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検索結果 2,264 件

  • 運動のうつ病予防効果と腸内細菌叢の関与

    渡邉 知央, 小栁 えり, 青木 孝文, 濱田 大幹, 川島 将人, 山形 高司, マイケル J. クレメニック, 矢野 博己 岡山体育学研究 31 (0), 1-11, 2024-03-31

    <p> ヒトの腸内は,生体内最大の微生物生態系であり,推定100兆個の腸内細菌で構成された腸内細菌叢は,宿主の健康に大きな影響を及ぼす.本稿では,これまでに蓄積された文献を検討して,腸内細菌叢の関与という観点から,運動がうつ病予防に有効かどうかを解説する.特に,自発的な運動習慣がうつ病予防に有効であるという事実は,運動が腸内細菌叢の変化を介して,宿主に有益な効果をもたらし,うつ症状に応じて脳内の…

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  • 新型コロナウイルス感染症対策のために対面とオンデマンド型遠隔授業を併用した体育実技系必修科目の検討

    文谷 知明, 門利 知美, 宮川 健 岡山体育学研究 31 (0), 65-77, 2024-03-31

    <p> 本研究では,対面とオンデマンド型遠隔授業を併用した体育実技系必修科目の受講生にアンケート調査を実施し,今後の授業の一助となる資料を得ることを目的とした.対象者は451名(男性99名,女性352名)であった.その結果,週70分以上の運動時間は概ね妥当な設定であることが示された.男性はストレッチング,レジスタンス運動,有酸素性運動を同等に重視しているのに対し,女性はストレッチングを重視し,レ…

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  • 新規考案のタンデムサイクルトレーナーにおける負荷の妥当性

    小野寺 昇, 和田 拓真, 林 聡太郎, 石田 恭生, 邵 基虎, 吉岡 哲, 山口 英峰, 高原 皓全, 松生 香里, 片山 敬章 岡山体育学研究 31 (0), 21-25, 2024-03-31

    <p>  We have devised a new tandem trainer. The new tandem trainer is a fixie type, with two rowers turning the rear wheels. The weight of two people is on the rear wheels. Since this is a new …

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  • 大学におけるプロジェクトマネジメント教育の実践報告

    山本 智子, 上野 絵里奈, 大藪 涼花, 竹田 梨乃, 谷本 未羽, 福本 純加 プロジェクトマネジメント研究報告 4 (1), 93-98, 2024-03-31

    ...<p>川崎医療福祉大学医療秘書学科では,2014年から医療秘書の段取り教育の一つとして,プロジェクトマネジメント教育を導入している.そして,学生は学んだ知識や手法を,その後の学外実習,資格取得あるいはサークル活動に活用している.学習をしたことで,学生の意識や行動には,作業分解してスケジュールを詳細に計画できるようになった,常にリスクを考え事前に対応策を考えられるようになった,コミュニケーションを情報...

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  • 過疎中山間地域における高齢者の身体的フレイルの現状

    山口 英峰, 國佐 栞, 幸 篤武, 高原 皓全, 天岡 寛, 小野寺 昇 岡山体育学研究 31 (0), 39-46, 2024-03-31

    <p>  The purpose of this study was to elucidate the status and characteristics of physical frailty in populations residing in depopulated mountainous areas. The subjects who consented to participate …

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  • 子どもの貧困対策としての学校と地域の連携方策

    柏木 智子, 諏訪 英広, 真弓(田中) 真秀 学校改善研究紀要 6 (0), 1-14, 2024-03-31

    本研究の目的は、地域連携担当教職員に焦点をあて、子どもの貧困対策としての学校と地域の連携方策について検討することである。そのため、計4,822校の地域連携担当教職員を対象として質問紙調査を実施した。その結果、第一に、地域連携担当教職員として学級担任外の教職員を配置する必要性を指摘することができる。第二に、子どもの貧困対策を推進するためには、連携組織体制が連携教職員の職務遂行に及ぼす影響を考慮する…

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  • 半側空間無視と同名半盲に対する視線計測装置を用いた眼球運動の評価指標の検討

    清水 美佳, 岡 真由美, 米田 剛, 山下 力, 三木 淳司, 用稲 丈人, 平岡 崇 神経眼科 41 (1), 24-32, 2024-03-25

    <p><b>【目的】</b>左半側空間無視(USN)と左同名半盲(HH)に対し,視線計測装置(Gazefinder)を用いて衝動性眼球運動(SEM)と滑動性眼球運動(SPEM)を測定し,視覚的注意特性を捉える評価指標の臨床応用の可能性を検討した.</p><p><b>【方法】</b>対象は20歳女性の左USN 1例(右基底核静脈奇形による出血)と43歳女性の左HH …

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  • 病院での多職種連携活動の意義と院内デザイナーの役割

    森 絵美, 松本 正富 デザイン学研究 70 (3), 3_21-3_28, 2024-01-31

    <p> 本研究は,病院の外来サービス改善に向けた活動のプロセスを辿りながら帰納的分析を行い,多職種が連携して取り組んだ活動の意義とそこでの介入で担った院内デザイナーの役割を明らかにすることを目的とした.ワーキンググループ活動の改善内容とそこに院内デザイナーが介入した箇所について整理した後,グループメンバーを対象とした半構造化インタビューを実施し,形態素解析と帰納的分析による評価を行った.結果,多…

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  • 肝臓ダイナミックCT検査における被検者因子と造影効果の相関関係の調査:性別による比較

    池長 弘幸, 舛田 隆則, 石川 哲也, 谷 忠司, 森分 良, 矢尾 大樹 日本放射線技術学会雑誌 80 (2), 199-206, 2024

    <p>【目的】本研究は,男女間で被検者因子である年齢,HT, TBW, BMI, LBWおよびBSAと肝臓ダイナミックCT検査における肝動脈相の腹部大動脈および門脈相での肝臓実質のCT値増強の相関関係を明らかにすることを目的とした.【方法】2021年1月から2021年6月の期間に肝臓ダイナミックCT検査を行った191例を後ろ向きに登録した.CT装置は80列MDCTであるAquilion …

    DOI Web Site PubMed 参考文献18件

  • 高校生版学級担任との日常会話尺度の開発

    井村 亘, 難波 知子, 石田 実知子 日本公衆衛生雑誌 advpub (0), 2024

    <p><b>目的</b> 本研究の目的は,高校生と担任間でおこなわれている日常会話の頻度を測定することができる「高校生版学級担任との日常会話尺度」を開発することである。</p><p><b>方法</b> 本研究は,調査Ⅰ,Ⅱで構成した。調査Ⅰは,「高校生版学級担任との日常会話尺度(試作版)(以下:試作版尺度)」の構造的妥当性を因子測定モデルと項目の性能の側面から確認することに加えて,信頼性を内的一…

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  • 股関節観血的整復固定術における放射線業務従事者の水晶体放射線防護の必要性

    松本 博樹, 德重 祥也, 竹井 泰孝, 宇山 友二, 村 正勝, 人見 剛 日本放射線技術学会雑誌 80 (3), 287-295, 2024

    <p>股関節の観血的整復固定術(open reduction and internal fixation: ORIF)では,術者の眼の水晶体が患者またはX線管に近くなるため,放射線業務従事者の職業被ばくが増えることは大きな問題となっている.本論文では股関節のORIFにおける放射線業務従事者の職業被ばくを明らかにし放射線防護策の必要性を検討した.ファントム実験により空中線量分布図を作成し放射線業務…

    DOI Web Site PubMed 参考文献5件

  • 看護学生による倫理検討における視点の構造化

    今井 多樹子, 永井 庸央, 中垣 和子, 門田 清孝 質的心理学研究 23 (1), 98-113, 2024

    看護学生の倫理検討の視点を,延命治療拒否のリビングウィルをめぐる救急患者の事例を基に記述した。急性期 看護実習修了直後にクリティカルケア看護論を履修した4 年次生47 名のグループワークの成果をKJ 法で再構築 し構造化した。その結果,10 の島に収束し,島同士の関連性から,学生の倫理的視点の構造は,意思能力が低 …

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  • 慢性疾患看護専門看護師の活動の実態

    柏崎 純子, 上原 喜美子, 片山 将宏, 嶋田 幸子, 園田 由美, 本城 綾子, 三好 智佳子 日本慢性看護学会誌 17 (1), 1_65-1_74, 2023-12-25

    <p>目的:慢性疾患看護専門看護師(以下,CNS)の活動の実態を明らかにし,今後の課題を検討する.<br>方法:日本看護協会のホームページにて名前と所属が公開されている慢性疾患看護CNS178名に無記名自記式質問紙調査を実施した.基本属性と活動に関する質問項目を18項目設定し記述統計量を算出した.<br>結果:94名から回答を得て74名を分析した.対象者のCNS経験年数は平均6.3年であった.C…

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  • 硬膜外自家血注入療法が奏功した外転神経麻痺を伴う脳脊髄液漏出症の1例

    後藤 克聡, 三木 淳司, 荒木 俊介, 小野 貴暁, 春石 和子, 家木 良彰, 桐生 純一, 高井 洋樹, 宇野 昌明 神経眼科 40 (4), 383-389, 2023-12-25

    <p> 硬膜外自家血注入療法が奏功した外転神経麻痺を伴う脳脊髄液漏出症の1例を報告する.症例は40 歳,女性.嘔吐を伴う起立性頭痛で近医を受診し,片頭痛と診断されたが,その 3 週間後に複視が出現した.頭部造影MRIで硬膜下腔のびまん性拡大,びまん性硬膜造影所見を認めた.低髄液圧症を含めた脳脊髄液漏出症の疑いで精査・加療目的で当院脳神経外科へ紹介され,当科受診となった.視力は右(1.0×-18…

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  • 後部視路病変のOCT

    山下 力 神経眼科 40 (4), 328-339, 2023-12-25

    <p> これまで,外側膝状体よりも後方の視路障害によって生じる同名半盲患者では,シナプスを越えて網膜神経節細胞(RGC)まで障害が及ぶことはなく,眼底に異常はきたさないとされていた.しかし,光干渉断層計(OCT)が技術的に発達し僅かな網膜萎縮を検出できるようになり,先天性および後天性後頭葉病変患者を評価した研究において乳頭周囲網膜神経線維層(cpRNFL)厚の菲薄化が示され,cpRNFL厚の菲薄…

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  • 特異的・非特異的腰痛の患者立脚型アウトカムに関する使用状況と認識についての調査

    末廣 忠延, 浅田 啓嗣, 大石 敦史, 瓜谷 大輔, 公森 隆夫, 宮﨑 純弥, 橋田 浩, 増井 健二, 堀口 達也, 川端 昭宏 理学療法学 50 (5), 208-216, 2023-10-20

    <p>【目的】腰痛の患者立脚型アウトカム(Patient-reported Outcome Measures:以下,PROM)の使用状況,利点,使用のための条件についての認識を明らかにすること。【方法】日本筋骨格系徒手理学療法研究会会員を対象としたWeb調査を実施した。腰痛のPROM使用の有無や頻度,使用に当たっての利点,使用していない理由や使用のための条件について質問した。【結果】PROMの使…

    DOI 医中誌

  • 養育里親における活動満足感と活動負担感の関連要因:横断研究

    石井 陽子, 富田 早苗 日本公衆衛生雑誌 70 (10), 708-717, 2023-10-15

    <p><b>目的</b> 本研究は養育里親を対象に,活動満足感および活動負担感に関連する要因を男女別に検討することを目的とした。</p><p><b>方法</b> 全国66か所中,協力が得られた32か所の地域里親会に所属する養育里親2,142人を対象に調査を実施した。回答者のうち,データ欠損がなく,里子の受託経験がある者を分析対象者とした。調査内容は,基本属性,養育里親歴,実子の有無,経験した里子…

    DOI PubMed

  • 医療課題解決にむけた医療消費者教育の視点

    田村 久美 消費者教育 43 (0), 13-22, 2023-09-30

    Japan faces serious healthcare challenges, such as the problem of rising healthcare costs. In order to address these challenges, it is necessary to change the behavior of medical consumers. However, …

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  • リクライニング機能を有する車椅子使用時の殿部ずれ力軽減を目的とした姿勢保持部品使用の検討

    永田 裕恒, 小原 謙一, 藤田 大介 リハビリテーション・エンジニアリング 38 (3), 174-180, 2023-08-01

    <p> 本研究の目的は、姿勢保持部品としての骨盤ベルトと大腿ベルトが、リクライニング機能を有する車椅子を使用する際の殿部ずれ力増大に対応し得るか否かについて検証することであった。対象は、健常成人16名(20.9 ± 1.5歳)とし、殿部ずれ力の測定にはずれ力測定器を用いた。実験条件は、骨盤ベルト条件、大腿ベルト条件の2条件とした。測定は、鉛直線より10度後傾位(開始位)からリクライニングを開始し…

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  • 摂食嚥下リハビリテーションにおける先端技術の活用

    永見 慎輔 日本老年療法学会誌 2 (0), 1-6, 2023-07-27

    <p>摂食嚥下リハビリテーションにおいて,先端技術の活用が進んでいる。超高齢社会における摂食嚥下障害患者の増加に対応するため,コンピュータ断層撮影(Computed Tomography: CT),超音波検査(ultrasonic examination: US),仮想現実(Virtual Reality: …

    DOI 医中誌

  • 聞き取り困難を訴える成人例に対する聴覚情報処理障害 (APD) 評価アプリの適用

    八田 徳高, 立入 哉 AUDIOLOGY JAPAN 66 (3), 203-211, 2023-06-30

    <p>要旨: 聴覚情報処理障害 (APD) は, 聴力や語音聴取能には異常が認められないため, きこえの困難を訴える者のきこえの臨床像を客観的に裏付けるためには, 聴覚情報処理機能の評価が必要である。そのために, 今回 iPad 用アプリを開発した。聴覚情報処理機能課題を聴力に問題のない成人15名に対して実施した結果からカットオフ値を設定し, 聞こえに困難が生じている成人5名 (男性2名, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 弱視と対光反射異常

    荒木 俊介, 三木 淳司 神経眼科 40 (2), 115-120, 2023-06-25

    <p> 片眼弱視の弱視眼に対光反射異常は生じるのだろうか?本稿では,これまでの弱視の対光反射異常に関する報告をレビューした.弱視眼における相対的瞳孔求心路障害(RAPD)の陽性率は0~82%と報告者によって大きなばらつきがみられた.また,弱視眼にRAPDを認めた場合でも,弱視の原因が影響するか否か,弱視の重症度との関連性,振幅と潜時のどちらに異常がみられたか,などの結果は報告者によって様々である…

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  • 序論

    三木 淳司, 前田 史篤 神経眼科 40 (2), 107-107, 2023-06-25

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  • ソーシャルワーク研究における現象学の役割の検証――海外文献を中心としたレビューから――

    植田 嘉好子 社会福祉学 64 (1), 1-14, 2023-05-31

    <p>現象学は哲学として出発し,人々の経験から事象の本質を明らかにするための質的研究法としても用いられる.しかし日本のソーシャルワーク研究で現象学を援用するものは未だ少ない.そこで本研究は海外文献を対象に,ソーシャルワーク研究における現象学の役割を検証することを目的とした.Google Scholarの検索機能を用い55件の文献を調査した結果,1)ウェルビーイングの危機にある人々の「生きられた経…

    DOI Web Site 医中誌

  • ペンドラムテスト開始後に残る下腿部支持力の推定

    道西 博行, 楠原 俊昌, 中村 隆夫, 軸屋 和明, 山本 尚武, 岡本 卓爾, 椿原 彰夫 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J106-D (5), 349-356, 2023-05-01

    ペンドラムテスト(PT)において,被験者の下腿部を支持していた検査者の力はその開始に伴って解除されるとされているが,筆者らの経験によれば,その後も残余した支持力(残余支持力)がPT波形に加わり,反射の評価に影響を及ぼす.本論文では,このような残余支持力の存在発見とモデル化の過程を示し,その推定法を提案する.残余支持力の存在は,PT実施途上における膝関節角加速度波形の形状歪から確認した.本論文では…

    DOI 医中誌

  • 入職後3年間のICU看護師が自己成長感を獲得するプロセス

    重松 諒承, 伊藤 真理, 網島 ひづる Journal of Japan Academy of Critical Care Nursing 19 (0), 323-334, 2023-03-31

    <p>目的:ICU看護師の自己成長感を獲得するプロセスを明らかにし,自己成長感の獲得および自己成長感を高めるための必要な支援への示唆を得る.</p><p>方法:GICUで勤務する4 年目看護師を対象に,半構造化面接を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した.</p><p>結果:生成された概念およびカテゴリーの関係性を検討した結果,ICU看護師の自己成長感を獲得するプロセスは,…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 両下腿切断者の上肢支持床上座位移動動作の特徴

    小玉 京士朗, 早田 剛, 宮川 健 岡山体育学研究 30 (0), 1-11, 2023-03-31

    <p>  The purpose of this study is to examine the movement characteristics of the upper limb supported floor scooting movement in bilateral lower extremity amputees. The subject was one adult male …

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  • Real World Data(RWD)によるReal World Evidence(RWE)創出のために

    三原 直樹, 真鍋 史朗, 谷川 雅俊, 片岡 浩巳 医療情報学 42 (5), 197-201, 2023-03-03

    <p>【セッション抄録】</p><p> 米国のFDAが男性乳癌臨床試験のコントロール群としてRWDを用いた試験を承認した頃から,臨床研究等において,Real World Data(RWD)の活用によるReal World Evidence(RWE)の創出が重要視されるようになっている.しかし,実際にはRWE創出のためのデータの品質管理における課題,RWD収集における課題等が顕在化してきているのも…

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  • 急性薬物中毒患者の重症化予測因子の探索

    森永 睦子, 片岡 浩巳, 通山 薫 医学検査 72 (1), 25-32, 2023-01-25

    <p>救急医療の現場では,意識障害,ショック患者に薬物が関与している場合がある。原因検索の一手段として薬物検出検査は有用であるがこれらの分析は精密機器を使用しているため操作が煩雑であり検査結果報告および手技の取得に時間と人員およびコストを要する。そのためどの施設でも直ぐに測定を確立するのは簡単ではない。そこで,一般的に測定される臨床検査項目やバイタルサイン等の病態パラメータ,病歴,薬歴および治療…

    DOI Web Site 医中誌

  • Dysarthriaの翻訳名称について

    西澤 典子, 苅安 誠, 三枝 英人, 椎名 英貴, 田中 康博, 中森 正博, 中谷 謙, 南都 智紀, 福永 真哉, 細見 直永, 益田 慎, 中川 尚志 音声言語医学 64 (1), 24-32, 2023

    <p>Dysarthriaは「発語運動の遂行過程に関与する神経筋系の障害によって起こる話しことばの音の異常」と定義される病態群である.この病態群の翻訳名称として,保険診療での診療名や国家試験出題基準においては,「運動障害性構音障害」が使用されている.しかしこの翻訳名称について,motor speech …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • かな文字の読みにおけるモダリティ間のバインディングの役割

    小田 真実, 湯澤 正通, 則武 良英 LD研究 32 (3), 181-192, 2023

    本研究は,小学校入学前の幼児を対象に,かな文字の読み,特に,拗音と促音の読みに関わる要因としてのワーキングメモリの役割について検討した。就学前幼児はオンラインでかな文字および単語の読み課題と,音韻ループ,視空間スケッチパッド,エピソードバッファの機能であるモダリティ間のバインディング能力を測定するワーキングメモリ課題を受けた。かな文字および単語における読みの正確さを目的変数,月齢,ワーキングメモ…

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  • 筋音図と筋電図を用いた等速性膝伸展時の筋疲労評価

    河島 隆貴, 石田 弘, 福原 真一, 末廣 忠延, 吉村 洋輔, 岡田 裕 バイオメカニズム学会誌 47 (1), 63-70, 2023

    筋力トレーニングを行う場合,筋疲労を客観的に評価するシステムを用いることは重要である.本研究では等速性膝 伸展時のトルクと大腿四頭筋の筋電図および筋音図を計測し,膝伸展トルクと他の値が統計学的に近似した変動となるか明ら かにすることを目的とした.健常成人男女 30 名は最大努力で等速性膝伸展運動(60 deg /秒)を 50 回行い,記録されたト …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献39件

  • 急性期病院における高齢患者への抑制しない看護コンピテンシー尺度の信頼性・妥当性の検討

    北野 久美子, 實金 栄, 竹田 恵子 臨床倫理 11 (0), 5-15, 2023

    <p> 本研究は,急性期病院における高齢患者への抑制しない看護コンピテンシー尺度の信頼性と妥当性の検討を行った。対象は全国の300床以上の急性期病院より無作為抽出した200施設から協力の得られた52施設の病棟看護師5,821人。調査内容は基本属性のほか,抑制しない看護コンピテンシーに関することを含む全72項目。回収は2,156部(37%),有効回答は1,692部(29%)。項目分析および探索的因…

    DOI 医中誌

  • 血液透析による除水が部位別多周波数生体電気インピーダンス法で測定した体水分量と体脂肪量におよぼす影響

    安藤 誠, 望月 精一, 島田 典明, 浅野 健一郎 日本透析医学会雑誌 56 (11), 421-428, 2023

    <p>血液透析(HD)による除水が部位別多周波数生体電気インピーダンス法(sMF-BIA)で測定されるHD患者の体水分量(TBW)と体脂肪量(FM)におよぼす影響を明らかにするために,HD患者67名の除水量とTBWおよびFMとの関係をHD前後で調べた.男女ともに,除水量とTBWの変化量の平均値はほぼ一致したが,除水量の増加に伴って両者の値の乖離が増大する傾向にあった.また,HD後の除脂肪体重水分…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 社会的および食事性時差ボケに及ぼす食事時刻の週内変動の影響

    西村 一樹, 山口 英峰, 小野寺 昇 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 461-, 2023

    <p>【目的】社会的および食事性時差ボケと食事時刻の週内変動の関係性を明らかにすることを目的とした。【方法】健康・スポーツ系の教養教育科目を履修した男子大学生1,900名を対象とした。研究倫理審査委員会の承認を得た(生15-003)。対象者は自記式の生活習慣調査を1週間実施した。調査項目は起床、就寝、食事時刻とした。得られたデータから、1日の最初と最後の食事時刻、絶食時間、絶食時間の中点、食事性…

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  • 他職種連携によるインフォームド・アセント用イラスト素材開発のプロセス

    岩藤 百香, 井上 清香, 渡邊 美里, 大姶良 義将, 松本 正富 日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 (0), 270-, 2023

    <p>患児が治療について了解する過程においては,内容を具体的にイメージできるように理解力に応じたわかりやすい言葉やイラスト入りの説明資料を用いることが推奨されているが,業務と並行して作成を行う看護師の負担が大きい.本稿では,看護師が必要なイラストを探す困難さに着目し,デザイナー・看護師・イラストレーターの他職種連携によりインフォームド・アセント用のイラスト素材を開発したプロセスについて述べる.対…

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  • 視能訓練士実習施設指導者等養成講習会受講後の意識の変化についてアンケート調査報告

    岡 真由美, 稲垣 理佐子, 加藤 権治, 横田 敏子, 岡野 真弓, 南雲 幹 日本視能訓練士協会誌 53 (0), 95-102, 2023

    <p> <b>【目的】</b>視能訓練士実習施設指導者等養成講習会(以下、講習会)の成果と課題を抽出するため、講習会修了者に対して受講後の意識の変化(以下、意識の変化)に関するアンケート調査を行った。</p><p> <b>【対象および方法】</b>調査対象者は、受講年度が2017年から2019年の141名であった。アンケート調査の質問項目は実習指導について17…

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  • ポータブル撮影を行う診療放射線技師の水晶体被ばく

    松本 博樹, 竹井 泰孝, 松田 英治, 舛田 隆則 日本放射線技術学会雑誌 79 (1), 38-45, 2023

    <p>ポータブルX線撮影では診療放射線技師の眼の水晶体が患者またはX線管に近くなる位置で撮影介助を行うことが多く,高い水晶体被ばくを受けていることが予測される.本論文ではポータブルX線撮影時に診療放射線技師が受ける水晶体等価線量の実態を明らかにし,放射線防護ゴーグルや追加の放射線防護策の必要性を検討した.個人線量計と小型光刺激ルミネセンス線量計を貼付した放射線防護ゴーグルを用い,ポータブルX線撮…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献4件

  • 再発性腰痛者における視覚的フィードバックが腰椎骨盤の運動制御に与える影響

    末廣 忠延, 石田 弘, 小原 謙一, 大坂 裕, 黒住 千春 理学療法科学 38 (2), 96-103, 2023

    <p>〔目的〕再発性腰痛者における視覚的フィードバックを用いた運動制御トレーニングが,自動股関節外転テスト時の腰椎骨盤の動きに及ぼす即時的効果を明らかにすること.〔対象と方法〕対象は再発性腰痛者とし,骨盤の動きを視覚的にフィードバックさせ股関節外転運動を実施する群と,視覚的フィードバックを用いずに股関節外転運動を実施する群に割り付け,群間での介入効果を骨盤の動きと筋活動で比較した.〔結果〕視覚的…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献24件

  • 異なるサブトラクション手法を用いた下肢サブトラクションCTアンギオグラフの比較

    野田 典孝, 舛田 隆則, 吉浦 貴之, 佐藤 友保, 船間 芳憲 日本放射線技術学会雑誌 79 (5), 440-445, 2023

    <p>【目的】軌道同期ヘリカルスキャン法による下肢subtraction computed tomography angiography(SCTA)において,非剛体処理の有無によるサブトラクションの精度について比較を行い,非剛体処理を用いた下肢SCTAの有用性について検討する.【方法】対象患者は2015年3月から2016年12月までに下肢SCTAを施行し,かつ4カ月以内に下肢EVT(endova…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献7件

  • 多様化する保健体育科教員志望学生に関する事例研究(教)

    濱本 想子, 中川 麻衣子, 前田 一篤, 川口 諒, 岩田 昌太郎 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 119-, 2023

    <p>近年、教員免許状取得者数や教員採用試験受験者数は減少し、教師のなり手不足が問題視されている。特に、教員志望学生の減少は少子化や学校現場のブラックなイメージ、就職状況の好転などが要因として挙げられる。教員養成を担う大学等の役割は、その減少に歯止めをかけるだけでなく、教師の質を高める上でも今後より重要視されるだろう。保健体育科に着目すると、2020年度に大学等で中学校教員の一種免許状を取得した…

    DOI

  • 体育教師教育者による協同的な授業実践と省察における検証

    中川 麻衣子, 敖敦 其其格, 岩田 昌太郎 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 615-, 2023

    <p>本研究の目的は、2名の体育教師教育者による協同で行った授業実践および振り返りを通した専門的学習の内実の解明である。そのために,協同的なセルフスタディ(e.g., Loughran, 2005)の手法を適用して、収集したインタビューデータを解釈的現象的分析にて検証した。調査内容と方法は、2名の体育教師教育者(1名は専任教員:PETEor A、1名は非常勤講師:PETEor …

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  • 筋音図と筋電図の同時計測に基づく嚥下機能評価デバイスの開発

    福原 真一, 池野 雅裕, 岡 久雄 生体医工学 Annual61 (Abstract), 294_2-294_2, 2023

    <p>嚥下機能評価は専門家によるスクリーニング検査や侵襲を伴う検査による臨床的なアプローチにとどまっており、一般的なフィールドで容易に実施することは困難であった。本研究の目的は、顎下領域で同時計測される筋音図と筋電図の複合的なアプローチに基づいた新たな嚥下関連筋の機能評価システムを開発することである。開発したデバイスは、顎下領域の舌骨上筋群に取り付ける筋音/筋電計測センサと信号処理部がセパレート…

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  • 頸部機能障害理学療法ガイドライン第2版の紹介

    山内 正雄, 石田 弘 徒手理学療法 23 (1), 33-39, 2023

    <p>ガイドラインは,エビデンスに基づいて理学療法を提供するための貴重な情報源として参考にすべきである。頸部機能障害理学療法ガイドライン第2版のCQ(Clinical Question)1-10は,弱い推奨,条件付き推奨,反対する条件付き推奨のいずれかに判断され,エビデンスの強さはすべてがD(ほとんど確信できない)であった。経過観察ではなく他の保存療法と比較しているCQでは,介入群の真の効果につ…

    DOI 医中誌

  • A大学における周手術期看護実習をめぐる学修内容—Text Miningによる課題レポートの内容分析から—

    今井 多樹子, 永井 庸央, 中垣 和子 日本赤十字看護学会誌 24 (1), 43-52, 2023

    <p>A大学における周手術期看護実習の学修内容を示す主要語と構成概念を,学生108名の課題レポートを基にText Miningで分析した.言及頻度分析では『患者』を筆頭に『手術後』『必要』『手術』『不安』『状態』『重要』『変化』『観察』『実習』『合併症』『疼痛』が判明した.主成分分析とクラスター分析では【薬剤を踏まえた看護アセスメント(自己の課題)】【周手術期における家族看護の実際】【術後の早期…

    DOI 医中誌

  • 姿勢を改善させるためのインナーシャツによる自律神経活動や頸部周囲のアライメントへの影響

    石田 弘, 大坂 裕, 末廣 忠延, 氏川 拓也, 近藤 美穂, 大澤 晋 人間と生活環境 30 (1), 39-50, 2023

    本研究では、姿勢を改善するためのインナーシャツ(以下、インナー)による衣服圧で自律神経活動に影響があるのか、そして、姿勢の改善効果があるのか明らかにすることを目的とした。対象は、男子大学生16 名とした。姿勢改善を目的とした2 種類(上腕モデル、上腕+胸部モデル)のインナーか、コントロールのインナーを着るという3 条件で、実験1 …

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  • 学習前後で行われるメタ認知的モニタリングの共通点と相違点

    山根 嵩史 日本認知心理学会発表論文集 2023 (0), 48-48, 2023

    本研究では,学習前後で行われるメタ認知的モニタリングに関して,記憶成績の予測の正確さ(accuracy)の観点から比較が行われた。大学生49名を対象として,新規な学習事態を模した対連合学習の実験が行われた。実験は学習前,学習,再学習,テストの4セッションで構成され,学習前と学習後およびテスト時に,それぞれ対応するメタ認知的モニタリングの指標(EOL,JOL,確信度判断)が測定された。メタ認知的モ…

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  • 等尺性ハンドグリップトレーニングが認知機能に及ぼす影響(生)

    山形 高司 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 232-, 2023

    <p>【背景】近年、等尺性筋収縮を用いた筋力トレーニングによる降圧効果が示唆されている(Yamagata et al. 2020)。血圧は認知機能と関連することが知られている(Novak et al. 2010)。すなわち等尺性筋力トレーニングによる認知機能の改善が期待される。先行研究において一過性の等尺性ハンドグリップ運動による認知機能の向上が示唆されているが(Washio et al. …

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  • 新規考案のタンデムサイクルトレーナーにおける負荷の妥当性

    小野寺 昇, 和田 拓真, 林 聡太郎, 石田 恭生, 邵 基虎, 吉岡 哲, 山口 英峰, 高原 皓全, 松生 香里, 片山 敬章 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 385-, 2023

    <p>【背景】タンデム自転車エルゴメーター(以下:TE)を2010年に考案した.TEとタンデム自転車の間を繋ぐ機材として,タンデムサイクルトレーナー(以下:TT)を新規に考案した.測定評価に対応できる機材としての負荷の妥当性について検証した.検証の手段として,TEを用いて,同じ回転数に対する対体重酸素摂取量との相関係数から評価した.【方法】被験者は,健康な成人男性6名であった.心拍数と対体重酸素…

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  • 透析時抜針事故の定量化を目的とした抜針再現モデルの開発とその有用性の検討

    小野 淳一, 近藤 俊平, 樋本 渚生, 小笠原 康夫 生体医工学 Annual61 (Abstract), 224_1-224_1, 2023

    <p>【諸言】透析導入患者の高齢化に伴い,透析治療中の重篤な抜針事故は増加している.このため,新たなる抜針検知法の開発が急務である.そこで,基礎実験下で抜針事故発生時における抜針状態の定量化を目的とした抜針モデルを開発した。【方法】穿刺針を留置した模擬血管と抜針検知部で構成する抜針モデルを開発した。血管内に留置した穿刺針を定速度ポンプを用いて牽引し、抜針状態を再現した。ロードセルを用いて牽引時の…

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  • COVID-19流行下の教育支援体制を見直すきっかけとなった新人看護師の様相とそれに対して講じられた教育支援策

    遠藤 洋次, 木村 安貴, 古賀 雄二, 小林 成光, 清原 花, 原田 紀美枝, 石田 実知子, 椿 美智博, 西田 洋子, 脇口 優希, 伊東 由康, 角甲 純, 掛田 崇寛, 佐々木 新介, 梶原 弘平, 濱西 誠司, 山中 真 日本看護科学会誌 43 (0), 654-665, 2023

    <p><b>目的:</b>看護管理者が認識するCOVID-19流行下の教育体制を見直すきっかけとなった新卒看護師の様相とそれに対して講じられた教育支援策を明らかにする.</p><p><b>方法:</b>本研究はCOVID-19流行下の新卒看護師教育に関わった15施設の看護管理者各1名ずつに,半構造化面接を実施し,質的内容分析を行った.</p><p><b>結果:</b>新卒看護師の【コミュニケーシ…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 誤嚥性肺炎の既往を伴う高齢者の嚥下内視鏡検査所見について

    横関 彩佳, 森田 倫正, 小浜 尚也, 永見 慎輔, 福永 真哉 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 26 (3), 173-179, 2022-12-31

    <p>【目的】高齢者の嚥下障害の有無は誤嚥性肺炎と密接に関連し,その発症リスクを増加させることが指摘されている.そのため,早期から嚥下機能の評価や対応を行うことが望ましい.当院では,嚥下障害が疑われた症例に対し,主に嚥下内視鏡検査(VE)を用いて評価を行っている.VE 検査は簡便に実施することができ,質の高い評価が可能であるものの,本邦ではVE …

    DOI Web Site 医中誌

  • わが国の小児股関節撮影における生殖腺防護の継続中止に関する報告

    竹井 泰孝, 江口 佳孝, 川浦 稚代, 鈴木 昇一, 廣瀬 悦子, 広藤 喜章, 本元 強, 宮嵜 治, 五十嵐 隆元, 島田 義也, 松原 孝祐 日本放射線技術学会雑誌 78 (12), 1495-1510, 2022-12-20

    <p>➢1900年代,放射線照射による不妊や発達異常の発生,放射線誘発突然変異が世代間で受け継がれることが動物実験で証明.</p> <p>➢1950年代の科学的知見には放射線誘発の遺伝性突然変異が含まれており,遺伝的影響の発症リスクを最小限にするため生殖腺防護具の使用がガイドラインなどで推奨.</p> …

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 診療参加型臨床実習に対する学生の意識・考え方の調査

    児玉 慎吾, 藤田 大介, 吉田 耕治, 杉 優子, 佐藤 宏樹, 篠永 篤志, 中野 直美, 明尾 高幸, 岡田 有司, 花山 耕三 理学療法おかやま 3 (1), 9-15, 2022-12-01

    ...【方法】対象は,2019年に川崎医科大学附属病院で臨床実習を受けた川崎医療福祉大学の4年次学生6名とした。臨床実習の教育体制は,多様な疾患領域の理学療法教育を目標とし,学生1名に対してCEが4~5名で構成される学生教育グループを構成した。実習終了後,1.教育体制・教育計画 2.CEの学生への関わり方について,質問紙調査を行った。【結果】多様な疾患領域を経験できる教育体制は,学生の満足度が高かった。...

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  • 牛血液を用いた透析回路内凝血加速モデルの構築

    白髪 裕二郎, 小野 淳一, 小笠原 康夫, 望月 精一 日本急性血液浄化学会雑誌 13 (1), 11-15, 2022-12-01

    <p>持続的腎代替療法において,回路内凝血トラブルを迅速に検知することは非常に重要な課題である。われわれは,回路内凝血トラブルに対する新しいモニタリング手法の開発のために,その基礎実験として,短時間で回路内凝血を模擬できる凝血加速モデルの構築を試みた。クエン酸の投与で動脈回路内を抗凝固しながらダイアライザーで透析・除去することで,静脈回路内の濃度を低下させて静脈チャンバー内で凝血させた。そのため…

    DOI Web Site 医中誌

  • 入退院を繰り返す成人中期患者への精神科看護師が抱く葛藤

    福浦 善友, 舞弓 京子, 藤原 由泰, 松島 亜希子 日本精神保健看護学会誌 31 (2), 19-27, 2022-11-30

    <p>入退院を繰り返す成人中期患者への精神科病棟看護師が抱く葛藤を明らかにし,退院支援に関わる看護師を支援する方策を検討した.20名の看護師に半構造化面接を行った.修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した結果,19概念,8カテゴリー,1コアカテゴリーが生成された.</p><p>看護師は,再入院患者に【無力感】を抱き,役割だからと【妥協】し関わっていた.入院中【家族に対する困惑】…

    DOI 医中誌

  • 多言語話者の失語症の障害と回復

    福永 真哉 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 42 (3), 267-271, 2022-09-30

    <p>  多言語話者の定義は日常生活で 2 つ以上の言葉を話す人と範囲が広く, 多言語話者の失語の回復は, 多次元的に複数の要因が, 相互に影響して, さまざまな回復パターンを生じることが明らかになっている。 多言語話者の失語の回復に関与する要因として, 主に回復の法則や発症前の言語の状態, 発症前に使用していた言語モダリティの違い, 発症後の病変部位の大きさや重症度の違い, …

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 中学生のテスト不安と数学成績に対する短期構造化筆記の効果

    則武 良英, 湯澤 正通 教育心理学研究 70 (3), 290-302, 2022-09-30

    <p> 高テスト不安者は,試験中に心配思考が生起して成績低下が生じる。テスト不安が最も高まるのは中学2年生ごろの生徒であるが,中学生のテスト不安を緩和するための介入方法はない。本研究の目的は,短期構造化筆記を作成し,中学生のテスト不安と数学期末試験成績に及ぼす影響を調べることであった。研究1では,短期構造化筆記を作成し,予備調査として35名の中学生の日常不安を対象にした介入実験を行なった。その結…

    DOI Web Site 参考文献37件

  • 右半球損傷後に漢字の書字障害を呈した 2 例の誤反応分析

    小割 貴博, 宮崎 泰広, 池野 雅裕, 種村 純 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 42 (3), 398-403, 2022-09-30

    <p>  右半球損傷後に漢字の書字障害を呈した 2 症例の誤反応の特徴を報告した。症例 1 は右視床出血の 70 歳代の右利き男性であり, 症例 2 は右被殻出血の 60 歳代の男性で, 家族に左利きがいた。両例に明らかな失語症, 仮名の失書はみられず, 漢字の書字障害を認めた。本症例に漢字の書取検査を施行し, 正答率は症例 1 が 37.1% , 症例 2 が 61.5% …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 道順障害に Egocentric Disorientation を伴った地誌的失見当の 1 例

    宮﨑 泰広, 種村 純, 藤代 裕子, 田中 春美, 惠飛須 俊彦 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 42 (3), 348-355, 2022-09-30

    <p>  道で迷う症状を呈す地誌的失見当はいくつかの要素から成り, その 1 つに道順障害がある。この道順障害の病態は複雑で不明な点が多い。そこで腫瘍摘出後に道順障害を呈した症例の病態を検討した。症例は 71 歳, 右利きの女性。右頭頂-後頭葉内側部の髄膜腫摘出術後, 街並みの同定は可能であったが, 術後 3 ヵ月時点で馴染みの薄い道で迷う症状が遷延した。本症例の地誌的見当識は, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 膝部動揺の制限方法の違いが片脚立位時における足圧中心動揺と下肢関節作用に及ぼす影響

    小原 謙一, 石川 琴美, 塩谷 文香, 大坂 裕, 黒住 千春 支援工学理学療法学会誌 3 (1), 22-30, 2022-09-25

    <p><b>目的</b>:膝部動揺の制限方法の違いが片脚立位時の足圧中心動揺および下肢関節作用に及ぼす影響を検討すること。</p><p><b>方法</b>:対象は、若年健常成人女性15名(20.2±0.7歳)であった。測定課題はバランスパッド上での30秒間の片脚立位とし、その際の足関節作用の指標として重心動揺計を用いて足圧中心動揺(総軌跡長、矩形面積)と、股関節および膝関節作用の指標として三軸加…

    DOI

  • 吃音児・者の臨床研究の質の評価 ―バイアスリスクの評価を中心に―

    飯村 大智 特殊教育学研究 60 (2), 111-121, 2022-08-31

    <p>吃音児・者の訓練にはさまざまな技法が検討されている。エビデンスに基づいた臨床介入にあたり、その指針となるシステマティック・レビューでは、文献の質の評価が求められる。 介入研究にはさまざまなバイアスが入る可能性があり、研究プロトコルやアウトカムの記述の信頼性や妥当性、再現性の評価が求められる。本稿では、バイアスリスクの評価ツールとして観察研究で使用できるRoBANS(Risk of …

    DOI Web Site 参考文献23件

  • APD (聴覚情報処理障害) 評価アプリの試作とその適用

    立入 哉, 中村 麻弥, 八田 徳高 AUDIOLOGY JAPAN 65 (4), 230-238, 2022-08-30

    <p>要旨: 聴覚情報処理課題について評価できるタブレット上で動作するアプリケーションを作成し, 成人16名と小学3年生以上の児童33名を対象として実施した。 この内, 成人群15名と児童群29名の結果を用いて, 正答率, 標準偏差, 基準値限界を示した。 この結果, 両耳分離聴課題, 雑音下聴取課題が困難である児童1名を検出することができた。 一方, 成人群のデパートノイズ下で-15dBSN …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 男子大学生における起床,就寝時刻の週内変動と社会的時差ボケの関係

    西村 一樹, 玉里 祐太郎, 山口 英峰, 小野寺 昇, 長﨑 浩爾 日本生気象学会雑誌 59 (1), 15-24, 2022-07-30

    <p>1週間の睡眠指標の変動が社会的時差ボケを評価する指標に成り得るものと研究仮説を立てた.本研究は1週間の睡眠指標の変動,クロノタイプ,平日と休日の睡眠時間の中央値の差(社会的時差ボケの従前の指標)の関係から明らかにした.対象者は男子大学生1,000名とした.対象者は1週間の起床と就寝時刻を記録した.さらに,睡眠時間と睡眠指標の1週間の変動の指標を算出した.クロノタイプはミュンヘンクロノタイプ…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 療養場所の移行を迫られた高齢がん患者の家族が家で自分が看る意味を見出していくプロセス

    坂井 真愛, 伊東 美佐江, 山本 加奈子 日本看護研究学会雑誌 45 (2), 2_215-2_229, 2022-07-20

    <p>目的:療養場所の移行を迫られた高齢がん患者の家族が,家で自分が看る意味を見出していくプロセスを明らかにする。方法:同意の得られた13名に半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。結果:本プロセスは,家族の【なんとなくの看るづもり】が,医師からの【療養場所の移行宣告】を受け,〈家で自分が看る思いの巡らせ〉に変化し,【サポート家族の後押し】と〈プロスタッフの周り…

    DOI 医中誌

  • 日本語学術共通語彙の理解度の評価

    田島 ますみ, 松下 達彦, 佐藤 尚子, 橋本 美香, 笹尾 洋介 リメディアル教育研究 16 (0), 145-159, 2022-07-01

    <p>学術的文章で専門分野を問わず使用頻度が高い学術共通語彙(松下,2011a)の理解度を測定するためのテストを開発し,小学4年生から中学3年生までの児童・生徒および大学生の計4,022名に実施した。学年の上昇に連れて理解度は上がるが,各学年の標準偏差はすべての学年で隣接学年との平均の差を上回り,小学校段階から同一学年内に大きな理解度の差がある。この理解度の差は大学まで続き,今回の調査では小中学…

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  • 右大脳半球損傷者の言語行動特性について─談話分析評価尺度の成績から─

    植谷 利英, 伊澤 幸洋, 種村 純, 宮﨑 彰子, 椿原 彰夫 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 42 (2), 220-228, 2022-06-30

    <p>  右大脳半球損傷 (RHD) 者の言語行動特性を明らかにする目的で, Bryan (1995) の “The Right Hemisphere Language Battery Second Edition” の下位検査である「談話分析評価尺度 (Discourse Analysis Rating Scales : DARS) 」と独自に考案した「脳卒中患者の行動観察リスト …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 正中線偏位を伴う脳内出血後に片眼性圧迫性視神経症と同名半盲をきたした2例

    後藤 克聡, 三木 淳司, 山下 力, 荒木 俊介, 水川 憲一, 家木 良彰, 桐生 純一, 宇野 昌明 神経眼科 39 (2), 142-150, 2022-06-25

    <p> 脳内出血後に片眼性の圧迫性視神経症と同名半盲をきたした2例を報告する.症例1:43歳の男性.失語と右片麻痺,左共同偏視がみられ,CTで正中線偏位を伴う左被殻出血に対して開頭血腫除去手術が施行された.発症4か月後,右眼視力は1.0,左眼視力は0.6,相対的瞳孔求心路障害(RAPD)は左眼陽性,右同名四半盲,左眼の視神経萎縮がみられた.OCTによる神経節細胞複合体(GCC)厚は右眼89.9μ…

    DOI 医中誌

  • 筋音図と筋電図の同時計測による関節運動に寄与する筋群の質的評価

    福原 真一, 岡 久雄, 小野 紗佑里, 河島 隆貴 デサントスポーツ科学 42 (0), 195-203, 2022-06-20

    <p>本研究では,大腿四頭筋群に対して開発した筋音 (Mechanomyography: MMG) /筋電 (Electromyography: EMG) ハイブリッドセンサシステムから得られるEMGとMMGを同時計測し,筋収縮時の電気的/機械的側面からペダリング運動における筋パフォーマンスを評価することを目的とした.健常な成人男性9名が実験に参加した.ペダリング運動は着座してペダリング可能なリ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 知的障害者における認知症研究

    竹之下 慎太郎, 桑野 良三, 井上 友和, 黒住 卓, 長壽 厚志, 寺田 整司, 末光 茂 発達障害研究 44 (1), 70-74, 2022-05-31

    わが国の人口全体の高齢化に伴って,知的障害者人口も急速に高齢化している.すでに障害者福祉の現場は,知的障害者の高齢化による支援ニーズの変化と,認知症による諸問題に直面している.適切な支援や対策が提供されるために,知的障害者における認知症の実態が明らかにされ る必要がある.なお,知的障害者の認知症は,元々併存している多様な障害のため,一般高齢者と同じ方法でスクリーニングすることができない.そのため…

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  • 発話の明瞭さに関する客観的評価方法の検討

    難波 文恵 音声コミュニケーション研究会資料 2 (3), n/a-, 2022-05-24

    <p>発話の明瞭さは、発話障害において重症度の指標ともなり、 その評価が重要とされるが,臨床では聴 者による了解度という印象評価で判定される.本研究は,音読音声だけでなく自由会話音声でも発話の明瞭さをよ り客観的に捉える方法として,「非分節境界率」 (スペクトログラム上でモーラ境界が見つけられない箇所の出現頻 度)を提案する. …

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  • LAMP法を用いた肺炎クラミジア検出の臨床的有用性の検討

    尾内 一信, 山崎 勉, 中浜 力, 山本 茂, 津村 直幹, 阪田 保隆, 長井 健祐, 池澤 滋, 田中 敏博, 西村 直子, 山口 徹也, 名木田 章, 西村 真二 感染症学雑誌 96 (3), 74-81, 2022-05-20

    <p>肺炎クラミジア(<i>Chlamydia pneumoniae</i>)による気管支炎,肺炎などの急性呼吸器感染症は,小児だけでなく,高齢者への感染も認め,家族内感染や集団内流行もしばしば見られる.また,他の細菌やウイルスとの重複感染も少なくない.他の呼吸器感染症と同様の臨床像を示すことが多いため,その鑑別が重要となるが,汎用検査法である抗体価検査法には測定時間,交差性,感度などの課題があ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のために遠隔授業を活用した体育実技系必修科目の模索

    門利 知美, 文谷 知明, 宮川 健 岡山体育学研究 29 (0), 1-16, 2022-03-31

    <p> 本研究は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として,対面授業から遠隔授業に切り替わった体育実技系必修科目の受講学生を対象にアンケート調査を行い,授業内容を再検討することを目的とした.対象者は431名(男性159名,女性272名)であった.授業形式にはVOD配信型を用い,配信した静止画や動画を視聴すること,自宅等で運動を実践し,その内容を記録することを課題とした.その結果,男…

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  • 小児がん患者向けインフォームド・アセント資料の導入実態とデザインに関する一考察

    岩藤 百香, 松本 正富, 青木 陸祐 デザイン学研究 68 (4), 4_65-4_70, 2022-03-31

    <p> 本研究は,小児がん患者に対するインフォームド・アセント用説明資料に着目し,導入実態とデザイン概要を検討してその普及に向けた課題を明らかにすることを目的とした.日本小児がん研究グループに属する197病院における小児病棟勤務の看護師を対象として,資料作成の実施状況および意識について郵送アンケート調査を実施した.回答した 69 …

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  • 総合診療医が守るもの

    木村 周平, 飯田 淳子, 照山 絢子, 堀口 佐知子, 宮地 純一郎, 濱 雄亮, 春田 淳志, 小曽根 早知子, 金子 惇, 後藤 亮平 文化人類学 86 (4), 674-685, 2022-03-31

    <p>Since early 2020, the COVID-19 pandemic has been a pervasive global issue eliciting various responses at the local level. Drawing upon anthropologist Yanai Tadashi's concept “body social,” this …

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  • コロナ禍における高齢者の社会活動の実態

    寺村 晃, 濵田 光佑, 岡山 友哉, 石本 恭子 未来共創 9 (0), 97-121, 2022-03-31

    【緒言】 本研究の目的は、新型コロナウイルス感染症拡大下における高齢者の社会活動の実態を明らかにすることである。 【対象と方法】 対象者は京都市の通所型サービスを利用する75歳以上の後期高齢者12名である。外出自粛の影響によって変化した社会活動について問い、その特徴を質的帰納的に分析した。 【結果】 困難な社会活動には「家族との関わり」、「知人との対面交流」、 …

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  • 専門家と家族によるパートナーシップと FQOL の関連を分析した研究動向

    岡本 邦広 発達障害研究 43 (4), 440-456, 2022-02-28

    本研究では,パートナーシップと FQOL の関係を検討した先行研究を概観し現状を把握 するとともに,今後のパートナーシップと FQOL の関係についての研究課題を明示することを目的とした.以下の 3 観点から分析を行った.1 FQOL 回答者数,2 FQOL の経年変化測定の有無. 3分析対象論文の主要目的,結果および FQOL に寄与した専門家の役割.対象論文は,専門家と …

    DOI Web Site 医中誌

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