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検索結果 14,242 件

  • 先天性無フィブリノゲン血症患者の多発動脈血栓の評価にSuperb microvascular imaging(SMI)を活用した1例

    服部 真代, 西堀 正洋, 石津 洋二, 荒木 芳生, 泉 孝嗣, 松原 宏紀, 佐藤 浩司, 加藤 千秋, 古澤 健司, 鈴木 伸明, 松下 正 超音波検査技術 49 (2), 131-137, 2024-04-01

    ...壁在血栓が疑われた.その後施行した胸腹部造影CTにおいても腹部大動脈の壁在血栓が疑われたが,治療適応はなく経過観察となった.同年11月,塞栓源不明の脳梗塞を発症し,MRIにおいて右中大脳動脈領域に散在性梗塞巣,右頸動脈洞に軽度狭窄を認め,入院加療となった.入院中に行った頸動脈超音波検査では,右頸動脈洞に4 mmの低輝度プラークを認めたが,血液検査では高脂血症,糖尿病などの動脈硬化因子は認めず,12誘導心電図検査...

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  • 産官学連携による中高齢者を対象とした地域コホート研究̶垂水研究̶

    牧迫 飛雄馬 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 94-94, 2024-03-31

    ...健康チェックでは、医師による問診や一般的な健康状態 (服薬状況含む)に関する質問調査の他、心電図、動脈硬化、身体機能 (筋力、歩行など)、認知機能、身体組成、 口腔機能、栄養調査、血液検査、日常生活に関する調査など、 1300項目を超えるデータ変数を取得している。 </p><p>【大学・行政・地域基幹病院との協働】</p><p>垂水研究は、大学・行政・地域基幹病院との綿密な協働体制で実施している。...

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  • ヒト胎児の胎動計測方法に関する文献レビュー

    根本 清香, 川野 晃裕, 儀間 裕貴 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 145-145, 2024-03-31

    ...胎動の計測には、超音波 (28件)、加速度計 (11件)、 phonograph (4件)、心電図 (4件)、心磁図 (4件)、陣痛計 (3件)、ひずみゲージ (2件)、圧電結晶 (2件)、サーモグラフィー (1件) などが使用されていた。...

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  • 短時間心電図データを用いた集団のストレス状態推定

    黒岩 啓吾, 石川 雄大, 崔 高超, 井上 康之, 田川 和義, 唐山 英明 日本バーチャルリアリティ学会論文誌 29 (1), 23-26, 2024-03-31

    <p>In recent years, online teaching has attracted attention, but compared to face-to-face teaching, it is more difficult for instructors and learners to communicate with each other, making it …

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  • Brugada症候群と鑑別を要した薬剤性失神の1例

    松下 鈴佳, 森田 智也, 浅野 和宏, 梁 豪晟, 高橋 仁, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 132-136, 2024-03-29

    ...<p>失神を呈した患者の心電図はBrugada型であったが, Brugada症候群による失神ではなく薬剤性失神と判断した症例を経験したため報告する。症例は40歳代の女性。胸痛を自覚し, 硝酸イソソルビドスプレーを使用した後に一過性意識消失発作をきたした。来院時の心電図がBrugada型であったため, Brugada症候群による失神を考えた。...

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  • クライオバルーン肺静脈隔離術施行中の経頭蓋超音波ドプラ分析

    海野 貴史, 信田 祥子, 若狭 伸尚, 伊勢澤 真里子, 関口 芳恵, 蜂谷 仁 心電図 44 (1), 5-12, 2024-03-22

    <p>【はじめに】クライオバルーン肺静脈隔離術(CBPVI)治療中のBalloon deflation(B-def)前後の脳血流速度・波形の変化について分析した.【対象・方法】対象はCBPVI治療を受けた30例.経頭蓋超音波ドプラ(TCD)検査装置を用い,術中片側中大脳動脈(MCA)モニタリングを行った.【結果】B-def後,19(12~28)秒で血流速度は最大変化を認め,脳血管抵抗を評価する拍…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 遠隔モニタリングにおける標準作業手順書の運用:アラート受信・解析・報告まで

    脇田 亜由美, 佐藤 綾乃, 洞垣内 拓也, 長瀬 弘行, 奥村 一史, 大坪 克浩, 新田 功児, 浅井 徹, 梅本 紀夫 心電図 44 (1), 19-25, 2024-03-22

    <p>近年,ペースメーカの植込み件数は横這いであるが,ICD,CRT-P,CRT-Dの植込み件数は増加傾向にある<sup>1)</sup>.それに伴い,心臓植込み型電気デバイス(cardiac implantable electronic device:CIED)患者の管理は増加の一途を辿り,デバイス外来を逼迫している施設も多い.遠隔モニタリングシステムは安全に外来受診回数を減らし,かつ不整脈イ…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 心臓植込み型電気デバイス感染に人工弁感染性心内膜炎を合併した1例

    岡田 修一, 内藤 滋人, 江連 雅彦, 長谷川 豊, 山田 靖之, 星野 丈二, 中村 絋規, 佐々木 健人, 森下 寛之, 関 雅浩, 田村 重樹 心電図 44 (1), 13-18, 2024-03-22

    <p>症例は54歳女性.26年前に他院で大動脈弁閉鎖不全症に対して機械弁による大動脈弁置換術を施行され,完全房室ブロックを合併してペースメーカ植込み(VVI)術を併施された.前医で7ヵ月前にペースメーカ本体の交換を施行された際にポケット感染を合併した.創部を切開し排膿しDebridementを行い,抗生剤投与で保存的加療を行っていたが,血液培養でメチシリン感受性黄色ブドウ球菌を認める敗血症性ショ…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 腹式呼吸が健常者の気分,脳活動,心臓自律神経活動へ与える急性効果

    松浦 和文, 山崎 文夫, 山出 宏一, 加藤 祥一 理学療法やまぐち 2 (1), 17-23, 2024-03-15

    ...酸素化ヘモグロビン濃度,心臓自律神経活動指標,心電図RR間隔は腹式呼吸により有意な変化を認めなかった。</p><p>【結論】 緩徐な腹式呼吸は,健常者の脳血流動態と心臓自律神経活動を有意に変化させることなく,脳波のα波を増加させて精神的にリラクセーションさせることが示された。</p>...

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  • Osborn J waveは偶発性低体温症の重症度と関連しない

    横山 龍人, 富田 源, 堀江 紗希, 齋藤 聡子, 渡邉 翠, 高田 壮潔, 坂口 健人, 髙橋 一則, 小林 忠宏, 中根 正樹 日本臨床救急医学会雑誌 27 (1), 34-39, 2024-02-29

    ...<p><b>目的</b>:深部体温が35℃未満に低下した状態である偶発性低体温症(accidental hypothermia,以下AHと略す)ではしばしば心電図でOsborn J wave(以下OWと略す)を認める。本研究はOW の有無とAH の重症度との関連を明らかにすることを目的とした。...

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  • 難治性凍瘡と考えられていた再発性多発軟骨炎

    竹内 聡, 石倉 侑, 米田 玲子, 友延 恵理, 中原 剛士 西日本皮膚科 86 (1), 1-2, 2024-02-01

    ...喉頭浮腫や気管狭窄,眼症状,神経症状,弁膜症症状はなく,心電図は早期再分極のみであった。</p><p><b>病理組織学的所見</b>:右耳輪部から軟骨を含めて生検した。真皮から皮下組織にかけて単核球細胞の浸潤と脂肪織の変性,線維化がみられ,軟骨周辺部は好塩基染色性が失われ好酸性に変化していた(<b>図 2 a</b>,<b>b</b>)。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 様々な合併症を併発し治療に難渋した重症の日本紅斑熱の1例

    稲永 優医, 髙木 慎太郎, 小坂 祐未, 大屋 一輝, 森 奈美, 岡信 秀治, 辻 恵ニ, 岡田 武規, 横山 敬生, 岡野 博史, 牟田 毅, 佐々木 諒, 古川 善也 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (1), 48-54, 2024-01-31

    ...入院4日目突然モニター心電図でST上昇を認めたため緊急冠動脈造影を施行したところ, 右冠動脈と左回旋枝に狭窄を認めSTEMIの診断でPCIを施行した。以後, 腎障害の改善とともに解熱, 紅斑も軽快し入院17日目に退院した。様々な合併症を併発し治療に難渋した重症の日本紅斑熱の1例を経験した。...

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  • 僧帽弁逸脱症に対する待機的僧帽弁形成術後に発症したたこつぼ心筋症の1例

    土肥 正浩, 宮崎 隆子, 木谷 公紀 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (1), 20-24, 2024-01-15

    ...無収縮およびballooningと基部の過収縮を認め左室駆出率(LVEF)は20%と低下していた.左室壁運動の改善は認められず術後8日目に左房内血栓を原因とする心原性脳梗塞を発症した.同日カテーテルを用いた血栓回収術を施行し後遺症なく経過,術後13日目のTTEにてLVEF 29%となり,わずかに心尖部の壁運動の増強が認められるようになった.術後27日目にはLVEF 65%となり,壁運動は正常化した.心電図所見...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 心アミロイドーシスのエコー診断

    宇宿 弘輝, 山本 英一郎, 尾池 史, 高潮 征爾, 辻田 賢一 超音波医学 51 (2), 87-96, 2024

    ...<p>心エコー図検査は心アミロイドーシスのスクリーニングとして重要である.左室granular sparklingは心アミロイドーシスに典型的と言われていたが,心アミロイドーシス以外でも同様の所見のように見えてしまうことがあるため診断意義は薄れている.心エコー図検査における壁肥厚と心電図上の低電位も心アミロイドーシスの特徴的な所見と言われているが,定義上の低電位を認める割合は高くないため,心エコー図検査...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • Hot cross bun徴候を認めた橋及び両側中小脳脚梗塞の1例

    葛目 大輔, 森本 優子, 堤 聡, 山﨑 正博, 細見 直永 臨床神経学 64 (3), 190-193, 2024

    ...<p>高血圧,糖尿病で加療中の71歳男性がふらつきと呂律困難を生じ,右橋及び小脳梗塞と診断された.その1ヶ月後,体が左に傾くようになり,神経学的所見として構音障害と小脳性体幹失調が認められた.心電図は心房細動を示した.頭部MRI拡散強調画像では左右小脳半球及び中小脳脚に高信号病変あり.心原性脳塞栓症に対してダビガトラン300 ‍mg/日の内服を行った.発症第12日目に転院した.72歳時に行った頭部MRI...

    DOI Web Site PubMed 参考文献10件

  • 急性心筋梗塞合併の脳主幹動脈閉塞症に対し,経皮的冠動脈形成術先行で血栓回収療法を行った1例

    淺野 紘史, 向田 直人, 込山 和毅, 和田 元, 若林 和樹 脳卒中 46 (1), 25-29, 2024

    ...<p>89歳男性,突然の左上下肢麻痺を発症し,約40分で当院へ救急搬送された.来院時,JCS 2, 右共同偏視,左上下肢の重度麻痺を認め,NIHSS 21点であった.CTで右M1にhyperdense MCA signを認めたが,早期脳虚血性変化は認めなかった.心電図ではST上昇を認め,急性心筋梗塞に伴う心原性脳塞栓症と診断した.rt-PA静注療法は見送り,急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術を行...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • マグネシウム投与は透析未導入のCKD患者の心血管予後を改善するのか?

    吉田 拓弥 ファルマシア 60 (4), 347-347, 2024

    ...Mgの経口投与がCAC進行を遅延させるか否かを検証すべく,推定糸球体ろ過量(estimated glomerular filtration rate: eGFR)15〜45mL/min/1.73mの症例148例を対象に,二重盲検対プラセボ多施設共同臨床研究(MAGiCAL-CKD)を行った研究を紹介する.プライマリーエンドポイントは試験開始52週におけるCACスコアとし,CACスコアは,非造影下での心電図...

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  • 健常女性に対する持続的押圧刺激が腸蠕動音に及ぼす影響

    山本 怜, 岡 真一郎, 今田 沙也夏, 髙野 吉朗 基礎理学療法学 advpub (0), 2024

    ...評価項目は,排泄状況の問診および排泄のQOL,BS,心電図,血圧(BP)とした。胸腰背部へのCPS は,30 mmHg で15 分間とした。CPS 前後の比較は,BS,心拍数(以下,HR),心拍変動解析は二元配置反復測定分散分析および多重比較法としてFisher's PLSD,BP は対応のあるt 検定を用いて分析した。...

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  • 塞栓性脳梗塞再発時に診断されたcarotid webに対し頚動脈ステント留置術を施行した1例

    大貫 亮慶, 小林 祐太, 亀野 力哉, 藤森 大智, 宗像 良二, 堀内 一臣, 生沼 雅博, 渡邊 善一郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...<p>50歳代女性.午睡後の左上肢感覚障害で受診.MRI, MRAで右M2領域の急性期脳梗塞と診断,t-PA, 血栓回収は適応外であり,保存的加療.翌日MRAで閉塞部位は再開通していた.経胸壁心エコー,体幹部CT, ホルター心電図で塞栓源や不整脈なし.頚部MRAで有意狭窄なく,頚動脈エコーは未施行.ホルモン,各種抗体検査で異常なし.塞栓性梗塞とてDOAC開始となり,軽度感覚障害あるも独歩自宅退院.3...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 心筋梗塞後の治療抵抗性の心室細動に対するカテーテルアブレーション

    小松 雄樹 心電図 43 (4), 235-241, 2023-12-22

    <p>心筋梗塞後に反復性に生じる心室細動は,生命予後に悪影響を及ぼす致死性不整脈である.血行再建,抗不整脈薬,人工呼吸管理下での深鎮静や,循環補助装置挿入による全身管理等の様々な治療にもかかわらず,心室細動が抑制されない場合,カテーテルアブレーションが緊急避難治療となりうる.心筋梗塞後に発症する心室細動の多くは,虚血で障害された左室中隔のscar border zoneのPurkinje …

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 心臓再同期療法患者における予後予測因子の検討:電気的遷延を伴う左室ペーシングの意義

    柳下 大悟, 庄田 守男, 萩原 誠久 心電図 43 (4), 242-253, 2023-12-22

    <p>心臓再同期療法(CRT)には30~40%のノンレスポンダーが存在する.左室リード位置がその一因とされ,左室電気的興奮遅延部位への留置が推奨されるが,瘢痕組織による局所伝導障害によってCRT効果は減弱する.われわれは左室ペーシング刺激からQRSまでの時間(S-QRS)が局所瘢痕組織による電気的遷延を反映し,CRT効果の予測因子であることを報告した.本研究ではS-QRSがCRT患者の予後に関連…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 心臓植込みデバイス遠隔モニタリング脱落に関する検討

    木田 博太, 菊池 佳峰, 大谷 昇平, 青木 梨香子, 玉木 芹, 岡田 華奈, 佐藤 伸宏, 上野山 充, 川崎 真佐登, 渡部 徹也, 山田 貴久 心電図 43 (4), 254-260, 2023-12-22

    <p>心臓植込み型電気デバイス(Cardiac Implantable Electronic Device:CIEDs)の遠隔モニタリングの導入件数は増加しているが,遠隔モニタリング実施後に何らかの理由で遠隔モニタリングを中止し,従来の外来観察に変更せざるを得ない,“遠隔モニタリング脱落”の現状に関する報告は認めない.本研究では,遠隔モニタリング脱落の現状を明らかにし,その予測因子を検討すること…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • Brugada症候群と心室中隔欠損を合併した小児における悪性SCN5A変異との関係

    鈴木 啓資, 園田 桂子, 草野 研吾, 堀江 稔, 大野 聖子, 八木 哲夫 心電図 43 (4), 225-234, 2023-12-22

    <p>心室中隔欠損(VSD)は小児において頻度の高い先天性心疾患である.一方Brugada症候群(BrS)は心室細動や突然死を引き起こす遺伝性疾患で,中年に多く小児では稀である.日本人不整脈コホートでは20歳未満でBrSと診断された患者は36人おり,うち5人(14%)がVSDを合併していたため,われわれは彼らの臨床像や遺伝的背景を検討した.VSD合併BrS患者は,VSDのない群と比較すると早期に…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 心臓植込み型電気デバイス装着患者に対する放射線治療時の院内プロトコル作成

    佐藤 伸宏, 木田 博太, 谷 正司, 高垣 由佳, 菊池 佳峰, 上野山 充, 川崎 真佐登, 渡部 徹也, 島本 茂利, 山田 貴久 心電図 43 (4), 261-267, 2023-12-22

    ...に対する放射線治療によって装着デバイスの誤作動が発生する恐れがあり,日本放射線腫瘍学会と日本循環器学会にて対応ガイドラインが策定されている.われわれは,多職種(循環器内科医,放射線治療医,臨床工学技士,診療放射線技師,看護師)が横断的に関与し,さらにガイドラインをより簡潔にした『心臓植込み型電気デバイス装着患者に対する放射線治療対応プロトコル』を作成した.プロトコルの運用開始とともに放射線治療中の心電図...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • ムカデ咬症後に発症したKounis症候群の 1 例

    野﨑 哲, 稲葉 基高 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (6), 409-413, 2023-11-30

    ...アドレナリン投与後も呼吸困難感持続し, モニター心電図上 II 誘導でST上昇認めた。12誘導心電図で II,III,aVf のST上昇を認め急性冠症候群を疑った。緊急冠動脈造影直前に心停止となったが心肺蘇生術で心拍再開した。冠動脈造影で右冠動脈の完全閉塞を認めた。以前に留置されたステント部に透亮像を認め,ステント留置処置を行った。...

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  • 胸腔鏡下に切除した前縦隔海綿状血管腫の1例

    小林 萌, 熊谷 陽介, 平山 安見子, 尾田 博美, 長 博之, 黄 政龍 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (7), 635-639, 2023-11-15

    ...<p>縦隔に発生する血管腫は比較的稀であり,全縦隔腫瘍の0.5%以下とされ,術前診断は困難である.症例は61歳女性.健診で心電図異常を指摘され当院循環器内科を受診した.冠動脈CTで前縦隔に腫瘤影を指摘され,当科を受診した.CTで造影効果があるため胸腺腫を疑い,診断および治療目的に手術を行った.左胸腔よりアプローチし,暗赤色で弾性軟の腫瘤を認め,胸腺左葉の一部と共に摘出した.病理組織検査で海綿状血管腫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 冠静脈洞開口部狭窄を合併した僧帽弁閉鎖不全症,大動脈弁閉鎖不全症に対する1手術例

    榊原 聡, 山内 孝, 勝谷 礼子 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (6), 417-421, 2023-11-15

    ...<p>症例は58歳男性.2カ月ほど前より動悸,労作時呼吸困難が出現し近医受診.精査の結果心不全を疑われたため,精査加療目的に当院紹介受診され,僧帽弁閉鎖不全症,大動脈弁閉鎖不全症の診断となった.心電図非同期の術前胸部CTにて冠静脈洞開口部が狭小であり,同期CTにて精査すると冠静脈は通常の右房開口部で4.1 mm,また右房に2カ所(2.0 mm,2.3 mm)と右室に1カ所(1.5 mm)開口している...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • T波の多様な形状

    村田 広茂, 清水 渉 心電図 43 (3), 170-175, 2023-10-31

    ...<p>心電図のT波は,P波―QRS波に続く第三の主要な波であり,心臓の電気的興奮からの回復(再分極)過程を表す波形である.T波を評価する際には,まず正常なT波の極性や振幅の基準値を理解しておく必要がある.次に,異常T波の形状を大まかに3パターンに分けて,つまり,高いT波,平低T波,陰性T波と,それぞれ心電図診断をする.さらに,二相性,二峰性(ノッチ型)などの幅の形態変化を考慮して,それぞれ特徴的な病態...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 交代性脚ブロックを呈したKearns-Sayre症候群の1症例:ヒス束内triple pathway縦解離による考察

    佐藤 工, 加藤 孝和, 金城 学, 今 清覚, 高田 博仁 心電図 43 (3), 143-152, 2023-10-31

    ...【A】,【B】のみならず,【C】のQRS軸シフトを考慮すると,左右脚の伝導性の差のみでは説明困難であり,われわれはヒス束内縦解離による解析を行い,ヒス束内triple pathway縦解離がこれらの心電図変化の機序と考えられた.多彩な伝導障害を示すKSS症例の中で,われわれが知る限り,従来報告されていない所見と考えられたので報告する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 非鎮静下での高周波カテーテル心筋焼灼術中における患者の苦痛に関する研究

    松島 和海, 小曽根 龍志, 寺島 俊太, 荻沼 明美 心電図 43 (3), 165-169, 2023-10-31

    <p>【目的】本研究の目的は,高周波カテーテル心筋焼灼術(以下,RFCA)中の患者の苦痛に対し,その種類と頻度を明らかにすることで,適切な看護を提供するための示唆を得ることである.【方法】2018年1月から2019年12月に,群馬大学医学部附属病院血管造影室において施行されたRFCA施行総数176例のうち,非鎮静下で実施された80症例の看護記録を振り返り,RFCA中の患者の苦痛を分類し,頻度を集…

    DOI Web Site 医中誌

  • ペースメーカ留置後に,遅発性気胸で発見された右房スクリューインリード穿孔の1例

    本橋 宜和, 鈴木 昌代, 高山 仁美, 野村 悠文, 宮村 昌利, 森本 大成, 星賀 正明, 勝間田 敬弘 心電図 43 (3), 153-157, 2023-10-31

    <p>ペースメーカ植込み時の合併症として,静脈穿刺時の気胸やリード挿入時の心血管損傷などが報告されている.その中で,心穿孔の発生率は約1%程度と稀であるが,心タンポナーデや死亡に至る可能性がある重篤な合併症である.症例は70歳,女性.スクリューインリードを用いたペースメーカ植込み術後11日目の胸部CTで,右肺尖部ブラおよび右気胸を認めた.さらに,心房ペーシング閾値の上昇と心嚢液貯留を認めたため,…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 心電図モニター適正運用へ向けた取り組み:アラームの現状と対策

    菊池 昂貴, 山口 峰, 棟方 栄子, 奧村 謙, 石田 祐司, 富田 泰史 心電図 43 (3), 158-164, 2023-10-31

    ...<p>心電図モニターアラームのインシデントには,“無駄鳴り”が関与している.心電図モニターの適正かつ効率的な運用方法を検討するため,弘前大学医学部附属病院循環器病棟(定床46)におけるアラーム作動の現状を把握し,アラーム設定変更による介入効果を検証した.アラーム設定変更前後で,看護師がアラームを解除した回数とアラーム作動原因(外れ,ノイズ,その他)を連続3日間調査した.設定変更前は,1日平均29人の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 心電図の成り立ち:心臓電気活動を知る

    當瀬 規嗣, 佐藤 達也 心電図 43 (3), 201-205, 2023-10-31

    ...通常陽性に振れることになる.その原因は心室筋の活動電位幅が,内膜側で長く,外膜側で短くなっていることである.ラットやマウスの活動電位はスパイク状であり,その心電図はヒトの心電図と異なる特徴があり,実験研究を行う上で留意が必要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 「機能的・構造的房室弁逆流防止機構」と「左脚前枝–後枝間伝導路」

    井川 修 心電図 43 (3), 206-216, 2023-10-31

    <p>His束以下の心室内刺激伝導系(VCS)は,構造的に隔絶され電気的に絶縁された伝導路である.VCSを下行する電気的興奮は心室乳頭筋群へ最早期に到達し,それらを興奮・収縮させて房室弁組織を支持した直後,周囲固有心筋を興奮・収縮させる.心室収縮に伴う房室弁反転を防止する「乳頭筋→固有心筋興奮・収縮順序」は「機能的・構造的房室弁逆流防止機構」と認識できる.心室最早期興奮部位の左室前外側(LAPM…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • プライマリケアにおけるフットケアの取り組み

    小内 裕, 黒坂 千穂, 星川 寿子, 矢口 直子, 松井  優, 荒木 恵利子, 柴田 さおり, 松田 由利子, 阿部 千豆枝, 小内 千鶴子 日本フットケア・足病医学会誌 4 (3), 190-193, 2023-09-30

    ...当院では心電図検査時に, 看護師による足の視診を行っているほか,爪白癬が疑われる患者に対しては, 直接鏡検を施行し, 陽性所見があればエフィナコナゾールやホスラブコナゾールを処方している. また, 肥厚した爪甲に対して水流噴射式グラインダーによる切削も実施している.このような地道な活動が結実し, 近隣の医療・福祉施設から診察依頼が増加し, 地域に根ざしたフットケアを行うことが出来るようになった....

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  • 維持透析患者における心電図R-R間隔変動係数と皮膚灌流圧との関連

    小川 知美, 柴田 聡, 遠山 龍彦 日本フットケア・足病医学会誌 4 (3), 165-170, 2023-09-30

    ...一方, 自律神経障害は動脈硬化症と関連があり, 心電図検査で測定される心電図R-R間隔変動係数 (coefficient of variation of R-R intervals : CVRR) で計測可能である. そこで我々は, 維持透析患者におけるCVRRとSPPとの関連を横断的に検討した. 対象は当院に通院する維持血液透析患者 (n=65) とした....

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  • 仮想現実空間を利用した運動・意欲増進効果に関する考察

    山内, 涼太郎, 小松, 久美子, 中野, 秀男 2023年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 2023 2023-09-24

    ...比較するデータとして継続時間と消費カロリー量、心拍数、心電図を用いる。その際に、AppleWatchとiPhoneのヘルスケアで取得したデータを使用する。期待できることとして、ARグラスを装着して運動意欲を増進することができ、運動時間が長くなることにより消費カロリーが増加すると考察する。...

    情報処理学会

  • プロカテロール塩酸塩水和物吸入薬の過量吸入により低カリウム血症をきたした1例

    伏野 拓也, 星野 哲也, 榎本 有希, 丸島 愛樹, 下條 信威, 井上 貴昭 中毒研究 36 (3), 252-256, 2023-09-10

    ...吸入から3時間後に当院に救急搬送され,来院時の血液検査では血清カリウム値2.5 mEq/Lの低カリウム血症を認めたほか,12誘導心電図ではQT延長を認めた。PHHの過量吸入によって低カリウム血症およびQT延長をきたしたと考え,同日緊急入院した。入院後は末梢静脈路からカリウム製剤の投与を実施し,QT延長の改善を確認後,第3病日に自宅退院した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • KCNH2遺伝子にde novo新規ナンセンス変異(c.1490G>A, p.Trp497Ter)を認めたQT延長症候群の1症例

    日高 玲奈, 末廣 寛, 児玉 雅季, 福田 昌和, 國宗 勇希, 岡山 直子, 中原 由紀子, 西岡 光昭, 小林 茂樹, 矢野 雅文, 山﨑 隆弘 山口医学 72 (3), 111-122, 2023-09-01

    ...<p> 先天性QT延長症候群は,心筋細胞のイオンチャネルをコードする遺伝子の異常により,心電図のQT間隔が延長し,ときに致死性不整脈を起こす疾患である.今回,Potassium voltage-gated channel subfamily H member 2(KCNH2)遺伝子のde novo新規ナンセンス変異を認めた先天性QT延長症候群2型(long QT syndrome type 2, LQT2...

    DOI Web Site Web Site 参考文献20件

  • DNAR(do not attempt resuscitation)は高齢者心停止症例の救急医療機関選定に影響する

    清水 健太郎, 北村 哲久, 前田 達也, 小倉 裕司, 嶋津 岳士 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 473-479, 2023-08-31

    ...三次医療機関への搬送の有無を目的変数とし,年齢,初期心電図波形,発生場所,DNARなどを説明変数として多変量解析を行った。<b>結果</b>:心停止症例1,933例において,DNARの保持率は8.3%であった。DNARの有無は三次医療機関への搬送選定に関して有意差があった(DNAR有8.1% vs 無45.5%,<i>p</i><0.05)。...

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  • 統計的分析を用いた胎児心拍数の推定

    山本 和輝, 西島 恵介, 古家 賢一 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2023 (0), 177-177, 2023-08-31

    ...<p>現在の胎児の診療においてはドップラー超音波や心電図などの超音波を用いた装置を使用することが主流である。しかし、監視装置のコストが高いこと、データの取得に専門家の知識が必要であること、超音波が母子に悪影響を与える可能性があることなどのデメリットが存在する。超音波を用いない非侵襲的な方法として聴診がある。...

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  • 発症1年後の心臓MRIで異常所見が残存している新型コロナウイルスワクチン関連心筋炎の1例

    古川 卓朗, 石川 真一, 中嶋 雅秀 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (2), 106-111, 2023-08-01

    ...にて心筋炎と合致する所見があり,C-VAMと診断した.急性期はごく軽症で対症療法のみで軽快したが,心電図の正常化には1か月以上を要し,また罹患1年後のCMRでも遅延造影(LGE)での異常所見が残存していた.現時点でC-VAMの長期予後は不明であるが,C-VAM以外の心筋炎ではLGE所見の残存が長期予後と関連があると言われており,急性期が軽症であったとしても,長期の経過観察が必要と考えられた....

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献16件

  • 成人看護学:急性期領域におけるオンライン演習の取り組み

    西村 美帆, 上坂 真弓 日本健康医学会雑誌 32 (2), 200-205, 2023-07-31

    ...演習内容は「術前呼吸訓練(深呼吸,排痰方法)と呼吸音聴取」,「深部静脈血栓症の予防の看護」,「手術当日の手術室入室までの声かけ」,「疼痛スケールを用いた評価と看護ケア」,「心電図モニターの装着」,「気管挿管」,「手術前看護のイメージ化」,「BLS技術の習得」の8課題である。...

    DOI

  • CTの進歩と脈管画像診断

    吉岡 邦浩, 折居 誠, 田中 良一 脈管学 63 (4), 39-43, 2023-07-10

    ...加えて,心電図同期撮影法,サブトラクション法,超高精細CTといったオプションも脈管疾患の診断制度を高めた。さらに,最新型のCT装置であるphoton-counting CTも空間分解能や物質弁別の面で高い能力を有することから脈管領域への応用にも期待が寄せられている。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 当院における心臓ペースメーカ手術後に発生した血腫についての検討

    森田 浩介, 堀 真貴子, 大島 英樹, 大村 治也 心電図 43 (2), 100-105, 2023-07-07

    <p>【目的】ペースメーカ手術において術後血腫形成の予測因子として周術期のヘパリン使用が報告されているが,その他の予測因子についての報告は多くない.今回,当院でのペースメーカ手術例を用いて血腫形成の予測因子を検討した.【方法】2018年10月から2021年1月までにペースメーカ手術を施行した103例(血腫形成群13例)の患者を対象とし,血腫形成にかかわる予測因子について後ろ向きに調査した.【結果…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 心房期外収縮アブレーションに対するCARTO pattern matchingの試み

    藤岡 真功, 祖父江 嘉洋, 西川 祐策, 浅井 崇史, 明周 義友, 阪野 有希菜, 西尾 早江貴, 石黒 智也, 渡邉 英一 心電図 43 (2), 116-125, 2023-07-07

    ...<p>三次元マッピング装置であるCARTO3<sup>®</sup> systemに搭載されたPattern matching機能は,治療対象の心室期外収縮とリアルタイムで得られた12誘導心電図QRS波形の相関が高い箇所を画面上に表示するアブレーション支援プログラムである.心房期外収縮の起源同定にPattern matching機能を応用することで高周波通電部位の視認性が高まり,術時間の短縮や治療効果...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • STの上昇と下降の意味

    栗田 隆志 心電図 43 (2), 126-131, 2023-07-07

    <p>ST segment(ST)は心室筋細胞活動電位のPhase 2(プラトー相)に相当する.生理的にはこの時相で多くの細胞が同じ膜電位レベルに脱分極するため,STは基線付近に戻る.J点(ST)上昇は基線(PR)から0.1mV以上の変位が2つ以上の連続する誘導で認められる場合と定義される.虚血心筋では静止膜電位(Phase 4)の脱分極,あるいはPhase …

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 透湿機能をもつ医療従事者用新X 線防護衣の温熱的着用性能

    熊田 亜矢子, 坂下 理穂, 諸岡 晴美, 河原 伸雅 繊維製品消費科学 64 (6), 367-374, 2023-06-25

    ...<p>前報において開発した,透湿機能をもつ医療従事者用新X 線防護衣の温熱的着用性能を明らかにすることを目的とし,本研究では,20 歳代女性13 人を被験者として歩行を含む着用実験を行った.衣内温湿度のほか,人体生理量として皮膚温,発汗量,耳内温,心電図等の測定および着用感評価を行い,新防護衣の性能を既存防護衣と比較検討した.新防護衣は,既存防護衣より衣内温度および皮膚温が有意に低かった.また,新防護衣着用時...

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  • 僧帽弁形成術中に経食道心エコーで評価しえた術中再施行例と術中大動脈解離例の経験

    片山 知子, 林 重孝, 土屋 まさみ, 前田 恵里, 戸塚 愛実, 堺澤 恵子, 朴 瑞希, 成瀬 亘 超音波検査技術 48 (3), 283-290, 2023-06-01

    ...</p><p>症例1は50代,男性.腸炎での入院時心電図で陳旧性心筋梗塞が疑われ,経胸壁心エコー検査を施行した.左室駆出率59%,左室下壁は無収縮で菲薄化を呈し,僧帽弁後尖のtetheringによる僧帽弁逆流は中等度で左房後壁側に偏位していた.経食道心エコーで僧帽弁後尖は短小でtetheringにより前尖との接合不全を認めた.僧帽弁形成術を施行するも,形成後の術中経食道心エコーで基準以上の残存僧帽弁逆流...

    DOI Web Site 医中誌

  • Usefulness of ECG Scoring in Screening for Chronic Thromboembolic Pulmonary Hypertension

    伊藤, 有紀, 稲垣, 夏子, 伊藤, 亮介, 小林, 正武, 肥田, 敏, 山下, 淳, 渡邉, 雅貴, 松本, 知沙, 村田, 直隆, 岩崎, 陽一, 鈴木, 隼, 阿部, 信二, 荻野, 均, 近森, 大志郎, ITO, Yuki, INAGAKI, Natsuko, ITO, Ryosuke, KOBAYASHI, Masatake, HIDA, Satoshi, YAMASHITA, Jun, WATANABE, Masataka, MATSUMOTO, Chisa, MURATA, Naotaka, IWASAKI, Yoichi, SUZUKI, Shun, ABE, Shinji, OGINO, Hitoshi, CHIKAMORI, Taishiro 東京医科大学雑誌 81 (2), 136-144, 2023-04-30

    機関リポジトリ 医中誌

  • ベプリジルによる薬剤性QT延長症候群,心室細動をきたした2例

    仁村 明日香, 星野 芳史, 木下 秀則 日本臨床救急医学会雑誌 26 (2), 106-110, 2023-04-30

    ...両症例ともベプリジルを定期処方されており,初診時の心電図でQT延長がみられたため薬剤性QT延長症候群が疑われた。高齢者には多剤を定期処方されている患者が多く,薬歴聴取と薬剤起因性の病態を念頭に置くことが重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 徐脈性不整脈に対する遺伝子・細胞治療の現在

    吉田 聡, 李 鍾國 心電図 43 (1), 19-25, 2023-04-04

    <p>徐脈性不整脈の治療は人工ペースメーカ植込みがゴールドスタンダードであるが,感染症や非生理的ペーシングによる心不全増悪などの合併症を引き起こすことがあるため,新規治療法開発が期待されている.徐脈性不整脈に対する遺伝子治療や細胞治療の研究は現在も進められており,イオンチャネルを制御することで作業心筋の自動能を上昇させ,ペースメーカ機能をもつ細胞へと変化させる方法や,幹細胞由来拍動細胞を左心室に…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 二次元ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの収縮運動における陽性階段現象の表出法の確立

    中瀨古(泉) 寛子, 千葉 浩輝, 佐塚 文乃, 後藤 愛, 布井 啓雄, 神林 隆一, 松本 明郎, 武井 義則, 諫田 泰成, 内藤 篤彦, 杉山 篤 心電図 43 (1), 5-18, 2023-04-04

    <p>ヒト人工多能性幹細胞由来心筋細胞(ヒトiPS細胞由来心筋細胞)の単純二次元細胞シートを多電極プローブ上に作成し,電気ペーシング下で電気生理学的指標を連続記録した状態で薬物を曝露すると,催不整脈リスクおよび抗不整脈作用を検出できる.また同細胞シートの電気刺激位置を工夫すると,生理的な陽性階段現象,すなわち「正の収縮速度-頻度関係」を表出でき,薬物による収縮弛緩運動の変化の評価系としても利用可…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 不整脈学・心電学の発展のために

    笹野 哲郎 心電図 43 (1), 54-57, 2023-04-04

    <p>不整脈学・心電学は,精緻な現象論の積み重ねを中心とした臨床不整脈学と,基礎電気生理学・分子生物学・遺伝学等による基礎研究から発展してきたといえるが,近年は圧倒的に前者にその比重が置かれている.不整脈学のさらなる発展や,大きなブレイクスルーを得るためには,病態メカニズム解明の基礎研究と,それを発展させたトランスレーショナル研究の試みは重要である.トランスレーショナル研究を進めるには,コンセプ…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 単純CTを用いた新しい冠状静脈描出法の有用性について

    徳留 大剛, 小和瀬 晋弥, 藤原 菜実, 鈴木 穣, 伊藤 浩一, 浅野 駿逸, 長田 淳 心電図 43 (1), 26-35, 2023-04-04

    <p>心臓再同期療法(以下,CRT)において冠状静脈(以下,CV)の解剖を術前に把握しておくことは重要である.われわれは以前より単純CTでCVを直接同定し,手動で描出を行っているが,CV分枝の描出は困難なことも多い.そこで,心外膜脂肪(以下,Fat)とCVの関係に着目しFatを描出することでCVの解剖学的評価ができる新しい方法(以下,Fat描出法)を考案し,その正確性について評価を行った.CRT…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • QRS時間の延長が意味するもの

    岡村 祥央, 中野 由紀子 心電図 43 (1), 58-65, 2023-04-04

    ...<p>QRS時間の延長は脚ブロックなどの心室内伝導障害だけでなく,副伝導路症候群や心室不整脈など,様々な病態で目にする.12誘導心電図のQRS波形を読み解くことで,心室内刺激伝導系の遅延伝導部位や副伝導路の局在,および心室不整脈の起源を評価することが可能であり,正常心電図を含めたQRS波形を理解することが重要である.さらに背後に隠れている基礎心疾患の鑑別も重要であり,特に心室内伝導障害や心室不整脈の...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • オムニポーラー技術に基づくActivation Vector機能を利用し,リアルタイムに線状焼灼の作成を評価し得た1例

    滝川 正晃, 合屋 雅彦, 池ノ内 孝, 清水 悠輝, 雨宮 未来, 鎌田 龍明, 西村 卓郎, 田尾 進, 宮﨑 晋介, 笹野 哲郎 心電図 43 (1), 36-43, 2023-04-04

    <p>心房細動アブレーションに関連する心房頻拍(AT)は,しばしばマクロリエントリーを機序とし,とりわけ,肺静脈,僧帽弁輪,三尖弁輪を解剖学的障壁として旋回する.それゆえ,解剖学的障壁間の線状焼灼は,これらのATを治療する上で不可欠である.Differential pacingを用いたブロックラインの確認は,心房粗動に対する,三尖弁-下大静脈間峡部の線状焼灼の完成度を評価する方法として報告された…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 3枝病変に対する PCI 後,気胸を発症した 70代男性の症例

    原, 雅裕, 高橋, 有紗, 髙畑, 翔太, 川田, 泰正, 森田, 優, 豊田, 優子 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 97-100, 2023-03-31

    ...呈していたこともあり IABP を留置した上で,右冠動脈 # 1 の 100% 閉塞に対して PCI を施行した.血行動態は安定し心不全に対する薬物療法を行っていたが,入院経過中に左前胸部痛を認めた.12誘導心電図では時計方向回転,aVF 誘導の QRS 波>Ⅰ誘導の QRS 波×2,胸部誘導の R 波減高などの変化を認めた.胸部 X 線画像で左気胸を認め,心電図変化は左気胸によるものと考えられた....

    機関リポジトリ 医中誌

  • 救急搬入患者の脳卒中診断鑑別における神経症状の訴えと初診時バイタルサインの有用性

    白戸, 弘志, 萩井, 譲士, 目時, 典文, 齋藤, 新, 佐々木, 都子, 高橋, 広希, 人見, 博康, 馬場, 佳子, 山田, 奈津美, 清野, 聡, 内沢, 隆充, 中村, 太源, 岩田, 学, 鎌田, 孝篤, 高梨, 信吾, 富田, 泰史 弘前医学 73 (1-4), 1-9, 2023-03-22

    ...【結果】片麻痺ならびに言語障害の訴え,収縮期血圧≧155 mmHg,心電図モニター上の心拍不整は有意に脳卒中群で多く,38.0℃以上の発熱,および低酸素血症はmimics 群で多かった.脳卒中診断を目的とした多変量解析においても,それぞれが独立した因子であった.一方で,口角下垂の訴えは単変量解析で有意ではなかった....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 心原性ショックを呈したカルシウム拮抗薬中毒の1例

    松繁 玄曉, 宮原 克徳, 山口 聡美, 遠藤 豊宏, 諸國 元太郎, 西本 隆史, 森本 芳正, 山中 俊明, 井田 潤, 柚木 佳, 岡 岳文 心臓 55 (3), 256-260, 2023-03-15

    ...<p> 症例は40歳代女性.6時間続く胸腹部痛を主訴に当院に救急搬送された.来院時はやや不穏状態であり,頻呼吸と低血圧を認めた.心臓超音波・心電図検査にて,心機能低下と房室伝導障害を認めたがST-T変化はなく,血液検査でも心筋逸脱酵素・トロポニンTは陰性であった.単純CTにて膵腫大と周囲の脂肪織濃度上昇を認め,膵炎の疑いにてICU入室とした.高用量のカテコラミン投与と補液を行うも低血圧が遷延し,動脈血...

    DOI 医中誌

  • 肺静脈隔離術後に再発した発作性心房細動にエンパグリフロジンが有効であった1例

    渡部 真吾, 太田 栄一, 川勝 紗樹, 河本 梓帆, 山川 祐馬, 雨宮 未季, 増田 怜, 村上 輔, 山本 康人, 吉川 俊治, 鈴木 篤, 薄井 宙男 心臓 55 (3), 261-265, 2023-03-15

    ...</p><p> <b>症例</b>:75歳男性,7年前より動悸症状を認めていた.動悸時の心電図は心房細動を示しており発作性心房細動と診断された.5年前に発作性心房細動に対して肺静脈隔離術が施行されたが,4年前より動悸症状を伴う発作性心房細動が再発した.ベプリジル100 mg/日の内服を行うも症状は月に2~3回程度みられていた.2年前より糖尿病に対してエンパグリフロジン10 mg/日の内服が開始された...

    DOI 医中誌

  • 隣県の小児集中治療室に転院搬送した急性心筋炎の2例

    杉峰, 啓憲, 原, 茂登, 松崎, 紗矢香, 水野, 真介, 額田, 貴之, 深尾, 大輔, 横山, 宏司, 池田, 由香, 濱畑, 啓悟, 吉田, 晃 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 40 31-37, 2023-03-01

    ...症例#2は11歳女児.3日前の夜,頭痛と筋肉痛が出現し,前夜から急に咳き込むようになり,当日,近医にて胸部X線にて異常を認めたため,当科に搬送された.心電図で著明なST変化を認め,左室の駆出率は約40%であった.気管挿管を行い,転院搬送を行った.約1時間で転院先に到着した頃には,心機能は極度に低下していた....

    機関リポジトリ 医中誌

  • 新型コロナワクチン初回接種後に甲状腺クリーゼを発症し急性心不全に陥った未診断バセドウ病の1例

    矢嶋 尚生, 鮫島 雄祐, 松島 純也, 坪内 陽平, 金指 秀明, 櫻井 馨士, 長島 義宣, 秋枝 一基 日本集中治療医学会雑誌 30 (2), 121-125, 2023-03-01

    ...心電図検査,心臓カテーテル検査で虚血による急性心不全と診断され,治療後にICUへ入室した。来院時より頻脈が継続し,入院後に発熱も認めたため,甲状腺ホルモンなどを調べたところ,甲状腺クリーゼおよびバセドウ病と診断された。甲状腺クリーゼは,急病や外傷だけによらず,ワクチン接種後にも発症することがある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • コックピット効果を用いたVR酔いの低減効果の検証

    渡邊, 海斗, 大西, 克彦 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 83-84, 2023-02-16

    ...VRという技術は,ゲームなどのアミューズメントや医療,訓練などの様々な分野にて活用されている.しかし、それらの利用者にはVR酔いと呼ばれる乗り物酔いと似た症状を感じてしまう人も少なくない.本研究では,VR空間内に視界から動かない固定の物体を配置することでコックピット効果を生み出すことでVR酔いの低減を目指すとともに,脳波および心電図による検証を行った....

    情報処理学会

  • ニコランジルが有効の微小血管狭心症で,心房細動発症との関連が示唆された1例

    渡邉 仁美, 池田 尚平, 佐藤 公一, 武田 守彦, 福田 浩二, 三木 景太, 相澤 健太郎, 篠崎 真莉子, 柴 信行 心臓 55 (2), 150-154, 2023-02-15

    ...いにて,カルシウム拮抗薬,ニトログリセリン(nitroglycerin;NTG)舌下錠を服薬したが効果は乏しかった.精査のため,心臓カテーテル検査を施行した.冠動脈造影で器質的狭窄病変を認めず,アセチルコリン(acetylcholine;Ach)負荷試験を実施した.左冠動脈へのAch負荷で,即座に頻脈性心房細動(atrial fibrillation;Af)が発症し,動悸を伴う胸痛を自覚した.虚血性心電図変化...

    DOI 医中誌

  • 両心室・心房壁の著明な肥厚を呈した悪性リンパ腫の1例

    辻本 恵美, 戸出 浩之, 木村 紀子, 本多 飛鳥, 澤田 健太, 板橋 裕史, 小林 さゆき 超音波検査技術 48 (1), 51-57, 2023-02-01

    ...</p><p><b>結語</b>:心電図異常の精査としてTTEを行い,両心室・心房壁の肥厚を呈した悪性リンパ腫と診断された症例を経験した.経時的なTTE観察により治療による浸潤病変の消退とCTRCD発症の経過をとらえた貴重な症例と考える.</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 多機能フレキシブルセンサシステム

    竹井 邦晴 応用物理 92 (2), 84-88, 2023-02-01

    ...IoT社会実現へ向け,人を含む柔らかいモノからさまざまな情報を違和感なく取得するフレキシブルセンサシステムと,1つのセンサで多情報を予測するマルチタスクセンサシステムについて紹介する.まず印刷技術により安価かつ大面積で形成可能なフレキシブルセンサについて議論する.センサフィルムに切り紙構造を適用することで通気性および伸縮性を付与し,装着感を改善する.またセンサ構造を最適化することで運動時においても心電図...

    DOI

  • 左室壁運動の評価について

    林田 晃寛, 土岐 美沙子, 木村 晃久, 吉田 清 超音波医学 50 (2), 99-102, 2023

    ...長軸径が大きくなるようにする.短軸は乳頭筋レベルで観察を行い,両方の乳頭筋が均等に描出されているかを確認する.均等ではないと斜め振りの可能性あり,壁運動評価が正当にできない.短軸,及び心尖部からの長軸像で局所壁運動異常と心筋の性状を評価する.陳旧性心筋梗塞では,内膜側の輝度上昇,壁厚減少も重要な所見である.冠動脈支配領域に一致しない場合は,心サルコイドーシス,たこつぼ型心筋症などを考える.その際は,心電図...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 塞栓源検索においてCT angiographyが有用であったcarotid webの1例

    坂本 周平, 鈴木 啓太, 山田 清文, 大川 将和, 吉田 和道, 宮本 享 脳卒中の外科 51 (2), 124-128, 2023

    ...</p><p>症例は,40歳男性.一過性の左上肢の脱力・感覚障害を訴え,救急搬送された.MRIにて右前頭葉弁蓋部皮質に急性期脳梗塞を認めた.抗血栓療法を行いながらembolic stroke of undetermined source(ESUS)として塞栓源の検索を開始したが,十二誘導心電図などの検査で異常を認めなかった.頚動脈超音波では,頚動脈分岐部近傍の小さなプラーク形成を指摘されたのみであったが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 人間ドック健診の経年記録で検出された非弁膜症性心房細動発症例の洞調律時のリスク要因と意義

    中居 賢司, 神谷 亮一, 村上 晶彦, 石田 由貴, 三田 修, 田代 敦, 芳沢 礼佑, 大和田 真玄, 森野 禎浩, 狩野 敦 人間ドック(Ningen Dock) 37 (5), 800-807, 2023

    ...</p><p><b>方法:</b>人間ドック受診者3,186例(2020年4月~2021年3月,男性2,212例,女性974例)の標準12誘導心電図(ECG)でNVAFが記録された90例中,過去の時系列記録より洞調律が確認された30例(男性29例,女性1例)〈NVAF発症前洞調律群〉である.対照群は,同一期間内に人間ドック健診を実施し,年齢,性別を調整した連続する洞調律群(sinus rhythm...

    DOI Web Site 医中誌

  • 左室肥大の評価法

    小形 幸代 超音波医学 50 (5), 309-318, 2023

    ...<p>左室肥大は健診などの心電図で偶発的に指摘されることが稀ではなく,心エコー図はその診断や原因検索をするうえで,最も安全かつ有効な検査法である.左室肥大の原因は圧負荷や容量負荷などの外因性,遺伝的な要因,異常物質の沈着など様々である.左室肥大は心血管イベントの発症,予後の予測因子となるため,左室肥大の程度を評価することは臨床的にとても重要である.左室肥大は左室壁の肥厚のみを意味するのではなく,個々...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献32件

  • ダビガトラン内服下で脳梗塞を再発し頸動脈内膜剝離術を施行したcarotid webの1例

    岡田 卓也, 吉岡 努, 脇坂 義信, 吾郷 哲朗, 緒方 利安, 北山 次郎 臨床神経学 63 (9), 577-581, 2023

    ...<p>症例は41歳女性.40歳時に右中大脳動脈領域の塞栓源不明脳塞栓症の既往があり,植込み型心電図記録計の留置とダビガトラン内服が開始となった.41歳時に再び構音障害と左片麻痺が出現した.頭部MRI拡散強調画像で右放線冠の急性期脳梗塞とMRAで右中大脳動脈M2分枝閉塞を認めた.頸動脈エコーでは右頸動脈球部に可動性プラーク様構造物を認め,頸動脈3次元CT angiographyでは同部後面から突出する...

    DOI Web Site PubMed 参考文献7件

  • 脳塞栓症での受診同日に開心術で摘出し得た左房粘液腫の一例

    田村 康晃, 岡田 憲二, 天野 真太郎, 細田 英樹, 野島 祐司, 濱田 幸汰, 矢部 敏和, 西村 祐希, 杭ノ瀬 慶彦, 田井 龍太, 入江 博之, 中嶋 絢子, 円山 英昭, 福田 仁, 上羽 哲也 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (1), 71-76, 2023

    ...でも脳塞栓症の頻度が最も高いとされるが,実際に日常診療の中で遭遇することは稀である.今回我々は,巨大左房粘液腫による脳塞栓症を迅速に診断し,緊急手術により救命し得た症例を経験した.症例は特に既往のない48歳男性.前夜,就寝前にめまいを自覚.起床時に構音障害と左上肢の感覚障害を認め,当院に救急搬送となった.血液検査ではBNP 13.6 pg/mL,D‒Dimer 1.90 <i>μ</i>g/mL.心電図...

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  • 拡散モデルによる時系列医療データの欠損値補完

    森田 直人, 関 弘翔, 宮野 咲紀, 青山 隆彦, 辻 泰弘, 佐藤 洋明, 細野 裕行 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-I4-, 2023

    ...</p><p>【結論】SSSD<sup>S4</sup>における状態空間モデルを効率化したSSSD<sup>S4D</sup>を提案し,時系列医療データとして,12誘導心電図を学習した.SSSD<sup>S4D</sup>は従来手法と同等の精度で欠損値補完ができ,かつ高い効率性を示した.今後は,より変動の激しい新生児モニター心電図の欠損値補完に取り組む.</p>...

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  • 重度COPD を併存していたが職場復帰できた高齢心不全患者の1症例

    野中 正大, 佐藤 憲明, 平井 祐治, 豊増 謙太 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 60-, 2023

    ...搬送時心拍数120以上で心電図で心房細動波形。血液ガス検査(酸素2L)でPH:7.30、PaO2:95 ㎜Hg、PaCO2:65.4 ㎜Hg、HCO3:31.9mEq/L。心エコーでLVEF23.8%、左心室モヤモヤエコー。レントゲンでCTR58%と心拡大、胸水貯留。血液検査でNTPro-BNP10986と心不全を認めた。...

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  • 生体信号を活用した医療AI~てんかん発作予知と睡眠紡錘波検出

    藤原 幸一 生体医工学 Annual61 (Abstract), 137_2-137_2, 2023

    ...<p>医療・ヘルスケア分野での機械学習・AI技術の活用は,他の分野と同様,深層学習の登場を契機に進展してきた.しかし,実際にはCT画像やMRI画像などに対する画像診断の事例が大半であり,それに比して心電図や脳波など生体信号への活用は取り残されてきた感がある.これには,(1) 対象信号の時空間パターンが複雑・非定常的で,対象現象の表現が特定困難であること,(2) サンプルとして取得できる生体信号の量が...

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  • ホルター心電図ビッグデータから観察したヒトの自律神経活動の推移

    吉田 豊, 湯田 恵美 生体医工学 Annual61 (Abstract), 149_1-149_1, 2023

    ...本研究では日本全国で記録された約70万例規模のホルター心電図ビッグデータから生成された時系列データベース(Allostatic State Mapping by Ambulatory ECG Repository, ALLSTAR)のうち,2015年から2021年迄のデータを解析対象として,20代から80代の年齢層別に心拍変動指標(RRI,SDRR,ULF,VLF,LF,HF,LF/HF,HFpeak...

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  • 光電容積脈波によるTraube–Hering–Mayer waves推定手法の検討

    佐藤 正平, 松井 岳巳 生体医工学 Annual61 (Abstract), 173_2-173_2, 2023

    ...<p>動脈血圧および心電図には、圧反射による末梢血管抵抗の変化や呼吸を反映したTraube–Hering–Mayer wavesと呼ばれる周期性の変動がみられる。これらは自律神経活動と関連している可能性があり、心拍変動解析によって得られるLF、HFなどの指標が広く利用されている。また、呼吸数を連続的に計測する手段の一つとしても研究されており、非侵襲的かつ精度良く計測することができれば有用である。...

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  • 静電容量結合型電極による足底からの心電図計測

    植田 萌々佳, 坂上 友介, 塩澤 成弘 生体医工学 Annual61 (Abstract), 178_2-178_2, 2023

    ...<p> 日常生活での心電図計測は心身の健康モニタリングにおいて重要である.ただし,従来の心電図計測は,電解質ペーストの皮膚への付着,脱衣の必要性,電極リード線による拘束感があり,日常生活への適用は困難である。これらの解決策の一つとして無意識,無拘束,非侵襲な心電図計測が可能である静電容量結合型電極がある。...

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  • さりげない健康・安全入浴支援のための浴槽壁外面貼付型心電図計測システムの開発

    岸本 杏樹, 望月 悠佑, 山越 康弘, 本井 幸介 生体医工学 Annual61 (Abstract), 302_2-302_2, 2023

    ...<p>浴槽内は熱や水圧により身体に負荷がかかり,死亡事故につながるケースも多く,事故検知・予防を目的とした,浴槽壁内面設置の電極による入浴中の心電図計測が試みられてきた.しかし,電極設置に伴う浴槽への煩雑な工事や,お湯との接触による電極部の腐食,さらには浴槽内に露出した電極への入浴者の違和感・不快感といった課題があった.これに対し著者らは,被計測者からは全く見えない,浴槽壁外面に電極を設置し,浴槽壁...

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  • 心拍変動解析によるサルの自律神経系変化を介した薬物誘発性痙攣の予測

    久我 和寛, 塩谷 元宏, 堀 憲太郎, 水野 洋, 松下 優作, 尾崎 晴茂, 林 康平, 久保 孝富, 加納 学 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P3-249-, 2023

    ...テレメトリー埋植雄性カニクイザルに痙攣薬(4-AP、カイニン酸、ラノラジン及びブプロピオン)を複数用量投与し、心電図を連続記録した。薬物投与前期間のデータを学習データとし、異常検出手法のひとつである多変量統計的プロセス管理により投与後の心拍変動を解析した。...

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  • 心電図波形から読み解く致死性不整脈の作用機序解明

    服部 篤紀, 長谷川 翔, 岡 宏之, 新井 透子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-193-, 2023

    <p>Cardiovascular (CV) risk is a serious and potentially life-threatening toxicity that must be avoided. Among them, the electrocardiogram (ECG) is formed from many elements and inhibiting even one …

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  • サルにおける薬物誘発痙攣予測への挑戦

    塩谷 元宏, 水野 洋, 松下 優作, 吉永 貴志, 朝倉 省二 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P3-250-, 2023

    ...実験2(心拍変動の検討):テレメトリー埋植カニクイザル4例に4用量(0,3,10,30 mg/kg)をラテン方格法で経口投与し,心電図を記録した。実験2では,薬物投与前期間のデータを学習データとし、異常検出手法のひとつである多変量統計的プロセス管理により投与後の心拍変動を解析し,正常範囲(投与前データ)からの逸脱度を解析することで痙攣予兆の検出を試みた。...

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  • 中毒診療における全身モニタリング法の現在とこれから

    Ryosuke TAKEGAWA 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S35-3-, 2023

    ...</p><p> 循環モニタリング装置は、多数のものが市場に出回っているが、中でも12誘導心電図(ECG)は、QT延長や不整脈の認知に必須である。近年では、従来のQTc計算の問題点を改善した“QTノモグラム”や、ECGから中毒の原因に迫るために“ECGトキシドローム”という概念も生まれ提案されている。...

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  • 複数回の人間ドック心電図で検出された陰性T波Q波を伴う心筋梗塞および急死例での発症前のリスク要因

    中居 賢司, 村上 晶彦, 神谷 亮一, 石田 由紀, 菅原 将人, 吉田 直人, 木村 琢巳, 房崎 哲也, 森野 禎浩, 狩野 敦 人間ドック(Ningen Dock) 38 (4), 571-579, 2023

    ...</p><p><b>対象と方法:</b>対象は,2018年4月より2021年3月の期間中,人間ドック健診受診者10,487例(男性7,242例,女性3,245例)の心電図(ECG)で陰性T波を伴う異常Q波が記録された78例中,過去3年間の時系列記録より正常波形が確認された新規MI 11例(男性10例,女性1例,平均62歳)と心臓急死1例である.発症前に心電図非同期胸部CT(胸部CT)が撮像されていた...

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  • 若年医療従事者における職業性ストレスと就労中の心拍数の関連

    四方 典裕, 吉田 浩子, 藤原 宏子 心身健康科学 19 (1), 1-11, 2023

    <p>職業性ストレスと就労中の心拍数の関連を明らかにするために,若年医療従事者を対象にホルター心電計を用いて就労中の心拍数を測定し,10分の区間毎に平均値(区間心拍数)を算出した.終日最大区間心拍数が中央値である110回/分未満の場合を心拍数低群(n=21),110回/分以上の時を高群(n=24)とし,両群の職業性ストレス簡易調査票得点を比較した.ストレスコーピングとの関連が知られているフォーカ…

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  • 左室収縮機能低下を判断する心電図AIの臨床応用に向けた検討

    小寺 聡, 竹内 博俊, 佐藤 将敬, 澤野 晋之介, 勝然 進, 篠原 宏樹, 大門 雅夫, 小室 一成 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 4Q2OS503-4Q2OS503, 2023

    ...今回の研究では、心電図から左室収縮機能低下を判読する深層学習モデルについて、適応対象を明確にするための検討を行った。 方法:心電図と心エコーのデータから深層学習を用いて、左室収縮機能低下を判読するモデルを作成した。作成済みモデルについて、年齢、性別、心電図所見、背景心疾患、検査目的ごとの層別解析を行った。 結果:対象患者の心電図AIのAUC0.95であった。...

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  • 気圧変動を感知・処理する生体システムの個体差と性差

    倉内 祐樹 次世代薬理学セミナー要旨集 2023.2 (0), AG-4-, 2023

    ...本シンポジウムでは、脳内に埋植できる超小型CMOSイメージングデバイスによる脳血流モニタリング、熱電対デバイスによる脳温モニタリング、そして心電図デバイスによる心拍変動モニタリングの結果について紹介する。特に、個体差・性差に関する情報を共有し、気圧変動を感知・処理する生体システムについて議論したい</p>...

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  • ミオパチーを発症した胃全摘術後吸収不良症候群によるセレン欠乏症の1例

    矢部 正浩 学会誌JSPEN 5 (2), 81-87, 2023

    ...<p>症例は70歳,女性.67歳時に胃がんで開腹胃全摘術,Roux-en-Y結腸前再建術を施行され再発なく経過した.術後3年半後から両下肢浮腫や動悸息切れを認めた.血液検査で血清セレン7.9 μg/dL,大球性貧血,高度の低Alb血症,FreeT3低値を認め,脂肪便陽性であった.腹部骨盤部造影CTは消化管全体の浮腫を認め,蛋白漏出アルブミンシンチでは異常を認めなかった.爪・皮膚症状,心筋障害,心電図異常...

    DOI 医中誌

  • 光電脈波信号と深層学習を用いたロバストな心房細動検出のための学習パイプラインの設計

    工藤 創大, 黄 銘 生体医工学 Annual61 (Abstract), 112_1-112_1, 2023

    ...<p>光電脈波法(PPG)による信号は、心電図(ECG)と生理的な起源が類似していることから心房細動の検出に適している可能性がある。このことから光電脈波法のピーク間隔を心房細動検出に利用できる可能性を示した先行研究がいくつかある。しかし、実用においては心房細動検出器の精度を追求するだけでなく、同じ不整脈でも脈波の現れ方に個人差があり、サブタイプが存在することから、その汎化性能に留意する必要がある。...

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  • ネットワーク送信可能な擬似的12誘導心電図生成システムの開発

    城 真範, 関口 祐, 香川 璃奈, 佐藤 洋 生体医工学 Annual61 (Abstract), 179_2-179_2, 2023

    ...この方程式は心臓の自動能を表現しており、心電図波形の生成を繰り返すことができる。通信プロトコルには、IoTの分野で広く採用されているMQTTを用いた。擬似的な12誘導心電図波形生成器とネットワークへの送信を統合する実装を行うことで、ネットワーク上で擬似的な心電図の波形をリアルタイムで受信可能になり、遠隔で利用することができる。...

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  • 医用テレメータの概要と医療現場での現状と希望

    吉山 潤一 生体医工学 Annual61 (Abstract), 98_2-98_2, 2023

    ...<p> 医用テレメータは患者に装着された送信機からの無線信号を受信して、心電図や心拍数などの生体情報をモニタリングする装置である。病室に設置された医用テレメータは、送信機、アンテナシステム、ナースステーション内のセントラルモニタ等で構成される。医用テレメータに電波に関するトラブルが発生した場合、不整脈を見落としたり異常の発見が遅れるなど非常に危険である。...

    DOI

  • 小児期に腎移植後長期経過中に関節リウマチを発症した1例

    高橋 雄介, 藤原 拓造, 太田 康介, 後藤 隆文 移植 58 (Supplement), s340_2-s340_2, 2023

    ...移植後長期に渡り腎機能は安定していたが、X-4ヶ月頃より動悸を認められるようになり、ホルター心電図施行するも異常を認めなかった。X-2ヶ月頃より、右第1指のMCP関節、および左第1指のPIP関節に腫脹、疼痛が認められるとのことで当院リウマチ科紹介。</p><p>血液検査上血沈の亢進、リウマチ因子の上昇および右手MRIで右第1,2,3MCP関節にRA様の変化があり、関節リウマチの診断に至った。...

    DOI 医中誌

  • 5-FU投与中に急性心不全を発症した大腸癌の1例

    田中 一光, 早坂 秀平, 久保 公利 道南医学会ジャーナル 6 (1), 58-61, 2023

    ...心電図では完全左脚ブロック以外に明らかな変化を認めなかったが、心エコーでEF23%の心機能低下を認めた。CPK、トロポニンT等の心筋逸脱酵素の上昇を認めず、急性冠動脈疾患は否定的であった。またBNP169.5pg/ml、胸部レントゲンで心拡大、肺門影の増強を認めたために急性心不全と考えられた。5-FUによる薬剤性心機能障害を疑い、化学療法を中止し循環器科にコンサルトした。...

    DOI 医中誌

  • 健康診断受診者における2枝ブロックの有病率とその特徴

    松尾 史朗, 野田 吉和, 中安 邦夫, 横山 剛義, 本間 智美 人間ドック(Ningen Dock) 38 (1), 30-37, 2023

    ...</p><p><b>方法:</b>2021年度に心電図検査を受けた41,303名を対象とした.完全右脚ブロックに左脚前枝または後枝ブロックが併存する者を2枝ブロック,さらに第1度房室ブロックを伴う者を3枝ブロックとし,有病率,年齢,罹病期間,合併心疾患,心イベントを調査した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 心電図からの呼吸推定法による呼吸入力インターフェースの検討

    赤井 亮太, 吉野 朱香, 中村 晴信, 沖田 善光 日本デジタルゲーム学会 夏季研究発表大会 予稿集 2023 (0), 124-127, 2023

    ...従来の呼吸の測定法は拘束感があり、長時間使用に適さないため、心電図から推定した呼吸信号を基にゲームへのコマンド入力を作成した。次に、心電図からの推定呼吸信号がゲームへの入力として利用できるかを検討した。...

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  • FAERSを用いた抗精神病薬による心室不整脈リスクの調査

    袴田 潤, 橋口 正行, 志賀 剛 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-A3-, 2023

    ...従って、日常診療において、特に定型抗精神病薬の治療を行う際は、薬剤性QT延長症候群を考慮したリスク&ベネフィットの評価と心電図モニタリングが必要と考えられる。</p>...

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  • 肥大型心筋症への薬物治療 -β遮断薬からミオシン阻害薬までー

    今井 靖, 苅尾 七臣 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S38-3-, 2023

    ...肥大型心筋症は呼吸困難、動悸などの自覚症状、心雑音・心電図異常などの身体・検査所見、家族歴、心血管イベント等が診断の端緒となるが、心臓エコー、必要に応じて心臓MRI、心筋生検、全身性疾患の検索等を駆使して二次性心筋症(Fabry病、ミトコンドリア心筋症、心アミロイドーシス等)の除外、HCMの確定診断を行う。...

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  • 漫才視聴により誘発されるポジティブ感情を評価する生理指標の探索

    山﨑 直, 西村 佳恵, 吉野 公三 生体医工学 Annual61 (Abstract), 159_1-159_1, 2023

    ...生理指標を同定することを目的とする.20代健常男性14名に6種類の漫才コンテンツを視聴させた.漫才間の平均音量の差は2dB未満に設定した.また視聴中に面白いと感じた瞬間にイベントボタンを押させた.さらに各漫才を視聴後にその漫才に対して,「斬新さ」,「面白い」等9つの質問項目にVAS法で主観評価させ,主成分分析により質問項目点数を合成した第1主成分得点(総合評価を反映)をもとめた.漫才視聴中の脳波,心電図...

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  • CCU患者の心電図と患者データを用いた退院時予後予測

    近藤 輝将, 寺本 篤司, 渡邉 英一, 祖父江 嘉洋, 井澤 英夫, 齋藤 邦明, 藤田 広志 生体医工学 Annual61 (Abstract), 216_2-216_2, 2023

    ...CCUにおいて早期に測定される心電図や血液検査は患者の心臓の状態を把握する上で重要な検査である。入院時に得られるこれらの情報は、今後の治療方針や治療の強度を決定する上で重要である。そこで本研究では、CCU患者のリスク評価を行うため、CCU入院時に測定された血液検査と心電図波形において、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)とXGboostを使用し、患者の短期的な予後予測を行った。...

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  • RGB-NIRアレイフィルタカメラを用いた画像脈波における脈波ピーク間隔の計測

    蟹江 陽向, 河中 治樹, 小栗 宏次 生体医工学 Annual61 (Abstract), 300_2-300_2, 2023

    ...必要があったが,RGB-NIRアレイフィルタカメラを用いることで1台のカメラで実現できるとともに同期処理や光軸のずれなどを考慮する必要がなくなる.RGB-NIRアレイフィルタカメラによる顔画像脈波を計測した実験を行い, 4チャネルの信号の様々な組み合わせに独立成分分析を施してより精度の高い脈波ピーク間隔を得る組み合わせを調査するとともに,一般的なRGBカメラでの結果と精度を比較した.精度評価のために心電図...

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  • 睡眠効率と心臓自律神経系活動の生理学的評価について

    藤江 建朗, 玉元 由果莉, 中村 英夫 生体医工学 Annual61 (Abstract), 313_1-313_1, 2023

    ...本研究では18名の健康男性被験者について分析を行った.睡眠ポリグラフ検査(PSG)記録から,目視による解析を行い睡眠効率などの睡眠変数を求めた.心臓自律神経系活動の各指標は,PSGで記録した心電図からRR間隔を求め算出した.算出した睡眠効率と心臓自律神経系の各指標についてピアソン積率相関係数を求め評価を行った. ...

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  • 筋を意識した運動が脳活動と筋活動に与える影響の検討

    宇賀田 麗衣, 中林 実輝絵, 一之瀬 真志, 小野 弓絵 生体医工学 Annual61 (Proc), 379-381, 2023

    ...本研究では生体深部の血流動態を非侵襲的に計測可能な拡散相関分光法と脳波・心電図・筋電図 を用いて、運動させる筋への意識の差が対象筋の血流動態や電気生理学的応答に与える影響を評価することを目的とした。...

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  • 心毒性の性差

    黒川 洵子, 児玉 昌美, 清水 聡史, 坂本 多穗 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S21-1-, 2023

    ...この性差には心電図QT間隔が成人女性で同世代の男性よりも長いことが関連しており、思春期や性周期における変化から性ホルモンの影響が示唆されてきた。我々は、その分子メカニズムとしてNOを介した心筋細胞の性ホルモンシグナルが関与しているのではないかと提唱している。...

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  • 腎移植患者における術前の心血管疾患の管理

    藤井 秀毅 移植 58 (Supplement), s183_1-s183_1, 2023

    ...最近の我々の研究では、ステージ4、5の無症候のCKD患者において、心電図および心エコー異常所見は将来のCVDイベント発症に関係し、これらの異常を持つ患者は虚血性心疾患のスクリーニング検査陽性率が有意に高値であった。我が国の無症候の透析患者では、導入時にすでに50%以上の患者の冠動脈に有意狭窄を認めると報告されている。...

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  • 腎移植患者の移植後CVD管理 ~検査体制~

    豊田 麻理子, 川端 知晶, 山永 成美 移植 58 (Supplement), s184_1-s184_1, 2023

    ...当院では年1回定期的に心臓超音波検査や心電図検査を実施し、必要に応じて個々の検査頻度を増やしている。</p><p>腎移植レシピエントの高齢化や長期のCKD状態により、今後心血管系合併症は増えてくると予想される。私たちはそのことを念頭に置いて予防及び治療介入のタイミングを逃さないよう注意深くフォローしていく必要がある。</p>...

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  • 心拍誘発電位から見る内受容感覚と認知機能の関係性

    田仲 祐登, 寺澤 悠理, 梅田 聡 自律神経 60 (2), 92-96, 2023

    ...<p>拍動や呼吸の速さ,胃の痛みなど,自律神経系を含む身体内部の状態は内受容感覚を通して知覚されている.近年,内受容感覚を測定する指標として,脳波における心拍誘発電位(Heartbeat-evoked potentials:HEP)が注目されている.HEPは心電図のR波を基準とした誘発電位であり,主観報告の必要のない,心臓からの求心性信号を反映している時間解像度の高い指標として,注意,感情,自己認識...

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  • イヌの画像・映像処理手法に関する調査および適用可能性に関する基礎的検証

    久保 孝富, 和田 有里菜, 丸野 由希, 奥村 美生, 浦 優輝, 吉村 愛琉, 永澤 美保 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 1L5OS18b01-1L5OS18b01, 2023

    ...<p>イヌは我々ヒトにとって非常に身近な動物でありながら,いまだにイヌの認知・行動・情動などについて盛んに研究がなされている.その中でも定量的評価についての試みは,近年の機械学習手法の発展とともに進展を示している.用いられる入力情報として画像・映像,心電図など生理的信号,慣性センサ信号などが挙げられる.本稿では,計測が簡便で頻用される画像・映像を入力として用いる手法について調査内容・基礎的検証結果を...

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  • 周波数領域での最適輸送による心電図データ拡張

    助田 一晟 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 1N3GS1004-1N3GS1004, 2023

    ...心電図(ECG)からの心臓病検出にも教師あり機械学習を適用する研究が盛んで、近年特にニューラルネットワークベースのモデルが高精度を記録している。しかし、これらの学習ではアノテーションコストやラベルの不均衡性がしばしば課題となる。特に、医療領域においてはラベリングに専門知識を必要とする上、正例が負例に比べて極端に少ない場合が多く、高品質なデータを大規模に用意するには困難が伴う。...

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  • テクニカル指標を用いた時系列クラスタリング

    中川 善暉, 松井 藤五郎, 森山 甲一, 島 孔介, 武藤 敦子, 犬塚 信博 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 4E3GS202-4E3GS202, 2023

    ...また、提案手法を実際の株価データと心電図データに適用し、その有効性を確認する。</p>...

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  • 先天性QT延長症候群合併妊娠の周産期管理

    大西 優, 西田 恵子, 小菅 悠希, 鈴木 あすか, 渡辺 麻紀子, 細川 義彦, 阿部 春奈, 眞弓 みゆき, 大原 玲奈, 小畠 真奈, 村上 卓, 髙橋 実穂, 濱田 洋実, 佐藤 豊実 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 187-193, 2023

    ...する.方法:2013年から2022年までに当院で周産期管理を行った先天性LQTS合併妊娠の母児の診療録を後方視的に検討した.結果:対象は8症例10妊娠であった.妊娠中にβ遮断薬を服用した6妊娠では,母体心イベントを認めず,服用しなかった4妊娠のうち1例で産褥期に心イベントを認めた.全10妊娠に対し胎児心磁図・心臓超音波検査が行われ,3例で胎児LQTSが疑われ,5児が生後にLQTSと診断された.全例が心電図...

    DOI 医中誌

  • 姿勢を改善させるためのインナーシャツによる自律神経活動や頸部周囲のアライメントへの影響

    石田 弘, 大坂 裕, 末廣 忠延, 氏川 拓也, 近藤 美穂, 大澤 晋 人間と生活環境 30 (1), 39-50, 2023

    ...姿勢改善を目的とした2 種類(上腕モデル、上腕+胸部モデル)のインナーか、コントロールのインナーを着るという3 条件で、実験1 では安静座位で心電図を計測し、自律神経活動を反映する心拍変動係数を算出した。実験2 では、タイピング課題中、タイピング課題前後のホームポジション、タイピング課題後の座位や立位においてスマートフォンを持つ場合と持たない場合での頸部周囲のアライメントや筋活動を計測した。...

    DOI

  • フクジュソウ中毒における心電図の経時変化

    杉本 貴史, 大野 雄康, 安藤 維洋, 関 恒慶, 山田 勇, 小谷 穣治 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 59-65, 2023

    ...摂取24時間後, 中枢神経症状が軽快し, 次いで摂取72時間後, 消化器症状およびジギタリス中毒様の心電図変化が改善し第5病日に後遺症なく独歩退院した. フクジュソウ中毒では,ジギタリス中毒同様の重症不整脈が起きる可能性があり, 注意が必要である....

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