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検索結果 322 件

  • 性暴力被害を受けた学生の「回復」を促す支援について

    河野 美江, 執行 三佳 学生相談研究 44 (1), 12-21, 2023-07-31

    ...<p> 本邦において、大学生が性暴力被害者となる事件が問題となり、大学での被害学生に対する支援が必要とされている。本研究は性暴力被害を受けた学生の「回復」を促す支援を明らかにすることを目的とし、性暴力被害学生の対応経験がある学生相談機関の支援者10名に対し、2021年3~9月にインタビュー調査を実施した。...

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  • 性暴力をめぐるフェミニズムと精神医療の往還

    井上 瞳 女性学 30 (0), 73-91, 2023-03-31

    ...<p> 本稿は、性暴力の問題をめぐって英語圏を中心に1960年代後半以降展開した「被害者言説」と「サバイバー言説」を取り上げる。近年、日本では精神医学・心理学の分野を中心として性暴力にあった女性の主体性に焦点を当てた研究が盛んに行われている。...

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  • 1 戦場のLGBT ——戦時性暴力の被害と国連安全保障理事会における対立

    上野 友也 平和研究 59 (0), 1-21, 2023-03-31

    ...しかし、このアジェンダに関する国連安全保障理事会の決議、議長声明、議事録を分析することで、国連安全保障理事会がLGBTに対する戦時性暴力に対して一致した行動がとれない状況にある一方、国連LGBTIコア・グループに所属している理事国が戦時性暴力からのLGBTの保護に積極的な発言をしていることがわかるであろう。...

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  • 就学時期のセクシュアルハラスメントに関する文献研究

    野田 夕月奈, 大守 伊織 岡山大学教師教育開発センター紀要 13 315-325, 2023-03-30

    ...文部科学省(2020)は,児童生徒への性犯罪・性暴力を根絶するため,「生命(いのち)の安全教育」として教育・啓発を強化し,SH についても正しい理解と知識を促している。本論文では,就学時期におけるSH について,先行研究や取組の動向をまとめ,今後の研究課題について述べた。...

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  • 国際人道法と紛争当事者内関係(intra-party relations)の規律

    田村, 恵理子 宮崎公立大学人文学部紀要 30 (1), 15-47, 2023-03-09

    ...近年の ICC の Ntaganda 事件では、子ども兵士が味方の軍隊構成員からも性暴力を受けないという基本的保障を享受できるかが初めて争点となった。同事件の 3 つの裁判部も、これを論評する学説も、性暴力禁止を含む基本的保障が intra-party relations も規律することが妥当とする点で一致を見るが、この結論を導く人道法の論理構成は異なり対立さえする。...

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  • 性暴力被害の「その後の世界」を生きる

    井上 瞳 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2023 (0), B11-, 2023

    ...本発表では、性暴力被害にあった人びとへのグループ形式の聞き取り調査からえられたデータをもとに、医療のモデルから取りこぼされてきた当事者の「生活世界」を、医療人類学と現象学という二つの学問分野から領域横断的に考察するものである。具体的には、当事者によって生きられた性暴力の「その後の世界」に着目し、そこで性暴力にあった人びとがどのように周囲の他者との社会的な関係性を構築、応答しているかを明らかにする。...

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  • 2022 年からウクライナ・ロシア情勢を考える : 国際学による多角的アプローチ : 特集

    秦野, 貴光, 太田, 育子, 吉田, 晴彦, 大庭, 千恵子, 武田, 悠, 高久, 賢也, 斎藤, 祥平, 井上 , 泰浩, ヴェール, ウルリケ, 湯浅, 正恵, HADANO, Takamitsu, OTA, Ikuko, YOSHIDA, Haruhiko, OBA , Chieko, TAKEDA, Yu, Takaku , Kenya, SAITO, Shohe, INOUE , Yasuhiro, WOHR, Ulrike, YUASA , Masae 広島国際研究 28 [1]-44, 2022-12-28

    ...吉田 晴彦  Region Between―オデッサからの想起 大庭 千恵子  ロシアのウクライナ侵略と日本外交 武田 悠  ウクライナ侵攻と新興・途上国経済への影響 高久 賢也  溝をうめる―ロシア・ソ連研究と亡命者たち 斎藤 祥平 「戦争の最初の犠牲者は真実」 : ソーシャルメディア時代は常に犠牲に 井上 泰浩  ウクライナでの戦争に改めて突きつけられる「戦時性暴力...

    機関リポジトリ

  • #metooに対する”誹謗中傷”的語りの類型化とアノテーション

    武富, 有香, 松田, 智裕, 須田, 永遠, 宇野, 毅明 じんもんこん2022論文集 2022 213-220, 2022-12-02

    ...#metoo 運動以降,ソーシャルメディア上にあらわれるようになった誹謗中傷のメカニズムとオンライン上の言説空間の全体像を理解するために,性暴力のトピックについて語る人々の書きぶりや言い回しにそって語りを類型化し,コメントにラベルをつけて分析を試みる.まず,性暴力の告白やその暴力の被害者に関するYahoo!...

    情報処理学会

  • 戦争責任・植民地支配責任

    内海 愛子 学術の動向 27 (12), 12_59-12_63, 2022-12-01

    ...BC級裁判は、捕虜虐待、性暴力など「通例の戦争犯罪」2,244件、5,700人を裁いている。日本人だけでなく朝鮮人、台湾人も「敵に使用された者」として裁かれた。1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約で、日本は「日本国民」の刑の執行を引き継いでいる。この中に日本国籍を喪失した朝鮮人、台湾人戦犯も含まれていた。...

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  • 戦争とジェンダー・性暴力

    佐藤 文香 学術の動向 27 (12), 12_16-12_21, 2022-12-01

    ...戦時性暴力は長いこと、戦争の副産物とされ不可視化されてきたが、近年では「戦争兵器」と捉える見方が登場するようになった。だが、性暴力は安全保障化され、「保護する責任」の名の下で軍事化されたジェンダー秩序を再編しつつある。この意味で、ジェンダーは戦争の結果でもある。...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • フェミニストと保守の奇妙な<連帯>

    福永 玄弥 ジェンダー史学 18 (0), 75-85, 2022-10-14

    ...「女性スペースを守る会」が「設立趣意書」でも訴えているように、「女性トイレがもし身体男性にも開かれるのであれば、個室に引きずりこまれての性暴力被害、個室の盗撮被害の増加や盗聴さらに使用済みの生理用品を見られたり、持ち出されることも増えるでしょう。警戒心が薄く抵抗する力のない女児や、障害のある女性が性暴力被害に遭いやすくなるのでは、という懸念」について、ぜひ真摯に考えていただきたい。...

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  • 「生命(いのち)の安全教育」とは何か?

    近藤 凜太朗 教育学研究 89 (4), 642-654, 2022

    ...本教材は、DV・性暴力の被害者を非難する神話を問い直す点で一定の意義を有しながらも、家父長制や異性愛主義といった権力構造を不問に付していた。そうした両義的性格は、「男女共同参画」という政策概念自体の限界に由来すると同時に、国家的人口政策としての少子化対策にも矛盾なく接続されうるものである。</p>...

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  • 高校2年生への性教育講演会の評価と課題

    黒澤 やよい 桐生大学紀要 33 (0), 43-49, 2022

    ...その結果,以下のことが明らかになった.  ①  女子の子宮頸がんワクチン接種率は4名(7%),男子の精通現象の事前情報取得率は16名(42%)だった.アンケートと事前課題は全員が提出していた.  ②  満足度調査では95%の回収率で,満足45%,まあまあ満足24%,普通28%だった.興味を持った内容で一番 多かったのは「性暴力被害と法律」で57%だった.  ③  感想文では婦人科検診について,月経困難症状...

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  • 日本語文学における戦時性暴力の表象

    内藤 千珠子 International Journal of Human Culture Studies 2021 (31), 344-348, 2021-01-01

    ...<p> 日本語文学のなかにあらわれた戦時性暴力の表象を考察する.現代日本の暴力をめぐる構造を,ジェンダーとナショナリズムという視座から検証するため,学術的背景を概観した上で,問題の所在を明らかにし,今後の見通しと課題を提起する.戦時性暴力と現在の日常との連続性,植民地公娼制度と「慰安婦」問題の連続性,戦時性暴力が「恋愛」という物語形式を通して不可視にされる文化的構造について論じ,日本語文学における「...

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  • ピル・緊急避妊ピルを必要な女性へのケア

    幸﨑 若菜 看護薬理学カンファレンス 2021.2 (0), S2-2-, 2021

    ...そして、緊急避妊の相談で忘れてはいけないのは、性暴力被害者が少なからず含まれているということです。適切な避妊が実行されなかった背景に何があ るのかを確認し、性暴力被害であることがわかれば、さらなる支援につなげることができると感じています。被害にあったことをどこにも相談できず、中絶に至った女 性や中絶の時期を逸して出産するしかない女性にも出会ってきました。...

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  • 性暴力被害とトラウマを再考する

    井上 瞳 未来共創 8 (0), 31-63, 2021

    ...このような主体観という視座から、性暴力被害と回復をめぐる日本の精神医学・心理学領域の研究を検討することで、これらの研究が、自身の情動や認知、行動をマネジメントする近代的主体観にもとづいていることを指摘した。最後に、現代の女性をとりまく社会状況である新自由主義とポストフェミニズムという文脈の中で、日本の精神医学・心理学領域における性暴力被害と回復をめぐる言説を分析した。...

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  • ピル・緊急避妊ピルの入手に望むこと

    染矢 明日香 看護薬理学カンファレンス 2021.2 (0), S2-3-, 2021

    ...また、性教育や性暴力対策は言うまでもなく重要であるが、それが緊急避妊薬の OTC 化の前提条件になる根拠は 確認できない。そして、日本では普段の避妊法として避妊効果がそれほど高くないコンドームが主流であり、低用量ピルの高額さ、また避妊インプラントやパッチ、 腟リングなど、普段の避妊のアクセスへの課題もある。...

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  • デートDVにおける被害観と加害観の差異

    赤澤 淳子, 井ノ崎 敦子, 上野 淳子, 松並 知子, 福留 広大 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PS-005-PS-005, 2020-09-08

    ...また,性暴力では性別と性差観の交互作用が有意で,伝統的な男性は,平等的な男性や伝統的な女性より,被害観・加害観がともに低かった。以上のように,性別や性差観により暴力の認識が異なることが示唆された。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 中規模総合病院における患者および患者家族から職員に対するセクシュアルハラスメントの実態調査

    今北 哲平, 田治米 佳世, 池成 早苗 労働安全衛生研究 13 (1), 11-22, 2020-02-28

    <p>医療現場では,患者や患者家族から職員に対するセクシュアルハラスメントが問題となっている.そこで本研究では,病院に勤務する職員478名を対象として,患者等から職員に対するセクシュアルハラスメントの実態調査を実施した.その結果,患者等からのセクシュアルハラスメントの被害経験率は42.7%であり,すべての職種,性別に被害経験があった.被害内容は「身体の一部への接触」,「容姿のことを言われる」,「…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 自立・自律した個人に価値をおく社会における体育・スポーツ

    來田 享子, 鳥海 崇 日本体育学会大会予稿集 70 (0), 14-14, 2019

    ...個人が抑圧される事例に関しては、過去の体育学会においても、体罰・暴力・性暴力、行き過ぎた勝利至上主義、ブラック部活など、個別の事象に着目した検討が行われてきた。本シンポジウムでは、自立・自律した個人を模索する思想とそれが実践されようとした過去の時代/社会を交差させた立場からの検討を試みる。</p><p> 個人を抑圧する社会の最も極端な姿は、第二次世界大戦に向かう日本にみられる。...

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  • 「セクハラ」をめぐる言説を再考する:ことばの歪みの源泉をたどる

    佐々木 恵理 ことば 39 (0), 17-35, 2018-12-31

    ...<p>女性への性暴力への抗議と性被害を告発する「#MeToo」運動をきっかけとして、日本でもセクシュアルハラスメント(セクハラ)の議論が活発になっている。報道の姿勢や世論の反応から、セクシュアルハラスメントは重大な人権侵害であるという認識が浸透していることがわかる。一方、セクシュアルハラスメントが正しく理解されているとは言いがたい状況もある。...

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  • 被害記憶への回路という欲望

    栗山 雄佑 日本近代文学 99 (0), 80-94, 2018-11-15

    <p>(要旨)本稿は、沖縄における戦時慰安婦の問題を描いた目取真俊「群蝶の木」について、現代の沖縄の部落においていかに過去の記憶を引き受けることが可能かを考察した。その方策として、主人公の男性は元慰安婦の女性との身体的な接触を、友人から聞かされた自殺した知人の情報を重ね合わせる。そして、彼が両者の姿、情報によって自身の心奥に〈何か〉が生じたことを知覚したことに注目する。その〈何か〉を読み解くため…

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  • 性暴力被害者支援看護師の活動の実際と役割

    片岡, 笑美子, 永田, ゆかり, 長江, 美代子, 坂本, 理恵 日赤医学 69 (2), 350-353, 2018-09-20

    ...なご みは性暴力被害者(以後被害者)に対して被害直後の外傷処置や性犯罪操作に有用な 証拠採取、妊娠検査や緊急避妊、性感染症の治療などの緊急医療処置、カウンセリン グ等の心理的支援、捜査関連の法的支援、生活支援など被害者の状況に応じて対応している。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 満洲へ渡った女性たちの役割と性暴力被害

    松田, 澄子, Matsuda, Sumiko 山形県立米沢女子短期大学附属生活文化研究所報告 (45) 21-36, 2018-03-15

    「大陸の花嫁」の役割は、満洲支配を強固かつ永続させるため、日本民族の子どもを産み育てることであった。そのため、日本国内から大量の花嫁を送り込んだのであった。また、寮母の役割は、満蒙開拓青少年義勇軍の隊員たちの母性的養護及び指導であったが、屯墾病を防ぐ有効な手立てとはならなかった。北朝鮮や満洲方面からの引揚げ女性の中絶手術は、非合法のもと極秘に行われたが、他民族の血を国内に入れないためであり、民族…

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  • 中国の公共交通機関における性暴力反対運動と女性専用車両

    遠山 日出也 女性学年報 39 (0), 21-39, 2018

    ...本稿では、中国で2012年に活動を開始した「行動派フェミニスト」がおこなってきた公共交通機関における性暴力反対運動について考察した。その際、香港・台湾・日本との初歩的比較もおこなった。<br>  中国における公共交通機関における性暴力反対運動も、実態調査をしたり、鉄道会社に対して痴漢反対のためのポスターの掲示や職員の研修を要求したりしたことは他国(地域)と同じである。...

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  • 02社-25-口-32 性暴力に対するNCAAにおける取り組み事例

    高峰 修 日本体育学会大会予稿集 69 (0), 88_2-88_2, 2018

    ...しかしながら現時点の議論を概観する限りでは、過去に社会問題にもなった性暴力および暴力の問題に対する対策は視野に入っていないと思われる。本報告ではこれらの問題に関する取り組みの一事例としてNCAAが発行したガイドを紹介し、大学スポーツが大学および社会に対して果たしうる役割、またスポーツ環境における性暴力の問題に対する施策について検討する。...

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  • 性刑法に関する一考察 : 改正「要綱(骨子)第三の罪」を中心に

    小西 吉呂, 外間 淳也, Kochishi Yoshiro, Hokama Junya 地域研究 = Regional Studies (19) 43-60, 2017-03

    ...沖縄県は性暴力被害において悲惨な現状にあり、この刑法改正の行方を注視する必要がある。本稿は、この問題意識に立って、とりわけ目新しい内容を有する新設規定(第179条)について、児童福祉法等の周辺領域や判例等の実務分野に目を配りつつ掘り下げて考察したものである。...

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  • 東京裁判における性暴力の扱い : 中国のケースを中心に

    郝 暁陽 地球社会統合科学研究 6 109-120, 2017-02-28

    ...このような中、性暴力の取扱いに焦点をあてた研究もあるが、そのほとんどは裁判全体に重点を置いている。そこで、本研究では、中国のケースを中心に、東京裁判における性暴力の取扱いについて議論することが目的である。東京裁判の速記録、判決、証拠書類、関連人物の回想録等にもとづき、性暴力について中国検事はいかに起訴したのか、法廷はいかに裁いたのかなどについて解明した。...

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  • 男性性実践としての男性の暴力行為

    尾﨑 俊也 フォーラム現代社会学 16 (0), 85-97, 2017

    ...さらに、性暴力は異性愛に特徴づけられた男性性を行為することを通じて、より支配的な男性性を実践できる傾向にあることも読み取れた。このように、女性に対する男性の暴力が発生する背景に、社会的に構築された男性性があり、また性的な意味を経由することで、よりその支配性が暴力行為者によって見出されるのである。</p>...

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  • 性暴力被害者支援センター北海道(SACRACH)

    堀本 江美, 平山 恵美, 須見 よし乃, 宮崎 みち子, 渡邊 由加利 札幌医学雑誌 = The Sapporo Medical Journal 85 (1-6), 47-52, 2016-12-01

    In October 2012, the Sexual Assault Crisis Relief Assist Center Hokkaido. (さくらこ SACRACH)was opened by the Hokkaido Government and Sapporo City Government. By March 2016, 1081 consultations with …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 思春期早期での性暴力被害の危険につながる要因

    永松, 美雪, 原, 健一 思春期学 34 (1), 190-199, 2016

    ...性暴力被害がある生徒は被害がない生徒より,インターネットで初めて出合った相手ヘメッセージや写真を送った割合が高く,性行為に対する否定的態度得点が低かった。また,被害がある女子は被害がない女子よりもデートDVの認識合計得点が低いことが認められた。性暴力被害予防のために思春期早期の男女ヘインターネットの活用やデートDVについての教育が急務であることが示唆された。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 急性期と慢性期の性暴力被害者の臨床における実態と今後の治療における課題

    今野 理恵子, 淺野 敬子, 正木 智子, 山本 このみ, 小西 聖子 女性心身医学 21 (3), 295-305, 2016

    ...<p>【目的】性暴力被害後3カ月以内に精神科初診となった患者(急性期)とそれ以降に初診となった患者(慢性期)の転帰や症状評価の比較検討を行い,臨床の実態を明らかにする.</p><p>【方法】2012年6月~2015年11月末の3年半に性暴力被害後に初診となった患者のカルテから,転帰や症状評価,認知行動療法の実施実態等の情報を収集し分析する....

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  • 「平和の犯罪」としての戦時・植民地主義ジェンダー暴力

    小田原 琳 ジェンダー史学 12 (0), 81-91, 2016

    ...第1節に詳述するように、近年性暴力についての理解は、戦時等の極限的状況における女性に対する物理的暴力という認識からはるかに進展し、性をめぐるさまざまな形態の心理的・物理的暴力、および、日常的に作用して暴力を生産する構造的ジェンダーに着目するようになっている。これにともなって、イタリアでは学術的にも行政等でも「性暴力」とならんで「ジェンダー暴力」という表現が用いられるようになっている。...

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  • 支配理論の立場から求められるもの

    角田 由紀子 法社会学 2016 (82), 7-21, 2016

    In Japan, dominance theory has not been accepted as the leading theory for promoting gender equality presumably because the main player responsible for promoting gender equality has been the Japan …

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  • 急性期性暴力被害者のための支援情報ハンドブックの有用性評価

    淺野 敬子, 中島 聡美, 成澤 知美, 中澤 直子, 金 吉晴, 小西 聖子 女性心身医学 21 (3), 325-335, 2016

    ...<p>【背景・目的】性暴力被害者が被害後の急性期に被害による心身への影響や司法手続きおよび支援に関する情報を得ることは,被害後のストレスを軽減し,被害者を適切な治療や支援に繋げやすくすると考えられる.しかし,被害後急性期の被害者に総合的な支援情報を提供する媒体は少なく,その有用性について評価されたものはない.そこで,急性期性暴力被害者のための情報提供用ハンドブック(以下,冊子)を作成し,性暴力被害者...

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  • 沖縄県における性暴力の現状と課題 : 刑法的視点を中心に

    小西 吉呂, 外間 淳也, Konishi Yoshiro, Hokama Jyunya 地域研究 = Regional Studies (16) 23-46, 2015-09

    ...筆者らは、性犯罪規定の在り方に関して、性暴力被害の深刻な沖縄県の実態に即した形での主張を試みた。性犯罪規定改正の議論にあっては、法定刑の引上げがその中心となるきらいがあるが、問題の本質はその構成要件の在り方にあるという認識から、親密圏における性暴力被害者の実態をも可能な限り考察した。...

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  • ダウン症候群のある女子をもつ母親が行う初経教育

    伊藤 光恵 札幌保健科学雑誌 = Sapporo journal of health sciences 4 17-23, 2015-03-01

    ...そして、女子の初経発来後は、【娘の初経発来時に教える経血への対応と相談相手】【娘の初経発来への相反す喜び】【娘のナプキン交換自立への期待と心配】【娘が経血で汚れないためのナプキンや衣類の選択】【教師に行う娘の生理に関する情報提供と依頼】【娘の月経による体調不良への対応】【娘の初経準備を振り返っての評価】【今後、娘に行う性教育内容の判断】【娘が性暴力被害にあう可能性への不安と対応】【娘の将来への希望と...

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  • 京都府内の産婦人科診療所における性暴力被害者への支援の実態調査

    福本 環, 岩脇 陽子, 松岡 知子 日本看護研究学会雑誌 38 (5), 5_73-5_81, 2015

    ...性暴力被害者に対して,半数以上の産婦人科医師および看護職者が対応したことがあったが,看護職者は医師の補助的な役割にとどまっていた。支援内容11項目のなかに,看護職者が法令の範囲内で主体的に介入できる支援内容が複数あった。性暴力被害者を支援できる看護職者の養成の必要性は認識されているが,実際に学ぶ機会が少ないことが明らかとなった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 民族浄化の経験と記憶

    吉村 美和 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2015 (0), E11-, 2015

    ...その結果、アルバニア人の慣習法であるカヌン(Kanun)が、性暴力を受けた女性たちに大きな影響を与えていることが明らかになった。今回の報告では、先行研究とフィールドでの事例を照らし合わせながら、アルバニア人女性たちが経験した性被害の事例を3つ提示し、それらを分析することでカヌンと紛争時の性暴力の関係について考察していく。...

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  • 村上春樹『ねむり』と『アンナ・カレーニナ』

    平野, 葵 研究論集 14 105-116, 2014-12-20

    ...しかし近年の作品では、女性視点を導入し、女性に対する家庭内暴力や性暴力や、妊娠・出産などの母性に関わる問題を、可視的に描く方向へと変化している。この小説では、語り手である女性が、自身の母性愛の揺らぎを吐露しており、『ねむり』(当時は「眠り」)が発表された時期やその前後の作品の傾向から、前述の変化の転換点に位置する作品として捉えることができる。...

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