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検索結果 6,816 件

  • 術前診断が困難であった肝外胆管原発濾胞性リンパ腫の1例

    鈴木 琢士, 石塚 千紘, 加藤 拓也, 皆川 のぞみ, 前田 好章 日本消化器外科学会雑誌 57 (4), 182-189, 2024-04-01

    ...リンパ腫は術前診断が困難であるため胆管癌や膵頭部癌と診断される症例がほとんどであるが,予後や治療方針が大きく異なることから,生検を中心とした術前検査から正確な鑑別を行うことが求められる....

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  • さまざまな症状を呈した頭頸部悪性リンパ腫の3例

    塚田 弥生, 丸山 裕美子, 宇野 大祐, 吉崎 智一 耳鼻咽喉科臨床 117 (2), 169-177, 2024

    <p>Malignant lymphomas represented approximately 12.4% of all malignant neoplasms of the head and neck in 2009. The clinical presentation of patients with malignant lymphoma of the head and neck …

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 単孔式腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した低異型度虫垂粘液性腫瘍(LAMN)の1例

    浅見 敬一, 堀田 正啓, 丸山 弘, 関口 久美子, 岡本 浩和, 林 光希, 櫻井 宏貴, 牧野 浩司, 吉田 寛 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (3), 168-174, 2024

    ...<p>症例は65歳男性.便潜血反応陽性を指摘され,下部消化管内視鏡検査を施行した.盲腸に40mm大の粘膜下腫瘍様病変を認めた.腹部造影CTを施行したところ,同腫瘍を先進部とし腸重積を疑う所見を呈していたが,身体診察上腹痛はなく,血液検査所見でも炎症反応の上昇を認めなかった.虫垂粘液性腫瘍が第一に考えられたが,鑑別疾患としてカルチノイドや虫垂癌,悪性リンパ腫などが挙げられた.診断と治療目的に加え,より...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • Tリンパ芽球性リンパ腫の臍帯血移植後に見られた高度意識障害

    中村 直和, 水本 智咲, 杉本 曉彦, 藤本 正数, 綾木 孝, 高折 晃史 臨床血液 65 (1), 47-51, 2024

    ...<p>Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫(T-ALL/LBL)は急性白血病・悪性リンパ腫の中でも予後不良の疾患として知られている。Nelarabineは再発難治性T-ALL/LBLに対し良好な臨床成績が報告される治療選択肢の一つである一方で,神経障害の合併症に注意を要する。...

    DOI Web Site PubMed

  • 保存的加療3週間後に脾膿瘍破裂を来した一例

    大田,佳奈, 岡, 英明, 森實, 岳史, 上田, 晃三, 南, 一仁 松山赤十字病院医学雑誌 48 (1), 59-64, 2023-12-28

    ...リンパ腫を疑い,回盲部腫瘤を外科的生検する方針とした.X+23日の 造影 CT で門脈血栓症は改善を認めたが脾臓低吸収域は増大しており,同時期より左上腹部痛を自覚した.X+25日の回盲部腫瘤生検目的での手術中に,脾膿瘍破裂に伴う汎発性腹膜炎と判明し,方針を変更して脾臓摘出術を施行した.発熱や炎症反応は改善し X+42日に退院した.本症例のように門脈血栓症が存在し,血液培養が陽性の場合には化膿性門 脈炎...

    機関リポジトリ

  • 進行病期マントル細胞リンパ腫と結核性胸水の同時発症

    大野 仁嗣, 阿部 教行, 前川 ふみよ, 林田 雅彦, 岸森 千幸, 福塚 勝弘, 稲尾 崇, 小谷 槙一, 住吉 真治 Tenri Medical Bulletin 26 (2), 99-109, 2023-12-25

    ...リンパ腫患者は結核を発症するリスクが高いので,リンパ腫に胸水を伴った場合は,必ずしも腫瘍性胸水ではないことに留意する必要がある....

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • IgG4関連眼疾患の最新の知見

    後藤 浩 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 43 (1_2), 83-87, 2023-10-01

    ...リンパ腫を確実に鑑別するには,生検組織を用いた多角的な検査が望ましい....

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 新型コロナウイルス感染ががん診療に及ぼす影響:栃木県18施設のがん登録を用いた検討

    大木 いずみ, 藤田 伸 日本公衆衛生雑誌 70 (9), 564-571, 2023-09-15

    ...登録数が減少しなかった部位は,口腔・咽頭,膵臓,骨・軟部,子宮体部,膀胱,悪性リンパ腫,白血病であった。進展度としては,上皮内,限局,領域リンパ節転移は減少したが,遠隔転移や隣接臓器浸潤の登録数の減少はみられなかった。</p><p><b>結論</b> 栃木県における新型コロナウイルス感染拡大ががん診療に及ぼす影響について栃木県がん診療連携協議会のがん登録データを用いて明らかにした。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 喉頭に発生した節外性NK/T細胞性リンパ腫・鼻型症例

    柊 陽平, 向川 卓志, 岡田 晋一, 後藤 聖也 日本気管食道科学会会報 74 (4), 283-288, 2023-08-10

    ...<p>喉頭に発生する悪性リンパ腫は比較的稀である。今回われわれは喉頭に発生した悪性リンパ腫の1病型である節外性NK/T細胞性リンパ腫・鼻型(ENKL)の1例を経験した。症例は65歳男性。嗄声,嚥下痛を主訴に近医より紹介となった。喉頭ファイバー検査にて右声門上から右梨状陥凹にかけて腫瘤性病変を認め,組織生検を施行したところNK/T細胞リンパ腫の病理診断となった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 造影超音波検査が診断の契機となった肝原発濾胞性悪性リンパ腫の1例

    長山 亜由美, 隈部 力, 黒松 亮子, 中野 聖士, 中村 徹, 水島 靖子, 川野 祐幸, 秋葉 純, 草野 弘宣, 大島 孝一, 中島 収, 川口 巧, 安陪 等思, 内藤 嘉紀 超音波検査技術 48 (4), 398-405, 2023-08-01

    ...リンパ腫と診断された.本症例ではHCCとしては非典型的なCEUS所見を認めたことが診断の契機となった.慢性肝疾患おける多血性の小腫瘤の鑑別診断にはCT・MRIに加え感度・分解能に優れるCEUSの併用が望まれる....

    DOI Web Site 医中誌

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    <p>症例は70歳代男性。肺炎で前医通院中に肝腫瘤を指摘され,4か月後のCT検査で急速な増大所見を認めたため精査目的で当院紹介となった。腹部超音波検査では,肝S4を主座に最大径8 cmの充実性腫瘍を認め,境界明瞭で,辺縁に切れ込みを有する分葉状を呈していた。内部は低輝度均一で,高輝度領域が混在していた。後方エコーは増強し,腫瘍内部を既存の末梢脈管が走行していた。造影超音波検査では動脈相優位相で腫…

    DOI Web Site 医中誌

  • 経胸壁心エコー図検査で治療経過を観察した心臓悪性リンパ腫の5例

    森下 真由美, 阿部 幸雄, 松村 嘉起, 渡辺 理瑠, 福田 夏未, 蛭子 知香, 森田 智宏, 奥村 真弓, 榊原 弘光, 松下 容子, 仲川 暁子, 大原 理恵子, 横田 重樹 超音波検査技術 48 (2), 167-174, 2023-04-01

    ...する過程をTTEで観察することができ,4例は7か月から5年8か月(平均2年10か月)で死亡したが,1例では10年経過した時点で生存している.心臓悪性リンパ腫は化学療法で著明に縮小して長期の生命予後が望めることもあり,その発見および治療後の経過観察にTTEが有用であると思われる.また,治療を開始するための確定診断には腫瘤生検が必要であり,そのガイドにTTEやICEが有用である....

    DOI Web Site 医中誌

  • 消化管悪性リンパ腫治療における消化管関連合併症の検討

    齊木 祐輔, 神野 正敏, 新井 文子 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 641-646, 2023-03-31

    <p>消化管原発リンパ腫の頻度は高く,組織型はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:以下,DLBCL)が最多である。DLBCLは早い経過で進行し,消化管に病変を有する場合は発症時および化学療法後に穿孔や出血など重篤な消化管合併症をきたしうる。消化管原発DLBCLを中心に当院における症例データを検討し,文献的考察を交えて現状のレビューを行った。…

    DOI

  • 当初悪性腫瘍も疑われた振子様扁桃部分(扁桃ポリープ)にのみ炎症を生じた 1 例

    野尻 尚, 奥田 匠, 津曲 省吾, 猿渡 英美, 井手 慎介, 東野 哲也 耳鼻と臨床 69 (2), 124-128, 2023-03-20

    ...翌日の造影 MRI では腫瘤上縁と口蓋扁桃の下極の一部に境界が不明瞭な領域を認め、ADC 値は低値であり、悪性リンパ腫や固形悪性腫瘍も鑑別として考えられた。初診から 1 週間後には腫瘤の発赤腫脹は軽減し、連続する右口蓋扁桃と同様の外観となり、生検でも炎症を伴う扁桃組織の診断であった。再燃を警戒し、初診から 3 週間後に口蓋扁桃摘出術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 神経リンパ腫症で再発した中枢神経系原発悪性リンパ腫の1症例

    NISHIMURA Rie, KUMODE Mina, ABE Kazuki, IWASA Masaki, FUJISHIRO Aya, KANEKO Shunya, OGAWA Nobuhiro, YOSHIMURA Yayoi, FUKAMI Tadateru, MINAMIGUCHI Hitoshi, URUSHITANI Makoto, MURATA Makoto, 西村 理恵, 口分田 美奈, 阿部 和樹, 岩佐 磨佐紀, 藤城 綾, 金子 隼也, 小川 暢弘, 吉村 弥生, 深見 忠輝, 南口 仁志, 漆谷 真, 村田 誠 滋賀医科大学雑誌 36 (1), 48-51, 2023-03-15

    ...【緒言】神経リンパ腫症は中枢神経または末梢神経への悪性リンパ腫細胞の浸潤によるリンパ節外悪性リンパ腫と考えられる稀な病態である。今回中枢神経系原発悪性リンパ腫の治療後完全寛解後に末梢神経浸潤にて再発を認め、化学療法と自己末梢血幹細胞移植にて完全寛解を得られた症例を経験したので報告する。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • Pegfilgrastimによる薬剤性大動脈炎を合併した脾原発B細胞性リンパ腫の1例

    髙田, 尚志, 田中, 康博, 田村, 啓人, 岡, 智子, 直川, 匡晴 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 40 39-45, 2023-03-01

    症例は57歳男性.X年2月頃より急激に貧血が進行し, computed tomography (CT)検査で脾腫を認めた.脾摘で脾原発B細胞性リンパ腫と診断された.同年4月より抗癌剤治療を開始し2コース目を施行後,pegfilgrastimを投与した.投与8日後より38℃台の発熱が出現(第1病日), 第3病日に当院救急外来を受診した.血液検査で炎症反応高値, …

    機関リポジトリ 医中誌

  • 本態性血小板血症が潜在し診断に難渋した脾臓の結節状髄外造血の1例

    稲垣 公太, 柴田 淳平, 荘加 道太, 藤竹 信一, 禰宜田 政隆, 伊藤 真文, 中黒 匡人 日本消化器外科学会雑誌 56 (3), 173-179, 2023-03-01

    ...<p>症例は72歳の男性で,検診で脾腫および脾臓内腫瘤を指摘された.過誤腫,炎症性偽腫瘍,悪性リンパ腫,sclerosing angiomatoid nodular transformation(SANT)が考えられたが,悪性疾患を除外できず,腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.術後に血小板増多および偽性高カリウム血症を呈した.後にJAK2-V617F遺伝子変異を伴う本態性血小板血症,骨髄線維症と診断された...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 診断に苦慮した心タンポナーデを合併した節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型の1例

    福西 雅俊, 佐藤 麻美, 久島 幸穂, 小林 亮太, 後藤 浩実, 西川 幹人, 及川 達也, 吉田 一郎, 三浦 千砂子, 三浦 一郎, 若狭 健太郎 心臓 55 (2), 162-171, 2023-02-15

    ...リンパ腫を疑い他院へ転院となった.リンパ節腫大がなく診断に苦慮したが,大網病変が出現したため生検施行.病理組織診断と臨床所見よりENKLと診断され化学療法を試みるも治療の甲斐もなく永眠された.心臓病変を合併するENKLは非常に稀であり,急速な腫瘤の増殖を認める際には悪性疾患,特にENKLを含めた悪性リンパ腫を念頭においた観察が重要である....

    DOI

  • 化学療法が著効して形成された胃脾瘻孔を介して消化管出血をきたした脾原発悪性リンパ腫の1例

    佐野 智弥, 宮下 正寛, 山口 大輝, 山本 匠, 三浦 拓也, 江口 真平, 西村 潤也, 大河 昌人, 田中 宏, 上西 崇弘 日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 101-104, 2023-01-31

    ...腹部CT像で悪性リンパ腫の胃穿破による消化管出血が疑われたが,内視鏡所見で胃脾瘻孔部が大きく止血困難なため緊急手術を行った。開腹したところ胃は凝血塊で緊満していたが腹腔内出血はなく,脾門部を切離して出血を制御した後浸潤している胃を部分切除して脾臓を摘出した。術後経過は良好であった。病理所見では,脾および胃壁の腫瘍はすべて壊死組織となっており化学療法が著効したと考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 後腹膜原発悪性リンパ腫の1例

    川村 竜也, 守口 万里子, 小成 晋, 村井 一範, 加藤 陽一郎, 小原 航 泌尿器科紀要 69 (1), 13-17, 2023-01-31

    A male patient in his 70s was referred to our hospital with the chief complaint of anorexia. Abdominal computed tomography (CT) showed a 20 cm large homogeneous mass in the retroperitoneum, and …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 多発転移の一部として気管気管支転移を認めたマントル細胞リンパ腫

    北村 直也, 田邊 慶太郎, 明元 佑司, 嶋田 喜文, 尾嶋 紀洋, 本間 崇浩, 野口 映, 土谷 智史 気管支学 45 (1), 59-65, 2023-01-25

    ...</b>びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などの悪性リンパ腫が気管気管支に転移することが知られており,その進展形式はびまん性粘膜下浸潤を呈することが多い.一方,マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma:MCL)が気管気管支に転移し,孤立性結節の所見を呈するのは稀である.<b>症例....

    DOI 医中誌

  • 診断に苦慮した節外性NK/T細胞リンパ腫の1例

    浅野 俊明, 小川 磨育子, 家田 美保, 伊藤 利泰, 町井 春花, 岩間 真由子, 田中 太郎, 今村 妙子, 西尾 朋子, 島 浩一郎 気管支学 45 (1), 25-30, 2023-01-25

    ...リンパ腫が判明.最終的にENKLと診断した.化学療法を行ったが,原病の悪化により初診時から8か月後に永眠された....

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  • 頸部に発生した異所性胸腺腫症例

    田中 成幸, 宮崎 純二, 山内 盛泰, 倉富 勇一郎 耳鼻と臨床 69 (1), 53-61, 2023-01-20

    ...穿刺吸引細胞診ではリンパ球を認め、悪性リンパ腫もしくは Castleman 病を疑った。反回神経麻痺リスクを回避したいという希望が強く、まず全身麻酔下に腫瘤開放生検術(楔状切除)を施行した。術後の病理検査結果で胸腺腫との診断を得たため、改めて腫瘤摘出術を施行した。胸腺腫は周囲臓器への浸潤性発育や播種、遠隔転移を示すことがあるため、頸部異所性胸腺腫も潜在的には悪性腫瘍ととらえておくべきである。...

    DOI 医中誌

  • 早期治療が奏効した心臓悪性リンパ腫の2例

    江口 実佑, 梅谷 健, 柿崎 有美子, 飯野 昌樹, 中島 雅人 心臓 55 (1), 63-70, 2023-01-15

    ...<p> 心臓悪性リンパ腫は稀な疾患であり,その診断過程は症例ごとに異なるが,早期の組織診断による適切な化学療法が予後を決める.準緊急外科治療を行った心臓原発悪性リンパ腫症例,低侵襲検査で早期組織診断を行った心臓が主病変の悪性リンパ腫症例の2例を経験した....

    DOI

  • 自己免疫性肝炎に合併した胆囊病変を契機に診断された悪性リンパ腫の1例

    見本 雄一郎, 進藤 邦明, 古屋 圭一, 白勢 大門, 若尾 聡士, 小澤 俊一郎, 末木 良太, 佐藤 公 日本消化器病学会雑誌 120 (1), 87-95, 2023-01-10

    ...<p>症例は77歳女性.自己免疫性肝炎にともなう肝硬変にてステロイド治療が行われていた.画像検査にて胆囊壁の不整肥厚と肝S1に淡い濃染結節を認め,胆囊摘出術,肝S1切除術を施行,病理結果はdiffuse large B-cell lymphomaの診断であった.化学療法が開始されたが病勢は急激に進行し,術後5カ月で永眠された.胆囊に発生する悪性リンパ腫は非常にまれで,自己免疫的素因も発生に関係すると...

    DOI PubMed

  • 特異な画像所見を呈したprimary mediastinal large B-cell lymphoma, spindle cell variant

    大野 沙耶香, 田中 宏明, 林 清人, 清水 亮, 桑野 秀規, 鈴木 良夫 臨床血液 64 (1), 30-34, 2023

    ...悪性リンパ腫よりは胸腺がんないし高グレードの浸潤性胸腺腫が疑われ,超音波気管支鏡ガイド下針生検,CTガイド下針生検を施行したが診断に至らず,胸腔鏡下縦隔腫瘍生検により紡錘形細胞を呈する縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫(PMBL)の診断となった。針生検検体を後ろ向きに検討すると,挫滅と考えられた組織の一部は紡錘形細胞からなるリンパ腫細胞であったと考えられた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 同種造血幹細胞移植の血縁ドナー選定における倫理的ジレンマ

    浅野 悠佳, 福島 伯泰, 枝廣 太郎, 土石川 佳世, 大澤 彰裕, 三島 華歩, 八木 恵子, 一戸 辰夫 臨床倫理 11 (0), 79-86, 2023

    ...悪性リンパ腫のため造血幹細胞移植が必要となった患者の妹がドナー候補となったが,出産後1年未満のため,関連学術団体が定める血縁造血幹細胞ドナー傷害保険加入適格基準を満たさず,HLA検査は行わなかった。患者はさい帯血移植を行い,生着後に退院したが再発した。再発時に,前回の移植計画時にはドナー適格性を有しないと判断された妹のHLA型が一致していることが判明し,妹をドナーとした再移植を行った。...

    DOI

  • 切除生検が有用であった肛門管原発びまん性大細胞性B細胞リンパ腫の1例

    穐山 竣, 横田 満, 森川 彰貴, 岡部 道雄, 北川 裕久, 河本 和幸 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 620-626, 2023

    ...リンパ腫の治療は,悪性リンパ腫に準じて化学療法が第一選択となる.リンパ腫病変は比較的柔らかく上皮が消退していることもあるため,内視鏡生検で確定診断に至らない場合には自験例のように切除生検が有用と考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 一般整形外科における初診時原発不明癌骨転移の検討

    髙橋 将輝, 浅野 多聞, 菅原 正登, 高原 大一郎, 高木 理彰 東日本整形災害外科学会雑誌 35 (4), 447-451, 2023

    ...<p>一般整形外科を訪れた初診時原発不明癌骨転移19例について,臨床像と骨転移診断プロトコルを用いた結果を検討した.原発がんは肺癌4例,前立腺癌4例,腎癌2例,悪性リンパ腫2例,大腸癌,胃癌,肝細胞癌,胆管癌,尿管癌,子宮体癌,原発不明それぞれ1例であり,骨転移診断プロトコル第一段階で15例(78.9%)の原発がんの診断が可能であった.既往がんのある8例中の5例は新規原発がんからの骨転移と診断された...

    DOI

  • 消化管悪性リンパ腫の内視鏡診断

    弓削 亮, 岡 志郎, 田中 信治 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (2), 107-116, 2023

    ...<p>消化管原発悪性リンパ腫は節外性リンパ腫のなかで30~40%を占めており,消化管はリンパ節に次ぐ悪性リンパ腫の好発臓器である.消化管悪性リンパ腫は組織型と臨床病期により予後を含めた臨床経過,選択すべき治療法が異なるため,正確な病理組織診断および病期診断が求められる.また,さまざまな組織型があり内視鏡所見も多彩であるが,病型とある程度対応しているため,消化管悪性リンパ腫の基本的な発育進展様式を理解...

    DOI 医中誌

  • 肺癌治療中に発症した HHV8-negative common effusion lymphoma の 1 剖検例

    清水 香織, 細根 勝, 中村 恵子, 高橋 剛, 田尻 亮輔, 田村 浩一, 岸田 由起子 日本臨床細胞学会雑誌 62 (2), 98-104, 2023

    ...</p><p><b>結論</b>:胸水中に悪性リンパ腫を疑う細胞を認めた場合,HENCEL の可能性をも考慮し精査を進めることが重要である.LBC 法の併用では,塗抹標本のみでは観察が難しい有用な情報を得ることができ,HENCEL の診断精度の向上にも寄与しうるものと考えられた.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • リンパ浮腫肢に生じた皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の 1 例

    宮﨑 梨香子, 望月 亮佐, 中谷 祥子, 高井 利浩, 坂本 攝 皮膚の科学 22 (1), 56-63, 2023

    ...リンパ浮腫に合併した原発性皮膚悪性リンパ腫は本症例を含め<b>21</b>例の報告があり,リンパ浮腫と悪性リンパ腫発症に相関があることが示唆される。リンパ浮腫肢では血管肉腫だけでなく,多彩な悪性腫瘍の発生母地となりうることを念頭に鑑別を行う必要がある。 (皮膚の科学,<i><b>22 : 56</b></i>-<i><b>63, 2023</b></i>)</p>...

    DOI 医中誌

  • 古典的ホジキンリンパ腫

    蒔田 真一 臨床血液 64 (6), 504-513, 2023

    ...<p>古典的ホジキンリンパ腫(classic Hodgkin lymphoma, cHL)は,欧米においては比較的高頻度に認められるリンパ腫であるが,日本におけるその発症頻度は欧米の約1/3であり,悪性リンパ腫全体の5~7%程度を占めるまれな組織型である。過去50年の間に多剤併用化学療法と放射線治療の臨床開発により,cHLは最も予後良好な悪性腫瘍と言われるまでに治療成績は向上した。...

    DOI

  • CD19標的CAR-T細胞療法における再発・治療抵抗性のメカニズムと臨床的特徴

    後藤 秀樹 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (3), 172-180, 2023

    ...<p> 再発・難治性のB細胞性急性リンパ性白血病や悪性リンパ腫(びまん性大細胞型リンパ腫,濾胞性リンパ腫の形質転換など)の予後は不良である。2019年,本邦でもCD19標的キメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞療法が使用可能となり,従来の治療では疾患コントロールが困難な症例の一部に長期寛解をもたらしている。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献50件

  • リンパ腫診療におけるリキッドバイオプシーの有用性

    冨田 章裕 臨床血液 64 (9), 1053-1065, 2023

    ...遺伝子解析方法の進歩も相まって,現在までにびまん性大細胞型B細胞リンパ腫,中枢神経悪性リンパ腫,ホジキンリンパ腫などにおけるリキッドバイオプシーの有用性についての報告が集積しつつある。この方法は,悪性リンパ腫の日常診療における診断プロセスやフォローアップの方法を,大きく変化させる可能性を秘めており,その動向が大いに注目される。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • オンキャスパー<sup>®</sup>点滴静注用3750

    諏訪 清美 ファルマシア 59 (11), 1027-1029, 2023

    オンキャスパー<sup>®</sup>(本剤)は、大腸菌由来L-アスパラギナーゼをポリエチレングリコール(PEG)で化学修飾した酵素製剤である。世界70か国で承認されており、多くの国で急性リンパ性白血病(ALL)の標準治療薬として使われている。本剤は、PEG化により血中アスパラギナーゼ活性を維持することで2週間間隔の投与が可能であり、さらに、PEG化により免疫原性が低下し、抗薬物抗体ができにくく…

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  • 悪性リンパ腫に対するCAR-T療法

    下山 達 臨床血液 64 (11), 1447-1455, 2023

    <p>本邦において2019年に再発/難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(R/R DLBCL)に対して,CAR-T細胞療法(tisagenlecleucel)が承認された。それ以降DLBCLの治療戦略に大きなパラダイムシフトがおき,現在では3種類のCAR-T製剤が保険承認され,国内45施設(2023年5月現在,各社HP調べ)で治療が可能となっている。2022年には再発/難治性濾胞性リンパ腫が,…

    DOI PubMed

  • 著明な馬尾腫大を呈した悪性リンパ腫の80歳女性例

    城野 誉士, 山口 滋紀, 伊東 毅, 佐々木 芽衣, 金塚 陽一, 林 竜一郎 臨床神経学 63 (1), 31-36, 2023

    ...<p>症例は80歳女性.右下肢痛,進行性の両下肢筋力低下を主訴に入院となった.両下肢筋力低下,右L2以下の触痛覚鈍麻,両下肢腱反射消失,膀胱直腸障害を認めた.MRIで造影効果を伴う著明な馬尾腫大を呈した.髄液検査で細胞数上昇,糖の低下,蛋白上昇を認めた.細胞診でclass V,フローサイトメトリーでB細胞性のクロナリティを検出し,中枢神経原発悪性リンパ腫の診断に至った.馬尾病変の悪性リンパ腫は稀でその...

    DOI Web Site PubMed 参考文献29件

  • 口蓋に発生した小唾液腺MALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫の1例

    平野 美聡, 新井 智之, 根本 俊光, 宮永 一真, 佐永田 健太, 三田 恭義, 山﨑 一樹, 花澤 豊行 口腔・咽頭科 36 (1), 42-47, 2023

    大唾液腺MALTリンパ腫の報告は散見されるが,小唾液腺MALTリンパ腫の報告は稀である.我々は口蓋腺に発症したMALTリンパ腫の1症例を経験したので報告する.症例は55歳女性で,右口蓋の腫脹を主訴に当科受診となった.MRIではT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を呈する長径13mmの粘膜下腫瘍を認めた.経口腔的切除を行い,病理組織検査でMALTリンパ腫の診断となった.FDG-PET検査や他病変…

    DOI 医中誌

  • 術前に甲状腺癌リンパ節転移との鑑別が困難であった頸部神経鞘腫の1例

    倉石 佳奈, 監崎 孝一郎, 藤本 啓介, 久保 尊子, 澤田 徹, 法村 尚子, 三浦 一真 四国医学雑誌 79 (1.2), 109-116, 2023

    ...</p><p> 前頸部腫瘤の鑑別診断は悪性リンパ腫,悪性腫瘍の頸部リンパ節転移,顎下腺腫瘍,結核性リンパ節転移などが挙げられる。本症例では,甲状腺癌の頸部リンパ節転移が鑑別に挙げられたが,組織学的検査では甲状腺,頸部腫瘤ともに悪性腫瘍は検出されず,甲状腺濾胞腺腫と頸部神経鞘腫が独立して発生した症例と考えられた。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 小脳・両側大脳に多発する微小な脳梗塞をきたし,脳生検でアミロイドアンギオパチーと診断した1例

    川瀬 崇広, 竹内 有子, 本田 大祐, 馬渕 直紀 臨床神経学 63 (7), 456-460, 2023

    ...<p>症例は82歳女性.1ヶ月の経過で物忘れ,異常言動が進行し,頭部MRIで小脳,両側大脳皮質/皮質下白質に散在する微小な脳梗塞を認めた.経過中,皮質下出血を起こし,微小な脳梗塞も経時的に増加した.中枢原発性血管炎や悪性リンパ腫を疑い,右側頭葉出血部位をターゲットに脳生検を施行し,cerebral amyloid angiopathy(CAA)と診断した.CAAは進行性の多発する微小な脳梗塞の原因となりうる...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献24件

  • 血栓止血“マニア”が解読する小児がん治療で遭遇する凝固関連合併症~血栓症? それとも出血症状?~

    石原 卓, 野上 恵嗣 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (2), 113-119, 2023

    ...リンパ腫の遺伝子改変キメラ抗原受容体T細胞療法におけるサイトカイン放出症候群の凝固障害では線溶抑制因子total plasminogen activator inhibitor-1が増加することが報告され,新規の免疫療法においてもT/P-GAによる病態解析が待たれる.凝固/線溶能のバランスに基づいた様々な凝固障害に対する病態解析を行うことにより安全で効果的ながん治療の確立の一助になることが期待される...

    DOI

  • 成人悪性リンパ腫に対するCAR-T細胞療法の現状と未来

    下山 達 臨床血液 64 (9), 1192-1202, 2023

    <p>本邦において2019年に再発/難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(R/R DLBCL)に対して,CAR-T細胞療法(tisagenlecleucel)が承認された。それ以降DLBCLの治療戦略に大きなパラダイムシフトがおき,現在では3種類のCD19・CAR-T製剤が保険承認され,国内45施設(2023年5月現在 …

    DOI PubMed

  • 造血細胞移植後アデノウイルス感染症

    稲本 賢弘 臨床血液 64 (9), 1166-1175, 2023

    ...日本人における発症リスクとして,自家移植後は年齢50歳以上,悪性リンパ腫,同種移植後は患者年齢50歳以上,男性患者,ATLおよび悪性リンパ腫,HCT-CI≥3,HLA不一致および半合致,T細胞除去,II-IV度急性GVHD,広範型慢性GVHDが同定されている。現在国内外で薬事承認された治療薬がなく,実臨床では半数以上の症例が支持療法のみで治療されている。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 中枢神経原発悪性リンパ腫に対する診断・治療update

    篠山 隆司, 田中 一寛, 長嶋 宏明 Japanese Journal of Neurosurgery 32 (3), 163-171, 2023

    ...<p> 中枢神経原発悪性リンパ腫 (PCNSL) は非典型的な画像所見も多く, 診断に難渋することも多い. 最近, 髄液バイオマーカーやリキッドバイオプシーによるDNA検査が有用であると報告されており, 生検困難な症例では非常に有用である....

    DOI Web Site

  • 上眼窩裂症候群を呈した悪性リンパ腫

    馬越 優征, 森 泰樹, 杉山 夏樹, 石川 竜司, 林 暁利, 松田 慈, 佐々木 豊 耳鼻咽喉科臨床 116 (3), 227-234, 2023

    <p>The superior orbital fissure syndrome (SOFS) is caused by impaired functions of the cranial nerves (III, IV, V<sub>1</sub>, VI) that enter the orbit through the superior orbital fissure. SOFS …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 下咽頭癌術後リンパ節転移と鑑別を要したリンパ腫例

    町井 衣保, 佐藤 宏樹, 清水 顕, 塚原 清彰 口腔・咽頭科 36 (1), 65-69, 2023

    ...節摘出術を施行し,濾胞性リンパ腫の診断となった.後発頸部リンパ節転移が非典型部位であった場合,悪性リンパ腫の合併のような稀な病態も考慮すべきである.細胞診で確定診断が得られない場合,リンパ節生検が有用である....

    DOI 医中誌

  • 多分葉核が目立った PEL-like lymphoma と考えられた 1 例

    水口 聖哉, 湊 宏, 黒川 綾子, 大西 博人, 新谷 慶幸, 吉谷 久子, 片柳 和義, 車谷 宏 日本臨床細胞学会雑誌 62 (2), 105-110, 2023

    ...</p><p><b>症例</b>:70 歳代,男性.呼吸困難を主訴として当院を受診し,胸部 CT にて左大量胸水がみられた.胸水細胞診では,多分葉核が目立つ N/C 比の高い異型細胞が孤在性に多数認められ,悪性リンパ腫と診断された.胸水セルブロックにおける検討や,画像的に明らかな腫瘤形成を認めないこと,血中 HHV-8 が陰性であることから,最終的に PEL-LL と考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 当院で経験した腎移植における2例のNightmare cases

    北 悠希, 中村 健治, 河野 仁, 増井 仁彦, 後藤 崇之, 齊藤 亮一, 小林 恭 移植 58 (Supplement), s140_1-s140_1, 2023

    ...悪性リンパ腫に対する造血幹細胞移植後に発症した閉塞性細気管支炎に対して生体肺移植を施行。その後CNI腎症による末期腎不全となり、長期留置型カテーテルによる血液透析が開始された。夫をドナーとするABO不適合腎移植を予定し、リツキサンおよび血漿交換を用いた術前脱感作療法を施行中に、カテーテル感染を契機とした非閉塞性腸管虚血(NOMI)を発症。多臓器不全となり死亡に至った。</p>...

    DOI

  • 広島大学における肝移植後de novo悪性疾患に関する検討と対策

    佐藤 沙希, 大平 真裕, 築山 尚史, 今岡 祐輝, 中野 亮介, 坂井 寛, 田原 裕之, 井手 健太郎, 田中 友加, 小林 剛, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s281_3-s281_3, 2023

    ...疾患別では,胃癌と悪性リンパ腫が6件ずつ,皮膚癌と乳癌が4件ずつ,膀胱癌,肺癌,皮膚癌が3件ずつ,子宮体癌,子宮頸癌,咽頭癌,腎癌,前立腺癌,大腸癌,白血病が2件ずつ,舌癌と膵癌が1件ずつであった。発症までの期間は平均6.7(0.3~15.3)年で, 累積発症率は3年4.1%,5年9.0%,10年18.4%であった。異時的悪性疾患発症は3例に認めた。標準化罹患比は2.00と高率だった。...

    DOI 医中誌

  • 当科における肝移植後de novo発癌症例の検討と対策

    東 孝泰, 佐藤 直哉, 見城 明, 西間木 淳, 武藤 亮, 月田 茂之, 芳賀 淳一郎, 小船戸 康英, 石亀 輝英, 木村 隆, 丸橋 繁 移植 58 (Supplement), s324_3-s324_3, 2023

    ...【方法】対象は1995~2023年に当科で実施した肝移植79例(脳死5例,生体74例)において de novo悪性腫瘍を発症した6例(8.0%).症例の内訳は,小児1名(1歳),成人5名(中央値65歳)で成人1例を除き女性であった.de novo悪性腫瘍は食道癌2例,膀胱癌,中枢神経悪性リンパ腫,PTLD,膵癌,上皮内有棘細胞癌が各1例であった.PTLDは移植後5か月と早期であったが,他の発生時期は...

    DOI 医中誌

  • 脾動脈分枝塞栓術で安全に腹腔鏡下脾部分切除術を行った悪性リンパ腫の1例

    越間 佑介, 加藤 吉康, 服部 圭祐, 福持 皓介, 野田 裕俊, 丸山 浩高 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1509-1514, 2023

    <p>症例は80歳,男性.全身のリンパ節腫大と脾腫を認め,リンパ増殖性疾患が疑われた.血液内科にてPET-CTやリンパ節生検,皮膚生検が施行されたが確定診断に至らず全身の血管炎症状が出現,診断目的に当科に脾摘の依頼となった.CT上,膵尾部が脾門に密接し,かつ脾静脈の怒張・側副路の発達といった所見があり,脾門処理に懸念があることや,多くの既往歴・併存疾患のある症例のため,脾動脈分枝塞栓術を先行した…

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 早期に見つけてフォローしよう,小児期Sjögren症候群

    冨板 美奈子 小児リウマチ 13 (1), 10-15, 2022-12-28

    ...<p>Sjögren症候群(SS)は,外分泌腺の障害を特徴とする全身性の自己免疫性疾患である.これまで小児にはまれと言われてきたが,実は小児期の膠原病の中で4〜5番目に患者数が多い.小児期患者は乾燥自覚症状を訴えないため,診断に至っていない例も多いと考えられる.長期予後については不明な点も多いが,長期経過で乾燥自覚症状や新たな腺外臓器障害が出現する例があること,少数ではあるが悪性リンパ腫発症の報告もあり...

    DOI

  • 褐毛和種における<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子の多様性解析

    西角 光平, 稲永 敏明, 西 明仁, 米澤 隆弘, 野口 龍生, 鳥居 恭司, 今川 和彦, 小林 朋子 獣医疫学雑誌 26 (2), 108-115, 2022-12-20

    ...<p>牛伝染性リンパ腫(Enzootic Bovine Leukosis : EBL)は,牛伝染性リンパ腫ウイルス(Bovine Leukemia Virus : BLV)に起因する牛の悪性リンパ腫である。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 当院血液内科病棟における入院中に転倒した患者の身体機能要因

    小藤 大樹, 野中 崇大, 原 弘明, 平石 宏行, 杉浦 憲子, 菱澤 方勝, 宮﨑 博子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 1.Suppl.No.1 (0), 44-44, 2022-12-01

    ...転倒者の疾病と疾病別の転倒者割合は、悪性リンパ腫が7/257名(2.7%)、多発性骨髄腫が3/43名(7.0%)、急性リンパ性白血病が2/6名(33%)、骨髄異形成症候群が2/53名(3.8%)であった。各項目の転倒に影響する有意なオッズ比は算出されなかった。男性では、転倒に影響する因子として歩行速度(オッズ比: 0.93、95%信頼区間: 0.89-0.97)が抽出された。...

    DOI

  • メトトレキサートで治療中に原発性子宮リンパ腫と診断された高齢関節リウマチの 1 例

    甲藤 大智, 小林 弘, 青木 昭子, 阿部 晋衛, 藤森 浩司, 大高 純, 中津川 宗秀 日本病院総合診療医学会雑誌 18 (6), 428-434, 2022-11-30

    原発性子宮リンパ腫を発症した75歳の関節リウマチ(RA)患者を報告する。17年前にRA と診断,少量メトトレキサート(MTX)を処方されていた。5カ月前から少量の不正性器出血あり。貧血の進行を指摘され,約1カ月前に当院受診した。下腹部に腫瘤を触知し,CT 検査 で子宮と外腸骨リンパ節の腫大,軽度脾腫を認めた。2 …

    DOI 医中誌

  • 多彩な心室性不整脈を呈した心臓浸潤を伴う悪性リンパ腫の1例

    西瀨戸 美沙, 山元 芙美, 荻野 祐也, 辰元 良麻, 中島 啓太郎, 森 唯史, 長家 聡明, 冨桝 りか, 宮原 正晴, 山口 尊則 心臓 54 (11), 1278-1284, 2022-11-15

    ...リンパ腫の心臓浸潤と判断し,化学療法を開始した.化学療法の継続により,腫瘍の縮小とともに致死性不整脈は消失した.悪性リンパ腫の心臓浸潤は剖検例においては稀ではないが,臨床症状を呈することは少ない.リンパ腫罹患例が心室性不整脈を合併した際は心臓浸潤を鑑別として挙げ,リンパ腫の治療を早期に開始することが致死性不整脈の治療としても重要である....

    DOI 医中誌

  • 心臓浸潤を認めた後頸部悪性リンパ腫の1例

    中尾 由佳, 井西 千晶, 錦 沙由理, 坂上 綾華, 植田 七海, 森 雅美 医学検査 71 (4), 754-758, 2022-10-25

    ...したがって,前述の心臓超音波所見は悪性リンパ腫による心臓浸潤を鑑別する上で重要な所見であり,超音波検査は有用であると思われた。</p>...

    DOI

  • 脾破裂で診断された脾原発悪性リンパ腫の1例

    一瀬 諒紀, 高橋 誠, 佐々木 隆義, 林 達也 日本腹部救急医学会雑誌 42 (6), 675-679, 2022-09-30

    ...非外傷性脾破裂により発見される脾原発悪性リンパ腫は非常にまれである。脾腫瘤破裂においては,術後化学療法を見据え,脾臓摘出術による診断的治療を積極的に検討する必要がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 成人の鎖骨遠位端に発生したEwing肉腫の1例

    上田 幸輝, 内村 大輝, 今井 稜, 青木 勇樹, 石田 彩乃, 伊東 孝浩, 千住 隆博, 水城 安尋 整形外科と災害外科 71 (4), 759-761, 2022-09-25

    ...<p>62歳男性,当科紹介2ヶ月前に左肩を軽く打撲してから左肩痛出現.近医外科で鎖骨遠位端骨折と診断され,保存治療を受けたが疼痛軽快せず,腫脹や発熱が生じ,血腫感染が疑われ当科紹介.左肩単純X線では鎖骨遠位端に僅かな骨折線を認めるのみだったが,左肩単純MRで鎖骨遠位端に骨外病変を伴う信号変化を認め,切開生検を施行.病理組織診断は悪性リンパ腫疑いであり,A病院血液内科へ転科.病理診断が再度行われ,融合遺伝子...

    DOI Web Site 医中誌

  • FDG-PETでSUV maxが高値を示した縦隔コレステリン肉芽腫の1手術例

    喜田 裕介, 林 一喜, 花岡 淳 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (6), 666-670, 2022-09-15

    ...リンパ腫疑いとして診断と治療目的に手術の方針となった.胸腔鏡下縦隔腫瘍摘除術を施行した.一部左腕頭静脈に固着していたものの剥離することが可能で,腫瘍を胸腺と一塊として摘出した.境界明瞭な充実性の腫瘤で,割面は灰白色調であった.病理診断でコレステリン肉芽腫と診断した....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 二期的に胸腔鏡下摘出術を施行した同時性多発胸腺腫の一例

    溝口 敬基, 坂井 貴志, 東 陽子, 佐藤 史朋, 栃木 直文, 伊豫田 明 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (6), 700-705, 2022-09-15

    ...</p><p>前縦隔に多発結節が指摘された際には,多発胸腺腫の可能性を念頭に置くべきである.ただし,他癌の転移や悪性リンパ腫の可能性が否定できず,術前・術中に診断が困難な場合には,二期的手術が選択肢となる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • レーザ励起眼内悪性リンパ腫細胞からの自発蛍光計測

    横山 空羅, 東畠 三洋, 八幡 信代, 園田 康平, 中村 大輔 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2022 (0), 217-217, 2022-09-15

    ...<p>本研究では非侵襲的な眼疾患診断技術の開発に着目しており,近年急増している眼内悪性リンパ腫の迅速な鑑別診断を目指し,悪性リンパ腫細胞の自発蛍光計測を行った.リン酸緩衝生理食塩水に分散したリンパ腫細胞(OCI-Ly10、CA46)および末梢血単核に対してレーザ光を照射し,蛍光スペクトルを計測した.その結果,細胞固有のスペクトルを確認し,細胞識別の可能性を実証した </p>...

    DOI

  • 悪性リンパ腫に対する化学療法後に発症したcytomegalovirus感染症を契機に判明した後天性免疫不全症候群

    濵田 梨紗子, 酒井 康平, 胡中 公謹, 中山 綾菜, 中野 考平, 松村 卓郎, 富永 貴元, 藤岡 侑香, 高橋 徹 山口医学 71 (2+3), 83-87, 2022-08-31

    <p> 症例は胃原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対してR-CHOP療法を6サイクル施行した聾唖の69歳の男性.リンパ腫は完全奏効を得るも,化学療法終了後に難治性下痢が生じた.高度のcytomegalovirus(CMV)抗原血症を伴っており,CMV腸炎の診断でganciclovirやfoscarnetで治療したが,CMV感染が遷延した.化学療法による免疫抑制以外の免疫不全の存在…

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 喉頭悪性腫瘍と鑑別を要したEBウイルス陽性粘膜皮膚潰瘍の1例

    松下 豊, 清水 雄太 耳鼻咽喉科展望 65 (4), 157-161, 2022-08-15

    ...</p><p>一部の悪性リンパ腫との鑑別には免疫低下の原因となりうる既往歴や投薬歴が重要となるので,咽喉頭に難治性の潰瘍性病変を認めた場合には,生検とあわせて,それらのことを念頭に置いた問診を行うことが重要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 急性肝炎,ネフローゼ症候群の併発が診断確定の契機となった早期梅毒の1例

    浪岡 万由子, 須釜 佑介, 小野 賢人, 下山 紗央莉, 松本 倫明, 蟹沢 祐司 日本内科学会雑誌 111 (8), 1594-1600, 2022-08-10

    ...<p>症例は多発リンパ節腫大のため悪性リンパ腫が疑われた40歳代の男性.病歴とスクリーニング検査から梅毒性リンパ節炎が鑑別に挙げられた.数日後に高度の肝機能障害,蛋白尿を呈した.組織学的検討によりリンパ腫浸潤は否定され梅毒性膜性腎症と判明した.駆梅療法により自覚症状,臓器障害は速やかに改善したため早期梅毒との診断を確定した.早期梅毒では稀に急性肝炎とネフローゼ症候群を合併し得ることに留意すべきである...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • ステント留置後の右冠動脈周囲の心外膜から発生し,心タンポナーデを併発した心臓原発悪性リンパ腫の1例

    木村 悟, 新木 貴, 石見 慎, 西 涼介, 中平 茜, 木村 僚太, 中村 伸一, 高城 有紀, 小伊勢 栞, 高橋 愛里紗, 山下 雅敏, 堀田 怜, 士反 英昌 超音波検査技術 47 (4), 371-378, 2022-08-01

    ...リンパ腫が考えられた.さらに心囊液の細胞診での異型細胞の検出が裏付けとなった.FDG-PET/CT検査では悪性リンパ腫の浸潤に矛盾しない結果であった.心臓を主体に腫瘍が存在したことから心臓原発悪性リンパ腫の可能性が示唆された.組織診断目的のため鎖骨上窩リンパ節から生検を施行し,病理結果よりびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と確定診断した.心臓腫瘍の確定診断や治療方針の決定には病理組織学的検査が必須となるが...

    DOI

  • T-SPOT 陽性患者に生じた壊死を伴う皮下型サルコイドーシスの 1 例

    中川 彩, 永瀬 浩太郎, 栗原 有紀, 田代 宏樹, 井上 卓也 西日本皮膚科 84 (4), 321-324, 2022-08-01

    ...悪性リンパ腫等を疑い,各種臨床検査,画像検査,病理組織学的検討を行った。組織学的には多核巨細胞を伴う類上皮細胞肉芽腫を認め,一部壊死巣を伴っていた。T-SPOT も陽性であったため,結核の鑑別が必要となったが,抗酸菌培養と組織染色陰性であったため結核を除外した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 臨床上肝原発と考えられたgerminal center B-cell-like typeのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の一例

    大濱 日出子, 西川 浩樹, 後 昴佑, 松井 將太, 西川 知宏, 中村 憲, 横濱 桂介, 土本 雄亮, 朝井 章, 福西 新弥, 竹下 篤, 津田 泰宏, 樋口 和秀 肝臓 63 (8), 381-387, 2022-08-01

    <p>症例は70代女性.食思不振と全身倦怠感を主訴に近医を受診し,CTで肝腫瘤を認め当院紹介となった.血液検査で肝障害を認め,肝炎ウイルスは陰性であった.AFP,PIVKA-II,CEA,CA19-9は陰性で可溶性IL-2受容体は著明に上昇していた.造影CT検査で肝右葉を占拠する巨大な低吸収腫瘤を認めた.肝腫瘤生検にて高度の挫滅を伴う裸核状の細胞を認め,免疫染色でLCA,CD20,CD79aは陽…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 骨髄標本のスマッジ細胞集簇像が診断の契機となった血管内大細胞型B細胞リンパ腫

    河野 克海, 橋倉 悠輝, 髙木 覚, 松浦 成美, 長安 真由美, 久冨木 庸子, 梅北 邦彦 医学検査 71 (3), 574-580, 2022-07-25

    ...生化学・免疫学検査ではLD,CRP,フェリチン,可溶性IL-2レセプターが高値を示し,悪性リンパ腫を疑う所見であったが,リンパ節腫脹は認められなかった。不明熱の精査目的で施行された骨髄穿刺・生検では,骨髄像検査でスマッジ細胞の集簇像,骨髄病理組織ではCD20陽性の大型のリンパ腫細胞の骨髄浸潤が認められた。これらの所見から血管内大細胞型B細胞リンパ腫が積極的に疑われ,ランダム皮膚生検が施行された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • VI.悪性リンパ腫の初期診断と外来治療

    山口 素子 日本内科学会雑誌 111 (7), 1378-1383, 2022-07-10

    <p>リンパ腫の多くはリンパ節腫脹を契機に診断される.リンパ腫は腫瘍性疾患でありながら過半数の患者で治癒が望めるため,優先して鑑別する.週単位に増大する病変,横隔膜の両側に病変を認める場合はその時点で専門診療科へ紹介する.生検の適応判断や検査提出に迷う場合も同様である.治療中は特に発熱性好中球減少症とウイルス感染症に注意する.外来治療の増加に伴い,専門診療科とかかりつけ医との一層の連携が望まれて…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 悪性リンパ腫に併発したエルシニア菌による胃蜂窩織炎の1例

    元田 晴伸, 金田 裕人, 千住 明彦, 堀田 裕平, 荒尾 真道, 水谷 拓, 今井 奨, 福野 賢二, 浮田 雅人, 白子 順子 日本内科学会雑誌 111 (5), 992-998, 2022-05-10

    ...<p>83歳,女性,水様便と食思不振を主訴に受診した.腹部CT(computed tomography)でびまん性胃壁肥厚,上部消化管内視鏡検査で白苔・びらんを伴う広範な潰瘍性病変を認め,胃壁,血液,便培養から<i>Yersinia enterocolitica</i>が検出されたことから同病原菌による胃蜂窩織炎と診断した.後に終末回腸の潰瘍性病変,胃悪性リンパ腫が判明し,起炎菌の侵入門戸として考えられた...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 胸椎に発生したメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)により急速な両下肢麻痺を呈した1例

    貝沼 慎悟, 福岡 宗良, 渡邊 宣之, 早川 和男, 山田 宏毅, 遠藤 浩二郎, 神田 佳洋, 井村 直哉 Journal of Spine Research 13 (4), 720-725, 2022-04-20

    ...</p><p><b>症例:</b>37歳女性.関節リウマチと診断され,10年前からMTXを内服していた.両下肢の麻痺を認め近医を受診したところ,緊急MRIでTh11椎体周囲に腫瘍性病変を認めた.両鼠径部から遠位の感覚は肛門周囲を除いて脱失しており,両下肢の筋収縮は全く認めなかった.同日,緊急でTh10~11椎弓切除および腫瘍の部分切除を行った.病理組織学的診断は悪性リンパ腫であった.MTXの投与を中止...

    DOI 医中誌

  • 悪性リンパ腫

    村松 叡, 三浦 勝浩 日大医学雑誌 81 (2), 83-86, 2022-04-01

    <p>Surgical resection is not the treatment of choice for many blood neoplasms, such as malignant lymphoma. Thus,malignant lymphoma was one of the first diseases to which anticancer drug therapy was …

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 造血器腫瘍に対するCAR-T細胞療法の現状と展望

    保仙 直毅 日本内科学会雑誌 111 (3), 633-639, 2022-03-10

    <p>がん特異的抗体の抗原認識部位とCD28等の共刺激分子及びCD3ζとの融合体であるCAR(chimeric antigen receptor)を発現するCAR-T細胞は,がん特異的抗原を認識して活性化し,がん細胞を傷害する.CD19を標的としたCAR-T細胞のB細胞性血液がんに対する効果は驚異的であり,今までは治すことができなかった多くの患者を治すことができる.抗IL(interleukin…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 悪性リンパ腫と鑑別が困難であった反応性濾胞過形成による腸重積症の1例

    洞口 岳, 桐山 俊弥, 小塩 英典, 井川 愛子, 佐野 文, 足立 尊仁, 白子 隆志, 岡本 清尚 日本消化器外科学会雑誌 55 (3), 191-198, 2022-03-01

    ...<p>症例は74歳の女性で,2017年11月に施行したCTで回盲部リンパ節腫大を認め,悪性リンパ腫の疑いで当院血液内科にて精査中であった.2018年1月,腹痛・嘔吐を主訴に救急外来を受診,CTで回腸悪性リンパ腫を先進部とした回盲部腸重積症と診断した.内視鏡下に整復を試みるも困難であったため,イレウス管により減圧し翌日開腹術を施行した.術中所見では上行結腸に回腸の陥入を認め,周囲の腸間膜には腫大したリンパ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 急性肝障害を合併した胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型の1剖検例

    鎌倉 雅人, 児玉 亮, 牧野 睦月, 三枝 久能, 牛丸 博泰, 川口 研二 日本消化器病学会雑誌 119 (2), 139-146, 2022-02-10

    ...<p>症例は82歳,女性.倦怠感と発熱を主訴に受診し,急性肝炎の診断で入院した.自然に軽快し退院したが,食欲低下で再入院し,胃に巨大な潰瘍性病変を認めた.4日後に出血性ショックで死亡し,剖検で節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型,肝浸潤と診断した.肝障害が発症の契機となった胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型は非常にまれで,肝浸潤した悪性リンパ腫の診断は時に難渋する.貴重な症例と考えて報告する....

    DOI PubMed 医中誌

  • 消化管

    鳥居 良貴, 中村 純子, 石田 誠実, 中西 昂弘, 佐藤 元, 廣田 誠一, 林 裕司 医学検査 71 (J-STAGE-1), 11-36, 2022-01-31

    ...大腸の病変としては,形態・機能異常であるヒルシュスプルング病,循環障害である虚血性腸炎,炎症性病変,腫瘍性病変(上皮性,間質性,悪性リンパ腫)がある。</p>...

    DOI

  • リンパ・造血系

    佐藤 初代 医学検査 71 (J-STAGE-1), 106-144, 2022-01-31

    ...これらリンパ組織から発生する疾患としては,免疫反応による変化や悪性リンパ腫などが重要である。人の造血は胎児の早い時期から始まり,卵黄嚢,肝,脾で行われる。胎生4か月ごろには骨髄で造血が始まり出生後も続く。出生時の造血はどの骨でも起こっているが,四肢の骨では成人期前半ごろまでに終わり,その後は主に骨盤や脊椎などに移行する。骨髄は脂肪細胞が多く存在する黄色髄と赤色髄に分類される。...

    DOI

  • 皮膚

    青木 裕志 医学検査 71 (J-STAGE-1), 256-261, 2022-01-31

    ...この他にも皮膚を構成する毛包や皮脂腺,汗腺,脈管を由来とする腫瘍として乳房外Paget病,脂腺癌,汗腺癌など,造血細胞を由来とする腫瘍として皮膚悪性リンパ腫などがみられる。感染症はウイルス,細菌,真菌などによって引き起こされる。</p>...

    DOI

  • 口腔・唾液腺

    鳥居 良貴, 中村 純子, 石田 誠実, 中西 昂弘, 佐藤 元, 白波瀬 浩幸 医学検査 71 (J-STAGE-1), 1-10, 2022-01-31

    ...両側性に唾液腺の腫大がみられた場合はほとんどが非腫瘍性疾患であるが,悪性リンパ腫,ワルチン腫瘍,多形腺腫,腺様嚢胞癌では両側性に発生することがある。唾液腺腫瘍の約8割は大唾液腺,とりわけ耳下腺に生じ,大半は良性腫瘍であるが,小唾液腺に発生する腫瘍は良性よりも悪性の頻度が高い。</p>...

    DOI

  • 膀胱原発MALTリンパ腫の1例

    今村 哲也, 宮地 志穂里, 堀内 英輔, 池田 健 日本泌尿器科学会雑誌 113 (1), 28-32, 2022-01-20

    ...リンパ腫の病期IE(Ann Arbor分類)と診断した.骨盤部に総線量30Gyの放射線治療を施行した後,リツキシマブ(375mg/m<sup>2</sup>)の投与を6コース施行して治療終了とした.現在治療後48カ月を経過しているが明らかな再発や転移は認めていない....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 声門上部に発生した喉頭原発悪性リンパ腫の 1 例

    佐藤 有記, 島津 倫太郎, 山内 盛泰, 倉富 勇一郎 耳鼻と臨床 68 (1), 43-49, 2022-01-20

    ...喉頭内視鏡下生検を 2 度施行した結果、病理組織診断でびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫と診断され、喉頭原発悪性リンパ腫と診断した。化学放射線療法を施行し、寛解状態となった。まれな疾患ではあるが、喉頭原発悪性リンパ腫は喉頭悪性腫瘍の鑑別において常に念頭に置く必要があると考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 胸腔鏡下肺生検で診断しえた肺硝子化肉芽腫の1例

    中村 勝也, 坂梨 渓太, 生田 安司, 内山 明彦 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (1), 60-64, 2022-01-15

    ...リンパ腫を否定できず,確定診断のため胸腔鏡下肺生検を行った.病理所見より肺硝子化肉芽腫と診断された.本症の病因については不明である.結核や真菌,ヒトプラズマなどの感染症との関連や後腹膜線維症,硬化性縦隔炎の合併から自己免疫学的機序との関連などが推測される.本症例においては原因となるような併存症は認めなかった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 血液疾患患者における新型コロナウイルスワクチン(BNT162b2)接種後のSARS-CoV2 anti-spike IgG反応

    萩原 政夫, 杉 富行, 内田 智之, 大原 慎, 今井 唯, 井上 盛浩, 三田村 敬子 臨床血液 63 (4), 247-253, 2022

    ...悪性リンパ腫症例は抗体陽性率,抗体価共に対照例との比較で低値であった。特にrituximab(R)含む治療例はR含まない化学療法およびR終了9ヶ月以降を含む経過観察例との比較で有意に抗体価が低値であった。多発性骨髄腫症例は71%と陽性率は高いものの,抗体価に関しては有意に低値であった。特にdaratumumab投与例は経過観察例と比べ有意に低い抗体価を示した。...

    DOI Web Site 医中誌

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