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検索結果 7,507 件

  • 滑面開水路乱流の水表面流速分布特性と内部構造を考慮した浮子法の更正係数の検討

    渡辺 勝利, 宇根 拓孝, 朝位 孝二 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 本研究では,滑面開水路乱流における水表面瞬時流速分布特性と内部構造の相互関係を流速計測と流れの可視化法を用いて検討した.その結果,底壁面が滑面の条件においても瞬時流速分布には,並列らせん流が形成されることが明らかとなった.また,瞬時水表面流速と内部流況の同時可視化から,縦渦構造が水表面の遅速分布に直接寄与していることが明らかとなった.さらに,水表面瞬時流速分布から水表面浮子の更正係数を検…

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  • 開水路底面に設置した縦桟粗度の吸い込み操作に伴う流れ場の特徴

    渡辺 勝利, 北川 貴崇 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 本研究では,底壁面に縦桟粗度を設置した開水路において,縦桟粗度の吸込み操作に伴う流れ場の特徴を流速計測,流れの可視化によって検討した.流速計測結果からは,吸込み操作によって顕著な上昇流,対を成す旋回流が消失し,桟粗度上の流速分布が横断方向に一様化することが明らかとなった.また,水平方向のレイノルズ応力(-uw)は吸込み操作によって形成領域が減少し,分布の正負の位相が逆転する.さらに,水平…

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  • 和室のイメージの構造

    服部 岑生, 山岸 輝樹, 鈴木 雅之 日本建築学会計画系論文集 88 (807), 1551-1561, 2023-05-01

    <p>“Washitu” has various characteristics. We tested the impression of the ordinary Japanese to the stimulus of 30 interior photos using the SD comparison method. The construct of the image is …

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  • 清水海岸におけるsand bodyの移動阻害要因の検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 居波 智也, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 静岡海岸の北東側に隣接する清水海岸では,sand bodyの移動遅延が起きている.一方で清水海岸北部で砂礫を採取し,それを上手側に投入するサンドリサイクルが侵食対策として進められ,それによりようやく海浜が維持されている.しかし,本来的には,沿岸漂砂により安倍川起源の砂礫が自然に運ばれる姿を取り戻すことがsustainableな海岸保全を進める上で必要である.そこで,静岡・清水海岸の境界付…

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  • Bali島のNusa Dua~Tanjung Benoa海岸における侵食と対策検討

    大中 晋, 宇多 高明, 森 智弘, 宮川 晃希, 市川 真吾 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> Bali島南部に位置するBukit半島の東岸に沿っては,Nusa Dua~Tanjung Benoa海岸が広がる.これらの海岸では,北向きの沿岸漂砂バランスの崩れから侵食が進んできた.衛星画像の解析によれば,NusaDua海岸では,島背後の開口部を沿岸漂砂が通過する現象が起き,これに伴い島の南側海岸で著しい侵食が起きた.一方,北部のTanjung …

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  • 弾性係留システムを適用した超大型浮体式構造物の係留索諸元選定に関する基礎的研究

    惠藤 浩朗, 鹿島 瞳, 菅原 幹将, 鈴木 湧大, 岡﨑 雄一 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 弾性係留索には常に張力が働き,浮体を安定的に位置保持可能だが500mを超える大型浮体への適用例はなく,浮体の係留設計の技術基準やガイドラインに弾性係留索の係留設計に関する記載は見受けられない.そこで本研究では複数本の弾性係留索で構成された弾性係留システムにより係留された超大型浮体モデルを用意し,弾性係留システムによる復元力特性と浮体の運動応答特性の関係性をまず明らかにした.そして弾性体長…

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  • 日立市田尻海岸に形成された海蝕洞の3次元形状の測定

    宇多 高明, 住谷 廸夫, 大木 康弘, 森山 哲朗 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 茨城県の日立市沿岸では,泥岩(軟岩)主体の堆積物(多賀層群)が波蝕を受けて海蝕崖が発達している.岩石強度が相対的に大きな場所では大規模な海蝕洞が形成され,それが背後地深く侵入している.そこで2018年と2019年に田尻地区で海蝕洞の現地調査を行った.また,海蝕洞の3次元形状を3-D laser …

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  • 相良沿岸における2019年台風19号時の急激な侵食とその後の砂浜回復

    宇多 高明, 大井戸 志朗, 柴田 直紀, 竹内 由衣, 花田 昌幸, 石橋 さくら 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沿岸漂砂と高波浪時の急激な沖向き漂砂が重なった場合の海浜変形,およびその後の砂浜の回復について,駿河湾西岸の御前崎~勝間田川河口間の長さ16km区間を取り上げて検討した.この沿岸では,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪時の沖向き漂砂により著しい地形変化が起きた.しかし,相良港により沿岸漂砂が阻止され,ほぼ閉じた漂砂系を有する相良港海岸須々木地区では,高波浪後の通常波浪の…

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  • 台風19号時の高波浪による湯河原海岸の急激な侵食とその後の砂浜回復

    宇多 高明, 高橋 幸一, 東田 健志, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 神奈川県西部に位置する湯河原海岸(吉浜地区)は海水浴場として利用されてきたが,この付近では近年急激な汀線後退が起きた.この原因を調べるために,現地調査とともに空中写真および衛星データによる汀線変化解析を行った.急激な汀線後退は,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪により起きたと考えられたことから,2020年12月実施のAirborne Lidar …

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  • 沼川第二放水路の函体内堆砂の激減方策に関する移動床模型実験

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 居波 智也, 櫻田 哲生 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沼川第二放水路(セットバック型)の函体内堆砂の防止方法を縮尺1/50の移動床模型実験によって調べた.実験では,高波浪時,波の作用により海水が1号水路の函体を通過して上流方向へ流れ,合体桝を経て隣接の2,3号水路を通過して海へ戻る状況が観察された.このため,函体内堆積の防止にはこの循環流を断ち切る必要があると見られた.そこで1号水路上流端のゲートを開放,または閉じた条件で実験を行った.この…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 実測波浪データを忠実に与えた海浜変形計算 -茅ヶ崎海岸菱沼地区の例-

    宇多 高明, 長谷川 準三, 小野 能康, 横田 拓也, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 茅ヶ崎海岸の菱沼地区では養浜が行われているが,養浜時の砂浜形状の詳細形状の測定が行われたことがなく,地形変化機構の理解が十分でなかった.そこで2022年4月25日と11月22日,茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区を対象にUAVによる海浜部の地形測量を行った.また2022年1月と2023年1月にはNarrow Multi-Beam …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 支援学校におけるインクルーシブ遊具・補助具に関する研究

    林 真斗, 江本 晃美 日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 (0), 286-, 2023

    <p>現在日本では、特別支援学校の生徒数の増加に伴い、生徒の多様な学びと遊びの環境を整えることがますます必要になっている。 本研究では、障害を持つ児童・生徒の遊びや学習環境の改善を目的とし、インクルーシブデザインの原則に基づいて支援機器の研究開発を行う。 本稿の成果として、3Dプリンタを用いて、同様の障害を持つ児童・生徒に対応できる一連のベースモデルの範囲を特定し、さらに汎用性のある複数のデザイ…

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  • 河口砂州を動的平衡状態に保つ上で必要とされる中導流堤の漂砂阻止効果

    中田 祐希, 宇多 高明, 野志 保仁, 石井 優気, 三田 周平 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 千葉県富津市を流れて浦賀水道へ注ぐ湊川の河口を実例として,中導流堤の機能について現地データを基に考察した.湊川はその規模が大きくないため,河口では波による河口砂州の形成と洪水による砂州のフラッシュが繰り返され,河口地形は動的平衡状態を保っている.まず,衛星画像により河口砂州の変動状況を調べるとともに,2022年6月22日には河口部の現地調査を行い,河口砂州を横断する3測線に沿ってGPS-…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 三保松原砂嘴の変形予測と大規模サンドリサイクルの効果検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 五十嵐 竜行, 村田 昌樹 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 三保松原砂嘴先端部での土砂損失を防ぎつつ砂礫の採取を行い,それを養浜に有効利用する方法について検討した.まず,BGモデルにより2010年9月~2021年11月に生じた砂嘴周りの地形変化を再現し,モデルの妥当性を確認した.次に,このモデルを用いて砂嘴先端部より25万m<sup>3</sup>の砂礫を掘削し,その土砂を上手海岸へ運んで養浜する方法について検討した.この結果によれば,砂嘴先端部…

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  • ジャワ島北岸のPekalongan周辺での地盤沈下と沿岸漂砂による著しい地形変化

    宇多 高明, 大中 晋, 森 智弘, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> Java島北岸に位置するPekalongan沿岸を例として,地下水汲み上げによる著しい地盤沈下と偏東風下での風波に起因する地形変化が同時に進む海岸での地形変化について調べた.調査域東端のPekalonganから西向きにComal川の河口デルタを挟んで9地区を設定し,各区域の海岸線の変化を衛星画像より調べた.また,2022年8月10日にはPekalongan周辺で海岸の現地調査を行い,地盤…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • サンドリサイクルから離岸堤による恒久的砂浜復元策への転換-阿字ヶ浦海岸の例

    宇多 高明, 大久保 克紀, 大木 康弘, 村田 昌樹 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 茨城県内有数の海水浴場として知られている阿字ヶ浦海岸では侵食が著しい.この海岸では,侵食対策としてサンドリサイクル手法が採用され,毎年1万m<sup>3</sup>の砂を北部から採取し,それを南部の侵食域へ運んで養浜する工事が行われてきたが,投入土砂は急速に運び去られて養浜効果が失われるという課題があった.そこで,本研究では新たに不透過離岸堤を設置して砂浜を復元する方法についてBGモデル…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 海浜における海ゴミの漂着位置の計算手法

    三田 周平, 野志 保仁, 宇多 高明, 星上 幸良 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 筆者らは,大洗の南に位置する大貫海岸において,台風前後にUAVを用いた観測を行い,それらのデータに基づいて海浜形状と海ゴミの分布の同時観測法を提案した.本研究では,これに続いて新たに三重県の七里御浜海岸において海ゴミの漂着観測を行った.その上で,波の遡上を考慮して海岸における海ゴミの漂着分布の予測を行う手法を開発した.計算された海ゴミの漂着分布によれば,実測分布をうまく説明できた.</p>

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 養浜による砂浜復元と飛砂助長の関係 -茅ヶ崎海岸菱沼地区の例-

    宇多 高明, 長谷川 準三, 小野 能康, 五十嵐 竜行, 横田 拓也 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 茅ヶ崎漁港から引地川までの長さ6.4kmの海岸線では,東向きの沿岸漂砂と同時に,冬季の飛砂の作用が著しい.この沿岸に位置する茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区では,侵食対策のために養浜が行われてきているが,養浜砂の一部が冬季の飛砂により内陸へ運ばれ,海岸線に沿って走る自転車道に過剰に堆積して交通障害を引き起こしている.これらの現象について,セルオートマトン法とBGモデルにより飛砂と漂砂の効果を組…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献13件

  • 天竜川河口に隣接する浜松五島海岸東端部の海浜変形

    宇多 高明, 原田 太輔, 伊藤 祐介, 八木 裕子 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 天竜川河口の右岸砂州の後退と連動した浜松五島海岸東端での侵食を防ぐために,河口右岸と浜松五島海岸の境界付近に2015年から突堤を建設中である.また突堤西側の砂浜幅が狭い場所において,2012~2020年には天竜川の河床堆積砂礫7.3万m<sup>3</sup>を用いた養浜も行われてきた.突堤は,現在では先端水深0.5mより陸側の長さ168mが完成している.この間,浜松五島海岸では深浅測量…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 通常波浪条件下における阿字ヶ浦海岸のサンドリサイクル養浜砂の流出観測

    宇多 高明, 岡崎 昂大, 柴田 光彦, 星上 幸良, 大木 康弘 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 阿字ヶ浦海岸では,夏季の海水浴利用のためサンドリサイクルが行われ,養浜後の地形変化がUAV測量により調べられた.測量は,初期と養浜後3,6か月後に行われたことから,海水浴場開設期間中における海浜の経時的変化過程は明らかでなかった.そこで,UAV測量を短い間隔で繰り返すとともに,新たに定点カメラを用いて海浜の変化状況を詳しく調べた.この結果,投入砂は高波浪時に移動が活発になるものの,通常波…

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  • 大規模言語モデルと画像セグメンテーションによる専門知識融合型土砂災害危険性判断手法

    稲富 翔伍, 山根 達郎, 金崎 裕之, 全 邦釘 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 507-514, 2023

    <p>近年,災害が頻発化・激甚化する中,迅速な応急復旧作業を行うため「協働AIロボット群」の開発と活用が期待される.特に河道閉塞現場では拡大崩壊等で二次災害が生じる可能性があり,無人建機はこれを自動回避する必要がある.ただし,災害現場におけるAI学習データは充分ではないという課題があり,本研究では,人間が言語化し蓄積した知識・経験をAIに連携させることで危険性を判断するフローを構築した.具体的に…

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  • 日本非破壊検査協会 NDIS 3418「コンクリート構造物の目視試験方法」の改正

    小林 幸一, 小林 信一, 湯浅 昇 コンクリート工学 61 (3), 213-218, 2023

    <p>日本非破壊検査協会では,関連する団体と連携をとり,日本非破壊検査協会規格(NDIS)を制定及び改正し,検査技術の標準化を図るとともにその普及を推進している。本稿は,2022年9月に改正したNDIS 3418:2022「コンクリート構造物の目視試験方法」を概説したものである。今回の改正は,コンクリート構造物の目視試験の標準形となるべく,関係各所に引用(参照)してもらう規格を目指した。具体的…

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  • 沖縄のサンゴ洲島(ナガンヌ島)の変形と軽石漂着

    野志 保仁, 宇多 高明, 中田 祐希, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 那覇の西約15kmに位置する細長い洲島(ナガンヌ島,aspect ratio: 9.3)の変形について衛星画像により調べるとともに,2021年10月31日には現地調査を行った.また,2022年8月28日には,UAVによりナガンヌ島の3次元海浜形状を測量した.その上で,NOWPHAS那覇港の波浪観測データと比較しつつ,洲島の変形機構について考察した.この島は細長い形状を有するため,島の中央…

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  • 沼川第二放水路でのフラッシュ放流時の地形変化と波によるバーム再形成予測

    宇多 高明, 星上 幸良, 五十嵐 竜行, 芹沢 真澄 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 富士海岸に流入する沼川第二放水路において,フラッシュ放流時の流路の形成とその後の波による砂の再堆積機構をBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用いて再現した.2021年10月19日実施のフラッシュ放流による地形変化を対象として,計算では放水路の周辺地形を単純化・モデル化した上で,まずフラッシュ放流後の地形を計算し,これを初期地形として波を作用させ,波による前浜…

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  • 七里ヶ浜の侵食機構に関する一考察

    宇多 高明, 近藤 俊彦, 小野 能康, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 相模湾に面した長さ2.7kmの砂浜海岸(七里ヶ浜)では,近年侵食が著しい.本研究は,この海岸の侵食原因を調べることを目的とした.まず現地調査により,海岸に設置された歩道橋等の天端と現況砂浜地盤との落差を調べることにより,侵食に伴う海浜地盤高の低下量を求め,これより侵食土砂量の推定を行った.また,衛星画像を用いて汀線付近での露岩域の広がり状況を調べるとともに,侵食が激化する前の2015年1…

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  • 完全閉塞した放水路函体内土砂のフラッシュ放流による排出実験

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 居波 智也 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沼川第二放水路では,2022年4月15日,台風1号に伴う長周期波の作用により1号水路が完全閉塞状態となった.本研究では,完全閉塞した函体内堆砂のフラッシュ放流による除去を現地実験により調べた.2023年1月24日,1号水路の函体内を埋めた土砂を吐口から約30m区間で除去し,貯水槽水位をT.P.+4.41mまで高めて放水実験を行った.この結果,函体を通じた放流が可能となった.その際,UAV…

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  • 清水海岸におけるsand bodyの移動とその阻害要因の検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 静岡海岸の北東側に隣接する清水海岸では,sand bodyの移動遅延が起きている.一方で清水海岸北部で砂礫を採取し,それを上手側に投入するサンドリサイクルが侵食対策として進められ,それによりようやく海浜の維持が図られている.しかし,本来的には,沿岸漂砂により安倍川起源の砂礫が自然に運ばれる姿を取り戻すことがsustainableな海岸保全を進める上で必要である.そこで,静岡・清水海岸の境…

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  • 来訪者のSNS の投稿より捉えた離島の魅力要因及び心象風景

    岡田 祐成, 畔柳 昭雄, 菅原 遼 環境情報科学論文集 ceis36 (0), 156-160, 2022-11-30

    <p>本研究では,離島来訪の経験者によるSNS のTwitter への投稿内容を,テキストマイニング分析を用いることで,離島の魅力要因や来訪者が抱く心象風景を捉えた。対象を指定外離島として分析した結果,①来訪者は離島特有の非日常性に対し魅力を感じ,海辺の眺望性や開放性を楽しむとことで得られる精神的満足感等を享受している。②架橋離島は,渡海橋の整備により来島が至便になり身近な行楽場所として捉えてい…

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  • 厳島神社の海上への社殿建立に関する調査研究

    畔柳 昭雄, 相田 康洋, 増田 光一 日本建築学会計画系論文集 87 (796), 966-974, 2022-06-01

    <p>Based on the results of the previous study on Itsukushima Shrine, we focused on the “corridor” and examined the floorboards of the corridor as a measure to mitigate the effects of waves and storm …

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  • 応力履歴を与えたRC柱に展張格子筋を配置した接着剤塗布型NSM増厚補強法の耐荷力性能

    吉岡 泰邦, 阿部 忠, 水口 和彦, 師橋 憲貴 Cement Science and Concrete Technology 75 (1), 340-347, 2022-03-31

    <p>本研究は、老朽化したRC柱の補強技術に関する実験研究である。実験供試体には普通コンクリートおよび普通コンクリートにビニロン繊維を添加したコンクリートで製作した2種類のRC柱を用いて一軸圧縮試験による応力履歴を与え、これを補修・補強する。応力履歴時のひび割れを補修し、展張格子筋を配置して接着剤を塗布し、無収縮モルタル材で40mm増厚補強した。その結果、本提案する補強法を実施することで、応力履…

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  • SLWRが接続する浮体システムの動的挙動解析

    惠藤 浩朗, 髙野 大輝, 居駒 知樹, 増田 光一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_283-I_288, 2022

    <p> 近年,海上と海底とを繋ぐライザーとしてSteel Catenary Riser(SCR)に浮力体を取り付けたSteel Lazy Wave Riser(SLWR)が注目されており,本研究では深海の静水圧を活用した水深4000mの海底の水素生産システムと小型浮体を結ぶSLWRを解析対象として,そのSLWRの特性を把握するとともに,SLWRが接続された小型浮体の係留装置を含めた動的挙動をまず…

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  • 深海への土砂流出による西湘海岸の侵食

    宇多 高明, 佐々木 常光, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_205-I_210, 2022

    <p> 空中写真に基づく汀線変化解析により西湘海岸の侵食状況について調べた.この結果によると,近年では森戸川河口東側の国府津・前川地先と二宮IC~葛川河口間で侵食が著しい.汀線変化特性より,国府津・前川地区での侵食は森戸川河口沖の海底谷に土砂が落ち込んだためと推定された.一方,二宮ICの東側隣接部では,東向きの沿岸漂砂により侵食域が次第に東側へと波及している.浜幅の変化から概算した …

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  • 鋭角状に曲がった海岸線を有する伊良湖岬における漂砂量の変遷

    宇多 高明, 藤城 信幸, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_49-I_54, 2022

    <p> 伊良湖岬周辺での漂砂量の長期的変化について考察した.伊良湖岬の北東側に形成されている西ノ浜を構成する海岸低地の総面積に砂礫層の層厚27mを乗じ,この低地が縄文海進極相期以降の経過年6000年で形成されたとし,経過年で除すと,砂礫の堆積速度は7.4万m<sup>3</sup>/yrとなり,伊良湖岬を通過した沿岸漂砂量は7.4万m<sup>3</sup>/yrと推定された.一方,伊良湖港周辺…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 離岸堤周辺での軽石漂着の現地調査 -沖縄大宜味海岸の例-

    中田 祐希, 宇多 高明, 高橋 紘一朗, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_733-I_738, 2022

    <p> 2021年8月13日,小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し,この噴火により発生した大量の軽石が10月17日頃から沖縄本島北部を中心に漂着した.沖縄本島北西部に位置する大宜味海岸でも大量の軽石が漂着し,サンゴ礁起源の白い砂浜を埋めた.そこで2021年10月28日,UAVを用いて軽石の漂流・漂着状況を観測した.また軽石の漂着した前浜で掘削調査を行った.これによれば,軽石は厚さ約40cm…

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  • 阿字ヶ浦でのサンドリサイクルに伴う盛り土養浜の変形実態

    宇多 高明, 星上 幸良, 和知 久仁彦, 大木 康弘, 押見 青幹 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_91-I_96, 2022

    <p> 阿字ヶ浦海岸におけるサンドリサイクルによる砂礫の掘削と投入後,養浜盛り土の変形状況を調べた.養浜直後の2021年7月16日と養浜から3か月経過後の2021年10月15日にはUAV映像を取得し,海浜の3次元測量を行った.併せて養浜前後の海浜状況の変化について現地調査を行った.サンドリサイクルによる投入土砂はごく短時間汀線に留まるのみで,3か月後には効果が全く失われた.この意味より,養浜砂が…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 清水海岸での新型突堤の建設と集中的盛り土養浜の効果と課題

    内藤 慎也, 住田 哲章, 宇多 高明, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_487-I_492, 2022

    <p> 清水海岸では,2019年11月~2021年7月に三保松原砂嘴先端部からサンドリサイクルにより調達した土砂10.1万m<sup>3</sup>と,安倍川河道の採取土砂3.3万m<sup>3</sup>,合わせて13.4万m<sup>3</sup>の土砂による養浜が行われた.養浜は,トラック輸送された土砂を堤防前面で盛り土する方式で行われた.本研究では,空中写真や深浅測量データを用いて,まず…

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  • 波による養浜盛り土の流出機構を考慮したBGモデルの茅ヶ崎海岸への適用

    石川 仁憲, 宇多 高明, 田村 貴久, 中野 優, 長谷川 準三, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_517-I_522, 2022

    <p> 茅ヶ崎海岸では,後浜において盛り土養浜が行われている.既往の地形変化予測モデルでは,波の作用により盛り土が削り取られて汀線へと供給される現象を,水面下での砂の湧き出し方式で表現しているが,実際には浜崖後退に伴って土砂が供給がされることから,両者に物理的な相違があった.本研究では,土砂の湧き出し範囲で盛り土の限界高さを超えて堆積する土砂を沖側の計算点に移す方式をBGモデルに組み込んでモデル…

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  • 周南地域における橋守活動・土木広報の実践と市民協働を踏まえた維持管理に関する考察

    今井 努, 海田 辰将, 西本 忠章, 岡本 知也, 中越 亮太, 小山 諒子 インフラメンテナンス実践研究論文集 1 (1), 70-79, 2022

    <p> インフラ施設の老朽化対策が声高に叫ばれる昨今,AI等の活用によるDX推進だけでなく,インフラメンテナンスに対する新たな概念として,市民協働の重要性も広く認識されるようになった.一方で,インフラに対する市民のユーザー意識が乏しいことにより,インフラメンテナンスが社会のニーズとなっておらず,維持管理を推進する上での課題となっている.上記を踏まえ,本論文では周南地域で2015年から活動を継続し…

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  • 遠州灘に面した菊川河口周辺での砂丘発達と飛砂量の算定

    宇多 高明, 内藤 慎也, 八木 裕子 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_193-I_198, 2022

    <p> 遠州灘に面した菊川の河口周辺に位置する測線No. 102,88, 86, 84において,2015~2020年に取得された縦断測量データを用いて陸向き飛砂量を算定した.また,2021年4月20日には菊川河口周辺の現地調査を行い,海浜砂のサンプリングを行った.この結果,各測線ごとの陸向き飛砂量は,2.7 m<sup>3</sup>/m/yr(No. 102),3.4 …

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  • 超大型浮体式構造物のための弾性係留システムの係留設計に関する基礎的研究

    惠藤 浩朗, 鹿島 瞳, 居駒 知樹, 増田 光一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_271-I_276, 2022

    <p> 弾性係留索には係留索張力が常に働き,浮体側の係留索取付け点が上下しても浮体動揺を抑える特性を有する.しかし弾性係留索は小型,中型浮体の係留には利用されているが,500mを超える大型浮体に適用された例はみられず,係留設計の技術基準やガイドラインに弾性係留索の係留設計についての記載は見受けられない.そこで弾性係留索の復元力特性に応じたVLFSの運動応答特性を明らかとし,解析対象のVLFSにつ…

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  • 宮古島の与那覇前浜ビーチの侵食実態

    宇多 高明, 野志 保仁, 高橋 紘一朗, 中田 祐希, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_67-I_72, 2022

    <p> 宮古島にある与那覇前浜ビーチは来間島背後に形成された尖角州であり,その先端部を除けば長らく安定した形状を保ち,多くの人々により利用されてきた.しかしこの海浜では,近年北部から侵食が進み,北端部背後に立地するホテルの施設が侵食により破壊されるとともに,利用空間である砂浜が消失し,海浜利用上大きな障害が出ている.本研究では,この海浜を対象として,衛星画像による汀線変化解析および現地調査を行っ…

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  • Bali島南部Nusa Dua海岸の地形変化解析

    大中 晋, 宇多 高明, 三波 俊郎, 市川 真吾, 森 智弘, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_1093-I_1098, 2022

    <p> インドネシアのBali島南部のNusa Besar島~Tanjung Benoa(Benoa港)間に延びる長さ約5kmのNusa Dua海岸を対象として,空中写真と深浅測量データを用いた海浜地形変化の解析を行った.当海岸の南東端にあるNusa Besar島とNusa Kecil島の背後が埋め立てられ,島の背後を通過する北向きの沿岸漂砂が阻止されたため,侵食域が徐々に北側へと波及してきてい…

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  • 阿字ヶ浦海岸でのサンドリサイクル後の海浜地形変化の追跡調査

    宇多 高明, 星上 幸良, 和知 久仁彦, 大木 康弘, 押見 青幹 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_529-I_534, 2022

    <p> 阿字ヶ浦海岸では2021年夏季にサンドリサイクルが行われた.その際,養浜盛り土後の海浜変形と掘削域での再堆砂状況をUAV測量により調べた.UAV測量は養浜直後の2021年7月16日を初回とし,養浜から3,6か月経過後の2021年10月15日と2022年1月17日に行った.投入土砂は養浜から3か月後には北向き漂砂によりその大半が運び去られ,さらに6か月後には海浜はほぼ土砂投入前の姿に戻った…

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  • 茨城県北部(大津漁港~高戸鼻)の海浜変形予測

    宇多 高明, 小嶋 崇央, 大木 康弘, 村田 昌樹 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_481-I_486, 2022

    <p> 大津漁港~高戸鼻間の長さ13.5kmの弓状に延びた砂浜海岸では,北端に位置する大津漁港近傍で堆砂が進み,対照的に大津漁港の南側海岸では侵食が進んできている.この地形変化の機構を明らかにするために,大津漁港~高戸鼻間を対象に粒径を考慮した等深線変化モデルを用いた計算を行った.既往地形変化の再現を行うとともに海浜形状の将来予測計算を行った.解析の結果,大津漁港のつくる波の遮蔽域へと向かう北向…

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  • 清水海岸における集中的盛り土養浜の効果検討

    宇多 高明, 内藤 慎也, 住田 哲章, 五十嵐 竜行, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_427-I_432, 2022

    <p> 清水海岸における堤防前面での養浜盛り土後の地形変化を予測するために,堤防前面での土砂投入を正確に表現可能な土砂の湧き出し方式を考案し,これをBGモデルに組み込んだ.その上でこのモデルを清水海岸での新型2号堤建設時の地形変化予測に適用した.この結果,景観改良のために行う予定の既設2号堤の段階的撤去とともに,長さ80mの新型2号堤(北)(南)を配置し,年間8万m<sup>3</sup>の養浜…

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  • 沖縄大宜味海岸で観察された卓越波向の変化に起因する著しい地形変化

    宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_211-I_216, 2022

    <p> 衛星画像を基に,沖縄北部の大宜味海岸のポケットビーチにおける汀線の方向角の変化を調べた.これによると,2009年以降,卓越波の入射方向がN33°WからN57°Wへと左回りに24°回転し,これに応じて汀線のrotationが起きたことが分かった.また,大宜味海岸では,凸状の海岸線に沿って離岸堤群が設置されていたが,その中央部で海岸線の走行方向が56°も変わっていたため,海岸線の変曲点に設置…

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  • 沖縄大宜味海岸南部の突堤群周辺における軽石漂着の実態

    高橋 紘一朗, 宇多 高明, 野志 保仁, 中田 祐希 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_727-I_732, 2022

    <p> 2021年8月13日,小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し,この噴火により発生した大量の軽石が2021年10月17日頃から沖縄本島北部を中心に漂着した.沖縄本島北西部に位置する大宜味海岸でも大量の軽石が漂着し,サンゴ礁起源の白い砂浜を埋めた.そこで2021年10月28日に緊急調査を行い,UAVを用いて軽石の漂流・漂着状況を観測した.また,軽石の漂着した前浜で掘削調査を行った.これに…

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  • 河川流出土砂の連続的移動の阻止による侵食と漂砂下流端での砂嘴の発達 -PhilippineのAklan川の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_73-I_78, 2022

    <p> PhilippineのPanai島北東部に流入するAklan川の河口付近の侵食について調べた.この付近では2014年に現地調査を行い,衛星画像も利用しつつ海浜変形について考察したが,5年後の2019年には再度の現地調査を行った.衛星画像を基に海岸侵食状況を調べるとともに,海岸線の南東端での砂嘴の発達と変形状況ついても調べた.この沿岸では,Aklan川河口でのbarrier …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • UAVの活用による海岸ゴミの漂着調査-大洗南の大貫海岸での観測例

    三田 周平, 野志 保仁, 宇多 高明, 星上 幸良 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_739-I_744, 2022

    <p> UAVによる海浜地形と漂着ゴミ分布の同時観測法を開発し,大洗港の南側の大貫海岸において現地観測を行った.この方法では,海浜縦断形,ゴミ漂着範囲,漂着ゴミ個数の岸沖分布,海浜地盤高の変位の算出が可能である.観測は,2021年5月29日と11月18日に実施し,2時期の観測結果から地盤高の変位を算出した.漂着ゴミは浮遊状態で運ばれるために,高潮位・高波浪時に後浜とその背後の砂丘地の勾配変化点(…

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  • サンゴ洲島の改変とそれに伴う地形変化 -MaldivesのMaamendhoo島の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 三波 俊郎, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_1087-I_1092, 2022

    <p> MaldivesのLaamu環礁にあるMaamendhoo島(M島)を例として,空中写真と衛星画像を用いた汀線変化解析と現地調査により人為改変に伴う洲島の変形について調べた.M島では北部での掘り込み港湾の建設時の発生土砂を用いて埋立が行われたが,埋立土砂のうち砂分は運び去られ,大礫のみが海岸線付近に残された.一方,西岸でも同じく埋立が行われた後,汀線付近が大礫で覆われて南向きの沿岸漂砂が…

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  • 海浜変形に追随した海浜植生帯の変化予測モデル

    高橋 紘一朗, 宇多 高明, 小林 昭男, 星上 幸良, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_463-I_468, 2022

    <p> 環境指標の一つである海浜植生は,砂丘安定化や飛砂抑制の効果を有しており,今後の海岸づくりを進めていく上で考慮すべき項目の一つである.このことから,沿岸に各種施設が造られて波浪場が変化する場合も含め,海浜地形と植生帯前縁線の位置を予測するモデルを開発した.5海岸において海浜植生帯の繁茂状況を調べた上で,波浪データに基づいて多年草からなる植生帯の前縁線標高と平均遡上高の関係を調べ,これとBG…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 沼川第二放水路の3号水路への堆砂防止法に関する水理模型実験

    宇多 高明, 居波 智也, 櫻田 哲生, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_493-I_498, 2022

    <p> 沼川第二放水路にある3本の水路のうち東端を流れる1号水路では,函体内堆砂が少ない条件では,吐口前面の地盤高を函体の天端高より約0.5m下げればフラッシュ放流が可能である.一方,放水路の西端を流れる3号水路では,放水路による沿岸漂砂阻止による堆砂があるため,1号水路と同様な方式でのフラッシュ放流はできない.そこで3号水路について移動床水理模型実験を行い,掘削深や吐口形状を変えたフラッシュ放…

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  • マリンパーク御前崎からのサンドリサイクルと白羽地区の海岸保全

    宇多 高明, 内藤 慎也, 岩辺 路由, 大石 昌仙, 竹内 由衣, 石橋 さくら 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_541-I_546, 2022

    <p> 御前崎港の東側に造られたマリンパーク御前崎では,御前崎の白羽地区方面からの沿岸漂砂による大量の堆砂が課題となる一方,白羽地区では侵食が進んでいる.そこで過剰な堆砂と侵食を解決する一手段として,マリンパーク御前崎から白羽地区へのサンドリサイクルが行われてきた.しかしながら投入砂は直ちに流出し,必ずしも期待する効果が得られていない.本研究では,空中写真や深浅測量データを用いてマリンパーク御前…

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  • 高水敷先端部の吸込み操作に伴う複断面開水路流れの変化特性

    渡辺 勝利, 松下 将也 土木学会論文集B1(水工学) 78 (2), I_613-I_618, 2022

    <p> 本研究では,高水敷先端部に吸込み機能を有する複断面開水路において,吸込み操作に伴う流れ場の特徴を流速計測,流れの可視化を用いて検討した.流速計測にはPTV(Particle Tracking Velocimetry),流れの可視化には蛍光染料注入法を用いた.平均流速分布では,吸込み操作によって,斜昇流が消失するとともに,時針方向,反時針方向の対を成す旋回流も同様に消失することが明らかとな…

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  • 日本建築学会「鉄骨コンクリート(CES)造建物の性能評価型構造設計指針(案)・同解説」の概要

    藤本 利昭, 松井 智哉 コンクリート工学 60 (8), 647-652, 2022

    <p>鉄骨コンクリート(CES)構造は,鉄骨鉄筋コンクリート構造の鉄筋コンクリート部を繊維補強コンクリートに置き換えた,繊維補強コンクリートと内蔵鉄骨のみで構成される新しい建築合成構造システムである。日本建築学会では,CES構造の発展および適正な設計・施工法の普及等を目的として,2022年3月に「鉄骨コンクリート(CES)造建物の性能評価型構造設計指針(案)・同解説」を刊行した。本稿では同指針の…

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  • PhilippineのPanai島南部沿岸におけるHigh-angle wave instabilityによる海浜変形

    宇多 高明, 中田 祐希, 大中 晋, 森 智弘, 古池 鋼 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_55-I_60, 2022

    <p> Philippineは多数の島々と複雑な湾入海岸線を有するために,波の入射角が著しく大きくなり,海岸線ではHigh-angle wave instabilityによる海浜変形が起こり得る.このような海岸線にあっては,通常の海岸保全工法で用いられている護岸や突堤を用いても汀線維持が難しい.PhilippineのPanai島南部沿岸はこのような特徴を有する.そこで,この沿岸を例として衛星画像…

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  • 2021年の海底火山噴火により発生した軽石の漂着調査-屋我地漁港周辺でのUAV調査-

    野志 保仁, 宇多 高明, 高橋 紘一朗, 中田 祐希 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_721-I_726, 2022

    <p> 2021年8月13日,小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火した.この噴火により発生した大量の軽石が2021年10月17日頃から沖縄本島北部を中心に漂着し,漁業,海運,観光業に著しい影響をもたらした.そこで2021年10月28日には沖縄本島北部,本部半島の北側に位置する屋我地漁港周辺を対象として急遽現地調査を行った.UAVにより漁港周辺での軽石の漂着状況の映像を取得するとともに,漁港周…

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 日立港~磯崎漁港間における1964年以降半世紀にわたる海岸線の変遷

    宇多 高明, 大久保 克紀, 三波 俊郎, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_85-I_90, 2022

    <p> 1964年以降,半世紀間にわたる人工構造物の建設に伴う海岸線の変化について,太平洋に東面し,現在は日立港や常陸那珂港が立地する,茨城県の日立港から磯崎漁港に至る長さ約12.5kmの海岸線を対象として実態論的に研究を進めた.調査区域北部の那珂海岸では,日立港の沖防波堤と常陸那珂港の東防波堤による回折効果により汀線変化が起こり,侵食域は護岸と消波工により完全に覆われた海岸となった.また,阿字…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 洲島の海岸保全上の留意点 -MaldivesのMaabaidhoo島の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 三波 俊郎, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_1081-I_1086, 2022

    <p> 一般に,環礁に並ぶ洲島間には水道が発達しているが,水道に面した洲島の端部では,海岸線の走行方向が水道の軸と一致するために,外洋側から環礁内への侵入波浪は海岸線に対して大きな角度をなして入射する.このため洲島の端部ではHigh-angle wave instabilityによる汀線の不安定的発達が起こり得る.本研究では,Maldives …

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  • 人工リーフ設置に伴う海浜変形とそれによる飛砂助長の予測

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_457-I_462, 2022

    <p> 千葉県君ヶ浜では,人工リーフの建設後その背後に舌状砂州が形成されたが,その後風の作用により舌状砂州から内陸への飛砂が活発化した.そこでBGモデルとセルオートマトン法を組み合わせることにより波による漂砂と飛砂を同時に考慮可能な海浜変形予測モデルを用いて海浜変形予測を行った.現地実測データを基に現象の再現計算を行った上で,人工リーフを撤去した場合の地形変化予測と,海浜砂と同じ粒径の細砂を用い…

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  • 簡易的な実験と解析に基づく海氷の摩擦を考慮した鋼構造物の腐食摩耗に関する一考察

    木岡 信治, 竹内 貴弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_637-I_642, 2022

    <p> 海氷接触による鋼材表面のさび層(腐食生成物,皮膜)の剥離や除去の有無を模擬した簡易な水槽実験やさび層形成時の腐食進行モデルを考案した.実験からさび除去の頻度が大きい程腐食が進むこと,さびの放置期間が同じなら,試験体の過去のさび除去の頻度・履歴に無関係に,その期間内の腐食量に大きな差はないこと等が推察された.さび形成時の酸素拡散律速に基づく腐食モデルから,腐食量は時間の平方根に比例(腐食速…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 直線開水路隅角部の円形化に伴う流れ構造の特徴

    渡辺 勝利, 三戸 裕矢, 宇根 拓孝, 朝位 孝二 可視化情報学会論文集 42 (12), 1-8, 2022

    <p>本研究では,直線開水路の直角隅角の円形化(円形隅角)による流れ構造の変化特性を,流速測定と流れの可視化を用いて検討した.円形隅角においては水深が比較的小さい場合,直角隅角に比べて水表面側に形成される楕円状の旋回流の規模と強度が大きくなることが明らかとなった.また,円形隅角の鉛直方向および水平方向のレイノルズ応力分布は,直角隅角の特性とは大きく異なることが明らかとなった.水深が大きくなると,…

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  • 水門内水域の活用に向けた都市住民の水辺意識

    長谷川 演恒, 畔柳 昭雄 環境情報科学論文集 ceis35 (0), 7-12, 2021-11-30

    <p><tt>本研究では,治水整備による水辺活用に向けた住民意識の把握を目的として,東京都心部の水門内水域を有する亀島川と天王洲運河を調査対象として選定し,周辺地域の住民を対象に水辺環境に対する意識・評価についてアンケート調査を行った。その結果,3 つの点を明らかにした。 ① 水辺の清浄度や景観性を評価し,接水性に対しては不満を感じている。② …

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  • 「海離れ」記事への書き込みコメントから見た海水浴に対する要因把握

    田島 佳征, 畔柳 昭雄 環境情報科学論文集 ceis35 (0), 245-249, 2021-11-30

    <p><tt>海水浴の人気が衰退傾向を見せ入込客数は減少している.しかし,「海離れ」や「海水浴の人気低迷」が語られる中で,必ずしも人々の海への希求は失われておらず,海浜空間との接し方の変化の表れと捉える事ができる.本研究では,新聞掲載された「海離れ」記事に対して,読者が書き込んだコメント内容を分析することで,海水浴への活動要因(肯定)を見出だす事とした.そのため,言語分析に用いられる形態素解析を…

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  • 全国の港湾地域における貯木場水面の立地・空間特性と 都市的転用事例に見る水域陸域の利用実態に関する研究

    田中 孝登, 畔柳 昭雄, 菅原 遼 沿岸域学会誌 34 (2), 55-64, 2021-09-30

    <p><b>要旨:</b>本研究は,全国の港湾地域における貯木場を対象に,水面および隣接用地の立地や空間特性を捉えると共に,水面の都市的利用への転用がなされた事例に着目し特に水域陸域の一体的利用がなされている事例の特徴を考察した。その結果,全国に156ヶ所の貯木場水面を確認し,立地や空間特性に応じて中心都市近接型,港湾機能隣接型,地方立地型に分類でき,港湾機能隣接型や中心都市近接型で水面の転用が…

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  • 相模湾西部御幸の浜の海浜変形

    宇多 高明, 高岡 達也, 吉澤 重男, 高橋 幸一, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_889-I_894, 2021

    <p> 酒匂川の西側に位置し,早川から山王川に至る長さ2.7kmの小田原漁港海岸(御幸の浜)では,東向きの沿岸漂砂が卓越しているが,早川からの流出土砂量の減少に伴って河口部汀線が大きく後退してきた.このような特徴を有する御幸の浜の長期的変遷について空中写真と衛星画像の比較により調べるとともに,汀線変化や浜幅の変化解析を行った.また,代表断面における縦断形の変化を調べた上で,2020年7月16日に…

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  • セットバック式に改良された沼川第二放水路1号水路での放水実験

    宇多 高明, 星上 幸良, 長谷川 孝幸, 薩川 裕貴, 五十嵐 竜行, 金澤 拓磨 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_307-I_312, 2021

    <p> 沼川第二放水路の3門ある水路のうち,東端にある1号水路に開口部を設けてセットバック式(型)に改良したときの排水の可能性を現地実験により調べた.現地実験は2020年12月8日に実施し,UAVにより放水中,および放水前後の画像を取得し,放水路近傍の3次元海浜形状の変化を調べた.また貯水槽と吐口の水位変化を観測した.この結果,貯水槽水位をT.P.+2.74m,吐口水位とのヘッド差を2.1mと設…

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  • 高波浪による名護市東江海岸の人工海浜での砂の流出

    宇多 高明, 古波蔵 健, 永田 満, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_901-I_906, 2021

    <p> 沖縄名護市の東江海岸では,高潮対策のために天端幅70m, 天端水深1.3m(開口部水深3m)の人工リーフが40mの開口部を設けて設置された.それに加え,長さ100mの不透過突堤3基が伸ばされ,その間で人工海浜が造成された.しかし台風時の高波浪の作用により,この人工海浜では侵食が進み,前浜が狭まってきた.本研究では,深浅測量データよりこの海岸の縦断形や海底形状の変化を調べた.測量データの解…

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  • 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区における礫養浜の効果と課題

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 芹沢 真澄, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_595-I_600, 2021

    <p> 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区では,2007~2014年に8万m<sup>3</sup>の礫を用いた養浜が行われた.これにより礫浜は大きく広がったが,海浜が急勾配となると同時に約3mと高いバームが形成され,海浜地盤高と護岸天端高の比高が小さくなった.このため護岸背後の民家の敷地内へと護岸天端を超えた礫の打ち込みが起こるなどの課題が残された.また,投入礫の一部がL型突堤を越えて漁港隣接の海…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 不連続高水敷を有する複断面開水路流れの乱流特性

    渡辺 勝利, 手山 堅心, 宇根 拓孝, 朝位 孝二 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_853-I_858, 2021

    <p> 高水敷に切り欠き部(キャビティ領域)を有する複断面開水路の流れ構造の特徴を,流速計測と流れの可視化を用いて検討した.流速計測にはPTV(Particle Tracking Velocimetry)を使用した.流れの可視化には蛍光染料注入法を用いた.高水敷切り欠き部は比較的低速領域となり,鉛直方向を軸とする大,小規模の循環流が形成される.キャビティ領域と低水路の境界には水平方向レイノルズ応…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 作用波高の大小に起因する海浜植生帯の分布域の変化

    高橋 紘一朗, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_547-I_552, 2021

    <p> 高波浪の作用を受ける富津岬南岸と波浪作用が弱い富津岬北岸を対象に,作用波高の違いによる植生帯分布域の変化を現地調査により調べた.南岸・北岸ともに数種類の植生が混在していたが,出現頻度の高い植生はほぼ同一の標高帯に生育していた.南岸では成帯構造の前縁をなす一年草は確認できず,植生帯前縁線から多年草が繁茂していた.一方,北岸では一年草であるメヒシバが繁茂し,その背後に多年草と低木が生育してお…

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  • 全方位から波の作用を受ける砂でできた円形島の変形予測

    関根 雅人, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁, 芹沢 真澄 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_337-I_342, 2021

    <p> 芹沢らは,円形島周辺の波浪場をエネルギー平衡方程式法により求めた上で,砕波波高の沿岸方向勾配に起因する沿岸漂砂を組み込んだBGモデルを用いて円形島の変形予測を行った.この計算では,波浪場と地形変化の計算が繰り返し行われているが,本研究では同じくBGモデルを用いるものの,現象の本質は失わずに単純化を図ることにより,波浪場と地形変化の繰り返し計算を必要とせずに円形島の変形予測を行える方式を提…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 弾性係留システムの係留条件の変化に伴う大型石炭貯蔵浮体の運動応答特性

    惠藤 浩朗, 鹿島 瞳, 居駒 知樹 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_961-I_966, 2021

    <p> 弾性係留索は,浮体側の係留索取付点が上下しても浮体動揺を抑える特性を有する.しかし弾性係留索は桟橋や養殖イケスなど小型,中型浮体の係留に利用されているが,500mを超える大型浮体に適用された例はみられない.そこで本研究では干満差による水深変化や石炭の積載状態に伴い係留索取付点位置が大きく上下する大型石炭貯蔵浮体(LFTS)の運動応答特性に関するパラメトリックスタディを行い,弾性係留索の有…

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  • 葉山港の防波堤による波の遮蔽を受ける逗子海岸の海浜変形

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_799-I_804, 2021

    <p> 三浦半島西岸に位置する逗子海岸は,南端にある葉山港による波の遮蔽域に含まれているため,遮蔽域の外から内へ向かう沿岸漂砂が誘起され,南部では堆砂が進んでいる.その際,沿岸漂砂の一部が透過性導流堤の隙間を通して田越川河口内へと直接流れ込み,河口内堆砂量の増大を招いて河口閉塞の原因となっている.対策として河口内堆砂を浚渫し,海岸北端へ運ぶサンドリサイクルが行われてきたが,河口のため浚渫に手間が…

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  • 金田湾に面した北下浦漁港~三浦海岸の海浜変形

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_817-I_822, 2021

    <p> 金田湾に面した北下浦漁港~三浦海岸間の海浜変形について,1965~2020年に取得された6時期の空中写真・衛星画像の判読を行い,汀線位置を読み取って近年の汀線変化を解析した.また,三浦地区で2006~2020年に行われた深浅測量データより海浜縦断形の変化解析も行った.この結果,三浦海岸では1965~1988年に海浜土砂量が急激に増加し,その後地形変化がほとんど生じていないことが見い出され…

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  • 平塚・大磯海岸の海浜変形とBGモデルによる再現計算

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 石川 仁憲, 芹沢 真澄 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_883-I_888, 2021

    <p> 平塚・大磯海岸を対象として,空中写真と衛星画像をもとに1954~2020年の海岸線変化を調べるとともに,現地調査により侵食状況を確認した.平塚海岸では堤長350mの離岸堤(平塚ヘッドランド)が造られた後,大磯港近傍から離岸堤背後へと砂が輸送され,土砂投入が行われた.この結果,離岸堤背後には規模の大きな舌状砂州が形成された.この間の地形変化をBGモデルを用いて再現した.計算によれば,大磯港…

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  • 沼川第二放水路の函体内堆砂の軽減に関する移動床模型実験

    宇多 高明, 五十嵐 竜行, 居波 智也, 櫻田 哲生 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_457-I_462, 2021

    <p> 沼川第二放水路をセットバック型として陸側に吐口を設けた場合における,吐口の埋没軽減策を縮尺1/50の平面移動床模型実験により調べた.高波浪時の漂砂による吐口前面の窪みの埋没は,岸向き漂砂とともに遡上波が放水路背後を回り込む際の漂砂によっても起こる.後者の機構による窪みへの堆砂を軽減するために,前浜上において岸沖方向に壁体を設け,壁体の高さを現地スケールで0.5mと1mと変えた場合の堆砂状…

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  • 沖縄名護市の東江海岸の海浜変形の再現計算

    宇多 高明, 古波蔵 健, 永田 満, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_451-I_456, 2021

    <p> 名護市東江海岸では,高潮対策として沖合に長さ173mと364m,天端幅70m, 天端水深1.3m(開口部水深3m)の人工リーフが40mの開口部を設けて設置された.それらに加え,長さ100mの突堤3基が伸ばされ,突堤間で中央粒径0.6mmの砂により人工海浜が造成された.しかし台風等の高波浪の作用により,この人工海浜では前浜が狭まってきた.本論文では,BGモデルを用いて東江海岸の海浜変形の再…

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  • 清水海岸の新型突堤周辺の海浜変形予測

    宇多 高明, 大石 一貴, 藤原 健史, 河原崎 武, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_643-I_648, 2021

    <p> 駿河湾西岸に位置する清水海岸では,海岸景観を妨げることなしに侵食対策を進めるために,杭式構造を有する新型突堤が2018年3月までに造られた.その後,2019年の台風19号をはじめとして高波浪の作用を受けて地形変化が生じたが,現在新型2号(突堤)の建設計画が検討されつつある.このため2019年11月までに起きた新型突堤周辺の地形変化をBGモデルを用いて再現し,その上で新型2号の最適な配置形…

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  • セットバック型に改良された沼川第二放水路の現地放水実験

    宇多 高明, 星上 幸良, 五十嵐 竜行, 野志 保仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_487-I_492, 2021

    <p> 沼川第二放水路の1号放水路が波浪作用により埋積した状態で,貯水槽水位を最高水位(T.P.+4.6m)まで高めてフラッシュ放流実験を行った.現地実験では,GPS-RTKとUAVにより放水前後の3次元海浜地形変化を測定するとともに,貯水槽と放水路吐口での放水時の水位変化を観測した.実験の結果,吐口を約1m開口させた上で貯水槽水位をT.P.+4.6mまで高めて放水を行えば,砂で埋積した吐口から…

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  • 粗粒材養浜後の浜松篠原海岸の海浜変形の実態

    宇多 高明, 内藤 慎也, 袴田 充哉, 八木 裕子 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_601-I_606, 2021

    <p> 浜松篠原海岸では,2006年以降,3基の離岸堤の設置とともに天竜川の河床堆積物を用いた粗粒材養浜が行われ,2016年2月までに92.9万m<sup>3</sup>の土砂が投入された.深浅測量データを基にこの海岸での粗粒材の移動状況を詳しく調べたところ,土砂投入区間では,汀線が2015年までに最速で15.4m/yrの速度で前進したが,養浜が中止されると投入部では徐々に汀線が後退し,一度は広…

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  • 令和2年7月球磨川水害における中洲および橋梁が洪水流に与えた影響

    大本 照憲, 岩本 滉矢, 宇根 拓孝, 平川 隆一 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_445-I_450, 2021

    <p> 本研究では,2020年7月4日に発生した人吉市における球磨川水害の実態を明らかにすると共に模型実験を通して中川原公園および橋梁が異常洪水流に与える影響について検討した.得られた知見は,以下の通りである.中川原公園は,大橋近傍より上流において急激に水位を上昇させることが流量6,000㎥/s, …

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  • 開口部を有する斜め堰が河床変動に与える影響

    宇根 拓孝, 大本 照憲, 蔵永 一輝 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_787-I_792, 2021

    <p> 本研究では,開口部を有する斜め堰の開口部深さを系統的に変化させ,堰上流の堆積した土砂の排砂機能および堰下流の河床変動について検討した.開口部を有する斜め堰は,堰上流に堆積した土砂の流動性を高め,河床を低下させた.本研究では堰開口部が河床形状に与える影響を明らかにするために,漸変流区間および局所流区間に分けて検討を行った.実験結果は,漸変流区間において,水位および河床の低下量は開口部深さが…

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  • 鎌倉海岸七里ヶ浜地区での侵食機構の解析と対策案の検討

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_823-I_828, 2021

    <p> 鎌倉海岸七里ヶ浜地区を対象として空中写真による汀線変化解析を行った.また,BGモデルを用いて2009~2019年の地形変化を再現し,七里ヶ浜では西寄りからの斜め入射波の作用下で,稲村ケ崎を超えて約4,000m<sup>3</sup>/yrの沿岸漂砂が流出したことが侵食要因であった可能性が高いことを明らかにした.その上で,当海岸を保全するために必要とされる養浜量について検討したところ,稲村…

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  • 霞ヶ浦天王崎に創生された湖浜の安定性の確認

    宇多 高明, 横田 拓也, 高橋 紘一朗, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_853-I_858, 2021

    <p> 霞ヶ浦(西浦)南部の天王崎において,2011年以降国土交通省により湖浜が創生された.湖浜創生から10年が経過したことから,湖浜創生に伴う汀線変化を衛星データをもとに調べたところ,計画に示された汀線が安定的に保たれていることが確認された.さらに2020年11月4日にはGPS-RTKにより汀線形状と6測線での縦断測量を行い,これらの測量データより,湖浜が波向(風向)変動に応じて変動しつつも湖…

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  • 稲毛海岸における養浜後の地形変化観測と再現計算

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 星上 幸良, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_325-I_330, 2021

    <p> 稲毛海岸では「白い砂浜」へのリニューアルを目的として,西オーストラリア産の白い砂を用いた養浜工事が2019年に実施された.しかしながら砂浜のリニューアル工事後,海浜に巻き出された白い養浜砂は,台風時の高波浪および強風時の飛砂により海浜背後へと運ばれ,当初目的とした白い砂浜とは異なる景観となった.本研究では,稲毛海岸における養浜後の地形変化について現地調査により調べるとともに,漂砂と飛砂を…

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  • 小田原国府津・前川海岸の海浜変形予測

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 芹沢 真澄 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_835-I_840, 2021

    <p> 酒匂川河口の東2.5kmに流入する森戸川の河口沖には規模の大きな海底谷が発達し,海岸線近くまで深みが迫る.この海底谷の背後に広がる小田原海岸国府津・前川地区では近年侵食が著しい.そこでこれらの海岸を対象に空中写真を基にした2009~2020年の汀線変化解析を行い,さらに2005年以降の縦断形変化を調べた.その上でBGモデルを用いて海浜変形の再現を行い,砂浜維持に必要とされる養浜量について…

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  • 相模川河口部と柳島海岸での地形変化解析

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 三波 俊郎, 大谷 靖郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_829-I_834, 2021

    <p> 2005年以降行われてきたNarrow Multi-Beam(NMB)測量のデータや空中写真を用いて,相模川河口とその東側に隣接する柳島海岸の地形変化の解析を行った.相模川河口部では1980年代までに著しい侵食が起きたものの,近年では2017年10月23日に襲来した台風21号や,2019年10月12日に襲来した台風19号に伴う大洪水により河口沖テラスでの堆砂が続いて起き,河口砂州の汀線も…

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  • 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区での礫養浜に伴う地形変化の実態

    宇多 高明, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 藤谷 匡哲, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_805-I_810, 2021

    <p> 横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区では2007~2014年に総量8万m<sup>3</sup>の礫養浜が行われ,海浜が復元された.しかし礫浜は大きく広がったものの,海浜が急勾配となると同時に海浜地盤高と護岸天端高の比高が小さくなったことから,背後地への越波や礫の打ち込みなどの課題が残された.また,漁港北側にあるL型突堤を越えて礫の一部が海水浴場へと流入する状況も見られた.本研究では,既往研究…

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  • インレットの改変に伴う洲島の海浜変形 -Maldives,Addu環礁内のMeedhoo島の例-

    宇多 高明, 大中 晋, 市川 真吾, 森 智弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_847-I_852, 2021

    <p> インド洋に位置するMaldives, Addu環礁内のMeedhoo島を対象として,人為改変に伴う洲島の変形について調べるために,現地調査と空中写真による汀線変化解析を行った.Meedhoo島北岸では侵食が著しく,また砂浜下にあったbeach rockの破壊が進み,破砕片が陸側へと大量に運ばれていた.この侵食にはinletの閉鎖とリーフの掘削が関与している可能性が高いことが指摘された.ま…

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  • 茅ヶ崎海岸菱沼地区の侵食とその再現計算

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 石川 仁憲, 芹沢 真澄, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_649-I_654, 2021

    <p> 茅ヶ崎海岸菱沼地区では近年侵食が著しく,その保全策が求められている.そこで菱沼地区を対象として,BGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用いて,茅ヶ崎ヘッドランドを回り込んで菱沼地区へと供給される東向きの沿岸漂砂量と,2007年以降実施されている養浜を考慮して,近年の海浜変形を再現した.また,高波浪による急激な沖向き漂砂をも含む地形変化の計算を行った.さらにこれ…

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  • 茨城県北部大津漁港~高戸鼻間で進む広域海浜変形

    宇多 高明, 小嶋 崇央, 住谷 廸夫, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_481-I_486, 2021

    <p> 茨城県北部の大津漁港~高戸鼻間の長さ13.5kmの砂浜海岸を取り上げて広域海浜変形について調べた.この沿岸では,北端に位置する大津漁港において長大な防波堤が延ばされたために防波堤の西側には波の遮蔽域が形成され,そこで堆砂が進んできた.これと対照的に,南部海岸では,砂が運び去られたため護岸前面の砂浜が消失し,結果的に護岸の安定性が失われつつある.調査区域の海岸線の延長は13.5kmとかなり…

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  • 高波浪直後とその後の回復過程における地形変化の再現計算

    石川 仁憲, 宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 芹沢 真澄, 宮原 志帆 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_619-I_624, 2021

    <p> 茅ヶ崎海岸では,2007年以降台風来襲に起因して観測史上最大クラスの高波浪が複数回作用し,海岸背後の自転車道が崩壊するなどの被害が生じた.モニタリング測量によれば,高波浪時には強い沖向き漂砂が発生して陸域が削られたが,その後の静穏波の作用により1~2年で緩勾配の海浜に回復することが分かった.本研究では,粒径を考慮したBGモデルを用いて,このような地形変化の再現計算を試みた.高波浪時には細…

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  • 三保松原砂嘴先端部での沖向き流出土砂量と沿岸漂砂量の相対比較

    宇多 高明, 大石 一貴, 藤原 健史, 河原崎 武, 三波 俊郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_463-I_468, 2021

    <p> 清水海岸北端部に形成されている三保松原砂嘴では,土砂バランスの崩れから侵食が進むと同時に,大量の砂礫が砂嘴先端部の急斜面を経て深海へと落ち込んでいる.本研究では,砂嘴先端部の侵食域と,砂礫の落ち込みが起きつつある堆積域の断面積変化量を調べることにより,急斜面を滑り落ちる砂の沖向き流出量と沿岸漂砂量を算出し,それらの相対比較を行った.斜面流出土砂量は,砂嘴先端部の測線No.10~No.15…

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  • 直線開水路側壁に設置された長方形キャビティ内の流れ構造

    渡辺 勝利, 野中 樹, 宇根 拓孝, 朝位 孝二 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_847-I_852, 2021

    <p> 直線開水路の側壁部に作られた長方形キャビティ内の流れの構造を流速計測法と流れの可視化法を用いて検討した.キャビティ内は相対的に低速となり,鉛直方向を軸とする互いに反対方向の大規模な循環流と小規模な循環流が形成される.キャビティと開水路の境界には,水平方向レイノルズ応力(-<span style="text-decoration: …

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  • 市町村連携による避難困難地区の解消に関する研究-平成30年7月豪雨被災地を対象として-

    寺口 敬秀, 桜井 慎一, 斉藤 征大 土木学会論文集D3(土木計画学) 76 (5), I_417-I_423, 2021

    <p>現在の避難計画は各市町村が作成し,住民は自身が居住する市町村の避難所を利用することが前提だが,想定外の豪雨による水害発生時,河川と市町村境に挟まれた地域では,氾濫しそうな河川を横断しなければ自身の市町村の避難所に行けない避難困難地区も存在する.本研究は,西日本豪雨の被災地を対象に地図分析から避難困難地区の抽出を行い,中国地方および兵庫県の26市町33地区が該当することを明らかにした.このう…

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  • 波向の季節変動に起因する沖縄知念沖のコマカ島の砂州変形

    宇多 高明, 伊達 文美, 大木 康弘, 関根 雅人, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_319-I_324, 2021

    <p> 沖縄県南城市知念沖3kmに位置し,リーフに囲まれたコマカ島を研究対象として,2019年7月13日洲島周辺の砂州状況を観察するとともに衛星データにより砂州の汀線変化を調べた.この結果,砂州形状は波の卓越状況により3タイプ(円形,細長い楕円形,長軸の長い楕円形)に分類された.次に,波が円形島の中心点Oに集まるように入射するが,洲島による波の遮蔽により波高分布が変化し,Ozasa and …

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  • 広域土砂管理としての海浜背後に堆積した飛砂の有効利用の検討

    石川 仁憲, 宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 横田 拓也, 大谷 靖郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_841-I_846, 2021

    <p> 粒径を考慮した等深線変化モデルによる河口デルタの長期地形変化予測と,BGモデルとセルオートマトン法を組み合わせた漂砂・飛砂予測モデルを用いて,湘南海岸全体の海岸保全対策について検討した.飛砂の計算では,辻堂海岸での飛砂量を定量的に再現することができ,辻堂海岸で見込まれる1万m<sup>3</sup>/yr程度の飛砂を菱沼海岸での養浜材として有効利用できることを示すことにより,広域土砂管理…

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  • 鎌倉海岸由比ヶ浜地区の海浜変形予測

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 大谷 靖郎, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_811-I_816, 2021

    <p> 鎌倉海岸由比ケ浜地区は,東端の逗子マリーナと西端の埋立地に挟まれた長さ約2.2kmのポケットビーチである.この海岸では海岸両端部が侵食傾向で,浜幅が狭まって高波浪時に漁具倉庫に被害が出るとともに,海岸利用にも支障をきたす状況となっている.このため中央部の滑川河口部で砂を採取し,両端部へ運ぶサンドリサイクルが2011年以降継続的に行われてきたものの,なお侵食が進んでいる.そこで2007~2…

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  • 波による漂砂と飛砂を同時に考慮した混合粒径海浜の変化予測モデル

    横田 拓也, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_433-I_438, 2021

    <p> 混合粒径の底質で構成された海岸にあって強い風の作用を受ける場合,細砂・中砂が飛砂として選択的に海岸背後地へと運び去られ,前浜には粗砂・礫が取り残される現象が生じる.本研究では,この種の現象を再現することが可能な,波による漂砂と飛砂を同時に考慮した混合粒径海浜の変化予測モデルを構築した.その上で,モデルの妥当性を検証するために,波の遮蔽域を有する海岸でのモデル計算と,千葉県の稲毛海岸を対象…

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  • 東部遠州灘海岸の地形変化に及ぼす飛砂の影響

    宇多 高明, 内藤 慎也, 袴田 充哉, 八木 裕子 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_421-I_426, 2021

    <p> 遠州灘海岸東部を対象として,汀線と砂丘地の変遷データを基に長期間での飛砂量の変遷について調べた.地質学的スケールでの砂丘の発達に要した総飛砂量をもとに,陸向きの飛砂量のcalibrationを行い,その沿岸方向分布を定めた.この海岸では,波の作用による沿岸漂砂と,飛砂の沿岸成分が同じ方向となっている.1947年当時,沿岸方向の飛砂量は浜岡海岸で1.9万m<sup>3</sup>/yrに達…

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  • High-angle Wave Instabilityによる湖岸砂州の発達

    宇多 高明, 宮原 志帆, 芹沢 真澄 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_475-I_480, 2021

    <p> 筆者らは,前報において,猪苗代湖北岸に流入する長瀬川河口の南側に形成された砂州の汀線に対し,45°以上の大きな斜め入射角で風波が作用し,これによって汀線の不安定的発達による砂嘴群の発達が起きたことを明らかにした.この砂州ではその後も変形と移動が続いている.そこで2017年4月15日,2017年7月30日および2019年9月2日に湖岸砂州の現地調査を行い,砂州の汀線形状を観測し,湖岸状況を…

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  • 飛砂を考慮したBGモデルによる片瀬西浜の侵食機構の解明と対策検討

    宇多 高明, 田村 貴久, 小金 宏秋, 横田 拓也, 芹沢 真澄, 大谷 靖郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_427-I_432, 2021

    <p> 初期地形として平行等深線地形を与え,江の島をおいて方向分散法により波浪場を定めた上,BGモデルにより地形変化計算を行った.この結果,江の島背後の舌状砂州の再現が可能となった.次に,計算された地形を初期形状として,湘南港や片瀬漁港などの施設建設後の地形変化を計算し,その上で片瀬漁港での航路浚渫を考慮した計算を行ったところ,片瀬西浜の汀線後退には片瀬漁港沖での航路浚渫の影響が大きいことが明ら…

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  • 中規模実験及び数値解析に基づく海氷等脆性体の構造物への衝突力緩和方策の検討

    木岡 信治, 竹内 貴弘 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_721-I_726, 2021

    <p> 本研究では,平板に突起物(半円柱構造物)を装着することによる海氷の衝突荷重および変位量の軽減効果を調べる目的で,海氷の衝突実験ならびに3次元DEMによる数値解析を実施した.氷が半円柱に衝突してスプリット破壊が生じた後に平板に衝突するが,半円柱と続く平板へのそれぞれの最大衝突力は,単体での平板に比べて大幅に軽減した.突起物は,破壊を誘発し,最大衝突力や構造物の最大変位の軽減効果が期待できた…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 「海離れ」記事への書き込みコメントから見た海水浴の減少要因

    田島 佳征, 畔柳 昭雄 環境情報科学論文集 ceis34 (0), 7-12, 2020-12-07

    <p><tt>近年,海水浴の人気が衰退傾向を見せており,最盛期の2 割程度の入込人口まで減少し,今後も減少傾向は続くものと考えられている.海水浴の人気低迷は,自然・社会・経済などの各 種の環境要因が複雑に関係し生じた問題と捉えることができ,「海離れ」の一端とも捉えられる. そこで本研究では,新聞掲載された「海離れ」記事に対して,読者が書き込んだコメント内容 …

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  • 琵琶湖周辺の水郷集落に見る湧水の利用管理の特徴

    武田 竜治, 菅原 遼, 畔柳 昭雄 環境情報科学論文集 ceis34 (0), 240-245, 2020-12-07

    <p><tt>本研究では,水郷集落が多数立地する琵琶湖周辺に着目し,水郷集落の立地分布を把握した上で,湧水利用が盛んな米原市醒ヶ井地区を対象に,水路及び水利施設の利用管理の特徴を把握した。その結果,抽出した水郷集落61 ヶ所に関して,集落の立地分布と水路形態の傾向を整理し,上水道整備前後における水路利用の変化を把握した。また,醒ヶ井地区では,湧水の特性を活かし,現在においても洗い場や生簀等の水利…

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  • 大倉集古館銅板屋根の保存改修工事

    杉江 夏呼, 中谷 扶美子, 茂木 真幸, 永井 香織 日本建築学会技術報告集 26 (64), 1242-1245, 2020-10-20

    <p>OKURA MUSEUM OF ART was built in 1927, so it has survived for nearly 100 years. It’s time for the renovation of the copper sheet roof. The roof of OKURA MUSEUM OF ART has the jade emerald rust. …

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  • 道路交通振動における木造住宅の水平振動の増幅特性

    伊奈 潔, 藤本 圭介, 中村 昇, 鎌田 貴久, 藤野 栄一 日本建築学会技術報告集 26 (64), 984-989, 2020-10-20

    <p>Verification measurements were conducted to estimate amplification by road traffic vibration in the building through field measurements of 32 wooden houses and verification measurements of …

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  • 重ね梁を用いた山留め腹起し材に関する研究

    髙島 透, 藤本 利昭, 下村 修一, 竹井 涼介 日本建築学会技術報告集 26 (64), 857-862, 2020-10-20

    <p>This study proposes the application of built-up beams to earth retaining wales. The built-up beam is made by stacking and joining two H-sections with high-strength bolts. Unification the joints …

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  • 鉄道線路が津波避難に及ぼす影響に関する研究

    唐崎 雄亮, 桜井 慎一, 寺口 敬秀 沿岸域学会誌 33 (2), 43-52, 2020-09-30

    <p><b>要旨:</b>鉄道線路を横断するには踏切などの施設利用に限られるため,津波発生時には線路が避難の阻害要因となる恐れがある。南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域を持つ12県下197市町村を対象に,津波避難時線路横断が必要な地区を抽出した結果,44市町93地区が該当した。加えて,線路横断を伴う津波避難について,線路を管理する鉄道事業者と,住民の避難計画を講ずる自治体双方の対策の現状を調…

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  • 東京都江東5区における民間企業の立地特性と水害対策の動向に関する調査研究

    川口 直也, 菅原 遼, 畔柳 昭雄 沿岸域学会誌 33 (1), 63-68, 2020-06-30

    <p><b>要旨:</b>本研究では,昨今の台風や集中豪雨等に伴う洪水災害の頻発から,都市部においても大規模水害の発生が懸念される現状を受け,海抜ゼロメートル地帯が広がる東京都江東5区に着目し,行政の対策の現状を把握した後,当該区内に本社機能を置く民間企業の大規模水害を想定した水害対策の動向を捉えた。 …

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  • 港湾における貯木場水面の利用実態に関する基礎的研究

    𡈽橋 大輔, 菅原 遼, 畔柳 昭雄 沿岸域学会誌 33 (1), 57-62, 2020-06-30

    <p><b>要旨:</b> 遊休化が進行する港湾の既存ストックとしての貯木場水面の有効活用に向けて,全国の港湾における貯木場水面の現況や権利関係を捉え,さらに,未利用化した貯木場水面を対象に今後の活用方針に関する行政意向を把握することで,貯木場水面の活用に向けた基礎的知見を得ることを目的とした。その結果,全国の港湾における貯木場水面は,75港175ヶ所確認でき,その内,貯木池型の水面が最も未利用…

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  • 数値解析結果の空間モード分解による津波のリスク評価

    外里 健太, 小谷 拓磨, 波多野 僚, 高瀬 慎介, 森口 周二, 寺田 賢二郎, 大竹 雄 日本計算工学会論文集 2020 (0), 20200003-20200003, 2020-02-28

    <p>本研究では,モード分解の技術を適用した数値シミュレーションベースの津波リスク評価の新たな枠組みについて提案する.提案手法では,まず,不確実性を考慮したいくつかのシナリオで数値シミュレーションを行う.これらの数値シミュレーションから得られる結果に対し固有直交分解(POD)を適用することで,空間モードを抽出し,これらの空間モードの線形結合としてリスク指標の空間分布を示す代理モデルを構築する.こ…

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  • CES部材の終局せん断耐力に関する研究

    藤本 利昭, 荒牧 龍馬 日本建築学会構造系論文集 85 (769), 395-402, 2020

    <p> 1. INTRODUCTION</p><p> Steel reinforced concrete structures are typical composite structural systems comprising steel and reinforced concrete (RC), which exhibit excellent resistance against …

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  • 傾斜型頭付きスタッドのせん断耐力

    貞末 和史, 尾籠 秀樹 日本建築学会構造系論文集 85 (769), 403-413, 2020

    <p> Headed studs are widely used as shear connecters between steel and concrete. Usually, headed studs are vertically welded in a steel surface. However, if we expect the shear resistance in headed …

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  • 九十九里浜南部の一松海岸で繰り返される護岸の被災

    宇多 高明, 大谷 靖郎, 大木 康弘, 横田 拓也 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_288-I_293, 2020

    <p> 九十九里浜南部に位置する一松海岸では,侵食対策として大型フトン篭製の護岸が設置されてきたが,この護岸は高波の作用を受けるたびに破壊され,そのたびに復旧が行われてきた.しかし復旧された護岸は2019年秋季の波浪により再び破壊された.護岸の破壊状況を調べたところ,大型フトン篭では篭の中に石を詰めて護岸とされているため,個々の中詰め石にかかる波力により鉄線篭が破れ,中詰め石の散乱を招いたことが…

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  • 弾性係留索により係留された大型浮体の運動応答特性

    惠藤 浩朗, 鹿島 瞳, 関口 諒, 居駒 知樹, 相田 康洋, 増田 光一 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_390-I_395, 2020

    <p> 本研究では大型浮体への弾性係留索の適用性について述べる.弾性係留索は,係留索に常に張力が働くよう係留することで浮体側の係留索取付点の位置が上下しても,係留索による安定的な支持力を保持し,浮体動揺を抑える特性を有する.しかし弾性係留索は500mを超える大型浮体に適用された例は実現されていないため,本研究では弾性係留索により係留された大型浮体の運動応答特性を把握するとともに,その結果をカテナ…

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  • 七里ヶ浜の侵食に伴う国道134号線の護岸の被災

    宇多 高明, 田村 貴久, 大谷 靖郎, 伊達 文美, 小金 宏秋 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_312-I_317, 2020

    <p> 2019年8月13日,七里ヶ浜に沿って走る国道134号線の道路護岸が崩壊し,歩道の陥没が起きた.護岸崩壊の直接的原因は,日本列島の南側を北上して列島を横断しつつあった台風10号に伴う高波浪によるものであったが,護岸の変状はその被災より2か月前から顕在化しつつあった.ここではまず被災前の事前調査と8月20日の事後調査の結果を併せて護岸の被災過程を明らかにした.その上で,護岸崩壊をもたらした…

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  • 高波浪時の急激な沖向漂砂と静穏時の緩やかな砂浜回復応答の実測

    石川 仁憲, 宇多 高明, 三波 俊郎, 細川 順一, 小金 宏秋 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_547-I_552, 2020

    <p> 神奈川県茅ヶ崎海岸では,2007年以降,台風来襲に起因して観測史上最大クラスの高波浪が複数回作用し,海岸線背後の遊歩道が崩壊するなどの被害が生じた.高波浪時には汀線のすぐ沖の海底が大きく削り取られ,沖合に堆積するという地形変化が起きた.汀線付近が急深となった地形では砂浜の防護機能が低下することから,高波浪後の地形変化が注目された.本研究では,高波浪前後の波浪観測,深浅測量,底質調査データ…

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  • 通常と逆向きに発達した沿岸漂砂による竜洋海岸の侵食

    宇多 高明, 貝沼 征嗣, 袴田 充哉, 八木 裕子 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_541-I_546, 2020

    <p> 2019年10月12日に襲来した台風19号時,竜洋海岸の6号離岸堤の東側で著しい侵食が発生した.過去の侵食の経緯を考えると,侵食は従来と同様,東向きの沿岸漂砂に起因すると想定された.しかし沿岸方向に200m間隔で配置された測線に沿って行われてきた深浅測量データより台風前後での縦断形変化を調べたところ,台風19号時には東寄りに大きく傾いた方向から波が入射したため,従来と逆に西向きの沿岸漂砂…

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  • 函体内堆砂が起きた状態での沼川新放水路の放水実験

    大岡 朗, 鈴木 悟, 保竹 真幸, 宇多 高明, 五十嵐 竜行 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_607-I_612, 2020

    <p> 沼川新放水路について維持流量の有無の条件を与えて縮尺1/50の平面模型実験により高波浪による函体内堆砂実験を行い,さらにフラッシュ時の放水機能について調べた.いずれの条件でも高波浪が作用すると吐口では堆砂が起き,吐口は砂で埋まったが,貯水槽の水位をT.P.+16.5m(模型上33cm)まで高めてフラッシュ放流を行ったところ,吐口に開口部が形成され,放水が可能であることが明らかになった.ま…

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  • 台風19号時の高波浪による高萩市赤浜海岸の護岸崩落

    大塚 友樹, 小嶋 崇央, 宇多 高明, 大木 康弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_282-I_287, 2020

    <p> 茨城県北部,常陸那珂港の北35kmに位置する高萩市赤浜海岸では,2019年10月12日に日本列島を襲った台風19号時の高波浪の作用により,海岸堤防の表のり面を防護していたのり枠式護岸が長さ120mにわたって壊れた.本研究では,台風後の2019年10月27日に被災箇所の現地調査を行い,護岸の被災状況を明らかにするとともに被災原因について調べた.この結果,護岸の被災原因は,護岸前面の砂浜が急…

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  • 中津干潟に流入する舞手川での河口導流堤建設後の効果検証

    房﨑 真人, 宇多 高明, 大木 康弘, 足利 由紀子, 山守 巧 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_276-I_281, 2020

    <p> 中津干潟に流入する舞手川の河口では,2019年3月までに長さ54mの河口導流堤が延ばされた.河口導流堤の建設後,様々なモニタリング調査が行われた.2019年9月18日のドローン画像によれば,この河口導流堤は河口流路の固定化,河口砂州の形成抑制,河口左岸の砂丘地の侵食防止,河口導流堤の西側隣接部でのカブトガニ産卵のための砂州形成などに役立ったことが分かった.河口導流堤の延伸後,河口の西側に…

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  • 波向変動場における護岸周辺の地形変化予測

    梅田 天斗, 宇多 高明, 小林 昭男, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_258-I_263, 2020

    <p> 波の入射方向が季節的に変動する海岸に護岸(緩傾斜護岸)が造られた場合起こる護岸周辺での地形変化に着目し,まず九十九里浜に位置する堀川浜と新島の羽伏浦海岸を対象に実態を明らかにし,次にBGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形予測モデル)を用いて波向変動場における護岸周辺の地形変化解析を行った.この結果,護岸によりその背後は防護されるものの,その両側で浜崖侵食が進むこと,また浜崖…

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  • 岩盤上に載る礫浜の堆積侵食判定に係る礫層厚の閾値に関する実験

    西村 亜子, 小林 昭男, 宇多 高明, 野志 保仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_246-I_251, 2020

    <p> 前浜に岩盤またはbeach rockなど不透過の物体が埋まっている場合,波の遡上時の戻り流れおよび浸透流が変化し,前浜の堆積侵食状況に変化が現れる可能性がある.本研究では,礫浜下に岩盤がある状況を想定し,岩盤上の礫層厚と岩盤の先端位置を変化させたときの前浜の侵食堆積機構を2次元移動床模型実験により調べた.礫層厚と岩盤の先端位置を全体で25通り変えた実験により,前浜の堆積侵食の判定に係る礫…

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  • 2019年台風19号時の高波浪による国府津・前川海岸の越波被害と侵食

    宇多 高明, 高岡 達也, 吉澤 重男, 高橋 幸一, 大谷 靖郎, 吉岡 敦, 佐々木 常光, 宮本 雄一 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_348-I_353, 2020

    <p> 相模湾西部に位置する小田原市の国府津・前川海岸では,2019年10月12日に襲来した台風19号(T1919)時には著しい越波被害が発生した.2007年9月7日に襲来した台風9号(T0709)時にも越波被害が出たことから,護岸の天端高が1.5mかさ上げされT.P.+10.5mとされていた護岸を超える越波が生じた.このことから,国府津・前川海岸を対象に,T0709,T1115時の越波被害と比…

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  • 台風19号時の高波浪による清水海岸の侵食と越波被害

    藤原 健史, 大石 一貴, 宇多 高明 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_318-I_323, 2020

    <p> 2019年10月12日に襲来した台風19号では,清水海岸において既往最大波高が作用した.この高波浪では,新設されたばかりの新型突堤の横堤には変状が見られなかったが,平ブロックで造られていた縦堤に被害が出た.また,新型突堤の北側隣接部では侵食が進んで汀線が後退し,水深が増したために海岸堤防への越波被害や砂礫の打ち込みが著しかった.本論文では,この台風時の波浪・気象条件と侵食・越波の被害状況…

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  • 一様流中において回転する円柱に働く流体力の三次元性に関する実験的研究

    鈴木 雅洋, 居駒 知樹, 相田 康洋, 増田 光一, 林 昌奎 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_1207-I_1212, 2020

    <p> マグナス効果による揚力の発生は広く知られているが,具体的なメカニズムは明らかにされていない.本研究は,一様流中における回転円柱の,円柱の回転速度,アスペクト比,円柱両端の境界条件が円柱の流体力にどのように影響するか水槽実験にて調査を行い,自由表面影響,端部影響,水槽壁面影響の三次元性を含めた,基礎的な流体力特性を明らかにする.結果,自由表面による影響は見られない.6 ≤ 𝐵/𝐷 ≤ …

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  • 折返し式ブレースの構造特性に関する研究

    波田 雅也, 竹内 健一, 北嶋 圭二, 中西 三和 日本建築学会構造系論文集 85 (769), 373-381, 2020

    <p> In steel framed buildings, braces are widely used as a main earthquake- resistant element. Braced structures are economically superior to pure moment resisting frame structures. In conventional …

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