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検索結果 1,077 件

  • 診断に難渋したAFP産生早期胃癌肝転移を異時性に治癒切除した1例

    河瀬 信, 金城 洋介, 原田 和, 河端 悠介, 神頭 聡, 中村 友哉, 山浦 忠能, 小河 靖昌, 竹井 雄介, 黒田 暢一 日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 125-135, 2024-03-01

    ...膵管内乳頭粘液性腫瘍に対し経過観察していた.腹部CTで肝S4に占居性病変を指摘され,EOB-MRIにて肝細胞癌に類似した所見があった.血清AFP,PIVKA-IIの上昇を認めたため,原発性肝細胞癌の診断で肝S4部分切除を施行した.病理所見は大部分が腺癌であり,免疫染色検査から肝細胞癌は否定され,胆管細胞癌の診断となった.術後5か月の時点で血清AFP,PIVKA-IIの再上昇を来し,上部消化管内視鏡検査にて胃角部小彎...

    DOI Web Site 参考文献28件

  • 胃神経内分泌腫瘍を合併した多腺性自己免疫症候群3型の1例

    岡田 泰行, 岡本 耕一, 谷 直也, 和田 浩典, 川口 智之, 野田 和克, 宮本 佳彦, 春藤 譲治, 上原 久典, 高山 哲治 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (3), 259-265, 2024

    ...<p>1型糖尿病を有する66歳女性.EGDで胃体中部小彎に約5mm大の神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)G1を認めた.また,胃体部粘膜の著明な萎縮を有し,抗胃壁細胞抗体と抗内因子抗体がともに陽性で,かつ血中ガストリンが著明高値であることから,自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis:AIG)と診断した.さらに,慢性甲状腺炎と1型糖尿病の合併を認め,多腺性自己免疫症候群...

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  • 進行するふらつきにて診断された胃癌癌性髄膜炎の 1 例

    姉川 剛, 西田 良介, 園田 英人 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (6), 421-425, 2023-11-30

    ...胃角部小弯に約半周性の 3 型進行胃癌を認め, 手術目的に当科紹介となった。術前検査にて非切除因子は認めなかったが, CEA:118, CA19-9: 1149と腫瘍マーカーは異常高値であった。当科初診 3 週後の手術予定とするも, ふらつきの改善なく当科緊急入院。頭部造影MRIにて癌性髄膜炎の診断に至り, 2 週後に死亡した。...

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  • W‐ED<sup>®</sup>チューブを用いた在宅栄養管理および外来化学療法後に胃切除を施行した幽門狭窄を伴う胃癌の1例

    平川 雄太, 溝口 資夫, 白尾 貞樹, 尾本 至, 牧角 寛郎, 奥村 浩 外科と代謝・栄養 57 (5), 172-176, 2023-10-15

    ...<p> 症例は67歳男性,上腹部痛,体重減少を主訴に精査し,小彎中心に胃上下部に広がる進行胃癌(cT4aN1M0stageIIIA)と診断された.審査腹腔鏡により腹膜播種のないことを確認後,原発巣の縮小を目的として,術前化学療法(S‐1+オキサリプラチン)を開始した.腫瘍による幽門狭窄で経口摂取困難であったため,EDチューブを空腸に留置し経管栄養を行った.1コース終了後に嘔吐がみられ,画像上増悪所見...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 心臓血管手術中の経食道心エコーにより消化管出血を来した6例

    井上 理紗, 高田 善章, 奥迫 諒, 清水 春菜, 江村 尚悟, 呉 晟名, 片山 桂次郎, 髙崎 泰一, 黒崎 達也, 児玉 裕司, 佐藤 克敏, 髙橋 信也 Cardiovascular Anesthesia 27 (1), 87-92, 2023-09-01

    ...出血部位は食道壁や胃噴門部小弯側が多かったが,出血の程度や損傷が発覚するタイミングは様々であった。心臓血管手術中のTEEでの観察は稀に出血の原因となる。特に心臓血管手術では体外循環のためのヘパリン化や術後抗凝固療法といった出血を助長する因子が多い。機械的損傷の発見が遅れると思いがけない大出血になり,循環の乱れや凝固系の破綻に繋がり得るので注意が必要である。...

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  • 高度漏斗胸を有する急性A型大動脈解離に対してL字切開アプローチによる弓部置換術を施行した1例

    藤本 智子, 土居 雄太, 橋野 朗, 梅末 正芳 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (2), 123-127, 2023-03-15

    ....搬送後経時的な神経学的症状の改善を認め,搬送3時間後の頭部CT検査で新たな梗塞および出血所見を認めなかったため,緊急手術を行う方針とした.高度漏斗胸に伴い心臓および大血管は左胸腔内に位置しており,胸骨正中切開および左第5肋間開胸によるL字切開でアプローチした.右大腿および右腋窩動脈送血,右房脱血で人工心肺を確立し,中等度低体温循環停止,選択的脳灌流併用下に手術を施行した.腕頭動脈-左総頸動脈間の小弯側...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 胃粘膜下腫瘍に対する内視鏡的胃全層切除術の実際(動画付き)

    大木 亜津子, 竹内 弘久, 阿部 展次 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (7), 1246-1254, 2023

    ...delleを有さない腫瘍径3cm以下の管腔内発育型SMTとしている.適応となる腫瘍の局在は,ESDの基本的な内視鏡の取り回しが可能な部位であれば技術的には可能であるが,胃壁に全層欠損(穿孔)が起こった後に,胃内腔から見ると漿膜外で裏打ち組織となる胃周囲間膜(大網や小網)のない部位では胃内から腹腔内へ脱気されてしまい,胃内の送気状態が維持できず視野確保困難となる.胃周囲間膜の裏打ちがある部位,すなわち小彎側...

    DOI 医中誌

  • 胃ランタン沈着症に合併した同時多発早期胃癌に対しESDを行った1例

    小笠原 佑記, 沖 裕昌, 山田 高義, 中嶋 絢子, 耕崎 拓大, 谷内 恵介, 内田 一茂 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (10), 2187-2193, 2023

    ...<p>症例は65歳男性.維持透析中で炭酸ランタンを内服していた.紹介元のEGDにて胃体下部小彎前壁に発赤調の陥凹病変(病変1)を認め,当院のEGDにて近傍に別病変(病変2)を検出した.背景粘膜はランタン沈着症の診断であった.Proton pump inhibitor内服とランタン休薬により,白色光観察では粘膜の粗造な変化は軽減し,Narrow Band Imaging(NBI)観察では胃癌病変が強調...

    DOI 医中誌

  • 胃壁内に転移した胃リンパ球浸潤癌の1例

    吉岡 尚子, 豊田 和宏, 坂下 吉弘, 小林 弘典, 宮本 勝也, 谷山 清己 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 579-583, 2023

    ...<p>症例は70歳,男性.動悸,ふらつき,黒色便を主訴に受診し,上部消化管内視鏡検査で胃体上部大彎後壁に3型進行癌を,胃体中部前壁に0-IIc型胃癌を認めた.さらに,胃体中部小彎後壁に粘膜下腫瘍様の病変を認め,リンパ節による壁外性圧排の可能性が疑われた.多発胃癌に対し,胃全摘・D2+No.10リンパ節郭清,脾臓・胆囊摘出術を施行した.病理組織診断では3型病変と0-IIc型病変ともに胃リンパ球浸潤癌で...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • ESD後7年目に多発リンパ節転移,骨転移を来した組織混合型早期胃癌の1例

    矢山 貴之, 岩崎 丈紘, 内多 訓久, 藤井 翔平, 窪田 綾子, 大家 力矢, 小島 康司, 岡崎 三千代, 賴田 顕辞 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (6), 1117-1122, 2023

    ...<p>患者は46歳,女性.健康診断で上部消化管内視鏡を行い,<i>Helicobacter pylori</i>感染に加え,胃体中部小彎に0-Ⅱc病変を指摘され,組織生検でsig,早期胃癌の診断で当院に紹介となった.精査の結果ESDの適応拡大病変(現在のガイドラインでは絶対適応病変)であり2013年10月にESDを施行した.病理組織ではサイズは10mm,組織型はsig>tub2,深達度はM,pUL0...

    DOI 医中誌

  • ESDにより完全切除が得られたAFP産生早期胃癌の1例

    長 知徳, 向笠 道太, 福永 秀平, 中根 智幸, 永田 務, 大内 彬弘, 秋葉 純, 竹田津 英稔, 岡部 義信, 光山 慶一 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (8), 1322-1326, 2023

    ...<p>症例は78歳,男性.EGDで,胃前庭部小彎に15mm大の陥凹性病変を認め,生検で高分化型腺癌の診断となった.明らかな遠隔転移を認めず,ESDを施行した.病理組織学的検査では,深達度は粘膜内,切除断端陰性で脈管侵襲はみられず内視鏡的完全切除となったが,病変は淡明な胞体を有する細胞で構成されており,免疫染色でAFP,Glypican-3,SALL4陽性であり,AFP産生胃癌と診断された.治療後,5...

    DOI 医中誌

  • 84歳で発症したCタイプの大網小網裂孔網囊ヘルニアの1例

    吉田 道彦, 鳥越 陸矢, 水本 拓也, 平田 建郎, 辻村 敏明, 上野 公彦 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 653-658, 2023

    ...<p>症例は84歳,女性.上腹部痛と嘔吐を主訴に救急外来を紹介受診.腹部単純X線にて左外側へ圧排される胃泡と胃小彎側領域に拡張した小腸を認め,単純CTでは胃と肝臓に囲まれた領域に,niveauを形成する小腸を認めた.網囊ヘルニアによる絞扼性イレウスが疑われ,同日緊急手術を施行した.拡張した小腸は小網の異常裂孔をヘルニア門とし,胃の背側から腹腔へ向かって脱出し絞扼されていた.小網を切開し小腸の絞扼を解除...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 木曽馬における初の<i>Halicephalobus gingivalis</I> 感染症例

    綱 亜莉沙, 池田 光宏, 倉田 渚, 住吉 俊亮, 松村 有祐, 木庭 猟達, 近藤 広孝, 渋谷 久 日本獣医師会雑誌 76 (11), e309-e312, 2023

    ...<p>関東圏にて飼育されていた17歳齢,去勢雄の木曽馬が活力低下,食欲廃絶,及び四肢強直や眼球振盪などの神経症状を呈し,起立不能となって死亡した.剖検時,両側腎臓,及び胃小弯部に灰白色結節が認められた.病理組織学的に,脳,両側腎臓,及び胃において,多巣性かつ無秩序に分布した肉芽腫性炎が認められた.いずれの病変内においても,ラブディティス型の食道を有する幅約20μmの線虫が多数混在していた.線虫の形態学的特徴...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 骨化成分を伴った高度石灰化胃GISTの1例

    小山 旅人, 松本 敏文, 長谷川 巧, 甲斐 成一郎, 川中 博文, 中園 裕一, 猪股 雅史 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1454-1458, 2023

    ...<p>石灰化を伴う胃GISTの報告は散見されるが,骨化成分を伴った胃GISTの報告は少なく比較的稀であると言える.症例は77歳,女性.健診の胸部X線検査で上腹部の異常陰影を指摘され,精査で胃小彎の石灰化腫瘤を認め生検の結果,GISTの診断となり手術目的に外科紹介となった.腹腔鏡下胃局所切除術で腫瘍を摘出し,病理組織検査では高度石灰化を示し一部骨化変性も認めるGISTの診断であった.GISTが石灰化あるいは...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 完全内臓逆位症における早期胃癌に対しESDを施行した1例

    齋田 将之, 関 英一郎, 丹羽 浩一郎, 呉 一眞, 柴田 將, 加賀 浩之 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (5), 442-447, 2023

    ...<p>症例は88歳男性.若年期に完全内臓逆位を指摘されていた.上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎後壁に20mm大の0-Ⅱc型早期胃癌を疑う病変を認めた.左側臥位では病変の存在する前庭部の伸展が不良であったため,右側臥位で再度内視鏡検査を行った.右側臥位では左側臥位と比べ前庭部の伸展は保たれていた.しかし,右側臥位では通常と異なる術者姿勢と周辺機器配置を要し,ESDにおける繊細な内視鏡操作は困難であることが...

    DOI 医中誌

  • 内視鏡操作が困難なupside down stomachを呈する食道裂孔ヘルニアに対して外科的修復術後にESDを施行した早期胃癌の1例

    毛利 州秀, 山口 和久, 永嶋 裕司, 三浦 富宏, 大司 俊郎, 五十嵐 良典 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (6), 1110-1116, 2023

    ...<p>症例は83歳女性.胸焼け症状と胸部圧迫感精査目的に行った上部消化管内視鏡検査で胃角部小彎に10mm大の0-Ⅱa病変の早期胃癌を認めた.内視鏡的治療の適応であったが,upside down stomachを伴うⅣ型食道裂孔ヘルニアのためにスコープ操作が非常に困難であった.高齢であり侵襲度を抑えるために外科と協議の上,外科的に食道裂孔ヘルニア修復術を行った後にESDを施行し早期胃癌を治療しえた.高齢者...

    DOI 医中誌

  • 施設内視鏡検診で経験した敷石状胃粘膜を呈した15例―喫煙との関連と3例のX線写真の呈示―

    小嶋 伸夫, 松浦 隆志, 石本 裕二, 北川 晋二 日本消化器がん検診学会雑誌 61 (4), 491-497, 2023

    ...敷石状粘膜は, 体部小弯に多く, 大きさは中から小結節, 空気量の差で描出に違いが見られた。同所見の認識が拾い上げに重要と考えられた。</p><p>胃X線検査が3例に施行されていたが, その所見は軽微であり今後の課題と思われた。</p><p>従来同所見はPPIの関与のみが注目されてきたが, 今回の検討で, 喫煙がより重要な関係を有している可能性が考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • Nivolumab併用化学療法により膵頭十二指腸切除を回避できた進行胃癌の1例

    迫川 賢士, 澤田 絋幸, 徳永 真和, 家護谷 泰秀, 平田 雄三 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 884-891, 2023

    ...<p>症例は75歳,男性.心窩部痛精査の上部消化管内視鏡検査で胃角部小弯に3型胃癌を認め,当科紹介となった.CTで遠隔転移を認めず,cT4aN1M0,cStage IIIの診断で切除を試みたが,腫瘍は膵頭部に直接浸潤しており,膵頭十二指腸切除(以下,PD)以外にR0切除は困難と考え,切除を断念した(cT4b(膵)N1M0,cStage IVA).術前化学療法を行う方針とし,capecitabine+...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 酢酸亜鉛起因性胃粘膜傷害の1例

    岩室 雅也, 河野 吉泰, 田中 健大, 濱田 健太, 神崎 洋光, 川野 誠司, 河原 祥朗, 岡田 裕之 日本消化器病学会雑誌 119 (9), 853-857, 2022-09-10

    ...<p>82歳男性.食後の胃もたれを主訴に上部消化管内視鏡検査を実施.胃体部小彎に白苔付着をともなうびらんと周囲に発赤を認め,生検で中分化管状腺癌が疑われたため当院紹介となった.初回より3週間後の内視鏡検査では,体部小彎の異なる位置に白苔付着をともなうびらんを認め,生検では非腫瘍であった.酢酸亜鉛起因性胃粘膜傷害を疑い,同薬剤の内服を中止したところ,胃粘膜傷害は改善した.</p>...

    DOI PubMed 医中誌

  • 術前化学療法が奏効したStage IV胃小細胞型神経内分泌癌の1例

    遠藤 幸丈, 小野山 裕彦, 車 清悟, 糸原 孟則, 山本 健人, 坂井 昇道, 西澤 恭子 日本消化器外科学会雑誌 55 (8), 491-500, 2022-08-01

    ...<p>胃小細胞型神経内分泌癌は極めてまれであるが悪性度が高い.Stage IV症例に化学療法後手術を行い,良好な治療効果を得た症例を経験した.症例は74歳の男性で,胃内視鏡検査で胃体中部から前庭部の小彎後壁にType 2腫瘍があり病理組織学的免疫染色検査ではLCA(–),synaptophysin(+),CD56(+),chromogranin A(–)であり,増殖動態評価(Ki-67指数/核分裂指数...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 特異な発症機序が推察された衝心性脚気の1例

    佐々木 航人, 肥田 頼彦, 菊池 彩加, 下田 祐大, 森野 禎浩 心臓 54 (6), 699-705, 2022-06-15

    ...急性循環不全,肺高血圧症と診断した.直ちに治療を開始したが,改善に乏しい状態が持続した.同日中に,以前の外来で検査されたビタミンB1の異常低値が判明し,衝心性脚気の診断でフルスルチアミン10 mgを静注したところ,速やかにショックおよびアシデミアが改善した.その後,ビタミンB1製剤の内服を継続することで,全身状態の増悪なく経過し,第19病日に独歩退院した.退院前に上部消化管内視鏡検査を施行し,胃幽門部小弯側...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡内視鏡合同手術で切除しえた短期間で形態が変化した残胃hamartomatous inverted polypの1例

    黨 和夫, 白石 斗士雄, 大坪 一浩, 片山 宏己, 大石 海道, 田上 幸憲, 髙村 祐磨, 和田 英雄, 山口 太輔, 内藤 愼二 日本消化器外科学会雑誌 55 (6), 367-376, 2022-06-01

    ...<p>症例は64歳の男性で,タール便を主訴に来院された.十二指腸潰瘍に対し40年前に幽門側胃切除術の既往があった.CTで残胃内に血性内容物が疑われ緊急上部内視鏡検査を施行したところ,残胃の体上部小彎前壁に隆起性病変を認めた.頂部の潰瘍より出血を認め,ソフト凝固で止血した.後日施行した超音波内視鏡検査で,同病変は腫瘤内に低エコー領域を有する粘膜下腫瘍の形態を呈しており,gastrointestinal...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 大動脈縮窄に対する小児期subclavian flap法修復術後の大動脈瘤:成人期の再手術2例

    前田 登史, 藤原 慶一, 吉澤 康祐, 森 おと姫, 坂﨑 尚徳 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (2), 140-144, 2022-05-01

    ...を2例経験した.症例1は,26歳男性で,3歳時にCoAに対してSCF法での修復術を施行した.経過観察中にSCF部の遠位に紡錘状の大動脈瘤を認めた.胸骨正中切開,超低体温循環停止,逆行性脳灌流下に人工血管置換術を行った.瘤はSCF部自体で,中膜嚢胞壊死を認めた.術後15年,再発はなく経過良好である.症例2は,34歳女性で,6歳時にCoAに対してSCF法での修復術を施行した.経過観察中にSCF部の遠位小弯側...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • ステントグラフト内挿術における合併症の予防と治療:逆行性A型大動脈解離

    内田 敬二, 安田 章沢, 長 知樹, 小林 由幸, 松本 淳, 森 佳織, 池松 真人, 原田 祐輔, 町田 大輔, 鈴木 伸一 日本血管外科学会雑誌 31 (2), 51-56, 2022-04-14

    ...retrograde type A aortic dissection)とは大動脈弓部,下行大動脈に挿入したステントグラフトによる内膜損傷が発生し,新たな解離が逆行性に上行大動脈に及んだ状態である.TEVARの適応が拡大している現在,発生頻度は1–2%と低いものの,その死亡率は30–40%と高く,重要な問題となっている.ステントグラフト中枢側のベアステントの存在,オーバーサイズ,タッチアップバルーン拡張,留置部小弯側...

    DOI 医中誌

  • 集学的治療により長期生存を得ているAFP産生進行胃癌の1例

    古澤 慎也, 清水 尚, 山口 亜梨紗, 吉田 知典, 矢内 充洋, 宮前 洋平, 黒崎 亮, 宮崎 達也, 井出 宗則, 佐伯 浩司, 調 憲 日本消化器外科学会雑誌 55 (3), 156-164, 2022-03-01

    ...<p>症例は72歳の女性で,肝S6転移を伴う胃体上部小彎の胃癌でSOX療法を開始した.3コース後のCTでpartial response(以下,PRと略記)と判断し,胃全摘,D2(-10),肝S6部分切除,ルーワイ法再建術を施行(病理:ypT3,ypN1,ypM1,ypStage IV),術後SOX 3コース,S-1 2コースを施行した.術後1年のCTで肝S4,S7転移が出現,Nab-PTX+Rmab...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 乳腺小葉癌と多発びまん性胃癌の病歴から臨床的に遺伝性びまん性胃癌が疑われた1例

    植竹 優香, 小島 成浩, 小川 史洋, 小島 なるみ, 森 美鈴, 矢島 和人, 金 達浩 日本消化器外科学会雑誌 55 (2), 73-81, 2022-02-01

    ...<p>遺伝性びまん性胃癌は,胃印環細胞癌と乳腺小葉癌を高率発症することを特徴とした常染色体優性遺伝の疾患である.今回,多発びまん性胃癌と乳腺小葉癌の既往から遺伝性びまん性胃癌を疑った症例を経験した.症例は77歳の女性で,45歳時に乳癌の手術歴がある.上部内視鏡検査で幽門前庭部から体中部小彎に多発する褪色調小陥凹を認め,生検で低分化腺癌の診断となり,多発早期胃癌の診断で胃全摘術を施行した.再建時に空腸...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 孤立性単独脳転移を契機に発見された多発胃癌の1治験例

    福島 涼介, 清水 尚, 山口 亜梨紗, 吉田 知典, 矢内 充洋, 宮前 洋平, 黒崎 亮, 宮崎 達也, 井出 宗則, 佐伯 浩司, 調 憲 日本消化器外科学会雑誌 55 (2), 82-90, 2022-02-01

    ...<p>孤立性単独脳転移を契機に発見された多発胃癌の1治験例を報告する.症例は69歳の男性で,健忘,失書,失語を主訴に紹介医を受診,頭部MRIで左頭頂葉に30 mm大の多房性腫瘍を認め,当院に転送された.胸腹骨盤CTで異常なかったが,CEAおよびCA19-9が著明に上昇していた.上部消化管内視鏡検査で多発胃癌(①体上部小彎0-IIc+IIa type,cT1a,②前庭部前壁0-IIc like advanced...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • 食道裂孔ヘルニア囊内に発生した胃穿孔に対して腹腔鏡下手術を施行した1 例

    藤瀬 悠太, 西牟田 雅人, 荒木 政人, 若田 幸樹, 濱田 聖暁, 渋谷 亜矢子, 橋本 慎太郎, 大関 圭祐 日本腹部救急医学会雑誌 42 (1), 41-45, 2022-01-31

    ...吐血を主訴に前医に救急搬送され,上部消化管内視鏡検査で胃体上部小弯の潰瘍性病変から出血を認めた。当院に紹介搬送となり,内視鏡的止血術が計画されたが,観察時点で穿孔が疑われたためただちにCT 検査を施行した。CT 検査でupside down stomach を呈した胃の大部分が食道裂孔ヘルニア囊内に陥入しており,ヘルニア囊内に遊離ガス,液体貯留を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 新生児期に異所性動脈管絞扼を先行し,Fallot 四徴症心内修復術に達した Cornelia de Lange 症候群の1例

    田中 啓輔, 片山 雄三, 磯部 将, 川田 幸太, 布井 啓雄, 原 真範, 益原 大志, 塩野 則次, 藤井 毅郎, 渡邉 善則 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (1), 1-5, 2022-01-15

    ...<p>症例は1歳7カ月女児.在胎36週6日,体重1,351 gで出生.Cornelia de Lange症候群・Fallot四徴症の診断に加え,大動脈弓小弯側から主肺動脈へのシャント血流が確認され,異所性動脈管開存と診断.頭部超音波検査で前大脳動脈の拡張期血流の途絶と逆行性血流を呈することから,異所性動脈管による盗血現象と診断し,日齢25で外科治療介入.手術は胸骨正中切開でアプローチし,シャント血管...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • Wound retractorの二重装着が有用であった毛髪胃石の1例

    鈴木 博也, 絹田 俊爾, 産本 陽平, 林 孝朗, 白根 和樹, 萩尾 浩太郎 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1036-1040, 2022

    ...<p>症例は18歳,女性.腹痛,嘔吐,腹部腫瘤を主訴に受診した.採血でHb 7.7g/dLと貧血を認めた.腹部CTで胃内に不均一な含気を伴う巨大な腫瘤と胃角部小彎側に潰瘍性病変を認めた.上部消化管内視鏡検査で胃内に巨大な毛髪塊を認めた.内視鏡的摘出は困難であり,毛髪胃石,胃潰瘍の術前診断で外科的摘出の方針とした.Wound retractor Sサイズを臍に装着し,Sサイズの中を通してXSサイズを胃内...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 悪性腫瘍治療歴のある生体肝移植ドナー3例の経験

    平田 雄大, 眞田 幸弘, 大西 康晴, 岡田 憲樹, 堀内 俊男, 大豆生田 尚彦, 佐久間 康成, 佐田 尚宏 移植 57 (Supplement), s380_1-s380_1, 2022

    ...術前精査で早期胃癌を指摘され(胃体中部小彎、0-Ⅱc, sm1, sig, 32mm)、胃癌根治術を先行し生体肝移植ドナー手術を同日に施行した。病理所見はpT1(M)N0M0、pStageⅠA。術後20年、ドナー、レシピエントの経過は良好。</p><p>症例2:54歳、男性(レシピエント:孫娘、8歳、BA、PELD score 0)。...

    DOI 医中誌

  • 直腸癌術後の横行結腸人工肛門再造設術後に発症した小網裂孔ヘルニアの1例

    安井 友梨奈, 小郷 泰一, 長野 裕人, 加藤 俊介, 入江 工, 井ノ口 幹人 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1817-1821, 2022

    ...<p>症例は89歳,女性.2~3カ月前からの胃部不快感を主訴に当院を紹介受診した.既往に直腸癌(腹腔鏡補助下腹会陰式直腸切断術),単孔式S状結腸人工肛門穿孔(腹腔鏡補助下単孔式横行結腸人工肛門再造設術)がある.造影CTでは胃小彎側腹側に拡張腸管と集簇血管を認め,内ヘルニアの診断で胃管減圧の上緊急手術を施行した.小網に約5cmの異常裂孔があり,小腸が裂孔背側から腹側に向かって嵌頓していた.腸管壊死は認...

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  • 自己免疫性胃炎に合併した早期胃癌の3例

    久保 公利, 渡辺 亮介, 東野 真幸, 津田 桃子, 加藤 元嗣, 木村 伯子 道南医学会ジャーナル 5 (1), 70-76, 2022

    ...【症例2】73歳、女性【主訴】なし【現病歴】スクリーニングのEGD で体下部小弯に0-Ⅰ病変を認め、早期胃癌の診断で当科を紹介受診した。また受診前にH.pylori 現感染の診断で除菌治療が行われた。【経過】ESD を施行し、病理組織学的に早期胃癌(adenocarcinoma,tub1>tub2)で治癒切除であった。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡補助下幽門側胃切除を行った血管走行破格を伴う胃癌の1例

    仲吉 朝基, 吉岡 佑一郎, 谷本 芽弘理, 金沢 孝満 日本臨床外科学会雑誌 83 (3), 510-513, 2022

    ...<p>症例は37歳,男性.嘔吐,上腹部痛を自覚し当院を受診.上部消化管内視鏡検査にて胃角部小彎に0-II c病変を認め,生検にて胃癌の診断となった.術前に施行した造影CTにて腹腔動脈の血管走行に破格が認められた.腹腔動脈の分岐様式を分類したAdachi分類では本症例はVI型であり,左胃動脈と脾動脈が共通幹を形成し,総肝動脈が欠損する非常に稀な型であった.血管走行の正確な把握は安全な手術に不可欠である...

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  • 腹腔鏡下幽門側胃切除時に左門脈を認めた胃癌の1例

    貝羽 義浩, 八巻 英郎, 山谷 英之, 三浦 佑一, 高山 純 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 871-874, 2022

    ...<p>症例は59歳,女性.健診で胃の異常を指摘され,前医を受診した.上部内視鏡検査で,胃体下部大彎に30mm大のIIc病変を認め,生検でgroup V (por+sig)のため手術目的に当科を紹介され,入院となった.手術は腹腔鏡下幽門側胃切除,D1郭清を行った.小網切離時に,肝胃間膜内に肝外側区域に流入する太い静脈を認めた.この静脈は胃小彎の血流を集め,肝胃間膜内を走行し,肝付着部に流入しており,いわゆる...

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  • 短期間で著明な形態的変化を内視鏡的に観察しえた胃癌の1例

    佐々木 耕, 長島 一哲, 木村 太一, 加藤 茜, 江上 太基, 伊藤 淳, 多谷 容子, 中積 宏之, 馬場 麗, 加藤 貴司 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (1), 37-42, 2022

    ...<p>症例は,70歳代男性.喉頭癌,肺癌の術前スクリーニング目的に当科紹介となった.EGDにて,胃体上部小彎に20mm大の0-Ⅱa+Ⅱc型胃癌を認めた.諸検査から胃癌cT1N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌,肺癌が予後規定因子と判断し両病変の外科治療を先行した.術後検体では,喉頭癌,および喉頭癌肺転移の病理診断となった.3カ月後,貧血が進行したため,EGDを再試行した結果,胃癌は50mm大...

    DOI 医中誌

  • 術前docetaxel+oxaliplatin+S-1療法により組織学的完全奏効を得た進行胃癌の1例

    宮原 智, 西川 和宏, 浜川 卓也, 俊山 礼志, 三代 雅明, 高橋 佑典, 三宅 正和, 宮本 敦史, 加藤 健志, 平尾 素宏 日本外科系連合学会誌 47 (4), 525-533, 2022

    ...<p>今回,われわれは術前DOS療法にて組織学的完全奏効が得られた進行胃癌の症例を経験したので報告する.症例は60歳の男性で,胃体上部小彎に2型病変を認め,生検結果は低分化型腺癌であった.CT検査では,No.1,3a,7に複数個,最大径30mmの腫大リンパ節を認め,審査腹腔鏡にて胃癌,cT3N2M0,cStage Ⅲと診断した.Bulkyリンパ節転移を伴う胃癌のため術前化学療法の方針とし,docetaxel...

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  • 非還納性upside down stomachを呈した進行胃癌の1例

    八尋 光晴, 島村 隆浩, 神谷 欣志, 白川 元昭 日本外科系連合学会誌 47 (5), 636-642, 2022

    ...<p>症例は83歳女性,食思不振・嘔気の精査目的の上部消化管内視鏡検査で,胃体部小彎の亜全周性3型病変を認めた.腹部造影CT検査で胃壁肥厚と全胃が軸捻転を伴いながら縦隔内に高度に脱出したupside down stomach(UDS)を呈していた.術前精査では腫瘍短径は食道裂孔ヘルニア門径よりも大きく,食道裂孔ヘルニア内に嵌まり込み非還納性となったUDSに合併した胃癌と診断して開腹幽門側胃切除術および...

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  • 4年以上の無再発生存が得られた多嚢胞性腹膜中皮腫の3例

    今神 透, 塩見 一徳, 安 炳九, 高尾 信行, 水本 明良, 米村 豊 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 152-157, 2022

    ...</p><p>症例3は53歳,女性.胃小彎側の嚢胞性病変の経過観察中に嚢胞の破裂を認め,腹膜偽粘液腫が疑われ当院を紹介受診.審査腹腔鏡を施行し,多嚢胞性腹膜中皮腫と病理診断した.腹膜切除と温熱化学療法を施行し,術後4年無再発生存中である....

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  • 胃原発胎児消化管類似癌の1例

    本郷 悠太, 北原 弘恵, 吉村 昌記, 唐澤 幸彦, 岩谷 舞, 織井 崇 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1277-1282, 2022

    ...<p>胃原発の胎児消化管類似癌(adenocarcinoma with enteroblastic differentiation)は,胃癌取扱い規約では悪性上皮性腫瘍の特殊型に分類され,稀な疾患である.症例は80歳,男性.胃穹窿部後壁に2型病変および幽門前庭部小彎側に0-II a病変を認め,生検にて2型病変はtub2 > tub1,0-IIa病変はtub1と診断されたため,胃全摘術を施行した.病理組織検査...

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  • 診断に苦慮した腹痛で発症した異所性巨大褐色細胞腫の1例

    杉山 宏和, 田上 修司, 河村 史朗 日本腹部救急医学会雑誌 41 (7), 571-574, 2021-11-30

    ...小弯に10cm大の腫瘤を認め可及的に切除し,最終診断は褐色細胞腫であった。術前および術中に,高熱や高血圧,多汗といった典型的な症状を認めず診断に苦慮した。術後経過は順調で術後経過2年間の経過観察で明らかな再発を認めていない。褐色細胞腫の異所性発生は,全体の約10%で腹部大動脈周囲に多い。遠隔転移がない場合には,外科的切除が第一選択になる。...

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  • 上部消化管内視鏡にて小網梗塞を示唆する所見を認めた2例

    清水 実, 藤川 智章, 岩渕 省吾 日本消化器病学会雑誌 118 (11), 1055-1062, 2021-11-10

    ...<p>内視鏡的に小網梗塞を示唆する所見を認めた2症例を経験した.両症例ともに胃角部小彎側に粘膜下腫瘍様の隆起を認め,また症例1でのみ隆起部に限局する強い圧痛を認めた.小網梗塞と判断し,保存的加療で症状は徐々に消失した.小網梗塞は,時に腹膜刺激兆候をともなう腹痛を呈するものの,大半は保存的加療が可能な疾患であり,慎重かつ正確な診断が重要である.内視鏡所見が小網梗塞の診断の一助となる可能性があり,これを...

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  • 特発性胃壊死の1例

    山澤 海人, 柴 浩明, 柳垣 充, 飯田 智憲, 丹治 芳明, 萩原 慎, 佐久田 斉, 古川 良幸 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 427-430, 2021-09-30

    ...腹部CT検査で胃小弯の腹腔内遊離ガスおよび腹水,上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部の広範な壊死を認めた。特発性胃壊死・穿孔による汎発性腹膜炎の診断で緊急開腹手術を施行した。胃穹窿部から体部に広範な壊死所見を認めたが,全身状態が極めて不良なため,ドレナージ,経腸栄養目的の腸瘻造設を行った。術後9病日に下血を発症し,下部消化管内視鏡検査で上行結腸に露出血管を伴う広範な潰瘍を認め壊死を疑う所見であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹膜播種との鑑別を要した胃穿孔後の食物残渣による異物肉芽腫の1例

    赤澤 智之, 本田 晴康, 津澤 豊一, 林 誠一, 小平 日実子 日本腹部救急医学会雑誌 41 (5), 393-396, 2021-07-31

    ...内視鏡で胃体部小弯に巨大な潰瘍がみられ,CTで胃の腹側に腹腔内遊離ガスを伴う液体貯留を認めた。胃潰瘍穿孔による膿瘍形成を疑い,腹腔鏡下に穿孔部位の閉鎖,膿瘍ドレナージを予定した。術中,腹壁に白色の小結節が散在しており肉眼的に腹膜播種が疑われた。結節の生検を行ったところ食物残渣による異物肉芽腫であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 人間ドックにおける腹部超音波検査を契機に発見された管外発育型胃GISTの1例

    武藤 桃太郎, 栁川 伸幸, 佐藤 啓介 日本消化器がん検診学会雑誌 59 (4), 419-425, 2021-07-15

    ...2019年9月当院人間ドックでの腹部超音波検査で,膵体部腹側に胃に接した径38 mmの腫瘤を指摘され,胃X線検査で胃角部小弯側に粘膜下腫瘍様の隆起を認めた。CT検査で胃角部小弯側に造影効果が不均一で,内部に一部嚢胞成分を有する壁外性腫瘤を認め,上部消化管内視鏡検査で胃角部小弯側に径30 mmの粘膜下腫瘍を認めた。...

    DOI 医中誌

  • XP+Trastuzumab療法で完全寛解後にConversion Surgeryを 施行し得たHER2陽性StageⅣ切除不能進行胃癌の 1 例

    河原 慎之輔, 青山 徹, 村岡 枝里香, 奥田 尚子, 渥美 陽介, 風間 慶祐, 沼田 正勝, 玉川 洋, 湯川 寛夫, 利野 靖, 益田 宗孝, Kawahara Shinnosuke, Aoyama Toru, Muraoka Erika, Okuda Naoko, Atsumi Yosuke, Kazama Keisuke, Numata Masakatsu, Tamagawa Hiroshi, Yukawa Norio, Rino Yasushi, Masuda Munetaka 横浜医学 72 (1), 9-14, 2021-01-30

    ...症例は57歳男性.検診異常に対し施行した上部消化管内視鏡で胃癌が疑われ,当科紹介となった.精査の結果,上部消化管内視鏡で胃体中下部小弯に 2 型病変を認め,また腹部造影CTで胃病変と一塊となった多数のリンパ節腫大と腹部造影MRIで多発肝転移(S6,S7)を認めた.LM,Less,Type2,46㎜,pap-tub1-tub2,HER2 score3,cT4aN2(bulky N)H1(M1 HEP)...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 腹腔鏡下に診断し切除した小網神経鞘腫の1例

    多代 尚広, 清地 秀典, 杉本 尭, 藤原 幹夫, 桜井 孝規, 滝 吉郎, 河本 泉 日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1430-1434, 2021

    ...<p>非常に稀な小網神経鞘腫を腹腔鏡下に診断し切除した1症例を経験した.症例は59歳,女性.健診目的に施行されたFDG-PET検査にて,胃体部小彎に淡い取り込みを示す40mm大の腫瘤を指摘された.CTでは胃壁との境界は不明瞭であったが,超音波内視鏡検査では胃壁に近接するものの連続性を認めず,胃壁外病変である可能性があった.診断としてGISTを考え,FNAは播種の可能性を考慮し行わなかった.診断的治療目的...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 胃原発胎児消化管上皮類似癌の2例

    緒方 奈々恵, 田尻 健亮, 川本 祐輔, 内田 祐良, 堀尾 卓矢, 亀井 英樹 日本臨床外科学会雑誌 82 (4), 717-722, 2021

    ...</p><p>症例1:84歳,男性.前医でC型肝炎加療中にAFP上昇と食思不振が出現,精査で胃角部小彎後壁に2型病変を認め,胃癌の診断で幽門側胃切除術を施行した.病理では淡明でロゼット状の管状構造が目立つ中~低分化腺癌,AFP+/SALL4+であり,胎児消化管上皮類似癌と診断した.術後7カ月無再発生存を確認している....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • ニボルマブで完全奏効をみた高度リンパ節転移を伴う進行胃癌の1例

    佐井 佳世, 久保 尚士, 櫻井 克宣, 玉森 豊, 前田 清 日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1339-1343, 2021

    ...<p>症例は86歳の男性.心窩部不快感を主訴に近医を受診し,内視鏡検査で胃角部小彎に3型進行胃癌を指摘され,当院を受診した.諸検査で,cT3N2M0 Stage IIIと診断し,手術の方針とした.術中所見では肝門部リンパ節,総肝動脈リンパ節,左胃動脈リンパ節が累々と腫大しており,根治的切除を断念し,胃切除のみを行った.術後にTS-1を開始するも,術後10カ月目のCTで転移リンパ節の増大を認め,ラムシルマブ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • Epstein-Barr virus関連胃癌と一般型早期胃癌が併存した多発胃癌の1例

    長谷川 綾平, 名和 晋輔, 森 智子, 中島 俊和, 小島 真弓, 中澤 幸久, 西川 恵里 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (4), 401-406, 2021

    ...<p>EBV関連胃癌とEBV非関連の一般型早期胃癌との併存例を経験したので報告する.76歳男性.1カ月間ほど続く心窩部痛を主訴に当院を受診された.上部消化管内視鏡検査にて胃体上部小彎から後壁にかけて広範囲の3型腫瘍と胃前庭部前壁に0-Ⅱc病変を認めた.生検にて3型腫瘍からはリンパ球と形質細胞が高度浸潤した低分化腺癌を認め,0-Ⅱc病変からは一般型腺癌の診断が得られ胃全摘出術を施行した.両病変に対しEpstein-Barr...

    DOI 医中誌

  • 出血を繰り返し腹腔鏡下に切除した小網動静脈奇形の1例

    山家 豊, 末永 雅也, 宇田 裕聡, 竹田 直也, 片岡 政人, 市原 周, 竹田 伸 日本臨床外科学会雑誌 82 (2), 466-473, 2021

    ...<p>症例は30歳,女性.5カ月前に突然の腹痛を主訴に受診し,胃小彎側を主座とする非外傷性の腹腔内血腫と診断した.血腫は1カ月で消退傾向となり経過観察の方針とした.今回,同様の症状で受診し,腹腔内血腫の再発と診断して入院となった.腹部造影CTでは胃小彎側に高吸収域を伴う3cmの腫瘤性病変を認めたが,造影剤の血管外漏出像は認めず.腹部血管造影検査では血管病変は認めなかったが,右胃動脈は描出されなかった...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 胃X線検診でピロリ菌感染が疑われ,内視鏡検査で発見し得た若年者早期胃癌の1例

    東山 泰成, 田中 弘之, 春間 賢 日本消化器がん検診学会雑誌 58 (4), 364-369, 2020-07-15

    ...後日実施した内視鏡検査で,胃体上部小弯後壁に境界明瞭で発赤した陥凹性病変が認められ,胃生検にてGroup 5(印環細胞癌)の診断が得られ,0-IIc型早期胃癌の診断のもとに胃全摘術が施行された。術後診断は深達度Mの早期癌で,pStage IAであった。健康診断当日に,胃X線検査の結果からピロリ菌感染の可能性を説明し,感染の確認と内視鏡検査を勧奨したことが胃癌の早期発見と治療に奏功したと考えられる。...

    DOI

  • HER2陽性胃癌術後の単発肝転移に対してS-1+cisplatin+trastuzumab療法の後に腹腔鏡下肝部分切除を施行した1例

    常城 宇生, 湯浅 康弘, 牧 秀則, 竹内 大平, 松尾 祐太, 森 理, 江藤 祥平, 藤原 聡史, 富林 敦司, 藤井 義幸 日本消化器外科学会雑誌 53 (4), 313-320, 2020-04-01

    ...<p>症例は70歳の男性で,上部消化管内視鏡にて胃角部小彎に0-IIa+IIc型早期胃癌を指摘され,当科を紹介受診した.腹腔鏡下幽門側胃切除を施行し病理結果は以下であった〔pT1bN2M0,pStage IIA,HER2(IHC2+,FISH陽性)〕.術後経過観察を行ったが,8か月後に肝外側区域に異時性肝転移が出現した.S-1+cisplatin+trastuzumab療法を3コース施行し,腫瘍縮小効果...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • <i>H. pylori</i>除菌後に多発性に認めた胃底腺型胃癌の1例

    澁川 成弘, 大内 祥平, 若松 周司, 若原 佑平, 金子 晃 日本消化器病学会雑誌 117 (3), 245-251, 2020-03-10

    ...<p>症例は70歳,女性.201X-12年に<i>H. pylori</i>除菌療法を行った.早期胃癌で当科紹介となり,以後3回(201X-2年,201X-1年,201X年)内視鏡的粘膜下層剥離術を行った.1回目は体下部小彎の高分化型管状腺癌,2回目,3回目は体上部大彎,体中部大彎の褪色調の0-IIb病変であり,最終病理組織診断結果はいずれも胃底腺型胃癌であった.以後は異時再発なく経過している....

    DOI PubMed 医中誌

  • 上行大動脈吻合部仮性瘤右肺動脈穿破に対して緊急手術を施行した1例

    中野 優, 伊庭 裕, 山田 陽, 三浦 修平, 今野 光彦, 和田 卓也, 丸山 隆史, 八田 英一郎, 栗本 義彦 日本心臓血管外科学会雑誌 49 (1), 25-29, 2020-01-15

    ...A型大動脈解離に対して上行大動脈置換術がそれぞれ他院で施行されていた.今回,激しい心窩部痛を自覚し緊急搬送された.来院時の血圧70mmHgで,造影CTにて人工血管の末梢側吻合部の仮性瘤と仮性瘤内から右肺動脈への血流を認めたため,緊急手術となった.右腋窩動脈送血,右大腿静脈脱血で体外循環を確立して全身冷却を開始してから胸骨正中切開を行った.低体温循環停止,選択的脳灌流を確立して観察すると,末梢吻合部小弯側...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 完全内臓逆位症に併発した早期胃癌3病変に対しESDを施行した1例(動画付き)

    堀川 宜範, 濱田 晃市, 小柳 亮太, 志波 慶樹, 西野 徳之, 成井 貴, 十林 賢児 日本消化器内視鏡学会雑誌 62 (1), 53-58, 2020

    ...<p>症例は83歳,男性.以前より完全内臓逆位を指摘されていた.上部消化管内視鏡検査で胃前庭部前壁に20mmの0-Ⅱc型早期胃癌,前庭部大彎に15mmの0-Ⅱc型早期胃癌,10mmの0-Ⅱa型早期胃癌を認めた.初回の内視鏡検査は左側臥位で行ったところ,前庭部に空気が溜まらず,体部に空気が流れ過送気となり噴門部小彎に粘膜裂傷が生じた.精査時,右側臥位にすることで,前庭部に空気が溜まり詳細観察が可能となった...

    DOI 医中誌

  • 胃粘膜萎縮の有無と内視鏡的胃ランタン沈着様式に関する検討

    岩室 雅也, 神崎 洋光, 川野 誠司, 河原 祥朗, 田中 健大, 岡田 裕之 日本消化器内視鏡学会雑誌 62 (6), 684-690, 2020

    ....胃ランタン沈着は,非萎縮粘膜では体部後壁~小彎のびまん性白色病変として捉えられた.萎縮粘膜では,前庭部~角部に環状白色病変または顆粒状白色病変を呈する症例が多かった....

    DOI 医中誌

  • 緩和的胃切除術後の化学療法が完全奏効した胃癌多発肝転移の1例

    奥野 倫久, 加藤 幸裕, 夏木 誠司, 亀谷 直樹, 野田 英児, 妙中 直之 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2238-2243, 2020

    ...<p>症例は76歳の男性で,倦怠感を主訴に当院を紹介受診した.上部消化管内視鏡検査にて胃角部小弯に2型腫瘍を認め,生検にて高分化型管状腺癌を認めた.腹部造影CTで,肝右葉に10cm大をはじめ多発する肝転移巣,および血液検査にて腫瘍出血による貧血の進行を認めたため,緩和目的に幽門側胃切除術を施行した.病理組織検査からpT4a,pN0,M1 (HEP),P0,CY0,Stage IVと診断した.術後,化学療法...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • SOX療法で完全奏効した大動脈周囲リンパ節転移を伴う胃癌の1例

    佐々木 脩, 石橋 雄次, 山崎 僚人, 森田 泰弘, 今村 和広 日本臨床外科学会雑誌 81 (12), 2477-2482, 2020

    ...<p>症例は53歳,女性.胃癌の診断で当院へ紹介受診となった.上部消化管内視鏡で噴門直下小彎に2型病変を認め,生検結果は低分化腺癌であった.腹部CTで大動脈周囲リンパ節の腫大を認め,転移と診断した.cT4aN+M1 Stage IVの診断のもと,S-1+oxaliplatin(SOX)療法を6コース施行した.化学療法施行後,原発巣は著明に縮小,大動脈周囲リンパ節は不鮮明になり縮小を認めた.以上より化学療法...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 胎児消化管類似癌を併発した多発胃癌の1例

    堤 親範, 田邊 麗子, 鈴木 宏往, 大橋 生嗣, 轟木 秀一, 中山 正道, 山縣 元, 山崎 徹 日本臨床外科学会雑誌 81 (2), 260-266, 2020

    ...<p>症例は74歳の男性で,少量の吐血を認めたため前医で内視鏡検査を受け,噴門部,胃体部小彎と近傍の小彎後壁に胃癌を指摘された.加療目的で当院を紹介され腹腔鏡下胃全摘術を施行した.病理組織学的所見で胃体部の病変は一つの病変であり,管状・乳頭状に増殖する淡明な細胞質をもつ円柱細胞を認めた.また,SALL4陽性,AFP陰性,Glypican 3陰性を示し,胎児消化管類似癌の所見と判断した.噴門部の病変は...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献9件

  • 腹腔鏡下に切除した小網内Castleman病の1例

    上村 翔, 伊藤 康博, 高橋 孝行, 戸倉 英之, 田中 求, 杉浦 清昭 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2346-2350, 2020

    ...<p>症例は48歳,女性.腰痛の精査目的で施行したCTにて胃小彎に25mmの腹腔内腫瘤を指摘され,紹介受診となった.腹部造影CTでは,胃壁との連続性は明らかではなく,MRIではT1強調で低信号,T2強調で高信号な内部不均一な腫瘤性病変を認めた.以上より,悪性リンパ腫や神経系腫瘍,GIST,Castleman病が鑑別に挙がり,診断目的に腹腔鏡下手術を施行した.術中所見では,腫瘍は胃壁とは連続しておらず...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 妊娠中に発症し緊急手術した膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例

    田中 康介, 長峯 理子, 木原 康宏, 横溝 博 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 570-575, 2020

    ...<p>症例は22歳の初産婦.妊娠20週目に強い心窩部痛を主訴に当院を受診した.腹膜炎所見はなく血液検査上も特記すべき所見はなかったが,腹部単純CT・単純MRIにて胃小弯と肝左葉に囲まれた領域に境界明瞭な腫瘤影を認めた.発生部位は特定できなかったが,強い腹痛のため妊娠継続に支障が出ると判断し緊急手術を施行した.開腹所見では膵体部に嚢胞状の腫瘤を認め,膵嚢胞性疾患と判断した.正常膵尾部はごくわずかであり...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • リンパ節転移を伴った胃GISTの1例

    須田 健, 星野 澄人, 永川 裕一, 瀬下 明良, 勝又 健次, 井上 理恵, 土田 明彦 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1768-1773, 2020

    ...p>Gastrointestinal stromal tumor(以下:GIST)のリンパ節転移はまれである.リンパ節転移を伴った胃原発GIST の1例を経験したので報告する.症例は68歳,男性.近医にて上部消化管内視鏡検査を施行し胃体上部にSMTを認めたため,当院を紹介受診.当院でfine needle aspiration(以下:FNA)を施行し,胃GISTと診断.腹部造影CT所見では,腫瘍と小彎...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 急速な再発進行をきたしたG-CSF産生胃癌の1例

    浅沼 和樹, 吉田 信, 石後岡 正弘, 大黒 聖二, 河島 秀昭, 樫山 基矢 日本臨床外科学会雑誌 81 (12), 2470-2476, 2020

    ...<p>症例は76歳,男性.心窩部痛の主訴で受診し,上部消化管内視鏡で胃体中部小彎に径5cm大の腫瘤を認め入院した.腹部CTで小彎側に7cmの腫瘤と周囲のリンパ節腫大を認めたが,遠隔転移は認めなかった.生検による組織診断は低分化腺癌であった.また,入院時から白血球数増加を認めた.感染症や血液疾患などの要因を認めず,G-CSF 1,010pg/mlと異常高値であったためG-CSF産生胃癌T4aN2M0...

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  • 幽門狭窄様の画像所見を呈した胃腺腫の1例

    三澤 尚史, 吉岡 裕一郎, 三宅 秀夫, 永井 英雅, 湯浅 典博, 伊藤 藍 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1762-1767, 2020

    ...胃二重造影では幽門部に多結節性の不整な隆起性病変を認めた.内視鏡検査では幽門輪の口側に全周性の不整な結節性隆起病変を認め,生検で胃腺腫と診断された.CTでは幽門部に全周性の壁肥厚と内腔に突出する隆起を認め,胃は拡張していた.以上の所見から,生検では胃腺腫だったが幽門狭窄様所見を呈することから,胃癌による幽門狭窄を疑い幽門側胃切除を施行した.切除標本では幽門輪の固有筋層は厚さ9mmと肥厚し,幽門輪口側小弯...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 73歳の特発性胃破裂の1例

    千田 貴志, 岡村 大樹, 上田 淳彦, 大野 達矢, 中川 宏治 日本臨床外科学会雑誌 81 (12), 2454-2459, 2020

    ...<p>症例は73歳,女性.統合失調症の診断で近医にて投薬を受けていた.夕食後の突然の心窩部痛,吐血を主訴に当院に救急搬送された.腹部造影CTにて腹腔内に多量のfree airと腹水を認め,胃は著明に拡張し一部に破裂を疑う所見とextravasationを認めたため,出血を伴う胃破裂,急性汎発性腹膜炎の診断にて緊急手術を施行した.開腹時に汚染腹水と多量の食物残渣を認め,胃小彎前壁に約8cmの大きな破裂孔...

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  • リンパ管侵襲陽性であった粘液癌を含む胃粘膜内癌の1例

    山口 典高, 中原 征則, 島越 洋美, 氣賀澤 斉史, 松本 康史, 澤井 良之, 今井 康陽, 大橋 寛嗣 日本消化器内視鏡学会雑誌 62 (11), 2940-2945, 2020

    ...<p>症例は66歳男性.十二指腸潰瘍の経過観察目的で行った上部消化管内視鏡検査で,胃前庭部小彎に10mm大の0-Ⅱa病変を認めた.生検結果がGroup 4で中分化型管状腺癌が疑われ,ESDを施行した.病理組織型所見は粘膜内癌で粘液癌を含む管状腺癌であったが,粘膜内のリンパ管に侵襲を認めた.追加外科手術が必要と考えられたが,経過観察を希望され,術後1年の経過で再発を認めていない.管状腺癌に粘液癌を伴った...

    DOI 医中誌

  • 集学的治療を行った肝細胞癌・混合型肝癌の1例

    関 貴臣, 播本 憲史, 新木 健一郎, 渡辺 亮, 伊古田 勇人, 調 憲 日本臨床外科学会雑誌 81 (4), 736-742, 2020

    ...リンパ節転移を認め,レンバチニブ投与を開始した.投与開始6カ月後のCTで肝内病変はCRを得たが,胃小弯リンパ節は腫大傾向を認め外科切除を施行した.病理診断は混合型肝癌の転移であった.初回肝切除後3年の現在,レンバチニブで再発所見なく治療継続中である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献3件

  • 腹腔鏡下に切除した胃重複症の1例

    岡田 幸士, 佐々木 滋, 沖 彰, 中村 純一 北関東医学 69 (4), 329-334, 2019-11-01

    ...<p>症例は41歳,男性.呼吸器疾患の経過観察のCT検査で胃病変を偶然発見された.CT/MRI検査で胃噴門部小弯側に径40 mmの境界明瞭で内部造影効果のない嚢胞性腫瘤を指摘された.腫瘤は超音波内視鏡検査で胃壁筋層より連続したhypoechoic massとして認められ,術前診断として胃重複症を第一に考え,腹腔鏡下に手術治療を行った.病理組織学的検査所見では腫瘍内腔が多列円柱上皮で覆われた嚢胞性病変...

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  • 心肺蘇生に起因した胃破裂の1例

    益子 太郎, 矢澤 直樹, 増岡 義人, 中郡 聡夫 日本腹部救急医学会雑誌 39 (6), 1131-1135, 2019-09-30

    ...胃小弯に約7cmの裂創を認めたが,粘膜面に虚血性変化や潰瘍の所見はなく心肺蘇生に起因する胃破裂と診断し,破裂部を縫合閉鎖した。心肺蘇生後の胃破裂は0.1%とまれで不適切な人工呼吸による胃拡張が強く関与しているとされる。自験例のように消化管出血により著明な胃内容貯留がある場合もリスクになることを念頭に置き,迅速なスクリーニング検査を行うことが重要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • TEVAR 後の胸部大動脈瘤食道瘻に対する食道温存下行大動脈置換術の1例

    小笠原 尚志, 大徳 和之, 野村 亜南, 川村 知紀, 谷口 哲, 福田 幾夫 日本心臓血管外科学会雑誌 48 (5), 345-350, 2019-09-15

    ...<p>大動脈食道瘻は手術死亡率が高く,予後不良な疾患である.症例は胸部下行大動脈嚢状動脈瘤による嚥下困難を認めた72歳男性.胸部ステントグラフト内挿術施行4カ月後にendoleakによる大動脈瘤の拡大をきたし,食道内視鏡検査で中部食道に突出する壁欠損を伴う腫瘤を認めた.腫瘤内部は血栓で充満していた.大動脈造影ではステントグラフトの小彎側からI型のendoleakを認め,腫瘤内への血流を認めたため大動脈食道瘻...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 術後出血を認めた先天性第VII因子欠乏症を伴った進行胃癌の1例

    佐々木 省三, 倉田 徹, 萩野 茂太, 庄司 泰弘, 寺田 逸郎, 吉川 朱実, 北川 裕久, 藤村 隆, 泉 良平 日本消化器外科学会雑誌 52 (6), 291-297, 2019-06-01

    ...<p>患者は72歳の男性で,Hb 6.5と高度の貧血を認め精査となった.内視鏡検査にて胃体部小彎に巨大な潰瘍性病変を認め,生検にて低分化型腺癌と診断された.来院時のPT-INRは6.09と著明に延長し,第VII因子活性が1.7%と高度低下を示しており,第VII因子欠乏症と診断した.加刀直前に第VII因子製剤を投与し胃全摘,胆摘,脾摘を施行した.術後に第VII因子製剤を追加投与したが術翌日の投与は行わなかったところ...

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  • 出血性膵仮性囊胞の一切除例

    塚本 忠司, 堀 高明, 貝崎 亮二, 枝川 永二郎, 栂野 慎吾, 高塚 聡, 山口 誓子 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 797-800, 2019-05-31

    ...腹部血管造影検査で右胃動脈および左胃動脈の胃小弯への分枝から囊胞内への出血が確認され,これらの動脈枝の塞栓術が施行された。動脈塞栓術10ヵ月後に膵仮性囊胞内出血の再発が疑われたが,出血は活動性ではなく,待機的に膵体尾部切除術が施行され,術19日後に軽快退院した。膵切除術30ヵ月後の現在,膵炎や膵仮性囊胞の再発は認めていない。</p>...

    DOI 医中誌

  • 胃粘膜に沈着したランタンの拡大内視鏡観察を行った1例

    岩崎, 丈紘, 内多, 訓久, 岩村, 伸一, 頼田, 顕辞, 黒田, 直人, 矢吹, 慶, 松山, 篤二, 久岡, 正典 高知赤十字病院医学雑誌 23 (1), 37-40, 2019-03

    ...68 歳女性,慢性腎不全にて血液透析中で,炭酸ランタンを7 年間服用していた.出血性胃潰瘍 に対する治療後の精査目的で上部消化管拡大内視鏡検査を施行したところ,通常観察で胃角部小弯か ら噴門部にかけて白色調の粘膜を認めた.引き続き施行したNarrow band imaging 併用拡大観察に おいては,窩間部に散在性に微細顆粒状の白色沈着物と,口径不同や途絶を伴わない伸展された微小 血管構築像をみとめた...

    機関リポジトリ

  • 抗 TIF1-<i>γ </i>抗体が病勢を反映した早期胃癌合併 ADM (Amyopathic Dermatomyositis) の 1 例

    松田 知与, 坂本 佳子, 原口 祐子, 菊池 智子, 古江 増隆 西日本皮膚科 81 (1), 9-13, 2019-02-01

    ...悪性腫瘍の全身検索を行ったところ,上部消化管内視鏡検査で胃体部小弯前壁に皺集中を伴う不整な陥凹性病変がみつかり,早期胃癌の診断となった。胃癌に対し切除術が行われ, PSL を漸減した。PSL 漸減中止後も皮疹の再燃はなく,初診 7 カ月後には抗 TIF1-<i>γ </i>抗体は陰転化した。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 胃びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に併存した胃GISTの1例

    松本 拓朗, 圓谷 秀哲, 伊藤 泰輔, 石井 芳正, 小田島 肇, 河野 浩二 日本臨床外科学会雑誌 80 (11), 2006-2012, 2019

    ...<p>症例は77歳,男性.近医での上部消化管内視鏡検査で,胃体下部小彎側後壁に頂部に周堤を伴う平皿状潰瘍を認め,生検でびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)と診断された.同時に胃体上部小彎側に胃壁に接する腫瘤を認め,リンパ節と考えられた.当院血液内科でR-CHOP療法を5コース施行され,胃体下部の粘膜下病変は消失したが,胃体上部小彎側の腫瘤は大きさや性状に変化はなく,FDG-PETでも集積を...

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  • 小網原発GISTの2例

    松本 拓朗, 大木 進司, 門馬 智之, 喜古 雄一郎, 田﨑 和洋, 河野 浩二 日本臨床外科学会雑誌 80 (12), 2175-2182, 2019

    ...<p>(症例1)76歳,男性.前立腺癌に対しホルモン療法で治療中,造影CTで胃小彎側に胃壁との境界を有する内部不均一な腫瘤を認めた.FDG-PET/CTでSUVmax 3.7のFDG集積を認めた.同時に直腸S状部に内視鏡的に切除困難な腺腫を認めたため,同時手術方針となった.腫瘍は60mm大で左胃動脈より栄養されていたが胃壁との連続性はなく完全に摘出され,小網原発GISTと診断した....

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  • 集学的治療が奏効したリンパ節転移を伴った胃内分泌細胞癌の1例

    三原 良明, 松下 公治, 多賀谷 信美 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 320-325, 2019

    ...<p>症例は73歳,男性.貧血の原因精査で上部消化管内視鏡検査を施行し,胃体部小彎側の腫瘍生検で腺癌と診断された.腹部CTにて胃体小彎に高度リンパ節転移を認めたため,術前化学療法の方針とした.S-1/Cisplatin(CDDP)を2コース施行後,著明なリンパ節縮小を認め,胃全摘術・胆嚢摘出術を施行した.術後病理の免疫染色の結果,胃内分泌細胞癌,ypT3(SS),ypN0,M0,ypStage II...

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  • 切除により長期生存(7年6カ月)が得られた胃癌同時性単独脳転移の1例

    三島 江平, 尾曲 健司, 服部 俊昭, 橋本 健夫, 松井 芳夫, 田村 明彦 日本臨床外科学会雑誌 80 (3), 539-544, 2019

    ...同時性単独脳転移の症例を経験したので報告する.症例は81歳の男性で,突然の意識消失と痙攣のため救急搬送となった.頭部CT検査で右前頭葉に周囲浮腫を伴う1cm大の腫瘍性病変を認め,脳腫瘍に伴う症候性てんかんの診断で緊急入院となった.痙攣症状が薬物治療に不応のため,準緊急で開頭脳腫瘍摘出術を施行した.病理診断は腺癌であった.原発巣診断目的で施行した上部消化管内視鏡検査および腹部造影CT検査の結果,体下部小弯...

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  • 腹腔鏡下に同時切除したS状結腸癌併存小網GISTの1例

    四方田 隆任, 藤田 文彦, 村上 直孝, 吉田 直裕, 衣笠 哲史, 赤木 由人 日本臨床外科学会雑誌 80 (9), 1708-1714, 2019

    ...<p>症例は71歳,男性.左下腹部のしこりを契機にS状結腸癌と診断され,精査目的のCT検査にて胃小弯側に47mm大の腫瘤を指摘された.胃GISTを疑い腹腔鏡下S状結腸切除および腫瘤摘出術を施行した.腫瘍は左胃動脈と胃小弯の間に存在し,胃壁との連続性はなかった.病理組織検査では不規則に配列・増殖した紡錘形細胞からなり,免疫組織染色ではc-kit陽性,CD34陽性,S-100 protein陰性,αSMA...

    DOI Web Site Web Site 参考文献14件

  • 胃癌の異時性孤立性脾転移の1例

    関本 晃裕, 久留宮 康浩, 水野 敬輔, 世古口 英, 菅原 元, 井上 昌也 日本臨床外科学会雑誌 80 (11), 2013-2017, 2019

    ...<p>症例は76歳,女性.貧血を主訴に当院を受診し,精査にて胃前庭部小弯側に3型の胃癌を認め,開腹幽門側胃切除術を施行した.進行度はT4a(SE)N1M0 pStage III Aで,術後補助化学療法を希望せず定期フォローのみとしていた.術後2年目に腫瘍マーカーの上昇を認めPET-CTを施行したところ,孤立性に脾臓に集積亢進を認めたが,積極的治療を希望しなかった.術後3年目で脾腫瘍の増大を認め手術希望...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 胃原発髄外性形質細胞腫との鑑別に苦慮した表面隆起型病変の1例

    辻 国広, 土山 寿志, 吉田 尚弘, 辻 重継, 竹村 健一, 片柳 和義, 車谷 宏, 湊 宏 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (5), 1109-1114, 2019

    ...<p>67歳女性.上部消化管内視鏡検査で胃体下部小彎に20mm大の黄白色の境界やや不明瞭な平坦な隆起性病変を認めた.NBI併用拡大観察ではMicrovascular patternは血管の増生を認めるがirregularityに乏しく,癌の所見はないと判断した.形質細胞腫を疑い,病変より生検を行ったが確定診断は得られず,確定診断目的にESDを行った.病理組織学的には粘膜固有層に形質細胞のびまん性の増殖...

    DOI 医中誌

  • 化学療法・放射線療法が著効をみた胃癌術後多発骨転移の1例

    後藤 亜也奈, 足立 尊仁, 佐々木 義之, 山田 誠 日本臨床外科学会雑誌 80 (1), 74-78, 2019

    ...59歳,男性.食思不振,黒色便を自覚し精査加療目的に当科を紹介受診.上部消化管内視鏡検査にて,噴門部小弯側に食道浸潤を伴う易出血性の3型腫瘍を認めた.造影CT検査でbulkyなリンパ節腫大も認め,S-1(80mg/m<SUP>2</SUP>)+DTX(60mg/m<SUP>2</SUP>)を2コース施行後,胃全摘術(D2),脾摘術を施行.治療効果Grade0であったが補助化学療法は施行せず.術後1年...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した左胃動脈・冠動脈交通を伴う胃癌の1例

    深井 智司, 絹田 俊爾, 林 嗣博, 滝口 光一, 羽成 直行, 輿石 直樹 日本臨床外科学会雑誌 80 (1), 67-73, 2019

    ...症例は81歳,男性.上部消化管内視鏡検査で,胃体中部小弯から後壁にかけての3型病変を認め,生検を行い腺癌の診断であった.造影CT検査で#1,#3リンパ節が高度に腫大.血管走行を確認すると,左胃動脈から左頭側に伸びる発達した枝があり,冠動脈前下行枝へ流入していることを確認した.術前診断cT3N2M0,Stage IIIAの胃癌に対して,腹腔鏡下幽門側胃切除術を行う方針としたが,側副血行路が発達して心筋...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 腹腔鏡・内視鏡合同手術を施行した腹腔内原発Castleman病の1例

    濵平 昂一, 有上 貴明, 柳田 茂寛, 松下 大輔, 夏越 祥次 日本臨床外科学会雑誌 80 (6), 1115-1119, 2019

    ...<p>症例は35歳,女性.4年前に心窩部痛が出現し,CTにて胃近傍に20mm大の腫瘤を指摘されていたが,増大傾向となったため精査加療目的に当院紹介受診となった.各種画像検査や生検では確定診断に至らなかったが,増大傾向を認めることから診断および治療目的に外科切除の方針とした.術中所見では胃体部小彎に固着した腫瘤を認めたため,腹腔鏡・内視鏡合同手術で腫瘍を含めた胃局所切除術を施行した.最終的には病理組織検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • Pembrolizumabが奏効した肺多形癌術後の胃・副腎転移切除後再発の1例

    諸星 直輝, 松毛 真一, 川原 洋一郎, 林 浩三, 細川 誉至雄 日本臨床外科学会雑誌 80 (6), 1099-1104, 2019

    ...<p>症例は80歳,男性.左上葉肺腺癌術後で当院通院中であった.7カ月前の胸部CTで右肺尖の嚢胞壁肥厚,1カ月前の胸部CTで同部位に1.5cmの充実性陰影を認めた.術前確診は得られなかったが画像所見から肺癌を疑い,胸腔鏡下右上葉部分切除を施行した.病理所見で異型の強い紡錘形細胞と巨細胞が充実性に増殖しており,肺原発多形癌と診断した.手術4カ月後に右副腎,胃および胃小弯リンパ節転移再発を認め,右副腎摘除...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 胃癌術後副腎転移の診断で腹腔鏡下摘出術を施行した原発性副腎皮質癌の1例

    宮本 匠, 山下 好人, 川人 章史, 野間 淳之, 上野 剛平, 辰林 太一 日本臨床外科学会雑誌 80 (7), 1370-1375, 2019

    ...<p>症例は70歳,女性.胃角部小彎の早期癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した.最終診断でmoderately differentiated adenocarcinoma,T1b1(SM1),N1,M0,pStage I Bであった.術前のCTで左副腎に小結節を認めていたが,副腎腺腫疑いとして経過観察となっていた.術後6カ月目のCTで左副腎腫瘍は増大傾向となり,MRIやPET-CTの結果,胃癌...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 10年間の内視鏡像の変化を追えた胃底腺型胃癌の1例

    岩井 聡始, 沢井 正佳, 岩田 臣弘, 小泉 有利, 榎本 壮秀, 大谷 絵美, 堀内 葉月, 明石 陽介, 森安 博人, 松本 昌美 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (8), 1547-1553, 2019

    ...<p>70歳男性.10年前の上部消化管内視鏡検査で胃体上部小彎に7mm大の褪色調粘膜下腫瘍様隆起を指摘された.以降の定期的な内視鏡検査ではサイズ,形態に変化はなかったが,10年目の内視鏡時に9mm大への増大と陥凹形成を認めた.陥凹部の生検で胃底腺型胃癌と診断し,生検1カ月後の精査内視鏡検査では,陥凹部のNarrow band imaging(NBI)拡大観察でirregular microsurface...

    DOI 医中誌 被引用文献2件

  • 術前胃透視の遺残バリウムにより胃穿孔をきたした胃癌の1例

    小西 智規, 岡本 和真, 窪田 健, 松本 辰也, 小菅 敏幸, 大辻 英吾 日本臨床外科学会雑誌 80 (6), 1125-1129, 2019

    ...<p>症例は81歳,男性.前医にて胃体上部から前庭部小弯の4型胃癌と診断され,当科での手術待機中であった.前医での胃透視から10日目に突然の腹痛で当科を救急受診し,単純X線で胃内に多量の遺残バリウムを,CTでfree airとバリウムの腹腔内漏出を認め,穿孔性腹膜炎と判断し緊急手術を行った.術中所見では穹窿部から体上部後壁にかけて5cm径の穿孔と胃内に泥状の遺残バリウムを認めた.小網全体から肝十二指腸間膜...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • ロボット支援下手術を施行したリンパ節転移を伴う胃GISTの1例

    大渕 徹, 高金 明典, 池田 健, 畑中 智貴, 武田 大樹, 小林 慎 日本臨床外科学会雑誌 80 (9), 1640-1645, 2019

    ...を伴う粘膜下腫瘍を認めた.生検では悪性所見は得られなかったが,胃GISTを疑い手術の方針となった.術中リンパ節転移や遠隔転移を認めず,ロボット支援下噴門側胃切除術を施行し,観音開き法により再建した.合併症は認めず,7病日に退院となった.腫瘍は最大径45mmで,病理結果ではKIT陰性,CD34およびDOG-1陽性であった.核分裂像は3/50HPFで,腫瘍壊死や腫瘍破壊は認めなかったが,左胃動脈に沿う小彎側...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 術前に膵囊胞性腫瘍との鑑別が困難であった胃重複症の1例

    松田 有希, 堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中本 充洋, 荻野 利達, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 44 (4), 713-720, 2019

    ...の間に嵌り込むように存在する白色の球形腫瘤を認めた.膵臓との連続性はなく,胃噴門部小彎に生じたGISTを疑って,腫瘤を含む胃を局所切除した.腫瘤内部には壊死様組織が充満し,病理組織学的には胃固有筋層に連続する単房性囊胞で,内面が線毛円柱上皮で覆われていた.胃噴門部からの発生を考慮し,胃重複症と診断した.胃重複症は稀な疾患で,術前診断が困難なことが多い.今回,われわれは術前に膵囊胞性腫瘍との鑑別が困難...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 胃部内視鏡観察37枚法の現状と経年発見SM2以深浸潤癌の特徴

    依光 展和, 入口 陽介, 小田 丈二, 水谷 勝, 冨野 泰弘, 山里 哲郎, 園田 隆賀, 岸 大輔, 中河原 亜希子, 清水 孝悦, 橋本 真紀子, 大島 菜々, 山村 彰彦 Progress of Digestive Endoscopy 93 (1), 28-34, 2018-12-14

    ...病変である.内訳は年齢中央値75歳,男性201,女性55.部位は噴門部19,体上部46,体中部45,体下部31,胃角部41,前庭部74.腫瘍径中央値12mm,深達度はM/SM1/SM2-3/MP/SS:193/27/27/6/3.前回内視鏡検査では全例で病変部位が撮影されており,胃部内視鏡観察37枚法の網羅性が確認できた.SM2以深癌率は噴門部,体上部,体中部で高く,特に観察困難部位でもある噴門部小弯...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 腹腔鏡手術を施行した胃潰瘍肝囊胞穿通による感染性肝囊胞の1例

    西川 泰代, 工藤 亮, 安 英男, 濱洲 晋哉 日本腹部救急医学会雑誌 38 (6), 1091-1094, 2018-09-30

    ...腹部単純CTでは腹腔内にfree airを散見,胃小弯側には内部にairを含む液体貯留を認め,隣接する胃の壁肥厚を認めた。上部消化管内視鏡検査では胃角部小弯に1cmの穿孔を認め,胃潰瘍穿孔および腹腔内膿瘍形成の診断で緊急手術を施行した。腹腔鏡で開始し観察すると,混濁腹水と膿苔を認めた。肝左葉に虚脱した肝囊胞を認め,囊胞壁は胃壁と癒着していた。...

    DOI 医中誌

  • 脾動脈瘤胃内穿破による特発性胃破裂の1救命例

    鈴木 大聡, 清水 敬樹, 濱口 純, 輿石 剛, 東原 琢, 今村 和広, 三宅 康史 日本腹部救急医学会雑誌 38 (6), 1085-1089, 2018-09-30

    ...胃体部前壁小弯側に縦走する10cmの裂創を認め,脾動脈瘤の胃内穿破に伴う胃破裂と診断した。破裂胃壁をAlbert-Lembert法で縫合し,ドレーンチューブを留置して閉腹した。第5病日に気管チューブを抜管し,第11病日から経口摂取を開始した。その後良好に経過し,第60病日に退院した。...

    DOI 医中誌

  • CEA高値を契機に指摘した前立腺癌胃転移の1例

    青山 祐樹, 和唐 正樹, コルビン 真梨子, 中村 聡子, 石川 茂直, 稲葉 知己 日本消化器病学会雑誌 115 (9), 804-810, 2018-09-10

    ...<p>74歳男性.前立腺癌T2bN1M1 Stage D2に対して内分泌療法中,腹部CT検査で多発肝腫瘍が出現した.血液検査ではPSAに著変なく,CEA高値を認めた.原因精査の上部消化管内視鏡検査では,胃体中部小弯にびらんをともなう粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.生検の免疫組織学的検討では,前立腺癌の胃転移に矛盾しない所見であった.前立腺癌の進行期ではまれに胃転移を認め,CEA高値を認めることもある...

    DOI PubMed 医中誌

  • 胸部ステントグラフト内挿術中に発生した上行大動脈破裂の一救命例

    松瀬 信二, 石崎 卓, 工藤 良平, 横山 泰孝, 宮川 弘之, 土肥 静之, 天野 篤 Cardiovascular Anesthesia 22 (1), 161-164, 2018-08-01

    ...経食道心臓超音波検査で心タンポナーデの所見を認め,緊急開胸し出血部位である上行大動脈小弯側を圧迫止血して自己心拍再開を得た。心停止から自己心拍再開まで25分以上要したが,人工心肺を用いて低体温循環停止下に上行大動脈置換術と術後48時間の低体温療法を行い,後遺症なく退院した。胸部ステントグラフト内挿術中の心停止に対する人工心肺下の迅速な低体温の導入が,脳保護目的で有効であった可能性がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 大動脈ステントグラフト内挿術を施行した成人動脈管動脈瘤破裂の1例

    木村 高志, 酒井 芳昭 心臓 50 (6), 631-635, 2018-06-15

    ...</p><p> 2014年2月上旬,胸背部痛を自覚し近医を受診も異常はないと判断され帰宅.同日,運転中に意識消失となり前方車両に衝突したため再度前医に搬送となる.胸部CTにて心嚢液貯留を認めたため,急性大動脈解離が疑われ当センター搬送となった.胸部造影CTでは大動脈弓部小弯側に嚢状の動脈瘤を認め,triple star signを呈していたため,成人動脈管動脈瘤破裂の診断となり,大動脈ステントグラフト...

    DOI 医中誌

  • 幽門側胃管部分切除を施行した食道癌術後早期胃管癌の1例

    重田 匡利, 山本 直宗, 深光 岳, 尼崎 陽太郎, 岡 一斉, 須藤 学拓, 南 佳秀, 植木 幸一 山口医学 67 (1), 37-41, 2018-02-09

    ...<p>症例は75歳男性.3年前に食道癌に対して食道亜全摘,後縦隔胃管再建が行われていた.今回,経過観察目的に上部消化管内視鏡検査を行ったところ幽門部の小弯側に早期胃癌0II・bを発見し深達度は粘膜内癌と判断した.また生検標本で低分化型腺癌と診断した.内視鏡的粘膜下層剥離術は困難であり外科的切除の方針とした.幽門側胃管部分切除を行った.またインドシアニングリーン蛍光法を用いて右胃動脈に沿ったリンパ節の...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献4件

  • <i>Helicobacter pylori</i>未感染の胃前庭部に発生した腸型形質を有する高分化型管状腺癌の1例

    中内 脩介, 田中 秀憲, 髙田 良平, 池田 敦史, 堂垣 美樹, 菅 もも子, 畑中 宏史, 脇 信也, 中村 晃, 木崎 智彦 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (3), 223-229, 2018

    ...<p>症例は40歳,男性.前医で上部消化管内視鏡(esophagogastroduodenoscopy;EGD)にて前庭部小彎に10mm大の隆起性病変(0-Ⅱa)を認め,精査目的で当院受診となった.背景胃粘膜に萎縮性変化は認めず,同病変に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosal dissection:ESD)を施行した.病理組織学的には高分化型管状腺癌(粘膜内癌)であり...

    DOI 医中誌

  • 治療抵抗性水疱性類天疱瘡患者の早期胃癌ESD後にステロイド減量が可能となった1例

    荒木 康光, 吉村 徹郎, 浅利 享, 菊池 公二, 川口 章吾, 和田 豊人, 楠美 智巳, 福田 眞作 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (1), 21-26, 2018

    ...<p>症例は88歳女性.当院皮膚科で水疱性類天疱瘡に対しプレドニゾロン(以下PSLとする)投与中であった.PSL減量中に皮膚症状が悪化したため,内臓腫瘍の合併が疑われ当科へ紹介となった.消化管精査を行ったところ,胃前庭部小彎前壁よりに隆起性病変を認めた.生検による病理組織の結果は腺腫であったが,内視鏡所見にて早期胃癌が強く疑われたためESDを施行した.病理組織の結果は,治癒切除であった.ESD後,水疱...

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  • <i>Helicobacter pylori</i>除菌の異時性胃癌発生予防効果

    炭山 和毅 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (8), 1533-1533, 2018

    ...年3月まで,the National Cancer Center in South Koreaにおいて,分化型癌もしくは高異型度腺腫の診断が生検で確認され,内視鏡的切除が予定された18歳から75歳の症例と設定された.結果的に,470例が1対1の割合で除菌群もしくはプラセボ群に治療前に割り付けられた.本研究の主要評価項目は,治療1年後以降に内視鏡的に発見された異時性胃癌の発生率と,治療3年後の胃体部小彎...

    DOI

  • Adachi III型腹腔動脈異常を伴う胃癌の1例

    鎌田 泰之, 山田 理大, 山本 道宏, 原田 英樹, 山本 秀和, 財間 正純 日本臨床外科学会雑誌 79 (7), 1459-1462, 2018

    ...Adachi III型腹腔動脈走行破格を有する早期胃癌の症例に対して,腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行したので報告する.症例は75歳の男性.胃体下部小弯後壁の早期胃癌の診断で,術前multidetector-row computed tomography(MDCT)を施行したところ,Adachi III型の腹腔動脈走行異常を指摘された.Adachi III型は腹腔動脈と上腸間膜動脈が共同幹を形成し,左胃動脈...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 腹腔鏡下胃全摘術を施行した胃癌合併胃限局性若年性ポリポーシスの1例

    夕部 由規謙, 石橋 雄次, 松尾 祐太, 神田 聡, 岡 伸一, 村上 敬, 柳井 優香, 福永 哲 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1683-1687, 2018

    ...患者は48歳,女性.検診で便潜血陽性を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃全体に発赤調の山田-II型ポリープの多発を認め,噴門部大弯,胃角小弯に分葉状ポリープを認めた.胸腹部CT検査で胃全体の拡張と粘膜の肥厚を認めた.以上より,胃限局性若年性ポリポーシスの疑いにて腹腔鏡下胃全摘術+D1リンパ節郭清を施行した.切除標本肉眼所見で胃粘膜全体にびまん性のポリポーシスを認め,病理組織学的検査所見で胃全体に間質...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 多発肝転移・肝外門脈腫瘍栓を伴う胃内分泌細胞癌に対して集学的治療により長期生存が得られた1例

    砂川 秀樹, 高橋 進一郎, 海藤 章郎, 布施 望, 桑田 健, 木下 敬弘 日本消化器外科学会雑誌 51 (1), 40-49, 2018

    ...<p>症例は60歳の男性で,心窩部痛精査の上部消化管内視鏡にて,胃体上部小彎に約70 mm大の腫瘍性病変を認め,生検で内分泌細胞癌と診断された.造影CTにて多発肝転移および肝外門脈腫瘍栓を認め,全身化学療法(CDDP+CPT-11)を6コース施行した.化学療法後の各種検査にて,原発巣・肝転移巣の縮小および門脈腫瘍栓の消失を認め,部分奏効と診断し,根治切除術(開腹胃全摘・D2 − No. 10郭清,肝...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献13件

  • 肝内胆管癌術後2度の肝外再発を切除し長期生存がえられている1例

    赤塚 昌子, 中島 隆善, 生田 真一, 楠 蔵人, 北村 優, 光藤 傑, 岡本 亮, 相原 司, 栁 秀憲, 覚野 綾子, 山中 若樹 日本消化器外科学会雑誌 51 (3), 196-205, 2018

    ...<p>症例は63歳の男性で,肝S2/4を主座とする肝内胆管癌(intrahepatic cholangiocarcinoma;以下,ICCと略記)に対し左肝葉切除術を施行した.病理学的腫瘍進行度はT3,N0,M0,Stage IIIであった.術後,S-1を1年内服しフォローしていたが,2年半後の腹部造影CTで胃小彎リンパ節の腫大を認めた.半年間経過観察後,リンパ節郭清術(No. 1,3,7~9)を施行...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献20件

  • 胃内視鏡検診受診者における「胃炎の京都分類」からみた<i>H. pylori</i>感染動態

    鎌田 智有, 春間 賢, 眞部 紀明, 山中 義之, 藤本 壮八, 井上 和彦, 高尾 俊弘 人間ドック(Ningen Dock) 33 (1), 29-34, 2018

    ...<i>H. pylori</i>感染については,胃粘膜萎縮がなく,胃体下部小彎にRAC(regular arrangement of collecting venules)が観察される症例を未感染(疑い),びまん性発赤と萎縮を認める症例を現感染(疑い),萎縮を認めるがびまん性発赤を認めない症例を既感染(疑い)として,年齢別の感染動態の頻度,地図状発赤の出現頻度および地図状発赤と胃粘膜萎縮との関連について...

    DOI Web Site 医中誌

  • 確定診断までに7年間を要したリンパ球浸潤胃癌の1例

    武藤 桃太郎, 武藤 瑞恵, 市來 一彦, 石川 千里, 井上 充貴, 佐藤 啓介 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (12), 2499-2504, 2018

    ...<p>症例は75歳男性.スクリーニングの上部消化管内視鏡検査で,胃角部小彎に2cm大の粘膜下腫瘍を認めた.定期的に内視鏡検査で経過観察していたが,6年目で増大傾向を示し,7年目に粘膜切開生検で充実型低分化腺癌の診断となった.Epstein Barr Virus(EBV)が検出され,gastric carcinoma with lymphoid stroma(GCLS)の術前診断で,胃全摘術を施行した...

    DOI 医中誌

  • Peutz-Jeghers ポリープに発生した早期胃癌に対し,内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した Peutz-Jeghers 症候群の1 例

    清水口 涼子, 藤原 崇, 堀口 慎一郎, 小泉 浩一, 門馬 久美子, 荒川 丈夫, 藤原 純子, 大西 知子, 田畑 拓久, 柴田 理美, 山口 達郎 家族性腫瘍 18 (2), 37-41, 2018

    ...症例は28 歳の男性で,13 歳時にPeutz-Jeghers 症候群(PJS)と診断され,以降定期的に消化管のサーベイランスを行ってきた.内視鏡検査で①前庭部小彎に約30㎜大の0-I 型病変,②胃体下部大彎に約25㎜大の0-Ⅰ型病変を認めた.両病変ともに狭帯域光併用拡大内視鏡観察や生検で悪性所見を認めなかったが,増大傾向にあることから,内視鏡的粘膜下層剥離術により一括切除した.病理組織学的検査では...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡手術を施行した総肝動脈門脈背側走行を伴う胃癌の1例

    岡本 三智夫, 小山 幸法, 森岡 三智奈, 桃原 侑利, 平良 済, 金澤 旭宣 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1673-1677, 2018

    ...腹腔動脈分枝には様々な破格があり,胃切除術における郭清操作において注意を必要とする.患者は76歳の女性で,胃角部小彎側の中分化型管状腺癌と診断され,腹部造影CTにおいて総肝動脈が門脈の背側を走行していることが確認された.腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行.術中,総肝動脈の前面に門脈の走行およびそれに直接流入する左胃静脈を認めたが,総肝動脈周囲および門脈周囲郭清組織を牽引することにより良好な視野が得られ,安全...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 多発胃癌と胃びまん性大細胞型B細胞リンパ腫併存の1例

    森 理, 石橋 雄次, 神田 聡, 岡 伸一, 沖津 宏, 福永 哲, 廣本 貴史 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1694-1700, 2018

    ...症例は75歳,男性.心窩部不快感と体重減少を認め精査を施行し,胃癌・胃悪性リンパ腫の診断となり当科へ紹介となった.上部消化管内視鏡検査で胃角部小弯前壁に隆起性病変,胃前庭部小弯に潰瘍性病変を認め,いずれも胃癌の診断であった.胃体上部から下部大弯にまたがる巨大潰瘍性病変も認め,B細胞リンパ腫と診断した.頸胸腹部CT検査では胃体部から前庭部にかけて壁肥厚を認め,横行結腸との境界が一部不明瞭であった.小弯...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • Rhabdoid featureを呈した胃未分化癌の1例

    松尾 祐太, 石橋 雄次, 神田 聡, 岡 伸一, 福永 哲, 赤澤 陽一 日本臨床外科学会雑誌 79 (11), 2265-2269, 2018

    ...症例は76歳,男性.黒色便,貧血を認めた.上部消化管内視鏡検査で胃体上部前壁に隆起性病変を認め,生検は低分化型腺癌の診断であった.胸腹部CT検査で胃体上部の壁肥厚と小弯リンパ節の腫大を認めた.胃癌の診断にて脾摘を伴う腹腔鏡下胃全摘術を施行した.切除標本肉眼所見では胃体上部前壁に14×11cm大の隆起性病変を認めた.病理組織学的所見では大部分が未分化な腫瘍細胞で構成され,クロマチン過染性を示す偏在する...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 小網原発GISTの1例

    野村 真治, 大楽 耕司, 藤岡 顕太郎 日本臨床外科学会雑誌 79 (4), 757-762, 2018

    ...症例は79歳,女性.慢性肝機能障害があり当院内科通院中,2016年の定期検診での腹部MRIで初めて,胃小弯側に1.5cm大の腫瘤を指摘された.腫瘤が増大傾向にあったため,翌年当科へ紹介となった.低悪性度の胃GISTなどの間葉系腫瘍などを疑い手術を行った.腫瘍は径2.5cm,胃体部小弯側に接していたが,胃との連続性は認められず腫瘤摘出術のみ施行した.病理組織結果でKIT陽性,CD34陽性,S-100陰性...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 漁業者へのアンケート調査から森と海の関係を探る

    長坂 晶子 水利科学 (353) 40-67, 2017-02

    ...筆者も関わった過去の研究でも,森林渓流が流れ込む日本海沿岸河口域の小湾において,森林由来の粗粒有機物(落葉)が堆積し,稚仔魚類の保育場が形成されることが明らかにされており,ほかにも森と海の関係についての示唆を得られる可能性が高いと考えたことである。...

    日本農学文献記事索引

  • 径5mm以下でリンパ節転移を伴った胃神経内分泌腫瘍の1例

    豊澤 惇希, 和唐 正樹, 田中 盛富, 榊原 一郎, 山本 久美子, 泉川 孝一, 高橋 索真, 石川 茂直, 稲葉 知己, 中村 聡子 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (4), 424-430, 2017

    ...<p>症例は55歳女性.慢性腎不全にて維持透析中であった.上部消化管内視鏡で胃角部小彎に約8mm大の中心が陥凹した粘膜下腫瘍様の隆起を認めた.生検では診断しえず,診断目的にESDを行った.病理結果は径4mmの胃神経内分泌腫瘍でRindi分類のTypeⅢと診断した.ESD後7カ月の腹部CT検査で胃小彎リンパ節の増大を認めた.PET/CTを撮像したが,フルオロデオキシグルコース(FDG)の集積は軽度であったため...

    DOI 医中誌

  • 内視鏡治療4年2カ月後に多発リンパ節転移再発を来たした10mm未分化型早期胃癌の1例

    冨永 直之, 山﨑 智子, 松浦 聡子, 行元 崇浩, 山本 甲二, 中山 敦史, 森 大輔, 緒方 伸一 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (9), 2403-2409, 2017

    ...<p>症例は66歳女性.胃角小彎に10mm大の未分化型早期胃癌があり,内視鏡治療を行った.粘膜内に限局して印環細胞癌が認められ,脈管侵襲なく治癒切除となったが,治療4年2カ月後に多発リンパ節転移にて再発した.未分化型早期胃癌適応拡大病変とされた病変から,長期的に再発した症例に関する報告が散見されており,多施設共同前向き試験の結果が出るまでは,慎重に対応する必要がある.</p>...

    DOI 医中誌

  • びまん性胃粘膜下異所腺に併存した同時性多発早期胃癌の1例

    奥野 倫久, 田中 涼太, 池谷 哲郎, 城月 順子, 村橋 邦康, 澤田 鉄二 日本外科系連合学会誌 42 (1), 54-60, 2017

    ...<p>患者は85歳男性.心窩部痛にて当院受診した.上部消化管内視鏡検査にて胃体下部大彎に潰瘍性病変と,同部より食道胃接合部まで連続した萎縮を伴う陥凹発赤部を後壁小彎に認めた.発赤調粘膜部からは悪性所見は認めなかったが,潰瘍病変から,生検にて高分化型腺癌を認めた.精査の結果,早期胃癌L 0Ⅱ-c(UL+)N0 M0と診断.しかし発赤調病変の悪性所見を否定できず,胃全摘術およびD1+リンパ節郭清,Roux-en-Y...

    DOI Web Site

  • 無症状虫垂転移を同時切除した胃癌の1例

    嶋村 和彦, 原 健太朗, 木村 尚哉, 坂田 真希子 日本臨床外科学会雑誌 78 (10), 2230-2234, 2017

    ...無症状の胃癌虫垂転移症例を経験した.症例は68歳の男性.胃膨満感と胃痛を主訴に近医より紹介受診.上部消化管内視鏡検査で胃体上部大彎に3型腫瘍を認め,生検にて高分化型管状腺癌を認め胃癌と診断した.腹部CTでは胃小彎リンパ節転移を認めたが,明らかな遠隔他臓器転移は認めなかった.術中所見で胃癌は膵体尾部に直接浸潤しており,更なる検索で先端が盲腸に浸潤した虫垂腫瘍を認めた.腹膜播種結節は認めず,同時性虫垂癌...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 広範囲TAEで止血した胃全摘後の後上膵十二指腸動脈瘤破裂の1例

    森本 昌樹, 栗栖 泰郎, 永井 聡, 渡部 裕志, 高橋 節, 齊藤 博昭 日本臨床外科学会雑誌 78 (4), 693-697, 2017

    ...症例は77歳の男性で,胃体上部小彎進行胃癌に対して開腹胃全摘術を施行した.術後6日目に後上膵十二指腸動脈仮性動脈瘤破裂を発症した.血管造影を施行し上腸間膜動脈の分岐である前下膵十二指腸動脈・後下膵十二指腸動脈を塞栓したのち,腹腔動脈側からは胃十二指腸動脈を塞栓し止血を得た.その後,出血の再発を認めず術後45日目に退院した.腹腔動脈および上腸間膜動脈の両側から膵頭部の動脈血流を遮断したことになるが,明...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 先行手術の小網切開が原因のWinslow孔ヘルニアの1例

    赤澤 直也, 本多 博, 大石 英和, 小山 淳, 岡田 恭穂, 土屋 誉 日本臨床外科学会雑誌 78 (8), 1911-1914, 2017

    ...症例は48歳,男性.突然の上腹部痛を主訴に前医を受診し,当院へ紹介となった.CTで下大静脈腹側と門脈の背側との間に小腸腸間膜脂肪層の集簇を認め,胃小弯側から右側腹部に向かって腸管が嵌入しているのが描出された.Winslow孔ヘルニア嵌頓と診断し緊急手術を施行した.開腹したところ, Winslow孔ヘルニアに小腸が嵌入し,虚血性変化を認めたため小腸切除を行った.術後16日目に軽快退院となった.内ヘルニア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 鶏骨による胃穿通により胃膿瘍をきたした1例

    西村 絵美, 星野 澄人, 須田 健, 粕谷 和彦, 勝又 健次, 土田 明彦 日本外科系連合学会誌 42 (5), 768-773, 2017

    ...<p>症例は31歳男性.上腹部痛を主訴に当院を受診した.2日前にフライドチキンに混入した鶏骨を誤飲した.腹膜刺激症状は認めなかったが異物誤飲の可能性から腹部CT検査を施行した結果,胃前庭部小彎の胃壁に棒状のHigh densityな異物を認めた.異物による胃穿孔を疑い上部内視鏡検査を施行した結果,異物は確認できなかったが,異物の刺入部と予測される部位を中心に粘膜下隆起を認め,同部位の粘膜欠損部から圧迫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 内視鏡近接困難部位の胃癌に対するESD治療のコツ

    川村 昌司, 菊地 達也, 境 吉孝 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (2), 219-225, 2017

    ...<p>早期胃癌に対するESD治療において,適正な近接視野を確保することは,出血・穿孔などの偶発症予防のために重要である.近接困難部位である胃体下部〜胃角小彎病変に対するESD治療では,体位変換や適度な脱気操作と先端フード使用による近接視野確保が基本となる.一方,このような体位変換・脱気操作でも近接に難渋する例に対する補助として,マルチベンドスコープや通常内視鏡に装着可能な器具(内視鏡装着偏心型バルーン...

    DOI 医中誌

  • 全周切開併用endoscopic unroofing法が有効であった脂肪腫上早期胃癌の1例

    宮澤 邦昭, 菊池 英純, 澤谷 学, 珍田 大輔, 三上 達也, 下山 克, 福田 眞作 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (9), 2410-2415, 2017

    ...<p>症例は73歳,女性.胃体部小彎の脂肪腫を経過観察中.定期的な上部消化管内視鏡検査にて,増大傾向の脂肪腫上に0-Ⅱc型6mm大の高分化型腺癌を認めた.早期胃癌の治療および脂肪腫の縮小を目的に,全周切開を併用した内視鏡的開窓術(endoscopic unroofing法)を施行した.この方法により,比較的簡便に早期胃癌の治癒切除と胃脂肪腫の縮小が得られた.全周切開併用endoscopic unroofing...

    DOI 医中誌

  • 集学的治療で5年無再発生存中のHER2陽性AFP産生Stage IV胃癌の1例

    井口 智浩, 瀬山 厚司, 末廣 祐樹, 菅 淳, 井上 隆, 守田 知明 日本臨床外科学会雑誌 78 (4), 705-710, 2017

    ...AFP産生胃癌は稀な胃癌で,リンパ節転移や肝転移をきたし予後不良である.今回われわれは,trastuzumab投与を含む集学的治療により長期生存が得られたHER2陽性AFP産生切除不能進行胃癌の1例を経験したので報告する.症例は64歳,男性.胃角部小弯の2型胃癌で,多発肝転移,大動脈周囲リンパ節を含む多発リンパ節転移を伴った切除不能進行胃癌であった.血清AFP値上昇を認め,病理組織検査でAFP免疫染色陽性...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 腫瘍中心に迷入膵組織が認められた胃GIST切除後デスモイド腫瘍の1例

    大西 敏雄, 木南 伸一, 富田 泰斗, 藤田 秀人, 上田 順彦, 小坂 健夫 日本臨床外科学会雑誌 78 (5), 988-993, 2017

    ...症例は75歳,女性.胃GIST(gastrointestinal stromal tumor)の診断でLECS(laparoscopic endoscopic co-operative surgery)が行われた.GISTは28×25×22mmで,偽被膜損傷なく切除され,moderate riskであった.外来通院経過観察のX-CTで胃小彎側にmassが発見された.Follow up CTで腫瘍径は...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 末期腎不全患者に発症した早期胃内分泌細胞癌の1例

    佐々木 愼, 原田 真悠水, 尾崎 公輔, 中山 洋, 渡辺 俊之, 坂本 穆彦 日本臨床外科学会雑誌 78 (6), 1288-1291, 2017

    ...症例は73歳,男性.糖尿病性腎症による末期腎不全にて維持透析を受けている.スクリーニングの便潜血検査で陽性を指摘され上部内視鏡検査を施行したところ,胃前庭部小彎前壁寄りに約3cmの不整な潰瘍性病変を認め,生検にて腺癌の診断であった.CT検査で胆石,総胆管結石を認めたため,まず総胆管結石に対してESTを施行後,幽門側胃切除術および胆嚢摘出術を施行した.術後の病理組織検査にて中分化型管状腺癌の深層の粘膜下層...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 183個の同時多発性病変を認めた若年者胃癌症例

    松山 純子, 山本 学, 田口 健一, 上江冽 一平, 河野 浩幸, 吉田 大輔, 南 一仁, 池部 正彦, 森田 勝, 藤 也寸志 日本消化器外科学会雑誌 50 (5), 357-363, 2017

    ...<p> 症例は24歳の女性で,心窩部痛を主訴に上部消化管内視鏡検査を行ったところ胃体下部前壁にsubmucosal tumor(SMT)様の腫瘍および胃体下部小彎側に褪色調のIIc病変,前庭部に点状白色調病変を認め,いずれも生検にてsignet ring cell carcinomaと診断された.胃全摘術を施行したところ,胃の全割病理組織学的検査にて主病変以外に計182個の胃粘膜病変を認め,全てsignet...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 大細胞型内分泌細胞癌を含む同時性5多発胃癌の1例

    武藤 桃太郎, 武藤 瑞恵, 市來 一彦, 石川 千里, 細木 卓明, 井上 充貴, 後藤 順一, 稲葉 聡 日本消化器病学会雑誌 114 (10), 1845-1852, 2017

    ...<p>症例は73歳男性.黒色便を主訴に当科を受診した.上部消化管内視鏡検査を行い,胃前庭部小弯,胃角部小弯,胃体上部後壁に計3つの2型病変を認め,生検でtub2,por,sigの診断となった.胃全摘術を施行し,最終病理診断は5多発胃癌で,主病巣が大細胞型内分泌細胞癌,副病巣4つが腺癌であった.胃内分泌細胞癌に腺癌を合併した症例は極めてまれであり,報告する.</p>...

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  • 胃穿孔で発症し術後にコーラ溶解療法と内視鏡的破砕術を施行した栗胃石の1例

    岡川 泰, 高田 弘一, 在原 洋平, 加藤 淳二 日本消化器病学会雑誌 114 (10), 1830-1835, 2017

    ...<p>症例は65歳の男性.上腹部痛のため当院へ救急搬送となった.腹部CTにて,free airと胃角部小彎に胃壁の断裂を認め,胃潰瘍穿孔の診断で緊急手術となった.約2週間後,上部消化管内視鏡検査を施行したところ,胃角部小彎に潰瘍と胃体上部大彎に緑黄色調の胃石を認めた.胃石が胃潰瘍の原因になったと考えられ,後日,コーラ溶解療法を併用した内視鏡的破砕術を施行した.胃潰瘍穿孔をともなう胃石はまれであり,報告...

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  • 3年以上生存中の多発転移を伴う胃形質細胞腫の1例

    今村 南海子, 草塩 公彦, 安冨 淳, 松本 正成, 鈴木 大, 尾崎 大介, 宇田川 郁夫 日本臨床外科学会雑誌 78 (12), 2646-2651, 2017

    ...症例は61歳,女性.食事のつかえ感,労作時息切れで当院を受診.CTでは胃全体に壁肥厚が認められ,小彎側に不均一に造影される50mm大の巨大腫瘍を認めた.上部消化管内視鏡で胃噴門部小彎側後壁に出血性潰瘍を伴う15mm大の粘膜下腫瘍を認め,生検で形質細胞腫の診断.腫瘍は膵体部,脾門部と一塊となっており,胃全摘・膵体尾部切除を施行.腹膜播種,遠隔転移を認めなかったが,術中腹水細胞診,胸水細胞診で腫瘍細胞陽性...

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  • 胃原発胎児消化管上皮類似癌の2例

    夕部 由規謙, 石橋 雄次, 小平 佳典, 神田 聡, 岡 伸一, 福永 哲 日本臨床外科学会雑誌 78 (12), 2652-2657, 2017

    ...<BR>症例2は90歳,男性.噴門部小弯後壁に19mmの1型病変を認め,胃癌の診断にて腹腔鏡下噴門側胃切除術を施行した.病理組織検査では細胞質が淡明な中分化腺癌と一部乳頭腺癌の所見であった.免疫染色でAFP陰性,glypican3陽性,SALL4陽性で,胎児消化管上皮類似癌と診断した.術後9カ月で肝転移を認めた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • 膵のMixed acinar-endocrine cell carcinomaの1切除例

    隈本 智卓, 小山 友己, 川村 雅彦, 川村 武, 池上 雅博, 矢永 勝彦 日本外科系連合学会誌 42 (5), 846-852, 2017

    ...<p>症例は88歳女性.2カ月前からの食思不振,嘔気を自覚し近医受診後,精査目的に当院紹介となった.当院初診時,症状は心窩部の圧痛のみであった.上部消化管内視鏡検査にて胃穹窿部前壁,体下部小彎側に壁外性圧迫を認めた.単純腹部CTでは,胃小彎側に膵・肝に囲まれるように11cm大の腫瘤性病変を認めた.超音波内視鏡検査にて,胃体下部に筋層と境界が不明瞭な領域があり,胃原発の消化管間質腫瘍(Gastrointestinal...

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  • 早期胃癌を併発し後腹膜腔に管外発育型に進展した胃GISTの1例

    大塚 裕之, 橋本 泰司, 二宮 基樹, 坂下 吉弘, 嶋本 文雄, 宮本 勝也 日本臨床外科学会雑誌 78 (11), 2441-2447, 2017

    ...症例は65歳,男性.以前より左副腎近傍に26mmの腫瘍を指摘され,フォローのCTで48×40mmと腫瘍の増大,形態の変化を認めた.上部消化管内視鏡では胃体上部小弯に早期胃癌を認めるのみであった.EUSでは胃体上部後壁に接する低エコー腫瘍を認めたが胃壁との連続性は認めなかった.EUS-FNABではKIT(3+)であり,胃もしくは後腹膜由来のGISTと診断し手術を施行.腫瘍は胃後壁から有茎性に発育し,小網...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 胃全摘術後の食道静脈瘤に対して内視鏡的食道静脈瘤硬化療法を施行した1例

    高橋 悠, 四十万谷 卓也, 松本 泰司, 若松 隆宏, 松本 隆之, 田橋 賢也, 是枝 ちづ, 関 寿人, 岡崎 和一 日本門脈圧亢進症学会雑誌 23 (4), 286-292, 2017

    ...<p>症例は43歳,女性.アルコール性肝硬変による食道静脈瘤の経過観察のため上部内視鏡検査を施行された際に,胃体上部小彎に胃癌を認めた.胃癌治療のため,胃全摘出術,脾臓摘出術,Roux-Y再建を施行され,以後経過観察中であったが食道静脈瘤の増悪を認めたため,静脈瘤治療目的で紹介となった.今回,血管造影などを施行し,血行動態を把握した上で効果的に内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)を施行した症例を経験...

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  • 多発性扁平隆起像を呈したA型胃炎の1例

    新宅 雅子, 西上 隆之, 徳原 満雄, 進藤 嘉一, 関 守一, 若狭 研一 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (8), 1331-1336, 2016

    ...にリンパ球を主体とする中等度の炎症性細胞浸潤を認め,一部は胃底腺内に浸潤していた.本症例は小彎,前後壁に多発する扁平隆起を特徴とする内視鏡像を呈したA型胃炎の一例である....

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  • 術前生検による確定診断が困難であった粘膜下腫瘍様超高分化型胃癌の1例

    小原 佳子, 下立 雄一, 毛利 裕一, 松枝 和宏, 山本 博, 能登原 憲司 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (2), 93-99, 2016

    ...症例は64歳男性.タール便と貧血精査の上部消化管内視鏡にて,胃体上部小彎に4cm大の粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.一部で発赤調の不整な陥凹領域を認め,NBI拡大内視鏡観察では表面構造及び微小血管構造にわずかに不整を認めた.超音波内視鏡では固有筋層への浸潤が疑われた.粘膜下腫瘍様の形態を呈する進行胃癌を疑ったが,生検,超音波内視鏡下吸引生検,粘膜切開生検で癌の確診が得られなかった.しかし胃癌の可能性...

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  • 脾動脈瘤を合併した胃癌に対し幽門側胃切除術と脾動脈瘤切除術を施行し,脾温存が可能であった1例

    萩原 清貴, 平尾 素宏, 西川 和宏, 山本 和義, 宮本 敦史, 宮崎 道彦, 池田 正孝, 中森 正二, 関本 貢嗣 日本外科系連合学会誌 41 (4), 709-714, 2016

    ...<p>症例は75歳,女性.近医で貧血を指摘され,精査の結果,前庭部胃癌を指摘され,手術目的に当科を紹介受診された.上部消化管内視鏡検査で,胃前庭部小彎を中心に,亜全周性に3型進行胃癌を認め,生検でtub1を認めた.腹部造影CT検査で遠隔転移はなく,脾動脈後胃動脈分岐部に径10mmの脾動脈瘤を認めた.cT3N0M0cStage ⅡAと診断した.手術はD2郭清を伴う幽門側胃切除術を施行し,脾動脈瘤に対しては...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 肝損傷に伴うnonsurgical pneumoperitoneumの1例

    滝沢 一泰, 皆川 昌広, 廣瀬 雄己, 堅田 朋大, 須藤 翔, 田島 陽介, 大橋 拓, 小林 隆, 若井 俊文 日本腹部救急医学会雑誌 36 (5), 923-926, 2016

    ...受傷2病日に38℃の発熱を認め,CTで左横隔膜下から胃小弯近傍に貯留する血腫および腹腔内遊離ガスを認めた。受傷3病日には腹痛が増強し腹膜刺激症状を呈したため,消化管穿孔が否定できず緊急手術を施行した。術中所見では明らかな消化管穿孔を認めず,挫滅した肝S2の部分切除と洗浄ドレナージを施行した。気腹の原因は明らかではないが,肝損傷部の胆道系からのガスが腹腔内に入ったことなどが推測された。...

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  • 胃粘膜下腫瘍として発見された原発不明扁平上皮癌の1例

    森 秀暁, 太田 徹哉, 藤原 拓造, 内藤 稔 日本臨床外科学会雑誌 77 (3), 559-563, 2016

    ...患者は70歳,女性.2007年11月の上部消化管造影検査で胃噴門部腫瘤を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃噴門直下小彎側に約60mmの粘膜下腫瘍を認め胃粘膜下腫瘍の診断で噴門側胃切除術を施行した.病理組織検査において扁平上皮癌と診断されたが,粘膜病変を指摘し得なかった.Fluorodeoxy-glucose (FDG) positron emission tomography (PET)検査で肺門...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 単発性肺転移で診断されたアミラーゼ産生胃癌の1例

    梅村 将成, 湯浅 典博, 竹内 英司, 後藤 康友, 三宅 秀夫, 宮田 完志, 藤野 雅彦 日本臨床外科学会雑誌 77 (1), 60-65, 2016

    ...症例は80歳の男性で,近医で前立腺肥大症の経過観察中に,高アミラーゼ血症・胸部X線写真での左肺上葉の単発腫瘤を指摘され,精査のために来院した.胸部CTで左肺に長径17mmの結節影を認め,FDG-PETで同部と左肺門リンパ節,胃体部にFDGの高集積を認めた.左肺上葉の腫瘤のCTガイド下針生検で腺癌と診断され,上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小弯に潰瘍浸潤型進行胃癌が発見されたため,胃癌の肺転移あるいは原発性肺癌...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 腹腔鏡下に切除した強直性筋ジストロフィー合併胃・結腸重複癌の1例

    梅田 健二, 神代 竜一, 平林 康宏, 板東 登志雄, 宇都宮 徹 日本臨床外科学会雑誌 77 (5), 1271-1276, 2016

    ...症例は44歳,男性.筋強直性ジストロフィー症にて通院中であった.悪性腫瘍のスクリーニング目的に造影CT検査を施行したところ,胃および上行結腸に壁肥厚を認めた.上部消化管内視鏡検査で胃角部小弯前壁に0-IIc病変を認めた.また,下部消化管内視鏡検査で上行結腸に1型腫瘤を認め,生検でいずれもGroup Vであった.両病変に対して一期的に腹腔鏡下幽門側胃切除および腹腔鏡下右結腸切除術を施行した.麻酔は完全静脈麻酔...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • 上部消化管内視鏡を用いたクローン病診断における「竹の節状外観」の臨床的意義

    田邊 裕貴, 横田 欽一, 野村 好紀, 安藤 勝祥, 坂谷 慧, 田中 一之, 堂腰 達矢, 嘉島 伸, 上野 伸展, 稲場 勇平, 伊藤 貴博, 須藤 大輔, 太田 勝久, 一石 英一郎, 佐藤 貴一, 大竹 孝明, 高後 裕, 盛一 健太郎, 藤谷 幹浩 日本消化器病学会雑誌 113 (7), 1208-1215, 2016

    ...全消化管に病変が出現するクローン病では,上部消化管病変が高頻度に見られる.竹の節状外観は,胃噴門部から胃体部の小弯にかけて襞を横切る亀裂状の陥凹とされている.クローン病診断における竹の節状外観の有用性を検討するために,上部消化管内視鏡画像を用いて3名の観察者に臨床情報をブラインドにして研究を行った.観察者それぞれのクローン病診断における竹の節状外観の感度は30.5%,56.9%,51.4%で,特異度...

    DOI PubMed 医中誌

  • 胃静脈瘤に対する腹腔鏡下Hassab術の手技の工夫

    川中 博文, 赤星 朋比古, 松本 佳大, 吉田 佳弘, 長尾 吉泰, 橋本 直隆, 吉田 大輔, 金城 直, 山口 将平, 富川 盛雅, 吉住 朋晴, 前原 喜彦 日本門脈圧亢進症学会雑誌 22 (4), 251-258, 2016

    ...後胃静脈が胃静脈瘤の供血路である症例には,腹腔鏡下脾摘術に加えて胃大弯側血行郭清のみ行う腹腔鏡下petit Hassab術を行っている.本研究では,腹腔鏡下Hassab術を12例,腹腔鏡下petit Hassab術を15例に施行し,全例で胃静脈瘤は消失し,平均観察期間47か月で再発・出血は経験していない.以上より,胃静脈瘤に対する腹腔鏡下手術は有用であり,左胃静脈が関与しない胃静脈瘤に対しては,胃小弯側...

    DOI Web Site 医中誌

  • 会陰創より標本を摘出しえた胃癌・直腸癌腹腔鏡下同時切除の1例

    青山 翔太, 大木 岳志, 金子 由香, 中川 了輔, 井上 雄志, 山本 雅一 日本外科系連合学会誌 41 (4), 664-671, 2016

    ...<p>症例は73歳,男性.血便を主訴に下部消化管内視鏡検査施行したところ,下部直腸に2型病変を認めた.また,上部消化管内視鏡検査にて胃体下部大彎に0-Ⅱc病変と小彎に0-Ⅱb病変を認めた.下部直腸癌はT4a,N1,M0と診断,下部直腸癌が予後を規定すると判断し,術前化学放射線療療法を施行した後に直腸癌切除する方針とした.術前化学放射線療法後の直腸病変は瘢痕化しており内視鏡的にほぼComplete Response...

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  • 腹腔鏡下に切除した左胃動脈神経叢発生神経鞘腫の1例

    中村 俊介, 村井 俊文, 森岡 祐貴, 阪井 満, 橋本 昌司, 永田 二郎 日本臨床外科学会雑誌 77 (1), 55-59, 2016

    ...症例は41歳,男性.健診の腹部超音波検査で腹腔内腫瘤を指摘され,精査目的で近医受診した.腹部CT検査にて胃噴門部近傍に20mm大の腫瘤像を認め,EUS-FNA検査を施行され病理学的に神経鞘腫と診断された.以後経過観察となったが,増大傾向を認めたため手術目的で当院紹介受診となった.当院腹部CT検査では胃小彎側に左胃動脈と近接する30mm大の境界明瞭な腫瘤像を認め,EUS検査では腫瘤は胃の筋層との連続性...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献6件

  • 大網形成不全に伴う小網裂孔ヘルニアの1例

    中尾 英一郎, 西岡 清訓, 辻村 直人, 武元 浩新, 高地 耕, 大島 聡 日本臨床外科学会雑誌 77 (8), 2090-2095, 2016

    ...症例は59歳,男性.開腹手術の既往なし.突然の上腹部痛を主訴に当院を紹介受診した.腹膜刺激症状を認め,腹部造影CTにて胃小弯の腹側に造影されない拡張した小腸がみられた.同部はclosed loopを形成しており,内ヘルニアによる絞扼性イレウスの診断で緊急手術を施行した.開腹時,少量の血性腹水と胃小弯腹側に黒く変色した小腸を2ループ認めた.大網形成不全および大網と横行結腸の癒合不全により胃結腸間膜は認...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献1件

  • 残胃GISTに対しLECSを施行した不完全型Carney's triadの1例

    下里 あゆ子, 竹島 雅子, 村田 祐二郎, 奥田 純一, 寺島 裕夫, 岸田 由起子 日本臨床外科学会雑誌 77 (8), 1975-1979, 2016

    ...症例は23歳,女性.18歳時にめまい・倦怠感を主訴に受診し貧血を指摘,上部消化管内視鏡検査で多結節性のGISTを認め,病変が広範であることから腹腔鏡下幽門側胃切除を施行した.経過観察中,22歳時に左肺舌区に10mm大の結節を指摘され,胸腔鏡下肺部分切除術を施行した.肺軟骨過誤腫の病理診断であった.その半年後に上部消化管内視鏡検査にて残胃小弯側に15mm大の粘膜下腫瘍を認め,粘膜切開下生検でGISTの...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 術後2年間無再発生存中のG-CSF産生胃癌の1例

    三宅 益代, 杉浦 浩朗, 宮本 洋, 長嶺 弘太郎, 亀田 久仁郎, 久保 章, 竹川 義則, 松村 舞依 日本臨床外科学会雑誌 77 (4), 822-827, 2016

    ...症例は71歳の男性で,上腹部痛を主訴に近医を受診し,超音波検査上での胃壁肥厚と,白血球異常高値(39,600/μl)を指摘され精査加療目的に当院紹介受診した.上部消化管内視鏡検査で胃体部小弯前壁に2型病変を認め,生検で胃癌と診断された.感染や血液疾患などの白血球上昇をきたす要因は認めず,granulocyte-colony stimulating factor(以下,G-CSF)値も415.9pg/...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献3件

  • 腹痛・発熱で発見し単孔式腹腔鏡下に切除した小児胃リンパ管奇形の1例

    鈴木 優美, 村瀬 成彦, 平松 聖史, 雨宮 剛, 後藤 秀成, 新井 利幸 日本臨床外科学会雑誌 77 (5), 1078-1082, 2016

    ...症例は8歳,男性.腹痛・発熱を主訴に当院を受診した.血液生化学検査にて炎症反応上昇を認め,腹部造影CTでは索状構造により胃の小彎側に連続する長径12cmの多房性嚢胞性病変を認めた.入院による抗生剤加療にて一旦症状は軽快し退院した.退院約1カ月後に待機的に単孔式腹腔鏡下での腫瘤切除術を行った.腫瘤は嚢胞構造を有し頭側が索状となり,胃の背側から小彎側に連続していた.切除標本は病理組織学的に胃漿膜下層に連続...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 胃原発扁平上皮癌の1例

    水井 崇浩, 臼田 昌広, 村上 和重, 井上 宰, 宮田 剛, 望月 泉, 小野 貞英 日本臨床外科学会雑誌 77 (10), 2488-2493, 2016

    ...症例は69歳,男性.2012年9月に心窩部不快感を主訴に近医を受診した.上部内視鏡検査にて噴門部から胃体部小彎側を中心とした2型病変を認め,生検の結果,扁平上皮癌と診断した.CTでは明らかな遠隔転移や他臓器癌からの転移を疑わせる所見は認めなかった.胃原発扁平上皮癌の診断にて同年10月に胃全摘(D2郭清,ρ-Roux-en Y再建),胆嚢摘出術を施行した.病理組織学的検査にて腺癌成分は認めず,腫瘍と食道重層扁平上皮...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 術後長期無再発生存中の胃原発絨毛癌の1例

    小林 智輝, 湯浅 典博, 竹内 英司, 後藤 康友, 三宅 秀夫, 永井 英雅, 宮田 完志, 藤野 雅彦 日本消化器外科学会雑誌 49 (5), 400-408, 2016

    ...g/dlと貧血があり,上部消化管内視鏡検査で胃角部に潰瘍浸潤型の腫瘍を認めた.生検で低分化型腺癌と診断され,幽門側胃切除を施行した.腫瘍は90×80 mmで壊死と深い潰瘍を伴っていた.病理組織学的に腫瘍の浅層には低分化型腺癌,浸潤部には合胞体栄養細胞に類似した大型好酸性多核細胞を認め,免疫染色検査でヒト絨毛性ゴナドトロピン陽性であったため絨毛癌と診断した.H0,P0,CY0,M0,pT3,pN1(小彎...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献26件

  • 人間ドックの上部消化管内視鏡検査で発見された胃アニサキス症14例の検討

    古川 真依子, 原田 明日香, 金井 尚子, 帯刀 誠, 田口 淳一, 草野 敏臣, 山門 實 人間ドック(Ningen Dock) 31 (3), 480-485, 2016

    ...<br><b>結果:</b>男女比は3:4で年齢の中央値は44歳であった.時期は11月から2月に8例が集中しており,冬期に好発する傾向であった.何らかの自覚症状を認めた者は6例で,その全例に検査前2~3日以内にサバ,イカなどの魚介類の摂取歴があった.血液検査で好酸球分画の上昇を認めたのは4例であった.内視鏡所見では,虫体の穿入部位は多岐にわたっていたが,小彎側より大彎側に多く,噴門部への穿入例も2例認...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前診断が困難であった胃mixed adenoneuroendocrine carcinomaの1例

    坂谷 彰彦, 新崎 信一郎, 林 義人, 前川 聡, 日山 智史, 藥師神 崇行, 巽 智秀, 飯島 英樹, 平松 直樹, 森井 英一, 竹原 徹郎 日本消化器病学会雑誌 113 (11), 1909-1915, 2016

    ...<p>症例は60歳代,女性.健診で胃体下部小弯に8mm大の陥凹性病変を認め,生検で腺癌(tub2>tub1)と診断され,加療目的に当院紹介となった.早期胃癌と術前診断し内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した結果,腺癌に加えて粘膜下層付近に神経内分泌癌の混在を認めた.早期の胃mixed adenoneuroendocrine carcinomaはまれであり,今回,術前診断が困難であった症例を経験したので報告...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 治療経過中に胃転移により2度の胃穿孔を発症した肺腺癌症例

    中園 綾乃, 斎藤 春洋, 横瀬 智之, 山田 耕三 肺癌 55 (1), 24-29, 2015

    ...</b>症例は65歳男性.右肺上葉腺癌の術後1年4か月後,CTにて胃小弯リンパ節腫大,CEA上昇を指摘され上部消化管内視鏡検査が施行された.胃体上部前壁に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を指摘され,病理組織学的検索の結果,肺腺癌胃転移の診断となった.その後全身化学療法が施行されたが,経過中2度の胃穿孔を併発した.1回目は保存療法を行い,2回目は開腹手術を行った.<b>結論....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 心肺蘇生に伴う胃破裂の救命例

    淺井 聖子, 岸 真也, 遠藤 泰, 諸角 強英 日本腹部救急医学会雑誌 35 (4), 453-456, 2015

    ...開腹で無臭のガスが噴出したが腹水はなく,胃体上部小弯側に約4cmの漿膜筋層の縦走裂傷を認め,心肺蘇生に伴う胃破裂と診断し破裂部の単純縫合閉鎖と減圧胃瘻造設術を行った。術後の上部消化管内視鏡検査で複数の粘膜裂傷部を確認,経口摂取と経管栄養を併用し軽快退院した。心肺蘇生による胃破裂の合併は0.1%とまれだが,不適切な換気や胸骨圧迫などが発症に関与する。...

    DOI 医中誌

  • 手術後に胃潰瘍穿孔を発症した胃石イレウス

    萩原 正弘, 岡田 一郎, 霧生 信明, 小井土 雄一 日本腹部救急医学会雑誌 35 (5), 683-686, 2015

    ...胃前庭部前壁の小弯側に潰瘍の穿孔を認め,幽門側胃切除術を施行した。また回腸末端にも遺残胃石を認め摘出した。胃石イレウスと診断した際には,多発結石,胃潰瘍形成の可能性を考え術中の詳細な確認,術後のフォローが重要である。...

    DOI 医中誌

  • Epstein-Barr virus関連胃リンパ球浸潤癌と胃中分化型腺癌の衝突癌の1例

    青山 広希, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 桐山 宗泰, 大岩 孝 日本臨床外科学会雑誌 76 (12), 2971-2976, 2015

    ...症例は73歳の男性で,ふらつきの増悪を主訴として当院を受診した.血液生化学検査で貧血を認め,CEAとCA19-9が軽度上昇していた.上部消化管内視鏡検査では胃小弯に隣接した口側の3型腫瘍と肛側の2型腫瘍を認めた.両病変から生検を行い,ともに中分化型腺癌と診断された.腹部CTでは2箇所に分かれた胃壁肥厚と小弯側リンパ節の腫大を認めた.以上より胃の進行衝突癌と術前診断し,胃全摘術を施行した.病理組織学的...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献4件

  • びまん性胃粘膜下異所腺に併存した早期胃癌の2例

    毛利 康一, 湯浅 典博, 竹内 英司, 三宅 秀夫, 後藤 康友, 宮田 完志, 藤野 雅彦 日本臨床外科学会雑誌 76 (7), 1679-1684, 2015

    ...高分化型腺癌で,病変の粘膜下層に嚢胞状に拡張した胃粘膜下異所腺を認め,内視鏡検査における隆起成分は癌の浸潤ではなく,びまん性胃粘膜下異所腺によるものであった.症例2は74歳の男性.内視鏡検査で胃体上部・胃角部・胃体下部に不整な小陥凹を認め,いずれも早期癌(0-IIc)と診断された.3病変ともESDが行われたが,体下部病変はsm2,ly(+)であったため胃全摘を行った.切除標本に腺癌の残存を認めなかったが,小彎側...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 類上皮型GISTとの鑑別に苦慮した肝細胞癌腹膜転移の1例

    小澤 りえ, 菊池 正二郎, 大嶋 勉, 竹村 雅至, 廣田 誠一, 笹子 三津留 日本臨床外科学会雑誌 76 (7), 1756-1760, 2015

    ...患者は74歳の女性.肝細胞癌(以下:HCC)破裂に対し緊急肝動脈塞栓術を行い,2カ月後に肝外側区域切除術を施行した.術後6年目にPIVKA-IIの高値と上部消化管内視鏡(以下:EGD)による胃小弯前壁の粘膜下腫瘤を認め,増大傾向であった.生検による免疫組織学的検査ではKIT陰性,DOG1陽性であり,類上皮型GISTと診断したため,胃部分切除術を施行した.臨床病理診断はHCCの腹膜転移再発と考えられた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 術前病期診断に苦慮したサルコイドーシス併存胃癌の1例

    城月 順子, 奥野 倫久, 村橋 邦康, 澤田 鉄二 日本臨床外科学会雑誌 76 (9), 2186-2190, 2015

    ...症例は78歳,女性.健診の際の上部内視鏡検査にて胃角部小弯にIIa+IIc病変を認め当科紹介となった.術前CT検査にて傍大動脈リンパ節の腫大を認めStage IV胃癌を疑ったが,胃所属リンパ節の腫大を認めず,主病変が早期胃癌であったため,転移の鑑別目的にPET検査を施行.PET検査所見にて胃所属リンパ節への集積はなく,傍大動脈および肺門部リンパ節への集積を認め,サルコイドーシスや悪性リンパ腫が疑われた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 胃原発扁平上皮癌の1例

    岩部 純, 森田 信司, 大橋 真記, 谷口 浩和, 深川 剛生, 片井 均 日本臨床外科学会雑誌 76 (9), 2168-2173, 2015

    ...症例は62歳,男性.2013年8月,発熱と食欲不振を主訴に前医受診し,貧血を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃体部小彎に不整な潰瘍性病変を指摘され,当院紹介受診した.当院の上部消化管内視鏡再検査にて,胃体中部から前庭部の小彎前壁に80mm大の不整な潰瘍を伴う隆起性病変を認め,内腔は狭窄を呈していた.組織生検では,充実胞巣状に増殖する低分化腺癌と診断した.審査腹腔鏡では,明らかな非治癒因子を認めず,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 胃壁内転移を伴ったバレット食道腺癌の1切除例

    春木 茂男, 滝口 典聡, 有田 カイダ, 薄井 信介, 伊東 浩次, 松本 日洋 日本消化器外科学会雑誌 48 (7), 558-564, 2015

    ...症例は42歳の男性で,食事つかえ感を主訴に当科紹介受診となった.胸部下部食道に不整潰瘍性病変を認め,生検にて高分化腺癌と診断された.接合部には胃粘膜襞の口側終末部より口側に円柱上皮形成を認めバレット食道の併存を疑った.また,胃体上部小彎に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.右開胸食道亜全摘術を施行し,胃粘膜下腫瘍は胃管作成時に切除した.病理組織学的検査において胃粘膜下腫瘍は粘膜下層に主座をおく胃壁内転移...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 左副肝管を合併した胃開口型重複胆管の1切除例

    佐藤 琢爾, 角 泰廣, 宮原 利行, 加藤 喜彦, 中野 良太 日本消化器外科学会雑誌 48 (6), 496-503, 2015

    ...症例は59歳の女性で,胃癌検診の上部消化管造影検査で肝内胆管が造影され,消化管胆管瘻の疑いで紹介となった.上部消化管内視鏡で胃体中部小彎に胆汁が流出する開口部を認めた.MRCP,ERCPで左肝管から分岐する異所胆管像と総胆管内に陰影欠損像を認めた.以上から,重複胆管,総胆管結石症と診断し異所胆管切除,総胆管切開切石,胆囊摘出術を予定した.手術所見は異所胆管が小網内を左肝管から胃小彎へと走行していた....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 冠動脈バイパス術後に発症した胃癌に対し幽門側胃切除D2郭清を施行した1例

    浅井 慶子, 小原 啓, 長谷川 公治, 北 健吾, 内田 浩一郎, 新居 利英, 谷口 雅彦, 古川 博之 日本消化器外科学会雑誌 48 (1), 8-15, 2015

    ...右胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス術後に発症した胃癌に対して幽門側胃切除D2郭清を施行した1例を経験した.症例は74歳男性で,59歳時に冠動脈バイパス術の既往がある.73歳時,上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎に約4 cm大0-IIc病変あり前医にてESDを施行し病理結果tub2,SM1,UL(–),ly(+),v(–),pHM0(2 mm),pVM1であった.手術と再発のリスクを検討し経過観察としたが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 住民検診で指摘が困難であった胃悪性リンパ腫の1例

    武藤 桃太郎, 佐藤 啓介 日本消化器がん検診学会雑誌 53 (5), 632-638, 2015

    ...同年6月当院でのCT検査で胃小彎側のリンパ節腫大を認め, 上部消化管内視鏡検査で胃体下部大彎に径約40mmの浅い陥凹性病変を認めた。生検でdiffuse large B-cell lymphomaの診断となり, 精査の結果, 限局性の胃悪性リンパ腫の診断となった。化学療法を施行し, 完全寛解を得た。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 表層拡大型早期胃癌の臨床病理学的特徴とその発育進展に関する一考察

    水谷 勝, 高橋 寛, 花村 祥太郎, 長濵 正亞 昭和学士会雑誌 75 (5), 551-560, 2015

    ...表層拡大型早期胃癌は早期胃癌全体の4.7%を占め,比較的若年者に多く,組織型は未分化型~中分化型,肉眼型は陥凹型・複合型,占居部位はM領域,壁在は小弯・後壁,深達度は粘膜下層癌が多く,組織混在型胃癌が多く,粘液形質では胃型・胃腸混合型が多く,潰瘍・潰瘍瘢痕の併発率が高かった.手術例ではリンパ節転移陽性率が有意に高かった.表層拡大型胃癌と多発早期胃癌とは似た特徴を有する部分もあるが,性質の異なる点もみられた...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • ESDで適応拡大治癒切除できた粘膜内限局リンパ球浸潤胃癌の1例

    奥田 隆史, 柏木 里織, 堀田 祐馬, 藤野 誠司, 辻 俊史, 原田 大司, 奥田 孝太郎, 小牧 稔之, 永田 昭博, 香川 惠造 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (5), 1266-1270, 2015

    ...症例は57歳の男性.当院人間ドックの上部消化管内視鏡検査にて,胃体中部小弯後壁よりに長径約20mmの陥凹性病変を認めた.生検ではリンパ球浸潤の目立つ低分化腺癌と診断された.拡大内視鏡観察では未分化型癌に特徴的な微小血管模様が観察された.適応拡大病変の可能性もあり,診断的治療目的でESDを施行した.病理組織学的には粘膜内に限局したリンパ球浸潤胃癌であり,Epstein-Barr virus(EBV)encoded...

    DOI 医中誌

  • 膵嚢胞性病変との鑑別が困難であった嚢胞状リンパ節転移を伴う進行胃癌の1例

    田辺 利朗, 黒田 雅昭, 川端 利博, 新井 正弘, 今井 昭人, 小池 浩志, 中田 雅支, 渡邉 侑奈, 岸本 光夫, 柳沢 昭夫 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (6), 1367-1372, 2015

    ...症例は75歳,男性.上部消化管内視鏡にて胃角部小弯に進行胃癌を認めた.腹部造影CT検査にて胃小弯リンパ節が数個腫大していたが,遠隔転移は認めなかった.膵尾部近傍に嚢胞性病変を指摘されたため造影MRI,EUS含め,精査を施行した.cT3N2M0,StageIIIaおよび,膵嚢胞性病変の術前診断にてD2郭清を伴う幽門側胃切除術が施行された.術後の病理診断で膵嚢胞は胃癌のリンパ節転移であった....

    DOI 医中誌

  • 胸部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)術後ステントエッジからの逆行性 A 型解離に対する1手術例

    片山 暁, 川本 純, 橘 仁志, 荒川 三和, 北浦 順也 日本心臓血管外科学会雑誌 44 (3), 133-136, 2015

    ....近位下行大動脈にエントリーを有する急性B型大動脈解離に対して保存的治療後,下行大動脈径の拡大と遠位弓部動脈瘤のため,zone 2への胸部大動脈ステントグラフト内挿(TEVAR)を行った.TEVAR術後偽腔血流は消失したが不全対麻痺を認め,右鎖骨下-左鎖骨下動脈バイパスを追加した.TEVAR術後75日目に意識消失を認めCTにてA型解離を認め緊急手術を行った.解離のエントリーはステントグラフト中枢端小湾...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献1件

  • 鱈骨の胃壁穿通による肝膿瘍の1例

    細井 愛, 遠藤 和彦, 臼井 賢司 日本腹部救急医学会雑誌 35 (4), 503-507, 2015

    ...上部消化管内視鏡検査では幽門前庭部小弯に粘膜下腫瘍様の隆起を認めた。以上から魚骨による肝膿瘍の診断で経皮的膿瘍ドレナージの後,開腹手術を行った。小網から肝外側区域に4.5cmの魚骨を認めたためこれを除去し洗浄ドレナージを行った。経過は良好であった。魚骨による肝膿瘍に関する過去の報告では,最終的に腹腔鏡または開腹による魚骨除去を必要としたものが多かった。...

    DOI 医中誌

  • 貧血で発見された純粋大細胞型早期胃内分泌細胞癌の1例

    難波 美津雄, 小川 達哉, 小島 勝, 清水 健 日本臨床外科学会雑誌 76 (12), 2965-2970, 2015

    ...症例は73歳,男性.めまい・立ちくらみ・息切れがあり,近医でHb 6.9g/dlと低下していたため精査入院となった.上部消化管内視鏡検査で胃噴門部小弯に出血を認める隆起性腫瘤を認め,生検診断は低分化腺癌であった.上腹部造影CT検査で胃穹窿部に30mm大の隆起性腫瘤を認め,筋層以深への浸潤が疑われた.胃全摘術・リンパ節郭清術を施行し,病理学的診断は腺癌成分のない純粋大細胞型胃内分泌細胞癌で最大径20mm...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 微小な胃潰瘍性病変によるvalvular pneumoperitoneumの1例

    荒木 一兵太, 田島 隆行, 坂本 いづみ, 大谷 剛正, 細田 桂, 渡邊 昌彦 日本臨床外科学会雑誌 76 (11), 2712-2716, 2015

    ...症例は82歳の男性で,腹痛のため5年前から計3回の入院精査が行われたが原因不明であった.今回同様の腹痛が出現し,近医での腹部単純X線検査で大量の腹腔内遊離ガスが認められ,当院に搬送された.消化管穿孔の診断で試験開腹術を施行したところ,胃体上部小弯に微小な穿孔部を認め,胃局所切除術を施行した.切除標本から微小な胃潰瘍性病変が原因と考えられるvalvular pneumoperitoneumと診断した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 腹腔鏡内視鏡合同手術で胃局所切除を施行した噴門部神経内分泌腫瘍の1例

    加藤 健, 齊藤 孝, 柴田 聡, 鈴木 克彦 日本臨床外科学会雑誌 76 (1), 47-52, 2015

    ...患者は73歳,女性.1年前に噴門部小弯前壁に隆起性病変を指摘,増大傾向があるため行った生検で神経内分泌腫瘍(NET)の診断であった.上部消化管内視鏡検査で病変は7mm大であった.腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)による胃局所切除の方針とした.病変の漿膜面に置いたクリップと内視鏡針状メスを人工的に穿孔させた焼灼マーキングを指標に切除線を決定し超音波凝固切開装置で全層切除を行った.内視鏡観察のもと自動縫合器...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 腹腔鏡・内視鏡合同手術による胃局所切除を施行した残胃GISTの1例

    安齋 実 日本臨床外科学会雑誌 76 (4), 749-752, 2015

    ...症例は64歳,男性.15年前に胃潰瘍のため幽門側胃切除(Billroth-II法再建)の既往がある.検診で残胃噴門部小弯に内腔発育型の胃粘膜下腫瘍を指摘され,超音波内視鏡下細胞診でGISTの診断となり手術の方針となった.低侵襲性,機能温存を考慮し,腹腔鏡・内視鏡合同手術(laparoscopic endoscopic cooperative surgery:LECS)による胃局所切除を行った.欠損部...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 胃全摘を施行した部分内臓逆位を伴う胃癌の1例

    松山 温子, 鈴木 正彦, 浅羽 雄太郎, 三宅 隆史, 鶴岡 琢也, 水上 泰延 日本臨床外科学会雑誌 76 (8), 1913-1917, 2015

    ...症例は58歳の男性.以前から部分内臓逆位を指摘されていた.貧血の精査目的に当院受診し,上部消化管内視鏡で胃体中部前壁に出血性潰瘍を認めたため,クリップ止血した.その際,胃体上部小彎寄りに0-IIc型病変も指摘され,生検で低分化腺癌の診断であった.CTでは胃・脾・膵が右に位置しており,肝は左右対称,胆嚢・Treitz靱帯は正常位置であった.遠隔転移や明らかなリンパ節転移を認めず,cT1b,cN0,cM0...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 肝臓に原発し胃に転移したと考えられる類上皮血管内皮腫の1例

    栗原 唯生, 岡村 行泰, 金本 秀行, 杉浦 禎一, 伊藤 貴明, 絹笠 祐介, 坂東 悦郎, 寺島 雅典, 佐々木 恵子, 上坂 克彦 日本消化器外科学会雑誌 48 (2), 102-110, 2015

    ...症例は61歳の女性で,肝腫瘍に対し各種画像検査を行ったが確定診断に至らず,肝生検を施行し転移性肝癌と診断した.各種検査で原発巣の同定が困難だったため,悪性と診断した肝腫瘍の切除を行う方針とした.術中,肝腫瘍の他に胃壁内腫瘤と胃小彎リンパ節の腫大を認め,迅速組織診で悪性の結果であったため,胃癌肝転移と診断し,肝切除に加え,胃全摘,リンパ節郭清を行った.永久標本の病理組織学的検査所見では,肝臓,胃,リンパ...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 胃結腸間膜の形成異常を伴った網囊ヘルニアの1例

    長島 沙樹, 藤崎 滋, 高階 幹, 櫻井 健一, 富田 凉一, 高山 忠利 日本消化器外科学会雑誌 48 (10), 869-876, 2015

    ...症例は61歳の男性で,上腹部痛を主訴に来院した.腹部CTで胃の小彎側に拡張腸管を認め,イレウスの診断にて入院し,保存的加療を行うも症状が改善しないため,開腹手術を施行した.小腸が胃結腸間膜に包み込まれるように網囊内に陥入し,さらに小網を被った状態で胃小彎側に脱出していた.小腸が壊死していたため腸切除を施行し,イレウス解除を行った.合併症はなく,14日目に退院した.網囊内に嵌入したという点では大網裂孔網囊...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献24件

  • 特徴的な内視鏡像を呈した粘膜下異所性胃腺に連続進展したと考えられた早期胃癌の1例

    田中 宏樹, 馬場 洋一郎, 磯野 功明, 松崎 晋平, 佐瀬 友博, 岡野 宏, 斉藤 知規, 向 克巳, 伊藤 貴洋, 渡辺 玄 日本消化器病学会雑誌 112 (9), 1657-1663, 2015

    ...73歳男性.胃体上部小彎に0-IIa+IIc病変を認め,早期胃癌(tub1, SM)の診断で胃部分切除術を施行した.病理組織学的検討では粘膜内を中心に小腸型形質を示す高分化型管状腺癌が認められ,一部病変内には粘膜筋板を保ったまま粘膜下層内への進展も認められた.粘膜下層内病変は間質反応に乏しく,全周にわたり粘膜筋板と連続した平滑筋組織が認められた.以上より粘膜下異所性胃腺に連続して進展した早期胃癌と診断...

    DOI PubMed 医中誌

  • 胃炎の改善と除菌後胃癌

    兒玉 雅明, 沖本 忠義, 村上 和成 日本消化器病学会雑誌 112 (6), 1006-1015, 2015

    ...<i>H. pylori</i>除菌による胃粘膜萎縮および腸上皮化生(IM)の改善は,3編のメタ解析にて前庭部萎縮改善,体部IM非改善は一致している.Updated Sydney systemを用いた胃内5点の比較では萎縮はいずれも改善,IMは体部小弯のみ改善が見られた.除菌による胃癌抑制を示す報告でも完全には除菌後胃癌は消失しない.除菌後胃癌の危険因子として,除菌時高齢,男性,胃潰瘍,高度萎縮,IM...

    DOI PubMed 医中誌

  • 6年間進展を認めなかった胃限局性アミロイドーシスの1例

    種本 理那, 竹林 晃一, 岡田 千津子, 三谷 圭二, 小針 伸一, 箱崎 幸也, 奥平 圭輔 日本消化器内視鏡学会雑誌 56 (8), 2386-2392, 2014

    ...症例は51歳,男性.他院での人間ドックで胃アミロイドーシスが疑われ紹介受診した.胃内視鏡検査で胃体中部の前壁小彎寄りに約5×3cm大の境界明瞭な陥凹性病変を認め,生検にてアミロイド沈着(AL型)が確認された.PET-CT検査を含む諸検査で胃以外にアミロイド沈着は認められず,胃限局・陥凹型(IIc+IIa型類似)のアミロイドーシスと診断した.6年前の他院での見直しの胃内視鏡や生検像でも同様の病変が認められた...

    DOI 医中誌

  • 経胃的ドレナージ術が奏功した胃穿通化膿性肝膿瘍の1例

    魚嶋 晴紀, 小泉 一也, 山本 章太, 市田 親正, 所 晋之助, 増田 作栄, 佐々木 亜希子, 江頭 秀人, 金原 猛, 賀古 眞 日本消化器内視鏡学会雑誌 56 (11), 3798-3804, 2014

    ...60歳男性.2013年2月中旬より倦怠感と発熱を認め近医を受診した.画像検査より肝膿瘍の診断にて当院紹介受診され,CT検査で肝左葉に10cm大の胃穿通を合併した肝膿瘍が疑われた.上部消化管内視鏡検査では,前庭部小彎に膿汁の付着が認められ,穿通部よりドレナージ可能と判断し,経胃的肝膿瘍ドレナージ術を施行した.ドレナージチューブを留置後,膿瘍は漸次縮小し,第22病日に退院した.第45病日にCT検査で膿瘍消失...

    DOI 医中誌

  • 術中に腫瘍塞栓に気付き治癒切除が得られた胃肝様腺癌の1例

    菅 淳, 加藤 智栄, 小野田 雅彦, 古谷 彰, 河野 和明, 濱野 公一 日本外科系連合学会誌 39 (4), 685-690, 2014

    ...68歳男性.胃癌手術目的で当院入院.上部消化管内視鏡検査並びに生検で,胃体下部,小彎から後壁にかけて,3型の中分化腺癌と診断された.術前CTでは明らかな他臓器への転移はなかった.幽門側胃切除を施行した.術中所見で左胃静脈内の腫瘍塞栓を疑った.術中超音波検査で,左胃静脈内の腫瘍塞栓は,門脈本幹内に一部露出していたが,門脈壁へ明らかな浸潤はなかった.そのため腫瘍塞栓摘出術を追加した.原発巣,リンパ節,腫瘍塞栓...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献1件

  • 兄弟発症した非Williams症候群の大動脈弁上狭窄に対するModified Simple Sliding Aortoplastyによる修復

    本橋 宜和, 根本 慎太郎, 打田 裕明, 小澤 英樹, 勝間田 敬弘, 尾崎 智康, 岸 勘太, 片山 博視, 内山 敬達, 吉村 健 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 30 (2), 192-197, 2014

    ...Sliding Aortoplasty法による修復を施行した.手術時年齢は兄13歳,弟11歳.ともにST接合部で大動脈径は最小となり,同部から上行大動脈に広がる著しい壁肥厚を認めた.心停止下に上行大動脈を最大狭窄部直上で離断すると,左右冠動脈の開口部が肥厚STJと左右冠尖間の交連に近接していたため,無冠尖Valsalva洞方向のみの切開による拡大を選択した.人工物の使用を避けるために,上行大動脈を遠位断端から小彎側...

    DOI 医中誌

  • IgG4関連硬化性疾患と考えられた胃粘膜下腫瘍の1例

    村川 力彦, 斉藤 崇宏, 蔦保 暁生, 山村 喜之, 鯉沼 潤吉, 大野 耕一, 菊地 慶介 日本臨床外科学会雑誌 75 (2), 394-397, 2014

    ...症例は55歳,女性.検診の上部消化管造影検査にて異常を指摘され,当院内科受診となった.上部消化管造影検査では胃体上部小弯前壁になだらかな隆起性病変を認めた.上部消化管内視鏡検査では胃体上部小弯前壁に隆起性病変を認めたが,粘膜面に異常を認めなかった.EUSでは第IV層由来の粘膜下腫瘍と診断した.腹部CTでは胃体部前壁に約4cmの腫瘤を認めた.以上より胃GISTを疑い手術を施行した.手術は腹腔鏡内視鏡合同胃部分切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献5件

  • GISTとの鑑別を要した胃未分化癌の1例

    黒田 顕慈, 田中 浩明, 大平 雅一, 崎村 千恵, 六車 一哉, 桑江 優子, 平川 弘聖 日本臨床外科学会雑誌 75 (2), 403-408, 2014

    ...症例は65歳の男性.胸部不快感を認めたため,上部消化管内視鏡検査を施行したところ,胃前庭部前壁に3型の腫瘍を認めた.生検の結果,低分化腺癌と診断された.CTにて小弯側リンパ節の腫大を認め,cT4aN1M0,cStage IIIAと診断し,開腹下に幽門側胃切除術,D2郭清を施行した.手術所見では,小弯リンパ節の腫大および肝への直接浸潤を認めた.病理学的検査を行ったところ,原発巣では上皮性成分を認めず,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献2件

  • 多様な病理組織像を呈し長期生存したAFPおよびHCG産生胃癌の1例

    田邉 和孝, 徳家 敦夫, 影山 詔一, 中村 公治郎, 尾崎 信弘 日本臨床外科学会雑誌 75 (2), 420-426, 2014

    ...症例は70歳の男性で,健診で胃の異常を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃体上部前壁に1型病変を認め,腹部造影CTでは小彎側に腫大したリンパ節腫大を認めた.血液検査ではAFP 15.7ng/mL,HCG 552mIU/mLと上昇を認めた.cStage IIの進行胃癌と診断し胃全摘・脾合併切除,Roux-en Y再建術を施行した.病理組織所見にて充実性構造の低分化型腺癌を認め,それを中心にHCG陽性の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献12件

  • 脳死肝移植後に発症した胃癌の1例

    村上 剛平, 高橋 剛, 瀧口 修司, 永野 浩昭, 森 正樹, 土岐 祐一郎 日本臨床外科学会雑誌 75 (4), 968-972, 2014

    ...症例は68歳,男性.慢性C型肝硬変・肝細胞癌に対して,2009年に米国で脳死肝移植を施行し,その後,本邦で免疫抑制剤を投与されていた.2011年にスクリーニングの腹部CTで胃壁肥厚を指摘され,上部内視鏡検査を施行したところ,胃角部小弯に2型進行胃癌を認めた.術前画像診断から移植肝血管は総肝動脈レベルでの吻合と考え,グラフト血管損傷に留意しながら幽門側胃切除(D1+)を施行した.術中に肝外側域に強固な...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

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