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検索結果 2,606 件

  • IceCube実験による銀河面ニュートリノ放射の世界初観測

    倉橋Neilson 尚子, 石原 安野 日本物理学会誌 79 (4), 181-185, 2024-04-05

    ...</p><p>一方,宇宙線は,銀河系内の伝搬時にガス等の星間物質や天体内外の光子と衝突することでパイオンを生成し,そのパイオンの崩壊からニュートリノやガンマ線を生成する....

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  • ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で探る初代天体の形成過程

    稲吉 恒平 日本物理学会誌 79 (4), 170-174, 2024-04-05

    ...<p>2022年に打ち上げられ運用を開始したジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の登場は,遠方天体や深宇宙探査に関する研究に革命をもたらした.天体観測により人類が探査可能な宇宙の範囲は,現在の宇宙年齢の10%にも満たない若い時代の宇宙にまで到達し,宇宙で最初に誕生した第一世代の星,銀河そしてブラックホールという天体の形成過程の解明に向けて,今まさに活発な議論が行われている.宇宙初期の天体現象を詳しく観測することは...

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  • プラネタリーディフェンスの現状と課題

    吉川 真 日本航空宇宙学会誌 72 (4), 121-127, 2024-04-05

    ...<p>小惑星や彗星のような天体の地球衝突から人類を守る活動をプラネタリーディフェンスと呼ぶが,近年その活動が活発になってきた.地球接近天体の発見個数は3万個を超え,また探査機による探査も進んでいる.そして,小惑星の軌道を変更するという実験すら行われた.国際的には,国連の下にプラネタリーディフェンスに関連したグループが設置され,研究会やアウトリーチ活動も盛んに行われるようになった.本解説では,現在,プラネタリーディフェンス...

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  • 本格的な天体望遠鏡のSTEM教育用教材としての有効性の調査―東京学芸大学40cm鏡を例として―

    富田 飛翔, 土橋 一仁, 大房 優莉香, 上原 隼 地学教育 76 (3), 13-22, 2024-01-31

    ...<p>本格的な天体望遠鏡システムのSTEM教育用教材としての可能性を調査するために,東京学芸大学40 cm望遠鏡を教材として桐朋中学校・高等学校の生徒を対象とした授業実践を行った.望遠鏡の光学系,観測プログラム,各種センサーについて,数学,理科,プログラミングとの関連を示しながら解説した後,生徒自身に望遠鏡の遠隔操作を体験させた.その結果,生徒は天文学と他教科の関係について理解し,望遠鏡システムそのものが...

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  • 「はやぶさ」による世界初の小惑星サンプルリターン技術

    卯尾 匡史 日本航空宇宙学会誌 72 (1), 11-14, 2024-01-05

    ...「はやぶさ」で得られた工学的,理学的知見は,「はやぶさ2」および 現在開発中のDESTINY+,MMXに発展的に継承され,深宇宙小天体からのサンプルリターン探査技術面で我が国が世界のTOPを走り続けることを可能としている.</p>...

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  • みんなでふたたび木星へ,そして氷衛星へ その8 ~JUICE搭載ガニメデレーザ高度計GALA: 打ち上げ・軌道上初期チェックの報告~

    塩谷 圭吾, 小林 正規, 荒木 博志, 木村 淳, 野田 寛大, 竝木 則行, 押上 祥子, 東原 和行, 齋藤 義文, リンゲナウバー カイ, アレクサンダー スターク, フスマン ハウケ, GALAチーム 日本惑星科学会誌遊星人 32 (4), 302-312, 2023-12-25

    ...</p><p> GALAは軌道上から氷天体表面を測距する科学観測機器です.GALAはその機能によって,氷衛星の鉛直方向の地形情報を取得し,また特にガニメデに対しては潮汐応答を測定することで,地下海等の内部構造の調査に臨みます.GALAは氷天体に適用される初めてのレーザ高度計です.また,レーザ高度計で潮汐変形等を直接測定して内部海の存否に迫る試みもGALAが世界初です.GALAの開発では,日本チームは...

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  • 三体問題今昔

    浅田 秀樹 日本物理学会誌 78 (12), 692-699, 2023-12-05

    ...</p><p>巨大ブラックホール周りの中性子星などのコンパクト天体が,三体問題における古在–リドフ機構(本誌<b>73</b>, 202(2018)参照)とよばれる共鳴現象により大きく軌道変化し,極端な質量比で巨大ブラックホールに徐々に接近する天体を形成すると予想されている.それから放出される長波長の重力波が将来のスペース重力波望遠鏡で検出されることが期待されている....

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  • <総説>大気の乱れを見る

    ルース, ウベール 生存圏研究 19 21-28, 2023-11-21

    ...大気乱流は、航空機の安全運航、気象予報の精度、大気汚染物質の拡散、風力発電機の寿命、地上からの天体観測などに影響を与えます。雲を伴う目に見える乱流は、乱流のごく一部の姿で、しばしば雲から遠く離れた場所でも発生し、晴天大気乱流(Clear Air Turbulence: CAT)と呼ばれます。...

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  • 火の鳥「はやぶさ」未来編 その30 〜Ryugu「石」分析チームによる科学成果〜

    中村 智樹, 天野 香菜, 松岡 萌, 黒澤 耕介, 二宮 和彦, 大澤 崇人, 木村 勇気, 玄田 英典, 田中 智, はやぶさ2初期分析「石」チーム 日本惑星科学会誌遊星人 32 (3), 226-235, 2023-09-25

    ...<p>初期分析「石」分析チームではリュウグウのミリメータサイズのサンプル(探査機が2回目のタッチダウンで採集した最大サンプルを含む17粒子)を日米欧の放射光施設,ミュオン施設などを利用し物質分析を行った[1].その結果,リュウグウ母天体の原始惑星系円盤内での形成位置,集積物質の岩石鉱物学的情報,集積した氷の種類,天体内部での水との反応による化学進化,天体衝突の影響について知見が得られた.リュウグウサンプル...

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  • ハッブル天体写真様画像の生成に関する研究

    木村, 駿太, 岡留, 剛 2023年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 2023 4p-, 2023-09-24

    ...安価な機材で短時間撮影した天体写真は、ハッブル天体写真に比べて精度や詳細さの質が低い。本研究では、少数のハッブル天体写真を活用し、安価な機材で短時間撮影した天体写真から高品質な天体写真を生成する手法を提案する。...

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  • A history of mild shocks experienced by the regolith particles on hydrated asteroid Ryugu

    富岡, 尚敬, 山口, 亮, 伊藤, 元雄, 上椙, 真之, 今栄, 直也, 白井, 直樹, 大東, 琢治, 木村, 眞, Liu, Ming-Chang, Greenwood, Richard C., 上杉, 健太朗, 中藤, 亜衣子, 与賀田, 佳澄, 湯沢, 勇人, 兒玉, 優, 平原, 佳織, 桜井, 郁也, 岡田, 育夫, 唐牛, 譲, 岡崎, 啓史, 黒澤, 耕介, 野口, 高明, 三宅, 亮, 宮原, 正明, 瀬戸, 雄介, 松本, 徹, 伊神, 洋平, 中澤, 暁, 岡田, 達明, 佐伯, 孝尚, 田中, 智, 照井, 冬人, 吉川, 真, 宮崎, 明子, 西村, 征洋, 矢田, 達, 安部, 正真, 臼井, 寛裕, 渡邊, 誠一郎, 津田, 雄一 Nature Astronomy 7 (6), 669-677, 2023-06

    Micrometeorites, a possible major source of Earth’s water, are thought to form from explosive dispersal of hydrated chondritic materials during impact events on their parental asteroids. However, …

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  • 自身および他者のお気に入り風景の注意回復評価

    尾崎 勝彦, 狩谷 明美, 井上 正雄, 藤村 良男, 山川 正信 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 99-, 2023-05-30

    ...自然・半自然で、緑・植物系を主とするものは52%でそれ以外は海・空・天体系であった。また、最も回答者の多かった試行(34種の風景を32名が評価)について<u>提供者本人の評価を除いて</u>各風景毎の平均値と標準偏差を出し、本人のz値を求めた。z値の平均は、各評価項目(魅惑と適合、解放、拡がり、回復、好き嫌い)共に2を超えるものはなかった(最大1.18)。...

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  • Ⅲ.宇宙での知的活動の展開—芸術の取り組みと展望—

    逢坂 卓郎 日本航空宇宙学会誌 71 (5), 129-135, 2023-05-05

    ...見据え,新たな世界観を提示してきた.人類の絶えることのない宇宙への眼差しについても例外ではない.科学技術により明らかにされてきた宇宙観や宇宙の姿に刺激され,展開されてきたアートについて概説する.まず,20世紀初めの重力からの解放を目指したアートからISSで実施された宇宙芸術実験に至る“0Gアート(Zero Gravity Art)”の系譜を紹介する.次に同時代に現れたアースワークの背景にある古代の天体観測技術...

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  • 4. 惑星物質の動的圧縮状態

    奥地, 拓生 プラズマ・核融合学会誌 99 (5), 171-172, 2023-05

    ...原始の太陽の周囲で微粒子,小天体,小惑星が衝突と合体を繰り返すことで,現在みられるような惑星や衛星が誕生した.これらの天体は衝撃圧縮現象を頻繁に経験していたと考えられる.このような衝撃圧縮現象の過程を,レーザー衝撃圧縮実験の手法によって研究する意義を簡単に述べる.特に酸化物(鉱物およびそのアナログ物質)については,ハイパワーレーザー照射によって衝撃圧縮を引き起こしつつ,フェムト秒X 線パルスによって...

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  • 中性水素の遷移線で見る宇宙の暗黒時代

    山内 大介 日本物理学会誌 78 (4), 190-197, 2023-04-05

    ...</p><p>宇宙の一番星が輝きだすよりも以前の時代(宇宙年齢40万年~1億年ごろ)のことを宇宙の暗黒時代と呼ぶ.宇宙の暗黒時代においては,宇宙空間には中性水素ガスとわずかなヘリウムが漂うだけで星や銀河などの輝いている天体は1つとしてない.そのため,可視光や近赤外線による宇宙大規模構造観測や電波による宇宙マイクロ波背景輻射観測では見ることができない.この時代を観測しうるほとんど唯一の方法は,中性水素...

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  • 暗黒物質の正体 天体観測で絞り込め

    C. プレスコッド=ワインスタイン 日経サイエンス 53 (4), 66-74, 2023-04

    「暗黒物質問題はどうしたら解決できると思いますか?」 私はベラ・C・ルービンからそう尋ねられた。「2009年天文学における女性会合」で彼女に紹介されてから数分後のことだった。

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  • 3次元的かつ能動的に天体の疑似観察を可能にする教材の開発

    関谷 忠宏, 山田 貴之, 濤﨑 智佳 理科教育学研究 63 (3), 473-483, 2023-03-31

    <p>本研究の目的は,「地球」についての基本的な概念形成の初期段階に当たる第4学年「月と星」において,児童が3次元的に,かつ能動的に月や星を疑似観察することができる教材を開発することであった。そのために,まず,実天の様子を直接3次元的に視聴でき,季節や時刻,天候に関係なく,インターネットを介して誰でも実天の観察学習を可能にする,全天球カメラシステムによって撮影された画像を用いた教材を開発した。次…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • X線ミラー用Ni-Pめっき金型の超精密切削

    樋口 峻, 鈴木 浩文, 粟木 久光, 森田 晋也, ブカン アントニー, 中川 恒弘 精密工学会学術講演会講演論文集 2023S (0), 239-239, 2023-03-01

    ...<p>未知の天体現象を観測するためには大型のX線望遠鏡の開発が必要であり,その反射鏡は無電解Ni-Pめっき金型を使用した成型加工によって製作されている。この超精密金型には良好な表面粗さ,高い形状精度が求められるが,工作物が非常に大型なため工具摩耗が激しいといった問題点がある。...

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  • 自由形状変形を利用した天体画像のスタッキングアルゴリズム

    松尾, 直幸, 北, 直樹, 斎藤, 隆文 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 901-902, 2023-02-16

    ...本研究では,赤道儀を使わず固定視野で撮影した複数枚の天体画像を合成し,低ノイズで暗い星まで明瞭に見える画像を生成することを目的とする.同じ場所で時間をずらして撮影した複数枚合成するが,そのまま合成すると日周運動の影響で天体の場所がずれてしまう.そこで自由形状変形により画像を変形することで天体の位置合わせを行う.本研究により,空が明るい場所でも安価な機材で気軽に天体画像を撮影できるようになる....

    情報処理学会

  • はやぶさ2の拡張ミッション

    三桝 裕也 日本航空宇宙学会誌 71 (2), 33-38, 2023-02-05

    ...<p>2020年12月6日,「はやぶさ2」は,小惑星リュウグウで採取したサンプルを地球に持ち帰り,新たな深宇宙の旅へと飛び立った.次の目的地は,1998 KY26という直径30m程度の非常に小さな天体である.地球帰還までに予定していたミッションすべてが順調に進み,余分に搭載していた燃料で到達可能となった.但し,到着は2031年と非常に長期の巡航となる.その間,省燃料の探査機運用技術の獲得や,巡航中の...

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  • 重力崩壊型超新星の物理――研究の現状と今後の課題

    長倉 洋樹, 山田 章一 日本物理学会誌 78 (1), 13-21, 2023-01-05

    ...には中性子星やブラックホールなどの高密度天体を残すことから,宇宙で起こる様々な他の高エネルギー天体現象とも密接に関連する.このように,重力崩壊型超新星爆発の研究は非常に学際的な分野であり,素・核・宇宙・天文学などの幅広い分野の研究者らによって,実験・観測・理論・シミュレーションなどの様々なアプローチにより研究が行われている....

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  • 天動説より地動説を選ぶ認知的なモデル選択基準に関する考察

    片瀬 菜津子, 鳥居 拓馬, 日髙 昇平 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 2J4GS105-2J4GS105, 2023

    ...本研究では天体運動データを分析し、モデル選択の基準として、全体的な予測誤差以外に、逆行運動など顕著な例外的現象に対する予測誤差を考慮することで地動説への移行が説明できることを示す。</p>...

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  • 太陽系小天体におけるガンマ線による前生物的なアミノ酸の形成

    癸生川 陽子 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (12), 721-725, 2023

    ...<p> 隕石の母天体である小惑星の形成時には,<sup>26</sup>Alなどの放射性核種が多く存在しており,これらが崩壊することにより熱が生じ,含有されている氷から液体の水が生じたことが知られている。このような水熱過程においては,活発な化学反応が起こり,アミノ酸などの有機物も形成されたと考えられる。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • Aptian期に西太平洋地域で発生した巨大津波とその波源の候補

    藤野 滋弘, 前田 晴良 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 169-, 2023

    ...., 2015; 横山ほか, 2021).宮古層群の津波堆積物の層厚と侵食の程度は海溝型地震津波の事例をはるかに上回っている.一方,K/Pg境界の津波堆積物のように,天体衝突や巨大海底地滑りなどに伴って発生した地質時代の中でも例外的に大きな津波の堆積物には層厚や侵食の程度が宮古層群の津波堆積物に比較できる事例がしばしばある.また,砂岩層の偽礫の存在は,この津波が下位の地層を深く侵食したことを暗示している...

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  • (エントリー)根室層群における白亜紀―古第三紀境界のオスミウム同位体層序

    太田 映, 黒田 潤一郎, 高嶋 礼詩, 星 博幸, 林 圭一, 鈴木 勝彦, 石川 晃, 西 弘嗣 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 406-, 2023

    ...メキシコのユカタン半島に落下した小天体が、この大量絶滅をもたらした直接的な原因とされている(Alvalez et al., 1980)。さらに、K-Pg境界をまたぐおよそ100万年もの間、インドのデカン・トラップで大規模な洪水玄武岩の噴出が起こったことも知られている(Sprain et al., 2019)。...

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  • XANESによる化学種解析と層状ケイ酸塩中の元素組成に基づくリュウグウ母天体の水環境の推定

    河合 敬宏, 福士 圭介, 菅 大輝, 上椙 真之, 山下 翔平, 中田 亮一, 小池 みずほ, 吉田 英人, 松本 恵, 中村 智樹, 大浦 正樹, 高橋 嘉夫 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 106-, 2023

    ...<p>C型小惑星リュウグウの母天体は、揮発性元素を多く含み、液体の水が豊富に存在していたと考えられ、地球の水や有機物の起源を考える上で重要な研究対象である。リュウグウ母天体の水質変成の際に、水相の陽イオンがスメクタイト層間に吸着するが、Fukushi et al. (2019)で示されたように、層間にどの陽イオンが保持されるかは、共存する水相中の各種陽イオン濃度と選択係数Kに依存する。...

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  • 初期火星における水-岩石反応によって生成される熱水の水素及び炭化水素

    上田 修裕, 渋谷 岳造, 松井 洋平 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 145-, 2023

    ...<p>Fe-Ni合金を含んだ熱水系は、初期の火星といった他天体でも存在していた可能性がある。そこで、本研究では初期火星の熱水系で起きる水岩石反応を実験室で模擬し、火星玄武岩とFe-Ni合金を含む熱水系で起きる反応を明らかにすることを目的とした。火星玄武岩のみの場合とFe-Ni合金と火星玄武岩を含む試料の場合において、二酸化炭素に富む流体と反応させた。...

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  • Hコンドライト中の親石元素分布と熱変成作用による再分配

    前田 凌雅, Goderis Steven, 山口 亮, Van Acker Thibaut, Vanhaecke Frank, Debaille Vinciane, Claeys Philippe 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 122-, 2023

    ...本研究は閉鎖系における母天体での熱変成中にガラス質メソスタシスが再結晶化するのに伴って、希土類元素以外の難揮発性親石元素もメソスタシスから特定の二次生成鉱物相に再分配されたことを提唱する。</p>...

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  • 隕石母天体内部を模擬したガンマ線照射による糖の生成:照射線量依存性の検討

    安部 隼平, 癸生川 陽子, 依田 功, 小林 憲正 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 105-, 2023

    ...隕石母天体内部の模擬として、ホルムアルデヒド、アンモニア、メタノール、水を混合した溶液に様々な線量のガンマ線(<sup>60</sup>Co線源)を照射した。試料中のアルドースをGC/MSにより分析した。ガンマ線の総線量が上昇するとアルドースの生成量も増加した。...

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  • CAIファッサイトの酸素同位体組成変動の起源

    川﨑 教行, 正立 大騎, 山本 大貴, Steven B. Simon, 坂本 直哉, 圦本 尚義 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 112-, 2023

    ...これはファッサイトの結晶成長中にメルトの酸素同位体組成が変動していた結果であると解釈できる一方で,コンドライト母天体内での熱変成中に起きた,酸素同位体の固体内拡散に起因するという説も提唱されている。本研究では,溶融を経験した複数のCAIに含まれるファッサイトの局所分析の結果から,その酸素同位体組成変動の起源を議論する。...

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  • 太陽系小天体内での核酸塩基類の安定性の評価

    菊地 智紀, 小林 憲正, 癸生川 陽子, 依田 功, 小栗 慶之, 福田 一志 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 118-, 2023

    ...隕石中の核酸塩基類の存在から、星間で生成された有機物は太陽系生成時に小天体内部に取り込まれ、その後に隕石などにより地球に供給されたと考えられる。...

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  • 南半球の海洋堆積物に記録された白亜紀-古第三紀境界のオスミウム同位体比変動とその化学層序学的意義

    黒田 潤一郎, 太田 映, 石川 晃, 鈴木 勝彦, Tejada Maria L.G., 大河内 直彦 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 98-, 2023

    ...<p>白亜紀-古第三紀境界(K-Pg境界; 66.0 Ma)は,地球史上最も顕著な生物大量絶滅イベントの一つに数えられる.メキシコ・ユカタン半島に巨大クレーターを作った天体衝突が大量絶滅の第一要因とされている.一方,インド大陸では白亜紀末から暁新世にかけて広大な洪水玄武岩(デカントラップ)が形成された.この洪水玄武岩体の噴火によっても地球温暖化が引き起こされたことが判明している.洪水玄武岩と天体衝突...

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  • 「地球と宇宙」に関するミスコンセプション研究から生まれた効果的な授業の実践事例

    滋野 哲秀 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 453-456, 2023

    ...小中学校の教科書の記述や模式図がどのようなミスコンセプションを生起させているのかについて分析し、特に、学生の理解度が低い天体の見え方(月、内惑星、星座など)について検討した。その結果、天体が空のどの位置に見えるかについて、シンプルな考え方を提示することにより、理解度が大幅に改善することが明らかになった。...

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  • チチュルブクレーター内の古第三紀石灰岩中に記録されたオスミウム同位体比変動

    佐藤 峰南, 石川 晃, Lowery Christopher, Gulick Sean, Morgan Joanna 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 177-, 2023

    ...<p>約6600万年前の白亜紀-古第三紀(K-Pg)境界における巨大天体衝突イベントは,メキシコ・ユカタン半島沖に直径約200 kmのChicxulubクレーターを形成した(Gulick et al., 2008).衝突した小惑星物質に含まれていたオスミウムが海洋中に放出されたことにより,衝突直後の約20万年間に堆積した遠洋性石灰岩中には負のオスミウム同位体異常(<sup>187</sup>Os/<...

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  • (エントリー)ペルム紀-三畳紀における地球外³He流入量の復元

    瀨戸山 功平, 高畑 直人, 尾上 哲治, 塩原 拓真, 佐野 有司, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 401-, 2023

    ...アニシアン後期,ラディニアン後期において,<sup>3</sup>Heフラックスが約4〜7倍増加したことが明らかになった.この結果は,小惑星帯における大規模な衝突や長周期彗星の増加などによって,これらの時期に惑星間空間に分布する塵が増加した可能性を示唆している.またこれら4度の地球外<sup>3</sup>Heフラックス増加は,主要な海退が起こった時期と一致する.そのため,オルドビス紀のL-コンドライト母天体崩壊...

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  • 月食画像から月の大きさを推定する

    岐阜県立加茂高等学校 自然科学部 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 520-, 2023

    ...月食では半影が生じる分,本影の大きさは月の大きさ一つ分小さくなっている「高校生天体観測ネットワーク(2011)」.地球の半径を6,370 kmして,画像上の月の半径rと本影の半径Rから,月の半径を求めた.     ...

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  • 火の鳥「はやぶさ」未来編 その28 〜はやぶさ2試料の化学的初期分析からわかってきたこと〜

    圦本 尚義, 橘 省吾, 渡邊 誠一郎, はやぶさ2初期分析チーム 日本惑星科学会誌遊星人 31 (4), 286-297, 2022-12-25

    ...<p>化学的初期分析では,「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウ試料の化学組成と同位体組成を測定した.リュウグウは炭素質隕石,特にCIコンドライトと呼ばれるイヴナ型炭素質隕石から主に構成されていることが判明した.その主な構成鉱物は、リュウグウの母天体中で水溶液から析出した二次鉱物である.母天体中の水溶液は,リュウグウに元々あった一次鉱物を変質させ,太陽系が誕生してから約500万年後に,この二次鉱物...

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  • 「2021年度最優秀発表賞受賞論文」木曽105 cmシュミット望遠鏡トモエゴゼンを用いた地球接近小天体の観測的研究

    紅山 仁, 酒向 重行, 大澤 亮, 瀧田 怜, 小林 尚人, 奥村 真一郎, 浦川 聖太郎, 吉川 真, 臼井 文彦, 吉田 二美 日本惑星科学会誌遊星人 31 (4), 272-285, 2022-12-25

    ...<p>ここ数年,世界の大規模サーベイ観測により年間およそ3,000個の地球接近小天体(near-Earth object,以下NEO) が発見されている.地球に接近する軌道を持つNEOはプラネタリーディフェエンス,探査機によるその場探査,微小小惑星の観測可能性など多くの観点から重要な天体である.天球上のみかけ移動速度が大きいNEOは観測画像上で星像が伸び検出感度が低下する.また天体によっては地球接近時...

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  • はやぶさ2カプセル回収オペレーション・カプセル係

    澤田 弘崇 日本航空宇宙学会誌 70 (12), 249-255, 2022-12-05

    ...<p>宇宙航空研究開発機構(JAXA)の開発した小惑星探査機「はやぶさ2」は2018年6月に目標天体であるC型小惑星「リュウグウ」に到着後,約1年半の近傍ミッションフェーズを完遂した.この間,2回のタッチダウンおよびサンプル採取運用を成功させ,2019年11月にリュウグウを離脱,サンプルリターンカプセルを地球に帰還させるべく帰路に入った.約1年の地球帰還フェーズを経て,2020年12月6日にはやぶさ...

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  • ⽇⽶共同⾶翔体⾚外線天体⼲渉計

    松尾, 太郎, LEISAWITZ, David T., ⾦⽥, 英宏, 芝井, 広, 太⽥, 峻介, 宮田, 隆志, 上塚, 貴史, ⼤薮, 進喜, 松尾, 宏, 江澤, 元, 和⽥, 武彦, ⼟居, 明広, ⽶国JUStIInEチーム, MATSUO, Taro, DAVID, Leisawitz T., KANEDA, Hidehiro, SHIBAI, Hiroshi, OTA, Shunsuke, MIYATA, Takashi, KAMIZUKA, Takafumi, OYABU, Shinki, MATSUO, Hiroshi, Ezawa, Hajime, WADA, Takehiko, DOI, Akihiro 大気球シンポジウム: 2022年度 = Balloon Symposium: 2022 2022-11

    大気球シンポジウム 2022年度(2022年11月7-8日. ハイブリッド開催(JAXA相模原キャンパス& オンライン))

    機関リポジトリ

  • 理学の謎 第18回

    本間, 希樹 東京大学理学系研究科・理学部ニュース 54 (3), 6-6, 2022-09-20

    ...見えない天体・ブラックホールを見る...

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  • MITSuME望遠鏡画像に対する深層学習を用いた突発天体検知システムの構築

    伊藤, 尚泰, Ito, Naohiro, 村田, 勝寛, Murata, Katsuhiro, 細川, 稜平, Hosokawa, Ryohei, 笹田, 真人, Sasada, Mahito, 庭野, 聖史, Niwano, Masafumi, 谷津, 陽一, Yatsu, Yoichi, 河合, 誠之, Kawai, Nobuyuki, 篠田, 浩一, Shinoda, Koichi, 井上, 中順, Inoue, Nakamasa, 伊藤, 亮介, Itoh, Ryosuke, 下川辺, 隆史, Shimokawabe, Takashi 日本天文学会2022年秋季年会講演予稿集 2022-09

    identifier:oai:t2r2.star.titech.ac.jp:50636760

    機関リポジトリ

  • MUSSES2020J: The Earliest Discovery of a Fast Blue Ultraluminous Transient at Redshift 1.063

    姜, 継安, 安田, 直樹, 前田, 啓一, 冨永, 望, 土居, 守, Ivezić, Željko, Yoachim, Peter, 宇野, 孔起, 守屋, 尭, Kumar, Brajesh, Pan, Yen-Chen, 田中, 賢幸, 田中, 雅臣, 野本, 憲一, Jha, Saurabh W., Ruiz-Lapuente, Pilar, Jones, David, 茂山, 俊和, 鈴木, 尚孝, 小久保, 充, 古澤, 久徳, 宮崎, 聡, Connolly, Andrew J., Sahu, D. K., Anupama, G. C. The Astrophysical Journal Letters 933 (2), L36-, 2022-07-10

    In this Letter, we report the discovery of an ultraluminous fast-evolving transient in rest-frame UV wavelengths, MUSSES2020J, soon after its occurrence by using the Hyper Suprime-Cam (HSC) mounted …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献56件

  • 火の鳥「はやぶさ」未来編 その26 ~リュウグウ帰還試料のキュレーション~

    矢田 達, 安部 正真, 岡田 達明, 中藤 亜衣子, 与賀田 佳澄, 宮﨑 明子, 西村 征洋, 坂本 佳奈子, 畠田 健太朗, 熊谷 和也, 古屋 静萌, 岩前 絢子, 吉武 美和, 人見 勇矢, 副島 広道, 長島 加奈, 金丸 礼, 山本 大貴, 林 佑, 深井 稜汰, 菅原 春菜, 鈴木 志野, 橘 省吾, 臼井 寛裕, 圦本 尚義, 藤本 正樹, 澤田 弘崇, 岡崎 隆司, 高野 淑識, 三浦 弥生, 矢野 創, Ireland Trevor, 杉田 精司, 長 勇一郎, 湯本 航生, 矢部 佑奈, 森 晶輝, Bibring Jean-Pierre, Pilorget Cedric, Brunetto Rosario, Riu Lucie, Loizeau Damian, Lourit Lionel, Hamm Vincent, 中澤 暁, 田中 智, 佐伯 孝尚, 吉川 真, 渡邊 誠一郎, 津田 雄一 日本惑星科学会誌遊星人 31 (2), 153-164, 2022-06-25

    <p>2020年12月6日に小惑星探査機「はやぶさ2」はC型小惑星リュウグウ表層物質を収めた再突入カ プセルを地球に帰還させた.回収された再突入カプセルに収められた試料コンテナは,オーストラリア現地でのガス採取を実施した後,JAXA相模原キャンパスの惑星物質試料受入設備に搬入され,チェンバー導入前の部品取り外し・洗浄等のプロセスを経てクリーンチェンバー内で真空中での開封・高純度窒素環境下での帰還…

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  • 特集「新・惑星形成論」 低密度ダストからなるダスト層の重力不安定と微惑星形成

    道越 秀吾, 小久保 英一郎 日本惑星科学会誌遊星人 31 (2), 124-130, 2022-06-25

    ...<p>微惑星は惑星形成過程の途中で形成される小天体である.その形成過程は解明されておらず 様々な説が唱えられているが,その中の1つに,付着成長によって低密度化したダストが急速に成長し,微惑星が形成されるという説がある.この研究では,ダストの付着成長の最終段階におけるダストの運動を調べた.その結果,乱流の強さを表すパラメータであるαが10<sup>−3</sup> 程度より小さい場合では,ダストの質量...

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  • 「2020年度最優秀研究者賞受賞記念論文」惑星形成を直接見たい! -100pc先にある100μmの微粒子-

    片岡 章雅 日本惑星科学会誌遊星人 31 (2), 108-113, 2022-06-25

    ...<p>原始惑星系円盤は,今まさに惑星が形成されている現場を我々に見せてくれる一方,天体までの 距離は典型的に100 pc程度であり,その遠さからダストのミクロ物理を制限するのは簡単ではありません.対して隕石や太陽系内天体は,その近さゆえ様々な角度から惑星形成に制限を与えてくれますが,約46億年前に起こった太陽系形成を今直接見ることはできません.私は,特に原始惑星系円盤の観測を念頭に置きながら,ダスト...

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  • 特集「新・惑星形成論」 ペブル集積と惑星形成

    小林 浩 日本惑星科学会誌遊星人 31 (2), 114-123, 2022-06-25

    ...れないという大問題があった.そこで,近年熱心に議論されているのが,小石(ペブル) 集積である.微惑星集積に比べて,小石集積はずっと早いのでガス惑星の形成には有利である.一方で,小石集積では,ほとんどの小石が惑星に集積されずに失われるため,大きな惑星を作るには莫大な小石が必要になる.小石集積は本稿で紹介するように長所や短所もある.そして,小石集積の最近の研究の結果,微惑星や小石に限らずさまざまなサイズの天体...

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  • nippon天文遺産(第36回)旧東京天文台堂平観測所(中)

    中島 林彦 日経サイエンス 52 (5), 90-93, 2022-05

    ...国産に切り替わる契機となったのが東京大学東京天文台(国立天文台の前身)が昭和時代半ばに導入した2台の口径91cm望遠鏡で,当時新設された岡山天体物理観測所と堂平(どうだいら)観測所に各1台設置された。...

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  • 重力波観測で見えてきた連星ブラックホールの多様性と形成過程

    衣川 智弥 日本物理学会誌 77 (4), 228-232, 2022-04-05

    ...<p>2015年9月14日,世界で初めて重力波が直接観測された.重力波の存在が直接証明されたことにより,今後の重力波研究は重力波を用いてどのように天体の物理を解明していくかという段階に切り替わりつつある.まさに重力波天文学の幕開けである....

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  • [論文] 漢代暦運説の形成と数理

    武田, 時昌 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 233 13-59, 2022-03-25

    ...漢の高祖が漢中に入った時に生起したとされる五星会聚現象も、これまで翌年の天体現象を流用したと見なされてきたが、『五星占』に掲載する周期説によって理論的に導き出せる。顓頊暦とそれに派生する前漢六暦がユニークな暦元説や年代記を唱え、それが暦運説の数理的基盤となったのである。緯書では、それをさらに発展させ、独自の暦構造と古帝王伝説を展開する。...

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  • デブリ円盤に付随するガスの起源– その解明へ向けて

    樋口 あや 日本惑星科学会誌遊星人 31 (1), 78-87, 2022-03-25

    ...<p>彗星や隕石の起源であるカイパーベルト天体は,太陽系内で惑星が形成された名残であると考えられており,太陽系の成り立ちを調べる上で重要な研究対象である.このため,隕石の分析や彗星のガス成分の観測,近年では,はやぶさ2 によるリュウグウやOSIRIS-RExによるベンヌの調査,ロゼッタによる67P彗星の直接調査など様々な研究が行われてきた.この塵・岩石で形成される天体群の起源は「デブリ(残骸)円盤」...

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  • 円盤ミリ波観測から制約する惑星形成論

    植田 高啓 日本惑星科学会誌遊星人 31 (1), 68-77, 2022-03-25

    ...<p>ALMA望遠鏡によって,ミリ波帯での原始惑星系円盤観測が飛躍的に発展した.2014年の長基 線観測運用開始の直後は,数auスケールの高空間分解能を生かし,多数の円盤詳細構造を発見し,個々の天体の特徴付けが行われた.ここ数年は,これに加え,高感度を生かした大規模サーベイ観測によって,円盤の統計データも得られてきている.特に,比較的大きな円盤では,ダスト円盤のリング・ギャップ構造が普遍的に存在することが...

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  • 初期太陽系内の二つの加熱現象: コンドリュール形成と微惑星熱進化

    脇田 茂 日本惑星科学会誌遊星人 31 (1), 18-30, 2022-03-25

    ...<p>始原的な隕石に含まれるコンドリュールと呼ばれる粒径物質がある.この形成には初期太陽系星 雲内での瞬間的な加熱現象が必須である.これとは異なる加熱現象が同時期に存在した小天体,微惑星内部では長期間に渡って続く.本稿では初期太陽系内の二つの加熱現象に関するこれまでの研究を簡単に紹介することを試みた.微惑星の熱進化にはその形成年代が非常に重要である一方で,コンドリュールを形成するような加熱現象には微惑星...

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  • ブラックホールの情報問題とワームホール

    後藤 郁夏人 日本物理学会誌 77 (3), 161-166, 2022-03-04

    ...Einstein)によって重力とは時間と空間の歪み(時空の幾何の性質)に他ならないことが明らかにされ,それに基づき一般相対性理論が構築された.一般相対性理論が天体などのマクロな重力現象を記述する一方,ミクロな振る舞いは量子論の法則に支配される.この二つの理論を柱として現代物理学は発展してきた.現代物理学が挑む最大の問題の一つに,これら二つの理論を如何に“<b>量子重力</b>”として統一的に理解できるかという...

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  • 観測史上最高エネルギー宇宙ガンマ線の検出――銀河系宇宙線の加速限界にせまる

    川田 和正, 大西 宗博, 佐古 崇志, 瀧田 正人 日本物理学会誌 77 (3), 155-160, 2022-03-04

    ...</p><p>この観測結果から,少なくともPeV付近までの宇宙線は銀河系内の天体,例えば超新星残骸で加速されていると考えられてきた.しかし,宇宙線をPeV付近に加速できる「ペバトロン」と名付けられた天体の探索が長年続けられてきたが,そのような天体の正体はいまだ不明である....

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  • 太陽になりそこねた星 褐色矮星

    K. アラーズ 日経サイエンス 52 (3), 74-81, 2022-03

    ...宇宙の観測技術が発達して初めて,夜空の暗闇の中から姿を現すようになった天体がある。波長が長すぎて人間には見えない赤外線でかすかに光る褐色矮星だ。...

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  • 参照画像生成のための組み込みRISC-Vシステムの検討

    高島, 浩司, 伊与田, 健敏, 津田, 雄一 第84回全国大会講演論文集 2022 (1), 95-96, 2022-02-17

    ...小天体探査機と目標天体の正確な位置を把握することは重要であるが,遠方につれて推定位置の誤差が生まれてしまう.誤差を修正するために光学航法や画像航法が使用されている.はやぶさ2プロジェクトの場合,これらの処理は地上局で行われ,膨大な通信時間がかかる.更なる遠方探査を行う際は,地上局の処理を探査機内のシステムとして組み込むことは必要である.本研究では,RISC-Vコアで動く参照画像生成プログラムをRISC-V...

    情報処理学会

  • 天体核物理と高密度QCD物性の新展開

    古城 徹 日本物理学会誌 77 (2), 74-82, 2022-02-05

    ...</p><p>一方,低温で原子核を圧縮すると,まず多数のハドロンからなるハドロン物質,次いでクォーク物質になると考えられているが,その多体問題の記述は確立されていない.実験として,重イオン衝突による圧縮が考えられるが,高エネルギー実験では低温が実現せず,低エネルギー実験では高密度に達しない.ところが宇宙に目を転ずれば,中性子星という超高密度天体が存在する.中性子星は高密度におけるQCD物性を観測できる...

    DOI Web Site

  • ロケット上段の保護される太陽系天体への衝突確率解析

    菊池, 隼仁, 廣瀬, 史子, 尾川, 順子, 仁田, 工美, 藤田, 和央, KIKUCHI, Junji, HIROSE, Ayako, OGAWA, Ayako, NITTA, Kumi, FUJITA, Kazuhisa 宇宙環境利用シンポジウム 第36回: 令和三年度 = Space Utilization Research, Vol. 36 2021: Proceedings of The Thirty-sixth Space Utilization Symposium 2022-01

    第36回宇宙環境利用シンポジウム (2022年1月18日-19日. オンライン開催)

    機関リポジトリ

  • 隕石母天体内部での前生物的な糖の生成におけるガンマ線とアンモニアの影響

    安部 隼平, 癸生川 陽子, 依田 功, 小林 憲正 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 192-, 2022

    ...<p>宇宙空間での糖類の生成として, ホルモース反応が注目されており, 反応場の候補に隕石母天体での水質変質過程が挙げられる。隕石母天体ではエネルギー源として熱やガンマ線が考えられている。また, 含窒素化合物はアルデヒドと反応して糖類の生成を阻害することが知られている。本研究では熱とガンマ線による糖の生成の比較及び含窒素化合物の糖の生成への影響を検証した。...

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  • 層状チャートのオスミウム同位体比からみた三畳紀-ジュラ紀境界の環境変動

    村井 亮太, 黒田 潤一郎, 岡田 有希, 吉田 夏子, 鈴木 勝彦, 堀 利栄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 90-, 2022

    ...本研究ではTJ境界において白金族元素であるOs濃度の顕著な上昇が認められず、天体衝突を支持する証拠は得られなかった。また、大陸風化速度の急激な変化が起こったことを示す証拠も得られていない。これらのことから、本研究で見られるOs同位体比の低下は火成活動などによって上部マントル起源のOsが海洋に供給されたことを示唆している。...

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  • 敵対的生成ネットワークを用いた星空画像生成手法の提案

    灘本 紗也佳, 森 直樹, 岡田 真 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2022 (0), 1H4OS17a05-1H4OS17a05, 2022

    ...しかしながら天体を対象とした星空写真においては, 写っている星の並びが重要な要素の一つである一方で, 各星の位置関係に関するデータセットが十分に存在せず星の並びを正確に生成するのは難しいため, 人工知能による星空写真の編集, 生成は非常に困難なタスクとなっている....

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  • リュウグウ試料の局所その場同位体分析からわかったリュウグウ母天体の水質変成温度と年代

    永島 一秀, 川崎 教行, 坂本 直哉, 中村 智樹, 野口 高明, 岡崎 隆司, 薮田 ひかる, 奈良岡 浩, 坂本 佳奈子, 渡邊 誠一郎, 津田 雄一, 橘 省吾, 圦本 尚義 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 107-, 2022

    ...リュウグウ試料の酸素同位体を研究することで、リュウグウ母天体にて水質変成を引き起こした水に関して、その起源や進化などについて制約を与えることが期待される。また、短寿命核種である53Mnの壊変を利用した53Mn-53Cr相対年代測定法を適用することで、水質変成がいつ起こったかについて決定できる可能性がある。...

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  • 火星隕石のクロム同位体組成

    西川 慶次, 横山 哲也 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 175-, 2022

    ...<p> 太陽系に存在する天体は、揮発性元素の含有量に大きな変動を示す。天体衝突などによりケイ酸塩メルトとガスが平衡共存する酸化的条件下において、Crは、凝縮相にガス相よりも軽い同位体が濃縮する平衡論的質量依存同位体分別(MDF)が生じる。本研究の目的は、火星隕石の高精度Cr同位体比測定を行い、火星における揮発性元素損失のメカニズムや条件を解明することである。測定はダブルスパイクTIMS法で行った。...

    DOI

  • NanoSIMSを用いたYamato-86029リン酸塩鉱物のU-Pb年代分析

    横路 友翼, 藤谷 渉, 寺田 健太郎, 小池 みずほ, 高畑 直人, 佐野 有司, 福田 航平 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 183-, 2022

    ...<p>CIコンドライトであるYamato-86029は、母天体上で水質変成作用を受けた後、さらに熱変成作用を経験したと考えられている。熱変成作用の熱源として、短寿命放射性核種の壊変熱、他天体との衝突加熱、太陽放射加熱などが考えられている。母天体の熱史に制約を与えるために、この隕石中のアパタイトについてU-Pb年代測定を行った。...

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  • 重力波天文学

    Dan Chen, 澤田 崇広 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (6), 337-341, 2022

    ...</p><p> 観測可能だと考えられている重力波源にはコンパクト天体連星合体・重力崩壊型超新星爆発・パルサー(回転中性子星)などの天体現象が挙げられるが,重力波データの解析においては,探索しようとするこれら各重力波源に適した手法を用いる必要がある。本稿では,代表的な解析手法とこれまでに検出された重力波事象の中から特に興味深いものをいくつか紹介する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • はやぶさ2によるC型小惑星サンプルリターンの完遂 -その飛行概要と成果

    津田 雄一, 吉川 真, 佐伯 孝尚, 三桝 裕也, 中澤 暁, 渡邊 誠一郎 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 101-, 2022

    ...<p>小惑星探査機はやぶさ2は,2014年12月に地球を出発し,2018年6月~2019年11月の17か月間,人類未踏の天体「リュウグウ」を探査し,2020年12月に地球帰還を果たした.小惑星近傍運用では,遠隔観測による充実した科学データを取得し,2地点への着陸・サンプル採取,3基の着陸機/ローバーの地表移動探査,直径18mの人工クレーターの生成,3物体の小惑星周回軌道投入等,難易度の高い様々な運用...

    DOI

  • 希土類元素同位体から読み解く玄武岩質ユークライト隕石の形成年代および宇宙線照射履歴

    齊藤 天晴, 日高 洋, 米田 成一 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 74-, 2022

    ...<p>ユークライト隕石は、現存する岩石質天体の中で最小の内部分化天体である小惑星ベスタに起源をもつ物質であるが、その分化過程は未解明である。本研究では、その分化過程を解き明かす手掛かりとして形成年代と宇宙線照射履歴に着目し、玄武岩質ユークライトのRb-Sr、Sm-Nd年代およびSm、Gd安定同位体の分析を実施した。非砂漠産ユークライトのRb-Sr年代系は先行研究と一致した。...

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  • WFGS2偏光モードの開発

    川上 碧, 伊藤 洋一, 高橋 隼, 戸塚 都, 高山 正輝 Stars and Galaxies 4 (0), 5-, 2022

    ...Vバンドで16.8等の天体は、総積分時間3600秒で0.5%の精度で偏光度を求めることができる。...

    DOI 被引用文献1件

  • 敵対的生成ネットワークによる小天体の単色画像からの疑似カラー画像の推定

    橋本 廉, 岸 倫太郎, 棚瀬 旺和, 本田 理恵, はやぶさ2 ONCチーム 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2022 (0), 3Yin235-3Yin235, 2022

    <p>小惑星探査機はやぶさ2は小惑星リュウグウを光学航法カメラ ONCで撮影した。この画像データは可視7 バンドで撮影されており、これにより小惑星上の物質分布についての知見を得ることができた。しかし低高度で撮影された画像の多くは運用上の制約から単色(1バンド)でしか撮影されておらず、物質の違いを推定することが困難である。同様の問題は、地球観測においても、同じ時期に撮影された他のセンサの画像から推…

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  • GAN を用いた小惑星画像の超解像

    岸 倫太朗, 橋本 廉, 棚瀬 旺和, 本田 理恵, はやぶさ2 ONCチーム 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2022 (0), 4Yin229-4Yin229, 2022

    ...<p>惑星・小天体の探査において着陸探査が重要な手段となってきている。ここでは低解像度画像から障害物の少ない地域を抽出することが必要であるが、このためには超解像が有用である。惑星・小天体の画像には広いサイズ分布をもった様々な地形や岩石などが存在する。また取得される画像のスケールも様々で日照条件によって見かけの特徴も大きく変化する。...

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  • 粉体への高速度衝突: 爆心点周辺物質の回収

    黒澤 耕介, 佐藤 雅彦, 大野 遼, 富岡 尚敬, 新原 隆史, 長谷川 直 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 181-, 2022

    ...これは異なる密度やサイズを持つ鉱物粒子と空隙で構成されている隕石母天体にそのまま当てはまる. 我々は粉体への衝突実験で爆心点周辺物質を回収する方法を開発した. </p>...

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  • 安政五年ドナティ彗星観測にみる 土御門家の天文観測技術に関する一考察

    岩橋 清美, 北井 礼三郎, 玉澤 春史 Stars and Galaxies 5 (0), 7-, 2022

    ...また、三観測所での測量の比較から、測量の基本的な考え方は相互に共通しており、時刻測定の方法 も共通の機器が使われているので、天体位置測量の精度の違いは、儀器の設置精度および堅牢性、眼視観 測者の熟練度によるところが大きいという結論を得た。...

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  • 67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星での2年間:彗星探査機ロゼッタ

    小林 正規, クリューガー ハラルド 日本惑星科学会誌遊星人 30 (4), 158-168, 2021-12-25

    ...Unserer Zeit」というドイツの一般向けの雑誌に掲載された記事(Die Kometenmission Rosetta, 6/2016 (47)274-281)に,今回,著者のHarald Krüger博士が加筆・修正したものを和訳したものである.ロゼッタは,軌道上から彗星を詳細に調査した初めての探査機である.また,ロゼッタ探査機に搭載され現地で切り離された着陸探査機「フィラエ」は,このような小さな天体...

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  • 火の鳥「はやぶさ」未来編 その25 〜はやぶさ2拡張ミッション〜

    嶌生 有理, はやぶさ2拡張ミッションチーム 日本惑星科学会誌遊星人 30 (4), 169-172, 2021-12-25

    ...<p><b> </b>2020年12月に小惑星リュウグウの試料を地球に届けた小惑星探査機はやぶさ2は,次なる目的地に向けて出発した.新たな目標天体は高速自転小型小惑星1998KY26であり,2031年にランデブー予定である.巡航中は,黄道光観測や系外惑星観測,小惑星2001CC21のフライバイ観測,地球スイングバイ時の月・地球観測などを行い,段階的に理学成果を創出する計画となっている.本稿では,はやぶさ...

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  • デジタル天体観望システムの構築およびそれを用いた教育の効果

    嶋田, 理博, 福呂, 匠, 吉岡, 真志 奈良学園大学紀要 14 73-78, 2021-12-17

    ...眼視での天体観望とは異なり、望遠鏡またはカメラレンズにデジタルカメラを取り付け、ディスプレイ上で観望するものをデジタル天体観望という。デジタル天体観望には、肉眼での天体観望とは異なる数多くのメリットがある。我々は、奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校の校舎屋上望遠鏡にデジタル観望システムを構築した。...

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  • ブラックホール降着流における高エネルギー現象

    木村 成生 日本物理学会誌 76 (12), 778-783, 2021-12-05

    ...のニュートリノが検出されているが,その起源と生成過程は未解明であり,宇宙線・宇宙物理学領域の大問題となっている.ブラックホール降着流は天体高エネルギー粒子の新たな起源天体候補であり,そこでの高エネルギー現象を明らかにすることで宇宙線や天体ニュートリノの起源に迫ることができる....

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  • 日米共同飛翔体赤外線天体干渉計

    松尾, 太郎, DAVID, T. Leisawitz, 金田, 英宏, 芝井, 広, 下川, 徹, 太田, 峻介, 宮田, 隆志, 上塚, 貴史, ⽶国JUStIInEチーム, MATSUO, Taro, KANEDA, Hidehiro, SHIBAI, Hiroshi, SHIMOKAWA, Toru, OTA, Shunsuke, MIYATA, Takashi, KAMIZUKA, Takafumi 大気球シンポジウム: 2021年度 = Balloon Symposium: 2021 2021-11

    大気球シンポジウム 2021年度(2021年11月1-2日. オンライン開催)

    機関リポジトリ

  • 系外惑星「遠い世界の物語」その14 〜10年間にわたるWASP-33bの軌道歳差〜

    渡辺 紀治 日本惑星科学会誌遊星人 30 (3), 100-104, 2021-09-25

    ...<p>高温星周辺のホットジュピターは,ホットジュピターの軌道進化の解明に適した天体である.軌道進化の手がかりとなる惑星軌道傾斜角は,トランジット分光観測からドップラー・トモグラフィー法で測定されているが,1回の観測では見かけの惑星軌道傾斜角しか測定できない.しかし,この惑星系特有の現象である軌道歳差を観測することで,真の惑星軌道傾斜角を算出することが可能となる.本稿では,高分散分光器HDS,HIDES...

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  • 小型広角カメラを内蔵した透視天球儀が教材として持つ具体性の評価

    吉田 はるか, 吉田 安規良 理科教育学研究 62 (1), 197-209, 2021-07-30

    ...授業後に,70人中57人から改造した透視天球儀を利用したことが天体の運動の理解に役だった旨の回答を得た。12人が「天球儀に慣れるまでが難しい」旨の指摘をしたが,実質3回の操作経験で,ほとんどの生徒が天球儀を操作できるようになり,地球の自転や公転と天体の動きの関係を考えることができた。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 火の鳥「はやぶさ」未来編 その24 〜可視光でみたリュウグウ〜

    巽 瑛理, 杉田 精司, 本田 理恵, 諸田 智克, 亀田 真吾, 長 勇一郎, 澤田 弘崇, 横田 康弘, 坂谷 尚哉, 早川 雅彦, 松岡 萌, 山田 学, 神山 徹, 鈴木 秀彦, 本田 親寿, 吉岡 和夫, 小川 和律, 湯本 航生 日本惑星科学会誌遊星人 30 (2), 64-71, 2021-06-25

    <p>ONC (Optical Navigation Camera; 光学航法カメラ) は探査機はやぶさ2の目であり, リュウグウを訪れた際には科学的にも工学的にも広報的にも幅広く活⽤された.ONCは広域撮像⽤のONC-W1,ONC-W2,望遠カメラ且つ7色のバンドパスフィルターをもつONC-Tで構成されている.ONC-Tは科学観測において特に重要で,フィルターを活⽤し⼩惑星表⾯の色の変化を記載…

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  • ついに捉えた宇宙ガンマ線バーストからのTeVガンマ線放射

    野田 浩司, 高橋 光成, 深見 哲志 日本物理学会誌 76 (5), 278-283, 2021-05-05

    ...<p>宇宙ガンマ線バースト(以下GRB)は1960年代に発見された突発的な天体現象であり,10の3–6乗電子ボルト(eV)のガンマ線放出が数十秒という短時間だけ観測される.あらゆる方向で突然起こる予測不能な事象のため,その起源は長く大きな謎であった.1990年代に多波長観測により,減衰するX線放射と,GRBを含む銀河が可視光で発見され,GRBは宇宙論的距離で起きる宇宙で最も激しいエネルギー放出現象であることが...

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  • Eclipsed mitral regurgitationが疑われた僧帽弁逆流の1例

    岡本 都, 越智 友梨, 久保 亨, 杉浦 健太, 宮川 和也, 馬場 裕一, 野口 達哉, 弘田 隆省, 濵田 知幸, 山崎 直仁, 北岡 裕章 心臓 53 (4), 386-392, 2021-04-15

    ...<p> Eclipseとは天体現象である日蝕や月蝕の‘蝕’を意味する.近年,左室駆出率が保たれた患者に,明らかな誘因なく一過性にごく短時間生じる急性機能性僧帽弁逆流の報告がなされ,Eclipsed mitral regurgitation(MR)と称されている.症例は60歳代女性.突然の胸部不快感にて救急受診した.来院時,心電図にて広範な誘導でのST低下を認め,また高感度心筋トロポニンTが0.131...

    DOI 医中誌

  • スパースモデリングと情報統計力学

    小渕 智之, 樺島 祥介 日本物理学会誌 76 (3), 140-149, 2021-03-05

    ...足りない推定問題という不良設定問題をいかにして解くかという数理科学・情報科学における技術の進展があった.ポイントは「適切な表現のもとでデータはスパースに表現できる」と仮定することで,不良設定問題を現実的に解ける問題に置き換えることであった.このような方法論をスパースモデリング(SpM)とよぶ.もちろんこの仮定の良し悪しは別途検証されなければならない.ブラックホールの例では,人工擬似観測データや較正天体...

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  • タイコグラフィ法による大型X線ウォルターミラーの光学的評価

    渡辺 貴史, 竹尾 陽子, 山口 豪太, 三村 秀和 精密工学会学術講演会講演論文集 2021S (0), 669-670, 2021-03-03

    ...天体望遠鏡用の大型ウォルターの評価における波面計測を行う際にはそのビーム形状がごく細い輪帯であることが問題となる。ミラー下流端でピンホールを走査する方法でこれを解決した。</p>...

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  • 次期X線天文衛星XRISM 搭載X 線CCD カメラ信号処理回路の開発研究

    中嶋, 大, 樫村, 晶 研究報告 64 17-21, 2021-03

    ...XRISMは2016年に運用を終了した「ひとみ」衛星の背景や研究をもとに高温プラズマのX線精密分光撮像を通して,物質やエネルギーの流転を調べて天体の進化を解明していくミッションである.XRISMには,広視野撮像を目的としたCCDカメラ(Xtend)が搭載される.Xtendには,我々が独自に開発したASIC((Application-Specific Integrated Circuit)特定用途向け...

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  • 宇宙エレベータ実現に向けた技術的取り組み

    青木 義男, 横田 隼 電気学会誌 141 (3), 163-166, 2021-03-01

    ...<p>1.天のケーブルカー構想</p><p>「天体力学の法則によって物体が空に静止していられるものなら,そこからケーブルを地上へ垂らし,地球と宇宙空間とを結ぶエレベータができないだろうか?」(1978年『楽園の泉』アーサーC. クラーク著,山高昭訳,ハヤカワ文庫)。これは今から40年以上前にアメリカのSF作家</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • Poirierite, a dense metastable polymorph of magnesium iron silicate in shocked meteorites

    Tomioka, Naotaka, Bindi, Luca, Okuchi, Takuo, Miyahara, Masaaki, Iitaka, Toshiaki, Li, Zhi, Kawatsu, Tsutomu, Xie, Xiande, Purevjav, Narangoo, Tani, Riho, Kodama, Yu Communications Earth & Environment 2 16-, 2021-01-22

    A dense magnesium iron silicate polymorph with a structure intermediate between olivine, ringwoodite, and wadsleyite was theoretically predicted about four decades ago. As this group of minerals …

    DOI HANDLE PDF ほか1件 被引用文献8件 参考文献45件

  • Ultrafast olivine-ringwoodite transformation during shock compression

    奥地, 拓生, 瀬戸, 雄介, 富岡, 尚敬, 松岡, 健之, Albertazzi, Bruno, Hartley, Nicholas J., 犬伏, 雄一, 片桐, 健登, 兒玉, 了祐, Pikuz, Tatiana A., Purevjav, Narangoo, 宮西, 宏併, 佐藤, 友子, 関根, 利守, 末田, 敬一, 田中, 和夫, 丹下, 慶範, Togashi, Tadashi, 梅田, 悠平, 籔内, 俊毅, Yabashi, Makina, 尾崎, 典雅 Nature Communications 12 4305-, 2021

    Meteorites from interplanetary space often include high-pressure polymorphs of their constituent minerals, which provide records of past hypervelocity collisions. These collisions were expected to …

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 被引用文献4件 参考文献53件

  • 星図データに基づく星座画像の生成と星座識別手法の提案

    灘本 紗也佳, 森 直樹, 岡田 真 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2021 (0), 3D1OS12a03-3D1OS12a03, 2021

    ...一方で天体写真は対象の天体とそれ以外の領域の線引きが難しく, また撮影者や機材の違いによって写っている星の状態が大きく異なるため, 天体写真に写る星座を識別するのは人工知能をもってしても非常に困難な課題となっている. 加えて人工知能の学習に必要な天体写真に関するデータセットが不足していることも天体写真における星座識別を難しくしている一因である....

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  • ランダムカットフォレスト法を用いたライトカーブの突発現象検知

    鈴木 健太, 山本 泰生 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2021 (0), 3G4GS2i01-3G4GS2i01, 2021

    ...<p>近年、時間軸天文学(time-domain astronomy)の時間分解能の向上に伴い、秒スケールの天体現象を観測できるようになった。秒スケールの天体現象は未探索のフロンティアであり、新しい天体現象の発見が期待されている。ただ、扱うデータが膨大な上、発見対象も未知という状況である。このため、高速・省メモリな環境で利用できるデータ駆動型の検知技術が必要とされている。...

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  • 炭素質コンドライト隕石中の抽出可溶有機分子の化学組成と質量分布

    伊佐 純子, オードニー フランシスレジース, ヴィトン ヴェロニク, ロランド ティッセン, ウォルター セドリック, オージェ バジル, フロンディネ ロレン, ゾレンスキー マイケル 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 70-, 2021

    ...発表ではこれらの化学式とイオン強度を元に、コンドライト間での化学組成の違いや母天体での水質変性により二次的に生成した有機物について議論をします。</p>...

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  • 太陽系小天体の表面過程の理解のための有機物の宇宙曝露実験

    癸生川 陽子, 古賀 優志, 松岡 萌, 左近 樹, 小林 憲正, 伊藤 元雄, 山下 翔平, 武市 泰男, 高橋 嘉夫, 三田 肇, 矢野 創 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 69-, 2021

    ...たんぽぽ2のサブテーマの1つである小天体有機物の宇宙曝露実験では,小惑星や彗星などの表面における宇宙風化が有機物に与える影響を明らかにすることを目的とし,隕石有機物やその模擬物質の宇宙曝露実験を行った。曝露試料は,炭素質コンドライト,Murchison隕石の不溶性有機物(IOM),また隕石有機物の模擬物質として,合成模擬隕石有機物及びフミン酸を用いた。...

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  • 仮想プラネタリウム上で音を活用した星の情報を提示するシステムの構築と検証

    中島 彬, 曽我 真人 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2021 (0), 2Xin518-2Xin518, 2021

    ...<p>現在,世の中には天体に関するコンテンツは多く存在する.しかし,そこで実現されている機能は星座単位などで紹介するものが多く,一つ一つの星に関する情報まで紹介しているものはあまりない.先行研究においても,音声読み上げの手法を用いて情報を表現しているが,星の色や明るさまでは提示していない.そこで,本研究では星の色・明るさを音高・音量と対応させることで表現し,迅速に情報を得ることができるシステムを構築...

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  • 砂漠産および非砂漠産ユークライト隕石のRb-Sr, Sm-Nd壊変系

    齊藤 天晴, 日高 洋, 米田 成一 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 88-, 2021

    ...<p>ユークライト隕石は、現存する岩石質天体の中で最小の内部分化天体である小惑星ベスタに起源をもつ物質であるが、その分化過程は未解明である。本研究では、ユークライトの分化過程を解き明かす手掛かりとして形成年代に着目し、砂漠産および非砂漠産ユークライトのRb-Sr、Sm-Nd放射年代について初期分析を実施した。非砂漠産ユークライトの分析結果は、いずれの年代系においても先行研究と一致した。...

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  • エンケラドスの天体形成時の条件を模擬したメタン生成実験

    工藤 久志, 上田 修裕, 齋藤 拓也, 渋谷 岳造 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 87-, 2021

    ...本研究では、エンケラドスにおける無機的なCH<sub>4</sub>生成は天体形成時に起きていたものと仮定し、天体形成時の条件を模擬したCH<sub>4</sub>生成実験を実施した。炭素室コンドライトと模擬海水を初期物質とし、Fe-Ni合金存在下において、300 ℃、50 MPa の温度・圧力条件で実験を開始した。実験において、CH<sub>4</sub>が生成していることを確認できた。</p>...

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  • 炭素質小惑星様物質の脱ガス様式

    黒澤 耕介, 小松 吾郎, 薮田 ひかる, 森脇 涼太, 石橋 高, 大野 遼, 三河内 岳, 松井 孝典 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 79-, 2021

    ...その揮発性成分の少なさを説明する有力仮説は3つあり, そのうちの1つは過去の天体衝突加熱によって揮発性成分を失ったとする「衝突乾燥説」である. 我々は以前リュウグウ模擬試料を用いた衝撃脱ガス実験とそれに対応する数値衝突計算を実施し, 衝撃脱ガス効率は低く, 小惑星帯における典型的な衝突速度程度の衝撃加熱ではリュウグウの乾きを説明することができないことを報告した....

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  • 二流柔道家の“ありのまま”研究半生に学際性はあるか?

    松井 崇 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 71 (0), 7-, 2021

    ...</p><p> 神経科学の父であるラモニ・カハールは、脳細胞を顕微鏡で観察する傍ら、天体望遠鏡で宇宙の星々を見つめ、この世界と人間の構造と機能に思いを馳せたという。一見無関係なものになぜか惹かれる。そうしたところで学際性は生まれるのかもしれない。体育学には昔も今も学際的な場であり続けて欲しい。</p>...

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  • エンスタタイトエコンドライト(オーブライト)の宇宙線照射環境

    岩成 隆生, 日高 洋, 米田 成一 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 84-, 2021

    ...<p>エンスタタイトエコンドライト(オーブライト)は、石質隕石としては長い宇宙線照射年代(20~120 Ma)を保持しており、この要因として、母天体において表面近傍に位置していたことによる宇宙線照射履歴の反映とする説や、母天体形成前に原始太陽から激しい照射を受けた成分を取り込んでいるとする説(Marti, 1969)などがある。...

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  • 放射線計測に基づく月科学

    内藤 雅之, 長谷部 信行 日本表面真空学会学術講演会要旨集 2021 (0), 2Ap05-, 2021

    ...中性子とその相互作用によって放出されるガンマ線は天体の元素情報を反映するため、これらを計測することで天体の表面約1km以内の元素濃度を取得できる。月の放射線計測はこれまでに複数回行われ、元素組成の観点から月地殻進化が議論されてきた。本講演ではこれまでの月面放射線計測と将来探査向けの開発について発表する。</p>...

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  • NIC から 2MASS の測光システムへの色変換係数の導出

    小野里 宏樹 Stars and Galaxies 3 (0), 2-, 2021

    ...銀河面の星間減光の強い領域の観測データを含めることで、非常に赤い天体までを含んだ幅広い色指数の天体を用いて変換係数を導出することができた。その結果、変換係数は小さく、NIC と 2MASS の測光システムは似ていることが確認できた。...

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  • 水環境下でのカンラン石と有機化合物の相互作用 ―炭素質隕石母天体への応用―

    宗石 啓輔, 奈良岡 浩 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 47-, 2021

    <p>始原的な炭素質隕石は水や有機物を含み,原始太陽系での化学進化過程を記録している.隕石中の有機物の空間分布は化合物種や同族体間で異なる場合があり,鉱物-有機物-水の相互作用の寄与が考えられるが,水質変成前の隕石の主要な無水ケイ酸塩であるカンラン石と有機物の水環境下での相互作用については明らかになっていない.本研究では,カンラン石粉末を充填した液体クロマトグラフィー用のカラムを作成し,4種類の…

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  • 原始太陽系円盤におけるコンドルール形成領域の変遷

    福田 航平, Guillaume Siron, Travis Tenner, 木村 眞, Andreas Hertwig, Noel Chaumard, 富岡 尚敬, 牛久保 孝行, 木多 紀子 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 73-, 2021

    ...ダストの溶融・急冷で形成されたコンドルールは小惑星の主要な構成物質と考えられるため、コンドルールの形成時期・領域を同時決定できれば、太陽系天体の形成・進化を制約する上で重要な情報となる。本研究では、二次イオン質量分析計(SIMS)を用いた高精度<sup>26</sup>Al-<sup>26</sup>Mg年代測定法の開発を行い、熱変成度の低いコンドライトに含まれるコンドルールへの適用を行なった。...

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  • 炭酸塩中のFeがMn-Cr年代測定に及ぼす影響

    菅原 慎吾, 藤谷 渉, 山口 亮 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 76-, 2021

    ...<p>炭酸塩鉱物は、母天体上での水質変成作用によって形成される代表的な鉱物である。その形成年代は、<sup>53</sup>Mn-<sup>53</sup>Cr放射壊変系 (t<sub>1/2</sub> = 3.7 Myr) によって、±100万年程度の精度で測定することが可能である。一方で、測定に使用する二次イオン質量分析計 (SIMS) では、各元素の感度がマトリクスによって変化する。...

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  • タギッシュレイク隕石中の可溶性有機物の空間分布と水質変質の影響

    橋口 未奈子, 奈良岡 浩 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 78-, 2021

    ...本研究の結果は,隕石母天体上において,強い水質変質を受けた領域で化合物が流されて消失した結果か,もしくは,鉱物との吸着性の違いによるクロマトグラフィー的効果を示すものである。また,同定した化合物にはアルキル基や水分子の付加によって形成される同族体はほとんど検出されなかったことから,水質変質中に形成・化学進化したのではなく,隕石集積時にもともと存在していた有機化合物である可能性が示唆される。</p>...

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  • 組立式天体望遠鏡を自宅に持ち帰って観察する学習活動について

    縣 秀彦, 中島 静 日本科学教育学会年会論文集 45 (0), 471-474, 2021

    ...<p>国立天文台では学校教育利用を主目的に小型天体望遠鏡キットを開発・頒布している.問題解決型の探究活動を重視する今日の初等中等教育において,多くの学校において採用可能な天体望遠鏡活用方法を新たに提案する.小学6年生107名が事前学習の後,各自,国立天文台望遠鏡キットを8日間,自宅に持ち帰り,月の観測を行ったところ,約9割の児童がクレーターの存在を確認した.一方,中学3年生40名が2ヶ月間,本キット...

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  • 特集「古今未曽有の日本の月/火星地下世界探査 (UZUME)計画」 月縦孔地下空洞の磁力探査

    清水 久芳, 春山 純一 日本惑星科学会誌遊星人 29 (4), 200-, 2020-12-25

    ...<p><b>(要旨) </b>天体の古磁場とその変遷は,天体進化の情報をもたらす.月においては,月表面で採取された岩 石から1 ~100 µT におよぶ強い磁場が過去に存在したと推定されること[1],および,月表面付近の磁化による磁気異常[2]には月磁場が逆転を繰り返していた証拠がみられること[3]から,月の核がかつてダイナモとして機能していたことが示唆される.一方で,月ダイナモを駆動するエネルギー...

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  • 中性子が極めて多いニッケル78原子核のソフトな二重閉殻

    谷内 稜, Doornenbal Pieter, 櫻井 博儀 日本物理学会誌 75 (11), 690-695, 2020-11-05

    ...の軌道に価核子が束縛されているという描像で記述される.中性子過剰な<sup>78</sup>Niの二重閉殻性を実験的に確定することは,さらに中性子比率が高い原子核の性質を予測し理解する上でも極めて重要である.さらには中性子星の合体や,超新星爆発において起こると考えられている重元素合成過程(r-プロセス)において<sup>78</sup>Niは開始点に位置するため,中性子過剰な原子核の性質がこれらの天体...

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  • SMILE-2+におけるMeVガンマ線天体検出感度

    吉川, 慶, 谷森, 達, 高田, 淳史, 水村, 好貴, 池田, 智法, 竹村, 泰斗, 中村, 優太, 小野坂, 健, 齋藤, 要, 阿部, 光, 荻尾, 真吾, 津田, 雅弥, 吉田, 有良, 窪, 秀利, 黒澤, 俊介, 身内, 賢太朗, 澤野, 達哉, 濱口, 健二, YOSHIKAWA, Kei, TANIMORI, Toru, TAKADA, Atsushi, MIZUMURA, Yoshitaka, IKEDA, Tomonori, TAKEMURA, Taito, NAKAMURA, Yuta, ONOZAKA, Ken, SAITO, Kaname, ABE, Mitsuru, OGIO, Shingo, TSUDA, Masaya, YOSHIDA, Yura, KUBO, Hidetoshi, KUROSAWA, Shunsuke, MIUCHI, Kentaro, SAWANO, Tatsuya, HAMAGUCHI, Kenji 大気球シンポジウム: 2020年度 = Balloon Symposium: 2020 2020-11

    大気球シンポジウム 2020年度(2020年11月5-6日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県

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  • 自宅での望遠鏡を用いた月観察学習の試み

    縣 秀彦, 瀧澤 輝佳 天文教育 32 (5), 4-16, 2020-09-25

    ...小学校における天文教育の課題解決を目的に、児童一人一人が天体望遠鏡を持ち帰り、各自が自宅にて学習可能かを公立小学校において調査した。小学 6 年理科の単元「月と太陽」において「月の表面には何があるか」を課題として、3 クラスの児童が自宅で国立天文台望遠鏡キットを用いて月の観察を行った。その結果、児童全員が自宅にて同キットを用いて月を観察することができた。...

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  • 「2019年度最優秀発表賞受賞論文」太陽系外縁天体の衛星形成と潮汐進化

    荒川 創太, 兵頭 龍樹, 庄司 大悟, 玄田 英典 日本惑星科学会誌遊星人 29 (3), 104-114, 2020-09-25

    ...<p>直径1,000 km以上の太陽系外縁天体は現在6つ発見されており,近年の観測から,これらの大型の外縁天体は衛星を持つことが明らかになった.我々は,巨大衝突とその後の潮汐進化によってこれらの衛星系が形成されたと考え,巨大衝突と潮汐軌道進化の数値計算によって観測と整合的な衛星系が形成される条件を調べている.本稿では,外縁天体の形成・集積機構と1,000 kmサイズの外縁天体の熱史の関係,巨大衝突による...

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  • みんなでふたたび木星へ,そして氷衛星へ その5〜ガニメデレーザ高度計G A L Aで測る 氷の世界と地下の海〜

    塩谷 圭吾, 木村 淳, 小林 正規, 荒木 博志, 野田 寛大, 並木 則行, 押上 祥子, 石橋 高, 東原 和幸, 齋藤 義文, フスマン ハウケ, GALAチーム 日本惑星科学会誌遊星人 29 (3), 153-170, 2020-09-25

    ...<p>表面を氷に覆われた「氷天体」.その代表格である木星氷衛星において,内部に海が存在する 可能性をガリレオ探査機が示唆してから約20年 − 欧州宇宙機関(ESA)が主導する木星氷衛星探査機 (JUICE)は,2022年の打ち上げに向けてその開発が進められている.JUICEは2029年に木星系に到達し, エウロパ,カリストのフライバイ観測,およびガニメデでは極周回軌道からの詳細観測を行う予定である....

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  • 小中学生における天体の大きさおよび空間認識の変化を促す授業実践 : 部分日食観察会の事例をもとに

    宮国, 泰史, 前野, 昌弘, 福本, 晃造, 杉尾, 幸司, Miyaguni, Yasushi, Maeno, Masahiro, Fukumoto, Kozo, Sugio, Koji 琉球大学教育学部紀要=Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus (97) 91-98, 2020-09

    ...調査の結果、参加した小中学生の太陽・月・地球の相対的な大きさおよび距離の認識には非常に幅があり、多くの児童・生徒は、天体レベルでの大きさや空間概念を十分に獲得していないことが明らかになった。しかし、本実践後には、太陽・月・地球の空間認識概念の伸長を示す記述内容が多くの参加者の感想から得られ、本実践に一定の効果が認められた。...

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