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検索結果 705 件

  • 胸膜の多発微小結節を認めアクロモバクター属の日和見感染を疑った気胸手術の一例

    小島 史嗣, 難波 俊文, 森 信好, 鹿股 直樹, 板東 徹 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 461-465, 2023-07-15

    ...</i>が陽性となった.病理組織診では,結節の表層は中皮細胞で覆われ,内部には炎症細胞浸潤や線維芽細胞の増生がみられた.ニューモシスチス肺炎に関連した気胸は,急性期に重症化することが知られているが,遠隔期に治療経過良好なAIDSを背景とし,アクロモバクター属の日和見感染との関連が示唆された症例は稀と考え報告する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 日本におけるHIV診療の現状と課題

    渡邊 大 保健医療科学 72 (2), 90-97, 2023-05-31

    ...<p>HIV感染者の予後は大きく改善した.国内ではすでに抗HIV療法(antiretroviral therapy:ART)による高い治療成功率と治療継続率が得られている.この予後の改善には,日和見感染症の管理の向上,HIV診療に関する医療体制の整備や抗HIV治療ガイドラインの作成,研修会の実施や診療に関する情報発信などさまざまな要因が貢献してきた.さらに,強力で安全性の高い新規抗HIV薬の登場は,...

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  • ノカルジア感染を合併した囊胞状気管支拡張を伴う肺分画症の1切除例

    柴田 英克, 丸山 広高, 山根 宏美, 安道 誠 気管支学 45 (2), 135-139, 2023-03-25

    ...</b>ノカルジア感染症は日和見感染症の一つであるが,肺の器質的異常もリスク因子と報告されている.ノカルジアの分画肺への感染はとても希である.しかし,難治性のノカルジア感染が下葉縦隔側に限局する場合には,肺分画症を念頭に置いて積極的に造影CT検査を行うべきと考える.</p>...

    DOI 医中誌

  • シーツ付着微生物に対するエタノールによる消毒効果と残存菌種の検証

    藤永 啓慈, 鈴木 麻友, 掛田 崇寛 日本環境感染学会誌 38 (2), 61-67, 2023-03-25

    ...同様に,消毒用エタノール噴霧群及び市販除菌スプレー噴霧群においても,Controlに対してコロニー数が有意に低下した(<i>P</i><0.05).菌種判定では,Control群でグラム陽性菌,グラム陰性菌,ブドウ糖非発酵型グラム陰性桿菌,真菌が検出された.これに対し,エタノールシート清拭兼エタノール噴霧群ではこれらの微生物がほぼ検出されず,消毒用エタノール噴霧群及び市販除菌スプレー噴霧群においても日和見感染...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • HIV感染者の腎移植術後管理

    横幕 能行 移植 58 (Supplement), s189_2-s189_2, 2023

    ...免疫も回復し日和見感染症の発症リスクは極めて低く、HIV陽性者はほぼ制限なく日常生活を送っている。現在、HIV陽性者の診療の主体は合併症や併存疾患の予防と治療であるが、現在頻用されている抗HIV剤は他疾患の治療薬への影響は極めて少ない。 近年、糖尿病性腎症や多発性嚢胞腎等により、全国で毎年10人以上のHIV 陽性者に透析療法が導入される。...

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  • 当科におけるPCP outbreakの検討とST合剤の予防投与開始後の経過

    春口 和樹, 中島 龍一朗, 近藤 晃, 蜂須賀 健, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 58 (Supplement), s317_2-s317_2, 2023

    ...<p>【背景】腎移植後の免疫抑制状態にあるレシピエントは常に日和見感染症の脅威に晒されており、ニューモシスチス肺炎(PCP)は最も注意すべき感染症の1つである。当科では過去のPCP outbreakの経験から、2019年5月より全移植後患者への継続的なST合剤の予防投与を開始した。4年が経過した現在までのPCPの発症状況を含め報告する。...

    DOI 医中誌

  • 高齢者潰瘍性大腸炎の疫学・経過・併存症

    猿田 雅之 日本消化器病学会雑誌 119 (11), 984-991, 2022-11-10

    <p>潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病に代表される炎症性腸疾患(IBD)は増加の一途を辿り,わが国のUC患者数は米国に次ぐ世界2位となっている.さらに,わが国では人口の高齢化が顕著で,若年発症のUC患者が高齢化した高齢患者の割合が増加したが,高齢になり初めてUCを発症する患者も増加し,新たな課題となっている.また,UCでは免疫を抑制する加療を行う場合があるが,高齢者UC治療においては,高齢者特有…

    DOI PubMed

  • COVID-19肺炎治療中に肺結核,サイトメガロウイルス感染症を発症した1例

    榎本 好恭, 高橋 俊明, 久米 正晃 日本農村医学会雑誌 70 (5), 523-528, 2022

    ...一時的には解熱したが,ステロイド減量とともに高熱が再燃し,鑑別として真菌感染症,サイトメガロウイルス感染症などのいわゆる日和見感染症,特発性器質化肺炎などの非感染性肺疾患,肺結核などを念頭に置いて検査,治療を行なった。結果として,肺結核,サイトメガロウイルス感染症と診断され,それぞれに対して治療を開始,その後,結核患者収容・治療施設に転院となった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 膵腎同時移植後の抗体関連型拒絶反応に対する治療中に発症した侵襲性肺アスペルギルス症の一例

    廣瀬 雄己, 小林 隆, 坂田 純, 三浦 宏平, 石川 博補, 齋藤 征爾, 安部 舜, 宗岡 悠介, 田島 陽介, 市川 寛, 若井 俊文 移植 57 (Supplement), s297_2-s297_2, 2022

    ...<p>背景:侵襲性肺アスペルギルス症は、主に日和見感染として発症する致死的な疾患である。膵腎同時移植後の抗体関連拒絶反応の治療中に侵襲性肺アスペルギルス症を発症し、軽快した一例を経験したので報告する。</p><p>症例:40歳男性。18歳から1型糖尿病に対しインスリン治療を開始され、38歳から糖尿病性腎症で血液透析を開始された。...

    DOI 医中誌

  • がん薬物療法に伴う肺障害~臨床医の立場から~

    安井 秀樹 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S06-1-, 2022

    ...薬物療法開始後は、好発時期を中心に肺障害の出現をモニタリングし、肺障害出現時には、適切な呼吸管理ならびに日和見感染を含めた感染症等の鑑別を行い、時期を逸することなく薬剤中止の判断ならびに適切な治療の実施が求められる。本講演では、実際の症例も提示して、がん薬物療法に伴う肺障害について臨床医の立場から概説する。</p>...

    DOI 医中誌

  • ワンへルス(ヒト・動物・環境)と感染症

    國島 広之 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-EL04-, 2022

    ...加えて、近年では、市中感染型MRSA、ESBLs(基質拡張型β-ラクタマーゼ産成菌)やCRE(カルバペネム耐性腸内細菌目細菌)、多剤耐性緑膿菌、主要な抗菌薬関連下痢症である<i>Clostridioides difficile</i>感染症などの、様々な病原微生物による市中や日和見感染症がみられているとともに、これらの病原微生物は伴侶動物を含めた人獣共通感染症として、また環境を介した伝播経路の重要性...

    DOI

  • 腎移植後、JCウイルスによる進行性多巣性白質脳症(PML)の一例

    南園 京子, 佐々木 元, 西田 翔, 大山 雄大, 須田 遼祐, 石川 暢夫, 岩見 大基 移植 57 (Supplement), s284_2-s284_2, 2022

    ...<p>【緒言】免疫抑制療法の腎移植成績の大きな改善をもたらしたが、一方で日和見感染症はいまだ移植腎および患者生命予後に影響を与えうる。今回、腎移植後にJCウイルス(JCV)による進行性多巣性白質脳症(PML)を発症した症例を経験したので報告する。【症例】SLEを原疾患とする末期腎不全で兄をドナーとする生体腎移植を17年前に施行した50歳代の女性。...

    DOI 医中誌

  • 魚類腸内細菌の生態学的研究

    杉田 治男 水産増殖 70 (4), 305-319, 2022

    ...一方,ビブリオ科の多くの細菌種は,海水魚類の腸管に常在し,ときに日和見感染症を引き起こすことが知られている。感染症は経済的影響が大きいことから,定期的に飼育水中のビブリオ科細菌の密度を把握し,感染症発症のリスクを低減させる必要がある。</p>...

    DOI

  • Human immunodeficiency virus感染者における鼠径ヘルニア根治術と成績

    斎藤 百合奈, 西川 和宏, 浅岡 忠史, 山本 和義, 三宅 正和, 宮本 敦史, 関本 貢嗣, 平尾 素宏 日本消化器外科学会雑誌 54 (12), 839-845, 2021-12-01

    ...<b>結果:</b>創部感染,出血,血腫,水腫,再発,慢性疼痛,術後入院日数は両群で有意差を認めなかった.HIV陽性症例で,術前ウイルス量の中央値は40 copy数/ml,術前CD4値の中央値は378 cells/mm<sup>3</sup>であった.術前後のウイルス量,CD4値の変化は有意差を認めず,周術期に日和見感染症を発症した症例はなかった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 粟粒結核の治療中にニューモシスチス肺炎,水痘肺炎が続けて併発した一例

    平田 明史, 中本 匡治, 黒澤 雄介, 高橋 英知, 中川 喜子, 平沼 久人, 清水 哲男, 高橋 典明, 権 寧博 日大医学雑誌 80 (5), 247-252, 2021-10-01

    ...<p>45 歳の女性.頸部リンパ節腫脹で近医を受診し結核性リンパ節炎の診断で治療を開始したが,皮疹や肝機能障害のため中断した.その後に発熱,頭痛を認め結核性髄膜炎の疑いで紹介となり粟粒結核,結核性髄膜炎の診断で治療を開始し順調な経過であったが 2 カ月後にニューモシスチス肺炎,3 カ月後に水痘肺炎を併発した.加療によりそれぞれ回復したが,結核性髄膜炎は再燃した.結核の治療中に日和見感染を連続で併発した...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 腸腰筋膿瘍を合併した深頸部膿瘍の 1 例

    宮本 雄介, 村上 大輔, 小山 徹也, 中川 尚志 耳鼻と臨床 67 (5), 325-328, 2021-09-20

    <p>腸腰筋膿瘍と深頸部膿瘍を合併した症例を経験したので報告する。症例は 85 歳男性で、担癌状態でコントロール不良な糖尿病を既往に持つ症例であった。当初は感染症内科で腸腰筋膿瘍の治療を行われていたが、DIC から脱却できず臨床症状は改善しなかった。 経過観察中の造影 CT 検査で深頸部膿瘍を認め、済生会福岡総合病院で緊急で切開排膿、ドレナージ術を施行することとなり、その後は軽快に向かった。腸腰…

    DOI 医中誌

  • 胸壁合併切除を行った肋骨破壊を伴う肺ムコール症の一例

    伊藤 龍一, 月岡 卓馬, 泉 信博, 小松 弘明, 井上 英俊, 西山 典利 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (6), 659-664, 2021-09-15

    ...<p>ムコール症は日和見感染症として基礎疾患を有する患者に生じやすいが,骨破壊を伴う事は稀である.今回胸壁浸潤を伴う肺ムコール症に対し胸壁合併切除を伴う肺切除を行うことで良好な経過を得た一例を経験したので報告する.症例は66歳女性.急性骨髄性白血病に対し化学療法中,治療開始18日目に胸痛が出現,CTで左上葉肺炎を認めた.侵襲性肺アスペルギルス症を疑いアムホテリシンBによる治療を開始するも抗真菌薬抵抗性...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 麻黄湯による緑膿菌病原因子の抑制効果についての基礎的検討

    水内 裕友, 眞野 容子, 古谷 信彦 医学検査 70 (3), 595-601, 2021-07-25

    ...しかし,免疫力の低下した易感染者には日和見感染症を引き起こすことがある。感染経路として,カテーテル汚染などによる外因性感染や患者腸管内に棲息する緑膿菌による内因性感染がある。緑膿菌は緑膿菌感染症の重症・難治化の原因となる種々の病原因子を産生する。漢方薬である麻黄湯は抗インフルエンザウイルス作用が報告されている。しかし,麻黄湯による緑膿菌の病原因子に対する影響についての報告はない。...

    DOI Web Site 医中誌

  • S-PRGフィラー配合前装冠用レジンの物性と微生物付着性の評価

    森 昭徳, 澤田 季子, 河合 良亮, 宇野 光乗, 石神 元 日本補綴歯科学会誌 13 (3), 219-229, 2021

    ...<p><b>目的</b>:補綴物への微生物類の付着抑制は,二次う蝕や日和見感染症予防への有効な手段となると考えられる.このことから,前装冠への微生物類の付着およびプラーク形成の抑制を目的として,surface reaction-type pre-reacted glass-ionomer(S-PRG)を含有した前装冠用レジンを試作した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 肺移植患者におけるCMV感染症のマネジメント: ピットフォールとアップデート

    岡本 耕 移植 56 (Supplement), s47-s47, 2021

    ...CMV感染症は、それ自体による直接的な影響だけでなく、免疫能低下に伴う他の日和見感染症の増加、および拒絶とも関連するため、予防が極めて重要である。予防戦略には、universal prophylaxis(予防投与)とpre-emptive therapy(先制治療)があるが、ドナー陽性・レシピエント陰性例を中心に前者が行わることが多い。...

    DOI

  • 呼吸困難をきたした咽喉頭カンジダ症の1例

    中澤 宝, 松浦 賢太郎, 松井 秀仁, 大平 真也, 和田 弘太 耳鼻咽喉科展望 63 (4), 172-176, 2020-08-15

    ...<p> 咽喉頭真菌症は, 局所および全身的な易感染状態を原因として発症する日和見感染症である。 喉頭に真菌症を生じることは少ないが, 嗄声や呼吸困難を呈することがある。</p><p></p><p> 今回われわれは呼吸困難をきたした咽喉頭カンジダ症の1例を経験したため報告する。 症例は41歳男性, 呼吸困難を主訴に受診した。 咽喉頭に白苔があり, 喉頭粘膜の浮腫を認めていた。...

    DOI

  • 尿道狭窄・膀胱頚部増殖により腎後性腎不全を起こしたAIDSカポジ肉腫の 1 例

    内田 叔宏, 舘脇 李絵, 小坂 篤志, 坂本 直也, 鷲野 拓弥, 岩渕 千太郎 日本病院総合診療医学会雑誌 16 (4), 224-230, 2020-07-31

    ...後天性免疫不全症候群関連の Kaposi 肉腫(Kaposiʼs Sarcoma:KS)は悪性化しやすい為,日和見感染の検索を行い,皮膚,肺,消化器,膀胱,リンパ節にKSを認めた。腎機能低下の原因は,高尿酸血症性腎症や膀胱頚部前壁の肥厚・硬化を認め,KSが急速に圧排し尿管狭窄したことによる腎後性腎不全であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • スペシャルシチュエーション(妊婦・高齢者)における免疫調節薬投与の考え方

    穗苅 量太, 東山 正明, 八月朔日 秀明 日本消化器病学会雑誌 117 (3), 230-236, 2020-03-10

    ...のおそれがある.寛解期であれば妊娠転帰は健常者と変わらない.受胎時を寛解で迎えれば,全妊娠期間中IBDは安定傾向である.動物実験の結果から長年禁忌だった免疫調節薬が,疫学研究の結果から有益性投与に変更された.薬剤の中止か継続の判断は,患者の活動性や薬剤代謝酵素変異の有無などを加味し,個々に慎重にされねばならない.高齢化社会が急激に進む中,高齢発症潰瘍性大腸炎が増加し,その活動性は非高齢者よりも高い.担癌患者,日和見感染...

    DOI PubMed 医中誌

  • 臓器・造血幹細胞移植後感染症の診断と感染対策

    掛屋 弘 移植 55 (Supplement), 244_1-244_1, 2020

    ...移植中期(移植後1〜6ヶ月)には免疫抑制薬による細胞性免疫不全に伴う日和見感染症が問題となる。ヘルペスウイルスやサイトメガロウイルス、ニューモシスチス肺炎等の予防も重要である。移植後期(6ヶ月以後)では状態が安定し、免疫抑制薬も減量され、予防薬が中止される。一方、レシピエントの多くは院外で生活するために市中感染症の感染対策が必要となる。...

    DOI 医中誌

  • 心移植患者におけるタクロリムス薬物動態に及ぼすアムホテリシンB併用の影響

    井倉 恵, 中村 任, 宇野 貴哉, 中北 和樹, 竹中 裕美, 松田 紗知, 小田 亮介, 和田 恭一, 服部 雄司, 瀬口 理, 簗瀬 正伸, 早川 直樹, 福嶌 教偉 移植 55 (Supplement), 370_1-370_1, 2020

    ...<p>【背景】心臓移植(HTx)後の免疫抑制療法に伴う日和見感染予防として抗真菌薬が投与される。アゾール系抗真菌薬はカルシニュリン阻害薬との相互作用が報告されており、これまで国立循環器病研究センター(当センター)ではクロトリマゾールトローチを使用し、同薬の使用中止後にタクロリムス(TAC)薬物動態が有意に変動することからTAC血中濃度管理を入院下で慎重に行う必要があった。...

    DOI 医中誌

  • 当院の肺移植後リンパ増殖性疾患7例の検討 ~治療後のCLAD発症と日和見感染症による死亡をどう防ぐか~

    清水 大, 大谷 真二, 富岡 泰章, 松原 慧, 塩谷 俊雄, 山本 治慎, 三好 健太郎, 岡﨑 幹生, 杉本 誠一郎, 山根 正修, 豊岡 伸一 移植 55 (Supplement), 246_1-246_1, 2020

    ...発症後1年以内に3例が死亡し、いずれも日和見感染が死亡に強く関与していた。2年以上生存した4例中3例でPTLD治療後にCLADを発症した。 肺移植後PTLD症例では移植前の免疫抑制状態が発症のリスクであることが示唆される。また、晩期にCLADを高率に発症するが、同時に日和見感染症による死亡が問題であり、適切な免疫抑制状態の指標構築が急務である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 進行性多巣性白質脳症(概説と最近の話題)

    雪竹 基弘 神経感染症 25 (1), 72-, 2020

    ...薬剤関連 PML においては免疫抑制剤等による日和見感染症としての PML のみでなく、DMT 関連 PML という新たな要因が加わった。</p><p>その他、PML に特徴的とされる MRI 所見の提示と、PML 治療の可能性に関してマラビロクとペムブロリズマブによる PML 治療の報告を紹介した。</p>...

    DOI

  • 災害急性時における新たなウォーターレススクラブ法の有用性

    岡山 貴史, 掛田 崇寛 日本看護技術学会誌 19 (0), 121-130, 2020

    ...なかでも, 食中毒の起因菌となり得るGram-positive-rodsおよび日和見感染菌のNon-fermenting-gram-negative-rodsに関しては, WS法の実施によってControlと比して有意に細菌数が減少した. また, WS法は心地よさのVAS値においてもControlと比較して, HW法同様, 心地よさの評価が有意に上昇した....

    DOI 医中誌

  • III.ステロイド薬と感染症

    掛屋 弘 日本内科学会雑誌 108 (11), 2268-2274, 2019-11-10

    ...<p>ステロイドは,感染免疫を担当する白血球の血行動態やその機能に影響する.特にCD4陽性T細胞を減少させ,細胞内寄生菌や真菌,ウイルスによる日和見感染症を発症させる.また,炎症部位や感染巣への好中球の遊走能や貪食能も低下させるため,細菌感染症の発症にも注意が必要である.そのリスクは,ステロイドの投与量が多いほど,投与期間が長いほど増加するが,リスクを定量的に評価することは難しい.そのため,投与開始後...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • ステロイド治療中にクリプトコックス髄膜炎を合併した器質化肺炎の1例

    金本 幸司, 嶋田 貴文, 藤原 啓司, 望月 芙美, 小原 一記, 藤田 純一, 栗島 浩一, 飯島 弘晃, 石川 博一 気管支学 41 (2), 187-192, 2019-03-25

    ...</b>特発性器質化肺炎は市中肺炎様の浸潤影を呈するが,治療にはステロイド剤を使用するため感染症との鑑別が重要である.また高率に再発し治療も長期化するため,日和見感染症の合併にも注意を要する.<b>症例....

    DOI 医中誌

  • 家禽の真菌症の病理

    山本, 佑 鶏病研究会報 54 (4), 166-172, 2019-02

    ...鳥類の真菌症は多くが日和見感染で,鳥の健康状態が悪化した場合や抵抗力の低い幼鳥に発生しやすい。哺乳類の真菌症と比較すると,鳥類の真菌症の原因となる菌種は少ない。鶏ではアスペルギルス症とカンジダ症が発生しやすい。アスペルギルス症の一般的な病型は,胞子を吸入することに始まる呼吸器感染症であり,罹患した鶏の肺や気嚢に黄白色結節がみられることが多い。...

    日本農学文献記事索引

  • 蜂窩織炎様皮膚症状を呈し壊死性筋膜炎にいたった全身型皮膚クリプトコックス症の1例

    吉野 裕美子, 角田 梨沙, 柴田 泰洋, 佐藤 友隆, 矢口 貴志, 安西 秀美 日本医真菌学会雑誌 60 (2), 49-54, 2019

    ...皮膚クリプトコックス症は<i>Cryptococcus neoformans</i>をおもな原因菌とし,クリプトコックス症の10~15%にみられ,その皮膚症状は多彩である.まれな一型として蜂窩織炎様皮膚症状を呈することがあり,さらに進行すると時に壊死性筋膜炎にいたる.皮膚クリプトコックス症のうち,皮膚のみならず肺や脳など他臓器に感染が及ぶ全身型は免疫能が低下した患者に多くみられる日和見感染症である....

    DOI Web Site 医中誌

  • 多剤耐性緑膿菌の感染制御を目指した分子細菌学的研究

    北尾 公英 日本細菌学雑誌 74 (4), 177-189, 2019

    ...本菌は健常者に対しては病原性がそれほど高くない日和見感染菌であるが,免疫が低下した者に感染すると慢性化・難治化する。元来多剤耐性であるため従来から限られた抗菌薬が治療に用いられるが,近年,緑膿菌に対して強い抗菌活性を示してきたカルバペネム系,フルオロキノロン系,アミノグリコシド系の3系統の抗菌薬全てに高度耐性を示す高度多剤耐性緑膿菌(以下,多剤耐性緑膿菌)が出現し,深刻な問題となっている。...

    DOI Web Site PubMed 参考文献30件

  • 腫瘍随伴性天疱瘡と閉塞性細気管支炎を合併した濾胞性リンパ腫

    渡邉 健, 吉藤 康太, 齋藤 達也, 山下 知子, 野上 彩子, 坂下 千瑞子, 福田 哲也, 新井 文子, 東田 修二, 川又 紀彦, 三浦 修, 山本 正英 臨床血液 60 (1), 7-11, 2019

    ...タクロリムスによる加療を試みたが日和見感染により継続不能で,発症9ヶ月後に永眠された。腫瘍随伴性天疱瘡に特異的な抗プラキン抗体は陰性であったが特徴的な臨床経過より濾胞性リンパ腫に合併した腫瘍随伴性天疱瘡と関連する閉塞性細気管支炎と考えられた。効果的な初期治療の検討が求められる。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 炎症性腸疾患における免疫抑制と周術期管理

    高橋 賢一, 羽根田 祥, 小島 康弘, 白木 学, 徳村 弘実, 成島 陽一, 赤田 昌紀, 西條 文人, 松村 直樹, 野村 良平, 武藤 満完, 安山 陽信, 佐藤 馨 日本外科感染症学会雑誌 15 (6), 660-668, 2018-12-31

    ...周術期管理では,術前の化学的前処置を含む適切な予防策の導入により手術部位感染発生率低下を図ること,ST合剤投与によるニューモシスチス肺炎予防など日和見感染対策が重要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 眼科受診を機に診断され,急激な視力低下を認めたHIV関連進行性多巣性白質脳症の1例

    村尾 史子, 木下 導代, 武田 美佐, 垂髪 祐樹, 尾崎 修治 神経眼科 35 (2), 202-207, 2018-06-25

    ...進行性多巣性白質脳症(PML)は,中枢神経系の日和見感染症で,多彩な進行性の神経症状を呈する致死的な疾患である.今回我々は,眼科受診を機にHIV関連PMLと診断された1例を経験したので報告する.症例は43歳男性.2か月前からの視力低下,視野狭窄を主訴に眼科を受診した.初診時視力は右眼(0.4),左眼(0.15).視野検査にて両眼左下4分の1盲,上半盲を認めた.頭部MRIにて白質に脳浮腫を伴わない多発性...

    DOI 医中誌

  • さまざまなデバイスを使用した高流量鼻カニューラの学際的チーム医療

    奥田 みゆき, 田中 順哉, 福田 康二, 加藤 悠人, 木戸 悠人, 清水 学, 能勢 亜友子, 上田 耕平, 辻 是道, 野原 隆司, 秋本 雅章 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 27 (2), 139-145, 2018-05-01

    <p>高流量鼻カニューラ(High-flow nasal cannula; HFNC)は,集中治療領域や周術期から,間質性肺炎などのⅠ型呼吸不全,さらにCOPDに伴うⅡ型呼吸不全まで,様々な疾患への有用性が報告されている.</p><p>HFNCは非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)と比較して,インターフェイスによる不快感が少なく,飲食・会話が可能であるなど患者のコンプライアンスが高く,安易に開始され…

    DOI Web Site 医中誌

  • 特発性CD4陽性Tリンパ球減少症に合併したニューモシスチス肺炎の1例

    山名 高志, 西山 直樹, 足立 雄太, 川上 直樹, 齋藤 弘明, 山下 高明, 若井 陽子, 齊藤 和人, 篠原 陽子 気管支学 40 (2), 144-149, 2018

    ...</b>特発性CD4陽性Tリンパ球減少症はHIV感染などの基礎疾患や免疫抑制剤の投与などの原因がなく,後天性にCD4陽性Tリンパ球が減少する稀な疾患であり,日和見感染を高率に合併する.<b>症例....

    DOI 医中誌

  • 術前化学放射線療法後食道癌術後Acinetobacter感染による敗血症の1例

    鈴木 克徳, 渡邉 昌也, 永井 恵里奈, 瀧 雄介, 佐藤 真輔, 高木 正和 日本臨床外科学会雑誌 79 (2), 278-282, 2018

    ...したところ,Acinetobacter speciesが検出され,またDICを発症した.明らかな感染源は特定できなかったが,抗生剤治療とDIC治療を併用し.全身状態は徐々に改善した.その後は明らかな合併症が出現することなく,術後28日目に退院とした.標本病理学的所見では,NACRTにより腫瘍細胞は消失していた.NACRTは効果的な治療であると考えられるが,周術期には今回のように免疫機能低下による,日和見感染...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 脂肪酸類の室内カビに対する抗真菌効果

    西村 穂乃果, 森田 洋, 好田 年成 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 70 (0), 291-291, 2018

    ...風呂場のタイルや食品の汚染・劣化を引き起こすだけでなく、ハウスダストアレルギーや日和見感染症などのヒトに対する健康被害を引き起こすことでも知られている。そこで本研究では脂肪酸類に着目し、<i>Cladosporium cladosporioides</i> に対する抗真菌効果について検討を行った。...

    DOI

  • 原発性免疫不全症と造血器腫瘍

    金兼 弘和, 星野 顕宏, 高木 正稔 臨床血液 59 (11), 2459-2467, 2018

    ...<p>原発性免疫不全症は免疫系の内因的破綻によって生ずる疾患であり,反復,重症または日和見感染といった易感染性を特徴とするが,悪性腫瘍や自己免疫疾患の合併も少なくない。特に獲得免疫系の異常によってそれらのリスクが高まる。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 22. 病原性放線菌<i>Nocardia</i>属からの新規天然物の探索:動物細胞との共培養法等(口頭発表の部)

    原 康雅, 荒井 緑, 原 昇子, 小林 菜摘, 當銘 一文, 小松 かつ子, 矢口 貴志, 石橋 正己 天然有機化合物討論会講演要旨集 60 (0), 127-132-, 2018

    ...放線菌の一種であるNocardia属はグラム陽性細菌であり,その多くが病原性をそなえ,ヒトでは肺や皮膚,脳などに日和見感染を引き起こす.本属は感染により免疫細胞などの生体細胞と相互作用をもつと考えられる.そこで,Nocardia属が動物細胞に感染する状態を模倣し,本属を動物細胞存在下で培養(共培養)することで,相互作用により本属が新たな化合物を産生することを期待して研究に着手した.このような「微生物...

    DOI

  • 徳島大学病院歯科診療科を受診したHIV感染症患者の臨床統計的検討

    青田, 桂子, 山ノ井, 朋子, 高野, 栄之, 可児, 耕一, 桃田, 幸弘, 松本, 文博, 東, 雅之 有病者歯科医療 26 (6), 2017-12

    ...HIV 感染症診療は,免疫不全の原因治療と免疫不全に伴う日和見感染症の管理が2 本柱とされる.日和見感染症の管理という観点から,口腔衛生管理は重要で歯科医師の果たす役割は大きい.われわれは,徳島大学病院歯科診療科を受診した31 例のHIV 感染者の臨床統計的検討を行い,今後増加すると予想されるHIV感染者に対する歯科医療の留意点について考察した.症例は男性29 例,女性2 例で,平均年齢は31.7...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 88. ブロイラーのアスペルギルスによる腎臓における多発巣状肉芽腫

    高野 裕二 鶏病研究会報 52 (4), 255-, 2017-02

    ...アスペルギルス症は,アスペルギルス属による日和見感染症の一つである。一般的な原因菌はA. fumigatusであるが,最近A. flavusでの報告もある。本菌に汚染した孵卵器内で感染したり,鶏舎内の汚染敷料や飼料内の多量の分生子の吸入による呼吸器感染を起こし,鶏では気管支,肺,気嚢に黄色から灰黄白色結節病巣を形成する。時に脳,眼でも感染する。...

    日本農学文献記事索引

  • 舌生検で診断し得たヒストプラズマ症

    甲藤 麻衣, 雲井 一夫 日本耳鼻咽喉科学会会報 121 (1), 44-49, 2017-01-20

    ...一般的な真菌感染症は日和見感染症であることが多いが, ヒストプラズマ症などの輸入感染症は感染力・病原性が高いことから免疫不全患者のみならず, 健常人も感染し, 重症化する経過も散見される. 症例は, 関節リウマチ, 粟粒結核の既往をもつ79歳の女性で, 舌生検によりヒストプラズマ症と診断された....

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • WS5-4 全身性エリテマトーデスと免疫不全

    沢田 哲治, 太原 恒一郎 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 271b-271b, 2017

    ...疾患感受性遺伝子の多くは免疫関連遺伝子であり,SLE自体で免疫不全状態をきたしうる.稀であるが,免疫グロブリン異常としてSLE診断時あるいは治療開始後に分類不能型免疫不全症(CVID)を呈した症例が報告されており,SLE自体あるいは免疫抑制療法によるものと考えられる.B細胞以外にも他の獲得免疫系や自然免疫系の異常も影響を受ける可能性がある.さらに,実臨床ではステロイドや免疫抑制薬の投与が細菌やウイルス,日和見感染症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 血液培養より<i>Roseomonas gilardii</i> subsp. <i>gilardii</i>を分離した菌血症の一例

    千味 和宏, 土田 純也 医学検査 66 (2), 152-157, 2017

    ...<p><i>Roseomonas</i>属は,ピンク色素を産生するブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌で,特に免疫抑制者(悪性腫瘍,後天性免疫不全症候群,慢性腎不全,糖尿病)に感染症を引き起こす日和見感染の原因菌として臨床的重要性がある細菌である。今回,<i>R. gilardii</i> subsp. <i>gilardii</i>による菌血症の一例を経験した。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下に摘出した副腎クリプトコッカス症の1例

    赤尾 希美, 藤井 幸治, 楠田 司, 高橋 幸二, 熊本 幸司, 矢花 正 日本臨床外科学会雑誌 78 (4), 874-880, 2017

    ...クリプトコッカス症(cryptococcosis)は日和見感染症であり,健常人に発症することは稀である.感染経路は経気道感染であり,血行性に播種し副腎に感染をきたすことは稀である.今回,基礎疾患を有さず明らかな肺病変を伴わない副腎クリプトコッカス症を経験したので報告する.症例は66歳の男性.当科初診1年半前に,当院内科で不明熱の精査目的のCTで径23mmの右副腎腫瘍を偶然発見されたが,その後の精査で...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • JAK阻害剤を用いたGVHD治療

    豊嶋 崇徳 Journal of Hematopoietic Cell Transplantation 6 (4), 146-151, 2017

    ...現在までの報告ではステロイド抵抗性急性および慢性GVHDに対し効果が高く有望であるが,副作用として血球減少,日和見感染,離脱症候群がある。現在国際共同前向き試験によって検証が始まり,その結果が待たれる。一方,選択的JAK1阻害剤の検討も開始されており,標的となるJAK経路によって,効果,副作用に差があるのかも注目される。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 肝不全に合併した Phaeoacremonium parasiticum による黒色菌糸症の1例

    牛上 敢, 藤井 俊樹, 安澤 数史, 望月 隆, 塩谷 昌彦 皮膚の科学 16 (5), 322-327, 2017

    60歳代,男性。C型肝硬変,肝細胞癌の既往がある。2ヶ月前より,左足に皮膚結節が出現し,徐々に増大した。同部位に外傷の既往はない。左足背内側に 20×16mm の淡紅色の半球状に隆起した境界明瞭な結節が1個存在する。結節は弾性軟で圧痛があり,下床と可動性があった。局所麻酔下に切除したところ,真皮から皮下にかけての境界明瞭な嚢腫様病変であり,嚢腫内には膿の貯留を認めた。膿の直接鏡検で菌糸様菌要素が…

    DOI 医中誌

  • 飼育環境に常在する低病原性微生物感染の現状

    鶏病研究会 鶏病研究会報 51 (4), 215-223, 2016-02

    ...本稿では,日和見感染症の原因として知られる低病原性微生物-大腸菌,マイコプラズマ,黄色ブドウ球菌,クロストリジウム菌,鶏アデノウイルス,鶏肝炎ウイルスおよび生ワクチン-の影響や症状について論じる。これらの微生物は環境からの排除が困難であり,また混合感染や環境悪化などの条件下で病原性を発現する。これらの微生物をコントロールするためには,適切な衛生飼育管理を行うことが重要である。...

    日本農学文献記事索引

  • 高齢者福祉施設における室内環境に関する研究

    柳 宇, 鍵 直樹, 東 賢一, 鎌倉 良太, 杉山 順一, 大澤 元毅 空気調和・衛生工学会 論文集 41 (229), 15-22, 2016

    ...<i>S. epidermidis</i>, <i>Serratia marcescens</i>, <i>Corynebacterium xerosis</i>, <i>C.freneyi</i>, <i>Acinetobacter baumannii</i>, <i>A. calcoaceticus</i>, <i>Stenotrophomonas maltophilia</i>など多種の日和見感染菌...

    DOI Web Site

  • 生物学的製剤治療に伴う日和見感染

    亀田 秀人, 小倉 剛久 臨床リウマチ 28 (4), 317-321, 2016

    ...<p>   感染防御機構は局所の上皮組織バリア,自然免疫,獲得免疫の多重構造となっており,病原体の侵入や増殖を防いでいる.しかしながらリウマチ性疾患に用いられる生物学的製剤は免疫関連細胞の機能や活性化を制御するため,生物学的製剤治療中には一般の感染症に加えて日和見感染症のリスクが生じる.その管理のためには,臨床免疫学の十分な理解,感染防御機構における局所要因の重要性の認識,そして主要感染症に対する適切...

    DOI

  • HLA半合致移植の現状と展望

    藤本 勝也, 杉田 純一, 豊嶋 崇徳 臨床血液 57 (3), 288-297, 2016

    ...T細胞除去効率が高いとGVHD抑制効果は高いが,日和見感染が問題となり,抗ウイルス対策の向上が喫緊の課題となっている。ATG法やPTCY法はT細胞除去効率が低いため,薬物によるGVHD予防の併用が必要であるが,感染症リスクは低く,実用的であり,ハプロ移植の主流となっている。現在ハプロ移植の成績はHLA一致ドナーからの移植成績に匹敵するようになり,造血幹細胞移植の新たなブレークスルーとなりつつある。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • <I>Bacillus</I> spp.陽性血液培養検体とリネン管理

    糸賀 正道, 井上 文緒, 齋藤 紀先, 萱場 広之 感染症学雑誌 90 (4), 480-485, 2016

    ...<i>Bacillus cereus </i>は芽胞形成性のグラム陽性桿菌であり,広く自然界に分布する環境微生物である.食中毒事例を除けばヒトの病原菌となることは稀であるが,新生児や易感染性患者に日和見感染して重篤な敗血症を起こす菌である.感染経路として不適切な血管内留置カテーテル操作とリネン類を含む環境汚染と言われている.昨今,リネン管理による偽アウトブレイクが散見され問題となっている.当院A 病棟...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献9件

  • V.市中肺炎:概念の変遷と原因菌の動向

    梅木 健二, 門田 淳一 日本内科学会雑誌 105 (6), 984-990, 2016

    ...<p>市中肺炎は呼吸器感染症の中でも代表的な疾患であるが,近年の日本の超高齢社会や医療環境の変化により位置づけが変わってきている.肺炎による死亡例の約96%を65歳以上の高齢者が占めているように,高齢者肺炎や高度医療に伴う耐性菌性肺炎および日和見感染が市中肺炎といえども増加してきており,これらのリスクを有する医療・介護関連肺炎(nursing- and healthcare-associated pneumonia...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 真菌が生産する新規抗真菌物質 simplifungin および valsafungin 類に関する研究

    石島 広之, 内田 龍児, 大多和 正樹, 近藤 あり子, 長井 賢一郎, 島 圭介, 野中 健一, 増間 碌郎, 岩本 晋, 小野寺 秀幸, 長光 亨, 供田 洋 天然有機化合物討論会講演要旨集 58 (0), Poster16-, 2016

    ...<p>【背景】</p><p> 深在性真菌症は、Candida, Aspergillus, Cryptococcus および Rhizopus 属に起因する致死率の高い感染症で、医療の高度化に伴い免疫機能が低下した患者に発症する日和見感染症の一つである。...

    DOI

  • 牛白血病における免疫応答

    今内, 覚 産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics 6 (3), 129-132, 2015-11

    ...を病態別に比較解析した結果,ウイルス量が多い持続性リンパ球増多症(Persistent Lymphocytosis ; PL)を呈するウシは,発症リスクが高く感染源になりやすいことや垂直感染のリスクが高いことに加え,CD4+ CD25+ Foxp3+ T(Treg)細胞が増加し,Tregから産生されるTGF-βは,CD4+ T細胞のIFN-γおよびTNF-αの産生とNK細胞の細胞傷害活性を抑制し,日和見感染症...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • ATP検査を用いた病院清掃方法の検討

    奥出, 尚子, Okude, Naoko 獨協医科大学看護学部紀要 = Bulletin of Dokkyo Medical University School of Nursing 8 51-57, 2015-03-31

    ...(目的)本研究の目的は,傷病者や高齢者など易感染者の治療と療養の場である病院において,日和見感染による院内感染がしばしば発生する一因になっているコンタクトポイントのふき取り状況を客観的に評価し,コンタクトポイントの有効な清掃方法を明らかにすることである....

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • <I>Brachyspira pilosicoli</I>感染性腸炎による敗血症の1例

    山口 太輔, 二尾 健太, 吉岡 智美, 坂田 資尚, 下田 良, 水口 昌伸, 岩切 龍一, 高瀬 ゆかり 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (1), 15-20, 2015

    ...<I>B.pilosicoli</I>感染は非常に稀であるが,本症例の様な免疫低下患者においては日和見感染の一つとして考慮すべきであると考えられた....

    DOI 医中誌

  • バイオマーカーによる重症化予測と生物学的製剤の選択

    大村 浩一郎 臨床リウマチ 27 (2), 83-90, 2015

    ...   生物学的製剤の登場で関節リウマチの治療は劇的に進歩し,治療のパラダイムシフトが起こった.しかしながら,高価な治療であり,日和見感染から命を落とすことも稀ではない.本来,生物学的製剤を用いなくとも寛解に持ち込むことが可能な症例にも早期から生物学的製剤を投与しているオーバートリートメントも問題となっている.早期から重症化が予想される患者を効率的に見出し,適切な治療を行うことが求められている.これまで...

    DOI 医中誌

  • 関節リウマチ患者における重症感染症リスク因子の検討

    橋本 篤, 松井 利浩 日本臨床免疫学会会誌 38 (2), 109-115, 2015

    ...関節リウマチ(RA)の治療にはステロイド剤や既存の疾患修飾抗リウマチ薬に加え近年では生物学的製剤も多く使われるようになり,それらの免疫抑制作用による感染症が問題になっている.感染症は日和見感染のみならず通常の細菌・ウイルス感染など多岐にわたり,感染部位も様々で,時に致命的である.生物学的製剤登場以前からRAそのものの免疫異常による易感染性が指摘されており,そこに治療薬が加わることでRA患者では一般人口...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件 参考文献2件

  • DPD活性低下胃癌の化学療法中に発症したサイトメガロウイルス腸炎の1例

    木下 博之, 岩本 博光, 馬野 泰一, 椿原 秀明, 坂田 好史, 森 一成 日本臨床外科学会雑誌 76 (5), 1020-1024, 2015

    ...(以下CMV)腸炎と診断した.その後,ガンシクロビルの投与で腸炎は著明に改善した.なお,末梢血単核球中のdihydropyrimidine dehydrogenase(以下DPD)蛋白量は21.5U/mg proteinと基準値(33.6~183.6U/mg protein)に比して低値を示し,DPDの活性低値により重篤な副作用が発症したものと判断した.DPDが欠損または活性低下を示す患者の存在と日和見感染症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 鼻腔高流量酸素療法

    奥田みゆき, 田中 順哉, 野原 隆司, 濃添 建男, 石原 澄子, 奥田 好成, 井上ゆかり, 川原 紀臣, 宮田 啓吾, 熊田 孝夫 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 25 (3), 361-366, 2015

    ...Oxygen Therapy System(NHF-OTS)は非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation;NPPV)と比較して,インターフェイスがさらに非侵襲的であるため,さまざまな病態に使用できる可能性が高い.呼吸生理学的にも,適切な加温・加湿と高流量酸素療法であることの様々な利点が報告されている.本稿では,NHF-OTSが免疫不全患者の日和見感染症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 食道癌サルベージ手術後のトリコスポロン敗血症の1例

    佐々木 智彦, 本山 悟, 佐藤 雄亮, 吉野 敬, 脇田 晃行, 南谷 佳弘 日本消化器外科学会雑誌 48 (10), 811-816, 2015

    ...男性で,胸部中部食道癌 cT4N2M0 cStage IVaに対する根治的化学放射線療法,追加化学療法およびサルベージ食道切除術後3か月にトリコスポロン敗血症に罹患した.急性呼吸促迫症候群も併発し人工呼吸器管理を要した.治療の中心は抗真菌剤であり,診断後直ちにアムホテリシンBを投与開始,その後ボリコナゾールを追加して治癒した.深在性トリコスポロン症は免疫機能低下状態で発症するまれで極めて予後不良な日和見感染症...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 血液培養より<i>Corynebacterium jeikeium</i>が検出された2例

    梅田 豊, 林 寿朗, 今井 利, 福井 康雄 医学検査 64 (6), 686-691, 2015

    ...今日の医療技術の発達にともない日和見感染症が増加している。血液培養より<i>C. jeikeium</i>が検出された場合には,患者背景と血液培養陽転時間から起因菌であるかを判断し,起因菌とされれば推奨抗菌薬であるVCMへの薬剤変更を検討する必要がある。...

    DOI 医中誌

  • 食品成分による線虫の老化制御

    西川 禎一 化学と生物 52 (7), 453-459, 2014

    ...抗老化あるいは生体防御賦活効果を有する食品因子の探索と機構究明に,線虫を実験動物として用いることの可否を検討した.栄養学研究の常識である被験物質の経口投与や体重変化の測定を可能にするため,新たな経口投与法を開発するとともに投影面積を体重の代替データとする方法を提案した.また,加齢に伴う日和見感染モデルとしても線虫を用いることができることを示した.本実験系を用いて寿命延長効果や生体防御賦活効果を有する...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 切除不能胃癌化学療法中にニューモシスチス肺炎発症が疑われた1例

    荒瀬 光一, 渡邉 哲也, 森木 康之, 浜田 史洋 日本外科系連合学会誌 39 (6), 1081-1087, 2014

    ...したので報告する.症例は60歳男性,切除不能胃癌(T4a,N3,M1:Stage Ⅳ)に対する化学療法としてS-1+CDDP,PTX,S-1+TXTを投与した.休薬中に呼吸困難が出現し,胸部単純X線および胸部CT検査で両肺野にびまん性すりガラス陰影を認め,同時にβ-D-glucan高値を認めたためPCPと診断した.人工呼吸器管理並びにST合剤,ステロイドを投与し病態や画像所見は改善した.PCPは致死的な日和見感染症...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 宇宙飛行は日和見病原菌の性質を変化させる

    馬場 貴志 ファルマシア 50 (9), 915-915, 2014

    ...についても大きなトピックの1つとなっており,国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟においても微生物モニタリングが実施されている.宇宙などの微小重力下においては,細菌の病原性が上昇するといった報告もあり,もし宇宙において病原微生物が増殖した場合,重大な事態を引き起こす可能性があることから,微生物への影響に関する研究が行われている.一方で,宇宙飛行によってヒトの免疫機能が低下することも報告されており,これは日和見感染...

    DOI 医中誌

  • 次世代型モノクローナル抗体を用いた新たなHIV治療法の開発

    上田 浩 ファルマシア 50 (6), 575-575, 2014

    ...後天性免疫不全症候群(AIDS)は,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって引き起こされる.HIVへの感染により免疫不全が生じ,その結果,日和見感染やがんなどを発症して最終的には死に至る.AIDSの発見当初から現在に至るまで,様々な治療が試みられてきたが,いまだ根本的治療法の開発には至っていない.その理由として,一般的に知られている他のウイルスとは異なり,HIVが細胞性および液性免疫を担うヘルパー...

    DOI 医中誌

  • P4-009  Activated PI3K-δ syndrome患者の臨床的・免疫学的特徴

    高島 健浩, 辻田 由喜, 今井 耕輔, 関中 佳奈子, WEN YehTsu, 満生 紀子, 奥野 友介, 村松 秀城, 白石 友一, 千葉 健一, 田中 洋子, 宮野 悟, 吉田 健一, 小川 誠司, 金兼 弘和, 小島 勢二, 小原 收, 森尾 友宏, 野々山 恵章 日本臨床免疫学会会誌 37 (4), 350a-350a, 2014

    ...【結果】低γグロブリン血症患者175例の中からPIK3CD機能獲得型変異(E1021K)を持つ患者を11例(6.3%)同定した.臨床症状は反復性気道感染症が最多で,次いでリンパ組織増殖症の頻度が高かった.その他に,気管支拡張症,日和見感染症,軽度の発達遅滞などを認めた.リンパ球亜群解析では,regulatory T cell,follicular helper T cell,transitional...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 6学会合同シンポジウム5  全身性自己免疫疾患のB細胞:病態から新規治療応用まで

    田中 良哉 日本臨床免疫学会会誌 37 (4), 255-255, 2014

    ...RAに対して使用され高い臨床効果を示し,本邦でも血管炎症候群等へ使用され,SLEに対してもCD20抗体療法が報告される.また,欧米ではリンパ球活性化抑制を目的とした抗BAFF抗体がSLEに承認された.現在,RA,SLEやループス腎炎に対してBAFF抗体,CD20抗体,CD22抗体,IFN抗体,CTLA4-Ig,TACI-Igなどの多彩なB細胞標的治療が開発段階にある.一方,CD20抗体の使用により日和見感染症...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 緑膿菌の免疫回避機構

    嶋田 高広, 松村 到 日本臨床免疫学会会誌 37 (1), 33-41, 2014

    ...緑膿菌は水まわりなど自然および生活環境中に広く存在する常在菌の一種であり,代表的な日和見感染症の原因細菌である.免疫能に異常がない個体には通常病原性を示さないため,弱毒細菌に分類されるが,免疫不全患者においては致死的な感染症を引き起こしうる.代表的な院内感染の病原菌でもあり,近年多くの抗菌薬に対して耐性を獲得した多剤耐性緑膿菌が出現し,臨床の場において深刻な問題となっている.緑膿菌の病原性規定因子に...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • W3-5  臨床応用に向けた多ウイルス特異的T細胞培養法の確立とその特性解析

    小野 敏明, 藤田 由利子, 立川(川名) 愛, 高橋 聡, 森尾 友宏 日本臨床免疫学会会誌 37 (4), 309b-309b, 2014

    ...【目的】造血幹細胞移植の生存率は向上しているが,移植後の日和見感染症は未だに大きな問題である.特にウイルス感染では抗ウイルス薬の副作用,有効な抗ウイルス薬の欠如などの問題がある.ウイルス特異的T細胞は,治療困難例に対して期待されている.ベイラー医科大学のLeenらは,オーバーラッピングペプチド(OLP)とサイトカイン(IL-4/IL-7)を用いて簡便に,またドナーのHLAに関わらずウイルス特異的T細胞...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 特徴的な気道粘膜病変を呈した水痘肺炎の1例

    西尾 智尋, 豆鞘 伸昭, 山下 修司, 金田 俊彦, 木田 陽子, 金子 正博, 冨岡 洋海 気管支学 36 (4), 412-416, 2014

    ...辺縁不明瞭な多発結節影を認め,気管支鏡検査で周囲粘膜の発赤を伴った潰瘍性病変を認めた.気管支肺胞洗浄液のVZV-PCRが陽性であり,水痘肺炎の診断に至った.MTX中止のうえで高用量のアシクロビルを使用し,呼吸状態,画像所見,血液データとも速やかに改善した.結語.特徴的な気道粘膜病変により早期診断が可能であった.水痘肺炎が免疫不全患者に発症した場合の予後は悪く,速やかな診断と抗ウイルス治療を要する.日和見感染症...

    DOI 医中誌

  • 急性肝障害の治療中に肺ノカルジア症を発症した1例

    大和 睦実, 神田 達郎, 安井 伸, 中村 昌人, 宮村 達雄, 新井 誠人, 丸山 紀史, 横須賀 收 日本消化器病学会雑誌 111 (2), 318-325, 2014

    42歳,男性.前医により原因不明の肝障害に対しステロイド加療が開始された.当科転入院後,胸部CTを含む諸検査から急性肝障害の治療にともなう肺ノカルジア症と診断した.肝機能低下およびステロイド投与による免疫抑制状態であったことが一因と考えられた.急性肝障害の加療中に肺ノカルジア症を合併した報告はまれであり,胸部CT検査によるスクリーニングの有用性を示す症例と考えられた.<br>

    DOI PubMed 医中誌

  • Vibrio vulnificusの62-kDaの蛋白がヒトにおける免疫原性の高い抗原の一つと考えられた

    冨田 由紀子, 東端 晃, 大石 浩隆, 原 博満, 坂口 嘉郎 福岡醫學雜誌 104 (7), 222-233, 2013-07-25

    ...Vibrio vulnificus (V. vulnificus)は,世界中の沿岸海水中に広く生息し,本菌に汚染された魚介類の生食や創傷からの菌の侵入により感染する.発熱,四肢の壊死性筋膜炎等の症状を呈し,短期間で死に至る極めて予後不良の疾患である.V. vulnificus感染症患者の多くは基礎疾患に肝硬変や肝癌等の肝機能障害を有する.日和見感染症である本症において有効なワクチンの開発が重要であり...

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • バイオフィルム形成<i>Streptococcus constellatus</i>のゲノム解析

    安岡 大志, 山根 一芳, 福島 久典 歯科医学 76 (2), 75-82, 2013

    ...<i>Streptococcus constellatus</i>は<i>S.anginosus</i>,<i>S.intermedius</i>とともにanginosus groupに属するレンサ球菌で,ヒト口腔に常在し,慢性歯周炎,口腔膿瘍から分離されるだけでなく,日和見感染症の原因菌として敗血症や心内膜炎病巣からも検出され,脳膿瘍,肺化膿症,膿胸,腹腔内膿瘍など,全身の化膿性疾患と深く関わっていることが...

    DOI DOI Web Site ほか1件 参考文献37件

  • 合同シンポジウム2-1  原発性免疫不全症候群から学ぶHuman Immunology

    森尾 友宏, 高木 正稔, 水谷 修紀, 今井 耕輔 日本臨床免疫学会会誌 36 (5), 309-309, 2013

    ... 原発性免疫不全症候群(Primary immunodeficiency : PID)は自然免疫系あるいは獲得免疫系に関与する分子の異常によって発症する免疫異常症である.その主たる症状は「易感染性」であり,典型的には患者は,幼小児期より,反復感染症,重症感染症や日和見感染症などに罹患する.一方,PIDは「易感染性」のみを示すのではなく,自己免疫疾患,血球減少,悪性腫瘍が主たる問題となる疾患もある.多彩...

    DOI Web Site 医中誌

  • P9-20  原因不明の急性呼吸不全で死亡した後天性免疫不全症候群(AIDS)一例

    猪股 弘武, 長澤 洋介, 杉山 海太, 井汲 菜摘, 野崎 高正, 白岩 秀隆, 北村 登, 松川 吉博, 武井 正美 日本臨床免疫学会会誌 36 (5), 426b-426b, 2013

    ...低酸素血症が進行し精査加療目的で当院紹介入院.聴診上,両肺野で呼吸音の減弱を認め,触診上肝脾腫を認めた.検査所見では白血球11400/μl,ESR 83 mm/h,CRP 7.8 mg/dlと炎症所見を認め,sIL2-R 12400 U/ml,フェリチン2310 ng/mlと高値であった.レントゲン上両側肺野にびまん性網状影を認め,CTにて肝脾腫をみとめたが明らかなリンパ節腫脹を認めなかった.各種日和見感染...

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  • 生体肝移植後に発症したアスペルギルス気管気管支炎の1例

    堀尾 雄甲, 佐藤 亮, 小嶋 圭介, 津村 真介, 佐伯 祥, 岡本 真一郎, 一安 秀範, 藤井 一彦, 興梠 博次 気管支学 35 (2), 172-178, 2013

    ...背景.アスペルギルス気管気管支炎は侵襲性肺アスペルギルス症(invasive pulmonary aspergillosis : IPA)の一型であり,日和見感染症として経験されるが,比較的稀で,あまり認知されていない疾患である.我々は,生体肝移植後の患者で,気管支内視鏡検査でアスペルギルス気管気管支炎と診断し,ボリコナゾール(voriconazole : VRCZ)の投与にて改善を認めた28歳女性...

    DOI 医中誌 参考文献12件

  • 再発性自然気胸術後に発症したノカルジア膿胸の1例

    原野 隆之, 河野 匡, 藤森 賢, 鈴木 聡一郎, 木村 宗芳, 荒岡 秀樹 日本臨床外科学会雑誌 74 (5), 1224-1227, 2013

    ...ノカルジア感染症は日和見感染症として知られる感染症で局所感染だけでなく,血行感染により中枢神経をはじめとして全身に播種性に感染巣をつくる感染症である.症例は22歳男性.再発気胸に対し前医にて胸腔鏡下右上葉部分切除,胸膜被覆術を施行後,肺瘻が遷延し,その後膿胸に至った.急性膿胸の診断で胸腔鏡下膿胸腔掻爬術,右上葉部分切除術を施行し,胸腔内を掻爬し,被覆材を部分切除で切除した.術後経過は良好で術後7日目...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献21件

  • 浸潤型鼻副鼻腔真菌症 最新の知見

    太田 伸男, 鈴木 祐輔 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (5), 581-585, 2013

    ...副鼻腔真菌症は, 浸潤型と非新型の2つに分けられ比較的まれな疾患とされてきたが, 副腎皮質ホルモン, 抗生物質の頻用による全身抵抗力の低下, 悪性腫瘍や糖尿病などの代謝性疾患などの基礎疾患を持つ患者の日和見感染によるものなど, 免疫力の低下などの原因により近年増加傾向である. 浸潤型は, 骨破壊を伴う進展様式で頭蓋内および眼窩内合併症を起こしやすく極めて予後不良である....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献10件

  • 寄生虫陽性率の経年的変化と寄生虫検査継続意義

    小松 悦子, 福田 弥生, 鵜原 日登美, 遠田 栄一, 石坂 裕子, 山門 實 人間ドック(Ningen Dock) 28 (4), 641-645, 2013

    ...<br><B>結論:</B>本研究の成績,すなわち,当センターでも特に症状のない人から2005年以降2~3%の検出率で寄生虫が検出されていることや,5類感染症のランブル鞭毛虫が検出されている事実は,人間ドックが健康チェックのために行われるのであれば,寄生虫感染症を調べることは重要であり,受診者の高齢化も考慮すると日和見感染防止のためにも,今後も続ける意義があるものと考えられた....

    DOI Web Site 医中誌

  • カンジダ性口唇炎の3例

    小澤 通子, 神部 芳則, 宗正 憲和, 柏崎 明子, 林 宏美, 草間 幹夫 Journal of Japanese Society of Oral Medicine 19 (2), 66-71, 2013

    ...口腔カンジダ症は,口腔常在菌叢を構成するCandidaによる日和見感染であり,抗癌剤による化学療法,抗菌薬や副腎皮質ステロイド薬の長期投与などがその発症要因となっている。<br>口腔カンジダ症は,口腔粘膜の疼痛,灼熱感,味覚異常をその主な症状とし,臨床的には白苔の付着や粘膜の萎縮を認める。しかし,口唇での報告は顎口腔領域では比較的稀である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • ムレイドマイシン誘導体の合成研究

    中村 公祐, 市川 聡, 松田 彰 天然有機化合物討論会講演要旨集 55 (0), PosterP-58-, 2013

    ...序論</p><p>グラム陰性好気性桿菌である緑膿菌は、日和見感染がしばしば問題となっている。緑膿菌はグラム陰性菌の中でも特に薬剤抵抗性が高く、また近年、薬剤分解酵素や薬剤排出ポンプなどを獲得した多剤耐性緑膿菌が出現しており、現在認可されているほぼ全ての抗菌剤が有効でないことから、多剤耐性緑膿菌に有効な抗菌剤の開発が求められている。...

    DOI

  • 播種性アスペルギルス症による脳出血で死亡した潰瘍性大腸炎の1剖検例

    檜沢 一興, 畑田 鉄平, 守永 晋, 工藤 哲司, 中守 真理, 松本 主之, 飯田 三雄 日本消化器病学会雑誌 110 (4), 648-654, 2013

    80歳,女性.全大腸炎型潰瘍性大腸炎の重症再燃で当科入院となった.ステロイド強力静注で治療し,Azathioprine 50mgを継続中に原因不明の炎症反応と多発脳塞栓症が出現した.Cytomegalovirus腸炎治療後,左肺に1cmの空洞病変を認めたが自然消褪した.しかしbDGは上昇し,第24病週に広範な脳出血で死亡した.剖検にて播種性アスペルギルス症による脳出血が死因と判明した.<br>

    DOI PubMed 医中誌 参考文献16件

  • 3.HIV感染症

    今村 顕史 日本内科学会雑誌 102 (11), 2816-2822, 2013

    HIV感染症の予後は,抗HIV薬による治療(ART)によって劇的に改善した.その一方で,近年は様々な長期合併症が問題となってきている.長期合併症の回避,ARTによる感染予防効果などによって,より早期の治療開始も推奨されるようになった.今後は,さらなる早期診断への努力や,長期療養へ向けた医療体制の整備なども求められている.

    DOI Web Site PubMed 参考文献8件

  • 非免疫不全患者に発症した肺と皮膚ノカルジア症の1例

    増本 愛, 平間 崇, 川名 宏, 川島 彬子, 塩野 文子, 三尾 友彦, 永田 真, 萩原 弘一, 金澤 實 日本内科学会雑誌 102 (10), 2679-2681, 2013

    ...非免疫不全患者において,肺と皮膚に発症したノカルジア症を経験した.症例は75歳,男性.左前頸部の発赤と腫脹のため受診.CT検査で頸部から肺内へ連続する膿病変を認め,頸部膿・喀痰培養いずれからも<i>Nocardia asteroides</i>が同定された.頸部排膿ドレナージに加え,ドリペネムとアミカシンの投与で,肺および皮膚膿瘍はほぼ消失した.日和見感染症としてだけではなく,多彩な肺病変をきたす本症...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 顔と口腔の医学 エネルギーを本格的に導入した「顔と口腔の医学」の樹立

    西原 克成 THE JOURNAL OF THE ACADEMY OF CLINICAL DENTISTRY 33 (1-2), 130-145, 2013

    ...統一個体の統御系を細胞内小生命体のミトコンドリアの視座から研究し,細胞病理学に代ってミトコンドリア病理学を樹立し,難病発症のしくみを究明した.難治性の免疫病も悪性腫瘍も精神疾患もともに,環境エネルギーや生体力学エネルギーの不適によって口・喉・腸</b><b>内</b>の常在性微生物が白血球に感染し顆粒球に変容して全身の血液中をめぐって播種し,種々の器官の組織群の細胞内感染症で起こる疾病で,不顕性の日和見感染症状...

    DOI Web Site

  • 3.注意すべき日和見感染

    住田 圭一, 乳原 善文 日本内科学会雑誌 102 (10), 2631-2638, 2013

    ...リウマチ・膠原病疾患の治療においては,ステロイドや免疫抑制薬に加え,近年,抗TNF-α抗体や抗IL-6受容体抗体などの生物学的製剤が積極的に導入されはじめ,飛躍的な治療効果が得られている一方,免疫不全状態を背景とした日和見感染症の発生頻度の増加が問題となっている.今後も,リウマチ・膠原病診療において新規薬剤による治療成績の向上が期待されるが,それと同時に各種病原体による日和見感染症へも注意する必要がある...

    DOI Web Site PubMed 参考文献13件

  • 総合医が知っておくべきHIV感染症治療の知識

    内藤 俊夫 日本病院総合診療医学会雑誌 3 (2), 13-16, 2012-12-31

    ...今後は数 10 年単位の外来管理が必要となり,日和見感染症予防・薬剤副作用の管理・メンタル的問題の対応などの総合的医療が必要となる。病院総合診療医のHIV感染診療における重要性はさらに増えるであろう。...

    DOI 医中誌

  • アルコール依存症患者に発生した<i>Clostridium perfringens</i>による敗血症性ショックの1例

    小寺 厚志, 米満 弘一郎, 米井 美樹, 中嶋 いくえ, 白井 純宏, 福永 崇, 川野 雄―朗, 門野 義弘, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 15 (3), 463-467, 2012-06-30

    ...本症例はアルコール依存症による栄養障害が疑われ,日和見感染症が起こりやすい状態と考えられた。さらに敗血症性ショックヘ進展した原因の1つとしては,腸内細菌であるウェルシュ菌の消化管でのbacterial translocationの可能性が考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 在宅自立高齢者における口腔カンジダ菌の保菌状態に関する調査

    後藤, 隼, 山崎, 裕, 佐藤, 淳, 秦, 浩信, 大内, 学, 守屋, 信吾, 北川, 善政 北海道歯学雑誌 32 (2), 210-221, 2012-03

    ...口腔カンジダ症はCandida albicansをはじめとするカンジダ菌の増殖による日和見感染症である.口腔カンジダ菌の保菌状態に関連する因子として,加齢,義歯,口腔乾燥,服用薬剤,糖尿病などが指摘されている.口腔カンジダ菌の保菌状態に関する従来の報告は,被験者数が少なく,対象年齢が広範すぎたり,また検討された因子が一部の関連因子に関するものが大部分であった.そこで本研究では65歳~74歳の前期高齢者...

    HANDLE 医中誌 被引用文献2件 参考文献60件

  • 当院における化膿性脊椎炎100例の検討

    尾又 弘晃, 西山 嘉信, 三雲 仁, 逸見 範幸, 川崎 恵吉, 大下 優介 昭和医学会雑誌 72 (6), 615-619, 2012

    高齢化社会を迎え,糖尿病や長期透析患者,がん患者で化学療法をうけているいわゆるcompromised hostの人口が急増中である.それに伴い化膿性脊椎炎の患者も増加している.発熱を伴う腰痛を化膿性脊椎炎とは気付かずに他科で不明熱としてないがしろにされ,整形外科に腰痛の精査依頼とされ化膿性脊椎炎が判明するケースが増加している.当院では2001年から2009年までの9年間における化膿性脊椎炎患者1…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • HIV/AIDS感染症の現状と展望

    本田 美和子 日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (8), 759-766, 2012

    ...このため, HIV感染が判明したときには, すでに免疫能が著しく低下して日和見感染などを合併した「いきなりエイズ」であることも多い. 本稿では, HIV感染症の機序, HIV抗体検査を行うタイミング, 抗HIV治療の現況, 現在大きな問題となっている長期的な合併症・副作用などについて, 特に耳鼻科領域の症状・疾患に関して詳述する....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献2件 参考文献77件

  • 肺癌治療中の肺炎症例における<i>Pneumocystis jirovecii</i>PCR陽性例の存在

    森 秀法, 大野 康, 柳瀬 恒明, 伊藤 文隆, 神谷 文彦, 遠渡 純輝, 舟口 祝彦, 湊口 信也 日本内科学会雑誌 101 (4), 1075-1078, 2012

    ...ニューモシスチス肺炎(PCP)は<i>Pneumocystis jirovecii</i>(<i>P. jirovecii</i>)を病原体として発症する日和見感染であり,化学療法中等の免疫不全状態においては致死的となりうる合併症である.肺癌治療中にスリガラス影を伴う肺炎像を認めた症例でのPCR陽性率は,他の固形腫瘍治療中の患者群と比較して有意に高く,肺癌の存在,骨髄抑制,ステロイド投与,放射線照射...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献17件

  • HIV感染症を合併した消化器癌6例の検討

    山岡 雄祐, 池永 雅一, 安井 昌義, 宮本 敦史, 宮崎 道彦, 平尾 素宏, 藤谷 和正, 三嶋 秀行, 中森 正二, 辻仲 利政 日本外科系連合学会誌 37 (5), 966-973, 2012

    ...Human Immunodeficiency Virus(以下,HIVと略記)感染症を合併した消化器癌手術6例を経験した.胃癌3例,大腸癌2例,胆管癌1例であった.重篤な術後合併症は発生せず,術後化学療法を行った2例では,いずれも骨髄抑制や日和見感染症は認めなかった.予後は腹膜転移を有する胃癌症例で癌死,Highly Active Anti-Retroviral Therapy(以下,HAARTと...

    DOI 医中誌 参考文献41件

  • 深在性真菌症に対するDDS

    泉川 公一, 河野 茂 Drug Delivery System 27 (2), 93-105, 2012

    ...医療技術の進歩に伴い日和見感染症は増加の一途にある。中でも深在性真菌症は致死的な感染症でその治療はきわめて重要である。種類の限られた抗真菌薬をDDSにてさらに改良し、予後を改善することは、予後不良な深在性真菌症では最も求められる。アムホテリシンBは最も古典的な薬剤であるが、副作用のために使用が困難な薬剤であり、DDS技術の応用で脂質製剤が登場し、DDS応用が成功したモデルケースの1つと考えられる。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 被引用文献2件 参考文献39件

  • P1-035  修飾自己抗原を用いた自己反応性B細胞を標的とする選択的自己免疫疾患治療法の開発

    道下 和也, 川畑 仁人, 神崎 健仁, 赤平 理紗, 江里 俊樹, 山本 一彦 日本臨床免疫学会会誌 35 (4), 344a-344a, 2012

    ...背景<br/> 自己免疫疾患の特徴に自己抗体の産生がありRAやSLEなど病態形成に深く関わる疾患も多い.このためB細胞除去は自己免疫性疾患の治療に効果的であると考えられる.実際に,抗CD20抗体であるリツキサンはB細胞除去によってヒトRAなどに効果があるが,日和見感染やB肝炎の再活性化などの副作用のリスクもあり選択的自己反応性B細胞標的とする治療が望まれる....

    DOI Web Site 医中誌

  • 胃サイトメガロウイルス感染症により穿孔を来したAIDSの1例

    桐山 宗泰, 吉原 基, 加藤 岳人, 鈴木 正臣, 柴田 佳久, 平松 和洋, 池山 隆 日本消化器外科学会雑誌 45 (3), 250-257, 2012

    ...症例は41歳の男性で,体重減少,微熱,嘔吐を主訴に近医を受診し,上部消化管内視鏡検査で,胃角部から前庭部の小彎に巨大な潰瘍を認めた.同部の生検で,封入体を有する大型細胞を認め,サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus;以下,CMVと略記)関連抗原陽性であり,胃CMV感染と診断した.HIV抗体陽性であり,AIDSによる日和見感染と診断され当院転院となった.潰瘍を伴う胃CMV感染に対し,抗潰瘍薬...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 現在歯を有する要介護高齢者における嚥下機能の低下と口腔衛生状態との関連性

    森野 智子, 大川 勝正, 萩原 芳幸, 関 みつ子 口腔衛生学会雑誌 62 (5), 478-483, 2012

    ...<p> 現在歯を有する要介護高齢者が増加していることから,嚥下機能と口腔衛生状態の2つの観点から有歯顎高齢者の状況を把握するために調査を行った.特別養護老人ホームの有歯顎要介護高齢者を被験者として,嚥下機能を含む口腔機能・状況と口腔衛生状態(ケア必要度指数(DPI),細菌数,連鎖球,<i>Fusobacterium</i>属および<i>Prevotella</i>属の各菌数,日和見感染菌の検出状況)...

    DOI Web Site 医中誌

  • XI.癌と脳神経疾患

    黒田 宙, 青木 正志 日本内科学会雑誌 101 (8), 2249-2256, 2012

    ...癌と神経疾患の関わりは多岐にわたる.本稿では担癌患者にみられる神経疾患のうち,癌による凝固障害を基礎として脳梗塞を発症するトルーソー症候群,癌の遠隔作用により神経障害をきたす傍腫瘍性神経症候群,担癌患者にみられる日和見感染症として進行性多巣性白質脳症,癌の治療に伴うものとして抗癌剤因性神経障害を取り上げて概説する.<br>...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献20件

  • 2.抗リウマチ薬 2)生物学的製剤

    天野 宏一 日本内科学会雑誌 101 (10), 2880-2885, 2012

    ...RAの病態に関わる炎症性サイトカインや免疫担当細胞の細胞表面分子を標的としたモノクローナル抗体や,これら標的分子の受容体とIgGとの融合蛋白製剤が開発されてきた.これらの生物学的製剤は,RAの関節炎を著明に改善するだけでなく,骨破壊の進行も抑制する画期的薬剤である.しかし,結核やニューモシスチス肺炎などの日和見感染症,アレルギー反応などの有害事象があり,適応を考えた慎重な投与が望まれる.<br>...

    DOI Web Site PubMed

  • O-1-A-18 給食職員を感染源とするKlebsiella pneumoniaeによる嘔吐下痢症の院内小流行

    澤田 晃子, 月野 隆一 日本重症心身障害学会誌 37 (2), 263-263, 2012

    ...目的 Klebsiella pneumoniaeは一般に腸内、気道から高率に分離され、ときに日和見感染を引き起こすとされているが強い病原菌としては扱われていない。今回一時期(5時間半以内)に全療育棟で10名の利用者が嘔吐下痢症を発症した(第一療育棟 43名中1名、第二療育棟 44名中5名、第三療育棟 44名中4名)。強毒菌による食中毒と考えて病原体および感染源の同定を試みた。...

    DOI

  • ブドウ斑点細菌病菌(Xanthomonas arboricola)と核果類せん孔細菌病菌(X. arboricola pv. pruni)の多相的な比較

    澤田, 宏之, 綿打, 享子, 功刀, 幸博 日本植物病理學會報 = Annals of the Phytopathological Society of Japan 77 (4), 265-277, 2011-11

    ...がきわめて高い、2)モモ、スモモ、アンズに自然感染し、せん孔細菌病(スモモの場合は黒斑病)を引き起こす能力を有している.3)モモに対して安定した病原性を示す「強毒菌」である、4)ブドウに自然感染して斑点細菌病を引き起こすことはない、5)ジャガイモ塊茎腐敗試験は陰性である.一方、ブドウ斑点細菌病菌からは以下のような性質が認められた:1)遺伝的に固定されていない、多型を内包した菌群である、2)弱病原性の日和見感染菌...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 当院で経験したNocardia vinaceaの1例

    林, 右, 今, 信一郎, 石崎, 力久 市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital 36 (1), 51-55, 2011-10-31

    稀なNocardia 属細菌であるNocardia vinacea 感染症の1例を経験した。症例は82歳男性。前立腺癌にてデカドロン内服中。右母指の膿瘍から培養検査でNocardia 属が疑われ、三上らの薬剤感受性試験法による菌種同定を行いNocardia asteroides と同定した。β-lactamaseが陰性のため、後日、千葉大学真菌医学研究センターへ菌種同定を依頼した結果、Nocar…

    機関リポジトリ 医中誌

  • 多発肺アスペルギローマの1剖検症例

    中田 裕介 気管支学 33 (4), 267-272, 2011

    背景.我々は,関節リウマチに対してステロイドと免疫抑制剤による内服治療中,多発肺アスペルギローマを合併した症例を経験した.肺アスペルギローマが多発した症例は過去の報告でも少ないため,今回報告した.症例.症例は89歳の男性.関節リウマチに対してプレドニゾロンとサラゾスルファピリジンを内服中であった.当院には発熱・呼吸困難を主訴に紹介受診,画像と血液所見から間質性肺炎,肺アスペルギルス症,細菌性肺炎…

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • 当院におけるサイトメガロウィルス肺炎のPCRを用いた検出

    池田  聡, 深澤 徳行, 本間 恵美子, 山之口 早苗, 鈴木 恵子 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 29-29, 2011

    ...【背景】免疫力の低下によって起こる日和見感染症は、エイズなどの後天性免疫不全や悪性腫瘍の化療後、骨髄移植などでの免疫抑制状態の場合には重要な問題となる感染症で、経気道感染によるニューモシスチス肺炎(旧名カリニ肺炎)やサイトメガロウィルス肺炎がその代表である。これ等の患者ではこの感染症は致死的な重篤な症状になるが、適切な早期治療には著効するため早期診断、早期治療が必須である。...

    DOI

  • アダリムマブ使用関節リウマチ患者におけるニューモシスチス肺炎

    渡部 香織, 小池 竜司, 酒井 良子, 田中 みち, 山崎 隼人, 駒野 有希子, 南木 敏宏, 宮坂 信之, 針谷 正祥 日本臨床免疫学会総会抄録集 39 (0), 124-124, 2011

    ...【目的】ニューモシスチス肺炎(PCP)は、TNF阻害薬使用関節リウマチ(RA)患者において、最も注目すべき日和見感染症の一つである。これまで、インフリキシマブ、エタネルセプト投与下に発症したPCPについて、発症危険因子を同定した。今回は、アダリムマブ(ADA)使用RA患者におけるPCPについて、臨床的特徴、発症危険因子を解析した。...

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  • 紅色光合成細菌<i>Rhodopseudomonas palustris</i>由来の青色光受容体BLUFタンパク質PapBの光シグナル伝達機構

    金澤 拓也, 堀田 淑坤, 前川 未来翔, 長谷川 浩司, 有坂 文雄, 兵藤 守, 早川 芳宏, 太田 啓之, 増田 真二 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0422-0422, 2011

    ...特に近年、日和見感染症原因菌のバイオフィルム形成を調節する因子として注目されている。先の研究から、BLUFが光を受容する機構は明らかになってきたが、変換した光シグナルがどのように下流の因子へ伝わるのかはよく分かっていない。...

    DOI

  • Xanthomonas arboricolaによるブドウ斑点細菌病(新称)

    澤田 宏之, 功刀 幸博, 綿打 享子, 工藤 晟, 佐藤 豊三 日本植物病理学会報 77 (1), 7-22, 2011

    ...<i>X. arboricola</i> によるブドウの病害はこれまでに報告がないため,本病を新病害としてブドウ斑点細菌病(Bacterial spot of grapevine)と呼称したい.ブドウに対する接種試験,<i>gyrB</i> やrep-PCRに基づく系統解析,および発生調査などの結果から,本菌は日和見感染菌的性質の強い弱病原菌であり,遺伝的に固定されておらず,多型を内包した状態であることが...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献3件 参考文献14件

  • 新規抗腫瘍薬ベンダムスチンの作用機序と臨床効果

    古川 雄祐, 平岡 信弥, 和田 妙子, 菊池 次郎, 加納 康彦 日本薬理学雑誌 138 (1), 26-32, 2011

    ...ベンダムスチンと現在の標準的治療であるリツキシマブ+CHOP(シクロフォスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,プレドニゾロン)を比較する第III相試験が行われ,無増悪生存期間の中央値において前者が有意に優れていた.さらに現在,中悪性度非ホジキンリンパ腫(びまん性大細胞性リンパ腫,末梢性T細胞リンパ腫),多発性骨髄腫への適応拡大のための臨床試験が行われている.副作用としては血液毒性,リンパ球減少による日和見感染...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献56件

  • インフルエンザ・ワクチン接種後に顕微鏡的多発血管炎と側頭動脈炎を合併した稀な一例

    小西 舞, 小荒田 秀一, 山口 健, 田代 知子, 副島 幸子, 末松 梨絵, 井上 久子, 多田 芳史, 大田 明英, 長澤 浩平 日本臨床免疫学会会誌 34 (3), 154-161, 2011

    ...紅斑を指摘され,紹介受診となった.紅斑の組織像で動脈周囲に炎症細胞浸潤,フィブリノイド壊死を認め,側頭動脈の組織では炎症細胞浸潤と巨細胞を伴う血管炎を認めた.CTで両肺に多発する斑状影を認め,肺胞出血または間質性肺炎と考えられた.顕微鏡的多発血管炎(mPA)と側頭動脈炎(GCA)の合併と診断し,副腎ステロイドによる治療を開始した.CRP, MPO-ANCAの陰性化を認め,腎機能も改善した.その後,日和見感染症...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献27件

  • 高齢のParkinson病患者に発症した腸結核穿孔の1例

    村岡 孝幸, 佃 和憲, 浅野 博昭, 原田 昌明, 内藤 稔 日本消化器外科学会雑誌 44 (10), 1287-1292, 2011

    Tuberculosis (TB) morbidity has recently decreased in Japan, but in some categories it has increased, such the elderly and those vulnerable to opportunistic infections. The symptoms of intestinal …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献3件

  • 特徴的な形態を示したカンジダ胃潰瘍の1例

    西村 崇, 永田 尚義, 小早川 雅男, 酒匂 赤人, 中島 亮, 上村 直実 日本消化器病学会雑誌 108 (8), 1393-1398, 2011

    ...カンジダ感染は日和見感染症として知られるが,胃病変はまれである.症例は73歳女性.上部消化管内視鏡検査にて胃穹窿部に厚い白苔が付着した2個の潰瘍を認め,酸分泌抑制薬投与,<i>Helicobacter pylori</i>除菌療法にて改善しない難治性胃潰瘍であった.同部位からの生検で多数のカンジダを認め,抗真菌薬にて潰瘍の治癒を確認した.高齢者において特徴的な胃潰瘍を認めた場合,カンジダ感染も考慮する...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献26件

  • 4.画像診断の進歩

    芦澤 和人 日本内科学会雑誌 100 (12), 3527-3532, 2011

    ...肺炎における画像診断の役割として,存在診断,重症度判定,細菌性肺炎と非定型肺炎との鑑別,経過観察・治療効果判定が挙げられる.特に院内肺炎では,早期診断や重症度判定,さらには非感染性肺疾患との鑑別を含めて画像診断の役割は大きい.CTの適応は慎重であるべきだが,市中肺炎と院内肺炎・日和見感染に分けて,代表的な起因病原体の特徴的な画像所見を把握しておく必要がある.<br>...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献10件

  • 再生不良性貧血に合併した Nocardia farcinica による皮下膿瘍の1例

    横田 昌, 川辺 桂太郎, 山田 秀樹, 布村 眞季 日本医真菌学会雑誌 51 (2), 93-97, 2010

    再生不良性貧血治療中の44歳男性に発症した,<I>Nocardia farcinica</I> 感染による皮下膿瘍を経験した.8年前に再生不良性貧血を発症し,抗胸腺細胞グロブリン療法により治療されたが,効果は一時的であった.抑鬱傾向のため骨髄移植の適応なしと判断され,以後3年間にわたりプレドニゾロンとシクロスポリンを投与されていたが,効果不十分であり,定期的な赤血球と血小板の輸血が必要であった.…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • 全身性サイトメガロウイルス感染を合併した重症急性膵炎の1例

    眞次 康弘, 三口 真司, 小橋 俊彦, 大森 一郎, 恵木 浩之, 中原 英樹, 漆原 貴, 板本 敏行, 須山 豪通, 森川 真吾, 山野上 敬夫 膵臓 25 (4), 497-502, 2010

    症例は50歳,男性.既往歴:十二指腸潰瘍にて胃切除.現病歴:大量飲酒の翌朝より急激に上腹部痛が出現し重症急性膵炎の診断で入院となった.膵動注,人工呼吸管理,持続血液濾過透析等の集学的治療を行ったが膵周囲の浸出液貯留が増強し敗血症を合併したためネクロセクトミー,持続洗浄ドレナージ,回腸人工肛門造設術を施行した.術後相次いで大腸穿孔,腹腔内出血,胃穿孔を合併し最終的に腹腔内再出血をきたし第70病日に…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 膵腎同時移植後に肺クリプトコッカス症を発症した1型糖尿病の1例

    中村 晃, 安田 尚史, 明嵜 太一, 原 賢太, 永田 正男, 横野 浩一 糖尿病 53 (8), 607-612, 2010

    ...【症例】41歳男性.9歳で1型糖尿病を発症し,39歳時に膵腎同時移植され当院通院中であった.2008年1月より発熱と胸痛をきたし,胸部Xp,CTで両肺に空洞を伴う結節影を多数認めた.MMF,FK 506,mPSLを服用中で,日和見感染を疑い精査加療のため1月15日入院となった.血液,喀痰,髄液培養からは原因菌は同定されず,WBC 10400 /<i>μl</i>,CRP 1.14 mg/d<i>l<...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 肺クリプトコックス症に対する外科切除例の検討

    竹中 賢, 花桐 武志, 岡 壮一, 馬場 哲郎, 安田 学, 小野 憲司, 浦本 秀隆, 宗 知子, 竹之山 光広, 山田 壮亮, 安元 公正 Journal of UOEH 32 (3), 237-243, 2010

    ...肺クリプトコックス症は, <i>Cryptococcus neoformans</i>が吸入されることによって生じる肺真菌症であり, 免疫能が低下した易感染性宿主に発生する日和見感染症とされるが, 健常人における罹患も知られており, 近年では健康診断および他疾患精査中などで偶然発見されることが増加している. 今回, 外科治療を施行した肺クリプトコックス症8例について検討した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • Exophiala jeanselmei による黒色菌糸症の1例

    南部 昌之, 藤井 俊樹, 阿部 真也, 河崎 昌子, 望月 隆 皮膚の科学 9 (2), 173-179, 2010

    72歳,男性。重複癌で腫瘍切除後,水疱性類天疱瘡を発症し,プレドニゾロン 18mgとシクロスポリン 50mg,5-フルオロウラシル 100mg を内服中である。2008年12月中旬,舗装道路で転倒後,左手背に自覚症状のない腫脹が出現した。2009年1月の受診時には左手背から左3,4指背にかけて褐紅色の腫脹を認め,その中に波動を触れる大小の結節が存在した。一部の結節は表面に痂皮が付着し,圧すると排…

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • カラシナ種子よりディフェンシン蛋白質Bj-AFP1の単離

    提箸 祥幸, 小黒 芳文, 高久 洋暁, 川田 元滋, 矢頭 治 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0714-0714, 2010

    ...精製したBj-AFP1はイネいもち病菌<I>Magnaporthe grisea</I>、ヒトの日和見感染菌である<I>Candida albicans</I>に対し抗菌活性を示した。...

    DOI

  • 2.膠原病における新たな抗神経抗体の検索

    木村 暁夫, 犬塚 貴 日本内科学会雑誌 99 (8), 1865-1870, 2010

    ...神経障害を伴う膠原病患者において自己免疫異常を背景として出現した抗神経抗体は神経障害に密接な関りをもつ可能性がある.したがって特異的な抗神経抗体を同定することは,その病態解明に重要である.また,時に神経系の日和見感染症や精神疾患との鑑別が問題となるこれら神経症状の,適切な診断と治療効果のメルクマールの確立につながると考えられる.我々はプロテオミクス解析の手法を用いて,神経障害を伴う膠原病に特異的と考...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献22件

  • 生物学的製剤に特徴的な合併症,副作用対策

    森信 暁雄 臨床リウマチ 22 (4), 367-371, 2010

    ...   生物学的製剤はRA患者の寿命を延ばすことができる時代となった.一方で,生物学的製剤の副作用には患者の死亡につながるものもあるが,本邦での市販後調査によると,その原因は,感染症と間質性肺炎で半数を超える.欧米のレジストリー研究によると,生物学的製剤は感染症リスクをあげる.発症時には迅速な対応と,日和見感染による肺炎,敗血症を考慮しなければならない.特に注意すべき肺炎がニューモシスチス肺炎であり,...

    DOI 医中誌

  • 重症心身障害者(児)の断垢内日和見病原菌の検出状況を指標とした口腔ケアの評価

    森 みずえ, 山本 満寿美, 千田 好子, 狩山 玲子 日本環境感染学会誌 25 (2), 91-98, 2010

    ...  療育センター入所中の重症心身障害者(児)を対象に,歯垢内に存在する日和見感染症の主たる原因菌の検出状況を調査した.その後,検出菌種および菌数の減少を目的に,より消毒・除菌効果が高いと期待できる口腔ケア方法に変更し,その効果を細菌学的に評価した.対象とした障害者(児)56名のうち11名は観察室,45名はデイルームで医療・生活管理を受けていた.56名中24名の歯垢から,検査対象菌が1名につき1~3菌種検出...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 骨盤放線菌症の1例

    竹下 奨 日本農村医学会学術総会抄録集 59 (0), 72-72, 2010

    ...放線菌は口腔内に存在し,通常は無害であるが,感染や損傷がある場合に日和見感染的に病原性を発揮し,慢性の病巣を形成する。臨床症状は、腹痛・発熱・体重減少・悪臭帯下などある。 骨盤内に腫瘤を形成する場合,水腎症・腸管狭窄を伴う症例も有り悪性疾患との鑑別困難である。 IUDの使用歴の有無が大変重要である。 確定診断は病理組織学的な菌塊の証明であり,放線菌の培養はきわめて困難とされる。...

    DOI

  • 1.全身性エリテマトーデス

    桑原 聡 日本内科学会雑誌 99 (8), 1754-1758, 2010

    ...全身性エリテマトーデス(SLE)では非常に多彩な精神・神経症状がみられ,neuropsychiatric SLE(NPSLE)と総称される.抗リン脂質抗体・血管炎に起因する局在性病変に加えて,せん妄・気分障害などの精神症状や認知機能障害が前景に立つびまん性の病態も包括される.臨床症状はNPSLEに特異的なものではなく,診断基準は確立していない.日和見感染,多臓器病変・薬剤の影響を考慮して診断する必要...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • Exophiala jeanselmeiによる黒色菌糸症の1例

    南部 昌之, 藤井 俊樹, 阿部 真也, 河崎 昌子, 望月 隆 皮膚の科学 9 (2), 173-179, 2010

    72歳,男性。重複癌で腫瘍切除後,水疱性類天疱瘡を発症し,プレドニゾロン 18mgとシクロスポリン 50mg,5-フルオロウラシル 100mg を内服中である。2008年12月中旬,舗装道路で転倒後,左手背に自覚症状のない腫脹が出現した。2009年1月の受診時には左手背から左3,4指背にかけて褐紅色の腫脹を認め,その中に波動を触れる大小の結節が存在した。一部の結節は表面に痂皮が付着し,圧すると排…

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