検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 1,164 件

  • 清水海岸におけるsand bodyの移動阻害要因の検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 居波 智也, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 静岡海岸の北東側に隣接する清水海岸では,sand bodyの移動遅延が起きている.一方で清水海岸北部で砂礫を採取し,それを上手側に投入するサンドリサイクルが侵食対策として進められ,それによりようやく海浜が維持されている.しかし,本来的には,沿岸漂砂により安倍川起源の砂礫が自然に運ばれる姿を取り戻すことがsustainableな海岸保全を進める上で必要である.そこで,静岡・清水海岸の境界付…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • Bali島のNusa Dua~Tanjung Benoa海岸における侵食と対策検討

    大中 晋, 宇多 高明, 森 智弘, 宮川 晃希, 市川 真吾 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> Bali島南部に位置するBukit半島の東岸に沿っては,Nusa Dua~Tanjung Benoa海岸が広がる.これらの海岸では,北向きの沿岸漂砂バランスの崩れから侵食が進んできた.衛星画像の解析によれば,NusaDua海岸では,島背後の開口部を沿岸漂砂が通過する現象が起き,これに伴い島の南側海岸で著しい侵食が起きた.一方,北部のTanjung …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 日立市田尻海岸に形成された海蝕洞の3次元形状の測定

    宇多 高明, 住谷 廸夫, 大木 康弘, 森山 哲朗 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 茨城県の日立市沿岸では,泥岩(軟岩)主体の堆積物(多賀層群)が波蝕を受けて海蝕崖が発達している.岩石強度が相対的に大きな場所では大規模な海蝕洞が形成され,それが背後地深く侵入している.そこで2018年と2019年に田尻地区で海蝕洞の現地調査を行った.また,海蝕洞の3次元形状を3-D laser …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 相良沿岸における2019年台風19号時の急激な侵食とその後の砂浜回復

    宇多 高明, 大井戸 志朗, 柴田 直紀, 竹内 由衣, 花田 昌幸, 石橋 さくら 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沿岸漂砂と高波浪時の急激な沖向き漂砂が重なった場合の海浜変形,およびその後の砂浜の回復について,駿河湾西岸の御前崎~勝間田川河口間の長さ16km区間を取り上げて検討した.この沿岸では,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪時の沖向き漂砂により著しい地形変化が起きた.しかし,相良港により沿岸漂砂が阻止され,ほぼ閉じた漂砂系を有する相良港海岸須々木地区では,高波浪後の通常波浪の…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 台風19号時の高波浪による湯河原海岸の急激な侵食とその後の砂浜回復

    宇多 高明, 高橋 幸一, 東田 健志, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 神奈川県西部に位置する湯河原海岸(吉浜地区)は海水浴場として利用されてきたが,この付近では近年急激な汀線後退が起きた.この原因を調べるために,現地調査とともに空中写真および衛星データによる汀線変化解析を行った.急激な汀線後退は,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪により起きたと考えられたことから,2020年12月実施のAirborne Lidar …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 沼川第二放水路の函体内堆砂の激減方策に関する移動床模型実験

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 居波 智也, 櫻田 哲生 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沼川第二放水路(セットバック型)の函体内堆砂の防止方法を縮尺1/50の移動床模型実験によって調べた.実験では,高波浪時,波の作用により海水が1号水路の函体を通過して上流方向へ流れ,合体桝を経て隣接の2,3号水路を通過して海へ戻る状況が観察された.このため,函体内堆積の防止にはこの循環流を断ち切る必要があると見られた.そこで1号水路上流端のゲートを開放,または閉じた条件で実験を行った.この…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 実測波浪データを忠実に与えた海浜変形計算 -茅ヶ崎海岸菱沼地区の例-

    宇多 高明, 長谷川 準三, 小野 能康, 横田 拓也, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 茅ヶ崎海岸の菱沼地区では養浜が行われているが,養浜時の砂浜形状の詳細形状の測定が行われたことがなく,地形変化機構の理解が十分でなかった.そこで2022年4月25日と11月22日,茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区を対象にUAVによる海浜部の地形測量を行った.また2022年1月と2023年1月にはNarrow Multi-Beam …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 円形走行路載荷試験におけるコンクリート舗装の長期的構造変化の動的逆解析による再評価

    西澤 辰男, 寺田 剛, 藪 雅行, 小梁川 雅, 竹内 康 土木学会論文集 79 (4), n/a-, 2023

    <p> FWD試験によってコンクリート舗装の荷重支持性能を評価するための逆解析法において,重錘落下によるFWD荷重の動的効果が構造評価に及ぼす影響について調べた.土木研究所円形走行路にコンクリート舗装を建設し,49kN換算輪数520万輪を走行させながら定期的にFWD試験を行った.このFWD試験結果を静的逆解析法と本研究で新たに開発した動的逆解析法によって解析し,劣化Stage,層弾性係数,曲げ応…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 河口砂州を動的平衡状態に保つ上で必要とされる中導流堤の漂砂阻止効果

    中田 祐希, 宇多 高明, 野志 保仁, 石井 優気, 三田 周平 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 千葉県富津市を流れて浦賀水道へ注ぐ湊川の河口を実例として,中導流堤の機能について現地データを基に考察した.湊川はその規模が大きくないため,河口では波による河口砂州の形成と洪水による砂州のフラッシュが繰り返され,河口地形は動的平衡状態を保っている.まず,衛星画像により河口砂州の変動状況を調べるとともに,2022年6月22日には河口部の現地調査を行い,河口砂州を横断する3測線に沿ってGPS-…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 三保松原砂嘴の変形予測と大規模サンドリサイクルの効果検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 五十嵐 竜行, 村田 昌樹 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 三保松原砂嘴先端部での土砂損失を防ぎつつ砂礫の採取を行い,それを養浜に有効利用する方法について検討した.まず,BGモデルにより2010年9月~2021年11月に生じた砂嘴周りの地形変化を再現し,モデルの妥当性を確認した.次に,このモデルを用いて砂嘴先端部より25万m<sup>3</sup>の砂礫を掘削し,その土砂を上手海岸へ運んで養浜する方法について検討した.この結果によれば,砂嘴先端部…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • ジャワ島北岸のPekalongan周辺での地盤沈下と沿岸漂砂による著しい地形変化

    宇多 高明, 大中 晋, 森 智弘, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> Java島北岸に位置するPekalongan沿岸を例として,地下水汲み上げによる著しい地盤沈下と偏東風下での風波に起因する地形変化が同時に進む海岸での地形変化について調べた.調査域東端のPekalonganから西向きにComal川の河口デルタを挟んで9地区を設定し,各区域の海岸線の変化を衛星画像より調べた.また,2022年8月10日にはPekalongan周辺で海岸の現地調査を行い,地盤…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • サンドリサイクルから離岸堤による恒久的砂浜復元策への転換-阿字ヶ浦海岸の例

    宇多 高明, 大久保 克紀, 大木 康弘, 村田 昌樹 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 茨城県内有数の海水浴場として知られている阿字ヶ浦海岸では侵食が著しい.この海岸では,侵食対策としてサンドリサイクル手法が採用され,毎年1万m<sup>3</sup>の砂を北部から採取し,それを南部の侵食域へ運んで養浜する工事が行われてきたが,投入土砂は急速に運び去られて養浜効果が失われるという課題があった.そこで,本研究では新たに不透過離岸堤を設置して砂浜を復元する方法についてBGモデル…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 海浜における海ゴミの漂着位置の計算手法

    三田 周平, 野志 保仁, 宇多 高明, 星上 幸良 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 筆者らは,大洗の南に位置する大貫海岸において,台風前後にUAVを用いた観測を行い,それらのデータに基づいて海浜形状と海ゴミの分布の同時観測法を提案した.本研究では,これに続いて新たに三重県の七里御浜海岸において海ゴミの漂着観測を行った.その上で,波の遡上を考慮して海岸における海ゴミの漂着分布の予測を行う手法を開発した.計算された海ゴミの漂着分布によれば,実測分布をうまく説明できた.</p>

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 養浜による砂浜復元と飛砂助長の関係 -茅ヶ崎海岸菱沼地区の例-

    宇多 高明, 長谷川 準三, 小野 能康, 五十嵐 竜行, 横田 拓也 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 茅ヶ崎漁港から引地川までの長さ6.4kmの海岸線では,東向きの沿岸漂砂と同時に,冬季の飛砂の作用が著しい.この沿岸に位置する茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区では,侵食対策のために養浜が行われてきているが,養浜砂の一部が冬季の飛砂により内陸へ運ばれ,海岸線に沿って走る自転車道に過剰に堆積して交通障害を引き起こしている.これらの現象について,セルオートマトン法とBGモデルにより飛砂と漂砂の効果を組…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献13件

  • 天竜川河口に隣接する浜松五島海岸東端部の海浜変形

    宇多 高明, 原田 太輔, 伊藤 祐介, 八木 裕子 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 天竜川河口の右岸砂州の後退と連動した浜松五島海岸東端での侵食を防ぐために,河口右岸と浜松五島海岸の境界付近に2015年から突堤を建設中である.また突堤西側の砂浜幅が狭い場所において,2012~2020年には天竜川の河床堆積砂礫7.3万m<sup>3</sup>を用いた養浜も行われてきた.突堤は,現在では先端水深0.5mより陸側の長さ168mが完成している.この間,浜松五島海岸では深浅測量…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 通常波浪条件下における阿字ヶ浦海岸のサンドリサイクル養浜砂の流出観測

    宇多 高明, 岡崎 昂大, 柴田 光彦, 星上 幸良, 大木 康弘 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 阿字ヶ浦海岸では,夏季の海水浴利用のためサンドリサイクルが行われ,養浜後の地形変化がUAV測量により調べられた.測量は,初期と養浜後3,6か月後に行われたことから,海水浴場開設期間中における海浜の経時的変化過程は明らかでなかった.そこで,UAV測量を短い間隔で繰り返すとともに,新たに定点カメラを用いて海浜の変化状況を詳しく調べた.この結果,投入砂は高波浪時に移動が活発になるものの,通常波…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 高波浪に対する矢板工を用いた粘り強い海岸堤防の構造諸元に関する大型模型実験

    福原 直樹, 姫野 一樹, 加藤 史訓, 五十嵐 竜行, 鳥居 謙一, 小泉 知義 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 設計波を超える波浪に対する海岸堤防の粘り強い構造に関しては、既往研究により複数の工法が検討されており,いずれも一定の効果が認められることが報告されている.また,海岸堤防の破壊に関しては,堤防表側の脆弱性が高いこと,その要因は堤防前面の洗掘によるものであることも示唆されている.</p><p> …

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 沖縄のサンゴ洲島(ナガンヌ島)の変形と軽石漂着

    野志 保仁, 宇多 高明, 中田 祐希, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 那覇の西約15kmに位置する細長い洲島(ナガンヌ島,aspect ratio: 9.3)の変形について衛星画像により調べるとともに,2021年10月31日には現地調査を行った.また,2022年8月28日には,UAVによりナガンヌ島の3次元海浜形状を測量した.その上で,NOWPHAS那覇港の波浪観測データと比較しつつ,洲島の変形機構について考察した.この島は細長い形状を有するため,島の中央…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 沼川第二放水路でのフラッシュ放流時の地形変化と波によるバーム再形成予測

    宇多 高明, 星上 幸良, 五十嵐 竜行, 芹沢 真澄 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 富士海岸に流入する沼川第二放水路において,フラッシュ放流時の流路の形成とその後の波による砂の再堆積機構をBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用いて再現した.2021年10月19日実施のフラッシュ放流による地形変化を対象として,計算では放水路の周辺地形を単純化・モデル化した上で,まずフラッシュ放流後の地形を計算し,これを初期地形として波を作用させ,波による前浜…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 七里ヶ浜の侵食機構に関する一考察

    宇多 高明, 近藤 俊彦, 小野 能康, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 相模湾に面した長さ2.7kmの砂浜海岸(七里ヶ浜)では,近年侵食が著しい.本研究は,この海岸の侵食原因を調べることを目的とした.まず現地調査により,海岸に設置された歩道橋等の天端と現況砂浜地盤との落差を調べることにより,侵食に伴う海浜地盤高の低下量を求め,これより侵食土砂量の推定を行った.また,衛星画像を用いて汀線付近での露岩域の広がり状況を調べるとともに,侵食が激化する前の2015年1…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 完全閉塞した放水路函体内土砂のフラッシュ放流による排出実験

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 居波 智也 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沼川第二放水路では,2022年4月15日,台風1号に伴う長周期波の作用により1号水路が完全閉塞状態となった.本研究では,完全閉塞した函体内堆砂のフラッシュ放流による除去を現地実験により調べた.2023年1月24日,1号水路の函体内を埋めた土砂を吐口から約30m区間で除去し,貯水槽水位をT.P.+4.41mまで高めて放水実験を行った.この結果,函体を通じた放流が可能となった.その際,UAV…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 清水海岸におけるsand bodyの移動とその阻害要因の検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 静岡海岸の北東側に隣接する清水海岸では,sand bodyの移動遅延が起きている.一方で清水海岸北部で砂礫を採取し,それを上手側に投入するサンドリサイクルが侵食対策として進められ,それによりようやく海浜の維持が図られている.しかし,本来的には,沿岸漂砂により安倍川起源の砂礫が自然に運ばれる姿を取り戻すことがsustainableな海岸保全を進める上で必要である.そこで,静岡・清水海岸の境…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 深海への土砂流出による西湘海岸の侵食

    宇多 高明, 佐々木 常光, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_205-I_210, 2022

    <p> 空中写真に基づく汀線変化解析により西湘海岸の侵食状況について調べた.この結果によると,近年では森戸川河口東側の国府津・前川地先と二宮IC~葛川河口間で侵食が著しい.汀線変化特性より,国府津・前川地区での侵食は森戸川河口沖の海底谷に土砂が落ち込んだためと推定された.一方,二宮ICの東側隣接部では,東向きの沿岸漂砂により侵食域が次第に東側へと波及している.浜幅の変化から概算した …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 鋭角状に曲がった海岸線を有する伊良湖岬における漂砂量の変遷

    宇多 高明, 藤城 信幸, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_49-I_54, 2022

    <p> 伊良湖岬周辺での漂砂量の長期的変化について考察した.伊良湖岬の北東側に形成されている西ノ浜を構成する海岸低地の総面積に砂礫層の層厚27mを乗じ,この低地が縄文海進極相期以降の経過年6000年で形成されたとし,経過年で除すと,砂礫の堆積速度は7.4万m<sup>3</sup>/yrとなり,伊良湖岬を通過した沿岸漂砂量は7.4万m<sup>3</sup>/yrと推定された.一方,伊良湖港周辺…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 離岸堤周辺での軽石漂着の現地調査 -沖縄大宜味海岸の例-

    中田 祐希, 宇多 高明, 高橋 紘一朗, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_733-I_738, 2022

    <p> 2021年8月13日,小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し,この噴火により発生した大量の軽石が10月17日頃から沖縄本島北部を中心に漂着した.沖縄本島北西部に位置する大宜味海岸でも大量の軽石が漂着し,サンゴ礁起源の白い砂浜を埋めた.そこで2021年10月28日,UAVを用いて軽石の漂流・漂着状況を観測した.また軽石の漂着した前浜で掘削調査を行った.これによれば,軽石は厚さ約40cm…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 阿字ヶ浦でのサンドリサイクルに伴う盛り土養浜の変形実態

    宇多 高明, 星上 幸良, 和知 久仁彦, 大木 康弘, 押見 青幹 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_91-I_96, 2022

    <p> 阿字ヶ浦海岸におけるサンドリサイクルによる砂礫の掘削と投入後,養浜盛り土の変形状況を調べた.養浜直後の2021年7月16日と養浜から3か月経過後の2021年10月15日にはUAV映像を取得し,海浜の3次元測量を行った.併せて養浜前後の海浜状況の変化について現地調査を行った.サンドリサイクルによる投入土砂はごく短時間汀線に留まるのみで,3か月後には効果が全く失われた.この意味より,養浜砂が…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 清水海岸での新型突堤の建設と集中的盛り土養浜の効果と課題

    内藤 慎也, 住田 哲章, 宇多 高明, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_487-I_492, 2022

    <p> 清水海岸では,2019年11月~2021年7月に三保松原砂嘴先端部からサンドリサイクルにより調達した土砂10.1万m<sup>3</sup>と,安倍川河道の採取土砂3.3万m<sup>3</sup>,合わせて13.4万m<sup>3</sup>の土砂による養浜が行われた.養浜は,トラック輸送された土砂を堤防前面で盛り土する方式で行われた.本研究では,空中写真や深浅測量データを用いて,まず…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 波による養浜盛り土の流出機構を考慮したBGモデルの茅ヶ崎海岸への適用

    石川 仁憲, 宇多 高明, 田村 貴久, 中野 優, 長谷川 準三, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_517-I_522, 2022

    <p> 茅ヶ崎海岸では,後浜において盛り土養浜が行われている.既往の地形変化予測モデルでは,波の作用により盛り土が削り取られて汀線へと供給される現象を,水面下での砂の湧き出し方式で表現しているが,実際には浜崖後退に伴って土砂が供給がされることから,両者に物理的な相違があった.本研究では,土砂の湧き出し範囲で盛り土の限界高さを超えて堆積する土砂を沖側の計算点に移す方式をBGモデルに組み込んでモデル…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 粘り強い構造の検討のための高波浪による海岸堤防近傍での洗掘に関する大型実験

    井樋 世一郎, 加藤 史訓, 五十嵐 竜行, 鳥居 謙一, 小泉 知義 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_733-I_738, 2022

    <p> 設計規模を超える波浪に対する海岸堤防の粘り強い構造を検討するため,縮尺1/8の大型水理模型実験により,高速カメラの画像等を用いて,高波浪による裏法尻及び表法先付近の洗掘の過程及びメカニズムを分析した.実験の結果,裏法尻付近では越波で生じた裏法被覆工上からの流れに伴う渦により洗掘が生じる一方,表法先付近では主に表法被覆工上の戻り流れによる渦の形成によって基礎工前面で洗掘が生じることがわかっ…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献4件

  • 遠州灘に面した菊川河口周辺での砂丘発達と飛砂量の算定

    宇多 高明, 内藤 慎也, 八木 裕子 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_193-I_198, 2022

    <p> 遠州灘に面した菊川の河口周辺に位置する測線No. 102,88, 86, 84において,2015~2020年に取得された縦断測量データを用いて陸向き飛砂量を算定した.また,2021年4月20日には菊川河口周辺の現地調査を行い,海浜砂のサンプリングを行った.この結果,各測線ごとの陸向き飛砂量は,2.7 m<sup>3</sup>/m/yr(No. 102),3.4 …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 宮古島の与那覇前浜ビーチの侵食実態

    宇多 高明, 野志 保仁, 高橋 紘一朗, 中田 祐希, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_67-I_72, 2022

    <p> 宮古島にある与那覇前浜ビーチは来間島背後に形成された尖角州であり,その先端部を除けば長らく安定した形状を保ち,多くの人々により利用されてきた.しかしこの海浜では,近年北部から侵食が進み,北端部背後に立地するホテルの施設が侵食により破壊されるとともに,利用空間である砂浜が消失し,海浜利用上大きな障害が出ている.本研究では,この海浜を対象として,衛星画像による汀線変化解析および現地調査を行っ…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • Bali島南部Nusa Dua海岸の地形変化解析

    大中 晋, 宇多 高明, 三波 俊郎, 市川 真吾, 森 智弘, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_1093-I_1098, 2022

    <p> インドネシアのBali島南部のNusa Besar島~Tanjung Benoa(Benoa港)間に延びる長さ約5kmのNusa Dua海岸を対象として,空中写真と深浅測量データを用いた海浜地形変化の解析を行った.当海岸の南東端にあるNusa Besar島とNusa Kecil島の背後が埋め立てられ,島の背後を通過する北向きの沿岸漂砂が阻止されたため,侵食域が徐々に北側へと波及してきてい…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 阿字ヶ浦海岸でのサンドリサイクル後の海浜地形変化の追跡調査

    宇多 高明, 星上 幸良, 和知 久仁彦, 大木 康弘, 押見 青幹 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_529-I_534, 2022

    <p> 阿字ヶ浦海岸では2021年夏季にサンドリサイクルが行われた.その際,養浜盛り土後の海浜変形と掘削域での再堆砂状況をUAV測量により調べた.UAV測量は養浜直後の2021年7月16日を初回とし,養浜から3,6か月経過後の2021年10月15日と2022年1月17日に行った.投入土砂は養浜から3か月後には北向き漂砂によりその大半が運び去られ,さらに6か月後には海浜はほぼ土砂投入前の姿に戻った…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 茨城県北部(大津漁港~高戸鼻)の海浜変形予測

    宇多 高明, 小嶋 崇央, 大木 康弘, 村田 昌樹 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_481-I_486, 2022

    <p> 大津漁港~高戸鼻間の長さ13.5kmの弓状に延びた砂浜海岸では,北端に位置する大津漁港近傍で堆砂が進み,対照的に大津漁港の南側海岸では侵食が進んできている.この地形変化の機構を明らかにするために,大津漁港~高戸鼻間を対象に粒径を考慮した等深線変化モデルを用いた計算を行った.既往地形変化の再現を行うとともに海浜形状の将来予測計算を行った.解析の結果,大津漁港のつくる波の遮蔽域へと向かう北向…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 清水海岸における集中的盛り土養浜の効果検討

    宇多 高明, 内藤 慎也, 住田 哲章, 五十嵐 竜行, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_427-I_432, 2022

    <p> 清水海岸における堤防前面での養浜盛り土後の地形変化を予測するために,堤防前面での土砂投入を正確に表現可能な土砂の湧き出し方式を考案し,これをBGモデルに組み込んだ.その上でこのモデルを清水海岸での新型2号堤建設時の地形変化予測に適用した.この結果,景観改良のために行う予定の既設2号堤の段階的撤去とともに,長さ80mの新型2号堤(北)(南)を配置し,年間8万m<sup>3</sup>の養浜…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 沖縄大宜味海岸で観察された卓越波向の変化に起因する著しい地形変化

    宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_211-I_216, 2022

    <p> 衛星画像を基に,沖縄北部の大宜味海岸のポケットビーチにおける汀線の方向角の変化を調べた.これによると,2009年以降,卓越波の入射方向がN33°WからN57°Wへと左回りに24°回転し,これに応じて汀線のrotationが起きたことが分かった.また,大宜味海岸では,凸状の海岸線に沿って離岸堤群が設置されていたが,その中央部で海岸線の走行方向が56°も変わっていたため,海岸線の変曲点に設置…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 沖縄大宜味海岸南部の突堤群周辺における軽石漂着の実態

    高橋 紘一朗, 宇多 高明, 野志 保仁, 中田 祐希 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_727-I_732, 2022

    <p> 2021年8月13日,小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し,この噴火により発生した大量の軽石が2021年10月17日頃から沖縄本島北部を中心に漂着した.沖縄本島北西部に位置する大宜味海岸でも大量の軽石が漂着し,サンゴ礁起源の白い砂浜を埋めた.そこで2021年10月28日に緊急調査を行い,UAVを用いて軽石の漂流・漂着状況を観測した.また,軽石の漂着した前浜で掘削調査を行った.これに…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 河川流出土砂の連続的移動の阻止による侵食と漂砂下流端での砂嘴の発達 -PhilippineのAklan川の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_73-I_78, 2022

    <p> PhilippineのPanai島北東部に流入するAklan川の河口付近の侵食について調べた.この付近では2014年に現地調査を行い,衛星画像も利用しつつ海浜変形について考察したが,5年後の2019年には再度の現地調査を行った.衛星画像を基に海岸侵食状況を調べるとともに,海岸線の南東端での砂嘴の発達と変形状況ついても調べた.この沿岸では,Aklan川河口でのbarrier …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • UAVの活用による海岸ゴミの漂着調査-大洗南の大貫海岸での観測例

    三田 周平, 野志 保仁, 宇多 高明, 星上 幸良 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_739-I_744, 2022

    <p> UAVによる海浜地形と漂着ゴミ分布の同時観測法を開発し,大洗港の南側の大貫海岸において現地観測を行った.この方法では,海浜縦断形,ゴミ漂着範囲,漂着ゴミ個数の岸沖分布,海浜地盤高の変位の算出が可能である.観測は,2021年5月29日と11月18日に実施し,2時期の観測結果から地盤高の変位を算出した.漂着ゴミは浮遊状態で運ばれるために,高潮位・高波浪時に後浜とその背後の砂丘地の勾配変化点(…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • サンゴ洲島の改変とそれに伴う地形変化 -MaldivesのMaamendhoo島の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 三波 俊郎, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_1087-I_1092, 2022

    <p> MaldivesのLaamu環礁にあるMaamendhoo島(M島)を例として,空中写真と衛星画像を用いた汀線変化解析と現地調査により人為改変に伴う洲島の変形について調べた.M島では北部での掘り込み港湾の建設時の発生土砂を用いて埋立が行われたが,埋立土砂のうち砂分は運び去られ,大礫のみが海岸線付近に残された.一方,西岸でも同じく埋立が行われた後,汀線付近が大礫で覆われて南向きの沿岸漂砂が…

    DOI Web Site

  • 海浜変形に追随した海浜植生帯の変化予測モデル

    高橋 紘一朗, 宇多 高明, 小林 昭男, 星上 幸良, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_463-I_468, 2022

    <p> 環境指標の一つである海浜植生は,砂丘安定化や飛砂抑制の効果を有しており,今後の海岸づくりを進めていく上で考慮すべき項目の一つである.このことから,沿岸に各種施設が造られて波浪場が変化する場合も含め,海浜地形と植生帯前縁線の位置を予測するモデルを開発した.5海岸において海浜植生帯の繁茂状況を調べた上で,波浪データに基づいて多年草からなる植生帯の前縁線標高と平均遡上高の関係を調べ,これとBG…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 沼川第二放水路の3号水路への堆砂防止法に関する水理模型実験

    宇多 高明, 居波 智也, 櫻田 哲生, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_493-I_498, 2022

    <p> 沼川第二放水路にある3本の水路のうち東端を流れる1号水路では,函体内堆砂が少ない条件では,吐口前面の地盤高を函体の天端高より約0.5m下げればフラッシュ放流が可能である.一方,放水路の西端を流れる3号水路では,放水路による沿岸漂砂阻止による堆砂があるため,1号水路と同様な方式でのフラッシュ放流はできない.そこで3号水路について移動床水理模型実験を行い,掘削深や吐口形状を変えたフラッシュ放…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • マリンパーク御前崎からのサンドリサイクルと白羽地区の海岸保全

    宇多 高明, 内藤 慎也, 岩辺 路由, 大石 昌仙, 竹内 由衣, 石橋 さくら 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_541-I_546, 2022

    <p> 御前崎港の東側に造られたマリンパーク御前崎では,御前崎の白羽地区方面からの沿岸漂砂による大量の堆砂が課題となる一方,白羽地区では侵食が進んでいる.そこで過剰な堆砂と侵食を解決する一手段として,マリンパーク御前崎から白羽地区へのサンドリサイクルが行われてきた.しかしながら投入砂は直ちに流出し,必ずしも期待する効果が得られていない.本研究では,空中写真や深浅測量データを用いてマリンパーク御前…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • PhilippineのPanai島南部沿岸におけるHigh-angle wave instabilityによる海浜変形

    宇多 高明, 中田 祐希, 大中 晋, 森 智弘, 古池 鋼 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_55-I_60, 2022

    <p> Philippineは多数の島々と複雑な湾入海岸線を有するために,波の入射角が著しく大きくなり,海岸線ではHigh-angle wave instabilityによる海浜変形が起こり得る.このような海岸線にあっては,通常の海岸保全工法で用いられている護岸や突堤を用いても汀線維持が難しい.PhilippineのPanai島南部沿岸はこのような特徴を有する.そこで,この沿岸を例として衛星画像…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 2021年の海底火山噴火により発生した軽石の漂着調査-屋我地漁港周辺でのUAV調査-

    野志 保仁, 宇多 高明, 高橋 紘一朗, 中田 祐希 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_721-I_726, 2022

    <p> 2021年8月13日,小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火した.この噴火により発生した大量の軽石が2021年10月17日頃から沖縄本島北部を中心に漂着し,漁業,海運,観光業に著しい影響をもたらした.そこで2021年10月28日には沖縄本島北部,本部半島の北側に位置する屋我地漁港周辺を対象として急遽現地調査を行った.UAVにより漁港周辺での軽石の漂着状況の映像を取得するとともに,漁港周…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 日立港~磯崎漁港間における1964年以降半世紀にわたる海岸線の変遷

    宇多 高明, 大久保 克紀, 三波 俊郎, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_85-I_90, 2022

    <p> 1964年以降,半世紀間にわたる人工構造物の建設に伴う海岸線の変化について,太平洋に東面し,現在は日立港や常陸那珂港が立地する,茨城県の日立港から磯崎漁港に至る長さ約12.5kmの海岸線を対象として実態論的に研究を進めた.調査区域北部の那珂海岸では,日立港の沖防波堤と常陸那珂港の東防波堤による回折効果により汀線変化が起こり,侵食域は護岸と消波工により完全に覆われた海岸となった.また,阿字…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 洲島の海岸保全上の留意点 -MaldivesのMaabaidhoo島の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 三波 俊郎, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_1081-I_1086, 2022

    <p> 一般に,環礁に並ぶ洲島間には水道が発達しているが,水道に面した洲島の端部では,海岸線の走行方向が水道の軸と一致するために,外洋側から環礁内への侵入波浪は海岸線に対して大きな角度をなして入射する.このため洲島の端部ではHigh-angle wave instabilityによる汀線の不安定的発達が起こり得る.本研究では,Maldives …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 人工リーフ設置に伴う海浜変形とそれによる飛砂助長の予測

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_457-I_462, 2022

    <p> 千葉県君ヶ浜では,人工リーフの建設後その背後に舌状砂州が形成されたが,その後風の作用により舌状砂州から内陸への飛砂が活発化した.そこでBGモデルとセルオートマトン法を組み合わせることにより波による漂砂と飛砂を同時に考慮可能な海浜変形予測モデルを用いて海浜変形予測を行った.現地実測データを基に現象の再現計算を行った上で,人工リーフを撤去した場合の地形変化予測と,海浜砂と同じ粒径の細砂を用い…

    DOI Web Site

  • 相模湾西部御幸の浜の海浜変形

    宇多 高明, 高岡 達也, 吉澤 重男, 高橋 幸一, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_889-I_894, 2021

    <p> 酒匂川の西側に位置し,早川から山王川に至る長さ2.7kmの小田原漁港海岸(御幸の浜)では,東向きの沿岸漂砂が卓越しているが,早川からの流出土砂量の減少に伴って河口部汀線が大きく後退してきた.このような特徴を有する御幸の浜の長期的変遷について空中写真と衛星画像の比較により調べるとともに,汀線変化や浜幅の変化解析を行った.また,代表断面における縦断形の変化を調べた上で,2020年7月16日に…

    DOI Web Site

  • セットバック式に改良された沼川第二放水路1号水路での放水実験

    宇多 高明, 星上 幸良, 長谷川 孝幸, 薩川 裕貴, 五十嵐 竜行, 金澤 拓磨 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_307-I_312, 2021

    <p> 沼川第二放水路の3門ある水路のうち,東端にある1号水路に開口部を設けてセットバック式(型)に改良したときの排水の可能性を現地実験により調べた.現地実験は2020年12月8日に実施し,UAVにより放水中,および放水前後の画像を取得し,放水路近傍の3次元海浜形状の変化を調べた.また貯水槽と吐口の水位変化を観測した.この結果,貯水槽水位をT.P.+2.74m,吐口水位とのヘッド差を2.1mと設…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 高波浪による名護市東江海岸の人工海浜での砂の流出

    宇多 高明, 古波蔵 健, 永田 満, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_901-I_906, 2021

    <p> 沖縄名護市の東江海岸では,高潮対策のために天端幅70m, 天端水深1.3m(開口部水深3m)の人工リーフが40mの開口部を設けて設置された.それに加え,長さ100mの不透過突堤3基が伸ばされ,その間で人工海浜が造成された.しかし台風時の高波浪の作用により,この人工海浜では侵食が進み,前浜が狭まってきた.本研究では,深浅測量データよりこの海岸の縦断形や海底形状の変化を調べた.測量データの解…

    DOI Web Site

  • 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区における礫養浜の効果と課題

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 芹沢 真澄, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_595-I_600, 2021

    <p> 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区では,2007~2014年に8万m<sup>3</sup>の礫を用いた養浜が行われた.これにより礫浜は大きく広がったが,海浜が急勾配となると同時に約3mと高いバームが形成され,海浜地盤高と護岸天端高の比高が小さくなった.このため護岸背後の民家の敷地内へと護岸天端を超えた礫の打ち込みが起こるなどの課題が残された.また,投入礫の一部がL型突堤を越えて漁港隣接の海…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 作用波高の大小に起因する海浜植生帯の分布域の変化

    高橋 紘一朗, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_547-I_552, 2021

    <p> 高波浪の作用を受ける富津岬南岸と波浪作用が弱い富津岬北岸を対象に,作用波高の違いによる植生帯分布域の変化を現地調査により調べた.南岸・北岸ともに数種類の植生が混在していたが,出現頻度の高い植生はほぼ同一の標高帯に生育していた.南岸では成帯構造の前縁をなす一年草は確認できず,植生帯前縁線から多年草が繁茂していた.一方,北岸では一年草であるメヒシバが繁茂し,その背後に多年草と低木が生育してお…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 全方位から波の作用を受ける砂でできた円形島の変形予測

    関根 雅人, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁, 芹沢 真澄 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_337-I_342, 2021

    <p> 芹沢らは,円形島周辺の波浪場をエネルギー平衡方程式法により求めた上で,砕波波高の沿岸方向勾配に起因する沿岸漂砂を組み込んだBGモデルを用いて円形島の変形予測を行った.この計算では,波浪場と地形変化の計算が繰り返し行われているが,本研究では同じくBGモデルを用いるものの,現象の本質は失わずに単純化を図ることにより,波浪場と地形変化の繰り返し計算を必要とせずに円形島の変形予測を行える方式を提…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 葉山港の防波堤による波の遮蔽を受ける逗子海岸の海浜変形

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_799-I_804, 2021

    <p> 三浦半島西岸に位置する逗子海岸は,南端にある葉山港による波の遮蔽域に含まれているため,遮蔽域の外から内へ向かう沿岸漂砂が誘起され,南部では堆砂が進んでいる.その際,沿岸漂砂の一部が透過性導流堤の隙間を通して田越川河口内へと直接流れ込み,河口内堆砂量の増大を招いて河口閉塞の原因となっている.対策として河口内堆砂を浚渫し,海岸北端へ運ぶサンドリサイクルが行われてきたが,河口のため浚渫に手間が…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 金田湾に面した北下浦漁港~三浦海岸の海浜変形

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_817-I_822, 2021

    <p> 金田湾に面した北下浦漁港~三浦海岸間の海浜変形について,1965~2020年に取得された6時期の空中写真・衛星画像の判読を行い,汀線位置を読み取って近年の汀線変化を解析した.また,三浦地区で2006~2020年に行われた深浅測量データより海浜縦断形の変化解析も行った.この結果,三浦海岸では1965~1988年に海浜土砂量が急激に増加し,その後地形変化がほとんど生じていないことが見い出され…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 平塚・大磯海岸の海浜変形とBGモデルによる再現計算

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 石川 仁憲, 芹沢 真澄 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_883-I_888, 2021

    <p> 平塚・大磯海岸を対象として,空中写真と衛星画像をもとに1954~2020年の海岸線変化を調べるとともに,現地調査により侵食状況を確認した.平塚海岸では堤長350mの離岸堤(平塚ヘッドランド)が造られた後,大磯港近傍から離岸堤背後へと砂が輸送され,土砂投入が行われた.この結果,離岸堤背後には規模の大きな舌状砂州が形成された.この間の地形変化をBGモデルを用いて再現した.計算によれば,大磯港…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 沼川第二放水路の函体内堆砂の軽減に関する移動床模型実験

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 居波 智也, 櫻田 哲生 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_457-I_462, 2021

    <p> 沼川第二放水路をセットバック型として陸側に吐口を設けた場合における,吐口の埋没軽減策を縮尺1/50の平面移動床模型実験により調べた.高波浪時の漂砂による吐口前面の窪みの埋没は,岸向き漂砂とともに遡上波が放水路背後を回り込む際の漂砂によっても起こる.後者の機構による窪みへの堆砂を軽減するために,前浜上において岸沖方向に壁体を設け,壁体の高さを現地スケールで0.5mと1mと変えた場合の堆砂状…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 沖縄名護市の東江海岸の海浜変形の再現計算

    宇多 高明, 古波蔵 健, 永田 満, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_451-I_456, 2021

    <p> 名護市東江海岸では,高潮対策として沖合に長さ173mと364m,天端幅70m, 天端水深1.3m(開口部水深3m)の人工リーフが40mの開口部を設けて設置された.それらに加え,長さ100mの突堤3基が伸ばされ,突堤間で中央粒径0.6mmの砂により人工海浜が造成された.しかし台風等の高波浪の作用により,この人工海浜では前浜が狭まってきた.本論文では,BGモデルを用いて東江海岸の海浜変形の再…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • サンゴ礁海岸における砂浜形成促進に関する対策工の現地実験

    田方 俊輔, 砂原 健汰, 鳥居 謙一, 五十嵐 竜行, 伊佐 真幸, 安里 隆, 中園 幸樹 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_655-I_660, 2021

    <p> 近年,地球温暖化に伴う影響により,サンゴに由来する海岸では海岸侵食が加速度的に進行することが危惧されている.そこで本研究は,既研究において提案されたサンゴ礁州島を形成するための対策工を海岸部に適用し,砂浜の保全・形成促進に寄与する海岸構造物について現地試験を実施したものである.</p><p> …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 清水海岸の新型突堤周辺の海浜変形予測

    宇多 高明, 大石 一貴, 藤原 健史, 河原崎 武, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_643-I_648, 2021

    <p> 駿河湾西岸に位置する清水海岸では,海岸景観を妨げることなしに侵食対策を進めるために,杭式構造を有する新型突堤が2018年3月までに造られた.その後,2019年の台風19号をはじめとして高波浪の作用を受けて地形変化が生じたが,現在新型2号(突堤)の建設計画が検討されつつある.このため2019年11月までに起きた新型突堤周辺の地形変化をBGモデルを用いて再現し,その上で新型2号の最適な配置形…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • セットバック型に改良された沼川第二放水路の現地放水実験

    宇多 高明, 星上 幸良, 五十嵐 竜行, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_487-I_492, 2021

    <p> 沼川第二放水路の1号放水路が波浪作用により埋積した状態で,貯水槽水位を最高水位(T.P.+4.6m)まで高めてフラッシュ放流実験を行った.現地実験では,GPS-RTKとUAVにより放水前後の3次元海浜地形変化を測定するとともに,貯水槽と放水路吐口での放水時の水位変化を観測した.実験の結果,吐口を約1m開口させた上で貯水槽水位をT.P.+4.6mまで高めて放水を行えば,砂で埋積した吐口から…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 粗粒材養浜後の浜松篠原海岸の海浜変形の実態

    宇多 高明, 内藤 慎也, 袴田 充哉, 八木 裕子 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_601-I_606, 2021

    <p> 浜松篠原海岸では,2006年以降,3基の離岸堤の設置とともに天竜川の河床堆積物を用いた粗粒材養浜が行われ,2016年2月までに92.9万m<sup>3</sup>の土砂が投入された.深浅測量データを基にこの海岸での粗粒材の移動状況を詳しく調べたところ,土砂投入区間では,汀線が2015年までに最速で15.4m/yrの速度で前進したが,養浜が中止されると投入部では徐々に汀線が後退し,一度は広…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 円形走行路載荷試験におけるコンクリート舗装の長期的な荷重支持性能のFWDによる評価

    西澤 辰男, 寺田 剛, 藪 雅行, 小梁川 雅, 竹内 康 土木学会論文集E1(舗装工学) 77 (1), 39-52, 2021

    <p> 本研究では,コンクリート舗装の長期的な荷重支持性能を評価するために,土木研究所円形走行路に建設した試験舗装に49kN換算輪数520万輪を走行させて構造評価を行った.試験舗装においては,コンクリート版中央に横ひび割れを発生させるとともに,中間層と鉄網の効果を調べるためにそれらの有無の区間を設けた.荷重履歴に伴う構造的な変化を評価するために,走行試験中定期的にFWD試験を行い,その測定たわみ…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献6件

  • 移動式たわみ測定装置(MWD)のたわみ量解析手法の提案

    梅田 隼, 塚本 真也, 山口 和郎, 綾部 孝之, 寺田 剛 土木学会論文集E1(舗装工学) 77 (2), I_179-I_187, 2021

    <p> 舗装の維持管理において,舗装の健全度をネットワークレベルで把握するため,移動しながら連続的にたわみを測定する試験機の開発が世界各国で進められており,我が国においては「移動式たわみ測定装置(MWD)の実用化に関する共同研究」において中型車両を用いたMWDの開発が進められている.MWDは走行中の車両からドップラー振動計により路面のたわみ速度を観測することで,たわみ量を推定するものであるが,走…

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献2件

  • 鎌倉海岸七里ヶ浜地区での侵食機構の解析と対策案の検討

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_823-I_828, 2021

    <p> 鎌倉海岸七里ヶ浜地区を対象として空中写真による汀線変化解析を行った.また,BGモデルを用いて2009~2019年の地形変化を再現し,七里ヶ浜では西寄りからの斜め入射波の作用下で,稲村ケ崎を超えて約4,000m<sup>3</sup>/yrの沿岸漂砂が流出したことが侵食要因であった可能性が高いことを明らかにした.その上で,当海岸を保全するために必要とされる養浜量について検討したところ,稲村…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • 霞ヶ浦天王崎に創生された湖浜の安定性の確認

    宇多 高明, 横田 拓也, 高橋 紘一朗, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_853-I_858, 2021

    <p> 霞ヶ浦(西浦)南部の天王崎において,2011年以降国土交通省により湖浜が創生された.湖浜創生から10年が経過したことから,湖浜創生に伴う汀線変化を衛星データをもとに調べたところ,計画に示された汀線が安定的に保たれていることが確認された.さらに2020年11月4日にはGPS-RTKにより汀線形状と6測線での縦断測量を行い,これらの測量データより,湖浜が波向(風向)変動に応じて変動しつつも湖…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 稲毛海岸における養浜後の地形変化観測と再現計算

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 星上 幸良, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_325-I_330, 2021

    <p> 稲毛海岸では「白い砂浜」へのリニューアルを目的として,西オーストラリア産の白い砂を用いた養浜工事が2019年に実施された.しかしながら砂浜のリニューアル工事後,海浜に巻き出された白い養浜砂は,台風時の高波浪および強風時の飛砂により海浜背後へと運ばれ,当初目的とした白い砂浜とは異なる景観となった.本研究では,稲毛海岸における養浜後の地形変化について現地調査により調べるとともに,漂砂と飛砂を…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 小田原国府津・前川海岸の海浜変形予測

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 芹沢 真澄 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_835-I_840, 2021

    <p> 酒匂川河口の東2.5kmに流入する森戸川の河口沖には規模の大きな海底谷が発達し,海岸線近くまで深みが迫る.この海底谷の背後に広がる小田原海岸国府津・前川地区では近年侵食が著しい.そこでこれらの海岸を対象に空中写真を基にした2009~2020年の汀線変化解析を行い,さらに2005年以降の縦断形変化を調べた.その上でBGモデルを用いて海浜変形の再現を行い,砂浜維持に必要とされる養浜量について…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 相模川河口部と柳島海岸での地形変化解析

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 三波 俊郎, 大谷 靖郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_829-I_834, 2021

    <p> 2005年以降行われてきたNarrow Multi-Beam(NMB)測量のデータや空中写真を用いて,相模川河口とその東側に隣接する柳島海岸の地形変化の解析を行った.相模川河口部では1980年代までに著しい侵食が起きたものの,近年では2017年10月23日に襲来した台風21号や,2019年10月12日に襲来した台風19号に伴う大洪水により河口沖テラスでの堆砂が続いて起き,河口砂州の汀線も…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区での礫養浜に伴う地形変化の実態

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_805-I_810, 2021

    <p> 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区では2007~2014年に総量8万m<sup>3</sup>の礫養浜が行われ,海浜が復元された.しかし礫浜は大きく広がったものの,海浜が急勾配となると同時に海浜地盤高と護岸天端高の比高が小さくなったことから,背後地への越波や礫の打ち込みなどの課題が残された.また,漁港北側にあるL型突堤を越えて礫の一部が海水浴場へと流入する状況も見られた.本研究では,既往研究…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • インレットの改変に伴う洲島の海浜変形 -Maldives,Addu環礁内のMeedhoo島の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_847-I_852, 2021

    <p> インド洋に位置するMaldives, Addu環礁内のMeedhoo島を対象として,人為改変に伴う洲島の変形について調べるために,現地調査と空中写真による汀線変化解析を行った.Meedhoo島北岸では侵食が著しく,また砂浜下にあったbeach rockの破壊が進み,破砕片が陸側へと大量に運ばれていた.この侵食にはinletの閉鎖とリーフの掘削が関与している可能性が高いことが指摘された.ま…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 茅ヶ崎海岸菱沼地区の侵食とその再現計算

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 石川 仁憲, 芹沢 真澄, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_649-I_654, 2021

    <p> 茅ヶ崎海岸菱沼地区では近年侵食が著しく,その保全策が求められている.そこで菱沼地区を対象として,BGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用いて,茅ヶ崎ヘッドランドを回り込んで菱沼地区へと供給される東向きの沿岸漂砂量と,2007年以降実施されている養浜を考慮して,近年の海浜変形を再現した.また,高波浪による急激な沖向き漂砂をも含む地形変化の計算を行った.さらにこれ…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 茨城県北部大津漁港~高戸鼻間で進む広域海浜変形

    宇多 高明, 小嶋 崇央, 住谷 廸夫, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_481-I_486, 2021

    <p> 茨城県北部の大津漁港~高戸鼻間の長さ13.5kmの砂浜海岸を取り上げて広域海浜変形について調べた.この沿岸では,北端に位置する大津漁港において長大な防波堤が延ばされたために防波堤の西側には波の遮蔽域が形成され,そこで堆砂が進んできた.これと対照的に,南部海岸では,砂が運び去られたため護岸前面の砂浜が消失し,結果的に護岸の安定性が失われつつある.調査区域の海岸線の延長は13.5kmとかなり…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 高波浪直後とその後の回復過程における地形変化の再現計算

    石川 仁憲, 宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_619-I_624, 2021

    <p> 茅ヶ崎海岸では,2007年以降台風来襲に起因して観測史上最大クラスの高波浪が複数回作用し,海岸背後の自転車道が崩壊するなどの被害が生じた.モニタリング測量によれば,高波浪時には強い沖向き漂砂が発生して陸域が削られたが,その後の静穏波の作用により1~2年で緩勾配の海浜に回復することが分かった.本研究では,粒径を考慮したBGモデルを用いて,このような地形変化の再現計算を試みた.高波浪時には細…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献5件

  • 三保松原砂嘴先端部での沖向き流出土砂量と沿岸漂砂量の相対比較

    宇多 高明, 大石 一貴, 藤原 健史, 河原崎 武, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_463-I_468, 2021

    <p> 清水海岸北端部に形成されている三保松原砂嘴では,土砂バランスの崩れから侵食が進むと同時に,大量の砂礫が砂嘴先端部の急斜面を経て深海へと落ち込んでいる.本研究では,砂嘴先端部の侵食域と,砂礫の落ち込みが起きつつある堆積域の断面積変化量を調べることにより,急斜面を滑り落ちる砂の沖向き流出量と沿岸漂砂量を算出し,それらの相対比較を行った.斜面流出土砂量は,砂嘴先端部の測線No.10~No.15…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • タイヤ/路面転がり抵抗の小さいアスファルト舗装の長期耐久性に関する検討

    白井 悠, 川上 篤史, 寺田 剛, 姫野 賢治 土木学会論文集E1(舗装工学) 77 (2), I_137-I_143, 2021

    <p> 本研究では,転がり抵抗の小さなアスファルト舗装(以下,低燃費舗装)の長期耐久性に関する検証として,標準型と排水性重視型の2種類の低燃費舗装について,従来の排水性舗装との比較を行った.評価項目は,構造的耐久性についてはひび割れ率とわだち掘れ量,機能的耐久性については縦断凹凸形状(平たん性,IRI),すべり抵抗(BPN,動的摩擦係数),きめ深さ(MPD),および排水性能(浸透水量)とした.耐…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 波向の季節変動に起因する沖縄知念沖のコマカ島の砂州変形

    宇多 高明, 伊達 文美, 大木 康弘, 関根 雅人, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_319-I_324, 2021

    <p> 沖縄県南城市知念沖3kmに位置し,リーフに囲まれたコマカ島を研究対象として,2019年7月13日洲島周辺の砂州状況を観察するとともに衛星データにより砂州の汀線変化を調べた.この結果,砂州形状は波の卓越状況により3タイプ(円形,細長い楕円形,長軸の長い楕円形)に分類された.次に,波が円形島の中心点Oに集まるように入射するが,洲島による波の遮蔽により波高分布が変化し,Ozasa and …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 広域土砂管理としての海浜背後に堆積した飛砂の有効利用の検討

    石川 仁憲, 宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 横田 拓也, 大谷 靖郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_841-I_846, 2021

    <p> 粒径を考慮した等深線変化モデルによる河口デルタの長期地形変化予測と,BGモデルとセルオートマトン法を組み合わせた漂砂・飛砂予測モデルを用いて,湘南海岸全体の海岸保全対策について検討した.飛砂の計算では,辻堂海岸での飛砂量を定量的に再現することができ,辻堂海岸で見込まれる1万m<sup>3</sup>/yr程度の飛砂を菱沼海岸での養浜材として有効利用できることを示すことにより,広域土砂管理…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献6件

  • 鎌倉海岸由比ヶ浜地区の海浜変形予測

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_811-I_816, 2021

    <p> 鎌倉海岸由比ケ浜地区は,東端の逗子マリーナと西端の埋立地に挟まれた長さ約2.2kmのポケットビーチである.この海岸では海岸両端部が侵食傾向で,浜幅が狭まって高波浪時に漁具倉庫に被害が出るとともに,海岸利用にも支障をきたす状況となっている.このため中央部の滑川河口部で砂を採取し,両端部へ運ぶサンドリサイクルが2011年以降継続的に行われてきたものの,なお侵食が進んでいる.そこで2007~2…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 波による漂砂と飛砂を同時に考慮した混合粒径海浜の変化予測モデル

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_433-I_438, 2021

    <p> 混合粒径の底質で構成された海岸にあって強い風の作用を受ける場合,細砂・中砂が飛砂として選択的に海岸背後地へと運び去られ,前浜には粗砂・礫が取り残される現象が生じる.本研究では,この種の現象を再現することが可能な,波による漂砂と飛砂を同時に考慮した混合粒径海浜の変化予測モデルを構築した.その上で,モデルの妥当性を検証するために,波の遮蔽域を有する海岸でのモデル計算と,千葉県の稲毛海岸を対象…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 東部遠州灘海岸の地形変化に及ぼす飛砂の影響

    宇多 高明, 内藤 慎也, 袴田 充哉, 八木 裕子 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_421-I_426, 2021

    <p> 遠州灘海岸東部を対象として,汀線と砂丘地の変遷データを基に長期間での飛砂量の変遷について調べた.地質学的スケールでの砂丘の発達に要した総飛砂量をもとに,陸向きの飛砂量のcalibrationを行い,その沿岸方向分布を定めた.この海岸では,波の作用による沿岸漂砂と,飛砂の沿岸成分が同じ方向となっている.1947年当時,沿岸方向の飛砂量は浜岡海岸で1.9万m<sup>3</sup>/yrに達…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • High-angle Wave Instabilityによる湖岸砂州の発達

    宇多 高明, 宮原 志帆, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_475-I_480, 2021

    <p> 筆者らは,前報において,猪苗代湖北岸に流入する長瀬川河口の南側に形成された砂州の汀線に対し,45°以上の大きな斜め入射角で風波が作用し,これによって汀線の不安定的発達による砂嘴群の発達が起きたことを明らかにした.この砂州ではその後も変形と移動が続いている.そこで2017年4月15日,2017年7月30日および2019年9月2日に湖岸砂州の現地調査を行い,砂州の汀線形状を観測し,湖岸状況を…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 飛砂を考慮したBGモデルによる片瀬西浜の侵食機構の解明と対策検討

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 横田 拓也, 芹沢 真澄, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_427-I_432, 2021

    <p> 初期地形として平行等深線地形を与え,江の島をおいて方向分散法により波浪場を定めた上,BGモデルにより地形変化計算を行った.この結果,江の島背後の舌状砂州の再現が可能となった.次に,計算された地形を初期形状として,湘南港や片瀬漁港などの施設建設後の地形変化を計算し,その上で片瀬漁港での航路浚渫を考慮した計算を行ったところ,片瀬西浜の汀線後退には片瀬漁港沖での航路浚渫の影響が大きいことが明ら…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 九十九里浜南部の一松海岸で繰り返される護岸の被災

    宇多 高明, 大谷 靖郎, 大木 康弘, 横田 拓也 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_288-I_293, 2020

    <p> 九十九里浜南部に位置する一松海岸では,侵食対策として大型フトン篭製の護岸が設置されてきたが,この護岸は高波の作用を受けるたびに破壊され,そのたびに復旧が行われてきた.しかし復旧された護岸は2019年秋季の波浪により再び破壊された.護岸の破壊状況を調べたところ,大型フトン篭では篭の中に石を詰めて護岸とされているため,個々の中詰め石にかかる波力により鉄線篭が破れ,中詰め石の散乱を招いたことが…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 七里ヶ浜の侵食に伴う国道134号線の護岸の被災

    宇多 高明, 田村 貴久, 大谷 靖郎, 伊達 文美, 小金 宏秋 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_312-I_317, 2020

    <p> 2019年8月13日,七里ヶ浜に沿って走る国道134号線の道路護岸が崩壊し,歩道の陥没が起きた.護岸崩壊の直接的原因は,日本列島の南側を北上して列島を横断しつつあった台風10号に伴う高波浪によるものであったが,護岸の変状はその被災より2か月前から顕在化しつつあった.ここではまず被災前の事前調査と8月20日の事後調査の結果を併せて護岸の被災過程を明らかにした.その上で,護岸崩壊をもたらした…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • 高波浪時の急激な沖向漂砂と静穏時の緩やかな砂浜回復応答の実測

    石川 仁憲, 宇多 高明, 三波 俊郎, 細川 順一, 小金 宏秋 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_547-I_552, 2020

    <p> 神奈川県茅ヶ崎海岸では,2007年以降,台風来襲に起因して観測史上最大クラスの高波浪が複数回作用し,海岸線背後の遊歩道が崩壊するなどの被害が生じた.高波浪時には汀線のすぐ沖の海底が大きく削り取られ,沖合に堆積するという地形変化が起きた.汀線付近が急深となった地形では砂浜の防護機能が低下することから,高波浪後の地形変化が注目された.本研究では,高波浪前後の波浪観測,深浅測量,底質調査データ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献2件

  • 通常と逆向きに発達した沿岸漂砂による竜洋海岸の侵食

    宇多 高明, 貝沼 征嗣, 袴田 充哉, 八木 裕子 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_541-I_546, 2020

    <p> 2019年10月12日に襲来した台風19号時,竜洋海岸の6号離岸堤の東側で著しい侵食が発生した.過去の侵食の経緯を考えると,侵食は従来と同様,東向きの沿岸漂砂に起因すると想定された.しかし沿岸方向に200m間隔で配置された測線に沿って行われてきた深浅測量データより台風前後での縦断形変化を調べたところ,台風19号時には東寄りに大きく傾いた方向から波が入射したため,従来と逆に西向きの沿岸漂砂…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 函体内堆砂が起きた状態での沼川新放水路の放水実験

    大岡 朗, 鈴木 悟, 保竹 真幸, 宇多 高明, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_607-I_612, 2020

    <p> 沼川新放水路について維持流量の有無の条件を与えて縮尺1/50の平面模型実験により高波浪による函体内堆砂実験を行い,さらにフラッシュ時の放水機能について調べた.いずれの条件でも高波浪が作用すると吐口では堆砂が起き,吐口は砂で埋まったが,貯水槽の水位をT.P.+16.5m(模型上33cm)まで高めてフラッシュ放流を行ったところ,吐口に開口部が形成され,放水が可能であることが明らかになった.ま…

    DOI Web Site Web Site

  • 台風19号時の高波浪による高萩市赤浜海岸の護岸崩落

    大塚 友樹, 小嶋 崇央, 宇多 高明, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_282-I_287, 2020

    <p> 茨城県北部,常陸那珂港の北35kmに位置する高萩市赤浜海岸では,2019年10月12日に日本列島を襲った台風19号時の高波浪の作用により,海岸堤防の表のり面を防護していたのり枠式護岸が長さ120mにわたって壊れた.本研究では,台風後の2019年10月27日に被災箇所の現地調査を行い,護岸の被災状況を明らかにするとともに被災原因について調べた.この結果,護岸の被災原因は,護岸前面の砂浜が急…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 中津干潟に流入する舞手川での河口導流堤建設後の効果検証

    房﨑 真人, 宇多 高明, 大木 康弘, 足利 由紀子, 山守 巧 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_276-I_281, 2020

    <p> 中津干潟に流入する舞手川の河口では,2019年3月までに長さ54mの河口導流堤が延ばされた.河口導流堤の建設後,様々なモニタリング調査が行われた.2019年9月18日のドローン画像によれば,この河口導流堤は河口流路の固定化,河口砂州の形成抑制,河口左岸の砂丘地の侵食防止,河口導流堤の西側隣接部でのカブトガニ産卵のための砂州形成などに役立ったことが分かった.河口導流堤の延伸後,河口の西側に…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 波向変動場における護岸周辺の地形変化予測

    梅田 天斗, 宇多 高明, 小林 昭男, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_258-I_263, 2020

    <p> 波の入射方向が季節的に変動する海岸に護岸(緩傾斜護岸)が造られた場合起こる護岸周辺での地形変化に着目し,まず九十九里浜に位置する堀川浜と新島の羽伏浦海岸を対象に実態を明らかにし,次にBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用いて波向変動場における護岸周辺の地形変化解析を行った.この結果,護岸によりその背後は防護されるものの,その両側で浜崖侵食が進むこと,また浜崖…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 岩盤上に載る礫浜の堆積侵食判定に係る礫層厚の閾値に関する実験

    西村 亜子, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_246-I_251, 2020

    <p> 前浜に岩盤またはbeach rockなど不透過の物体が埋まっている場合,波の遡上時の戻り流れおよび浸透流が変化し,前浜の堆積侵食状況に変化が現れる可能性がある.本研究では,礫浜下に岩盤がある状況を想定し,岩盤上の礫層厚と岩盤の先端位置を変化させたときの前浜の侵食堆積機構を2次元移動床模型実験により調べた.礫層厚と岩盤の先端位置を全体で25通り変えた実験により,前浜の堆積侵食の判定に係る礫…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 2019年台風19号時の高波浪による国府津・前川海岸の越波被害と侵食

    宇多 高明, 高岡 達也, 吉澤 重男, 高橋 幸一, 大谷 靖郎, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 宮本 雄一 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_348-I_353, 2020

    <p> 相模湾西部に位置する小田原市の国府津・前川海岸では,2019年10月12日に襲来した台風19号(T1919)時には著しい越波被害が発生した.2007年9月7日に襲来した台風9号(T0709)時にも越波被害が出たことから,護岸の天端高が1.5mかさ上げされT.P.+10.5mとされていた護岸を超える越波が生じた.このことから,国府津・前川海岸を対象に,T0709,T1115時の越波被害と比…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 台風19号時の高波浪による清水海岸の侵食と越波被害

    藤原 健史, 大石 一貴, 宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_318-I_323, 2020

    <p> 2019年10月12日に襲来した台風19号では,清水海岸において既往最大波高が作用した.この高波浪では,新設されたばかりの新型突堤の横堤には変状が見られなかったが,平ブロックで造られていた縦堤に被害が出た.また,新型突堤の北側隣接部では侵食が進んで汀線が後退し,水深が増したために海岸堤防への越波被害や砂礫の打ち込みが著しかった.本論文では,この台風時の波浪・気象条件と侵食・越波の被害状況…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • モルディブにおける海岸およびリーフの人為的改変の実態とその影響

    大中 晋, 三波 俊郎, 市川 真吾, 粟津 裕太, 森 智弘, 宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_774-I_779, 2020

    <p> サンゴ砂礫が長年の波の作用により堆積して形成された低平かつ狭小な土地を持つモルディブは,気候変動に対する脆弱性が極めて高い国の1つであり,その検討や対策が実施または計画中である.一方,近年の経済発展に伴って沿岸域での様々な開発が行われており,これによる海岸やリーフの人為的改変が顕在化している.本研究では,モルディブにおけるいくつかの住民島での現地調査結果をもとに,海浜やリーフの人為的改変…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 沖縄北谷町のアラハビーチの侵食と堆積

    宇多 高明, 真栄里 嘉孝, 照屋 寛之, 古波蔵 健, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_270-I_275, 2020

    <p> 沖縄北谷町では,両端を突堤に挟まれた長さ630mの人工海浜が造られた.養浜後,この海浜では斜め入射波の作用により著しい海浜変形が起きた.リーフの掘削により人工海浜の前面には深い溝が南北方向に伸びていたが,人工海浜の北部沖には浅いリーフが残されていた.このためそれによる波の遮蔽が起き,波の遮蔽域外の南部海浜から遮蔽域内の北部海浜へと向かう北向きの沿岸漂砂が生じ,これにより南部では汀線が後退…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 竜洋海岸に隣接する磐田市鮫島地区(保安林区域)の侵食実態と今後の方策

    宇多 高明, 篠田 松代, 大野 文敬, 貝沼 征嗣 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_324-I_329, 2020

    <p> 2019年10月12日,台風19号が静岡県に上陸し,遠州灘に面した竜洋海岸にも高波浪が作用した.その際,竜洋海岸に設置された1~5号離岸堤の下手1.6kmに位置する6号離岸堤の下手側の,浜幅が狭い区域において著しい侵食が発生し,堤防(土堤)の大半が削り取られ,堤内地で浸水が起きた.本研究では,台風後の2019年10月29日に侵食の著しい磐田市鮫島地区(保安林区域)で現地調査を行い,ドロー…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • High-angle wave条件下での突堤先端からの砂嘴発達と沿岸漂砂量の推定

    宇多 高明, 芹沢 真澄, 大中 晋, 市川 真吾 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_631-I_636, 2020

    <p> PhilippineのManilaの北約150 kmに位置するLingayen湾湾奥のSanto Tomas付近の凸状海岸線を選び,そこに造られた突堤群の周辺,および湾奥に形成された砂嘴周辺での汀線変化を衛星画像により調べるとともに,2018年2月23日には現地踏査を行った.これによりHigh-angle …

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 大磯北浜海岸における複数の堆砂垣の効果観測

    高橋 紘一朗, 岩田 泰宏, 芹澤 秀太, 半澤 亮佑, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_252-I_257, 2020

    <p> 相模湾に面し,冬季に強い西寄りの風を受ける大磯北浜海岸を対象として,海岸堤防の海側に設置された複数の堆砂垣周辺での飛砂の堆砂状況を現地実測により調べた.当地では,海岸堤防への法線方向に対し風下側に40°傾いた堆砂垣(17基)が,風下方向へと徐々にその長さを増しつつ伸ばされていた.観測によれば,各堆砂垣とも西寄りの風の作用により堆砂垣の風上側で最大約0.85mの高さで堆砂が起きたが,堆砂垣…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 海岸砂丘群形成の実測と予測 -遠州灘に面した浜松篠原海岸の例-

    横田 拓也, 宇多 高明, 小林 昭男, 星上 幸良, 勝木 厚成, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_240-I_245, 2020

    <p> 遠州灘に面した浜松篠原海岸に形成されている砂丘群の地形特性を現地観測により調べた.その上で,波による漂砂と飛砂を同時に考慮した地形変化予測モデルを用いて砂丘群形成の再現計算を行った.現地調査では,海浜背後において砂嘴と類似した形状の砂丘がリズミックに形成されており,また,砂丘幅が狭い場所では背後地までの波の遡上,ないし飛沫の飛散により保安林の松枯れが起きていることが明らかにされた.砂丘群…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 汀線と海浜断面積変化量を指標とした海岸堤防の被災限界

    袴田 充哉, 宇多 高明, 貝沼 征嗣 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_306-I_311, 2020

    <p> 海岸堤防(護岸)が汀線後退とともにその安定性が失われる危険性を現場で簡便に判断する一つの指標として,堤防前面の浜幅と定期縦断測量データから算出される海浜断面積を組み合わせた方法について検討した.遠州灘に面した竜洋海岸,浜松五島海岸および浜松篠原海岸での海岸堤防(土堤)の被災事例をもとに,空中写真から算出した浜幅の履歴と海浜断面積の経年変化より,堤防の被災限界の目安を示した.</p>

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 大洗港から鹿島港間の汀線変化と沿岸漂砂量の変遷

    宇多 高明, 川又 雅史, 菊地 正悟, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_457-I_462, 2020

    <p> 鹿島灘に面した大洗港から鹿島港に至る海岸線を対象に,既往空中写真による汀線変化解析と深浅測量データに基づいた地形変化解析を行った.この沿岸では様々な改変により1964年以降著しい地形変化が起きたことから,代表区域での汀線の変遷を空中写真の比較より調べた.さらに空中写真および深浅測量データより大洗港~鹿島港間の沿岸漂砂量分布を算定した.この結果,1984~2006年では,防波堤による波の遮…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • Deep-learningを用いた海浜変形診断システム

    目野 玄也, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_481-I_486, 2020

    <p> 海岸に各種構造物が設置された場合に起こる汀線変化パターンをDeep-learningにより診断するシステムを開発した.まず,ある波向条件下で海岸構造物の形状・配置を変えた場合に起こる海浜変形をBGモデルにより予測し,汀線形状を求めた.この結果を基に,構造物の形状,配置,波向条件ごとに画像データを作成し,パターン分けしてclassを設定した.これらをセットとした教師データを作成し,さらに畳…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 平坦な干潟とリーフ縁辺部での安定した海浜縦断形の形成

    渡部 未樹久, 宇多 高明, 小林 昭男, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_523-I_528, 2020

    <p> 中津干潟に面した三百間砂州と,沖縄本島南西端の糸満市名城海岸のリーフを調査対象として,干潟とリーフ縁辺部に形成されている砂州の縦断形と底質粒度組成の岸沖分布を測定した.その上で粒径を考慮したBGモデルによる縦断形変化計算を行った.この結果,リーフ海岸では単一粒径に応じた平衡勾配を有する縦断形が形成されること,一方,干潟縁辺部の海浜では粒度組成に応じて定まる縦断勾配に依存した安定した縦断形…

    DOI Web Site Web Site

  • 侵食による新島羽伏浦海岸の崖地の後退とその再現計算

    梅田 天斗, 宇多 高明, 小林 昭男, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_463-I_468, 2020

    <p> 伊豆七島北部に位置する新島の東岸には南北方向に長さ7kmの羽伏浦海岸が伸びている.この海岸では2019年10月12日に襲来した台風19号時に高波浪が作用し,著しい侵食が起き,比高12m以上の崖の後退が進んだ.本研究は,このような羽伏浦海岸の侵食の経緯と,とくに台風19号時の激しい侵食状況を現地調査により明らかにした.またBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用…

    DOI Web Site Web Site

  • 鹿島灘海岸の長期海浜変形予測

    宇多 高明, 菊地 正悟, 川又 雅史, 大谷 靖郎, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_511-I_516, 2020

    <p> 粒径を考慮した等深線変化モデルを用いて大洗港~鹿島港間の長さ40kmの海岸の海浜変形計算を行った.この結果,実測と計算による汀線変化はかなりよい対応を示し,沿岸漂砂量分布も定量的に再現された.海岸中央部より,北端と南端に位置する大洗港と鹿島港の波の遮蔽域へと砂が流出してきたこと,沿岸漂砂量は1984~2006年では大洗港近傍で北向きに21万m<sup>3</sup>/yr, …

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 飛砂も考慮した遠州灘海岸の地形変化予測

    横田 拓也, 宇多 高明, 小林 昭男, 星上 幸良, 勝木 厚成, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_469-I_474, 2020

    <p> 遠州灘に面した舞阪・浜松篠原海岸に形成されている砂丘群の地形特性を現地観測により調べた.また,波による漂砂と飛砂を同時に考慮した地形変化予測モデルを用いて砂丘群形成の再現計算を行った.現地調査では,海浜背後において砂嘴と類似した形状の砂丘がリズミックに形成されており,また,砂丘幅が狭い場所では背後地まで波が遡上ないし飛沫の飛散により保安林の松枯れが起きていたことが明らかになった.砂丘群の…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • サンゴ礁海岸における海面上昇による汀線後退量の簡易推定法と小島嶼国での影響検討

    大中 晋, 芹沢 真澄, 宇多 高明, 市川 真吾, 森 智弘, 粟津 裕太 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_1159-I_1164, 2020

    <p> サンゴ礁起源の砂礫が堆積して形成された低平かつ狭小な小島嶼国では,気候変動に伴う海面上昇による国土の減少や,海岸災害リスクの増加が懸念されている.小島嶼国における個々の島は,それぞれ異なる地形や外力条件を有するため,これらの影響を簡便に評価できる手法が望まれる.そこで高度な数値計算を行うのではなく,現地で得られる基本的な諸元のみを用いて海面上昇による汀線後退量を簡易的に推定する方法を考案…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 鹿島灘に面した鉾田海岸における侵食対策の検討

    菊地 正悟, 川又 雅史, 宇多 高明, 大谷 靖郎, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_559-I_564, 2020

    <p> 大洗港の南側隣接部で砂を採取し,その砂を鉾田海岸の大竹海水浴場付近に投入するサンドリサイクルを前提として,大竹海水浴場を維持可能な方策について等深線変化モデルを用いて検討した.現況で30年間放置した場合の予測計算結果を比較の基準として,ヘッドランドの配置,サンドリサイクル量,粗粒材養浜量などを様々組み合わせた条件で7ケースの計算を行い,それらの効果を比較した.最適案は,ヘッドランドとサン…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 鹿島灘に面した柏熊海岸の自然海浜部での離岸流観測

    宇多 高明, 川又 雅史, 菊地 正悟, 大谷 靖郎, 中村 明日人 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_73-I_78, 2020

    <p> 鹿島灘に面した柏熊地区では,過去に小型GPS内蔵のフロートによる流れの観測とUAV(ドローン)による染料の移流拡散観測が行われ,ヘッドランド周辺での離岸流の発達状況が調べられた.しかし,自然海浜における離岸流の発達状況は明らかにされてはいない.そこで柏熊海岸の自然海浜部において,小型GPS内蔵のフロートによる流れの観測とUAV(ドローン)による染料の移流拡散観測を行うとともに,定点カメラ…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 上甑島の長目の浜barrierへ礫が運ばれる機構

    村田 昌樹, 宇多 高明, 野志 保仁, 小林 昭男, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_617-I_622, 2019

    <p> 鹿児島県のいちき串木野の西,甑海峡を挟む沖合40kmには甑島列島が伸びる.列島の島のうち,上甑島には長さ4.2kmのbarrier island(長目の浜)が発達している.このbarrierの北西端には田ノ尻の岩礁が大きく突出し,この岩礁により沿岸漂砂が阻止されるため,南東方向への礫の移動が困難に見える.これは田ノ尻の南東側に長大なbarrierが伸びることと相反する条件であることから,…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 宮古島南東端に伸びる東平安名崎の岩盤崩落に関する調査

    宇多 高明, 安藤 詳平, 森田 陽弘, 具志堅 善郎, 五十嵐 竜行, 大木 康弘, 菅原 健太郎, 五味 久昭 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_611-I_616, 2019

    <p> 宮古島の南東端には東平安名崎が伸びている.この岬の先端部で起きている岩盤崩落の状況を調べるために,2017年10月,ドローンによる海食崖の斜め写真撮影と,岩盤亀裂の発生状況調査を行った.一方,岩盤の崩落を引き起こす主要な外力については,半島の西側沖にあるリーフ内外の3地点に水圧・超音波併用式波高計を設置し,2017年10月18日~11月19日に波浪観測を行い,これらを基に岩盤崩落要因につ…

    DOI Web Site

  • T1721号時の異常波浪による清水海岸の侵食と消波堤の被災

    佐藤 雅史, 宇多 高明, 戸張 聖久, 三宅 由衣, 石川 仁憲, 花田 昌幸 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_641-I_646, 2019

    <p> 駿河湾西岸に位置する清水海岸では,2017年10月21日~23日に台風21号の高波浪が襲来し,清水海岸に設置されていた4基の消波堤のうち,とくに2号堤が原形を留めないほどに破壊された.その周辺では著しい侵食が起こるとともに,海岸堤防からの越波や砂礫の打ち込みも起きた.また,当時建設中であったL型突堤の上手側にあった既設1号消波堤の異形ブロックも激しく散乱した.本研究では,台風21号時の波…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 阿字ヶ浦海岸における静的安定海浜の形成予測

    宇多 高明, 小林 修, 渡邉 徹, 菊池 正悟, 小貫 徹也, 大谷 靖郎, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_583-I_588, 2019

    <p> 阿字ヶ浦海岸では海浜維持のために毎年1万m<sup>3</sup>の土砂を北部から南部へ運ぶサンドリサイクルが行われてきている.しかし,海水浴場の主要部分の砂浜は狭いままで,しかも投入土砂が急速に運び去られて養浜の効果が長続きしないという課題があった.そこで波の遮蔽域を創出した上で,新規養浜により静的安定海浜を形成させる手法について検討した.まず現在の海浜地形条件で1万m<sup>3</…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 波による漂砂と飛砂を同時に考慮した地形変化予測モデル

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 芹沢 真澄, 野志 保仁, 勝木 厚成 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_469-I_474, 2019

    <p> 飛砂の卓越する海岸において,海浜部から海浜背後までの広範囲の地形変化予測が可能な,波による漂砂と飛砂を同時に考慮した地形変化予測モデルを開発した.海浜部での波による地形変化の計算にはBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を,バームより陸側の飛砂による地形変化の計算にはセルオートマトン法を用いた.モデルの妥当性を検討するために,富津新港の防波堤隅角部に形成された砂…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • セットバック型を有する沼川新放水路の最適構造の検討

    大岡 朗, 鈴木 悟, 保竹 真幸, 宇多 高明, 石川 仁憲 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_655-I_660, 2019

    <p> 富士海岸に計画されている沼川新放水路では,その構造としてセットバック型が採用されている.この放水路において計画流量を安全に流下させるには,高波浪時の函体内堆砂量を低減可能な放流口構造が求められる.本研究では,まず計画フラッシュ放流により排砂可能な函体内堆砂量を水理模型実験により調べ,次に,放流口構造が異なる6タイプごとに地形変化予測計算を行って函体内堆砂量を予測し,さらに二次元不定流計算…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 鹿島灘沿岸におけるGPSフロートと染料による海浜流の観測

    宇多 高明, 大谷 靖郎, 永沼 慎吾, 菊池 正悟, 大木 康弘, 中村 明日人 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_181-I_186, 2019

    <p> 2018年8月20日,鹿島灘に面した柏熊地区と勝下地区で海浜流の現地観測を行った,小型GPSを取り付けたフロートを砕波帯に投入し,その移動状況を観測するとともに,ドローンにより染料の拡散状況を撮影した.観測区域のうち勝下地区には両端にヘッドランドが設置されているため,これにより海浜流が強く制約される条件を有する.観測によれば,いずれの地区でも北向きの沿岸流が卓越し,この沿岸流は勝下地区の…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 相反する2方向からの波の作用下での陸繫砂州の発達予測

    西村 和真, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_505-I_510, 2019

    <p> 千葉県の館山湾南岸に位置する沖ノ島の背後に形成されている陸繋砂州を対象として,過去の地形変遷を調べるとともに,2018年5月2日にはRTK-GPSによる砂州の地形測量を行った.その上で,BGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形モデル)により,沖ノ島背後に砂州が存在しなかった時代より,2012年まで約65年間の陸繋砂州の形成過程の再現計算を行った.これにより関東地震による隆起に…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 館山湾に面した見物海岸の護岸倒壊と背後地の吸出しの現地調査

    山本 貴也, 野志 保仁, 宇多 高明, 小林 昭男, 橋本 桂樹 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_426-I_431, 2019

    <p> 館山湾に面した見物海岸において護岸倒壊と背後地からの土砂流出の調査を行った.見物海岸の護岸は埋め立てによって造成されたものであるが,護岸前面に深みが迫る場所では越波が著しかった.2017年1月5日の現地調査では越波が計測されたものの,護岸は形状を維持していた.しかし,2018年11月の現地調査では,護岸が倒壊し,護岸背後からの土砂流出が著しかった.本研究では護岸倒壊と土砂流出の状況を現地…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 金武湾南部での海中道路建設に起因する藪地島北端での海浜変形

    宇多 高明, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_629-I_634, 2019

    <p> 2方向から波が入射する場において,構造物の建設により片側からの波の侵入が阻止されると,従来両方向からの波の作用でバランスしていた砂州が大きく変形することがある.この種の地形変化は,沖縄のようなサンゴ礁発達域でも起こり得る.その実例としては,宮古島と伊良部島間の浅いリーフを横断して伸ばされた伊良部大橋の例がある.これと同種の地形変化が沖縄本島中部の金武湾に造られた海中道路でも起きている.本…

    DOI Web Site

  • 沿岸漂砂の供給が断たれた富津岬先端部の侵食の実態

    野志 保仁, 宇多 高明, 伊達 文美, 目野 玄也, 小林 昭男 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_605-I_610, 2019

    <p> 東京湾と浦賀水道を分けて西向きに伸びた富津岬は,1982年には沖合の第一海堡と砂州で繋がっていたが,近年,砂州の侵食が著しい.本研究では,富津岬先端部の侵食状況を調べるために2017年7月16日と2018年11月23日に現地調査を行った.また,既往衛星画像による汀線変化解析を行った.2004~2018年の砂州面積の変化量に,漂砂の移動高3.1mを乗じ,南側海岸からの漂砂供給が途絶えている…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 中津干潟に面した三百間砂州の地形変化の観測

    宇多 高明, 渡部 未樹久, 小西 吏恵, 田代 真士, 足利 由紀子, 小林 昭男 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_719-I_724, 2019

    <p> 大分県の中津干潟に流入する中津川と蛎瀬川に挟まれた三百間地区には,長さ600mの砂州が伸びており,その背後には塩性湿地が形成されている.近年,この砂州はその姿を急速に変えつつあり,とくに砂州南端にある蛎瀬川河口では砂嘴の発達に伴い河口閉塞が懸念される状態となっている.本研究では,三百間砂州の今後の安定化に向けて,2012年以降の空中写真より三百間砂州の変化を調べるとともに,2018年には…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 砂浜下の岩盤による遡上波の浸透抑制に伴う沖向漂砂の助長

    西村 亜子, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_331-I_336, 2019

    <p> 岩盤またはbeach rockなどの上に砂礫浜がある場合,不透過性の物体があるがゆえに波の遡上時の戻り流れおよび浸透流が変化し,前浜の堆積侵食状況に変化が現れる可能性がある.本研究では,まず沖縄本島南端に位置する米須海岸とMaldivesのHithadhoo島にある礫浜を具体例として取り上げた.米須海岸では,リーフの岩盤上に礫浜が安定的に存在していたが,Hithadhoo島では侵食により…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 九十九里海岸堀川浜の12号ヘッドランド下手側での侵食と津波対策

    宇多 高明, 小林 昭男, 横田 拓也 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_647-I_652, 2019

    <p> 侵食が進みつつある九十九里浜北部の堀川浜に設置された12号ヘッドランド(HL)の下手側海岸を対象として津波,侵食対策の相互関係について議論した.この海岸では,南西向きの沿岸漂砂が卓越しているが,上手側から護岸やHLの工事が進められたため,侵食域が下手側へと広がりつつある.一方で当地では津波対策として高さ6mの砂丘(土塁)が必要であるが,それらが侵食により削り取られ,津波対策効果が失われつ…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 天竜川の流出土砂量の増量が西部遠州灘海岸にもたらす海岸保全上の効果

    石川 仁憲, 宇多 高明, 古池 鋼, 貝沼 征嗣, 大橋 祐 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_577-I_582, 2019

    <p> 天竜川河口デルタの両翼に延びる遠州灘海岸では,1955年頃以降天竜川上流域でダムが建設されるとともに,1960年代以降河床での砂利採取により河川流出土砂量が激減し,河口両翼の海岸で侵食が進んできた.このため侵食対策として離岸堤や消波堤が建設され,養浜も行われてきた.本研究では,天竜川河口~静岡愛知県境を対象として,粒径を考慮した等深線変化モデルを用いて河川流出土砂量の増加がもたらす海岸保…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 沿岸漂砂のある場での汀線からの連続排水が海浜地形に及ぼす影響

    宇多 高明, 石川 仁憲, 貝沼 征嗣 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_643-I_648, 2019

    <p> 天竜川河口の東32kmに位置する浜岡原子力発電所から御前崎に至る地域では,地殻変動起源の地盤沈降や飛砂による土砂損失により近年侵食が進んできた.とくに,御前崎海岸では,侵食域が浜岡原発から東向きに拡大しつつあり,また,浜岡原発の西側隣接部でも侵食が進んでいることから,この付近では地盤沈降や飛砂以外の要因も侵食に関与する可能性が考えられる.そこで,浜岡原発周辺において1973~2017年に…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 粒径を考慮したBGモデルにおける最適漂砂量係数の選定

    宮田 隆平, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_481-I_486, 2019

    <p> 同定計算に使用可能な現地データが限られている条件下で,BGモデルの最適漂砂量係数を選定する方法について検見川浜を例として検討した.まず,1990~1995年での実測汀線変化を検証データとして,漂砂量係数A1を変化させた場合の実測・予測汀線の差を二乗平均で比較し,誤差を最小化する最適漂砂量係数を算出した.次に,計算を2001年まで継続し,2001年の実測深浅図を比較対象として,同じく実測・…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 海岸砂丘を横断する小道の幅・向きとblowout形成の関係

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_635-I_640, 2019

    <p> 海岸砂丘を横切って汀線へと達するアクセス小道の幅と方向が様々変化する条件でのblowoutの形成をセルオートマトン法を用いて予測し,blowoutを起こさずに済むアクセス小道の設置方法について考察した.その際,汀線へ達するアクセス小道の幅が狭く,またその両側に植物が密生しているため飛砂が抑制されている宮古島の砂山ビーチを実例として取り上げた.この例では,小道の両側が亜熱帯植生により密に覆…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 退潮流による今切口沖のebb tidal deltaの発達過程の解析

    大橋 祐, 貝沼 征嗣, 宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_637-I_642, 2019

    <p> 太平洋と浜名湖を結ぶtidal inletである今切口では,1973年までに導流堤が延ばされinletの固定化が図られた.導流堤完成後,2018年までに45年が経過したが,tidal inlet沖では現在でもなお著しい地形変化が続いている.宇多らは,2005年までの地形変化を明らかにし,またBGモデルにより地形変化の再現計算を行った.本研究では,最新の2017年取得の深浅測量データまでを…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 地球温暖化に伴う海面上昇がリーフ海岸での砂移動に及ぼす影響予測

    宇多 高明, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_559-I_564, 2019

    <p> 沖縄本島中西部に位置し,東シナ海に面した残波岬周辺を対象として,粒径を考慮したBGモデルを用いてリーフエッジ付近から供給された砂の移動状況を予測した.その場合,個々の粒径を与えた計算と,混合粒径とした場合の計算を行った.一方,地球温暖化に伴う海面上昇の影響に関しては,IPCC第5次評価報告書のシナリオRCP8.5を参照し,波浪条件やリーフからの砂礫の供給量などが一定に保たれた条件下で,海…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献6件

  • webカメラによる砕波帯内の微地形と流れの監視

    宇多 高明, 大木 康弘, 永沼 慎吾, 菊池 正悟, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 市村 康 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_85-I_90, 2019

    <p> 一般利用者にとって目視で確認できない砕波帯内での深みや,沿岸流・離岸流の発生とも深く係る砕波帯内にある溝の発達状況をwebカメラ画像を用いて調べた.鉾田海岸の29, 30号ヘッドランド間に2台のwebカメラを設置して同時観測を行い,それらの画像データの解析により観測期間中における砕波帯内の微地形と流れの発生状況を水難事故の防止の観点から調べた.これにより,砕波帯内の微地形と流れの監視にw…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • High-angle waveの作用下にあるLingayen湾東岸の海浜変形

    宇多 高明, 大中 晋, 市川 真吾, 名久井 孝史 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_599-I_604, 2019

    <p> Manilaの北150kmに位置するLingayen湾は,南シナ海に面した細長い湾であるために,波が大きく斜め入射し(High-angle wave),一方向沿岸漂砂が卓越している.このような海岸に集落が並ぶために,集落ごとに突堤群による侵食対策が行われてきた.しかし,突堤設置により沿岸漂砂の場所的不均衡が助長され,各突堤の下手側では新たな侵食問題が発生するというジレンマに陥っている.本…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • Vietnam南部Phan Thietで進む沿岸漂砂の場所的不均衡による侵食

    宇多 高明, 伊達 文美, 野志 保仁, 小林 昭男, Le Thi Kim Thoa 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_587-I_592, 2019

    <p> 急速な経済発展を遂げている発展途上国では,経済活動の活発化や海岸付近でのリゾート開発のために,海岸線付近での各種行為が総合調整が不足したまま急速に進められ,これによって侵食が急速に進んでしまう例が多く見られる.しかも,侵食が進んだとしても,深浅測量データの取得など基礎データの取得も行われないからデータは不足したままで,したがって課題の解決は容易ではなく,この間にも侵食が進んでしまう例には…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 数値モデルによる石川海岸片山津工区における粗粒材養浜の効果検証

    石川 仁憲, 宇多 高明, 甚田 隆光, 星野 康弘, 三波 俊郎, 花田 昌幸 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_653-I_658, 2019

    <p> 石川海岸片山津工区では,計画浜幅20mの確保を目標として,総量20万m<sup>3</sup>の養浜が計画された.この養浜では,沖へ流出し難く,汀線付近に安定的に堆積しやすい特徴を有する粗粒材(礫)が養浜材として用いられ,2014年以降2017年までに4.7万m<sup>3</sup>の養浜が行われた.本研究では,片山津工区での養浜による実測地形変化を,海浜縦断形や底質の水深方向分布も含…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • リーフエッジ付近から供給された砂礫による砂浜形成の予測

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_623-I_628, 2019

    <p> 沖縄本島中西部に位置し,東シナ海に面した残波岬周辺において,2018年11月26日現地踏査を行い,汀線に沿った区域におけるサンゴ礁起源の砂礫の堆積状況を調べた.前浜底質の粒度やバーム高の実測値を与えた上で,リーフエッジ付近に仮想的に盛った砂の,波による移動状況を粒径の変化を考慮可能なBGモデルを用いて計算した.残波岬ではNNW方向からの高波浪とSW方向からの波が入射するが,これら2方向の…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 阿字ヶ浦におけるサンドリサイクルによる動的平衡海浜の形成

    宇多 高明, 小林 修, 渡邉 徹, 菊池 正悟, 益子 勝成, 大谷 靖郎, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_571-I_576, 2019

    <p> 茨城県の阿字ヶ浦海岸では,海岸沖に常陸那珂港の沖防波堤が伸ばされてから著しい海浜変形が生じ,海岸南部の砂浜が狭まった.その後,対策として突堤や離岸堤が造られ,施設完成後経常的なサンドサンドリサイクルが行われてきた.本研究では,施設が完成した2010年以降の地形変化に着目し,地形変化実態を明らかにした上で,BGモデルを用いてサンドリサイクルによる阿字ヶ浦海岸の動的平衡状態を再現した.</p>

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献3件

  • 遠州灘海岸西部の地形変化と沿岸漂砂量分布の推定

    貝沼 征嗣, 大橋 祐, 宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_649-I_654, 2019

    <p> 天竜川河口の両翼に広がる遠州灘海岸では,天竜川上流域におけるダム建設や河床掘削に起因する河川流出土砂量の減少,今切口での導流堤の建設など,様々な人工的要因により著しい海浜変形が生じてきた.本研究では,天竜川河口~伊良湖岬全域を対象として,1946~2017年の空中写真,1971~2017年の深浅測量データを用いて,対象沿岸の地形変化の実態を明らかにし,沿岸漂砂量分布を推定した.遠州灘海岸…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 養老川水系高滝ダム堆砂の養浜材としての利用の可能性検討

    渡部 未樹久, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_282-I_287, 2018

    ダム湖内の浚渫土砂を養浜材料として利用する場合,土砂に含まれる細粒分による濁りが沿岸漁業に影響を及ぼすとの危惧から,その実施が困難となる場合が多い.本研究では,これを科学的に明らかにするために,実例として養老川水系の高滝ダム堆砂を同じ房総半島にあり,侵食の著しい九十九里浜へ運んで養浜材に用いるとした場合の課題について検討した.ダム湖と九十九里浜の多数の地点で土砂を採取し,それらの質的比較を行った…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • Saipan島沖の洲島(Managaha島)の季節的変動機構

    宇多 高明, 大谷 靖郎, 伊達 文美, 宮原 志帆 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_785-I_790, 2018

    Saipan島の西海岸沖ではリーフがよく発達し,浅い海が広がる.西岸沖には洲島(Managaha島)があるが,この洲島の北西端にある砂州ではかなり大きな汀線変動が観察される.2017年8月27日,この砂州の状況について現地調査を行うとともに,Saipan島周辺の波候特性を調べ,さらに衛星画像より洲島の汀線変動について調べた.この結果,砂州形状は4タイプに分かれ,砂州周辺では2-4月および10-1…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • 九十九里浜南端に位置する一宮海岸における養浜とその効果検証

    野志 保仁, 目野 玄也, 宇多 高明, 小林 昭男 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_288-I_293, 2018

    一宮海岸では,2017年7月上旬に8,800 m<sup>3</sup>の砂を用いた養浜が行われた.この養浜の効果を明らかにするために,養浜前の2017年5月27日,養浜直後の7月14日,養浜1, 3週間経過後の7月22日と8月3日に現地調査を行い,汀線形状と縦断形変化を調べた.また,これらの測線上で底質採取を行うとともに,海浜状況変化を調べるための写真撮影も行った.さらに,野志らのBGモデルを…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • Nha Trang北部のHon Chong Beachの砂浜消失と養浜による砂浜復元

    小林 昭男, 宇多 高明, 宮田 隆平, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_683-I_688, 2018

    VietnamのNha Trang北部に位置するHon Chong Beachでは,2002年まではNha Trang南部と同様海浜が広がっていたが,道路建設のために2003年に海岸線付近が埋め立てられたことにより海浜利用が困難となった.近年,Hon Chong Beachでも海浜を戻して海岸利用の促進を図れないかとの議論がなされている.そこでHon Chong …

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 遠州灘に面した浜松五島~湖西海岸での汀線変化と沿岸漂砂量の推定

    貝沼 征嗣, 袴田 充哉, 永井 友子, 宇多 高明, 石川 仁憲 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_671-I_676, 2018

    浜名湖今切口では1964~1974年に導流堤兼用の防波堤が延ばされた結果,退潮流によりebb tidal deltaが著しく発達したが,その後デルタの発達に伴い西向きの沿岸漂砂が再び流れるようになった.当沿岸では,これらの人工改変による地形変化が起きているが,今後の地形変化について検討するには現在までに起きた地形変化の特徴の理解が大事である.そこで既往空中写真を収集し,空中写真が時間的に密に測定…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 台風21号による西湘バイパスの被災とその原因

    宇多 高明, 石川 仁憲, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_641-I_646, 2018

    2017年10月23日,台風21号に伴う高波浪が西湘海岸に作用し,西湘バイパスの道路護岸の倒壊などの被害をもたらした.被災区域は,2007年の台風9号による被災区間の東側に約600 m離れた区域であった.被災状況は2007年当時とよく似ており,10年後に再び同種の災害を受けることになった.被災原因を明らかにするために,台風21号の襲来から8日後の10月31日と,11月13日に西湘バイパスの被災箇…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 複数の鉤状砂嘴が重なり合う複合砂嘴の発達予測

    宇多 高明, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_889-I_894, 2018

    砂嘴には様々な形態があるが,波が2方向から入射する場では鉤状砂嘴が発達することがある.このタイプの砂嘴の発達機構については,Zenkovichによる定性的説明がなされたものの,その定量的予測は行われていない.本研究では,鉤状砂嘴に関し,Namibiaの砂嘴群,米国のSandy Hook,およびドイツのGraswarder spitを実例として取り上げ,Namibiaの砂嘴とSandy …

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 鉾田海岸におけるwebカメラによる沿岸流・離岸流の発生状況の観測

    大谷 靖郎, 宇多 高明, 大崎 康弘, 永沼 慎吾, 三波 俊郎, 大木 康弘, 市村 康 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_91-I_96, 2018

    ビデオ画像やwebカメラ画像を用いて砕波帯内の水深推定やバー・トラフなどの地形変化を調べるLippmann・Halmanの方法を用いて,鹿島灘に面した鉾田海岸の29号ヘッドランド(HL)周辺で沿岸流・離岸流の発生状況に関する現地観測を行った.2017年10月23日には台風21号が襲来し,鉾田海岸でも<i>H</i><sub>1/3</sub> = 5.4 m, …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献1件

  • 沖浜における局所海底勾配と底質中央粒径の関係 -下新川海岸での現地観測-

    岡嶋 康子, 宮島 祥子, 宇多 高明, 大谷 靖郎, 繁原 俊弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_653-I_658, 2018

    富山湾に面した下新川海岸では,各所に形成されている海底谷を経由した深海への土砂流出が起きている.このような漂砂特性を有する下新川海岸全体での底質粒径の水深方向については,検討が十分行われていない.そこで,下新川海岸全体を対象に10測線を設定し,これらの測線において汀線から水深20 mまでの水深域についてダイバーによる底質調査を行い,縦断測量データと合わせてこの海域での<i>d</i><sub>5…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 西湘海岸における2014~2016年の海浜地形変化

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 大谷 靖郎, 五味 久昭, 立石 賢吾, 繁原 俊弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_677-I_682, 2018

    2014,2016年に西湘海岸で行われたNMB測量のデータを解析した.その際,沿岸漂砂が沖合の岩礁や海岸線から突出した構造物により阻止された場合に生じる堆積・侵食域の特徴的な分布や,波による地形変化が汀線付近から沖向きに低減するという漂砂の特性などに着目して解析を進めた.酒匂川河口部,小田原PA付近,粗粒材養浜の行われた二宮海岸など,顕著な地形変化が観察された6区域の地形変化を調べた.この結果,…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 2017年台風21号時の高波浪による柳島・茅ヶ崎中・菱沼海岸の侵食

    宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎, 細川 順一, 蛸 哲之 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_635-I_640, 2018

    2017年10月23日,台風21号に伴う高波浪が相模湾沿岸に作用し,相模川河口の東側に位置する柳島海岸では著しい侵食が起き,同時に海岸線に沿って設置されていた消波堤では構成部材の捨石が多数散乱した.これに対し,養浜が行われてきていた茅ヶ崎中海岸では被害は少なかった.しかし茅ヶ崎ヘッドランド東側の菱沼海岸では,遊歩道が崩壊するなど著しい被害が出た.本研究では,台風襲来の次の日の10月24日,一連の…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献2件

  • 新中川放水路での出水による吐口フラッシュと波による再堆積の現地観測

    諸橋 良, 岡本 光永, 石野 巧, 宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_919-I_924, 2018

    セットバック型放水路は,出水時に吐口前面のバームをフラッシュさせ,洪水を安全に流すことを目的としているが,富士海岸に流入する新中川放水路はこの機能を満足している.そこで本研究では,新中川放水路を対象として,洪水時にドローンによる垂直画像を撮影するとともに,11箇所に標定点を設定して海浜の3次元計測を行った.これらを基に,新中川放水路での洪水時の吐口前面の前浜地形変化,吐口前面のバームのフラッシュ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献4件

  • 天竜川河口~御前崎間の東部遠州灘海岸における土砂動態

    貝沼 征嗣, 戸田 晃裕, 津島 康弘, 宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_805-I_810, 2018

    天竜川河口~御前崎間の東部遠州灘海岸を対象に空中写真による汀線変化解析を行い,最新の侵食状況を把握した.その上で全沿岸を6区域に区分して土砂動態図を作成した.2008年と2016年の沿岸漂砂量分布の比較によれば,全体に沿岸漂砂量は低減傾向を示した.また,浜岡原発の両側区域では汀線の局所的後退が見られ,その特性から,浜岡原発からの最大約255 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 深海への土砂流出軽減策としての離岸堤背後での土砂掘削-下新川海岸荒俣地先での検討-

    宇多 高明, 岡嶋 康子, 宮島 祥子, 大谷 靖郎, 繁原 俊弘, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_907-I_912, 2018

    下新川海岸の黒部川河口近傍に位置する荒俣地先では,海底地すべりの形態を取りながら土砂が深海へと流出している.そこで荒俣地先の1号離岸堤付近に過剰に堆積し,南向きの沿岸漂砂を妨げている砂礫を採取することにより養浜土砂の調達を図ると同時に,深海への土砂流出を抑制する手法について試験掘削により調べた.本研究では,その一環として荒俣地先沖での土砂流出機構をBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元地形…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 導流堤による河口への漂砂逆流防止とカブトガニ産卵地の復元

    小西 吏恵, 田代 真士, 足利 由紀子, 宇多 高明, 大木 康弘 土木学会論文集B1(水工学) 74 (4), I_469-I_474, 2018

    中津干潟に流入する流域面積1.2 km<sup>2</sup>,流路延長3.0 kmの二級河川舞手川では,河口左岸側の海岸から河口へと向かう沿岸漂砂が卓越しており,これにより河口砂州が形成される一方,洪水時にはその土砂が沖合の干潟面へと運ばれたため,河口左岸の砂丘地で著しい侵食が発生した.このため砂丘地の侵食と河口閉塞の防止のために袋詰め玉石を用いた河口導流堤の試験工事を2016年6月に行った.…

    DOI Web Site

  • 福田漁港周辺での東向きの沿岸漂砂の阻止による地形変化の解析

    貝沼 征嗣, 袴田 充哉, 戸田 晃裕, 宇多 高明, 石川 仁憲 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_665-I_670, 2018

    遠州灘に面した福田漁港周辺では1993年以降毎年1回深浅測量が行われてきたが,既往研究では,これらの現地データの解析は行われていない.そこで本研究ではこれらのデータを基に地形変化解析を行い,福田漁港周辺での地形変化の実態と漂砂量の評価を行い,とくに近年における土砂動態を明らかにした.また,実務で使われている等深線変化モデルの基本に立ち返り,新たに個々の等深線の沿岸方向勾配(Longshore …

    DOI Web Site Web Site

  • 洲島での人工改変に起因する海浜変形 -沖縄本部半島沖の水納島の例-

    宇多 高明, 伊達 文美, 石川 仁憲, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_659-I_664, 2018

    洲島において人工改変が行われると,漂砂バランスが崩れて大きな地形変化が起こることがある.宇多らは,モデル的に円形のサンゴ洲島を考え,洲島に離岸堤が設置された場合の海浜変形予測を行い,サンゴ洲島は閉じた漂砂の系を有するがゆえに,洲島の一か所で人工改変が行われるとその影響がサンゴ洲島全体に及ぶことを明らかにした.しかし,この種の問題に関する実証データは不足していた.本研究では,沖縄本島の本部半島沖の…

    DOI Web Site Web Site

  • 飛砂による堆砂垣周辺の地形変化とセルオートマトン法によるその予測

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 勝木 厚成, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_749-I_754, 2018

    飛砂が卓越する海岸においては,飛砂防止を図るために堆砂垣の設置が行われるのが一般的である.その有効性は各地での事例から明らかにされているが,飛砂が堆砂垣へと堆積する過程を予測可能で,実用に供しうる数値モデルはなく,飛砂対策としての堆砂垣設置効果の事前予測は難しかった.筆者らは,セルオートマトン法を用いた海岸砂丘でのblowout形成の予測を行ったが,本研究では,飛砂の発達する場での堆砂垣周辺の地…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 地先海岸のみならず漂砂系全体でのバランスも考慮した地形変化予測モデルの構築

    石川 仁憲, 宇多 高明, 古池 鋼, 細川 順一, 蛸 哲之 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_883-I_888, 2018

    一方向沿岸漂砂が卓越する海岸では,保全対策を必要とする地先海岸だけでなく,漂砂下手側の海岸も含め,一連の漂砂系全体での漂砂バランスを十分理解した上で保全対策を進める必要がある.本研究では,茅ヶ崎中海岸の東西に位置する柳島・菱沼海岸を含む,沿岸方向6 kmの海岸を対象として地形変化予測モデルを構築し,広域の海岸保全について検討した.地形変化計算にはBGモデルを用いた.2006年以降の粗粒材養浜によ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献6件

  • 複合6要因に起因する東部遠州灘海岸の侵食機構の解析

    石川 仁憲, 宇多 高明, 古池 鋼, 貝沼 征嗣, 戸田 晃裕, 津島 康弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_847-I_852, 2018

    太平洋に面した遠州灘海岸では,天竜川から海岸への供給土砂が激減し,河口両翼の海岸で侵食が進むとともに,東部では河口から32 km以上離れた浜岡海岸や御前崎海岸でも侵食が著しい.本研究では,天竜川河口から御前崎間の東部遠州灘海岸の侵食機構について,実態解析と地形変化予測計算により検討した.この結果,当海岸の侵食要因として,天竜川からの供給土砂量の減少,福田漁港による沿岸漂砂の阻止,飛砂による土砂損…

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 高波浪による海側の洗掘に対して粘り強い海岸堤防構造に関する実験的研究

    竹下 哲也, 福原 直樹, 加藤 史訓, 小泉 知義, 繁原 俊弘, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_1087-I_1092, 2018

    設計規模を超える波浪で生じる海側の洗掘によって,堤防表法先の基礎工や表法被覆工が被災する現象に焦点をあて,移動床水理模型実験により海岸堤防の損傷軽減に資する粘り強い構造の検討を行った.実験の結果,海側の洗掘に対して粘り強い海岸堤防の構造としては,(1) 堤防表法先の基礎工の下部に矢板や地盤改良工を設置し根入れ長を確保する方法,(2) …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献6件

  • 石川海岸片山津工区における粗粒材養浜後の地形変化の実態

    甚田 隆光, 星野 康弘, 宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎, 花田 昌幸 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_895-I_900, 2018

    石川海岸南部の片山津工区では,防護だけでなく景観,漁業利用に配慮して粗粒材養浜と消波工による海岸保全が進められている.2013年の試験養浜を加えると2017年1月までに計4.52 万m<sup>3</sup>の養浜材が投入された.本研究では,現地踏査と現地実験,モニタリングデータを用いた地形変化の実態解析により,粗粒材養浜による海岸保全効果を定量的に調べた.この結果,粗粒材養浜後,片山津工区では…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 波の作用下での同一粒径の天然礫に対する人工礫と貝殻片の挙動の比較

    橋本 佳樹, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_703-I_708, 2018

    石炭灰に少量のセメントと水を混ぜ,造粒・固化すると石炭灰造粒物(人工礫)ができる.一方,ホタテ貝の貝殻を破砕し,貝殻片とすれば礫と同様に養浜材として使用可能と考えられるが,波の作用下での貝殻片の挙動についての研究は行われていない.本研究では,天然礫,人工礫,貝殻片を対象として二次元移動床模型実験により波の作用下での挙動の相違について調べた.実験によれば,天然礫と人工礫では波高に応じてバーム位置が…

    DOI Web Site Web Site

  • ツバル国での礫養浜におけるモニタリング結果を踏まえた順応的管理の取り組み

    大中 晋, 市川 真吾, 泉 正寿, 宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_797-I_801, 2018

    南大洋州の小島嶼国であるツバル国で顕在化しつつある海岸侵食や高波浸水被害に対し,礫と砂を用いた礫養浜を実証事業として実施した.工事完了から2年間にわたる海岸モニタリング結果を踏まえ,海岸の利用形態に応じた地域主導型の順応的管理を提案・実践した.その結果,ツバルの人々により今後創生された海岸を維持していくことが可能であることが示された.

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 沼川第二放水路の函体内堆砂の排砂実験

    諸橋 良, 岡本 光永, 石野 巧, 宇多 高明, 石川 仁憲, 市川 義隆, 渡邉 卓弥 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_743-I_748, 2018

    沼川第二放水路の函体に開口部を設けてセットバック型とした上で,高波浪時の土砂打ち込みによる函体内堆砂の排砂方法を現地実験により調べた.この結果,フラッシュ放流前に開口部前面を放水路の敷高と同程度まで掘削した上で,連続的なフラッシュ放流を行うことが函体内堆砂の排砂に効果的なことが分かった.また,放水流を制約する現況放水路の側壁とそれに沿って掘られた溝が,フラッシュ放流時のバームの側方侵食を促すこと…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 離岸堤背後での掘削による養浜土砂の調達 -下新川海岸荒俣地区での現地実験-

    山田 義仁, 大﨑 美千枝, 山田 秀夫, 宇多 高明, 大谷 靖郎, 繁原 俊弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_300-I_305, 2018

    下新川海岸では養浜のための土砂調達の必要性が高まっている.その場合,荒俣地先の1号離岸堤周辺では過剰に砂礫が堆積して深海への土砂流出が起きていることから,過剰に堆積した砂礫を採取して土砂調達を図ると同時に,深海への土砂流出を防ぐ手法の確立が望まれている.この案の実現性を調べるために,2017年5月以降1号離岸堤背後で土砂を掘削し,その土砂を下手側の3号離岸堤付近へ運ぶサンドバイパスの試験施工を行…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 島嶼国における地域主導型の海岸維持管理の実現に向けた取り組みとその成果

    市川 真吾, 大中 晋, 宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_791-I_796, 2018

    ツバル国のフォンガファレ島において,防護と利用・環境の両面の機能を高めるための礫養浜の実証事業が実施された.養浜後の海岸を良好な状態で維持するには,主な利用者かつ受益者である地域コミュニティー主導による維持管理が不可欠である.しかし,海岸保全事業の実績や知見の乏しい大洋州の島嶼国で,地域主導型の海岸管理が機能している事例はない.本研究では,地域主導型の海岸管理の実現のため,広報・環境教育活動から…

    DOI Web Site Web Site

  • 放水路により一方向沿岸漂砂が阻止された条件での前浜~後浜の地形変化予測

    石川 仁憲, 宇多 高明, 芹沢 真澄, 宮原 志帆, 諸橋 良, 岡本 光永, 石野 巧 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_871-I_876, 2018

    富士海岸に位置する沼川第二放水路を対象として,現地データの分析により放水路周辺の前浜~後浜の地形特性を明らかにした上で,BGモデルを用いて波による地形変化の限界水深<i>h<sub>c</sub></i>からセットバック型の吐口が計画されている後浜までの地形変化を再現可能なモデルを構築した.さらに,このモデルを用いてセットバック型への改修後の吐口周辺の地盤高の変化とその低減策について検討した.こ…

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 大洗磯浜海岸の侵食実態と粗粒材養浜による海浜安定化

    宇多 高明, 大塚 友樹, 青野 哲也, 芹沢 真澄, 宮原 志帆, 大木 康弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_901-I_906, 2018

    近年,大洗磯浜海岸では侵食が著しく,浜崖形成が進んできている.そこでこの海岸について衛星画像や深浅測量データを用いた解析を行った上で,粒径を考慮した等深線変化モデルを用いて今後の保全策について検討した.大洗磯浜海岸は海岸・海域利用が盛んであり,また景観の維持も必要なことから,侵食対策検討では粗粒材養浜による浜幅の拡幅を第一義とし,養浜砂の流出を防ぐために補助的に突堤を設置する案を検討対象とした.

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 鹿島灘に面した鉾田海岸での離岸流観測

    宇多 高明, 大谷 靖郎, 永沼 慎吾, 大崎 康弘, 大木 康弘, 中村 明日人 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_97-I_102, 2018

    2017年11月29,30日,鹿島灘に面した鉾田海岸において離岸流の現地観測を行った.海岸ほぼ中央部背後にある小高い砂丘上から海岸の斜め写真を撮影するとともに,高度150 mからUAV(ドローン)による写真撮影を行い,さらに小型GPSを取り付けたフロートの移動状況をUAVからの連続撮影により調べた.現地観測によるデータ取得後,エネルギー平衡方程式法により波浪場を求めて海浜流計算を行い,観測結果と…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 下新川海岸東部(宮崎漁港~入善海底谷)の陸棚における長期的侵食

    宇多 高明, 山田 義仁, 村井 寛昌, 大谷 靖郎, 五十嵐 竜行, 大木 康弘, 宮原 志帆 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_733-I_738, 2017

    過去,下新川海岸東部では西向きの沿岸漂砂の激減により侵食が進んできたが,このことは海岸沖の陸棚でも侵食が進んでいる可能性を示唆する.そこで海岸線近くまで海底谷が発達した区域を通る東五十里地先の測線No. 160から宮崎漁港付近まで約6 km区間を対象として,深浅測量データを用いた地形変化解析を行った.この結果,この区間の陸棚では徐々に侵食が進んできたことが分かった.そこで粒径を考慮した等深線変化…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 下新川海岸の黒部川河口および荒俣地先での深海への土砂流出の実態

    宇多 高明, 山田 義仁, 村井 寛昌, 大谷 靖郎, 五十嵐 竜行, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_739-I_744, 2017

    下新川海岸の黒部川河口以南では南向きの沿岸漂砂が卓越しているが,近年生地鼻方面への漂砂量が大きく減少しており,海浜維持のためには黒部川河口からの漂砂をできる限りスムーズに下手側へと流す必要がある.そのための最大の関門が黒部川河口とその南側に隣接する荒俣地先にある.そこで下新川海岸において1997年以降行われてきたNarrow …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献3件

  • 三保松原砂嘴先端部の地形変化機構とサンドリサイクル時の地形変化

    宇多 高明, 佐藤 雅史, 栗田 貴男, 三宅 由衣, 石川 仁憲, 花田 昌幸 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_715-I_720, 2017

    三保松原砂嘴周辺では,砂嘴先端部から堆積土砂を採取し,上手側へ運ぶサンドリサイクルが行われてきているが,現況でなお深海への土砂落ち込みが続いており,そのため深海への土砂流出量を低減させる手法についての検討の必要に迫られている.本研究では,その一環として,まず三保松原砂嘴先端部での地形変化機構を実測データに基づいて明らかにし,同時に,砂嘴先端部でのサンドリサイクルのための土砂採取に伴う地形変化のモ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献2件

  • 暗渠型放水路の吐口内への堆砂機構-現地実測と移動床模型実験-

    石野 巧, 鈴木 悟, 岡本 光永, 宇多 高明, 石川 仁憲, 田中 博通, 居波 智也, 櫻田 哲生 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_709-I_714, 2017

    富士海岸にある沼川第二放水路では,東向きの沿岸漂砂によって運ばれてきた砂礫が放水路吐口から水路内へと侵入し,吐口を埋めて排水不良となる事態が発生している.本研究では,この放水路を対象として,高波浪時の水路内への堆砂実態を調べるとともに,水路が満砂状態に至る過程や維持流量を流した場合の水路内での堆砂状況を移動床模型実験により調べた.この結果,水路内の堆砂は,水路天板につくまで堆砂が進むとほぼ安定状…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 富士海岸における高波浪による後浜侵食の実態解析

    宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎, 石野 巧, 鈴木 悟, 岡本 光永 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_721-I_726, 2017

    富士海岸では沼川新放水路の建設などが計画されているが,放水路が流入する富士海岸では後浜侵食が進行しつつあり,吐口位置の設定や構造設計ではその影響を十分考慮する必要がある.そこで本研究では,新放水路の計画地点を含む昭和放水路~沼津港間で起きている高波浪時の侵食の実態を既往観測データを基に定量的に解析し,侵食が主に高波浪時の沖向き漂砂に起因することを明らかにした.

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献3件

  • 干潟縁辺部海浜での汀線変化に追随した植生帯外縁線の変化予測

    三上 康光, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_811-I_816, 2017

    筆者らは,東京湾内の小櫃川河口周辺に残された盤洲干潟を対象として,波による干潟縁辺部の地形変化と砂州上の植生帯の遷移に関する研究を進めてきた.本研究では,とくに干潟縁辺部砂州の侵食に伴って汀線付近に粘性土層が出現するという新しい現象と,干潟縁辺部の汀線変化に追随して植生帯外縁線位置が変化していく現象を現地実測により明らかにし,植生帯外縁線の変化予測モデルを構築した.

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献5件

  • セルオートマトン法による海岸砂丘でのblowoutの形成予測

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 芹沢 真澄, 勝木 厚成, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_583-I_588, 2017

    海岸砂丘では風の作用によりしばしばblowoutが形成される.太平洋に面した野手海岸では南からの卓越風により砂丘が発達し,典型的なblowoutが形成されている.2016年11月25日,この砂丘地に形成されたblowoutの形状特性を現地観測により調べた.その上で,セルオートマトン法にsaltationとavalancheの効果を取り入れてblowout形成の予測モデルを開発した.計算結果と野手…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 越波に対して粘り強い海岸堤防の構造に関する実験的研究

    竹下 哲也, 加藤 史訓, 五十嵐 竜行, 小泉 知義, 宇多 高明 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_1093-I_1098, 2017

    計画規模を超える波浪時の越波により堤防裏法尻の根留工付近や,裏法被覆工が被災する現象に焦点をあて,移動床水理模型実験により海岸堤防の損傷軽減に資する粘り強い構造の確認を行った.実験の結果,越波に対して粘り強い海岸堤防の構造としては,(1) 堤防裏法尻の根留工に矢板を設置する方法,(2) 裏法被覆工を根継ぎする方法,(3) 根留工より陸側に段積みブロックを設置する方法,(4) …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献4件

  • 地域特性を考慮した津波避難困難区域の評価―能登半島北方沖の想定地震による石川県輪島市舳倉島を例として―

    山内 政輝, 秦 吉弥, 村田 晶, 鍬田 泰子, 小山 真紀, 中嶋 唯貴, 宮島 昌克, 常田 賢一 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 73 (4), I_796-I_804, 2017

    石川県輪島市の北約50kmの日本海上に浮かぶ舳倉島は,能登半島北方沖の想定地震が発生した際,巨大津波の来襲により,島全体の浸水が予想されている.本稿では,まず,島内全域にわたり常時微動計測を高密度に実施し,得られた記録に基づき地盤震動特性を評価した.次に,評価した地盤震動特性とアスペリティモデルを組合せた強震波形計算を実施し,強震動作用中の避難困難時間を評価した.さらに,島内において避難歩行実験…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 埋立護岸背後での越波増大と背後地盤の陥没-館山湾に面した見物海岸の事例-

    西村 和真, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_84-I_89, 2017

    2015年4月18日,館山湾南岸にある見物海岸の刀切神社前面の公園を観察した.この公園は,磯と砂浜の続く場所が埋め立てられて造成されたもので,直立護岸背後の平坦地が公園となっていた.公園の外郭をなす護岸付近を観察したところ,護岸前面に岩礁がある場所では背後地は安定であったが,岩礁と岩礁の間で沖合から護岸前面へと深みが迫る場所では護岸背後への越波が著しく,背後地では吸出しによる陥没も起きていた.本…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 礫養浜と突堤による検見川浜の緩傾斜護岸の親水機能の向上

    宮田 隆平, 小林 昭男, 野志 保仁, 宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_582-I_587, 2017

    緩傾斜護岸はその構造上のり先が砂礫で埋まっておれば安定であるが,侵食などによりのり先が露出するとのり先から裏込め土砂の吸出しが起き,それがもとでのり面や背後地での陥没が起こることが多い.また緩傾斜護岸ののり先が直接波に曝されると,のり先が生物付着のため滑りやすくなって転倒の危険性が増すなどの障害も起こり得る.本研究では,このような状況が見られる東京湾湾奥にある検見川浜を対象として,これらの障害を…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 七里ヶ浜の長期的海浜変形と海浜置砂による砂浜拡幅

    宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎, 細川 順一, 蛸 哲之 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_570-I_575, 2017

    相模湾に面した七里ヶ浜の海浜変形原因について,空中写真の比較や汀線変化解析,Narrow Multi-Beam測量データにより調べた.この結果,七里ヶ浜の侵食は,稲村ケ崎を越える東向きの沿岸漂砂量と行合川などからの供給土砂量との不均衡に起因すると推定された.また,当海岸では最近国道134号線の改修工事が行われた際,後浜の土砂が前浜まで敷き均され,仮設道路を造るために土砂が投入された(海浜置砂)が…

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献1件

  • 行橋市祓川河口部(沓尾海岸)における砂嘴発達に伴う海浜変形

    宇多 高明, 大木 康弘, 大谷 靖郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_558-I_563, 2017

    2012年,行橋市の沓尾海岸では祓川河口左岸側に突堤が伸ばされるとともに養浜が行われた.その後,この突堤が祓川河口へと向かう沿岸漂砂を阻止したため,突堤の下手側に位置する砂州では著しい侵食が起きた.一方,祓川河口右岸にある沓尾漁港では河川流により干潟面へと運ばれた砂の回帰が続き,沓尾漁港の泊地を埋めて堆積するなど,沓尾海岸では著しい地形変化が生じている.本研究では,祓川河口部を対象として既往衛星…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 人工改変に起因する河口部侵食-Nha Trangを流れるCai River河口の例

    小林 昭男, 宇多 高明, 伊達 文美, 三上 康光, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_534-I_539, 2017

    VietnamのNha Trangの北部に流入するCai Riverの河口部では,近年侵食が著しく進み,河口両岸にあった砂浜が消失した.この原因を調べるために,2015, 2016年の10月に現地調査を行うとともに,2002~2015年に取得された衛星画像や2008年11月の台風時高波浪による災害状況を調べ,さらに河口部を管理する地方機関の代表者との協議を行った.この結果,河口左岸における公園造…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 入善漁港沖の海底谷への土砂流出実態とBGモデルによる流出防止策の検討

    宇多 高明, 山田 義仁, 村井 寛昌, 大谷 靖郎, 五十嵐 竜行, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_612-I_617, 2017

    下新川海岸の入善町吉原から入善漁港に至る約5 km区間では,東部から入善漁港へと陸棚の幅が狭まり,海岸線近傍まで深く切れ込んだ海底谷が発達している.とくに黒部川河口の東隣に位置する入善漁港付近では,深い海底谷が海岸線ごく近傍にまで迫る.一方,当海岸では西向き沿岸漂砂が卓越しているために,汀線に沿って移動する土砂が海底谷を経て深海へと落ち込む可能性が高く,このことが養浜による砂浜復元の阻害要因とな…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献3件

  • 沼川第二放水路の改修に伴う周辺海岸への影響予測

    宇多 高明, 石川 仁憲, 石野 巧, 鈴木 悟, 岡本 光永, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_192-I_197, 2017

    富士海岸の沼川第二放水路では,暗渠型放水路からセットバック型放水路への改修が計画された.この計画の実施にあたってはセットバック型に改修することによる周辺海岸への影響を予め定量的に予測する必要がある.そこで本研究では,昭和放水路から新放水路計画地点までの海岸を対象として,粒径を考慮した等深線変化モデルを用いて沼川第二放水路をセットバック型に改修した場合の周辺海岸への影響予測を行った.その結果,セッ…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 土木学会「道路橋床版防水システムガイドライン2016」の概要

    松井 隆行, 大田 孝二, 谷倉 泉, 紫桃 孝一郎 コンクリート工学 55 (7), 563-569, 2017

    <p>土木学会では,近年の床版防水システムに関する基礎知識や不具合事例などを整理した道路橋の床版防水システムガイドラインを作成した。床版防水システムは,床版,床版防水層,排水設備,床版防水層上の舗装を一体としたシステムとして計画・設計することが重要である。また,システムに携わる異なる分野の技術者が連携して施工・管理することで所定の性能を発揮するものであり,各技術者が一様な知見を有している必要があ…

    DOI Web Site Web Site

  • タイのKrabi沖にある島周辺における砂州の発達とその予測

    宇多 高明, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_757-I_762, 2017

    タイ南部のAndaman Seaに面したKrabi沖には Poda IslandとPo Da Nok Islandがあり,それらの間の浅海域には細長い砂州が発達している.さらにこれらの島の間には互いに砂州で繋がったTup Islandという小さな島がある.これらの島々の周辺は浅い海のため砂州の発達がよく,各島が他島へと波の遮蔽効果を及ぼしているため興味深い形で砂州が伸びている.そこで2016年8…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 西湘海岸から海底谷への土砂流出機構の解析

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 立石 賢吾, 繁原 俊弘, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_745-I_750, 2017

    既往研究によれば,森戸川河口に隣接する西湘PA沖の-100 m付近には海底谷谷頭部を縁取るほぼ垂直に切り立った崖があり,また,森戸川河口沖の海底谷の西端と東端の急斜面上には海底谷へと続く流跡模様が残され,その状況から海底面を土砂が滑り落ち,海底を侵食しつつ流れ下っていると推定された.しかしこれらと海岸から深海への土砂落ち込みとの因果関係は明らかでなかった.本研究では,BGモデルを用いた数値計算に…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献3件

  • 茅ヶ崎漁港沖の-12 m以深の沖浜における堆砂機構の解明

    宇多 高明, 石川 仁憲, 三波 俊郎, 細川 順一, 蛸 哲之 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_727-I_732, 2017

    茅ヶ崎漁港では,その西側近傍で堆砂が生じると同時に,漁港沖を通って南東方向へと堆積域が広がっている.その一方,漁港西側の柳島地区で侵食対策として行われてきた養浜の土砂の一部が沖合へ流出しているとの指摘がある.本研究では,これらの点に着目してNMB測量データの実態解析等を行ったもので,海浜流計算よれば相模川河口沖付近から東向きの沿岸漂砂により運ばれた砂の一部が漁港沖を南東方向へ流出したこと,また,…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献3件

  • 2粒径系海浜において突堤形状を変えた場合の沿岸漂砂阻止効果の違い

    村田 昌樹, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_793-I_798, 2017

    汀線付近が粗砂(礫),沖合が細砂からなる海浜において,様々な形状を有する突堤が設置された場合の沿岸漂砂制御効果の違いをBGモデルを用いた計算により調べた.この結果,粗砂(礫)は汀線~前浜に集中的に堆積しやすいため,天端高の低い低天端突堤や潜突堤ではその移動制御効果が低いこと,また陸端に開口部を有する突堤では漂砂制御効果が期待できないことが分かった.後者の条件は,侵食性海岸において突堤の付け根付近…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • セットバック型放水路吐口からの流路形成に関する大規模掘削実験

    石野 巧, 鈴木 悟, 岡本 光永, 宇多 高明, 石川 仁憲 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_703-I_708, 2017

    セットバック型放水路では,放水路吐口前面に規模の大きな水溜りが形成されるが,海岸利用へ影響軽減のためには可能な限りその規模を小さくすることが望まれる.また,その水位が堤内地の最低地盤高T.P.+3 mを越えないことが治水上の必要条件であることから,実施にあたっては予め水溜りの規模と水位を予測する必要があった.そこで,沼川第二放水路の西側海浜において大規模掘削を行って放水路をセットバック型に改良し…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 下新川海岸の生地鼻に造られた有脚式突堤の堆砂効果の現地実測

    宇多 高明, 山田 義仁, 村井 寛昌, 大谷 靖郎, 五十嵐 竜行, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_697-I_702, 2017

    下新川海岸の生地鼻の先端部には,2005年以降曲線状の有脚式突堤4基が造られた.この付近の海岸では南向きの沿岸漂砂が卓越し,同時に急勾配斜面を通じた深海への土砂落ち込みが起きているが,有脚式突堤の設置後,それらの周辺では従来にない堆砂が起きた.本研究では,生地鼻周辺区域において1999~2014年に取得されたNarrow …

    DOI Web Site Web Site

  • 有脚式離岸堤を用いたL型突堤の移動床模型実験の再現計算

    宇多 高明, 石川 仁憲, 佐藤 雅史, 山本 庸介, 宮原 志帆, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_691-I_696, 2017

    透過型のS-VHS工法を横堤に用いたL型突堤の機能性に関する移動床模型実験の結果に対し,粒径を考慮した等深線変化モデルによる再現計算を行った.縦堤と横堤間の間隔の違いなどL型突堤の施設形状を変えて3ケースの計算を行った.全ケースにおいて定量的に十分な精度で実験結果を再現することができた.これより,L型突堤の施設配置にわずかな違いがある場合の海浜変形の違いなども,粒径を考慮した等深線変化モデルによ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • バーム背後の放水路からの浸透流によるバームの消失実験

    宇多 高明, 野志 保仁, 石川 仁憲, 鈴木 悟, 岡本 光永 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_571-I_576, 2017

    セットバック型放水路の機能確保において重要な役割を果たす浸透流は,バーム構成土砂の粒度組成に強く依存する.そこで沼川第二放水路をセットバック型に改良した場合を想定した現地排水実験を行うとともに,その排水機構を2次元移動床模型実験により調べた.この結果,砂と礫で構成されたバームでは,背後の内水位の上昇とともに浸透流が強まり,バーム内の砂が運び去られて浸透性が高まる結果,維持流量を流すことが可能なこ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献2件

  • 臨時地震観測に基づく2016年熊本地震の前震による高速道路盛土の被災地点での強震動の評価

    秦 吉弥, 田山 聡, 矢部 正明, 門田 浩一, 大川 雄太郎, 常田 賢一 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 73 (4), I_778-I_786, 2017

    2016年熊本地震の前震による地震動の作用に伴い,九州自動車道の益城熊本空港I.C.~御船I.C.間にある秋津川橋の橋台の盛土が崩壊した.本稿では,2016年熊本地震の前震時に,当該盛土に作用した地震動を推定した結果について報告する.具体的には,まず,当該盛土地点において臨時地震観測を実施し,得られた記録に基づいてサイト増幅特性を評価した.次に,当該盛土周辺(現在のK-NET熊本)で観測された前…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 同一地域メッシュ内での地震動の高密度評価―南海トラフ巨大地震における徳島県三好市街地を例として―

    大川 雄太郎, 秦 吉弥, 三神 厚, 常田 賢一 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 73 (4), I_805-I_814, 2017

    公的機関などでは一般的に地域メッシュごとに強震動の評価が行われている.その際,対象とする地域メッシュ内に作用する地震動の特性はほぼ均質であるという必然的な仮定がなされている.しかしながら,近年の調査研究により,同一地域メッシュ内の強震観測点間で特性が大きく異なる地震動が記録された事例が多数報告されている.そこで本稿では,徳島県三好市街地が含まれる第三次地域メッシュ内を対象に常時微動計測を高密度に…

    DOI Web Site 参考文献5件

ページトップへ