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検索結果 5,279 件

  • 福島原発事故による放射能汚染の広がり : 13年目の報告(トリチウム水の海洋放出)

    大井 万紀人 専修自然科学紀要 55 1-23, 2024-03-05

    ...「処理水」には大量のトリチウムのみならず、セシウム137やストロンチウム90、それにプルトニウムなど多様な放射能物質が残留しているため事実上の「放射能汚染水」である。実際、「処理水」1リットル当たり約14万ベクレルの放射能があることが公表されている。これまでに3回の海洋投棄が行われたが、それぞれの海洋投棄には約3週間が費やされ、1.1兆ベクレルの放射能汚染水が放出された(合計で3.3兆ベクレル)。...

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  • アミロイドPET薬剤を用いた放射性薬剤自動投与装置の投与精度に関する研究

    前田 幸人, 松本 圭一, 井狩 彌彦, 赤松 剛, 清水 敬二, 津田 啓介 日本放射線技術学会雑誌 80 (2), 155-165, 2024

    ...【結果】延長チューブについては,ポリ塩化ビニル製よりもポリブタジエン製の放射能残留率が低かった.また翼状針に比較し,留置針の放射能残留率が低かった.自動投与装置が示した投与放射能量は184.1 MBq,患者に見立てたバイアルへ吐出された放射能量は170.2 MBqであり,投与精度は8.2%であった....

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  • 階層クラスター分析と確信度の併用による複合材料の化学データを用いた段階的識別

    丹治 珠緒, 古川 真, 高貝 慶隆 知能と情報 35 (4), 742-745, 2023-11-15

    <p>複合材料の構成素材を元素分析などの化学データから識別することは非常に難しい.多変量解析法の一種である階層クラスター分析や証拠の理論では,データから材料同士の類似性を評価できるが,複合材料に含まれる素材を識別することはやはり難しかった.本研究では,元素分析データを階層クラスター分析によって類似性を評価した後,確信度を用いて段階的に評価する方法を実施した.つまり,階層クラスター分析で出力された…

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  • シロイヌナズナ根成熟域におけるナトリウムイオン排出の測定手法の開発

    永田 知輝, 名兒耶 美緒, 小倉 尚晃, 栗田 悠子, 小林 奈通子, 田野井 慶太朗 RADIOISOTOPES 72 (3), 235-245, 2023-11-15

    ...根端に<sup>22</sup>Na<sup>+</sup>溶液を滴下し,4時間後に根成熟領域ゲルとそのゲル上の成熟根の放射能を測定した結果,WTはSOS1欠損株よりも多くのNa<sup>+</sup>を根成熟領域から排除していたとともに,SOS1欠損株はWTよりも多くのNa<sup>+</sup>を成熟根に蓄積することが示された。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献63件

  • 仁科記念サイクロトロンセンターの廃止措置

    新藤 元司, 齋藤 義弘, 後藤 祥子, 吉田 亨, 中林 貴之, 高橋 勝則, 長島 洋子, 延原 文祥, 古澤 哲, 宍塚 浩一, 前島 邦夫, 大越 実, 上蓑 義朋 RADIOISOTOPES 72 (3), 219-234, 2023-11-15

    ...建屋コンクリートについては,Ge検出器によるコア採取したコンクリート試料の放射能分析,遮蔽体付きCsIシンチレーションサーベイメータによる表面の線量率測定,PHITS計算による放射化計算を実施した。詳細なモデリングによるPHITS計算はGe検出器の測定結果をよく再現できた。...

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  • HCl水溶液中の溶存<sup>90</sup>Sr及び<sup>137</sup>CsがSUS 316Lの腐食電位に及ぼす影響

    青山 高士, 佐藤 智徳, 上野 文義, 加藤 千明, 佐野 成人, 山下 直輝, 五十嵐 誉廣 Zairyo‐to‐Kankyo 72 (11), 284-288, 2023-11-10

    ...<p>溶液中の溶存線源がSUS 316Lステンレス鋼の腐食に及ぼす影響を解析するために,溶存<sup>90</sup>Sr及び溶存<sup>137</sup>Csが腐食電位に及ぼす影響を調査した.HCl水溶液中で腐食電位を測定しながら,放射能の等しい<sup>90</sup>Sr標準溶液及び<sup>137</sup>Cs標準溶液をHCl水溶液に滴下した.その結果,<sup>90</sup>Sr標準溶液滴下溶液中...

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  • 食用野生光合成生物のセシウム137 の面移行係数

    清野 嘉之, 赤間 亮夫 森林総合研究所研究報告 22 (3), 109-131, 2023-09-29

    ...種によって<sup>137</sup>Cs T<sub>ag</sub>が大きく異なることから、食用光合成生物の放射能の食品安全性評価は種を単位とすることが重要である。</p>...

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  • 現場に根ざした復興農学会

    溝口 勝 復興農学会誌 3 (2), 1-1, 2023-07-31

    ...事故直後に飯舘村で会う農家さんたちは,原発事故を引き起こした東京電力や国に対して怒りをあらわにし,中にはもうダメだと諦めている人や,あるいは目に見えない放射能に恐怖感を持ち営農再開を諦めている人もいました。しかし,約年間の計画的避難を経に帰村宣言が出されると,農家さんたちの心が帰村を境に変化してきたように感じられました。...

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  • イメージングプレートを用いる家屋内放射性物質分布の現場測定

    田中 敦, 高木 麻衣, 菅野 宗夫, 田尾 陽一 分析化学 72 (6), 227-232, 2023-06-05

    ...するイメージングプレート(IP)の利用により,現場観測において放射性Csの分布特性と放射能に関する情報が得られる.比較的放射線量の高い現場測定において,IPを用いた定量測定を行うための条件(線源の選択,信号減衰補正,バックグラウンド評価など)を検討し,設定した条件で測定したところ,避難中の家屋の天井裏床面において0.1–0.7 Bq程度の粒子と考えられる放射性物質が点在していることが示された....

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  • 福島原発事故対策における ALPS処理水の海洋放出と放射能汚染土の再生利用に関する構造的問題

    中山 敬太 場の科学 3 (1), 58-80, 2023-05-31

    ...本稿では、福島第一原発事故後の「復興と廃炉の両立」理念の一環として行政機関による計画および実施されているALPS処理水の海洋放出と放射能汚染土の再生利用には、双方に共通する構造的問題やその被害メカニズム(「構造的暴力」を含む)が存在し、行政側の各対応策の計画・実施に至るリスク意思決定プロセスにおけるロジック構造やその欠陥(具体的かつ明確な法律に基づく実施計画ではない点など)にも共通点を見い出し明らかにした...

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  • 樹皮・木材中の<sup>137</sup>Cs濃度の2011年から2022年にかけての変化傾向

    大橋 伸太, 黒田 克史, 香川 聡, 山下 香菜, 杉山 真樹, 安部 久 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 667-, 2023-05-30

    ...観測のための試料は年1回8月頃に各林分3〜6個体から採取し、試料中の<sup>137</sup>Cs放射能はGe半導体検出器を用いて求めた。<sup>137</sup>Csの放射性壊変による減少を除くため、減衰補正の基準日は2022年9月1日に揃えた。樹皮中の<sup>137</sup>Cs濃度は、スギ1林分を除き全ての林分で減少傾向にあり、ここ数年も僅かではあるが減少が続いていた。...

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  • 放射性物質高濃度汚染地域における森林内の放射性セシウムの分布

    阪田 匡司, 篠宮 佳樹, 大橋 伸太, 奥田 史郎, 眞中 卓也, 坂下 渉, 三浦 覚 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 664-, 2023-05-30

    ...<p>福島第一原子力発電所事故後、福島県内のいくつかの森林において、放射能汚染の実態調査が継続的に行われており、事故後10年以上経た現在、森林に沈着した放射性セシウム(RCs)の大部分は土壌表層に保持されていることがわかってきた。しかし、立ち入りが制限されている帰還困難区域内の森林においては調査例が乏しく、十分な実態把握がなされていない。...

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  • 生葉・枯死葉・水生昆虫間のセシウム137濃度変化

    金指 努, 和田 敏裕 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 675-, 2023-05-30

    <p>森林を流れる渓流の生態系では、渓畔林から渓流へ供給される外来性有機物が重要な一次生産物の役割を担っている。そのため、渓畔林が放射性セシウムに汚染されると、渓流生態系も食物網を通して放射性セシウムが移行していき、漁業対象種となっている魚類の放射性セシウム汚染につながると予想されるが、詳しいプロセスについての知見が少ない。本研究では、福島県の放射性セシウム高汚染地域の渓流にて、渓畔域の樹木の生…

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  • 使用済み核燃料再処理施設に隣接する汽水湖尾駮沼における流況特性と海水交換の推定

    植田 真司, 東 麗緒菜, 落合 伸也, 矢部 いつか 陸水学雑誌 84 (2), 143-161, 2023-05-25

    <p> 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理施設に隣接する汽水湖尾駮沼において,物質挙動を支配する基礎情報である流動場及び海水交換率を明らかにすることを目的に,2020年8月1日~12月10日の期間,沼内の塩分及び流況,淡水流入量・流出量,及び沼-海を結ぶ水道部の海水流入量に関する調査を行った。尾駮沼の表層(水深0.5 m)及び底層(同3.5 …

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  • 自ら測り,考え,伝える土壌汚染地図作成

    阿部 浩美, 平井 有太, 大沼 淳一 環境情報科学 52 (1), 54-59, 2023-03-30

    ...<p>東京電力福島第一原子力発電所の事故においては,放射能汚染の実態を明らかにすることをミッションにしたNPO 法人が設立された。放射能について専門家でもない市民がいかに困難を乗り越えて団体を立ち上げ,他団体と協力して全国に跨るネットワークを構築していったのか。通常の環境保全をミッションにするNPO 法人とは何が違い,放射能汚染問題をミッションにしたことで,何が持続的活動への枷となっているのか。...

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  • 保育環境の変化が幼児期の発達に及ぼす影響─コロナ禍と東日本大震災に焦点をあてて─

    長田, 瑞恵, 関口, はつ江, 押部, 直也, 生越, 雅志, 大宮, 明子, 鈴木, 晴子, NAGATA, Mizue, SEKIGUCHI, Hatsue, OSHIBE, Naoya, UBUKOSHI, Masashi, OMIYA, Akiko, SUZUKI, Haruko 十文字学園女子大学紀要 53 63-73, 2023-03-28

    ...郡山市は東日本大震災の際の放射能災害のために、戸外活動制限、自然物との接触禁止、外出後の手洗い衣服の着替えなど、保育の上で厳しい環境状況への対応経験があった。こうした保育者の過去の保育経験の、この度のコロナ禍による環境制約下の保育に対しての生かし方の視点からの検討も含め、保育環境の変化に対する保育者の在り方、その課題についての手がかりについて考察した。【査読あり】...

    機関リポジトリ 医中誌

  • DOIENVRAD:東京電力福島第一原子力発電所事故由来放射能及び関連文献のデータベース

    青山 道夫, 大谷 直子 RADIOISOTOPES 72 (1), 37-42, 2023-03-15

    ...<p>2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所事故に由来する人工放射能の観測データ及び関連する研究論文などのデータベースを運用している。既に58のデータセットを出版している。また出版したデータと外部で出版された総計180万レコードを対象として、時間と空間及び試料のタイプをキーとして条件にあうデータを取得できる検索サイトを提供している。</p>...

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  • 銀塩写真感光材料の放射線感度測定のための放射線均一線源の作製

    久下 謙一, 鈴木 弘行, 岩本 康平 日本写真学会誌 86 (1), 56-63, 2023-02-20

    ...放射性同位元素 RI が均一に分布し,段階的にその濃度が変化しているパッチが配列している面線源を作製した.インク ジェットプリンタのインクに RI を添加し,高いインク吸収量を持つフィルム基板に印刷することで,高い分布の均一性 を得た.各パッチへの印刷回数を変えることで,RI の濃度を段階的に変化させた.ガイガーミューラカウンター,液体 シンチレーションカウンタ,写真フィルムにより,放射能量を測定した...

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  • 越谷、小牧、習志野、八王子、曽根隕石の希ガス同位体組成

    岡崎 隆司, 米田 成一, 山口 亮 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 113-, 2023

    ...<p>日本の隕石として54件が国際隕石学会にて認定されている.科博,極地研,九大では宇宙線起源核種の放射能測定,岩石・鉱物学的調査,希ガス同位体分析を行ってきた.本発表では越谷、小牧、習志野、八王子、曽根隕石の希ガス同位体組成について報告する.</p>...

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  • 県外最終処分の実現に向けた放射性物質汚染廃棄物の処理・処分シナリオ分析

    三成 映理子, 山田 一夫, 遠藤 和人, 大迫 政浩 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 9-, 2023

    ...最終処分の対象である廃棄物、その中でも仮設灰処理施設で溶融処理された熱処理飛灰はセシウムが濃縮されるため、放射能度が高く、処分・処理のシステムの在り方が検討されている。著者らはこれまで、現在研究開発が進められている再生利用等の中間処理技術減容化技術を対象とし、技術オプションの選択と最終処分場の施設成立性の関係を整理してきた。...

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  • 中深度処分の規制基準策定の経緯と考え方

    青木 広臣, 前田 敏克, 大村 哲臣, 木嶋 達也, 田中 知 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (1), 19-24, 2023

    ...<p> 原子力施設の運転や廃止措置に伴って発生する放射性廃棄物のうち,原子炉圧力容器内の高放射線量環境下での放射化等により比較的放射能濃度が高くなったもの等を,地下70 m以深に埋設する方法を「中深度処分」と呼ぶ。原子力規制委員会は,令和3年10月に,第二種廃棄物埋設に係る規則等を改正し,中深度処分に関する規制基準を定めた。...

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  • 電離放射線の歴史から学ぶ放射線防護

    岡﨑 龍史 産業医学レビュー 36 (1), 1-, 2023

    ...19世紀後半、X線や放射能が発見され、同時に放射線障害の歴史が始まった。1987年に放射線防護の学会や委員会が設立され、のちに国際放射線防護委員会(ICRP)となり、その勧告は世界中の放射線関連法令の基本となっている。2007年の ICRP 勧告では眼の水晶体の防護基準が100mSv/5年かつ50mSv/1年とされ、日本の法令も改正された。...

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  • 人形峠ウラン鉱山跡地周辺におけるラジウムの地球化学的研究

    田中 万也, 栗原 雄一, 富田 純平, 山﨑 信哉, 徳永 紘平, 香西 直文 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 16-, 2023

    ...<p> 人形峠ウラン鉱山跡地周辺におけるラジウム(Ra)の地球化学的挙動評価を行うために堆積物及び水試料を採取し、Ra-226放射能濃度の分析を行った。堆積物は、主にフェリハイドライトやゲーサイトなどの鉄水酸化物からなることがXRDやXAFS分析などから分かった。...

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  • 新潟県福島潟で越冬する大型水禽類2種オオヒシクイ<i>Anser fabalis middendorffii</i>とコハクチョウ<i>Cygnus columbianus</i>の食性

    向井 喜果, 布野 隆之, 石庭 寛子, 関島 恒夫 保全生態学研究 28 (2), 393-409, 2023

    <p>渡り鳥は過去数十年の間に世界的規模で個体数を減少させてきた生物グループの一つである。減少した理由の一つとして、いずれの種も繁殖地、越冬地、および中継地といった多様な生息環境を必要としており、そのどれか一つでも開発などにより劣化や消失が生じると、それぞれの種の生活史が保証できなくなることが挙げられる。渡り鳥のこれ以上の減少を防ぐためには、その食性を十分に理解した上で、餌資源が量的かつ質的に減…

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  • 放射性物質に汚染された土壌と廃棄物の減容化処理技術と今後の課題

    有馬 謙一, 遠藤 和人, 大迫 政浩 Material Cycles and Waste Management Research 33 (6), 423-434, 2022-11-30

    ...福島第一原発事故に由来する放射性物質に汚染され中間貯蔵施設に搬入された除去土壌や廃棄物のうち,放射能濃度が高いものを含め再生利用が難しいものは県外最終処分の対象となる。そのため減容化処理に関するさまざまな研究が行われており,焼却残渣に対しては高温での溶融処理が採用され,実施設も稼働している。...

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  • 土壌有機物が土壌中のCsの移動に与える影響

    辰野 宇大, 濱本 昌一郎, 二瓶 直登, 西村 拓 土壌の物理性 152 (0), 39-46, 2022-11-20

    ...放射性セシウム(Cs)は土壌中の2$:$1型層状粘土鉱物,特に粘土層間にあるフレイド・エッジ・サイト(FES)に強く吸着される.既往のバッチ吸着試験や放射能汚染地の土壌試料の分析結果から,粘土鉱物に土壌中の有機物が吸着することでFESへのCs吸着を阻害し,比較的土壌深くまでCsが移動することが報告されている.しかし,降雨時の土壌水の移動に伴うCsの速い移動では,バッチ吸着試験における分配係数のような...

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  • 2019年~2020年に採取した福島県浪江町における自家消費作物中放射性Cs濃度と内部被ばく線量

    菊池 美保子, 西 康一, 高村 昇, 塚田 祥文 RADIOISOTOPES 71 (3), 185-193, 2022-11-15

    <p>福島県浪江町では東京電力福島第一原子力発電所事故後に除染が行われ,2017年3月31日から居住制限区域及び避難指示解除準備区域が解除された東部で,住民の帰還が始まった。2019年と2020年に除染された圃場とその周辺から,自家栽培作物及び自生植物の様々な自家消費作物を採取した。穀類,いも類,豆類,野菜類及び果実類の181試料の放射性Cs濃度を求め,作物摂取による内部被ばく線量を算出した。自…

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  • 放射性アルミニウム廃棄物の安定化処理技術の開発

    関 美沙紀, 藤田 善貴, 藤原 靖幸, J. Zhang,, 吉永 尚生, 佐野 忠史, 堀 順一, 永田 寛, 大塚 薫, 大森 崇純, 武内 伴照, 井手 広史, 土谷 邦彦 原子力バックエンド研究 29 (1), 2-9, 2022-06-15

    ...<p> 材料試験炉(JMTR)の炉心構造材にはステンレス鋼の他,アルミニウム(Al)やベリリウム(Be)が多く使用されている.当該炉の廃止措置に当たって,放射性雑固体廃棄物(廃棄体)を作製するが,その埋設基準にはドラム缶内に健全性を損なう物質を含まないことおよび廃棄体の放射能が基準で定められた放射能量を超えないことが要求されている.とくに,Alはコンクリート等のアルカリ物質と反応し水素を発生することから...

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  • 広葉樹萌芽株当年枝の放射性セシウム濃度のばらつきについて

    伊東 宏樹, 三浦 覚, 長倉 淳子, 平井 敬三, 金指 努 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 675-, 2022-05-30

    <p>福島県田村市都路地区で採取した広葉樹の当年枝のセシウム137濃度を統計モデルにより解析した。まず、コナラのみを対象として、(1)サイト変量効果が平均のみに影響するとしたモデルと、(2)平均と標準偏差の両方に影響するとしたモデルを作成した。常用対数変換したセシウム137濃度を目的変数として、それぞれのモデルにデータを当てはめ、新しくサイトが追加された場合を想定してWAICによりモデル選択をお…

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  • 枯死葉リターから水生昆虫へのセシウム137の移行

    金指 努, 和田 敏裕, 長田 健太郎 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 666-, 2022-05-30

    <p>福島県の一部の渓流では、未だ漁業対象となる渓流魚の放射性セシウム濃度が基準値(100 Bq kg<sup>-1</sup>)より高く、出荷制限指示が行われているため、渓流魚の放射性セシウム汚染プロセスを解明することは重要な課題である。放射性セシウムに汚染された餌を摂取することによって、魚類は放射性セシウムに汚染すると考える。渓流魚にとって、水生昆虫は重要な餌資源であり、種によって異なる食性…

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  • 数値標高モデルを用いたコナラ当年枝の<sup>137</sup>Cs移行係数の空間解析

    小松 雅史, 松浦 俊也, 長倉 淳子, 金指 努, 三浦 覚 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 49-, 2022-05-30

    ...放射能データとして、福島県田村市都路地区で採取された広葉樹萌芽更新木や植栽木の当年枝の測定結果を用いた。同地域の1m解像度の数値標高モデルから作成した地形パラメーターを採取地点の位置情報と紐付けたところ、採取地点の地形湿潤指数(Topographic Wetness Index, TWI)が当年枝の<sup>137</sup>Cs濃度や面移行係数と負の相関を示した。...

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  • <sup>90</sup>Sr標準溶液の滴下がSUS 316Lの腐食電位に及ぼす影響の検討

    青山 高士, 加藤 千明, 佐藤 智徳, 佐野 成人, 山下 直輝, 上野 文義 Zairyo‐to‐Kankyo 71 (4), 110-115, 2022-04-10

    ...<p>β線が腐食に及ぼす影響を解析するために,<sup>90</sup>Sr含むHClの滴下がSUS 316Lステンレス鋼の腐食電位に及ぼす影響を調査した.人工海水中で腐食電位を測定しながら,<sup>90</sup>Srを含むHClを人工海水に滴下した.溶液の滴下は2回に分けて行い,滴下した溶液の放射能がそれぞれ0.15 MBqおよび1.5 MBqとなるように調整した.その結果,<sup>90</...

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  • 海洋放出問題と福島県漁業の復興

    小山 良太 学術の動向 27 (4), 4_36-4_40, 2022-04-01

    <p> 2021年4月、政府は廃炉に伴う汚染水を処理し、トリチウム水の形で海洋放出することを決めた。ALPS小委員会では海洋放出すれば「社会的影響は特に大きくなる」と指摘されていた。それを、政府が決めるのであれば、①元の汚染水と処理水との違いやトリチウムについての国民の理解が深まる、②それを踏まえて地域の漁業者らと対策を協議したうえで合意に至る、③今も輸入を制限している周辺諸国に日本政府が説明し…

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  • 福島県および川内村で採取した食材4 品目の放射性セシウム134・137 含量の10 年間の推移

    桑守 豊美, 宮地 洋子, 桑守 正範, 荒井 冨佐子, 尼子 克己, 原田 浩二, 小泉 昭夫, Kuwamori Toyomi, Miyachi Youko, Kuwamori Masanori, Arai Fusako, Amako Katumi, Harada Kouji, Koizumi Akio 仁愛大学研究紀要. 人間生活学部篇 (13) 39-46, 2022-02-20

    ...2011 年3 月11 日,東日本大震災に伴い発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故では,広範な地域と,農産物や,山菜・野生鳥獣 が放射性物質により汚染される事態となった.住民が健康な生活を送り,食材を安心して安全に摂取できる状況になることが切望される.福島県の10 年間の放射能の汚染状況の変化に併せて,我々が,福島県の川内村の同じ場所で,2012 年から2021 年まで採取した野生のわらび,ふき...

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  • 深刻な原発事故を乗り越えて 再びその土地で暮らすために

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2021 (2022.2), 3-7, 2022-02-01

    <p>人類はこれまで、さまざまなハザードに見舞われながらもそれらに対処し、乗り越えることで生活を紡いできた。過去に経験したことのない深刻な原子力発電所事故に見舞われたウクライナと日本が、国際共同研究でこの新たな課題に挑む。環境を正確に把握できる観測手法を確立し、再びその土地で暮らし続けるための道を模索する。今後起こるかもしれない万が一の事態に備え、その知見を積み重ね、次世代につなぐ。</p>

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  • 放射線防護に関する学会連携活動と今後の展開

    高田 千恵 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (8), 442-445, 2022

    ...<p> 2011年の福島第一原子力発電所事故の際,多くの専門家がさまざまな場面-環境放射線・放射能モニタリング,被災地域や避難先における住民サーベイ,生活環境における除染等の活動等-で活躍した。...

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  • モデル計算を用いた日本周辺における大気中ラドン濃度時間変動の理解

    石島 健太郎, 坪井 一寛, 松枝 秀和, 田中 泰宙, 眞木 貴史, 中村 貴, 丹羽 洋介, 平尾 茂一 気象集誌. 第2輯 100 (2), 343-359, 2022

    <p> 気象研究所が4つの気象庁観測所において観測した大気中ラドン(<sup>222</sup>Rn)濃度の時間変動についてオンライン全球スペクトル大気輸送モデル(Global Spectral Atmosphere Model-Transport Model:GSAM-TM)を用いて解析を行った。2007~2019年の5~12年間におよぶ<sup>222</sup>Rn濃度観測から、月別および…

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  • 原子力災害が福島県の森林・林業にもたらした被害

    塩谷 弘康 林業経済研究 68 (1), 2-11, 2022

    ...放射能汚染の影響を強く受けた阿武隈地域では,森林除染を実施するとともに,地域資源管理の新たな枠組みを構築して里山を再生し,なりわいを取り戻すことが必要である。...

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  • 東京電力福島第一原子力発電所事故の避難指示区域における森林組合の経営展開とその特質

    早尻 正宏 林業経済研究 68 (3), 12-24, 2022

    2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震による東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い避難指示が発令された福島県内の12市町村を管轄する5つの森林組合の経営の推移を明らかにした。被災森林組合の経営環境は組合地区の地理的特徴や避難指示区域の広狭,避難指示解除の進捗状況により異なるものの,いずれの被災森林組合でも放射性物質対策や海岸防災林造成などの復興事業が主要な収益源として位置付けられていた。原…

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  • 福島原発事故後10年間の放射線工学分野における活動と今後の展望

    平山 英夫 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (1), 23-27, 2022

    ...<p> 事故後10年を経過した福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取り組みでは,原子炉建屋内外の放射能(燃料デブリを別にすれば,Cs-137)の把握が今後とも重要な課題である。遠隔での測定による場所が多いことを考えると,放射線・放射能およびそれらの測定という「放射線工学部会」が対象としている分野の役割がますます重要になると思われる。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • NaI(Tl)シンチレーション検出器による河川水中の放射性セシウム流出イベントの検知

    吉本 周平, 土原 健雄, 白旗 克志, 久保田 富次郎, 石田 聡 農業農村工学会論文集 90 (1), II_77-II_83, 2022

    <p>大雨時に農業用水源となる河川で発生する放射性セシウムの流出を検知する手法として,防水容器に封入したNaI(Tl)シンチレーション検出器を用いた測定システムを構築し,現地観測した.その結果,河川水位上昇時にはバックグラウンドの遮蔽効果によるピーク計数率の低下が,まとまった降水後には濁水中の放射性セシウムによるとみられるピーク計数率の上昇が観察された.また,解析で得られた放射性セシウムの2つの…

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  • <SUP>234</SUP>U/<SUP>238</SUP>U同位体指標を用いた熊本地下水域における人為起源的NO3-の起源解析

    栗林 千佳, 細野 高啓, 谷水 雅治 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 140-, 2022

    ...NO<sub>3</sub><sup>-</sup>濃度の上昇因子のうち、アンモニア化学肥料および家畜排せつ物に着目し、これらの放出源である農業地域および畜産業地域の地下水において<sup>234</sup>U/<sup>238</sup>U比の放射能比が特徴的な値を示すかどうかを検証した。分析の結果、両地域の地下水は、農業および畜産業の影響が少ない地域の地下水と異なる放射能比を示した。</p>...

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  • 森林の放射能汚染と村落社会

    金子 祥之 林業経済研究 68 (1), 12-27, 2022

    本論文では,すでに経済的価値を失った山野の汚染が,村落社会にとってなぜ大きな問題となるのかを検討したものである。人びとの生活と森林との関係を非日常・日常の両面から,歴史的に検討した結果,つぎのことがわかった。すなわち,非日常という観点からは,山野が災害時の生活保障に重要な意味をもってきた。農業は自然に左右されてしまう不安定さを内包しているが,それに対応するために,家単位でも村単位でも対策がなされ…

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  • Ac-225,At-211放射能校正の検討

    新井 香純, 今村 正隆, 森 大輝, 石津 秀剛, 佐藤 泰, 羽場 宏光, Xiaojie Yin, Yang Wang, 脇谷 雄一郎 アイソトープ・放射線研究発表会 2 (0), 76-, 2022

    DOI

  • IVISイメージングを用いた覚醒マウスの新規ex vivo糸球体濾過量測定法の検討

    加藤 哲希, 檜杖 昌則, Seo-Kyoung HWANG, Cheryl TYSZKIEWICZ, Jeffrey MORIN, Gary POINT, Chang-Ning LIU 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-165-, 2022

    ...外因性物質としてはイヌリンが標準的に用いられ,標識イヌリンを投与して試料中の放射能濃度をマーカーとして腎クリアランスを評価する方法などが知られている。近年,生体中の近赤外蛍光標識イヌリンを蛍光断層撮影法(FMT)でスキャンして定量する非侵襲的なGFR測定法が開発され,非臨床試験への適用が検討されている。...

    DOI

  • [<sup>177</sup>Lu]Lu-PSMA-617をヒトに投与した後の病室内における空気中放射能濃度測定

    稲木 杏吏, 平田 健司, 神原 弘弥, 野村 怜史, 服部 徹, 細野 眞 核医学 59 (1), 51-55, 2022

    ...<p>①目的 [<sup>177</sup>Lu]Lu-PSMA-617をヒトに投与した際の病室内における空気中放射能濃度を測定することが目的である.②方法 [<sup>177</sup>Lu]Lu-PSMA-617(7.4 GBq±10%)を被験者3例の入院病室内で静脈内投与し,病室内の各2箇所(部屋の中央とベッドサイド)について,ろ過捕集方法により空気中放射能濃度を測定した.③結果 測定された空気中放射能濃度...

    DOI 医中誌

  • 福島原発事故を起源とする放射性核種<SUP>129</SUP>Iおよび<SUP>137</SUP>Csによる環境汚染実態の解明

    長岡 壮太, 福本 学, 鈴木 正敏, 木野 康志, 岡部 宣章, 大野 剛, 深海 雄介 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 144-, 2022

    <p>2011年に発生した福島原発事故により放出された放射性核種は現在、生態系を通じて種々の生物中に取り込まれているが、その際の濃縮の程度は生物種ごとに異なっている。また、同種の生物でも地域や個体間で異なった割合で放射性核種を取り込んでいることが知られている。こうした生態系内での放射性核種による汚染の実態を解明することは、食の安全性の確保などに役立つと考えられる。本研究では、福島県南相馬市、およ…

    DOI

  • 福島第一原子力発電所近傍海域における海水中の3H, 90S, 134C, 137Cs濃度の経年変化と変動要因について

    城谷 勇陛, 山田 正俊, 神林 翔太 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 147-, 2022

    ...しかし、原発から10㎞圏内においては通常時でも未だ30㎞圏外に比べて1桁程度高い放射能濃度で推移しており、散発的に放射能濃度が通常時に比べて1桁程度上昇することもある。本研究では、原発近傍海域における放射能濃度の経年変化とその変動要因を明らかにするために、表面水中の3H,90Sr, 137Cs濃度と積算雨量、塩分、濁度の関係について考察した。</p>...

    DOI

  • ICP-MS/MSを用いた<sup>233</sup>U/<sup>236</sup>U同位体比測定法の開発と環境放射能研究への応用

    大野 剛, 吉田 亜実, 伊地知 雄太, 深海 雄介, 五十嵐 康人, 平田 岳史 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 39-, 2022

    ...本研究では、ICP-MS/MSを用いた<sup>233</sup>U /<sup>236</sup>U迅速分析法を開発し、環境放射能研究へ応用することを目的とした。1963年に東京、仙台、福岡で採取された大気降下物を測定したところ、<sup>233</sup>U/<sup>236</sup>U は10<sup>-3</sup>レベルの値で、それぞれの地点で得られた値は誤差の範囲で一致した。...

    DOI

  • 高レベル放射性廃棄物政策-日独比較-

    岡村 りら 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 373-, 2022

    ...放射性廃棄物は極めて強い放射能を持ち、その処理・処分は危険を伴う上に、候補地選定には地元住民の理解が必要なため非常に難しい問題である。本発表では極めて重要な問題であるにも拘わらず、取り上げられることが少ない放射性廃棄物に焦点をあて、日本の現状と課題を明らかにするとともに、廃棄物の面から原子力発電について考察する。</p>...

    DOI

  • 放射能災害下の保育を経験した保育者の意識

    加藤 孝士 保育学研究 60 (1), 149-160, 2022

    ...本研究では,放射能災害を受けた,福島の保育者の保育意識について明らかにするために,量的調査・自由記述調査・インタビュー調査を実施し,分析を行おこなった。その結果,福島の保育者は,他県の保育者よりも保育に関するネガティブな認識が低いことが示された。また,福島の保育者は,子どもの成長について困難を抱えていたが,他の地域の保育者は,保護者や他の保育者との関わりに困難を抱えていた。...

    DOI

  • <総説>東日本大震災から10年を迎えて(福島県における支援研究)

    上田, 義勝, 杉山, 暁史, 徳田, 陽明, 二瓶, 直登, 谷垣, 実 生存圏研究 17 1-15, 2021-11-19

    ...また、その後の福島県との新しい共同研究として、観葉植物の延命などの微細気泡技術の農業利用や、長期間にわたる環境放射能のリアルタイムモニタリングなど、10年を経過しつつある現在でも国際的・学際融合的研究を幅広く続けてきている。本稿では、我々の福島県での研究に関する成果、および公開シンポジウムについてのこれまでの活動をまとめ、今後の連携支援研究にもつながる形として、ここに報告するものである。...

    HANDLE Web Site

  • 海洋学の10 年展望2021:新たな手法と問題

    平井 惇也, 宮 正樹, 藤木 徹一, 吉田 聡, 乙坂 重嘉, 帰山 秀樹, 加古 真一郎, 片岡 智哉, 松岡 大祐, 日高 弥子, 杉山 大祐, 小嶌 不二夫 海の研究 30 (5), 227-253, 2021-11-15

    ...また,2011 年の東北地方太平洋沖地震以降の継続した問題である海洋放射能,ならびに近年急速に注目を集める海洋プラスチックを,新たな問題として取り上げた。各節ではそれぞれの研究や問題の現状を論じるとともに,次の10 年に向けての展望や課題について議論した。</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献5件 参考文献167件

  • 農地土壌およびその周辺環境における放射性セシウムの分布と挙動

    井倉 将人, 江口 定夫, 吉川 省子 農研機構研究報告 2021 (8), 77-82, 2021-10-31

    ...<p>東京電力福島第一原子力発電所事故後の毎年の放射能モニタリング(2012 ~2019 年)により,福島県内の農地土壌および農作物の放射性セシウム濃度における継続的な減少が確認されるとともに,土壌中に存在する放射性セシウム形態の分布状況が明らかにされた.また,周辺林地内の放射性セシウム移動量が存在量に対して極めて小さいことや,中山間水田内の放射性セシウム存在量が物理的半減期より早く減少することが明...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • 空中ガンマ線測定システムを用いた除染前後の農地のモニタリング技術

    土原 健雄, 石田 聡 農研機構研究報告 2021 (8), 13-18, 2021-10-31

    ...<p>農地の除染の効果を確認するためには,除染前後で放射能モニタリングが必要である.本稿では,農地の除染前後の放射性セシウムの分布状況を迅速・高精度で把握する空間ガンマ線測定システムと,システムをラジコン制御可能な移動走行車に搭載したモニタリング技術を紹介する.NaI(Tl)シンチレーション検出器を使用した本測定システムの全体の重量は5 kg 程度であり,ここで紹介する移動走行車以外にも,無人ヘリや...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • 高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全確保の考え方

    藤山 哲雄 安全工学 60 (5), 356-365, 2021-10-15

    ...<p>原子力発電に伴って発生する高レベル放射性廃棄物は,数万年以上の長期間にわたって放射能が残存する.このような放射性廃棄物の恒久的な処分方法として,地下深部に埋設することで人間の生活環境から数万年以上の隔離・閉じ込めを行う「地層処分」が国際的に選択されており,わが国においても地層処分の実現を目指して事業が進められている.地層処分の安全性を確保するためには,処分場候補地に対する入念な地質環境の調査・...

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  • 尾瀬ヶ原における湿原地形と河川・池溏環境と洪水に伴う変遷

    野原 精一, 村田 智吉, 藤原 英史, 福原 晴夫, 千賀 有希子 陸水学雑誌 82 (3), 151-169, 2021-09-25

    ...福島原発事故由来の<sup>137</sup>Csは,中田代で平均5,919 Bq m<sup>-2</sup>,上田代8,594 Bq m<sup>-2</sup>で洪水の多い上田代では流域からの流入により放射能が増加したと考えられた。 </p>...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • はじめに

    河村 知彦, 片山 知史, 八木 信行, 和田 敏裕, 森田 貴己, 落合 芳博 日本水産学会誌 87 (5), 514-515, 2021-09-15

    DOI Web Site Web Site

  • 福島原子力災害被災農地の営農再開に向けて

    羽鹿 牧太 復興農学会誌 1 (2), 34-41, 2021-07-30

    ...しかし原発事故による放射能汚染の影響を受けた地域では農作物の放射性物質吸収抑制対策へのコストや風評被害,農業者人口の減少や高齢化などで営農再開に支障が生じている。特に汚染が深刻であった避難指示区域は住民避難の長期化に伴う営農再開意欲の低下などさらに多くの困難に直面している。本稿ではこうした状況を打破するための原発被災地における営農再開に必要な技術開発について考察する。</p>...

    DOI

  • トリチウム含有水の取扱いに係る困難の解析と改善策

    加藤 和明 RADIOISOTOPES 70 (4), 301-307, 2021-07-15

    ...困難の本質は,デ・ミニミスの考え方に照らすとき,放射性物質の規制と脱規制に係る切り分けの混乱であり,その真因は放射性物質の物質量測度に放射能を使用していることに在ることを指摘し,改善策として放射性物質の状態規定測度に作用(=エネルギー付与)の時空密度を使用することを提案する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 緊急被曝 ; ヨウ素製剤服用にかかわる周知すべき課題

    中島 功, 大塚 洋幸, 市村 篤, 本多 ゆみえ, 梅澤 和夫, 守田 誠司, 中川 儀英 日本救急医学会関東地方会雑誌 42 (3), 63-66, 2021-06-30

    <p>福島第一原子力発電所事故 (以下, 福島原発事故) では, 政府から自治体に対する連絡が遅れたばかりではなく, その深刻さも住民に伝えることができなかった。事故の発生を知った住民の割合では避難指示の発令と住民が知った時間には遅延が認められ通信回線や情報伝達が満足できる環境ではなく, 人によっては幾度となく避難場所を変更させられ, …

    DOI 医中誌

  • 食品検査データを用いた山菜の放射性セシウム濃度特性の解析

    小松 雅史 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 484-, 2021-05-24

    ...著者は厚生労働省が取りまとめている食品の放射能モニタリングデータを用いて、野生きのこの種ごとの放射性セシウム濃度特性を示した(Komatsu et al. 2019)。そこで今回、野生きのこと同様に食品の放射能モニタリングデータを用いて、山菜の放射性セシウム濃度特性の解析を行った。種類ごとに平均的な放射性セシウム濃度を見ると野生きのこと同様に最大で100倍程度濃度が異なっていた。...

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  • クヌギ植栽地におけるカリウム施用等土壌処理と植栽苗の放射性セシウム吸収

    益守 眞也, 平出 政和, 小林 奈通子, 田野井 慶太朗, 三浦 覚 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 477-, 2021-05-24

    ...当年生枝の放射能は造成区のカリウム非散布区で高く,移行係数が他の区より1桁大きい。事故後に重機で掻き起こし造成したことにより表層土の放射能が下がったが,交換性カリウムの少ない下層土が現れた結果,クヌギへの放射性セシウム吸収が多くなったと考えられる。カリウム散布により造成区では移行が抑制されているようだが,1回だけのカリウム散布では持続性に乏しく効果は限定的であろう。</p>...

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  • 渓畔域におけるセシウム137の沈着量と生葉中濃度との関係

    金指 努, 和田 敏裕, 鈴木 紳悟, 森高 祥太, 薄 実咲, 難波 謙二 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 481-, 2021-05-24

    <p>森林を流れる渓流の生態系では、渓畔林から渓流へ供給される外来性有機物が重要な一次生産物の役割を担っている。そのため、渓畔林の放射性セシウム汚染レベルから、渓流生態系の汚染レベルを推定可能と考えるが、渓畔林における放射性セシウムの実態については知見が少ない。本研究では、福島県の中通り・浜通り地方を流れる10渓流の渓畔域にて、樹木の生葉・林床リター・表層 …

    DOI

  • 福島県の林業復興にこれから求められる放射能研究

    小川 秀樹 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 160-, 2021-05-24

    ...<p>事故から10年が経過するにあたり、福島県の試験研究の基本的な計画の企画や評価等を審議する福島県農林水産技術会議では、森林放射能研究の残された課題を整理し、また現在の社会状況等を踏まえ、令和3年度から進むべき研究の方向性の検討を進めている。広葉樹の汚染により、県内の広範囲の森林ではコナラ等のきのこ用原木への利用が困難な状況となっており、福島県の林業復興にとって特に大きな課題となっている。...

    DOI

  • スギ林における放射性セシウムの分布に及ぼす地形の影響

    篠宮 佳樹, 三浦 覚, 金子 真司, 大橋 伸太, 荒木 眞岳, 今村 直広, 坂下 渉, 阪田 匡司 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 482-, 2021-05-24

    ...<p>放射能汚染により立入りが制限されている森林の取扱いを検討するための基礎資料として、帰還困難区域とその周辺に位置するスギ林9地点で放射性セシウムの分布を調査した際、そのうち1地点で空間線量率は同じ程度であっても葉や材の放射性セシウム濃度が相対的に高い地点が存在した。その地点が比高差(約15m)の小さな尾根上にあったため、斜面系列での放射性セシウム分布の実態を調査した。...

    DOI

  • 東日本大震災の諸事象を,他地域や未来にも有用な記録として残す

    地学雑誌 130 (2), Cover02_01-Cover02_02, 2021-04-25

    ...(宮古市,2011年3月11日撮影)</p><p> 福島第一原子力発電所と周辺地(下):福島第一原子力発電所事故で拡散した放射性物質の有害性が継続しており,福島県の災害構造は主として津波が発災要因であった岩手県等と異なる.原発(写真上)周辺数kmには,中間貯蔵施設があり,一般市民の立ち入りが禁止されている.福島県内から運ばれた放射能汚染物質入りのフレコンバッグ(黒色,写真下)や分別施設(白い建物,写真中央...

    DOI Web Site

  • 福島県帰還困難区域に分布するアカネズミ<i>Apodemus speciosus</i>の寄生虫相の経時的変化

    垣内 京香, 浅川 満彦, 石庭 寛子, 玉置 雅紀, 大沼 学 日本野生動物医学会誌 26 (1), 1-5, 2021-03-31

    <p> 福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質による環境影響を評価する一環で,アカネズミの寄生虫相の時間的変化を評価した。事故前後に捕獲した合計30匹のアカネズミから寄生虫の分離を試み,5種の寄生虫を得た。線虫1種は事故前,条虫1種は事故後にのみ確認された。これは,事故による環境変化が待機宿主,中間宿主の個体数に影響を与えたことによる現象かもしれない。形態観察の結果,奇形は観察されなか…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献7件

  • 岩手県南部のホダ場におけるA0層の除去が,移設4か月後のホダ木の放射性セシウムの放射能濃度に及ぼす影響

    成松, 眞樹, 高橋, 健太郎 岩手県林業技術センター研究報告 = Bulletin of the Iwate Prefectural Forestry Technology Center (29) 19-24, 2021-03

    2012年に岩手県南部の林内ホダ場へ,よろい伏せで移設したホダ木を対象として,移設4か月後のホダ木のCs濃度を調査した。Cs濃度は地面に近い下部と横木で高かったことから,ホダ場の心層と林内雨に含まれるCsがホダ木に移行したことが示唆された。このうちA0層からのCsの移行抑制には,A0層除去の効果が限定的に認められたものの,A0層の除去により露出したA層による再汚染が示唆された。林内のCsの分布や…

    日本農学文献記事索引

  • 除染後斜面における放射性セシウムの経時的・空間的輸送

    砂川, 優樹, 伊東, 雄樹, 高木, 悠輝, 本多, 隆太, 西村, 拓, 溝口, 勝, 登尾, 浩助 明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University 70 (2), 39-45, 2021-03

    2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故により放射性セシウム(Cs)などの放射性物質が放出され,環境を汚染した。空間線量低減のため,汚染された地域では宅地から水平方向に半径20mを目安とした除染が行われた。しかし,除染対象範囲に裏山が含まれる箇所では,宅地から半径20m以遠の斜面上部に未除染地が残存している場合がある。地表面に降下したCsの大部分は土壌表層に存在し,放射性物質の大部分は…

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • 海上における多点での放射線計測手法の開発

    田代 研, 安田 仲宏, 能登 一輝, 安藤 高涼, 梅村 治輝, 小田 啓二, 金崎 真聡, 吉田 直紀, 小平 聡, 北村 尚, 福原 隆宏, 今城 裕介, 遠藤 倫崇 応用物理学会学術講演会講演予稿集 2021.1 (0), 460-460, 2021-02-26

    DOI

  • 埼玉県住民における日常食及び県内流通食品(弁当等)の放射能調査(2016~2018年)

    長浜 善行, 加藤 沙紀, 坂田 脩, 長島 典夫, 三宅 定明, 吉田 栄充, 石井 里枝 RADIOISOTOPES 70 (2), 85-91, 2021-02-15

    <p>埼玉県住民の食品からの放射性物質摂取量及び内部被ばく線量推定のため,日常食(陰膳食)及び弁当等を調査した。日常食の(<sup>134</sup>Cs +<sup>137</sup>Cs)濃度は平均0.054 Bq/人・日,弁当は平均0.018 Bq/個であった。測定した日常食及び弁当を1年間摂取した場合の成人の預託実効線量は,日常食は0.26 μSv, 弁当も0.26 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 世論調査にみる震災10年の人々の意識

    小林 利行, 中山 準之助, 河野 啓 放送研究と調査 71 (7), 28-57, 2021

    東日本大震災から10年。NHK放送文化研究所は、全国と特に被害が大きかった岩手・宮城・福島の3県(以下、被災3県)を対象に復興に関する世論調査を実施した。「震災からの復興」「原発問題とエネルギー」「災害への意識」の3つのテーマごとに結果を報告する。 「震災からの復興」▼津波の被災地の復興に比べて、原発事故の被災地の除染は進んでいないと思う人が多い。▼思い描いていた復興が実現できていると思う人は、…

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  • 地方自治体と専門家の連携による放射能汚染対策

    國井 潔 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 17-, 2021

    <p>① 市民 協働 による除染活動から学んだ経験と教訓</p><p>『原発事故後柏市が独自に行った住民,専門家との三位一体による除染活動の 取組みのうち,除染実施 計画策定に際</p><p>し行った利害関係者の合意形成の 手続き とその後の除染活動に与えた影響等を紹介する。』</p><p>② 指定廃棄物の仮保管に関するリスクコミュニケーション</p><p>『指定廃棄物( 8,000Bq/kg …

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  • 原子燃料サイクル施設沖合における海水中トリチウムの分布

    城谷 勇陛, 稲富 直彦, 宮本 霧子, 山田 正俊, 日下部 正志 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 185-, 2021

    ...本研究は、1991年から2020年にかけての海水中のトリチウム放射能濃度を測定し、原子燃料サイクル施設からの放射性廃棄物放出による海洋環境への影響を考察することを目的とした。また、観測点で囲まれた領域内のトリチウムのインベントリーを計算することでアクティブ試験の影響についても考察した。</p>...

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  • ICP-MS/MSを用いた極微量放射性同位体分析法が拓く環境放射能研究

    大野 剛, 佐藤 直輝, 佐藤 妃奈, 福本 学, 五十嵐 康人 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 196-, 2021

    ...<p>環境放射能研究は、放射性物質および放射線の環境への影響を研究する重要な研究領域であり、過去の大気核実験や原子力発電所事故などにより放出された放射性物質の環境動態が調べられてきた。誘導結合プラズマ質量分析法 (ICP-MS) は、ほとんどの元素について高いイオン化効率が得られるため、環境放射能研究を進める上で重要な分析法として広く普及している。...

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  • 福島県における復旧・復興の課題と今後の展望

    宍戸 潤一, 鈴木 秀一郎, 齋藤 淳 農業農村工学会誌 89 (7), 477-480,a1, 2021

    ...本県は2011年の東日本大震災で甚大な被害が発生し,さらに福島第一原子力発電所事故の放射能汚染により今でも人が立ち入れない地域が存在している。本報では,東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の複合災害から10年の節目を迎えた本県における復旧・復興の課題と今後の展望を述べる。</p>...

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  • 非破壊式放射能測定装置を用いた放射性セシウム測定における不確かさの検討

    古高 克昌, 山田 崇裕, 三島 大輝 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 97-, 2021

    ...<p>試料を切り刻み均質化して容器につめて放射能測定をする従来手法ではなく、試料をそのままの測定する非破壊式放射能測定装置が開発され利用されている。このような手法の場合、試料を容器に詰めないことから、試料の形状・形態の変化の計数効率への影響が懸念される。本研究では、このような非破壊式放射能測定装置特有の不確かさについて試料の写真データから形状を把握により評価する手法について検討した。</p>...

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  • 低比放射能<sup>99</sup>Moを用いた小型ジェネレーターの開発

    本村 新, 川端 方子, 太田 朗生, 本石 章司, 佐伯 秀也, 塚田 和明, 初川 雄一, 永井 泰樹, 橋本 和幸 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 63-, 2021

    ...加速器等で放射化法により製造される<sup>99</sup>Moは核分裂法で製造される場合より比放射能が低いため、病院で利用されている市販ジェネレーターの機構にそのまま使用することはできない。...

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  • 現実的な廃棄物封入モデルを用いた放射能濃度評価に係る検討

    佐藤 由子, 古田 美憲, 川﨑 智 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 19-, 2021

    ...<p>今後、トレンチ処分対象廃棄物としてこれまでに実績のない新たな廃棄体等の発生が想定されることから、これらの新たな廃棄体等に対する具体的な放射能濃度の確認方法を整備することが重要である。本研究では、個別要素法による三次元粒状体挙動解析コードにより現実的な廃棄物封入モデルを作成し、非破壊測定による放射能濃度評価の妥当性確認に当たって留意すべき事項について検討した。</p>...

    DOI

  • モニタリング検査結果を活用した食品中の放射性物質の規制による内部被ばく線量低減効果の検証

    小山内 暢, 平野 大介, 三橋 誌織, 工藤 幸清, 細川 翔太, 對馬 惠, 岩岡 和輝, 山口 一郎, 辻口 貴清, 細田 正洋, 細川 洋一郎, 齋藤 陽子 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 51-, 2021

    ...<p>食品中の放射性物質に関する現行の基準値に基づく規制の効果を検証するために、モニタリング検査結果から食品の種類ごとに放射能濃度の無作為抽出を行い、食品摂取量及び線量係数を乗じることにより経口摂取に係る預託実効線量を算出した。...

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  • ふくしま災害復興10年の中間検証

    山川 充夫 日本地理学会発表要旨集 2021a (0), 50-, 2021

    ...そのうち検証委員会の生活分科会は、大規模自然災害との比較で、福島第一原発事故の被害特性を取りまとめ、①事案自体は目に見えない(放射能汚染)、②安心できる放射線量に関する認識の個人差が、現在のところ大きい傾向、③事故の原因としての人為的要素(国・東電の事故責任)があることを指摘した。...

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  • 還元的な深部地下水の<sup>234</sup>U/<sup>238</sup>U比の変動

    栗林 千佳, 宮川 和也, 伊藤 茜, 谷水 雅治 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 64-, 2021

    ...分析の結果、地下水中のウランが放射非平衡状態であり、地下水深度ごとに放射能比の値が異なっていたことから、地下水トレーサーとしての利用可能性が示唆された。また、地下環境の長期安定性の把握を目的とし、帯水層の割れ目に生成した炭酸塩試料の生成年代を推定した。算出した放射能比の値から、炭酸塩沈殿は少なくとも約百万年前よりも最近のイベントにより生成したと推定される。</p>...

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  • 都市域ため池における除染後の<sup>137</sup>Cs動態

    黒澤 萌香, 難波 謙二, 和田 敏裕, 脇山 義史 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 150-, 2021

    <p>ため池における<sup>137</sup>Cs蓄積プロセスを明らかにするために,底質除去後の都市域ため池にて,採水採泥調査を行い,池水の<sup>137</sup>Cs濃度,底質における<sup>137</sup>Cs深度分布およびインベントリを追跡した。その結果から,除染により,池水の <sup>137</sup>Cs 濃度,底質の <sup>137</sup>Cs …

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  • 【NHK 文研フォーラム 2021】私たちは東日本大震災から何を学んだのか

    村田 英明 放送研究と調査 71 (7), 58-62, 2021

    東日本大震災から10年。この大震災から立ち直り、人々が思い描いていた復興は実現できたのか。津波や地震、原発事故に対する備えが不十分だったことを教訓に私たちは何を学び、大規模災害への備えを進めることができたのか。復興と防災に対する人々の意識を探るためNHK放送文化研究所は世論調査を実施した。2021年3月に開催した「NHK文研フォーラム2021」では、世論調査の結果を報告するとともに、災害や防災の…

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  • 六ヶ所使用済み核燃料再処理施設の稼働に向けた放射性核種に関する動態研究

    植田 真司 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 181-, 2021

    <p>原子炉から出た使用済み核燃料の商業用再処理施設が、青森県六ヶ所村に建設されている。当該施設は2022年度竣工後、本格操業が開始される予定である。施設の操業が開始すると、3H、14C及び129Iなどの放射性核種が大気及び海洋中に放出され、施設周辺では放出核種の増加が想定される。これらの周辺環境における移行及び人体への影響は、周辺住民にとって最も関心の高いところであり、大型再処理施設の操業後、…

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  • 気象条件による核惨事の汚染形態

    小川 進 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 24-, 2021

    ...<p>ロシアではウラルとチェルノブイリで2つの核惨事が発生し,放射能がウラルで2000万キューリー,チェルノブイリで240億キューリー放出した.これらの汚染形態を比較した.両者とも広島と福島の汚染とは全く異なるものだった.4つの核汚染の形態は主として地形と気象条件,低気圧と寒冷前線に強く依存した.</p>...

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  • 福島県浜通り地域の3河川における出水時の<sup>137</sup>Cs動態および海域への移行

    新井田 拓也, 脇山 義史, 高田 兵衛, 谷口 圭輔, 藤田 一輝, コノプリョフ アレクセイ 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 360-, 2021

    <p>本研究では,河川における<sup>137</sup>Cs動態および海域への影響を明らかにすることを目的として、福島県浜通り地域の3河川の下流域において出水時の採水を行い,懸濁態・溶存態<sup>137</sup>Csの濃度変化を記述するとともに,懸濁物からの<sup>137</sup>Cs溶脱を含めて海域への<sup>137</sup>Cs移行量を求めた.</p><p>新田川原町地点,請戸…

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  • Geant4を用いたサムピーク法による体積線源の放射能定量の評価

    辻村 新, 阿蘇 司, 緒方 良至, 板津 英輔 日本シミュレーション学会論文誌 13 (1), 11-17, 2021

    ...<p>土壌や水等の放射能定量において,許容される精度の範囲内で簡易に実施できる方法が求められている.提案されている手法を多様な条件で検証するためには,シミュレーションが有効である.簡易に実施できる絶対測定法に従来サムピーク法と簡略化サムピーク法が提案されている.しかし,両手法は,これまでに,点線源試料で検証されているが,体積線源試料の場合には放射能を過小定量することが報告されている.過小定量の要因には...

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  • <sup>68</sup>Ge/<sup>68</sup>Ga ジェネレータの長期間の品質検査

    富田 翔, 東川 桂, 上野 悟史, 水野 雄貴, 田沢 周作, 久下 裕司 核医学 58 (1), 47-58, 2021

    ...<p><sup>68</sup>Ge/<sup>68</sup>Ga ジェネレータ(Galli Eo<sup>®</sup>)から溶出される <sup>68</sup>Ga 溶出液の品質を評価した.溶出は,検定後 21~484 日の約 15 カ月間に 488 回実施した.溶出放射能量は 329~1,148 MBq であり, <sup>68</sup>Ge の減衰に伴って減少したが, 溶出収率(62.8...

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  • 非破壊式放射能測定装置のまつたけ試料スクリーニング検査への適用

    山田 崇裕, 八戸 真弓, 蜂須賀 暁子 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 52-, 2021

    ...<p>試料を切り刻み均質化して容器につめて放射能測定をする従来手法ではなく、試料をそのままの測定する非破壊式放射能測定装置が開発され利用されている。本研究ではこのような手法で測定した試料を、試料を切り刻む前処理を伴うGe検出器を用いて測定し比較を行った。この結果より本手法のまつたけ試料に対するスクリーニング検査への適用性について検討した。</p>...

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  • 福島原発事故後10年間の空間線量率の測定と除染活動の推進、そして農業復興の状況

    奥村 丈夫, 田中 節夫, 高橋 荘平, 坂本 哲夫, 森田 真人, 川上 勇, 奥村 健郎 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 48-, 2021

    ...<p>福島県南相馬市は東日本大震災による地震と津波、そして原発事故による放射能汚染の三重苦に襲われ、この3月で10年を経過するが、本格的な復興の途上にある。</p><p>南相馬市太田地区では2011年7月から地域住民による空間線量率の測定と除染活動を実施した。</p><p>一方、南相馬除染研究所は2013年6月から相双地方の旧警戒区域11カ所で空間線量率の測定を継続している。...

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  • 薄厚シンチレータを用いた選別α線による医用α核種放射能測定法の検討

    濵上 せな, 山田 崇裕, 藤野 隼輔, 森 健一 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 93-, 2021

    ...<p>本研究グループでは、 これまで α/β核種混在下でのα核種放射能測定のためのα線選別に関して検討してきた。本発表では薄厚プラスチックシンチレータ及びZnS(Ag)シンチレータシートを用いてα線を選別測定する手法のα/β核種が混在する医用α核種への適用について検討した結果について報告する。</p>...

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  • 除染に関する課題と教訓

    川﨑 興太 日本災害復興学会論文集 18 (0), 1-10, 2021

    本研究は、福島県を対象として、未曽有の原子力災害からの復興に向けた起点かつ基盤としての位置づけのもとに実施され完了になった除染の実績と効果を整理した上で、除染に関する今後の課題を提示するとともに、除染を起点かつ基盤とする福島復興政策からの教訓を提示することを目的とするものである。本研究では、福島県内の全59市町村に対するアンケート調査の結果などに基づき、今後の課題として、除去土壌等の中間貯蔵施設…

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  • 放射性物質で汚染された焼却残渣の減容化プロセスの経済性の試算と比較

    有馬 謙一, 大迫 政浩, 保高 徹生, 篠崎 剛史 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 32 (0), 299-, 2021

    ...その生成物であるスラグは再生利用が想定されているが、副産物である飛灰は放射能濃度が高く、その処理について様々な研究開発が進められている。既報では、複数のケースを設定してマスバランスを計算し比較したが、今回はさらに対象物の処理単価と生成物の処分単価を設定し、それぞれの費用を計算した。...

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