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下原, 美保 鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science 59 33-42, 2007
...同派は天台宗門徒であるが、初代如慶や二代目具慶は、尭然法親王や尭恕法親王より得度されている。かれらは天台座主であるとともに皇族の一員であり王朝文化の担い手でもあった。また、如慶が年少の頃、天海と知遇を得ていた可能性が高いこと、その後、同派の興隆を促す画事 (「東照宮縁起絵巻」 諸本・「元三大師縁起絵巻」、「慈眼大師縁起絵巻」) に天海が深く関与していたことを指摘した。 ...
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下原, 美保 鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science 58 25-37, 2006
...さらに、如慶・具慶父子は、天台座主の尭然法親王及び尭恕法親王に剃髪され、法橋の位を受けているが、二人の座主も院の弟であり皇子であった。以上のことを考慮すると、住吉派興隆には当時の王朝文化復興の気運と後水尾院周辺の皇族たちが大きく関わっていたということができる。...