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検索結果 1,765 件

  • 胃軸捻転症に対して経皮内視鏡的胃壁固定術を行った1例

    川島 賢人, 伊藤 哲, 平松 和洋, 青葉 太郎, 有元 淳記, 加藤 岳人 日本消化器外科学会雑誌 56 (12), 662-669, 2023-12-01

    ...から左腰背部にかけての激痛と頻回の空嘔吐にて当院救急外来を受診した.造影CTにて胃軸捻転症と診断し緊急内視鏡的整復を行った.内視鏡的整復から1か月後,非吸収糸(2-0 PROLENE<sup>®</sup>)を用いて経皮内視鏡的胃壁固定術を施行し,その後は無再発経過中である.胃軸捻転症とは,胃が生理的範囲を超えて捻転する疾患である.場合により絞扼や壊死,穿孔に至ることもあるため,まれでありながらも急性腹症...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 発症から診断までに時間を要した思春期発症卵管捻転の1例

    西田 ななこ, 春松 敏夫, 川野 孝文, 祁答院 千寛, 長野 綾香, 松井 まゆ, 杉田 光士郎, 大西 峻, 武藤 充, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 1004-1008, 2023-10-20

    ...【症例】13歳の女児.当施設受診の1週間前からの左下腹部痛を主訴に近医を受診したが,急性腸炎の診断で経過観察となっていた.その後も腹痛が続き,近医小児科で膿瘍形成虫垂炎を疑われ抗菌薬加療が行われるも症状改善がなく,急性腹症が疑われ当施設紹介となった.造影CT検査では骨盤腔内に4 cm大の囊胞性病変を認め,付属器捻転の可能性を考え審査腹腔鏡を行った.子宮背側に暗赤色の捻転した左卵管を認め,腹腔鏡下操作...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性腹症で発症し男性化徴候を契機に診断された副腎皮質癌の1例

    髙野 祥一, 木下 義晶, 小林 隆, 髙橋 良彰, 荒井 勇樹, 大山 俊之, 横田 直樹, 菅井 佑, 細貝 亮介, 近藤 修平 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (5), 892-898, 2023-08-20

    ...<p>小児副腎皮質癌は稀な悪性腫瘍である.今回我々は急性腹症で発症し,男性化徴候を契機に診断に至った小児副腎皮質癌の1例を経験したので報告する.症例は7歳女児.発熱と右上腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部造影CTで右後腹膜に最大径11 cmの腫瘤を認め当科紹介入院となった.右上腹部に圧痛と右季肋下に弾性硬の腫瘤を触知し,思春期男性様の体臭,顔面のざ瘡,陰核肥大の男性化徴候を認めた.副腎皮質癌を疑い血液内分泌検査...

    DOI Web Site 医中誌

  • 閉経後に子宮筋腫茎捻転を起こした2例

    井淵誠吾, 飯藤宰士, 広田千賀, 植木 健 産婦人科の進歩 75 (3), 358-364, 2023-08-02

    ...であった.症例2は70歳,2妊2産.下腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波断層法で子宮筋腫が疑われ当院紹介受診となった.造影MRI検査で6 cm大の内部に造影効果のない有茎性漿膜下腫瘤が認められ,茎捻転を疑い緊急手術を行った.手術所見では有茎性腫瘤が360度茎捻転しており,腫瘤は壊死性変化をきたしていた.術後病理診断はleiomyomaであった.閉経後の子宮筋腫茎捻転の報告は少ないが,閉経後女性の急性腹症...

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  • 急性腹症で発症した未診断小児Crohn病の1例

    廣畑 吉昭, 青井 重善, 髙山 勝平, 金 聖和, 東 真弓, 文野 誠久, 古川 泰三, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (2), 191-197, 2023-04-20

    ...<p>症例は12歳女児.3か月前から腹痛,便秘,嘔吐を繰り返すようになり近医小児科にて経過観察されていたが,腹痛・嘔吐症状が急激に増悪し腸閉塞が疑われたため当科へ紹介受診となった.CTにて空腸の壁肥厚と狭小化,口側腸管の拡張,closed loopを認め,急性腹症と判断し緊急開腹術を施行した.虚血性変化はなく,空腸の広範囲に浮腫,壁肥厚,拡張及び大網を巻き込んだ腫瘤形成を認めた.同部を切除し,敷石状病変...

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  • 腹腔鏡下手術で治療し得た大網梗塞の1例

    穂坂 美樹, 若林 正和, 柴田 耕暉, 小堀 秀一, 吉田 隼人, 堂本 佳典 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 679-682, 2023-03-31

    ...大網梗塞はまれな疾患ではあるものの,右側腹部痛を呈する急性腹症の鑑別診断として念頭に置く必要がある。保存的加療が奏効することもあるが,早期診断および治療が可能であり,腹腔鏡下手術が有用な治療法の1つであると考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • Bevacizumab投与中の急性腹症23例の治療成績

    佐久間 政宜, 高山 祐一, 高橋 崇真, 青山 広希, 細井 敬泰, 清板 和昭, 前田 敦行, 金岡 祐次 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 647-653, 2023-03-31

    ...【結語】BV投与中の急性腹症は消化管穿孔が多く,手術症例は高率に合併症を認めた。消化管穿孔症例は耐術可能ならば手術で状態の改善が期待できる。</p>...

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  • 術前診断し腹腔鏡下に切除した特発性大網捻転症の1例

    松中, 喬之, 呉林, 秀崇, 田口, 誠一, 土山, 智邦, 五井, 孝憲 福井大学医学部研究雑誌 = Journal of Interdisciplinary Research of the School of Medical Sciences, University of Fukui 23 35-41, 2023-03

    ...本症は急性腹症を来す比較的まれな疾患であるが、特徴的なCT 像をとらえることができれば術前診断が可能であり、腹腔鏡下手術による低侵襲手術が可能であると考える。The case patient was a 63-year-old male....

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  • サイロ造設が救命治療に有用であった新生児絞扼性腸閉塞の1例

    斎藤 浩一, 平山 裕, 仲谷 健吾, 合田 陽祐, 飯沼 泰史 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (1), 56-60, 2023-02-20

    <p>症例は24生日の女児.在胎38週4日,体重3,055 gで出生.頻回の嘔吐にて前医に入院しCTで絞扼性腸閉塞を疑われた.当院に搬送された時点で極めて重篤な全身状態であった.早期手術が不可欠な状況と判断されたが院内事情で手術室が使用できず,NICU内にて緊急捻転解除とサイロ造設を施行した.術後,循環呼吸状態は安定化し,3時間後に手術室にて根治手術(second look …

    DOI Web Site 医中誌

  • 外傷性上行結腸壁内血腫の診断で結腸右半切除術を行った1例

    河野 万希子, 高地 良介, 大西 賢, 笹嶋 奈津子, 池田 裕一, 皆川 輝彦, 本田 善子, 深澤 由里, 栃木 直文, 島田 長人, 瓜田 純久, 渋谷 和俊, 船橋 公彦 日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 39-42, 2023-01-31

    ...右側腹部の打撲後より右側腹部痛が出現したが,症状が改善しないため受傷の翌日に前医を受診し,急性腹症が疑われ当科紹介となった。腹部所見では右側腹部に腫瘤を触れ圧痛著明で,前医での造影CT所見では上行結腸の腸管壁構造の破綻を疑う所見を認めた。受診3時間後のCT所見で右側結腸に血腫の増大を認めたため,同日緊急で開腹で結腸右半切除術を施行した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 初回化学療法後に膵液瘻と腹膜炎を発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    香月 健吾, 中嶋 ゆき, 穐本 昌寛, 佐久間 敬之, 松村 彩子, 宮崎 拓也, 前田 晃樹, 澤住 知枝, 藤澤 信, 中島 秀明 臨床血液 64 (2), 125-129, 2023

    ...75%CHP療法施行後に急性腹症を発症し,CTで汎発性腹膜炎と診断した。腹水中のアミラーゼは高値であり,治療開始前のCTで膵臓への浸潤が疑われており,腫瘍縮小による膵液瘻が考えられた。腹水培養で腸内細菌が検出され,消化管穿孔の合併も示唆された。治療抵抗性であり,原病の進行に伴い死亡確認となった。病理解剖ではびまん性に膵浸潤を認め,膵液瘻の原因は膵損傷と考えられた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 大腿骨近位部骨折術後に発症した門脈ガス血症の2例

    井田 寛, 大下 優介, 山口 正哉, 川崎 恵吉 東日本整形災害外科学会雑誌 35 (2), 123-127, 2023

    ...<p>大腿骨近位部骨折術後に多量宿便が原因と考えられる急性腹症を2例経験した.オピオイド使用,パーキンソン病の合併という腸管運動の低下リスクがある症例であり数日間排便がない状態であったが,その対応が遅れたことが要因と考えられた.まれながら,致死的な経過をたどることもあり術後管理は排便コントロールにも注意を払うことが望まれる.</p>...

    DOI 医中誌

  • 化学療法中に発症し外科的治療が奏効した特発性肝円索膿瘍の1例

    山田 永徳, 千代田 武大, 阿部 学, 二宮 理貴, 牧 章, 別宮 好文 日本臨床外科学会雑誌 84 (5), 812-819, 2023

    ...遷延し,CT上膿瘍の拡大を認めたため,手術を行った.手術では,炎症性に肥厚した肝円索を切除し,臍静脈索断端を縫合閉鎖し,腹腔内にドレーンを留置した.膿瘍の細菌検査で<i>Klebsiella pneumoniae</i>を検出した.病理組織検査では臍静脈壁の肥厚と内腔の閉塞,周囲脂肪組織への炎症細胞の浸潤を認めた.術後麻痺性イレウスを生じたが,膿瘍の再燃はなく,術後31日目に退院した.肝円索膿瘍は急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献29件

  • 当院における急性上腸間膜動脈塞栓症12例の検討

    齊藤 佑介, 佐藤 明史, 榎本 好恭 日本農村医学会雑誌 71 (5), 391-397, 2023

    ...上腸間膜動脈(superior mesenteric artery;以下,SMA)塞栓症は,急性腹症患者の約1%とされる比較的稀な疾患であるが,診断・治療技術が向上した現在においても死亡率が約50%と高く,予後不良な疾患である。今回2012年1月から2022年2月に当院で経験したSMA塞栓症12例について検討した。全ての症例で心房細動の既往を認めた。5例は全身状態不良のため手術に至らなかった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 急性腹症における単純CTと超音波検査の画像対比

    高木 理光, 桐山 香奈子, 三輪 正治, 今井 信輔, 小野江 雅之, 前田 晃男 日本農村医学会雑誌 72 (4), 314-318, 2023

    ...昨今,救急医療の現場において急性腹症の画像検査には単純X線CTを第一選択とされることが多い。超音波検査は術者の技量に左右されることや,所見が主観的であるなどという理由が急性腹症画像診断の第1選択から避けられる理由であると思われる。しかし単純CT検査に比べ腹部超音波検査の方が情報を多く得られた症例を度々経験する。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 腹腔鏡下に切除した妊婦虫垂炎の7例

    水野 真夏, 杢谷 友香子, 吉岡 慎一, 藤田 淳也, 田村 茂行, 佐々木 洋 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1466-1472, 2023

    ...<p>妊婦の急性腹症の原因として急性虫垂炎が最多であり,術式は腹腔鏡下虫垂切除術が一般的となってきているが,その報告数は少ない.当院において,2017年3月から2022年7月までに妊娠時急性虫垂炎7例に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.発症時の妊娠週数の内訳は,妊娠15週までの妊娠初期3例,妊娠16週から27週の妊娠中期3例,妊娠28週以降の妊娠後期1例であった.妊娠週数に応じてポート配置を工夫し...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • ボイラー事故による爆傷の1例

    石澤 義也 Japanese Journal of Acute Care Surgery 13 (0), 73-77, 2023

    ...爆発の衝撃を全身で受けたことによる全身性の炎症が腸管麻痺を遷延させた可能性があり,爆傷による腹部外傷では,通常の急性腹症や腹部外傷症例より経腸経口栄養再開には慎重な評価が必要であると考えられた。...

    DOI

  • 胸腔鏡下食道癌手術中に発生した気管損傷の1例

    神谷 蔵人, 手島 仁, 出川 和希, 谷地 涼介, 臼田 昌広, 宮田 剛 日本臨床外科学会雑誌 84 (7), 1020-1025, 2023

    ...症例は45歳,女性.胸部中下部食道癌の診断で,シングルルーメンチューブ,ブロッカーカテーテル使用による分離肺換気下に完全腹臥位胸腔鏡下食道切除術を施行,術中に気管膜様部の損傷を確認した.麻酔科医師により,気管チューブを先進し十分な呼吸管理下で胸腔鏡下に直接縫合し,ポリグリコール酸シートとフィブリン糊で被覆して修復を行った.術後第6病日に気管支鏡で閉鎖を確認,術後第8病日に抜管した.術後第12病日に急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 神経因性膀胱をもつ高齢者に発症した外傷性腹膜内膀胱破裂の1例

    山本 大輔, 勅使河原 勝伸, 五木田 昌士, 坂本 早紀, 鈴木 源, 清田 和也 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 216-219, 2022-12-28

    ...CT検査で大量腹水, 腸管拡張があり, 急性腹症として試験開腹術を行った。腸管虚血や穿孔はなく, 臨床所見と開腹所見は解離していた。腹水と尿の性状が淡血性で類似していたことから膀胱破裂を疑い, 尿道カテーテルからエアを注入しリークが確認できた。検索すると膀胱頂部で全層性に破裂しており, 縫合修復を行った。...

    DOI 医中誌

  • 腹部リンパ管奇形(リンパ管腫)28例の検討と感染・炎症例へのドレナージの有効性

    臼井 秀仁, 新開 真人, 北河 徳彦, 望月 響子, 八木 勇磨, 奥村 一慶, 川見 明央, 大関 圭祐 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (7), 966-971, 2022-12-20

    ...<p>【目的】腹部リンパ管奇形(lymphatic malformation,以下LM)は腹部リンパ管腫とも呼ばれる稀な疾患で,急性腹症や腹部膨満を発症し,緊急の診断・処置を迫られることがある.一方で無症状のまま発見される場合もあり,本疾患の適切な治療方針は確立されていない.当院での経験を検討し,特に感染・炎症例へのドレナージの有効性を報告する....

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆嚢捻転症4例の検討

    安井  千晴, 福本  陽二, 柳生  拓輝, 梶谷  真司, 本城 総一郎 松江市立病院医学雑誌 26 (1), 57-64, 2022-12-01

    ...胆嚢捻転症は,胆嚢の血流障害をきたす急性腹症であり,急速に壊死が進行し致死的状態となるため,早期手術介入が必要である.急性胆嚢炎と診断され,術中に胆嚢捻転症が判明する事がある.2017年1月から2021年5月までに当院で経験した4例の胆嚢捻転症を検討した.4例のうち,術前に胆嚢捻転症と診断されたのは1例のみだった.症例1は54歳女性,右季肋部痛を訴え経過観察入院となり,入院3日目に症状増悪と炎症所見...

    DOI 医中誌

  • 一般外来におけるFitz-Hugh-Curtis 症候群 早期診断に向けた比較・検討

    辻井, 彰之, 樋口, 俊惠, 小橋, 春彦, 大村, 由紀子, 髙取, 明正, 藤原, 隆行 岡山赤十字病院医学雑誌 33 (1), 22-27, 2022-11-30

    ...Fitz-Hugh-Curtis 症候群(FHCS)はクラミジア等による骨盤内腹膜炎から肝周囲炎を併発した病態である.右上腹部痛を主訴に開業医や一般外来を受診する事が多いが,急性腹症として救急外来を受診した場合に比して診断・治療開始に時間を要することが指摘されている.後遺症による不妊を予防するためにも早期の診断と抗菌薬加療が望まれる.当院で過去5年間にFHCS と診断し,抗菌薬加療を受けた全7 症例...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 急性胃腸炎またはインフルエンザ感染症に続発した小児胃十二指腸潰瘍の検討

    藤井 俊輔, 新開 真人, 篠原 彰太, 都築 行広, 河北 一誠, 臼井 秀仁, 望月 響子, 北河 徳彦 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (6), 885-889, 2022-10-20

    ...~9歳)で,4例に基礎疾患を認めた.先行感染は3例がロタウイルスやノロウイルスを含む急性胃腸炎で,4例がインフルエンザA型であった.2例が十二指腸潰瘍穿孔の診断で腹腔鏡下手術が行われた.5例が胃十二指腸潰瘍出血の診断で,全例に輸血療法を要し,2例に内視鏡的止血術が行われた.胃十二指腸潰瘍は小児では稀であるが,発見が遅れると重篤な経過を辿る可能性があるため,急性胃腸炎やインフルエンザ感染症に続発して急性腹症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 左総腸骨動脈瘤破裂に対してDouble D Techniqueを施行した1例

    細川 恭佑, 酒井 美晴, 海ヶ倉 紀文, 和多田 晋 日本血管外科学会雑誌 31 (5), 311-315, 2022-10-12

    ...<p>症例は77歳,男性.急性腹症のため救急搬送され,造影CTにて左総腸骨動脈瘤破裂と診断し,緊急手術を施行した.腎動脈下から大動脈分岐までの距離が55 mmと短く,IFU(instruction for use)外であったが,Doube D Technique(DDT)を用いたステントグラフト内挿術を施行した.術後4時間後に腹部コンパートメント症候群をきたし開腹減圧術を追加した.術後2日目に後腹膜血腫除去術...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡補助下に治療し得た成人回腸重複腸管の1例

    林 秀行, 前田 祐助, 尤 礼佳, 廣瀬 茂道, 原田 裕久 日本腹部救急医学会雑誌 42 (6), 643-646, 2022-09-30

    ...重複腸管はまれな疾患であるが,急性腹症の鑑別疾患として考慮すべきである。治療は小腸部分切除が選択されることが多いが,腹腔鏡下に楔状切除で手術できる可能性が示唆された。</p>...

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  • 経口鎮痛薬のみで軽快した原発性腹膜垂炎の3例

    福永 智彦, 笠次 敏彦 日本臨床救急医学会雑誌 25 (4), 731-734, 2022-08-31

    ...<p>原発性腹膜垂炎は急性腹症を呈する疾患の一つであり,基本的には自然軽快する予後良好な疾患である。今回われわれは,原発性腹膜垂炎と診断し,外来で鎮痛薬処方を行うのみで軽快した3例を経験したため,文献的考察を含め報告する。原発性腹膜垂炎は比較的まれな疾患とされ,似た症状を呈する憩室炎や虫垂炎などと誤診されることで不必要な入院,絶食,抗菌薬投与や手術などがしばしば行われる。...

    DOI Web Site 医中誌

  • Meckel憩室を起点に小腸軸捻転をきたした1例

    昼間 楓, 宮本 和幸, 山荷 大貴, 中村 元保, 井上 元, 鈴木 恵輔, 垂水 庸子, 前田 敦雄, 八木 正晴, 土肥 謙二 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 585-589, 2022-06-30

    <p>Meckel憩室は卵黄臍管の遺残により形成される憩室で,有病率は1〜2%である。 合併症として出血,穿孔,腸閉塞があるが,憩室軸捻転による腸閉塞は非常にまれである。<b>症例</b>:9歳,男児。昼から続く間欠的な強い臍周囲の疼痛で救急搬送された。腹部は臍周囲に圧痛があったが,腹膜刺激症状はなかった。腹部〜骨盤CTでは,骨盤腔内正中よりやや右側に腸間膜の血管を中心として腸管が渦巻き状に巻き…

    DOI Web Site 医中誌

  • 造影CTで診断し得た不全子宮破裂の1例(Partial uterine rupture diagnosed by contrast–enhanced CT: a case report)

    山荷 大貴 (Hiroki Yamaga), 宮本 和幸 (Kazuyuki Miyamoto), 昼間 楓 (Kaede Hiruma), 鈴木 恵輔 (Keisuke Suzuki), 垂水 庸子 (Yoko Tarumi), 八木 正晴 (Masaharu Yagi), 土肥 謙二 (Kenji Dohi) Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine 33 (6), 255-259, 2022-06

    ...本症例のように超音波検査で診断がつかない急性腹症では腹部~骨盤造影CTを行うことで妊娠関連,それ以外の重篤な急性腹症の鑑別が可能となり,迅速な診断と治療につながると考える。</jats:p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献16件

  • 群馬県西毛地区における外科的救急疾患の検討

    片山 千佳, 原 圭吾, 加藤 寿英, 中里 健二, 設楽 芳範, 石崎 政利, 調 憲 北関東医学 72 (2), 141-145, 2022-05-01

    ...<p><b>【背景・目的】 </b>外科的救急疾患は急性腹症を含め全身に及び,年齢層も幅広い.緊急手術を含めた救急対応が限られた医療資源の中で求められる.救急体制構築のために外科的緊急疾患の検討を行った.<b>【対象と方法】 </b>2020年3月1日から2021年3月31日に当科で外科的救急疾患に対して緊急手術を行った144例を後方視的に検討した....

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 急性胆嚢炎と鑑別を要した小児胆嚢捻転症の1例

    金子, 拓弥, 金井, 理紗, 中西, 薗実, 篠原, 友香, 伊藤, 裕, 鈴木, 宏明, 朝倉, 功, 久保田, 晃 浜松医科大学小児科学雑誌 2 (1), 49-53, 2022-03-15

    症例は12歳の女児.5日前から続く腹痛,嘔吐のため近医を受診し,腹部エコーで胆嚢壁の肥厚,周囲の液体貯留を認め,急性胆嚢炎疑いで当院救急外来に紹介となった.受診時,右上腹部痛を認めたが発熱なく,採血でも肝胆道系酵素の上昇はみられなかった.腹部エコーで胆嚢はやや正中に偏位し,胆嚢壁の血流低下,胆嚢頸部の壁肥厚から胆嚢捻転症が疑われた.造影CTを施行したところ胆嚢頸部のねじれがみられ,胆嚢捻転症の診…

    機関リポジトリ HANDLE 医中誌

  • 外来保存的治療で治癒した特発性大網梗塞

    久志本 愛莉, 関根 一朗, 辻山 美菜子, 鱶口 清満, 福井 浩之, 山上 浩 日本臨床救急医学会雑誌 25 (1), 89-93, 2022-02-28

    ...<p>特発性大網梗塞は,急性腹症として救急外来を受診し得る疾患であるが,急性期管理の指針が確立されていない。大網切除術を行う症例もあるが,CTで術前診断がされるようになり入院保存的治療が選択される症例も散見される。若年者に好発し,予後良好な疾患であるが,わが国では外来治療を行った報告はない。症例は44歳,男性。来院2日前から下剤を使用していた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 妊婦の急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した4 例

    森 千浩, 稲村 幸雄, 穐山 竣, 寺田 剛, 外川 雄輝, 武澤 衛, 森川 彰貴 日本腹部救急医学会雑誌 42 (1), 91-94, 2022-01-31

    ...<p>急性虫垂炎は,妊婦の急性腹症のなかでもっとも発症率が高い外科的緊急疾患で,早産や胎児死亡の懸念もあり,手術適応判断が重要である。術式は腹腔鏡下虫垂切除術が一般的だが,依然として報告数は少ない。われわれは2017 年3 月〜2021 年2 月に急性虫垂炎を発症した妊婦4 例に対し腹腔鏡下虫垂切除術を施行し,既報例も含めて文献的考察を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 妊娠8カ月に発症した子宮周囲血管破綻による腹腔内出血(SHiP)の2例

    西川 実沙, 堀江 清繁, 山脇 愛香, 成瀬 勝彦, 川口 龍二 産婦人科の進歩 74 (3), 376-382, 2022

    ...<p>SHiP(spontaneous hemoperitoneum in pregnancy)は,妊娠中に非外傷性の腹腔内出血をきたす疾患であり,発症頻度は少ないが,母児共に重篤な結果をもたらす可能性が高い.そのため,妊婦の急性腹症を診る際には鑑別に挙げるべき疾患の1つである.今回われわれは,妊娠8カ月にSHiPを発症した2例を経験したので報告する.症例1は30代の初産婦であり,近医に切迫早産で入院...

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  • 急性腹症で発症した小腸間膜脂肪腫の1例

    哲翁 華子, 岡本 辰哉, 北里 周, 三好 敬之, 竹下 浩明, 佐藤 俊輔, 三浦 史郎, 黒木 保 日本臨床外科学会雑誌 83 (8), 1480-1483, 2022

    ...で,手術適応の多くは急性虫垂炎や婦人科関連疾患等の炎症性疾患であるが,腸間膜脂肪腫も急性腹症の原因となり得る.本症例のように,若年においても急性腹症,特に腸閉塞症状の背景には本疾患を想起し診療を行う必要がある....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 術前診断できた巨大子宮筋腫を伴う子宮捻転・子宮断裂・大網捻転の1例

    川俣 まり, 北岡 由衣, 北村 圭広, 澤田 重成 産婦人科の進歩 74 (1), 21-26, 2022

    ...施行したところ,子宮体部左側より発生した巨大な子宮筋腫,子宮体部から頸部にかけて時計回りに3回転の捻転,筋腫に癒着する大網の捻転,子宮下部での部分的な子宮断裂,著明な両側付属器のうっ血を認めた.子宮腟上部切断術,両側付属器切除術,大網部分切除術を施行した.術後の経過は良好であった.子宮筋腫は良性疾患であり,経過観察とされることも多い.子宮捻転およびその続発症はまれであるが,大きな子宮筋腫をもつ女性の急性腹症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性胆嚢炎の診断と治療

    京極 高久, 岩﨑 純治, 長田 圭司 神戸市立病院紀要 60 (0), 1-8, 2022

    ...急性胆嚢炎は急性腹症の中でも比較的よく経験される疾患であり、原因の90%は胆嚢結石である。急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン第3版(Tokyo Guidelines 2018)は急性胆嚢炎の診療において世界的な基準となっている。診断は臨床徴候(Murphy's sign、右上腹部の腫瘤蝕知・自発痛・圧痛)、血液検査、画像所見によって行う。画像診断は腹部超音波検査、ダイナミックCT が有用である。...

    DOI 医中誌

  • 当院における90歳以上の超高齢者に対する外科手術症例の検討

    廣瀬 奨真, 三浦 巧, 阿部島 滋樹, 阿部 悟 道南医学会ジャーナル 5 (1), 84-89, 2022

    ...考察:当院の特徴として、緊急手術を要する急性腹症が多く、手術関連死や術後合併症も緊急手術症例で多かった。これは重篤な急性腹症に対する救命目的での緊急手術が多いため自ずと死亡率や合併症率が高い結果になったと考える。...

    DOI 医中誌

  • 腸重積症の診断と治療

    齋藤 祐貴 日本小児放射線学会雑誌 38 (2), 92-96, 2022

    ...<p>腸重積症は小児救急外来でしばしば遭遇する緊急性の高い急性腹症の一つであり,注腸造影および非観血的整復は診断・治療において重要である.しかし,画像モダリティとしてX線透視・超音波検査が,使用する媒体としてヨード造影剤・バリウム・空気が選択肢としてあり,施設ごとでその方法や使用機材が異なる.各施設の環境によって適切な方法を選択すべきではあると考えるが,本稿では当院で実際に行っている方法を例として紹介...

    DOI

  • 高齢者内因性疾患に対するopen abdomen managementの有用性

    上田 太一朗, 益子 一樹, 安松 比呂志, 川口 祐香理, 船木 裕, 山本 真梨子, 利光 靖子, 原 義明, 横堀 將司 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 48-53, 2022

    ...〔要旨〕【目的】高齢者急性腹症に対するopen abdomen management(OAM)の有用性を明らかにする。【方法】2011年4月~2021年3月の間に緊急手術を行った75歳以上の急性腹症について,OAMを行った18例(OAM群)と一期的手術39例〔SO(single-stage operation)群〕に分け,背景,在院死亡率、合併症率等を比較した。...

    DOI 医中誌

  • 子宮頸癌小腸転移による小腸穿孔の1例

    濱野 光希, 三浦 晋, 椋棒 英世, 若原 智之, 金光 聖哲, 岩﨑 武, 稲葉 真由美 日本臨床外科学会雑誌 83 (11), 1943-1947, 2022

    ...施行されていた.手術所見ではTreitz靱帯より約80cm肛門側の小腸に腫瘍穿孔を認めたため,同部位を中心に約15cmの小腸を切除して吻合した.切除標本の肉眼的所見では白色調の腫瘤を穿孔部に認め,粘膜面には周囲に肥厚を認め,粘膜下腫瘍と考えられた.病理組織学的所見にて扁平上皮癌を認め,子宮頸癌の小腸転移と診断した.子宮頸癌の小腸転移は稀で本邦での臨床報告は5例のみであった.子宮頸癌の既往がある患者の急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 巨大子宮筋腫による子宮捻転を発症した高齢女性の1例

    松谷 和奈, 後安 聡子, 北島 佑佳, 隅蔵 智子, 岩宮 正, 甲田 真由子, 伏見 博彰, 竹村 昌彦 産婦人科の進歩 74 (1), 64-69, 2022

    ...筋腫を含む子宮体部の阻血が疑われたことから,子宮捻転の可能性を考えた.輸血とカリウム補正を行ったうえで開腹手術を行った.直径20 cm程度に腫大した子宮体部が,両側の付属器とともに内子宮口の高さで540度反時計回転して暗赤色を呈していた.腟上部子宮切断術と両側付属器切除術を行った.術後は一時的に血液透析を行ったが,良好に経過した.まれとはいえ,閉経後の大きな子宮筋腫を保存的に管理している場合には,急性腹症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性虫垂炎を合併した虫垂原発Burkitt lymphomaの1例

    片方 雅紀, 藤田 正太郎, 青砥 慶太, 伊藤 泰輔, 石井 芳正, 河野 浩二 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1312-1317, 2022

    ...退院後に症状が再燃し虫垂切除術を施行した.病理組織学的検査にて虫垂壁粘膜から筋層にかけての異型リンパ球様細胞の増殖を認め,免疫染色の結果,CD10弱陽性,CD20陽性,MIB-1多数陽性であり,FISH法によるc-mycの転座を認め,Burkittリンパ腫の診断となった.術後は血液内科にてR-hyper-CVAD/MA療法を施行した.腸管原発Burkittリンパ腫は回盲部に発生することが多い.本疾患は急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • Monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphomaの臨床像と小腸病変の特徴

    石橋 英樹, 江上 弥之助, 柴田 衛, 能丸 遼平, 今給黎 宗, 山嶋 友美, 久能 宣昭, 船越 禎広, 芦塚 伸也, 平井 郁仁 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 47-47, 2022

    ...<p> Monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphoma(MEITL)は、本邦を含めた東アジアに多い稀少疾患で、腸管穿孔などの急性腹症で発症する予後不良のT細胞性リンパ腫である。今回、我々は、自験例のうち、全小腸に病変を認めた2例を中心に臨床像と小腸病変の特徴について検討した。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔内出血をきたした魚骨による小腸穿孔の1例

    山下 真司, 三枝 晋, 浦谷 亮, 藤川 裕之, 毛利 智美, 田中 光司 日本臨床外科学会雑誌 83 (8), 1464-1469, 2022

    ...<p>症例は93歳,男性.心筋梗塞の既往があり,2剤の抗血栓薬を内服していた.腹痛を主訴に前医を受診し,急性腹症の疑いにて,当院へ紹介となった.腹部単純CTでは,腹腔内の広範囲に血性腹水を疑う液貯留を認め,さらに小腸を穿通する線状高吸収構造物と,腸間膜内遊離ガスを疑う所見を認めた.魚骨による小腸穿孔,急性腹膜炎,腹腔内出血と診断し,緊急手術を行った.開腹所見は,多量の血性腹水と凝血塊を認めた.凝血塊...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 慢性腸間膜虚血の急性増悪に対して,外科的治療と血管内治療を併用したHybrid治療で救命した1例

    堀川 大介, 萩原 正弘, 高橋 裕之, 今井 浩二, 大谷 将秀, 谷 誓良, 長谷川 公治, 松野 直徒, 横尾 英樹 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 122-126, 2022

    〔要旨〕66歳女性。腹痛で前医を受診し,CT検査で門脈ガス血症,腹腔動脈(celiac artery:CA)閉塞,上腸間膜動脈(superior mesenteric artery;SMA)狭窄,下腸間膜動脈(inferior mesenteric artery;IMA)経由の側副血行路を認めた。腸管壊死が疑われ当院へ搬送されたが,軽度の腹痛のみであり,経過観察となった。入院後CT検査で腸管壁肥…

    DOI 医中誌

  • Pseudo renal failureをきたした膀胱破裂の3例

    芳竹 宏幸, 山口 智之, 高見 友也, 畑野 光太郎, 片岡 直己, 牧本 伸一郎 日本臨床救急医学会雑誌 24 (6), 812-816, 2021-12-28

    <p>膀胱破裂は術前診断に至ることは比較的困難であり,試験開腹を行った際に診断されることが多い。膀胱破裂により腹腔内に尿が漏出すると,血中BUN,Cr濃度が上昇するpseudo renal failureを認めることがある。今回われわれは,術前診断に至った1例を含む膀胱破裂を3例経験したので報告する。症例1:76歳,男性。突然の下腹部痛を主訴に救急搬送された。膀胱造影で腹腔内への造影剤漏出がみら…

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性腹症としての鑑別が必要であった上腸間膜動脈症候群の1例

    後藤 悠大, 坂元 直哉, 増本 幸二, 宇田川 勝 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (7), 1105-1111, 2021-12-20

    ...しており上腸間膜動脈症候群(以下,本症)と診断した.上部消化管造影検査ではやや前屈位で造影剤の小腸以遠への流入を認めたため,経腸栄養剤の経口摂取を開始した.徐々に経口摂取量を増量し入院12日後に退院した.本症は従来基礎疾患を有する患者に慢性の経過により生じると考えられていたが,本邦小児報告例56例のうち基礎疾患を有する症例は15例(26.8%)のみであった.腹痛のみが症状である症例は比較的稀であるが,急性腹症...

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  • III.救急外来で見逃したくない婦人科疾患

    名倉 脩平, 鳴本 敬一郎, 松家 健一 日本内科学会雑誌 110 (12), 2532-2539, 2021-12-10

    ...<p>急性腹症は救急外来で遭遇する頻度の高い主訴の一つである.性別や年齢によって鑑別疾患が異なる中,女性の場合は婦人科疾患を常に念頭に置いておかなければならない.本稿では急性腹症として来院しうる婦人科疾患の中で,特に緊急性が高い異所性妊娠・卵巣腫瘍茎捻転・卵巣出血に関して内科医が知っておきたい基本的知識と対応についてまとめた.</p>...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 急性腹症を呈した巨大遊走脾捻転の1例

    田中 章博, 北山 紀州, 吉田 瑞樹, 西山 方規, 荒木 麻利子, 吉田 英樹, 中澤 一憲, 須浪 毅, 塚本 義貴 日本腹部救急医学会雑誌 41 (7), 587-590, 2021-11-30

    <p>症例は26歳,女性。急な下腹部痛を自覚し救急搬送となった。腹部CT検査で下腹部にwhirl sign,巨大腫瘤,腹水の貯留を認めたため,絞扼性腸閉塞の診断で緊急手術を施行した。開腹すると腹腔内腫瘤は捻転した遊走脾であり,脾門部で4回転していた。捻転を解除後に色調の改善を認めたが脾臓が巨大であり温存する場合は固定が困難で,脾動静脈が長かったことから再捻転や内ヘルニアを生じる可能性を考慮し脾臓…

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  • 胃穿孔による汎発性腹膜炎を生じた急性胃軸捻転の1例

    桝屋 隆太, 中目 和彦, 楯 真由美, 黒木 純, 河野 文彰, 市原 明子, 池田 拓人, 武野 慎祐, 七島 篤志, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (6), 1002-1007, 2021-10-20

    <p>2歳女児.3日前から反復する嘔吐で加療されていた.急激な腹部膨満から消化管穿孔を疑われ当院へ搬送された.来院時顔面蒼白,活気不良,末梢冷感著明,脈拍数200/分,血圧60/42 mmHg,呼吸数43/分とショックを呈していた.腹部造影CTで多量のfree airおよび腹水を認め,胃軸捻転の所見を認めた.胃軸捻転による消化管穿孔と診断し緊急腹腔鏡手術を行った.腹腔鏡下に胃軸捻転を解除したが,…

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  • 腹部大動脈瘤切迫破裂との鑑別を要した内ヘルニア嵌頓の1例

    佐々木 花恵, 小渡 亮介, 近藤 慎浩, 川村 知紀, 皆川 正仁 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (5), 314-316, 2021-09-15

    ...これによる小腸の嵌頓と拡張を認めた.索状物を切離し,内ヘルニア嵌頓を解除した.腸管壊死の所見はないため腸管切除を行わず,閉腹して手術を終了した.上腹部痛は術後速やかに消失した.内ヘルニア解除後24日目に腹部大動脈瘤に対して人工血管置換術を行った.術後経過は良好で人工血管置換術後9日目に退院となった.内ヘルニア嵌頓は比較的稀な疾患ではあるが,本例の経過から開腹歴のない症例においても,血性腹水貯留を伴う急性腹症...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 超音波ガイド下リンパ節内リンパ管造影が著効した急性乳び腹膜炎の1例

    北川 翔, 石川 翔理, 三澤 拓 日本消化器病学会雑誌 118 (8), 786-790, 2021-08-10

    ...<p>症例は80歳女性.就寝時に突然の下腹部痛を自覚し,急速に腹部が膨隆し疼痛が増悪したため外来を受診した.CTでは腹水の貯留以外に明らかな急性腹症を呈するような所見はなく,腹腔穿刺で乳び腹水を確認し,急性乳び腹膜炎と診断した.腹水ドレナージで改善せず,超音波ガイド下リンパ節内リンパ管造影を行ったところ著効が得られた.急性乳び腹膜炎に対する同治療は低侵襲かつ有望な治療であると考え,報告する....

    DOI 医中誌

  • 軽微な症状で発見された中腸軸捻を伴う成人逆回転型腸回転異常症の1例

    甲斐田 大資, 金 了資, 西木 久史, 三浦 聖子, 宮田 隆司, 宮下 知治, 上田 順彦, 高村 博之 日本腹部救急医学会雑誌 41 (4), 265-268, 2021-07-31

    ...成人腸回転異常症のなかで,中腸軸捻をきたした症例は急性腹症を伴うことが多いが,自験例のように中腸軸捻を伴っていたにもかかわらず,待機的手術が選択された症例はまれであり,当疾患の分類や特徴に関して若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

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  • 急性腹症の経過で発症し、診断に難渋した腹膜サルコイドーシスの症例

    石川 翔, 佐田 竜一, 明保 洋之, 三宅 啓史, 石丸 裕康, 八田 和大 Tenri Medical Bulletin 24 (1), 66-67, 2021-07-01

    ...【考察】高齢発症や肺外症状のみのサルコイドーシスは稀である.肺外症状のみの場合,結核などとの鑑別が問題となるが,どちらの疾患も確定診断が難しい.急性腹症の経過で発症し,治療と診断に難渋した腹膜サルコイドーシスの一例を報告する.</p>...

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  • 子宮留膿腫破裂により汎発性腹膜炎, 重症敗血症性ショックをきたした1例

    加藤 秋太, 鈴木 美麗, 赤星 昂己, 小崎 良平, 岩崎 恵, 安達 朋宏, 吉川 和秀, 小島 光暁, 庄古 知久 日本救急医学会関東地方会雑誌 42 (3), 71-74, 2021-06-30

    <p>患者は69歳女性。うつ病で他院精神科に入院中に血圧低下を認め, 敗血症性ショックの疑いで当院へ転院となった。来院時ショックであり, CT検査で多量の腹水と骨盤内に被包化された液体貯留腔, 腸管外遊離ガスを認めた。下部消化管穿孔による汎発性腹膜炎の疑いの術前診断で緊急開腹手術を行った。開腹すると腹腔内は悪臭を伴う多量の膿性腹水, 高度に菲薄化し一部壊死した子宮を認め, …

    DOI 医中誌

  • 急激な悪化をきたした門脈ガス血症を伴う急性腹症の 2 例

    長見 晴彦, 東 耕一郎, 田原 英樹, 瀬下 達之, 佐藤 博 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (2), 204-211, 2021-03-31

    門脈ガス血症(portal venous gas:PVG)を呈し急速に悪化した 2 症例を経験した。症例 1 は 84 歳の女性で血液透析中に突然の腹痛を発症し腹痛発症後の上腹部CT検査にて肝両葉末梢部にPVGを認めた。本症例は急速にショック状態に陥り救命救急処置を施したが発症 8 時間後に死亡した。本患者は透析中に発症した非閉塞 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性腹症として緊急手術をした仮性腸間膜囊腫の1例

    平島 相治, 小林 博喜, 柳澤 昭夫 日本腹部救急医学会雑誌 41 (1), 103-105, 2021-01-31

    ...腸間膜囊腫は比較的まれな疾患であり,多くは無症状で経過するが,囊腫増大に伴う慢性的な腹部症状や囊腫内感染による急性腹症で発見されうる。当院での腸間膜囊腫切除例について,文献的考察を加えて報告する。</p>...

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  • 急性腹症!何を考え,どう検査するか

    竹之内 陽子, 畠 二郎, 谷口 真由美, 岩崎 隆一, 妹尾 顕祐, 火口 郁美, 小倉 麻衣子, 木村 正樹, 高田 珠子, 中藤 流以, 今村 祐志 超音波検査技術抄録集 46 (0), S59-S59, 2021

    DOI

  • 魚骨による下部消化管穿孔・穿通の3例

    金子 由香, 吉利 賢治, 梶山 英樹, 藤田 泉, 太田 岳洋 日本臨床外科学会雑誌 82 (2), 415-421, 2021

    ...3例について検討した.平均年齢90.3歳,男性2人,女性1人.魚骨の穿孔・穿通部位はすべてS状結腸で,全例急性炎症型であった.1人は汎発性腹膜炎を呈していたため緊急手術を施行したが,2例は腹部所見が限局しており内視鏡下の摘出,保存的治療にて治療した.汎発性腹膜炎を呈した症例も,開腹所見では混濁した腹水を少量認めたのみで,穿孔部も小さかったため単純閉鎖,洗浄ドレナージ術のみ施行した.以上の経験から,急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 骨盤腔内巨大腫瘤による急性腹症を初発症状とし<i>ABL1</i>のexon 4欠失を伴った慢性骨髄性白血病

    井手 彩夏, 徳永 正浩, 吉川 慎一, 近藤 篤史, 西浦 伸子, 井上 慎也, 森田 隆子, 冨永 信彦, 前田 哲生 臨床血液 62 (11), 1615-1622, 2021

    <p>症例は23歳女性。強い下腹部痛により緊急入院となった。画像検査で脾腫と腹水貯留に加え,ダグラス窩を占拠して子宮から膀胱を取り囲む巨大腫瘤を指摘された。WBC 495,880/µ<i>l</i>と著明な増加を認め,後日に<i>BCR-ABL1</i>融合遺伝子が証明されて慢性骨髄性白血病と診断した。DasatinibにhydroxyureaとVP-16を併用して加療を開始したところ,腫瘤は速…

    DOI Web Site 医中誌

  • 感染を伴った成人発症臍腸管遺残症の1例

    城崎 浩司, 櫻川 忠之, 丸山 正太郎, 内 雄介, 宇田川 大輔, 島津 元秀 日本外科系連合学会誌 46 (2), 189-194, 2021

    ...</p><p>胎生期に卵黄囊と腸管とを結ぶ臍腸管が遺残する臍腸管遺残症は,急性腹症の原因として小児外科領域では知られている.一方で成人発症の臍腸管遺残症の報告は医学中央雑誌で検索した限りでは11例と極めて少なく稀であるため若干の文献的考察を加えて報告する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 急性腹症を呈した真性腸石を伴うMeckel憩室穿孔の1例

    植田 豊作, 坪井 一人, 佐藤 和秀, 良元 和久, 梶本 徹也, 柏木 秀幸 日本臨床外科学会雑誌 82 (11), 1983-1988, 2021

    <p>症例は39歳,男性.心窩部痛と嘔吐を主訴に当院を受診した.急性胃腸炎と診断し,保存的加療を開始したが症状の増悪を認めたため,第2病日に腹部CTを撮像したところ,腸石を伴ったMeckel憩室の穿孔が疑われ緊急手術を施行した.腹腔鏡下に腹腔内を観察すると,混濁した腹水の貯留および小腸の周囲組織との癒着を認めた.癒着剥離後,小腸を体外へ授動したところ,回盲弁より口側約100cmの位置に腸間膜対側…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 急性胃拡張による胃壊死をきたした上腸間膜動脈症候群の1例

    山名 浩樹, 飯田 聡, 齋藤 賢将, 二瓶 健太郎, 山崎 繁 日本臨床外科学会雑誌 82 (1), 66-71, 2021

    ...<p>症例は37歳の男性で,特記すべき既往歴はない.暴飲・暴食をした翌日に腹痛・嘔吐の症状が出現し,3日後に近医を受診し急性腹症の疑いで当院に紹介となった.身体所見では,腹部は著明に膨満し右上腹部に筋性防御を認めた.腹部CTでは胃から十二指腸水平脚までが著明に拡張し十二指腸壁内気腫を認め,上腸間膜動脈症候群による急性胃拡張・十二指腸壊死と診断し緊急手術を行った.開腹すると,十二指腸には炎症所見を認めたが...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 術前診断し得た高齢女性の子宮捻転の1例

    田邉 文, 山崎 友維, 黄 豊羽, 小嶋 伸恵, 森田 宏紀, 田中 宇多留, 武内 享介, 登村 友里 産婦人科の進歩 73 (3), 277-282, 2021

    <p>子宮捻転は子宮が長軸に沿って45度以上回転したものと定義される.非常にまれで,症状も非特異的であることから術前診断に苦慮することが多い.今回術前診断が可能であった閉経後子宮捻転の1例を経験したので報告する.78歳女性,3妊2産,突然の右下腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波検査にて骨盤部腫瘤を指摘され精査加療目的で当院紹介となった.腹部CT検査にて子宮底部右側に8 …

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  • 小児急性腹症に対する外科医としての画像読影法

    鈴木 信 日本小児放射線学会雑誌 37 (1), 2-10, 2021

    ...<p>急性腹症は手術など何らかの治療介入を要することが稀ではなく,限られた時間内に適切な対応が求められる.しかしながら,急性腹症の原因疾患は多彩であり,診断は容易ではない.通常は病歴,身体所見,血液検査,画像検査などから総合的に診断され,治療方針が決定されるが,小児は適切な言葉で自分の症状を表現することが困難で,身体所見に次いで画像診断が重要となってくる.本来は放射線科医による適切な検査,撮影条件の...

    DOI 医中誌

  • イマチニブ長期投与にて無再発も休薬にて再発転移した空腸GISTの1例

    福浦 竜樹, 甲嶋 一喜 日本臨床外科学会雑誌 82 (6), 1126-1130, 2021

    ...<p>症例は67歳,男性.10年前に急性腹症として来院し,小腸腫瘍の穿孔の診断下,緊急小腸切除術を施行し,病理組織学的所見にてGISTと診断された.その後,8年間にわたりimatinib 400mg投与を継続し無再発生存となっていた.本人の希望もあり一旦中止したが,その1年後に局所再発と多発肝転移と診断した.通過障害が疑われたため,局所再発部に対して腫瘍切除を行い,肝転移に対しては術後imatinib...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 腸間膜穿通に対し空腸部分切除を行った空腸多発憩室の1例

    高田 潤一, 西村 真樹, 柳澤 真司, 片岡 雅章, 海保 隆 日本臨床外科学会雑誌 82 (9), 1684-1688, 2021

    ...の分布拡大を認めたため,第4病日に空腸部分切除術を行った.Treitz靱帯近傍から60cmに渡って空腸憩室が多発しており,30cmから50cmの部分で空腸間膜に炎症所見を認めた.穿通部を含む空腸部分切除術を行った.術後経過は良好で術後9日目に退院した.空腸憩室の穿通・穿孔は稀な疾患である.身体症状に乏しく,診断に苦慮するうちに重症化する可能性があり,日常診療において,その特徴的な画像所見を把握し,急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 妊娠24週の妊婦に虫垂粘液腺腫が原因で腸重積を発症した1例

    大谷 圭, 北村 拓也, 武田 聡 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (4), 422-425, 2020-12-28

    ...【考察】妊婦の急性腹症は診断に苦慮することが多いが, なかでも腫瘍が原因となる腸重積はまれな疾患である。妊婦の救急受診に際しては, 侵襲の少ない検査を併用することで母児ともに安全を図ることが重要と考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 上腸間膜動脈症候群を発症したMarfan症候群類縁疾患患者に対して開腹十二指腸空腸バイパス術を行った 1 例

    増田, 拓, 青山, 徹, 小野寺, 篤, 中山, 雄太, 渋谷, 駿, 原, 健太朗, 渥美, 陽介, 風間, 慶祐, 沼田, 正勝, 玉川, 洋, 湯川, 寛夫, 利野, 靖, 益田, 宗孝 横浜医学 71 (4), 567-570, 2020-10-30

    ...上腸間膜動脈症候群(Superior mesenteric artery syndrome: SMA症候群)は急性腹症を示す稀な疾患であり,若年の痩せ型の女性に多いとされる.今回我々は,腹部大動脈人工血管置換術(SMA再建施行)の若年男性に発症したSMA症候群を経験した.症例は19歳男性,Marfan症候群類縁疾患患者であり,胸腹部大動脈瘤に対して腹部大動脈人工血管置換術(CEA・SMA再建)を行った...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 急性腹症を呈した後腹膜原発良性多囊胞性腹膜中皮腫の1例

    長谷川 毅, 寺岡 均, 森 拓哉, 木下 春人, 中本 健太郎, 野田 英児, 筑後 孝章 日本消化器外科学会雑誌 53 (10), 792-799, 2020-10-01

    ...は速やかに軽快したために,待機的に開腹下後腹膜腫瘍摘出術を施行した.腫瘍径は10×15×7 cmで後腹膜腔に存在し,下腸間膜動脈および十二指腸水平脚と強固に癒着していた.病理組織診断の結果では異形細胞を認めず,免疫染色検査にて囊胞壁に沿ってcalretinin,mesothelin,D2-40陽性細胞が認められ,Ki-67陽性細胞はほとんど認められず,良性多囊胞性腹膜中皮腫と診断した.今回,我々は急性腹症...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 血液透析患者に発症した宿便性S状結腸穿孔の1救命例

    門屋 一貴, 岸本 幸也, 室屋 大輔, 石川 博人, 岡部 正之, 赤木 由人 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 735-738, 2020-09-30

    ...宿便性大腸穿孔は硬便により大腸壁が圧迫壊死に陥る比較的まれな急性腹症の1つである。透析患者に発症した宿便性S状結腸穿孔の1例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 症候性の特発性孤立性上腸間膜動脈解離に対してステント治療が有効であった2例

    中前 亨介, 東 隆, 古田 晃久, 磯村 彰吾, 道本 智, 新浪 博士 心臓 52 (8), 909-915, 2020-08-15

    <p> 稀な疾患である症候性の特発性孤立性上腸間膜動脈解離に対して,急性期治療としてステント留置が有効であった2例を経験した.2例とも主訴は腹痛で,症状が強くCT所見から腹部アンギーナによる症状であると考えられ,病状が進行して腸管虚血に至る可能性が危惧されたためステント治療を行った.2例とも治療により症状は改善し,術後経過は良好で退院後もステント内狭窄を認めていない.同疾患に対して,これまでは主…

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  • 急性腹症における異常所見の認知能力の向上に向けた取り組み

    山田 晃弘, 大森 健太郎, 山口 均 日本臨床救急医学会雑誌 23 (2), 156-161, 2020-06-30

    ...<p>急性腹症における異常所見の認知能力の向上に向けた取り組みを行った。今回の取り組みは緊急を要する症例を『急性腹症診療ガイドライン2015』より選び出し,その症例ごとの異常所見をまとめた独自の学習テキストを作成し,そのテキストを使用した学習法を採用した。 また読影手順についても,誰もが簡単に認知できるように学習テキストに記した。...

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  • 単孔式腹腔鏡補助下手術が診断・治療に有用であった回腸重複腸管穿孔の1例

    加藤 大幾, 関 崇, 岡本 眞宗, 牧田 智, 新井 利幸 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (3), 330-334, 2020-06-20

    ...port 2本)を装着して腹腔鏡で腹腔内を観察した.回腸に炎症所見を認め創外へ引き出すと,回腸末端から40 cm口側に3 cm大の囊胞状構造を認め,基部で穿孔していた.回腸重複腸管穿孔と診断して,小腸部分切除を施行した.今回,術前診断が困難であった重複腸管穿孔というまれな疾患に対して,創を延長することなく単孔式腹腔鏡補助下手術を完遂した.Benz切開を用いた単孔式腹腔鏡補助下手術は,小児における急性腹症...

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  • 急性出血性膵炎を来した小腸異所性膵に対し切除を施行した1例

    友野 絢子, 佐溝 政広, 松本 晶子, 大坪 出, 光辻 理顕, 和田 隆宏, 木崎 智彦 日本消化器外科学会雑誌 53 (6), 512-517, 2020-06-01

    ...<p>症例は76歳の女性で,心窩部痛を主訴に当院救急外来を受診した.白血球およびアミラーゼ,リパーゼの上昇が見られ,腹部CT上,左腎下極に腸間膜脂肪織濃度上昇を認めた.異所性膵膵炎を疑われて入院となり,保存的加療が開始された.入院2日後から腹痛の最強点は右側腹部に移動し,炎症反応の増悪を認めた.CT上,腸間膜脂肪織濃度上昇は右側腹部に移動し,腹水も出現したため,急性腹症の診断で当科紹介となり,同日緊急手術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 卵巣成熟嚢胞性奇形腫破裂による汎発性腹膜炎の 1 例

    山田 誠人, 渋谷 俊介, 三浦 琢磨, 楠田 和幸, 伊藤 靖, 玉手 義久, 橋本 宗敬, 佐藤 博子, 谷村 武宏, 宇田川 輝久, 郷右近 祐司, 杉本 亮, 石田 和之, 菅井 有, 鈴木 雄 日本病院総合診療医学会雑誌 16 (3), 160-165, 2020-05-31

    ...下腹部痛を訴え近医を受診し,急性腹症として当院紹介となった。腹部造影CT検査で右下腹部に類円形の嚢胞性病変を認め,内部に不均一な高吸収域を認めた。周囲臓器への浸潤は認めなかったが,腹腔内全体の腹水貯留を認めた。以上より,右卵巣腫瘍破裂に伴う腹膜炎と臨床診断し,緊急手術を施行した。右卵巣腫瘍の穿孔部からは脂肪と毛髪を混じた黄褐色の液体成分が漏出していた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 3.高齢者の腹痛

    舩越 拓 日本老年医学会雑誌 57 (2), 126-131, 2020-04-25

    <p>・高齢者であっても致死的疾患の除外が最優先となることは変わらない</p><p>・高齢者の腹痛は症状やバイタル変化がでにくい</p>

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献15件

  • 病院総合診療医が知っておきたい消化管 Point-of-care US(POCUS)

    松村 俊二, 槙坪 良時, 法西 美果, 辻 直樹, 松田 賢介, 重信 友宇也, 山岡 直樹, 田妻 進, 伊藤 公訓 日本病院総合診療医学会雑誌 16 (2), 98-106, 2020-03-31

    ...急性腹症を含む消 化管疾患においても,早急に介入すべき病態かどうかを判断出来れば,患者の予後が改善出来るため,是非とも身につけておきたい診療スキルと言える。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 虫垂粘液性囊腫軸捻転症の1例

    上村 翔, 藤田 晃司, 菊永 裕行, 三浦 弘志, 森永 正二朗, 熊井 浩一郎 日本腹部救急医学会雑誌 40 (1), 35-38, 2020-01-31

    ...今回,急性腹症で発症した虫垂粘液性囊腫軸捻転症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

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  • 内視鏡的治療を行った魚骨による大腸穿孔の1例

    林 伸泰, 三代 雅明, 波多 豪, 山西 浩文 日本消化器内視鏡学会雑誌 62 (8), 1481-1486, 2020

    ...<p>魚骨による横行結腸穿孔に対して保存的治療を行った症例を経験したので報告する.症例は49歳男性.鯛の魚鍋を食べた1日後から腹痛が出現,急性腹症にて紹介となった.腹部CT所見では横行結腸に線状陰影を認め,その周辺に炎症所見と遊離ガスを認めた.魚骨による横行結腸穿孔と診断し,抗生剤投与にて8日間経過観察後,内視鏡的魚骨抜去を施行した.抜去後数日間経過観察するも特記すべき異常を認めず退院となった....

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  • 卵管閉塞に合併することで付属器腫瘍の形を呈した凍結胚移植後の異所性妊娠の一例

    原田 祐一, 豊澤 秀康, 奥口 聡美, 中村 豪, 島田 佳苗, 満川 元一, 竹中 慎 昭和学士会雑誌 80 (3), 271-276, 2020

    ...異所性妊娠のほとんどは卵管妊娠で,妊娠の進行により卵管が破裂して腹腔内出血をきたすことで急性腹症を呈する.今回われわれは,腹腔内出血を伴わないにも関わらず,急性腹症を呈した凍結胚移植後の異所性妊娠の1例を経験した.術前超音波検査所見で右卵管に胎嚢(以下,GS)を認めたことから右卵管妊娠を疑ったが,腹水貯留は認めず,卵管妊娠自体が急性腹症の原因とは考えにくかった.腹腔鏡下に観察を行ったところ,右卵管は...

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  • Monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphoma(MEITL)の臨床病理学的検討

    松岡 弘樹, 石橋 英樹, 阿部 光市, 今給 黎宗, 松岡 賢, 向坂 秀人, 久能 宣昭, 船越 禎広, 原田 直彦, 二村 聡, 竹下 盛重, 平井 郁仁 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 4 (0), 41-41, 2020

    ...<p> Monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphoma(MEITL)は、腸管穿孔などの急性腹症で発症する予後不良の比較的稀なT細胞リンパ腫である。本邦や東アジアに多く、coeliac病の先行が少ない、CD8陽性、CD56陽・陰性、CD30陰性の小~中型リンパ球からなるびまん性リンパ腫である。...

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  • ポリスチレンスルホン酸ナトリウム服用中に発症したS状結腸憩室穿孔の1例

    麻田 貴志, 甲斐 眞弘, 清水 一晃, 緒方 祥吾, 金丸 幹郎, 田中 俊一, 畠山 金太, 小板 裕之 日本臨床外科学会雑誌 81 (2), 292-296, 2020

    ...<p>症例は81歳,女性.高カリウム血症に対しポリスチレンスルホン酸ナトリウム(sodeium polystyrene sulufonate,以下SPS:製品名ケイキサレート<sup>®</sup>)を内服していた.SPSの内服から23日後,急激な腹痛が出現したため近医を受診し,急性腹症の診断で当科へ紹介された.腹部所見では下腹部全体に強い圧痛と筋性防御を認め,急性汎発性腹膜炎が疑われた.腹部CTで...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 妊娠中に腹腔鏡下手術を行った急性腹症の3例

    渡邉 夕樹, 雄谷 慎吾, 河合 徹, 京兼 隆典, 久世 真悟, 宮地 正彦 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 506-512, 2020

    ...<p>妊娠中に外科手術が必要となる消化器疾患としては急性虫垂炎,急性胆嚢炎,腸閉塞などが多いとされる.近年の手術手技や周術期管理の向上に伴い,妊娠中の腹腔鏡下手術症例の報告は増加している.今回われわれは妊娠中に腹腔鏡下手術を施行した急性腹症症例を3例経験した.症例1は34歳の女性で,妊娠15週目にCTで絞扼性腸閉塞と診断し腹腔鏡下腸管癒着剥離術を施行した.症例2は38歳の女性で,妊娠21週目に超音波検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 急性腹症で発症した後腹膜傍神経節腫の1例

    栗原 重明, 村田 哲洋, 清水 貞利, 高台 真太郎, 山上 啓子, 金沢 景繁 日本臨床外科学会雑誌 81 (8), 1660-1664, 2020

    ...,精査を進めてから手術を行う方針とした.尿中カテコラミン値の上昇とMIBGシンチグラフィーにて腫瘍に一致したRI の異常集積を認め,傍神経節腫と診断した.術前血圧管理を行った後に摘出手術を施行し,術中,術後合併症は認めずに術後9日目に退院となった.傍神経節腫は術前診断されずに手術が行われると,周術期管理が不十分となって致死的な合併症を起こす可能性がある.急性腹症で発症する傍神経節腫は稀であり,若干の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 急性腹症で発症した腸間膜静脈硬化症の1例

    小畑 真介, 小林 泰三, 廣野 靖夫, 呉林 秀崇, 五井 孝憲 日本外科系連合学会誌 45 (3), 238-243, 2020

    ...:MP)が疑われた.経過中に施行した下部消化管内視鏡検査で肝彎曲部に狭窄を認めたため,結腸右半切除を施行した.病理所見では静脈壁の線維性肥厚および石灰化,粘膜固有層の膠原線維の沈着を認めMPと確定診断した.今後は早期診断および漢方薬の適正使用により,MPにより重篤な症状に至る症例は減少するが,急性腹症の原因疾患として念頭に置く必要がある....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 癒着のためにポート位置を工夫し腹腔鏡下に摘出し得た胆囊捻転症の1例

    花岡 俊晴, 岡﨑 靖史, 平田 篤史, 水藤 広, 佐藤 公太, 篠藤 浩一, 尾崎 正彦, 松原 久裕 日本腹部救急医学会雑誌 39 (7), 1275-1278, 2019-11-30

    <p>症例は71歳女性。腹痛,嘔吐を主訴に当院受診,来院時Murphy sign陽性。右側結腸切除の既往があり15cmの右側腹部縦切開創を認めた。CTで胆囊の浮腫状変化,総胆管拡張,乳頭部の造影効果を認めたためMRCP,ENBD造影を施行。総胆管結石を認めず,胆囊管の途絶を認め胆囊捻転症と診断。同日緊急手術を行った。右側腹部~上腹部の高度癒着を認め,ポート位置を臍,心窩部,左季肋下,左下腹部とし…

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  • 人工肛門挙上腸管への巻絡による絞扼性腸閉塞の1例

    立田 協太, 林 忠毅, 原田 岳 日本腹部救急医学会雑誌 39 (7), 1271-1274, 2019-11-30

    <p>症例は63歳男性。S状結腸軸捻転症に対してHartmann手術後。受診3日前より便秘を認め,腹部膨満が出現し当院を受診した。腹部CTで腸管異常拡張と腹水を認め,絞扼性腸閉塞の診断で緊急手術を施行した。人工肛門挙上腸管と側腹壁の間に間隙が存在し,小腸が挙上腸管に巻絡していた。巻絡に伴う絞扼を解除後に壊死した小腸を切除,原因となった間隙を閉鎖し手術を終了した。退院後9ヵ月再燃なく経過している。…

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  • 遊走脾捻転に対して緊急腹腔鏡下脾臓固定術を施行した1例

    白部 多可史, 荻野 秀光, 村山 弘之, 佐々木 佑樹 日本腹部救急医学会雑誌 39 (6), 1175-1177, 2019-09-30

    ...今回,われわれは急性腹症で受診し緊急腹腔鏡下脾臓固定術により脾臓を温存し得た遊走脾捻転の1例を経験した。症例は13歳男児で突然の激しい上腹部痛で救急外来を受診。腹部CT検査でうっ血,腫大した脾臓を左上中腹部腹側に認め,遊走腎の茎捻転と診断し緊急腹腔鏡下手術を実施した。手術所見では固定されていない脾臓が反時計方向に3回転捻転し著明にうっ血・腫大していた。...

    DOI 医中誌

  • 腫瘍内出血を生じたargininosuccinate synthase 1陽性,分類不能型肝細胞腺腫の一例

    高島 英隆, 水野 成人, 森 敬弘, 横溝 千尋, 池田 京平, 小木曽 聖, 上島 浩一, 伊藤 正, 富岡 秀夫, 岡本 敏幸, 中迫 由里, 林 奈津子, 加藤 武晴, 眞嵜 武, 清水 誠治, 森口 理久, 中沼 安二 肝臓 60 (9), 338-346, 2019-09-01

    ...精査加療目的で緊急入院となった.腹部造影CTにて,肝内に内部出血壊死を伴うものを含む多血性腫瘍が多発していた.腫瘍生検にて腫瘍部は非腫瘍部と比べ核密度が高く,また免疫染色の結果,分類不能型肝細胞腺腫と診断した.近年,出血を生じやすい肝細胞腺腫のマーカーとしてargininosuccinate synthase 1(ASS1)が同定された.本症例においてもASS1の高発現が確認された.今回我々は,腫瘍内出血の急性腹症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献14件

  • 敗血症性ショックをきたした偽膜性大腸炎の1例

    矢野 由香, 久我 貴之, 坂本 龍之介, 重田 匡利 山口医学 68 (2+3), 81-84, 2019-08-09

    ...となり当科に紹介された.初診時意識不明瞭でSIRS,DIC状態であった.腹部CT検査で左半結腸に全周性の壁肥厚を認め,便中のCD toxin陰性であったが治療歴から偽膜性大腸炎による腹膜炎を強く疑い,同日緊急手術施行.左半結腸は壁肥厚・島状菲薄および黒色壊死像を認めたため切除し横行結腸に人工肛門を造設した.切除標本の培養検査でCD陽性,病理組織検査で偽膜性大腸炎と診断された.偽膜性大腸炎の重症例で急性腹症例...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献8件

  • 緊急手術を施行した巨大空腸GISTの1例

    谷河 篤 日本腹部救急医学会雑誌 39 (5), 921-923, 2019-07-31

    <p>73歳男性。腹痛を主訴に救急外来を受診した。身体所見では左下腹部に圧痛を認め,腹部は硬く限局的な腹膜炎の所見があった。血液検査でWBC 18,300/μL,CRP 16.5mg/dLと炎症反応の上昇を認めた。腹部造影CTで近位空腸に腸管外に突出した14cm大の巨大な腫瘍を認め,腫瘍内にair bubbleと腫瘍周囲の脂肪織濃度の上昇を認めた。Gastrointestinal …

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  • サーモン生食による日本海裂頭条虫寄生に伴い発症した漏出性胆汁性腹膜炎の1小児例

    桝屋 隆太, 岡本 好司, 木戸川 秀生, 山吉 隆友, 野口 純也, 伊藤 重彦, 南川 将吾, 神薗 淳司, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (4), 864-869, 2019-06-20

    <p>14歳男児.日常的にサーモンの刺身を食べていた.突然生じた右上下腹部痛のため当院を受診したところ同部に筋性防御,反跳痛を認めた.血液生化学検査で白血球および肝胆道系酵素の上昇を,腹部造影CTでは胆囊周囲および右下腹部に腹水貯留を認めたが胆石や胆管拡張の所見はなかった.審査腹腔鏡では黄色透明な胆汁性腹水貯留および胆囊漿膜の黄色変性を認めたが,明らかな穿孔部位はなく,胆囊摘出は施行せず腹腔内を…

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  • 臍ヘルニア嵌頓を契機に診断に至った結核性腹膜炎の1例

    杉本 敦史, 福岡 達成, 前田 清, 永原 央, 渋谷 雅常, 井関 康仁, 松谷 愼治, 平川 弘聖, 大平 雅一 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 755-758, 2019-05-31

    ...結核性腹膜炎は結核感染者の0.1〜1.5%とまれな疾患であり,確定診断に難渋することが多いため,難治性腹水として長期間経過し急性腹症を続発する場合がある。本症例は結核性腹膜炎による長期間の腹水貯留および腹圧上昇が原因となった臍ヘルニア嵌頓と考えた。難治性腹水を伴う急性腹症は結核性腹膜炎を鑑別にあげ,術中に腹膜結節の検索や腹水の採取など行うことが重要である。</p>...

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  • 術前診断が可能であった内部に腸石を伴うMeckel憩室炎に対し,単孔式腹腔鏡手術を施行した1例

    宮永 章平, 森 和也, 尾島 英介, 道輪 良男, 中野 達夫 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 675-678, 2019-05-31

    ...食後の腹痛,嘔吐を主訴に近医を受診し,急性腹症の診断で当院へ紹介となる。腹部エコーおよびmultidetector row computed tomography(以下,MDCT)で,内部に腸石を有するMeckel憩室炎と診断し,保存的加療により一旦軽快を得た。腸石を伴うことより,炎症の再燃や穿孔のリスクを考慮し,単孔式腹腔鏡下Meckel憩室切除術を施行した。...

    DOI 医中誌

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