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検索結果 1,993 件

  • 『琴歌譜』所伝部の記述意識

    藤原, 享和 京都語文 31 129-151, 2024-02-29

    ...『古事記』の歌と所伝の結びつきが当然の所与でないことは近代の歌謡研究者の共通認識であるが、平安時代前期の大歌所は既にこの意識をもって歌と所伝の結びつきを追究していたのである。...

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  • 語彙空間構築による文学作品の感性語の特徴分析

    中込 佑妃野, シモン ミュラー, 赤石 美奈 情報処理学会論文誌 65 (2), 322-330, 2024-02-15

    ...感性語の表現する概念を語彙空間として視覚化するフレームワークを提案する.人の感性や感情を表す言葉は,定義することが難しく,同じ言葉を用いていても異なる解釈をしている場合も多々ある.また,言語の使い方や意味は刻々と変化している.感性語の表現する世界観を表現するためには,その感性語で表現される概念の内包的表現と外延的表現について考え,それに基づき語彙空間を設計することが必要であると考えた.本論文では,平安時代...

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  • モデリング&シミュレーションによる過去の再現と歴史研究への適用可能性

    粟飯原 萌, 川上 智, 小林 篤史, 古市 昌一 情報処理学会論文誌 65 (2), 262-277, 2024-02-15

    ...によりこれらを時系列に展開して史実を説明する形式が従来一般的であった.一方,防衛用のモデリング&シミュレーション(M&S)の分野では,実施方法およびモデルの妥当性確認方法等が国際標準化され,コンピュータ上でのM&Sが活用されている.本研究では歴史研究におけるM&Sに,防衛分野の国際標準で定められたM&S実施のプロセスとレファレントに準拠して妥当性を検証する方法を提案する.本稿では提案方法の有用性を示すために,平安時代末期...

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  • 「見る」を含む学習の系統性(6) : 源氏物語「御法-紫の上の死」

    坂東, 智子 山口大学教育学部研究論叢 73 107-116, 2024-01-31

    ...今回は、絵画と原文を対照させながら読むことに加えて、補助資料として「平安時代のお葬式事情」(コラム)や俵万智の文章を活用した。「時空を超えて思いを巡らす」時間としての古典の学びによって、現代を相対化する視座を得ることの意味や価値を考察した。また、受講者の「言葉自覚」「言葉の意識的な運用力」「言語化能力」を育成する「場」としての古典の学びの可能性を究明した。...

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  • 大和言葉による人体内臓の名称

    野田  亨 びわこ健康科学 2 (0), 25-38, 2024

    ...に編まれた倭名類聚抄には,既にいくつかの臓器にそれぞれ異なる日本固有の大和言葉(和名)の名称があり,これらは「からぶみ(漢文)」由来とは考え難い.本稿では,こうした内臓に関する大和言葉による語彙を古事記,日本書紀,万葉集などを含む日本の多くの古典的文字資料から収集した.特に平安時代や鎌倉時代に編まれたいくつかの古辞書からの訳語には多くの内臓に関する語彙を記載されており,それらをいくつかの器官系に分類...

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  • 似顔絵を科学するⅡ

    橋本 憲一郎, 阿部 恒之 日本顔学会誌 23 (2), 60-68, 2023-12-26

    ...<p>日本における似顔絵は、平安時代の似絵(にせえ)以来の長い歴史を持つが、近年はコンピュータによる似顔絵作成も行われるようになってきた。...

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  • 『古今集遠鏡』コーパスの設計・構築

    久保, 柾子, 市村, 太郎, 小木曽, 智信 じんもんこん2023論文集 2023 279-284, 2023-12-02

    ...『古今集遠鏡』 は,本居宣長 による『古今和歌集』の注釈書である .本書の特徴は,平安時代の文語,江戸時代後期の文語,同時代の口語 の複数の文体が混在している 点にある .本書のコーパス構築にあたり ,XMLによる構造化の際には quotation タグの type属性によって分類することで ,文体の区別を示した .また,『日本語歴史コーパス』 への収録に向けた 形態素解析の際には ,それぞれの文体...

    情報処理学会

  • 生成AI・MANDALA・ICE アプローチを取り入れた主体的な協調型学習の提案

    小林, 信三, 青木, 成一郎, 土持, 法一, 小林, 祐也, Nepal, Ananda 情報教育シンポジウム論文集 2023 109-116, 2023-08-11

    ...このプラットフォームは, 平安時代から密教として日本に伝わる両界曼荼羅をモデルとして開発されたデジタル・マンダラを中核とし,そこに大規模言語モデル(Large Language Model)をベースとした生成AI を組み合わせることによって, 主に以下の3つの学習支援/授業支援を実現するものである.① 言語的特性に基づく「チーム学習の支援」② 知識の結合と組み合わせによる「新たな概念の形成」③ 概念要素...

    情報処理学会

  • 聖(ひじり)と平安京周辺の山々

    繁田 信一 常民文化研究 1 (2022) 125-159,vi-, 2023-03-30

    ...しかしながら、当時の記録や説話に登場する平安時代中期の聖たちの多くは、c平安京周辺の山々(東山・西山・北山)に籠る僧侶である。平安時代中期に実在したことが確認できる聖たちの多くは、右のa類型の僧侶やb類型の僧侶とは、明らかに異なる類型の僧侶だったことになる。 ...

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  • 「音声」の語史

    阿久津, 智, Akutsu, Satoru 拓殖大学日本語教育研究 8 1-27, 2023-03-25

    ...(C)「音声」は,少なくとも平安時代以降,「おんじやう」と読まれたが,江戸時代に「おんせい」という読みが生まれ,明治以降,「おんせい」が一般的になった。(D)「音声」は,明治以降,《言語音》,とくに《単位音》を表すのに使われることが多くなった。...

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  • 法華験記における神仏習合

    辻本 臣哉 印度學佛教學研究 71 (3), 1140-1144, 2023-03-25

    ...<p> 本稿では,法華験記において神祇の登場する説話に対して,どのような神仏習合理論の影響があるかを検証した.神仏習合理論は,護法善神説,神身離脱説,本地垂迹説の三つに分けられる.まず,奈良時代に,護法善神説と神身離脱説が広まる.護法善神説では,神は仏法を保護する護法神とされる.一方,神身離脱説では,神は衆生と同様,迷える存在であり,受苦の身を脱するため仏法の力により救われるとされる.平安時代になり...

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  • 平安時代前期の修善

    田中 夕子 印度學佛教學研究 71 (2), 624-628, 2023-03-22

    <p>After the arrival of Buddhism, <i>shuzen</i> 修善 (“cultivating good acts”) was encouraged in Japan and its merits were preached. In the <i>Rikkokushi</i> 六国史, compiled from the late eighth to the …

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  • 語彙空間構築による「をかし」と「あはれ」における特徴の可視化

    中込, 佑妃野, Simone, Mueller, 赤石, 美奈 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 893-894, 2023-02-16

    ...「をかし」「あはれ」は平安時代において「趣深い」という意味を持ち、不可視の表現である。単語の出現頻度の観点から、枕草子は「をかし」の文学、源氏物語は「あはれ」の文学と呼ばれている。本研究では2文学を例に、各文学における「をかし」「あはれ」が持つ「趣」表現の違いを、単語同士の共起ネットワークを可視化して構築した語彙空間によって示す。...

    情報処理学会

  • 平安時代の仮名表記

    肥爪 周二 言語研究 164 (0), 1-16, 2023

    ...<p>平安時代,平仮名・片仮名による日本語表記が定着した後,そのシステムでは表現できない要素(撥音・促音のような新音韻や,外来語音)を,どのように組み込もうとしたか,特に「書き分けない」という選択をした事例に着目して考察した。</p><p> 清濁を書き分けないことについては,「にごり」が持っているプロソディ的な性質と結びつける解釈が行われてきた。...

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  • シンポジウム「島嶼火山の自然災害―伊豆諸島における実体と対策―」:趣旨説明

    鈴木 毅彦, 市古 太郎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 114-, 2023

    ...同法は2014年御嶽噴火を受けて改正され,火山防災協議会の設置が義務づけられ噴火シナリオ,火山ハザードマップ,噴火警戒レベル,避難計画について協議されている.東京都には14の活火山からなる島が存在し,このうち伊豆諸島の8の火山島に人が居住する.これら火山にはそれぞれ37年前,23年前(2023年時点)に噴火した伊豆大島,三宅島のように最近噴火した火山もあれば,最新噴火が江戸時代(八丈島・青ヶ島),平安時代...

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  • [招待講演]庭石にみる先達の心と技

    加藤 友規 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 148-, 2023

    ...<p>『作庭記』は橘俊綱により平安時代中期に編纂されたとされる作庭書であるが、『作庭記』の書名は江戸時代に塙保己一編纂『群書類従』に収録された際につけられたものである。造園技術を伝える本書は国内最古の資料であり、その中では庭の石組を「石立」と呼んでいる。鎌倉や室町時代には作庭に僧侶が関わることも多く、彼らを「石立僧」とも称し、石を立てることはすなわち庭を作ることと同義であった。...

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  • [招待講演]周辺地質からみた京都の伝統産業

    貴治 康夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 139-, 2023

    ...<p>京都盆地は基盤の地質区分からみると丹波帯に位置する.東は花折断層系,西は西山断層系の活動による断層崖が発達する.京都盆地には北東から高野川,北西から賀茂川が流入する.東山丘陵を隔てて盆地の東方には山科盆地がある.京都盆地南東の宇治地域は茶どころであり,さらに滋賀や奈良を結ぶ水陸路の要衝として都との結びつきが強い.人々が集住する盆地の中で,平安時代から1000年以上続いた古都の長い歴史が伝統的な...

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  • GlyphWikiによる観智院本『類聚名義抄』字形の再現とその改善

    池田, 証壽, 李, 媛, 劉, 冠偉, 鄭, 門鎬 じんもんこん2022論文集 2022 103-110, 2022-12-02

    ...平安時代漢字字書総合データベース(HDIC)プロジェクトでは,観智院本『類聚名義抄』(以下,名義抄)の全文テキストデータベースを2022 年3 月に公開した.名義抄は,平安時代の日本語の重要資料であり,その価値は,多数の和訓を収録し日本語の語彙史の資料となること,和訓と漢字の多くに声点が施され音韻史の資料となること,漢字には「正」「俗」等の字体注記が豊富で文字史の資料となることにある.名義抄は古写本...

    情報処理学会

  • 中古仮名文学作品のコーパスに対する話者情報の付与とその活用例

    竹内, 綾乃, 中村, 壮範, 小木曽, 智信 じんもんこん2022論文集 2022 21-26, 2022-12-02

    ...国立国語研究所が開発および公開を行っている『日本語歴史コーパス』(CHJ)に収録されている『CHJ 平安時代編Ⅰ仮名文学』に新たな話者情報データが追加された.従来のデータのように一部の作品の一部の発話に対してのみ付与されていた話者情報とは異なり,今回追加された話者情報データは,『CHJ 平安時代編Ⅰ仮名文学』に収録されている16 作品中,古今和歌集を除く15 作品の登場人物のことばに網羅的に付与されている...

    情報処理学会

  • 研究資源としてのWEB APIの利用:歴史資料・古典籍の字形を横断的に検索するアプリケーションの開発

    劉, 冠偉, 中村, 覚, 山田, 太造 じんもんこん2022論文集 2022 165-170, 2022-12-02

    ...オープンデータとオープンサイエンスの台頭により,史料・古典籍のテキストデータセットと画像データセットが多く公開されるとともに,WEB API を同時に提供するサービスも増えている.それにともない,研究資源の一種として既存のWEB API の活用方法が課題となる.漢字字体規範史データセット,平安時代漢字字書総合データベース,史的文字データベース連携検索システムの三つのプロジェクトのWEB API を用...

    情報処理学会

  • 形容詞の通時的語義・用法データベースの構想と進捗状況

    山崎, 誠, 村田, 菜穂子, 前川, 武, 村山, 実和子 じんもんこん2022論文集 2022 91-96, 2022-12-02

    ...今回の調査まで 「深い」 「憂い」 「恥ずかしい」 「高い」 「安い」 「難い」 「痛い」 「悲しい」 「良い」 「悪しい」 の10語について,平安時代と鎌倉時代の用例を 『日本国語大辞典』の 語義分類に基づいて語義を分類し直すとともに, 前回分類した用法を細分化し, 分類基準も明確にし, 「深い」「憂い」 「恥ずかしい」「高い」「安い」について用法を分類し直し, 時代によって用いられ る語義や用法...

    情報処理学会

  • 「きりぎりす(蟋蟀)」の考察/『奈良帝御集』の和歌をめぐって

    角田 宏子 芸術工学2022 2022-11-25

    ...「きりぎりす」を詠んだ平安時代の歌集『奈良帝御集』の歌を取り上げる。「きりぎりす」は日本においては、平安時代以降、「こおろぎ」と混同されてきた。歌詞としての「きりぎりす」は、中国語の「蟋蟀」の詩想を継承することが想定されるものの、日本の古代文学において、歌語と実態との関係は曖昧であった。また、日本に伝来当時、典拠となる漢詩の「蟋蟀」には類語が複数存在していた。...

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  • 立部遺跡火葬墓出土須恵器蔵骨器(壺・蓋)附火葬骨ほか火葬墓内遺物

    松原市教育委員会 松原市指定文化財調書 立部遺跡火葬墓出土須恵器蔵骨器(壺 ・ 蓋) 附火葬骨ほか火葬墓内遺物 1-14, 2022-09-29

    ...名称:立部遺跡火葬墓出土須恵器蔵骨器(壺・蓋)附火葬骨ほか火葬墓内遺物 (たつべいせきかそうぼしゅつどすえきぞうこつき(つぼ・ふた) つけたりかそうこつほかかそうぼないいぶつ) 種類:松原市指定有形文化財 美術工芸品 考古資料 考第1号 員数:一括 時代:平安時代初期(9世紀前半) 所在地:大阪府松原市阿保1丁目1番1号 所有者:松原市 指定年月日:令和4年(2022)9月29日...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • <論説>法定鋳銭額からみた平安前期の周防鋳銭司

    黒羽 亮太 史林 105 (4), 521-553, 2022-07-31

    本稿は、天長二年(八二五)に周防国吉敷郡に成立した鋳銭司(周防鋳銭司)について文献史料を中心に検討する。鋳銭司が一年間に鋳造すると定められた銭貨の額(法定鋳銭額)は、鋳銭司の活動規模を知る上で重要なバロメーターで、先行研究でも変遷が議論されてきた。本稿は史料を再検討し、従来の説とは異なり、原料に旧銭を加えることで、九世紀前半には一貫して一万一〇〇〇貫文鋳造体制をとり、九世紀末から一〇世紀にも三五…

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  • 松原市指定文化財調書 来迎寺木造阿弥陀如来立像

    松原市教育委員会 松原市指定文化財調書 来迎寺木造阿弥陀如来立像 1-7, 2022-06-24

    ...名称:来迎寺木造阿弥陀如来立像(らいごうじ もくぞう あみだにょらいりゅうぞう) 種類:松原市指定有形文化財 美術工芸品 彫刻 彫第5号 員数:1躯 時代:平安時代中期(10世紀) 所在地:大阪府松原市丹南3丁目1番22号 所有者:宗教法人 来迎寺 指定年月日:令和4年(2022)6月24日...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 山城国槇島城と真木嶋氏

    藤岡 琢矢 市大日本史 25 117-121, 2022-05

    ...風光に恵まれていたこともあり、平安時代には貴族の別業の地として栄え、『源氏物語』における「宇治十帖」の主な舞台にもなり、平等院なども整備された。……...

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  • 文献案内

    稲田 奈津子, 藤原 重雄 東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信 96 30-30, 2022-04-28

    ...飯田剛彦「平安時代の東大寺における古器物・古経巻の保存と活用」(『叙説』第47号、奈良女子大学日本アジア言語文化学会、2020年3月) 稲田奈津子/神奈川県立歴史博物館「『赤星直忠考古学研究資料』デジタルアーカイブ(2021年9月23日公開) 藤原重雄/「特集 記録と再生の倫理学」( 芸術批評誌『リア』47号、リア制作室、2021年10月 藤原重雄...

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  • 『水左記』註釈(康平七年七月・八月)

    磐下 徹, 宮川 麻紀, 重田 香澄, 久米 舞子, 堀井 佳代子 人文研究 73 184-169, 2022-03-31

    ...今回はこうした『水左記』の康平七年(一〇六四)七月・八月の記事を紹介するとともにその註釈を提示して、時代の大きな転換期である平安時代後期研究の一助としたい。...

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  • 『源氏物語』の「薫り」 : 平安時代の「練香」の基礎知識

    吉海 直人, YOSHIKAI Naoto 同志社女子大学大学院文学研究科紀要 22 19-45, 2022-03-31

    ...たいていは後世の資料を使って平安時代の香を説明していることを明らかにした。それは室町時代以降に発展した香道も同様である。香道では香木をそのまま焚く「組香」が主流なので、香道の知識で『源氏物語』を解釈することには無理がある。当然、「源氏香」も名ばかりで、『源氏物語』とは無縁の意匠であった。...

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  • 『源氏物語』六条院試論(一)

    大津 直子, OTSU Naoko 同志社女子大学大学院文学研究科紀要 22 1-18, 2022-03-31

    ...本論は、第一に平安時代から現在至るまで五条大路が生と死とが交錯し異形のものが立ち現れる時空であり冥界との回路となっていること、第二に六条院には物の怪に取り憑かれて亡くなった母、一方で物の怪となり他人を取り殺した母│迷妄の中にいることが危惧される母を持つ子どもが集められていることを指摘する。...

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  • <研究論文>散らし書きの構図論

    平田 光彦 日本研究 = NIHON KENKYŪ 64 9-50, 2022-03-31

    ...散らし書きは平安時代に生起した表現であり、各行の文字の書き出し(行頭)と書き終わり(行脚)の位置、行の長さ、行と行との間隔(行間)等に変化がつけられた書き振りのことである。 ...

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  • 九条家薫物書について : 松寿文庫『薫物相伝次第』とその周辺

    矢野 環 文化情報学 17 (1-2), 84-70, 2022-03-31

    ...薫物は平安時代から連綿と伝えられてきて、室町時代にはまた新しい素材も取り入れられた。ここに紹介するのは、松寿文庫所蔵 摂家九条家の薫物伝書4件である。『薫物相伝次第』の成立は寛永八年(1631)であり、九条幸家(1586-1665)46歳の自筆と認められ、九条家の蔵印もある。後半に、「正親町院勅方 并 序」と家蔵の勅筆本からの引用もある。...

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  • 平安時代後期における修善の展開

    田中 夕子 印度學佛教學研究 70 (2), 702-706, 2022-03-23

    <p>In Fujiwara no Michinaga’s 藤原道長 <i>Midō kanpaku-ki</i> 御堂関白記 and Fuijwara no Sanesuke’s <i>Shōyū- ki</i> 小右記, diaries written in the second half of the tenth to the first half of the eleventh …

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  • 地域社会からみた鞠智城 八世紀から十世紀を中心に

    垣中,健志 鞠智城跡「特別研究」論文集 : 鞠智城と古代社会 10 25-44, 2022-03-20

    ...奈良・平安時代の鞠智城は、一貫して米の収納施設としての役割を持ち、地域支配と財政管理上の拠点であり、軍事的な役割や兵庫としての役割は副次的なものであった。十世紀に入り、土地に対して大宰府や国衙が直接的な支配を強めると、言わば中継地のような存在であった鞠智城の倉庫群は不要になっていったと考えられる。...

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  • [論文] 鹿児島市不動寺遺跡の古代・中世

    永山, 修一 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 232 287-300, 2022-03-16

    ...平安時代のものとして緑釉陶器・初期貿易陶磁(越州窯系青磁など)・硯(風字硯・転用硯)などの遺物が出土し、遺構としては館跡・遣水状遺構・池状遺構・火葬墓・円形周溝墓・土師甕埋納遺構が検出されている。九世紀以降は郡家遺構そのものが確認されているわけではないが、谷山郡家が置かれていた可能性が高く、その後、園池を伴う有力者の居館として機能するようになった。...

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  • 平安時代文学における「よもぎ」「蓬」について(二)―平安中期の漢詩文における「蓬」を中心に―

    小島, 雪子 宮城教育大学紀要 56 458-447, 2022-01-31

    十世紀半ば頃から、それまでほとんどみられなかった「よもぎ」の用例が、かな文に散見されるようになる。その理由の一つとして、その時期までに中国古典文学の「蓬」に触れ、それらに学んで日本においても「蓬」を用いて漢詩文を作ったことを挙げることができる。前稿では、中国の古典文学、日本の漢詩文、さらに、かな文へと、何が学ばれ、どのような展開をみせているかを考えてゆくために、平安初期までの日本の漢詩文における…

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  • 日本の古典文学「平治物語」と世界初のミスコンテスト

    太田 和親 日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 7 (2), 15-17, 2022

    ...本拙文は日本最初、ひいては世界最初の美人コンテストは、平安時代に書かれた「平治物語」に出てくるというお話と、絶世の美女常盤御前にまつわるお話をいたします。...

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  • 鳥取県東部地域の漆産業における継承の課題

    中村 秀司, 石橋 優実, 広富 愛奈, 山根 京子 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 83-, 2022

    ...<p>1.はじめに</p><p> 鳥取市佐治町(旧佐治村)は,古くは平安時代の延喜式に記録の残る漆の生産地であり,1965年まで漆液の産地であった。鳥取県東部地域の漆器生産には明治時代に「久松塗」と呼ばれる漆器があり,1955年当時は中小企業庁資料に産地として認識されていたが,現在では伝統的工芸品に指定されていないことから漆器産地に数えられていない。...

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  • 箱根ジオパーク実践報告 ~テーマの補強とガイド研修への活用~

    笠間 友博 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 215-, 2022

    ...一方「歴史のみち」は、江戸時代の東海道、奈良平安時代の足柄古道である。地域を俯瞰すると、上記のジオパークにも「東と西をつなぐ歴史のみち」が存在する。伊豆半島は東海道の続き、秩父に秩父往還、下仁田に下仁田街道、浅間北麓に大笹(信州)街道がある。...

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  • 平安時代の除目における蔵人の役割

    佐々木 恵介 史学雑誌 131 (8), 37-59, 2022

    ...本稿は、蔵人が平安時代の任官のなかでどのような役割を果たしたかについて、「申文を選ぶ」という政務を通じて明らかにしていくことを目的としたものである。<br>  玉井力氏の研究によれば、10世紀には、相対的に重要性の高い官職を望む申文(申請文書)は、その多くが蔵人方に提出されるようになった。...

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  • 仁和洪水(西暦888年)砂層の堆積学的研究からみた千曲川洪水と土地利用の関係

    保柳 康一, 亀谷 兼人 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 201-, 2022

    <p><b>はじめに</b></p><p> 千曲川は,長野,山梨,埼玉の三県境界の甲武信ヶ岳に源を発し,長野県内の佐久平(佐久盆地),塩田平(上田盆地),善光寺平(長野盆地)などの盆地を通り,新潟県境で信濃川と呼称を変えて日本海に達する全長367 kmの日本最長の河川である.2019年10月関東地方西部を通過した台風による豪雨によって,長野盆地で複数の堤防が決壊し,大きな被害をもたらした.千曲川…

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  • 大和言葉による人体各部の骨の名称について

    野田 亨 びわこ健康科学 1 (0), 18-28, 2022

    ...,古代のどのような日本語を対応させていたのかという観点から,人体の「骨」に関する大和言葉を収集した.日本におけるもっとも古い文字資料は古事記,日本書紀,万葉集などであるが,それらに身体各部の骨の名称はほとんど見いだすことはできない.漢方医学の医学書においても,漢語による骨名を確認することはできるが,それがどのような古代日本語(大和言葉)の身体語と対応していたのかは不明な点が多い.やや時代は下るが,平安時代...

    DOI 医中誌

  • 京都市安楽寿院の平安時代後期凝灰岩製石仏の石材産地の検討

    川村 教一, 崎山 正人, 中井 淳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 133-, 2022

    ...</p><p> 京都市内からは、他にも平安時代後期~鎌倉時代と推測されている白色の凝灰岩製石造物が出土しており、岩相から火山産と考えられている(持田・関広、2017).このような石材の対比も進めることで、古代や中世の讃岐地方産凝灰岩石材の流通を具体的に論じることが可能になるだろう....

    DOI

  • 形容詞の通時的語義・用法データベースの作成

    山崎, 誠, 村田, 菜穂子, 前川, 武, 村山, 実和子 じんもんこん2021論文集 2021 170-175, 2021-12-04

    ...本研究では,『日本語歴史コーパス』(CHJ)を利用して,形容詞の通時的語義・用法データベースシステムの構築について概要を紹介するとともに,データベースを作成するにあたって,どのような問題点があるか,試行的に行った語義分類・用法分類の結果を報告する.試行では,「深い」「憂い」「恥ずかしい」「高い」「安い」の5 語について,平安時代の用例を『大辞林』の語義分類に基づいて語義を分類し,出現する文脈によって...

    情報処理学会

  • 訓点データベースを用いたヲコト点図の機械的分類手法の検討

    堤, 智昭, 田島, 孝治, 高田, 智和, 小助川, 貞次 じんもんこん2021論文集 2021 182-187, 2021-12-04

    ...本稿では訓点データベースを活用し,訓点資料に記載されているヲコト点を一覧にしたヲコト点図を機械的に分類する手法について検討を行う.築島裕の平安時代訓点本論考に記載された点図のうち,第1 群から第8 群までに分類されている159 種を対象に,それぞれの点図がどの群に分類されるものであるかの機械的な分類を試みた.その結果築島裕の既存研究で分類された群を正解とした場合,159 点図中153 点図が正解の群...

    情報処理学会

  • 善知識としての病

    山本 聡美 宗教研究 95 (2), 121-144, 2021-09-30

    ...</p><p>本稿では、平安時代末期の浄土僧、永観による「病は善知識なり」との成句に着眼する。善知識とは、仏教における発心や成道への導き手を指す。通常、多くの修行を積んだ高徳の僧を言うが、悟りに至るきっかけとなる人物や事物を広く指す言葉でもある。...

    DOI Web Site

  • 大和言葉による身体表現と古代日本人の身体観(膝周辺の古語)

    ノダ, トオル 藍野大学紀要 33 13-21, 2021-08-31

    ...膝周辺の構造について,平安時代以前に「ヒザ」以外の多様な言葉が存在していた。それらは「アハタ(コ)」,「ヨホロ」,「ウツアシ」などである。それらに関わる筋(腱)はそれぞれ「アハタコノスヂ」,および「ヨホロスヂ」と呼ばれ,当時の人々はそれらを切断することで歩行不能になることを知っており,そうした刑罰が存在していた。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 国立歴史民俗博物館所蔵『浄蔵法師伝』について

    西山, 亮介 人間文化研究 = Studies in Humanities and Cultures 36 192-228, 2021-07-31

    ...平安時代の僧浄蔵は三善清行の子で多様な霊験譚を持つ。歴博本は従来未検討の浄蔵伝であり、本稿はこれを紹介、検討するものである。奥書によれば、歴博本は長暦三年(一〇三九)に僧慶深が書写した「浄法寺一切経見定目録」の紙背にあった浄蔵伝を、幕末期に国学者谷森善臣が書写したものという。本稿では、奥書にいう「僧慶深」や「浄法寺一切経」について検討を加え、特定の可能性を示した。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 古辞書の構造化記述の試み : 『和名類聚抄』を例に

    藤本 灯, 韓 一, 高田 智和, FUJIMOTO Akari, HAN Yi, TAKADA Tomokazu 国立国語研究所論集 (21) 85-94, 2021-07

    ...本稿では,平安時代の代表的な漢和辞書である『和名類聚抄』を例として,いかにその構造を記述することが可能か,検討し,『和名類聚抄』の内容に適したタグを設計した。...

    DOI NINJAL

  • サハリン発見「アイヌ鎧」の年代について

    梶原 洋 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館年報 (12) 43-50, 2021-06-23

    ...したがって、この鎧は、平安時代9 世紀の所産ではなく、室町時代の15 世紀頃に奥州以北などで製作され、サハリン(樺太)にまでもたらされたとの説明が最も有力となり、従来の年代感は訂正されなくてはならないだろう。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 安城市鹿乗川流域の旧河道- 遺跡群共通の遺物包含層「K層」-

    永井,邦仁 研究紀要 22 45-56, 2021-05

    ...これまでの発掘調査で蛇行する鹿乗川の旧河道が検出され、堆積状況と出土遺物によって平安時代中期までに完全に埋没してその跡地が小区画水田に利用されていることが明らかになってきた。  本稿では、耕作地化によって生じた中世以前の遺物を包含する黒褐色系土層が鹿乗川流域の一帯に広がっていることを確認し、これを遺跡分布範囲の手がかりとすべく「K 層」と呼ぶことを提案した。...

    DOI Web Site 全国遺跡報告総覧

  • 放射光高エネルギー蛍光X線分析法を用いた平安時代前期の緑釉陶器の胎土分析

    降幡 順子, 森川 実, 柳 成煜, 神野 恵, 辻 成希 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (3), 170-173, 2021-04-28

    遺跡から出土した緑釉陶器(鉛釉陶器)について、その製作場所(産地)の特徴に関する元素情報を得ることを目的とした。放射光高エネルギー蛍光X線分析法により、胎土に含まれるごく微量の比較的重い特徴的な元素を検出し、非破壊分析で産地推定に関する有用な元素情報を得ることにより、詳細な産地推定の検討ができないかと考え基礎的研究を実施した。本実験から比較可能な元素としてBa、Ce、Laが候補として期待が持てる…

    DOI

  • [論文] ストロンチウム同位体分析による漆の産地同定

    吉田, 邦夫, 佐藤, 正教, 中井, 俊⼀ 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 225 99-134, 2021-03-31

    ...これまでに,主として縄文時代後期,晩期,弥生時代中期,平安時代などの資料について,¹⁴C年代を決定するとともに,Sr同位体比を測定した。埋蔵中の物理的・化学的作用は,同位体比に大きな影響を与えておらず,縄文時代の発掘資料についても,この手法が適用できることが示された。遺跡から,ウルシ,漆液,漆製品の三点セットが出土しているところも多い。...

    機関リポジトリ

  • 九州大学総合研究博物館所蔵・玉泉館古代瓦資料の岩相学的研究

    飯塚 義之, 主税 和賀子 九州大学総合研究博物館研究報告 18 15-37, 2021-03-31

    ...九州大学総合研究博物館が所蔵する玉泉館資料の古代瓦から,飛鳥~平安時代に相当する瓦資料32点を選び,内部断面の電子顕微鏡装置(EPMA)による岩相分析を行った.瓦は部分的に内部が熔解している熔結組織と,内部が焼き固まっている焼結組織を呈するものに分けられる.焼結組織をもつ瓦断面からは,残存鉱物として,花崗岩由来の石英,斜長石,曹長石,正長石,黒雲母,白雲母,火山岩由来の火山ガラス,斜長石,黒雲母が観察...

    DOI HANDLE

  • 『水左記』註釈(康平七年四月~閏五月)

    磐下 徹, 久米 舞子, 北村 安裕, 堀井 佳代子, 宮川 麻紀 人文研究 72 173-161, 2021-03-31

    ...今回はこうした『水左記』の康平七年(一〇六四)四月~閏五月の記事を紹介するとともにその註釈を提示して、時代の大きな転換期である平安時代後期研究の一助としたい。...

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  • 萬寳料理秘密箱「玉子百珍」に掲載された卵料理について

    ナグラ , ヒデコ, NAGURA, Hideko 十文字学園女子大学紀要 51 71-79, 2021-03-28

    ...鶏卵は,奈良・平安時代に食べられた記録は見られず,時を告げる鶏の卵を食べることは罰があたるとされ,畏敬の念があったといわれている。安土桃山時代には,ポルトガルからの菓子に鶏卵を使ったカステラなどの料理がみられるが,鶏卵を積極的に料理にもちいていたとは考えられない。また,江戸時代中期以降には豆腐百珍をはじめに,鯛百珍,玉子百珍,甘藷百珍など100種類の料理を材料別に紹介する料理本が刊行された。...

    機関リポジトリ

  • 萬寳料理秘密箱「玉子百珍」に掲載された卵料理について

    名倉 秀子 十文字学園女子大学紀要 = Bulletin of Jumonji University (51) 71-79, 2021-03-28

    ...鶏卵は,奈良・平安時代に食べられた記録は見られず,時を告げる鶏の卵を食べることは罰があたるとされ,畏敬の念があったといわれている。安土桃山時代には,ポルトガルからの菓子に鶏卵を使ったカステラなどの料理がみられるが,鶏卵を積極的に料理にもちいていたとは考えられない。また,江戸時代中期以降には豆腐百珍をはじめに,鯛百珍,玉子百珍,甘藷百珍など100種類の料理を材料別に紹介する料理本が刊行された。...

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  • 発心の図像 : 中世仏教説話画に描かれた病と障害

    山本 聡美 障害史研究 2 1-13, 2021-03-25

    ...前者には祈祷や医療があるとし、後者を「病に、正の価値を見出し積極的に意義づけて受けとめようとする姿勢」と換言した上で、その極地ともいうべき事例として、平安時代末期の浄土僧、永観(一〇三三~一一一一)による「病は善知識なり」との成句に着眼する。 / 善知識とは、仏教における発心や成道への導き手を指す。通常、多くの修行を積んだ高徳の僧を言うが、悟りに至るきっかけとなる人物や事物を広く指す言葉でもある。...

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  • 成川式土器の分類と編年

    松崎, 大嗣 地域政策科学研究 = Journal of the Doctorate Studies in Social Sciences 18 23-74, 2021-03-19

    ...結果,弥生時代後期から平安時代前期までの土器を10期に区分でき,他地域(北部九州地域,宮崎県南部地域)の土器編年とも併行関係を整理することができた。今後は,この編年を基盤としながら,笹貫I 式の土器様相の再分析も進めることで,成川式土器の終焉過程と律令期の土器様式の普及過程の関係を明らかにしたい。...

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  • 三筆三蹟はなぜ三筆三蹟なのか (1)三筆三蹟の語られ方について

    古市 将樹 教育研究実践報告誌 4 (2), 27-36, 2021-03-01

    ...本論は、平安時代の能筆を意味する「三筆」(空海・嵯峨天皇・橘逸勢)と「三蹟」(小野道風・藤原佐理・藤原行成)に関するいくつかの疑問、特に、なぜ彼らが他の能書と比べて別格的な位置づけをされているのかについて、先行研究の状況を整理するとともに、記号学的な観点から、それら「三筆」・「三蹟」の呼称が記号としてはたらくことで、別格的な位置を確保したと考えられることを論じている。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 『古今和歌集』における過去表現

    山本 博子 東洋学園大学紀要 = Bulletin of Toyo Gakuen University 29 9-25, 2021-02-15

    ...平安時代の時間表現についてはすでに様々な議論が重ねられてきたが、資料や用例の扱い方においては各研究によって様々であった。したがって、本稿では、平安時代の言葉の実態をさらに詳細に解明していくための試みとして、用例を『古今和歌集』の和歌のみに限定して検討を行なった。 その結果、動詞の分布状況やアスペクト的意味・空間的意味において、平安時代の物語作品の会話文における用法と大きな違いがないことがわかった。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 地質材料としての石材の一軸圧縮強度と利用時期との関係について

    藤井 幸泰 応用地質 61 (6), 313-320, 2021-02-10

    ...,多胡石,稲田石,小松石の5つの石材を取り上げて,岩石の種類や地質的背景について説明を行う.さらに石材の採取や加工のしやすさに関わる一軸圧縮強度の値,ならびに石材としての利用開始時期を文献調査によって明らかにした.堆積岩である凝灰岩の大谷石,砂岩の来待石ならびに多胡石は一軸圧縮強度がおよそ50MPa以下であり,古墳時代から利用が知られている.一方,強度が100MPaを超す火成岩の稲田石と小松石は,平安時代以降...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 歴史古道「業平道」におけるシークエンス景観の記号化による誘引効果の解明

    荻原 実花, 松尾 薫, 武田 重昭, 加我 宏之 日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 19 (0), 33-36, 2021

    ...歴史古道「業平道」は、平安時代の歌 人である在原業平が河内姫のもとに通ったとされる道で、現在の天理市から八尾市に位置しており、ウォーキング ルートとして親しまれている。本研究では、業平道のシークエンス景観の空間構造を記号化することで誘引効果を 解明した。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 大正期から昭和初期における上巳の節供―文献調査にみる菱餅の多様性―

    小池 美穂 会誌食文化研究 17 (0), 38-48, 2021

    ...<p>上巳の節供は、祓の行事と平安時代の雛遊びが結びついたといわれる。古くは、艾餅を用いて節供を祝ったとされ、江戸時代には、菱餅がお供えとして見られるようになる。</p><p>本研究では、調査資料として『日本の食生活全集』全50巻及び主たる参考資料として『諸国風俗問状答』を用いることとした。...

    DOI

  • 平安時代後期における修善

    田中 夕子 印度學佛教學研究 69 (1), 55-59, 2020-12-25

    <p>This paper aims to make clarify the meaning of the term <i>shūzen </i>修善 when used by late Heian period (794–1185) aristocracy. I consider the term in Fujiwara-no-Michinaga’s 藤原道長 <i>Midō kanpaku …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件

  • 平安時代の「結縁経」追考

    山口 希世美 印度學佛教學研究 69 (1), 51-54, 2020-12-25

    ...because <i>kechiengyō</i> were not part of the Gyakushu ceremony during the Heian Period, the author cannot accept these conventional theories (Refer to the earlier paper, “Heian jidai no kechiengyō” 平安時代...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 三日月と待月

    陳, 馳 人間・環境学 29 93-103, 2020-12-20

    ...平安時代において, 三日月の待月の国文学の例は見られないのに対して, 漢詩文では, その受容は一時見られるが, やはり広く浸透しなかったのである. その原因は, 平安時代において, 待月といえば満月以降の月という印象が強すぎたためと考えられる. しかし, 鎌倉時代に入ると, 初秋の三日月という表現から派生した, 悲秋観を表す待月の例が見られるようになった....

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  • 『源氏物語』第二部の文体的特徴についての計量的な検討

    土山, 玄 じんもんこん2020論文集 2020 129-134, 2020-12-05

    ...平安時代に著された『源氏物語』の全54巻は現行の巻序とは異なる順序で成立したという見解があり,第一部と称される33巻については従来から議論されている.しかし,第二部に関してはおよそ検討が加えられていない.そこで,本研究においては第二部を採り上げ,第二部を特徴づける単語の抽出を行った.分析ではカイ二乗分析,および残差分析を行った.その結果,「こと」や「ひと」といった出現頻度の高い語の一部が第二部に偏って...

    情報処理学会

  • Bi-LSTMを用いた中古日本語の文境界推定

    鈴木, 理紗, 川上, 玲, カラーヌワット, タリン, 北本, 朝展, 中澤, 敏明, 苗村, 健 じんもんこん2020論文集 2020 17-22, 2020-12-05

    ...古典籍・古文書の可読性を向上できれば,文学,歴史,文化から災害記録など多くの研究を加速できる.このため,機械による自動翻刻への期待がある.文字認識やかな漢字変換など処理は様々にあるが,本稿ではその中の文境界推定に取り組む.形態素を入力とし,また音声認識における現代語での文境界推定で高い性能を誇るBi-LSTMを用いて,中古日本語の文境界を推定するモデルを構築した.平安時代の文献からなるコーパスに適用...

    情報処理学会

  • 日本平安期古辞書の符号化モデル: TEIをもとにした符号化

    岡田 一祐 デジタル・ヒューマニティーズ 2 (0), 26-, 2020-11-20

    ...日本の古辞書(1615年以前の日本編纂辞書)、具体的には平安時代の漢字字書を本稿では例とする。古辞書はしばしば構造を見いだしがたく資料として利用しにくい。そのような懸隔を構造注記によって補いたい。また、これらの資料を共通のモデルで符号化することで、資料間の構造差が見いだしやすくなることが期待される。...

    DOI

  • <論説>九・十世紀の「文人官僚」--「文人派」再考--

    鈴木 蒼 史林 103 (4), 457-492, 2020-07-31

    ...平安時代においては、京内の学習施設「大学」で学識を身につけ、官人として朝廷に仕えた人々が多数存在していた。通説的には、彼らは人材主義的・反貴族的な存在とされ、世襲的な貴族層との対立や自身の質的変容により、九世紀中には姿を消していったと考えられている。しかし、そうした所説には疑うべき点が少なくない。...

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  • 芹沢銈介作「釈迦十大弟子尊像」補遺

    門脇 佳代子 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館年報 (11) 63-72, 2020-06-23

    ...日本では、十大弟子の図像は8世紀前後から絵画や彫刻にあらわされてきたが、芹沢の作品における10人の各図様は、奈良・興福寺(奈良時代)、京都・清凉寺(平安時代)、京都・大報恩寺(鎌倉時代 快慶作)、神奈川・極楽寺(鎌倉時代)などを参考に制作された。それに加え、同時期に別バージョンとして試作されていた「釈迦十大弟子尊像」は、江戸時代の仏像事典『仏像図彙』を元に検討されている。...

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  • 初期平安京について : 「第一次平安京」説の再検討

    末松 剛 社会科学 50 (1), 1-21, 2020-05-31

    平安京の成立を考える上で、これまで「第一次平安京」説と称される、当初の平安京はのちの平安京とは異なる形態であったと理解する研究がある。本稿では、その理解をめぐるその後の研究史を整理するとともに、儀礼研究・古記録研究の観点から、あらためて関係史料を読解し、「第一次平安京」説を可能とする史料の読解は成立しないことを論じた。

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  • 黄櫨染色の特殊性

    國本 学史 日本色彩学会誌 44 (3+), 200-, 2020-05-01

    ...> 黄櫨染は令和のお代替わりに際して,天皇が身につける袍・束帯の色と見なされた.しかし,即位礼において天皇が黄櫨染袍・束帯を身に付けるのは,明治天皇以降である.孝明天皇の代までは,即位礼には冕服を天皇は着用していた.黄櫨染は,櫨を用いた染色とされる.位色がもたらされた中国の影響が大きいと考えられるが,中国の櫨と日本の櫨は文字が同じながら異なる植物と推測され,両国の櫨材染色を比較しても同色ではない.平安時代...

    DOI

  • 昆虫考古学を究める─遺跡産昆虫から得られた古環境およびヒトの営み

    森 勇一 第四紀研究 59 (2), 43-61, 2020-04-01

    ...</p><p>平安時代の山形県馳上遺跡からウルシに絡めとられた昆虫が見つかり,これが厳冬期にのみ成虫が現れるニッポンガガンボダマシと同定された.この結果,当時の人々が冬季に漆塗り作業を行っていたことが示された.縄文時代中・後期の青森県最花遺跡および同県富ノ沢(2)遺跡の土器片から2点の幼虫圧痕が検出され,1点がキマワリ,もう1点がカミキリムシの仲間と同定された.両者とも土器製作現場に生息することがないため...

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  • 日本の書論に見る中国書論の受容 ―『遍照発揮性霊集』および『才葉抄』を中心に―

    王 娜婷, 増田 知之, Wang Nating, Masuda Tomoyuki 安田女子大学大学院紀要 (25) 110-101, 2020-03-31

    ...本稿は、平安時代の代表的書論である空海『遍照発揮性霊集』および藤原教長『才葉抄』を取り上げて、日本における中国書論の受容の実態ならびにその変遷について検討を加えたものである。尚、本稿は二〇二〇年一月に提出した、王娜?の修士論文「奈良・平安時代における中国書法の受容について―唐代を中心に」の第三章「日本の書論に見る中国書論の受容」に基づいている。...

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  • 『水左記』註釈(康平五・六年)

    磐下 徹, 久米 舞子, 堀井 佳代子 人文研究 71 157-171, 2020-03-31

    ...今回はこうした『水左記』の康平五・六年(一〇六二・三)の記事を紹介するとともにその註釈を提示して、時代の大きな転換期である平安時代後期研究の一助としたい。...

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  • 『和泉式部物語』絵入り板本考

    岡田 貴憲 国文学研究資料館紀要 文学研究篇 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature 46 41-70, 2020-03-16

    ...平安時代日記文学の一作品として著名な『和泉式部日記』は、かつて『和泉式部物語』の名で享受され、江戸時代の一時期には同題の絵入り板本が刊行されていた。この絵入り板本は、和文叢書『扶桑拾葉集』に本文を利用されるなど同作品の近世期受容に重要な役割を果たしているが、その特徴や残存状況には明らかでない部分が多い。...

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  • 富士山東方で1.1kaに発生した大規模火山性斜面崩壊

    山元 孝広, 石塚 吉浩, 下司 信夫 地質学雑誌 126 (3), 127-136, 2020-03-15

    ...を確認し,大御神岩屑なだれ堆積物と命名した.この堆積物は,大洞山東斜面に堆積していた富士火山起源のスコリア降下火砕物が表層崩壊を起こしたもので,その南東山麓に長さ4.5 km,最大幅1.5 km,体積9.3×10<sup>6</sup> m<sup>3</sup>の規模で広がっている.堆積物直下に神津島天上山テフラの降下層準があること,直上土壌の<sup>14</sup>C 暦年代から,発生時期は平安時代...

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  • 院政期天皇の乳母の選任について

    山口, 希世美 佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 48 163-180, 2020-03-01

    本論は、院政期天皇の乳母の役割の歴史的変化を論じる。そのためには、乳母が何を目的として任命されたかを明らかにし、任命された時期に注目する必要がある。その視野に立ち、第一章において天皇それぞれの乳母を考察する。その過程で明らかとなった天皇の乳母の定員化・官職化、及び、皇子の乳母から天皇の乳母への分断についてを第二章で論じる。それが顕著に表れる、乳母の交代や践祚後に任命される傾向として、特定の行事が…

    機関リポジトリ

  • 『雨月物語』『春雨物語』の過去・完了助動詞のテクスト機能

    藤井 俊博 同志社大学日本語・日本文化研究 (17) 5-18, 2020-03

    ...このような「けり」や「ぬ」を軸にした文章構造は平安時代以降の物語の形式を受け継ぐものである。一方『春雨物語』では、全体に過去「き」完了「たり」が多い点に特徴がある。段落末尾では「けり」「ぬ」の他、「たり」による場合がある。また、段落末尾や文章末尾で「き」「しとぞ」「しとなむ」などにテクスト機能の窺える例があり、特徴的である。...

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  • <論説>日本古代の疫病とマクニール・モデル (特集 : 病)

    本庄 総子 史林 103 (1), 7-40, 2020-01-31

    ...奈良時代以前の疫病は、大きな被害を被った場合でも、一定期間内に復興が見込めたが、平安時代の最初期、復興に遅延が生じるようになった結果、疫癘間発という疫病の連鎖が発生し、律令国家の掌握する人口と田地に大きな損害を与えた。...

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  • 古代中世の葬送と女性

    島津 毅 史学雑誌 129 (1), 1-36, 2020

    ...天皇家のこうした特異な状況によって、葬列が組まれ続け、平安時代以来の形態を残す天皇・上皇の葬送にも、妻妾が参列して娘とともに荼毘に参会するようになっていた。<br>  以上のように古代中世の女性と葬送の位置関係には、九世紀半ばと十三世紀半ばの二度の画期があったことを解明した。...

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  • 平安時代における「能書」の基礎的考察

    鈴木 蒼 史学雑誌 129 (3), 38-62, 2020

    ...しかし、後白河院政の終了後、彼らは急速に能書役から退いたため、平安時代以降に書の一族として残ったのは世尊寺家のみであった。...

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  • 「間」の読み方と意味についての考察

    加藤 伸江 日本建築学会計画系論文集 85 (775), 1983-1989, 2020

    <p> By this study, I consider a reading and a meaning of ‘Futama’. ‘Futama’ is written on a literary work of the Heian era. ‘Futama’ is written by a hiragana letter. It is not ‘Niken’. ‘Futama’ is …

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  • 詹糖香の基原植物

    指田 豊 薬史学雑誌 55 (2), 203-209, 2020

    ...「唐大和上東夷伝」(779)に書かれた樹の特徴はゲッキツ Murraya paniculata(ミカン科)を思わせる.またその特徴は「新修本草」,「本草綱目」の記載と一致する.このように唐代(日本の平安時代)の詹糖香の基原植物はゲッキツである.清代の「植物名実図考」(1848)は詹糖香の基原植物をカナクギノキ Lindera erythrocarpa(クスノキ科)とした.現代の中国はこの説に従っている...

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  • 市河寛斎『日本詩紀』考

    李 均洋, 張 璇 広島大学大学院文学研究科論集 79 111-127, 2019-12-25

    ...『日本詩紀』は江戸後期の漢詩人・学者である市河寛斎によって編纂された漢詩集であり、飛鳥時代の近江朝から奈良時代、平安時代の平治まで428人の漢詩3204首、句527を収めていた。三代詩集といってもいい。 『日本詩紀』の編纂方針は「全」を求めること、すなわちできるだけ近江朝から平治までの詩を網羅しようとするのである。「録我詩命」は『日本詩紀』を通じて日本詩教の思想文化の伝統と精神を唱えるのである。...

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  • 改編本『類聚名義抄』の掲出字体について

    張 馨方 研究論集 19 283-292, 2019-12-20

    ...『類聚名義抄』は平安時代末期に成立した部首分類体の漢和辞書で,掲出項目を立てて配列し,項目の注文には字体注,音注,義注,和訓などが施されていて,日本語史において重要な存在である。『類聚名義抄』は原撰本と改編本の二種が存在し,原撰本『類聚名義抄』は図書寮本が唯一の伝本で,改編本『類聚名義抄』は,観智院本,蓮成院本,高山寺本,西念寺本,宝菩提院本などが知られる。...

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  • 絵巻物から絵草紙そしてマンガへの流れ

    細萱 敦 日本画像学会誌 58 (5), 513-522, 2019-10-10

    ...<p>現代日本のビジュアルエンターテイメントの中心に位置しているマンガ.国際的にも大きな影響力を及ぼしているが,ここに至るまでに,わが国には絵と文字の組み合わせによる“物語コンテンツ”追究の長い歴史があった.平安時代に宮中で作られた絵巻物に始まり,江戸時代の木版印刷の発達によって浮世絵とともに大衆文化として花開く絵草紙 (本).葛飾北斎による“漫画”の語の使用の開始を経て,明治時代の文明開化以降,昭和戦前...

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  • 聖徳太子信仰と「太陽の道」 ―二上山を巡る竹内街道の思想と信仰―

    藤谷 , 厚生 四天王寺大学紀要 (68) 49-59, 2019-09-25

    ...聖徳太子信仰の萌芽は、すでに奈良時代に見ることができ、『上宮太子菩薩伝』や平安時代に成立する『聖徳太子伝暦』などの伝記資料が、その先駆と位置づけられているということは周知の話である。しかし、実際的な太子信仰の進展は平安時代中期以降に見られ、それは主に念仏聖たちによる一信仰形態として、日本仏教の展開の中では極めて重要な意味を持つと考える。...

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  • 弘法筆を選ばず

    中村 眞理子 作業療法 38 (4), 383-383, 2019-08-15

    ...「弘法」とは,平安時代初期の書の名人である弘法大師のことで,今から1,200年以上前の平安時代初期に,真言宗を開いた空海を指している....

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  • 『在明の別』巻二本文校訂・読解考

    辛島 正雄 語文研究 127 15-29, 2019-06-25

    一「この御かたにやがて御まく(へ)にまいり給へり。」  / 二「あけ(せカ) とけしていたくふかれにけるにや。」 / 三「あまりさまかはれる」文 / 四「うらみにはらいら(さカ) せ、かならずたすけさせ給へ。」 / 五「おとゞいか(とゞ) ゞ御かひをを(つ)くり給。」 / 六「をはする日ゞに」「ひまを見す」「かはり給え・(ば)」 / おわりに

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  • ARを用いた多国語の史跡案内システム

    山島 一浩 情報知識学会誌 29 (2), 187-190, 2019-05-25

    ...<p> 近年、スマートフォンの普及に伴い、人がその場の位置情報を活用した新たなデータセットが誕生している.ARを用いることで、位置情報を活用した新たなデータセットが誕生し、自由な視点でデータを閲覧する必要性が高まってきている.そこで著者は、A-Frame用いてWebでARを使った案内情報を、日本語、英語、中国語で表示する.紹介するのは、つくば市にある奈良・平安時代におかれた郡役所の跡「平沢官衙遺跡」...

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  • 開聞岳の貞観十六年(AD 874)噴火災害と当時の人の対応

    成尾 英仁, 中摩 浩太郎, 渡部 徹也, 鎌田 洋昭, 西牟田 瑛子, 松崎 大嗣 第四紀研究 58 (2), 211-228, 2019-04-01

    ...<p>薩摩半島南東端に位置する開聞岳(924m)では,平安時代の貞観十六年(AD 874)と仁和元年(AD 885)に噴火が発生した.開聞岳東方の指宿市街地に位置する敷領遺跡・橋牟礼川遺跡では,貞観十六年テフラに対比されるKm12a3~4(紫コラ)下位から,噴火で被災した遺構・遺物が発見されており,噴火災害の様相と当時の人々の対応が明らかになってきた.本論では,遺跡内外でのKm12a3~4の堆積状況...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 『新撰字鏡』中の『切韻』について

    藤田 拓海 日本語の研究 15 (1), 18-34, 2019-04-01

    ...<p>平安時代の古辞書『新撰字鏡』所引の『切韻』を扱った専論としては, 上田[1981] が実質唯一のものであり, その成果は上田[1984]に反映されている。ただし, それぞれ問題点も少なくない。『新撰字鏡』の依拠『切韻』については, 上田[1981]が長孫訥言『切韻』の系統としているが, 貞苅[1989]では下平声部分のみ異なることを述べている。...

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  • <雲南懇話会からの寄稿>日本人にとって山とは何か --自然と人間、神と仏--

    鈴木 正崇 ヒマラヤ学誌 20 54-62, 2019-03-28

    ...神仏習合は、奈良時代に始まったが、平安時代中期の本地垂迹の思想の浸透で日本の山の神は権現と呼ばれ、700年以上の神仏混淆の時代が続いた。しかし、明治維新の神仏分離で山岳信仰は根本的に覆った。2018年は明治維新150年で同時に神仏分離150年である。山岳信仰は、山中他界観を根源に持ち、農耕民や狩猟民に支えられ都市でも展開した。日本は世界でも稀な長い山岳登拝の歴史持つ。...

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  • 平安時代の鞠智城周辺の国内情勢

    里舘,翔大 鞠智城跡「特別研究」論文集 : 鞠智城と古代社会 7 23-41, 2019-03-17

    ...平安時代の鞠智城の機能は、防衛から食糧備蓄機能に移った。本稿では、国内情勢、とりわけ、不動倉・不動穀の「開用」と肥後国府の変遷という視点から、平安時代の鞠智城がどのように機能し、管理され、廃城に至るかを検討した。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 『濤花集』の基礎的研究(二)

    市橋, 三四子 佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 47 31-46, 2019-03-01

    ...『濤花集』には上冊と下冊がある.拙稿「『濤花集』の基礎的研究」において、『濤花集』は昭和四年発行の刊行物であること、その頃に行われた展覧会か何かの大型判の図録であろうと思われること、内容は平安時代や鎌倉時代の古筆の印刷物であること、等を述べた.そして、そこでは『濤花集』を手鑑風に見立て、手鑑や古筆・古筆切についての考察を行い、次に『濤花集』の解題、状況を分析したのであった.この『濤花集』は、発行が昭和四年...

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  • 茨城県南部、神栖市息栖神社におけるボーリング掘削調査:神社の移築時期に関係して

    植木, 岳雪, UEKI, Takeyuki 千葉科学大学紀要 (12) 163-167, 2019-02-28

    ...茨城県神栖市にある息栖神社において,オールコアボーリング掘削を行った.全長12mのコアのうち,地表から深度0.5mは人工堆積物であり,それ以下は氾濫原の砂礫層であった.砂礫層の最上部の14C年代は,平安時代後期の西暦1,045~1,154年であった.砂層の土壌化に200~350年かかったとすれば,平安時代初頭の西暦807年以前に息栖神社周辺は離水しており,西暦807年に息栖神社が現在の場所に移築されたという...

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