萩原 信敏, 宮下 正夫, 山田 智彦, 野村 務, 牧野 浩司, 高橋 健, 赤城 一郎, 加藤 俊二, 木山 輝郎, 奥田 武志, 藤田 逸郎, 山下 精彦, 山下 直行, 桜澤 信行, 田尻 孝
Progress of Digestive Endoscopy
69
(2),
68-69,
2006
胃前庭部に複雑な形態を示す胃癌の1例を経験した。症例は56歳男性。内視鏡像は前庭部大彎から後壁に3箇所の周提を伴う潰瘍性病変が近接しており,大彎側と後壁の病変の連続性はなく腫瘍間の境界は明瞭であった。摘出標本の組織学的所見では,中分化型腺癌が潰瘍性病変の間に連続して広がっていたため,同一病変と判断された。肉眼形態の極めて稀な胃癌であり,癌の発育進展を検討する上で貴重な症例であると考え報告する。
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医中誌