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検索結果 1,357 件

  • 東京消防庁における除細動プロトコール改正の影響

    小林 佑次, 竹田 亘孝, 本多 満, 岸 太一 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 115-121, 2024-03-29

    ...【結語】2017年の除細動プロトコールの改正は, 初期波形が心室細動/無脈性心室頻拍の院外心肺停止の予後の改善に寄与していた。</p>...

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  • 熱傷患者における新たな予後推定指数new PBIの検討

    守永 広征, 海田 賢彦, 田中 佑也, 吉川 慧, 山口 芳裕 熱傷 50 (1), 1-5, 2024-03-15

    ...<br> 【方法】2008年から15年間に当院に入院した熱傷患者 (気道熱傷単独症例, 来院時心肺停止症例をのぞく) を対象とし後方視的に検討した.<br> 【結果】対象患者252人. その中央値は年齢54歳, 男性の比率は58%, 総熱傷面積15%, Ⅱ度熱傷面積9%, Ⅲ度熱傷面積0%, 気道熱傷を合併した症例は104例 (41%), PBI 73, 死亡例は42例 (17%) であった....

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  • 胆道再建後の胆管炎に対して胆管ステント抜去後に空気塞栓症を発症した1例

    髙橋 孝輔, 小澤 栄介, 田島 和昌, 福島 真典, 今村 一歩, 松島 肇, 足立 智彦, 林 洋子, 江口 晋, 中尾 一彦 日本消化器病学会雑誌 121 (2), 144-153, 2024-02-10

    ...<p>症例は62歳男性.胆管癌術後8年経過後に胆管空腸吻合部に胆管癌を発症した.胆管炎に対して胆管ステントを留置したが,胆管炎再燃と肝膿瘍出現によりステント交換を試みた.しかし,バルーン内視鏡挿入下ステント抜去後に心肺停止に至った.蘇生後画像検査で空気塞栓症と診断し,治療を行うも発症114日後に永眠された.病理解剖での腺癌が進展した胆管と静脈の近接所見などから,胆管―静脈シャントの存在が示唆された....

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  • 両側肺動脈閉塞に対して緊急手術を施行した肺動脈原発平滑筋肉腫の1例

    飯田 浩之, 松下 尚憲, 飯田 真岐, 柴田 朋彦 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (1), 40-47, 2024-01-31

    ...胸腹部造影CT検査にて肺動脈内腫瘤影の再増大や腹腔内巨大腫瘤を認め化学療法を検討したが,第41病日に心肺停止となり永眠された。 病理解剖にて死因は腫瘍による両側肺動脈閉塞と考えられた。肺動脈原発肉腫は稀な疾患であり肺血栓塞栓症の初期診断となることも多く,鑑別が重要である。予後不良だが外科的切除で長期予後も望めるため, 早期の診断, 治療が重要である。...

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  • 呼吸不全による心肺停止を呈した上位頸髄梗塞の1例

    岡田 怜子, 村上 泰隆, 町山 彩美, 神野 隼輝, 秀嶋 信, 神吉 秀明 臨床神経学 advpub (0), 2024

    ....脊髄MRIでC2~C4レベルの前脊髄動脈領域でT<sub>2</sub>および拡散強調像の高信号を認め脊髄梗塞と診断した.四肢筋力は緩徐に改善したが呼吸器は離脱不可だった.前脊髄動脈領域の頸髄梗塞では呼吸不全により心肺停止となりうるため,蘇生後には上位頸髄梗塞を鑑別に入れるべきである....

    DOI PubMed

  • 心肺停止蘇生後くも膜下出血患者の治療介入の検討

    鈴木 剛, 金谷 貴大, 重田 健太, 小川 太志, 直江 康孝 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 283-288, 2023-12-28

    <p>【目的】院外心停止くも膜下出血症例 (out-of-hospital cardiac arrest caused by subarachnoid hemorrhage ; OHCA-SAH) は非常に転帰不良と報告されている。そこで, 当院救命救急センターに搬送されたOHCA-SAH症例の治療の転帰, 治療の妥当性, …

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  • 有鉤義歯の内視鏡的摘出中に食道に陥頓し,食道穿孔,心肺停止をきたした1例

    福田 純也, 中川 将視, 平湯 恒久, 藤田 文彦, 高須 修, 赤木 由人 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 981-983, 2023-09-30

    ...陥頓の解除中に,突然心肺停止となり,蘇生処置が施行された。自己心拍再開後のCTで両側気胸と食道周囲のfree airを認め食道穿孔が疑われた。当院へ救急搬送され,緊急手術を施行した。食道外に突き出た義歯を摘出し,食道切除術と頸部食道瘻・空腸瘻造設術を施行した。術後42日目に胸壁前胃管再建術を行い,術後81日目に退院した。有鉤義歯の摘出の際に食道穿孔や破裂をきたすことが知られている。...

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  • 重症熱傷患者におけるカンジダ血症のリスク因子の検討

    落合 剛二, 海田 賢彦, 相澤 陽太, 田中 佑也, 吉川 慧, 山口 芳裕 熱傷 49 (3), 129-132, 2023-09-15

    ...<br> 【方法】2008年から14年間に当院に入院した重症熱傷 (軽症熱傷症例, 気道熱傷単独例, 来院時心肺停止例, 受傷後1週間以内の死亡例, 電撃症をのぞく) を対象とし後方視的に検討した. 重症熱傷患者の定義は, Ⅱ度熱傷面積が30%以上もしくはⅢ度熱傷面積が10%以上とした....

    DOI 医中誌

  • 食道癌術後に左総頸動脈食道胃管吻合部瘻を発症し心肺停止に至ったが救命しえた1例

    佐藤 孝洋, 佐瀬 善一郎, 滝口 千晶, 叶多 諒, 佐久間 芽衣, 圓谷 秀哲, 片方 雅紀, 深井 智司, 三村 耕作, 河野 浩二 日本消化器外科学会雑誌 56 (9), 471-478, 2023-09-01

    ...<p>症例は75歳の男性で,2015年に食道癌に対して胸腔鏡下食道亜全摘,胸骨後経路頸部食道胃管吻合術を施行した.術後吻合部狭窄を認め,内視鏡的拡張術を頻回に施行していた.2017年,吐血で当院救急外来を受診した.左総頸動脈食道胃管吻合部瘻を来しており,一時心肺停止に陥るも,蘇生可能であり,救急外来で出血部位の直接縫合による緊急止血術を施行した.初回緊急手術から第37病日に左総頸動脈仮性瘤破裂による...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 長崎県の誤嚥性肺炎の実態把握

    小関 弘展, 朝永 育, 砂川 伸也, 西山 裕太, 吉田 大佑, 尾﨑 誠 保健医療科学 72 (3), 249-257, 2023-08-31

    ...</p><p><b>【結果】</b>長崎県内の救急搬送された誤嚥性肺炎の発生数・発生率は経年的に増加する傾向を示し,特に80歳以上で顕著であった.男女比は11:9で,約3%が病院到着時に心肺停止の状態であった.年齢層では70 歳以上が全体の82.2%を占めていた.月別,曜日別で有意な差は認めなかったが,覚知時間帯は早朝に多い傾向を示した.発生場所は高齢者施設(40.8%)と住宅(39.8%)が多く,...

    DOI Web Site 医中誌

  • V-A ECMO (Veno-Arterial Extracorporeal Membrane Oxygenation) 使用下での胸骨圧迫後肝損傷に対する開腹手術について

    谷野 雄亮, 本間 宙, 石上 雄太, 下山 京一郎, 高島 順平, 会田 健太, 平山 優, 鈴木 彰二 日本外傷学会雑誌 37 (3), 296-301, 2023-07-20

    ...心肺停止に対するV-A ECMO (Veno-Arterial Extracorporeal Membrane Oxygenation) 導入後に肝損傷が遅発性に顕在化し, 手術療法で治癒した2例を経験したため報告する. 1例は, 冠動脈形成術後のCT検査で造影剤漏出像を伴う肝損傷が顕在化し, 腹部コンパートメント症候群に陥り緊急開腹手術を施行した. 1例は, V-A ECMO導入後のCT検査で血性腹水...

    DOI 医中誌

  • SB-tube, TEVARで救命した進行食道癌による大動脈食道瘻の1例

    音琴 真也, 大塚 裕之, 姉川 朋行, 財満 康之, 古野 哲慎, 新谷 悠介, 中村 英司, 庄嶋 賢弘, 髙瀬 谷徹, 田山 栄基 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (3), 176-180, 2023-05-15

    ...化学放射線療法(chemoradiotherapy: CRTx)施行後,経過観察中に突然の吐血を認めた.造影CTにて,下行大動脈から食道への造影剤の漏出を認め,大動脈食道瘻(aortoesophageal fistula: AEF)と診断し,緊急胸部大動脈ステントグラフト内挿術(thoracic endovascular aortic repair: TEVAR)を予定したが,手術準備中に大量吐血し心肺停止...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 来院時心肺停止にて救急搬送された患者家族への死別後支援のあり方の検討

    上村 由似, 高橋 恵, 矢部 紘志, 田村 智, 青木 理美, 片岡 祐一, 浅利 靖 日本臨床救急医学会雑誌 26 (2), 71-79, 2023-04-30

    ...<p><b>目的</b>:来院時心肺停止にて救急外来に搬送され,グリーフカードを配付した患者家族がグリーフカードに記載された相談窓口を認識できていたか,また相談窓口として提示する方法は活用しやすいものであるのかを調査し,死別後支援のあり方を検討することを目的とした。<b>方法</b>:来院時心肺停止にて搬送された患者家族を対象に質問紙調査を実施した。...

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  • ベプリジルによる薬剤性QT延長症候群,心室細動をきたした2例

    仁村 明日香, 星野 芳史, 木下 秀則 日本臨床救急医学会雑誌 26 (2), 106-110, 2023-04-30

    ...救急隊接触時心肺停止(無脈性電気活動)であり,一次救命処置のみで自己心拍が再開したが,その後心室頻拍・心室細動を繰り返した。両症例ともベプリジルを定期処方されており,初診時の心電図でQT延長がみられたため薬剤性QT延長症候群が疑われた。高齢者には多剤を定期処方されている患者が多く,薬歴聴取と薬剤起因性の病態を念頭に置くことが重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肺動脈瘻を合併した左冠動脈瘤破裂による心肺停止状態から救命された1例

    藤岡 舞, 伊藤 隆仁, 大坪 諭, 村上 諒典, 橋野 伸, 若原 聡汰, 増澤 佑哉, 須田 秀太郎, 庄司 高裕, 武部 元次郎, 菅原 洋子, 関根 和彦 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (2), 253-256, 2023-03-31

    ...肺動脈瘻に合併した冠動脈瘤破裂において心肺停止状態から救命し得た報告はきわめてまれであるが, 心タンポナーデが急速に進行しない場合や, 迅速に経皮的人工心肺装置の導入および緊急手術が実施された場合は救命できる可能性があると考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • CPR訓練システムによる動作・姿勢の分析検討

    山上, 泰樹, 皆月, 昭則 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 499-500, 2023-02-16

    ...心肺停止という生命の危機を目の当たりにした時、唯一,市民に可能な救命法が心肺蘇生法(以下CPR)であるが、市民が心停止者に対して実施するCPRにおいて、胸骨圧迫時の正確な動作・姿勢の実技教育が確立していないというのが現状である。...

    情報処理学会

  • コカイン中毒疑いにて来院した2症例

    詫間, 章俊, 神尾, 義人, 渡邊, 徹 昭和学士会雑誌 82 (6), 502-506, 2023-01

    ...コカインは米国では中毒死の主要な原因物質の1つだが,日本でコカイン中毒に遭遇する機会は稀であり症例報告もほとんどない.当院で経験した,コカイン中毒疑いにて来院した2症例について報告する.症例1:20歳代男性.心肺停止状態で発見され救急搬送となった.来院時JCS300.トライエージDOAⓇ施行し,コカイン陽性であり,心肺蘇生を施行したが死亡確認となった.症例2:20歳代男性.路上で暴れて倒れていたところを...

    機関リポジトリ

  • 熊本県南部で発生した深層崩壊・土石流

    椋木 俊文, 今薗 淳司, 梅﨑 基考, 山下 隆之 地盤工学会災害調査論文報告集 1 (1), 13-26, 2023

    ...県や地方支庁によると,芦北町の住宅が土砂に飲み込まれ,80代の女性が死亡,2人が心肺停止,4人が行方不明,1人が重体となっている。土砂崩れによる道路の破損や通行止めなどで,熊本県が発表した砂防災害は計3640件となった。本稿では,深層崩壊・土石流,および切土のり面と盛土のり面が連鎖的に崩壊した複合災害についても報告する。...

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  • 非瘢痕子宮の下部側壁に生じた不全子宮破裂の一例

    瀬尾 優太朗, 小寺 千聡, 西村 朗甫, 値賀 正彦, 山口 宗影, 齋藤 文誉, 本原 剛志, 大場 隆, 近藤 英治 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (1), 132-137, 2023

    ...非瘢痕子宮の下部側壁に生じた不全子宮破裂の一例を経験した.症例は32歳の2妊1産女性で,子宮切開の既往はなかった.妊娠39週6日に3,390gの男児を頭位で経腟分娩した.分娩後1時間で臀部痛が出現し,2時間後に外出血が増加したことを契機に頸管裂傷が疑われ当施設へ搬送された.到着時のショックインデックス(SI)は2.0で腹腔内出血は同定されず,輸血の急速投与を行うもバイタルサインの改善は乏しく,一時的に心肺停止...

    DOI 医中誌

  • ステロイドパルスが奏効したクリーゼ発症抗MuSK抗体陽性重症筋無力症の1例

    斉藤 聡志, 若生 翔, 鎌田 隆輔, 秋山 茂雄, 日野 秀嗣 臨床神経学 63 (6), 379-381, 2023

    ...<p>心肺停止で搬送された50歳女性.肺活量を維持できず人工呼吸管理からの離脱が困難だったため気管切開された.入院第17病日に抗MuSK抗体陽性と判明したが,詳細な病歴聴取ができず重症筋無力症(myasthenia gravis,以下MGと略記)と確信することができなかった.患者および家族が血液製剤の使用や単純血漿交換療法の侵襲性に難色を示したため,まずはステロイドパルスを行い経過を追う方針とした....

    DOI Web Site PubMed 参考文献9件

  • 小児救急における骨髄路確保のための骨髄穿刺トレーニングシステム

    鎌滝 智哉, 染谷 真紀, 黒田 知宏, 荒船 龍彦 生体医工学 Annual61 (Abstract), 181_2-181_2, 2023

    ...<p>新生児・乳幼児の心肺停止や迅速なライン確保が必要であるがそれが容易でないような危機的状況において,輸液路の確保のため骨髄へ直接輸液する骨髄路確保が重要な救命手段となる.しかし一度骨髄路確保が試みられた骨への骨髄路の再確保は禁じられており,両側脛骨への穿刺を失敗してしまうと,骨髄路確保が困難となる可能性が高まり,致命的な状況となる.骨髄路確保のための穿刺トレーニング機器は既に市販されているが,穿刺...

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  • 心臓移植後10年目の心臓再手術によるmiracle recovery

    牛島 智基, 園田 拓道, 藤野 剛雄, 橋本 亨, 塩瀬 明 移植 58 (Supplement), s136_1-s136_1, 2023

    ...移植後9年目、徐脈性不整脈を契機に心肺停止となり、心肺蘇生およびECMO管理を要したが、後遺症なく回復した。移植後10年目、心不全は内科的治療抵抗性となり、重度の三尖弁逆流と僧帽弁逆流に対して手術介入する方針とし、生体弁による三尖弁置換術と僧帽弁形成術を行った。また、三尖弁人工弁機能の長期維持と安定したペースメーカー作動の実現のために、経静脈的右室リードを人工弁外を通過させる工夫を行った。...

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  • ドナーコーディネーターとしてのCCU脳死下臓器提供時の役割

    宮島 由佳, 纐纈 一枝, 簗瀬 正伸, 剣持 敬 移植 58 (Supplement), s285_1-s285_1, 2023

    ...【方法】1事例目、肺高血圧症による心肺停止。VA-ECMO使用、離脱後脳死状態となり臓器提供選択肢提示を行い臓器提供となった。2事例目、急性心筋梗塞、ECPELLA離脱後脳死状態となり臓器提供選択肢提示を行い臓器提供となった。また、臓器提供フローを作成し、看護師の役割行動について勉強会を1年に1回実施をした。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後に肺血栓塞栓症による心肺停止から救命しえた一例

    三村 昇, 高本 大路, 苅部 樹里衣, 野口 毅朗, 下木原 航太, 花井 孝宏, 望月 拓, 寺西 淳一, 上村 博司 移植 58 (Supplement), s333_2-s333_2, 2023

    <p>【諸言】一般的に血管操作を伴う手術後は血流鬱滞を生じやすく血栓が形成しやすいとされる。腎移植による血管吻合操作後も血栓傾向となるが移植後の静脈血栓塞栓症に関する検討は少ない。今回、我々は重度のASOにより下肢切断術を施行されたあとに生体腎移植を行い、術後PEからCPAとなったが集学的治療にて治癒しえた一例を経験したので報告する。【症例】症例は両側ASOがあり右大腿部切断術を施行した53歳男…

    DOI 医中誌

  • くも膜下出血に伴うたこつぼ型心筋症に対する大動脈内バルーンポンプ駆動中にコイル塞栓術を行った1例

    和田 誠人, 池田 宏之, 上里 弥波, 黒﨑 義隆, 谷村 麻衣, 髙田 賢介, 紀之定 昌則, 沈 正樹 脳卒中 45 (5), 394-400, 2023

    ...<p>43歳女性.仕事で当院を訪問中に心室細動により心肺停止となったが,直流除細動器により自己心拍は再開した.左室駆出率が30%へと低下していたが,冠動脈に有意狭窄を認めなかった.重度の左室低心機能と急性心不全に対して,右大腿動脈経由で胸部下行大動脈に大動脈内バルーンポンプ(IABP)が挿入されて,補助循環が開始された.頭部CTで破裂脳動脈瘤による重症SAHと診断し,たこつぼ型心筋症に伴う心機能低下...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 結合容量電極を用いた血圧計測における血圧推定法の検討

    岩井 守生, 佐々木 航也, 小林 宏一郎, 本間 尚樹 生体医工学 Annual61 (Abstract), 174_2-174_2, 2023

    ...その原因は様々な疾患が挙げられるが、直接的な原因としては心肺停止もしくは血圧の急激な変動による意識を失うことである。これらの事故は重大な事故につながることが多くニュースには頻繁に取り上げられている。そのため運転時に血圧を連続的かつ長期的に計測する技術が求められている。一般的な血圧計測は接触式であり,運転時の計測を考慮すると非接触であることが望ましい。...

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  • 入院時の胸部CT検査で化学性肺臓炎の所見がなかった塩素ガス中毒による心肺停止の1例

    堀江 勝博, 一二三 亨, 関森 淳, 白崎 加純, 辛 紀宗, 大谷 典生 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 137-139, 2022-12-28

    ...救急隊接触時, 心肺停止状態であり聖路加国際病院に搬送された。覚知から約40分で自己心拍が再開し, 同日36℃で体温管理療法を行う目的で集中治療室に入院した。入院時尿中薬物スクリーニング検査ではバルビツールが陽性であった。入院時の胸部単純CT検査では塩素ガスに特徴的な肺炎像は認めなかったが, 頭部単純CT検査にて皮髄境界不明瞭で, 低酸素脳症を示唆する所見であった。...

    DOI 医中誌

  • 小児の準備物品や薬剤を記載したドクターカー用の小児ファイルの有用性

    竹内 若菜, 松浦 裕司, 櫻谷 眞佐子, 山村 仁 日本臨床救急医学会雑誌 25 (6), 935-941, 2022-12-28

    ...<b>方法</b>:2014年7月〜2021年7月の期間における14歳以下の小児のドクターカー出動症例のうち,気管挿管とアドレナリン投与を要した心肺停止症例を対象とした。小児ファイルの使用の有無で,挿管チューブ挿入長・帰院後のチューブ調整の有無を比較検討した。アドレナリン投与量に関しては,体重が不明な現場での投与量が許容範囲内であったかを検討した。また,同乗看護師に対してアンケート調査を行った。...

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  • 浴槽浴中急死の一主要機序

    前田 貴子, 前田 敏明 心臓 54 (11), 1264-1271, 2022-11-15

    ...</p><p> <b>方法:</b>浴槽内で発生した入浴事故の聞き取り調査を1,772人に行った.心肺停止例と生存例の発見時の状況を調査した.また,生存例における意識消失の頻度ならびに浴槽内事故の発見時生存率を家庭と共同浴場に分けて調べた....

    DOI 医中誌

  • 縊頸後の高度意識障害に対し中心静脈留置型経皮的体温調整システムを用いて体温管理療法を行った1例

    菅谷 一樹, 鈴木 光子, 全田 吏栄, 鈴木 剛, 岩渕 雅洋, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 25 (5), 871-875, 2022-10-31

    ...<p>非心肺停止縊頸患者の神経蘇生における体温管理療法の有効性が証明されていないなかで,体温管理療法を行い,神経学的後遺症を残さなかった症例を経験したので報告する。36歳の男性で,電源コードを用いて定型縊頸した。現場の意識レベルはⅢ-300(JCS)であった。 経過中に心肺停止には至らなかった。入院後よりしだいに体温が上昇し,血管内冷却システムを用いて35.7℃の体温管理療法を36時間実施した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • COVID-19感染入院療養中に心肺停止となり,適切な感染対策により救命した1例

    宮城 孝雅, 槇田 徹, 湧川 林, 勝連 朝史, 平良 良集, 大城 克彦, 宮良 高史, 田場 洋二, 當真 隆 心臓 54 (8), 955-962, 2022-08-15

    ...<p> 症例は49歳男性.SARS-CoV-2陽性となり,宿泊療養施設で心肺停止となり当院へ救急搬送.患者を個室隔離した救急ベッドへ搬入し,医療従事者は感染対策のため個人防護具(PPE)を装着し,接触する人数を制限し速やかに気管内挿管した.カテーテル室を陰圧にして,物品を養生したのちに患者を移動した.経皮的心肺補助(PCPS)導入後に心室細動は停止.冠動脈造影では#7に閉塞を認め治療を行い,TIMI3...

    DOI 医中誌

  • PTGBDチューブの自己抜去後に致命的な腹腔内出血をきたした1例

    甲田 恵, 金子 淳一, 井田 雄也, 山田 健太, 吹田 恭一, 竹下 悠, 髙橋 賢一, 瀧浪 将貴, 辻 敦, 山田 貴教 日本消化器病学会雑誌 119 (8), 776-782, 2022-08-10

    ...<p>症例は92歳女性.総胆管結石性胆管炎,胆石性膵炎に対して経皮経肝胆囊ドレナージ(PTGBD)が施行された.第3病日,せん妄状態の患者によりPTGBDチューブが抜去され,その後心肺停止となり蘇生術を行った.画像検査にて右肝動脈からの腹腔内出血を認め,経カテーテル的動脈塞栓術を行ったが,術後に死亡した.PTGBDチューブの自己抜去後には致命的な出血性偶発症を生じ得るため,注意を要する.</p>...

    DOI 医中誌

  • 急性心筋梗塞に右室血栓からの急性肺塞栓症を合併し死亡した超高齢者の1例

    落合 徹也, 東谷 迪昭, 大越 聡子, 笠巻 凌太, 田谷 侑司, 根本 佳子, 小松 靖, 阿部 憲弘, 椎名 一紀, 近森 大志郎 日本老年医学会雑誌 59 (3), 371-377, 2022-07-25

    ...も考慮し,入院翌日に造影CT検査を施行したが否定的であった.その後の経過は比較的良好.入院第4病日に著明な低酸素血症を認めた.Dダイマーは更に上昇しており,再度造影CT検査を施行したところ,深部静脈に血栓は認めず,肺動脈と右室心尖部に粗大な壁在血栓を認めた.深部静脈血栓症からではなく右室血栓の塞栓症による急性肺塞栓症と診断した.その後抗凝固療法と呼吸不全に対する非侵襲的陽圧換気療法を行うも,早期に心肺停止状態...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献20件

  • <i>Mycobacteroides abscessus</i> complexによる頸髄硬膜外膿瘍のため呼吸停止に至った一例

    安藤 真帆, 清水 綾子, 岸田 帆乃か, 榊原 千紘, 染谷 友紀, 藏前 仁, 中村 清忠, 岡 圭輔 医学検査 71 (3), 599-605, 2022-07-25

    ...救急外来で頸部CT撮影後に心肺停止となり心肺蘇生実施した。頸部CTにて発見された硬膜外占拠性病変により頸髄が圧迫され,呼吸停止に至ったと診断された。本例では神経学的予後不良のため手術や抗菌薬治療に至らなかった。第1病日に原因精査目的に採取した血液培養が第6病日に陽性化し,<i>Mycobacteroides abscessus</i> complexと同定された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • COVID-19流行下において体外循環式心肺蘇生を導入した院外心停止の1例

    久保田 仁美, 間瀬 浩, 曽根 浩元, 武井 洋介, 田代 一真, 倉田 征昭, 辻内 美希, 前田 敦雄, 森 敬善, 小貫 龍也, 佐藤 督忠, 鈴木 洋 心臓 54 (7), 797-802, 2022-07-15

    ...</p><p> 症例は67歳男性,来院時心肺停止で搬送された.救急隊現着時の初期波形は心室細動(ventricular fibrillation;VF),明確なwitnessがあり,bystander CPR(cardiopulmonary resuscitation;CPR)が行われていた.計8回の自動体外式除細動器(automated external defibrillator;AED)が作動...

    DOI 医中誌

  • 35 kg以下の小児に対してS-ICD植込み術を安全に施行し得た2症例

    石井 怜, 細田 順也, 荻野 尭, 田口 有香, 井上 満穂, 成川 雅俊, 志水 利之, 菅谷 憲太, 若宮 卓也, 渡辺 重朗, 中野 裕介, 鉾碕 竜範, 石川 利之 心臓 54 (6), 729-733, 2022-06-15

    ...</p><p> <b>症例</b>:①11歳男児.体重32.8 kg.生来健康.X年4月に心肺停止となり心室細動に対して除細動を行い前医へ搬送.第6病日に当院に転院.精査の結果QT延長症候群あるいは特発性心室細動となった.第24病日にS-ICD植込み術を施行.経過良好で第34病日に退院した....

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  • 院外心肺停止から後遺症なく救命し得た左主幹部冠動脈瘤による急性心筋梗塞;医療連携の重要性

    衣笠 由祐, 手嶋 英樹, 田井 龍太, 今井 龍一郎, 川井 和哉, 井原 則之, 杉本 健太郎, 入江 博之 心臓 54 (6), 722-728, 2022-06-15

    ...<p> 症例は36歳女性.小児期に川崎病の罹患歴があり他院で経過観察されていた.宿泊中のホテルで搬送当日早朝に呼吸困難,全身の痺れを主訴に救急要請.救急隊接触後に心肺停止となり,心肺蘇生が開始された.心室細動(ventricular fibrillation;VF)であり,車内での除細動は無効であった.病院到着後,VFを繰り返す状態であったが心肺停止後53分で自己心拍再開を得られ,緊急冠動脈造影を施行...

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  • 臨床診断に苦慮したものの病理所見からたこつぼ症候群に伴う心破裂と推察することができた1例

    岡田 恒, 寺村 真範, 田中 伸享, 前田 拓哉, 旦 一宏, 市橋 敬, 葛籠 大地, 篠田 明紀良, 藤井 将人, 寺本 智彦 心臓 54 (5), 568-577, 2022-05-15

    ...示唆する所見を認めなかったため経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は施行しなかった.左室造影(LVG)では心尖部下壁~心尖にかけて無収縮を認めていた.数時間後,排便時に悪心・意識レベル低下を認めたのち無脈性電気活動(PEA)となった.心肺蘇生(CPR)を継続しながら経皮的心肺補助法(PCPS)を確立しCAGを施行した.左前下行枝(LAD)末梢側に血栓様所見を認めたが,心停止の原因と考えにくく,心肺停止...

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  • 手術を契機に発症したクリーゼにより診断に至った筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体陽性重症筋無力症の1例

    小嶋 美奈, 小松 聖史, 矢田部 智昭, 幸村 英文, 中村 智之, 西田 修 日本臨床麻酔学会誌 42 (3), 217-221, 2022-05-15

    ...<p>手術を契機に発症したクリーゼにより筋特異的受容体型チロシンキナーゼ(MuSK)抗体陽性重症筋無力症(MG)の診断に至った1例を経験した.60歳代男性.頚椎症性脊髄症と診断されたが,病巣だけでは説明のつかない頚部と体幹の保持困難を認め,歩行障害のため椎弓形成術を施行した.術後11日目に呼吸停止による心肺停止となり,蘇生後にICUに入室した.精査の結果,MuSK抗体が陽性でMGと診断した.免疫グロブリン...

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  • 内科・循環器診療の半世紀弱:変わったこと変わらないこと

    土橋 和文 札幌医学雑誌=The Sapporo Medical Journal 90 (1-6), 23-35, 2022-03-31

    ...K4F4・院外心肺停止の死亡率は、ほぼ100%。診断的冠動脈造影検査の5%は心室細動となり、血管および器質性心疾患のインターベンション治療が産声、心不全にはβ遮断薬と運動療法は絶対禁忌。大動脈瘤と肺梗塞は「病院」に到達しなかった。スタチンは治験段階の未知薬:LDL介入術の模索をしていた。降圧治療手段の概念は確立されていたが、CCB・ACI/ARB など降圧外効果不明だった。...

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  • 肺癌術後にたこつぼ心筋症を発症し突然死した1例

    上村 亮介, 松岡 英仁 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (2), 120-126, 2022-03-15

    ...することが多いとされ,肺癌術後にも経験することがある.一般的には予後は良好であるが,合併症による死亡例も認める.症例は84歳女性.左下葉肺癌に対して胸腔鏡下左下葉切除術と縦隔リンパ節郭清を行った.術後に心電図上ST上昇を認め,血液生化学検査で心筋逸脱酵素の上昇を認めたため虚血性心疾患の可能性を疑った.心臓カテーテル検査を行ったところ冠動脈に有意狭窄は認めず,左室造影でたこつぼ心筋症と診断した.術後5日目に心肺停止状態...

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  • 血漿交換・ステロイド療法に抵抗性を示し微小血栓による多臓器不全を呈した血栓性血小板減少性紫斑病の1 剖検例

    石川 稜恭, 吉岡 知輝, 平賀 潤二, 水野 幸奈, 斉藤 絢恵, 堀 貴洋, 倉田 久嗣, 長井 伸, 山下 依子, 成田 道彦 日本透析医学会雑誌 55 (6), 387-392, 2022

    ...<p>症例は78 歳,男性.202X 年8 月に発熱,倦怠感を主訴に近医を受診し,採血異常にて当院へ紹介となった.来院時血小板減少,溶血性貧血,高度腎障害および意識障害を認めたことから血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)が疑われ,血漿交換とメチルプレドニゾロンパルス療法,血液透析を開始した.初回治療終了後は問題なかったが,同日夜間循環動態が急激に悪化し心肺停止状態となった.蘇生行為により心拍再開,挿管人工呼吸器管理...

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  • 全身麻酔下での破裂脳動脈瘤コイル塞栓術におけるサンステートの術中体温保持効果の検討

    加藤 美奈子, 浅井 琢美, 荻 紗綾, 杉本 学, 荒木 悠里, 高橋 立夫, 須崎 法幸 脳血管内治療 7 (2), 57-61, 2022

    ...【方法】2017年5月から2018年6月の期間に,全身麻酔下で緊急コイル塞栓術を受けた患者50名のうち,来院時心肺停止,入室前38.0°C以上の発熱例,来院から24時間以降に治療を開始した例を除いた33名を対象とした.サンステートを導入前後で2群(導入前=A群,後=B群)に分け,BMI, 血管撮影室入室時体温,退室時体温,治療時間について比較検討した....

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  • 神経集中治療に関する現状調査

    日本集中治療医学会神経集中治療委員会 日本集中治療医学会雑誌 29 (1), 55-60, 2022-01-01

    ...最も興味のある分野は「心肺停止蘇生後」であり,最も苦手な分野は「神経筋疾患」であった。神経集中治療委員会に最も望むこととして約半数が「ガイドライン作成」と回答した。...

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  • 計画的硬膜外麻酔下無痛分娩中の心肺停止に対して死戦期帝王切開術を実施した1例

    水野 友香子, 上林 翔大, 安田 美樹, 増田 望穂, 安堂 有希子, 佐藤 浩, 田口 奈緒, 廣瀬 雅哉 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 176-180, 2022

    ...<p> 死戦期帝王切開術(PMCD)は心肺停止(CPA)妊婦の蘇生を助ける手段であり,CPA後速やかなPMCDの施行が母体予後を改善すると考えられている.計画的硬膜外麻酔下無痛分娩中にCPAとなり当院へ搬送されPMCDを施行し,母児とも救命し得たので報告する.症例は34歳の初産婦,妊娠経過は順調であった.既往歴,アレルギー歴に特記すべき事項はなかった.妊娠39週2日に計画無痛分娩のため硬膜外麻酔下で...

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  • 溺水による心肺停止に対する脳低温療法:良好な転帰を得た乳児の1例

    小畑 仁司, 川上 真樹子 脳死・脳蘇生 34 (2), 95-100, 2022

    症例は9カ月女児。母親が風呂場の浴槽に浮かんでいる患児を発見し,心肺蘇生を実施した。救急隊到着時の初期波形は心静止,覚知から15分後の救急搬入時も心静止で,瞳孔は両側5mmで対光反射消失,体温36.4℃であった。蘇生処置により来院から16分後に自己心拍が再開,心停止時間は38〜83分と推測された。溶血を認め,血液データは乳酸21.9mmol/L,BE-18.9,K …

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  • 悪性症候群を背景として心停止に至り, その後再発によって長期間の加療を要した1例

    柳澤 薫, 前田 敦雄, 柿 佑樹, 高安 弘美, 中島 靖浩, 佐々木 純, 土肥 謙二, 林 宗貴 日本救命医療学会雑誌 36 (0), 10-13, 2022

    ...第3病日に急激に心機能低下を認め, 経皮的心肺補助装置 (以下V-A ECMO) の導入準備中に心肺停止に至った. その後, 徐々に全身状態は改善し, 第8病日にV-A ECMOを離脱し, 第13病日からダントロレンナトリウムの減量を開始した. しかし, 第17病日に38℃の発熱と筋逸脱酵素上昇を認め, 悪性症候群の再燃と判断した....

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  • 視覚障がい者向けの一次救命処置支援アプリケーション開発の試み

    谷 賢太朗, 神藏 貴久, 前田 義信 生体医工学 Annual60 (Abstract), 252_1-252_1, 2022

    ...<p>心肺蘇生法を含む一次救命処置は、心肺停止患者の予後に大きく影響する重要な治療法といえる。しかし一次救命処置を学ぶ場は多くないため、緊急時に実際に一次救命処置を実施できる人は少ない。そのため一次救命処置を学ぶ手段を増やすことは重要であり、その一つとしてスマートフォンなどで実行できる一次救命処置の学習、支援アプリケーションの普及が考えられる。...

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  • ER型救急におけるハイブリッドERシステム導入の経緯とその意義

    北川 喜己, 萩原 康友, 小川 健一朗, 水谷 文俊, 船曵 知弘 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 133-139, 2022

    ...ハイブリッドERシステムは,重症外傷や脳梗塞,CPA(cardiopulmonary arrest,心肺停止)治療はもとより整形外科疾患をはじめ透視とCT検査を併用する多くの救急疾患の診断治療に有用であり,今後はER型救急施設への普及が望まれる。...

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  • 心肺停止の蘇生後に腸閉塞で発症したサイトメガロウイルス小腸炎の1例

    森 泰木, 藤田 昌久, 石川 文彦, 新田 宙, 釜田 茂幸, 伊藤 博 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1747-1751, 2022

    ...腸炎と診断し,ガンシクロビルの投与を開始した.術後より続いていた下痢が速やかに改善し,第40病日に退院した.背景に免疫機能異常のない重症患者に対するCMV感染に対する明確な治療方針や感染予防法は定まっていないが,本症例のように心肺停止後の重症患者がCMV腸炎による腸閉塞をきたし手術を要することがあり,本症の発症を十分留意する必要がある....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 結合容量電極を用いた呼吸・血圧同時計測技術の開発

    岩井 守生, 佐々木 航也, 小林 宏一郎, 本間 尚樹, 佐藤 敦 生体医工学 Annual60 (Abstract), 172_1-172_1, 2022

    ...その原因は様々な疾患が挙げられるが、直接的な原因としては心肺停止もしくは血圧の急激な変動による意識を失うことである。これらの事故は重大な事故につながることが多くニュースには頻繁に取り上げられている。そのため運転時に呼吸・血圧を連続的かつ長期的に計測する技術が求められている。一般的な呼吸・血圧計測は接触式であり,運転時の計測を考慮すると非接触であることが望ましい。...

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  • 結合容量電極を用いた心臓動態波計測における計測位置の最適化

    岩井 守生, 佐々木 航也, 小林 宏一郎, 本間 尚樹, 佐藤 敦 生体医工学 Annual60 (Abstract), 172_2-172_2, 2022

    ...その原因は様々な疾患が挙げられるが、直接的な原因としては心肺停止もしくは血圧の急激な変動による意識障害を起こすことである。このような事故を減らすため、運転者の呼吸・血圧を連続的かつ長期的に計測する技術が求められている。そこで我々は、結合容量電極を用いた非接触呼吸・血圧計測を提案している。結合容量電極の計測精度は対象との距離によって大きく変動することを先行研究により分かっている。...

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  • 胸骨圧迫による肝損傷に対するECMO下damage control surgeryの1例

    和田 大和, 高須 惟人, 永嶋 太, 小林 誠人 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 127-132, 2022

    ...目撃ありの心肺停止にて救急要請され,難治性の心室細動で公立豊岡病院但馬救命救急センターに搬送された。体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation;ECMO)による体外循環式心肺蘇生(extracorporeal cardiopulmonary resuscitation;ECPR)が導入された。...

    DOI 医中誌

  • 高齢者abdominal emergency general surgeryのfailure to rescue

    三宅 亮, 奥川 郁, 山下 さくら, 梅田 滉弥, 久保 佑樹, 松岡 俊, 香川 正樹, 松山 純子, 古城 都 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 76-80, 2022

    ...FTRの有意なリスク因子は「年齢≧80歳」「Charlson Comorbidity Index≧4」「発生合併症2つ以上」「合併症発見時心肺停止」「合併症発生後集中治療管理」であった。併存疾患が多い高齢者はFTR率が高く,またFTR減少に向けて早期発見や集中治療管理の重要性が示唆された。...

    DOI 医中誌

  • 救命センターまでの遠距離長時間の転院搬送に難渋した急性心筋梗塞の重症3症例

    佐藤 誠 日本農村医学会雑誌 70 (5), 498-503, 2022

    ...症例2は搬送中に心室性不整脈による心肺停止を繰り返した症例。症例3は高度の肺水腫・低酸素血症を合併し用手的陽圧換気補助が必要であった症例。いずれも90分以上を要する遠距離長時間搬送においては,搬送中死亡もあり得る重症例であった。STEMIの死亡率減少のためには,医療資源に乏しい初期対応施設での困難な状況を理解し,安全な転院搬送も含め地域全体で診療体制を補強していくことが重要である。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 本態性血小板血症に対する抗血栓療法中に発症した特発性食道粘膜下血腫

    岸 洋佑, 青田 泰雄, 堀江 義政, 須藤 ありさ, 森山 充, 岡部 雅弘, 井口 豊崇, 横内 幸, 後藤 明彦, 前谷 容 臨床血液 63 (4), 265-270, 2022

    ...Aspirin中止と保存的な治療で特発性食道粘膜下血腫は順調に改善したが,入院9日目に病棟で心肺停止により死亡した。病理解剖の結果,死因は肺血栓塞栓症と判明した。本例は,特発性食道粘膜下血腫を合併した骨髄増殖性腫瘍(MPN)の本邦における初めての報告例と考えられた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経気管切開孔アプローチにて気道異物を摘出した乳児例

    小原 隆史, 永芳 真理子, 余湖 直紀, 水足 佐知子, 武藤 雄一郎, 浅井 栄敏, 平井 克樹 人工呼吸 39 (1), 63-67, 2022

    ...みかんを食べた直後に心肺停止となり当院に搬送された。気管挿管、アドレナリン投与により心拍再開。胸部CTで左主気管支に異物を認め、果実や薄皮による気管閉塞を疑ったが、呼吸状態は安定しており、心停止後の集中治療を優先した。第2病日、左肺の無気肺を認め、第3病日には突発的な酸素化と一回換気量の低下が出現した。...

    DOI 医中誌

  • 出産当夜に発症し腸管大量切除によって救命した中腸軸捻の1例

    佃 和樹, 織田 福一郎, 千葉 哲磨, 林 美貴子, 野口 典男, 井石 秀明 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 717-721, 2022

    ...<p>症例は33歳,女性.出産18時間後の深夜に急激な心窩部痛が出現し,その後胆汁性嘔吐も認めた.疼痛処置を行ったものの痛みは次第に増強し,発症6時間後の翌早朝にはショック状態となった.さらに,緊急CT施行直後に心肺停止状態となったが,救命処置にて心拍の再開が得られた.CTでは怒張した上腸間膜静脈を軸とするwhirl signと腸管の著明な拡張が認められた.直ちに緊急開腹術を行い,術中所見にて腸回転異常症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • コカイン中毒疑いにて来院した2症例

    詫間 章俊, 神尾 義人, 渡邊 徹 昭和学士会雑誌 82 (6), 502-506, 2022

    ...コカインは米国では中毒死の主要な原因物質の1つだが,日本でコカイン中毒に遭遇する機会は稀であり症例報告もほとんどない.当院で経験した,コカイン中毒疑いにて来院した2症例について報告する.症例1:20歳代男性.心肺停止状態で発見され救急搬送となった.来院時JCS300.トライエージDOA<sup>Ⓡ</sup>施行し,コカイン陽性であり,心肺蘇生を施行したが死亡確認となった.症例2:20歳代男性.路上...

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  • 当科における腎灌流保存4例の経験

    會田 直弘, 伊藤 泰平, 栗原 啓, 剣持 敬 移植 57 (Supplement), s182_2-s182_2, 2022

    ...</p><p> 2021年末までに当科では4例に機械灌流を施行した.4例はいずれも脳死ドナーからの膵腎同時移植例であった.ドナーは40代後半-50歳代で,3例は心肺停止あり,1例は摘出時のCreが2.7mg/dlと高値でマージナルドナーと判断した.レシピエントは40-60歳代で2例が再移植症例であった.総阻血時間は482-938分で当科の膵腎移植例平均647.5±126.8分と同等であった.4例すべて...

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  • 心肺蘇生時の胸骨圧迫が誘因として示唆された急性大動脈解離の1例

    鈴木 博, 前原 潤一, 中山 美里, 尾﨑 諒吏, 泊 翔平, 中山 雄二朗, 杉山 眞一, 具嶋 泰弘 日本臨床救急医学会雑誌 24 (5), 722-725, 2021-10-31

    ...肺炎を契機とした慢性閉塞性肺疾患の急性増悪により心肺停止となったと考えられたが,心肺蘇生により自己心拍再開しICU管理を行った。心拍再開直後に撮像した造影CT画像では認めていなかった偽腔閉塞型Stratford B型大動脈解離を第4病日のフォローCTで確認し,蘇生処置の胸骨圧迫がその誘因となった可能性があると考えられた。...

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  • Rapid response carで搬送された重症小児患者の6年間の実績

    石原 唯史, 井上 樹里, 村田 健介, 杉中 見和, 松田 繁, 岡本 健, 田中 裕 日本臨床救急医学会雑誌 24 (5), 691-695, 2021-10-31

    ...院外心肺停止症例は13例(6.9%)に出動し,そのうち7例は自己心拍再開,4例が生存退院となった。<b>結論</b>:RRCによる病院前診療は重症小児患者の救命に対して,一定の効果を示せている。 </p>...

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  • 作業中の電撃傷による心室細動の1救命例

    川井 洋輔, 小川 理, 廣瀬 保夫 日本臨床救急医学会雑誌 24 (5), 739-742, 2021-10-31

    ...今回われわれは,電気工事中に6万ボルトの電撃傷で心肺停止となったが,救命の連鎖により良好な経過をたどった症例を経験した。受傷現場での早期除細動が良好な転帰に寄与したが,現場にはAEDがなく不良な転帰となった可能性がある。電気工事現場におけるAED設置や事業所での一次救命処置講習を普及していく必要がある。 </p>...

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  • 肺血栓塞栓症により心肺停止をきたした膝窩静脈静脈性血管瘤の1手術例

    藤井 弘敦, 福田 智, 奈良原 裕, 村田 升, 尾頭 厚 日本血管外科学会雑誌 30 (5), 303-306, 2021-10-25

    ...<p>静脈性血管瘤は頭部や下肢に見られ,大部分は無症状である.しかし,膝窩静脈静脈性血管瘤は致死的な肺血栓塞栓症の原因となるが,その症例報告は少ない.症例は既往のない21歳女性,自宅で意識消失し救急車で搬送された.精査で肺血栓塞栓症と診断された.心肺停止になったが心肺蘇生を行い自己心拍再開,同時に血栓溶解療法を行い一命を取り留めた.下肢造影CTで左膝窩静脈の内腔に血栓を伴う25 mm大の紡錘状の静脈性血管瘤...

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  • 画像診断と気管支鏡所見が不一致であった声門下囊胞の1例

    永井 太一朗, 大西 峻, 連 利博, 武藤 充, 矢野 圭輔, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 加治 建, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (6), 976-980, 2021-10-20

    ...<p>声門下囊胞は比較的稀な疾患である.症例は在胎28週,1,202 gで出生した男児.出生後5日間挿管された.1歳2か月時に上気道炎,クループ症状から呼吸状態が増悪し前医に救急搬送され,心肺停止の状態となったが蘇生された.軟性気管支鏡検査では声門下腔右壁の軽度膨隆のみで,患児が呈した重篤な気道閉塞症状とは乖離しており,経過観察とされた.その後クループ症状が頻回となり,3歳で当科紹介受診となった.造影...

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  • 入浴中に突然死した両室ペーシング機能付き植込み型除細動器植込み後の1例

    山科 順裕, 八木 哲夫, 石田 明彦, 三引 義明, 佐藤 英二, 青木 恒介 心臓 53 (10), 1070-1074, 2021-10-15

    ...のためにVVI型ペースメーカーの植込みがなされた.78歳時に右室ペーシング依存による心機能低下(LVEF=35%)と心不全傾向を生じたため両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)へのアップグレードを実施された.その後心機能の改善(LVEF=65%)を認め,心不全による再入院および除細動器作動はなかった.日常生活動作は自立し安定して経過していたが,X年11月中旬に1人で入浴中に浴槽内において心肺停止状態...

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  • Bathing-related emergency department visits at a single hospital

    瀧波 慶和, 仁科 雅良 蘇生 40 (2), 58-63, 2021-09-29

    ...また浴槽内で顔面が水に浸かっていた症例で心肺停止(CPA)が多かった。入浴中の急変症例の特徴として,一過性の意識障害がほとんどで,飲酒・頭蓋内出血は少なく,心疾患は稀であった。入浴の注意点を啓発することが急変予防に重要である。</p>...

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  • 心肺停止による意識障害中に誤嚥した気道異物の1例

    藤原 綾子, 高見 康二, 安藤 性實, 木村 剛, 宮本 智, 小河原 光正, 井上 敦夫, 栗山 啓子 気管支学 43 (5), 464-467, 2021-09-25

    ...</b>50歳代,男性.急性心筋梗塞による心肺停止状態で当院に搬送.蘇生および経皮的冠動脈形成術後,誤嚥性肺炎遷延のために撮影された胸部CTで気道異物を疑われ呼吸器外科紹介.軟性気管支鏡で右主気管支に部分床義歯を確認し,スネア鉗子で除去し得た.<b>結論....

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  • 全身麻酔下手術後に悪性症候群を発症した多量飲酒習慣を有する腰部脊柱管狭窄症の1例

    江畑 美生, 木村 利恵, 甲田 賢一郎, 木村 悠香, 鵜澤 將, 北村 享之 日本臨床麻酔学会誌 41 (5), 485-491, 2021-09-15

    ...<p>重症化するまで診断を確定できず治療開始が遅延した悪性症候群を経験した.多量飲酒習慣を有する60歳男性.脊椎後方固定術の術後第1病日(1-POD)に不穏となり,術後せん妄やアルコール離脱せん妄と考えハロペリドールを投与したが,意識障害は増悪し,発熱・発汗・筋硬直・CK高値を認めた.2-PODに心肺停止し,心肺蘇生を行った.CK異常上昇と肝・腎機能障害から悪性症候群と診断し,ダントロレン投与と人工透析...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 胃全摘術3日後の心肺停止に至る急性肺血栓塞栓症に対し経皮的心肺補助装置および外科的血栓除去術により救命しえた1例

    坂野 悠, 西川 和宏, 浜川 卓也, 宮﨑 葉月, 三代 雅明, 高橋 佑典, 三宅 正和, 宮本 敦史, 加藤 健志, 斎藤 哲也, 小島 将裕, 森 清, 平尾 素宏 日本消化器外科学会雑誌 54 (9), 587-594, 2021-09-01

    ...3日目であることから,術後の出血リスクを考慮し血栓溶解療法ではなく外科的血栓除去術を施行した.血栓摘除直後より血行動態および酸素化の改善を認めた.術後の経過中に肺膿瘍を合併し入院が長期化したが,神経学的な後遺症は認めず,血栓除去術後52日目に自宅退院した.胃癌術後に心肺停止に至る急性肺血栓塞栓症を発症し,PCPSによる早期心肺蘇生および外科的血栓除去術により救命しえた症例を経験したため報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 救急救命士の静脈路確保成否因子に基づく講習会の効果

    中村 秀明, 阪本 奈美子, 染谷 康子, 矢島 務, 刈間 理介, 鈴木 宏昌 日本臨床救急医学会雑誌 24 (4), 505-512, 2021-08-31

    <p><b>目的</b>:静脈路確保成否因子に沿った講習会の教育効果を明らかにすること。<b>方法</b>:BANDOメディカルコントロール協議会において,2018年8月1日〜2019年10月31日までの15カ月間のうち静脈路確保が実施された688症例を本研究の対象とした。講習会では,成否因子に基づき血管透過モデルを自作し,静脈の走行をイメージさせる教育を行った。その後,講習会前後に分類し静脈路…

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  • 高度肥満症例における気管切開術の経験

    田所 宏章, 福田 裕次郎, 三宅 宏徳, 原 浩貴 日本気管食道科学会会報 72 (4), 217-222, 2021-08-10

    ...心肺停止後の蘇生後脳症に伴い挿管管理をされている。長期気道管理を要するため気管切開術に関して当科へ紹介され脂肪切除術を併用した気管開窓術を施行した。輪状軟骨下端を底部とする両側胸鎖乳突筋の前縁までの横切開に胸骨突起までの縦切開を加えたT字の皮切ラインを設定した。定型的な中気管切開に準じて甲状腺を左右にsplitし気管前壁を広く露出させた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 心肺停止蘇生後の重症虚血性心疾患に IMPELLA CP<sup>®</sup>,低体温療法が有効であった1例

    押領司 篤宣, 古野 哲慎, 高木 数実, 朔 浩介, 菊先 聖, 財満 康之, 庄嶋 賢弘, 高瀬 谷徹, 有永 康一, 田山 栄基 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (4), 256-260, 2021-07-15

    ...<p>症例は67歳の男性,仕事中に心肺停止(Cardiopulmonary arrest : CPA)となり当院に搬送された.心肺停止蘇生後,冠動脈造影検査にて3枝病変を認めた.冠血行再建の適応があると判断されたが,神経学的予後が不明のためIMPELLA CP<sup>®</sup>を留置した後に低体温療法を含めた全身管理を行った.24時間後に復温を開始し,従命可能で,四肢麻痺がないことを確認できたため...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 診断に苦慮した全身性肥満細胞症の1例

    坂本 沙有梨, 柿沢 圭亮, 伊東 侑治郎, 永田 泰之, 高橋 義明, 斎藤 岳児, 吉野 篤人, 松下 明生, 佐々木 茂和, 沖 隆, 須田 隆文 日本内科学会雑誌 110 (7), 1467-1474, 2021-07-10

    ...<p>47歳,ブラジル国籍の男性.突然の心肺停止で当院へ救急搬送された.自己心拍再開後,救急外来で原因を検索したが,不明であった.入院後,誘引なくアナフィラキシー症状を呈し,再び心肺停止に至るも救命し得た.原因検索を行っていくうえで,血清トリプターゼの著明高値,骨髄での肥満細胞の浸潤を認め,全身性肥満細胞症の診断に至った.全身性肥満細胞症は非常に稀な疾患であり,診断に苦慮した症例であった.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 運転中の心臓突然死に対する法医解剖例の検討

    東條 美紗, 竹田 有沙, 高相 真鈴, 中村 磨美, 一杉 正仁 日本交通科学学会誌 21 (1), 40-46, 2021-06-30

    ...自動車運転中の心原性心肺停止例では、発生直後にバイスタンダーによる救命措置が積極的に行われれば、死者の低減につながると考える。高齢運転者が増えつつあるなかで、運転中に体調変化をきたした運転者自身を救命する対策および体調変化後の事故発生を防ぐ対策の両者が求められると考えられた。本検討結果は、今後の自動車運転者の予後を改善するうえで有用と考える。...

    DOI

  • 死後CTおよび剖検を施行した<i>Clostridium septicum</i>による電撃型非外傷性ガス壊疽の1例

    宮城島 大輔, 種本 理那, 小暮 禎祥, 鈴木 宏將, 杉村 薫, 井上 将法, 久保田 教生, 中川 彰彦, 菊池 保治, 篠崎 正美 日本内科学会雑誌 110 (6), 1155-1162, 2021-06-10

    ...<p>70歳,男性.腹痛,血便にて救急外来を受診.CT(computed tomography)では直腸壁肥厚を認め,S状結腸鏡では上部直腸に潰瘍を認めた.入院24時間後に心肺停止の状態で発見された.死後CTと剖検にて直腸周囲のガス壊疽,産生された大量のガスによるガス塞栓と診断された.直腸生検培養,剖検での肝組織培養から<i>Clostridium septicum</i>(<i>C. septicum...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 潰瘍性大腸炎を背景とした急性心筋梗塞発症を契機に診断に至った上行大動脈内血栓症の1例

    池端 幸起, 橋詰 賢一, 中神 理恵子, 高木 秀暢, 松岡 義, 金山 拓亮, 大野 昌利, 橋本 崇, 原田 大暉, 志水 秀行 心臓 53 (5), 491-496, 2021-05-15

    ...<p> 症例は49歳女性.潰瘍性大腸炎に対して内科的入院加療中に,突然の意識消失を認め,心肺停止となった.蘇生中難治性心室細動を認め,経皮的心肺補助装置を装着.冠動脈造影上,左冠動脈入口部の血栓塞栓を認め,急性心筋梗塞の診断で同日緊急経皮的冠動脈形成術を施行した.治療後心機能問題なく,2日後に経皮的心肺補助装置抜去可能であったが,経食道心臓超音波検査上,上行大動脈から左冠動脈主幹部に連続する帯状の血栓...

    DOI 医中誌

  • 偽性アルドステロン症による難治性心室細動を呈した1例

    小野 大樹, 安藤 祐, 山田 雄大, 田邉 弦, 鈴木 圭太, 山浦 誠, 井戸 貴久, 髙橋 茂清, 青山 琢磨 心臓 53 (5), 469-474, 2021-05-15

    ...<p> 患者は43歳の男性.生来健康であったが,来院1週間ほど前に転倒し,その後より歩行困難となったため,他院の救急外来を受診した.救急外来からの帰宅途中に心肺停止状態となり,電気的除細動が行われて自己心拍が再開した後に当院へ紹介された.当院到着時より全身性痙攣がみられたため,人工呼吸器管理を要した.緊急冠動脈造影検査では有意な冠動脈病変を認めなかった.血液検査では血清K値2.4 mEq/Lと低値であり...

    DOI 医中誌

  • 帝王切開術翌日に心肺停止となったが, 集学的治療により救命し得た重症急性肺塞栓症の1例

    中島 充貴, 櫻木 悟, 河口 達登, 斎藤 宇亮, 飯田 倫公, 山田 隆史, 小出 祐嗣, 和田 匡史, 川本 健治, 田中屋 真智子, 片山 祐介 心臓 53 (5), 499-504, 2021-05-15

    ...<p> 25歳女性.第3子の帝王切開翌日に心肺停止となり当院に搬送.造影CT検査にて両側肺動脈主幹部に造影欠損像を認め,重症急性肺塞栓症と診断した.経皮的人工心肺補助法を導入し,引き続き血栓溶解療法および血栓除去術を行った.その後,血行動態は改善し,第3病日に経皮的人工心肺補助法から離脱した.しかし,帝王切開時の創部から腹腔内・骨盤内出血が持続し,巨大血腫を形成した.血腫の尿管圧迫による腎後性腎不全...

    DOI 医中誌

  • 閉塞性大腸炎による初診時心肺停止をきたした中年者直腸癌の1例

    大塚 恭寛 日本腹部救急医学会雑誌 41 (3), 191-194, 2021-03-31

    ...目撃のない心肺停止状態にあり,ただちに心肺蘇生を開始。初期心電図波形は心静止で,二次救命処置により自己心拍再開。蘇生後の各種検査の結果,進行直腸癌に伴う閉塞性大腸炎・敗血症性ショックと診断。ICUに入室し,機械的人工呼吸管理・大量輸液蘇生・カテコラミン投与・抗菌薬投与・体温管理療法を含む集中治療を施行しつつ,大腸内視鏡下に経肛門イレウス管を挿入し,腸管洗浄を施行。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 児童の一次救命処置(Basic Life Support)の理解度と胸骨圧迫スキルの評価についての検討

    灘 英世, 岩下 瑶 人間健康学研究 : Journal for the study of health and well-being 14 73-81, 2021-03-31

    ...本稿では、心肺停止傷病者の社会復帰率向上のために、学校教育での一次救命処置教育の導入の可能性を見出す目的で、児童を対象に一次救命処置についての授業を実施し、実施後の思考変化と実技実施能力について検討した。その結果、道徳的な知識や「命の教育」の必要性については肯定的で、授業前から備わっていたことが示唆され、一次救命処置教育についても良好な思考の向上が顕著に確認できた。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件

  • ジフェンヒドラミン中毒により心肺停止をきたした1例

    鈴木 恵輔, 加藤 晶人, 光本 (貝崎) 明日香, 沼澤 聡, 杉田 栄樹, 中村 元保, 香月 姿乃, 井上 元, 柿 佑樹, 中島 靖浩, 前田 敦雄, 森川 健太郎, 土肥 謙二 日本救急医学会関東地方会雑誌 42 (2), 35-38, 2021-03-31

    ...今回, 市販の抗ヒスタミン薬の大量服薬により心肺停止に至った症例を経験したので報告する。17歳女性。公園内で倒れているところを通行人が発見し救急要請。ジフェンヒドラミン12,000mg内服したと推定され, 救急隊現着時には心肺停止状態であった。当院救命救急センター来院時も心肺停止状態であり蘇生することはできず永眠となった。...

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  • 救命救急センターに心肺停止で搬送された患者家族への看護についての文献検討

    渡邊, 佳奈, 村上, 千秋, 茂木, 英美子, 川久保, 和子, 佐藤, 栄子, 青山, みどり 看護学研究紀要 9 (1), 45-54, 2021-03

    ...【目的】今後の研究の示唆を得ることを目的に,救命救急センターに心肺停止で搬 送された患者家族の看護について文献検討を行った。 【方法】医中誌Web 版を使用し,キーワード検索を行った。心肺停止で搬送され た患者家族の看護が,記載されている文献を対象条件とした。 【結果】対象文献は,5件であった。...

    機関リポジトリ

  • 病院前体外循環式心肺蘇生法(ECPR)に成功した心原性心停止の1例

    後村 拓眞, 今 明秀, 横森 良平, 野田頭 達也, 今野 慎吾, 近藤 英史, 田中 航, 伊沢 朋美 日本臨床救急医学会雑誌 24 (1), 65-70, 2021-02-28

    ...職場で作業中,胸部不快感を自覚後に卒倒し,心肺停止状態となり救急要請された。Bystander cardiopulmonary resuscitation(CPR)が施行され,automated external defibrillator(AED)が2回作動したが,救急隊が接触した際の初期波形はventricular fibrillation(VF)であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 発作性交感神経機能亢進を合併した唾液分泌過多に対し, アトロピン硫酸塩が著効した重症心身障害児の1例

    堀田 阿紀, 下村 英毅, 中山 栗太, 寺崎 英佑, 徳永 沙知, 牟禮 慎子, 田中 靖彦, 皆川 京子, 竹島 泰弘 脳と発達 53 (1), 39-43, 2021

    ...生後10か月時に唾液分泌過多と注入不良による脱水症で心肺停止をきたした. 以降, 唾液分泌過多が増悪し, あわせて高体温, 頻脈, 筋緊張亢進などの交感神経機能亢進症状が発作的に出現した. 唾液分泌量の測定で増加を認め, 真性唾液分泌過多と診断した. 心肺停止によりPSHが発症し, PSHにより惹起された真性唾液分泌過多と考え, ロートエキス内服, スコポラミン軟膏塗布を行うも無効であった....

    DOI 医中誌

  • サブマリン現象により回腸穿孔をきたした症例

    近藤 弘基, 井上 郁, 赤坂 喜久, 市岡 宏顕, 坂東 李紗, 池谷 博 日本交通科学学会誌 20 (2), 18-22, 2021

    ...2日目の朝食後、複数回嘔吐し心肺停止に至った。医療機関に搬送されるも死亡が確認された。その後の剖検で、体表には右頸部から左腋窩にかけてと、両側腸骨稜の高さにシートベルト痕と皮下のデコルマンがみられており、開腹の際には同部直下の回腸穿孔およびそれに起因すると考えられる腹膜炎が観察された。以上の結果からサブマリン現象に起因する回腸の圧迫および穿孔が疑われた。...

    DOI 医中誌

  • 重症心身障害児(者)施設における救急訓練 IJLS(Immediate 重心’s Life Support)

    星出 龍志 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 210-210, 2021

    ...実際の訓練は3つの想定シナリオ1)心肺停止、2)気管切開患者(カニューレフリー)のチアノーゼ、3)誤嚥を用意して行う。訓練は看護師、支援員の区別なく行い、平均3回の訓練で適切な動きができるようになることが多い。訓練の指導者は毎年交替しこれも看護師、支援員の区別なく担当している。 当園での経験から今回紹介する救急訓練を実践することで重症児(者)施設での急変時の対応は格段に改善されると考える。...

    DOI 医中誌

  • 皮質下出血発症後短時間で生じたとおもわれた致死的胸部大動脈解離の1例

    高木 悠輝, 堤 佐斗志, 寺本 紳一郎, 野中 宣秀, 大倉 英浩, 鈴木 隆元, 石井 尚登 NEUROSURGICAL EMERGENCY 26 (2), 184-188, 2021

    ...<p> 既往に高血圧がある51歳男性.起床後からの左半身脱力と構音障害を主訴に同日当院救急搬送となった.診察時血圧高値,左片麻痺,構語障害を示し不穏状態であった.採血上はD‒dimerが上昇していた.頭部CT上右前頭葉にmass effectが小さな最大径38×34 mm大の皮質下出血を認めた.頭部単純CT施行後から胸痛の訴えあり,直後に心肺停止となった.速やかに心肺蘇生を開始,直後の胸部X‒p上心胸郭比...

    DOI Web Site 医中誌

  • 重症児者における新型コロナウイルスワクチン接種後の安全性に関する調査研究 中間報告

    遠藤 尚宏 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 208-208, 2021

    ...内訳は死亡が2例で、1例は接種前から両側胸水あり、栄養状態不良であったが、初回接種後12日目に心肺停止状態で見つかり、心肺蘇生を試みるも亡くなられた。もう1例はイレウスの既往があり、初回接種後4日目で腹満と嘔吐があり、イレウス、消化管穿孔と診断され、60日目に亡くなられた。その他、腎盂腎炎からの敗血症1例、急性胆嚢炎1例、過緊張と頻脈持続、発熱があり、輸液と鎮静剤投与を要した1例であった。...

    DOI

  • 在宅呼吸管理を主体として気管カニューレ管理、合併症について

    小篠 史郎 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 222-222, 2021

    ...例えば自発呼吸がなく抜管時は数分で心肺停止になると見込まれる場合は「ただちに再挿入する」が正しいアセスメントである。他に、気管孔の大きさが十分に大きく、自発呼吸もあり、気管軟化症もない場合は「必ずしもただちに再挿入の必要はない」が正しいアセスメントとなる。病棟、自宅、保育園・学校、など計画外抜管が起きた場所も加味して対処法を事前検討しておく。...

    DOI 医中誌

  • 帝王切開術後に肺塞栓症を発症した子宮筋腫合併妊婦の1例

    庄 隆成, 前田 隆嗣, 戸田 薫, 切原 奈美, 谷口 博子, 上塘 正人 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (1), 129-134, 2021

    ...</p><p> 症例は36歳初産婦で,約14cmの巨大子宮筋腫合併妊娠のため当科へ外来紹介となった.妊娠40週5日分娩停止で緊急帝王切開術を行った.術後1日目,初回歩行時に心肺停止となり,胸骨圧迫を実施した.肺塞栓症を強く疑い,気管挿管,VA-ECMO(PCPS)を装着した.造影CTで肺塞栓症と診断した.骨盤内静脈に血栓は認めなかったが,子宮による下大静脈の圧排所見を認めた.集中治療を行い,術後34...

    DOI 医中誌

  • ビデオ映像を活用した来院時心肺停止患者に対する看護師の行動分析

    藤後 秀輔, 下司 映一, 安部 聡子, 福地本 晴美, 田中 伸, 熊沢 真弓, 椿 美智博 昭和学士会雑誌 81 (3), 218-228, 2021

    ...救命救急センターの看護師の業務内容をビデオ映像で分析し,初療経験3年以上の「ベテラン」と初療経験3年未満の「ビギナー」の行動の比較により,初療教育のあり方を明らかにする.A大学病院の救命救急センターで来院時心肺停止(CPA)症例を担当し,研究の同意が得られた看護師8名(ベテラン:4名,ビギナー:4名).患者入室から30分間の監視カメラ映像を分析対象とし,30分間を15秒間隔の120ポイントの看護師の...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 上気道閉塞を来した下咽頭脂肪肉腫症例

    高倉 苑佳, 立山 香織, 渡辺 哲生, 鈴木 正志 口腔・咽頭科 34 (1), 73-78, 2021

    ...症例を経験したので報告する.73歳男性,嚥下困難を主訴に外来受診した.喉頭内視鏡検査で異常所見を認めず,同日上部消化管内視鏡検査施行したところ有茎性の腫瘤が食道内より脱出し,喉頭腔に嵌頓した.心肺停止をきたしたが,緊急気管切開,蘇生治療により救命し得た.後日全身麻酔下食道直達鏡下に摘出し,高分化型脂肪肉腫の診断となった.緩徐に増大した有茎性の下咽頭腫瘍が食道内に下垂していた場合,喉頭内視鏡所見では全容...

    DOI 医中誌

  • possible donorから臓器提供の可能性が失われる要因と実態

    田村 智, 高橋 恵, 関 一馬, 上村 由似, 佐川 美里, 吉田 一成, 片岡 祐一, 浅利 靖 移植 56 (Supplement), s330-s330, 2021

    ...疾患別では、脳血管障害は①8.8%、②2.4%、③4.7%、④1.0%で、心肺停止後は①30%、②5.0%、③4.1%、④1.5%、頭部外傷は①10%、②0%、③10%、④0%であった。</p><p>【結語】来院時にPDを抽出した場合、14%が脳死の前提条件を満たすが、その後オプション提示まで至る例は少ない。...

    DOI 医中誌

  • O-2-02 無酸素脳症後遺症により長期ベッド上で人工呼吸器装着している患者の離床に取り組んで

    福島 秀起, 古川 淳 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 230-230, 2021

    ...対象 26歳男性 外傷性十二指腸破裂 汎発性腹膜炎から心肺停止 蘇生後無酸素脳症後遺症となり寝たきり状態 調査期間 2020年9月〜2021年2月 実施方法 多職種で意見交換を行い、初回実施時は医師、ME、PTの同席のもと行う。中止の判断基準、悪化時の対応について医師指示を受けておく。ギャッジアップ時間を5分、10分、30分と段階的に進め、ギャッジアップ前後の状態記録用紙をもとに変化を分析する。...

    DOI

  • 水素ガス吸入療法の現状と将来性

    山元 良, 本間 康一郎, 佐野 元昭, 佐々木 淳一 ファルマシア 57 (1), 44-47, 2021

    ...特に、急性心筋梗塞や心肺停止蘇生後症候群、さらには新型コロナウイルス感染症においての治療研究が進んでおり、心肺停止蘇生後症候群に関しては、二重盲検下ランダム化比較試験が複数の医療機関において現在進行中である。ここでは、水素ガスの将来の新規薬剤としての可能性を紹介する。...

    DOI 医中誌

  • 長期経過で持続したLance-Adams症候群の重症ミオクローヌスにペランパネルが奏効した1例

    齋藤 和幸, 大井 和起, 稲葉 彰, 小林 正樹, 池田 昭夫, 和田 義明 臨床神経学 61 (1), 18-23, 2021

    ...<p>症例は49歳男性.2005年に気管支喘息重積発作による心肺停止状態となった.覚醒後に動作時のミオクローヌスが出現し,Lance-Adams症候群(LAS)と診断された.発症11年後にペランパネルを開始しミオクローヌスは著明に減少し,3年以上持続してactivities of daily lifeが改善した.近年進行性ミオクローヌスてんかん症候群にペランパネルが有効な報告があり,本例のようにLAS...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献19件

  • 塗装作業中に中毒により心肺停止となった症例について

    水島 元樹 富山救急医療学会 39 (1), 6-, 2021

    ...【はじめに】<br>  高速道路橋梁で塗装剥離作業中に心肺停止となった症例を経験したので紹介する。<br> 【症例】<br>  20代の男性、高速道路橋梁で塗装剥離作業中に倒れているのを発見されたもの。<br>  現場到着時、傷病者は橋脚上(高さ約7m)におり作業に使用されていた梯子で橋脚上まで行き傷病者に接触する。...

    DOI 医中誌

  • 特定の神経回路刺激でマウスの人工冬眠に成功

    中谷 仁 ファルマシア 57 (2), 151-151, 2021

    ...<br>ただ,ヒトでも極めて稀なケースではあるが冬眠状態が起こったのではないか,と考えられる事例が報告されている.これは神戸市六甲山で35歳男性が秋登山の後,遭難して意識を失い,20日後に救助された事例である.発見時には心肺停止状態,体温22度であったが,翌日には意識を取り戻し,後遺症もなかったのである.この事実から,一般にヒトは冬眠できないが,その誘導機構は備わっており,何らかの理由で不活化された...

    DOI 医中誌

  • 早期のVA-ECMO導入によって予後良好に救命できた広範型肺血栓塞栓症による来院後心肺停止の1例

    小松 勇史朗, 本間 洋輔, 木村 隆治, 小川 敦裕, 石上 雄一郎, 沼田 賢治, 溝辺 倫子, 高橋 仁, 井上 哲也, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (4), 415-417, 2020-12-28

    ...来院後20分で心肺停止となり直ちに二次心肺蘇生を開始しつつ, 静脈脱血-動脈送血膜型人工肺 (extracorporeal membrane oxygenation ; V-A ECMO) の導入を開始した。心肺停止から21分後で体外循環を確立し, 胸部造影CTで広範型肺血栓塞栓症の診断となった。診断後抗凝固療法を開始し, ICU管理となった。...

    DOI 医中誌

  • 本人の嗜好を考慮した食餌アプローチが有効であった高次脳機能障害に伴う嚥下障害の一例

    岩本 隆志, 齊藤 稔哲, 菅谷 涼, 滝川 哲也, 一瀬 浩隆 日本プライマリ・ケア連合学会誌 43 (4), 142-144, 2020-12-20

    ...<p>摂食訓練の重要性は,近年広く理解されているが,十分に評価されずに訓練が終了となる例が,依然として散見される.今回,定型的な方法では改善しなかったが,嚥下状態の詳細な評価と原因の考察から,本人の嗜好を考慮した食餌アプローチを行い,摂食が著明に改善した症例を経験した.嚥下状態の把握と柔軟な視点で摂食訓練に取り組むことの大切さを再認識した症例であったため報告する.症例は44歳,男性.心筋梗塞による心肺停止...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • Tension gastrothoraxをきたした遅発性横隔膜ヘルニア3例の検討

    鈴木 健斗, 文野 誠久, 古川 泰三, 竹内 雄毅, 竹本 正和, 坂井 宏平, 東 真弓, 青井 重善, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (7), 1123-1127, 2020-12-20

    ...食道胃接合部の捻れと胃流出路閉塞が出現することで,胃拡張から縦隔偏位,閉塞性ショックを来し,初診時対応が遅れると重篤な経過を辿りうる.当院でこれまで治療を行った3例について報告する.2か月男児においては左気胸を疑われて胸腔穿刺されたところ胃内容が吸引され救急搬送となり,緊急開腹術を施行した.3歳男児においては,腹痛と嘔吐で発症し胃腸炎の診断で入院となったが,第3病日に腹痛増悪と意識状態悪化を認め,搬送途中で心肺停止...

    DOI Web Site 医中誌

  • 2018年に当院で施行したオートプシー・イメージングの現状報告

    市川 順子, 甲田 正紀, 西山 圭子, 小高 光晴, 有山 淳, 小森 万希子 日本臨床麻酔学会誌 40 (7), 588-591, 2020-11-15

    ...<p>2018年に当院で施行したオートプシー・イメージング(Ai)は220件で,主に心肺停止後の死因究明のために用いていた.Aiにより死因が究明できたのは放射線科医が読影した64件のうち11件,放射線科医に読影を依頼しなかった156件のうち40件であった.Aiによって死因が特定できた疾患では出血性病変,大きな梗塞性病変が多かった.術後に施行されたAiは調査期間以降に2例あったが,いずれも死因究明に至...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 院外心肺停止事案で救急救命士が実施する静脈路確保のタイミング

    岩下 具美, 深澤 寛明, 小川原 葵, 一本木 邦治, 岡田 まゆみ, 栁谷 信之 日本臨床救急医学会雑誌 23 (5), 707-710, 2020-10-31

    ...<p><b>目的</b>:救急救命士(救命士)が院外心肺停止者(CPA)に静脈路確保を実施するタイミングの適正を検討する。<b>方法</b>:救急救命士が現場到着時にCPAを確認し,病院到着までに静脈路確保を実施した事案を対象とした。搬送記録票から搬送時間,静脈路確保を実施したタイミング,成功率を抽出し,現場出発(現発)前群と後群で比較した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 地域メディカルコントロール協議会における救急活動プロトコール改訂のプロセス

    卯津羅 雅彦, 川田 晋司, 豊田 信之, 横澤 晋也, 宮崎 治, 関 淳一郎, 竹田 義成, 鞍橋 隆, 野呂瀬 順平 日本臨床救急医学会雑誌 23 (5), 671-673, 2020-10-31

    ...2017年度に外傷,心肺停止の薬剤投与,気管挿管,口頭指導のプロトコール改訂作業を実施し,改訂作業の問題点と課題を抽出した。外傷では,骨盤固定具による骨盤固定を導入した。心肺停止時薬剤投与では,アドレナリン投与に関する目撃のない心静止への適応の拡大に対応できるようにした。気管挿管では,ビデオ喉頭鏡使用も考慮できるよう追記した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肺癌術後気管支鏡を契機にMendelson症候群をきたした一例

    福井 麻里子, 鈴木 未希子, 松永 健志, 高持 一矢, 王 志明, 鈴木 健司 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (6), 666-670, 2020-09-15

    ...</p><p>術後,leakの増悪と右肺野透過性低下を認めたため断端瘻が否定できず,第6病日に気管支鏡検査を施行.検査中に嘔吐,誤嚥しMendelson症候群をきたした.急速に進行する呼吸不全に対し人工呼吸管理を行い,ステロイド投与を開始した.急性期治療は奏功したが第66病日に血栓症併発と思われる心肺停止をきたし逝去した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 経皮的心肺補助装置

    伊藤 明日香 日本臨床麻酔学会誌 40 (5), 535-540, 2020-09-15

    ...<p>経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support:PCPS)は,遠心ポンプと体外膜型人工肺で構成される人工心肺装置である.静脈から血液を脱血して人工肺で酸素化し,ポンプで動脈に送血する呼吸循環補助装置で,強力な流量補助が可能である.PCPSの適応は,他の一般的な治療法で維持困難な急性循環不全や心肺停止状態であるが,導入後の救命率は全体平均で30~45...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 新型コロナウイルス感染対策について

    伊東 英二, 清水 護, 舟川 翔太郎 富山救急医療学会 38 (1), 7-, 2020-09-12

    ...<br> <br> 【現状】<br> コロナ対応個人装備<br> ・感染が疑われる患者の要件に合致した場合<br> ・心肺停止傷病者<br> <br> 標準装備<br> ・その他の事案<br> <br> この現状の中、熱中症とコロナの初期症状が似ているのにも関わらず先入観で対応してしまい、コロナを否定できないにも関わらず標準装備で搬送をしてしまった事案。...

    DOI 医中誌

  • 院外心肺停止傷病者に対するアドレナリン投与間隔の社会復帰に与える影響

    田中 勤, 玉木 昌幸, 田中 秀之, 渡辺 徹, 村上 宏, 八幡 えり佳, 田中 敏春 日本臨床救急医学会雑誌 23 (4), 551-558, 2020-08-31

    ...<p><b>背景</b>:心肺停止傷病者に対するアドレナリン投与は3〜5分間隔が推奨されているが,実際に病院前での投与間隔について調査検討した報告例は少ない。<b>目的</b>:新潟市の院外心肺停止傷病者に対するアドレナリン1筒目と2筒目の投与間隔が社会復帰に影響するか検討した。...

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  • 下顎頭周囲に異所性骨腫を伴った両側陳旧性顎関節脱臼の1例

    貝淵 信之, 岡本 俊宏, 浪花 崇史, 冨永 浩平, 宇田川 源 日本顎関節学会雑誌 32 (2), 72-76, 2020-08-20

    ...2013年3月に縊首自殺を図ったため心肺停止となり,当院救命救急センターに搬送され蘇生処置が行われた。蘇生後,慢性期病院へ転院となった。2014年3月頃から顎関節脱臼を繰り返すようになり,訪問歯科で整復処置を行っていたが,整復不可能となったため2014年9月初旬に当科に紹介受診となった。初診時,意識レベルJCS(Japan coma scale)Ⅱ-20。...

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  • PCAS(post cardiac arrest syndrome)トレーニングセミナー

    小畑 仁司, 黒田 泰弘, 永山 正雄, 田原 良雄, 菊地 研, 野々木 宏 脳死・脳蘇生 32 (2), 62-67, 2020-08-11

    心停止後患者の救命率と社会復帰率を高めるためには,質の高い救命の連鎖を遅滞なく実践する必要がある。「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」の向上を図るため,日本循環器学会・日本蘇生協議会が中心となり,PCAS(post cardiac arrest syndrome)トレーニングセミナーが展開されている。2014年,第17回日本脳低温療法学会に併設して実施された本セミナーは,心拍再開後ケアの標準化…

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  • 気管内挿管により喉頭腫瘤が落ち込み心肺停止に陥った1症例

    田中 智, 柳瀬 隆史, 新津 敬之, 玄山 宗到, 桐 広樹, 藤石 琴, 内田 純二, 上野 清伸 気管支学 42 (4), 317-321, 2020-07-25

    ...</b>気管内挿管によって喉頭腫瘤が落ち込み,中枢性気道狭窄による心肺停止は生じうる.上気道に腫瘤の存在を疑う場合の気道確保は慎重に対応しなければならない.</p>...

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  • 気道の異物除去に合併した上行咽頭動脈損傷の1例

    藤芳 直彦, 鈴木 浩二, 当間 雄之 日本外傷学会雑誌 34 (3), 49-52, 2020-07-20

    ...症例は60歳代の女性で, 食物による窒息を起こし心肺停止状態に陥った. 気道異物を除去し胸骨圧迫が施され, 心拍が再開した後に当院に来院した. 来院後に上行咽頭動脈の損傷と肝損傷が判明し, ともに経カテーテル的動脈塞栓術 (以下TAE) による治療を必要とした. 外傷診療におけるTAEは有用な止血手段であるが, 塞栓する動脈によっては使用を避けるべき塞栓物質がある....

    DOI 医中誌

  • 病理解剖によって診断し得た川崎病血管炎の一例

    井上 晃太, 立石 悠基, 本村 良知, 賀来 典之, 吉丸 耕一朗, 山田 裕一, 孝橋 賢一, 大賀 正一, 小田 義直 脈管学 60 (5), 71-73, 2020-05-10

    ...症例は心肺停止にて搬送された6カ月,男児。病理解剖の結果,全身の広範な血管炎および冠動脈瘤を認め,川崎病血管炎による突然死と診断した。急激な経過をたどった川崎病血管炎の一剖検例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 終末期医療・ケアに患者の意思を反映させるための取り組みと成果

    岩崎 瞳, 中村 洋之, 小林 佐也加, 大林 彩香, 山﨑 昌代, 喜田 美之, 井上 卓哉, 喜多 信之, 谷本 清隆, 岡田 節雄 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 28 (3), 383-387, 2020-04-15

    ...<p>当院呼吸器病棟では人生最終段階における医療・ケアの決定に「生命維持治療における医師指示書(Physician Orders for Life-Sustaining Treatment: POLST)」を用いて,A項目:心肺蘇生,B項目:心肺停止前のNPPVを含めた呼吸管理,C項目:抗生物質,D項目:経腸栄養を聴取し医師指示書として運用しているが,当院入院及び外来(訪問診療)で死亡した患者50名...

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  • 群馬県の救急医療施設における, 受講生数から見たICLSの普及状況について

    宮崎 大 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (2), 225-229, 2020-03-31

    <p>ICLSは蘇生シミュレーション教育コースとして開発されたが, 普及状況は明らかではない。2006年1月1日から2017年12月31日まで, 群馬県内の救急医療施設に所属するICLSコース受講者数を調査した。救急医療施設は, 県内には82施設であった。4施設が三次施設, 78施設が二次施設であった。救急医療施設に所属するICLS受講生数は3,063名であった。三次施設の受講生数は1,183…

    DOI 医中誌

  • 近年の小児虐待の実態と当院におけるCAP委員会の取り組み

    出口 善純, 赤星 昴己, 安達 朋宏, 庄古 知久 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (2), 230-233, 2020-03-31

    ...当科では心肺停止例で死因とDVの関与が否定できず検視となるケースがほとんどであった。そのなかには兄弟が不審死しており, すでに児童相談所が介入しているケースもあった。【結語】この地域ではCAP委員会を有する病院施設は少なく情報共有は困難だったが, 様々な被虐待児の死亡という最悪の結果を回避するために各関係機関と協力し一層努力をしていきたい。</p>...

    DOI 医中誌

  • 救命行動による救助者の身体的疲労 ─ 10分間の胸骨圧迫に伴う種々の生体情報の推移 ─

    木下, 裕太, 外崎, 敬和, 千葉, 智博, 釜萢, 一正, 中川, 貴仁, 若松, 淳, 立岡, 伸章 弘前医療福祉大学・弘前医療福祉大学短期大学部紀要 1 (1), 23-30, 2020-03-27

    ...目的:近年の救急需要の増加に伴い、病院外心肺停止傷病者の発生に際し、救急隊の現場到着時間は延長する傾向にある。救急現場に居合わせた一般市民(救助者)は、救急隊到着までの間、長時間に渡って心肺蘇生(CPR)を実施する必要がある。その状況下において、救助者が単独の場合には、身体的疲労の蓄積により胸骨圧迫の質の低下が報告されている。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 大学キャンパスにおける教職員を対象としたJRC蘇生ガイドラインのエビデンスに基づくBLS教育の実践報告

    ヨコウチ, ミツコ, オクイ, サツキ, ナカマツ, ジュンコ, Yokouchi, Mitsuko, Okui, Satsuki, Nakamatsu, Junko 神戸女子大学看護学部紀要 5 43-48, 2020-03-01

    ...心肺停止を目撃したバイスタンダーが,直ちに心肺蘇生とAEDによる除細動を実施することで救命率・社会復帰率を向上させることは重要な課題である.大学のキャンパスにおいて,日本蘇生協議会の蘇生ガイドラインに含まれる普及教育のためのエビデンスに基づき,学生と教職員を対象としたBLS教育を実践したので報告する.50 分という限られた時間と35 名程度の定員という制約に応じて,胸骨圧迫技術の習得という主要目標を...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 当院救命救急センターに搬送された重症外国人患者診療の検討

    下山 京一郎, 東 一成, 織田 順 日本臨床救急医学会雑誌 23 (1), 19-26, 2020-02-29

    ...傷病としては心肺停止が最多であり25%を占めた。未収者の割合は14.9%に及んだ。診療上の障壁としては大使館,国際搬送サービスなど他機関との連携に難渋することが多かったが,言語面,文化面での問題に難渋した例は少なかった。通訳者のなかに専門職はほとんど含まれておらず,医療安全面でのリスクが高い状態で重症外国人患者診療が行われていることがわかった。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 東京都内救命救急センターにおける高齢者心肺停止患者収容の問題点

    横堀 將司, 田村 益己, 田中 俊尚, 増野 智彦, 佐藤 格夫, 布施 明, 辻井 厚子, 川井 真, 久志本 成樹, 横田 裕行 日本臨床救急医学会雑誌 13 (1), 25-30, 2020-02-28

    ...都内救命救急センター22施設に年間CPA搬送件数,心肺停止に至った原因と考えられる傷病名,治療方針をどのように決定しているかなどについて無記名にてアンケートを行った。...

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  • 23歳のDuchenne型筋ジストロフィー患者に併存した横行結腸癌の1例

    西谷 健太, 北川 裕久, 岡部 道雄, 河本 和幸 日本臨床外科学会雑誌 81 (2), 287-291, 2020

    ...<p>症例は23歳の男性で,気管軟化症,拡張型心筋症,Duchenne型筋ジストロフィーの既往があった.6年前に喀痰による気道閉塞で心肺停止をきたし蘇生したが,後遺症に無酸素脳症を認め,意思疎通は困難となった.胃瘻造設,気管切開も行い,人工呼吸器から離脱できない状態であった.今回,腹部膨満感を認めたため精査を行い,横行結腸癌による腫瘍性イレウスと診断した.上部イレウス管と大腸ステント留置により腸管の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 日本臨床倫理学会作成「日本版POLST(DNAR指示を含む)作成指針」利用状況に関する調査結果について

    佐藤 労, 稲葉 一人, 三浦 靖彦, 竹下 啓, 山田 陽介, 馬場 葉子, 箕岡 真子 臨床倫理 8 (0), 31-41, 2020

    ...だが,心肺停止時に心肺蘇生をしないという本来の使い方以外にも,さまざまな治療の差し控えに使われている可能性がある。その混乱の一つの原因は,心肺停止以外の医療処置を中止する指示方法が標準化されてないという現状にある。そこで臨床倫理学会のワーキンググループでは,「POLST(DNAR指示を含む)作成指針」を2015年に公表した。...

    DOI

  • 提供されたドナー情報に基づいた脳死膵臓移植ドナー受諾基準の再考

    高市 翔平, 富丸 慶人, 小林 省吾, 萩原 邦子, 岩上 佳史, 山田 大作, 秋田 裕史, 野田 剛広, 後藤 邦仁, 剣持 敬, 土器 祐一郎, 江口 英利 移植 55 (Supplement), 289_2-289_2, 2020

    ...【結果】183例中,当院受諾例,当院辞退例はそれぞれ54例,130例であった.ドナー理由による当院辞退例(38例)のうち,他院で受諾されたのは15例であった.ドナー理由による辞退例と当院受諾例を比較すると,ドナー理由による辞退例は,有意にBMI値および心肺停止を認めた症例の割合が高かった.また,ドナー理由による辞退例のうち,他院受諾例を当院受諾例と比較すると,他院受諾例では,心肺停止を認めた症例の割合...

    DOI 医中誌

  • 神経線維腫症1型に合併した動脈破裂の2例

    宮崎 真奈美, 原 祐郁 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1748-1754, 2020

    ...>神経線維腫症1型(von Recklinghausen disease)は常染色体優性の遺伝病で,血管病変を合併することが知られている.今回,動脈の破綻が原因で大量出血をきたした2例を経験したので報告する.症例1は57歳の女性で,右血胸の診断で緊急入院となり開胸手術を施行した.第1肋間に存在する隆起性病変が出血源で,無事止血し救命した.症例2は55歳の女性で,左腰動脈からの出血性ショックで入院後心肺停止状態...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 日本で、世界で、心停止後臓器提供はどのように行われているか

    吉川 美喜子 移植 55 (Supplement), 216_2-216_2, 2020

    ...すなわち患者・家族の意思で生命維持装置中止後の臓器提供と,予期せぬ心肺停止で蘇生不可能と判断後の臓器提供である。これらDCDからの臓器提供は特に欧州で飛躍的に増加している。一方我が国のDCDは、脳死だが何等かの理由で心停止を待機し臓器提供となる場合が主であるが、本邦の脳死下臓器提供は脳死をcueとして生命維持装置中止を行うcDCDの延長線上である。では世界各国でDCDをどのように整備しているか。...

    DOI 医中誌

  • 昭和大学病院および昭和大学付属東病院における予期せぬ院内急変事例についての検討

    福田 賢一郎, 中島 靖浩, 中村 元保, 香月 姿乃, 鈴木 恵輔, 井上 元, 柿 佑樹, 前田 敦雄, 加藤 晶人, 森川 健太郎, 八木 正晴, 土肥 謙二, 村上 雅彦, 小林 洋一 昭和学士会雑誌 80 (1), 58-68, 2020

    ...歳であった.心肺停止症例の82.4%は入院患者であった.発生頻度は入院1,000人当たり4.36人であった.心肺停止患者のうち44%で蘇生に成功したが,神経機能が急変前まで改善した例は全心肺停止症例の20.6%のみであった.心拍再開までの時間が短い症例で神経機能予後は良好であった.昭和大学病院および昭和大学付属東病院では院内心肺停止の発生頻度は過去の報告よりは少ない傾向にあったが,今後の院内急変対応...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 降下性壊死性縦隔炎の3例

    三宅 亮, 村田 厚夫, 黒木 寿一, 松山 純子, 古城 都, 奥川 郁 日本臨床外科学会雑誌 81 (4), 668-674, 2020

    ...<p>緊急ドレナージおよび集中治療を施行した降下性壊死性縦隔炎の3例を経験したので報告する.症例1:45歳,男性.未治療の糖尿病あり.未治療の齲歯から発症した降下性壊死性縦隔炎(descending necrotizing mediastinitis;DNM)と診断した.経頸部および経胸部(胸腔鏡下)縦隔ドレナージを施行した.術後3日目に多臓器不全が進行し,死亡退院となった.症例2:36歳,女性.心肺停止蘇生後...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • ART療法中に播種性血栓症を呈したHIV合併diffuse large B cell lymphoma

    池田 博, 小船 雅義, 長島 加奈, 藤田 千紗, 後藤 亜香利, 堀口 拓人, 菊地 尚平, 村瀬 和幸, 高田 弘一, 井山 諭, 加藤 淳二 臨床血液 61 (11), 1595-1599, 2020

    ...入院後10日目に心肺停止状態となり,救命救急処置を行うも蘇生できずに死亡された。病理解剖肉眼所見で広範な動脈血栓および大小多数の多発脾腫瘍が指摘された。病理組織でEBウイルス陽性DLBCLと診断された。ART療法中に血栓症を発症したHIV陽性DLBCLは貴重な症例と考えられ報告する。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 自殺企図によるパラコート中毒3例の報告 : 行政介入への提言

    野口 裕司, 金子 直之 日本救急医学会関東地方会雑誌 40 (3), 234-237, 2019-12-31

    ...救急隊接触時に心肺停止状態。警察の調査でPGLが発見され自殺と断定。症例3 : 78歳男性。自室で苦しんでいるところを家人が発見。救急隊がPGLを発見し搬送。来院時ショック状態で6時間後に死亡。おわりに : 現在市販のPGLの致死率は依然高く, 諸外国では既に厳重に規制されており, 本邦においてもより厳重な行政介入が望まれる。</p>...

    DOI 医中誌

  • 救急現場における心肺蘇生を望まない患者と家族に対する救急隊活動指針の策定

    根本 学, 京谷 圭子, 菅野 壮太郎, 高木 正人, 北山 勝博, 水村 勝 日本臨床救急医学会雑誌 22 (6), 792-800, 2019-12-31

    ...運用開始から2018年11月30日の期間における内因性心肺停止525件中,心肺蘇生を望まなかったのは23件(4.4%)であった。救急隊員へのアンケート調査では,不安や精神的ストレスを感じている者がいることが判明した。人生の最終段階にある傷病者の意思に沿った救急現場での心肺蘇生などのあり方に関しては,地域メディカルコントロール協議会を中心とした活動指針の策定と事後検証が重要と考える。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 病理解剖で診断しえた,ST上昇型急性心筋梗塞に伴う心破裂後に胸骨圧迫にて生じた心膜・横隔膜破裂の1例

    奥山 虎章, 藤井 真也, 宇野 剛輝, 永吉 信哉, 宮本 敬史, 中島 崇智, 武藤 誠, 清水 禎彦, 吉村 道博 心臓 51 (12), 1311-1316, 2019-12-15

    ...<p> 78歳女性.ST上昇型急性心筋梗塞の診断で,緊急冠動脈造影を施行し,責任病変である左前下行枝第一対角枝の完全閉塞に対し,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行し,薬剤溶出性ステントを留置した.PCI後,順調に心臓リハビリテーションを施行していたが,退院直前の第6病日,一般病棟にて突然心肺停止となり,心肺蘇生を施行した.急変直後,心肺蘇生中の心エコーでは,心破裂を示唆する心嚢液貯留を認...

    DOI 医中誌

  • 下大静脈への腹部大動脈瘤穿破に対して心肺蘇生と緊急手術を行い救命しえた1例

    齋藤 大樹, 佐地 真育, 伊東 千早, 清水 淳, 内室 智也, 高梨 秀一郎 心臓 51 (12), 1272-1275, 2019-12-15

    ...<p> 症例は65歳男性,生来健康であった.来院3日前より便秘気味であった.来院当日の夕方に下剤および座薬を使用し息んでいたところ,脱力感を自覚し,その後意識障害を認めた.前医へ救急搬送され腹部大動脈瘤破裂の診断の後,当院へ紹介搬送された.その搬送中に心肺停止となり,直ちに心肺蘇生が開始された.当院へ到着後,すぐに手術室へ搬入された.手術室に搬入後,心肺蘇生を施行しつつ,緊急手術を開始した.開腹すると...

    DOI 医中誌

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