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検索結果 259 件

  • 認知症状で発症し血管内治療で改善が得られた硬膜動静脈瘻の一例

    山城 享平, 壷井 祥史, 成清 道久, 広川 祐介, 山本 康平, 大橋 聡, 松岡 秀典, 長崎 弘和 日本脳神経外科認知症学会誌 4 (1), 14-19, 2024-02-01

    <p><tt>【はじめに】硬膜動静脈瘻(</tt>dural arteriovenous fistula<tt>:</tt>DAVF<tt>)は頭蓋内動静脈奇形の</tt>10<tt>~</tt>15%<tt>を占める疾患である。シャント部位や血行動態により多彩な症状を呈することが知られており、まれに認知症状で発症することもある。認知症を呈する</tt>DAVF …

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  • 腫瘍摘出術により認知機能障害の改善を得た前頭蓋底巨大悪性髄膜腫の一例

    長崎 弘和, 野上 諒, 橋本 啓太, 成清 道久, 大橋 聡, 松岡 秀典, 壷井 祥史 日本脳神経外科認知症学会誌 4 (1), 9-13, 2024-02-01

    <p><tt>嗅窩部髄膜腫は初期には症状を認めず巨大化して発見されることがある。症例は</tt>48 <tt>歳女性で、嗅覚障害、視力障害、認知機能障害にて発症した巨大な嗅窩部髄膜腫の一例である。腫瘍の全摘出術を行い認知機能障害の改善を認めた。嗅窩部髄膜腫による進行性の認知機能障害、嗅覚障害、自発性の低下は、アルツハイマー型認知症の初期症状と類似しており、両者の鑑別が必要である。さらに、認知機能…

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  • 慢性左頸部内頸動脈閉塞を有する急性期両側中大脳動脈閉塞症例に対して前交通動脈経由で血栓回収療法を行った経験

    成清 道久, 壷井 祥史, 広川 裕介, 大橋 聡, 松岡 秀典, 長崎 弘和 脳卒中 46 (2), 141-148, 2024

    <p>急性期主幹動脈閉塞に対して,Willis動脈輪を経由した血栓回収療法の症例報告が散見される.今回,慢性左頸部内頸動脈閉塞を罹患した急性期両側中大脳動脈閉塞に対して,右内頸動脈より前交通動脈経由で血栓回収療法を行い,有効な再開通を得た症例を経験したため,論文的考察を加え報告する.症例は83歳女性.慢性左頸部内頸動脈閉塞に以前より罹患しており,突然の意識障害・失語・四肢不全麻痺で当院へ搬送され…

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 骨病変におけるT2 Dixon opposed-fat subtraction画像のCNRの検討

    南 広哲, 高橋 光幸, 中 孝文, 堀 大樹, 高橋 俊行, 本寺 哲一, 大塚 勇平, 秋葉 泰紀 日本磁気共鳴医学会雑誌 43 (3), 94-101, 2023-08-15

    <p> Using the Dixon method, we developed a new post-processing image, named “T2 Dixon opposed-fat subtraction image.” The Dixon method allows four types of images : opposed, in-phase, water, and …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 破裂性腹部大動脈瘤に対する腹部大動脈ステントグラフト内挿術の現状と問題点

    長谷 聡一郎 日本腹部救急医学会雑誌 43 (5), 879-885, 2023-07-31

    <p>破裂性腹部大動脈瘤(ruptured abdominal aortic aneurysm:以下,RAAA)の治療に関する最近のトピックは日本・米国・欧州の各ガイドラインが“解剖学的要件を満たせば腹部大動脈ステントグラフト内挿術(endovascular aneurysm repair:以下,EVAR)が第一選択”に変更されたことである。しかし腹部コンパートメント症候群といった救命率向上の障…

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  • 100歳を超える超高齢者に対して機械的血栓回収療法を行った3例

    野上 諒, 壺井 祥史, 成清 道久, 川越 貴史, 橋本 啓太, 大橋 聡, 松岡 秀典, 長崎 弘和 日本老年医学会雑誌 60 (1), 67-75, 2023-01-25

    <p>90歳以上の超高齢者に対する機械的血栓回収療法の報告は散見されるが,100歳以上に限定した報告は我々が渉猟し得た限り1例報告のみであった.今回我々は,100歳以上の超高齢者に機械的血栓回収療法を行った3例を経験したので,文献学的考察を踏まえ報告する.</p><p>症例1</p><p>102歳女性.来院時National Institute of Health Stroke …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 直腸癌術後の縫合不全の予防目的に留置した経肛門的ドレーンの有効性・安全性の検討

    原田 龍之助, 石山 泰寛, 皆川 結明, 伊藤 慎吾, 小根山 正貴, 成田 和広 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (6), 420-425, 2023

    <p>目的:直腸癌術後の縫合不全の予防目的に経肛門的ドレーン専用として開発されたWING DRAINの有効性・安全性を検討する.</p><p>対象:2017年3月から2021年10月に,当院で直腸癌に対し腹腔鏡下前方切除術を施行した症例を対象とし,WING DRAIN留置群(以下,WD群),WING DRAINを含む経肛門的ドレーン不使用群(以下,Non-transanal drainage …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 90 歳以上の超高齢者に対する血栓回収療法の治療成績

    小島 アリソン健次, 橋本 啓太, 成清 道久, 大橋 聡, 長崎 弘和, 壷井 祥史, 神林 智作 脳卒中の外科 51 (3), 196-200, 2023

    <p>当院での90歳以上の超高齢者に対する機械的血栓回収療法の治療成績において,超高齢者特有の問題点に対する考察を加えて報告する.</p><p>2015年2月から2020年11月までの間に当院で施行した90歳以上の血栓回収療法施行36症例を対象とした.退院時modified Rankin Scale(mRS)を主評価項目とし,その他にThrombolysis in Cerebral …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 直腸癌側方リンパ節郭清術後のリンパ嚢胞に対してリピオドールを用いたリンパ管造影が奏効した1例

    皆川 結明, 石山 泰寛, 伊藤 慎吾, 小根山 正貴, 成田 和広 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (7), 480-483, 2023

    <p>症例は64歳女性.下部直腸癌に対して術前化学放射線療法後に腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術,右側方リンパ節郭清術を施行した.術後会陰創の離開および多量の排液があり,腹部CT検査で右側方リンパ節郭清領域に液体貯留を認めた.術後リンパ嚢胞の診断でCTガイド下穿刺ドレナージを施行し,ドレーン留置のまま外来で経過をみていた.術後56日目に腹痛および右鼠径部痛で来院し,腹部CT検査でドレーンの逸脱およびリ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 冠動脈吻合の困難時のbailout—吻合困難な局面での打開策,損傷部位のリカバリーショット

    和田 賢二, 高梨 秀一郎 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (6), vii-xi, 2022-11-15

    <p>冠動脈バイパス手術の端側吻合と一概に言ってもたくさんのステップがある.冠動脈病変の評価,吻合部位やグラフトの選択,グラフト採取方法,グラフト走行の決定,人工心肺の有無,そして吻合方法.吻合方法には,視野展開,実際の吻合部位の決定,冠動脈剥離,冠動脈切開,虚血の回避,視野の確保,グラフトの長さ・走行の決定,グラフトのトリミングそして運針方法と,1つの冠動脈端側吻合でも多くのエッセンスが詰まっ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 心房細動を有する労働者の3年間治療状況と3年後疾患予後

    関塚 宏光, 宇田 晋, 三宅 仁 心臓 53 (12), 1291-1296, 2021-12-15

    <p> 単年度の単施設企業健康診断(健診)で心房細動(atrial fibrillation;AF)を指摘され(調査時),3年後も同施設で健診を受検した57名の労働者を調査対象とした.対象者の3年間のAFに対する治療状況,3年後の疾患予後を調査した.調査時全対象者の平均年齢は53±5歳で,AFに対する3年間の医療機関受診率は96%であった.AFに対する治療は調査時の健診心電図で初めてAFを指摘さ…

    DOI 医中誌

  • 皮疹を契機に診断に至った腹膜炎で発症した劇症型 A 群溶血性レンサ球菌感染症の 1 救命例

    齊藤 華奈実, 井上 貴史, 山本 明彦, 卜部 省悟, 大久保 浩一, 波多野 豊 西日本皮膚科 83 (6), 535-539, 2021-12-01

    <p>59 歳,女性。生来健康であった。発熱と強い腹痛の精査加療目的に前医より緊急搬送された。腹膜炎を伴う腹腔内巨大腫瘍感染による敗血症性ショック疑いの診断の下に緊急開腹術が施行された。巨大腫瘍は,子宮漿膜下筋腫であり,亜全摘術を施行された。術後も循環動態は安定せず,感染源不明な敗血症であった。初診時の皮疹と前医の血液培養から A 群溶血性レンサ球菌が検出されたことより,劇症型 A …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 左房内IgG4関連炎症性偽腫瘍を生じた慢性腎不全の1例

    山田 英行, 小向 大輔, 川﨑 真生子, 柏葉 裕, 山崎 あい, 塚原 知樹, 三石 雄大, 高梨 秀一郎, 宇田 晋 日本内科学会雑誌 110 (10), 2248-2255, 2021-10-10

    <p>72歳,男性.糖尿病性腎症による慢性腎不全に対し腹膜透析を導入した.導入後9カ月に施行した経胸壁心エコー検査で僧帽弁近傍の左房内に12.5×10.6 mmの可動性腫瘤を認め,腫瘍摘出術を施行した.病理組織所見では形質細胞,リンパ球浸潤と線維芽細胞増殖を認め,免疫染色ではIgG4(immunoglobulin G4)/IgG陽性40%以上且つ10/HPF(high power …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 病院内に勤務する救急救命士としての業績と今後の展望

    蒲池 淳一 日本臨床救急医学会雑誌 24 (4), 547-554, 2021-08-31

    ...<p>医療機関で救急救命士の雇用が増加しているなか,川崎幸病院では救急救命士のみが所属する部署EMT(Emergency Medical Technician)科を配置し,病院の独立した部署として地位を確立している。配置当初は病院の理念である「断らない医療」の体制づくりを目指し院内でタスクシフトを行ってきたが,徐々に業務を拡大していき院内だけではなく院外業務も積極的に行っている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 筋力トレーニング後に発症した脳空気塞栓症の1例

    縄手 祥平, 壺井 祥史, 成清 道久, 大橋 聡, 長崎 弘和, 神林 智作, 村山 雄一 脳卒中 43 (6), 551-555, 2021

    <p> 【目的】脳空気塞栓症は潜水病としてダイバーに多く報告される病態である.今回我々は,筋力トレーニング後に脳空気塞栓症を発症した症例を経験したため報告する.【症例】75歳男性.ジムでの筋力トレーニング後,自宅で突然の意識障害を認め,当院へ救急搬送となった.意識レベルは JCS 300,GCS …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 単孔式腹腔鏡手術を行った胆囊十二指腸瘻を伴う胆石イレウスの1例

    伊藤 慎吾, 酒井 欣男, 本庄 薫平, 小島 豊, 坂本 一博 日本腹部救急医学会雑誌 40 (7), 881-883, 2020-11-30

    <p>症例は84歳,男性。頸椎損傷,糖尿病,心筋梗塞,冠動脈バイパス手術の既往がある。嘔吐,腹痛を主訴に受診した。腹部CTで胆囊と十二指腸に連続するガス像,十二指腸内に30mm大の石灰化陰影,胃の拡張を認めた。胆囊十二指腸瘻を伴う胆石イレウスと診断し保存的加療を行った。結石は徐々に小腸内を移動したが症状の軽快がみられず自然排石は困難と判断し,単孔式腹腔鏡下イレウス解除術を施行した。鉗子で拡張した…

    DOI Web Site 医中誌

  • 不安定型大腿骨転子部骨折に対するAnterior Support Screwの有効性

    安樂 喜久, 堤 康次郎, 安藤 卓, 立石 慶和, 上川 将史, 河上 純輝, 前田 和也, 髙田 柊, 鮒田 貴也, 刈谷 彰吾, 鈴木 浩之, 早川 敬, 依光 正則, 濱田 貴広, 清水 朋彦, 向山 俊輔, 土井 武, 寺元 秀文, 辻本 貴志, 三原 一志, 原 淳, 金粕 浩一, 前 隆男, 前原 孝 整形外科と災害外科 69 (3), 695-698, 2020-09-25

    <p>【目的】不安定大腿骨転子部骨折に対するラグスクリュー前方へのAS2の効果を検討する.【対象・方法】2017年3月から15施設で中野分類3partB,4partかつ生田分類subtype Pに対し,ZNN CMアジアネイル(Zimmer Biomet社)を用いて内固定した143例(AS2(+)群70例,AS2(-)群73例)を対象とした.術直後(3日以内)および2週~3週時に撮影したCT画像…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 大腿骨転子部骨折における骨折線とLag screw刺入部の交通が及ぼす影響ならびにAnterior support screwの効果

    濱田 貴広, 前原 孝, 木原 大護, 石津 研弥, 大山 龍之介, 貴島 賢, 今村 隆太, 西田 顕二郎, 井口 明彦, 有薗 剛, 安樂 喜久, 前 隆男, 鈴木 浩之, 早川 敬, 依光 正則, 清水 朋彦, 向山 俊輔, 土井 武, 寺元 秀文, 辻本 貴志, 三原 一志, 原 淳, 金粕 浩一 整形外科と災害外科 69 (3), 690-694, 2020-09-25

    <p>【目的】不安定型大腿骨転子部骨折における骨折線とlag screwの交通の有無ならびに矯正損失を調査し,anterior support screw(以下AS2)の使用・非使用で差があるかを検討する事【方法】AS2使用・非使用の前向き無作為化比較多施設共同研究により得られた不安定型大腿骨転子部骨折111例において術直後での骨折線とlag …

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  • 腹腔鏡下に摘出した歯科治療中の誤飲による上行結腸内異物の1例

    栗原 亜梨沙, 石山 泰寛, 石田 文生, 工藤 進英 日本臨床外科学会雑誌 81 (5), 920-924, 2020

    <p>症例は44歳,男性.5日前に歯科治療中に歯科器具(ピーソーリーマー)を誤飲し経過観察していたが,歯科医師に促され当院を受診した.自覚症状はなく,腹部X線検査で右下腹部に4cm長の鋭利な異物を認めた.腹部単純CTで上行結腸起始部に異物を認めたが,腸管の穿孔や膿瘍形成は認めなかった.2日後の腹部X線検査を施行したところ前回と異物の移動がないことから,腸管穿孔が生じる可能性を考慮して手術の方針と…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 胸腹部大動脈瘤術後に発生した右鎖骨下動脈瘤に対し,hybrid手術にて治療した1例

    光岡 明人, 菊池 亨, 井石 秀明, 山崎 元成, 菅野 範英, 井上 芳徳 日本血管外科学会雑誌 28 (4), 323-326, 2019-08-24

    <p>開胸術の危険性が高い鎖骨下動脈瘤に対しhybrid治療を行い良好な結果を得た.症例は58歳男性.大動脈瘤術後,経過観察中に右鎖骨下動脈瘤30 mmが指摘された.既往の全弓部置換術にて左鎖骨下動脈は再建されず,左椎骨動脈の逆行性血流を認めた.またWillis動脈輪の右後交通動脈が欠落しており,右鎖骨下動脈瘤より右椎骨動脈が分枝していた.手術時の右椎骨動脈遮断は,後頭葉の血流が低下する危険性が…

    DOI 医中誌

  • 経カテーテル的血栓溶解療法により治療した特発性上腸間膜静脈血栓症の1例

    伊藤 慎吾, 酒井 欣男, 河合 雅也, 杉本 起一, 高橋 玄, 小島 豊, 坂本 一博 日本腹部救急医学会雑誌 39 (3), 595-599, 2019-03-31

    <p>症例は75歳の男性で,発熱,右腰痛を主訴に当院を救急受診した。憩室炎が疑われ入院となり,入院後抗菌薬治療が開始されたが症状は改善しなかった。第3病日に精査目的の腹部造影CTを施行すると,上腸間膜静脈内に広範囲な血栓を認めた。腸管壊死の所見を認めなかったことから,抗凝固療法による治療を開始したが,血栓の改善がみられなかったため上腸間膜動脈投与による血栓溶解療法を開始した。その後すみやかに改善…

    DOI 医中誌

  • 短時間作用型オピオイド製剤と即放性オピオイド製剤に関する医療者の認知度

    小瀬 英司, 安 泰成, 吉川 明彦 Palliative Care Research 14 (2), 53-60, 2019

    <p>【目的】短時間作用型オピオイド(short-acting opioid: SAO)と即放性オピオイド(rapid-onset opioid: ROO)に関する認識について検討した.【方法】自記式質問紙を用いて,がん突出痛の定義やROO製剤の使用方法,SAO製剤との相違に関する質問を医師・看護師・薬剤師に行った.【結果】回収率は72.7%であり,医師35名,看護師102名,病院薬剤師171名…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 非出血発症の内頸動脈解離症例の臨床的検討

    永尾 征弥, 長山 剛太, 長崎 弘和, 壷井 祥史, 神林 智作 脳卒中 41 (4), 279-286, 2019

    <p><b>要旨</b>:【目的】内頸動脈解離は本邦では比較的稀な疾患である.当科における経験から臨床的検討を行った.【方法】2011年 1月~2017年 12月の期間の 16症例 18病変を対象に,診療録情報をもとに患者背景,治療方法と周術期合併症,臨床経過,転帰について検討した.【結果】年齢は 20~72歳(平均 48.5歳),男性 15症例,女性 1症例で,頭蓋外 15病変,頭蓋内 …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 急性期の脳梗塞と心筋梗塞に対して t-PA 静注療法後にそれぞれ血管内治療を施行した1 例

    永尾 征弥, 津田 泰任, 成清 道久, 長山 剛太, 長崎 弘和, 壷井 祥史, 伊藤 賀敏, 神林 智作 脳卒中 41 (1), 7-12, 2019

    <p>症例は86 歳の女性.突然の意識障害,右片麻痺で発症し当院へ救急搬送された.来院時, 重度の右片麻痺と失語症を認めた.呼吸,循環動態は安定していたが,心電図ではII,III,aVF, V4 で軽度のST 低下を認めた.MRI では左中大脳動脈(MCA)領域に急性期梗塞巣を認め,MRA で は左MCA 閉塞を認めた.発症1 時間20 分後にtissue plasminogen …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 食道癌化学療法中に発生した縦隔膿瘍にEUSガイド下経食道ドレナージが奏効した1例

    塚本 啓祐, 粟田 裕治, 十倉 淳紀, 岡本 法奈, 堀野 誠, 森重 健二郎, 谷口 文崇, 大前 芳男, 高畑 彩子 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (6), 1218-1225, 2019

    <p>症例は75歳男性.食道癌に対し術前化学療法が施行された.1コース終了後に発熱,頸部の腫脹,圧痛が出現し,CTで上部後縦隔および咽頭後に広がる膿瘍が認められた.保存的加療で改善が得られなかったため,縦隔膿瘍に対してEUSガイド下経食道ドレナージが施行された.縦隔膿瘍は消失し,臨床症状の改善が得られた.縦隔膿瘍に対するEUSガイド下経食道ドレナージは本邦では報告がなく,貴重な症例と考えられた.…

    DOI 医中誌

  • 75歳以上の高齢者くも膜下出血の治療成績

    壷井 祥史, 成清 道久, 長山 剛太, 長崎 弘和, 永尾 征弥, 和出 南, 神林 智作 脳卒中の外科 47 (6), 434-438, 2019

    <p>We report the outcomes of patients aged 75 years or older who underwent surgical treatment (coil embolization or clipping) for a subarachnoid hemorrhage at our hospital, from January 2008 to …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • Marfan症候群による全大動脈人工血管置換術後に発生した右鎖骨下動脈瘤に対し,hybrid手術にて治療した1例

    光岡 明人, 寺崎 宏明, 中川 達生, 長谷 聡一郎, 井上 芳徳 脈管学 58 (5), 75-78, 2018-05-10

    <p>症例は40歳男性。Marfan症候群による全大動脈人工血管置換術後の右鎖骨下動脈瘤に対し血管内治療,バイパス手術により良好な治療結果を得た。鎖骨下動脈瘤分枝をコイル塞栓後,右総頸動脈を露出した。腕頭動脈よりステントグラフト脚を留置した。鎖骨上アプローチにて瘤の末梢側鎖骨下動脈を露出後,T字人工血管にて総頸動脈–鎖骨下動脈バイパス術を施行した。術後合併症を認めず,11病日目に退院した。</p>

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献6件

  • 弓部大動脈ステントグラフト内挿術後の type I エンドリークに伴う瘤径拡大に対し Open surgery を施行した1例

    持田 勇希, 島村 淳一, 櫻井 茂, 尾崎 健介, 大島 晋, 藤川 拓也, 関根 裕司, 山本 晋, 笹栗 志朗 日本心臓血管外科学会雑誌 47 (1), 26-30, 2018

    <p>症例は72歳女性.前医で50mm嚢状弓部大動脈瘤に対しTEVAR(Thoracic Endovascular Aortic Repair)を施行された.フォローアップ中に瘤径の拡大を指摘されたが,治療困難のため経過観察の方針となり当院をセカンドオピニオン目的で受診された.造影CTではステントグラフト外の嚢状瘤内へ造影剤が流入しており,手術加療適応と判断した.手術は超低体温循環停止下にステン…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 急性期脳血管障害患者における歩行予後予測モデルの交差妥当性

    小林 陽平, 藤野 雄次, 牧田 茂, 竹田 浩明, 福原 弘之, 長田 正章 理学療法学 45 (4), 243-247, 2018

    <p>【目的】先行研究で考案した急性期脳血管障害患者における歩行予後予測モデルの交差妥当性を当院での検証標本を用い検討した。【方法】急性期脳血管患者62 例を対象に,先行研究に準じてThe Trunk Control Test,脳卒中運動機能障害重症度スケール,疾患(脳梗塞または脳出血),年齢を発症5 日以内に評価した。次に当院検証標本に予後予測モデルを使用してROC …

    DOI 医中誌

  • 後腹膜線維症による下腿浮腫に対し,柴苓湯にて症状が軽快した1例

    光岡 明人, 鈴木 理仁, 笹栗 志朗 静脈学 28 (1), 35-38, 2017-03-31

    <p>後腹膜線維症は炎症細胞浸潤や線維組織が動脈周囲に生じる疾患であり,尿路系や血管の閉塞を来すことがある.今回われわれは後腹膜線維症により外腸骨静脈狭窄を来し,下腿浮腫を呈した患者に対し,柴苓湯にて症状が軽快した1症例を経験した.症例52歳男性.突然,右下肢の腫脹が出現しCT, MRIにて右外腸骨動脈周囲に軟部腫瘤像を認め,外腸骨静脈を壁外性に圧迫していた.画像所見より特発性後腹膜線維症の可能…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 人工血管置換術後の人工血管破綻に対しTEVARを施行した1例

    齋藤 文美恵, 西村 潤一, 不破 相薫 心臓 49 (2), 130-132, 2017

    <p> 症例は血痰を主訴に来院した68歳の男性.全弓部置換術,下行大動脈置換術,腹部大動脈瘤置換術の既往がある.CT画像上,下行大動脈左側に接して液体貯留を認めた.24時間後のCTで急速な液体の増加と人工血管背側で造影剤の漏出を認めたため,人工血管仮性瘤と診断した.直達手術は一般的にリスクが高いため,TEVARを施行し,経過は良好であった.</p><p> …

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  • 合併症を有する急性B型解離に対するTEVARで血小板減少に難渋した1例

    齋藤 文美恵, 西村 潤一, 不破 相薫 心臓 49 (4), 360-365, 2017

    <p> 症例は81歳男性.遠位弓部大動脈瘤を伴う急性B型大動脈解離に対し保存的加療中に両下肢の麻痺が出現,CT上偽腔血流の増加と大動脈径の拡大,腹腔動脈上で真腔の高度狭窄と血流途絶,上腸間膜動脈と右腎動脈の偽腔起始と左腎の造影遅延を認め,再解離と診断された.瘤内にエントリーを有していたため,初回TEVARは瘤をExclusionするように治療長を長くとらざるを得なかった.院内のデバイスに限りがあ…

    DOI 医中誌

  • 単孔式の腹腔鏡下手術を行った腹膜妊娠の1例

    岩﨑 真一, 伊藤 雄二, 長谷川 明俊 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 33 (1), 214-218, 2017

    <p><b>Introduction:</b> Single-site laparoscopy is a type of reduced-port surgery. As there is no visible scarring, its use is rapidly increasing. Ectopic abdominal pregnancy is rare. Accordingly, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献3件

  • P-027 傾聴と説明により病態理解と不安軽減を図り、早期退院と再発予防につながった心不全の一例

    加藤 初音, 石井 大輔, 手塚 純一, 古田 佳祐 関東甲信越ブロック理学療法士学会 36 (0), 127-127, 2017

    <p>【目的】</p><p>心不全に伴う不安・抑うつや退院後の急性増悪に伴う再入院はリハビリにおける課題であり、運動療法に加えカウンセリングと教育が重要とされている。今回、急性心不全で入院した症例に対し、運動療法と併せ傾聴と説明による病態理解を行うことで不安を軽減し、早期退院と再発予防につながった経験をしたので報告する。</p><p>【症例提示】</p><p>67 …

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  • P-191 二期的に両側THA を施行した症例の自覚的脚長差に対する介入方法の検討

    平石 雅裕, 山根 圭視, 相馬 憲男 関東甲信越ブロック理学療法士学会 36 (0), 291-291, 2017

    <p>【はじめに】</p><p>人工股関節全置換術( 以下THA) 後患者は、X 線学的脚長差が少ないにも関わらず、自覚的脚長差( 以下PLLD) を生じることがある。今回、術直後からPLLD を生じたが数日で消失した症例を担当したため報告する。</p><p>【症例紹介と経過】</p><p>60 代女性。H29.3 右変形性股関節症に対し右THA 前外側アプローチにて施行。術前ADL …

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  • 電気的除細動抵抗性持続性心房細動に対する低電位領域を標的とした線状焼灼の有効性

    山嵜 継敬, 竹中 創, 村瀬 達彦, 上野 明彦, 佐々木 法常, 高橋 英雄, 齋藤 直樹, 津田 泰任, 羽鳥 慶, 伊藤 賀敏, 福永 博 心臓 48 (SUPPL.2), S2_43-S2_48, 2016-12-30

    <p>近年,持続性心房細動(PerAF:persistent atrial fibrillation)に対する低電位領域(low voltage zone:LVZ)アブレーションの有効性が報告されている.今回我々は電気的除細動(DC)抵抗性PerAFに対するLVZを標的とした線状焼灼の有効性について検討した.</p><p>対象は肺静脈隔離術(pulmonary vein …

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  • 看護実践能力と誤薬との関連性の検証

    真下 綾子, 中谷 喜美子, 陣田 泰子, 市川 幾恵, 佐藤 久美子, 山元 友子, 坂本 すが 日本医療マネジメント学会雑誌 17 (3), 109-116, 2016-12-01

    <p> 看護実践能力と誤薬との関係を検証するため、「全看護職員数に対してより高い看護実践能力をもつ看護職員数の割合が高い病棟では誤薬の発生は少ない」という仮説を立てた。研究デザインは3回のデータを収集する反復調査研究とし、有害事象発生件数が多い時期と少ない時期を含めた2007年1月、2008年5月、7月を調査時期に選び、各1週間のデータを収集した。対象は機縁法にて抽出した急性期の6医療機関、対象…

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  • 細径鉗子を用いたReduced port laparoscopic cholecystectomyの安全性に関する検討

    下田 陽太, 山崎 将人, 太田 竜, 成田 和広, 関川 浩司 日本外科系連合学会誌 41 (1), 22-29, 2016

    序論:当科では腹腔鏡下胆囊摘出術において,症例を選択して細径鉗子,EZアクセスを用いたReduced Port Surgery(以下本術式)を行っている.本術式の安全性を検証するため,その成績を報告する.対象と方法:2012年9月から2014年12月までに腹腔鏡下胆囊摘出術を行った220例中173例を本術式で完遂した.本術式で完遂した173例を対象とし手術時間,出血量,術後合併症発症率,術後在院…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 胸腹部大動脈置換後に可逆性後頭葉白質脳症を発症した1例

    杉浦 孝広, 高橋 京助, 加藤 剛, 佐藤 奈々子, 梶谷 美砂, 稲村 実穂子, 鎌田 高彰 Cardiovascular Anesthesia 20 (1), 43-46, 2016

    <p> 可逆性後頭葉白質脳症(PRES : posterior reversible encephalopathy syndrome)は,頭痛,痙攣,視野障害を主症状とし,特徴的な画像所見によって診断に至る可逆的な疾患である。これまで,胸腹部大動脈置換術における脊髄灌流圧維持を目的とした人為的高血圧により発生した報告はない。高血圧に起因したPRESの治療は降圧であり,脊髄灌流圧を維持する行為とは…

    DOI Web Site 医中誌

  • O-074 スマートフォンアプリケーションを用いた歩行課題における注意需要の評価

    鈴木智高, 平石雅裕, 東登志夫, 菅原憲一 関東甲信越ブロック理学療法士学会 35 (0), 74-, 2016

    <p>【目的】我々は歩行中のProbe reaction time (PRT)を計測できるスマートフォンアプリケーションを開発し,優れた正確度を有することを明らかにした.PRT パラダイムは課題中の注意機能を評価でき,歩行能力評価における有用性が示唆されている.これまでトレッドミル歩行は安静時に比べて注意需要が増大すると報告されているが,自由な平地歩行中の注意需要に関して安静時,トレッドミル歩行…

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  • 急性虫垂炎に対する細径鉗子を使用したReduced Port Surgeryの安全性に関する検討

    下田 陽太, 山崎 将人, 太田 竜, 成田 和広 日本腹部救急医学会雑誌 36 (3), 523-526, 2016

    <p>はじめに:当科では急性虫垂炎に対して細径鉗子を用いたReduced Port Surgery(以下,本術式)を行っている。本術式の安全性を検証するため,その成績を報告する。対象と方法:2012年4月から2014年10月までの本術式を施行した102例と従来の3ポートで行った42症例を対象とし,手術時間,合併症発症率,術後在院日数について比較検討した。結果:本術式が手術時間と術後合併症発症率に…

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  • 遅発性に腸管狭窄をきたし小腸切除を行ったNOMIの1例

    網木 学, 山崎 将人 日本腹部救急医学会雑誌 36 (7), 1271-1275, 2016

    <p>症例は76歳の男性で,腹痛を主訴に救急外来を受診した。来院時,腹膜刺激症状を伴うショック状態であり,腹部CT検査で門脈ガスを認めたため,腸管壊死を疑い緊急手術を施行した。回腸に非連続性の暗赤色の色調変化を認め,非閉塞性腸間膜虚血症(non─occlusive mesenteric ischemia:以下,NOMI)と診断した。腸管壊死には至っていなかったため,second look …

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  • 急性期病院内科系病棟におけるADL維持向上等体制加算と疾患別リハビリテーション料の診療報酬点数比較

    手塚 純一 理学療法学Supplement 2015 (0), 1698-, 2016

    【はじめに,目的】2014年度診療報酬改定にてADL維持向上等体制加算が新設された。療法士病棟配置の効果が種々報告される一方で,診療報酬点数(以下:点数)の低さや療法士不足を理由に実施施設はあまり増えていない。また,疾患別リハビリテーション料(以下:疾患別リハ料)のうち脳血管疾患等リハ料(廃用症候群)の点数は大幅に引き下げられ,査定も増えている傾向にある。今回,脳血管疾患等リハ料(廃用症候群)の…

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  • 看護師の共感性および社会的スキルが 感情労働に及ぼす影響

    長尾 雄太, 角濱 春美 日本看護管理学会誌 19 (1), 9-19, 2015-08-01

    <p><b>目的</b>:看護師の共感性および社会的スキルが感情労働に与える影響を明らかにすることである.</p><p><b>方法</b>:対象は経験年数7年目までの急性期病院に勤務する看護師720名である.尺度は多次元共感測定尺度,看護における社会的スキル尺度短縮版,看護師の感情労働測定尺度を使用した.研究への協力が得られた323名のうち,有効回答は307名であった.</p><p><b>結果<…

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  • 左右下肺静脈共通幹を有する発作性心房細動の1例

    山嵜 継敬, 竹中 創, 村瀬 達彦, 上野 明彦, 佐々木 法常, 高橋 英雄, 津田 泰任, 伊藤 賀敏, 福永 博 心臓 47 (SUPPL.2), S2_107-S2_112, 2015

    <p> 症例は57歳, 男性. 薬物抵抗性の発作性心房細動に対して近医で同側拡大肺静脈隔離術, 下大静脈三尖弁輪間峡部線状焼灼および上大静脈隔離術を施行. 心房細動の再発に対して当院で2回目のカテーテルアブレーション治療を施行した. 術前に施行した心臓CTにて左右下肺静脈は共通幹であることが確認された. 上大静脈-右房間に再伝導は認めず, 左下肺静脈-左房間に再伝導を認めた. Ensite …

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  • Sister Mary Josephʼs noduleを呈した乳癌の1例

    下田 陽太, 関川 浩司, 高橋 保正, 成田 和広, 太田 竜, 池田 博斉 日本外科系連合学会誌 40 (4), 673-677, 2015

    はじめに:悪性腫瘍の臍転移はSister Mary Josephʼs noduleと言われ予後不良の徴候とされる.今回われわれは腸閉塞の手術時に発見された乳癌によるSister Mary Josephʼs noduleの1例を経験したので報告する.<BR>症例:74歳,女性.65歳時に右乳癌の診断で右乳房切除術,腋窩郭清を施行された.腹痛を主訴に当院受診され精査の結果小腸狭窄による腸閉塞の診断の…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 胸部下行大動脈置換術における急性腎障害の発症率について

    鎌田 高彰, 森 庸介, 杉浦 孝広, 佐藤 奈々子, 高橋 京助, 落合 亮一 日本臨床麻酔学会誌 35 (5), 567-572, 2015

    心臓血管外科手術では術後急性腎障害(AKI)頻度が高率である.循環停止法を必要としない胸部下行大動脈置換術術後でのAKIの発症頻度を調査し,検討を行った.対象は胸部下行大動脈置換術101例,Acute Kidney Injury Network criteriaを用いて術後AKIを分析した.術後AKI発症率は42.6%,AKI発症群と非発症群を比較し有意差を認めた因子は術前,術中は慢性閉塞性肺疾…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 腸管逆回転症に発症した胃癌の1例

    下田 陽太, 関川 浩司, 山崎 将人, 太田 竜, 成田 和広, 小根山 正貴 日本臨床外科学会雑誌 76 (10), 2438-2444, 2015

    症例は74歳,男性.上腹部痛を主訴に近医を受診し,胃癌を認めたため当科紹介受診となった.腹部CT検査所見上,上腸間膜動脈が十二指腸水平部の背側を走行し,多脾症と膵低形成を認めた.CT colonography所見上,大腸は腹腔内の右側に位置し,上行結腸と下行結腸の位置が逆転していた.血管構築では下腸間膜動脈と胃十二指腸動脈が欠損し,総肝動脈が上腸間膜動脈より分岐していた.以上の所見より,腸管逆回…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献3件

  • 腸管切除を要する絞扼性イレウスの予測

    佐々木 愼, 金子 学, 石丸 和寛, 原田 真悠水, 寺井 恵美, 中山 洋, 成田 和広, 関川 浩司, 渡辺 俊之 日本臨床外科学会雑誌 76 (1), 6-9, 2015

    虚血により腸管切除を必要とする絞扼性イレウスを術前に予測することを目的とし絞扼性イレウスと診断された36例を対象に,腸管切除,非切除群間で,背景因子,バイタルサイン,血液検査,腹水・拡張腸管内容CT値について比較した.この結果,統計的に有意と判定された拡張腸管内容CT値・CRP値・Alb値の3因子を用いてロジスティック回帰分析を行い,腸管切除を要する絞扼性イレウスの判別式を求めた.本判別式に従え…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • S状結腸捻転を契機に発見された慢性特発性大腸偽性腸閉塞の1例

    下田 陽太, 関川 浩司, 山崎 将人, 太田 竜, 池田 博斉, 成田 和広 日本外科系連合学会誌 40 (5), 916-921, 2015

    症例は32歳,男性.腹痛を主訴に来院,S状結腸軸捻転の診断でハルトマン手術を施行した.術後は経過良好で一度退院したが外来経過観察中に腹部膨満を自覚した.注腸造影検査では残存大腸はびまん性に拡張し左側横行結腸~下行結腸のハウストラが消失していた.慢性特発性大腸偽性腸閉塞症の診断で左側横行結腸~下行結腸を切除し右側横行結腸人工肛門造設術を施行した.その後は症状再燃なく経過し右側横行結腸と残存直腸を吻…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 破裂性腹部大動脈瘤に対するEVAR

    西村 潤一, 長谷 聡一郎, 山崎 元成, 不破 相勲, 齋藤 文美恵, 中川 達生, 西巻 博 日本腹部救急医学会雑誌 35 (5), 571-578, 2015

    今回われわれはShock Index(以下,SI)が,腹部大動脈ステントグラフト(以下,rEVAR)後の腹部コンパートメント症候群(以下,ACS)の危険予測,強いては予後予測に役立つかどうかを検討した。2012年4月より2015年3月の間,33例の破裂性腹部大動脈瘤(以下,rAAA)に対しrEVARによる治療を行った。全例においてステントグラフトは手技的成功を収めたが,死亡退院は8例(手術関連死…

    DOI 医中誌

  • 経乳頭的と経皮経肝的経路を併用した当科におけるランデブー法

    平野 敦史, 山崎 将人, 川口 大輔, 廣島 幸彦, 森 幹人, 小杉 千弘, 松尾 憲一, 首藤 潔彦, 田中 邦哉, 幸田 圭史 日本腹部救急医学会雑誌 35 (3), 215-221, 2015

    当科での内視鏡的経乳頭的胆道ドレナージの成績と経乳頭的ドレナージ困難症例に対する対処法および経皮経肝的経路を併用したランデブー法施行例について報告する。2009年2月より2013年8月までの経乳頭的処置・ドレナージの総数は315件であった。目的とした胆管深部挿管・ドレナージが不能であった17例を対象とした。プレカッティングを10例に,経皮経肝的ドレナージを7例に施行し,合併症なく全例で減黄が可能…

    DOI 医中誌

  • 高位右心房起源の発作性心房細動に対してEnsite<sup>TM</sup> Arrayが有効だった1例

    山嵜 継敬, 竹中 創, 村瀬 達彦, 上野 明彦, 佐々木 法常, 高橋 英雄, 津田 泰任, 伊藤 賀敏, 福永 博, 村井 治 心臓 46 (SUPPL.3), S3_73-S3_78, 2014

    症例は57歳, 男性. 薬剤抵抗性の発作性心房細動に対して2012年7月カテーテルアブレーション治療を施行. この際肺静脈隔離術および下大静脈三尖弁輪間峡部線状焼灼を施行した. 心房細動の再発に対して2013年3月2回目のカテーテルアブレーション治療を施行. 右下肺静脈-左房間の再伝導部位へのアブレーション後, ATP投与を行ったところ心房細動が出現. …

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  • Kommerell 憩室を有する患者 10 名の胸部大動脈置換術の麻酔経験

    高橋 京助, 佐藤 奈々子, 加藤 剛, 杉浦 孝広, 鎌田 高彰, 森 庸介 Cardiovascular Anesthesia 18 (1), 35-40, 2014

    Kommerell 憩室は鎖骨下動脈起始部に発生した囊状瘤であり,まれな疾患である。当院では 6 年間で 10 名の Kommerell 憩室を有する患者の胸部大動脈置換術を行ったが,そのうち 1 例で,二腔チューブと経食道心臓超音波プローベの挿入困難を経験した。Kommerell 憩室を有する患者は,大動脈瘤のみならず大動脈の走行が通常と異なる場合がある。その麻酔管理においては,術中の血行動態…

    DOI 医中誌

  • 経皮吸収型フェンタニル製剤へのオピオイドローテーションでQOLが向上した乳癌多発骨転移の1例

    高橋 保正, 関川 浩司, 後藤 学, 成田 和広, 太田 竜, 池田 博斉, 小根山 正貴, 平田 雄大, 中山 幹大, 下田 陽太 日本外科系連合学会誌 38 (4), 781-784, 2013

    近年,癌性疼痛に対する新たな治療戦略としてフェンタニルパッチの有効性が認められている.今回,私たちは経口オピオイド製剤による疼痛コントロールが困難であったNSAIDS禁忌の乳癌骨転移症例に対し,フェンタニルパッチへのオピオイドローテーションが有効であった一例を経験したので報告する.症例は60歳代女性.2008年乳癌術後多発骨転移による疼痛コントロール目的に入院となった.出血性胃潰瘍の既往があった…

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • イレウスを契機に診断された乳癌小腸転移の1例

    高橋 保正, 関川 浩司, 後藤 学, 成田 和広, 太田 竜, 池田 博斉 日本臨床外科学会雑誌 74 (7), 1787-1792, 2013

    今回われわれはイレウスで発症した乳癌小腸転移1切除例を経験したので報告する.症例は70代,女性.9年前に右乳癌にて右乳房切除術を受けている.組織型は硬癌でStage IIB(T2N1)であった.今回はイレウス症状にて入院.小腸造影にて回腸の原因不明の狭窄を認め第7病日に腹腔鏡補助下手術を施行した.手術所見ではバウヒン弁より口側1mの回腸に小腸壁の全周性肥厚を認め切除した.摘出標本の病理所見では乳…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • カプセル内視鏡にて発見した小腸GISTの1例

    眞田 和賢, 十倉 淳紀, 岡本 法奈, 堀野 誠, 高畑 彩子, 藤原 裕之, 大前 芳男 Progress of Digestive Endoscopy 83 (1), 136-137, 2013

    A 79-year-old woman was admitted to our hospital with melena. On abdominal computed tomography (CT) , an enhanced mass was shown in the small bowel. Capsule endoscopy (CE) was performed. A …

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 重症不整脈を有する患者の麻酔管理 (3)ペースメーカー植え込み患者の麻酔管理上の注意点

    杉浦 孝広, 森 庸介 日本臨床麻酔学会誌 32 (4), 628-631, 2012

      ペースメーカー(PM)装着患者の増加に伴い,PMを装着した患者が手術を受ける機会が増加している.PM装着患者における麻酔では,患者の安全を守ること,PMの故障に伴う合併症の発生を防ぐことが重要である.術前評価は,PM因子としてPMの①適応,②種類と設定,③依存度を評価し,患者因子として一般術前検査に加えて,心疾患合併の有無を確認する.術前に,電磁干渉の発生や設定変更の必要性を考慮し,一時ペー…

    DOI 参考文献5件

  • 92歳で発症した劇症1型糖尿病の1例

    長田 侑, 鈴木 恵一郎, 中島 玲子, 堀地 直也, 沢 丞 糖尿病 55 (10), 793-797, 2012

    A 92-year-old woman with senile dementia in a nursing home presented to the emergency department with tachypnea following loss of appetite that had lasted for two days. Diabetes mellitus had never …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献18件

  • 重症不整脈を有する患者の麻酔管理 (4)植え込み型除細動器埋め込み術の麻酔管理

    杉浦 孝広, 森 庸介 日本臨床麻酔学会誌 32 (4), 632-635, 2012

      植え込み型除細動器(ICD)は心臓突然死を予防する目的で開発された機器である.その有効性から,年々埋め込み件数は増加している.以前は全身麻酔で行われていたが,ICDの小型化に伴い,局所麻酔下での埋め込みと心室細動誘発時における鎮静薬の投与によって麻酔を行う施設が増えている.ICD埋め込み術の麻酔管理においては,①適応となる基礎疾患の把握:疾患の特性の理解と術前の心機能評価,②心室細動誘発時の…

    DOI 参考文献8件

  • 全大腸壊死をきたした劇症型アメーバ性大腸炎の治療経験

    太田 竜, 関川 浩司, 北村 雅也, 高橋 保正, 小根山 正貴, 中山 幹大 日本大腸肛門病学会雑誌 65 (7), 393-398, 2012

    アメーバ性大腸炎の多くは慢性に経過するものの,稀に腸管穿孔,腹膜炎などを生じて重篤化する劇症型が存在し予後不良とされている.今回全大腸壊死をきたした極めて重篤な劇症型アメーバ性大腸炎を経験したので報告する.症例は66歳,女性.下痢を主訴に近医受診.抗生剤投与にて軽快せず紹介となった.腹部は膨満し全体に圧痛を認め,血液検査にて炎症反応高値であった.腹部CTにてびまん性に大腸壁肥厚と膿瘍形成を認めた…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献32件

  • 小脳損傷と高次脳機能障害

    手塚 純一, 大塚 洋子, 長田 正章, 岩井 良成 理学療法学Supplement 2010 (0), BbPI2176-BbPI2176, 2011

    【目的】<BR> 長い間、小脳は純粋に姿勢の制御や随意運動の調節を行なうための神経基盤であると考えられてきた。1980年代半ばから、神経心理学・解剖学・電気生理学などの発展により、運動・前庭機能以外にも様々な認知過程に関与することが明らかになってきた。1998年にはSchmahmannとShermanが小脳病変によって生じる障害の4要素(遂行機能障害・空間認知障害・言語障害・人格障害)を小脳性…

    DOI 医中誌

  • S状結腸腹膜垂による内ヘルニアの1例

    小根山 正貴, 関川 浩司, 後藤 学, 北村 雅也, 太田 竜, 高橋 保正 日本臨床外科学会雑誌 72 (12), 3175-3179, 2011

    今回われわれはS状結腸腹膜垂がループ状にヘルニア門を形成し内ヘルニアと診断しえた1例を経験したのでその臨床的特徴像について報告する.<BR>症例は73歳の女性で嘔気・腹痛を主訴に来院され,腸閉塞の診断でイレウス管を挿入したが翌日,症状は改善せず緊急手術となった.腹腔鏡補助下にて手術を施行し約40cmの小腸がS状結腸内側の腹膜垂でできたヘルニア門にループ状に嵌頓していた.<BR>腹膜垂が原因となっ…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献27件

  • 急性期病院における看護実践能力尺度の開発

    真下 綾子, 中谷 喜美子, 陣田 泰子, 市川 幾恵, 佐藤 久美子, 高橋 恵子, 大水 美名子, 坂本 すが, 菅田 勝也 日本看護管理学会誌 15 (1), 5-16, 2011

    <p>Ⅰ.目的</p><p>急性期病院において,新人からベテランまでの看護職を対象にした看護実践能力尺度を開発する.</p><p>Ⅱ.方法</p><p>対象施設は機縁法にて抽出した首都圏にある急性期医療機関とし,対象者は,自分自身の看護実践能力を「自己評価」する看護職員スタッフと,割り当てられた看護職員スタッフの看護実践能力を「他者評価」するチームリーダー,主任とした.2007 年12 …

    DOI 医中誌 被引用文献2件

  • 検証可能なtPA静注療法の病院前連携 ~川崎脳卒中ネットワーク(KSN)のコンセプトと成果~

    長谷川 泰弘, 茂野 卓, 岩井 良成, 鈴木 一成, 野崎 博之, 中山 比登志, 高橋 弘, 方波見 剛, 植田 敏浩, 佐々木 直, 小野 元, 熊井 潤一, 太組 一朗, 林 裕二 脳卒中 32 (6), 641-646, 2010

    【目的】tPA静注療法を念頭に置いた病院前トリアージとバイパス搬送を確立し,その効果の検証を試みた.【対象と方法】神奈川県川崎市では,脳卒中トリアージにシンシナティスケールを改編したスケール(MPSS)を用い,この点数に基づいたバイパス搬送を行い,搬送,診断,治療のデータをtPA静注療法施行病院と市消防署が共有して,半期ごとに検証作業を継続する体制を整えた.【結果】174例が2009年度上半期に…

    DOI 参考文献3件

  • 2.大動脈解離の手術療法

    藤田 広峰 日本内科学会雑誌 99 (2), 282-287, 2010

    ...Stanford A型急性大動脈解離と胸腹部大動脈瘤に対する手術は未だ定型化された手術方法はなく各施設で様々な工夫がなされている.解離手術においては体外循環の送血部位,上行置換,弓部置換の術式選択,人工血管と解離動脈の吻合法,下行大動脈に対する処置などが検討されている.胸腹部大動脈瘤は手術死亡率は未だ高く脊髄虚血による対麻痺も克服されていない.本稿では各術式の簡単な紹介と川崎幸病院の現状を記す....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 致死的不整脈に対するニフェカラントおよびアミオダロン有効性の検討

    山嵜 継敬, 高橋 英雄, 津田 泰任, 猪原 実, 塗木 裕也, 工藤 真大, 村井 治, 塚本 喜昭, 大村 延博 心臓 42 (SUPPL.4), S4_117-S4_122, 2010

    [背景] III群静注薬であるニフェカラントおよびアミオダロンは院外心肺停止症例に対して優れた効果を持つことが報告されているが, 心原性心室頻拍(VT), 心室細動(VF)に対する効果を比較検討した報告はまだ少ない.<BR>[目的] 当院内で発生した心原性VT, VFに対するニフェカラントおよびアミオダロンの有効性を評価した.<BR>[対象] 2003年1月から2009年12月までに, …

    DOI 医中誌

  • サルコイドーシスに併存した若年者大腸癌の1例

    太田 竜, 小根山 正貴, 高橋 保正, 関川 浩司 日本大腸肛門病学会雑誌 63 (8), 521-525, 2010

    サルコイドーシスは非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を形成する原因不明の全身性疾患である.今回我々は,肺サルコイドーシスが併存した若年発症盲腸癌の1例を経験したので報告する.症例は29歳男性.大腸癌の家族内発症はなかった.肺サルコイドーシスにて近医フォロー中,2008年10月中旬に下血を生じ当院受診.大腸内視鏡検査にて盲腸に2型の腫瘍を認め,生検にて中分化腺癌であった.明らかな遠隔転移はなく,結腸右半切除…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • Porcelain aortaを伴う弓部大動脈瘤に対し心尖部送血法にて弓部置換術を施行した1例

    西村 善幸, 山本 晋, 和田 秀一, 藤田 広峰, 細田 泰之 日本心臓血管外科学会雑誌 38 (3), 223-225, 2009

    Porcelain aortaを伴った弓部大動脈瘤に対し,心尖部送血による超低体温循環停止下に弓部置換術を施行し良好な結果を得た.症例は61歳,男性.3年前から近医にて弓部大動脈瘤を指摘され経過観察していた.2年前より透析を導入した.瘤径が拡大(最大径65 mm)したため手術目的で当院入院した.CT上,上行大動脈から下行大動脈にかけて全周性の著明な石灰化を認め,腕頭動脈から右腋窩動脈も石灰化して…

    DOI 医中誌 参考文献3件

  • Ehlers‐Danlos症候群に合併した腹壁瘢痕ヘルニアの1例

    佐藤 雄, 大木 進司, 鈴木 聡, 遠藤 良幸, 竹之下 誠一, 関川 浩司 日本臨床外科学会雑誌 70 (10), 3176-3179, 2009

    症例は64歳,女性.既往歴:半年前にEhlers-Danlos症候群と診断されている.現病歴:嘔吐を主訴に受診され,精査により上腹正中切開創の下端に5×7cm大のヘルニア門を認め,小腸をヘルニア内容とする腹壁瘢痕ヘルニアと診断した.手術ではEhlers-Danlos症候群による組織の脆弱性を考慮して,直接的な縫合閉鎖ではなくComposix …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 小腸原発悪性ラブドイド腫瘍の1例

    太田 竜, 小根山 正貴, 高橋 保正, 河原 祐一, 北村 雅也, 後藤 学, 関川 浩司, 桶田 理喜, 竹之下 誠一 日本消化器外科学会雑誌 42 (3), 282-287, 2009

    小腸原発悪性ラブドイド腫瘍の1例を経験したので報告する.症例は74歳の男性で,腸閉塞の診断にて入院となった.腹部CT,MRI,超音波検査では小腸に6 cm大の腫瘤が存在した.小腸造影検査では空腸に不整な隆起病変があり高度の狭窄を伴っていた.原発性小腸腫瘍と判断し腹腔鏡下切除術を予定し手術に臨んだ.腫瘍の後腹膜との癒着が高度であり浸潤も疑われたため,小開腹を併施し小腸部分切除術を行った.病理組織学…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献28件

  • 外傷性大動脈破裂 2 症例の経験と本邦における治療成績の検討

    本田 二郎, 与那覇 俊美, 黒木 慶一郎, 和田 秀一, 山本 晋 日本血管外科学会雑誌 18 (1), 21-25, 2009

    【背景】外傷性胸部大動脈破裂(traumatic aortic rupture; TAR)の 2 例を提示するとともに,本邦での治療報告例につき,その臨床的特徴,手術方法と成績を検討し考察を加えた.【症例】症例 1 は34歳男性で交通事故で受傷したが受傷時には診断されず,4 日後にショック状態となり救急搬送された.大動脈峡部のTARと診断され緊急手術となった.症例 2 …

    DOI 医中誌 参考文献18件

  • 右腸腰筋膿瘍を契機に発見された上行結腸癌の1例

    太田 竜, 高橋 保正, 河原 祐一, 北村 雅也, 後藤 学, 関川 浩司 日本臨床外科学会雑誌 70 (7), 2072-2076, 2009

    症例は57歳,女性.糖尿病にて加療中,2007年10月中旬より右腰背部痛が出現し当院受診.血液検査にて高度の炎症所見を認め,腹部CTにて右腸腰筋内に5cmの膿瘍を形成していた.右腸腰筋膿瘍の診断で経皮的ドレナージを行ったが,貧血を認めたため原因検索目的にて下部消化管内視鏡検査を行ったところ,上行結腸に2型腫瘍を認めた.生検にて高分化腺癌であり,上行結腸癌の診断にて手術を施行した.上行結腸に5cm…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献23件

  • 鏡視下に修復しえた大腿ヘルニア虫垂嵌頓の1例

    太田 竜, 小根山 正貴, 高橋 保正, 河原 祐一, 北村 雅也, 後藤 学, 関川 浩司 日本消化器外科学会雑誌 42 (10), 1631-1636, 2009

    症例は72歳の女性で,右鼠径部腫瘤を主訴に来院された.腹部CTにて右大腿輪より突出するヘルニア嚢が存在し内部に嵌頓した虫垂を認めた.用手的に還納は不能であった.症状は軽微で炎症所見はなかったが,発症から長時間経過し虫垂壊死を示唆する所見を認めたため手術を行った.鏡視下に腹膜外アプローチにて腹膜前腔より鼠径部を観察したところ,右大腿輪に嵌頓したヘルニアを認めた.これを剥離して内容物を腹腔内に還納し…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献8件 参考文献29件

  • Lipohyperplasiaが併存した回盲部単純性潰瘍の1例

    太田 竜, 高橋 保正, 関川 浩司 日本大腸肛門病学会雑誌 61 (7), 415-419, 2008

    症例は31歳男性.腹部膨満感,嘔吐あり近医を受診し腸閉塞の診断で紹介となった.腹部CT検査で回盲部に5cm大の腫瘤があり,口側の小腸は拡張していた.注腸造影検査では上行結腸に隆起性病変があり,口側腸管は描出されなかった.大腸内視鏡検査では回盲部に炎症性ポリープが集簇しており回盲弁は不明であった.生検では炎症のみであり悪性所見はみられなかった.イレウス管を用いて減圧を行ったが腸閉塞は軽快せず大腸癌…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献24件

  • 中大脳動脈M2部以遠の遠位塞栓に対する機械的再開通法

    今岡 充, 長谷川 真作, 尾崎 聡, 小櫃 久仁彦, 谷井 雅人, 吉澤 卓, 伊藤 建次郎 脳神経血管内治療 2 (1), 23-28, 2008

    【<b>目的</b>】我々は中大脳動脈M2部以遠の遠位塞栓症に対する再開通療法での再開通率向上と出血性合併症リスク低減を目的に,新たな機械的再開通法を考案した.今回その有用性と課題について検討した.【<b>方法</b>】先端コイルスプリング部の中間部分をアンラベルさせて栓子破砕効果を付与したマイクロガイドワイヤーを作成し,M2部以遠の栓子を擦過して破砕した.【<b>結果</b>】2004年1月か…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 触診に関する意識調査(第2報)

    永井 豊美, 奥山 義浩, 小林 正人, 鳥巣 雅明, 長田 正章, 大森 桃子 理学療法学Supplement 2007 (0), G0816-G0816, 2008

    【はじめに】触診技術が理学療法士(以下PTと略す)にとって必要不可欠な技術であることは論を待たない。第40回日本理学療法学術大会において、養成校と臨床現場のPTに対して触診に関する基本的な考え方を探るアンケート調査の結果を報告した。今回はそれをもとに触診セミナー参加者の受講後の変化と問題点および今後の触診の継続学習のあり方を探るため、再びアンケート調査を行い、若干の知見を得たので考察をまじえて報…

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  • 後腹膜気腫を生じ待機的に手術を行った特発性直腸穿孔の1例

    太田 竜, 田中 聡也, 北原 賢二 日本臨床外科学会雑誌 69 (5), 1151-1155, 2008

    症例は72歳,男性.発熱を伴う下痢を生じ入院となった.腹部CT検査にて直腸周囲および左腎周囲にairが存在した.注腸造影検査にて直腸と仙骨前面との間に造影剤の漏出を認め,直腸内視鏡検査では直腸後壁に大きな穿孔部が確認された.穿孔部に明らかな器質的病変は指摘できなかった.経過中,炎症反応の増悪はなかった.特発性直腸穿孔による後腹膜気腫と判断し,直腸低位前方切除術,横行結腸人工肛門造設術を行った.特…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献13件

  • 乳腺原発malignant fibrous histiocytomaの1例

    太田 竜, 高橋 保正, 河原 祐一, 北村 雅也, 後藤 学, 関川 浩司 日本臨床外科学会雑誌 69 (4), 767-771, 2008

    症例は76歳,女性.2007年4月下旬,左乳房腫瘤に気付き当科受診.左乳房上内側領域に境界不明瞭な3cm大の硬い腫瘤を触知した.マンモグラフィでは多角形で微細分葉状の高濃度腫瘤であった.超音波検査では辺縁不整,境界不明瞭な低エコー像であり,MRI検査では早期相で造影効果の高い腫瘤影を認めた.針生検にて間質肉腫疑いの所見であったため,左乳房円状部分切除術,センチネルリンパ節生検を行った.病理組織診…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献48件

  • PICA-involved typeの破裂解離性椎骨動脈瘤に対する急性期血管内治療の1例

    今岡 充, 長谷川 真作, 尾崎 聡, 小櫃 久仁彦, 谷井 雅人, 吉澤 卓, 伊藤 建次郎 脳神経血管内治療 2 (1), 38-44, 2008

    【<b>目的</b>】PICA-involved typeの破裂解離性椎骨動脈瘤に対し,急性期の血管内治療にてPICAを温存した部分的trappingを行い治療し得た症例を経験したので報告する.【<b>症例</b>】50歳男性.くも膜下出血で発症し,右側椎骨動脈にPICA-involved typeの解離性動脈瘤を認めた.解離腔へのentryおよび破裂部はPICA起始部より遠位側に限局していると…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 内視鏡にて診断・治療可能であった大腸angiodysplasiaの1例

    大前 芳男, 菊岡 良考, 藤原 裕之, 若林 健司, 橋本 善弘, 高橋 保正, 太田 竜, 北村 雅也, 渡辺 昌則 Progress of Digestive Endoscopy 72 (2), 100-101, 2008

    症例は82歳男性。糖尿病・高血圧・閉塞性動脈硬化症にて近医通院していた。平成18年4月15日暗赤色の便が認められ,著明な貧血も認められるとのことで当院入院となった。大腸内視鏡検査施行したところ,回盲部まで血液の貯留を認めたが,大腸には5mm前後の小ポリープを認めるのみで明らかな出血源を認めなかった。平成19年4月16日フォローの大腸内視鏡検査のため前処置の下剤を内服したところ,血便が認められ,大…

    DOI Web Site 医中誌

  • 高齢慢性心不全の運動と生活機能

    山田 純生, PTMaTCH 研究グループ 理学療法学Supplement 2007 (0), D0795-D0795, 2008

    ...松永篤彦、木村雅彦)、聖マリアンナ医科大学(大宮一人、渡辺敏、森尾裕志)、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(武者春樹、横山有里)、埼玉医科大学病院(牧田茂、山崎宗隆)、杏林大学医学部付属病院(吉野秀朗、竹田紘崇)、群馬県立心臓血管センター(安達仁、熊丸めぐみ)、東海大学医学部附属八王子病院(及川惠子、秋澤理香)、財団法人日本心臓血圧研究振興会榊原記念病院(長山雅俊、齋藤正和)、医療財団法人石心会川崎幸病院...

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  • 急性A型解離緊急手術における心尖部送血の意義―すみやかな体外循環の導入―

    玉城 聡, 赤地 吏, 小川 竜徳, 坂本 哲也, 石黒 芳紀, 和田 真一, 鈴木 義隆, 上田 恵介 体外循環技術 34 (2), 117-119, 2007

    Stanford A型急性大動脈解離症例における送血部位の選択として経心尖部大動脈送血法を用いている。その手技の有用性について検討を行った。2002年1月から2006年3月までに施行したStanford A型急性大動脈解離症例の40例について、経心尖部大動脈送血法を用いた症例をA群(27例)、右腋窩動脈・大腿動脈送血併用法を用いた症例をB群(13例)とし、手術時間、執刀から体外循環導入までの時間…

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 逆行性脳灌流における体外循環回路の工夫

    遠藤 久美子, 浜松 貴浩, 長澤 洋一 体外循環技術 34 (2), 128-131, 2007

    当院では胸部大動脈手術の体外循環法として、250℃以下超低体温循環停止下にて逆行性脳灌流(RCP)を選択している。循環再開時に大動脈末梢側のAir抜きが必須となるが、その方法には、大腿動脈を送血部位に使用している施設であれば、大腿動脈より逆行性にオーバーフローさせるなど様々な方法があるが、問題点も多々指摘されている。その中で我々はRCPを灌流させたまま、送血回路を利用して人工血管より大動脈末梢側…

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  • 出血性ショックを生じた成人Meckel憩室症の1例

    太田 竜 日本外科系連合学会誌 32 (2), 171-174, 2007

    症例は45歳, 男性。突然の腹痛とともに下血が出現し入院となった。入院後, 大量下血とともに出血性ショックになった。腹部超音波検査および腹部CT検査では出血源の同定はできなかった。血管造影検査にて遠位回腸枝から分岐する卵黄動脈が描出され, 造影剤の血管外漏出を認めた。出血性Meckel憩室の診断にて緊急手術を行った。回腸末端より約90cm口側の回腸腸間膜反対側に7cm長のMeckel憩室が存在し…

    DOI 参考文献5件

  • ERBD留置により治癒した胆嚢摘出術後胆汁瘻の1例

    高橋 保正, 太田 竜, 河原 祐一, 北村 雅也, 後藤 学, 関川 浩司 日本臨床外科学会雑誌 68 (11), 2862-2865, 2007

    ERBD (Endoscopic Retrograde Biliary Drainage) 留置により治癒しえた胆嚢摘出術後胆汁瘻の1例を経験したので報告する. 症例は62歳, 男性. 前医にて胆石胆嚢炎の診断にて開腹胆嚢摘出術を施行した. 術後1日目に総ビリルビン2.7mg/dlまで上昇し, 右季肋部痛を強く訴えた. 術後2日目に痛みの消失とともに, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献7件

  • 経肛門的に治癒切除した肛門外脱出巨大直腸絨毛腫瘍の1例

    高橋 保正, 大河内 信弘 日本臨床外科学会雑誌 68 (5), 1230-1233, 2007

    症例は50歳, 男性. めまいを主訴に当院を受診した. 血液検査上, Hb2.7g/dlと高度の貧血を認めたため緊急入院となった. 大腸内視鏡検査, 組織生検, 注腸造影検査および腹部造影CT検査などの画像診断により, 直径8cmの直腸腺腫と診断し低位前方切除術を予定した. 手術前日, 排便とともに腫瘍の肛門外への脱出を認めた. 手術室に入室し, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献14件

  • 急性大動脈解離への経心尖部上行大動脈送血について

    縮 友和, 長澤 洋一, 遠藤 久美子, 山本 晋, 和田 真一 体外循環技術 33 (1), 97-99, 2006

    【要旨】我々の施設では急性大動脈解離の送血部位選択として,積極的に経心尖部上行大動脈送血(心尖部送血)を行っているので,その方法と結果を報告する。やわらかくしなやかな送血カニューレを,任意に屈曲できるようスタイレットをカニューレに事前に挿入して使用した。上下大静脈に脱血カニューレを挿入後,心尖部よりスタイレット入り送血カニューレを挿入し,経食道超音波ガイド下に送血カニュ―レの先端が大動脈弁を通過…

    DOI 医中誌 参考文献4件

  • 左開胸大動脈手術に対し,左心バイパスを用い人工血管置換術を行った83症例

    長澤 洋一, 遠藤 久美子, 縮 友和, 山本 晋 体外循環技術 33 (1), 56-59, 2006

    【要旨】左開胸大動脈手術(遠位弓部大動脈,下行大動脈,胸腹部大動脈)に対して我々の施設では左心バイパスを主に選択し行っている。2003年6月から2005年9月までに施行した83例の左心バイパスにおいて,その経験と回路の変更について検討したので報告する。左心バイパス法を導入した当初は遠心ポンプと動脈フィルターの主回路にボリューム調整用のソフトリザーバー,貯血された血液を保温する熱交換器,ポンプサク…

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 特発性腸間膜血腫の1手術例

    成田 和広, 塚田 一義, 清水 喜徳, 後藤 学, 高村 光一, 平田 滋 日本腹部救急医学会雑誌 24 (4), 819-823, 2004

    We report a case of idiopathic mesenteric hematoma, and review reported cases in the Japanese literature.A 55-year-old man woke up one day with pain throughout his abdomen, and visited the …

    DOI 医中誌 被引用文献5件 参考文献29件

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