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検索結果 475 件

  • 黄色爪症候群の 2 例

    山村 里恵, 敷地 孝法, 稲山 真美, 柿内 聡司, 仁木 敏之, 井上 利之 西日本皮膚科 86 (2), 143-150, 2024-04-01

    <p>黄色爪症候群(yellow nail syndrome,以下 YNS)の 2 例を経験した。症例 1 は黄色爪,慢性副鼻腔炎を合併しており,症例 2 は黄色爪,びまん性汎細気管支炎,慢性副鼻腔炎を合併していた。2 例ともクラリスロマイシン 400 mg/日,トコフェロールニコチン酸エステル 600 mg/日の内服に変更後,黄色爪はわずかずつ改善傾向だった。その後,症例 1 …

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  • 中国・四国地方における卵巣癌に対する分子標的治療薬の使用状況およびコンパニオン検査が与えるHBOC診療への影響の調査

    田中 圭紀, 齋藤 渉, 下屋 浩一郎, 日比野 佑美, 松岡 敬典, 新垣 亮輔, 依光 正枝, 末岡 幸太郎, 青江 尚志, 平林 啓, 氏原 悠介, 古宇 家正, 前川 正彦, 山本 寄人, 白山 裕子, 中村 紘子, 早田 裕, 伊藤 裕徳, 春間 朋子, 藤田 志保, 石川 雅子, 奈良井 曜子, 小松 宏彰, 大石 徹郎, 卜部 理恵, 嶋村 勝典, 野中 道子, 田中 教文, 清水 美幸, 本郷 淳司 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 6-15, 2024-01-25

    <p>概要:本研究は卵巣癌において使用可能な分子標的治療薬の中国・四国地方での使用状況を調査し,共有することを目的とした.</p><p>初発・再発卵巣癌患者で2021年1月1日から2021年12月31日の期間に分子標的治療薬を用いた症例を対象として後方視的に検討した.</p><p>相同組換え修復欠損(Homologous Recombination …

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  • 徳島県立海部病院における医療格差是正と医師働き方改革のための遠隔医療

    影治 照喜, 浦岡 秀行, 中村 勝, 立石 聖士, 川人 圭祐, 堀 太貴, 細木 美苗, 金子 遥祐, 森 建介, 石田 晃基, 岡 博文, 稲葉 香織, 稲葉 圭佑, 白神 白神, 坪井 光弘, 松本 大資, 美馬 俊介 四国医学雑誌 79 (5.6), 253-262, 2024

    <p>過疎地域自治体病院にとって,救急医療や専門医療は地域住民に対して必要不可欠な医療である。しかし,徳島県立海部病院では過去に絶対的な医師不足から病院存亡の危機に何度も直面してきた。少ない医師で,持続可能な救急医療と専門医療を行うためには従来の対面診療だけでは限界と困難があり,この課題を解決するためにデジタル技術を応用して医療変革を行うdigital …

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  • 亜急性髄膜炎で発症後に,脳脊髄炎を呈したMOG抗体関連疾患の1例

    田山 貴広, 竹内 竣亮, 武井 美貴子, 藤岡 啓介, 小野 朱美, 庄野 実希, 七條 光市, 近藤 秀治, 福良 翔子, 郷司 彩, 森 達夫, 高橋 利幸 脳と発達 55 (5), 363-367, 2023

    <p> Myelin oligodendrocyte glycoprotein(MOG)抗体関連疾患では髄膜炎が先行した報告が散見されるが,脳MRIのT2強調画像およびFLAIRで異常所見を認めた報告が多く,脳MRIが正常所見であった報告は少ない.今回,無菌性髄膜炎が先行し発症したMOG抗体関連疾患の1例を報告する.症例は4歳女児.遷延する発熱,頭痛,嘔吐のため入院した.髄液検査で細胞数上昇を認…

    DOI 医中誌

  • 舌に生じた孤立性形質細胞腫例

    神村 盛一郎, 阿部 晃治, 藤野 勝也, 松田 和徳, 北村 嘉章 耳鼻咽喉科臨床 116 (12), 1211-1216, 2023

    <p>Solitary plasmacytoma occurs in the soft tissues in about 2%–5% of cases, but in about 60% of these cases, they occur in the head and neck region, so that they are often seen by …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • レンバチニブにより著明な腫瘍縮小を認めた甲状腺扁平上皮癌の1例

    山田 亮, 坪井 光弘, 住友 弘幸, 広瀬 敏幸, 工藤 英治 日本内分泌外科学会雑誌 40 (2), 110-115, 2023

    <p>症例は70代女性。呼吸困難のため当院救急外来を受診した。CT検査で甲状腺右葉腫瘤と気管の圧排狭窄所見を認め,気管内挿管を行った。穿刺吸引細胞診で甲状腺腫瘤は扁平上皮癌と診断された。気管切開を行った上で全身精査を行ったところ遠隔転移を認めなかったため,甲状腺全摘,右外側区域リンパ節郭清,気管合併切除を行った。術後3カ月に気管周囲に再発を認めレンバチニブによる治療を開始した。投与開始後,短期間…

    DOI Web Site 医中誌

  • 触知困難な小型肺結節に対してEBUS-GSを用いた気管支鏡下コイルマーキングを施行した1例

    坪井 光弘, 宮本 憲哉, 柿内 聡司, 坂東 紀子, 今倉 健, 稲山 真美, 森 彩花, 松本 大資, 広瀬 敏幸, 葉久 貴司 気管支学 44 (6), 437-441, 2022-11-25

    <p><b>背景.</b>触知困難な肺末梢小型病変を術中に同定するために,これまで様々な方法が報告されている.今回我々は術前にガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography with a guide-sheath;EBUS-GS)を用いた経気管支的マーキングが有用であった1例を経験したので報告する.<b>症例.</b>72歳男性.膀胱癌,直腸癌…

    DOI 医中誌

  • SARS-CoV-2ワクチン接種後心筋炎を発症した若年男性の1例

    森川 史野, 山本 博貴, 原田 貴文, 飯間 努, 川田 篤志, 岡田 歩, 仁木 敏之, 山本 浩史 心臓 54 (10), 1185-1192, 2022-10-15

    <p> 症例:20歳,男性.主訴:左前胸部痛.既往歴:特記事項なし.家族歴:祖父 心筋梗塞.現病歴:X年Y-32日(当院搬送日をX年Y日とする),Y-3日にそれぞれ1回目,2回目のSARS-CoV-2ワクチン接種を施行した.Y-2日に発熱があったものの市販の解熱鎮痛薬内服で改善した.Y-1日早朝に胸痛を自覚したが自宅で経過観察,改善が乏しいためY日に救急要請,当院搬送となった.当院搬送時,心電図…

    DOI 医中誌

  • 短腸症候群を合併する2型糖尿病患者にGLP-1受容体作動薬を使用し,栄養状態が改善した1例

    藤田 沙弥香, 森本 佳奈, 白神 敦久 糖尿病 65 (6), 305-311, 2022-06-30

    <p>短腸症候群(short bowel syndrome:以下SBSと略す)患者は様々な栄養素の欠乏症や重篤な下痢により活動制限を強いられ,長期Total Parenteral Nutrition(以下TPNと略す)による合併症等により生命予後が不良である.今回我々はSBSを合併する2型糖尿病患者にリラグルチドを使用し,栄養状態が改善した症例を経験した.症例は66歳男性.X-10年から糖尿病を…

    DOI 医中誌

  • 敗血症性ショックに伴って生じた急性感染性電撃性紫斑の 2 例

    山村 里恵, 中瀧 恵実子, 福田 喬太郎, 杉本 光司, 敷地 孝法 西日本皮膚科 84 (1), 13-17, 2022-02-01

    <p>敗血症ショックに伴って生じた急性感染性電撃性紫斑の 2 例を経験した。2 例とも播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation,以下 DIC)を伴っており,死亡した。感染源は,1 例目が <i>Citrobacter freundii</i> による気腫性膀胱炎で,2 例目が <i>Klebsiella pneumonia</i> …

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 縦隔リンパ節転移を伴ったACTH産生肺定型カルチノイドの1例

    坪井 光弘, 広瀬 敏幸, 住友 弘幸, 山田 亮 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (1), 23-28, 2022-01-15

    <p>症例は66歳,女性.全身の浮腫および倦怠感で動けなくなっているところを発見され当院に救急搬送された.ACTHおよびコルチゾールの上昇を認め,他の内分泌学的検査と併せてACTH依存性クッシング症候群と診断された.胸部CT検査で左肺下葉に1.3 cmの結節を認め,ACTH産生腫瘍の疑いで手術を試行した.術中迅速病理診断はカルチノイドであり,左肺下葉切除,縦隔リンパ節郭清を行った.術後病理診断は…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 少量methotrexate療法が有効であった進行期原発性皮膚未分化大細胞型リンパ腫

    住谷 龍平, 原田 武志, 中村 昌史, 水口 槙子, 大浦 雅博, 曽我部 公子, 丸橋 朋子, 髙橋 真美子, 藤井 志朗, 中村 信元, 三木 浩和, 賀川 久美子, 矢田 未央, 松立 吉弘, 上原 久典, 安倍 正博 臨床血液 63 (6), 536-543, 2022

    <p>進行期の原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(pcALCL)に対する標準治療は定まっていない。症例は71歳,男性。多発性の皮膚紅斑と結節病変を認め,左耳介後部からの生検でリンパ腫性丘疹症(LyP)と診断された。局所電子線照射にて全ての病変は消退したが,5ヶ月後に両内眼角に結節病変が出現し,同部位の生検ではCD30陽性大型細胞が大部分を占めpcALCLと診断された。PET/CTにて右口蓋扁桃腫大,…

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  • 後天性凝固第V因子欠乏症5例の臨床的検討

    勢井 萌都子, 水口 槙子, 八木 ひかる, 賀川 久美子, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 重清 俊雄, 尾崎 修治 臨床血液 63 (7), 733-739, 2022

    <p>後天性凝固第V因子欠乏症は,後天的に第V因子に対するインヒビターが産生され,第V因子活性が低下することにより多彩な出血症状を呈する極めて稀な疾患である。我々は最近10年間で凝固検査の異常から後天性凝固第V因子欠乏症と診断した5例を経験した。5例すべてが高齢男性であり,1例は出血症状がなく,3例は腎不全と悪性腫瘍の既往を有していた。クロスミキシング試験では3例中2例がインヒビター型であったが…

    DOI 医中誌

  • 内頚動脈閉塞後17年目に発生し破裂した真の後交通動脈瘤の1例

    佐原 和真, 松下 展久, 佐藤 裕一, 鈴江 淳彦, 蔭山 彩人, 羽星 辰哉, 泉谷 智彦 脳卒中 44 (5), 524-529, 2022

    <p>真の後交通動脈瘤(true posterior communicating artery aneurysm: true PcomA aneurysm)の発生頻度は比較的稀とされている.今回我々は,内頚動脈閉塞後17年の経過で徐々に増大し,破裂した真の後交通動脈瘤の1例を経験した.症例は,73歳女性で,受診6日前に嘔吐で発症し,血管攣縮による運動性失語の増悪で受診した.脳血管撮影で,左後交通…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • がん治療に対する納得の尺度開発

    今井 芳枝, 雄西 智恵美, 川端 泰枝, 町田 美佳, 徳永 亜希子, 榎本 葵, 荒堀 広美, 上田 伊佐子, 板東 孝枝, 井上 勇太, 髙橋 亜希, 阪本 朋香 日本看護科学会誌 42 (0), 281-290, 2022

    <p><b>目的:</b>患者が納得してがん治療を受けることは,治療完遂に向けて重要な視点である.本研究ではがん治療に対する納得の尺度を開発し,信頼性と妥当性を検討した.</p><p><b>方法:</b>がん治療を受けているがん患者294名を対象に質問紙調査を実施し,内容的,本質的,構造的,一般化可能性,外的側面からの証拠を検討した.</p><p><b>結果:</b>235名から回答が得られ(回…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 頚動脈内膜剝離術が有用であった頚部鋭的損傷による外傷性頚動脈解離の1例

    新野 清人, 亘 雄也, 畠田 昇一, 田村 哲也 Japanese Journal of Neurosurgery 31 (2), 119-124, 2022

    <p> 外傷性頚部頚動脈解離はまれであり, その発生機序としては鈍的頚動脈損傷の報告が一般的であるが, 鋭的頚部損傷の関与はきわめてまれである.</p><p> 今回われわれは, 包丁による自殺企図の頚部自刺傷例で, 頚部頚動脈に解離に伴う高度狭窄を認め, 緊急頚動脈内膜剝離術を施行し良好な経過を得た. 頚動脈解離の機序としては, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 当科のめまい外来の臨床統計

    松岡 百百世, 矢野 流美, 福田 潤弥, 松田 和徳, 佐藤 豪, 武田 憲昭 耳鼻咽喉科臨床 補冊 158 (0), 180-185, 2022

    <p>In the present study, we enrolled a total of 506 patients who visited the Department of Otolaryngology Head Neck Surgery, Tokushima University Hospital, complaining of vertigo or dizziness …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 骨X線撮影教育のための骨標本を利用した骨X線撮影マニュアルの作成

    勢川 博雄, 荒木 伸一, 三木 章弘, 井手 康裕, 山崎 達也, 竹内 和宏, 森 裕一朗, 本田 達也, 大森 圭悟, 前田 幸人, 門田 敏秀 日本放射線技術学会雑誌 78 (6), 608-614, 2022

    <p>骨X線撮影法に関して,診療放射線技師の諸先輩方によって,さまざまな研究や工夫がされ,その時代のデザインソフトウェアを利用した方法で,イラストやX線画像,写真を利用して,私たちにわかりやすく撮影法を解説し,臨床の場や教育の場を支援してくれている.しかし,骨標本は大学の医学部教育でしか利用できないため,骨X線撮影法の解説には今まで利用されていなかった.そこで,今回われわれは骨X線撮影法の解説に…

    DOI Web Site Web Site ほか2件

  • 意思決定支援に必要なSurgical Quality and Safetyについて

    大村 健史 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 22-27, 2022

    〔要旨〕Acute Care Surgery(ACS)領域において,緊急手術が必要となった場合の患者意思決定支援について,これまで問題点が指摘されつつも,ガイドラインの策定等の整備が進んでいない現状がある。緊急手術であっても医療者はできるかぎりの意思決定支援を行うべきであるが,さまざまな制約のため限界がある。意思決定に必要な要素,informed consent(IC)とsurgical …

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  • 脳梗塞を合併した外傷性頸動脈閉塞症の3例

    新野 清人, 榎本 紀哉, 庄野 健児, 田村 哲也, 亘 雄也 神経外傷 44 (2), 60-65, 2021-12-20

    <p>Blunt traumatic carotid artery occlusion (BTCAO) is extremely rare and has been reported in 0.03–0.04% of all cases of blunt trauma to the carotid artery. We report three cases of …

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  • 病勢に相関して D-ダイマーの上昇を伴った IgA 血管炎 4 例の検討

    山村 里恵, 敷地 孝法, 大塚 加奈子, 鈴江 涼子, 雲財 崇, 西村 賢二 西日本皮膚科 83 (4), 324-329, 2021-08-01

    <p>2019 年 3 月より 1 年半の間,病勢に相関して D-ダイマーの上昇を伴った IgA 血管炎の 4 例を経験した。年齢は 55~80 歳(平均 69.5 歳),全て男性であった。3 例は消化器症状を伴い,1 例は肺胞出血で死亡した。4 例とも尿検査異常を伴っていた。全ての症例でステロイドの全身投与を行い,症状の改善とともに D- ダイマーは低下したが,1 例は …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 利尿薬抵抗性の2型糖尿病を合併した虚血性心不全に対してエンパグリフロジンが著効した1例

    八木 一成, 藤永 裕之, 飯間 努, 藤澤 一俊, 川田 篤志, 岡田 歩, 山本 浩史 心臓 53 (6), 583-588, 2021-06-15

    <p> 症例は70代男性,主訴は発熱と浮腫,既往歴には2型糖尿病,高血圧症および脂質異常症があり,虚血性心疾患に対するカテーテル治療およびうっ血性心不全での複数回の入院加療歴がある.今回発熱と下肢脱力感および著明な全身浮腫を認め,緊急受診となった.心電図では左脚ブロックを認め,胸部X線およびCTでは右側の肺炎様陰影と両側のうっ血および胸水を認めた.心エコーでは左室前壁中隔から心尖部および側壁にか…

    DOI 医中誌

  • 気管支鏡の破損を分析する

    澤田 徹, 吉田 光輝, 梶浦 耕一郎, 河北 直也, 坪井 光弘, 鳥羽 博明, 川上 行奎, 滝沢 宏光, 近藤 和也, 丹黒 章 気管支学 43 (2), 91-96, 2021-03-25

    <p><b>背景.</b>気管支鏡は超音波内視鏡,ステント,気管支充填術,また当科においては,術前コイルマーキングなど,様々な手技に使用されている.同時に,気管支鏡操作も複雑になり,様々な外力がかかることで破損が起こりやすくなる.気管支鏡の故障は医療経済面での不利益のみならず,合併症発生の増加や,修理期間中の検査・治療が中断されることによる患者側の不利益につながる.<b>目的.</b>当院で経験…

    DOI 医中誌

  • MEPM投与による中毒性表皮壊死症(TEN)で死亡した維持透析患者の1例

    福田 喬太郎, 塩﨑 啓登, 山村 里恵, 中瀧 恵実子, 中西 良一, 井﨑 博文, 神田 和哉, 稲井 徹 日本透析医学会雑誌 54 (7), 361-367, 2021

    <p>症例は78歳女性.末期腎不全のためX-18年から血液維持透析を導入した.X-4年に右膿腎症のため,当院でメロペネム(MEPM)0.5 g/日による保存的加療を10日間行い軽快していた.しかし,X年に右膿腎症が再発したため入院した.前回入院時と同様に,MEPM 0.5 g/日による保存的加療を開始した.入院後,炎症所見の改善を認めたが,第11病日に両側眼囲に掻痒感を伴う紅斑が出現した.第13…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • Text neckの関与が疑われた小児脊髄振盪の2例

    亘 雄也, 新野 清人, 畠田 昇一 小児の脳神経 46 (4), 326-330, 2021

    <p>脊髄振盪は72時間以内に改善傾向となる一過性の麻痺もしくは感覚障害とされている.今回の2症例は,スポーツ中に頚部を伸展することで脊髄振盪を起こし,一過性の麻痺や感覚障害が出現したと考えられた.2症例ともtext neckであり,携帯電子機器の使用時の姿勢が関与していると考えられた.今後,小児へのスマートフォンの普及によりtext …

    DOI 医中誌

  • 不可逆的悪液質のケアに対して緩和ケア病棟看護師が抱く困難とその関連要因

    中島 元美, 升谷 英子, 荒尾 晴惠 Palliative Care Research 15 (3), 185-198, 2020

    <p>【目的】不可逆的悪液質のケアに対して緩和ケア病棟看護師が抱く困難の実態とその関連要因を明らかにする.【方法】緩和ケア病棟看護師に無記名自記式質問紙調査を実施し,郵送にて回収した.分析は因子分析,重回帰分析を用いた.【結果】169名を分析対象とした.不可逆的悪液質のケアに対する困難は,6因子が抽出された.[衰えや死に直面した患者や家族の無力感や葛藤への対応]の困難の得点が最も高く,この困難が…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 鼻出血312例の検討

    武田 貴志, 千田 いづみ, 堀 洋二 耳鼻咽喉科臨床 113 (7), 423-429, 2020

    <p>A clinical study of 530 patients with epistaxis seen during the past 5 years (2014–2019) is reported. In particular, we report the data of 312 patients who were seen by otorhinolaryngologists. It …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 後腹膜ドレナージにより救命し得た気腫性膀胱炎の1例

    佐々木 雄太郎, 塩崎 啓登, 中西 良一, 井﨑 博文, 神田 和哉 日本泌尿器科学会雑誌 110 (4), 270-274, 2019-10-20

    <p>気腫性膀胱炎は,ガス産生菌が膀胱壁内および腔内に感染しガスが貯留する稀な疾患である.90%は保存的治療で軽快するが,10%は外科的治療を必要とする.今回,我々は敗血症性ショックをきたした気腫性膀胱炎に対して,後腹膜ドレナージを含めた集学的治療により救命し得た1例を経験したので報告する.76歳,女性.腰椎圧迫骨折のため近医に入院中だった.意識障害,血圧低下を認め,当院に救急搬送された.気腫性…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • ロボット支援体腔内回腸導管造設術後に生じた回腸導管・小腸瘻の1例

    佐々木 雄太郎, 塩崎 啓登, 中西 良一, 井﨑 博文, 神田 和哉 日本泌尿器科学会雑誌 110 (3), 211-214, 2019-07-20

    <p>回腸導管造設術の合併症として,腎盂腎炎,腸閉塞,創部感染などの頻度が高いが,回腸導管・小腸瘻は稀である.今回,我々はロボット支援体腔内回腸導管造設術後に生じた回腸導管・小腸瘻の1例を経験したので報告する.81歳,男性.筋層浸潤性膀胱癌に対して,ロボット支援膀胱全摘除術及び体腔内回腸導管造設術を施行した.術後22日目に糞尿があったため回腸導管造影を行ったところ,回腸導管・小腸瘻を認めた.絶食…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献2件

  • 炭酸ガス送気併用胸腔鏡と頚部切開によりアプローチした巨大頚部縦隔脂肪肉腫の1切除例

    松本 大資, 広瀬 敏幸, 山本 清成, 藤木 和也, 藤本 啓介, 中川 靖士 日本呼吸器外科学会雑誌 33 (5), 549-554, 2019-07-15

    <p>症例は60歳代,男性.1ヵ月程前から出現した頚部の腫脹と嗄声の精査目的にCTを撮影され,咽頭後壁から後縦隔へ連続する巨大な腫瘤を認めたため,当科を紹介受診した.MRIで隔壁を伴う脂肪信号を呈し,PET-CTではFDG集積はほとんど認めなかった.頚部縦隔脂肪腫もしくは脂肪肉腫と診断し,手術加療の方針とした.</p><p>手術はまず左側臥位とし,右胸腔より胸腔鏡下に炭酸ガス送気を併用してアプロ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • ロボット支援膀胱全摘除術及び体腔内尿路変向術の初期経験~従来法との比較~

    佐々木 雄太郎, 塩崎 啓登, 中西 良一, 井﨑 博文, 神田 和哉 日本泌尿器科学会雑誌 110 (2), 80-85, 2019-04-20

    <p> (目的) ロボット支援膀胱全摘除術(RARC)は,出血量が少ない,在院日数が短い,術後の回復が早い反面,手術時間が長い.また,尿路変向術を体腔内で行うか(ICUD),体腔外で行うか(ECUD)は意見が分かれる.今回,従来法と比較することでRARC,ICUDの有用性を検討した.</p><p> (対象と方法) 2014年12月~2018年7月に当院で行ったLRC 14例,RARC …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献10件

  • 肺結核治療中のparadoxical responseに関する検討

    手塚 敏史, 阿部 あかね, 今倉 健, 稲山 真美, 葉久 貴司 アレルギー 68 (6), 691-695, 2019

    <p>【背景】肺結核治療開始後に臨床的または画像所見の増悪を認め,結核の再発や他疾患の存在が否定的である場合にparadoxical response(PR)と判断される.PRの多くは自然に軽快するが,びまん性肺胞傷害を呈し死亡する例も報告されている.</p><p>【方法】2013年4月から2019年1月に当院にて加療を行った肺結核89例を後方視的に検討した.</p><p>【結果】PRは21例(…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 非典型的なたこつぼ症候群からQT延長,難治性心室頻拍を生じた1例

    原田 貴文, 奥村 宇信, 藤澤 一俊, 飯間 努, 岡田 歩, 川田 篤志, 山本 浩史, 藤永 裕之 心臓 50 (10), 1122-1128, 2018-10-15

    <p> 症例は85歳,女性.認知症などで寝たきり,施設入所中.食思不振,酸素化低下あり,当院へ搬送された.肺炎,脳梗塞にて入院し抗生剤加療を開始.入院時から多源性心室期外収縮の頻発を認めた.入院翌日から非持続性心室頻拍が頻発し,リドカイン等投与するも無効であった.3日目には持続性となり頻回に除細動を要する状態となった.徐脈,著明なQT延長を認めており,緊急冠動脈造影,左室造影と一時ペーシング留置…

    DOI 医中誌

  • 血液透析患者に発生した腎粘液管状紡錘細胞癌の1 例

    佐々木 雄太郎, 塩崎 啓登, 中西 良一, 井﨑 博文, 神田 和哉, 石川 恵理, 工藤 英治, 長嶋 洋治 泌尿器科紀要 64 (9), 365-368, 2018-09-30

    Although patients on long-term hemodialysis frequently develop renal cell carcinoma, mucinous tubular and spindle cell carcinoma (MTSCC) is rare in incidence. Here, we report a case of MTSCC …

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • 眼科受診を機に診断され,急激な視力低下を認めたHIV関連進行性多巣性白質脳症の1例

    村尾 史子, 木下 導代, 武田 美佐, 垂髪 祐樹, 尾崎 修治 神経眼科 35 (2), 202-207, 2018-06-25

    進行性多巣性白質脳症(PML)は,中枢神経系の日和見感染症で,多彩な進行性の神経症状を呈する致死的な疾患である.今回我々は,眼科受診を機にHIV関連PMLと診断された1例を経験したので報告する.症例は43歳男性.2か月前からの視力低下,視野狭窄を主訴に眼科を受診した.初診時視力は右眼(0.4),左眼(0.15).視野検査にて両眼左下4分の1盲,上半盲を認めた.頭部MRIにて白質に脳浮腫を伴わない…

    DOI 医中誌

  • ガイドワイヤー下にポリグリコール酸不織布縫着EWS留置を施行した難治性続発性気胸の1例

    松本 大資, 広瀬 敏幸, 中川 靖士, 阿部 あかね, 坂口 暁, 手塚 敏史, 稲山 真美, 吉田 成二, 葉久 貴司 気管支学 40 (3), 246-250, 2018-05-25

    <p><b>背景.</b>肺癌に対する化学療法中に発症した続発性気胸は難治性であり,症例に応じた様々な工夫を要する.<b>症例.</b>70歳代,男性.右肺下葉原発の進行肺腺癌に対して,1次治療としてcarboplatin+pemetrexed+bevacizumab療法を計6コース施行した.Pemetrexed単剤による維持療法に変更したが,CT検査で腫瘍の増大を認めたため,2次治療としてni…

    DOI 医中誌

  • 治療中にハント症候群を発症したHIV感染症例

    戸田 直紀, 松岡 百百世, 堀 洋二, 髙橋 美香, 東 貴弘, 三好 仁美, 武田 憲昭 耳鼻咽喉科臨床 111 (2), 101-104, 2018

    <p>We report the case of an HIV-seropositive patient with Ramsay Hunt syndrome. A 55-year-old bisexual man diagnosed as being HIV-seropositive was started on anti-retroviral therapy (ART), because …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • Gastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the stomachの1例

    矢野 充保, 大塚 加奈子, 青木 秀俊, 寺前 智史, 面家 敏宏, 鈴木 康博, 中本 次郎, 柴田 啓志, 八木 淑之, 工藤 英治 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (9), 1572-1578, 2018

    <p>症例は69歳,女性.経過観察されていた胃底腺ポリポーシス内部に一部に発赤を伴う褪色調の平坦隆起性病変を認め,生検で癌を確認後に胃全摘術を施行した.病変部は胃腺窩上皮型腺腫および同腺癌であった.本症例ではWorthleyらの提唱する遺伝性のgastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the …

    DOI 医中誌

  • 新ガイドラインにおける再発・難治性骨髄腫の治療戦略

    尾崎 修治 臨床血液 59 (10), 2178-2188, 2018

    <p>多発性骨髄腫に対する新規薬剤の登場は,治療成績の著明な改善をもたらすとともに,治療戦略に大きなパラダイムシフトを引き起こしている。わが国では初回治療薬としてはbortezomibとlenalidomideの2剤が,再発・難治例に対しては次世代のプロテアソーム阻害薬や免疫調節薬,ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬,モノクローナル抗体など他に7剤が承認されている。これらの新規薬剤の中で,とくにda…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 大動脈弁置換術中に僧帽弁収縮期前方運動を認めた大動脈弁狭窄症の1例

    尾松 卓, 原田 顕治, 山本 浩史, 一宮 千代, 鶴本 雅信, 寺田 菜穂, 川田 篤志, 岡田 歩, 藤永 裕之, 割石 精一郎, 加納 正志, 筑後 文雄 心臓 49 (8), 843-847, 2017-08-15

    <p> 症例は,74歳,女性.大動脈弁狭窄(aortic stenosis;AS)の既往あり.労作時胸痛を主訴に当科外来を受診した.経胸壁心エコー検査で6年前と比較しASの進行を認めた(大動脈弁通過最高血流速度,2.7 m/s→4.0 m/s).またS字状中隔も認めていた.冠動脈造影検査では右冠動脈遠位部の有意狭窄を認めた.冠動脈狭窄を合併する高度ASに対し大動脈弁置換術および冠動脈バイパス術が…

    DOI 医中誌

  • 顔面や頸部に帯状疱疹を伴った顔面神経麻痺の3例

    戸田 直紀, 松岡 百百世, 堀 洋二, 庄野 仁志, 髙橋 美香, 中村 克彦, 武田 憲昭 耳鼻咽喉科臨床 110 (2), 89-93, 2017

    <p>Herein, we report three cases diagnosed as having facial palsy concomitantly with herpes zoster in the head and neck region. Case 1 presented with Ramsay Hunt syndrome, and was concomitantly …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献2件

  • 縦隔原発悪性胚細胞性腫瘍に対するBEP療法中に発症した間質性肺炎治療後に手術を施行した2例

    河北 直也, 先山 正二, 鳥羽 博明, 滝沢 宏光, 広瀬 敏幸 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (1), 109-114, 2017

    <p>ブレオマイシンによる間質性肺炎は総投与量依存性に頻度が増加する.高容量投与が必要となる縦隔胚細胞性腫瘍において,治療中に間質性肺炎を生じた場合は,その後の手術にも影響がおよぶ可能性がある.今回BEP(bleomycin+etoposide+cisplatin)療法中に生じた間質性肺炎を治療し,早期に手術を施行した2例を報告する.症例1は19歳の男性,症例2は24歳男性で,ともに前縦隔に約1…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • エロモナス菌による重症腸炎をきたした造血器腫瘍

    宮本 由夏, 宇髙 憲吾, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 大塚 加奈子, 森 敬子, 重清 俊雄, 尾崎 修治 臨床血液 58 (4), 303-308, 2017

    <p>エロモナス菌は下痢症や急性腸炎の原因菌として知られているが,報告例は少なく,発症機序は明らかにされていない。我々は,造血器腫瘍の治療中にエロモナス菌による重症大腸炎をきたした2例を経験した。基礎疾患は多発性骨髄腫とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であり,いずれも1週間以上持続する下痢,血便を主訴に来院した。下部消化管内視鏡検査では結腸や直腸に広範なびらんや潰瘍を認め,生検では粘膜固有層から粘…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 治療後長期生存が得られた心不全合併ALアミロイドーシス症例の検討

    賀川 久美子, 前田 悠作, 大浦 雅博, 曽我部 公子, 藤野 ひかる, 髙橋 真美子, 丸橋 朋子, 岩佐 昌美, 宇高 憲吾, 原田 武志, 伊勢 孝之, 藤井 志朗, 中村 信元, 三木 浩和, 八木 秀介, 竹内 恭子, 尾崎 修治, 安倍 正博 臨床血液 58 (11), 2197-2204, 2017

    <p>ALアミロイドーシスは,多発性骨髄腫やMGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance)などのモノクローナルな形質細胞が産生する免疫グロブリン軽鎖および重鎖が,アミロイド線維として組織に沈着し,臓器障害を惹起する難治性疾患である。なかでも心アミロイドーシス(以下CA)は,心不全症状が出現してからは,無治療の場合極めて予後不良であ…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 日本における多発性骨髄腫の治療アルゴリズム

    尾崎 修治 臨床血液 58 (8), 1014-1023, 2017

    <p>近年の新規治療薬の登場により,多発性骨髄腫の治療成績は著明に向上してきた。わが国においてはプロテアソーム阻害剤であるbortezomib,carfilzomib,ixazomib,免疫調節薬であるthalidomide,lenalidomide,pomalidomide,ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であるpanobinostat,およびモノクローナル抗体医薬であるelotuzumabが次…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • ステント留置後遠隔期にneoatherosclerosisを2枝に認めた不安定狭心症の1例

    大久保 祐希, 藤永 裕之, 飯間 努, 横山 靖浩, 寺田 菜穂, 岡田 歩, 芳川 敬功, 奥村 宇信, 蔭山 徳人, 原田 顕治, 山本 浩史 心臓 48 (2), 188-194, 2016

    <p> 70歳代男性. 200X年12月に冠動脈の3枝閉塞による心肺停止に対して他院でPCI治療を行った. 急性期に左前下行枝#7の99%に金属ステントを挿入し, 右冠動脈#1のCTOに対しても退院時に金属ステントの治療を行った. 5年後の1月に急性左心不全にて当科で入院加療. 退院前の冠動脈造影でステント再狭窄は認めず, 近医にて加療継続となる. その後, 自覚症状はなかったが, …

    DOI 医中誌

  • 帯状疱疹様の皮膚再発をきたしたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    住谷 龍平, 森 敬子, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 野田 利紀, 敷地 孝法, 山下 恭, 重清 俊雄, 尾崎 修治 臨床血液 57 (5), 602-607, 2016

    症例は75歳女性。2012年12月に左下腿浮腫が出現したため受診した。左下腹部に5 cm大の腫瘤を触知し,PET/CTにて気管分岐部,腹部大動脈周囲,左鼠径から左総腸骨領域にFDG集積を伴うリンパ節腫大を認めた。腸骨リンパ節生検にてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL), stage …

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • III.多発性骨髄腫の骨病変

    宇髙 憲吾, 尾崎 修治 日本内科学会雑誌 105 (7), 1216-1223, 2016

    <p>多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)は,骨吸収の亢進にもかかわらず,骨形成が抑制されることにより,著明な溶骨性病変を来たす疾患である.骨病変の診断には単純X線のほか,CTやMRI,PET検査が有用である.ボルテゾミブは骨髄腫細胞に対する効果とともに,骨芽細胞を活性化し,骨形成を促進させる.ビスホスホネート製剤やRANKL抗体は破骨細胞を抑制し,骨吸収を低下させる.骨病変の…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 術後肺転移巣が左房内進展をきたした後腹膜脂肪肉腫の1例

    加納 将嗣, 原田 顕治, 寺田 菜穂, 山本 浩史, 藤永 裕之, 一宮 千代, 佐竹 宣法, 広瀬 敏幸, 加納 正志 心臓 48 (7), 782-786, 2016

    <p> 症例は63歳, 女性. 61歳時に後腹膜腫瘍に対し後腹膜腫瘍摘出術および右腎合併切除が施行された. 病理組織学的に脱分化型脂肪肉腫と診断された. 以後, 外来で経過観察されていた. その後局所再発は認めなかったが, 術16カ月後のCT検査で多発肺転移を認めた. 腫瘍の一部は心房へ浸潤し左房内腫瘤を形成していた. 右肺下葉切除および左房部分切除による腫瘍摘除術を行ったが, …

    DOI 医中誌

  • 胸腔鏡下右上葉切除術の手術時間に影響する因子の検討

    滝沢 宏光, 坪井 光弘, 梶浦 耕一郎, 鳥羽 博明, 中川 靖士, 川上 行奎, 吉田 光輝, 先山 正二, 近藤 和也, 丹黒 章 日本呼吸器外科学会雑誌 30 (1), 2-7, 2016

    胸腔鏡下右上葉切除術の手術時間に影響する因子を明らかにすることを目的とした.肺癌に対し同術式が施行された30例の手術ビデオで,右上葉切除と上縦隔郭清に要した時間を計測した.平均右上葉切除時間は91分(37-187分),平均上縦隔郭清時間は26分(13-65分)であった.右上葉切除時間を延長する因子は単変量解析で,上中葉間分葉不全(p=0.001),上下葉間分葉不全(p=0.007),術者経験少(…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 組織ドプラ法と僧帽弁輪および三尖弁輪収縮期移動距離

    森 一博 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 32 (2), 70-77, 2016

    組織ドプラ法(TDI)は,ドプラ法により心筋運動速度を測定する心エコー検査である.成人では,4腔断面における僧帽弁輪または三尖弁輪運動のスペクトル表示から,長軸方向の収縮および拡張能を種々の疾患で評価することが推奨されている.一方,小児では先天性心疾患や術後症例で左室または右室機能に関して報告がなされている.しかしながら,年齢により正常値が異なることから実際の臨床の場で広く利用されているとは言い…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 骨盤内腹膜に発生した benign multicystic mesothelioma の 1 例

    佐竹 宣法, 繁木 麻里, 山田 順子, 工藤 英治 日本臨床細胞学会雑誌 55 (1), 20-25, 2016

    <b>背景</b> : Benign multicystic mesothelioma (以下, BMM) は, 骨盤内, 腹腔内等に発生する中皮細胞由来の多房性囊胞性病変である. 現在まで 130 を超える症例が報告されているが, 細胞所見, 細胞学的特徴に関する報告は少ない. 今回われわれは骨盤内腹膜に発生した BMM を経験したので報告する. <br><b>症例</b> : 30 …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献9件

  • シートベルトによる腸管穿孔症例の検討

    大村 健史, 森 勇人, 幸田 朋也, 川下 陽一郎, 近清 素也, 井川 浩一, 倉立 真志, 八木 淑之 日本腹部救急医学会雑誌 36 (7), 1173-1176, 2016

    <p>当院を受診しシートベルトによる腸管穿孔と診断された14例について検討を行った。 男性11例,女性3例で,平均年齢は49歳。四輪車運転手が13例で助手席乗員が1例であった。全例受傷時シートベルトを着用しており,うち10例にシートベルト痕を認めた。病着時ショックになっていたものは5例で,すべて腸間膜損傷合併による腹腔内出血が原因であった。CT撮影は13例で行われ,うち2例でfree …

    DOI

  • リンパ節転移を契機に診断された小腸カルチノイドの1例

    松下 健太, 八木 淑之, 藤木 和也, 幸田 朋也, 川下 陽一郎, 井川 浩一 日本臨床外科学会雑誌 77 (8), 1985-1989, 2016

    小腸カルチノイドは,腫瘍径が小さくてもリンパ節転移率が高い特徴がある.今回,原発巣より大きなリンパ節転移を伴う回腸カルチノイドの1例を経験した.症例は62歳,男性.便秘・下痢を主訴に近医を受診し,回盲部に腫瘤性病変を指摘された.当院へ紹介となり,回結腸間膜腫瘍の診断で,腹腔鏡下にリンパ節郭清を伴う回盲部切除術を行った.病理組織学検査で,回腸末端にカルチノイド腫瘍を認め,回結腸間膜腫瘍はカルチノイ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献3件

  • IgG4関連疾患に合併した後天性凝固第V因子欠乏症の1例

    住谷 龍平, 宇髙 憲吾, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 重清 俊雄, 尾崎 修治 日本内科学会雑誌 105 (10), 2028-2033, 2016

    <p>後天性凝固因子欠乏症は凝固因子に対する自己抗体(インヒビター)の出現により,当該因子の活性が著明に低下する後天性出血性疾患である.大部分の症例は第VIII因子に対するインヒビターであり,第V因子インヒビターは極めて稀である.我々はIgG4関連疾患に後天性凝固第V因子欠乏症を合併した症例を経験し,IgG4と第V因子インヒビターとの関連性について考察を加えた.</p>

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 急性膿胸に対する胸腔鏡下手術35例の検討―血清アルブミン値は術後合併症予測因子となりうる―

    河北 直也, 広瀬 敏幸, 森下 敦司, 住友 正幸 日本呼吸器外科学会雑誌 29 (5), 559-565, 2015

    急性膿胸に対する胸腔鏡下手術は低侵襲で安全性が強調される報告が多いが,適応拡大に伴い,全身状態不良な患者においては合併症,死亡率ともに高いことが示唆されている.2011年1月からの3年間に当院で肺炎後の急性膿胸に対して35例の胸腔鏡下手術を施行し,術後合併症は10例(29%)で,在院死は3例(8.6%)であった.術後合併症に与える術前の因子を検討したところ,術前の血清アルブミンの最低値が合併症群…

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 肺癌の術中胸膜浸潤診断の正確性についての検討

    滝沢 宏光, 坪井 光弘, 梶浦 耕一郎, 鳥羽 博明, 中川 靖士, 川上 行奎, 吉田 光輝, 先山 正二, 近藤 和也, 森下 敦司, 河北 直也, 広瀬 敏幸 日本呼吸器外科学会雑誌 29 (5), 576-581, 2015

    腫瘍径2 cm以下であっても胸膜浸潤を有する症例は予後不良であり,縮小手術の適応についてコンセンサスは得られていない.術中所見で胸膜浸潤をどれだけ正確に診断できるのか検討した.呼吸器外科に所属する医師12名を対象に,臨床問題形式でデータを収集した.症例は胸膜変化を認めた肺癌手術症例30例で,平均年齢は66.8歳,男性14例,女性16例,平均腫瘍径は27 …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 低用量メトホルミン投与中に乳酸アシドーシスと衝心脚気を合併した2型糖尿病の1例

    山口 普史, 飯間 努, 白神 敦久, 田蒔 基行, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 奥村 宇信, 尾崎 修治, 重清 俊雄 糖尿病 57 (3), 188-196, 2014

    症例は69歳,男性.アルコール依存症で近医に入院中であった.5ヵ月前にメトホルミン500 mg/日,グリベンクラミド2.5 mg/日が開始され,5日前より嘔気,食欲不振が出現し,発熱,意識障害で搬送された.来院時ショック状態を呈し,アニオンギャップ開大の代謝性アシドーシスを認めた.心エコーで右心系の拡大を認め,造影CTを施行したが肺動脈主幹部には血栓像は認めなかった.乳酸値の上昇を認め,脚気心を…

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳梗塞発症後早期からの抗血小板薬使用が予後に及ぼす影響の検討

    山本 伸昭, 里見 淳一郎, 寺澤 由佳, 曽我部 周, 中島 公平, 佐藤 泰仁, 坂東 一彦, 阿川 昌仁, 浅野 登, 本藤 秀樹, 和泉 唯信, 梶 龍兒, 永廣 信治 脳卒中 36 (6), 419-424, 2014

    要旨:【目的】非心原性脳梗塞症患者に対して,発症早期から,シロスタゾール単独治療群とアスピリン単独治療群に分け,それぞれの脳卒中重症度,機能予後,脳梗塞後うつ状態改善度に対する影響を調べた.【対象および方法】2010 年4 月から2012 年12 月までに当センター,および関連施設に入院し,非心原性脳梗塞症と診断された発症7 日以内の脳梗塞患者168 …

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • 徳島県消防防災ヘリコプターによるドクターヘリ機能運用4年間のまとめ

    福田, 靖, 中山, 崇, 矢野, 勇大, 加藤, 道久, 郷, 律子 徳島赤十字病院医学雑誌 18 (1), 21-25, 2013-03-25

    ...徳島県において,2008年8月1日より県消防防災ヘリコプター(以下防災ヘリ)のドクターヘリ機能運用が開始され4年あまりが経過した.医師が防災ヘリに搭乗し,現場に赴いて傷病者に救命処置等を行い,医療機関へ搬送するもので,運用は毎日,日中のみである.県全域が搬送可能な距離にあり,医師搭乗は当院へ要請される.2012年10月9日より徳島県ドクターヘリが運航開始となり,基地病院として徳島県立中央病院が指定された...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 潰瘍性大腸炎に伴う鼻根部壊疽性膿皮症例

    金村 亮, 合田 正和, 神村 盛一郎, 中川 英幸, 宇高 二良, 田村 公一, 武田 憲昭 耳鼻咽喉科臨床 106 (9), 797-802, 2013

    We report herein on a case with pyoderma gangrenosum in the nasal root associated with ulcerative colitis. Pyoderma gangrenosum is characterized by progressive skin necrosis and is often associated …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 側頭葉に発生したpapillary glioneuronal tumorの1例

    渡邊 陽祐, 山崎 文之, 梶原 佳則, 高安 武志, 廣瀬 隆則, 武島 幸男, アマティア VJ, 杉山 一彦, 栗栖 薫 Japanese Journal of Neurosurgery 22 (11), 860-865, 2013

     Papillary glioneuronal tumor (PGNT) はWHO 2007分類に新たに登録された非常にまれな腫瘍である. 今回われわれは偶然発見されたPGNTの1例を経験した. 症例は17歳女性である. 頭部打撲時の画像診断で異常陰影を認め, 当院紹介となった. 右側頭葉深部白質に境界明瞭で一部石灰化を伴い, わずかに造影される30mmの腫瘤性病変を認め, …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献32件

  • 大腸癌の前癌病変

    高山 哲治, 高岡 遠, 青木 秀俊, 岡本 耕一 日本消化器内視鏡学会雑誌 55 (6), 1787-1795, 2013

    大腸癌の前病変としては,まず腺腫(adenoma)があげられ,腺腫はadenoma-carcinoma sequenceにより癌に進展する.次いで,traditional serrated adenoma(TSA)やsessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)などの鋸歯状ポリープがあげられ,これらの病変はserrated …

    DOI 医中誌 参考文献30件

  • 3D-CTを用いた母指CM関節症の病期分類の試み

    高井 宏明, 浜田 佳孝, 日比野 直仁, 殿谷 一朗 中国・四国整形外科学会雑誌 25 (1), 113-117, 2013

    To develop a new staging system for osteoarthritis (OA) of the carpometacarpal joint of the thumb (CMJT), we obtained three-dimensional computed tomographic images of 19 thumbs with OA of the CMJT. …

    DOI 医中誌

  • 超音波診断装置による注射針の長さと薬液拡散状態

    安原 由子, 酒巻 咲子, 谷岡 哲也, 元木 一志, 笹川 知位子, 高瀬 憲作, 川西 千恵美 Neurosonology:神経超音波医学 25 (2), 91-94, 2013

    The administration of an intramuscular injection (IMI) is a basic nursing skill, primarily involving the gluteus and deltoid muscles. Nurses must determine the appropriate needle type, gauge, and …

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • 線毛円柱上皮,化生扁平上皮をともなった横行結腸重複症の1成人例

    音見 愛, 矢野 充保, 高井 茂治, 高橋 幸志, 中本 次郎, 面家 敏宏, 鈴木 康博, 青木 秀俊, 山本 洋介, 廣瀬 隆則 日本消化器病学会雑誌 110 (12), 2089-2099, 2013

    症例は26歳男性.発熱,左上腹部痛を主訴に当院入院.CTで胃結腸間膜の脂肪組織炎が疑われた.抗菌薬投与で症状は軽快したが同部位に約5cm大の膿瘍が出現し,ガストログラフィン<sup>®</sup>注腸で横行結腸中間部に造影剤の漏出をみとめた.横行結腸穿孔の診断で膿瘍と横行結腸の部分切除術を施行した.病理学的に横行結腸の重複腸管と診断した.また異所性組織として,線毛円柱上皮,化生扁平上皮,異所性分…

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 院内外傷初療ハイブリッドコース(mini-TEC)の開催とその効果

    三村 誠二, 松本 康代, 坂東 美絵, 森吉 恭子, 大村 健史, 筑後 文雄, 増原 淳二, 武市 一仁, 田中 裕樹 日本臨床救急医学会雑誌 15 (3), 424-428, 2012-06-30

    <p>医療現場におけるOff-the-job trainingは,日常診療に必要なスキルの獲得において非常に重要な位置を占めている。当院はER型救急外来であり,診療にあたって心肺蘇生や外傷処置のコース受講は必須と考える。外傷診療に関して,JPTEC(Japan Pre-hospital Trauma Evaluation and Care),およびJATEC(Japan Advanced …

    DOI 医中誌

  • 整形外科術後における栄養摂取状況の観察研究

    堤 理恵, 西口 千佳, 長江 哲夫, 前川 ひろみ, 中井 敦子, 谷本 幸子, 三村 誠二, 長江 浩朗, 栢下 淳子, 中屋 豊 静脈経腸栄養 27 (3), 929-935, 2012

    【目的】Nutrition Support Team (NST) が稼働している施設において、整形外科手術後7日間の高齢患者に対する栄養摂取状況と必要エネルギー達成率について検討を行った。<br>【方法】対象患者は、全身麻酔下にて整形外科手術を実施した70歳以上の高齢者とし、レトロスペクティブに検討を行った。<br>【結果】対象患者は、本研究の趣旨に賛同した6施設、合計102症例 (男/女 : …

    DOI 医中誌

  • フローサイトメトリー法によるcisA<sub>2</sub>B<sub>3</sub>型15例のA,B抗原量解析

    李 悦子, 瀧本 朋美, 尾崎 修治, 松本 真弓, 竹内 恭子, 松本 俊夫 日本輸血細胞治療学会誌 58 (3), 448-455, 2012

    Flow Cytometry(FCM)を用いたA,B抗原検査は,個々の血球の抗原密度の定量的な測定が可能であり,亜型検査における有用性が示されている.我々は徳島県に多く存在するcisA<sub>2</sub>B<sub>3</sub>型15例におけるA,B抗原の密度分布をFCM法で測定するとともに,カラム凝集法や試験管法などの測定結果と比較した.cisA<sub>2</sub>B<sub>3</…

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献4件

  • 糖尿病ケトアシドーシス発症を契機に一時的にBrugada型心電図を呈した1例

    山口 普史, 三井 康裕, 白神 敦久, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 尾崎 修治, 重清 俊雄 糖尿病 54 (11), 865-870, 2011

    症例は19歳男性.2011年1月下旬より嘔気,嘔吐が出現したため,近医を受診.輸液を受けたが嘔気持続するため2日後に再受診.随時血糖350 mg/d<i>l</i>, HbA1c 11.0 %(国際標準値(NGSP値))と高値のため,精査・加療で紹介された.来院時血糖606 mg/d<i>l</i>,血液ガスではpH7.09,尿中ケトン体強陽性であり,糖尿病ケトアシドーシス(DKA)と診断し,持…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 小児の中耳奇形腫例

    川田 仁美, 千田 いづみ, 松田 和徳, 佐藤 豪, 大山 晴三, 石谷 保夫, 武田 憲昭 耳鼻咽喉科臨床 104 (10), 689-695, 2011

    We report a case of infantile middle-ear teratoma. A 6-month-old girl was first seen and reported to have a history of refractory left-ear otitis media. Computed tomography (CT) and magnetic …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献39件

  • 内視鏡的粘膜下層離術後に生じた感染性心内膜炎の1例

    重清 正人, 原田 顕治, 奥村 宇信, 蔭山 徳人, 斎藤 彰浩, 山本 隆, 藤永 裕之 心臓 42 (12), 1621-1626, 2010

    症例は70歳代, 女性. 主訴は発熱. 2008年10月下旬に, 当院消化器内科で早期胃癌に対し内視鏡的粘膜下層離術(endoscopic submucosal dissection; ESD)が施行された. 翌日より38℃台の発熱を認め, levofloxacin 300 mg/日が経口投与された. 4日後, 退院となるも解熱なく経過した. 7日後, 心雑音が聴取され, …

    DOI 医中誌

  • 治癒切除不能な甲状腺癌術後頸部リンパ節再発に対し<SUP>131</SUP>I内照射治療が奏効した1例

    井上 聖也, 吉田 卓弘, 三好 孝典, 山井 礼道, 滝沢 宏光, 丹黒 章 日本臨床外科学会雑誌 70 (1), 28-33, 2009

    症例は,77歳,男性.右頸部腫瘤を主訴に近医を受診した.甲状腺癌の再発と診断され,当科に紹介受診となった.頸部CTでは最大径10cmの腫瘍が認められ,気道や食道の圧排が認められた.PET-CTでは,右頸部から縦隔にかけて著明なFDGの集積があり,肺にも多発性転移巣を認めた.血液検査でサイログロブリン値は著明な高値(18,000μg/ml)であった.針生検の結果は分化型乳頭癌であったが,気道閉塞の…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 術後3年目の膵転移を切除した上行結腸癌の1例

    井上 聖也, 倉立 真志, 八木 淑之, 斉藤 勢也, 住友 正幸, 藤野 良三 日本臨床外科学会雑誌 70 (8), 2486-2491, 2009

    症例は72歳,男性,主訴は特になし.現病歴は,2005年1月に上行結腸癌で右半結腸切除術を施行した(tub1,a2,n0,ly0,v0,P0,H0,M0,stage II).術後2年10カ月の胸部CTで両側肺腫瘤を認め,腹部CTで膵尾部に1cm大の低吸収域を認めた.胸腔鏡下に肺腫瘤(右S10,左S6)を切除し,病理組織診断は,上行結腸癌の肺転移であった.術後3年3カ月の腹部CTで膵尾部の腫瘤は3…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件 参考文献27件

  • 非髄膜炎菌性Waterhouse-Friderichsen症候群を発症した2型糖尿病患者の1剖検例

    白神 敦久, 七條 加奈, 川内 千徳, 関本 悦子, 柴田 泰伸, 重清 俊雄, 斉藤 慎一郎, 森本 訓明, 樋口 幸夫, 佐竹 宣法 糖尿病 52 (9), 799-804, 2009

    症例は78歳,男性.右膝化膿性関節炎にて入院加療中であった.第12病日,低血糖発作があり,その後,意識障害,播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation: DIC), 敗血症性ショックを呈し,発症後1日で永眠した.剖検にて,両側副腎の広範な出血性壊死,複数臓器の血栓症を認め,Waterhouse-Friderichsen症候群(WFS)と診…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献26件

  • 術前診断した空腸粘液腺癌の1切除例

    倉立 真志, 藤野 良三, 住友 正幸, 八木 淑之, 徳永 卓哉, 井上 聖也 日本臨床外科学会雑誌 70 (6), 1735-1739, 2009

    症例57歳,男性.嘔吐を主訴に精査加療目的に当院に紹介された.腹部CTで空腸に3cmの腫瘤陰影を認め,栄養血管は第3空腸動脈枝であった.小腸内視鏡検査でTreitz靱帯から約40cm肛門側の空腸に全周性腫瘤を認め内腔は閉塞していた.生検で腺癌であり,手術を行った.腫瘤から10cm離した小腸切除と中間リンパ節までを郭清した.病理組織所見はmucinous …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献17件

  • Insulin-like growth factor-1 (IGF-1)が奏効したインスリン受容体異常症B型の1例

    古川 健亮, 谷口 悠, 奥野 陽子, 大原 毅, 小川 渉, 白神 敦久, 柴田 泰伸, 春日 雅人 糖尿病 51 (7), 629-634, 2008

    症例は72歳女性.2005年9月より全身倦怠感を認めるため同年10月に近医を受診したところ随時血糖値397 mg/d<i>l</i>でありimmunoreactive insulin (IRI)も500 μU/m<i>l</i>と著明高値であった.さらにインスリン受容体抗体陽性であったためインスリン受容体異常症B型と診断され,2006年1月当院へ紹介入院となった.入院時,HbA<sub>1</s…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献24件

  • 重篤な消化管病変をともなった中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis; TEN)の1症例

    音見 愛, 矢野 充保, 青木 秀俊, 高橋 幸志, 面家 敏宏, 鈴木 康博, 中本 次郎, 片岡 孝一, 八木 淑之, 山本 洋介 日本消化器病学会雑誌 105 (9), 1353-1361, 2008

    症例は52歳女性.NSAIDsによる中毒性表皮壊死症(TEN)と診断した.皮膚病変の治癒後も,下痢,下血,腹痛,発熱が持続した.内視鏡検査·X線検査にて全大腸にびらんと回腸末端に強度の狭窄をみとめたため,回腸回盲部切除術を施行した.病理組織像では粘膜上皮の脱落,粘膜層·粘膜下層への炎症細胞の浸潤をみとめたが粘膜筋板は保たれており,TENに特徴的な消化管病変と考えられた.術後経過は良好である.<b…

    DOI 医中誌 参考文献20件

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