森田, 健太郎, Morita, Kentaro
経済学季報
60
(2),
149-171,
2011-02-20
...本稿は,唐宋代に行われた両広地域(嶺南)に流落した人々の救済事業について,その実施背景を嶺南支配体制の特性から検討するものである.唐代の孔戣・盧鈞による救済事業は貞元年間(785~805)における落南者の急増が背景にあった.その落南者急増は,8世紀における唐の北方における権威低下,一方の江南開発や南海交易の発展という国内外状勢の諸変化を背景とした嶺南の実効支配化を進めたい唐の事清が絡んでいた.宋代は...
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