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検索結果 3,269 件

  • 重症熱傷患者に対する移行ケアにおける看護師の認識

    佐々木 洋哉, 村中 沙織, 牧野 夏子 熱傷 50 (1), 29-38, 2024-03-15

    ...救急看護師からは【回復過程や転棟先環境を考慮したセルフケア獲得への援助】【転棟による環境変化がもたらすボディイメージ変容の懸念と受容過程の共有】【急性期から行う退院支援情報の集約と転棟に向けた情報伝達の準備に関する認識】などの6カテゴリ, 形成看護師からは【創傷治癒と機能回復へのケア継続を考慮した情報把握に対する認識】【救急医療・看護を経た看護単位の変化によるケア継続と患者対応への懸念】【病期の変化...

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  • COVID-19と健康疫学

    清原 康介 IATSS Review(国際交通安全学会誌) 48 (3), 177-184, 2024-02-29

    ...交通安全や救急医療の分野においても、疫学研究の結果は、救急医療体制の整備や予防対策の計画・評価に有用な情報源である。今回のCOVID-19の流行がわが国の救急医療や交通事故に与えた影響を継続的に評価し、来るべき次の感染症流行に向けた対策の強化が求められる。</p>...

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  • 重篤な経過をたどった鈍的外傷による骨折を伴わない鎖骨下動脈損傷の1例

    松岡 綾華, 小網 博之, 今村 一郎, 岸川 圭嗣, 福田 顕三, 池田 飛鳥, 山崎 弘貴, 品田 公太, 阪本 雄一郎 日本臨床救急医学会雑誌 27 (1), 54-57, 2024-02-29

    ...救急隊による観察時には外見上外傷は明らかでなく,意識清明であったため直近の第二次救急医療機関に搬送された。搬送中から血圧は低下傾向となり,病院搬入時にはショックバイタルを呈していた。右胸腔でFAST陽性であったが,初期輸液を開始後に血圧は上昇傾向となった。造影CTを施行したところ,右血胸と鎖骨下動脈損傷を認めたが,胸部を含めてその他の合併損傷を指摘し得なかった。...

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  • タスク・シフト/シェアを見据えた救急看護師に期待される役割

    須田 果穂, 山勢 博彰, 田戸 朝美, 山本 小奈実 日本臨床救急医学会雑誌 27 (1), 23-33, 2024-02-29

    ...<p><b>目的</b>:本研究の目的は,救急医療におけるタスク・シフト/シェアを見据え,救急看護師が多職種と連携・協働しながらより高い専門性を発揮するための,担うべき役割を明らかにすることである。<b>方法</b>:横断研究デザインによる実態調査研究(Web上質問紙調査)で実施した。...

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  • 産業分野に関わる精神科医の現状と今後

    後藤 剛 産業精神保健 32 (1), 95-98, 2024-02-20

    ...<p>私は精神科単科病院で救急医療に取り組んでいたが,医療リワークプログラムを院内で立ち上げ,現在は職場のメンタルヘルス体制構築と実践に取り組んでいる.自身の働き方の変遷において,先達との出会いと学びから大きな影響を受けた.医療リワークでは,利用対象者の範囲がメランコリー親和型うつ病から双極性障害,発達障害等に拡大している.精神医療の高度化や多様化,オーダーメイド化の流れはあるものの,対面実施や集団内...

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  • 止血機能異常症の救急対応の課題解決のための研究

    日笠 聡 日本血栓止血学会誌 35 (1), 25-32, 2024

    ...外傷といった救急搬送を必要とする合併症が生じた場合に,搬送先の施設ではこれらの製剤の在庫がない,止血機構異常症の治療経験のある医師がいない,などの理由により,適切な治療ができなかった事例が報告されている.厚生労働省エイズ対策政策研究事業「HIV感染血友病患者の救急対応の課題解決のための研究」班では,2022年度に止血機能異常症の救急診療体制についての現状と問題点について,全国の消防本部(救急隊),救急医療機関...

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  • 救急医療におけるCTおよびMRI画像を用いた読影の補助学習支援パッケージの制作と有用性の評価

    丸山 裕稔, 大井 邦治, 島本 惟, 川俣 圭輔, 碇 直樹, 出水 和彦, 田崎 裕太郎 日本放射線技術学会雑誌 80 (1), 47-55, 2024

    ...communications in medicine (DICOM) viewer,症例の画像データ,異常所見の解説動画とした.アンケートの結果,評価者の100%が読影補助学習支援パッケージは,緊急度の高い所見を指摘するための学習において有用であると回答した.更に,評価者の68.9%が,読影補助学習支援パッケージに含まれる内容が,臨床において役立ったと回答した.本研究により,われわれが制作した読影補助学習支援パッケージは,救急医療...

    DOI Web Site PubMed 参考文献6件

  • 北海道・東北地方の病院における産業保健活動状況―医師の働き方改革法対応状況も含めて

    西條 泰明, 佐藤 遊洋, 吉岡 英治 産業衛生学雑誌 advpub (0), 2024

    ...<b>方法:</b>北海道・東北地方の1,108病院に調査票を2024年4月に郵送し6月2日までに回答のあった307病院が解析対象となった.調査票は病院の特徴と産業保健活動や関連法令への対応である.統計解析は,所在地,病床数,職員数,救急医療体制を説明変数,法定項目5項目(産業医・衛生管理者選任,36協定,長時間労働医師面談,ストレスチェック)の未実施数をアウトカムとする多変量順序ロジスティック回帰分析...

    DOI Web Site PubMed

  • 救急医療の強化」をコンセプトにした新病院建設

    加藤 貴彦 日本農村医学会雑誌 72 (5), 421-425, 2024

    ...「救急医療の強化」という明確なコンセプトを掲げ,組織体制を構築して進めたことで,救急医療を中心とした新病院が無事に完成し,救急患者の受入増加を達成した。...

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  • ドクターヘリによるへき地救急医療体制への効果の検討

    大滝 達也, 高橋 未来, 丹保 亜希仁, 小林 巌, 藤田 智 日本航空医療学会雑誌 24 (3), 11-16, 2023-12-30

    <p>背景:「へき地消防」における救急活動では、地元医療機関にて対応困難な傷病者は管轄地域外へ搬送となり、その間の救急車不在につながる。本研究ではドクターヘリ搬送によるへき地消防での救急車不在時間の短縮効果について検証した。</p><p>方法:北海道上川北部消防事務組合下川消防署(救急隊1隊で1台の救急車を運用)において2013年からの10年間に、町外搬送に伴う救急車不在時間およびドクターヘリ搬…

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  • ウィズコロナに向けた脳神経外科救急医療

    濱田 幸一 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 289-296, 2023-12-28

    <p>当院は令和2年度の一時期にCOVID-19中等症専門病院として機能するよう位置づけられ, 日常診療に甚大な影響を及ぼした。非COVID-19患者の受け入れ再開後も当院の救急症例数は減少傾向にあった。COVID-19のとくに当科救急診療に対する影響を抽出し, 当院・当科における救急受診症例数の推移についてコロナ禍前3年間とコロナ禍後2年間の平均を比較した。COVID-19に対応するため, …

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  • 新型コロナウイルス感染拡大期の救急搬送人数の変化

    三橋 正典, 田邉 晴山, 小川 理郎 日本臨床救急医学会雑誌 26 (6), 721-729, 2023-12-28

    <p><b>背景</b>:全国における救急搬送人数はCOVID-19感染の拡大した2020年中に対前年比11.4%減となったが,月ごとの変化や年齢別などの詳細に関しての検討は行われていない。<b>目的</b>:感染拡大による救急搬送需要の変化を明らかにするために救急搬送人数の月別,年齢別事故種別ごとの変化について調査する。<b>方法</b>:救急搬送人数の2019〜2020年への変化に関して,月…

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  • 自殺目的に致死量のパラコートを服用し短時間で死亡した1例

    後藤 沙由里, 関根 萌, 鈴木 光子, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 26 (6), 743-746, 2023-12-28

    <p>5%パラコートと7%ジクワット液剤の合剤であるプリグロックスL<sup>®</sup>は,少量の服用で死亡する。また,パラコートの経皮吸収による死亡例も報告されている。今回,自殺目的に致死量のパラコートを服用し短時間で死亡した1例を経験した。救助者の二次曝露も認めたため,周囲への注意喚起も含めて報告する。症例は58歳,女性。自殺目的に致死量のプリブロックスL<sup>®</sup>を服用し…

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  • 在宅血液透析(HHD)における介助者の意義

    喜田 智幸 日本在宅血液透析学会誌 3 (2), 52-53, 2023-12-28

    ...適応には介助者の同意を必要とし,介助者が不在になれば,在宅血液透析を中止すべきとしている.介助者に求められていることは,患者がどうしてもできないことを補助し,患者の依頼を受けて機器の操作を行う.また,患者もしくは機器にトラブルが発生した場合には直ちに対処,もしくは治療を中止し病院へ連絡するなどの役割も担う.介助者なしでも,患者が全ての在宅血液透析手技を自分で行うことも可能だが,トラブル時の緊急回収,救急医療...

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  • 日本熱傷学会熱傷入院患者レジストリー2011 10年間の解析報告

    井上 貴昭, 岸邊 美幸, 黒柳 美里, 佐藤 幸男, 根本 充, 林 稔, 廣瀬 智也, 松嶋 麻子, 森田 尚樹, 吉村 有矢, 佐々木 淳一 熱傷 49 (5), 242-251, 2023-12-15

    <p> 日本熱傷学会では, 日本国内における熱傷診療の全体像を把握し, 熱傷診療の質を向上させることを目標に, 2011年4月より「熱傷入院患者レジストリー」への症例登録事業 (以下, 本レジストリー) 登録を開始した. 2022年3月末までに登録参加施設は120施設, 延べ登録件数は20,000件をこえた.<br> 本レジストリーは, インターネット上に症例登録データベースを構築し, …

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  • 救急医療機関における自傷・自殺未遂レジストリを用いた臨床研究

    小林 諭史, 隅 浩紀, 福田 吉治, 秋枝 一基, 三宅 康史 日本臨床救急医学会雑誌 26 (5), 628-632, 2023-10-31

    <p>自傷・自殺未遂の経験は将来の自殺死亡に関連する重要な単一の予測因子である。医療機関における自傷・自殺未遂の症例登録の仕組みが必要であることは,広く指摘されている。著者らは自傷および自殺未遂に関する全国的なレジストリシステム(JA-RSA)を開発した。2021年にプロトタイプ作成,2022年度より全国の救命救急センターに参加を依頼し,各共同研究機関で症例登録を開始した。JA-RSAの特徴は,…

    DOI Web Site 医中誌

  • 高齢者救急医療における看取りを含めた在宅医療介入症例の推移の検討

    佐藤 悠子, 中野 秀比古, 奈良場 啓, 望月 將喜, 高橋 雄治, 園生 智弘, 中村 謙介 日本在宅救急医学会誌 7 (1), 17-23, 2023-10-31

    <p>【背景】高齢化が進むにつれ顕在化している急性期医療領域での入院患者の出口問題や患者・家族の意思を尊重した医療提供のため看取りを含めた在宅医療の介入が選択肢にあがる。【方法】2018年4月1日~2021年7月31日の間に日立製作所日立総合病院救命救急センターに入院した65歳以上の患者の電子診療録を用いて入院患者の転帰や入院期間を検討した。【結果】訪問診療介入は2018年度の12人から16人、…

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  • 福島市におけるコロナ禍発生前後での救急搬送困難事案の検討

    小野寺 誠, 後藤 沙由里, 関根 萌, 鈴木 光子, 菅谷 一樹, 大山 亜紗美, 全田 吏栄, 鈴木 剛, 塚田 泰彦, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 26 (5), 633-640, 2023-10-31

    <p><b>目的</b>:福島市における救急搬送困難事案の推移および原因をコロナ禍発生前後で調査した。<b>方法</b>:2019年度〜2021年度の間に福島市内で発生した照会回数5回以上の救急搬送困難事案を対象に,年度別に発生数,事故種別,照会時間帯(平日日勤帯,平日夜間帯,土日祝日),医療機関の断り理由を検討した。<b>結果</b>:発生数は71件/82件/193件と2021年度で有意(<i…

    DOI Web Site 医中誌

  • REBOA, DCS, DCIRによるダメージコントロール戦略で救命した腹部・骨盤外傷の一例

    石田 健一郎, 松村 洋輔, 岡本 雄太郎, 小島 将裕, 吉川 吉暁, 小川 晴香, 木村 裕, 中尾 弘, 上尾 光弘, 大西 光雄 日本外傷学会雑誌 37 (4), 363-370, 2023-10-20

    <p> 37歳男性が交通事故で受傷した. 骨盤骨折に伴う出血性ショックに対しresuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (REBOA) で出血を制御した. 造影CTで腹腔内と後腹膜に出血を認め, 緊急開腹ではS状結腸間膜根部および深部の後腹膜からの出血をガーゼ圧迫で一時的に出血制御した. 治療戦略を切り替え, …

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  • 急性薬毒物中毒に対する臨床研修医,看護師,救急救命士の意識調査のまとめ

    山本 理絵, 金指 秀明, 坪内 陽平, 櫻井 馨士, 秋枝 一基 中毒研究 36 (3), 233-239, 2023-09-10

    ...救急医療に携わる医療従事者からは「中毒は苦手」との印象を受けることが多いが,中毒に対する認識の実態調査はほとんど行われていない。そこで,中毒に対する認識の実態を明らかにするため,1施設の医療機関と同院にもっとも搬送件数の多い消防機関に対して,2018年に救急部に所属する看護師,2019年に臨床研修医,2020年に救急救命士を対象に薬毒物中毒に対する意識調査を実施した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 精神科チームが出動,精神科救急患者を診察し転送するための緊急走行車両「MOBILE PCU」

    杉本 龍史, 関口 秀文, 上間 貴子 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 563-567, 2023-08-31

    ...<p>救急医療現場での精神科的問題解決を目的とするシステムを立ち上げ,MOBILE PCUと名づけた。MOBILE PCUは精神科治療室を移動可能にするシステムであり,救急病院の要請を受けて精神科専門医を含むチームが緊急車両で出動する。出動先の救急外来などで精神科診察と,その判断に基づく対応を担う。2020年4月に開始して2021年4月までの間に,15症例の要請を受けすべてに出動した。...

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  • トンネル内の急性一酸化炭素中毒事故における現場活動ならびに多施設連携

    河村 宜克, 藤田 基, 井上 智顕, 山本 隆裕, 古賀 靖卓, 八木 雄史, 中原 貴志, 戸谷 昌樹, 金田 浩太郎, 鶴田 良介 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 552-556, 2023-08-31

    <p>トンネル内で急性一酸化炭素(carbon monoxide,以下COと略す)中毒患者が多数発生した事例において,隣県のドクターヘリコプター(以下ドクヘリと略す)とともに傷病者7例を高気圧酸素(hyperbaric oxygen,以下HBOと略す)治療装置のある4施設に分散搬送したので報告する。トンネル内で作業員が倒れているとの情報で,ドクヘリが覚知要請された。 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 長崎県精神医療センターの精神科救急医療に対する新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)流行の影響

    楠本 鴻二郎, 松坂 雄亮, 眞﨑 友美子, 前田 賢吾, 酒井 慎太郎, 松瀬 慶和, 野口 学, 金村 茂樹, 安藤 幸宏, 山本 智一, 大塚 俊弘 Kyushu Neuropsychiatry 68 (3_4), 100-106, 2023-08-15

    ...長崎県精神医療センターは県内で唯一の精神科救急入院料算定病棟を有し,県内の精神科救急医療の中心的役割を担っている。我々は,当院における流行前と流行後それぞれ2年間における各種診療実績を比較した。流行後において,時間外診療件数は有意に減少し,措置入院件数は有意に増加していた。また,他院への措置入院件数に有意な減少は認めず,長崎県内の措置入院件数そのものが増加傾向であった。...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 人工知能を用いた脊椎疾患の画像診断

    村田 寿馬, 遠藤 健司, 粟飯原 孝人, 鈴木 秀和, 澤地 恭昇, 松岡 佑嗣, 西村 浩輔, 髙松 太一郎, 小西 隆允, 山内 英也, 長山 恭平, 上嶋 智之, 山本 謙吾 Journal of Spine Research 14 (6), 831-837, 2023-06-20

    ...<p>脊椎疾患の画像診断において,まず行われることが多い単純X線画像の読影は重要であるが,非専門医による読影は精度が高くないことが知られる.しかしながら,臨床では救急医療やへき地医療など,必ずしも脊椎疾患の画像診断に精通した医師による診察を受けられるわけではなく,需給のミスマッチが生じる場合がある.人工知能(AI)を用いた画像診断はこうしたミスマッチを是正する可能性のある新規医療技術であるが,脊椎疾患...

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  • 家族と積極的治療の合意形成にいたらず,治療撤退とせざるをえなかった顔面・四肢熱傷の1例

    菅谷 一樹, 鈴木 光子, 全田 吏栄, 鈴木 剛, 岩渕 雅洋, 小野寺 誠, 伊関 憲 熱傷 49 (2), 67-71, 2023-06-15

    <p> 家族と積極的治療の合意形成にいたらず, 本人の治療希望に添えない転帰を辿ることとなった熱傷の症例を経験した. 症例は86歳の男性, 火炎熱傷により搬送された. 来院時, 意識レベルは清明で, 顔面と両上下肢に%total body surface area 16, prognostic burn index 97の熱傷を認めた. 入院時, 本人や家族は積極的治療を希望された. …

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  • 救急医療における対応

    伊藤 香 医療と社会 33 (1), 53-66, 2023-05-29

    <p>超高齢化社会となった日本の救急・集中治療の現場には,多くの人生の最終段階にある高齢者が搬送されてくる。しかしながら,その多くがAdvance Care Planning(ACP)を行っておらず,救急・集中治療医は“緊急ACP”を行う必要がある。米国では,集中治療医療従事者に対するのためのコミュニケーションスキルトレーニングがより良いACPを可能にするというエビデンスが数多く存在している。筆…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • ターニケット再考 : 歴史に是非を問う

    金子 直之, 柚木 良介, 瀧 りえ, 中込 圭一郎 日本外傷学会雑誌 37 (2), 46-59, 2023-05-01

    ...そして戦時の改革を市民レベルの救急医療に導入した点が重大な変化である. 現在, TQは市民レベルの外傷診療において世界中で適用される. 一方, 本邦では東京オリンピック前の2018年に「テロ災害等の対応力向上としての止血に関する教育テキスト」が出されたが, 救急隊による病院前のTQ使用に反対意見が少なくない....

    DOI 医中誌

  • 放射線被ばくの現状と課題 : 救急災害医療の立場から

    舩渡 忠男, 高野 拓哉 感性福祉研究所年報 (24) 25-32, 2023-03-31

    ...わが国における過去の放射線被ばく事故は、当時の救急医療体制が十分整備されておらず、被ばく者に対する初期救急災害医療において多くの問題があった。今回、緊急被ばくについて救急災害医療の視点から、過去のJOC社東海事業所臨界事故および東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故における急性放射線症候群の事例について着目し検証した。...

    DOI 機関リポジトリ

  • タスクシフト/シェアにより変化する救急外来における急性・重症患者看護専門看護師の実践

    大田 麻美, 益田 美津美 Journal of Japan Academy of Critical Care Nursing 19 (0), 219-233, 2023-03-31

    ...ける】というCCNSとしての基盤や,【CCNSの本質を見失うことなく組織の最適化を模索する】などのタスクシフト/シェアが持つ意味の探求,【再構築の真っただ中にあってもチームで救急患者を救えるように多職種間の潤滑剤となる】などの行為から導き出された行為からなる11カテゴリー2コアカテゴリーを見出した.CCNSは,自らが持つ能力や役割を生かし,CCNSの本質と変革者としての姿勢を見失うことなく,変化する救急医療体制...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • ネパール大地震に対する国際緊急援助隊医療チーム2次隊医療調整員の活動

    鶴本 一成, 林 洋克, 伊野 匠, 山本 大樹 日本災害医学会雑誌 28 (1), 5-11, 2023-03-20

    <p>2015年4月25日に発生したネパール大地震に対し、手術等が可能な国際緊急援助隊医療チームが派遣された。1次隊はバラビセ村で診療を行っており、2次隊は1次隊の活動を引き継いで活動を開始した。医療調整員はこれまでの派遣同様の診療受付・バイタルサインの測定などの他、転院搬送が必要な患者を、現地救急車にて搬送する際に同乗し患者管理を行った。5月12日に発生した余震によりバラビセ村から撤収し、カト…

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  • 地方の二次救急医療施設救急外来看護師と救急救命士のプレホスピタルにおける連携の実態

    山崎 千鶴, 藤田 あけみ 救急救命士ジャーナル 3 (1), 38-45, 2023-03-20

    <p>目的:一地方の二次医療施設の救急外来看護師と救急救命士のプレホスピタルにおける連携の実態と課題を明らかにする。方法:救急外来看護師と救急救命士に対して,「病院前医療の連携」に関する自記式質問紙調査を行った。結果・考察:救急外来勤務体制は他部署からの応援体制の施設が多かった。救急の目的を,救急外来看護師の多くは “救命” ととらえていたが,救急救命士は “後遺症を伴わない救命” …

    DOI Web Site 医中誌

  • 救急医療の多職種連携に向けた救急救命士の情報共有に関する研究

    犬飼 智子, 名越 恵美, 斉藤 櫻, 上原 彩奈, 土井 晴日 岡山県立大学保健福祉学部紀要 = BULLETIN OF FACULTY OF HEALTH AND WELFARE SCIENCE, OKAYAMA PREFECTURAL UNIVERSITY 29 11-19, 2023-03-12

    本研究の目的は、救急救命士が救急搬送時に行っている情報共有について明らかにすることである。救急救命士を対象に、救急搬送時の情報共有に関する質問紙調査を実施し、分析は記述統計を行った。参加者は 91 名(回収率 88.1%・有効回答率 94.7%)、職務経験年数は 8.5 ± 6 年であった。救急搬送時に医療者に行う報告は、「関連情報の収集」が「できている」と評価した割合が …

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • ドクターヘリによる救急医療活動での疼痛評価の実態

    小林, 譲二, 佐塚, 孝之, 山崎, 友香子, 宮下, 知記, 熊崎, 康介, 江原, 寛士, 関, 昌代 信州大学医学部附属病院看護研究集録 50 (1), 1-4, 2023-03

    ...しかし、 A病院ドクターヘリによる救急医療活動(以下、ドクターヘリ活動)では、主に患者の痛みに対する発言から介入しており、NRSやCPOTを用いての疼痛評価は低率であった。そこで、ドクターヘリ活動からERへも継続した疼痛評価が必要であると考え、フライトスタッフへ疼痛管理に対する意識の啓発を図り、NRSやCPOTを用いた疼痛評価の導入を試みた。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 名古屋市内の介護施設における救急搬送の問題点とその原因

    伊藤 真規, 杉山 ももこ, 高橋 紀帆, 宮崎 ゆか, 坪内 希親, 松居 亮平, 今井 一徳, 山岸 庸太, 笹野 寛, 服部 友紀 日本臨床救急医学会雑誌 26 (1), 31-39, 2023-02-28

    ...<p><b>背景</b>:介護施設から多くの高齢者が救急搬送され,救急医療を逼迫する一因となっている。望まれない搬送の場合もあり,さまざまな要因がある。<b>目的</b>:介護施設における救急搬送の問題点を介護施設の視点から検討する。<b>方法</b>:介護施設へ,入所者の意思確認,救急要請の判断基準や看取りなどについてアンケートを行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 地域災害拠点中核施設としての足立医療センターの備え

    庄古 知久, 小島 光暁, 中本 礼良, 栗山 桂一, 谷澤 秀, 持田 弦, 岩崎 恵, 小川 真悠 東京女子医科大学雑誌 93 (1), 23-29, 2023-02-25

    <p>Our hospital has been appointed as the core site among the local disaster base hospitals in the north-eastern ward of Tokyo. Our hospital moved from the risk 5 area regarding the earthquake to …

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  • 救命救急センター初療室への超緊急輸血製剤常備配置の運用について

    鈴木 沙樹, 力丸 峻也, 皆川 睦美, 渡邉 万央, 山田 舞衣子, 皆川 敬治, 髙野 希美, 渡部 文彦, 小野 智, 川畑 絹代, 三村 耕作, 鈴木 剛, 池田 和彦 日本輸血細胞治療学会誌 69 (1), 32-37, 2023-02-25

    <p>輸血療法は緊急患者の救命に重要な役割を果たす.福島県立医科大学附属病院の超緊急輸血の依頼件数は増加傾向にあり,休日及び夜勤帯の人員不足時における製剤搬送遅延緩和のため,2019年7月末より救命救急センター初療室内の輸血専用保冷庫にO型RhD陽性赤血球製剤6単位を常備する運用を開始した.</p><p>常備製剤は,時間帯を問わず製剤搬送時間を待てない症例では積極的に使用されており,検査や人員確…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 急性薬物中毒患者の重症化予測因子の探索

    森永 睦子, 片岡 浩巳, 通山 薫 医学検査 72 (1), 25-32, 2023-01-25

    ...<p>救急医療の現場では,意識障害,ショック患者に薬物が関与している場合がある。原因検索の一手段として薬物検出検査は有用であるがこれらの分析は精密機器を使用しているため操作が煩雑であり検査結果報告および手技の取得に時間と人員およびコストを要する。そのためどの施設でも直ぐに測定を確立するのは簡単ではない。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 元・空飛ぶ麻酔科医─翼を失った今思うこと─

    鈴木 昭広 日本臨床麻酔学会誌 43 (1), 75-79, 2023-01-15

    <p>筆者は過去に麻酔・蘇生・ペインクリニックに加え,救急・集中治療の専門医取得を目指した.理由は,医療過疎地では,一つの科の専門医より,一人の医者として働けることが重要であると痛感させられたためである.6年という短い間であったが,この時間は医者としての自分にとっての最大の宝であり,「空飛ぶ麻酔科医」として救急・集中治療だけではなくドクターヘリや災害医療などを含めた医者の総合力を知る絶好の機会と…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 救急看護領域における看護師の看護倫理・研究倫理に関する実態調査

    日本救急看護学会倫理委員会, 森山 美香, 小倉 久美子, 八尾 みどり, 寺地 沙緒里, 山口 弘子, 林 みよ子, 谷島 雅子, 阿部 雅美, 船木 淳, 清村 紀子, 中村 美鈴 日本救急看護学会雑誌 25 (0), 11-20, 2023

    ...日本救急看護学会倫理委員会として、救急看護にかかわる倫理問題の解決に向けた倫理カンファレンスの具体的な実施方法や、救急医療の場における意思決定支援プロセスに関するセミナーなどを企画する必要性が示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • 浅側頭動脈-前大脳動脈(A3)吻合術における両側浅側頭動脈前頭枝の直上を皮切するbicoronal skin incisionの有用性

    桝田 宏輔, 清水 望由紀, 橋本 憲一郎, 松浦 威一郎, 山内 利宏, 鈴木 浩二, 相川 光広, 古口 徳雄, 宮田 昭宏 脳卒中の外科 51 (4), 312-317, 2023

    <p>前大脳動脈(A3)への血行再建術では中大脳動脈への血行再建術よりグラフトが長く必要となり,皮切のデザインに工夫を要する.今回,両側浅側頭動脈前頭枝の直上を切開するbicoronal skin incisionを用いて両側前頭開頭および浅側頭動脈-前大脳動脈(A3)吻合術を行えたので報告する.</p><p>症例は73歳女性で,右遠位前大脳動脈瘤および両側前大脳動脈高度狭窄症を認めた.クリッピ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • イヌCT灌流画像における被ばく量低減の試み

    櫛田 和哉, 玉澤 美月, 松本 美宇, 宮原 舜介, 杉 翔磨, 清水 瑛星, 吉村 有正, 森田 祥平, 平尾 大樹, 井芹 俊恵, 片山 泰章, 福島 隆治, 岸本 海織 アイソトープ・放射線研究発表会 3 (0), 35-, 2023

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  • 解離性頚部内頚動脈閉塞に対して追加の高流量バイパスが必要になった1例

    桝田 宏輔, 橋本 憲一郎, 松浦 威一郎, 山内 利宏, 鈴木 浩二, 相川 光広, 古口 徳雄, 宮田 昭宏 脳卒中の外科 51 (4), 307-311, 2023

    <p>解離性内頚動脈病変による脳梗塞の急性期治療では血管内治療はいまだ確立されておらず,バイパス術を行う症例も報告されている.行われるバイパス術の多くは低流量バイパスであるが,われわれは低流量バイパスでは流量が足りず高流量バイパスを追加した症例を経験したので報告する.</p><p>症例は48歳男性.突然の右片麻痺,失語で発症し救急搬送された.左頚部内頚動脈急性閉塞症と診断し,緊急で血栓回収療法を…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 前腕留置型中心静脈ポートシステム抜去に関する検討

    杉村 朋子, 竹内 慎哉, 川島 佑太, 大佛 健介, 野田 能宏 日本インターベンショナルラジオロジー学会雑誌 38 (2), 108-111, 2023

    Central venous ports are commonly used for systemic chemotherapy and nutritional management in home care. Removal of the central venous port from adult patients has been reported. We examined 297 …

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  • 急性腹症における単純CTと超音波検査の画像対比

    高木 理光, 桐山 香奈子, 三輪 正治, 今井 信輔, 小野江 雅之, 前田 晃男 日本農村医学会雑誌 72 (4), 314-318, 2023

    ...昨今,救急医療の現場において急性腹症の画像検査には単純X線CTを第一選択とされることが多い。超音波検査は術者の技量に左右されることや,所見が主観的であるなどという理由が急性腹症画像診断の第1選択から避けられる理由であると思われる。しかし単純CT検査に比べ腹部超音波検査の方が情報を多く得られた症例を度々経験する。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 妊産婦蘇生ガイドライン 2020

    田中 博明 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (4), 640-643, 2023

    ...<p> <b>はじめに</b></p><p> 日本の周産期領域における蘇生法の歴史は浅く,その中でも新生児分野は早くから取り組まれてきた.一方,妊産婦における蘇生法の標準化・普及は遅れていた.2010年に妊産婦死亡の減少を目的に「妊産婦死亡報告事業」と「妊産婦死亡事例検討評価委員会」が設置され,日本の妊産婦死亡の実情が明らかになった.その後,2015年に妊産婦救急医療におけるシミュレーションの教育・...

    DOI 医中誌

  • 右鎖骨下動脈起始異常による血管輪異常に対して外科的整復を行った猫の1例

    野口 亜季, 岩永 朋子, 十川 英, 藏元 智英, 藤木 誠 日本獣医麻酔外科学雑誌 54 (2), 39-44, 2023

    <p>3ヶ月齢、未避妊雌の雑種猫が離乳後の吐出を主訴に来院した。血管造影コンピューター断層撮影(CT)検査にて右鎖骨下動脈起始異常、右鎖骨下動脈と右総頸動脈の吻合による完全な血管輪が確認され、それによる食道狭窄および重度食道拡張と診断した。食餌の工夫を行い症状は管理可能であったため、8ヶ月齢まで成長したときに右側第4–5肋間アプローチにて外科手術を行った。右鎖骨下動脈の起始部で結紮離断を行い、食…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 神経難病における救急医療

    石田 志門 神経治療学 40 (4), 651-653, 2023

    <p>Currently, in Japan, the number of patients with intractable neurological diseases (INDs) is increasing due to the aging of the population. Accordingly, it is expected that the number of the …

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  • 当院救急外来における新体制導入後の評価および問題点

    松本 徹也, 手嶋 聖奈, 遠藤 智美, 小島 啓輔, 龍崎 亮太, 伊藤 俊孝, 佐藤 裕那, 須賀 弘泰 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 115-120, 2022-12-28

    <p>TMGあさか医療センターは, 1977年に朝霞台中央総合病院として開設され, 埼玉県朝霞地区を中心とした地域医療の一端を担っている。2018年1月, 新築移転に伴ってTMGあさか医療センターとなり, それまでの各科相乗り型からER型への救急外来の整備を行ってきた。今回, その効果, 問題点, 2020年からの新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響を検討した。その結果, …

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  • 二次救急医療機関で勤務する救急救命士の業務と今後の展望

    古元 謙悟, 小森 大輝, 入山 大希, 日浦 とき雄, 戒能 多佳子, 阿部 智一 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 127-131, 2022-12-28

    ...<p>救急救命士は主に病院前救急医療を担っているが, 近年は病院に勤務する救急救命士が注目されている。2021年度から, 茨城県つくば市にある二次救急医療機関で新たに救急救命士の運用を開始した。現在の業務には, 救急外来での患者対応と自施設の救急車を用いた転院搬送がある。...

    DOI 医中誌

  • 二次救急医療機関での時間外の外傷用CT撮像プロトコル作成

    山名 英俊, 岩田 累, 内 孝允, 石川 ルミ子, 中塚 智也, 粕谷 秀輔, 石上 耕司, 萩原 令彦, 片桐 美和, 一林 亮, 稲岡 努, 中川 晃一, 寺田 一志 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 107-110, 2022-12-28

    ...<p>東邦大学医療センター佐倉病院は二次救急医療機関である。当直帯を中心に, 外傷に対するCT検査の際に, 損傷範囲が撮像範囲に収まりきっていない検査が散見された。そこで, 「体幹部の評価に際し不十分な撮像範囲としないこと」, および「頭部外傷には頸椎の損傷を合併しやすい」という2点を強調した当直帯における外傷用のCT撮像のプロトコルを作成した。...

    DOI 医中誌

  • 水タバコによる急性一酸化炭素中毒の1例

    砂川 智佳, 後藤 縁, 小川 健一朗, 北川 喜己 日本臨床救急医学会雑誌 25 (6), 946-950, 2022-12-28

    ...わが国でも水タバコを提供する店舗が増加しており,救急医療にかかわる者は,水タバコによるCO中毒の危険性を認識し啓発に努める必要がある。 </p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 当センター救急外来を受診した小児木の実類アレルギー患者の特徴

    大瀧 悠嗣, 北村 勝誠, 松井 照明, 高里 良宏, 杉浦 至郎, 伊藤 浩明 日本小児アレルギー学会誌 36 (5), 490-498, 2022-12-20

    <p>目的</p><p>日本の小児における木の実類アレルギーの増加が報告されているが,小児の救急受診患者の背景や誘発症状を検討したものはなく,当センターにおける状況を分析した.</p><p>方法</p><p>2016年2月~2021年10月に木の実類の即時型症状で救急外来を受診した29例(27名)について,原因食物,患者背景,誘発症状,治療を診療録から後方視的に検討した.</p><p>結果</p…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • I.高齢者の在宅医療

    山口 潔 日本内科学会雑誌 111 (12), 2370-2376, 2022-12-10

    <p>高齢者の在宅医療は,導入期,安定期,急性期,回復期,終末期の5つに分類され,各期に求められる医療は異なる.要介護高齢者の特性に鑑み,かかりつけ医として幅広い診療を提供する.高齢者総合的機能評価により概ねの予後を予測し,今後の急性疾患の発症や機能低下あるいは機能の回復を予測し,事前に対応を協議する.多職種と連携し,その人らしい生活や人生を可能な限り最期まで継続できるよう支援する.</p>

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 妊婦授乳婦への薬剤投与に関する投与可否一覧表の作成と有用性

    若槻  美雪, 今井   孝, 酒井  牧子, 河野  通盛 松江市立病院医学雑誌 26 (1), 17-27, 2022-12-01

    ...松江市立病院は地域の中核病院として一次救急から三次救急医療を24時間受け入れているが,夜間休日は薬剤師1人体制のため妊婦授乳婦に関する薬剤についての問い合わせに十分な対応が困難な場合がある.そこで薬剤師を対象にアンケート調査を行い,問い合わせの多かった当院採用薬の妊婦授乳婦への投与可否一覧表を作成した.また,投与可否一覧表の使用状況を調査し,有用性を検討したので報告する....

    DOI 医中誌

  • 総合診療における Point-of Care Ultrasound の活用

    島田 恵, 後藤 英里子, 小澤 秀樹 日本病院総合診療医学会雑誌 18 (6), 399-406, 2022-11-30

    ...【背景,目的】超音波検査は機器の小型化が進み,救急医療や集中治療,在宅医療などで Point-of Care Ultrasound(POCUS)が活用されている。 本研究では総合診療の外来における POCUS活用実態を明らかにする事を目的とした。 【方法,結果】対象は総合内科外来を受診して POCUS を施行した99例である。...

    DOI 医中誌

  • ORIONを活用した病院前12誘導心電図伝送システムの構築

    升井 淳, 米屋 友靖, 長嶺 秀則, 松岡 哲也 日本臨床救急医学会雑誌 25 (5), 837-843, 2022-10-31

    ...また,PHECG伝送によって病院到着前の時点での緊急度の把握などが可能になると考えられ,PHECG伝送システムの構築は救急医療体制の質を向上させるうえで重要なテーマである。大阪府には既存の救急システムである,大阪府救急搬送支援・情報収集・集計分析システム(ORION)があり,府内の全消防機関および全救急医療機関で使用され,全救急搬送患者の病院前後の情報が患者単位で一括登録されている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 縊頸後の高度意識障害に対し中心静脈留置型経皮的体温調整システムを用いて体温管理療法を行った1例

    菅谷 一樹, 鈴木 光子, 全田 吏栄, 鈴木 剛, 岩渕 雅洋, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 25 (5), 871-875, 2022-10-31

    <p>非心肺停止縊頸患者の神経蘇生における体温管理療法の有効性が証明されていないなかで,体温管理療法を行い,神経学的後遺症を残さなかった症例を経験したので報告する。36歳の男性で,電源コードを用いて定型縊頸した。現場の意識レベルはⅢ-300(JCS)であった。 経過中に心肺停止には至らなかった。入院後よりしだいに体温が上昇し,血管内冷却システムを用いて35.7℃の体温管理療法を36時間実施した。…

    DOI Web Site 医中誌

  • Virtual Realityを活用した遠隔シミュレーション実習の教育効果

    原田 諭, 須賀 涼太郎, 鈴木 健介, 北野 信之介, 坂田 健吾, 藤本 賢司, 中澤 真弓, 小川 理郎, 横田 裕行 日本臨床救急医学会雑誌 25 (5), 797-805, 2022-10-31

    <p>新型コロナウイルス感染症拡大により対面による実習は中止となった。新たな教育手法としてVR動画を活用した遠隔シミュレーション実習を実施した。<b>目的</b>:VR動画を活用した遠隔実習と,従来実施していた実技を伴う対面実習における知識の教育効果を比較検討した。<b>方法</b>:2020年度シミュレーション履修者4年生82名(VRあり)を対象にVRゴーグルを使用して10想定の動画を視聴させ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 岩手医科大学高度救命救急センターで治療した有機リン中毒62症例の検討

    横藤  壽, 藤野 靖久, 藤田 友嗣, 高橋  学, 小野寺 誠, 井上 義博 岩手医学雑誌 74 (4), 131-141, 2022-10-01

    有機リン中毒の治療に用いるアトロピンには消化管運動抑制作用があり,消化管除染を妨げることがある.当科では2001年から腸洗浄による消化管除染を優先する治療法を行ってきた.今回当院で治療した有機リン中毒患者62例を対象とし,年齢や性別,原因物質,初期症状,治療方針,呼吸管理,症状・検査所見改善までの期間,入院期間などを診療録より後方視的に比較・検討した.さらに重症例として,血清コリンエステラーゼ(…

    DOI Web Site 医中誌

  • 日本外傷データバンク(JTDB)の利用の現状と今後のあり方

    石井 亘, 神鳥 研二, 宮国 道太郎, 一杉 正仁 日本交通科学学会誌 22 (1), 32-37, 2022-09-30

    【目的】重症外傷を扱う施設での診療の現状を明らかにし質の向上を図るため、2003年に日本外傷データバンク(Japan Trauma Data Bank;JTDB)の登録が開始された。JTDBの目的は、重症外傷のデータを集積および解析することで、重症外傷を扱う施設での診療の現状を明らかにし、診療の質の向上を図ることにある。本研究の目的は、JTDBの利用状況を確認することで、現状を把握し今後のあり方…

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性カフェイン中毒患者に実施した血液浄化法の評価

    武田 紗希, 上野 智史, 鈴木 剛, 小野寺 誠, 加藤 菜穂, 西形 里絵, 伊関 憲 中毒研究 35 (3), 186-191, 2022-09-10

    <p>われわれは,重篤な急性カフェイン中毒が疑われる患者2名にCHDFおよびHDをそれぞれ行い,救命し得た。効果的な血液浄化法の運用を目的に,カフェインのクリアランス(CL)および消失半減期(t<sub>1/2</sub>)を算出し,評価を行った。</p><p>ガスクロマトグラフィー質量分析を用いて血中カフェイン濃度の定量を行い,CLとt<sub>1/2</sub>を算出した。症例1および症例2…

    DOI Web Site 医中誌

  • 搬送拒否事例における警察と連携した事案の考察

    田子 晃大 富山救急医療学会 40 (1), 5-, 2022-09-03

    【背景】<br> 消防法第2条9項では「医療機関その他の場所へ緊急に搬送する必要があるものを救急隊によって、医療機関その他の場所に搬送すること」と明記されているが本人または関係者が搬送を拒否した場合はこの限りではないとされている。しかし救急隊が緊急を要すると判断したにも関わらず本人が明確に搬送拒否を訴え、現場活動で苦慮する事案が少数ではあるが見受けられる。今回は搬送拒否し、その場から動こうとしな…

    DOI

  • 救急医療に関する研修の現状とこれから

    奥寺 敬, 若杉 雅浩, 坂元 美重, 伊井 みず穂, 木澤 晃代, 橋本 真由美 富山救急医療学会 40 (1), 11-14, 2022-09-03

    ...救急医療は、時間的な制約があるなかで短時間で最大効率の医療を提供することが求められる。このため、心肺蘇生講習を始めとして様々な研修が考案されており展開している。...

    DOI

  • 脳卒中を見落とさないためには

    蓑輪 和人 富山救急医療学会 40 (1), 6-, 2022-09-03

    【背景】<br> 平成23年に傷病者の搬送及び受入れの実施に関する基準が制定され、10年が経過した。脳卒中疑について重要なポイントや症状、訴えはないかを再調査し、少しでも脳卒中疑いとして搬送することができれば市民へより質の高い救急を提供できると考え調査した。<br> <br> 【対象と方法】<br> …

    DOI 医中誌

  • CO中毒による複数傷病者事案について

    西島 正徳 富山救急医療学会 40 (1), 7-, 2022-09-03

    【はじめに】<br> CO中毒による複数傷病者事案を経験したので紹介する。<br> <br> 【発生日時】<br> 令和4年2月中旬 14時15分頃<br> <br> 【覚知内容】<br> 71歳男性、会話中に意識を消失し、椅子から崩れ落ち呼びかけに反応がない。<br> <br> 【活動状況】<br> …

    DOI 医中誌

  • 飲食店でトリカブトを誤食し中毒症状を発症した事例

    保坂 敏充 富山救急医療学会 40 (1), 3-, 2022-09-03

    【はじめに】<br> 市内飲食店において、来店客がトリカブトを誤食し中毒症状を発症した特異事例として発表する。<br> また、不特定多数の人が出入りする飲食店において、複数名が中毒症状を発症した場合、現場での情報収集が困難であることを改めて痛感したので、現場活動での課題を挙げる。<br> <br> 【検証方法】<br> …

    DOI 医中誌

  • 応援出動(砺波市)において計6回除細動を実施した症例について

    田中 貴大 富山救急医療学会 40 (1), 4-, 2022-09-03

    【はじめに】<br> 今回、砺波医療圏において、計6回除細動を実施した症例を経験したので紹介する。<br> <br> 【症例】<br> 指令内容は、68歳男性、屋内で転倒し、動けなくなったもの。<br> 救急隊接触時、台所でうつ伏せ状態、ただちに観察を実施したところ、CPA状態で初期波形はVF、BVM換気は良好、現場で包括的除細動を2回実施し、静脈路確保を試みるが、うっ血なしのため早期搬送とした…

    DOI 医中誌

  • 海洋医療即時対応研修ICMM (Immediate Care on Marine Medicine) Ver.2への関心度

    伊井 みず穂, 奥寺 敬, 若杉 雅浩, 池田 尚人, 三浦 邦久 富山救急医療学会 40 (1), 8-10, 2022-09-03

    2018年に日本臨床高気圧酸素・潜水学会が開発した海洋医療即時対応研修ICMM(Immediate Care on Marine Medicine)のVer.2を開発するにあたり、既存コース受講者の受講前後自己評価の検討と、Ver.2への関心度について調査した。分析対象者60名中、ICMM Ver.2に関心があるは54名(90.0%)であった。Ver.2の11モジュール毎では『溺水』、『海洋にお…

    DOI

  • 二次爆傷による脳脱を伴う頭部外傷の経過良好例

    菅谷 一樹, 長井 健一郎, 黒見 洋介, 武藤 憲哉, 全田 吏栄, 大久保 怜子, 塚田 泰彦, 藤井 正純, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 25 (4), 711-716, 2022-08-31

    <p>脳実質が頭蓋内から頭蓋外に脱出する脳脱は,致死的なことが多い。今回,神経学的後遺症をほぼ残さず軽快した脳脱を伴う爆傷の1症例を経験したので報告する。症例は34歳の男性で,水道管の修理作業中に爆発し,飛散したバールが前額部に当たり救急要請された。 来院時は前額部に開放骨折を伴う挫創と逸脱した脳実質を認め,意識レベルはE1V3M6(GCS)であった。頭部以外に合併外傷はなく,前頭骨開放骨折,両…

    DOI Web Site 医中誌

  • アセトアミノフェン中毒において薬物血中濃度の自施設測定が有用であった2症例

    稲村 広敏, 葛西 毅彦, 喜屋武 玲子, 伊部 裕太, 井上 弘行, 上村 修二, 藤居 賢, 成松 英智, 福土 将秀 日本臨床救急医学会雑誌 25 (4), 722-726, 2022-08-31

    ...<p>アセトアミノフェン(N-acetyl-p-aminophenol,以下APAP)中毒に対するN-アセチルシステイン(N-acetylcysteine,以下NAC)の投与方針は,APAP 血中濃度を判断材料とすべきであるが,APAP血中濃度を自施設で測定可能な三次救急医療機関は限られている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • COVID-19蔓延が当院泌尿器科診療に与えた影響

    伊丹 祥隆, 影林 頼明, 大森 千尋, 井上 剛志, 松村 善昭, 三馬 省二 日本泌尿器科学会雑誌 113 (3), 83-89, 2022-07-20

    ...<p> (目的) 当院ではCOVID-19に対する県基幹病院として,主に中等および重症患者の受け入れを行っている.また地域における救急医療も担い,がん診療連携拠点病院にも指定されている.2020年4月よりCOVID-19患者受け入れを開始した.今回,COVID-19蔓延が当院泌尿器科診療に与えた影響について,蔓延前と比較検討を行った....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • 二次救急医療機関の救急外来における感染症疑い患者のトリアージ

    前田 晃史, 八田 圭司 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 533-539, 2022-06-30

    ...<p>本研究は,二次救急医療機関の救急外来を受診した感染症を疑う成人患者に対し,救急看護師が緊急度の高い患者を精度よく迅速に拾い上げることを目的に,SIRSの診断基準2項目以上満たすSIRS群(n=340)とqSOFAスコア2点以上のqSOFA群(n=12)および両群を満たすSq群(n=48)の緊急度・重症度などを比較した。...

    DOI

  • 迅速な病院間連携と急性期治療により良好な転帰をたどったエチレングリコール中毒の1例

    品田 公太, 飛田 修康, 松岡 綾華, 中山 賢人, 櫻井 良太, 朝日 美穂, 吉武 邦将, 鳴海 翔悟, 木庭 真由子, 阪本 雄一郎 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 598-601, 2022-06-30

    ...二次救急医療機関紹介となるも,服用量は致死量に至っていると推測され,当院へ治療方針について相談された。ドクターヘリによる病院間搬送とホメピゾール確保を早急に調整し,服用から約6時間で血液透析とホメピゾール投与を施行した。来院時は代謝性アシドーシスを認めていたが,治療開始後は改善し,腎障害もきたすことなく経過し,第7病日に精神科病院転院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 地域中核病院の規模縮小が地域救急搬送に与える影響の検討

    小田 有哉, 中村 慶春 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 540-545, 2022-06-30

    ...第三次救急医療機関への搬送はPre群750件(16.5%),Post群1,016件(22.5%)と有意に増加した(<i>p</i><0.001)。<b>結論</b>:地域中核病院の規模縮小に伴い,第三次救急医療機関への搬送が増えたが,病院収容所要時間の延長は認めず,現場滞在時間は短縮した。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 心室細動を発症した薬剤性低カリウム血症の1例

    武藤 憲哉, 菅谷 一樹, 全田 吏栄, 三澤 友誉, 矢野 徹宏, 鈴木 剛, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 607-610, 2022-06-30

    <p>心室細動の原因が薬剤性の低カリウム血症と考えられた症例を経験した。症例は70歳,女性。就寝中に唸り声を上げていたところを娘に発見され,胸骨圧迫された。救急隊が心室細動に対して3回の電気ショックを施行し,自己心拍再開した。検査所見からは虚血を示唆する所見は乏しく,血清カリウム2.7mEq/L …

    DOI Web Site 医中誌

  • 単独後頭顆骨折の1症例

    相川 光広, 古口 德雄 Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care 34 (2), 49-53, 2022-06-20

    <p>A 46-year-old man fallen down on the floor after the faint signs was brought to our hospital. On admission he complained of chest discomfort and left neck pain No deficits were noticed on …

    DOI 医中誌

  • 精神科救急医療機関におけるソーシャルワーク実践に関する考察

    羽鳥, 恵一 京都文教大学地域協働研究教育センター 地域協働研究ジャーナル = Journal of Local Collaborative Research and Education, Kyoto Bunkyo University Center of Local Collaborative Research and Education 1 33-49, 2022-03-31

    In the field of psychiatric care, the emergency phase has rapidly progressed in recent years, and patients with various needs are admitted to the psychiatric emergency medical institution. Under …

    機関リポジトリ

  • 新型コロナウイルス感染拡大におけるVirtual Realityを用いたシミュレーション教育の確立

    鈴木 健介, 原田 諭, 須賀 涼太郎, 土肥 莉里香, 中澤 真弓, 小川 理郎, 横田 裕行 日本在宅救急医学会誌 5 (2), 21-24, 2022-03-31

    <p> 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年5月からMicrosoft Teamsを活用し、チャンネル機能を活用し8~10名に1名の教員を配置した遠隔実習を行った。同年8月から、補講という位置づけで対面実習を行った。50~100名教室に8~10名の学生、1名の教員を配置し、シミュレーター人形を用いて実習を行った。感染対策として、2週間前からの行動記録と体温管理、当日の検温、手袋、ゴーグル…

    DOI

  • ~コロナ禍での理学療法~コロナ禍におけるBCPについて

    児玉 美香 理学療法の科学と研究 13 (1), 13_25-13_29, 2022-02-22

    ...人口33万人の医療圏の基幹病院であり唯一の三次救急病院でもあるため,コロナ診療も救急医療も継続しなければならない。<br> 時間の経過と共にコロナに関する情報,認識,資源,環境が変わる中で,リハビリテーション科は繰り返し対策を検討してきた。先にBCPがあったわけでは無く,試行錯誤の結果をBCPとしてまとめたものを報告する。...

    DOI 医中誌

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