伊関 千書, 高橋 なおみ, 猪狩 龍佑, 佐藤 裕康, 小山 信吾, 山口 佳剛, 小林 良太, 林 博史, 大谷 浩一, 鈴木 匡子
臨床神経心理
32
(0),
27-31,
2021
症例は54歳右利き男性。失書、失算を発症し、事務職の遂行困難となった。右上肢のごく軽度のジストニアと筋強剛が疑われる以外は運動症状は乏しかった。皮質性感覚障害(手掌書字覚)は右優位に低下していた。発症から1年後の受診時には注意の低下、ロゴペニック型失語の他、失算、漢字も仮名も顕著に障害された失書、失算、観念性失行、観念運動性失行、右手優位の肢節運動失行が顕著で仕事の遂行を大きく阻害したと推察され…
DOI
医中誌