した.川辺川ダム位置ではダムが無い場合の流入流量及び今回設定したゲートによる洪水防御操…

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  • 日本とアメリカにおける都市幾何パラメータデータベース構築の試み

    川浦 朝日, 仲吉 信人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> メソ気象モデルを用いた都市気象シミュレーションの精度向上を目的として詳細建物データが国土の全土に整備されている日本とアメリカを対象に最新版の高解像度都市幾何パラメータデータベースを構築した.また,都市キャノピーモデルを用いた1次元オフライン計算により,都市・大気間の熱交換に及ぼす都市幾何パラメータの感度分析を行った.天空率や運動量粗度などの熱・空気力学的パラメータだけでなく建蔽率や平均建…

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  • 静岡県静岡市における高解像度DEMを用いた堤防の自動検出

    松永 葵, 佐々木 織江, 津村 悠虎, 鼎 信次郎, 平林 由希子 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 詳細で正確な氾濫情報を求められる中で,河川堤防の情報を正確に得ることは重要である.しかし,特に中小河川において,管轄する自治体の河川の維持管理費の不足などから,堤防の高さや位置に関するデータは十分ではない.さらに,河川管理者が認識していない古い堤防や支流における堤防が存在している可能性もある.Sasaki et al. (2023)の提案では高解像度のLiDAR …

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  • 富栄養化した溜池における底泥からの栄養塩溶出に及ぼす池干しの影響

    手塚 公裕 水環境学会誌 47 (1), 1-14, 2024

    <p>池干しは水を抜くのみと簡便かつ低コストで実施できる伝統的な水質浄化法である。しかし, 池干し効果を定量的に評価した事例は少ない。また, 底泥からの栄養塩溶出を抑制するメカニズムは明らかになっていない。そこで, 本研究では, 富栄養化した溜池 (福島県南湖) の底泥を用いた実験により, 池干しが底泥からの栄養塩溶出に及ぼす影響について検討した。その結果, 以下の知見が得られた。1) …

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 建築構造物の基礎スラブ上および支持層内の地震記録に基づく表層地盤の地震波伝播時間の推定

    紺野 克昭 日本地震工学会論文集 24 (1), 1_92-1_123, 2024

    <p>芝浦工業大学豊洲キャンパス内の建築構造物の基礎スラブおよび支持層内(GL−40 m)の地震記録に対し,NIOM解析を用いて基礎スラブ下端からGL−40 mまでの実体波の伝播時間を推定した.その結果,実体波の伝播時間には系統的なずれと地震毎のばらつきが見られたが,このばらつきについては地震波を平面波と仮定した場合の上下の地震計を通る平面波の波面間の距離に関係していることを示した.一方,ボーリ…

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  • 改良型FCを用いた超音波減衰スペクトル計による融雪出水期の土砂輸送量の測定

    古川 仁志, 桒原 昭夫, 安藤 悠, 朝岡 良浩 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 河道内を流下する流砂量を計測し土砂の移動特性を把握することは特に堆砂量の多い経年ダムの土砂管理において重要である.FC(Flow cell)型超音波減衰スペクトル計は2017年に初めて実河川に設置された浮遊砂観測装置である.これまでの観測ではwash loadは測定できるが,細砂・中砂以上の粒径の粒子を含む土砂の測定にはサンプリング方法やFCの構造などに課題があった.本研究ではサンプルの…

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  • ゲート直下に形成される跳水の空気混入特性に対するレイノルズ数の影響

    佐藤 柳言, 高橋 正行 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> スルースゲート直下に形成される自由跳水を対象に,与えられたフルード数のもとでレイノルズ数を広範囲に変化させた系統的実験によって,跳水内部の空気混入率の大きさと分布が示された.跳水内部の空気混入率の大きさと分布に対して,レイノルズ数の影響の認められる範囲と認められない範囲とが示された.高速度ビデオカメラを用いた流況観察より,空気混入率の大きさと分布へのレイノルズ数の影響が認められる場合,レ…

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  • 統計的補正手法を適用したERA5を用いた長期的な河川流況評価

    和田 光将, 丸谷 靖幸, 渡部 哲史, 矢野 真一郎 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 河川の計画規模を定める際,長期間の観測データを基に水文量の年超過確率を定めることが重要だが,世界には観測データが乏しい流域も数多く存在する.そのような流域では,観測値として再解析データが利用されるものの,観測値との間にバイアスが存在する.そこで本研究では,河川計画での利用に向けた長期間の疑似観測データの作成を行い,データの作成に適した確率分布,較正期間に関する検討を行った.その結果,3段…

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  • 河川堤防の越流侵食解析における材料不確実性の評価手法

    児玉 真乃介, 平野 大地, 音田 慎一郎, 大竹 雄, 肥後 陽介 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 河川堤防内部の材料物性は築堤履歴に依存して不確実である.また,近年激甚化する降雨を背景に,越流時の堤防の粘り強さの評価手法の確立が求められている.本研究では,河川堤防の越流侵食解析における材料不確実性の評価手法を提案する.実河川堤防の様々な粒度分布に対する近似多数解析を実現し,材料不確実性による越流侵食の影響評価を実現している.本論文では,耐侵食性への粒度分布の影響を考慮した掃流砂および…

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  • 干満流と部分飽和を導入した人工湿地メソコズムの限界処理性能の検証

    中野 和典, 渡邉 龍弥 日本水処理生物学会誌 60 (1), 9-17, 2024

    <p> ろ材に砂を用いた人工湿地メソコズムに干満流を適用し,干満サイクルを24 hに固定して4条件の干満時間比率で合成廃水の処理性能を比較した結果,COD<sub>Cr</sub>及びT-N除去率の最高値は干満時間比率3:1(干水時間18 h:満水時間6 h)で得られることが明らかとなった。ろ材にゼオライトを用い干満流と部分飽和を組み合わせた人工湿地メソコズムに干満時間比率3:1を適用し,干満サ…

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  • エコセメントおよび海水を併用した高炉スラグ高含有コンクリートの初期強度増進について

    XU JIALE, 福永 隆之, 濵田 秀則 土木構造・材料論文集 39 (0), 133-139, 2023-12-29

    高炉スラグ微粉末(BFS)は混和材としてセメントの一部を置換することにより,コンクリートの性能を改善できる.また,BFSで置換し,セメントの使用量を減少させることによりCO<sub>2</sub>排出量を低減できるため,積極的な利用が期待されている.しかし,置換率が大きいほど,初期強度は低くなるという特徴がある.本研究では,初期強度の増進を目標として,エコセメントおよびBFSを結合材,海水を練混…

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  • 鉄筋間隔が異なるRC構造を対象としたひび割れ進展挙動と危険度評価に関する解析的研究

    近藤 錬真, 宗本 理, 鈴木 森晶 土木構造・材料論文集 39 (0), 113-121, 2023-12-29

    沿岸部や山間部におけるRC構造では,塩害による鉄筋腐食の影響を定量的に評価し構造物の余寿命や安全性を適切かつ合理的に評価することは非常に重要である.十分な耐荷性能を有しているRC構造物でもかぶりコンクリートの剥離・剥落する可能性があり,その危険度を定量的に評価可能な手法はいまだに確立されていない.そこで本研究では,かぶりコンクリートのひび割れ進展挙動に対する鉄筋間隔の影響について,材料特性モデル…

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  • 実物大実験によるPC電柱の曲げ耐荷特性の把握とその再現解析

    安川 華乃子, 玉井 宏樹, 上野 貴行, 池田 博嗣, 井手 健太 土木構造・材料論文集 39 (0), 45-53, 2023-12-29

    国の方針では,敷設後65年以上経過した電柱は取替評価の対象とすることにしているが,今後,電力会社の取替施工能力を上回ることが容易に予想されるため,電柱の損傷状態に応じた定量的な取替判断基準の設定が必要である.そのため,電柱の曲げ終局耐荷性能を定量的に把握する必要があるが,敷設実績が多いプレキャストプレストレスコンクリート電柱(以下,PC電柱と称す)でさえ,その耐荷性能や終局状態は解明されていない…

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  • 気候変動による被災不安とその規定因に関する研究

    松本 安生, 松本 美紀 環境情報科学論文集 ceis37 (0), 142-147, 2023-12-08

    <p><tt>一般市民を対象にしたアンケート調査をもとに,気候変動による被災不安とその規定要因について分析を行った。その結果,他者に対する不安やライフライン断絶の不安が高い一方,自然災害に対する不安は相対的に低い傾向がみられた。また,因子分析から得られた特性不安と状態不安の</tt>2 <tt>種類の被災不安について,社会経済的要因,地理的要因,認知的要因との関連を検証したところ,性別では男性よ…

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  • 水解性衛生製品の簡易水解試験方法の提案とその妥当性に関する研究

    石田 康樹, 佐藤 克己, 髙橋 岩仁, 南山 瑞彦, 森田 弘昭 環境情報科学論文集 ceis37 (0), 181-186, 2023-12-08

    <p><tt>少子高齢化が社会問題となっている昨今,おしりふきなどの衛生製品が介護や子育てで使用され,その使用済み製品の保管や廃棄が負担となっている。このような状況の中,水解性衛生製品は広く普及し,下水道の役割である公衆衛生の向上や生活環境の改善に寄与している。一方で,その製品の水解性が十分ではないという報告がある。これら製品の水解評価試験には,IWSFG とEDANA/INDA …

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  • 地盤の浸透性や薬液のレオロジーを考慮した薬液注入工法の性能評価手法の提案

    本橋 俊之, 福島 一馬, 中尾 晃揮, 照井 太一, 諸冨 鉄之助, 三浦 俊彦, 笹原 茂生, 稲積 真哉 地盤工学ジャーナル 18 (4), 365-379, 2023-12-01

    <p>薬液注入工法は,止水や強度増加を目的とした地盤改良工法の一つであり,軟弱地盤対策には欠かせないものである。これまで多くの施工実績を有する薬液注入工法であるが,工法の性質上,改良範囲や改良強度が不均一になることが危惧されている。本研究では,薬液の浸透挙動に影響を与える原因を3つ挙げ,それぞれの項目に対し影響評価を行った。1つ目は,薬液の種類によって異なる粘性と地盤の透水性が薬液の浸透挙動に与…

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  • 液状化によるマンホールの浮上抑制に対する耐震化工法の実験的研究

    武藤 真, 福田 謙太郎, 堀口 陽子, 大沢 昌玄 下水道協会誌 60 (733), 130-139, 2023-11-01

    <p> 東京都では近い将来発生するとされる大規模地震に備え,1万6,000kmを超える下水道管きょ施設の耐震化が喫緊の課題となっている。下水道管やマンホールの耐震化工法として,液状化によるマンホールの浮上を抑制する対策,構造的に被害を受けやすいマンホールと下水道管の接続部の対策,下水道管を更生する対策がある。これまで,各工法の耐震性はその技術開発に合わせ,個々に評価されている。そこで,各工法を組…

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  • 二枚貝の斧足動作にもとづく砂への貫入抵抗低減因子の同定

    迫本 和也, 直井 悠人, 伊藤 大知, 小峯 秀雄, 後藤 茂, 石井 裕之 地盤工学ジャーナル 18 (3), 253-266, 2023-09-01

    ...<p>生物模倣による新たな工学的技術の獲得は,土木工学・機械工学における有望なアプローチである。二枚貝の中には殻と斧足のみを用いて,高エネルギー効率かつ小さい力で砂に潜行する種が知られている。本研究では,この斧足動作による砂への貫入抵抗力と貫入エネルギー損失における低減メカニズムの解明を目的とする。...

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  • 関東平野内陸部における水位回復期以降の浅層地下水について −水理水頭と地下水流動の一時的変化−

    井手 淨, 村山 功志, 小山 和也, 平林 由希子 水文・水資源学会誌 36 (2), 147-156, 2023-05-05

    <p> 揚水規制により地下水位の低下と回復を経験した関東平野内陸部において,年周期的な変化の中に見られる,一時的な水理水頭低下時の水頭分布状況を検討した.検討にあたって1992年から25年間の埼玉県における地下水観測井の長期水位データを用い,水理水頭の長期変化,年周期性を確認した.その上で,類似する地下水位変動を有するグループでの区分や降水量の季節性,水理水頭と標高の関係より,浅層地下水の水理水…

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  • タクシーとバスの乗り継ぎ運賃施策に対する高齢者の利用意識に関する研究

    鈴木 雄, 日野 智, 西 颯一郎, 山崎 基浩 交通工学論文集 9 (4), A_69-A_75, 2023-04-01

    <p>本研究では、秋田県秋田市において、タクシーとバスの乗り継ぎの割引による高齢者の活動範囲の拡大について意識調査の結果より検討を行った。タクシーとバスの乗り継ぎプランについて、当日にタクシーを予約できることや、施設に併合したバス停で乗り継ぎを行うことが利用意向に影響することが示された。また、運賃を安く設定することや、タクシーとバスの乗り継ぎ時間を短く設定することが重要であることが示された。タク…

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  • 東京都心 5 区におけるテレワークの利用状況による滞在人口分布の変化の分析

    武藤 智義, 黒土 晴基, 金子 雄一郎 交通工学論文集 9 (4), B_8-B_15, 2023-04-01

    <p>新型コロナウイルス感染症の流行以降,わが国で普及している在宅勤務を中心としたテレワークについては,業種等によって利用状況が異なることが報告されているが,これらの状況が地区毎の人口分布に及ぼしている影響は明らかにされていない.本研究では企業の本社機能等が集積している東京都心 5 区を対象に,携帯電話の基地局データに基づく人口統計であるモバイル空間統計を用いて,感染流行前後での滞在人口の変化…

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  • コンクリート中におけるステンレス鉄筋と普通鉄筋の異種金属接触腐食の評価

    鈴木 隆平, 花岡 大伸 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 401-409, 2023-03-31

    <p>ステンレス鉄筋を利用する場合、普通鉄筋の異種金属接触腐食が懸念される。本研究では、溶液実験とコンクリート実験を行い、異種金属接触腐食に影響を及ぼす因子と鉄筋の腐食速度の関係を評価した。その結果、溶液実験においては、塩分濃度とカソード面積の増大により、腐食電流が増加する傾向が見られた。コンクリート実験では、特にステンレス鉄筋も普通鉄筋も塩害環境下にある場合、カソード面積の増大による腐食電流の…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • コンクリートのフレッシュ性状を評価するための目視・触感試験の活用に関する一考察

    田中 基, 加藤 佳孝, 高橋 駿人, 鈴木 将充 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 252-260, 2023-03-31

    <p>本検討ではスランプおよびスランプフローが等しいがフレッシュ性状が異なるコンクリートに対して、動きやすさと材料分離のしにくさの評価が可能であり、また、評価者の経験の差に依存しない目視・触感試験の評価指標の作成を目的として実験を行った。評価者の経験に左右されない評価指標を作成するため、評価結果に差が生じにくい表現方法を検討し評価指標に反映させた。「動きやすさ」と「材料分離のしにくさ」の2軸上に…

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  • 火山ガラス微粉末を混和したセメント硬化体の強度に及ぼすC-S-Hと細孔構造の影響

    東條 真士, 佐藤 正己, 小泉 公志郎, 梅村 靖弘 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 427-435, 2023-03-31

    <p>最近、超高強度コンクリートに使用されるシリカフューム(SF)の代替材として、同じポゾラン混和材である火山ガラス微粉末(VG)が期待されている。VGとSFの化学組成が異なるために、C-S-H生成と細孔構造に違いが生じて、最大強度となる最適混和率が変化すると予想された。本研究より、VGとSFの最大強度の最適混和率は各々25%、20%となった。これは、最適混和率の場合にポゾラン反応が最大となった…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 圧送および締固めが中空微小球を使用した高耐久RC床版の耐凍害性に及ぼす影響

    水野 浩平, 橋本 学, 前島 拓, 岩城 一郎 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 393-400, 2023-03-31

    <p>寒冷地の道路橋RC床版において、塩害、凍害やアルカリシリカ反応(ASR)など複合劣化への対策として、複合防護網の考えを導入した高耐久RC床版が提案され、その有効性が実証されている。本研究では、高耐久RC床版にⅣ種のフライアッシュと樹脂製の中空球体である中空微小球を併用し、実施工を想定した実大模擬床版により適用性を評価した。その結果、圧送や締固めの影響によらず、耐凍害性に有効な0.15mm未…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 配合条件が締固めを必要とする高流動コンクリートの間隙通過速度と粗骨材量比率に与える影響

    高橋 駿人, 吉田 新, 加藤 佳孝, 鈴木 将充 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 419-426, 2023-03-31

    <p>締固めを必要とする高流動コンクリートの性状を理解するため、配合条件が加振を受けた際の間隙通過速度および粗骨材量比率に与える影響を検討した。S/Cの増加に伴い、間隙通過速度は減少するが粗骨材量比率は増加し、単位粗骨材容積の増加に伴い、間隙通過速度および粗骨材量比率は減少した。また、粗骨材の種類が与える影響は、適切なフレッシュ性状を有する場合に顕著に確認でき、粗骨材の形状は間隙通過速度に、粗骨…

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  • 自転車交通を考慮した自動運転社会の道路空間配分に関する研究

    三好 平祐, 稲田 健人, 森本 章倫 交通工学論文集 9 (2), A_94-A_103, 2023-02-01

    <p>自転車は環境負荷低減や健康増進など様々な利点があり、都市交通手段としての活用が期待されているが、我が国における自転車走行空間は未だに不十分であり、その整備が急務となっている。今後、自転車走行空間を整備する際には、将来的な実現が目指されている自動運転車との共存が不可欠であり、特に路肩の駐停車需要に対応すべく、カーブサイドの効率的な運用が求められる。本研究では、自動運転社会における自動車の乗降…

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  • 信号機付き横断歩道における青点滅時の子供の横断挙動に関する研究

    鈴木 美緒, 山田 竜矢 交通工学論文集 9 (2), A_181-A_185, 2023-02-01

    <p>2021 年 6 月の千葉県八街市での事故で,小学生の通学路での事故対策が改めて課題として認識された.全国で通学路の対策必要箇所が抽出される一方,通学路に設置される横断歩道橋は老朽化による撤去が進み,今後は横断歩道を通学路指定する事例が増えると予想される.通学路のルール遵守徹底が必要であると考え,本研究では信号機付き横断歩道における小学生の横断挙動を調査した.その結果,大人が自動車と交錯し…

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  • 横断歩道外横断における歩行者とドライバーの挙動の把握

    海野 遥香, 安部 みちか, 寺部 慎太郎, 栁沼 秀樹, 田中 皓介 交通工学論文集 9 (2), A_223-A_228, 2023-02-01

    <p>我が国での交通事故件数・死者数は年々減少しているが、歩行中死亡事故に着目すると約60%の歩行者が横断違反をして死亡事故に遭っており、横断歩道外横断のメカニズムに関して明らかにすることが必要である。そこで本研究では、無信号横断歩道でビデオ観察調査を行い、歩行者とドライバーの双方の行動を分析した。その結果、横断歩道外横断者は、左確認をしない、横断前会釈をしないなどの傾向があることが分かった。ま…

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  • 固体材料および材料界面の強度を考慮したマルチマテリアルトポロジー最適化

    渡邉 大貴, 干場 大也, 西口 浩司, 加藤 準治 日本計算工学会論文集 2023 (0), 20230001-20230001, 2023-02-01

    <p>本研究では,固体材料と材料界面の両方の強度を考慮したマルチマテリアルトポロジー最適化手法を提案する.ヤング率と強度の複数の材料物性を同時に考慮するために,係数が等価に与えられるDMO材料内挿関数を適用する.応力制約付きトポロジー最適化の特異点問題を緩和するために,DMO材料内挿関数に適応した応力定義を提案する.さらに,材料界面を密度法ベースの手法で表現するために,2段階の密度フィルタリング…

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  • アスファルトの繰返し再生に対する水熱分解法の適応性

    赤津 憲吾, 加納 孝志, 八木 正輝, 加納 陽輔, 秋葉 正一 土木学会論文集E1(舗装工学) 78 (2), I_18-I_24, 2023

    <p> 近年,アスファルト舗装発生材の持続的な循環利用技術の開発は急務となっており,様々な研究がおこなわれている.著者らは,高温高圧水の有する有機物への溶媒性能および分解性能に着目し,350°Cの高温高圧水を用いた水熱分解法による劣化アスファルトの性状回復技術の開発を行っている.本研究では,水熱分解法の劣化と再生を複数回繰返した劣化アスファルトへの適応性を確認した.その結果,水熱分解法により回復…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 強震観測記録にみられる水平動と上下動の連成について

    森尾 敏, 加登 文学, Tirawat BOONYATEE 日本地震工学会論文集 23 (1), 1_15-1_34, 2023

    <p>2018年北海道胆振東部地震(M6.7)においてKiK-net追分(IBUH01)で震度7,K-NET追分(HKD127)で震度6強の非常に大きな震度が観測された.両地点で観測された大加速度記録に関して,定圧繰返し一面せん断試験,微視的研究,および弾塑性論に基づく考察を加えた.この結果,両観測地点では表層地盤のダイレイタンシーによる下向き上下動加速度(体積膨張)が発生し,発生した上下動と水…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 洗掘被害を受けた直接基礎の活荷重作用時支持力破壊確率のベイズ推定

    佐々木 優奈, 西岡 英俊, 笠原 康平, 佐名川 太亮, 大竹 雄 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>近年の豪雨災害の増加に伴い,戦前に建設された旧式河川橋脚の直接基礎の洗掘被害が増加している.被害が生じても,被災基礎の再供用により応急復旧できる場合もある.早期の応急復旧には,残存支持力の大きさを迅速かつ必要十分な信頼性で評価して再供用の可否を判断する必要がある.これまでに,徐々に非線形化する滑らかな荷重変位関係をワイブル曲線によりモデル化した上で荷重変位関係をベイズ推定する手法が提案され…

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  • NURBS 基底関数を用いた曲線ベルヌーイ・オイラーはり要素の構築

    唐澤 奈央子, 長谷部 寛 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>従来の有限要素解析における直線ベルヌーイ・オイラーはり要素を用いて曲線部材を要素分割すると,形状関数には 3 次のエルミート多項式を用いるものの,形状は折れ線近似で表現することになり形状誤差が生じる.そこで本研究はアイソジオメトリック解析の考えに基づいて,CAD の形状表現に用いられる NURBS …

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 空間特徴量抽出を援用した PINNs によるパラメータ逆解析の効率化

    出口 翔大, 柴田 洋佑, 浅井 光輝 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>頻発化・激甚化する豪雨災害およびそれに伴う土砂災害に対して,数値シミュレーションによる予測が求められている.大規模なシミュレーションを実施する際,計算資源の制約から幾つかの近似操作が導入されるが,近似解析と詳細解析を紐付けるパラメータ(抗力係数,粗度係数など)は経験的に定められており,適用範囲が不明瞭である.本論文では,深層学習モデルPINN(Physics-Informed …

    DOI Web Site 参考文献28件

  • 戦後の応急組立橋に見る要求性能の変遷と課題

    近広 雄希, 有尾 一郎 構造工学論文集 A 69A (0), 1237-1243, 2023

    <p>The Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism has a variety of disaster relief machinery to cope with natural disasters. The emergency bridges can be easily assemble, can be used …

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  • AlとZnの溶射皮膜と重防食塗装の重ね皮膜部における耐久・防食特性に関する基礎的研究

    楊 昊軒, 貝沼 重信, 鈴木 啓介, 楊 沐野, 豊田 雄介 土木学会論文集 79 (6), n/a-, 2023

    <p> 鋼道路橋において,溶射皮膜上に塗装が塗布され,重ね皮膜になる場合があるが,その重ね皮膜の耐久・防食特性については不明な点が多い.そこで,本研究ではAlとZnの溶射と重防食塗装の重ね皮膜部の耐久・防食特性を解明するために,クロスカット傷を導入した溶射単膜,および溶射と塗装の重ね皮膜部を有する鋼板試験体を用いて複合サイクル腐食促進試験を行った.また,重ね皮膜部の膨れ性状の測定,分極特性などの…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • ハイパースペクトルデータを用いた画像特徴強調カラー合成動画作成アルゴリズムの提案と実用化

    根本 拓哉, 吉田 翔悟, 千明 大樹, 古木 宏和, 小島 尚人 土木学会論文集 79 (7), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,ハイパースペクトルデータ(HSデータ)の画像特徴強調・判読支援を目的として,繰り返しコントラストストレッチを取り入れた画像特徴強調カラー合成動画作成アルゴリズム(CCMアルゴリズム)を提案した.このアルゴリズムは,以下の4つのステップから成る.1) HSデータに対する主成分分析を通して,第1~第3主成分画像を作成.2) …

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 溶液型薬液を用いた改良土の強度発現メカニズムと簡易強度推定に関する研究

    秋本 哲平, 仙頭 紀明, 上野 一彦 土木学会論文集 79 (8), n/a-, 2023

    <p> 溶液型薬液を用いた改良土は,土質条件によって想定した強度が発現しない場合がある.そういった場合,配合再試験や工法自体の見直しといった時間的,経済的ロスが生じる.このような手戻りを防止するには,薬液改良土の強度発現メカニズムを正確に把握し,土質条件に応じた強度推定手法や不足強度を補う手法の開発が必要である.本研究では,これまでに実施した,供試体内に超小型間隙水圧計を埋め込んだ一軸圧縮試験の…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 実海域における減揺タンクを搭載した浮遊ケーソンの動揺低減効果

    倉原 義之介, 平林 隆, 八木 久貴, 武田 将英, 原 知聡, Ain Natasha BALQIS, 中村 友昭, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 著者らは,浮遊ケーソンの回転系の動揺を抑えるために,直交する減揺タンクをケーソン天端に設置する方法を提案し,室内水理実験や数値流体解析により,その動揺低減効果を確認している.しかし,これらの検討は,主に規則波や理想的なスペクトル形状の不規則波によるものであり,小規模実験では縮尺効果も少なからずあった.本研究では,茨城港常陸那珂港区の東防波堤に用いられる実物の巨大ケーソン(8000t級)に…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 規則波下における曳航時の浮遊ケーソンの動揺に関する3次元数値解析

    中村 友昭, 森 和大, 趙 容桓, 水谷 法美, 山野 貴司 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 3次元流体・構造連成解析による浮遊ケーソンの曳航・回頭時の作業限界の評価に向けた取り組みとして,本研究では,浮遊ケーソンを規則波下において直線的に曳航したときに生じるケーソンの動揺特性を流体・構造連成解析が可能な3次元数値計算モデルFS3Mにより考究した.その結果,HeaveとPitchの変動はケーソンから見た見かけの入射波周期(出会い波周期)で生じる傾向があること,Heaveの振幅は見…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 深層学習による気象情報と海岸画像を用いた波浪推定精度向上に関する検討

    宮下 侑莉華, 中村 友昭, 菊 雅美, 趙 容桓, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 海岸管理において,波浪情報を把握することは重要である.本研究では,七里御浜井田海岸において,現地海岸画像から作成したオルソモザイク画像と気象情報に深層学習を適用することで高精度な波浪推定モデルの構築を試みた.第三世代波浪推算モデルSWANにより,NOWPHAS三重尾鷲沖の波浪が推定可能であることを示すとともに,SWANの推算結果と海岸画像の二つに畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 鋼管杭で補強した重力式防波堤に用いる杭に作用する外力分布

    一瀬 健太郎, 菊池 喜昭, 持田 祐輔, 及川 森 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 防波堤の粘り強い構造を目的として,重力式防波堤の港内側近傍の地盤に鋼管杭を列状に打設し,ケーソンと鋼管杭の間に中詰土を施す構造が提案されている.本構造が想定外の津波などに対する粘り強さを発揮する際,ケーソンが大変形しても杭が健全であることが求められ,そのためには杭に生じる曲げモーメントの大きさやその発生位置を適切に推定できることが必要である.そこで本研究では,港外側から杭に作用する外力を…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 底質の混合が津波の遡上・打ち上げと波圧・波力に与える影響に関する実験的研究

    中村 友昭, 八木 亮多, 趙 容桓, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 黒い津波のように底質を巻き込むことが津波の遡上・打ち上げ・波圧・波力に与える影響を検討するため,底質の有無以外の点で同一条件となるように,底質を入れていない清水状態の水と底質としてカオリンを予め混合させて濁水状態とした水をゲート急開により開放して段波状の津波を発生させる水理実験を実施した.その結果,カオリンを混合させた場合には津波の遡上が局所的に早くなる可能性があることが判明した.鉛直壁…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 浅水域における漂流軽石群の移動過程に関する実験的検討

    長山 昭夫, 井﨑 丈, 内村 航暉, 加藤 成太郎 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 火山大噴火が生じると軽石を含む火山砕屑物が周辺域全体に降下し,河川を含む沿岸域では,大量の軽石が海水面上を長期間漂流することで様々な問題を引き起こす.しかしながら,軽石の物性値の定量化の困難さ,長期間浮遊するために再現性の難しさから軽石群の浅水域における移動過程に関する検討はほとんどない.本報では大型風洞水槽を使用することで(1)波場における軽石群の軌道の検討と(2)構造物周辺での軽石流…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 係留式越波対策工の基本特性評価のための数値シミュレーション

    坂本 聡太, 山城 賢, 新免 和明, 児玉 充由, 原 知聡, Ain Natasha BALQIS, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 気候変動による海面上昇や台風の強大化の影響で,これまで越波が生じていなかった護岸においても将来的に越波が発生するようになると考えられる.越波被害の対策としては,護岸の嵩上げや消波工の設置などが挙げられるが,設置する空間やコストの制約から,これらの対策工を新設するのは困難な場合もある.以上の観点から,著書らは既存の護岸に円柱状の構造物を係留する低コストかつ簡易な係留式越波対策工を提案してい…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • プローブカーデータのマップマッチングによるリンク旅行時間情報の蓄積

    田島 怜路, 三輪 富生, 鶴見 直樹, 森川 高行 土木学会論文集 79 (10), n/a-, 2023

    <p> マップマッチングとは,位置測位誤差を含むプローブカーデータから,その車両の走行経路を特定する技術である.マップマッチングはプローブカーを活用した交通状況調査の前処理に位置づけられ,マップマッチングによって得たリンク旅行時間等は,交通情報として活用されている.本研究では,過去のプローブカーデータのマップマッチングから得られたリンク旅行時間情報を活用し,以降のマッチング候補経路の探索及び選択…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 対馬海峡沿岸で生じる潮位偏差の特性に関する基礎的研究

    井手 喜彦, 尾崎 伸一郎, 広城 芳樹, 山城 賢, 児玉 充由 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 対馬海峡沿岸には博多港などの重要な港湾施設や福岡市・北九州市の人口集中地区が存在し,海峡に面する響灘では洋上風力発電施設の建設計画が進んでいる.したがって,海峡沿岸で生じる潮位偏差の特性を理解することは,沿岸防災や海上インフラ整備の観点から重要であるが,同じ九州に存在する有明海や八代海,周防灘と比べて検討例が少ない.そこで本研究では,観測値の解析と数値シミュレーションの実施により対馬海峡…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 直立護岸におけるブルノーズの設置高と突出距離に関する数値実験

    原 知聡, 武田 将英, 倉原 義之介, Ain Natasha BALQIS, 山城 賢, 児玉 充由, 坂本 聡太, 新免 和明, 間瀬 肇 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 気候変動に伴う波浪外力の変化に応じて,護岸の必要天端高は不足するようになっていくと考えられている.本研究では,ある程度の越波を低減できる低コストの暫定対策として,三角形状の突起物である傾斜角45°のブルノーズを取り上げ,直立護岸の天端高以下に設置されたブルノーズによる越波流量の低減効果を調べる数値実験をCADMAS-SURF …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • ドローンを用いて取得した腐食ひび割れ情報と機械学習モデルを用いた劣化RCはりの確率論的耐荷力評価

    安達 雄裕, 山田 大樹, 中村 智, 徐 哲俊, 内藤 英樹, 秋山 充良 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 10-19, 2023

    <p>近接目視に代わり,ドローンを用いた撮影に基づく点検が可能になった.一方,現状はひび割れの確認に留まっており,その画像を用いた対象部材の健全性,特に耐荷力の評価には至っていない.塩害環境下の鉄筋コンクリート(RC)構造物は,鉄筋腐食に伴い部材表面に腐食ひび割れが生じるため,これをドローンにより撮影し,RC部材内部で生じている鉄筋腐食量を推定できれば,劣化RC部材の耐荷力評価が可能となる.本研…

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  • 仮想パーソントリップデータを活用した迂回シミュレーションに基づく橋梁の重要度評価

    石橋 寛樹, 陣内 寛大, 石神 晴久, 森田 大樹, 岩城 一郎 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 1-9, 2023

    <p>個人情報の秘匿性を確保した個人単位の人流データ(仮想パーソントリップデータ)に基づく橋梁の重要度評価手法を提案する.対象橋梁の通行止めを想定した道路ネットワークをグラフ理論に基づいてモデル化し,各パーソントリップに対してダイクストラ法による迂回路探索を行うことで,迂回に伴う移動距離・時間の増加量を算出し,経済損失に換算することで平常時における橋梁の重要度を定量評価する.さらに,耐震安全性が…

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  • 量子コンピュータに関する研究開発動向および土木分野への応用と将来展望

    石橋 寛樹, 石神 晴久, 濱野 倫弥, 岩城 一郎 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 310-319, 2023

    <p>量子コンピュータの研究開発が飛躍的に進んでいる.現時点では,実用化に向けて多くの課題が残されているものの,種々の分野で量子技術の適用可能性が盛んに議論されている.一方で,土木分野に主軸を置いた研究や取り組みは依然として少なく,目指すべき社会的イノベーションや潜在している課題へのブレイクスルーの達成に向けて,現時点から土木分野における量子コンピュータのユースケースを検討することの意義は大きい…

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  • 受水槽のスロッシング被害評価のための速度応答スペクトル予測式の検討

    西川 隼人, 池本 敏和, 宮島 昌克 土木学会論文集 79 (24), n/a-, 2023

    <p> 本研究では地震時の受水槽のスロッシング被害を評価するために,関東地方を例に,受水槽の1次スロッシング固有周期に対応する固有周期1~5秒の擬似速度応答スペクトル予測式を構築した.予測式では,周期1~5秒のサイト特性を考慮するために,表層地盤だけでなく,工学的基盤以深の深部地盤構造を考慮した.擬似速度応答スペクトル予測式を二段階回帰分析によって求めた結果,精度良く観測値を評価することができた…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 観測データの乏しい流域での利用に向けた統計的補正手法を適用した長期的河川流況評価

    和田 光将, 丸谷 靖幸, 渡部 哲史, 矢野 真一郎, 安藤 胤帆 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 304-, 2023

    <p>気候変動の影響評価研究を行う際,将来予測データとして大気大循環モデル(GCMs)の出力値が利用されるが,観測値との間にバイアスが存在する.このバイアスを高精度に補正するためには,過去長期間の水文気象観測データ(約20年以上)を用いて補正を行う必要がある.しかし,世界には発展途上国など,観測データが乏しい流域が数多く存在し,このバイアスの補正が困難な場合も存在する.そのような流域では一般的に…

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  • 洪水被害による市区町村の人口変動とその要因に関する統計的分析

    岡本 彩果, 柳原 駿太, 風間 聡, 平賀 優介 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    <p> 本研究は洪水災害が人口変動に与える影響を明らかにするための基礎調査として,日本の全市区町村を対象に,近年の洪水被害事例において,洪水被害が社会人口変化率に与える影響を定量的に分析した.洪水被害の規模を表す変数として,各市区町村における浸水面積率,床下浸水,床上浸水,全壊流失が生じた世帯率を使用し,これらが社会人口変化率に与える影響を重回帰分析と差分の差分(Difference-in-Di…

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  • 覆工コンクリートへの火山ガラス微粉末混和による品質向上についての研究

    戸本 悟史, 野村 貢, 椎名 貴快, 三井 功如, 吉田 行, 花岡 大伸 土木学会論文集 79 (19), n/a-, 2023

    <p> 覆工コンクリートは,一般的にコンクリートポンプを用いた吹上げ方式により施工されるが,コンクリートを流動させて充填するため,材料分離や締固め不足が原因と思われる不具合が存在し,うきやはく離等の品質低下につながる可能性がある.本研究では,供用を終えた道路トンネルの覆工コンクリートからコアを採取し,ひび割れ変状と,材料分離の目安となる粗骨材分布から,流動先の妻部のコンクリート品質低下を確認した…

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  • 壁高欄用充填モルタルの特性評価 ― 環境温度と施工法の違いが自己充填性に及ぼす影響 ―

    武藤 あかね, 三岡 善平, 林 承燦, 木村 定雄 インフラメンテナンス実践研究論文集 2 (1), 187-196, 2023

    <p> 土木学会インフラ健康診断書(2020年版)などによると,全国の約10%の道路橋が早期あるいは緊急に措置が必要であり,さらに建設後50年を経過した橋梁の割合は,2019年時点の約27%から,10年後の2029年時点には約52%に急増するとされている.近年では,橋梁上部工の効率的なリニューアル技術として,プレキャスト製の床版と壁高欄とを接合する床版取替技術が開発されている.筆者らは,床版と壁…

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  • 鉄道開削トンネルの設計法の変遷調査 - 設計法の変遷が部材の断面算定に及ぼす影響 -

    西尾 昭希, 木村 定雄, 荻野 竹敏 インフラメンテナンス実践研究論文集 2 (1), 101-108, 2023

    <p> 鉄道事業における構造物の設計法の適用は,事業者が国土交通省に届出た実施基準に従っている.ここで,大都市部の既存の地下鉄構造物をみると,供用後50年が経過するものが増加しつつある.また,建設時期が異なる構造物の設計法は荷重系・構造モデルなどが適宜合理化され適用されてきている.本研究は,1層2径間および2層3径間の鉄道開削トンネルを例として,掘削深の浅い場合と深い場合における構造モデルおよび…

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  • COVID-19感染拡大前後のパネル調査による東京一極集中の賛否意識と論点認識の変化

    石川 翔大, 田中 皓介, 寺部 慎太郎, 柳沼 秀樹, 海野 遥香 土木学会論文集 79 (2), n/a-, 2023

    <p> COVID-19が世界各地で感染拡大し,2020年度にはそれまでの東京圏の転入超過傾向から一転し,月次データで見れば転出超過となる月が連続して見られた.これは,COVID-19の感染拡大が東京一極集中に対する人々の意識に対して少なからず影響を及ぼしていることが想定される.そこで本研究では,COVID-19の感染拡大前後での,国民の東京一極集中に対する賛否意識の変化を把握することを目的とし…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • レーダ雨量を説明変数とした回帰分析による雨量観測所周辺の樹木伐採効果の検証

    木村 秀治, 戸田 祐嗣 インフラメンテナンス実践研究論文集 2 (1), 239-245, 2023

    <p> 近年の自然災害の多発や,気候変動への的確な対応の必要性などから,降水量などの水文観測データの品質確保の重要性は一層高まっている.降水量データの品質確保を図る上では,観測所周辺の環境整備,特に支障となる樹木の伐採は重要であるが,様々な事由で適切に実施できていないケースもある.それは,樹木伐採効果に関する定量的評価情報が,存在しないことも遠因と推測する.本論文では,雨量観測所周辺の樹木伐採の…

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  • 床版防水層との接着性に関するコンクリート表面の評価手法の検討

    永塚 竜也, 樋口 勇輝, 斎藤 優佑, 前島 拓, 岩城 一郎 土木学会論文集E1(舗装工学) 78 (2), I_298-I_308, 2023

    <p> 筆者らは,床版防水層(以下,防水層)とコンクリート表面の接着性に関する不具合を低減するために,緻密性と水分量に着目したコンクリート表面の評価手法を検討した.具体的にはコンクリートの細孔構造と含水状態を変えた供試体を作製し,透気試験と新たに考案したアスファルトの流し込み試験により,コンクリートの表面性状を評価した.さらに,コンクリートの表面性状が防水層の性能に及ぼす影響を確認するため,防水…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 中小地震による構造物応答の機械学習に基づく大地震時の即時損傷検知の検討

    三神 厚 土木学会論文集 79 (13), n/a-, 2023

    <p> 本研究は,強震計が設置され地震応答が得られることを前提とした構造物について,しばしば観測される中小地震による構造物の線形応答記録の機械学習から,大地震時の構造物の損傷検知を即時に行うことを目指したものである.トリリニアモデルにより非線形を考慮した構造物モデルに,中小地震による構造物の地震応答記録を自己符号化器(オートエンコーダ)に学習させウェイトを確定したネットワークに対し,大地震を想定…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 杭の繰返し水平載荷時の挙動に及ぼす根入れ長さの影響

    迫田 由華, 毛利 惇士, 菊池 喜昭, 野田 翔兵 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 杭基礎を用いた海洋構造物には, 様々な荷重レベルの水平方向荷重が多方向に繰返し作用する. 本研究では, 杭の根入れ長さと繰返し最大水平応力を変化させて繰返し水平力載荷時の杭の挙動が杭の根入れ長さの違いによってどのように変化するか検討した. その結果, 水平力を繰り返し受ける杭の挙動は, 最大水平力載荷時の根入れ比<i>E<sub>r</sub></i>(=杭の根入れ長さ/曲げモーメントの…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 異常潮位を除去した観測潮位による想定最大規模の高潮の再現期間推定:名古屋及び御前崎の場合

    富田 孝史, 三河 大晟 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 最大規模の高潮は日本に接近した既往最大規模の台風に基づいて推定されるのが一般的である.その台風の中心気圧の再現期間は東京湾,伊勢湾及び大阪湾では500〜数千年とされているが,それによって生起された想定最大規模の高潮の再現期間は明らかではない.本研究では,入手可能であった観測潮位および潮位偏差の毎時データに基づいて,名古屋及び御前崎における想定最大規模の高潮の再現期間を推定した.観測潮位に…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 津波漂流小型船舶による砂丘背後の防潮壁への衝突力の評価に関する実験的研究

    趙 容桓, 金子 凌太朗, 中村 友昭, 水谷 法美, 杉本 渉 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,沿岸部の砂丘背後に設置された防潮壁を対象に津波が小型船舶を漂流させる挙動と,その漂流船舶による防潮壁への衝突力を検討する1/100縮尺の水理模型実験を実施した.その結果,船舶の初期位置(汀線からの距離)と砕波位置の比で表される無次元初期位置が0.6より小さくなると,船舶が防潮壁に衝突する可能性が大きくなることを確認した.船舶の防潮壁への衝突力は防潮壁前面に発生する波のせり上が…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • SCP改良地盤の空間的不均質性を考慮した地震時応答解析

    澤田 尚樹, 笠間 清伸, 古川 全太郎, 竹内 秀克, 原田 健二, 日髙 亮 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 軟弱地盤に砂杭を造設するサンドコンパクションパイル(SCP)工法は,液状化対策や支持力改善などの地盤改良を目的として幅広く利用されている.本論文では液状化強度に空間的不均質性を有するSCP改良地盤の地震挙動を把握することを目的として,地盤の<i>N</i>値と細粒分含有率の空間的な分布が異なる地盤を100パターン作製し,モンテカルロシミュレーションを実施した.その結果を用いて,地震時応答…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • シェアサイクルとレンタサイクルの実施特性に関する基礎的研究

    李 驍騰, 大沢 昌玄 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 291-295, 2023

    2021 年 5 月に策定された第 2 次自転車活用推進計画において、シェアサイクルの普及及び施設の整備が基本方針に据えられている。このような背景もありシェアサイクルは大都市を中心に普及し拡大傾向にあるが、ある区域を境にシェアサイクルでなくレンタサイクルに変わる。しかし、全国市区町村レベルでの実態は明らかとなっていない。そのため、本研究にて全国の自市区町村毎にシェアサイクルやレンタサイクルの実施…

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  • 電動キックボード対面すれ違い時の回避挙動特性に関する被験者属性別分析

    宮崎 妃奈与, 鈴木 一史, 鈴木 弘司 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 261-265, 2023

    本研究では,電動キックボードの対面すれ違い回避挙動に着目した走行実験を通じて,被験者属性別に回避挙動特性について分析を行った.被験者を性別,自転車利用頻度別,バイク免許保有別,普段の車の運転特性別に分類し,電動キックボード同士または自転車対電動キックボードのすれ違い走行に関して,すれ違い時の離隔距離と回避開始位置の分析を行った.その結果,男女別では離隔距離に大きな差がなく,電動キックボード同士の…

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  • Dynamic Mode Decomposition with Controlによる海上空港の不同沈下量予測の基礎検討

    堀田 海陽, 中村 朋佳, 吉田 郁政, 大竹 雄, 高野 大樹 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 170-178, 2023

    <p>埋め立て地や軟弱地盤などにおける沈下量の将来予測は重要な課題であり,多くの手法が提案されている.本研究では,データ駆動型のアプローチのひとつであるDynamic Mode Decomposition with Control (DMDc)を用いた沈下量の将来予測の可能性調査を行った.一般に計測されたデータには欠損やノイズが含まれるため,まずこれらの補間やノイズの除去が必要である.ある領域の…

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  • 大規模地震直後における避難経路での人流交通閉塞の防止対策 ~名古屋駅周辺地区のシミュレーションに基づいて~

    中村 栄治, 小池 則満 土木学会論文集 79 (24), n/a-, 2023

    <p> 大規模地震が発生した場合,名古屋駅周辺地区において,対向人流の交錯による人流交通の閉塞を防ぐための対策として,主要な徒歩による帰宅経路となるすべての歩道を一方通行化することの有効性を,シミュレーションにより量的に評価した.地震による停電により交通信号は無灯火となり,横断歩道では車両より歩行者が優先して通行する条件でシミュレーションを行った.当該地区の都市再生安全確保計画で記された徒歩帰宅…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 河道内植生の伐採による日本全国の潜在的な洪水被害軽減の評価

    柳原 駿太, 池本 敦哉, 風間 聡, 呉 修一, 藤下 龍澄 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    <p> 本研究は,日本全域における河道内植生の伐採による潜在的な洪水被害軽減を把握することを目的に,衛星画像から算出した正規化植生指標による河道の粗度係数の推計,洪水氾濫解析に基づく被害額計算を行い,植生伐採前後の洪水被害額の変化を評価した.Strahlerの河道位数が4以上の河道の植生を伐採した場合,日本全国の被害額軽減率は1.3%と推計された.被害額軽減率が高い一級水系は順に,関川水系(16…

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  • 発電所冷却系水路における付着生物の餌料起源:炭素・窒素安定同位体比に基づく解析

    坂巻 隆史, 畠山 勇二, 丸尾 知佳子, 齋藤 隆矢, 西村 修 土木学会論文集 79 (25), n/a-, 2023

    <p> 火力発電所の冷却系水路の取排水路部より採取された海水中粒状有機物(POM)と付着生物の炭素・窒素安定同位体比分析を行った.6つの発電所に流入するPOMの炭素・窒素安定同位体比を比較したところ,日本海側の3施設では河川から流入するPOMが卓越するのに対して,太平洋側の3施設では海域で生産された植物プランクトン由来の有機物が卓越することが示された.一方,日本海側・太平洋側それぞれ1施設で水路…

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  • 人工基質で培養した硝化細菌の亜酸化窒素及び一酸化窒素排出特性

    藤井 大地, 杉山 春弥, 齋藤 利晃 土木学会論文集 79 (25), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,硝化細菌による亜酸化窒素(N<sub>2</sub>O)生成を制御・抑制するべく,主たる生成源とされるアンモニア酸化細菌(AOB)による亜硝酸脱窒に関して,N<sub>2</sub>Oの前駆体かつAOBがエネルギーの獲得において利用する物質とされるNOに着目し,人工基質で培養した硝化細菌のNO及びN<sub>2</sub>O排出特性の相互関係を明らかにすることを目的とした実験…

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  • 酸素利用速度計測に供した活性汚泥の酸素消費と実験系内の全汚泥減少の関係

    柴崎 直也, 髙橋 健二, 小田上 孝行, 出口 浩 下水道協会誌 60 (723), 88-96, 2023-01-01

    <p> 活性汚泥による酸素消費の特徴を工学的な観点から明らかにすることを目的として調査を実施した。本研究では4ヶ所の終末処理場から採水した活性汚泥を対象に酸素利用速度(OUR)を計測した。同時にOUR計測に供する活性汚泥の固形物量および低位発熱量についても測定を行い,酸素消費量との関係を考察した。その結果,採水時点における活性汚泥のOURは終末処理場ごとに相違がみられるものの,いずれの試料も3週…

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  • 反応性骨材のアルカリシリカ反応生成物に及ぼすカルシウム塩の影響

    新見 龍男, 加藤 弘義, 岩月 栄治 コンクリート工学論文集 34 (0), 1-9, 2023

    <p>アルカリシリカ反応のモデル骨材として使用される水ガラスカレットを用い,プロピオン酸カルシウムがアルカリ環境下の反応性骨材の挙動に及ぼす影響について基礎的な検討を行った。また,反応性骨材として安山岩系の天然砕石を用いた場合についてもその影響を検討するとともに,カルシウム塩の影響を評価するために塩化カルシウムおよび水酸化カルシウムについても検討した。その結果,水ガラスカレットだけでなく反応性骨…

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  • 市民協働と人材育成に立脚した橋のセルフメンテナンスモデルの分類と役割に関する検証

    浅野 和香奈, 岩波 光保, 津田 誠, 子田 康弘, 浦部 智義, 岩城 一郎 インフラメンテナンス実践研究論文集 2 (1), 21-30, 2023

    <p> 福島県平田村にて,市民協働により橋の簡易な点検を行い,排水桝周辺の清掃活動等を行う「橋のセルフメンテナンス」を構築し,実装した.定期点検の間に生じた橋面上の劣化や損傷等を記録するとともに,排水機能を確保することで予防保全につながる.市民協働による橋のセルフメンテナンスの構築を行う際,活動の必要性を理解し,積極的かつ自発的に活動に携われる人材の育成を並行で進めた.市民協働と人材育成に立脚し…

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  • インフラ学際研究

    岩城 一郎, 阿部 雅人 AI・データサイエンス論文集 4 (L2), 1-3, 2023

    <p>インフラマネジメントのデジタルトランスフォーメーション(DX)では,ICTやAI技術等の先端技術と土木技術の学際的な連携が進んでいる.そこで,インフラマネジメントの高度化・スマート化にあたって期待が寄せられている計測技術や情報の活用/AIを取り上げ,先進的な研究開発を進めている研究機関の取り組みを紹介し,今後のインフラマネジメントにおける学際研究のあり方に関する解説を収集・掲載した.</p>

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  • FFT 均質化アルゴリズムに基づく高解像度マルチスケールトポロジー最適化

    松井 聖圭, 干場 大也, 小倉 大季, 加藤 準治 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>近年,積層造形技術の発展により,構造物の形状(マクロ構造)だけでなく材料の微視構造(ミクロ構造)を制御し,所望の特性を持つ材料を製造することが可能になりつつある.そのため,最適なミクロ構造を設計するマルチスケールトポロジー最適化が注目を集めているが,これを実設計に適用するには課題が多い.特に,ミクロ構造解析の高い計算コストは,高解像度での解析や非線形問題への拡張の妨げとなっている.本研究は…

    DOI Web Site 参考文献26件

  • せん断遅れによる付加的な応力評価のための機械学習による断面特性推定

    青木 洋樹, 斉木 功, 大竹 雄, 三井 涼平 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>道路橋示方書では,せん断遅れによる付加的な応力を有効幅を用いて見かけ上の曲げ剛性を小さくすることで考慮している. しかしせん断遅れは曲げではなく, せん断変形に起因する断面変形によって生じることが分かっている.これまでにせん断による断面変形の自由度を持つ梁理論が提案され,この断面変形梁理論では 3 …

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 高精度 SPH 法 ~空間 2 次精度の勾配・ラプラシアン・混合微分~

    藤岡 秀二郎, 辻 勲平, 浅井 光輝 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>SPH 法,MPS 法などの粒子法は,一般的に着目粒子から近傍粒子までの距離に応じた固定したカーネル関数(重み関数の一種)を使った内挿近似を行うため,規則的な粒子配置の場合のみ,計算精度が担保される.粒子法による流体解析では,粒子配置が乱れるほど近似精度が低下するため,粒子配置が規則的な状態へと再配置を行う粒子のシフティング法と,微分作用素の離散近似モデルに対する粒子の乱れに応じた補正の併…

    DOI Web Site 参考文献21件

  • DIC 解析によるらせん積層 CFRP の曲げ変形挙動の検討

    松本 高志, 遠藤 祐希, 近藤 健太 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>CFRP 板の四点曲げ変形に対してデジタル画像相関法による解析を行い,らせん積層を含む3種類の積層構成についてひずみ分布を比較検討した上で,らせん積層 CFRPの変形挙動を検討した.直交積層と疑似等方積層が梁理論に従った分布を示すのに対して,らせん積層は梁理論によるものとは異なる特異な分布を示した.特に,曲げ支間において上縁で負のせん断ひずみと下縁で正のせん断ひずみを生じ,最大で …

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 大粒径土粒子を含む土の締固め時の乾燥密度の推定

    井原 壮, 菊池 喜昭, 野田 翔兵, 永井 裕之, 龍岡 文夫 土木学会論文集 79 (3), n/a-, 2023

    <p> 大粒径土粒子を含む現場盛土材の締固め特性を得るには,現場盛土材を用いた大型締固め試験が必要であるが,その実施には多くの制約がある.このため,大粒径土粒子を除去した試料で室内締固め試験を実施し,得られた乾燥密度をWalker-Holtz式(W&H式)で補正して大粒径土粒子を含む盛土材の締固め密度を推定するのが一般的である.しかし,W&H式の補正方法では除去した土粒子の重量比率が大きくなるほ…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 複数の撮影条件で取得したALOS-2データによる熊本地震における建物被害状況の解析

    野中 崇志, 川井 彩佳, 朝香 智仁 土木学会論文集 79 (22), n/a-, 2023

    <p> これまで著者らは,衛星SARデータを用いて,被害が大きい地域において地区レベルで建物の被害状況の把握を目標とし,予め都市域を切り出したコヒーレンス画像を用いた手法の開発を行ってきた.本研究では,熊本地震を取り上げ,LバンドのALOS-2 PALSAR-2による複数の撮影条件(異なる軌道,撮影方向)で取得した画像を用いて,コヒーレンスと建物の被害度の関係を明らかにすることを目的とした.熊本…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 下水処理施設の包括的民間委託導入効果:費用効率性に基づく評価

    貝戸 清之, 竹末 直樹, 水谷 大二郎, 小林 潔司 土木学会論文集 79 (4), n/a-, 2023

    <p> 近年,包括的民間委託による下水処理施設の管理事例が増加している.下水処理施設のアセットマネジメントの継続的改善を目指す場合,包括的民間委託による維持管理費用の低減や管理の効率化の効果を定量的に評価するとともに,ベストプラクティスを抽出し,管理・運営方法を改善することが重要となる.そこで本研究では,費用効率性に基づき下水処理施設の包括的民間委託導入効果を定量的に評価する.具体的には,確率的…

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 信濃川水系の流域都市を対象とした誘導区域指定と豪雨災害の関係性

    難波 晃大, 森本 瑛士, 高瀬 達夫, 豊田 政史 土木学会論文集D3(土木計画学) 78 (5), I_21-I_29, 2023

    <p>立地適正化計画における誘導区域指定は各都市の裁量に依存しており,誘導区域に災害リスクを含む都市が多い.実際に誘導区域内で被害が生じたことから,本研究では誘導区域指定による災害リスク低減を目指し,居住誘導区域への人口集約度,可住地と居住誘導区域の災害リスクの差異,浸水被害による誘導区域内外の人口と地価の変動を分析した.その結果,今後の居住誘導によって浸水深3.0m以上の浸水被害にあう人口割合…

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  • Explainable AIを活用した機械学習型交通行動モデルの解釈可能性

    石嶋 悠嗣, 柳沼 秀樹, 寺部 慎太郎, 海野 遥香 土木学会論文集D3(土木計画学) 78 (5), I_427-I_436, 2023

    <p>離散選択モデルは,ランダム効用理論を下敷とした人間の選択行動を理解する上で有用な手法であり,交通計画分野をはじめ様々な分野で活用されてきた.しかしながら,離散選択モデルは理論性と解釈性を重視した手法であり,高精度なモデリングには限界がある.本研究では,機械学習を援用した予測精度の向上とモデルの予測根拠を示す解釈指標を用いることによって,「精度」と「解釈性」の両面で優れた予測手法の開発を試み…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 損傷を受けた送電鉄塔の修繕解析による損傷要因に応じた修繕方法と修繕効果の評価

    立崎 理久, 樊 柚岑, 山川 優樹, 河井 正, 溝江 弘樹, 室井 亮 土木学会論文集 79 (5), n/a-, 2023

    <p> 強風等の過大荷重による部材変形や,地盤変状に起因する基礎の変位(脚部不同変位)により,送電鉄塔に損傷が生じる事例が確認されている.本研究では有限要素解析により,こうした外的作用による鉄塔の損傷挙動と損傷後の耐荷力低下程度を評価した.さらに,損傷を受けた鉄塔について部材交換や脚部不同変位除去等の修繕を模擬した解析を行い,修繕による耐荷力の回復程度を評価した.その結果,損傷形態や修繕方法によ…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 施工後18年経過したしらすからなる野外盛土の降雨時浸透挙動の変化

    清原 雄康, 風間 基樹 土木学会論文集 79 (5), n/a-, 2023

    <p> 火山灰質土であるしらすからなる野外盛土を2004年に作製してから2021年で18年が経過した.この間降雨時における体積含水率やサクションの変化,草木本類の有無が浸透挙動に及ぼす影響,貯留率や水分特性曲線による保水性の経年変化などを定量的に把握した.盛土表層付近では細粒分が顕著に減少,間隙比が増加し,内部でも植物根の侵入が生じていた.木本類が有る時の方が無い時より体積含水率は低めに推移し,…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • AIの防災応用における課題とその対処(成果報告:WG-III)

    宮本 崇, 浅川 匡, 久保 久彦, 野村 泰稔, 宮森 保紀 AI・データサイエンス論文集 4 (L3), 16-20, 2023

    <p>構造工学でのAI活用に関する研究小委員会WG-IIIでは,防災分野における人工知能技術の研究・活用事例に関する調査と情報共有,意見交換を主とした活動を3年間に渡り行った.本稿ではワーキング活動で得られた知見を元に,特に防災応用という文脈の中で人工知能の活用に指摘される課題と,その解決に向けた研究動向をデータの不均衡性への対処,説明会能AI,ベイズ学習,数理モデルとデータ駆動モデルの統合とい…

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  • 高レベル放射性廃棄物地層処分事業への土木技術者としての参画意欲育成のための教材開発と試験的実践

    小峯 秀雄, 王 海龍, 龍原 毅, 園田 真帆, 村田 航大 土木学会論文集 79 (7), n/a-, 2023

    ...<p> 高レベル放射性廃棄物地層処分事業(以下,HLW処分事業)の社会的認知は低く,事業推進に対する国民の理解が得られにくい.HLW処分事業は,巨大な地下施設建設が主体であり,土木工学が寄与できる国家的プロジェクトである.そこで本研究は,土木工学の観点から,学生を対象としたブレインストーミングを実施し,HLW処分事業に関して若者が知的興味を持つ事項や疑問点を抽出した.そして,それらを参照しながらHLW...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 地震後の復旧性能の向上を目指したPC橋脚の耐震性能に関する研究

    藤岡 光, 藤倉 修一, Visal THAY, 運上 茂樹, 渡瀬 博 土木学会論文集 79 (13), n/a-, 2023

    <p> 本研究は,地震により被災した橋脚の復旧性能向上を目指し,プレストレスにより残留変位を低減し,断面コア部に鋼管を配置することにより損傷部を速やかに補修可能とするPC橋脚構造を提案する.提案構造に対して正負交番載荷実験を行い,基本的な耐震性能や復旧性能を検証した.実験結果から,鋼管を有するPC橋脚では,復旧性能が向上する程の残留変位低減効果は確認されなかった.載荷終了後,鋼管に破断や座屈等の…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 礫浜海岸への地形変化モデルXBeachの適用に関する一検討

    中村 友昭, 牧 亮太, 趙 容桓, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 地形変化モデルXBeachを礫浜の地形変化に関する既往の断面実験に適用し,漂砂に関わるパラメータが与える影響を調べるとともに,断面実験結果との比較により地形変化の再現性を評価した.その結果,礫浜表面を出入りする浸透滲出流の影響を考慮するため,岸向き掃流砂量の倍率uprushfacを1より大きくし,沖向き掃流砂量の倍率backwashfacを1より小さくすることで,断面実験で確認されていた…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 固化材混合土の液性限界とイオン交換容量を考慮した圧密特性

    俊成 絃輝, 笠間 清伸, 古川 全太郎, 高田 義人, 北原 政宏, 西野 智之, 春日井 康夫, 片桐 雅明 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 浚渫土砂を有効利用する1つの方法として脱水固化処理がある.この方法では,脱水中に固化が進行し,圧密特性が変化していくため,脱水時間の推定が困難である.そのため,著者らは固化材の固結効果と圧密特性の関係を調べるため,フォールコーン試験,定ひずみ速度圧密試験を行った.また,圧密前後の固化材混合土のイオン交換容量を測定するため,フレーム原子吸光試験を行い,透水係数を推定した.その結果,(1)養…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 反射壁の幅が振り子型波力発電装置の運動特性に与える影響に関する実験的研究

    趙 容桓, 山本 健太, 中村 友昭, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,逆三角形型振り子の背後遊水域に設置した反射壁の幅による振り子の運動特性と発電効率の上昇に有効な幅を検討する三次元実験を実施した.その結果,三次元条件における振り子の固有周期は二次元条件の値より小さくなることが確認された.反射壁を設置した場合,二次元と同様に,定常波の節の位置で発電効率が最大となり,比較的短い入射波周期において発電効率が高くなることが判明した.反射壁の幅は小さく…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 耐震強化岸壁におけるレベル2地震動発生後の凹凸変位の確率的評価手法の提案

    住岡 直樹, 福永 勇介, 宮田 正史, 大竹 雄 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 緊急物資の輸送拠点である耐震強化岸壁は,災害発生後においても船舶が接岸できるよう,地震後の岸壁法線の凹凸変位を一定以下に制御する必要がある.しかし,現行の耐震設計では,ある代表的な単一断面における残留変位のみに着目することが一般的であり,凹凸変位は直接的に評価されていない.これは,凹凸変位の評価方法が確立されていないためである.本研究ではまず,既往研究で提案されているROMの線形性という…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 南海トラフ沿岸地域における遊漁船業者の津波防災に関する意識調査

    小池 則満 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 南海トラフ地震による津波が危惧される静岡県,愛知県,三重県,和歌山県,徳島県,高知県の沿岸部で営業する遊漁船業者に対してアンケート調査を実施し,遊漁船業者が考える津波避難の方法,ハード整備への要望,課題を明らかにするとともに,事業継続に関する問題について論じた.その結果,全体としては津波に対する意識はあるが,避難方法や事業継続計画などの具体的な対策については検討が必要であることを指摘した…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 道路施設点検における故障予知に関する一考察

    吉岡 慶祐, 掛上 寛希, 桑原 雅夫, 下川 澄雄, 水谷 大二郎, 川崎 洋輔, 佐津川 功季 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 427-434, 2023

    道路施設の点検時に,設備の摩耗劣化の程度により装置の健全性を確認して部品交換や機器調整を行うことを点検時発見という.本研究では点検時発見について「点検者は劣化観察から施設の残存寿命をある程度判断できる」という仮説に基づいた一つの分析方法を提案し,予防保全の代表的な手法である定期交換と比較しながら,定量的に考察する.近年の維持管理においては,故障する前に施設の更新を行う予防保全が積極的に試行されつ…

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  • 自由水面下の渦間の不安定

    渡部 靖憲, 菊池 陸, 猿渡 亜由未 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 砕波で発生した大規模渦列は相互作用を経て指向性の異なる多数の渦を誘発し,さらに渦と自由水面の相互作用によって複雑な水面形を形成する.本研究は,自由水面の存在が渦列間の流体の不安定に与える影響の解明及び不安定モードを決定するパラメータの特定を目的とし,静水中の水面下に指向性の異なる渦対を配置した時の流況,渦度分布,自由水面変動について3次元乱流計算を行うものである.交互交代渦は自己誘導によ…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • ブロック被覆式傾斜堤からの裏込め材流出現象の評価モデルの提案

    福原 涼, 山本 吉道, 松島 三郎 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 極浅水域の砂浜に築かれた海岸堤防や護岸では,設計波より小さな波で前面洗掘が生じ,次いで裏込め材の流出が発生する.海岸侵食や地球温暖化で海岸防災環境が悪化しつつある現在,海岸堤防や護岸の裏込め材流出に関する研究は重要である.本論文では,表ノリ面をコンクリートブロックで被覆した傾斜堤を対象に裏込め材の流出機構について研究している.</p><p> …

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 深層学習による東北地方太平洋沖地震時の建物の被害状況の解析における教師データの検討

    野中 崇志, 宮﨑 拓海, 朝香 智仁, 杉村 俊郎, 岩下 圭之 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 451-457, 2023

    <p>日本では多くの自然災害が発生しており,2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震では,広域に渡り多くの建物が流失,全壊などの被害を受けた.災害後の復旧活動を早急に行うために,建物の被害状況の把握が必要である.本研究では,広範囲の地球表面の観測が可能な衛星リモートセンシングと,データより自ら学習し,特徴を抽出することができる深層学習を用いた建物の被害状況の分類を行う.本解析では,東北地…

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  • 大規模言語モデルと画像セグメンテーションによる専門知識融合型土砂災害危険性判断手法

    稲富 翔伍, 山根 達郎, 金崎 裕之, 全 邦釘 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 507-514, 2023

    ...ただし,災害現場におけるAI学習データは充分ではないという課題があり,本研究では,人間が言語化し蓄積した知識・経験をAIに連携させることで危険性を判断するフローを構築した.具体的には,Semantic Segmentationによる土砂災害現場の解析結果を定型文へ変換し,これを土砂災害についてFine-Tuningされた大規模言語モデル(LLM)に入力し危険性を判定した.本研究は,画像AI 技術や土木工学...

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  • CNNを用いたコンクリート橋の変状検出とトレーニングデータ数の関係

    小林 弘明, 中村 和樹, 和泉 勇治, 子田 康弘 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 747-756, 2023

    <p>橋梁等の社会インフラは自然災害の影響化にあることから,劣化速度の加速が生じることが予想されるため,効率的な点検手法の確立が必要である.土木分野においても,CNNを適用する手法が有効性の高い点検手法として注目され,既往の研究において,福島県の道路橋点検結果の状況写真をトレーニングデータとするコンクリート橋の変状検出器となる学習モデルを構築し,実用上の分類精度を有することが報告されている.この…

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  • 一槽式PNA法におけるHAPグラニュール汚泥の特性及び窒素・リン除去効果の強化

    陳 玉潔, 郭 広澤, 李 玉友 土木学会論文集 79 (25), n/a-, 2023

    <p> アナモックス法は省エネ・低炭素型窒素除去プロセスとして応用拡大が求められているが,スタートアップが遅く,阻害発生や汚泥流失等による運転不安定が問題となっている.本研究は25℃でHAP(Hydroxyapatite)型一槽式部分亜硝酸化アナモックス(Partial Nitritation and Anammox, …

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  • 機械学習を用いた海洋基礎生産速度の予測

    丸尾 知佳子, 坂巻 隆史, 佐野 大輔, 西村 修 土木学会論文集 79 (25), n/a-, 2023

    <p> 近年,海洋基礎生産量の減少が物質循環や生態系に与える影響が危惧されている.海洋基礎生産は植物プランクトンの光合成に依存しており,その動態について様々なモニタリングをもとにした予測モデルが構築されている.しかし,様々な環境要因に影響される海洋における植物プランクトンの動態を予測することは容易ではない.そこで,本研究では将来予測を得意とする機械学習を用いて基礎生産速度の予測モデルを構築すると…

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  • 都市の水辺再生としての東京都杉並区「みんなの夢水路」事業における実現プロセスと協働

    滝澤 恭平, 中村 晋一郎 土木学会論文集 79 (1), n/a-, 2023

    <p> 都市の水辺を再生するためには,地域の主体の継続的な協働の取り組みが必要とされる.東京都杉並区善福寺公園内「みんなの夢水路」事業における水辺再生実現までのプロセスと協働の実態を明らかにすることを研究目的とする.水路実現までのプロセスとして,1)川体験,川しらべを通した長期的な地域主体醸成,2)橋渡しの場の形成を契機とした多主体によるビジョン創出,3)事業化を契機とした計画検討,4)水辺を共…

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 既設鋼床版のUリブ・デッキプレート溶接部に対する床版下面からの疲労対策

    服部 雅史, 舘石 和雄, 判治 剛, 清水 優 土木学会論文集 79 (1), n/a-, 2023

    <p> 本論文は,鋼床版のUリブとデッキプレートの溶接ルートからデッキプレートまたは溶接ビードに進展する疲労き裂に対して,交通規制が不要であり,かつ死荷重が増加しない対策方法を検討したものである.具体的には,Uリブの下フランジを切断・撤去し,Uリブ・デッキプレート溶接部をUリブ内側からも溶接する対策を提案した.まず,構造改変を伴う本対策の実現性の確認として,耐荷性能,溶接の施工性や出来形,アスフ…

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 蛍光X線分析計によるコンクリート構造物の塩分評価手法に関する実験的検討

    相内 豪太, 前島 拓, 面 政也, 飯土井 剛, 岩城 一郎 インフラメンテナンス実践研究論文集 2 (1), 179-186, 2023

    <p> 本研究は,ハンディ型蛍光X線分析計によるコンクリート構造物の塩害調査方法について実験的に検討したものである.まず,塩分を含有させた供試体を用いて本装置の計測精度について評価するとともに,従来の化学分析法による塩分分析結果との関係を整理した.次に,塩害環境下に供用される実構造物に対して本装置による構造物表面および内部の塩分分析手法について検討した.これらの試験の結果,本装置と従来の評価指標…

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  • 北陸地方の市町村の道路橋に対する維持管理の合理化に向けた課題の抽出と解決策の提案

    宮里 心一, 深田 宰史, 田中 泰司, 花岡 大伸, 伊藤 始, 鈴木 啓悟, 杉谷 真司, 宇津 徳浩, 井林 康, 津田 誠 土木学会論文集 79 (2), n/a-, 2023

    <p> 市町村は多くのインフラを管理しているが,そのメンテナンスに苦労している.特に北陸地方のコンクリート構造物では,塩害やASRによる劣化が生じやすく,早急な対応が望まれる.このような背景を踏まえて本稿では,地元の大学・高専教員が連携して,市町村が管理する道路橋を対象にした,メンテナンスの合理化に向けた支援について論ずる.はじめに,新潟県上越地区・富山県・石川県・福井県の41市町に対してヒアリ…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 冠雪による送電用鉄塔の部材損傷メカニズムの把握と対策工の検討

    栗原 幸也, 矢口 龍太, 長浜 義彦, 佐伯 昌之 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>豪雪地区の送電用鉄塔は,部材上に冠雪が発生し,設計値以上の荷重が作用することで,部材変形や破断が発生することがある.冠雪が発生する鉄塔のほとんどは,厳寒期において頻繁な現地調査が困難な場所に建設されており,冠雪による部材変形の詳細なメカニズムは明らかになっていない.そこで本研究では,まず供用中の鉄塔において,部材の傾斜変化とカメラ画像をモニタリングすることで冠雪の状況を把握した.次に,推定…

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  • 自律的な基底選択に基づく即時再構成シミュレーション

    大竹 雄, 庄司 大河, 肥後 陽介, 吉田 郁政 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>近年,大規模災害に対するインフラ施設のレジリエンス性向上の重要性が指摘されている.本研究は,構造物設計側からレジリエンス性能向上へ貢献するためのモニタリング設計法の構築を試みている.液状化懸念層上の盛土の地震時挙動評価を例題として,観測点最適化法および適応型即時予測法の基本的な枠組みを提案している.数値解析結果から対象施設の空間モード関数群を導き,空間モード関数群の特性を有効活用した簡易法…

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 負圧を含む非圧縮性流体を対象とした SPH 法の圧力勾配モデルの原点回帰

    佐伯 勇輔, 辻 勲平, 浅井 光輝 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>近年,局地的な豪雨により,土砂災害や橋脚の流失が多発している.橋梁被害要因のひとつである橋脚周りの洗掘を粒子法である SPH 法で解析する際,粒子分布の偏在化や負圧に伴う引張不安定性が生じる.本研究では,負圧領域においても安定した解析を行うために,慣例的に頻用されてきた圧力勾配モデルに焦点を当て,負圧領域に適した圧力勾配計算について議論した.また,粒子を用いた離散近似および粒子配置の乱れに…

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 脆性–延性複合構造物のトポロジー最適化のための拡張 SIMP 材料モデルおよび感度解析法の提案

    藤原 睦樹, 干場 大也, 西口 浩司, 加藤 準治 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>高強度かつ高靭性な構造は工学的に理想的な構造である.一部の複合構造物では,延性材料と脆性材料という性質の異なる 2 種類の材料を組み合わせることで,構造全体で高い強度と靭性を両立している.本研究では,そのような複合構造物を対象として,強度および靭性を最大化するためのトポロジー最適化手法を提案する.この手法は,強度を担う脆性損傷材料と靭性を担う von Mises 弾塑性材料からなる 2 …

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 異方性材料の面外波動問題に対する基本解近似解法の適用

    古川 陽, 松村 耕佑, 斎藤 隆泰, 廣瀬 壮一 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>本論文では,異方性材料の面外波動問題に基本解近似解法を適用し,その有効性を検証した.基本解近似解法はメッシュフリー型の数値シミュレーション手法であり,対象とする問題の基本解を用いて近似解を表現する.解表現に用いる近似係数は,境界条件に基づく連立 1 次方程式を解くことで決定される.本論文では,この解くべき連立 1 …

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 鉛直管内の人工的な螺旋流の形成による排水機能

    安田 陽一, 村野 哲太 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    <p>本研究では,マンホール底部に接続する鉛直雨水管から雨水幹線や貯留施設に流出するときの排水能力を向上することを目的に,鉛直管内に螺旋コイルを設置し,マンホールおよび鉛直管内に形成される局所流の形成を工夫するによって排水能力が向上することを実験的に見出した.マンホールの上部を閉塞し,マンホールに流入する雨水管の位置をマンホール底部よりも管径の半分程度上部に位置し,鉛直管内に螺旋コイルを設置する…

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  • 高周波誘導加熱を用いたリベット施工技術に関する研究

    長坂 康史, 穴見 健吾, 判治 剛, 野阪 克義, 竹渕 敏郎 構造工学論文集 A 69A (0), 537-546, 2023

    <p>There are many historical steel bridges with riveted joints, but damaged riveted joints is often repaired by replacing rivet with high-strength bolt. The reason is that the number of rivet …

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  • COVID-19クラスターが発生した道路関連会社におけるレジリエンスを用いた感染症BCPの再評価の試行

    平野 誠志, 加賀谷 悦子, 宮里 心一 土木学会論文集 79 (4), n/a-, 2023

    <p> 著者が所属する道路関連会社において,2020年4月から5月にかけて20名の新型コロナウイルス感染者が発生し,クラスターと呼ばれる感染者の集団が発生した.本研究では,事前に策定された既存の感染症BCPに基づき実施した対策について,レジリエンスによる再評価を実施した.すなわち,感染症リスクを低減し感染拡大から回復する力を「レジリエンスの大きさ」,実際の感染者や濃厚接触者,自宅待機者などが通常…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 拠点として維持が可能な最低人口の検討―中核市における誘導区域内の施設立地状況から―

    野本 温秀, 森本 瑛士, 高瀬 達夫 土木学会論文集D3(土木計画学) 78 (5), I_337-I_346, 2023

    <p>日本では人口減少が進んでおり,立地適正化計画での目標人口密度を現状よりも低く設定する自治体がみられるように,特に地方部では,中心市街地での都市機能の衰退が懸念されている.そこで本研究では中核市を対象に,あらかじめ拠点の都市機能が存在できる最低限の人口と人口密度を,それぞれ最低人口と最低人口密度と定義した上で,拠点における立地確率をもとに人口の検討・算出を行った.分析の結果,施設ごとに立地し…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • デジタルツインの概念と土木工学への応用

    杉崎 光一, 全 邦釘, 阿部 雅人 AI・データサイエンス論文集 4 (2), 13-20, 2023

    <p>デジタルツインの概念は,実空間を抽象化した仮想空間を作成し,仮想空間上で情報を加工して現実世界に反映するということになる.現実空間に対応する仮想空間を作成するための情報取得機能,仮想空間上で情報を共有・伝達する機能,また,情報を加工する情報処理機能,さらに,仮想空間で加工した情報を現実空間へアクションするやめの情報活用機能がデジタルツインコンセプトの骨格となっている.本稿では,デジタルツイ…

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  • 往復運動を利用したGNSSによる動画像の時刻補正

    山本 義幸 測位航法学会論文誌 14 (3), 15-25, 2023

    <p>動画像は,昨今,人工知能での利活用もあいまってエンターテインメント分野のみならず,防災やインフラ維持管理などでの利活用が広がっている.一方で,一般のカメラには,GNSS受信機・アンテナがついていたとしても,1周波のものがほとんどで,撮影場所を特定し,維持管理等に利用するには精度が十分でないケースが発生する.そこで,一般的なカメラで撮影する動画像の時刻補正を2周波の低価格・小型GNSS受信機…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • シート剛性に着目したCFRPシートとコンクリート間の付着耐力の評価

    尾崎 允彦, 佐藤 靖彦, 吉田 英二, 竹内 彩, 山田 雄太, 永島 史晟 土木学会論文集 79 (6), n/a-, 2023

    <p> 過去のFRPシートの付着に関する研究は,FRPシートの剛性(シート剛性)が比較的小さい範囲が対象とされてきた.しかし,実際の補強では,構造物のスケールが大きいためFRPシートを積層化させる場合が多い.そこで,本研究では幅広い範囲のシート剛性を対象としたCFRPシート及びポリウレア樹脂を用いた付着試験を実施した.その結果,CFRPシートの積層化によりシート剛性が大きくなると付着耐力は増加す…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 船橋市沖合の海表面におけるマイクロプラスチック漂流分布の季節変化

    中村 倫明, 有山 尚吾, 木村 悠二, 鷲見 浩一, 小田 晃, 武村 武, 箕輪 響, 落合 実 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 近年注目されるマイクロプラスチックは毒性の強い化学物質を吸着し,生物相へ取り込まれることが懸念されている.そこで,我が国においてもMPsの汚染実態の把握が進められている.本研究では,大都市を背後に持つ東京湾に着目し,海洋表層におけるMPs汚染の実態を把握した.ここでは,年間を通じた現地調査を実施することにより,海表面を漂流するMPsの個数やサイズの季節性を把握することを目的とした.その結…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • スラグ混合粘土の一軸圧縮強さに及ぼす供試体寸法・スラグ粒度の影響に関する一評価

    片桐 雅明, 春日井 康夫, 北原 政宏, 西野 智之, 石田 道昭, 橋爪 秀夫, 菊池 喜昭 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 港湾整備の際に発生する浚渫粘土と製鉄所から産出される製鋼スラグの混合土(以下,改質土)の活用が進められている.本研究では,その基礎検討として,供試体寸法と異なる最大粒径のせん頭粒度を有する改質材が改質土の一軸圧縮強さに及ぼす影響について,比較的低い異なる改質材添加率のものを対象に検討した.</p><p> …

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  • 鉄鋼スラグ水和固化体を用いた藻場造成ブロックの適用性に関する検討

    鴨井 里佳, 審良 善和, 山口 明伸, 桐野 正人 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 日本の沿岸環境において磯焼け等が課題となっている.藻場の再生は漁場環境改善やブルーカーボンが期待できる.本論文は,鉄鋼スラグ水和固化体の海洋用途への適用を検討するとともに,使用材料や構造を改善することで,より効果的な藻場造成ブロックの適用性を検討するため,鉄鋼スラグ水和固化体の溶出試験,小型供試体による海中暴露試験,小型ブロックによる海中沈設実験,水槽での毒性試験を行い,結果を示したもの…

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  • 直轄国道における片側交互通行規制時の飽和交通流率分析

    町田 浩章, 石田 貴志, 野中 康弘, 高瀬 達夫 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 537-544, 2023

    近年、信号交差点の飽和交通流率が経年的に低下する傾向にあることが指摘されている。災害復旧や維持補修工事に伴う片側交互通行規制時の飽和交通流率も同様の傾向にある可能性は高い。そこで本研究では、国道 19 号の片側交互通行規制時における飽和交通流率を実測し、飽和交通流率に影響を及ぼす要因を分析するとともに、工事用信号現示に着目した交通容量の算出方法を整理した。分析の結果、片側交互通行規制時の飽和交通…

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  • 地方小都市を対象とした移動に対する住民の価値観に関する研究

    吉村 朋矩, 藤田 和秀, 三寺 潤, 池田 岳史 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 607-610, 2023

    本研究では、福井県高浜町の住民を対象にアンケート調査を実施し、住民が普段利用している主な移動手段や移動に対する価値観とその意識変化を把握した。さらに、どのような要因が住民の主な移動手段に影響しているのか分析した。これらの結果、全体の主な移動手段は自動車の割合が高いが、後期高齢者では徒歩と自転車の割合が …

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  • 道の駅買物来訪者数と SNS 投稿数の関係

    羽生 健士郎, 寺部 慎太郎, 柳沼 秀樹, 海野 遥香, 鈴木 雄 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 635-641, 2023

    IoT の普及によりデータの時間的解像度が格段に上がったことや,分析環境が充実したことなどにより,時系列分析が活用される場面が増えている.本研究は,複数の時系列データの関係を回帰分析することで,交通に関連する需要と,人々の興味・関心の間の構造を知りたいとするものである.ここでの需要は,道の駅の買物来訪者数で,2 つの道の駅から 3 年強と 1 年分のデータ提供を受けた.人々の興味・関心は …

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  • 携帯電話位置情報データを用いたコロナ下における休日の人口流動分析 -東京都市圏を対象として-

    山幡 信道, 金子 雄一郎 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 691-698, 2023

    本研究では,携帯電話の位置情報データの一つであるモバイル空間統計を用いて,東京都市圏におけるコロナ下の休日の人口流動を分析した.具体的には,2019 年~2022 年の 4 ヶ 月ごとの居住地-滞在地の人口データを用いて,都県別の発生・集中交通量の時系列変化や移動距離帯別の分布特性,構成比の変化を把握した.その結果,2020 年 5 月及び 2021 年 1 …

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  • 渦-波相互作用を経た波浪変形

    渡部 靖憲, 飯山 侑, 三戸部 佑太 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> ポテンシャル流れを前提とする波動論と回転流れである渦力学は理論的に馴染まず,波と渦との相互作用について多くのことが理解されていない.本研究は,指向性及び配置の異なる渦場を通過する波浪の応答,変形を流れと水位分布の画像計測によって実験的に調査するものである.非対称回転流れを誘導する単一渦及び共回転渦対は一様波列の波峰を分断し渦核を中心に回り込む回折波の様な波へと変化させる.波浪の伝播に対し…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 不規則波中における浮遊ケーソンの動揺および減揺タンクを用いた動揺低減効果の検討

    倉原 義之介, 武田 将英, 原 知聡, Ain Natasha BALQIS, 中村 友昭, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> ケーソン曳航時の動揺低減に単純な直方体形状のFlume式減揺タンクを用いることを検討している.本研究では,縮尺1/15の大縮尺水理実験と周波数応答解析および時系列解析の2通りの数値解析により,不規則波中のケーソン動揺と減揺タンクの効果を考究した.ケーソンのPitchは固有周期での共振時に非線形減衰の影響を大きく受けていた.不規則波中でのケーソンの動揺は非線形減衰や波浪の非線形相互作用の影…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 礫浜に接続する中小規模河川を対象とした河口閉塞対策工の有用性に関する検討

    鳥居 大和, 菊 雅美, 水谷 法美, 中村 友昭 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 河口閉塞は流域の氾濫の危険性を高めるため,対策が必要である.河口閉塞対策として,大規模河川では導流提や防潮堤が建設されているものの,中小河川を対象とした対策工の検討はほとんどされていない.そこで,本研究では,礫浜に接続する中小規模河川の河口閉塞対策工として沿岸方向に連杭を設置し,対策工が地形変化に及ぼす影響や,対策工の有効な配置形態について水理模型実験にて検討した.その結果,対策工を初期…

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  • CFRPを用いた小型石油タンクの津波対策工法の津波実験と検証解析による効果の検証

    保延 宏行, 藤井 直樹, サッパシー アナワット, 今村 文彦 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 2011年の東日本大震災では油槽所や漁港に設置の小型の石油タンクの漂流や移動の被害を生じた.これら石油タンクはその対策がなされておらず,早急な対策手法の開発が課題とされている.</p><p> 筆者らは,CFRPを用いた小型石油タンクの津波対策を提案してきた.既往の報告ではFEM解析を中心にその効果の検証を実施してきた.本論文では大規模水路にて津波実験を実施し,提案する2つの津波対策の効果…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ガウス過程回帰を用いた基盤面の空間分布推定における地表面標高の考慮手法の比較

    津田 悠人, 吉田 郁政, 大竹 雄 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 254-264, 2023

    <p>基盤面標高データは様々な社会基盤施設の設計,施工において重要な基礎的な情報である.基盤面標高は地表面標高と相関を有している場合があり,この関係性に注目した基盤面の空間分布推定手法に関する研究はいくつか報告されている.本研究ではボーリング情報のみを用いる方法,地表面標高との相関を考慮する方法,地表面標高からの平均深さを考慮する方法の3つについて,模擬データ及び実測データを対象に推定精度やそれ…

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  • 情動画像で学習した深層学習モデルの景観画像評価への適用性の検討

    山本 義幸 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 757-765, 2023

    <p>本研究は,情動画像で学習した深層学習モデルを用いて,景観画像の評価指標を検討した.情動画像のOASISとNAPSで学習した快・不快の感情価の回帰モデルは高い性能を示し,これを景観の良否の推論に応用することを提案した.電柱を含む/含まない景観画像の感情価を推論し,有電柱区域は不快,無電柱区域は快の感情を引き起こすことを示した.回帰モデルの推論値と既存の景観画像評価手法のフラクタル次元間には相…

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  • 公的資金の限界費用を考慮した道路橋メンテナンスの最適長期補修施策

    河野 達仁, 嶌 万希音, 祢津 知広, 水谷 大二郎 土木学会論文集 79 (11), n/a-, 2023

    <p> 各自治体には財政制約があり,社会基盤維持補修費が高くなると,他の支出を圧迫する影響や追加的財政収入により生じる死荷重といった公的資金の限界費用(MCF)を考慮する必要がある.本研究では,内生的に変化するMCFを考慮して橋梁の補修施策の動学的最適化を行う.数値分析の結果,1)MCFが低い状況では予防保全の割合が高く,MCFが大きいと事後保全のみの施策が最適となる.2)時間割引率が高いと事後…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 局部振動モードによる鋼部材板厚推定におけるデータ拡張に基づく機械学習モデルの精度向上

    加藤 宗, 久積 和正, 冨永 知徳, 楊 曜華, 長山 智則 土木学会論文集 79 (11), n/a-, 2023

    <p> 振動モード計測により構造物の健全性を評価する際,機械学習等の回帰手法が有効となるが,十分なデータ量の確保のため,数値解析により教師データを生成する場合がある.この場合,学習時のデータ条件への過学習により,実構造物に対する計測値を入力とした場合にモデルの推定精度が低下する恐れがある.本論文では,減肉に高感度な局部振動モード特性から部材板厚を推定する機械学習モデルの精度向上を目的として,学習…

    DOI Web Site 参考文献13件

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