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検索結果 1,093 件

  • 臓器移植におけるLiquid Biopsy(ドナー由来遊離DNA断片測定)

    金森 洋樹, 山田 洋平, 長谷川 康, 篠田 昌宏, 尾原 秀明, 藤野 明浩, 北川 雄光, 光永 滋樹, 西郷 健一, 井ノ上 逸朗 Organ Biology 31 (1), 017-023, 2024

    ...<p>臓器移植後の長期グラフト機能維持は今後の移植医療の重要課題である.近年,グラフト障害を低侵襲かつ高感度にモニタリング可能な血清バイオマーカーとして,ドナー由来遊離DNA断片(donor-derived cell-free DNA)が注目され, 急性拒絶反応の早期診断,治療効果判定,侵襲を伴う検査の減少,外来レベルでの安全なモニタリング等における有用性が報告されている.さらには,既存のバイオマーカー...

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  • 2.表皮水疱症でみられる復帰変異モザイク

    新熊 悟 日本皮膚科学会雑誌 133 (13), 3065-3073, 2023-12-20

    ...<p>表皮水疱症は,表皮―真皮境界部の接着タンパク質の先天的な異常により,軽微な外力で皮膚や粘膜に水疱やびらんを生じる遺伝性皮膚疾患である.遺伝性皮膚疾患において後天的に遺伝子が修復され,一部の皮膚が正常化することがある.この現象は復帰変異モザイクと呼ばれる.復帰変異モザイクを起こした表皮角化細胞は正常タンパク質を産生し,さらに自己由来の細胞であるため原則的に移植によって拒絶反応を示さず,細胞療法の...

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  • 微小切削によるチタン表面テクスチャの創成と細胞定着性の評価(第1報)

    藤原 海紘, 清水 淳, 長山 和亮, 周 立波, 小貫 哲平, 尾嶌 裕隆, 金子 和暉, 山本 武幸, 深堀 良彬 精密工学会学術講演会講演論文集 2023S (0), 763-764, 2023-03-01

    ...<p>チタンとその合金は,骨芽細胞が拒絶反応を起こさず強固に接合するオッセオインテグレーションという特徴を有している.細胞の接着形態は表面形状に左右され,最適条件は不明である.本研究では,生体用チタン表面へのオッセオインテグレーションの新たな促進手法の確立を目論み,従来の表面改質とは異なる方法として,切削幅および深さを制御し創成した切削溝パターンによるテクスチャ表面が,細胞に及ぼす影響について報告する...

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  • 腎移植後妊娠9症例の臨床的検討

    村田 雅樹, 田﨑 正行, 池田 正博, 齋藤 和英, 冨田 善彦 日本泌尿器科学会雑誌 114 (1), 8-15, 2023-01-20

    ...は2,336±565.4gであり,胎児奇形は認めなかった.早期分娩の理由は,腎機能悪化が6名(66.7%)と最も多かった.妊娠前の平均血清クレアチニン値は1.11±0.23mg/dL,妊娠中は最大で1.59±0.37mg/dLまで増悪したが,出産後は1.14±0.40mg/dLと改善した.1例は妊娠前に抗ドナーHLA抗体(donor specific antibody;DSA)が陽性で,抗体関連型拒絶反応...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献17件

  • 異種移植の現況

    福嶌 教偉 Organ Biology 30 (1), 015-027, 2023

    ...>臓器移植を歴史的に振り返ると,動物からヒトへの異種移植が,ヒトからヒトへの同種移植に先行して,1900年代には既に試みられている.脳死の定義ができるまでは同種移植は心停止ドナーあるいは生体ドナー以外になかったので,1960年代に主にconcordant系の動物である霊長類からヒトへの異種移植が実施されたが成功例はなかった.脳死移植が進み,一時期異種移植は臨床で行われなくなったが,異種移植における拒絶反応...

    DOI 医中誌

  • 動物の体内でのヒト臓器の作製

    中内 啓光 移植 58 (Supplement), s104_2-s104_2, 2023

    ...ゲノム編集技術の進歩により、大型動物でも遺伝子組み換えが容易に行えるようになり、抗原性の高い異種分子を除いたり、免疫系による攻撃を防ぐ分子を導入することにより、これまでより遥かに拒絶反応を受けにくいブタを開発し、その臓器を移植したのである。こういった遺伝子改変したブタの臓器を移植に使う試みは異種移植と呼ばれる。...

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  • 肝移植に関わる多職種連携強化への取り組みについて

    津々浦 康 移植 58 (Supplement), s108_1-s108_1, 2023

    ...<p>移植患者が安心して手術に臨み術後も長く健康を維持できるようにするために、拒絶反応や感染症の予防・早期発見、内服管理、栄養管理、社会保障制度の利用など様々な面から支援が必要である。 当院では、2022年の新規紹介症例は80例であり、50例の肝移植手術が行われた。初診時から移植後遠隔期にかけて関わる移植コーディネーター(RTC)や、入院期間中に最も密に関わる看護師の役割はとても重要である。...

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  • 腎移植患者における慢性抗体関連型拒絶反応の早期診断法の開発

    堀田 記世彦, 岩原 直也, 高田 祐輔, 広瀬 貴行, 辻 隆裕, 村上 正晃, 篠原 信雄 移植 58 (Supplement), s121_1-s121_1, 2023

    ...<p>慢性抗体関連型拒絶反応(CAAMR)の克服が、腎移植の長期成績向上に不可欠であるが、確立した治療法はない。それ故、我々はCAAMRを早期発見しうる診断法の開発を行っている。パラフィン切片より目的遺伝子の発現量を測定する手法を確立し、組織的に正常で3年後の移植腎の状態が確認されているプロトコール生検の遺伝子検索を行った。...

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  • CMV感染の予防と治療

    後藤 憲彦, 二村 健太, 島本 侑樹, 西沢 慶太郎, 小玉 寛健, 姫野 智紀, 長谷川 雄基, 岡田 学, 平光 高久, 鳴海 俊治, 渡井 至彦 移植 58 (Supplement), s128_1-s128_1, 2023

    ...当院では、ABO不適合、HLA不適合腎移植術後3ヵ月と、ATGにて拒絶反応治療後3ヵ月に対して、バルガンシクロビル(VGCV)を3ヶ月予防投与している。CMV症候群は、血中CMV核酸定量検査(CMV PCR)による早期抗ウイルス薬開始でほとんどが管理可能である。CMV PCR検出感度以上でVGCV開始し、PCR 100IU/ml未満で終了する。薬剤性の白血球減少には注意が必要である。...

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  • チームで行う腎移植レシピエントの周術期栄養管理

    吉田 朋子, 石井 大輔, 阿部 哲也, 野口 文乃, 森岡 優子, 北島 和樹, 竹内 康雄, 比企 直樹, 吉田 一成 移植 58 (Supplement), s131_2-s131_2, 2023

    ...<p>腎移植の適応疾患はCKD G5であるため,術前はCKD保存期・透析期の病態に合わせた栄養管理,術後は移植腎機能が良好であれば尿として水分や窒素代謝物が排泄され透析から離脱または回避できるが,移植腎機能や免疫抑制薬,感染症,拒絶反応など腎移植特有の病態や治療を考慮した栄養管理を行う必要がある.しかし,腎移植後の定型化された栄養管理はない....

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  • 当院における小児肝移植の長期成績の課題

    佐々木 健吾, 戸子台 和哲, 藤尾 淳, 宮澤 恒持, 松村 宗幸, 三頭 啓明, 齊藤 竜介, 亀井 尚, 海野 倫明 移植 58 (Supplement), s173_1-s173_1, 2023

    ...<p>【背景】臓器移植後は、免疫抑制剤による治療の継続が必要であるが、長期経過症例では、患者側、医療者側の様々な要因により、治療・管理が不十分となり、拒絶反応などの有害事象につながることがある。特に小児期の移植後では、思春期・青年期におけるアドヒアランスの低下が要因として存在する。...

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  • 増加する外来フォロー腎レシピエントに対する取り組み 九州大学での現状と展望

    岡部 安博, 久保 進祐, 佐藤 優, 野口 浩司, 加来 啓三, 小川 智子, 津々浦 康, 宮本 京子, 中村 雅史 移植 58 (Supplement), s181_1-s181_1, 2023

    ...一方で、維持患者は内科的管理がメインであることから、1年以上経過して腎生検にて拒絶反応のないことを確認した腎移植患者は腎臓内科に転科しフォローしている。 【2】関連病院での移植外来の設立:大学での外来日が週2日に限定されているために近郊の関連施設に移植外来を開設して頂いた。そこでは週5日の移植外来を設けており、大学の移植外科医を派遣している。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植患者の移植後CVD管理 -薬物治療-

    谷澤 雅彦 移植 58 (Supplement), s184_2-s184_2, 2023

    ...移植後のCVDは移植患者だけに関わらない古典的リスクである高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、肥満等、慢性腎臓病特有リスクである透析歴、CKD-MBD管理、貧血等、移植特有リスクの免疫抑制薬、急性拒絶反応等が関わる。...

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  • 腎移植におけるリキッドバイオプシーの可能性

    岩本 整, 今野 理, 沖原 正章, 赤司 勲, 木原 優, 杉本 昌弘 移植 58 (Supplement), s187_1-s187_1, 2023

    ...われわれはコントロール群を腎移植ドナー、移植腎機能安定群とし、対象群を移植腎機能障害群とした、血液、尿、唾液を用いたメタボローム解析よる研究で3-indoxyl sulfateなどが急性拒絶反応のポテンシャルbiomarkerとなる可能性を報告した。...

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  • ABO適合腎移植における低用量リツキシマブ投与症例の検討

    福田 ミルザト, 石井 保夫, 横山 卓剛, 三木 克幸, 神家満 学, 田中 希穂, 中村 有紀 移植 58 (Supplement), s240_1-s240_1, 2023

    ...ABOcの成績は良好であるが、しばしば急性拒絶反応を起こす症例を認める。当科では2015年以降に一部のABOc症例に対して低用量のリツキシマブ(100mg×1)を投与した。今回、ABOcでのリツキシマブ非投与例との成績を比較検討した。...

    DOI 医中誌

  • エベロリムスを付加した腎移植後免疫抑制療法の短期成績

    藤原 拓造, 徳永 素, 窪田 理沙, 太田 康介, 高橋 雄介 移植 58 (Supplement), s241_2-s241_2, 2023

    ...【結果】移植後1年以内の急性拒絶反応(EVR 12.0% vs 対照群 20.0%, p = 0.377)、サイトメガロウイルス感染の発症率(EVR 4.0% vs 対照群6.7%, p = 0.766)に差はなかったが、移植後1年目の腎機能はEVR群が良好な傾向であった(eGFR (ml/min/1.73 m<sub>2</sub>):EVL 50.3 ± 11.5 vs 対照群44.1 ± 13.1...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植レシピエントにおけるドナー由来セルフリーDNAの抗体関連型拒絶に対する診断精度の検討

    阪野 太郎, 平井 敏仁, 大木 里花子, 齋藤 彩香, 海上 耕平, 吉田 一彦, 飯塚 淳平, 清水 朋一, 石田 英樹, 高木 敏男 移植 58 (Supplement), s242_2-s242_2, 2023

    ...<p>【目的】ドナー由来のセルフリーDNA(dd-cfDNA)量は移植片が障害を受けるとレシピエントの血中で上昇し、拒絶反応のバイオマーカーとして欧米諸国で報告されている。一方でアジア人および生体ドナー対象のコホート研究は限定的である。今回、生体腎移植レシピエントを対象としてdd-cfDNAの抗体関連型拒絶(ABMR)に対する診断能を検証することを目的とした。...

    DOI 医中誌

  • Slow/Delayed Graft Functionであった生体腎移植症例の要因と予後の解析

    古屋 欽司, 高橋 一広, 宮崎 貴寛, 橋本 真治, 臼井 丈一, 木村 友和, 星 昭夫, 西山 博之, 山縣 邦弘, 小田 竜也 移植 58 (Supplement), s247_1-s247_1, 2023

    ...3例で開放腎生検を行い、1例はT細胞性拒絶反応であった。血管吻合時の温阻血時間が60分を超える症例が4例見られ、その中の3例は2本の腎動脈を1本に形成した症例であった。術後の血栓症、後出血を生じた症例が2例、周術期の高血圧もしくは低血圧に起因すると考えられる症例も2例認めた。腎機能は、概ね1-2か月で安定し、その後に悪化が進む症例は見られなかったが、一部の症例は、eGFR が低い値を推移した。...

    DOI 医中誌

  • 高齢者腎移植の中長期成績

    澁谷 祐一, 堀見 孔星, 佐藤 琢爾, 大石 一行, 小野 憲昭, 堀見 忠司 移植 58 (Supplement), s261_3-s261_3, 2023

    ...入院を要する合併症は5例に14回発生し、感染症(ノロウイルス性胃腸炎、下腿蜂巣炎)2回、悪性腫瘍手術(胆管癌)1回、その他(白内障手術、急性拒絶反応、卵巣良性腫瘍、前立腺手術、脱水症)11回であった。サイトメガロウイルス血症を2例に認めた。BKウイルス腎症は認めなかった。内科的合併症として高血圧は7例、高脂血症は7例、高尿酸血症を5例に認めた。...

    DOI 医中誌

  • 4剤維持併用免疫抑制療法下に生じた腎移植後アデノウイルス膀胱炎の1例

    前鼻 健志, 田中 俊明, 中山 奨, 小笠原 卓音, 太刀川 公人, 橋本 浩平, 小林 皇, 舛森 直哉 移植 58 (Supplement), s274_1-s274_1, 2023

    ...</p><p>腎移植後アデノウイルス感染症では免疫抑制剤の減量を要するが、結果として約40%に拒絶反応が合併する。本症例ではEVR併用により安全にMMFの休薬が可能であり、拒絶反応を発症することなくアデノウイルス感染症の治療が可能であった。</p>...

    DOI 医中誌

  • 肝移植後外科的合併症を有するレシピエントに対する再肝移植の経験

    眞田 幸弘, 佐久間 康成, 大西 康晴, 脇屋 太一, 岡田 憲樹, 平田 雄大, 堀内 俊男, 大豆生田 尚彦, 高寺 樹一朗, 笠原 群生, 佐田 尚宏 移植 58 (Supplement), s279_2-s279_2, 2023

    ...慢性拒絶反応を合併し、グラフト不全となり、移植後1年7カ月時、妹をドナーとする血液型不適合生体再肝移植を行う方針となった。移植時、腹腔内の高度癒着と側副血行路の発達を認め、右結腸静脈に脱血カニューレを挿入し、門脈体循環シャントを造設。肝門部は高度癒着を認め、剥離困難であり、門脈と動脈は一括にテーピングし、グラフト側で切離してグラフトを摘出。門脈は薄く、剥離困難であり、吻合口のみを確保して再建。...

    DOI 医中誌

  • 心臓移植患者への看護支援の効果指標に関する検討

    千葉 由美, 豊田 吉哉, 佐々木 康之輔, 小野 稔 移植 58 (Supplement), s288_3-s288_3, 2023

    ...患者の効果指標は、術後合併症の発生頻度(冠動脈疾患、腎不全、がん、出血、感染、拒絶反応など)、転帰(入院中・退院後死亡率、在院日数、予定外再入院の人数や入院までの日数)、セルフケア能力、セルフエスティーム、健康促進ライフスタイル、アドヒアランス・コンプライアンス(免疫抑制剤等の医療レジメンの不遵守)、満足度、QOLとなっていた。...

    DOI 医中誌

  • ヒト凍結同種静脈グラフト移植における病理・免疫組織化学的検討

    関 裕介, 市田 晃彦, 田村 純人, 田中 麻理子, 西岡 裕次郎, 宮田 明典, 河口 義邦, 金子 順一, 赤松 延久, 小前 兵衛, 小野 稔, 牛久 哲男, 長谷川 潔 移植 58 (Supplement), s293_3-s293_3, 2023

    ...【結論】今回の組織学的検討によりホモグラフトは移植後も壁構築が保たれ拒絶反応が起きにくいことが確認された。前述のホモグラフトの利点を裏付ける所見と考えている。</p>...

    DOI 医中誌

  • 分類不能型混合性結合組織病(UCTD)既往の重症心不全患者に心臓移植後膠原病関連心内膜炎を発症した1例

    羽田 佑, 西川 哲生, 米山 将太郎, 望月 宏樹, 渡邊 琢也, 甲斐沼 尚, 大郷 恵子, 池田 善彦, 畠山 金太, 福嶌 五月, 塚本 泰正 移植 58 (Supplement), s303_1-s303_1, 2023

    ...5か月後の心筋生検で拒絶反応の再発はないが、心内膜および心内膜直下の血栓を伴う炎症細胞浸潤が残存し、RNP抗体持続陽性と併せて膠原病関連心内膜炎と診断した。ステロイドとMMFの再度増量に加え、免疫グロブリン静注療法(IVIg)を行ったところ、LVEF 74%、心筋生検にて心内膜炎の所見は消失した。その後心不全再発なく、経過は良好。...

    DOI 医中誌

  • HLA classIb によるブタ細胞に対するヒト好中球の免疫応答の制御

    高瀬 洪生, 前田 晃, 松村 聡一, 山中 和明, 角田 洋一, ガドムスカ カタルジーナ, 谷 牧子, 正畠 和典, 神山 雅史, 江口 寛, 上野 豪久, 奥山 宏臣, 宮川 周士 移植 58 (Supplement), s310_1-s310_1, 2023

    ...今回、HLA-EとHLA-G1のヒト好中球に対する拒絶反応をin vitroの実験系にて検討した。方法ヒト好中球を採取し、未刺激時およびPMA刺激後のNKG2A、ILT-2、ILT-4発現をFACSにて検討した。HLA-E及びHLA-G1を発現Vector (pCAGGS) に組み込みSECにtransfectしSEC/HLA-E、SEC/HLA-G1を作出した。...

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  • 生体肝移植後、特異的な合併症にて救命できなかった症例

    加藤 孝章, 小寺 由人, 平田 義弘, 有泉 俊一, 本田 五郎, 江川 裕人, 小木曽 智美, 谷合 麻紀子, 徳重 克年 移植 58 (Supplement), s326_1-s326_1, 2023

    ...<p>(はじめに) 肝移植は感染症、拒絶反応、血管合併症など様々な合併症が複合的に起こり、治療に難渋することがある。今回、生体肝移植後、特異的な合併症にて救命できなかった症例を経験したので報告する。(症例1)60歳台、男性。B型肝硬変、肝細胞癌、慢性腎不全に対して右葉グラフトを用いて生体肝移植術を施行。...

    DOI 医中誌

  • 慢性活動性T細胞性拒絶反応(CA-TCMR)への治療が移植腎予後へ与える影響

    野口 浩司, 松隈 祐太, 植木 研次, 土本 晃裕, 加来 啓三, 岡部 安博, 中村 雅史 移植 58 (Supplement), s331_1-s331_1, 2023

    ...<p>【背景】腎移植後の慢性活動性T細胞性拒絶反応(CA-TCMR)は腎予後が不良だと考えられている。一方で治療によりその病理所見が改善する可能性についてはすでに報告した。しかし、病理所見の改善が腎予後の改善につながるかは不明であった。【対象・方法】2018年から2022年2月までに生検でCA-TCMRと診断され、治療後確認生検をおこなった32例を検討した。...

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  • 当院における腎移植後5年の移植腎生検病理組織の検討

    坂巻 裕介, 香野 日高, 橋口 明典, 環 聡, 桝田 司, 高橋 遼平, 萩生田 純, 徳山 博文, 中川 健 移植 58 (Supplement), s336_1-s336_1, 2023

    ...3か月生検では拒絶8名(抗体関連型2名、T細胞性拒絶反応6名)、ボーダーライン(BL: 境界型病変)は8名、ポリオーマ腎症(PVN)1名、1年生検では拒絶7名(抗体関連型4名、T細胞性拒絶反応3名)、BLは5名であった。THPを伴う尿細管障害像を認め、局所的な尿路系の障害と考えられる症例も散見された。...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植患者における新型コロナウイルス感染の現状と治療

    清水 誠一, 阪本 靖介, 山田 全毅, 福田 晃也, 内田 孟, 栁 佑典, 小峰 竜二, 中尾 俊雅, 児玉 匡, 上遠野 雅美, 中里 弥生, 庄司 健介, 船木 孝則, 大宜見 力, 笠原 群生 Organ Biology 30 (2), 105-111, 2023

    ...を認めステロイドパルス療法を行った.肝移植後にCOVID-19に罹患した小児肝移植患者において,免疫抑制剤を適切に調整することによりCOVID-19の重症化は認めなかったが,免疫抑制剤調整にて拒絶反応を誘発させないように十分注意する必要がある....

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  • 生理学的薬物動態モデルを活用したタクロリムスの薬物動態予測

    糸原 光太郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S39-3-, 2023

    ...<p>タクロリムスは臓器移植後の拒絶反応抑制のキードラッグである。タクロリムスの治療域は狭く、タクロリムス薬物動態の個体間・個体内変動は大きいことから、薬物血中濃度モニタリング(TDM) に基づく投与量調節が必須となる。さらに、タクロリムスの精密な投与設計と最適治療につなげるためには、ファーマコメトリクスを用いた薬物動態把握と予測が重要となる。...

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  • 臓器移植における抗体関連性拒絶の制御を目指した取り組み

    大平 真裕, 井手 健太郎, 小野 紘輔, 中野 亮介, 坂井 寛, 黒田 慎太郎, 田原 裕之, 小林 剛, 田中 友加, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s119_1-s119_1, 2023

    ...<p>"臓器移植におけるドナー特異的抗体(DSA)による抗体関連性拒絶反応(AMR)は予後に影響を与えるが、確立された治療法は無いためAMRの制御は喫緊の課題である。</p><p>血液型不適合移植の減感作療法は、リツキサン投与によるB細胞除去でその成績は格段に向上した。しかし、DSAによるクロスマッチ陽性症例は成績が悪く、術前の減感作療法が模索されている。...

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  • 小腸移植周術期の栄養管理

    松浦 俊治, 内田 康幸, 前田 翔平, 河野 雄紀, 梶原 啓資, 鳥井ケ原 幸博, 川久保 尚徳, 永田 公二, 田尻 達郎 移植 58 (Supplement), s131_1-s131_1, 2023

    ...しかし、うち2例では制御困難な拒絶反応からPN管理を再導入し、最終的にはグラフト摘出に至った。残りの3例は、PN不要な状態が維持されており、大幅な栄養状態の改善からQOL向上が得られている。...

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  • 心臓移植後10年目の心臓再手術によるmiracle recovery

    牛島 智基, 園田 拓道, 藤野 剛雄, 橋本 亨, 塩瀬 明 移植 58 (Supplement), s136_1-s136_1, 2023

    ...また、心筋生検や拒絶反応などの移植心特有の事情を考慮しての手術戦略をもつことが心臓移植の長期成績の向上に寄与すると考える。</p>...

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  • 膵臓移植後長期管理での合併症について

    岡部 安博, 久保 進祐, 佐藤 優, 野口 浩司, 加来 啓三, 小川 智子, 津々浦 康, 宮本 京子, 中村 雅史 移植 58 (Supplement), s158_2-s158_2, 2023

    ...膵グラフト拒絶反応:膵移植では膵生検が容易ではなく、また出血のリスクがあり、病理所見を判断できる移植医も少ないために本邦では確立していない。拒絶反応についてはP-amy,Lipase, 血糖,HbA1c,CPRなどによって判断する必要がある。膵酵素上昇や耐糖能異常が一定期間持続すれば拒絶反応と判断し、積極的にステロイドパルス療法やATGを使用している。 ...

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  • 小児肝移植術後10年以上経過症例の検討

    内田 孟, 中尾 俊雅, 兒玉 匡, 小峰 竜二, 柳 佑典, 清水 誠一, 福田 晃也, 阪本 靖介, 笠原 群生 移植 58 (Supplement), s174_2-s174_2, 2023

    ...しかし、潜在的に拒絶反応や線維化を認める症例が存在するため、移植後長期経過症例におけるプロトコール肝生検の必要性が示唆された。</p>...

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  • 新型コロナウイルス感染症に対する腎移植後管理について

    海上 耕平 移植 58 (Supplement), s191_1-s191_1, 2023

    ...移植後感染者においては重症化が懸念されるため、代謝拮抗薬など免疫抑制薬の減弱あるいは中止や抗ウイルス薬投与などが行われるが、前者において拒絶反応惹起も懸念されるため、十分な中止が必要とされ、後者は流行の経過に従って治療戦略の変化を認めている。今回、SARS-CoV-2に対する腎移植後管理について述べる。</p>...

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  • 異時性肝小腸移植の経験から考える肝小腸同時移植の必要性

    梶原 啓資, 松浦 俊治, 前田 翔平, 内田 康幸, 河野 雄紀, 鳥井ケ原 幸博, 近藤 琢也, 永田 公二, 田尻 達郎 移植 58 (Supplement), s205_2-s205_2, 2023

    ...現在小腸移植後10ヶ月で肝機能増悪や拒絶反応はない。【考察】本症例の肝不全進行が原疾患によるものか、TPNに伴う肝障害かは不明だが、肝移植単独での長期生存は困難であり、小腸移植までの間隔に課題が残る。MVIDのように肝・小腸共に病変を呈する疾患では同時移植や多臓器移植の必要性が高い。また、腸管不全関連肝不全は急速に増悪することが多く、より移植実現性の高いシステム構築が求められる。</p>...

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  • 慢性拒絶により移植片に誘導される老化細胞の移植片生存への影響とSenolyticsの可能性

    松永 知久, 中森 啓太, 前之園 良一, 上原 博史, 平野 一, 能見 勇人, 小山 耕平, Tullius Stefan, 東 治人 移植 58 (Supplement), s234_2-s234_2, 2023

    ...また、組織学的分析、フローサイトメトリーを用いて拒絶反応を評価した。結果:Allogeneicな移植片はSyngeneicな移植片と比較し老化細胞マーカーの増加を認めた(p<0.05)。Senolyticsで治療した群は老化細胞マーカーの減少を認め、組織学的分析でも拒絶反応、線維化の低下を認めた。...

    DOI 医中誌

  • Fc改変抗CD154抗体によるカニクイザルのアロ腎移植モデルにおける長期生着

    広瀬 貴行, グレース ラシター, 大塚 亮, アシュリー ディアティリオ, アマッド カラダギ, 友杉 俊英, 河合 達郎 移植 58 (Supplement), s234_3-s234_3, 2023

    ...【結果】A群では4週目にT細胞関連型拒絶反応(TCMR)を発症した1例を除いて6ヶ月時点での腎生検では拒絶反応を認めず、6ヶ月生着率は83%であった。B群では2匹がTCMRを発症し、もう1例は腸閉塞により死亡した。他3例は拒絶なく、6ヶ月目まで生存した。C群は4ヶ月時点での生着率が52%、D群は全例拒絶を起こし死亡した。血栓形成による塞栓症はA、B両群とも認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 免疫多重染色データ機械学習の腎拒絶反応診断における有用性

    平井 敏仁, Kondo Ayano, 清水 朋一, 堀田 茂, 時田 大輔, 高木 敏男, Mayer Aaron, 石田 英樹 移植 58 (Supplement), s237_2-s237_2, 2023

    ...本研究ではCODEX解析により、抗体関連型拒絶反応(ABMR)に関連する空間インデックスを同定する。【方法】当科で2013年から2016年に実施した腎移植のうち、移植後1年以内にエピソード腎生検にて急性腎拒絶と診断された標本23検体を解析した。...

    DOI 医中誌

  • 膵島細胞移植に適した制御性T細胞治療の検討

    原田 昌樹, 余郷 享子, 森本 弘大, 前原 由依, 広田 沙織, 奥村 康, 竹田 和由, 内田 浩一郎 移植 58 (Supplement), s238_2-s238_2, 2023

    ...【結語】dsTregの拒絶反応の長期制御とグラフトや所属リンパ節の局所的免疫制御機構を今後探索する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後プロトコール/エピソード生検における抗体関連型拒絶反応の比較検討

    村松 真樹, 小口 英世, 板橋 淑裕, 祖父江 晃基, 高上 紀之, 西川 健太, 櫻林 啓, 前田 真保, 米倉 尚志, 橋本 淳也, 青木 裕次郎, 宍戸 清一郎, 濱崎 祐子, 河村 毅, 酒井 謙 移植 58 (Supplement), s242_1-s242_1, 2023

    ...<p>目的)抗体関連型拒絶反応(ABMR)は移植腎予後に影響し、早期の診断と治療介入が求められる。今回、プロトコール/エピソード生検のABMRを比較検討した。方法)1996年~2021年に施行した腎移植299例に対する、398件の腎生検および抗HLA抗体検査を対象とした。...

    DOI 医中誌

  • 当院における先行的腎移植について

    徳本 直彦, 瀬戸口 誠, 井上 泰之, 大坂 晃由, 井上 稔, 辻岡 博貴, 池添 慧梨香, 韮塚 あす実, 泉 敬太, 中山 哲成, 齋藤 一隆 移植 58 (Supplement), s248_2-s248_2, 2023

    ...移植後合併症は2例(3.6%)にAR(急性拒絶反応)、3例(5.5%)に術後帯状疱疹、1例(1.8%)に術後出血を認めた。現在まで54例(98.2%)生存・53例(96.4%)生着中である。以上の結果を文献的考察を加え報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植前後のMedication Regimen Complexity Indexの検討

    小笠原 卓音, 田中 俊明, 中山 奨, 太刀川 公人, 前鼻 健志, 橋本 浩平, 小林 皇, 舛森 直哉 移植 58 (Supplement), s255_1-s255_1, 2023

    ...<p>【目的】臓器移植後患者において、服薬アドヒアランス不良は拒絶反応の要因となり得る。処方の複雑さを定量化したMedication Regimen Complexity Index(MRCI)とアドヒアランス不良の関連性が報告されている。当科における腎移植前後での処方の複雑性をMRCIを用いて評価した。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後の外来・入院フォローアップ体制の構築-腎移植通算101例を達成して

    杉谷 篤 移植 58 (Supplement), s256_1-s256_1, 2023

    ...入院患者は、腎生検3例、FSGS再発1例、急性拒絶反応3例、COVID-19感染23例、腎盂腎炎5例、下腿蜂窩織炎2例、腹膜透析後の急性虫垂炎1例、透析再導入1例であった。移植医療は手術して終了ではない。地域で暮らす移植患者を対象に、移植専門医とかかりつけ医を兼備して、移植後も生涯にわたり良好な結果を示すことで、地方での移植医療の進展に貢献したい。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後の蛋白摂取量が腎移植1年後のeGFRに与える影響

    阿部 哲也, 青山 東五, 森岡 優子, 吉田 朋子, 井村 夕姫, 野口 文乃, 北島 和樹, 石井 大輔, 吉田 一成, 竹内 康雄 移植 58 (Supplement), s257_1-s257_1, 2023

    ...ΔeGFRが負になるリスク因子(年齢、血圧、1年以内の拒絶反応、1年以内に入院を要する感染症)に関する多変量解析では非標準蛋白摂取はリスク因子であった(Odds Ratio(OR)=2.25,95% confidence interval(CI):1.02-4.93;p=0.04)。【結語】腎移植後の蛋白摂取量が、移植1年後の腎機能に影響を与えることを明らかにした。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植患者に対するエバシェルド(チキサゲビマブ/シルガビマブ)の使用経験

    岩井 友明, 前田 景子, 松井 七海, 壁井 和也, 町田 裕一, 長沼 俊秀, 熊田 憲彦, 武本 佳昭, 内田 潤次 移植 58 (Supplement), s262_1-s262_1, 2023

    ...なお、全例生存、生着しており、急性拒絶反応は認めなかった。【考察】エバシェルドは副作用も少なく安全に投与できた。また、少ない症例数で観察期間も短いものの、1例のみの発症で症状も軽症であった。今後も投与を継続してデータを蓄積していきたい。</p>...

    DOI 医中誌

  • 生体小腸移植後8年で慢性拒絶反応のためにグラフト摘出となった一例

    伊藤 よう子, 山田 洋平, 城崎 浩司, 工藤 裕実, 加藤 源俊, 長谷川 康, 松原 健太郎, 岡林 剛史, 尾原 秀明, 藤野 明浩 移植 58 (Supplement), s265_2-s265_2, 2023

    ...インフリキシマブの投与を2回行ったが、内視鏡所見上明らかな改善を認めず、腹痛の増強と発熱を認め、コントロール困難な慢性拒絶反応と診断しグラフト腸管を摘出した。病理では漿膜層まで及ぶ炎症所見であった。残存自己腸管はTreitz靭帯から20cmとなり、短腸症に対しGLP-2製剤投与と在宅静脈栄養を含めた腸管リハビリテーションを実施している。...

    DOI 医中誌

  • 高齢レシピエントに対する肝移植の成績

    金子 順一, 佐々木 脩, 西岡 裕次郎, 宮田 明典, 市田 晃彦, 河口 義邦, はい 成寛, 赤松 延久, 長谷川 潔 移植 58 (Supplement), s280_1-s280_1, 2023

    ...術後1年以降は、肺炎(n=4、うち1例は認知症)、リンパ増殖性疾患(n=1)、心不全(n=1) 、遅発性急性拒絶反応(n=1)であった。若年群の5年生存率は86.3%に対し、高齢群は80.1%で、高齢群の生存率が有意差をもって低下していた (p=0.02)。【結論】高齢レシピエントは、移植後1年超えても引き続き注意深い経過観察が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後透析再導入時の腎代替療法選択について

    福本 麻衣子, 小松 夏実, 山崎 奈美恵, 若林 マリア, 三浦 正義 移植 58 (Supplement), s287_2-s287_2, 2023

    ...移植腎廃絶理由は、拒絶反応が11例、その他8例だった。再療法選択の結果は腎移植3例、透析が16例でその内の9例は移植の希望があり、3例がブリッジの透析で6例が献腎登録を行った。血液透析(HD)は7例、腹膜透析(PD)は9例だった。PDを選んだ理由は、2例が医学的理由でHDは困難、7例はHDより生活の質を保つことができることであった。...

    DOI 医中誌

  • 腹部異所性心移植を用いたウサギからラットへの異種移植における免疫応答

    辻 重人, 嶋田 正吾, 小野 稔 移植 58 (Supplement), s309_3-s309_3, 2023

    ...摘出したドナー心のHE染色では、心筋への炎症細胞浸潤と冠動脈血栓閉塞を認め、急性拒絶反応が疑われた。B群でも術直後はグラフトの拍動は良好であったが、術後7日目までに全例で拍動は消失し、組織学的にはA群同様、心筋への炎症細胞浸潤と冠動脈血栓閉塞を認めた。【考察】ウサギ-ラット間での心臓異種移植は、超急性拒絶反応は認めなかったが術後3日目までに急性拒絶反応を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 多発肝細胞腺腫対して生体肝移植を施行した糖原病Ia型の1例

    内田 康幸, 梶原 啓資, 河野 雄紀, 前田 翔平, 鳥井ヶ原 幸博, 松浦 俊治, 田尻 達郎 移植 58 (Supplement), s321_3-s321_3, 2023

    ...現在移植後3か月経過し拒絶反応を認めず、現在外来にて管理継続中である。</p><p>【まとめ】肝移植後の経過は良好であり、内科的コントロールが不良な症例や多発増大傾向のある肝細胞腺腫を認める症例には肝移植を検討すべきである。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後、新規発生抗ドナー特異抗体の発生率の検討

    松下 純, 古澤 美由紀, 海上 耕平, 木島 佑, 齋藤 彩香, 大木 里花子, 阪野 太郎, 平井 敏仁, 清水 朋一, 尾本 和也, 高木 敏男, 石田 英樹 移植 58 (Supplement), s332_1-s332_1, 2023

    ...dnDSA発生群において拒絶反応を7名(抗体関連拒絶反応4名、ボーダーライン拒絶3名)に認め、うち2名が移植腎廃絶に至っている。【結論】抗HLA抗体検査を行うことによりdnDSA検出を早期に行うことができた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植レシピエントにおけるIgG値の臨床的意義に関する検討

    望月 保志, 倉田 博基, 原田 淳樹, 荒木 杏平, 中村 裕一郎, 安田 拓司, 中西 裕美, 光成 健輔, 松尾 朋博, 大庭 康司郎, 西野 友哉, 今村 亮一 移植 58 (Supplement), s338_3-s338_3, 2023

    ...<p>【目的】腎移植後は拒絶反応あるいは感染症の発症を回避するための至適免疫抑制療法の調整が重要である。現状では、指摘免疫抑制療法を決定する簡便で臨床応用可能な指標は皆無である。IgG値は簡便に測定でき、臨床的な免疫抑制状態の指標となりうる。そこで、当院腎移植レシピエントにおけるIgGの臨床的意義について検討を行った。...

    DOI 医中誌

  • 移植腎廃絶後の脳死下膵腎同時移植の1例

    坂田 純, 小林 隆, 三浦 宏平, 石川 博補, 廣瀬 雄己, 安部 舜, 河内 裕介, 田島 陽介, 市川 寛, 島田 能史, 若井 俊文, 池田 正博, 田崎 正行, 齋藤 秀和 移植 58 (Supplement), s341_2-s341_2, 2023

    ...【症例】55歳,女性.13年11か月前に生体腎移植を実施したが,慢性拒絶反応により1年8か月前に血液透析再導入となった.今回,1型糖尿病,慢性腎不全に対して脳死下SPKを実施した.中下腹部正中切開で開腹し,右後腹膜腔の前回の移植腎グラフトを確認した上,右総腸骨動静脈を各々確保した.大動脈/下大静脈~左右総腸骨動静脈分岐部~右内外腸骨動静脈分岐部にかけてを,広範囲に剥離・露出した.前回の移植腎グラフト...

    DOI 医中誌

  • 薬物相互作用の有害性と有益性:肝移植後タクロリムスを投与している2症例の対比

    大柿 景子, 今井 靖, 大友 慎也, 荒川 昌史, 大塚 由紀子, 稲見 薫, 中澤 寛仁, 釜井 聡子, 片野 昌宏, 吉岡 崇幸 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-WS1-1-, 2023

    ...<p>肝移植後の患者においては拒絶反応を抑制するためにタクロリムス(Tac)またはシクロスポリンといったカルシニューリン阻害薬(CNI)にステロイドや代謝拮抗薬などの免疫抑制薬を組み合わせて管理するが、CNIは薬物相互作用が多く認められる点で、担当医・担当薬剤師は細心の注意を払い、用量調整や併用薬の取捨選択を行っている。...

    DOI

  • i-con・ICT・BIM/CIM・遠隔臨場・DX「新時代を日常に」工事現場の生産性向上

    星野 正人 i-Constructionの推進に関するシンポジウム講演概要集 2023 (0), 85-88, 2023

    ...これからは建設現場に必要な技術であるが、アルファベットの組合せや横文字ばかりで聞いただけで脳が拒絶反応を起こしている技術者がいかに多いことを知っている。そんな技術者や、企業のトップの方にそんなことはない、建設DXを使用することは便利で生産性向上と利益をもたらしてくれる。現在使用しているデジタル技術を紹介する。...

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  • DQ-DSA陽性生体肺移植レシピエントに対する両側脳死再肺移植

    三好 健太郎, 調枝 治樹, 富岡 泰章, 石原 恵, 田中 真, 杉本 誠一郎, 山根 正修, 久保 友次郎, 川名 伸一, 清水 大, 松原 慧, 橋本 好平, 岡崎 幹生, 豊岡 伸一 移植 58 (Supplement), s148_1-s148_1, 2023

    ....いっぽう複数の重大なリスク因子が同時に存在する場合には実施に慎重にならざるをえない.本セッションにあたり我々は,15歳男性,一側生体肺葉移植3年後にBOSによる重度2型呼吸不全を発症し、移植待機施設における長期人工呼吸管理後、DQ-DSA陽性脳死両肺移植を行った症例の治療経験を紹介する.周術期に血漿交換療法,IVIG,抗胸腺グロブリンを用いた脱感作療法を併施した.移植後1年現在において抗体関連型拒絶反応...

    DOI

  • 腎移植患者の移植後CVD管理 ~検査体制~

    豊田 麻理子, 川端 知晶, 山永 成美 移植 58 (Supplement), s184_1-s184_1, 2023

    ...まず、重要なのは予防としてのリスク因子の管理であり、腎移植レシピエントにおいては、一般的なリスク因子(高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病、喫煙)のほか、移植特有のリスク因子(ステロイドやカルシニューリン阻害薬などの免疫抑制剤や拒絶反応)を考慮する必要がある。定期受診の際には、多職種での評価、介入が行えるようなシステムづくりが必要だ。...

    DOI

  • 臨床データから腎移植生着率を予測する

    木下 善隆, 久米 春喜, 岩見 大基 移植 58 (Supplement), s186_2-s186_2, 2023

    ...腎移植後の移植腎機能・腎生着率は、手術の成否(外科的側面)はもちろんのこと、レシピエントおよびドナーの背景、免疫学的因子(拒絶反応・感染症・悪性腫瘍など)、非免疫学的因子(薬物毒性・原疾患再発・尿路合併症など)によって複合的に影響を受ける。...

    DOI

  • 抗HLA抗体陽性患者に対する心臓移植周術期脱感作療法の経験

    藤野 剛雄, 山元 昇栄, 橋本 亨, 篠原 啓介, 松島 将士, 松永 章吾, 牛島 智基, 園田 拓道, 金萬 仁志, 豊沢 真代, 塩瀬 明, 絹川 真太郎 移植 58 (Supplement), s197_1-s197_1, 2023

    ...移植後の経過として、1例で急性期にgrade 1R/2の細胞性拒絶反応を認めたが、抗体関連拒絶反応を発症した症例はなく、心機能低下を来した症例もなかった。</p><p>当院でのhigh PRA症例に対する周術期脱感作療法は安全に施行でき、術後に問題となる拒絶反応も見られなかった。注意して長期経過を観察する必要がある。...

    DOI

  • CFSE-MLRにより明らかになった肺移植後早期のアロ免疫応答活性

    田中 里奈, 谷峰 直樹, 田中 友加, 高橋 守, 西川 滋人, 豊 洋次郎, 大角 明宏, 濱路 政嗣, 中島 大輔, 大段 秀樹, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s237_3-s237_3, 2023

    ...CD8 SI>2となったのは両肺移植の3例で、いずれも、術後6日目、14日目、17日目に臨床的な急性拒絶反応を発症しステロイドパルスを要した。ステロイドパルス開始後にCFSE-MLRを行った1例を除き、2例で画像上拒絶の陰影が優位にみられる側のドナーに対してのCD8 SIがより高値であった。他の4症例では術後に臨床的な拒絶反応を認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 長崎大学における腎移植後急性抗体関連型拒絶反応に対する治療内容および治療成績

    倉田 博基, 原田 淳樹, 荒木 杏平, 中村 裕一郎, 中西 裕美, 光成 健輔, 松尾 朋博, 坂本 良輔, 牟田 久美子, 大庭 康司郎, 望月 保志, 西野 友哉, 今村 亮一 移植 58 (Supplement), s243_1-s243_1, 2023

    ...経過中2例に慢性活動性抗体関連型拒絶反応を認め、現在厳重経過観察中である。【結語】AAMRの発症に際して、早期の病理診断および治療介入により、短期成績は良好であると言える。当院での経験を踏まえて、AAMRの治療方法および臨床成績に関して文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植術における腎移植用断熱ゲルバッグ「オーガンポケット」の初期使用経験

    町田 裕一, 壁井 和也, 松井 七海, 岩井 友明, 熊田 憲彦, 内田 潤次 移植 58 (Supplement), s246_2-s246_2, 2023

    ...<p>【目的】温阻血時間は拒絶反応や腎機能廃絶の危険因子の一つであるが、血管吻合の際、患者の体温や、室温、照明などが、腎グラフトの温度変化に影響を与える。腎移植用断熱ゲルバッグであるオーガンポケットを用いて生体腎移植術を施行した10症例について報告する。...

    DOI

  • 術中に起きた外腸骨動脈の動脈解離に対して人工血管置換を施行した生体腎移植の1例

    壁井 和也, 岩井 友明, 松井 七海, 松岡 悠大, 町田 裕一, 長沼 俊秀, 内田 潤次, 香束 昌宏, 熊田 憲彦 移植 58 (Supplement), s261_1-s261_1, 2023

    ...術後1ヶ月の移植腎生検では急性拒絶反応を疑う所見なく、術後3ヶ月時点での血清クレアチニン値は2.1mg/dLである。今回、我々は術中に起きた外腸骨動脈の動脈解離に対して人工血管置換を施行した生体腎移植の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • マウス肺移植における標準化CLADモデルの探求

    山田 義人, 峯浦 一貴, 郷田 康文, 横山 雄平, 田中 里奈, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s295_2-s295_2, 2023

    ...M+isでは強い拒絶反応と壊死によりCLAD病理像を評価することができなかったのに対し、M+ISではBOS及びRASタイプが重なるCLAD像が示された。【まとめ】メジャーミスマッチ間肺移植を用いたプロトコールは、どの施設でもCLAD病理が確認できた。CLADは免疫的侵襲度と外的環境のバランスにより発現するため、クリーンルームなどの施設環境によっては免疫抑制剤の調整が必要であった。</p>...

    DOI 医中誌

  • 心臓移植後の心機能低下に対して、β遮断薬が有効であった一例

    瀬口 理, 米山 将太郎, 望月 宏樹, 渡邉 琢也, 田所 直樹, 甲斐沼 尚, 福嶌 五月, 塚本 泰正 移植 58 (Supplement), s302_2-s302_2, 2023

    ...さらに移植8年目の定期検査にてEF 25%と低下し、右心カテーテル検査ではハンドグリップ負荷にて肺動脈楔入圧上昇(17 mmHgから33 mmHg)と心係数低下(3.26L/min/m<sup>2</sup>から2.64L/min/m<sup>2</sup>)を認めるも移植後冠動脈病変、拒絶反応は認めず、移植8年3か月目よりカルベジロール投与を開始した。...

    DOI 医中誌

  • ヒトCD31分子の異種細胞への導入はNK細胞誘導異種拒絶反応を抑制する

    古形 修平, 前田 晃, 羅 ペイ淇, 家光 恵心, 谷 牧子, Gadomska Katarzyna, 高瀬 洪生, 正畠 和典, 神山 雅史, 江口 寛, 田口 卓良, 河村 拓史, 奥山 宏臣, 宮川 周士 移植 58 (Supplement), s309_2-s309_2, 2023

    ...【結論】SECへ導入されたヒトCD31は、NK細胞による異種拒絶反応を有意に抑制した。今後、ヒトCD31によって入力される抑制シグナルの詳細を解析する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植後21年時にPTLDを合併した1例

    高寺 樹一朗, 眞田 幸弘, 大豆生田 尚彦, 堀内 俊男, 平田 雄大, 岡田 憲樹, 脇屋 太一, 大西 康晴, 佐久間 康成, 佐田 尚宏 移植 58 (Supplement), s322_2-s322_2, 2023

    ...術後急性拒絶反応に対してステロイドパルス療法を2回行ったが, その後は安定して経過し, Tac+MMFの2剤で管理していた. 移植後20年目の定期肝生検でinterface hepatitisと線維化(F2)を認めたため, everolimusを導入した. 移植後21年時, 左頸部腫瘤を自覚し, 緊急受診....

    DOI 医中誌

  • 当院にて2次腎移植を施行した46例の検討

    塩野 裕, 佐々木 元, 田邉 起, 百田 尚史, 原田 理予, 杉戸 悠紀, 佐藤 泰之, 三浪 圭太, 田中 博, 原田 浩 移植 58 (Supplement), s330_1-s330_1, 2023

    ...患者背景、移植腎生着、患者生存率、拒絶反応、2次移植後の感染症、悪性腫瘍を検討した。【結果】男性30例、女性16例、年齢中央値は45.6(15-69)歳、観察期間の中央値は134(3-278)カ月であった。1次移植腎の廃絶理由はCAN(chronic allograft nephropathy)18例、慢性拒絶反応9例、原病の再発4例、急性拒絶反応3例、CNI毒性3例、原因不明9例であった。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後Post-transplant lymphoproliferative disorders6例の検討

    吉武 理, 加藤 容二郎, 青木 武士 移植 58 (Supplement), s340_1-s340_1, 2023

    ...発症までに3例において拒絶反応を認めた。EBVは5例がD(+)/R(+)で1例がD(+)/R(-)であった。局在は脳3、胸膜を含む多発病変1、肺1、肝臓1と多彩であった。治療は全例で免疫抑制を弱め、脳の3例は手術とメソトレキセート、うち2例に放射線照射を加えた。他の症例では2例R-THP-COP、1例Pola-R-THP-CPの化学療法を行った。...

    DOI

  • 免疫グロブリンを用いた脱感作療法の成績

    角田 洋一, 松村 聡一, 深江 彰太, 田中 亮, 中澤 成晃, 山中 和明, 筒井 健司, 比嘉 洋子, 川村 正隆, 蔦原 宏一, 高尾 徹也, 野々村 祝夫 移植 58 (Supplement), s122_2-s122_2, 2023

    ...9例(40.9%)において移植腎生検で抗体関連型拒絶反応(以下AMR)と診断されたが、それらの症例における移植腎機能は良好であった。Death with functioning graftを1例のみ認めたが、その他の症例は全例生存・生着している。【結論】移植腎機能は安定しているものの、AMRの発生率は比較的高い結果となった。...

    DOI

  • 当科における小児肝移植例の長期治療成績とcarry-over期の諸問題

    梅村 謙太郎, 三田 篤義, 大野 康成, 増田 雄一, 吉澤 一貴, 窪田 晃治, 野竹 剛, 細田 清孝, 安川 紘矢, 蒲池 厚志, 後藤 貴宗, 富田 英紀, 山崎 史織, 清水 明, 副島 雄二 移植 58 (Supplement), s175_1-s175_1, 2023

    ...一方で服薬アドヒアランス低下がn=18に確認され, 遠隔期に拒絶反応を生じて死亡した例も認めた.身体的成長に関して, 移植時に成長障害を認めた例も多くが移植後に急速なcatch up growthを呈したが[身長Z-score:移植時(-2.26), 1年(-1.59), 5年(-0.90), 10年(-0.55),], 成人身長Z-scoreは-0.88と健常集団に及ばなかった....

    DOI

  • 肺移植患者におけるCOVID-19の発症抑制を目的とした中和抗体薬の投与

    川名 伸一, 杉本 誠一郎, 調枝 治樹, 田中 真, 石原 恵, 橋本 好平, 諏澤 憲, 枝園 和彦, 三好 健太郎, 山本 寛斉, 岡崎 幹生, 豊岡 伸一 移植 58 (Supplement), s193_1-s193_1, 2023

    ...【結果】T/Cを投与した36例全例で急性拒絶反応の発症や重篤な有害事象を認めなかった.投与前のワクチン接種回数は2回が4例(11%),3回以上が31例(86%),不明が1例で,COVID-19既感染が2例(6%)であった.投与後に抗体価を測定できた12例全例で抗体価が上昇していた.T/C投与後に経過を確認できた20例では観察期間中央値128日(IQR 58-154.25)でCOVID-19発症を2例...

    DOI

  • ドナー特異的抗HLA抗体の臨床的意義

    塚本 泰正, 渡邉 琢也, 岩永 光史, 米山 将太郎, 望月 宏樹, 甲斐沼 尚, 福嶌 五月 移植 58 (Supplement), s198_1-s198_1, 2023

    ...<p>ドナー特異的抗HLA抗体(DSA)は抗体関連拒絶反応(AMR)の危険因子であり予後と関連すると報告されている。また、移植前のスクリーニングで同定されなかったものの心臓移植後に検出されたnewly detected DSA(ndDSA)はAMR発症と関連していることが示唆されている。...

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  • 小腸移植後の難治性拒絶反応に対しベドリズマブを使用した1例

    清水 誠一, 阪本 靖介, 内田 孟, 柳 佑典, 中尾 俊雅, 兒玉 匡, 小峰 竜二, 竹内 一朗, 新井 勝大, 山田 全毅, 福田 晃也, 笠原 群生 移植 58 (Supplement), s204_1-s204_1, 2023

    ...<p>【緒言】小腸は免疫原性が強いため、小腸移植後の拒絶反応に対する治療に難渋する症例を経験する。今回、肝移植後の単独小腸移植施行後に認めた難治性拒絶に対して、サイモグロブリン使用後にベドリズマブを使用した症例を経験したので報告する。【症例】新生児期発症の劇症壊死性腸炎に対して大量小腸切除後の短腸症候群の状態であった男児。...

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  • 北米における移植内科医の役割―日米の比較―

    田中 智大 移植 58 (Supplement), s232_1-s232_1, 2023

    ...日本では主に移植前の評価が主である一方、北米では免疫抑制剤の調整や、原疾患の再発や拒絶反応の治療、更には肝臓外の合併症も含めたレシピエントの全身管理など、短期・中期・長期のフォローアップに関与する。しかし、医師以外の医療スタッフの充実もあり、業務はあくまでも内科医としての専門性にかかわる分野に限られている。また、複雑な臓器配分システムを踏まえた診療も行う必要がある。...

    DOI 医中誌

  • 移植腎に著明な好酸球浸潤を伴った慢性活動性T細胞性拒絶反応の一例

    橋本 淳也, 濱崎 祐子, 小口 英世, 簀田 志帆, 青木 裕次郎, 河村 毅, 金綱 友木子, 三上 哲夫, 酒井 謙 移植 58 (Supplement), s248_1-s248_1, 2023

    ...移植腎拒絶反応及び腎前性腎機能障害による尿毒症を疑い、緊急入院の上、ステロイドパルス療法と補液、血液透析を実施した。上記主訴及び好酸球増多症、電解質異常は速やかに改善したが、十分な腎機能の回復が得られず、維持血液透析に移行した。入院後の移植腎生検では、慢性活動性T細胞性拒絶反応の診断となったが、著明な好酸球浸潤が特徴的であった。【考察】副腎不全の一症状として好酸球増多が知られている。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後1年での体重増加率と拒絶反応との関連性についての検討

    熊田 博之, 阿佐美 健吾, 眞田 覚, 高山 哲郎, 関口 悟 移植 58 (Supplement), s256_3-s256_3, 2023

    ...<p>【背景】腎移植患者は移植後体重管理に苦慮することが多いが、腎移植後の体重増加と拒絶反応との関連性は定かではない。【対象と方法】2010年1月から2022年4月までに当科で生体腎移植術を施行した211例を対象とし、移植前と移植後1年での体重増加率(Δ移植前)および移植後の退院時と移植後1年での体重増加率(Δ退院時)を算出し、移植後1年以降の拒絶反応の発症に体重が与える影響を検討した。...

    DOI 医中誌

  • 当院における腎移植後悪性腫瘍の検討

    山野井 友昭, 西村 慎吾, 関戸 崇了, 吉永 香澄, 丸山 雄樹, 定平 卓也, 枝村 康平, 小林 知子, 小林 泰之, 大西 康博, 竹内 英実, 田邊 克幸, 森永 裕士, 和田 淳, 荒木 元朗 移植 58 (Supplement), s262_2-s262_2, 2023

    ...年齢中央値は58歳で女性2例、悪性腫瘍既往1例、血液型不適合移植3例(うち2例DSA陽性)、術前脱感作としてリツキサン投与3例、急性細胞性拒絶反応1例であった。発症時期の中央値は腎移植後70ヶ月(3-97ヶ月)、無症状(偶発的もしくは移植後スクリーニング)で5/9腫瘍(56%)が判明した一方、症状を有した肺癌とPTLDの2症例で癌死となった。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後、ゲムシタビンによる薬剤性血栓性微小血管症をきたした1例

    蜂須賀 健, 中島 龍一朗, 春口 和樹, 近藤 晃, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 58 (Supplement), s264_2-s264_2, 2023

    ...また同時に破砕赤血球を伴う溶血性貧血と血小板減少を認めており移植腎生検を施行したところ、慢性抗体関連型拒絶反応の所見とともに糸球体基底膜二重化や細動脈内や糸球体血管極に血栓形成があり薬剤性の血栓性微小血管症(TMA)を示唆する所見を認めたため、ゲムシタビンによる薬剤性TMAと診断した。...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植後の高IgE血症について

    平田 義弘, 市田 洋文, 川野 文裕, 武田 良祝, 加藤 孝章, 吉岡 龍二, 今村 宏, 三瀬 祥弘, 小寺 由人, 齋浦 明夫 移植 58 (Supplement), s276_1-s276_1, 2023

    ...ウィルス感染(EBV、CMV)、術後拒絶反応の有無については有意差を認めなかった。</p><p>【結論】小児肝移植後のアレルギー症状には高IgE血症が関与していることが示唆された。タクロリムス内服中になぜIgE上昇を来すのか、また、なぜ成人症例では高IgEを認めないのかは解明されておらず、今後の免疫学的研究が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 脳死右肺移植術後に発症したde novo肺癌に対する加療経験

    小畑 智裕, 佐々木 俊輔, 今井 諒, 町野 隆介, 土肥 良一郎, 朝重 耕一, 蒲原 涼太郎, 松本 桂太郎, 永安 武 移植 58 (Supplement), s296_1-s296_1, 2023

    ...そこで拒絶反応と判断し、ステロイドパルス療法を施行している。これにより症状は一旦改善したが、ステロイド漸減中にすぐに再燃、呼吸状態の悪化を認めた。再度ステロイドパルス療法を行っている。2回のステロイドパルス療法により呼吸状態の安定化と陰影改善を得ることができ人工呼吸器離脱できている。現在は離床に向け、リハビリ中である。文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 当院における高齢夫婦間生体腎移植の検討

    小野原 聡, 白川 浩希, 別府 寛子, 石渡 亜由美, 川西 智子, 小川 俊江, 阿部 恭知, 遠藤 真理子, 若井 幸子 移植 58 (Supplement), s307_2-s307_2, 2023

    ...1例は怠薬による急性拒絶反応のため移植腎喪失となり血液透析再導入。その後COVID-19による重症肺炎で死亡した。それ以外の7例の移植腎機能は良好で、血清Cr 1.45±0.40 mg/dL(平均値±標準偏差)、eGFR 38.1±11.3 mL/min/1.73m<sup>2</sup>であった。...

    DOI 医中誌

  • ヒトSP-Aによる自然免疫誘導異種拒絶反応抑制効果の検討

    松村 聡一, 前田 晃, 角田 洋一, 羽田 明子, 當山 千巌, 古形 修平, 正畠 和典, 神山 雅史, 江口 寛, 深江 彰太, 田中 亮, 中澤 成晃, 山中 和明, 奥山 宏臣, 野々村 祝夫 移植 58 (Supplement), s308_3-s308_3, 2023

    ...【結論】膜型SP-A発現トランスジェニックブタの作出が、自然免疫系細胞による拒絶反応の制御において有効である事が示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • 動脈再建マウス肝移植モデルの免疫拒絶反応の解析

    鈴村 海斗, 祝迫 惠子 移植 58 (Supplement), s316_3-s316_3, 2023

    ...<p>肝移植後の免疫拒絶反応は未だ不明な点が多く、慢性拒絶では治療に難渋する症例があり、そのメカニズム解明と有効な治療法開発が求められている。基礎研究で用いられているげっ歯類の肝移植モデルでは、ほとんどの場合、動脈再建が行われず長期の観察は行われていなかった。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後に進行性の腎機能障害を認め、原発性高シュウ酸尿症が明らかとなった1例

    森 剛, 添野 真嗣, 有吉 勇一, 岡 大祐, 小林 肇, 久保 隆史, 安藤 哲郎, 渕之上 昌平, 森 崇寧, 蘇原 映誠, 内田 信一 移植 58 (Supplement), s337_3-s337_3, 2023

    ...尿毒症出現し、血液透析の併用療法を経て、X-3年12月より維持血液透析へ移行した.X年1月に妻をドナーとする生体腎移植の希望で当科を受診し、同年5月に生体腎移植術を施行された.術後経過は概ね良好で、術後約3週間でCr 1.3mg/dl程度で退院となった.しかし徐々に腎機能の増悪を認め、術後1ヵ月半でCr 2.3mg/dlとなり移植腎生検を施行.移植腎病理では尿細管腔、尿細管上皮にシュウ酸の沈着を認め、拒絶反応...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植後に肝生検に起因する肝内動脈門脈瘻による腹水貯留と肝機能障害を認めた1例

    船水 尚武, 浦岡 未央, 新恵 幹也, 宇都宮 健, 田村 圭, 坂元 克考, 小川 晃平, 高田 泰次 肝臓 63 (11), 482-490, 2022-11-01

    ...が逆行性に造影され,肝内動脈門脈瘻と診断し,初回コイル塞栓部の近傍の責任動脈にコイル塞栓を行った.本症例は血液型不適合移植症例で移植直後に急性拒絶反応の既往があり,術後4カ月目に生じた腹水を伴う肝機能障害に対して拒絶反応の再燃も疑われたが,USで門脈の波形に異常を認めたことから肝内動脈門脈瘻の診断に至った.従って,肝移植後の肝生検の既往のある肝機能障害には肝内動脈門脈瘻も鑑別することが肝要である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献31件

  • 心臓移植におけるリハビリテーション

    網谷 英介 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 59 (6), 577-582, 2022-06-18

    ...<p>本邦での心臓移植の件数は増加傾向にあるも,心臓移植の待機期間は長期化し,また心臓移植後も十分な社会復帰を果たせない症例も少なくないなど,課題も依然として多い.特に長期の待機期間の結果としての筋力低下をはじめとする心臓以外の要因によるデコンディショニングの影響は大きい.このような状況において,移植心の拒絶反応を予防する免疫抑制薬だけでなく,運動療法を軸とした心臓リハビリテーション治療による心臓移植後...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • リードレスペースメーカ植込み術を施行した小児の1例

    佐藤 要, 小島 敏弥, 大森 紹玄, 小川 陽介, 田中 優, 白神 一博, 益田 瞳, 浦田 晋, 松井 彦郎, 柴田 深雪, 平田 康隆, 小野 稔, 加藤 元博, 犬塚 亮 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (1), 63-69, 2022-02-01

    ...<p>リードレスペースメーカ(LPM)の小児への植込みは稀であり,本邦では未だ報告がない.われわれは複数の条件を勘案し,LPM植込み術を施行した小児例を経験した.症例は拡張型心筋症に対する心臓移植後の12歳女児で,拒絶反応により循環不全を伴う一過性の洞不全症候群を発症し,ペースメーカ(PM)治療の適応と判断した.両側鎖骨下静脈の閉塞,成長過程であること,手技の侵襲性,免疫抑制剤投与下におけるデバイス...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • メチルプレドニゾロンの時間治療―小児生体肝移植患者を対象にした有効性の検証―

    牛島 健太郎, 眞田 幸弘, 大友 慎也, 大柿 景子, 平田 雄大, 岡田 憲樹, 大西 康晴, 佐久間 康成, 藤村 昭夫, 水田 耕一 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-O04-4-, 2022

    ...事実、これまでの基礎研究より、副腎皮質ステロイド剤の休息期投与は急性拒絶反応予防効果が大であることが報告されている。そこで本研究は、肝移植後の急性拒絶反応発現率の減少を指標とし、メチルプレドニゾロン(mPSL)の夜投与の有効性ついて検証することを目的とした。...

    DOI 医中誌

  • フーリエ解析による全層角膜移植術後10年間の視機能の変化

    小野 喬, 高田 慶太, 徳田 祥太, 向坂 俊裕, 森 洋斉, 子島 良平, 岩崎 琢也, 宮田 和典 視覚の科学 43 (3), 62-69, 2022

    ...10年間で拒絶反応は9.7%,移植片不全は30.6%に生じ,縫合糸の抜糸を39.0%で行った。角膜中心6 mm径のフーリエ解析において,球面成分は術後4年以降も緩やかに増加した。一方で,正乱視成分や非対称成分は術後早期から安定して推移していた。高次不正乱視成分は,術後早期に減少し,術後1年以降で大きな変動は認められなかった。</p><p>結論:PK術後長期にわたって角膜の球面性は変化し続ける。...

    DOI 医中誌

  • 「臓器移植後妊娠・出産ガイドライン」解説 ―肺移植関連―

    星川 康 移植 57 (Supplement), s154_1-s154_1, 2022

    ...移植後少なくとも2年、可能であれば3年経過していること、一定期間拒絶反応がなく、慢性拒絶反応が進行している所見がないこと、移植臓器機能が安定し、直近の感染あるいは慢性感染が持続している所見がないこと、免疫抑制療法が安定した投与量で維持されており、流産や先天異常のリスクを増大させる免疫抑制剤が十分な期間休薬され、併存症がコントロールされており全身状態が良好であること、そして患者本人と家族が妊娠に伴う母体...

    DOI

  • 免疫制御の新戦略

    奥村 康, 内田 浩一郎, 竹田 和由, 垣生 園子 移植 57 (Supplement), s156_1-s156_1, 2022

    ...臓器移植モデルにおける拒絶反応の制御はまさにその研究テーマであり、これまで多くの移植医達との共同研究で、FK506、CD86分子、アナジ―T細胞療法の開発につなげてきた。本シンポジウムでは、臓器移植後拒絶反応への挑戦の歴史と将来の展望を伝えていきたい。</p>...

    DOI

  • <i>In silico</i> DSA産生予測と、樹状細胞を用いたindirect alloresponse検出系による感作把握

    岩﨑 研太, 友杉 俊英, 関谷 高史, 三輪 祐子, 石山 宏平, 安次嶺 聡, Mohamed B. Ezzelarab, Xiuyuan Lu, 山崎 晶, 小林 孝彰 移植 57 (Supplement), s158_1-s158_1, 2022

    ...<p>臓器移植における最重要課題の一つは、<i>de novo</i> donor specific HLA antibody (DSA)による抗体関連型拒絶反応の克服であるが、血清中DSAを測定する以外のリスク評価法はなかった。近年、<i>in silico</i>によるT/B-cell epitope解析 (PIRCHE, eplet mismatch) を用いたリスク評価が行われている。...

    DOI

  • Candidate Gene Analysisに基づく臓器移植後DSA発症リスクを予測する遺伝子多型

    田中 友加, 谷峰 直樹, 小野 紘輔, 築山 尚史, 山根 宏昭, 好中 久晶, 中野 亮介, 大平 真裕, 田原 裕之, 井手 健太郎, 大段 秀樹 移植 57 (Supplement), s157_1-s157_1, 2022

    ...臓器移植後の拒絶反応およびDSA出現につながる免疫学的イベントに即した遺伝学的個体差によって、術後の個別化免疫抑制療法の最適化およびDSA出現に対する予防戦略につながる可能性について報告する。</p>...

    DOI

  • 新たな臓器保存法の開発におけるMHC確立ミニブタの有用性

    佐原 寿史, 岩永 健裕, 市成 ゆりか, 河合 昭浩, 関島 光裕, 日下 守 移植 57 (Supplement), s183_2-s183_2, 2022

    ...クラウン系ミニブタは、MHCが異なるC1・C2という2系統のタイプが常時生産・販売されるが、新たな臓器保存法の開発に際しては、拒絶反応の関与が最小限となるMHC適合間移植モデルを用いることによって、再現性の高い検討が可能となる。...

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  • 病態評価に役立つ移植腎生検診断法

    武田 朝美 移植 57 (Supplement), s227_2-s227_2, 2022

    ...</p><p>移植腎機能障害の背景に拒絶反応が存在するのかどうか、拒絶反応が存在するとすれば抗体関連型かT細胞関連型か、どのように治療するべきなのか、graft予後にどの程度の影響を与えるものなのか、詳細な移植腎機能障害の病態を正しく把握して診断することが移植腎生検診断には求められる。拒絶反応診断においては臨床病態予後を比較評価してBanff分類の精度を高め進化させてきた。...

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  • 虎の門病院での腎移植成績の検討―mTOR阻害薬使用についてー

    中村 有紀, 三木 克幸, 横山 卓剛, 石井 保夫 移植 57 (Supplement), s293_1-s293_1, 2022

    ...拒絶反応を認めた症例はなかった。EVR投与群とEVR非投与群の腎機能は3ヶ月血清Cr1.26±0.33/1.42±0.6 mg/dl,12ヶ月血清Cr1.32±0.41/1.33±0.54であり統計学有意差を認めなかった。EVR投与群で術後肝細胞癌1例、腎細胞癌1例を認めた。6例のCMVハイリスクのうち3例はEVRを投与されていたが発症はなかった。BKウイルス感染症を1例に認めた。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植におけるCTLA-4遺伝子多型と<i>de novo</i> DSA産生に関する検討

    小野 紘輔, 井手 健太郎, 田中 友加, 大平 真裕, 田原 裕之, 谷峰 直樹, 坂井 寛, 中野 亮介, 今岡 祐輝, 井出 隆太, 築山 尚史, 望月 哲矢, 大段 秀樹 移植 57 (Supplement), s322_1-s322_1, 2022

    ...Cytotoxic T lymphocyte antigen-4 (CTLA-4)はT細胞応答を抑制するT細胞表面分子として知られており、その一塩基多型は急性拒絶反応と関連することが報告されているが、<i>de novo</i> DSA産生との関連は不明である。</p><p>【目的】腎移植におけるCTLA-4遺伝子多型と<i>de novo</i> DSA産生との関連を評価する。...

    DOI 医中誌

  • リファキシミン術前投与による術後への影響

    影山 詔一, 政野 裕紀, 奥村 晋也, 内田 洋一朗, 伊藤 孝司, 秦 浩一郎, 波多野 悦朗 移植 57 (Supplement), s318_1-s318_1, 2022

    ...リファキシミン投与と早期グラフト不全、(EAD: 手術7日後T-bil≥10 mg/dL、PT-INR ≥1.6 、手術7日以内AST,ALT>2000 IU/L )、死亡率、拒絶反応の発生率、敗血症発症率には有意差を認めなかった。傾向スコアマッチングを行いマッチングされたのはいずれも20例であった。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植自験例における抗HLA抗体と移植腎組織および臨床経過の特徴についての検討

    吉武 理, 加藤 容二郎, 青木 武士 移植 57 (Supplement), s323_1-s323_1, 2022

    ...近年抗体の検出が広く行われるようになり、拒絶反応の治療成績向上が期待されているが、慢性抗体関連拒絶への有効な治療法は確立されていない。【対象、目的と方法】2002年1月から2021年12月までに昭和大学病院で実施された腎移植123例のうち88例にスクリーニング検査を行った。廃絶後に行った3例を除外して85例を対象とした。...

    DOI

  • 腎移植における抗HLA抗体検査と移植腎病理の横断的評価

    村松 真樹, 小口 英世, 板橋 淑裕, 祖父江 晃基, 米倉 尚志, 櫻林 啓, 西川 健太, 前田 真保, 橋本 淳也, 青木 裕次郎, 濱崎 祐子, 宍戸 清一郎, 河村 毅, 酒井 謙 移植 57 (Supplement), s322_3-s322_3, 2022

    ...<p></p><p>目的:移植後抗HLA抗体検査の保険収載によりDSAの同定および抗体関連型拒絶反応(AMR)の診断が容易になった。今回、抗HLA抗体検査と移植腎組織変化を横断的に評価した。</p><p>対象および方法:腎移植164例に対する173回(2020年8月-2022年3月)の抗HLA抗体検査および移植腎生検を対象とした。...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植後に発症した肝静脈狭窄に対する治療選択の検討

    中尾 俊雅, 阪本 靖介, 小峰 竜二, 兒玉 匡, 岡田 憲樹, 内田 孟, 福田 晃也, 野坂 俊介, 笠原 群生 移植 57 (Supplement), s329_3-s329_3, 2022

    ...</p><p>【結果】移植時平均月齢は43.8ヶ月,性別は男児2例女児4例,原疾患は2例が急性肝不全,2例が胆道閉鎖証,2例がWilson病であった.外側区域グラフトが4例,左葉グラフトが2例,平均GRWRは2.55%であった.術後平均観察期間は7年11ヶ月,術後8年10ヶ月に慢性拒絶反応で死亡した1例以外は肝不全で再移植した1例含め全例生存している.肝移植から初回カテーテル治療までの平均期間は2.83...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植における慢性拒絶反応症例の検討

    清水 誠一, 阪本 靖介, 福田 晃也, 内田 孟, 岡田 憲樹, 中尾 俊雅, 児玉 匡, 小峰 竜二, 羽賀 千都子, 中野 憲之, 義岡 孝子, 笠原 群生 移植 57 (Supplement), s330_1-s330_1, 2022

    ...<p>【緒言】肝移植後の慢性拒絶反応(CR)はグラフト予後に影響するが、未だ不明なことが多く、小児肝移植後のCRについて文献的考察を加えて報告する。</p><p>【対象】2005年11月以降当科で小児生体肝移植を施行し、術後1年以上経過して肝生検で病理学的評価をし得た370例(移植時月齢9.8(1-144))を対象とした。CRの診断はBanff criteriaに準拠した。...

    DOI 医中誌

  • 脳死小腸移植後の高EBV血症に対してリツキシマブでの治療を行った一例

    城崎 浩司, 山田 洋平, 前田 悠太郎, 山岸 德子, 工藤 裕実, 金森 洋樹, 高橋 信博, 加藤 源俊, 長谷川 康, 松原 健太郎, 岡林 剛史, 尾原 秀明, 黒田 達夫 移植 57 (Supplement), s332_2-s332_2, 2022

    ...治療は免疫抑制剤の減量であるが小腸移植後では拒絶反応が同時に発生することもあり過度な減量は危険である。無症候性の症例や高い再発率が報告されており本症例では引き続き慎重な経過観察を要すると考えている。 </p>...

    DOI 医中誌

  • 脳死肺移植の術後管理とその最適化を目指した試み

    坂入 祐一, 山中 崇寛, 越智 敬大, 由佐 城太郎, 太枝 帆高, 西井 開, 松本 寛樹, 伊藤 祐輝, 海寳 大輔, 畑 敦, 伊藤 貴正, 田中 教久, 鈴木 秀海, 吉野 一郎 移植 57 (Supplement), s341_3-s341_3, 2022

    ...また高率で気管切開され(75% vs 16%)、急性拒絶反応を起こしていた(100% vs 67%)。一方で、ICU退室後の一般病棟入院期間に差はなかった(平均39.0日 vs 40.5日)。...

    DOI 医中誌

  • 神戸大学におけるABO式血液型不適合腎移植術の成績

    兵頭 洋二, 石村 武志, 横山 直己, 遠藤 貴人, 西岡 遵, 藤本 卓也, 田代 裕己, 藤井 秀毅, 西 愼一, 藤澤 正人 移植 57 (Supplement), s365_3-s365_3, 2022

    ...ABOc群とABOi群における急性T細胞関連型拒絶反応の発症はそれぞれ14例(7.1%)、5例(5.8%)であり、両群間に有意差は認められなかった。しかし急性抗体関連型拒絶反応はABOc群で10例(5.4%)、ABOi群で13例(17.6%)認められ、ABOi群で有意差に高率であった(p<0.01)。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後長期に経過良好な患者におけるCNIの減量・中止の試み

    宍戸 清一郎, 佐藤 裕之, 青木 裕次郎, 河村 毅, 財津 亜友子, 橋本 淳也, 濱崎 祐子 移植 57 (Supplement), s369_3-s369_3, 2022

    ...CsAを10mg/日以下に減量あるいは中止した18症例において拒絶反応は認められなかった。しかし、減量・中止時及び中止後1年目、2年目のeGFRは50.1±12.1、49.2±11.8、48.0±11.9であり、CsA中止に伴う腎機能の改善は認めなかった。</p><p>【結論】移植後安定期におけるCsA減量中止は、比較的安全に施行可能なことが示唆された。...

    DOI 医中誌

  • 当院で施行した腎移植患者に対してミコフェノール酸 (MPA)のAUC<sub>0-12</sub>を測定した41例の検討

    森下 弘基, 丸山 通広, 木下 和也, 佐々木 拓馬, 遠藤 悟史, 大平 学, 今西 俊介, 丸山 哲郎, 栃木 透, 松原 久裕 移植 57 (Supplement), s367_3-s367_3, 2022

    ...拒絶反応を起こした症例はなかった。感染症は10例で認め、CMV感染2例、BKV腎症2例、肺炎1例、尿路感染2例、COVID19感染3例認めたが、集中治療を必要とするような重症感染症を発症した症例は認めなかった。</p><p>【結論】MPAのAUC<sub>0-12</sub>を測定によって、過剰投与、過小投与を把握することで重症感染症予防、拒絶反応回避に有用である可能性が示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • 脳死下肺移植後に生体腎移植を施行した1例

    佐野 優太, 近藤 洋平, 吉澤 賢祐, 中根 渉, 内藤 祐志, 佐野 友康, 松尾 かずな, 石田 昇平, 松川 宣久, 加藤 真史 移植 57 (Supplement), s371_2-s371_2, 2022

    ...術後7か月拒絶反応なく、腎機能安定し経過している。両側肺移植後に生体腎移植を施行し、術後経過良好であったので若干の文献的考察を加え報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 温阻血時間と肝移植後胆管狭窄の有意な相関

    坂元 克考, 小川 晃平, 田村 圭, 曽我部 恭成, 新恵 幹也, 西 悠介, 松井 貴司, 浦岡 未央, 永岡 智之, 本庄 真彦, 船水 尚武, 高田 泰次 移植 57 (Supplement), s385_2-s385_2, 2022

    ...術前MELDスコアや術後拒絶反応、ABO不適合の有無・冷阻血時間・再建胆管数は、胆管狭窄発生の有無で有意差を認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植後ステロイド抵抗性拒絶反応に対するATG使用症例の検討

    櫻井 悠人, 蛭川 和也, 入江 友章, 嶋田 圭太, 磯野 香織, 本田 正樹, 菅原 寧彦, 日比 泰造 移植 57 (Supplement), s386_2-s386_2, 2022

    ...<p>背景:</p><p>生体肝移植後に生じ得る急性T細胞関連型拒絶の1­–2割を占めるステロイド抵抗性拒絶反応(steroid-resistant rejection:SRR)に対する抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン(antithymocyte globulin:ATG)は2014年に保険適応となった。安全性と有効性に関する知見は未だ限られており、今回当院での治療成績を調査した。...

    DOI 医中誌

  • 当院における腎移植後患者における悪性腫瘍発生について

    南 幸一郎, 岡部 知太, 前之園 良一, 藤原 裕也, 中森 啓太, 上原 博史, 平野 一, 能見 勇人, 東 治人 移植 57 (Supplement), s397_1-s397_1, 2022

    ...<p>昨今の新しい様々な免疫抑制剤が登場し、腎移植の長期成績が向上するとともに拒絶反応の治療のみならず長期生着に伴う合併症対策も必要になっている。長期予後に関わる合併症として心疾患、感染症、悪性腫瘍等がレシピエントの死因の上位を占める。本邦の腎移植患者の死因の中で悪性腫瘍は約14%を占めると言われており、早期発見のための定期的なスクリーニング検査が重要と考えられる。...

    DOI 医中誌

  • 【連載】呼吸器内科医のための肺移植の診かた 第4回 肺移植後の免疫抑制療法

    平間 崇 呼吸臨床 6 (10), n/a-, 2022

    ...これが拒絶反応であり,発症時期,免疫機構等により分類されている。肺移植レシピエントはグラフト機能に依存しているため,拒絶反応によりグラフト機能不全に至れば致命傷となってしまう。この点から,肺移植レシピエントは拒絶反応を抑制するため免疫抑制薬を生涯にわたり服用する必要がある。ここでは肺移植に用いられる免疫抑制薬について記載するが,移植施設により免疫抑制療法プロトコールは異なる。...

    DOI

  • 心臓移植後の拒絶反応による心停止蘇生後、ICU-AW を合併した患者への理学療法の経験

    林 雄李, 永富 祐太, 根津 智之, 樋口 妙, 吉武 智亮, 橋本 亨, 筒井 裕之 九州理学療法士学術大会誌 2022 (0), 124-124, 2022

    ...心臓移植は生命予後のみならず運動耐容能や身体機能の改善をもたらすが、拒絶反応といった移植特有の合併症があり、時には致死的合併症となり、集中治療が必要となる。近年、集中治療領域において急性の左右対称性の四肢筋力低下を呈するICU-AW(ICU-acquired weakness)が注目されている。...

    DOI

  • 肺移植後拒絶反応の克服と免疫寛容誘導の可能性

    田中 里奈, 峯浦 一貴, 山田 義人, 大角 明宏, 中島 大輔, 伊達 洋至, Daniel Kreisel 移植 57 (Supplement), s158_2-s158_2, 2022

    ...<p>免疫原性の高い臓器の移植である肺移植後の拒絶反応の克服について、マウス肺移植モデルと臨床データから考察する。Balb/cマウス肺をB6マウスに移植し、day 0に抗CD154抗体、day2にCTLA4-Igを投与すると(共刺激シグナル阻害)、その後に免疫抑制は行わずとも、ドナー特異的な免疫寛容が誘導され、day 30の移植肺には制御性T細胞(Treg)が豊富な三次リンパ組織が形成される。...

    DOI

  • 非心臓移植実施施設からみた心臓移植内科医の重要性

    簗瀬 正伸, 船戸 優佑, 井澤 英夫 移植 57 (Supplement), s189_1-s189_1, 2022

    ...しかし心臓移植者は除神経心であるため虚血性心疾患であっても胸痛はなく、拒絶反応を疑う所見も見つけにくい。免疫抑制剤の用量調整にも幾ばくかの経験が必要となる。</p><p> 心臓移植内科医は手術はできないが、心臓移植手術の前後を問わず心臓移植医療の中心的な存在であり、加えて他臓器の移植医療や脳死下臓器提供の場においても貢献し得る重要な役割を担っている。</p>...

    DOI

  • 生体腎移植後の病理組織診断におけるC4d沈着の検討

    瀬戸口 誠, 兵頭 洋二, 齋藤 一隆, 徳本 直彦 移植 57 (Supplement), s323_2-s323_2, 2022

    ...1年後の生検ではABOc:21標本中、C4d陽性は2例で、いずれも拒絶反応の所見なく、ABOi:12標本中、C4d陽性は5例(42%)で1例は慢性抗体関連型拒絶反応の症例であった。エピソード生検は10例(ABOi:5例含む)に施行され、C4d陽性は3例で認められ、ABOcの1例では怠薬による拒絶反応の症例で、ABOiの2例のうち、1例は慢性抗体関連型拒絶反応の症例であった。...

    DOI 医中誌

  • 当院におけるドナー特異的抗体陽性腎移植の検討

    横山 直己, 兵頭 洋二, 田代 裕己, 藤本 卓也, 遠藤 貴人, 西岡 遵, 石村 武志, 西 愼一, 藤澤 正人 移植 57 (Supplement), s321_3-s321_3, 2022

    ...抗体関連型拒絶反応を6例(28.6%)で認めた。移植腎機能喪失例は1例であった。移植後抗体関連拒絶反応を発症した6例はいずれもPE+RTXによる減感作療法が行われており、IVIG併用例では抗体関連拒絶反応発症は認められなかった。術後5年生着率は100%であった。【まとめ】DSA陽性症例では当院の症例でも抗体関連拒絶反応発症を多く認めた。...

    DOI 医中誌

  • Flow Cytometry Crossmatch T cell陽性症例に対する高容量免疫グロブリンの使用経験

    田邉 起, 佐々木 元, 高田 祐輔, 閑 仁志朗, 原田 理予, 相澤 翔吾, 氏橋 一紘, 三浪 圭太, 田中 博, 原田 浩, 関 利盛, 平野 哲夫 移植 57 (Supplement), s321_2-s321_2, 2022

    ...移植が実現した4例のフォロー期間は中央値301日で、1例で術後2日目に急性抗体関連型拒絶反応、もう1例で術後1か月の生検で急性T細胞性拒絶反応と診断された。いずれも抗拒絶療法により改善し、4例とも移植腎生着中で、直近のeGFRは中央値58.1ml/min(35.4-84.7)であった。【結論】IVIgは副作用なく投与が可能であった。投与レジメンや移植の可否について症例を蓄積する必要がある。</p>...

    DOI

  • 膵移植後,腎移植後の抗ドナー特異的抗体産生に関する検討

    早稲田 貴斗, 會田 直弘, 伊藤 泰平, 栗原 啓, 剣持 敬 移植 57 (Supplement), s325_3-s325_3, 2022

    ...<p>【はじめに】</p><p>抗体関連型拒絶反応は移植臓器廃絶の要因として,その予防と治療は重要な課題である.2018年に臓器移植後の抗HLA抗体測定が保険収載され,当科では定期的に抗HLA抗体測定を実施している.膵移植後,腎移植後のde novo抗HLA抗体産生につき検討した....

    DOI 医中誌

  • 当院での献腎移植待機患者における抗HLA-ClassⅡ抗体の検討

    石山 顕信, 西川 晃平, 大植 裕之, 出口 佳穂, 宮地 志穂里, 渡邊 麻里, 梶原 達也, 東 真一郎, 佐々木 豪, 加藤 学, 舛井 覚, 井上 貴博 移植 57 (Supplement), s325_2-s325_2, 2022

    ...<p>【緒言】</p><p>本邦の献腎移植の斡旋基準ではBリンパ球でのリンパ球交差試験は必須とされていないが、Bリンパ球フローサイトメトリークロスマッチ(B-FCXM)が陽性となる場合にも抗体関連型拒絶反応のリスクが上昇すると報告されている。そこで、B-FCXM陽性化を起こしうる様な抗HLA-ClassⅡ抗体の保有状況を献腎移植待機患者において評価し今後の対策について検討した。...

    DOI

  • 結腸を含む小腸グラフトが小腸移植後グラフト生着に及ぼす影響- 米国SRTRデータより

    松島 肇, 藤木 真人, 曽山 明彦, 原 貴信, 今村 一歩, 足立 智彦, 日髙 匡章, 江口 晋 移植 57 (Supplement), s331_3-s331_3, 2022

    ...一方で、移植後6か月以内急性拒絶反応の発症率は結腸+群40.1%と結腸−群32.1%に比べ有意に高かった(<i>P</i>=0.043)。全コホートで移植後6か月以内急性拒絶反応のリスクを多変量解析すると、結腸付きグラフト、高齢ドナー年齢、B細胞クロスマッチ陽性、免疫導入療法使用が独立した危険因子であった。...

    DOI 医中誌

  • 脳死片肺移植後残存肺における間質性肺炎急性増悪に関する検討

    春藤 裕樹, 緑川 健介, 宮原 聡, 早稲田 龍一, 白石 武史, 藤田 昌樹 移植 57 (Supplement), s341_2-s341_2, 2022

    ...移植後の経過観察中に残存肺に浸潤影が出現した場合、急性拒絶反応や各種感染症に加え、間質性肺炎急性増悪も鑑別として考える必要があるが、移植後残存肺における急性増悪に関するまとまった報告はなく、国内外からの症例報告が散見される程度である。発症頻度など不明な点も多く、また残存肺の間質性肺炎に対する治療介入についても一定の見解は得られていない。...

    DOI 医中誌

  • 肝移植患者における免疫抑制剤からの離脱を目指した再生医療等製品製造のための原料採取の検討

    前原 由依, 内田 浩一郎, 安藤 純, 長井 一浩, 菅野 仁, 大平 真裕, 竹田 和由, 奥村 康 移植 57 (Supplement), s348_2-s348_2, 2022

    ...<p>【背景・目的】我々は、移植後の拒絶反応をドナー抗原特異的に抑制し、免疫寛容の誘導を目指した誘導型抑制性T細胞製剤を開発中であり、多施設共同治験を実施中である。当該細胞製剤の原料として、患者及びドナーからアフェレシスにて採取したリンパ球を用いるが、移植患者の出血傾向や白血球・血小板減少等肝不全の疾患背景は、アフェレシスによる安全性やリンパ採取効率に大きく影響を及ぼす。...

    DOI 医中誌

  • 系統的レビュー・メタ解析における先行的腎移植の有効性

    高上 紀之, 畔上 達彦, 祖父江 理, 谷澤 雅彦, 辻田 誠, 升谷 耕介, 片岡 裕貴, 小口 英世 移植 57 (Supplement), s364_1-s364_1, 2022

    ...一方で心血管イベント, 拒絶反応, 感染症(尿路感染症・サイトメガロウイルス感染症)に関してリスクに差はなく, QOLの平均差はみられなかった. エビデンスの質に関して, 全死亡および移植腎喪失に関してはmoderate, その他のアウトカムに関してはvery lowと評価した....

    DOI 医中誌

  • 夫から妻への夫婦間生体腎移植における妊娠内容と拒絶反応の検討

    高本 大路, 花井 孝宏, 望月 拓, 石田 寛明, 寺西 淳一 移植 57 (Supplement), s365_2-s365_2, 2022

    ...【結果】移植後急性拒絶反応をきたした症例は8例(27%)であった。非暴露群で4例(24%)、暴露群で4例(40%)で有意に暴露群で急性拒絶反応を起こしやすかった。【結語】人工妊娠中絶や帝王切開などの血液暴露による感作歴は抗体を産生したすい。当院での検討では血液暴露をしている夫婦間生体腎移植レシピエントの方が急性拒絶反応を起こしやすい傾向であった。</p>...

    DOI 医中誌

  • 肝移植周術期における抗ドナー特異的抗体の臨床的意義

    眞田 幸弘, 佐久間 康成, 大西 康晴, 岡田 憲樹, 平田 雄大, 堀内 俊男, 大豆生田 尚彦, 佐田 尚宏 移植 57 (Supplement), s385_1-s385_1, 2022

    ...術後pr DSA陰性化率は87%であり、pr DSA例に抗体関連拒絶反応(AMR)は認めなかったが、難治性拒絶反応を1例に認め、ATG治療を行い改善した。dn DSA陽性は14例(29%)であり、陽性時に急性AMR(aAMR)2例、慢性AMR(cAMR)1例、難治性拒絶反応2例を認めた。aAMRの1例はATG治療を行い改善したが、1例はグラフト不全にて死亡した。...

    DOI 医中誌

  • サイトメガロウイルスハイリスク腎移植症例に対するVGCV予防投与の検討

    木島 佑, 関戸 恵麗, 長坂 直樹, 山下 かおり, 乾 政志 移植 57 (Supplement), s400_1-s400_1, 2022

    ...</p><p>【結論】VGCVの予防内服症例のうち半数は防投与終了後にCMV感染を認めたが、早期のCMV感染は認めず、免疫抑制薬減量などによる拒絶反応発症のリスクは低下させることができた。また、VGCV再投与は有効であり、抗ウイルス薬に対する耐性化も認められなかった。</p>...

    DOI 医中誌

  • サイモグロブリン<sup>®</sup>の安全性と有効性:7つの製造販売後調査からの検討

    髙徳 正昭, 金森 里英, 田崎 智子 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 11 (2), 122-133, 2022

    ...<p> ヒト胸腺細胞で免疫したウサギ由来の抗ヒト胸腺細胞ポリクローナル抗体製剤であるサイモグロブリン<sup>®</sup>は,造血幹細胞移植の前治療,及び造血幹細胞移植後の急性GVHDの治療の効能・効果で本邦において承認された免疫抑制剤であり,中等症以上の再生不良性貧血,腎移植・肝移植・心移植・肺移植・膵移植・小腸移植後の急性拒絶反応でも承認されている。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 腎移植患者における慢性抗体関連型拒絶反応の早期診断法開発の取り組み

    堀田 記世彦, 岩原 直也, 高田 祐輔, 樋口 はるか, 辻 隆裕, Ivy Rosales, 村上 正晃, Robert Colvin, 篠原 信雄 移植 57 (Supplement), s156_2-s156_2, 2022

    ...<p>慢性抗体関連型拒絶反応(CAAMR)の克服が、腎移植の長期成績向上に不可欠であるが、確立した治療法はない。それ故、我々はCAAMRとなり得る患者を早期発見する診断法の開発を行っている。パラフィン切片より目的遺伝子の発現量を測定する手法を確立し、組織学的に正常な移植後1年及び2年のプロトコール腎生検検体の遺伝子検索を行った。...

    DOI

  • 子宮移植の現状と今後の展望

    木須 伊織 移植 57 (Supplement), s155_1-s155_1, 2022

    ...医学的課題は、生体ドナー手術の侵襲性をはじめとして、周術期合併症や拒絶反応の回避、免疫抑制薬による感染症対策、ハイリスク妊娠管理、新生児のフォローなど多岐にわたる課題も存在する。倫理的課題は、生まれた子の福祉の尊重、ドナー・レシピエント・児のリスク、生命に関わらない臓器の移植の許容、養子制度や代理懐胎などの他の代替手段との対比、臓器売買やその斡旋などが主な論点として挙げられる。...

    DOI

  • 免疫抑制剤の適正な使用について

    山田 成樹 移植 57 (Supplement), s173_1-s173_1, 2022

    ...投与量が多すぎれば感染症に、量が少なすぎれば拒絶反応につながる。今回の講演では、免疫抑制剤について適正使用、副作用について、注意すべき合併症などを紹介したいと考えている。</p>...

    DOI

  • 肺移植医療における内科医の役割と重要性

    宇井 雅博, 平間 崇, 岡田 克典, 野田 雅史, 新井川 弘道, 大石 久, 渡辺 有為, 渡邉 龍秋 移植 57 (Supplement), s189_2-s189_2, 2022

    ...待機患者の呼吸器感染症の治療(移植手術を見据えた対応)、日本臓器移植ネットワークとの連携、術後ICU管理、免疫抑制薬の調整、拒絶反応や感染症予防、さらには、移植患者の終末期緩和ケアなど、移植施設で勤務して初めて経験する診療も多くあった。免疫抑制剤の薬物相互作用はすべての過程で注意を払う必要があり、この分野における専門的内科医の存在は極めて重要であると実感した。...

    DOI

  • 肺移植術後における緑膿菌検出と急性拒絶反応に関する検討

    狩野 孝, 福井 絵里子, 木村 亨, 大瀬 尚子, 舟木 壮一郎, 新谷 康 移植 57 (Supplement), s224_1-s224_1, 2022

    ...今回、肺移植後の急性拒絶反応のモニタリング結果と緑膿菌検出の関連性を解析した。</p><p>【対象・方法】対象は2000年から2021年に脳死肺移植を施行した62例。肺移植当日から術後3か月以内に気道系の培養検体から緑膿菌が検出された症例を緑膿菌検出群(P群)とし、非検出群(N群)と比較した。急性拒絶反応(ACR)は、定期のサーベイランス気管支鏡(SB)でモニタリングした。...

    DOI

  • 臨床から見たBanff分類の課題

    升谷 耕介 移植 57 (Supplement), s226_2-s226_2, 2022

    ...<p>現代における腎移植後生着率、生存率の向上には拒絶反応のメカニズムに関する研究と優れた免疫抑制薬の開発が大きく貢献してきた。拒絶反応による移植腎の組織変化についても長年検討され、侵襲的ではあるが、移植腎生検は現在もなお拒絶反応診断のゴールドスタンダードである。...

    DOI

  • 移植腎生検で予後を予測できるか

    難波 倫子 移植 57 (Supplement), s226_1-s226_1, 2022

    ...免疫抑制剤の進歩により急性拒絶反応の管理が飛躍的に改善した現在、感染症や免疫抑制剤の副作用による腎障害、さらに長期生着による加齢性の変化や原疾患の再発など、移植腎病理は多様性を有する。これらを正確に診断するという点で、移植腎病理診断は重要な位置を占めている。</p><p> 移植病理において、国際的標準として活用されているのがBanff 分類である。...

    DOI

  • ベースライン腎生検所見に応じた飲水量が移植後腎機能に及ぼす影響

    山永 成美, 日高 悠嗣, 川端 知晶, 豊田 麻理子, 山本 泰弘, 稲留 彰人, 横溝 博 移植 57 (Supplement), s228_1-s228_1, 2022

    ...飲水量とノンアドヒアランス、尿蛋白量、 尿中NaCl排泄量、拒絶反応、de novo DSA、 グラフトロスについては関連がみられなかった。</p><p>【結語】1hBxで慢性変化が見られた場合、飲水励行により腎機能悪化を助長する可能性が示唆された。</p>...

    DOI

  • 小児肝移植後における再肝移植症例の検討

    岡田 憲樹, 阪本 靖介, 福田 晃也, 内田 孟, 清水 誠一, 中尾 俊雅, 兒玉 匡, 小峰 竜二, 大西 康晴, 眞田 幸弘, 平田 雄大, 堀内 俊男, 佐久間 康成, 笠原 群生 移植 57 (Supplement), s326_2-s326_2, 2022

    ...血管合併症は早期群4例、晩期群3例、再開腹症例は早期群4例、晩期群7例、拒絶反応は早期群10例、晩期群7例でいずれも有意差を認めなかった。</p><p>結論:初回移植から1年以内の再肝移植と比較し、1年以降の再肝移植では生存率の改善がみられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植術後の乳糜腹水に対して血液凝固第XIII因子製剤が奏功した一例

    納屋 樹, 井原 欣幸, 田村 恵美, 前田 慎太郎, 新村 兼康, 水田 耕一 移植 57 (Supplement), s329_2-s329_2, 2022

    ...術後5日目より腹水の増加を認め(max 525ml/kg/日)、術後10日目の肝生検で中心静脈内皮炎を伴う高度T細胞関連型拒絶反応の診断となった。術後11日目よりステロイドパルス療法を行うも腹水量の再増加を認め、術後17日目よりサイモグロブリン療法を開始した。...

    DOI 医中誌

  • 肺移植後にタクロリムスが原因と考えられる痙攣を起こした一例

    朝重 耕一, 土谷 智史, 松本 桂太郎, 土肥 良一郎, 町野 隆介, 溝口 聡, 市川 宏美, 永安 武 移植 57 (Supplement), s341_1-s341_1, 2022

    ...<p>【はじめに】タクロリムスは免疫抑制剤の一種であり、肺を含む移植後の拒絶反応抑制や自己免疫疾患の治療にも使用されている。副作用としては易感染性や腎機能障害、手指の振戦、高血糖、高血圧などがあるが、加えて中枢神経障害を生じることが知られている。今回、肺移植後にタクロリムスが原因と考えられる痙攣を発症した症例を経験したため報告する。...

    DOI 医中誌

  • マウス顔面複合組織移植モデルの確立

    中川 美和, 田中 芳彦, 鍛治屋 浩, 李 小康, 前原 喜彦, 岡野 慎士 移植 57 (Supplement), s345_2-s345_2, 2022

    ...<p>【はじめに】</p><p> 四肢移植や顔面移植などの複合組織移植はその歴史がまだ浅く、手術後の移植片おける免疫反応の詳細が明らかでないため、免疫抑制剤による拒絶反応の管理も未だ手探りなのが現状である。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後の急性拒絶反応とBKウイルス血症はde novo DSA産生の契機となる

    安次嶺 聡, 雫 真人, 三輪 祐子, 岩﨑 研太, 石山 宏平, 小林 孝彰 移植 57 (Supplement), s363_3-s363_3, 2022

    ...多変量解析では、術後1年以内の急性拒絶反応(OR 5.206, p = 0.001)とBKウイルス血症(OR 4.938, p = 0.004)が、統計学的有意差をもってclass II dnDSA産生と関連していた。【結語】生体腎移植後1年以内に発症する急性拒絶反応とBKウイルス血症は、class II dnDSA産生の予測因子となり得る。</p>...

    DOI 医中誌

  • 70歳以上の高齢腎移植レシピエントにおける移植後成績の検討

    西田 隼人, 福原 宏樹, 縄野 貴明, 髙井 諭, 竹原 知宏, 成澤 貴史, 菅野 秀典, 山岸 敦史, 八木 真由, 櫻井 俊彦, 内藤 整, 土谷 順彦 移植 57 (Supplement), s394_2-s394_2, 2022

    ...リツキシマブ投与をうけていない2例に急性拒絶反応を認めたが軽快し、全例生存生着していた。全例で移植後にサイトメガロウイルスアンチゲネミア法陽性化したが、発症はしなかった。5例中2例で移植後早期にせん妄、尿閉、肺塞栓を発症したが軽快していた。全例PS 0を維持していた。...

    DOI 医中誌

  • 献腎移植後に発熱性好中球減少症を来した1例

    知念 澄志, 青木 孝友, 重松 慶一, 藤井 圭, 橋爪 健太郎, 当間 宏樹, 小川 尚洋, 廣田 伊千夫, 江口 徹 移植 57 (Supplement), s405_1-s405_1, 2022

    ...52歳時の腎生検では拒絶反応は認めなかったものの腎機能はその後徐々に低下し、直近1年ではCr 3.5mg/dl 程度で推移していた。今回発熱と下痢を主訴に外来を受診し、血液検査で白血球 1360/µ、好中球 0%であり、発熱性好中球減少症に対して精査・加療目的に入院となった。...

    DOI 医中誌

  • 臨床応用段階に入った心筋補填による心臓再生医療:その開発の経緯と将来展望

    福田 恵一 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 4-C-EL10-, 2022

    ...さらに近未来には、第3段階としてHLAを欠損させたiPS細胞を用いた臨床応用、第4段階には患者本人のリンパ球から作出したiPS細胞を用いて拒絶反応のない再生心筋細胞を作出し、心不全の個別化医療への道を切り拓いて行きたいと考えている。人類待望の心室筋補填による難治性重症心不全に対する治療法の道が今開かれることを祈念している。</p>...

    DOI 医中誌

  • 肺移植レシピエントに発症したCOVID-19の経験

    川名 伸一, 杉本 誠一郎, 田中 真, 三好 健太郎, 氏家 裕征, 久保 友次郎, 清水 大, 松原 慧, 橋本 好平, 諏澤 憲, 枝園 和彦, 山本 寛斉, 岡﨑 幹生, 豊岡 伸一 移植 57 (Supplement), s143_1-s143_1, 2022

    ...【症例1】39歳男性.脳死右肺移植後10年.COVID-19流行第Ⅲ波の際に濃厚接触者となり,軽度の咳嗽を認めPCR検査で陽性と診断された.入院後にシクレソニド吸入とPSLの増量で加療され,8日後に退院した.1ヶ月後に発熱と咳嗽,右肺の広範なスリガラス影を認めたため再入院し,ステロイドパルス療法により改善した.COVID-19罹患後の急性拒絶反応が疑われる症例であった....

    DOI

  • Rituximabを中心とした全臓器への抗体治療戦略

    中川 健 移植 57 (Supplement), s157_2-s157_2, 2022

    ...同時に、高容量IVIG治療、抗体検査、抗体型拒絶反応治療に対する血漿交換治療の申請を行ない抗体治療の完成を目指してきた。これらの過程を説明するとともにこれまで得られたRituximabの成績を紹介する。</p>...

    DOI

  • 臓器移植抗体陽性診療ガイドラインの改定について

    日下 守, 佐藤 滋 移植 57 (Supplement), s235_2-s235_2, 2022

    ...1980年代および1990年代における免疫抑制薬の開発は、T細胞免疫制御に重点をおいたもので、プロトコールの有効性が高まるにつれ、急性拒絶反応の発生率は大幅に低下した。一方この成果により、抗体関連型に対する制御が相対的に欠けていることが明らかとなり、graft lossにおける急性および慢性の抗体関連型拒絶反応(AMR)の重要性が浮き彫りとなった。...

    DOI 医中誌

  • 新型コロナ感染症による急性腎障害の1例

    中澤 成晃, 今村 亮一, 園田 実香, 深江 彰太, 田中 亮, 谷口 歩, 山中 和明, 難波 倫子, 高原 史郎, 野々村 祝夫 移植 57 (Supplement), s266_1-s266_1, 2022

    ...第11病日に移植腎生検を施行し、明らかな拒絶反応を示す所見はなく、COVID19によるAKIと診断した。mPSL pulseを3日間、IVIG(100mg/kg)投与を5日間施行し、腎機能は緩徐に改善し、第28病日に退院となった。生体腎移植患者に発症したCOVID19によるAKIの1例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • タクロリムス投与量調整を行い治療を完遂することができた生体腎移植後肺結核の一例

    平野 一, 藤原 裕也, 岡部 知太, 川床 友哉, 中森 啓太, 谷口 俊理, 前之園 良一, 中村 公, 南 幸一郎, 上原 博史, 能見 勇人, 小村 和正, 稲元 輝生, 東 治人 移植 57 (Supplement), s285_1-s285_1, 2022

    ...</p><p>経過中TACの濃度低下による拒絶反応、濃度上昇によるCNI急性毒性などを招くことなく腎機能は維持できた。経過中、TAC trough level、AUC0-4の頻回モニタリングにより、TAC投与量調整を行い、免疫抑制剤を維持しつつ肺結核治療を完遂することができた。</p>...

    DOI 医中誌

  • ダプロデュスタット投与後に血栓性微小血管症(TMA)を発症し、移植腎機能不全に至った1例

    春口 和樹, 近藤 晃, 蜂須賀 健, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 57 (Supplement), s289_2-s289_2, 2022

    ...<p>【諸言】腎移植後のTMAは免疫抑制剤や拒絶反応による二次性のものが多いとされるが、その他の様々な要因でも発症しうる上に、類似する疾患も多く鑑別は多岐にわたる。そしてTMAを疑った場合には、診断を進めるとともにエンピリックに治療を開始することが肝要である。今回、ダプロデュスタットの投与が契機と考えられたTMAを経験したので報告する。【症例】56歳女性。...

    DOI 医中誌

  • 心臓移植患者に対する看護支援の学術的調査の動向

    佐々木 康之輔, 豊田 吉哉, 小野 稔, 千葉 由美 移植 57 (Supplement), s280_2-s280_2, 2022

    ...レビューでは、心臓移植患者特有の合併症(除神経心、不整脈、心不全、腎不全、血糖管理、免疫抑制、感染症、拒絶反応)への管理および退院後生活に関わる患者教育が重要であることが述べられていた。後方視的研究では、どちらも退院後患者教育の重要性を示唆しており、外来での継続的な教育支援が予定外再入院率の低下に繋がることを報告していた。...

    DOI 医中誌

  • 膵移植看護の質向上に向けて~腎移植との比較~

    山口 友美, 伊藤 美樹, 成田 尚子, 剣持 敬 移植 57 (Supplement), s281_3-s281_3, 2022

    ...移植術全体の拒絶反応発生率は約7%であり、臓器別に比較しても発生率に有意差はなかった。しかし、拒絶反応発症後のグラフト生着率に注目すると、腎移植の廃絶の割合は10%であるのに対し、膵移植の場合は60%と格段に廃絶に至る確率が高くなっていた。よって、感染症・拒絶反応に対する早期発見や対処の重要性は膵移植の方が高く、患者指導の際には腎移植の場合よりも強調して指導する必要がある。...

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  • エベロリムスを導入しカルシニューリン阻害薬を中止した腎移植患者の検討

    岩原 直也, 堀田 記世彦, 広瀬 貴行, 篠原 信雄 移植 57 (Supplement), s292_3-s292_3, 2022

    ...<p>【背景】カルシニューリン阻害薬(CNI)腎毒性に対する治療はCNIの中止(または減量)であるが、抗ドナー特異的抗体(DSA)産生や拒絶反応の危険性がある。</p><p>【目的】CNI腎毒性に対し、エベロリムス(EVR)を導入し、CNIを安全に中止できたかを評価する。</p><p>【対象・方法】CNI腎毒性と診断され、DSA陰性で拒絶所見がなく、EVRを導入しCNIを中止した9例を対象とした。...

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  • HIV感染慢性腎臓病患者に対して円滑に生体腎移植術を施行するための多職種連携の重要性

    阿部 哲也, 石井 大輔, 井村 夕姫, 野口 文乃, 北島 和樹, 和田 達彦, 竹内 康雄, 吉田 一成 移植 57 (Supplement), s283_2-s283_2, 2022

    ...術後拒絶反応なく、CD4+リンパ球数も保たれており、HIVウイルスの検出もなく経過できている。外来でも多職種での情報共有が継続され、腎機能並びにHIV管理の経過は良好である。</p><p>HIV感染慢性腎臓病患者にとって腎移植術は選ばれるべき腎代替療法のひとつである。腎移植に際して拒絶反応のリスク回避のための免疫抑制療法の調整や、薬剤相互作用の習熟、社会・心理的など専門的な支援が求められる。...

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  • 腎移植後、JCウイルスによる進行性多巣性白質脳症(PML)の一例

    南園 京子, 佐々木 元, 西田 翔, 大山 雄大, 須田 遼祐, 石川 暢夫, 岩見 大基 移植 57 (Supplement), s284_2-s284_2, 2022

    ...現在PML発症から6ヶ月(治療開始より4ヶ月)が経過しているが神経症状の進行は止まり拒絶反応の発症もなく、認知機能低下や左片麻痺等の後遺症は残存したものの退院に向けてリハビリを継続中である。【考察】腎移植後PMLはJCVによる中枢神経脱髄性疾患でまれな疾患であるが特異的な治療法はなく生命予後は発症後数ヶ月と極めて不良である。有効な治療法の確立が望まれる。</p>...

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  • 腎血管内皮細胞特異的抗血液型抗体測定法の開発

    田崎 正行, 舘野 浩章, 佐藤 隆, 梶 裕之, 富岡 あづさ, 齋藤 和英, 青木 寿成, 上村 正巳, 牛木 隆志, 吉田 豊, 高橋 公太, 冨田 善彦 移植 57 (Supplement), s324_3-s324_3, 2022

    ...</p><p><b>結果:</b> ABO血液型不適合腎移植を受けた患者のうち、抗体関連型拒絶反応(ABMR)を起こした患者と起こさなかった患者の2群で、腎移植前の検体を用いてどちらの検査が正確にABMRを予測できるか検討した。その結果、CD31-ABOアレイが有意に感度、特異度が高かった。...

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  • 小腸移植後の腸管免疫再構築の検討

    工藤 裕実, 筋野 智久, 山田 洋平, 東條 杏奈, 金森 洋樹, 高橋 信博, 加藤 源俊, 長谷川 康, 松原 健太郎, 岡林 剛史, 高林 馨, 細江 直樹, 尾原 秀明, 黒田 達夫 移植 57 (Supplement), s331_1-s331_1, 2022

    ...</p><p>【考察】我々は脳死小腸移植において初めて急性期拒絶反応における腸管内免疫細胞のシングルセルレベルでの遺伝子発現および細胞種類のダイナミズムをドナー、レシピエント由来細胞を分ける新たな解析技術を利用することで可能にした。また急性拒絶反応には腸内細菌叢の変化が関わっている可能性が示唆された。</p>...

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  • 当科における脳死単独小腸移植3例の経験

    松本 匡永, 内田 康幸, 河野 雄紀, 梶原 啓資, 鳥井ケ原 幸博, 白井 剛, 栁 佑典, 松浦 俊治, 田尻 達郎 移植 57 (Supplement), s331_2-s331_2, 2022

    ...移植後2年が経過し、電解質補正は要するが、これまで拒絶反応はなく、stoma, device-freeとなっている。症例3:Hypoganglionosisの19歳女性。新生児期から腸管運動機能障害を認め、頻回のCRBSIと中心静脈ルート枯渇のため、脳死小腸移植を施行した。栄養摂取は全量経口で可能で術後76日目に退院。術後4ヶ月経過し、1度も拒絶所見は認めていない。...

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  • de novo DSA早期診断のためのT細胞受容体レパトア解析

    雫 真人, 安次嶺 聡, 石山 宏平, 三輪 祐子, 岩﨑 研太, 小林 孝彰 移植 57 (Supplement), s350_3-s350_3, 2022

    ...<p>【背景】 慢性抗体関連型拒絶反応は、<i>de novo</i> DSA検出時には既に難治性であることも多い。免疫状態を知ることのできるTCRレパトア(TCR repertoire)解析は、生体内免疫モニタリングや、疾患関連リンパ球の同定に使用されている。TCR repertoire解析により、<i>de novo </i>DSA産生を先行的に予測できないか検討した。...

    DOI 医中誌

  • 移植患者に適した服薬アドヒアランス尺度BAASISの日本語版(J-BAASIS)の開発

    香束 昌宏, 岩井 友明, 壁井 和也, 前田 景子, 吉川 有葵, 中村 安孝, 内田 潤次 移植 57 (Supplement), s368_1-s368_1, 2022

    ...<p>【目的】服薬アドヒアランス不良は拒絶反応、グラフトロスのリスク因子であり、服薬アドヒアランスの向上により移植患者の長期成績の改善が期待される。しかしながら、移植患者に適しており、尺度特性が十分に検討された、日本語の服薬アドヒアランス尺度はない。...

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  • 両側下肢閉塞性動脈硬化症術後に生体ドナーより同所性腎移植を施行した1例

    大山 雄大, 佐々木 元, 須田 遼祐, 南園 京子, 西田 翔, 岩見 大基 移植 57 (Supplement), s370_2-s370_2, 2022

    ...移植腎機能の発現は速やかで、拒絶反応なく経過した。移植腎周囲の血腫のため一時的な抗血小板薬の休薬と輸血を要したが、尿瘻含め他の合併症は認めていない。</p><p>【結語】</p><p> 腸骨動脈への血管吻合が困難な症例に対し、同所性腎移植を施行した症例を経験した。</p>...

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