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検索結果 381 件

  • 抗血栓療法中に頭部外傷を呈し開頭手術後に急性肺血栓塞栓症を呈した1例

    箕輪 啓太, 今 明秀, 今野 慎吾, 野田頭 達也, 十倉 知久, 吉村 有矢 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    ...CTで急性硬膜下血腫, 脳挫傷を認め, 保存加療目的に入院した. 意識障害が出現し, 失語と麻痺も出現し, CTで血腫増大を認めたので第3病日に開頭手術を施行した. 術後出血性合併症のリスクが低くなった段階で抗血栓薬投与を予定していたなかで, 第15病日のリハビリ中に急性肺血栓塞栓症を発症した. 一時心停止に至ったが蘇生処置を行って心拍再開した. 同日から抗凝固療法を開始した....

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  • 外傷性頭蓋内血腫を合併した胸椎脱臼骨折に対する脊椎固定術後に頭蓋内血腫が増大した1例

    河野 通仁, 籾井 健太, 木原 大護, 田丸 哲弥, 牧 盾, 小早川 和, 川口 謙一, 赤星 朋比古, 中島 康晴 整形外科と災害外科 72 (1), 128-131, 2023-03-25

    ...【症例】29歳,男性.4階から墜落して,右急性硬膜下血腫,第12胸椎脱臼骨折を含む胸腰椎多発骨折を受傷した.頭部外傷は保存的治療を選択し,CTによる厳密な評価を行った.血腫の増大はなく脳浮腫が改善した第7病日に,脊椎後方固定術を行った.第10病日に意識障害を来たし,CTで右慢性硬膜下血腫による鉤ヘルニアと診断した.穿頭血腫除去術を行い,速やかに意識は改善した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • めまい症状の訴えがなかった両側側頭骨骨折に伴う両側外リンパ瘻の 1 例

    三橋 亮太, 田中 久一郎, 川口 壽比古, 伊東 智樹, 佐藤 公宣, 小野 剛治, 千年 俊一, 梅野 博仁 耳鼻と臨床 69 (2), 104-109, 2023-03-20

    ...交通外傷による急性硬膜下血腫の集中治療後に、両側顔面神経麻痺を認め、脳神経外科医より精査を依頼された。歩行可能で、めまいを訴えなかったため前庭障害は疑われていなかった。両側顔面神経麻痺、両側難聴に加え、暗視下の起立も困難であり、赤外線眼振計で自発眼振と頭位眼振を認めた。PLF を疑い、両側試験的鼓室開放術を施行した。...

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  • 後頭蓋窩の急性硬膜下血腫で発症したtentorial dural arteriovenous fistulaの1例

    西原 琢人, 梶本 隆太, 大谷 直樹, 稲原 裕也, 大滝 遼, 小林 真人, 勝原 隆道, 吉野 篤緒 脳卒中 45 (6), 466-472, 2023

    ...<p>テント部硬膜動静脈瘻(TDAVF)は,脳実質内出血やくも膜下出血で発症して脳実質損傷を生じることが多く,急性硬膜下血腫(ASDH)の単独発症は非常に稀である.今回我々は,後頭蓋窩ASDHで発症したTDAVFに対して,発症早期に直達手術にて転帰良好であった症例を経験したので報告する.症例は29歳男性,突然の頭痛と嘔吐を生じたため,当院に救急搬送された.頭部CTで右後頭蓋窩にASDHを認めた.脳血管撮影...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • Non-sinus type dural AVFとpial AVFが流出静脈を共有した1例

    多田 智子, 種村 浩, 青木 一晃, 鈴木 有芽, 北野 詳太郎, 佐野 貴則, 石垣 共基, 宮 史卓 Japanese Journal of Neurosurgery 32 (2), 112-117, 2023

    ...頭痛, 意識障害で救急搬送となり, 頭部CTで右後頭葉の脳出血と急性硬膜下血腫を認めた. 脳血管撮影で出血部に一致してpiral AVFとnon-sinus type dural AVFの併存を疑う所見を認めた. 直達手術で確認したところ, 両者が併存しており, 異なるシャントポイントから同一単独の脳皮質静脈に流出しており, 根治には位置関係を見極めて処置する必要があった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献24件

  • 感染症のスクリーニング検査が臓器提供の日程に影響を与えた1例

    村橋 志門, 猪熊 孝実, 竹田 昭子, 上村 恵理, 上木 智博, 太田黒 崇伸, 泉野 浩生, 田島 吾郎, 山下 和範, 田崎 修 移植 58 (Supplement), s251_2-s251_2, 2023

    ...当院搬送時の意識状態はGCS E1V2M1で、全身CTで左急性硬膜下血腫、両側外傷性くも膜下出血、右頭蓋骨陥没骨折、右血胸、右第3-8肋骨骨折を認めた。救急外来でCPAに陥り心拍は再開したが、頭部CTで蘇生後脳症の所見が認められた。X+10日に脳死とされうる状態と診断した。...

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  • 腰椎穿刺でくも膜下出血を認めず,両側急性硬膜下血腫のみを呈した内頚動脈‒後交通動脈分岐部破裂動脈瘤の一例

    藤田 大義, 玉置 亮, 福永 幹, 下間 惇子, 八重垣 貴英, 宮前 誠亮, 枝川 光太朗, 堀内 薫, 飯田 淳一 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (2), 125-131, 2023

    ...<p> 今回,内頚動脈‒後交通動脈分岐部動脈瘤破裂による左右差のない両側急性硬膜下血腫の1例を経験した.症例は66歳男性,来院前日からの強い頭痛を主訴に受診した.頭部CTと頭部MRIで両側急性硬膜下血腫を認めたが,くも膜下出血は認めなかった.MRAで右内頚動脈‒後交通動脈分岐部動脈瘤を認めCTA,DSAでも精査した.腰椎穿刺を行い,出血は検出されなかったが,造影MRIでは動脈瘤壁のbleb部分に造影効果...

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  • 術前に診断困難であったcapillary hemangiomaによる非外傷性急性硬膜下血腫をきたした1例

    西条 智也, 渡邊 恭一, 高越 寛之, 梅田 剛志, 高杉 祐二, 井上 智, 桐山 英樹, 徳永 浩司, 松本 健五 Japanese Journal of Neurosurgery 32 (3), 192-198, 2023

    ...単純CT検査で左急性硬膜下血腫を認めたが, MRI・造影CT・脳血管造影検査では既存の髄膜腫以外に出血源は指摘できなかった. 開頭血腫除去術と同時に髄膜腫も摘出した際, 近傍に脳表動脈と連続した腫瘤を認め, 併せて摘出した. 病理診断の結果は毛細血管腫で, 間質に新鮮な血腫を認め急性硬膜下血腫の原因と考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 急性硬膜下血腫で発症し良好な転帰を得た破裂遠位前大脳動脈瘤の2例

    中村 普彦, 大久保 卓, 渡邉 竜馬, 河野 隆幸, 大倉 章生, 廣畑 優, 森岡 基浩 脳卒中 45 (1), 37-43, 2023

    ...<p>非外傷性急性硬膜下血腫は,様々な原因によって生じ得る.中でも破裂脳動脈瘤によるものは,治療方針に影響を及ぼすため,初期診断が重要である.発症時に意識障害を呈する場合や,くも膜下出血や脳内出血を伴わない場合などに,外傷性急性硬膜下血腫と認識し,初期対応する可能性がある.破裂動脈瘤の存在を見落とす危険性があり,再破裂により予後不良となり得る.今回我々は,2例の非外傷性急性硬膜下血腫で発症し,病歴や...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 柔道の頭部外傷を引き起こす大外刈りの解明

    林 弘典, 石川 美久, 生田 秀和 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 454-, 2023

    ...<p>【目的】柔道では、2022年に脳震盪が7件、急性硬膜下血腫等が5件(1名死亡)報告され、未だに重篤な頭部外傷が発生している。頭部外傷の研究では、投げ技による頭部外傷の危険性を検証するものが多く、どのような大外刈りの投げ方が頭部外傷の危険性を高めるのかは解明されていない。そこで本研究は、頭部外傷の危険性が高まる大外刈りの投げ方を解明することを目的とした。...

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  • Hybrid ER System導入後急性硬膜下血腫に対して緊急穿頭術を施行した3例

    中島 進之介, 合田 亮平, 前田 匡輝, 畑 倫明, 村井 望 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (2), 139-144, 2023

    ...system (HERS) を導入し,搬入から画像診断まで時間の短縮,かつその場での穿頭術を可能としており,速やかな減圧効果を目指している.今回はHERS導入直後の連続3症例提示しており,その中の2症例では穿頭術後に瞳孔所見の改善を認めてから,手術室での開頭術へ移行した症例を経験した.HERS導入により画像検査までの所要時間を短縮し,穿頭術にて緊急減圧できることが示唆されたことから,HERSは重症急性硬膜下血腫...

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  • 剣道練習後に急性硬膜下血腫をきたしたくも膜嚢胞の1例

    酒井 美江, 音琴 哲也, 中島 大介, 坂田 清彦, 宮城 尚久, 岡本 右滋, 梶原 収功, 廣畑 優, 森岡 基浩 神経外傷 45 (2), 52-56, 2022-12-30

    <p>Kendo is a modern martial art origin from traditional Japanese swords­manship, that is now widely popular over the world. Although Kendo has some opportunities to hitting on the various body …

    DOI 医中誌

  • 当院における心臓外科手術に合併した急性硬膜下血腫の3例の検討

    佐久間 絢, 上田 朝美, 池田 敏明, 玉井 謙次, 高橋 宏行, 佐藤 智行 日本臨床麻酔学会誌 42 (4), 323-327, 2022-07-15

    ...多い.人工心肺を用いた心臓外科手術では特に高齢者において急性硬膜下血腫が発症し得ることを念頭に置き,術中に頭部に加わる外力を最小限にすることや,術後に定期的な中枢神経評価を行うことが重要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 頭部外傷後,中硬膜動脈仮性動脈瘤破裂により遅発性脳内血腫を生じた1例

    塩崎 絵理, 諸藤 陽一, 内田 大貴, 川原 一郎, 原口 渉, 小野 智憲, 前原 洋順, 本田 和也, 森塚 倫也, 添田 李子, 堤 圭介 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (1), 58-65, 2022

    ...)の報告は比較的稀で,破裂例の多くは急性硬膜外血腫として発症する.今回我々は頭部外傷後の亜急性期に,PMMA破裂により硬膜外血腫を伴わない遅発性脳内血腫を生じた稀な1例を経験した.症例は94歳男性.交通外傷による頭部打撲のため救急搬送された.来院時の意識レベルはGlasgow Coma Scale 12点,高度の不穏と健忘を認め,頭部computed tomography(CT)では右側頭部の薄い急性硬膜下血腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 中頭蓋窩くも膜のう胞破裂後の硬膜下血腫/水腫にTBIRDを合併した乳児例

    君和田 友美, 林 俊哲, 白根 礼造, 冨永 悌二 小児の脳神経 47 (4), 414-418, 2022

    ...<p>右中頭蓋窩くも膜のう胞破裂後に硬膜下血腫/水腫を来し,けいれん重積型(二相性)急性脳症に類似の病態であるinfantile traumatic brain injury with a biphasic clinical course and late reduced diffusion(TBIRD)を併発した1乳児例を報告した.新生児/乳幼児急性硬膜下血腫後に脳腫脹を来す一因として,我々脳神経外科医...

    DOI 医中誌

  • 虐待による乳幼児急性硬膜下血腫が重症化する病態:広範なLDAは何を意味するのか?

    朴 永銖 小児の脳神経 47 (3), 261-273, 2022

    ...<p>虐待による乳幼児急性硬膜下血腫は極めて転帰不良となる.その主たる要因は,頭部CTで認められる広範囲に及ぶ低吸収性変化と考えられる.自験例を中心にこの病態の考察を行った.虐待群で15/18例(83%),事故群で2/10例(20%)に認めた.両側大脳半球に13例,片側大脳半球に4例認め,出現時期は,搬送時9例,数日以内の経過が8例であった.この病態は種々の生理学的な因子が複雑かつ重合的に加わることによって...

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  • 両側瞳孔散大で来院し救命し得た急性硬膜下血腫小児の1例

    柴田 あみ, 佐藤 慎, 金子 純也, 北橋 章子, 工藤 小織, 畝本 恭子, 横堀 將司 脳死・脳蘇生 34 (2), 101-104, 2022

    ...小児の急性硬膜下血腫においては早期の自然吸収例も報告されているが,今回のように来院時に両側瞳孔散大であった症例はまれである。本症例は積極的治療を行った結果,転帰良好であった。両側瞳孔散大症例は救命困難であり手術適応外と判断されることも多いが,本症例のように予後不良と判断される症例の中にも,救命可能さらに良好な転帰症例も存在する。...

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  • von Willebrand病に合併した急性硬膜下血腫に対して第VIII因子製剤を使用した1例

    並川 裕貴, 藤井 裕太郎, 横溝 明史, 井戸 啓介, 松本 健一 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (2), 184-188, 2022

    ...<p> 先天性出血性疾患であるvon Willebrand病は,多くが軽症例とされるが,ときに重篤な頭蓋内出血を呈する症例もある.2021年に日本版ガイドラインが発行されたが,対応に苦慮するケースも想定される.我々が経験した症例は,von Willebrand病に罹患する82歳女性で,急性硬膜下血腫に伴う意識障害を呈していた.第VIII因子製剤の準備に時間を要していたところ,瞳孔不同が出現した為,やむなく...

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  • 左側頭葉前方部に病変を有する相貌失認の 2 症例

    栗原 恵理子, 堀川 楊, 小山 京, 渡部 裕美子 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 41 (3), 317-324, 2021-09-30

    ...9 年後, 左側頭葉の周囲に急性硬膜下血腫をきたした。当初は意識清明であったが, 1 週間後に反応が低下し, 皮質盲, 失語症が出現。CT では左側頭葉前方部に低吸収域が認められた。その後, 重篤な相貌失認が 5 年あまり持続した。相貌失認は 2 症例ともに, 既知相貌の認識ができないだけでなく, 既知相貌の視覚的想起も困難なものであり, 顔の視覚性記憶の障害と考えられた。...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 小児頭部外傷の特徴と画像診断—読影に必要な解剖学的基礎知識—

    宇都宮 英綱, 原田 敦子, 小山 智史, 起塚 庸, 山中 巧 日本小児放射線学会雑誌 37 (1), 42-54, 2021

    ...AHT)を鑑別する意味においても極めて重要である.しかし,AHTの病態や画像診断に関しては多くの議論があり,今なお一定の見解は得られていない.本稿では,AHTを含めた小児頭部外傷の理解を深めるため,特に乳幼児期の外傷例(頭血腫,硬膜外血腫,頭蓋冠骨折および硬膜下血腫)から頭蓋冠(特に縫合)と髄膜(特に硬膜境界細胞層:dural border cell layer)の発生と解剖について検討する.加えて,急性硬膜下血腫...

    DOI 医中誌

  • 急性硬膜下血腫をきたした体外式膜型人工肺 (ECMO) 管理下の重症COVID-19の1例

    山岡 寛人, 廣田 晋, 三輪 勇介, 室田 裕大, 石川 茉莉子, 伊藤 慧, 清川 樹里, 芳村 雅隆, 山本 信二 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (8), 598-603, 2021

    ...非外傷性急性硬膜下血腫のため瞳孔不同を呈した. 担当医と連携し, 手術適応や術式を検討, 極小開頭・血腫洗浄除去療法 (HITT) を施行した. 術後はヘパリン不使用下にECMO管理を行い, 90日後にはmRS 3の転帰を得た. また, 緊急事態であったが, 十分な感染対策を行い院内感染も防ぐことができた.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 特発性好酸球増多症により脳静脈血栓症を来した1例

    金井 雅裕, 長谷川 義仁, 岡野 篤志, 水井 大介, 中井 良幸, 丸賀 庸平, 伊藤 圭佑, 安田 宗義, 山口 啓二 脳卒中 43 (6), 556-560, 2021

    ...<p>症例は23歳女性.呼吸困難で受診し好酸球性肺炎と診断され入院し,ステロイド治療を開始されていた.入院3日目に左上下肢麻痺を認め,頭部 magnetic resonance venography(MRV)で上矢状静脈洞の描出不良を認め,脳静脈血栓症と診断した.ヘパリンナトリウムによる抗凝固療法を開始し,ステロイド治療も継続した.入院10日目に急性硬膜下血腫を発症し,緊急開頭手術を行った.その後,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • Neisseria meningitidis による出血性脳卒中を伴う髄膜炎の1例

    川端 哲平, 山本 俊, 廣瀬 俊明, 平松 拓, 今井 資, 野田 智之, 槇 英樹 脳卒中 43 (6), 529-533, 2021

    ...<p><b>要旨</b>:74歳の女性.右半身麻痺,失語で救急搬送された.来院時発熱,項部硬直を認めた.Glasgow Coma Scale E3V2M5,右上下肢不全麻痺,全失語を認めた.検査所見では,血小板減少,血液凝固異常を認め,急性期DIC scoreは6点であった.頭部CTで,左側頭葉脳内出血,くも膜下出血,左側急性硬膜下血腫を認めた.入院後,急性水頭症を来し,脳室ドレナージ術を行った.血液...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 高齢者急性硬膜下血腫に対する内視鏡下血腫除去術

    鈴木 一秋, 若林 健一, 橋田 美紀, 山本 諒, 清水 大輝, 伊藤 真史, 雄山 博文 NEUROSURGICAL EMERGENCY 26 (2), 159-166, 2021

    ...<p> 急性硬膜下血腫は予後不良な疾患である.本疾患に対する標準的治療は大開頭による開頭血腫除去術であるが,併存症が多く耐術能の低い高齢者に対しては手術侵襲が高く,その適応に悩むことがある.近年急性硬膜下血腫に対する神経内視鏡を用いた治療の有効性が報告されている.今回2017年4月から2020年3月の期間に当院(豊橋市民病院)にて治療した高齢者急性硬膜下血腫患者のうち,内視鏡下血腫除去術を施行した6...

    DOI Web Site 医中誌

  • 緊急手術中に抗E抗体陽性が判明し,適合血液確保に難渋した2症例

    室園 美智博, 鈴木 直樹, 石田 裕介, 小林 賢礼 日本臨床麻酔学会誌 40 (5), 449-452, 2020-09-15

    ...<p>緊急手術中に不規則抗体陽性であることが判明した2症例を経験した.1例は急性硬膜下血腫,1例は胃穿孔のために緊急手術となった.両症例は術中に赤血球輸血が必要となったが,不適合血をチェックするための抗体スクリーニングテストにて患者血に抗E抗体が検出されたため,E抗原陰性血液が必要となった.結果として輸血用血液を依頼して確保するまでに2時間以上経過し,術中は代用血漿やアルブミン製剤などで対応して,E...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • SLE合併破裂脳動脈瘤の臨床病理学的検討から血管炎以外の原因が推定された1例

    中島 拓真, 鈴木 康彦, 飯島 健太郎, 村岡 真輔, 纐纈 直樹 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (5), 375-380, 2020

    ...急性硬膜下血腫を認め, 術中所見から右後大脳動脈末梢性脳動脈瘤が出血源と判断した. 術後精査でもう1箇所の末梢性動脈瘤と右内頚動脈終末部狭窄を認め, 類もやもや病と判断した. 経過中, 残存動脈瘤も破裂したため開頭で摘出した. 2箇所の動脈瘤病理検査では, perivascular infiltrationと血管拡張傾向を認め, 典型的な血管炎はなかった....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • Foix-Chavany-Marie症候群を呈した頭部外傷例の発話障害の検討

    大石 如香, 菅井 努, 田村 俊暁 音声言語医学 61 (2), 130-139, 2020

    ...<p>頭部外傷後にFoix-Chavany-Marie症候群を呈し,重度のdysarthriaをきたした症例の発話障害について検討した.症例は65歳右利き男性,右急性硬膜下血腫,左脳挫傷の診断で保存的治療を受けた.初診時,構音困難で,挺舌や頬を膨らますなど顔面の動きに対する命令には応じられなかった.一方,言語理解は良好で文レベルの口頭命令の理解と書字が可能であった.訓練経過とともに構音が徐々に可能となり...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • ワーファリン内服患者における頭蓋内出血に対する人プロトロンビン複合体製剤の使用経験

    相澤 有輝, 稲次 基希, 高橋 暁, 石川 茉莉子, 早川 隆宣, 廣田 晋, 山本 信二, 玉田 なつみ, 三枝 邦康, 前原 健寿 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (1), 69-74, 2020

    ...【対象と方法】2017年9月から2018年10月に,頭部外傷,脳卒中に伴う頭蓋内出血に対して人プロトロンビン複合体製剤を使用した18症例(平均年齢74.1±17.2歳,男性11名,女性7名)を対象に検討を行った.内訳は急性硬膜下血腫が4例,慢性硬膜下血腫が3例,脳出血が10例,くも膜下出血が1例で,後方視的に,4F‒PCC投与前後のPT‒INRの変化,画像上の血腫増大の有無,手術合併症の有無に関して...

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  • 線維筋性異形成に関連した急性特発性硬膜下血腫の1 例

    村上 あゆみ, 田尻 征治, 植田 裕, 長谷川 秀, 三浦 正毅, 武笠 晃丈 脳卒中 42 (1), 14-18, 2020

    ...<p><b>要旨</b>:症例は44 歳女性.突然の頭痛と軽度の意識障害で発症し,頭部CT で両側の薄い急性硬膜下血腫を認めた.明らかな外傷はなく,治療抵抗性の高血圧があり,血管精査の結果,両側頸部内頸動脈の狭窄性変化および両側腎動脈狭窄を認め,線維筋性異形成と診断した.両側内頸動脈─眼動脈分岐部動脈瘤,冠動脈瘤,冠動脈狭窄も伴っていた.硬膜下血腫を発症したFMD の報告は稀であり,文献的考察を加え...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 急性外傷性脳損傷後に時定数2秒の頭皮上脳波で皮質拡散脱分極(cortical spreading depolarizations; CSD)が記録された1例

    塚本 剛士, 梶川 駿介, 人見 健文, 舟木 健史, 漆谷 真, 髙橋 良輔, 池田 昭夫 臨床神経学 60 (7), 473-478, 2020

    ...<p>症例は82歳女性.頭部外傷後6日目に意識障害を発症した.画像上,左側頭後頭部急性硬膜下血腫及び右後頭部皮下血腫を認めた.左血腫除去と減圧術が行われたが,意識障害は増悪した.頭皮上脳波検査(時定数2秒)にて,右半球後方に緩徐な巨大陰性電位を認め,皮質拡散脱分極(cortical spreading depolarizations; CSD)波形と判断した.意識障害は手術1ヵ月後も遷延した.硬膜下血腫側...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献17件

  • 外傷性頚動脈解離に対して急性期抗血栓療法およびステント留置を行った4例

    藤原 大悟, 原 淑恵, 高宮城 陽栄, 松山 重成, 石原 諭, 山下 晴央, 中山 伸一 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 359-364, 2020

    ...<p> 外傷頚動脈解離に対して,ステント留置術を行った4症例を報告し,急性期抗血栓療法の適応,ステント留置術の時期について検討した.1例目は44歳男性で,第12病日に新規に内頚動脈解離を診断した.2例目は56歳男性で第1病日に高度狭窄を伴った頚動脈解離を認めた.3例目は37歳男性,第2病日に左内頚動脈解離を認めた.4例目は第1病日に左頚部打撲,急性硬膜下血腫を認め,開頭血腫除去術と外減圧術を施行した...

    DOI Web Site 医中誌

  • 重度の介護が必要な患者における退院指導の一症例

    橋本 洋子, 平尾 紀美枝, 橋本 智哉 福井医療科学雑誌 16 19-22, 2019-11-25

    ...交通事故による頭部外傷後に,重介護が必要な患者・家人に対し退院に向けて取り組んだ内容について報告する.症例は30歳代男性.交通事故により左急性硬膜下血腫・脳挫傷で他院へ入院した.開頭血腫除去術・脳室-腹腔シャント術・気管切開・胃瘻造設施行後に遷延性意識障害となり,回復期リハビリテーション目的で当院へ転院となった.転院後に小腸壊死を発症し,手術施行.空腸・回腸に人工肛門を造設し,更に中心静脈ポートを造設...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 院内発症の急性硬膜下血腫の検討

    今井 亮太郎, 林 拓郎, 田伏 将尚, 稲桝 丈司, 中村 芳樹 神経外傷 42 (1), 39-44, 2019-08-20

    <p><i>Background:</i> Although various precautions against fall accidents during hospitalization are taken in every medical facility, some accidents are fatal to the patients.</p><p><i>Methods:</i> …

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  • 重症外傷センターを軸とした施設間連携により救命した乳児重症頭部外傷の一例

    嶽間澤 昌泰, 問田 千晶, 六車 崇, 篠原 真史, 余湖 直紀, 川崎 貴史, 間中 浩, 佐藤 博信, 竹内 一郎 日本救急医学会関東地方会雑誌 40 (2), 205-208, 2019-06-28

    ...直近救命救急センターで急性硬膜外血腫, 急性硬膜下血腫, 外傷性くも膜下出血, 脳挫傷, 頭蓋骨骨折, 肋骨骨折と診断され, 乳児重症頭部外傷の加療目的で横浜市重症外傷センターへ転送された。正中偏位を伴う急性硬膜外血腫に対し緊急で開頭血腫除去術・外減圧術・頭蓋内圧センサー挿入術を施行した。術後は減圧のために一部開放した皮膚縫合部から脳実質の脱出した状態が継続した。...

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  • 高齢者頭部外傷への対応におけるピットフォール

    末廣 栄一, 石原 秀行, 藤山 雄一, 清平 美和, 土師 康平, 野村 貞宏, 鈴木 倫保 Japanese Journal of Neurosurgery 28 (10), 614-620, 2019

    ...急性硬膜下血腫や遅発性の症状増悪が高齢者頭部外傷には多くみられるが, 近年注目されているのは抗血栓薬内服患者の増加である. 日本頭部外傷データバンク/プロジェクト2015によると, 高齢者の31%が抗血栓薬を内服していた....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献21件

  • 特発性急性硬膜下血腫と脳出血を起こしたHELLP 症候群の1 例

    原 秀, 深澤 誠司, 野中 裕康, 熊谷 昌紀, 米澤 慎悟, 石黒 光紀, 清水 言行 脳卒中 41 (6), 488-492, 2019

    ...<p><b>要旨</b>:症例は33 歳の初産婦,妊娠高血圧症にて他院に入院し,緊急帝王切開術を受けた翌日にHELLP 症候群を合併した.帝王切開術の2 日後に急性硬膜下血腫と脳出血を起こし当院へ紹介され,緊急にて急性硬膜下血腫除去術および減圧開頭術を行った.術後も頭蓋内圧が非常に亢進しており,バルビツレート療法を行い,これらの治療により徐々に全身状態および神経症状が回復した.頭蓋形成術を施行し,ADL...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 積極的な感覚刺激入力により重度意識障害が改善し、FIM向上を認めた一症例

    岡崎 雅実, 石田 俊介 理学療法学Supplement 46S1 (0), E-203_1-E-203_1, 2019

    ...<p>【はじめに】</p><p>今回、急性硬膜外血腫(Acute epidural hematoma:以下AEDH)・急性硬膜下血腫(Acute subdural hematoma:以下ASDH)の症例を担当した。家族の希望は「食事がとれて話せるようになってほしい」「動けるようになって家に帰ってきてほしい」であった。...

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  • 外傷性頭蓋内出血の血腫増大に対する来院時造影CTの有用性

    岸 文久, 藤本 京利, 速水 宏達, 茶谷 めぐみ, 木村 新, 奥田 和功, 塩野 茂 NEUROSURGICAL EMERGENCY 24 (1), 20-27, 2019

    ...<p> 内因性脳内出血に対する造影CT(CT angiography; CTA)における血管外漏出像(contrast extravasation; CE)が血腫増大および予後不良や死亡率などの転帰の予測因子となることはこれまでに多く報告されている.今回,外傷性頭蓋内出血における血腫増大に対するCTAの有用性について検討した.我々の施設に過去5年間に搬送となった外傷性頭蓋内出血,すなわち急性硬膜下血腫...

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  • 頭部外傷患者における血清リン酸化ニューロフィラメント(pNF‒H)の有用性の検討

    宍戸 肇, 入江 恵一郎, 岡崎 智哉, 濱谷 英幸, 篠原 奈都代, 阿部 祐子, 一二三 亨, 河北 賢哉, 田宮 隆, 黒田 泰弘 NEUROSURGICAL EMERGENCY 24 (1), 32-38, 2019

    ...【結 果】 年齢中央値は61.5歳で,男性9例,女性5例,搬入時GCS(Glasgow Coma Scale)中央値は7.5であった.頭蓋内病変は,急性硬膜下血腫3例,急性硬膜外血腫1例,外傷性クモ膜下出血5例,脳挫傷5例であった.退院時転帰は転帰良好群が9例,転帰不良群は5例であった.6ヶ月後転帰は良好群が11例,不良群が3例であった.血清pNF‒HはDay 0に3例(平均6.5 pg/ml),Day...

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  • 繰り返し対側血腫を生じた小児重症頭部外傷の1例

    菊池 麻美, 塩見 直人, 日野 明彦, 越後 整, 横矢 重臣, 橋本 洋一, 岡 英輝, 糟谷 英俊 NEUROSURGICAL EMERGENCY 24 (1), 49-54, 2019

    ...<p> 頭部外傷による頭蓋内血腫に対する開頭術の際には,対側血腫の発生に注意する必要がある.術中に急激な脳腫脹が生じた場合,術直後に手術側と反対の瞳孔が散大した場合などは対側血腫が疑われ,時期を逸しない追加手術が必要となる.今回,右側の急性硬膜下血腫(acute subdural hematoma: ASDH)の開頭術後に左側の急性硬膜外血腫(acute epidural hematoma: AEDH...

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  • 小児急性硬膜下血腫の転帰不良因子の検討

    横田 和馬, 反町 隆俊, 馬場 胤典, 厚見 秀樹, 松前 光紀 NEUROSURGICAL EMERGENCY 23 (1), 17-23, 2018

    ...<p> 小児急性硬膜下血腫(ASDH)は成人ASDHと異なり,軽微な外傷後でも転帰不良になる症例が少なくない等の特徴がある.転帰に影響する因子をあきらかにすることは,予後改善のための対策に重要である.本研究では,小児ASDHの転帰の予測因子を求め,さらに特に重要な予測因子について検討した.2000年~2016年に入院した6歳以下の小児で,CT上ASDHと診断され,入院加療した患者を後向きに評価した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 交通事故に起因する重症急性硬膜下血腫に対する初療室減圧開頭術

    平泉 志保, 加藤 文崇, 野澤 正寛, 越後 整, 塩見 直人 日本交通科学学会誌 17 (2), 28-33, 2018

    ...重症急性硬膜下血腫の死亡率は非常に高く、治療は可及的早期の大開頭による血腫除去術が推奨されている。今回、初療室において減圧開頭術(開頭血腫除去および外減圧)を行った、交通事故に起因する重症急性硬膜下血腫例の時間経過および転帰を検討し、その有効性について考察した。2011年以降、初療室で減圧開頭術を行った重症急性硬膜下血腫は7例であり、そのうち交通外傷に起因するものは6例であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳振盪・スポーツ頭部外傷の検査と対応

    中山 晴雄, 荻野 雅宏, 永廣 信治, 岩渕 聡 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (1), 4-8, 2018

    ...スポーツ頭部外傷の問題点は従来から指摘されているように, 急性硬膜下血腫に代表される重症頭部外傷と繰り返し受傷する脳振盪である. 本稿では, 脳神経外科医が知っておくべきスポーツ頭部外傷の検査と対応として, ①スポーツ頭部外傷に関する共通の認識, ②小児を含むスポーツ頭部外傷の現場での対応, ③繰り返すスポーツ頭部外傷の危険性, ④競技者および関係者への指導方法について概説する....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 中硬膜動脈塞栓術ののちに開頭血腫除去術を行った器質化慢性硬膜下血腫の3例

    林 悟, 西本 陽央, 野中 大伸, 樋口 眞也, 細田 幸司, 三木 俊史, 根岸 正敏 NEUROSURGICAL EMERGENCY 23 (2), 138-145, 2018

    ...<p> 器質化慢性硬膜下血腫の外科治療には開頭血腫除去術が必要なことが多いが,血腫外膜や硬膜からの出血による術後の急性硬膜下血腫の合併や再増大が稀ではない.一方,難治性慢性硬膜下血腫に対しては,中硬膜動脈塞栓術による再発予防効果が知られている.今回われわれは,器質化慢性硬膜下血腫の開頭血腫除去術に先立ち中硬膜動脈塞栓術を行い,経過が良好であった3例を経験したので報告する.症例1:81歳女性.CTにて...

    DOI Web Site 医中誌

  • 持続する意識障害と進行性の脳腫脹を呈した雷撃傷の1例

    吉山 直政, 疋田 茂樹, 越後 整, 高松 学文, 小倉 真治, 山下 典雄 NEUROSURGICAL EMERGENCY 23 (1), 59-64, 2018

    ...を受け,意識障害で救急搬送された.接触時,意識レベルはGlasgow Coma Scale4点,血圧174/110mmHg,脈拍114回/分,呼吸数26回/分,腋窩温34.6℃で,接触時から当院に搬送されるまで心肺機能不全を示唆する所見はなかった.身体所見では,左後頚部腫脹と左耳孔出血を認め,左頚部,胸腹部,会陰部,左上肢のII度熱傷創を認めた.搬入時の画像検査では,頭部CTで頭頂部を主体とする左急性硬膜下血腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • ダビガトラン服用後早期に外傷性急性硬膜下血腫を来し開頭術を行った1 例と3 例の文献的検討

    庄田 健二, 野中 裕康, 加藤 雅康, 竹中 勝信 脳卒中 39 (6), 456-459, 2017

    ...【症例】87 歳,女性.頭部打撲にて当院救急搬送された.受傷6 時間前にダビガトラン110 mgを内服しており,頭部CT で左急性硬膜下血腫を認めたが,外傷による意識障害,神経症状はなかったことから経過観察とした.しかし受傷3 時間後に意識レベルの低下を認め,頭部CT にて血腫が増大していたことから,FFP を投与しつつ開頭血腫除去術を施行した.手術中の出血傾向はなく,術後経過は良好であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • MRSA 人工血管感染に対してウシ心膜ロールで上行大動脈再置換術を行った1例

    林田 好生, 森重 徳継, 大住 真敬, 藤井 満 日本心臓血管外科学会雑誌 46 (1), 21-24, 2017

    ...洗浄と抗生剤静脈内投与を行ったが治癒しなかった.根治的治療が必要と考え,初回手術から1年7カ月後に自作ウシ心膜ロールグラフトによる再上行大動脈置換術,大網充填術を行った.手術後は発熱なく,炎症反応も低下し胸部CTでも感染の再燃を認めなかった.抗生剤は静脈内投与で術後1カ月使用し,内服に変更した.術後37日目に転院し,感染の再燃を認めずに良好に経過していた.しかし,術後8カ月で転倒による頭部打撲後に急性硬膜下血腫...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 重症頭部外傷急性期における頭蓋内病態の差異による脳循環の検討

    本多 満, 一林 亮, 豊田 幸樹年, 伊東 俊秀, 横室 浩樹, 田巻 一義, 岸 太一 日本外傷学会雑誌 31 (1), 1-7, 2017

    ...[対象および方法]重症頭部外傷90例を,局所性脳損傷として急性硬膜下血腫(以下SDH),急性硬膜外血腫,脳挫傷・脳内血腫,瀰漫性脳損傷として瀰漫性軸索損傷,瀰漫性脳腫脹の5つの群に分け,急性期にキセノンCT(Xe-CT)とperfusion CTを同時に行い,それぞれの検査より脳血流量(以下CBF),平均通過時間(以下MTT)を測定し,脳循環評価を行った....

    DOI 医中誌

  • 脊髄くも膜下麻酔を契機に頭蓋内硬膜下血腫を発症した子宮頸部および外陰尖圭コンジローマの1例

    栗谷 佳宏, 竹田 満寿美, 金尾 世里加, 直居 裕和, 三好 愛, 三村 真由子, 長松 正章, 横井 猛 産婦人科の進歩 69 (4), 373-377, 2017

    ...hematoma;SDH)を発症した稀な1例を経験したので報告する.症例は30歳,0経妊,子宮頸部と外陰部の尖圭コンジローマに対して脊髄くも膜下麻酔および静脈麻酔併用下でレーザー治療を行った.術後3日目に臥位でも軽快しない激しい頭痛と嘔吐が出現し,当院に救急搬送となった.頭蓋内病変除外のため頭部磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging;MRI)を撮影したところ,左前頭葉の急性硬膜下血腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • ドライカーボンを使用した短下肢装具の使用経験

    才田 剛志, 黒木 大二郎, 山田 悠斗, 落 竜昇, 田中 正則, 弓木野 勇次, 内山田 桜 理学療法学Supplement 2016 (0), 1064-, 2017

    ...症例は,第2,3腰椎脊髄急性硬膜下血腫を呈した50歳代男性である。装具採型を行った発症4ヶ月評価にて,ASIA下肢運動スコア8/50点,触覚スコア80/112点,痛覚スコア84/110点であり,下腿部以遠に持続的な軽~中等度の痺れを呈しておりFunctional ambulation classification(以下FAC)はclass 0であった。...

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  • O-058 保険外での訪問リハビリテーション効果と財政 -症例から考える-

    青柳 法大, 大久保 智明, 徳永 孝典, 菊地 泰雅, 藤垣 慎太郎 関東甲信越ブロック理学療法士学会 36 (0), 58-58, 2017

    ...既往歴に急性硬膜下血腫、胸腰椎圧迫骨折。H29.2 月から施設入所し、歩行安定と活動性向上目的に介入。当初はFIM 運動56 点、認知21 点で手引き歩行レベル。H29.4 月にはFIM 運動66 点、認知27点となり、施設内ADL は概ね自立、独歩まで可能となった。また、施設内の方と余暇活動を行い、活動量も増している。...

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  • 手術加療を要した自験5例の亜急性硬膜下血腫の検討

    榊原 陽太郎, 田口 芳雄, 中村 歩希, 小野寺 英孝, 内田 将司, 川口 公悠樹 神経外傷 39 (2), 118-122, 2016-12-26

    <p><i>Objective:</i> We retrospectively analyzed our own cases of subacute subdural hematoma (SSH) to investigate the clinical characteristics of SSH.</p><p><i>Materials & Methods:</i> From January …

    DOI Web Site

  • 単施設における急性硬膜下血腫手術症例88例の予後因子と周術期合併症の検討

    舟越 勇介, 山田 哲久, 名取 良弘, 今本 尚之, 井上 大輔, 森 恩 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (3), 208-214, 2016

    <p> 当施設におけるacute subdural hematoma (ASDH) の手術症例から, 本地区におけるASDHの治療状況を検討した. 本地区におけるASDHの治療状況の特徴は, 高齢者が多く, 大部分の頭部外傷を当施設が受け入れていることである. 重症例や高齢者が多いため, 予後良好群は25.0%に留まり, 39.8%に周術期合併症を認めた. 本研究では意識レベルおよび瞳孔所見, …

    DOI Web Site 参考文献15件

  • P-045 立ち上がり動作時の屈曲相に対して介入後、伸展相の後方重心が軽減した症例

    鈴木結貴, 川嵜康太 関東甲信越ブロック理学療法士学会 35 (0), 229-, 2016

    ...診断名:脳挫傷(左前頭葉)、急性硬膜下血腫(左前頭葉、左側頭葉)。受傷機転:買い物帰りにリュックを背負っている時に転倒。既往歴:左脳挫傷(4 年前)、認知症。関節可動域:体幹および股関節、足関節に制限あり。</p><p>【方法】動画にて40 分間の理学療法介入前後の立ち上がり動作を比較した。撮影時は座面・足部の接地場所・カメラを固定した。...

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  • 脳浮腫に対する五苓散の可能性:当院での使用経験

    大城 信行, 久保田 有一, 中本 英俊, 野村 俊介, 菊田 敬央, 谷藤 誠司, 岡田 芳和, 川俣 貴一 脳神経外科と漢方 1 (1), 64-67, 2015-11-01

    ...72歳男性の急性硬膜下血腫では転帰は不良であった。脳浮腫の程度を評価する方法として減圧手術や正中偏位の有無,また症状のvisual analogue scale評価等いくつかの報告がみられる。本報告で有効性には言及できないが脳浮腫のコントロールは予後やADLに影響を与えると考えられ適正な評価方法の検討が必要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • ジェットコースター乗車後に生じた硬膜下血腫の1例(Subdural hematoma after riding a roller coaster: a case report)

    小守林 靖一 (Nobukazu Komoribayashi), 大間々 真一 (Shinichi Omama), 吉田 雄樹 (Yuki Yoshida), 遠藤 重厚 (Shigeatsu Endo), 小川 彰 (Akira Ogawa), 小笠原 邦昭 (Kuniaki Ogasawara) Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine 26 (1), 25-29, 2015-01

    ...もう1つは,頻回のジェットコースター乗車により架橋静脈が破綻して急性硬膜下血腫を来し,慢性硬膜下血腫へ移行した可能性である。本症例のように,ジェットコースター乗車を契機に頭蓋内病変を生じる場合があり,診断・治療上も注意を要する。</jats:p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • 柿の木から転落して受傷した外傷性小脳血腫の1例

    佐藤 岳史 日本農村医学会雑誌 64 (1), 45-49, 2015

    ...今回,柿の木から転落して受傷した外傷性小脳出血と天幕上の急性硬膜下血腫に対して外科的治療を行ない, 良好な経過をとったため報告する。  症例は65歳の男性であり, 柿の木の剪定中に枝が折れ転落し後頭部打撲した。短時間の意識消失をきたし救急搬送された。頭部CTで天幕上のくも膜下出血, 硬膜下出血, 小脳出血を認め入院となった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 外傷性環椎後頭骨脱臼の1症例

    石原 俊信, 吉岩 豊三, 金﨑 彰三, 宮崎 正志, 津村 弘 整形外科と災害外科 64 (2), 287-290, 2015

    ...外傷性環椎後頭骨脱臼は致死的外傷に伴うことが多く,生存例であっても重傷頭部外傷の合併により看過されることがある.今回救命し得た1症例を経験したので報告する.症例は75歳,男性.軽自動車を運転中に大型トレーラーとオフセット衝突して受傷した.自発呼吸はあるが,意識昏睡状態であり,四肢完全麻痺,外転神経麻痺を認めた.急性硬膜下血腫,頭蓋頚椎移行部レベルのくも膜下出血,両側動揺性胸郭,血気胸,骨盤骨折を合併...

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • 新規経口抗凝固薬 (NOAC : novel oral anticoagulant) 内服中に外傷性頭蓋内出血を発症し血腫除去を行った3例

    竹中 朋文, 芝野 克彦, 梅垣 昌士, 佐々木 学, 鶴薗 浩一郎, 松本 勝美 Japanese Journal of Neurosurgery 24 (5), 327-333, 2015

    ...術中および術後止血は良好で, 輸血も要さなかった. 2例目は77歳男性で, 正中偏位を伴う急性硬膜下血腫を認めた. リバロキサバン最終内服後17時間経過していたが, APTTは74.9秒であった. 新鮮凍結血漿やPCC投与しながら手術を施行した. 術中出血量は400m<i>l</i>であった. 3例目は78歳男性で, 右側頭頭頂葉30mm大の外傷性脳内血腫を認めた....

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 痙性筋に対する筋力強化は有効か?

    本多 輝行, 青山 敏之 理学療法学Supplement 2014 (0), 0891-, 2015

    ...交通事故を起因に右前頭葉脳挫傷,左急性硬膜下血腫と診断される。減圧開頭血腫除去術後,頭蓋形成術を実施した。受傷後75病日目に当院回復期病院へ入院となる。【経過と考察】左下腿三頭筋はMMT2,下腿最大周径は1cmの左右差があり,筋緊張はMAS2,足クローヌを認めたため,下腿三頭筋に著明な筋力低下と筋緊張亢進が観察された。...

    DOI

  • 鈍的外傷により孤立性上腸間膜動脈解離を来した1例

    柚木 知之, 西本 昌義, 橘高 弘忠, 喜多村 泰博, 杉江 亮, 小畑 仁司, 秋元 寛 日本救急医学会雑誌 25 (9), 723-728, 2014

    ...頭部CTにて急性硬膜下血腫・脳挫傷を認め,腹部造影CTにて孤立性SMA解離(Sakamotoらによる分類上type II)を認めた。頭部外傷に対して緊急で開頭血腫除去術・外減圧術を施行した。SMA解離に対しては,CT所見で腸管虚血が明らかではなかったため,保存的治療を選択した。頭部外傷の存在を考慮し抗凝固療法は行わなかった。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • スポーツ頭部外傷を可視化する

    永廣 信治, 溝渕 佳史 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (12), 957-964, 2014

    ...急性硬膜下血腫はスポーツ頭部外傷の重症型の中で最も頻度が高く, 軽症例の代表は脳振盪である. いずれも回転加速度損傷を発生機序としている. 脳振盪を繰り返すことによる重症化や慢性外傷性脳症の発生など, 脳振盪への正しい理解と対応が脳神経外科医に求められている....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献28件

  • くも膜下出血を伴わない急性硬膜下血腫で発症した内頸動脈-後交通動脈分岐部破裂脳動脈瘤の1 例

    須山 嘉雄, 若林 伸一, 向井 智哉, 今村 栄次, 石井 洋介, 梶川 博 脳卒中 36 (3), 191-196, 2014

    ...を認めた.本人および御家族に頭部外傷歴を聴取したがないとの返事であった.病歴および画像所見,神経学的所見より破裂脳動脈瘤による急性硬膜下血腫と診断し,破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した.破裂脳動脈瘤が原因で生じる,くも膜下出血を伴わない急性硬膜下血腫は稀である.外傷の既往のない急性硬膜下血腫では,頭部CT による診断だけでなく頭部MRI や脳血管の評価が必要であると考える....

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 術後14年目に骨・骨髄転移した胃癌の1例

    武岡 陽介, 梶原 啓司, 草場 隆史, 重政 有, 佐々木 伸文, 碇 秀樹, 米満 伸久 日本臨床外科学会雑誌 75 (10), 2757-2762, 2014

    ...症例は74歳,女性.2011年3月に微熱,腰背部痛を主訴に当科受診した.血液生化学検査で播種性血管内凝固症候群,胸腹部CTで脊椎・肋骨・骨盤に多発骨転移を疑う骨硬化像を認めた.既往歴として1997年11月にtype3の進行胃癌に対して胃全摘術を施行されていた.施行した消化管内視鏡検査とCT検査では原発巣を指摘できず,精査予定であったが,第2病日目に病室内で転倒し,頭部を打撲.急性硬膜下血腫の診断で緊急小開頭血腫除去術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • O-1-A04 重症心身障害児を持つ親の離婚と背景

    小川 千香子, 三浦 清邦, 高橋 脩 日本重症心身障害学会誌 39 (2), 224-224, 2014

    ...男5人・女1人、基礎疾患は周産期障害2人、乳児期の脳炎1人、急性硬膜下血腫1人、ジュベール症候群1人、原因不明の発達遅滞1人であった。合併症はてんかん4人、アトピー性皮膚炎1人、鉄欠乏性貧血1人であった。医療的ケアを必要とした者は4人あり、非侵襲的陽圧換気1人、胃瘻1人、経鼻栄養2人、吸引4人であった。...

    DOI 医中誌

  • 高齢者頭部外傷の特徴と問題点

    刈部 博, 林 俊哲, 平野 孝幸, 亀山 元信, 中川 敦寛, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (12), 965-972, 2014

    ...急性期頭蓋内病変では急性硬膜下血腫の頻度が高く, 血腫量が多いことが特徴で, 加齢による硬膜下腔の拡大など解剖学的特徴に起因する. また, 遅発性頭蓋内血腫や脳血流変化など, 解剖学的・生理学的特徴に関連する病態も高齢者に特徴的である. 近年普及した抗凝固・血小板療法は, 頭蓋内出血増悪の一因であり, さらに治療を困難にしている. 今後, さらなる研究が期待される....

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献42件

  • 軽微な外傷で発症したくも膜囊胞合併急性硬膜下血腫の乳児例

    國吉 保孝, 加村 梓, 安田 すみ江 脳と発達 46 (1), 30-33, 2014

    ... 軽微な外傷で発症した, くも膜囊胞合併急性硬膜下血腫の乳児例を経験したので報告する. 症例は10カ月の男児. 高さ50cmから墜落して頭部を打撲し, 第2病日に急性硬膜下血腫の診断で入院となった. 第4病日のCT画像で血腫の増大がないことを確認し, 第7病日に退院となった....

    DOI 医中誌

  • 頭部外傷手術の基本とピットフォール

    刈部 博, 中川 敦寛, 亀山 元信, 小沼 武英, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 22 (11), 822-830, 2013

    ...急性硬膜下血腫では外減圧を想定した大開頭を行い, 迅速な減圧を要する場合には緊急穿頭で一時的減圧を得る等の工夫が有用である. 挫傷性出血を伴う脳挫傷では内減圧が有効な場合がある. 頭蓋内血腫が明らかでない重症頭部外傷では頭蓋内圧モニタリングを行い, 必要に応じ減圧術を行う....

    DOI 医中誌 参考文献30件

  • 急性心筋梗塞治療後に頭部外傷が判明した1症例

    後藤 明子, 中島 厚士, 山下 友子, 岩村 高志, 朽方 規喜, 阪本 雄一郎 日本臨床救急医学会雑誌 16 (4), 603-606, 2013

    ...急性硬膜下血腫に対して,両側頭蓋内血腫除去術,および右広範囲外減圧術を施行したが,その後も意識レベルの改善はみられず,入院11 日目に死亡した。急性心筋梗塞治療後に頭部外傷が判明し,対応に苦慮した症例を経験したので若干の文献的考察とともに報告する。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性硬膜下血腫併発後に対麻痺を呈した血友病患者の一症例

    守屋 正道, 宇治川 恭平, 唐牛 大吾, 萩原 礼紀 理学療法学Supplement 2012 (0), 48101433-48101433, 2013

    ...することがある.一旦,インヒビターが出現すると通常の凝固因子製剤の止血効果は著しく低下し,急性出血や手術時の治療としてバイパス療法・中和療法の選択がある.脊髄クモ膜嚢胞は比較的稀な疾患であり,硬膜内のものは脊髄疾患の1%にすぎず,国内外において硬膜内脊髄クモ膜嚢胞の理学療法臨床的検討を行っている報告は少ない.今回,第VIII因子インヒビター陽性先天性血友病(以下,血友病A)を罹患しておりバイパス療法中に急性硬膜下血腫...

    DOI 医中誌

  • 回復期脳卒中患者に対する装具処方の現状

    山下 太, 元村 隆弘, 小幡 良太, 江藤 龍樹 理学療法学Supplement 2011 (0), Bb0543-Bb0543, 2012

    ...疾患は脳梗塞59名、脳出血23名、クモ膜下出血1名、急性硬膜下血腫2名で、麻痺側は右41名、左45名であった。抽出項目は発症から当院入院までの期間、平均在院日数、装具作製までの期間、処方装具、下肢Brunnstrom recovery stage(以下下肢stage)、Functional independent mesureの運動項目(以下m-FIM)、転帰とした。...

    DOI

  • 後頭部衝突時における頭蓋内挙動のモデル化

    大宮 正毅, 相場 一希, 小畑 智笑子, 鈴木 隆太郎 理論応用力学講演会 講演論文集 61 (0), 159-159, 2012

    ...2012年度に日本の中学校において武道の必修化が行われ,武道の一つである柔道の授業が多くの中学校で行われることになる.しかしながら,柔道は死亡確率の高いスポーツであり,特に初心者は受け身を上手くとれないことから犠牲になることが多く,武道の必修化に際して死傷者が急増してしまうのではないかと危惧されている.そのため,主な死因とされている急性硬膜下血腫を防ぐ必要があるのだが,頭蓋内における脳の挙動は予測が...

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  • 重症頭部外傷の経過中に外傷性脳動脈瘤破裂を合併し2度の脳低温療法を施行し社会復帰した1例

    恩田 秀賢, 布施 明, 五十嵐 豊, 鈴木 剛, 松本 学, 金 史英, 横田 裕行 日本救急医学会雑誌 23 (6), 265-272, 2012

    ...その後,意識レベルは徐々に改善傾向に向かったが,第17病日にけいれん発作を生じ,CT上大脳鎌にそって急性硬膜下血腫を認めたため,3D-CTAを施行したところ,末梢性前大脳動脈瘤を認めた。脳腫脹が著明なため,開頭術困難と判断し,コイル塞栓術を選択した。術中より再度34℃の脳低温療法を導入し,頭蓋内圧(ICP)を厳重に管理した。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • 小児外傷後てんかんの検討

    栗原 まな, 宍戸 淳, 吉橋 学, 藤田 弘之, 小萩沢 利孝 てんかん研究 29 (3), 460-469, 2012

    ...脳損傷の型は急性硬膜下血腫で高く、びまん性軸索損傷で低い。急性期意識障害の程度は重度で持続が長い。移動能力がない例が多く、中等度~重度知的障害例が多い。外傷後てんかんの分析:発症時期は81.1%が受傷後2年未満で、発作型(重複カウントあり)は部分発作(単純部分発作9例、複雑部分発作23例、二次性全般化発作13例)が多く、全般発作は13例と少ない。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献27件

  • 胃癌術後10年で発症した播種性骨髄癌症の1例

    宮崎 真一郎, 太田 学, 神谷 欣志, 馬場 聡, 今野 弘之 日本臨床外科学会雑誌 73 (8), 1965-1969, 2012

    The case involved a 62-year-old woman who underwent distal gastrectomy for gastric cancer at the age of 52. She had been free from recurrence until December 2009, when she noticed right shoulder …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献21件

  • 亜急性期に急性増悪した急性硬膜下血腫の検討

    荻田 庄吾, 梅澤 邦彦, 竹上 徹郎, 木村 聡志 神経外傷 34 (2), 151-156, 2011-12-27

    <p>With increasingly frequent use of CT scanning in less severely head injured conscious patients, the demonstration of minimal “asymptomatic” acute subdural hematoma (ASDH) is becoming an …

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 血友病A患者の慢性硬膜下血腫の1例

    秋 禎樹, 井上 繁雄, 寺島 圭一, 小木曽 英介 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 216-216, 2011

    ...頭部CTにて前回の慢性硬膜下血腫と同部位に急性硬膜下血腫が認められ、同日、第_VIII_因子製剤投与後、開頭血腫除去術を施行した。その後、軽度の高次機能障害および視野障害は残したものの独歩退院となり、現在は外来にて経過観察している。 今回我々は、慢性硬膜下血腫の治療後に急性硬膜下血腫を発症した血友病A患者の症例を経験した。...

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  • ロボットスーツHAL福祉用の臨床活用についての予備的研究

    渡邉 大貴, 田中 直樹, 斉藤 秀之, 水上 昌文, 居村 茂幸, 金森 秀一, 山海 嘉之, 長澤 俊郎, 小関 迪 関東甲信越ブロック理学療法士学会 30 (0), 59-59, 2011

    ...<BR> 【対象】<BR>2011年1月12日~2011年2月14日の期間に当院で入院または外来で理学療法を施行され,当院HAL装着適応基準(案)を満たし,本研究の同意が得られた患者10名を対象とした.平均年齢は58±23歳,男性5名,平均発症後期間は18±34ヶ月,診断名は脳梗塞3名,脳出血3名,急性硬膜下血腫1名,頸髄損傷1名,ギランバレー症候群1名,脊髄係留症候群1名であった.なお,本研究は筑波記念病院倫理委員会...

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  • 脳震盪経験の有無によるタックル時の頭部加速度および頚部筋力の比較

    森本 晃司, 桜井 進一, 粕山 達也, 中澤 理恵, 坂本 雅昭 理学療法学Supplement 2010 (0), CbPI2280-CbPI2280, 2011

    ...【目的】<BR> ラグビー競技において,重傷事故の原因となるプレーはタックルによるものが圧倒的に多く,部位としては頭頸部の外傷が多い.Head on TackleやDiving Tackleなどは,頭部から敵に衝突する可能性があり,脳震盪や重傷事故の原因となると捉えられている.また,脳震盪の頻度が高いスポーツでは急性硬膜下血腫の頻度も高く,脳震盪の予防は急性硬膜下血腫の予防につながると考えられている...

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  • 心停止後に臓器移植を施行した1例

    頼經 英倫那, 杉江 亮, 小畑 仁司 Japanese Journal of Neurosurgery 20 (11), 828-831, 2011

    ...心停止後に臓器移植を施行した頭部外傷の1例を報告する.来院時Glasgow Coma Scale 3,両側瞳孔は散大し,急性硬膜下血腫を認めた.ドナーカードの提示があり,脳死には陥らず,心停止後に腎臓と角膜を摘出した.心停止下臓器提供は脳死下とは異なり,スタッフは心停止まで院内待機を要し,死亡確認直後より胸骨圧迫を開始し臓器摘出に移るという特殊な環境下となるため,脳死判定とは異なる家族への配慮と院内体制...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 12歳以下の小児重度外傷の治療経験

    井上 三四郎, 齊田 義和, 菊池 直士, 阿久根 広宣, 白尾 英仁, 木下 真理子, 田中 悦子, 落合 秀信, 宇戸 啓一 整形外科と災害外科 60 (2), 169-172, 2011

    ...【結果】8例中4例が翌日までに死亡した.直接死因は,急性硬膜下血腫に伴う脳ヘルニア,びまん性脳損傷,後頭骨環椎脱臼,肝損傷であった.救命し得た4例では,最終調査時に,3例は装具や杖なしに学校生活や日常生活を送っていた.【考察】高エネルギー外傷の場合,骨傷のみである症例はむしろ稀であり,他科との連携を密にする必要がある....

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 頭蓋内出血を合併した抗凝固剤服用患者の緊急手術における血液凝固第IX因子製剤の有用性

    星野 有 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 220-220, 2011

    ...【考察】従来、抗凝固療法中の頭蓋内出血症例では、ビタミンKと新鮮凍結血漿の投与が行なわれてきたが、緊急手術を要する疾患、特に急性硬膜下血腫では、両者を投与しつつ手術を開始していた。この際、手術範囲を最小限とする工夫をしても手術時間の延長や術後出血をきたすこともあった。近年の脳卒中治療ガイドラインでは、このような症例においてPCCの投与が推奨されており、その有効性が多く報告されている。...

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  • 体位変換が制限された外減圧術後の患者に対する用手的呼吸介助手技の効果

    背戸 佑介, 菅沼 江里加, 向井 庸, 四十宮 公平, 杉山 育子 東海北陸理学療法学術大会誌 27 (0), 153-153, 2011

    ...脳動静脈奇形、急性硬膜下血腫により入院。左側頭部の開頭血腫除去術・外減圧術が施行され左側臥位禁止の管理となった。3病日目、右中下肺野に肺炎と広範な無気肺が認められ、4病日より排痰目的の呼吸理学療法が処方された。意識レベルはGCSでE1VTM4。経口挿管人工呼吸器管理であった。胸部X線写真では右横隔膜・右1弓のシルエットサイン陽性であった。自発呼吸、咳嗽反射は良好であった。...

    DOI 医中誌

  • 多発外傷によるnonsurgical pneumoperitoneumの1例

    長谷川 繁生, 木村 理, 蜂谷 修, 磯部 秀樹, 水谷 雅臣, 野村 尚 日本臨床外科学会雑誌 71 (4), 976-980, 2010

    ...症例は,20歳台の男性で,自転車で国道を走行中にトラックに跳ねられた.近医で骨盤骨折を伴う多発交通外傷の診断で当院に救急搬送された.意識レベルは,JCS30,GCS13点,急性硬膜下血腫,肺挫傷,骨盤骨折など多発外傷と診断した.CTで腹腔内遊離ガス(以下,腹腔内free air)を認めたために,全身麻酔下に骨盤骨折の外固定と左大腿骨骨折に対する固定術を施行した後に開腹手術を施行した.開腹所見では,後腹膜血腫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • Wernicke-Mann肢位を呈した左片麻痺患者の歩容改善への取り組みと効果の検証

    武井 拓郎, 阿波根 朝光 関東甲信越ブロック理学療法士学会 29 (0), 150-150, 2010

    ...<BR> 【対象】73歳,男性.急性硬膜下血腫.H21年11月自宅で転倒し当院搬送.既往にS59年脳出血による左片麻痺.入院前歩行能力はT字杖・靴べら式短下肢装具(以下SHB)使用し自立.BRS左上肢,手指,下肢_III_.表在・深部感覚中等度鈍麻.認知機能良好.裸足歩行では足部内反位を呈し足底接地困難も他動運動で底背屈中間位まで可能.SHBでは可撓性が高く伸展共同運動の制御困難.長下肢装具(以下...

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  • ITB療法施行における介護負担軽減についての検討

    鶴卷 俊江, 丸山 剛, 前島 のり子, 岸本 圭司, 清水 朋枝, 石川 公久, 江口 清, 落合 直之, 井原 哲, 鮎澤 聡 理学療法学Supplement 2009 (0), E4P3208-E4P3208, 2010

    ...急性硬膜下血腫、脳挫傷受傷。術後に低酸素脳症および難治性てんかん合併。その後転居に伴い当院でフォローされている13歳男児。身長131.0cm、体重25.7kg。平成18年頃より側彎の進行および四肢筋緊張亢進の急激な変化あり、平成21年2月経口摂取も困難となり胃&#24276;造設。主介護者は母親、副介護者は父親である。平成21年9月25日バクロフェン髄腔内持続注入用ポンプ植込み術実施。...

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  • 重症心身障害児者のための生活機能評価表および生活機能分類システムの開発に向けて

    榎勢 道彦 理学療法学Supplement 2009 (0), B4P1080-B4P1080, 2010

    ...(2)大島分類1(横地分類A1またはB1)の重症心身障害児者3名(5歳男児、脳性麻痺:以下A、10歳男児、急性硬膜下血腫後遺症:以下B、20歳男性、脳性麻痺:以下C)を対象とした。LIFEとLFCSの開発版を用いて、家族(または主な介護者)へのインタビューおよび評価者(筆者)による判断にて評価を行った。...

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  • 当院における急変時対応とリスク管理について

    宮城 さやか, 玉城 すみれ, 伊藤 高一郎 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2010 (0), 326-326, 2010

    ...95歳3)腰椎圧迫骨折4)平行棒内歩行中等度介助レベル;数日前より食思不振5)平行棒内歩行中意識レベル低下6)1分7)救急カート、血圧計、パルスオキシメーター、心電図モニター8)脱水<BR>(症例3)1)冠動脈バイパス術後(外来通院中)2)55歳3)脳梗塞4)独歩にて通院可能5)臥位から座位への体動時意識消失6)3分7)症例2と同等物品8)一過性房室ブロック、迷走神経反射疑い<BR>(症例4)1)亜急性硬膜下血腫...

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  • 軽度脳低温及びバルビツレート療法が有効であった重症硬膜下血腫の一例

    上田 宣夫, 林 勝知, 森 茂, 三鴨 肇, 勝木 竜介, 寺島 圭一, 種村 衣里子 蘇生 29 (2), 103-106, 2010

    ...頭部CTにて,右前頭側頭部に著明な正中偏位を伴う急性硬膜下血腫を認めたため,血腫除去・外減圧術を施行した。術後,脳圧,内頚静脈酸素飽和度,及び内頚静脈温を脳温としてモニターし,約35℃の軽度脳低温療法を約48時間,バルビツレート療法を7日間施行した。その結果,第10病日には意識レベル清明,第54病日には神経学的後遺症なく退院した。...

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 自己誘発発作を主症状とし特異な経過を示した頭部外傷後てんかんの男児例

    鳥邊 泰久, 山田 桂太郎, 最上 友紀子, 柳原 恵子, 真野 利之, 鈴木 保宏 てんかん研究 27 (3), 369-374, 2010

    ...1歳4カ月時に頭部外傷(左急性硬膜下血腫)をきたし、2歳2カ月に姿勢発作を発症した。発作はVPAで抑制されたが、5歳8カ月から運動、感覚、音刺激を一定の順序で加えることにより自己誘発される同様の姿勢発作(1日の中で最初の発作は引き続いてシリーズ形成性のスパズムを伴う)が出現した。...

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 頭部外傷後歩行不能となり、選択的痙性コントロール術により歩行可能となった1症例

    楠本 泰士 関東甲信越ブロック理学療法士学会 29 (0), 221-221, 2010

    ...2003年9月脳挫傷・急性硬膜下血腫となる。血腫除去術、左脳室腹腔シャント術施行。同年10月シャント感染により脳室感染、意識状態はJCS300、四肢の屈曲拘縮をきたした。2005年4月に地元の病院に転院し、徐々に意識回復、11月にはJCS1となり、寝返り全介助、車椅子座位可となった。同月、退院し自宅にて訪問リハビリを週2回、2年間継続し、車椅子移乗・排泄・食事・整容・更衣動作自立となった。...

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  • 慢性期外傷性脳損傷例の臨床経過と長期リハビリテーション支援の効果

    川上 貴弘, 村山 尊司, 佐藤 仁俊, 石原 未来, 大塚 栄子 理学療法学Supplement 2009 (0), B4P3090-B4P3090, 2010

    ...頭部CTにて急性硬膜下血腫を認め、減圧開頭血腫除去術施行。同年3月にV-Pシャント術施行。意識障害・四肢麻痺・嚥下障害が遷延し、同年5月某リハビリテーション病院転院。その後、12月に療養病院にて加療するも改善認めず、2008年2月更なるリハビリ目的にて当センター転院。同年9月障害者支援施設へ転所。2009年10月現在、同施設入所中。...

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  • 脳血管障害後右片麻痺を呈した乳児の自発運動の変化

    島谷 康司, 島 圭介, 高木 寛, 辻 敏夫, 大塚 彰, 沖 貞明, 長谷川 正哉, 金井 秀作, 小野 武也, 田坂 厚志, 高橋 明宏 理学療法学Supplement 2009 (0), B4P3108-B4P3108, 2010

    ...<BR>【方法】対象は,急性硬膜下血腫後の出血性梗塞によって左半球全般および右前頭葉を損傷し,前医にて脳性麻痺と診断された男児1名であった.なお,対象児は出生時に特別な異常は認めていない.方法は,普段から小児理学療法の経験のある2名の理学療法士による臨床的監察と自発運動のビデオ計測を,生後28週(1回目),生後32週(2回目),生後36週(3回目)の時期に理学療法を実施している診療室で実施した....

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  • 円蓋部に著明な急性硬膜下血腫をきたした末梢性前大脳動脈瘤の1例

    芝 真人, 村松 正俊 Japanese Journal of Neurosurgery 18 (10), 770-774, 2009

    ...円蓋部に著明な急性硬膜下血腫をきたした末梢性前大脳動脈瘤の破裂例を報告する.症例は67歳女性で,昏睡にて搬送された.前医のCTで円蓋部に著明な急性硬膜下血腫を認め,救急外来での穿頭術に引き続き,緊急で開頭血腫除去術を施行したが,閉頭時に著明な動脈性出血が頭蓋内から起こった.術後の3D-CTA(3D-CT angiography)では,右上方に突出する左末梢性前大脳動脈瘤を認め,開頭脳動脈瘤頚部クリッピング...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献26件

  • 急性期病院における重症心身障がい児への介入

    坂下 竜也, 生嶋 佳子 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2009 (0), 140-140, 2009

    ...低酸素脳症7件、進行性神経・筋疾患2件、急性硬膜下血腫・頭蓋内出血・新生児仮死1件であり、気管切開施行9件、人工呼吸器管理6件であった。<BR>【治療期間と転帰】<BR> 重症児12例では平均で入院日数363日、リハビリ実施期間314日。自宅退院7件、転院1件、死亡4件。それ以外20例では平均で入院日数55日、リハビリ実施期間36日。自宅退院15件、転院5件であった。...

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  • 意欲障害者に対するプールリハの有効性について

    村山  健一郎, 古田 大, 緒方  陽一郎, 尾田 憲彦, 沖園 秀次, 呉 聖能, 仲川 純代, 横山 信彦, 井手 泰之, 力丸 伸樹 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2009 (0), 176-176, 2009

    ...頭部CTで右急性硬膜下血腫と診断、開頭血腫除去術を受けた。10月15日、リハ目的で当院へ転院したが、経鼻経管栄養、ADL全介助から改善せず。頭部MRIで水頭症を認めて、12月18日紹介元病院で脳室腹腔シャント手術を受け、12月26日、ストレッチャーで当院へ再転院となる。再転院当初、Br.stage(2-2-2)、体幹全体が伸展パターンに支配され姿勢反射異常が認められた。...

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  • 慢性硬膜下血腫への穿頭血腫洗浄除去術後に血腫被膜外に急性硬膜下血腫を合併した1例

    自見 倫敦, 泉原 昭文, 山下 勝弘, 村上 知之 Japanese Journal of Neurosurgery 18 (3), 226-230, 2009

    ...慢性硬膜下血腫に対する穿頭術後の合併症の一つとして血腫被膜内への急性硬膜下血腫があるが,被膜外への出血例はまれである.今回,われわれは,慢性硬膜下血腫への穿頭血腫洗浄除去術後に血腫被膜外に急性硬膜下血腫を合併した1例を経験した.急性硬膜下血腫の合併は時に致死的であり,早急な治療を要する.穿頭血腫洗浄除去術のような一般的に安全性が高いと考えられる手術後において,特に硬膜と外膜が容易に剥離するような症例...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 血液透析中に急性硬膜下血腫をきたした2例

    長谷川 浩一, 川口 健司, 田代 晴彦, 森川 篤憲, 高木 幹郎 日本農村医学会学術総会抄録集 58 (0), 183-183, 2009

    ...今回,我々は血液透析中に急性硬膜下血腫をきたした 2例を経験したので報告する。 2例とも外傷は軽微であるが,透析患者は血管が脆弱で あるため頭部を打撲した際に血管損傷を生じ,透析中に抗 凝固剤を使用するために出血が助長され,急性硬膜下血腫 をきたしたと考えられる。術中所見からも脳損傷を合併し ていなかったため,意識障害が徐々に出現し,血腫の増大 とともに症状が悪化している。...

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  • 児童虐待における頭部外傷の脳神経外科的アプローチ

    荒木 尚, 横田 裕行 脳と発達 41 (3), 175-180, 2009

    ...身体所見および頭部CT所見は診断上重要であり, 薄い急性硬膜下血腫と付随する片側あるいは両側のびまん性脳腫脹が特徴的である. また, 網膜出血も重要な所見である. 乳幼児硬膜下血腫の意義については, 北米と本邦との間で解釈の相違が存在し議論が多い. 受傷機転や病態生理など未解決の問題が多く存在し, 現在も多くの臨床あるいは基礎研究による病態解明のアプローチがなされている....

    DOI 医中誌 参考文献22件

  • 単純型急性硬膜下血腫モデルの病態と治療

    黒田 泰弘, 河北 賢哉, 中村 丈洋, 河井 信行, Bullock Malcolm Ross 神経外傷 31 (1), 9-19, 2008-12-27

    <p>We described pathophysiology and treatment of experimental acute subdural hematoma (simple type). The hematoma was induced by injecting nonheparinized autologous venous blood into the subdural …

    DOI 医中誌 参考文献82件

  • 中大脳動脈瘤破裂による非外傷性急性硬膜下血腫の1例

    榊原 陽太郎, 大塩 恒太郎, 平本 準, 星 晶子, 小野寺 英孝, 橋本 卓雄 日本救急医学会雑誌 19 (2), 125-130, 2008

    ...大多数の急性硬膜下血腫は外傷由来であるが,非外傷性急性硬膜下血腫の原因として破裂脳動脈瘤を経験することがまれにある。われわれの経験した中大脳動脈瘤破裂による非外傷性急性硬膜下血腫の 1 例を文献的考察とともに報告する。症例:74歳の男性。早朝ラジオ体操中に,突然右側頭部痛を訴え,当院へ搬送された。CTでは,右前側頭部に薄い急性硬膜下血腫を認めた。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献30件

  • 門脈ガス血症を呈した急性上腸間膜動脈閉塞症の1救命例

    加藤 拓見, 谷村 武宏, 高屋 快, 鈴木 龍児, 北村 道彦 日本腹部救急医学会雑誌 28 (3), 497-501, 2008

    ...症例は67歳・男性で,急性硬膜下血腫のため当院脳神経外科入院中であった。2006年12月9日昼頃より腹部膨満が出現し,21時頃に収縮期血圧が70mmHg台に低下し無尿状態になった。腹部CT検査で腹水貯留と肝内門脈にガス像を認めたため,腸管壊死疑いにて当科転科となり,発症約 12時間後に緊急手術を施行した。開腹所見では,第2空腸動脈より遠位の上腸間膜動脈分枝の拍動は触知せず,腸管壊死を認めた。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献20件

  • 腰椎手術後に頭蓋内出血を生じた1例

    田中 哲也, 齊藤 太一, 犀川 勲, 入江 努, 緒方 淳也, 宮岡 健, 平川 勝之, 吉野 慎一郎 整形外科と災害外科 57 (4), 563-566, 2008

    ...部分椎弓切除術の既往あり,右下肢痛の再燃のために当科を受診した.腰椎MRI上,L4/5右側に椎間板ヘルニアを認め,L4/5 PLIFを施行した.術中に前回手術時の瘢痕組織上より硬膜を損傷し,少量の脳脊髄液流出を認めた.創閉鎖前に用手的胸腔内圧加圧試験を施行したが明らかな髄液の流出を認めず,損傷部は縫合せずに手術を終了した.術当日の経過は良好であったが,翌朝,頭痛,嘔吐の後,意識消失が出現し,頭部CTにて急性硬膜下血腫...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献5件

  • 脳血管障害に対する術後早期理学療法及びベッドアップが頭蓋内圧に及ぼす影響

    松井 信也, 重田 瞳, 浅井 貴子, 荒木 綾平, 関根 龍, 志摩 耕平, 原 隼也, 山崎 里美, 今井 崇, 生方 瞳, 八高 拓也, 李 範爽, 清水 常正, 安達 直人, 西松 輝高 理学療法学Supplement 2007 (0), A1565-A1565, 2008

    ...徒手的理学療法が、リスク管理上重要となる頭蓋内圧(Intracranial Pressure:ICP)にどのような影響を及ぼすかを検証することを研究の目的とした<BR><BR><BR>【方法】当院に入院し、手術適応かつICPモニター管理となった患者7名(男性4名、女性3名.平均年齢64.3±12.3歳、発症から手術に至った平均日数2.3±1.4日)を対象とした.患者の内訳は、脳出血5例、くも膜下出血1例、急性硬膜下血腫...

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  • 慢性硬膜下血腫の被膜内観察に神経内視鏡が有用であった1例

    黒川 徹, 野村 貞宏, 石原 秀行, 小泉 博靖, 藤澤 博亮, 盛岡 潤, 坂 真人, 鈴木 倫保 Japanese Journal of Neurosurgery 17 (5), 403-406, 2008

    ...慢性硬膜下血腫の被膜下に急性硬膜下血腫を合併している症例では開頭術が必要なことがある.今回われわれは,慢性硬膜下血腫の被膜内部を神経内視鏡で観察することにより,被膜下の急性硬膜下血腫を確認できた症例を経験した.慢性硬膜下血腫の被膜下に急性硬膜下血腫を合併した症例に対して神経内視鏡で内部を観察することは,開頭術へ移行する判断や術後の管理を行ううえで有用なことがある.神経内視鏡の利点と欠点を踏まえた適正...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • びまん性軸索損傷2例におけるMRI-tractgraphy検証とリハビリテーション

    瀬戸口 佳史, 長重 香菜子, 牧 智弘, 廣瀧 和美, 新原 正文, 田中 信行 理学療法学Supplement 2007 (0), B0290-B0290, 2008

    ...右側頭葉挫傷、外傷性SAH、左前頭部急性硬膜下血腫、右動眼神経麻痺があり、受傷後70病日にリハ目的で当院入院。症例2、36才・女性、平成15年3月、車のボンネットにはね上げられ、左右前頭部打撲、急性硬膜下血腫あり。約4年後の平成19年6月、当院外来リハ開始。左不全麻痺、頭頚部ジストニー、両側強制把握が著明。...

    DOI 医中誌

  • 右亜急性硬膜下血腫(穿頭血腫洗浄術後)による左片麻痺症例の理学療法

    伊藤 雅範 理学療法学Supplement 2007 (0), B1116-B1116, 2008

    ...【はじめに】今回、亜急性硬膜下血腫を呈し、穿頭血腫洗浄術を施行した症例の理学療法を経験した。リハ開始当初から今後の人生に対して絶望感が強く、リハに対する希望や目標はなく意欲低下と感情失禁がある患者の経過に考察を加えたので報告する。<BR><BR>【症例紹介】69歳・男性。キーパーソン:弟夫婦。...

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  • 高次脳機能障がい者の就労支援

    膳所 紘 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2008 (0), 78-78, 2008

    ...右側頭葉脳挫傷、急性硬膜下血腫、右小脳梗塞の診断受ける。その後意識レベル改善しY病院へ転院、同年10月当施設入所となる。 <BR>【経過】<BR> 入所時は他利用者の残食を集めて食べる。場の空気が読めず自己中心的な発言。一つの事に拘るとそこから抜け出せない等の問題行動あり。平成18年7月実施のWAIS-RではFIQ:63点(VIQ:77点、PIQ:51点)。...

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