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検索結果 1,767 件

  • 有明海・諫早湾の潮汐・潮流の経年変化特性

    田井 明, 速水 祐一, 室山 怜太郎, 許 斐聖, Simon Neill 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 有明海の潮汐の長期変化特性ならびに本研究グループで実施してきた諫早湾内の流速の多点連続観測の9年分のデータを概観して経年変化に着目した解析を行った.その結果,M<sub>2</sub>潮汐振幅は2000年代以降も減少し続けており,現在の有明海は過去の干拓による湾面積の減少や潮汐の18.6年周期変動,平均海面の上昇と併せて考えると,入退潮に起因する潮流流速が最も小さい時期となっていることが示された...

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  • 氷川町干拓地における地下水の水質特性と灌漑用水としての適性評価

    天野 弘基, 市川 勉, 中川 啓 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 熊本県氷川町若洲地区干拓地では,灌漑用水として一部地下水を使用しているが,地下水を使用した農作物栽培では,農作物の生育不良が報告されていた.そこで,本研究では地下水の水質特性と灌漑用水としての適性について評価を行った.浅井戸と深井戸で調査を実施し,浅井戸の方が溶存イオン濃度は高いことが示された.また,浅井戸はNa-Cl型を示す一方で,深井戸では主に(Na+Ca)-Cl型を示し,井戸の深さによって...

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  • 四半世紀にわたる有明海奥部海域の採泥調査の継続と市民参加型調査手法の開発 ―有明海保全生態学研究グループ―

    森下 浩史, 佐藤 慎一, 松尾 匡敏, 佐藤 正典, 山田 勝雅, 逸見 泰久 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 86-94, 2023-10-31

    ...のソーティング作業を完成させた.これら四半世紀にわたる継続調査の成果を諫早市内で地元の住民を対象にした説明会で発表し,学術論文・報告として公表した.さらに,日本ベントス学会自然環境保全委員会は,これらの論文を引用することで,2022年10月に最高裁判所に対して「諫早湾干拓問題において有明海異変の根本的な解決を求める要望書」を提出した....

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  • 戦後計画村における敷地内の建物配置

    今村 建太, 後藤 隆太郎 日本建築学会技術報告集 29 (73), 1508-1512, 2023-10-20

    <p>This study focused on the difference in site planning and building layout depending on the direction in planned rural settlements. On sites facing south, the setback houses and open spaces are …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 陸域からの有機物負荷が諫早湾の赤潮と貧酸素水塊の発生に及ぼす影響

    高巣 裕之 陸水学雑誌 84 (3), 203-217, 2023-09-25

    <p> 有明海の奥西部に位置する諫早湾は,1997年の潮受け堤防の閉め切りにより,湾奥部の約3分の1の面積が海域から分断され,干潟があった湾奥には淡水の調整池が造成された。調整池の窒素・リンや有機物濃度は農業用水の基準値を常に超えており,富栄養化した池水が堤防に設けられた排水門から日常的に諫早湾へと排水されている。本総説では,調整池排水が諫早湾に排出されることで,湾内の物質循環過程にどのような影…

    DOI Web Site 参考文献52件

  • 有明干拓

    原巻 守 日本作物学会講演会要旨集 256 (0), 119-119, 2023-09-12

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  • 2020年台風10号(Haishen)の気象的特徴と山口県の周防灘沿岸で発生した塩害の概要

    山本 晴彦, 兼光 直樹, 古場 杏奈, 縞居 和哉, 坂本 京子, 岩谷 潔 自然災害科学 41 (4), 337-351, 2023-02-28

    ...特に,山口県の周防灘沿岸では下関が10.0 mm,宇部が9.5 mm,防府が13.0 mm と少雨現象が顕著で,イチョウには風上側にも葉の褐変と落葉が生じる「被害4 」,干拓地の水田では田植えが遅かった「ヒノヒカリ」で穂が褐変するなどの塩害が発生した。...

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  • 淀川水系における近代治水の構想とその不合理性

    中川 晃成 水資源・環境研究 35 (2), 60-72, 2023

    ...淀川改良工事の立案の際、淀川水系における宇治川・桂川・木津川の三大支流の合流部についての当時の水理の理解にもとづいて、流量主義や河道内治水原理が導入され、三川合流部に本来的に存在すべき遊水機能の排除が構想され、それは後に巨椋池干拓へと結びついた。...

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  • 2022年7月の宮城県北部における大雨に伴う大崎平野の河川氾濫とその地形学的背景

    高橋 尚志, 橋本 雅和, 森口 周二 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 14-, 2023

    ...</p><p>出来川の破堤によって,戦後まで出来川下流に存在していた名鰭沼(なびれぬま)の旧水域とその周辺で浸水が生じた.現在では,名鰭沼の旧水域は干拓され,出来川は人工堤防によって名鰭沼干拓地を貫流して江合川に直接合流している.名鰭沼干拓地は周辺の氾濫平野よりも標高が約1~2 m低く,遊水地にされている.出来川の破堤地点の約1.5 km上流右岸には遊水地への越水堤が設置されており,今回の大雨でもこれが...

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  • 諫早湾の植物プランクトン群集の成長に及ぼす干拓調整池水中の溶存有機態窒素の影響

    小柳 凜太郎, 白垣 友寛, 高巣 裕之 水環境学会誌 46 (5), 123-130, 2023

    ...湾内には, 干拓調整池から溶存有機態窒素 (DON) を高濃度に含む池水が排水されており, これが湾内の赤潮を支える窒素源となっている可能性が指摘されている。本研究では, 諫早湾の海水に調整池から抽出した高分子溶存態有機物 (UF-DOM) を添加し, 湾内の植物プランクトンの成長が促進されるのかを検証した。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献17件

  • 宇宙線中性子を利用した重粘土の表層土壌水分観測

    平嶋 雄太, 橘 基, 徳本 家康, 宮本 英揮 農業農村工学会論文集 91 (2), I_137-I_147, 2023

    ...<p>宇宙線土壌水分観測システム(COSMOS)を用いて,重粘土が堆積した干拓農地において熱外中性子数の経時変化を観測した.そして,大気圧,絶対湿度,バックグラウンドの中性子数の3者に基づいて補正した熱外中性子数(<i>N</i>)と,COSMOS近傍の2地点の3深度(5 cm,15 cm,25 cm)に埋設した時間領域透過法(TDT)センサーにより観測した体積含水率(<i>θ</i>)との応答関係...

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  • 世界の地盤沈下の現状-TISOLS2023参加報告

    藤崎 克博, 古野 邦雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 233-, 2023

    ...・インドネシアでは深刻な沈下が継続している.一方,これまで地盤沈下の報告がなかったアフリカのガーナ・ナイジェリア,中近東のUAE,アジアのバングラディシュ・ベトナムからの発表があった.経済発展にともなう水需要の増加による地下水開発が地盤沈下を招いており,かつて日本がたどった道を彷彿させるものがある.巡検は,1.オランダ西部の沈下している平野,2.洪水対策の堰堤や排水設備,3.フレヴォランド州の新しい干拓地見学...

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  • 野生動物の捕獲記録に基づく存在確率の空間分布

    永松 天騎, 川道 美枝子 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 275-, 2023

    ...京都市内における存在確率は、京都御所や巨椋干拓地といった大規模な農地や緑地の近辺のほか、桂川などの大規模河川の周辺で特に値が高くなった。それゆえ、京都市においてはこれらの場所に出没する可能性が高く、住民へ被害等の聞き取りを行うと同時に、出没にいち早く対応できる体制づくりが必要である。</p>...

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  • (エントリー)中海における過去約60年間の現生貝形虫群集の時間空間変化

    石垣 璃, 入月 俊明, 瀬戸 浩二, 嶋池 実果, 辻本 彰 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 496-, 2023

    ...,及び沿岸の干拓工事などが行われた.工事以前では境水道から流入していた海水は中央にある大根島の周りを反時計回りに流れていたが,工事以後では大根島の東側で南下し,時計回りに流れるようになり,本庄水域には海水がほとんど流入しなくなった.その後,2002年12月に干拓・淡水化事業は中止され,2005年から2009年にかけて大根島の東に位置する中浦水門と本庄水域沿いの西部承水路堤防の撤去や森山堤防の一部開削...

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  • 洋上風力発電施設の景観に関わる「海洋計画」と「離岸距離」に関する国際比較

    宮脇 勝 都市計画論文集 57 (3), 546-553, 2022-10-25

    ...2)実証実験用の風車、港湾、工業地域、人工干拓地に近接する場合において、離岸距離が短い事例が多い。 3)英国、ドイツ、オランダ、デンマーク、ベルギーでは、政府が海洋計画を策定し、比較的長い離岸距離を確保している。4)ベルギーで離岸距離が最大16.5kmで地元反対が、英国で離岸距離が3kmで景観訴訟が生じている。...

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  • 東京低地の環境変動

    久保 純子 学術の動向 27 (2), 2_39-2_43, 2022-02-01

    ...<p> 東京低地では近世以降海岸部の干拓や埋立、河川の改修などの人工改変が進められてきた。著者は微地形の分布をもとに、これらの改変が行われる前の東京低地の地形を復元した。中世頃は利根川が東京低地で分流してデルタを形成し、前面には干潟が分布していた。東京低地の微高地では主に古墳時代以降の遺跡がみられる。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 有孔虫群集に基づく中海における過去約600年間の古環境の変化

    嶋池 実果, 辻本 彰, 廣瀬 孝太郎, 瀬戸 浩二, 赤對 紘彰, 入月 俊明 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 249-, 2022

    ...<p>島根県と鳥取県の県境に位置する中海は,砂州の発達により日本海と分断された汽水の海跡湖であり,中海は境水道を通じて日本海と,大橋川を通じて宍道湖とつながっている.中海では,戦後の食糧難を解決する目的で,国営の干拓および淡水化事業による埋め立てや水門・堤防の建設などの人工改変が行われたり,事業中止を受けて堤防の一部開削や撤去が行われたりするなど,過去約60年間の間に中海の環境は人為的に大きく改変された...

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  • 熊本県の家庭料理 地域の特徴

    秋吉 澄子, 原田 香, 小林 康子, 柴田 文, 川上 育代, 中嶋 名菜, 北野 直子, 戸次 元子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 215-, 2022

    ...県南は、西部に八代海、中央部に干拓によって開けた水田平野を形成する八代、芦北、水俣地域を指し、温暖な気候で育った米や柑橘類、海や山の恵みを生かした料理が伝承されている。天草は海と山に囲まれた温暖な地域で海の幸に恵まれている。耕地が少ないため作物選定を考慮し、山の急斜面や海風を利用した果物栽培等工夫を凝らして食生活を豊かにしている。...

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  • 堆積環境による干拓地土壌の特徴づけ

    西倉 瀬里, 川東 正幸 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 121-, 2022

    ...</p><p>2.方法 </p><p> 対象地は、汽水湖の干拓である秋田県八郎潟干拓地、岡山県の児島湾および笠岡湾干拓地、長崎県諫早湾干拓地で、それぞれの干拓地から、土地利用や干拓後の経過年数の異なる2から4地点で調査を行った。各地点で土壌断面調査を行い、分けられた土壌層位ごとに試料を採取、理化学性の分析を行った。...

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  • 観測バイアスを考慮した化合物ネットワークのリンク予測

    乾 拓海, 原田 将之介, 劉 洋, 竹内 孝, 瀧川 一学, 山西 芳裕, 鹿島 久嗣 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2022 (0), 4Yin214-4Yin214, 2022

    <p>データにもとづく化合物間の相互作用の予測は、創薬をはじめする様々な応用が期待されており、近年では、機械学習によって化合物ネットワークを予測する試みが盛んである。しかしながら、実験対象の選択にまつわる過去の化学者の様々な判断が、学習に用いるデータに偏りを生じさせ、ひいては予測精度の低下をもたらすことが懸念される。本研究では、この観測バイアスを補正しながら学習を行うために、確率変数間の独立性の…

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  • 中海浚渫窪地の硫化水素発生抑制における石炭灰造粒物の適正施工量

    山本 民次, 中原 駿介, 桑原 智之, 中本 健二, 斉藤 直, 樋野 和俊 水環境学会誌 45 (5), 207-221, 2022

    ...<p>中海干拓・淡水化事業で残された中海の浚渫窪地では, 硫化水素の発生が著しく, 生態系の崩壊につながっている。2012年12月~2013年2月に, 細井沖の小規模な窪地 (面積0.05 km<sup>2</sup>) を対象に, 環境修復資材である石炭灰造粒物を試験的に覆砂 (30,000 m<sup>3</sup>, 覆砂厚50 cm) したことで, 硫化水素の発生を大きく抑制できた。...

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  • 農業活動にともなう撹乱を回避して繁殖するケリ<i>Vanellus cinereus</i>

    脇坂 英弥, 江崎 保男 日本鳥学会誌 70 (2), 131-137, 2021-10-25

    ...<p>水田で営巣するケリ<i>Vanellus cinereus</i>の繁殖期は農繁期と重複し,農業活動にともなう人為撹乱が本種の繁殖に影響を与える可能性がある.本研究では圃場整備済み水田の農事暦とケリの産卵のタイミングの関係を調査し,人為撹乱がケリの繁殖成功に及ぼす影響を検討した.調査は2008年から2015年の8年間,京都府の巨椋池干拓地(710 ha)で行ない,計176巣を確認した.ケリの産卵...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 有明海全域における底生動物分布の継続調査と常時開門実施に向けた解析準備 ―有明海保全生態学研究グループ―

    森下 浩史, 東 幹夫, 佐藤 慎一, 松尾 匡敏, 山田 勝雅, 逸見 泰久, 佐藤 正典, 市川 敏弘 自然保護助成基金助成成果報告書 30 (0), 40-48, 2021-09-30

    ...の採泥調査を実施した.さらに,前年度2019年6月に有明海奥部50定点で採集した生物試料のソーティング作業を完成させ,過去23年間の調査データをまとめて8編の学術論文・報告として公表した.日本ベントス学会自然環境保全委員会は,これらの論文を引用することで,2020年6月に福岡高等裁判所に対して「諫早湾干拓事業の常時開門確定判決無効化の見直しを求める要望書」を提出した....

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  • 琵琶湖・早崎内湖干拓地外の造成ヨシ帯におけるゲンゴロウブナ(コイ科フナ属)の産卵: 産着卵のDNA 種判別にもとづく確認

    馬渕 浩司, 西田 一也, 吉田 誠 伊豆沼・内沼研究報告 15 (0), 31-45, 2021-06-30

    ...<p>ゲンゴロウブナはコイ科フナ属に属する琵琶湖固有の魚類だが,現在は漁獲量が激減し,個体数の減少により絶滅危惧種に指定されている.かつて琵琶湖の東北岸にあった早崎内湖は,本種の最大の産卵場であったが,1970 年に全面干拓され,個体群の減少に大きく影響したと推測されている.本種を含むコイ科魚類(ニゴロブナやホンモロコなど)の資源回復のため,琵琶湖岸に人工のヨシ帯が造成されているが,これが本種の産卵場...

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  • 印旛沼干拓 : 変わりゆく干拓目的と変わらぬ干拓の重要性

    梶原, 健嗣 水利科学 (379) 63-86, 2021-06

    ...印旛沼は江戸時代以来,繰り返し干拓事業が試みられてきた湖沼である。しかし,その目的は不変ではなく,新田開発,国防,舟運と全国市場の形成,工業用水開発と,時代状況を色濃く反映して,干拓目的は変わってきた。他方で,首都(江戸,東京)近傍に位置するという地理的要因を反映し,干拓計画には時代を代表する技術者が関わってきた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 印旛沼干拓

    梶原 健嗣 水利科学 65 (2), 63-86, 2021-06-01

    ...<p>印旛沼は江戸時代以来,繰り返し干拓事業が試みられてきた湖沼である。しかし,その目的は不変ではなく,新田開発,国防,舟運と全国市場の形成,工業用水開発と,時代状況を色濃く反映して,干拓目的は変わってきた。他方で,首都(江戸,東京)近傍に位置するという地理的要因を反映し,干拓計画には時代を代表する技術者が関わってきた。...

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  • 八郎潟干拓地の防風林における土壌からの亜酸化窒素ガス放出量の季節変化

    細川 奈々枝, 奥野 駿矢, 高階 史章, 早川 敦 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 114-, 2021-05-24

    ...<p> 干拓地は湖沼などを水抜きし陸地化した土地であり、その粘土やシルトに富んだ土壌は高い養分含量や含水率を示す。よって干拓地の森林土壌からは亜酸化窒素ガスが無視できない量放出されると予想されるが、その実態は明らかでない。そこで本研究では、干拓地に造成された防風林において亜酸化窒素ガス放出量の季節変化を調査した。...

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  • コンクリート製の農業用水路に落下していたケリVanellus cinereus の ヒナの観察事例

    人と自然 31 (0), 65-68, 2021

    ...筆者は2009 年5 月23 日,京都府の巨椋池干拓地の圃場整備済みの水田で鳥類標識調査を実施した際, 農業用水路に落下したケリのヒナ1 羽を発見した.28 日齢と推定されたこのヒナは,水路の底に留まり脱 出できずにいた.水路はコンクリート製のU 字溝であり,幅50 cm,高さ50 cm で両側壁が床面に対し て垂直な形状であった.この観察記録は,農地改変がケリの繁殖活動に影響を及ぼすことを示唆している...

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  • 太田川下流平野における人為的影響の検討

    松本 誠子, 久保 純子, 貞方 昇 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 128-, 2021

    ...また、「デルタ」のうち自然堆積域として分類できるのは大芝から白神社付近までの狭い範囲(径4km)に限られ、他の多くは近世以降の干拓地および埋立地である。さらに、干拓地内に延びる河道沿いには連続的に微高地が形成されている等の特徴をもつ。...

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  • 武蔵野の新田村落名にみる「前」の意味に関する考察

    北西 諒介, 夏目 宗幸 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 183-, 2021

    ...</p><p> こうした名称上の親子関係は,単純に隣接関係を「前」と表現したことによるものとも捉えられる.しかし,尾張の干拓新田の中には,少ないながらも甚兵衛後新田や茶屋後新田のような「後」が付く新田名称が確認できることから,千町野の「前」もまた,何らかの前-後の感覚に基づいて名付けられているという仮説が成り立つ.では,それはどのような感覚であろうか....

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  • 干拓造成地施設の持続的維持管理に関する研究

    田仲 喜一郎, 大澤 和敏, 後藤 章, 松井 宏之 農業農村工学会論文集 89 (1), II_27-II_32, 2021

    ...<p>我が国は,高度経済成長期に蓄積された社会資本の維持管理・更新を,厳しい財政制約のなかで実施しなければならない現状から,インフラ長寿命化基本計画を策定し,その取り組みの段階にある.昭和61年に完了した国営河北潟干拓土地改良事業もそれらの一つとして,更新事業が開始されている.そこで本研究では,前歴事業となる河北潟干拓地基幹施設の防潮水門及び排水機場について,それら施設の構築以降現在までの機能保全維持...

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  • 手賀沼における抽水植物の衰退 ~マコモ・ヒメガマ・外来ハス~

    林 紀男, 小倉 久子, 竹内 順子, 八鍬 雅子 日本水処理生物学会誌 57 (4), 103-110, 2021

    ...<p> 手賀沼では,干拓事業による浅瀬の消失に伴い1960年代から水生植物の衰退が進んだ。沈水植物・浮葉植物は野生絶滅し,抽水植物のヨシ,マコモ,ヒメガマなどが沼岸に水深に応じた帯状群落を形成している。近年,抽水植物の群落規模の衰退が認められることから,マコモ,ヒメガマ,および外来ハスに着目し2007年(外来ハスは2016年)と2020年の植生群落規模を比較検証した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 伊能図と現在地図のオーバーレイによる日本国土の地理的変化の考察

    岩井 優祈, 村山 祐司 地理空間 14 (1), 19-35, 2021

    ...オーバーレイ解析を施した結果,(1)代替道路の敷設によって伊能が実測した街道の24.7%が現在までに消滅し,それらは地方の山間部に多く分布すること,(2)湖沼の周長や面積の変化量は基本的にその規模に比例するが,変化の要因には都市部と農村・山間部で違いがみられること,(3)大都市圏における河口の移動は流路の変更や改修に起因する一方,非都市化地域では主に浸食・堆積作用に起因すること,(4)都市に近い島ほど埋立・干拓...

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  • 大気低層における気生珪藻の特徴―八郎潟干拓地における2019年8月と2020年1月の観測例―

    千葉 崇, 西内 李佳, 辻 彰洋 Diatom 36 (0), 23-34, 2020-12-25

    <p>珪藻は風によって移動し,微粒子として大気中に存在することが報告されている。しかしながら,大気を浮遊している珪藻の量,種組成,起源,移動距離および浮遊に必要な気象条件は未解決のままである。したがって,まず,大気中に浮遊する珪藻の量を知る必要がある。表層大気中の微粒子として珪藻の特性を明らかにするため,日射量が最も高い月として2019年8月4日から27日までの期間,日射量が最も低い月として20…

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  • 中海・宍道湖で越冬する潜水性カモ類の羽数の長期変化

    江角 敏明, 加藤 季晋, 松尾 豊, 神谷 宏, 石飛 裕 陸水学雑誌 81 (3), 233-242, 2020-09-25

    ...大多数を占める潜水性カモ類ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモの,中海本湖,干拓堤防で分離された中海本庄水域,宍道湖における1999~2015年16越冬季の観測羽数を集計した。10月から3月までの月毎の羽数変動より12月と1月の平均羽数を越冬数とし,それぞれの水域における3種の潜水性カモ類の16季の越冬数を求めた。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 森山堤防開削が中海本庄水域の水質及び水生動物相へ与えた影響

    桑原 正樹, 桑原 弘道, 桑原 崇, 江角 敏明, 田林 雄, 神谷 宏, 管原 庄吾, 石飛 裕 陸水学雑誌 81 (3), 205-221, 2020-09-25

    ...<p> 山陰地方の沿岸部に位置する汽水湖の中海において,干拓予定地だった本庄水域を取り囲む2つの堤防のうち,森山堤防の一部開削が2009年5月に行われた。この開削が本庄水域の水質と魚介類相に与えた影響を,2004年から2014年にかけての毎月1回の定期水質調査と小型定置網捕獲物調査結果を用いて統計解析を行った。水質に関しては,開削により海水が流入しやすくなり,塩分成層が発達した。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献16件

  • 市街地近接の干拓地における道路建設前後の景観変化

    萩原 和 都市計画報告集 19 (2), 202-209, 2020-09-07

    ...本報告において、バイパスから眺める景観要素を検証した結果、平地にある当該地区の景観要素としては田園空間が主体であるが、近年の宅地開発が干拓地の中にも広がっていることがわかった。また、干拓以降に繁茂した雑木は景観要素として大きな存在感を示している。今後は、景観修景の観点からも意図的に雑木を保全することは意義深いのではないかと考えられる。</p>...

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  • 鹿児島湾喜入マングローブ干潟において防災道路整備事業により破壊された愛宕川河口の巻貝類の生態回復

    木村, 玄太朗, 冨山, 清升 Nature of Kagoshima 46 383-402, 2020-05-31

    ...干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥などの海底に堆積し,干潮の際に海面上へ姿を現したものであり,水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割をもった環境である.日本の干潟は,全国で過去60 年の間に40%が失われた.干潟は遠浅で開発がしやすいことから,埋め立てや干拓の対象になってきた.これらの一度消失した干潟は自然に回復することは難しく,人工的な再生では持続的な生態系を維持することは困難である.鹿児島湾喜入町愛宕川支流...

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  • 八郎潟干拓地に造成されたクロマツ防風林土壌の窒素無機化速度

    細川 奈々枝, 早川 敦, 石川 祐一, 高橋 正 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 824-, 2020-05-25

    ...そこで本研究では、干拓地に造成された防風林における土壌窒素無機化速度に影響する要因を検討した。</p><p>材料と方法</p><p>秋田県西部に位置する八郎潟干拓地に植栽されたクロマツ防風林を調査地とした。粒径組成が異なる3地点の土壌(粘土・シルト量の少ない順に、壌質砂土、砂壌土、軽埴土)を採取し、野外培養に用いた。...

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  • ドローン撮影による稲穂の縞模様と干拓排水路の来歴

    コンドウ, ススム, カワハラ, カズヨシ, カミムラ, キイチ, コバヤシ, ミツオ, KONDO, Susumu, KAWAHARA, Kazuyoshi, KAMIMURA, Kiichi, KOBAYASHI, Mitsuo 新潟国際情報大学経営情報学部紀要 3 13-19, 2020-04-01

    無人航空機(以下ドローンとする)の進歩は著しく、物流、農業、測量・インフラの点検・災害救助 等に応用されている。[1] [2] [3] 農業分野では、以前からヘリコプターによる農薬散布が行われて いたが、マルチコプタータイプの急激な進歩により、この農薬散布を始め、農地の耕作状態の調査、 [4]ピンポイントでの観察・消毒・追肥等、大規模な農業経営に応用されている。特に空撮機能を備 …

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  • ドローン撮影による稲穂の縞模様と干拓排水路の来歴

    近藤 進, 河原 和好, 上村 喜一, 小林 満男 新潟国際情報大学経営情報学部紀要 = Journal of Niigata University of International and Information Studies Faculty of Business and Informatics (3) 13-19, 2020-04-01

    無人航空機(以下ドローンとする)の進歩は著しく、物流、農業、測量・インフラの点検・災害救助等に応用されている。[1] [2] [3] 農業分野では、以前からヘリコプターによる農薬散布が行われていたが、マルチコプタータイプの急激な進歩により、この農薬散布を始め、農地の耕作状態の調査、[4]ピンポイントでの観察・消毒・追肥等、大規模な農業経営に応用されている。特に空撮機能を備えたドローンが安価に提供…

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  • 諫早湾潮止め後20年間の有明海底生動物群集変化の総括的研究 ―有明海保全生態学研究グループ―

    東 幹夫, 深沢 南己, 山野 紗希, 佐藤 慎一, 市川 敏弘, 佐藤 正典, 松尾 匡敏 自然保護助成基金助成成果報告書 28 (0), 1-10, 2020-01-10

    ...<p>本研究は,諫早湾の常時開門が実現するまで,潮止め直前から現在まで毎年実施してきた有明海採泥調査を今後も継続させるため,潮止め後20年間の有明海底生動物群集の変化を取りまとめることを目的としている.今年度の採泥調査は,有明海奥部は2018年6月9日と10日の2日間で,諫早湾干拓調整池内は2018年6月11日に実施した.さらに,前年度2017年6月に有明海奥部50定点で採集した生物試料のソーティング...

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  • 時間領域透過法(TDT)センサを活用した干拓農地の土壌水分および塩分の観測

    平嶋 雄太, 宮本 英揮, 弓削 こずえ 農業農村工学会論文集 88 (1), I_21-I_28, 2020

    ...<p>諫早湾干拓地から採取した粘質土の見かけの誘電率(<i>ε</i>)を, 種々の水分および塩分条件下における室内排水実験によって測定した.そして, 干拓地内の5深度に水平埋設した時間領域透過法(TDT)センサを用いて, 夏季の<i>ε</i>およびバルク電気伝導度(<i>σ</i><sub>b</sub>)の経日変化を測定し, それらに基づいて体積含水率(<i>θ</i>), マトリックポテンシャル...

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  • 諫早湾の常時開門後まで続く有明海奥部海域の底生動物群集変化の研究 ―有明海保全生態学研究グループ―

    東 幹夫, 佐藤 慎一, 深沢 南己, 松尾 匡敏, 佐藤 正典, 市川 敏弘 自然保護助成基金助成成果報告書 29 (0), 72-82, 2020

    ...<p>本研究は,将来的に必要不可欠な諫早湾の常時開門を見据えて,現時点における有明海奥部海域の底生動物群集の詳細を明らかにするとともに,それらのデータを常時開門後に実施される生態系影響解析への比較対象とすることを主な目的としている.今年度の採泥調査は,有明海奥部は2019年6月8日と9日の2日間で,諫早湾干拓調整池内は2019年6月10日に実施した.さらに,前年度2018年6月に有明海奥部50定点で...

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  • 干拓地における土地利用の長期的変容とその要因に関する研究

    児玉 欣輝, 小野 悠 日本都市計画学会中部支部研究発表会論文集 31 (0), 15-20, 2020

    ...本稿は1888年に愛知県豊橋市の三河湾を干拓開発して形成された神野新田町及び吉前町を研究対象地とし、干拓地における土地利用の長期的変容を都市計画、土地所有、コミュニティ、災害への脆弱性との関係性に着目して明らかにすることを目的としている。研究結果として都市計画、土地所有、コミュニティおよび災害に対する脆弱性が干拓地の土地利用に直接的・間接的に影響を与えたことを示した。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 杉村楚人冠による我孫子・手賀沼における景観保護活動の取り組み

    久保, 有生, 荒井, 歩, Kubo, Nao, Arai, Ayumi 東京農業大学農学集報 64 (3), 92-107, 2019-12-20

    ...・干拓計画に対し当該景観が保護対象に値すると主張し,先見性を示した。・景観を利用して周辺を開発することで景観の保護を試みる主張をした。・その主張には本多静六の自然風景地等の利用に係る考え方に合致する部分があった。・別荘住民らと共同した景観保護活動では思想や活動の面で主導する立場にあった。・景観保護の主張は地元住民の考えと対立関係にあったが,自らの主張を押し通す姿勢はなかった。...

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  • 重粘土転換畑におけるヘアリーベッチ植栽がキャベツの窒素吸収および可販収量に及ぼす影響

    佐藤 孝, 小野寺 雄平, 高階 史章, 保田 謙太郎, 石田 朋子, 渋谷 允, 中川 進平, 渡辺 恭平, 金田 吉弘 日本土壌肥料学雑誌 90 (4), 249-256, 2019-08-05

    ...<p>秋田県八郎潟干拓地内の重粘土転換畑において,ヘアリーベッチ植栽と施肥量の違いがキャベツの窒素吸収および可販収量へ及ぼす影響について調査した.鋤き込まれたヘアリーベッチは速やかに分解され,最終的には鋤き込まれた窒素量の約50%が分解していた.重窒素トレーサー法による試験結果から,キャベツ収穫後において,鋤き込まれたヘアリーベッチ由来窒素の約半量が土壌に残存することが明らかになり,ヘアリーベッチ分解率...

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  • 市街地における液状化対策としての地下水位低下工法の調査・計画・設計プロジェクト

    石川 友之, 安藤 健司, 前本 尚二, 佐藤 克己, 塙 誠一 地盤工学ジャーナル 14 (2), 205-223, 2019-06-30

    <p>2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において,茨城県潮来市日の出地区では約200haにおよぶ住宅地で甚大な液状化被害が発生した.潮来市は再液状化の抑制を目指して,2012年2月に東日本大震災復興交付金事業における市街地液状化対策事業に着手した.本事業では地区の土地造成の履歴から地下水位低下工法が適するものと考え,その実現可能性を検証した上で液状化対策工事を実施した. …

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  • 平成28年熊本地震が影響を及ぼした農地の地下部調査

    井上 敬資, 若杉 晃介, 脇山 恭行, 野見山 綾介, 古賀 伸久, 新美 洋, 井原 啓貴, 山口 典子, 山根 剛, 中野 恵子, 田中 誠司 九州沖縄農業研究センター研究資料 = Memoirs of the Kyushu Okinawa Agricultural Research Center 95 18-29, 2019-03-20

    To investigate the underground portions of farmlands damaged by the 2016 Kumamoto Earthquake, resistivity survey, surface wave method, and electromagnetic survey were conducted. At a greenhouse …

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  • 有明海牟田干拓地先におけるアゲマキ種苗放流群の生残率が低下する要因

    野間, 昌平, 佃, 政則, 神崎, 博幸, 津城, 啓子 佐賀県有明水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center (29) 10-13, 2019-03

    ...佐賀県ではアゲマキの種苗生産・放流技術の開発に取り組んでおり,2015年以降は,放流後に被覆網を設置することで生残率が改善したが,牟田干拓地先(太良町大浦)では見られなかった。アゲマキは塩分が低下しやすい湾奥部に生息していることから,本研究では,牟田干拓地先の塩分特性に着目し,これまでに行われたアゲマキ放流試験の生残の結果と塩分との関係について解析した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 諌早湾自然干陸地における植生遷移と土壌生成

    西倉 瀬里, 川東 正幸 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 280-, 2019

    ...一方、諫早湾干拓では自然干陸地において異なる植生による土壌構造の違いが確認された(Kawahigashi, et al. 2018)。研究対象地の諫早湾自然干陸地は干拓農地の前面に位置し、1997年の干拓以降、土地利用されていない。各異なる植生に応じた土壌構造の形態と発達が確認されたことからそれぞれの植生分布に応じた土壌生成過程を経ていると考えられる。...

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  • 高等学校地理学習における各国の官製Web地図の利用とその効果

    小林 岳人 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 46-, 2019

    ...生徒の発表は動画地図によるアイセル湖干拓、運河の街ギートホールン、アイスランドのギャオ、エルベ川中流部の三日月湖とその形成、ハンザ都市ヴィスヴィー、囲郭都市ネルトリンゲン、モンサンミッシェルとトンボロ、タウポ湖とカルデラ、ジャイアントコーズウェーの柱状節理、ソグネフィヨルドとその形成などであった。<br> 生徒が作成したスライドは地理的技能を表している。...

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  • 諫早湾干拓調整池等における有機物特性に関する研究

    陣野 宏宙, 浦 伸孝, 桑岡 莉帆, 橋本 京太郎, 植野 康成 水環境学会誌 42 (4), 177-184, 2019

    ...<p>諫早湾干拓調整池及びその流入河川等における有機物特性の把握を目的として, 有機物の分光学的特性 (紫外部吸光度, 三次元励起・蛍光スペクトル法) や化学的特性 (脂肪酸分析) の違いを利用した難分解性有機物等の特性把握及び起源推定に関する研究を実施した。その結果, 調整池やその流入河川等における溶存有機物は土壌由来のものが優位であることが示唆された。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 鹿児島湾喜入での防災整備事業により破壊された干潟における腹足類貝類の動物相の生態回復

    村永, 蓮, 高田, 滉平, 冨山, 清升 Nature of Kagoshima 44 233-248, 2018-06-01

    ...干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥などの海底に堆積し,干潮の際に海面上へ姿を現したものであり,水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割を持った環境である.日本の干潟は, 全国で過去60 年の間に40% が失われた( 花輪,2006).干潟は遠浅で開発がしやすいことから,埋め立てや干拓の対象になってきた.これらの一度消失した干潟は自然に回復することは難しく,人工的な再生では持続的な生態系を維持することは...

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  • 内湖がかつて存在した場所の物理的状況

    村上 修一, 轟 慎一 都市計画報告集 16 (4), 341-346, 2018-03-08

    ...それらが痕跡であるかどうか真偽を確かめるために,水路や標高の設定,土地利用・水路・道路の配置,湖岸の改変,周辺との一体的整備の有無といった干拓事業の内容を把握するとともに,地面の段差が生じ得る整備事業の有無の確認,および,干拓前から今日に至るまでの,内湖周辺や干拓地内部の土地利用や水域の変化を解明することが,今後の課題である。</p>...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 干拓農地における水分ストレスの評価と灌漑スケジューリングの最適化

    弓削 こずえ, 濵田 耕佑, 阿南 光政, 濵上 邦彦, Jos C. Van DAM, Joop G. KROES 農業農村工学会論文集 86 (1), I_55-I_62, 2018

    ...<p>本研究は干拓農地における水分ストレスのリスクを予測し,これを軽減するために灌漑スケジューリングを最適化することを目的とするものである.まず,SWAP(Soil Water Atmosphere Plant)モデルを導入し,複数の作物栽培を想定して干拓農地における年間を通じた土壌水分動態を予測するモデルを構築した.このモデルの妥当性を検証するために諫早湾中央干拓地内の作物圃場において調査を行った...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献1件

  • 鹿児島湾喜入において防災整備事業によって破壊された愛宕川河口干潟の巻貝相の生態回復

    井上, 真理奈, 冨山, 清升 Nature of Kagoshima 43 347-362, 2017-05-29

    ...干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥などの海底に堆積し,干潮の際に海面上へ姿を現したものであり,水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割を持った環境である.日本の干潟は,全国で過去60 年の間に40%が失われた( 花輪,2006).干潟は遠浅で開発がしやすいことから,埋め立てや干拓の対象になってきた.これらの一度消失した干潟は自然に回復することは難しく,人工的な再生では持続的な生態系を維持することは...

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  • 水辺コミュニティの水利用史からみた農業の持続性――有明海干拓農村における水田稲作農業の持続理由――

    牧野 厚史 環境社会学研究 22 (0), 41-58, 2017-02-20

    <p>現代の農業の持続性を考えたとき,サステイナブルな農業,つまり生態系と調和した農業という回答の仕方もあるが,水田の保全に限ってみても,その持続性の理解について合意があるとはいえない。その理由の1つに生態系というエコロジーの考え方と農民の考える農業の持続性とのズレがある。本稿では,水田と水との関係に強い関心が向けられてきた有明海に面した水辺コミュニティを取り上げ,そこでの「むら」の組織を用いた…

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  • 山口県の中山間地におけるコムギ・裸麦4品種の収量性からみた播種適期

    鎌田 英一郎, 高橋 肇, 稲葉 俊二, 荒木 英樹, 丹野 研一 日本作物学会紀事 86 (4), 375-381, 2017

    ...<p>山口県では,麦類は瀬戸内の干拓地で栽培されており,中山間地には適さないとされてきた.中山間地は気温が低く,春播性の品種ではしばしば凍霜害が発生し,さらに収穫時期が遅れがちになり,降雨により穂発芽が発生し品質が低下する.しかしながら,秋播性の品種であれば幼穂分化期が遅く凍霜害を回避でき,安定した収量が期待できる.そこで本研究では九州で早播栽培用に育成された秋播性コムギ品種「イワイノダイチ」と長野県...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献12件

  • メコン河氾濫原の干拓が流域環境に及ぼす影響評価

    平賀 優介, 風間 聡, Chaiwat Ekkawatpanit, 峠 嘉哉 土木学会論文集B1(水工学) 73 (4), I_283-I_288, 2017

    ...から目視抽出した52地点中,49地点の干拓地,95%を抽出することが出来たが,一部の干拓地では領域の10%程度しか特定出来ていなかった.これは主に目視による干拓地面積の過大評価による.更に干拓地造成の傾向を把握するため,衛星解析による干拓地抽出結果を用いて重回帰分析を行った.対象地域の各コミューン内の干拓地の有無を目的変数,プノンペン中心部からの直線距離,人口,年氾濫期間,年最大水深を説明変数とした...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献7件

  • 2011年東北地方太平洋沖地震による液状化発生の特性

    若松 加寿江, 先名 重樹, 小澤 京子 日本地震工学会論文集 17 (1), 1_43-1_62, 2017

    ...きい河川の沿岸地域に集中していた.本震の震央から最も遠い液状化地点は, 神奈川県平塚市で震央距離約440kmである.地震動強さとの関係を調べた結果, 液状化メッシュの約95%が推定震度5強以上, 98%が140cm/s<sup>2</sup>以上, 99%が15cm/s以上の地域であった.震度5強以上の地域における微地形区分ごとの液状化発生率は, 埋立地, 砂丘, 旧河道・旧池沼, 砂州・砂礫州, 干拓地...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献4件

  • 秋田県大潟地域の気候景観をジオパークに

    栗山 知士 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100072-, 2017

    ...<br> 大潟地域の気候景観を,男鹿半島の地質・地形発達に大潟地域の地下地質,八郎潟干拓という人工改変地の歴史,干拓後の自然・文化景観を絡めたジオストーリーをつくることが重要であり,大潟地域の気候景観を「大地の遺産」にさいて有効に活用することができるものと考えられる.<br> ...

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  • 水環境の保全をめざした沈水植物再生の取り組みと今後の課題

    尾﨑 保夫, 林 紀男, 片桐 浩司 日本水処理生物学会誌 53 (3), 81-93, 2017

    ...しかし、高度経済成長期以降、干拓や湖岸堤の建設、水質汚濁の進行などにより、霞ケ浦や印旛沼では、沈水植物は1990年代に消失してしまった。このため、2000年代以降、埋土種子等を活用した沈水植物の再生事業等が精力的に進められてきたが、沈水植物を持続的に生育させるのが難しい現状にある。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献9件

  • 平成28年 (2016年) 熊本地震による液状化発生の特性

    若松 加寿江, 先名 重樹, 小澤 京子 日本地震工学会論文集 17 (4), 4_81-4_100, 2017

    ...及び,熊本平野と阿蘇カルデラ内の低地に集中していた.本震の震央から最も遠い液状化地点の震央距離42.6kmであり,過去の地震における液状化と比較して小さめの震央距離だった.250mメッシュ単位の推定震度分布との関係を調べた結果,前震・本震共に液状化が発生したメッシュの99.9%以上が推定震度5強以上の地域であった.液状化発生地点の微地形区分は,熊本平野では後背湿地・自然堤防などの河川の氾濫原のほか干拓地...

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献1件

  • 直轄海岸保全施設整備事業「福富地区」の完工

    今井 武三, 日野 英登 農業農村工学会誌 85 (12), 1153-1158,a2, 2017

    ...<p>「福富地区」の海岸保全施設は,干拓事業により昭和21年度から54年度にかけ築造されており,築後30年以上が経過する中で亀裂や老朽化が著しく進行し,また,有明海特有の超軟弱地盤上に築造されていることから地盤沈下による堤防高さの不足も生じており,台風や高潮等に対する十分な防災機能が果たされない状況にあった。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 仏沼干拓地において農業にともなう管理が環境維持に果たしてきた役割

    長利 洋, 高松 利恵子, 落合 博之 農業農村工学会誌 85 (2), 167-170,a3, 2017

    ...<p>ラムサール条約湿地に登録される仏沼の環境を創造し,維持してきたのは,干拓事業後一日も休むことなく続けられてきた強制排水,火入れ,道・水路管理作業や灌漑であり,これは地元農家・土地改良区の努力の賜である。そして,手入れによって支えられ,護られてきた仏沼の環境を維持していくためには,多額の経費が必要なことを明らかにした。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 岡山市政田地区(旧上道郡沖新田)の食習俗

    森, 惠 子, Mori, Keiko 中国学園紀要 15 59-69, 2016-06-16

    ...岡山市政田地区の食習俗は,上南干拓による堀田の改修,上水道の設置等によって大きく変わった。それまでは,飯を漬物,汁,少々のおかずで食べる毎日だった。政田地区の生業は,農業(堀田のある地域とそれ以外の地域),漁業,商業(小売業)の大きく4つに分かれており,食習俗も幾分異なっている。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 干潟再生に対するリスク・ベネフィット言説: 有明海諫早湾干拓潮受け堤防排水門「開門」をケースに

    山下 博美 湿地研究 6 (0), 3-17, 2016

    ...地域で構築される干潟再生案に対する言説理解の一端を担う為,本稿は有明海諫早湾干拓潮受け堤防排水門「開門」案を例に,2011 年に諫早市内及び近郊で行われたインタビューとテキスト調査の結果を紹介する.排水門開門のベネフィットに関しては,海洋環境改善,農業環境改善,観光業への弾み,過去の誤った意思決定の改め,自然共生を学びなおす機会の取得,住民間の争いの終結が言及された.一方リスクとしては,水害による「...

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  • 工場の履歴からみた立地調整の特質

    外枦保 大介, 田邉 将大 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100112-, 2016

    ...カネボウ防府工場の履歴</b><br> カネボウ防府工場は,1935年に設立された,長い歴史を有する工場である.防府は,近世以来,塩田や新田開発を目的に,干拓や開作が行われており,広大な工場適地と佐波川による用水に恵まれていた地であった.昭和初期以降,干拓・開作地に大規模な工場が進出し,カネボウ進出の前年(1934年)には,福島人絹(現・協和発酵バイオ)も進出している.1970年代以降には,マツダや...

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  • 北陸地方における農業の存続・成長戦略

    田林 明, 菊地 俊夫 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100069-, 2016

    ...K農家は河北潟干拓地や輪島市の山間部の耕作放棄地を再開墾して経営規模を広げた。常勤は3組織全体で43人であり、年商5億円におよぶ。K農業は地域農業と社会の維持のみならず耕作放棄地の再開墾、雇用創出、新しいアグリビジネスの魅力を発信するなどの役割を果たしている。...

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  • 出雲平野の形成と屋敷林(築地松)の形成

    小竹原 宣子 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100342-, 2016

    ...新しい型は川違えによって干拓をされた新しい土地にクロマツのみを植林された形状である。  築地松の構成であるクロマツは、S50年代からは天敵のマツクイムシとの戦いとなった。H23年にはヘリコプターによる薬剤散布を中止によるマツクイムシの大繁殖が起こった。築地松の戸数はH6年度4,117戸、H11年度3,380戸、H24年度1,516戸と減少にある。...

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  • 多摩川低地の沖積層における人工改変の定量的評価

    羽佐田 紘大 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100248-, 2016

    ...ADを陸域(干拓地・埋立地を除く)(99 km<sup>2</sup>)と海域(干拓地・埋立地を含む)(133 km<sup>2</sup>)に分けると、それぞれの堆積量は197 Mm<sup>3</sup>、479 Mm<sup>3</sup>となる。まず、陸域のADについて考える。首都圏の低地の平均表層撹乱深(開発地において平均何m表層が撹乱されているか)は1 m程度と推定されている。...

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  • 干拓地に造られた調整池からの排水が高梁川河口域の底質環境に与える影響

    高木, 秀蔵, 岩本, 俊樹, 難波, 洋平, 小林, 志保, 藤原, 建紀 水産海洋研究 79 (4), 277-286, 2015-11

    備讃瀬戸に流入する高梁川の河口域における底質環境の現状と調整池(遊水池)からの排水の影響を明らかにするため,河口域の底質と炭素・窒素安定同位体比(δ13C,δ15N)の分布を調べた。河口域の底質は,上流部に近い場所ほど良好で,下流に進むに従って急速に悪化した。調整池の表層水中のDIN濃度は144.6±34.3μM,底泥中のCODは58.1±9.1mg・dg-1となり,河口域の平均値(DIN濃度…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • On Cyathura muromiensis (Crustacea: Isopoda: Anthuridae) from reservoirs of the reclaimed land of Isahaya Bay, Nagasaki, western Japan

    布村, 昇 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 39 21-28, 2015-06-20

    ...2002年から2012年まで東幹夫博士や東北大学総合学術博物館の佐藤慎一博士らによる長崎県諫早湾干拓地調整池でのベントスの生態学的調査の際に採集されたウミナナフシをムロミスナウミナナフシCyathura muromiensis Nunomura,1974と同定したが,オス交尾器の先端の形態,特に掌状の突起の形態,第1小顎が長く,歯数が少ないこと,胸脚前節後縁の剛毛が少ないこと,尾肢内肢が短いこと,大顎鬚...

    機関リポジトリ

  • 岡山県南部における施設ナス栽培の推移と農業経営

    市南, 文一, 古田, 祐一郎, ICHIMINAMI, Fumikazu, FURUTA, Yuichiro 地域研究 55 (1・2), 4-19, 2015-03-25

    ...本研究の目的は,岡山県南部における備南千両ナス栽培の推移や栽培農家の経営環境を総合的に明らかにし,その課題を考察することである.岡山県産の野菜のうち,ナスは最多の販売額を有しており,従来,岡山県内で大きな偏りなく生産されていたが,ナス生産量が次第に減少し続け,現在では県の南部を中心とする地域が主産地になっている.本研究では岡山市の児島湾干拓地第七区を調査した.1969年に10人の先駆者がナス栽培を開始...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • SSRマーカーに基づく巨椋池系品種群を含む日本国内花蓮品種の分類

    久保 中央, 金子 明雄, 山本 和喜 育種学研究 17 (2), 45-54, 2015

    ...ハス(Genus <i>Nelumbo</i>)はアジア系のハス(<i>N. nucifera</i>)とアメリカ原産のキバナハス(<i>N. lutea</i>)に大別される.観賞用ハス品種は花蓮と呼ばれ,国内に約1000品種知られているが,それらの類縁関係はほとんど解明されていない.特に,京都府南部の巨椋池およびその干拓地から採取された巨椋池系品種は,来歴や品種間の類縁関係の多くが不明である.本研究...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献23件

  • 諫早湾干拓締切堤による鉛直混合能の変化が有明海の塩淡成層構造に与えた影響

    矢野 真一郎, 西村 圭右, RANLUND Camilla 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_1243-I_1248, 2015

    ...有明海では2000年の養殖ノリ色落ちに端を発する,いわゆる有明海異変の発生後,諫早湾干拓の締切堤が建設されたことによる諫早湾の表面積減少が潮流流速の現象を起こし,鉛直混合が弱化したために成層が強化され,底層での貧酸素化が促進されたと考えられてきた.本稿では,干拓事業が与えた物理的な影響を分離し,それらのうち,締切堤による鉛直混合のの弱化が成層を促進した影響を定量的に評価することを目的に,2006年を...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 2011年東北地方太平洋沖地震による関東地方の液状化発生と土地条件

    若松 加寿江, 先名 重樹 日本地震工学会論文集 15 (2), 2_25-2_44, 2015

    ...関東地方全域の計測震度5.0(震度5強)以上の地域において250mメッシュ毎に算出した微地形区分毎の液状化発生率は、埋立地で最も高く25.7%、次いで旧河道、三角州・海岸低地、干拓地、砂丘、砂州・砂礫州の順となった。東北地方で最も液状化発生率が高かった自然堤防と、関東地方の埋立地を比べると、関東地方の発生率の方が約4倍高くなっていた。...

    DOI 被引用文献4件 参考文献7件

  • 芦田川流域における水需要の変化と水需給特性

    山下 亜紀郎 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100170-, 2015

    ...<br><br> 芦田川水系に水源を求める主な水利権として特定水利権に着目すると、農業用水は5件あり、そのうち3件は中流の府中市内の水田を灌漑している用水であり、残りの2件は、福山市の神辺平野の盆地を灌漑する用水と、最下流のデルタおよび干拓地を灌漑する用水である。他には、府中市(1件)と福山市(2件)の上水道および、福山市の工業用水道が2件ある。...

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  • 地形図の変遷から見た洞庭湖の面積変化に関する研究

    香川 雄一, 莫 佳寧 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100175-, 2015

    ...その後の土砂堆積と人工的な農地干拓により、1998年には約2,820km<sup>2</sup>にまで縮小した。本研究では過去の地形図の変遷を通して、洞庭湖の面積縮小の具体的な過程を検討する。<br> 本研究では外邦図と中国で発行された地形図を資料とする。...

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  • 1930年代の大阪市・京都市・神戸市における大規模都市水害の比較地域研究

    谷端 郷 日本地理学会発表要旨集 2015a (0), 100137-, 2015

    ...<br> <b>Ⅳ 結果・考察</b><br> 3都市の水害を比較した結果,それぞれの都市で洪水災害,高潮災害,土砂災害と違いはあったが,地形条件による被害の地域差が明瞭に認められた.とりわけ,洪水災害や土砂災害では段丘や扇状地を刻む狭隘な開析谷中で,高潮災害では旧干拓地や埋立地で重度の被害が目立った.他方,氾濫原などは主に農地の浸水にとどまり都市水害としては限定的であった....

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  • 東北地方太平洋沖地震による茨城県神栖市,鹿嶋市における液状化発生域と砂利採取場分布の変遷との関係

    青山 雅史, 小山 拓志 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100332-, 2015

    ...<br><br><b>3.調査結果</b><br><br>本調査地域における液状化の多くは,過去の水域(鰐川)の干拓地において1970年前後に盛土をおこなった領域,旧湖沼(神之池)を1970年前後に埋め立てた領域,臨海部に1970年代以降造成された埋立地,または砂利採取場を埋め戻した領域のいずれかで発生した.それに対し,後背湿地や砂州・砂丘などの自然地盤における発生は少なかった.それらのような自然地盤...

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  • ケリVanellus cinereus の営巣場所,ヒナの離巣,そして繁殖成功

    人と自然 26 (0), 1-7, 2015

    ...ケリの営巣場所選択,ふ化後のヒナの移動,繁殖成功を明らかにするために,2007 年から2011 年の5 繁殖期に,京都府南部の巨椋池干拓地において毎月2 回以上,調査地全体を網羅するルートセンサスをおこない,個体識別した親鳥31 個体の繁殖を継続調査した.ケリの巣はいずれも田面上に設けられていたが,それらの分布は田面中央に集中し,ふ化成功率も田面中央で高い傾向にあった.また,ふ化後のヒナは必ず親鳥とともに...

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  • 宮城県の塩害と対策

    宮内 敏郎 土壌の物理性 129 (0), 19-21, 2015

    ...宮城県内の感潮河川の河口域,潟湖周辺,海岸干拓地にかつて多発していた塩害は,ほ場整備事業やかんがい排水事業などによる対策で大幅に改善した.しかし,東日本太平洋沖地震は,巨大津波と地盤沈下(0.3 ∼ 0.8 m)を誘発し,土壌の海水汚染のみならず地下水環境をも悪化させた.そして,従前の塩害対策完了地にも再対策が必要になった.本稿では震災前の事例に加え,震災後に宮城県が採用した塩害対策の基本案についても...

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  • 晴れの国おかやまの農業農村整備

    舟越 三嗣, 谷本 浩一 農業農村工学会誌 83 (6), 465-468,a1, 2015

    ...<p>岡山県では,県南部で,古くから大規模な干拓が行われ,中四国最大の穀倉地帯が広がっている一方で,県北部は,その大半が中山間地域であり,高齢化や人口減少が進行しており,農地や農業用水路などの維持・管理が困難な集落の増加が危惧されていることに加え,これまでに県が造成した基幹的な土地改良施設は,その多くが今後更新時期を迎え,老朽化の進行による機能低下など農業生産への影響が懸念されている。...

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  • 有明海奥部の貧酸素と諌早湾干拓事業の因果関係の検証

    松川 康夫, 佐々木 克之, 羽生 洋三 海の研究 23 (3), 87-110, 2014-05-15

    ...<p>有明海奥部の水質環境劣化と諌早湾干拓事業の因果関係を検証するため,有明海奥部に貧酸素が発生する7,8月の水質 (DO, DIN, PO4-P),海面水と海底直上水の密度差,及び流域の降水量について,1973年から2009年までの経年変化を調べた。水質は佐賀県浅海定線調査のデータ,降水量は佐賀市のデータを用いた。密度は公式(UNESCO, 1981)を用いて水温と塩分から算出した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 山口らしい法人経営の発展、安定化に関する研究

    久保, 雄生, 同前, 浩司, 高橋, 一興, 藤田, 浩義, 橋本, 誠, 銭本, 徹, 池尻, 明彦, 杉田, 麻衣子, 田戸, 裕之, 小林, 剛, 片川, 聖, 鳥居, 俊夫, 片山, 正之, 前岡, 庸介, 西田, 美沙子, 古橋, 典子, 小林, 清敬, 中村, 紀美子, 原田, 夏子, 明石, 義哉, 有吉, 真知子, 大崎, 美幸, 田村, 尚志, 白石, 一剛, 藤本, 貴久, 吉山, 英明, 寺山, 豊, 永久, 栄作 山口県農林総合技術センター研究報告 (5) 1-14, 2014-03

    ...・干拓地等では潮位や排水溝の水位変動等により、配水管からの逆流防止対策や団地化栽培による営農対策を講じる必要がある。4 地力差があり、一元的な施肥管理が難しい水田作では、予め土壌分析により地力レベルを3段階程度に区分し、標準±3割の肥料増減することでほぼ一定の収量が得られる。...

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  • 八郎潟干拓地におけるコミュニティ形成の実態と課題

    桒原 良樹, 中島 正裕 農業農村工学会論文集 82 (1), 37-46, 2014

    ...本研究では,八郎潟干拓地(秋田県大潟村)において農家・非農家を対象に,居住経緯の解明,交友関係形成の機会の解明,パーソナル・ネットワークの分析による交友関係の構造の解明,今後のコミュニティの形成に向けた課題の析出,を行い,以下の結果を得た.1)交友関係形成の機会は「仕事」「子供」「テーマ型組織」「地縁型組織」「同級」に分類した.2)農家を中心としたコミュニティは維持されている一方で,農家・非農家間の...

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  • 諫早湾干拓事業が与えた有明海の塩淡バロクリニック構造への影響に関する検討

    矢野 真一郎, 西村 圭右 土木学会論文集B3(海洋開発) 70 (2), I_1134-I_1139, 2014

    ...有明海における諫早湾干拓事業が与えた密度成層に起因する流れ,すなわちバロクリニック構造への影響についてはこれまであまり議論されていない.そこで,3次元数値モデルを用いて,諫早湾の締切堤の有無による塩淡成層に起因するバロクリニック構造への影響を評価することを試みた.その結果,以下に示す知見が得られた.1)締切堤により諫早湾や島原半島沿いにおいて流速が減少し,それに伴いそれらの領域で塩淡成層が強化される...

    DOI 被引用文献2件 参考文献3件

  • 生物動態を考慮した物質収支モデルによる諫早湾干拓調整池の水質改善の方向性検討

    横山 佳裕, 吉次 祥子, 藤井 暁彦, 中嶋 雅孝, 内田 唯史, 中西 弘 土木学会論文集G(環境) 70 (6), II_159-II_166, 2014

    ...生物動態を考慮した物質収支モデルにより,諫早湾干拓調整池における窒素・リンの物質収支特性を把握するとともに,流入負荷対策等を行った場合の物質収支を計算し,水質改善手法の方向性を検討した.その結果,調整池の窒素・リンは,流入負荷や底泥からの巻き上げ・溶出による寄与が大きいことがわかった.また,動植物プランクトンを介しての物質移動量が大きい反面,底生生物や魚類への栄養物質の移動量は小さく,これら生物による...

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  • 諌早湾干拓調整池北部水域における浮遊懸濁物質の変化に関する研究

    西田 渉, 鈴木 誠二, 上原 勇一, 重 龍樹, 野副 泰裕 土木学会論文集G(環境) 70 (7), III_341-III_347, 2014

    ...浮遊懸濁物質(SS)は,表面に有機態物質や栄養塩類を吸着することから,水域の水質管理を適切に実施する上で,その時空間変化を明らかにすることは重要である.本研究では,諫早湾干拓調整池でのSSの短時間変化を把握することを目的として,まず,24時間連続観測を3回実施した.観測結果によると,SSは表層から中層にかけて鉛直方向にほぼ一様に分布しているが,水面上を吹く風の状態に応じて水中の懸濁量に変化を生じることが...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 熊本県天草市崎津地区における生業変化からみた重要文化的景観の諸相

    吉田 国光, 形田 夏実, 島 英浩, 山本 祐大, 鎧塚 典子 日本地理学会発表要旨集 2014s (0), 100107-, 2014

    ...それが羊角湾干拓事業計画により,地曳網漁は中止され,底引網漁や一本釣り漁,真珠および緋扇貝養殖,小型刺網漁などを中心とした現在のような漁業形態へと移行した。  現在の主な漁場は底引網漁で五島列島東沖となり,一本釣り漁では羊角湾口一帯,真珠および緋扇貝養殖では主に崎津地区東部に立地する小島集落の沿岸部に養殖イカダが設置されている。...

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  • 霞ヶ浦に接続する余郷入り導水路におけるイシガイ科二枚貝の生息状況:浚渫土砂からの推定

    萩原 富司 伊豆沼・内沼研究報告 8 (0), 57-66, 2014

    ...<p>霞ヶ浦におけるイシガイ科二枚貝の分布に関しては,1996年における40地点の調査において,イシガイとドブガイ類の生息が報告されたが,それ以降は生息数を著しく減少させている.余郷入り導水路は,霞ヶ浦の小さな湾入部を干拓した際に,その旧湖岸線沿いをかんがい用水路として残したもので,霞ヶ浦に接続する水域の中で,近年でも二枚貝の生息が確認されていた水路の一つである.2012年に当水路において土砂堆積による...

    DOI 被引用文献1件

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