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検索結果 8,236 件

  • クローン病に伴う複雑痔瘻に対する新たな治療:ダルバドストロセル(脂肪組織由来間葉系幹細胞)の国内開発

    山口 貴義 日本薬理学雑誌 159 (3), 150-155, 2024-05-01

    ...<p>クローン病は消化管全体に発症する可能性のある慢性再発性炎症性腸疾患であり,日本人における有病率は増加している.クローン病の最も頻度の高い合併症の1つは肛門周囲病変であるが,なかでも肛門周囲の複雑痔瘻は激しい痛み,出血,腫脹,感染,排膿が生じることがある.内科的及び外科的治療法の進歩にもかかわらず,クローン病における複雑痔瘻の治療は依然として困難であると共に,痔瘻を有するクローン病患者のQOLは...

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  • 新規アルツハイマー病治療薬レカネマブ(レケンビ<sup>®</sup>点滴静注200 ‍mg,500 ‍mg)の作用機序と臨床試験成績

    新留 徹広, 石川 幸雄, 小川 智雄, 中川 雅喜, 中村 陽介 日本薬理学雑誌 159 (3), 173-181, 2024-05-01

    ...である.レカネマブは,アルツハイマー病(AD)病理のアミロイドβ(Aβ)のうち,神経毒性の高いAβプロトフィブリルに選択的に結合し,脳内のAβプロトフィブリルおよびアミロイド斑(Aβプラーク)を減少させると考えられる.レカネマブは,早期ADを対象とした国際共同第Ⅱ相プラセボ対照比較試験(201試験)及び国際共同第Ⅲ相プラセボ対照比較試験(301試験)によって有効性,安全性が確認検討された.両試験ともに日本人被験者...

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  • 在日中国人看護師のソーシャルスキルと職場への適応との関連性

    森 つばさ 日本看護研究学会雑誌 47 (1), 1_107-1_117, 2024-04-20

    ...結果:在日中国人看護師の日本の職場への適応には,相手の言動から意図を察し,相手の状況や場面に合わせた行動をとる日本人に特徴的なソーシャルスキルとの関連が見られた。結論:今後彼らを支援するにあたって,日本文化を踏まえたソーシャルスキルトレーニングが効果的である可能性が示唆された。</p>...

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  • フードコート型飲食店における腰痛リスク軽減に向けた人間工学的な関わり:活動報告

    白幡 吏矩, 後藤 祐紀寿, 清野 秀汰, 川村 有希子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 136-136, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p><p> 腰痛は日本人の多くが経験する。厚生労働省による「職場における腰痛予防対策指針」では、前屈等の姿勢を取らないことが推奨される。人間工学に基づく作業環境は適切な作業姿勢に繋がり、腰痛リスクを軽減させる可能性がある。一方、産業保健分野での理学療法士の活動として人間工学的な介入に関する報告は少ない。また、異業種を対象とした報告は限られている。...

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  • 2.酒皶の発症・病態メカニズムと最新の治療

    山﨑 研志 日本皮膚科学会雑誌 134 (2), 297-303, 2024-02-20

    ...<p>酒皶は,眉間部,鼻部・鼻周囲,頬部,頤部の顔面中央部に皮疹が分布し,脂腺性毛包を主座とする慢性炎症と毛細血管拡張を特徴とする疾患である.酒皶病態形成には,遺伝要因と環境要因の複数の因子が関与する.欧米人酒皶保有者のGWASでは,メラニン合成に関連する遺伝子とTh2系炎症反応に関連する遺伝子の関与が示されており,日本人酒皶患者にはハウスダストやヤケヒョウヒダニIgEを保有する患者が多い.メトロニダゾール...

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  • 国内の<i>Trichophyton indotineae</i>感染について

    加納 塁 日本医真菌学会雑誌 65 (1), 7-10, 2024-01-31

    ...Biotechnology Information(NCBI)サイトのBasic Local Alignment Search Tool(BLAST)検索にかけて,登録されている<i>T. indotineae</i>と100%と一致すれば同定することができる.著者が把握している国内での分離状況は,東北,関東,九州の複数個所における体部白癬から分離されている.患者の多くは外国籍であるが,海外の渡航歴のない日本人...

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  • アパルタミド投与後に発症した薬剤性間質性肺疾患および好中球減少症

    小関 昭仁, 鈴木 洋司, 望月 康弘, 杉山 和隆, 酒井 直樹 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (1), 22-27, 2024-01-31

    ...症例は, 82歳の日本人男性で, 去勢抵抗性前立腺がんに対しアパルタミドによる治療が行われていた。アパルタミド投与後より, 皮疹, 倦怠感, 食思不振, 呼吸困難が生じ, 呼吸不全のため入院した。間質性肺疾患と好中球減少症が認められ, いずれも薬剤による影響と考え, 被疑薬の中止とステロイド治療, および, 抗菌薬とフィルグラスチムの投与により改善した。...

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  • 過去10年間に当院に入院した結核性髄膜炎の臨床的検討

    齋藤 瑳智子, 武藤 義和, 梅村 拓巳, 市原 利彦, 木村 智樹, 湯浅 浩之, 近藤 康博 感染症学雑誌 98 (1), 1-7, 2024-01-20

    ...難渋し,かつ予後も悪い疾患である.一方で,近年結核患者の減少に伴い,結核性髄膜炎を経験する機会も減少しているため,その特徴や臨床経過への理解は重要である.本研究では,2012年4月から2022年3月までの間に公立陶生病院に入院し,結核性髄膜炎の診断を得た18歳以上の患者を対象とし,その臨床的特徴や経過と予後について検討した.症例は14例(男性8例,女性6例),平均年齢は70.5歳(±18.0歳),日本人...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 食・栄養関連業務に従事する者における「日本人の食事摂取基準」の使用実態:勤務施設種別比較

    杉本 南, 朝倉 敬子, 片桐 諒子, 佐々木 敏 日本公衆衛生雑誌 advpub (0), 2024

    ...</p><p><b>結論</b> 本研究は,日本人の食事摂取基準が,食や栄養に関わる業務に従事する者により,日常業務においてよく使われていることを明らかにした。一方で,その使われ方や関心のある点,改定に関する情報収集の方法は施設種によって異なることが明らかになった。今後は,施設種での業務に即した記述の工夫や参考資料の作成,情報伝達方法が必要と考えられる。</p>...

    DOI PubMed

  • 足白癬・爪白癬の実態と潜在罹患率の大規模疫学調査(Foot Check 2023 )第1報

    畑 康樹, 上田 純嗣, 服部 尚子, 仲 弥, 江藤 隆史 日本臨床皮膚科医会雑誌 41 (1), 66-, 2024

    ...(Foot Check)への参加同意が得られた患者14,588例について,実際に医師が患者の足および爪の疾患・症状の有無を確認し,足白癬・爪白癬が疑われた場合の白癬の確定診断を行った.その結果本邦における足白鮮13.7%(男性18.9%,女性9.6%),爪白癬7.9%(男性11.6%,女性5.8%),足白癬または爪白癬のどちらかに罹患している潜在患者は16.6%(男性22.3%,女性12.2%)と日本人...

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  • 広島大学歯学部における国際化教育―授業への英語導入を基軸とした多様な取り組み―

    加藤 功一, 谷本 幸太郎 日本歯科医学教育学会雑誌 40 (1), 20-23, 2024

    ...授業科目で採用した2012年は,国際関連事業の拡大にとって重要なターニングポイントとなった.それを契機に,海外協定校からの学生受け入れが常時可能になり,教育現場の国際化が大いに促進された.実際,海外からの留学生を短期・長期に受け入れる各種のプログラムを毎年実施した.この取り組みは,国際的教育環境の充実に役立つだけではなく,歯学教育を通した国際貢献という点でも重要な意味をもつ.また,国際的環境のなかで日本人学生...

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  • 検診による早期発見と内視鏡治療

    大野 亜希子 杏林医学会雑誌 54 (4), 201-203, 2023-12-28

    ...<p>消化器癌は5大がん死亡者数のうち4つを占めており日本人にとって最も身近な癌の領域と言える。一方で胃癌大腸癌のいずれも,早期発見,早期治療ができれば決して予後不良な癌ではない。また胃癌については,そのほとんどに<i>H.pylori</i>が関与しており,除菌治療よって約1/3に胃癌発生を抑制することが可能とされている。...

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  • 日本人における自己申告による身体計測値の正確性:スコーピングレビュー

    青山 友子, 苑 暁藝, 松本 麻衣, 岡田 恵美子, 岡田 知佳, 瀧本 秀美 日本公衆衛生雑誌 70 (12), 817-827, 2023-12-15

    ...</p><p><b>結論</b> 自己申告による身長と体重に基づくBMIを用いると,日本人では集団における肥満とやせ両方の有病率を過小評価する可能性がある。自己申告による身体計測値を疫学調査に用いる際は,こうしたバイアスの存在を考慮する必要がある。</p>...

    DOI PubMed

  • 高校生の食事摂取行動に関わる構造モデル

    木林 悦子 栄養学雑誌 81 (6), 288-298, 2023-12-01

    ...食・栄養知識は中学校で学習する15項目の尺度を用い,信頼性を確認するとともに,これが影響する観測変数として,食・生活習慣セルフエフィカシー (12項目),食行動変容ステージ (Transtheoretical Modelに基づいた5段階),食事摂取状況 (日本人の食事摂取基準をもとにスコア化) を用いた仮説モデルを立て,共分散構造分析をした。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 3.疱疹状皮膚炎の水疱形成機構

    牧野 輝彦 日本皮膚科学会雑誌 133 (12), 2813-2818, 2023-11-20

    ...<p>疱疹状皮膚炎(DH)は,臨床的に痒みを伴う紅斑,小水疱を生じ,HLA-DQ2/DQ8ハプロタイプに関連するグルテン過敏性腸疾患(GSE)や真皮表皮接合部の顆粒状のIgA沈着を特徴とする疾患である.欧米では比較的一般的な疾患であるが,日本ではまれな疾患である.日本人DH患者では,真皮乳頭の線維状のIgA沈着やGSEを伴わないなど,欧米のDHとは異なる特徴がしばしば認められる.本稿ではDHの臨床的...

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  • 無下顎耳頭症の一例

    田﨑 園子, 原 麻莉, 香川 豊宏, 小島 寛 日本障害者歯科学会雑誌 44 (3), 243-247, 2023-10-31

    ...運動発達の遅れを認めた.顔貌所見として眼瞼裂斜下,両側耳介の低位を認め,小口で下唇の赤唇を認めなかった.CT画像より下顎骨の完全欠損および下顎周囲の筋の形成不全を認めたが,上顎はすべての乳歯および第一大臼歯の石灰化を認めた.また,CT画像上で大唾液腺の構造は不明であったが,流涎を認めたことから唾液腺の機能はあるものと考えられた.成長の過程で歯の萌出遅延を認めたが,模型計測で上顎乳前歯の歯冠近遠心幅径は日本人小児...

    DOI 医中誌

  • 歯根膜細胞の骨芽細胞分化におけるカテプシンAの影響

    北垣 次郎太, 松本 昌大, 藤原 千春, 阪下 裕美, 平井 麻絵, 山下 元三, 北村 正博, 村上 伸也 日本歯科保存学雑誌 66 (4), 214-223, 2023-08-31

    ...</p><p> 結論:本研究結果より,カテプシンAが歯根膜細胞の骨芽細胞への分化を促進させ,さらにカテプシンAのSNP rs181943893とrs72555383が日本人侵襲性歯周炎の疾患関連候補遺伝子の一つであることが示唆された.</p>...

    DOI 医中誌

  • 岐阜県下呂市における幼児の食塩摂取量別にみた食事内容の検討

    岡田 恵美子, 瀧本 秀美 栄養学雑誌 81 (4), 184-191, 2023-08-01

    ...食塩摂取量が日本人の食塩摂取基準(2020年版)の目標量の範囲内の者と95パーセンタイル値以上の者について,朝食と夕食の食事内容を分類し,比較検討を行った。</p><p>【結果】食塩摂取量の平均値は3歳児で 6.9 g,5歳児は 7.8 gであった。食塩摂取量が目標量の範囲内の者は,3歳児が82名(15.5%),5歳児で22名(3.4%)であった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 3.SSMと鑑別診断

    古賀 弘志 日本皮膚科学会雑誌 133 (8), 1839-1844, 2023-07-20

    ...<p>SSMは白人で最も多いメラノーマの1病型であるが,日本人での発症頻度は少なく浸潤性病変となってから受診することが多い.早期SSMのダーモスコピー診断方法として7つの基準で構成されるRevised 7-point checklistの使用が実臨床で有用である.SSMのダーモスコピーにおける鑑別診断として,脂漏性角化症,基底細胞癌などが挙げられる.ダーモスコピーで確定診断をするのではなく,ダーモスコピー...

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  • 外国人技能実習生の健康:来日から1年間の質的縦断的研究

    相田 華絵, 森 淑江, 辻村 弘美, 佐藤 由美 日本公衆衛生雑誌 70 (6), 369-380, 2023-06-15

    ...健康に関連する要素として,《睡眠の状況》,《自立の喜びと抱える不安》,《活力の低下と疲労感》,《実習業務の遂行》,《コミュニケーション能力と日本語学習の取り組み》,《健康管理への取り組み》,《日本の生活への適応》,《余暇活動と日本人との交流》,《宗教活動》,《技能実習環境》,《住環境》,《友人・家族・職場等からの支援》,《自然環境・経済動向》,《節約志向の生活》,《来日の動機と1年後の自己評価》の15...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 高齢者の市中肺炎(院外肺炎)の危険因子とインフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン接種:公衆衛生モニタリング・レポート委員会報告

    鷲尾 昌一, 石崎 達郎, 植木 章三, 藤原 佳典, 大浦 智子, 安西 将也, 甲斐 一郎, 奥村 二郎, 大坪 徹也, 矢庭 さゆり, 島本 太香子, 渡辺 修一郎 日本公衆衛生雑誌 70 (6), 351-358, 2023-06-15

    ...<p> 肺炎は日本人高齢者の主な死因の一つである。高齢者の多くは加齢に関連した基礎疾患を持っており,肺炎罹患後に心不全など別の系統の疾患を引き起こす傾向がみられる。それゆえ,高齢者の肺炎予防は大切である。日本公衆衛生学会公衆衛生モニタリング・レポート委員会「高齢者のQOLと介護予防,高齢者の医療と福祉グループ」では,高齢者の市中肺炎(院外肺炎)の危険因子と予防対策についての知見をとりまとめた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • The Neurogenic Bladder Symptom Scoreの日本語訳の作成

    関戸 哲利, 橘田 岳也, 仙石 淳, 高橋 良輔, 乃美 昌司, 松岡 美保子, 三井 貴彦 日本泌尿器科学会雑誌 114 (2), 35-52, 2023-04-20

    ...<p>(目的)The Neurogenic Bladder Symptom Score(NBSS)の標準版と短縮版の日本語訳の作成</p><p>(対象と方法)英語版NBSSの日本人医療従事者と非医療従事者による順翻訳,英語を母国語とする2名の翻訳者による逆翻訳,翻訳参加者によるハーモナイゼーション,脊髄障害患者15名を対象とした患者インタビューを行った....

    DOI PubMed 医中誌

  • 4.遺伝性毛髪疾患の新知見

    林 良太 日本皮膚科学会雑誌 133 (4), 657-665, 2023-04-20

    ...<p>遺伝性毛髪疾患は稀な疾患ではあるものの,常染色体潜性縮毛症/乏毛症など日本人において頻度の高い疾患も存在する.近年,多くの遺伝性毛髪疾患の原因遺伝子が同定され,今後も更に原因遺伝子が同定されることが予想される.一部の遺伝性毛髪疾患においては治療法が開発される可能性があることから,遺伝性毛髪疾患の臨床的特徴や原因遺伝子を理解することは重要である.</p>...

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  • II.日本食品標準成分表2020年版が患者給食の提供,各種疾患の栄養療法に与える影響

    藤田 美晴, 幣 憲一郎, 小倉 雅仁, 稲垣 暢也 日本内科学会雑誌 112 (4), 624-629, 2023-04-10

    ...<p>「日本食品標準成分表」は,公表される時点での日本人が常用する食品の標準成分値を収載する食品成分データ集として改訂が重ねられ,2020年12月「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」1)(以後,八訂成分表と標記)が発表された.八訂成分表の特徴としては,常用する食品の掲載食品数が2,478品目へ増え,成分項目数も54項目となっている.また,分析方法や換算係数の変更にも対応しており,公表された時点...

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  • 皮膚カロテノイドスコアと自己申告による野菜摂取皿数の関連

    外園 海稀, 佐藤 清香, 赤松 利恵, 鮫島 媛乃 栄養学雑誌 81 (2), 93-100, 2023-04-01

    ...<p>【目的】日本における栄養教育での皮膚カロテノイド(SC)スコアの活用に向けて,日本人のSCスコアと野菜摂取皿数の関連を検討する。</p><p>【方法】2020年6月~11月,日本国内の企業など19施設から551人を対象に,SCスコア測定と質問紙調査を実施した。<i>t</i>検定,一元配置分散分析を用いて属性,食品摂取状況ごとにSCスコアを比較した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • 札幌医科大学で過ごした47年間:特に細胞標的DDSの開発研究について

    加藤 淳二 札幌医学雑誌=The Sapporo Medical Journal 91 (1-6), 1-12, 2023-03-31

    ...癌は1980年代から日本人の死因の第1位であり、現在でも死亡数は増加の一途を辿っている。その中でも大腸癌は男性2位、女性1位(2021年)であり、その克服は本邦および世界の課題と言っても過言ではない。早期発見例は、内視鏡治療や外科切除で治癒が望めるが、進行例は有効な化学療法が相次いで導入されてはいるものの、一部の遺伝子異常例を除けば、治癒は期待できず延命が目標の治療となる。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • くも膜下出血の疫学と転帰

    井川 房夫 島根県立中央病院医学雑誌 47 (1), 3-9, 2023-03-10

    ...最近 30年間でくも膜下出血頻度は日本のみが増加しているという報告の反論として,我々は,2003年から2015年までの日本のくも膜下出血頻度は減少し,その原因は,生活習慣(高血圧,喫煙等)の改善のためであることを報告した.しかし,日本人のくも膜下出血の頻度は世界一高いがその原因は解明されていない.一方,日本の脳梗塞に比較してくも膜下出血の治療成績は改善されておらず,くも膜下出血後脳損傷や遅発性脳虚血...

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  • 情念から科学へ ―東日本大震災に関する一考察―

    田中, 周一 昭和学士会雑誌 83 (1), 43-50, 2023-03

    ...東日本大震災からすでに十年あまりが経過した.ここまでの日々を振り返るとき,震災当初の全国民的な「絆」意識の高まりは過去のものとの印象が強い.こうした日本人の心の変化は,歴史的にみると現在に始まったものではない.鎌倉時代の名著として知られる鴨長明の『方丈記』は,そのかなりの部分が各種の自然災害の記述にあてられているが,そこに綴られた出来事のひとつである元暦大地震とその震災に対する人心の変化は,ひとことで...

    機関リポジトリ

  • 当センターにおける循環器内科・心臓血管外科疾患と歯周病の関連性

    清水, 航治, 佐武, 明日香, 平田, 千裕, 玉井, 伴樹, 山下, 明観, 平石, 幸裕 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 40 55-61, 2023-03-01

    ...目的:以前より欧米では,心臓血管疾患と歯周病には関連性があるという報告があり,近年日本人においても同様の報告が見られる1).今回われわれは,当センターで周術期口腔機能管理を行った患者の口腔内病変罹患率と心臓血管疾患の関連性について比較し検討した....

    機関リポジトリ 医中誌

  • 国立がん研究センターにおける多目的コホート研究と次世代多目的コホート研究での経験を通じて

    井平 光 札幌保健科学雑誌=SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY SAPPORO JOURNAL OF HELTH SCIENCES (12) 1-6, 2023-03-01

    ...国立がん研究センターでは,様々な生活習慣・生活環境と,がんなどの生活習慣が関係する疾病との関係を明らかにし,日本人の生活習慣病予防と健康寿命の延伸に役立てるための疫学研究を実施している.これまで,主に2つのコホート研究から,がん予防をはじめとする生活習慣病予防に関するエビデンスが報告されてきた.特に,身体活動に着目すると,多目的コホート研究から,活動的な生活を送ることが,がん,循環器疾患,認知症,および...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • VEXAS症候群に対するルキソリチニブの治療選択肢としての可能性

    高橋 徳幸, 中島 麻梨絵 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 2 (1), 2-9, 2023-02-28

    ...骨髄系および赤芽球前駆細胞の空胞,大球性貧血,皮膚の好中球性炎症,肺浸潤影,耳や鼻の多発軟骨炎,深部静脈血栓症,全身性血管炎など多彩である.その一方で,有効な治療法は高用量の副腎皮質ステロイド以外は明らかではない.ヤヌスキナーゼ阻害剤のルキソリチニブは,VEXAS症候群の治療選択肢として着目されている.我々は臨床症状の類似性に加えて<i>UBA1</i>遺伝子変異陽性から本疾患と診断した50歳台の日本人男性...

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  • 上顎大臼歯近心頰側根第二根管, 下顎大臼歯遠心舌側根管・近心中央根管の概要と探索・治療のポイント

    石崎 秀隆, 松裏 貴史, 山田 志津香, 吉村 篤利 日本歯科保存学雑誌 66 (1), 6-22, 2023-02-28

    ...や台湾人,中国人などモンゴロイドで多く観察され,日本人では23.6%にみられたとする報告がある.このRadix Entomolarisの多くは根中部から頰側へ湾曲しており,根管拡大形成を困難にしている.このため根管上部を十分拡大し,穿通や作業長測定には#10 Kファイルなどの細いファイルを用い,グライドパス形成後に柔軟でテーパーが小さいニッケル・チタンファイルによる拡大形成を行うことが望ましいとされる...

    DOI 医中誌

  • GERD診療up-to-date

    藤原 靖弘 日本消化器病学会雑誌 120 (2), 117-126, 2023-02-10

    ...<p>GERDは非びらん性逆流症(NERD),軽症逆流性食道炎,重症逆流性食道炎の3つに分けられ,サブタイプごとに治療目標や治療法は異なる.1990年代後半より本邦でのGERD有病率は増加したが,最近は緩やかな増加に留まっていることは,日本人の酸分泌能や<i>H. pylori</i>感染率が影響している.病的な酸逆流と食道知覚過敏の程度からNERDはheterogeneousな病態を含むこと,一部...

    DOI PubMed

  • 小学生の1食の食事パタンにおける栄養素等摂取量の実態と適正さの評価

    塩原 由香, 村山 伸子, 山本 妙子, 石田 裕美, 中西 明美, 駿藤 晶子, 硲野 佐也香, 野末 みほ, 吉岡 有紀子 栄養学雑誌 81 (1), 3-19, 2023-02-01

    ...食事パタンの栄養素等摂取量の適正さは,日本人の食事摂取基準(2020年版)の1日の3分の1の値より評価した。</p><p>【結果】食事パタン別に栄養素等摂取量の中央値は異なり,複数の料理を組み合わせた食事パタンほど栄養素等摂取量が多かった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 4.高齢膀胱癌患者におけるロボット支援膀胱全摘除術の耐術性とフレイル評価

    山田 雄太, 久米 春喜 日本老年医学会雑誌 60 (1), 38-42, 2023-01-25

    ...<p>一部の非筋層浸潤膀胱癌と筋層浸潤膀胱癌に対するロボット支援膀胱全摘除術(RARC)は標準的術式である.しかしながら,日本人の平均寿命が伸びていること,ロボット手術による術式の進化によりさらに安全な手術が行える可能性があることから高齢患者における本術式の適応の判断は難しい.現状として,耐術能の判断しうる最も有効な手段のうちの一つはフレイルの診断である.しかしながら,フレイルのスクリーニング,ひいては...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 南極氷床変動史研究から大規模氷床融解メカニズムの理解へ

    菅沼 悠介, 澤柿 教伸 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 14-, 2023

    ...<b>2.南極氷床変動史研究</b><b></b>  これまで日本人研究者による南極氷床変動史の復元は、主に南極大陸沿岸での海水準変動と、南極内陸山地での氷床高度変動の復元から進められてきた。海水準変動復元では東南極リュツォ・ホルム湾の隆起海浜堆積物の記載と年代測定から過去の高海水準イベントを復元し、第四紀後半における東南極氷床の南極氷床変動を推定した(三浦ほか2002など)。...

    DOI

  • ダーモスコピーが診断に有用であった日本人に生じたink spot lentigoの1例

    伊藤 李奈, 小渕 英里, 梅垣 知子, 石崎 純子, 田中 勝 日本臨床皮膚科医会雑誌 40 (2), 154-158, 2023

    ...Ink spot lentigoは日光黒子の稀な亜型で,露光部位に多くは孤発性に生じる小型で均一な色調の黒色斑である.51歳,skin type IIIの日本人男性に生じた1例を報告する.半年前に気づいた,背部中央の長径7 ㎜,浸潤を触れない均一な色調の黒色斑であり,ダーモスコピーでは濃褐色から黒色の定型的色素ネットワークを呈した.病理では単純黒子の所見で,延長する表皮索の先端にメラニン沈着が優位に...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 「坐薬」:言葉の由来とその日本における受容過程

    五位野 政彦 薬史学雑誌 58 (1), 18-25, 2023

    ...とすることで音訳も兼ねていた.しかし蘭方では坐剤は用いられなかった.明治時代の日本の近代医療導入過程において,英国医学を導入した時期に坐剤の具体的な情報がもたらされた.しかしその後のドイツ医学導入により,初版,改正日本薬局方では坐剤は収載されなかった.日本人により編纂され,医療の現場で使用されている医薬品の規定を目的とした第三改正日本薬局方に坐剤が収載された....

    DOI Web Site 医中誌

  • 日本人男性労働者における主食の重ね食べと歯周病の関連についての横断研究

    岩﨑 正則, 福原 正代, 大田 祐子, 藤澤 律子, 角田 聡子, 片岡 正太, 茂山 博代, 正木 千尋, 安細 敏弘, 細川 隆司 口腔衛生学会雑誌 73 (1), 42-50, 2023

    <p> 男性労働者における主食の重ね食べ(1回の食事で炭水化物の供給源となる主食を2種類以上同時に食べること)と歯周病の関連を明らかにすることを目的に横断研究を実施した.福岡県内の一企業で行われた定期健康診断にあわせて実施した歯科健診,食事調査,質問紙調査に参加した539名の男性従業員(平均年齢47.9歳)のデータを用いた.歯科健診では10歯の代表歯の歯周ポケット深さを計測した.食事調査では1日…

    DOI Web Site 医中誌

  • 情念から科学へ

    田中 周一 昭和学士会雑誌 83 (1), 43-50, 2023

    ...東日本大震災からすでに十年あまりが経過した.ここまでの日々を振り返るとき,震災当初の全国民的な「絆」意識の高まりは過去のものとの印象が強い.こうした日本人の心の変化は,歴史的にみると現在に始まったものではない.鎌倉時代の名著として知られる鴨長明の『方丈記』は,そのかなりの部分が各種の自然災害の記述にあてられているが,そこに綴られた出来事のひとつである元暦大地震とその震災に対する人心の変化は,ひとことで...

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  • 歯学部臨床実習前の医療面接教育における留学生の学修評価

    音琴 淳一, 伊能 利之, 大木 絵美, 髙谷 達夫, 内田 啓一, 森 啓 日本歯科医学教育学会雑誌 39 (3), 121-132, 2023

    ...</p><p> 今回は本学で行っている2008~2012年度(第一期)に行った医療面接演習と,2013~2017年度(第二期)に第一期の演習の改変を行った医療面接演習を,延べ184名の留学生を対象として,医療面接評価項目の未修得項目と聴取時の記録内容とその量的分析を行い,留学生と日本人学生との比較を行った.その結果,留学生は,演習第一期では本邦学生と同等の実施ができなかったが,第二期では本邦学生と同等...

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  • 日本人はいつまで「第三紀」を使うのか?

    鈴木 寿志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 180-, 2023

    ...鈴木寿志・石田志朗(2005):地質学雑誌,<b>111</b> (9),565–568。 横山又次郎(1896):『地質学教科書』,冨山房。</p>...

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  • 日本人小児がん患児38例におけるアントラサイクリン心筋障害抑制のためのデクスラゾキサン併用治療

    清谷 知賀子, 山田 悠司, 寺島 慶太, 塩田 曜子, 牛腸 義宏, 井口 晶裕, 坂口 大俊, 米田 光宏, 富澤 大輔, 松本 公一 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (1), 15-19, 2023

    ...<p>背景:デクスラゾキサン(DRZ)はアントラサイクリン(ATC)による心筋障害を抑制すると報告されている.我々は高用量ATC治療を要する日本人小児がん患児に,施設倫理審査の承認を得てDRZ併用治療を行い短中期的な安全性を評価した.方法:DRZはATC治療直前に10倍量を15分で投与し,他の治療は通常通り行った.投与に先立ち患者家族の文書同意を取得した.結果:2015年2月から2022年1月までに...

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  • 整形外科医療機関を訪れた歩行可能な80歳以上の男性における運動機能評価

    吉岡 洸一郎, 石井 義則, 鈴木 沙也加, 小林 聖弥, 野口 英雄, 佐藤 潤香 日本臨床整形外科学会雑誌 48 (1), 31-37, 2023

    ...<p>目的:日本人男性は女性よりも健康寿命が短く,平均寿命との差も大きい.本研究では,自立歩行可能な80歳以上の男性高齢者がどの程度の身体機能を有しているかを調査した.</p><p>方法:対象は,2019年6月1日~2021年6月1日の2年間に当院を訪れ,「80歳以上の男性における運動器機能評価」に参加した自立歩行可能な男性120名とし,認知機能と7つの身体機能測定を行った....

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  • 消化器癌周術期における深部静脈血栓症危険因子

    北原 弘恵, 瀬原田 魁, 吉村 昌記, 唐澤 幸彦, 織井 崇 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 1-10, 2023

    ...した132例を対象とし,周術期DVTの危険因子を患者背景,手術因子から後方視的に検討した.結果:DVTは術前2.2%,術後7.5%に認めた.術前DVTの危険因子はヘモグロビン10g/dL未満,術後DVTの危険因子はbody mass index 30kg/m<sup>2</sup>以上,術中出血量500mL以上,であった.結語:今後は,リスクスコアに基づいて分類し抗凝固療法の必要性を判断するために,日本人...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 造血幹細胞移植における体重減少と推定必要エネルギー量充足度の関連性

    青山 高, 小野田 美保, 池田 萌里, 粂 哲雄, 伏屋 洋司, 米永 悠佑, 百合草 健圭志, 河島 美帆, 永井 有香, 野津 昭文, 枷場 美穂, 土屋 美佐子, 吉嗣 加奈子, 深谷 真史, 榎並 輝和, 池田 宇次 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (4), 245-258, 2023

    ...day 42の体重減少(29例)を予見するための推定必要エネルギーの充足度の感度(特異度)は,ハリス―ベネディクト式の基礎代謝エネルギー量が72%(91%),日本人の食事摂取基準―基礎代謝基準値が58%(91%),カニンガム式―基礎代謝量が58%(82%)であった。</p><p>結論:HSCTにおける体重減少と各推定必要エネルギーの充足度に関連が認められた。</p>...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 歯学領域における国際的人材育成に関する調査

    冨士谷 盛興, 森尾 郁子, 關 奈央子, 保坂 啓一, 吉川 一志, 峯 篤史, 友田 篤臣, 川口 陽子 日本歯科医学会連合雑誌 2 (1), 36-43, 2023

    ...一方、日本人教員等は概ね2年以内の期間、客員研究員、教員として海外留学しており、その留学先の90%以上が欧米諸国であった。<br> <b>結論:</b>この国際交流の相違点を踏まえ、各国の歯科保健医療状況の相互理解を進めていくことが、わが国の歯学領域における国際的人材の育成、延いては国際化推進に寄与すると考えられた。...

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  • 日本人小児における成長・発達変化と薬物動態(PK)予測への応用

    江本 千恵 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S13-3-, 2023

    ...演者もまた同様に感じており、本シンポジウムでは、日本人小児に着目し、年齢に伴う体格や生理学的変化およびPK予測への応用について紹介し、今後の課題について私見を述べる。</p><p><参考文献></p><p>伊藤 進. 日本小児臨床薬理学会雑誌 33(1): 1-7, 2020.</p><p>江本 千恵, 福田 剛史. 臨床薬理 51 (5): 267-276, 2020....

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  • 歯科大学保健室への外国人留学生の受診行動の特性―日本人学生との比較―

    元根 正晴, 橋本 正則, 錦織 良, 山中 武志 日本歯科医学教育学会雑誌 39 (3), 147-151, 2023

    ...としては,日本人学生では,メンタル不調,起立性低血圧,脱水症,感染症の順に多かった.一方,外国人留学生は,外傷と感染症が多かった.背景因子の影響として,日本人男性に外傷が多く,日本人女性に起立性低血圧が多くみられた.一方,外国人留学生に多くみられた外傷や感染症では,男女差は認めなかった.外国人留学生と日本人学生とで,男女比,感染症有病者率およびメンタル不調有病者率が独立して有意に異なっていた.すなわち...

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  • 咀嚼運動が上顎側方拡大治療効果に与える影響について

    和仁 俊夫, 石井 かおり, 鈴木 裕介, 黒江 星斗, 根岸 慎一 日本顎口腔機能学会雑誌 30 (1), 22-23, 2023

    ...<p>Ⅰ.目的</p><p>近年,摂食および嚥下機能に問題がある日本人児童が増加しており,児童の口腔機能は低下傾向にある<sup>1)</sup>.歯列形態の成長は,歯列弓幅径の狭窄化傾向にあると報告されている<sup>2)</sup>.不正咬合の発症には遺伝的・環境的要因とエピジェネティクスが関与しており,歯の形質は,遺伝的・環境的要因とエ ピジェネティクスが複雑に関与<sup>3)</sup>し...

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  • 【翻訳論文】日本初の無鉛化粧品「御園白粉」,成功した発明品の分析

    ボンテ ルイ, ボンテ フレデリック, 髙際 麻奈未 薬史学雑誌 57 (2), 144-149, 2022-12-31

    ...日本の会社,胡蝶園の化粧品は皇室に認められた日本初の無鉛白粉である.この商品の開発者はフランスで化学を学んだ化学者,長谷部仲彦である.何年もの研究の後,彼は1900年に酸化亜鉛を主成分とする白粉を宮中に献上した.4年後,商品に「御園白粉」と名付けた.本稿では,2人の偉大な日本人薬学者,下山順一郎と田原良純が無害証明を行った御園化粧品の商品を紹介している同社発行の珍しい小冊子を取り上げ,会社の初期の成功...

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  • 神功皇后図像の再検証

    陣内 恵梨 ジェンダー史学 18 (0), 31-45, 2022-10-14

    ...神託に従い、朝鮮半島を征服した神功皇后の「三韓征伐」伝説は、前近代より、同時代の日本人の朝鮮半島への差別・領有意識を助長し、大陸への侵略思想を掻き立てる戦争プロパガンダとして機能するものであった。第二に、神功皇后が近代的女性規範に適応可能な母神的側面を有していたこと<sup>2</sup>。...

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  • 地域在住高齢者における改訂版食品摂取の多様性得点の試作と評価

    横山 友里, 吉﨑 貴大, 小手森 綾香, 野藤 悠, 清野 諭, 西 真理子, 天野 秀紀, 成田 美紀, 阿部 巧, 新開 省二, 北村 明彦, 藤原 佳典 日本公衆衛生雑誌 69 (9), 665-675, 2022-09-15

    ...<p><b>目的</b> 食品摂取の多様性得点(DVS)は,日本人高齢者の食品摂取の多様性を評価する指標として,疫学研究や公衆衛生の現場において幅広く活用されている。一方,本指標は1990年代の開発以降,見直しが行われておらず,現在の日本人高齢者の食生活の実態を必ずしも十分に反映できていない可能性がある。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • ISMRM2022における青木茂樹先生のSenior Fellow選出および藤田翔平先生のJunior Fellow選出を記念して

    阿部 修, 鎌形 康司, 黒田 輝, 小畠 隆行, 椛沢 宏之 日本磁気共鳴医学会雑誌 42 (3), 67-71, 2022-08-15

    ...</p><p> 青木先生のSenior Fellowの受賞は京都府立大学の山田惠先生,名古屋大学の長縄慎二先生,大阪公立大学の三木幸雄先生に続く4年連続での日本人受賞となります.</p><p> 藤田先生のJunior Fellowの受賞は日本人としては初めての受賞となります.日本人若手研究者のMRI研究における日本の大きなプレゼンスを示す出来事となりました....

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  • 薬局スタッフを対象にした肥満予防意識に及ぼす遺伝子検査の影響

    松岡 浩史, 古賀 雄太郎, 岸本 大樹, 道原 明宏 日本健康医学会雑誌 31 (2), 205-213, 2022-07-25

    ...</p><p>薬局スタッフ(98名)の遺伝子検査結果は<i>ADRB3</i>の野生型64名(65.3%)および変異型34名(34.7%)であり,これまでに報告されている日本人の変異型の割合と類似していた。遺伝子検査結果の開示による影響を意識レベルで評価した結果,低意識群の「変異型開示」および「野生型非開示」のグループにおいて有意に予防意識が高まった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹部超音波検診の現状と腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)

    平井 都始子 日本消化器がん検診学会雑誌 60 (4), 624-638, 2022-07-15

    ...2014年4月,日本消化器がん検診学会,日本超音波医学会,日本人間ドック学会が共通で腹部超音波検診判定マニュアルを発行した。2014(H26)年度から2018(H30)年度の全国集計はマニュアルに基づいて実施され,超音波装置やカラードプラ法などの機能については基準を満たしているが,検査時間や記録画像枚数は施設間格差がみられることがわかった。...

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  • 日本人はなぜ英語ができないと言われるのか?

    伊原 巧, 駒井 健吾 長野保健医療大学紀要 7 1-14, 2022-07-01

    ...「日本人は英語ができない」という認識は意識的・無意識的に日本人の心に付着しているし、その理由付けも新聞、雑誌、専門書、インターネット等でよく見受けられる。そこで序章では、これらの理由付けを大きく 4 つに分類し、それぞれに解決に向けたコメントを加える。...

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  • 歯根肥大を認めたMowat-Wilson症候群患者の2症例

    新倉 啓太, 髙野 知子, 鈴木 杏奈, 河田 亮, 妹尾 美幾, 麻生 綾子, 小松 知子, 池田 正一 日本障害者歯科学会雑誌 43 (2), 143-149, 2022-06-30

    ...</p><p>患者は17歳の男性と23歳の男性で,2名ともに知的能力障害により歯科治療への協力が得られず,通法下での治療は困難であった.口腔内診査および全身麻酔下歯科治療を行った際に撮影したCT画像やデンタルエックス線写真,および抜去した智歯などから歯の大きさを計測したところ,2名の各臼歯の大きさは日本人の平均的な歯の大きさと比較して,計測の誤差を考慮しても全長が長く,特に歯根長が過大で肥大している...

    DOI 医中誌

  • 1.消費者の洗浄剤の使用実態と皮膚科医からの指導

    関東 裕美 日本皮膚科学会雑誌 132 (6), 1441-1447, 2022-05-20

    ...<p>日本人は清潔志向が強く過剰洗浄が多いとされてきたが,心身が健全でないと洗浄行為も行えず新たな皮膚病変を生じる.適切な洗浄には各自の皮膚能力に応じて臨機応変に変えていく必要がある.治療薬を落とすのにも洗浄行為は必要であるが,製品の刺激やアレルギーで皮膚病変が難治になっている可能性もある.適切な治療・生活指導にはパッチテスト(PT)を行うと,検査結果により患者の生活の質改善が期待できることがある....

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  • 市販魚介加工品の総水銀調査

    油谷 藍子, 仲谷 正, 尾崎 麻子, 山口 之彦, 山野 哲夫 食品衛生学雑誌 63 (2), 85-91, 2022-04-25

    ...その結果,マグロ加工品の総水銀濃度は平均0.115 µg/g(中央値0.070 µg/g)であった.中でもビンナガマグロを原材料とした加工品の総水銀濃度は高く,平均0.301 µg/g(中央値0.296 µg/g)であった.今回調査した魚介加工品の総水銀濃度はマグロ類を原材料とした加工品および混合削り節(サバ,イワシおよびアジの削り節)を除いて概ね低く,0.1 µg/g未満であった.今回の調査結果と日本人...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献7件

  • 高知赤十字病院健康管理センター運営状況 (令和元年,2年度)

    大黒, 隆司, 西内, 順子, 佐々木, あゆみ, 岡林, 舞美, 高橋, 真梨子, 山﨑, 麗子 高知赤十字病院医学雑誌 26 (1), 15-24, 2022-04-22

    ...血圧, 脂質にて日本人間ドック学会の指導区分 D(要医療)に相当する受診者の多くは無治療であったが(血 圧 64%,LDL-C 96%,中性脂肪 85% ),空腹時血糖では約 60% が治療を受けていた。胃がん検診に おいては内視鏡検診が増加し,2年間で食道癌5例(内視鏡),胃癌10例(X 線1例,内視鏡9例),胃 MALT リンパ腫 1 例(内視鏡)が発見された。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • VII.骨粗鬆症の栄養療法について

    上西 一弘 日本内科学会雑誌 111 (4), 772-778, 2022-04-10

    ...「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」や「日本人の食事摂取基準」を参考に,適正な体重を維持するためのエネルギー摂取とたんぱく質摂取,骨の健康に重要なカルシウム,ビタミンD,ビタミンK,そしてB群ビタミン,ビタミンC等のバランスの良い食事を心がけることが必要である.骨粗鬆症の治療薬を服用している場合にもカルシウムやビタミンDの摂取は必要である.</p>...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 日本版栄養プロファイルモデル試案の作成プロセスと妥当性評価に関する基礎的研究

    石見 佳子, 竹林 純, 横山 友里, 吉﨑 貴大, 多田 由紀, 岡田 恵美子, 瀧本 秀美 栄養学雑誌 80 (2), 79-95, 2022-04-01

    ...</p><p>【方法】WHO Technical meeting 2010報告書,WHO健康な食生活のための食品の包装前面表示ガイドライン及び諸外国のモデルを参考とし,国民健康・栄養調査,日本人の食事摂取基準(2020年版),日本食品標準成分表2015年版(七訂),日経POSデータ等を根拠資料として用いて,加工食品の日本版栄養プロファイルモデル試案を作成し,妥当性を検討した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 進行非小細胞肺癌におけるゲノム医療の臨床開発

    岡本 勇 福岡醫學雜誌 113 (1), 1-6, 2022-03-25

    ...日本人の死因第1位を占める『がん』.なかでも肺がんは癌の死因の第1位であり,わが国においては年間7万人を超える患者が亡くなる.肺がん健診により早期発見の努力がなされてはいるが,診断時にその半数以上が遠隔転移を伴う手術不能の進行肺癌であり,全身状態が保たれていれば抗がん剤による薬物療法の適応となる.進行肺癌に対する薬物療法の治療成績は,20年前は平均生存期間が12〜15か月と極めて厳しいものであった....

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 雑誌『興亜』と弘報・宣撫・錬成――城所英一の言説を中心に

    神谷 昌史, Masashi Kamiya 紀要 = BULLETIN OF SHIGA BUNKYO JUNIOR COLLEGE 24 1-8, 2022-03-22

    ...『興亜』は日中戦争下の華北において華北交通社員会が発行していた雑誌である。華北交通は一九三九年四月に設立された日本占領下華北の交通運輸会社であり、その社員会の機関誌である『興亜』は、華北交通という「国策会社」について理解するうえで、また当該期の日本人・中国人に対する「弘報」や「宣撫」について知るうえで資するところが大きく注目に値する。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 林京子「黄砂」論 : 原爆文学としての視点から

    鹿, 安冉 東アジア研究 20 53-66, 2022-03-01

    ...林京子の「黄砂」は一九七七年七月に雑誌『群像』に掲載された小説であり、一九三七年の上海租界での出来事を少女時代の「私」の目で描いたものである。この小説は原爆体験にはほとんど触れず、戦前の上海における少女の「私」と日本人娼婦お清さんの出会いと別れを描いた作品であるにもかかわらず、原爆小説集『ギヤマン ビードロ』に収録された。...

    Web Site Web Site

  • 2.COVID-19ワクチンに対する免疫応答:千葉大学病院における検討から

    横手 幸太郎, 猪狩 英俊, 中島 裕史 日本老年医学会雑誌 59 (1), 22-26, 2022-01-25

    ...<p>2021年2月,COVID-19ワクチンの日本導入に先立って,千葉大学病院では,職員および地域住民への安全なワクチン接種と日本人におけるデータ創出,学内外への啓発活動を目的として,コロナワクチンセンターを設置した.同センターで行われた教職員を対象にした研究から,日本人においてもファイザー社mRNAワクチン2回の接種によりほぼ全員に抗体価上昇の認められることが判明した.主な副反応は,疲労感,頭痛...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 日本人製造業労働者における社会的ジェットラグとプレゼンティーズムの関連

    影山 淳, 巽 あさみ, 藤野 善久, 渡井 いずみ 産業衛生学雑誌 64 (1), 12-21, 2022-01-20

    <p><b>目的:</b>生体時計と社会時間の不一致である社会的ジェットラグ(Social jetlag:以下SJL)は心身の不調を呈することが知られており,「出勤しているにも関わらず,心身の健康上の問題により十分なパフォーマンスを発揮できない状態」であるプレゼンティーズムに関連する可能性が考えられる.しかしながら,日本における成人労働者を対象としたSJLとプレゼンティーズムの関連は十分に検討さ…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献29件

  • COVID-19流行下における食行動の変化,食物アクセスの課題,食情報のニーズ:世帯の経済状況別検討

    赤岩 友紀, 林 芙美, 坂口 景子, 武見 ゆかり 日本公衆衛生雑誌 69 (1), 3-16, 2022-01-15

    <p><b>目的</b> 新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)流行下における世帯収入の変化の有無別に,コロナ前から緊急事態宣言期間中にかけての食行動の変化,緊急事態宣言期間中の食物へのアクセスの課題および食情報のニーズとの関連を明らかにすることを目的とした。</p><p><b>方法</b> 2020年7月1~3日,13の特定警戒都道府県在住20~69歳男女を対象に,無記名のWeb調査を実施し…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 再生不良性貧血患者に対する同種移植前処置

    賀古 真一 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 11 (1), 36-42, 2022

    ...関東造血幹細胞移植共同研究グループ(KSGCT)では日本人における再生不良性貧血の至適移植前処置を検討するため,Fluと減量CY,低用量サイモグロブリンを前処置に用いた前向き試験を行い,1年生存率96.3%という成績を報告している。ただしFlu使用は2次性生着不全のリスクとなる可能性がある。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献31件

  • 欧米と日本における好酸球性食道炎の臨床像の類似点と相違点

    石村 典久, 沖本 英子, 柴垣 広太郎, 長野 菜穂子, 石原 俊治 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (4), 1048-1061, 2022

    ...などの有効性を検討した前向き無作為化比較試験は行われていない.全体として,日本人と欧米人のEoEの臨床像は同様であるが,日本人の症例の方が疾患の重症度が軽い傾向にあると思われる.今後,遺伝子要因,疾患の自然経過,薬剤や除去食療法の効果に関して欧米人と比較したさらなる検討が必要である....

    DOI 医中誌

  • スマイル時の歯肉露出に対する歯科衛生学生の評価について

    名古屋 宥佳, 長谷川 優 日本口腔保健学雑誌 12 (1), 9-15, 2022

    <p> 本研究の目的は,ガミースマイルの評価と歯科に関する知識量の関係,および歯科衛生学生のガミースマイル判断基準を明らかにすることである.対象は,日本歯科大学新潟短期大学歯科衛生学科第1学年(まだ歯科の知識が少なく一般の若い女性に近いグループ:49名),第2学年(専門基礎科目を履修途中のグループ:55名),第3学年(臨床実習と専門基礎科目を一通り履修したグループ:41名),全員女性であった.調…

    DOI Web Site 医中誌

  • 糖尿病教育入院における地図を用いた運動指導の 運動への動機づけへの影響と効果

    Katsura Mizoguchi, Kenichi Kono, Yusuke Nishida 日本糖尿病理学療法学雑誌 1 (1), 31-38, 2022

    ...【目的】日本人における糖尿病の発症危険因子には身体的活動の低下などがある.身体不活動は死亡に対する危険因子でもあり身体活動の維持・促進は重要である.生態学モデルは身体活動に関する環境要因と心理社会的要因の関係の複雑さを説明している.本研究の目的は糖尿病患者において運動コースの地図を用いた生態学モデルにおける多階層レベルの介入と関係する心理社会的要因を運動への動機づけから検討するとともに,運動コースの...

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  • 国際的視点から考える臍帯血移植の現状と未来

    諫田 淳也 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 11 (2), 101-107, 2022

    ...GVHDが予後に及ぼす影響を検討したところ,軽症のGVHDは日本人においてのみ再発リスクを低下させ,良好な生存に寄与することが示された。そのことが日本において臍帯血が好まれて使用される原因かもしれない。近年,再発高リスク造血器腫瘍に対する臍帯血移植の有用性が示された。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 満洲事変後における日本の対中経済外交と実業界

    藤井 崇史 史学雑誌 131 (11), 1-35, 2022

    ...具体的には1930年代の南京国民政府による対日関税改定を受けた日本人実業家の運動に着目し、その認識と行動を日本外務省による政策との関連を踏まえて検討した。<br>  1933年5月に宋子文財政部長の主導で対日関税が引き上げられると、日中貿易における地位の低下に直面していた上海に拠点を置く日本人実業家は危機意識を強めた。...

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  • アパルタミドによる中毒性表皮壊死症に対し血漿交換を行った1例

    小田 豪将, 田中 文香, 早川 温子, 田中 紘也, 高木 幹郎, 山際 秋沙 日本透析医学会雑誌 55 (1), 29-33, 2022

    ...necrolysis: TEN)の診断で入院となり,ステロイド内服での治療を開始した.第27病日ごろより全身の淡いびまん性紅斑の新生を認め,血漿交換療法を計8回施行したところ,皮膚病変の緩やかな改善を認めた.TENは多くの場合薬剤が原因とされ,非常に死亡率の高い疾患である.血漿交換療法については,病状の進行を抑制することから有用とする報告が多くみられる.また,アパルタミドは臨床試験において,とくに日本人...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 2011年東日本大震災後の甲状腺被ばく線量の再構築

    鈴木 元 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (1), 2-5, 2022

    ...これらの日本人研究者による研究成果を反映したことにより,2021年2月に公開された「UNSCEAR 2020年報告書」では,UNSCEAR 2013年報告書で公表した福島県民の甲状腺吸収線量を改訂し,プレスリリースにおいて「放射線関連のがん発生率上昇は見られないと予測される」と発表するにいたった。本小論では,過去10年の研究の推移を概説し,甲状腺線量評価の現状を報告する。</p>...

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  • 口唇裂・口蓋裂児に関する臨床統計的検討(2019)

    髙木 律男, 児玉 泰光, 飯田 征二, 井上 直子, 小林 眞司, 阪井 丘芳, 須佐美 隆史, 須田 直人, 中村 典史, 宮脇 剛司, 古郷 幹彦 日本口蓋裂学会雑誌 47 (3), 210-219, 2022

    ...以上,1年間に出生した日本人の口唇裂・口蓋裂児の多数例の検討から有意義なデータが得られた。...

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  • 歯科大学医療保健学部への外国人留学生に対する学生支援委員会の活動紹介

    元根 正晴, 橋本 正則, 錦織 良 日本歯科医学教育学会雑誌 38 (3), 171-174, 2022

    ...補助的なサポートを事務部門と協力して行っている.健康管理は保健室が実施しており,医師と看護師が中心となって,健康診断,ワクチン接種も行っている.心理相談は,学生相談室が実施しており,公認心理師が中心となって行っている.学習支援は,本委員会の教員が中心となって行っている.特に外国人留学生にとって困難な日本語習得に関する支援も行っている.授業内容の理解しづらいところの指導も行っている.留学生と教職員・日本人学生...

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  • 中国内視鏡学会の歩みと日本人内視鏡医との関わり

    田尻 久雄 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (1), 79-86, 2022

    ...<p>1972年の日中国交正常化と同じ年の12月に北京協和医院において,日本人医師の支援により中国初の内視鏡検査が実施された.以来,日中の消化器内視鏡学会関係者の親交が続き,その交流の歴史は50年の長きに及びつつある.1999年には中国瀋陽にて,第1回中日内視鏡・消化器病学術交流会が開催された.中国の内視鏡技術の向上を図るため,日本消化器内視鏡学会丹羽寬文理事長(当時)と香港のWilliam Chao...

    DOI 医中誌

  • 日本人成人における肺炎・気管支炎と定期的な歯科受診との関連

    岩井 浩明, 東 哲司, 米永 崇利, 友藤 孝明 口腔衛生学会雑誌 72 (3), 158-164, 2022

    ...<p> 2018年4月から2019年3月にかけて,医科健診と歯科健診を受けた日本人成人1,134名を対象に,肺炎/ 気管支炎の発症と定期的な歯科受診との関係を横断的に検討した.肺炎/ 気管支炎の発症の有無は,病院カルテにおける過去1年間の病歴から確認した.歯科受診の頻度は,自記式質問票を用いて評価した.その結果,肺炎/ 気管支炎を発症した者は29名(3%)であった.肺炎/ 気管支炎を発症した者は,発症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 高齢者消化器外科におけるサルコペニアと周術期感染症

    北川 雄一, 川端 康二, 藤城 健, 金子 博和, 鈴木 優美, 小林 真一郎 日本外科感染症学会雑誌 18 (2), 322-327, 2021-12-15

    ...日本人でサルコペニアを診断する場合,Asian Working Group for Sarcopenia(以下,AWGS)による定義である,AWGS2019が,最新のものである。サルコペニア症例の,術後短期予後が悪化するとの報告は少なくないが,高齢者消化器外科手術における感染性合併症に限ると,大腸癌や膵頭十二指腸切除での関連性の報告がある。...

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  • 生殖可能年齢の日本人女性の家庭および職場における環境タバコ煙の曝露と抑うつとの関連

    酒井 ひろ子, 川嵜 有紀, 南田 智子 日本禁煙学会雑誌 16 (4), 67-73, 2021-10-30

    <p>【目 的】 妊娠可能年齢にある非喫煙女性の抑うつ症状と環境タバコ煙(environmental tobacco smoke:ETS)曝露との関連を明らかにすることである。<br>【方 法】 5,000名の対象者のうち分析対象は2,724人であった。非喫煙者はETS曝露なし群、18歳未満曝露あり群、18歳以降曝露あり群、18歳未満・18歳以降ともに曝露あり群の4群に分けた。基本属性とETS曝…

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  • 1.『日本人の食事摂取基準(2020年版)』からみた高齢者の食と栄養

    佐々木 敏 日本老年医学会雑誌 58 (4), 541-549, 2021-10-25

    ...<p>高齢者の食の目的は単なる延命でも純粋な治療でもなく,生活習慣病の予防や管理だけでもない.生命の保持と日常生活活動機能の保持,さらには「食べる楽しみ」も目的としなければならない.本稿では,食事・栄養に関する唯一の包括的ガイドラインである『日本人の食事摂取基準(2020年版)』が高齢者の食と栄養についてどのような考え方を取り,どのような基準を定めているかについてエネルギーとたんぱく質を中心に簡単にまとめることにする...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • Accessing Healthcare Services as an Overseas Visitor:

    中井 あい, 山田 和子, 森岡 郁晴 日本看護研究学会雑誌 44 (4), 4_637-4_645, 2021-10-20

    ...目的:英語が公用語ではないタイ国に滞在する日本人高齢者の医療サービスの利用経験を明らかにする。方法:タイ国チェンマイの地元医療機関を受診した日本人20名に半構造化面接を行った。個人面接記録は,内容分析法で分析した。結果:対象者は平均67.6歳であった。225の記述内容が得られた。...

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  • Bathing-related emergency department visits at a single hospital

    瀧波 慶和, 仁科 雅良 蘇生 40 (2), 58-63, 2021-09-29

    ...<p> 入浴は日本人にとって日常的な習慣である。入浴中に身体に急変をきたすことはまれではない。今回一施設で経験した入浴に関連した救急症例について,文献的考察を加えて報告する。4年間に経験した入浴関連の救急症例は109例であった。症例の傾向として,高齢者に多く,冬季に多かった。介護施設・温泉・大衆浴場では軽症が多かった。また浴槽内で顔面が水に浸かっていた症例で心肺停止(CPA)が多かった。...

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  • ISMRM2021における三木幸雄先生のSenior Fellow選出を記念して

    黒田 輝, 小畠 隆行, 伏見 育崇 日本磁気共鳴医学会雑誌 41 (3), 51-53, 2021-08-15

    ...<p> 2021年5月にウェブ開催されたISMRM(国際磁気共鳴医学会)において,大阪市立大学の三木幸雄先生がSenior Fellowに選出されました.京都府立大学の山田惠先生,名古屋大学の長縄慎二先生に続く3年連続での日本人の受賞であり,MRI研究における日本の大きなプレゼンスを示す出来事でもありました....

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  • 診断エラーワーキンググループの活動報告および診断エラーの歴史と文化に関する考察

    原田 拓, 宮上 泰樹, 綿貫 聡, 和足 孝之, 高橋 宏瑞, 近藤 猛, 志水 太郎 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (4), 448-452, 2021-07-31

    ...現在,日本では 2 つの学会で診断プロセスに関連するワーキンググループが立ち上がっているが,半世紀も前に東京大学で行われた冲中重雄教授の最終講義「内科臨床と剖検による批判」に始まる日本における診断エラーの歴史や,エラーに対する日本人の文化的な背景を考察した文献は少ない。...

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  • 膵・消化管神経内分泌腫瘍の最前線

    櫻井 晃洋 日本内科学会雑誌 110 (7), 1502-1508, 2021-07-10

    ...<p>膵・消化管の神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasm:NEN)は頻度の低い疾患ではあるが,その頻度は年々増加しており,日本人の疫学データも蓄積されつつある.診断については正確な病理診断が極めて重要であり,治療方針の根拠ともなるが,WHO(World Health Organization)の病理学的分類が最近改訂され,また,腫瘍自体の名称も,それまでのneuroendocrine...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • ドイツ中部,チューリンゲンの森に産する古生代ペルム紀赤色層

    地学雑誌 130 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2021-06-25

    ...</p><p> かつての東独西縁に位置するチューリンゲンの森(Thüringer Wald)は,ドイツ中央部の低い山地である.そのなかのイエーナ東方のCaaschwitz採石場に写真のZechstein層の好露頭がある.周辺には日本人にも馴染みの深い地名が散在する.例えば,アイゼナハはバッハ生誕地として,ワイマールはゲーテの長期居住地,バウハウス校の発祥地,また憲法で知られる.ほかにはイエーナは多くの...

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  • 総合診療医が担う脂質異常症診療

    池崎 裕昭, Schaefer Ernst J, 林 純 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (3), 326-334, 2021-05-31

    ...脂質異常症は日本人の死因の約 25%を占める動脈硬化性疾患の主要なリスク因子の一つである。厚生労働省が 2013 年に『健康日本 21(第二次)』で冠動脈疾患発症抑制のために掲げた指標改善目標の中で,脂質異常症のみが策定当時よりも悪化傾向を示している。...

    DOI 医中誌

  • ある在朝日本人詩人の流浪 : 朝鮮総督府鉄道局職員・山部珉太郎

    森田 智惠 社会科学 51 (1), 33-66, 2021-05-31

    ...以降もなお山部は社会運動への関心を抱きながらも戦時期になると植民地支配政策を推進する目的で総督府鉄道局から刊行された雑誌の編集長となる。そのような特徴的な経歴をもつ山部の思想的変遷がいかなるものであったのかを明らかにすることで、本稿はこれまでの在朝日本人研究とはことなる新たな観方を提示することになるだろう。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • ジャカルタに住む日本人の母親の現地生活,育児とその支援への思い

    望月 好子, 佐久間 夕美子, 石田 貞代, 座波 ゆかり 日本健康医学会雑誌 30 (1), 3-14, 2021-04-30

    ...<p>目的:ジャカルタに住む日本人の母親の現地生活,育児とその支援への思いを滞在3・4年目の駐在員の妻に焦点をあてて明らかにする。</p><p>方法:2018年9月に,ジャカルタに住む日本人の母親に半構造化面接を実施し,質的統合法を用いて分析した。</p><p>結果:ジャカルタに住む日本人の母親たちは,①【特有の生活事情への懸念】をもっていた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 砕屑性堆積物の地層観察研究に基づく堆積相解析とシーケンス層序学の日本への導入と展開

    保柳 康一 地質学雑誌 127 (4), 215-224, 2021-04-15

    ...<p>1980年代には堆積相解析に基づく堆積環境復元の研究は,日本においても高いレベルに達していた.さらに,シーケンス層序学研究が1990年代に盛んになることによって,地層の形成環境を時間軸に沿って動的に復元するダイナミックな地層研究がなされるようになった.また,この時期には日本人著者の堆積地質学論文の国際誌への掲載が増加した.2006年には国際堆積学会議(ISC2006)が福岡で開催され,東アジア...

    DOI Web Site Web Site 参考文献42件

  • II.心房細動

    鈴木 信也, 山下 武志 日本内科学会雑誌 110 (4), 722-728, 2021-04-10

    ...<p>糖尿病は心房細動への発症に深く関与しうる.心房細動の合併症への影響としては,日本人心房細動患者を対象としたプール解析で,脳梗塞の独立危険因子は年齢,高血圧,脳卒中既往であり,糖尿病は同定されなかった.一方で,心房細動患者の心不全入院に対する独立危険因子の1つとして糖尿病が同定されている.糖尿病も心房細動もAlzheimer型認知症を発症しやすく,特に高齢患者における生活指導に留意する必要がある...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 現代日本におけるハワイの伝統舞踊フラの位置付け : 予備的考察

    荻原 智美 音楽研究 : 大学院研究年報 = Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 33 217-232, 2021-03-31

    ...またカルチャーセンターの生徒や教師へのインタビューやアンケート調査、フラに関する雑誌の調査により、日本でフラが受容の段階を経て展開と発展したその後の状況、そして日本人がフラに求めているものを考察することを今後の課題とする。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 新漢語「発展」の成立と中国語への受容

    畢 亜莉 研究論集 20 135-152, 2021-03-31

    ...しかし,「発展」が日本人の造語であるか中国人の造語であるか,日中の間でどのように交流があったかに関する論考はまだ見当たらない。本稿は近代における日中両方の辞書類とコーパスを通して調査し,その辞書記述と当時の使用実態を明らかにした。結果として,「発展」は「日本語借形語」である。つまり,「発展」は明治初期に日本人によって創られ,明治期の雑誌や新聞,英和辞書を通して,中国に輸入された。...

    DOI HANDLE

  • 日本人における改変STONEスコアの有用性 : 単施設後ろ向き研究

    原田 拓, 垂水 庸子, 池田 圭一郎, 豊田 弘邦, 斎藤 司, 弘重 壽一 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (2), 164-168, 2021-03-31

    近年,尿管結石を予測する指標として性別,発症から受診までの時間,人種,嘔気や嘔吐,尿潜血という簡易的な 5 項目から尿管結石を High risk,Moderate risk,Low riskの 3 群に分類する STONE score が発表され有用性が示されている。しかし,アジア人は尿管結石ができにくい人種にもかかわらず,STONE score …

    DOI Web Site 医中誌

  • 英語の多義語“spirit”の認知意味論的分析

    上原 星奈, 清水 裕子 香川大学看護学雑誌 25 (1), 23-32, 2021-03-30

    ...</p><p>研究方法は,3種類の中型英語辞典から英語の“spirit”の意味を抽出し,カテゴリー分類を行い,語義に定義づけを行った.また,皆島が作成した多義語放射状カテゴリーモデルの形態を引用して“spirit”の放射状カテゴリーのモデルを作成した.さらに,“spirit”の認知意味論的分析の結果と日本語の「霊性」との比較を試み,日本人が宗教性と混同しないためのカタカナのスピリチュアルというの語が...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • IgG4関連疾患疑診群の1 例

    遠藤 香代子, 石田 光明, 木川 雄一郎, 平井 千惠, 多田 真奈美, 矢内 洋次, 菅 直木, 関本 貢嗣, 杉江 知治 福岡醫學雜誌 112 (1), 51-58, 2021-03-25

    ...IgG4 関連疾患(IgG4-RD)は,一疾患として認識されており,乳腺におけるIgG4-RD は極めて珍しい.乳房におけるIgG4 関連疾患疑診群と診断した症例について報告する.症例は,55 歳の日本人女性で,左乳房腫瘤を自覚した.超音波検査では,左C 区域の低エコーと両側の腋窩リンパ節腫大を示した.その後左乳房腫瘤の増大と右乳房腫瘍が指摘されたため,左乳房腫瘤に対して腫瘤摘出術が行われた.術後,...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • アイルランド西部スパニッシュポイントの海岸に露出する上部石炭系Central Clare層群

    地学雑誌 130 (1), Cover01_01-Cover01_02, 2021-02-25

    ...による侵食を受けて,地層が層理面に沿ってきれいにはがされており,斜交層理やリップルマークなどの堆積構造を観察することができる.なお,スパニッシュポイントは小さな村だが,ウィリークランシー・サマースクール(Willie Clancy Summer School:アイルランド有数のアイルランド音楽とダンスのサマースクール)の開催地ミルタウンマルベイ(Milltown Malbay)の近くであることから,日本人来訪者...

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  • ISMRM2020における富樫かおり先生のGold Medal受賞と長縄慎二先生のSenior Fellow選出を記念して

    黒田 輝, 小畠 隆行, 三木 幸雄, 田岡 俊昭 日本磁気共鳴医学会雑誌 41 (1), 1-4, 2021-02-15

    ...<p> 2020年8月にウェブ開催されたISMRM(国際磁気共鳴医学会)において,京都大学の富樫かおり先生がGold Medalを受賞され,名古屋大学の長縄慎二先生がSenior Fellowに選出されました.同じ年の大会で日本人が同時に2名選出されることは初めてのことであり,MRI研究における日本の大きなプレゼンスを示す出来事でもありました....

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  • 漱石と「紫溟吟社」

    村田, 由美 崇城大学紀要 46 146-135, 2021

    ...今回、俳誌『ほとゝぎす』、雑誌日本人』、新聞「日本」「九州新聞」「九州日日新聞」をつぶさに調査し、生徒たちの俳句がどのように掲載されたか、「紫溟吟社」に漱石がどのように関わったかを考察した。特にその中心人物である厨川千江、蒲生紫川、寺田寅彦に注目し、漱石との交流を明らかにし、熊本時代、五高教師としての漱石の一面を考察した。...

    機関リポジトリ Web Site

  • グローバル時代の次世代医学のために口腔科学がなすべきこと

    北郷 明成 日本口腔科学会雑誌 70 (2), 85-85, 2021

    ...<br>また,近年,日本人の博士課程進学者が減少する傾向が見られる。博士課程修了後の進路に困難を抱える学生が多いのが原因と言われている。こと歯学部においては教育カリキュラム更新や研修医制度導入による歯学部生の臨床志向の上昇により,歯学研究特に基礎系歯学研究に携わる人材は減少の一途を辿り,長期的展望を考えると,日本の口腔科学の衰退を招くことになる。...

    DOI 医中誌

  • I.セリアック病

    福永 真衣, 石村 典久, 石原 俊治 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (10), 572-580, 2021

    ...<p>セリアック病は小麦などに含まれるグルテンにより惹起される自己免疫疾患であり,十二指腸や空腸を中心とした慢性炎症により,腹痛,下痢といった消化器症状のみならず,抑うつなどの多彩な症状を呈する.欧米諸国では有病率が1%程度とされるが,日本を含むアジア諸国では極めて稀と考えられており,疫学調査はほとんど行われていなかった.われわれは健常成人を対象に調査を行い,日本人における有病率は0.05%程度である...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献44件

  • 妊娠中期までの体重増加量と妊娠糖尿病発症の関連

    勘澤 晴美, 坂井 昌人 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (3), 422-427, 2021

    ...<p> 日本人は欧米人に比べ妊娠糖尿病を発症しやすい人種であるが,発症予防の管理指針はなく体重増加量と発症の関連性についても議論が分かれている.近年のメタ分析でGDMスクリーニング前までの過剰な体重増加を避けることでGDMのリスクを下げる可能性が示唆されたことから,本研究は妊娠中期のGDMスクリーニング前までの体重増加量とGDM発症の関連性を明らかにし,発症予防の可能性について日本人妊婦を対象に後方視的...

    DOI 医中誌

  • 調査研究ノート 「全国メディア意識世論調査」に向けて

    斉藤 孝信 放送研究と調査 71 (2), 50-61, 2021

    ...世論調査部では、現在の多様化したメディア環境における人々の利用行動・意識をとらえ、その推移を時系列で把握すべく、これまで継続してきた放送意向調査「日本人とテレビ」にかわって、新調査「全国メディア意識世論調査」を始める。具体的には、人々が多くのメディアの中から、いかにして「利用するもの(テレビやネット)」を選び取っているのか。...

    DOI Web Site

  • 日本人の軽症先天性水腎症の自然経過と経過観察法の提案

    髙畑 枝理子, 木全 貴久, 辻 章志, 大橋 敦, 金子 一成 関西医科大学雑誌 72 (0), 29-33, 2021

    ...<p>先天性水腎症(congenital hydronephrosis: CH)は最も多い先天性腎尿路異常であるが,統一された診断基準がないため,その正確な頻度は明らかでない.また軽症例は自然軽快するとされているが,ほとんどが後方視的研究で,軽症CHの長期予後を前方視的に検討した報告はない.そこで筆者らは,日本人新生児の生後1か月時におけるCHの頻度を調査するとともに,生後1か月時に発見された軽症CH...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 日本人における腸間膜静脈硬化症の有症状化に関連する因子の解析

    萬谷 直樹, 岡 洋志 日本東洋医学雑誌 72 (1), 58-65, 2021

    <p>目的:腸間膜静脈硬化症(mesenteric phlebosclerosis, MP)の発症は山梔子長期服用と関連する。服用期間 や累積服用量の他には,発症や有症状化の関連因子は不明である。</p><p>方法:MP の症例報告を集め,MP の症状がない群とある群に分けた。年齢,性別,体格,服用年数について2 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献57件

  • 脳動脈瘤の画像診断と AI 診断

    井川 房夫, 日高 敏和, 桑原 政志, 松田 真伍, 大園 伊織, 知久 正明, 北村 直幸, ショパン アントワン, 島原 佑基 島根県立中央病院医学雑誌 45 (0), 3-12, 2021

    ...日本は人口比MRI保有台数が世界一であり,日本人の未破裂脳動脈瘤は欧米人の2.8倍 破裂しやすいため,脳ドックが発展している.近年人工知能による未破裂脳動脈瘤診断もされるよ うになったため,未破裂脳動脈瘤のMRI画像診断,人工知能による画像診断について報告する....

    DOI 医中誌

  • 黄疸の診断と管理

    岡田 仁 日本周産期・新生児医学会雑誌 56 (4), 665-667, 2021

    ...とよびます.また,脳への分布はビリルビン脳症の発症に繋がります.黄疸は,ヒトで新生児期のみに生理的に認め,発症経過に人種差があり,生後の適応過程の一環と考えられています.その可視的黄疸は,生後より血中ビリルビン濃度の上昇に伴い発症し,血中総ビリルビン濃度(TSB)が6.0mg/dLくらいから認識されます.その広がり方は,顔面から始まり躯幹,四肢へと広がり,下肢から頭部に向かって徐々に消退していきます.日本人...

    DOI 医中誌

  • オピオイド鎮痛薬臨床使用の現状と問題点

    中川 貴之 日本薬理学雑誌 156 (3), 128-133, 2021

    ...ってはいないが,最近,オキシコドンTR錠が慢性疼痛にも適応拡大したこともあり,今後,注意が必要である.防止策として必ずしもオピオイド鎮痛薬を使い慣れていない医師や薬剤師に対して,慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の適正使用に関する教育を拡げていく必要がある.一方,コデインなどの鎮咳薬などに対する10代若者による乱用が増加しており,以前からベンゾジアゼピン系薬の不適切使用が横行していることから見ても,日本人...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献4件

  • 未知なる疾患の解明に向けた取り組み:未診断疾患イニシアチブへのいざない

    小崎 健次郎 日本口腔科学会雑誌 70 (2), 89-89, 2021

    ...Baylor College of Medicine, Department of Pathology, Clinical Fellow<br>1999年 慶應義塾大学医学部小児科 専任講師<br>2003年 慶應義塾大学医学部小児科 助教授<br>2011年 慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター 教授<br>専門分野:臨床遺伝学,小児科学<br>日本小児科学会専門医<br>日本・米国臨床遺伝専門医<br>日本人類遺伝学会理事長...

    DOI 医中誌

  • 胃食道逆流症と食道腺癌:最近の動向

    飯島 克則 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (8), 1465-1474, 2021

    ...2000年代に急激に増加した.本邦においても,欧米より40~50年遅れて,2000~2010年代に食道腺癌の増加が始まったという報告が最近相次いでいる.食道腺癌の発生時期の欧米と本邦でのタイムラグは,<i>H. pylori</i>感染率の低下が始まった時期の違いと関連がある可能性がある.今後,本邦においても欧米で起こったような食道腺癌の急激な増加が起きうるかどうかは,重大な関心事である.現状では,日本人...

    DOI 医中誌

  • 分子標的薬の使い方~毒性管理と用量調節

    福田 直樹 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 38 (2), 77-81, 2021

    ...SELECT試験の結果から,lenvatinibが第一選択薬として用いられることが多いが,日本人では高血圧や手足症候群,タンパク尿の頻度が高く,これらの毒性の管理に難渋することも多い。有害事象により休薬・減量を余儀なくされることも多いが,lenvatinibのdose intensityの低下により,治療効果が減弱することも報告されている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 高度肥満症における閉塞性睡眠時無呼吸症候群の有病率と減量・代謝改善手術における治療効果

    西島 嗣生 岩手医学雑誌 73 (6), 259-265, 2021

    ...,無呼吸,低呼吸を起こし,睡眠の分断に伴う自覚症状を有する疾患である.過体重あるいは肥満は,OSAの最も重大な発症要因である.世界的に拡大している問題である肥満は,OSAの有病率と重症度をさらに高める可能性が予測される.高度肥満に対する治療手段として減量・代謝改善手術があり,減量・代謝改善手術は最も効果的治療で,持続的体重減少およびOSAを含む肥満関連の併存症と死亡率の減少をもたらす.本稿では主に日本人...

    DOI

  • The Influence of Overseas Experiences on Japanese University Students' Motivation for Learning a Second Language

    KUSABA, Krishan, YOSHIDA, Harushi 長崎外大論叢 (24) 16-30, 2020-12-30

    ...日本人大学生の海外留学経験が第二言語習得の動機付けに与える影響については十分に解明されていな い。したがって、本研究は外国語習得への動機付けに与える学生の留学経験の影響を明らかにするために、 様々な文化的要因で高められた動機付けのレベルを留学経験前後で比較した。5 1名の留学経験者が多肢選択 とリカルドスケールを用いた設問によるアンケート調査に参加した。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 日本人女性における就業状況別での婚姻・出生率の年齢・時代・コホート分析

    奥井 佑 日本公衆衛生雑誌 67 (12), 892-903, 2020-12-15

    ...<p><b>目的</b> 本研究では就業状況による各年齢・時代・コホートでの日本人女性における婚姻率・出生率の違いを明らかにする。</p><p><b>方法</b> 1995年から2015年までの人口動態職業・産業別統計と国勢調査のデータを用い,20歳から49歳まで5歳おきの就業有無および配偶有無別で婚姻数・出生数データを取得した。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件

  • 肺がんで死なないために 低線量胸部CTのススメ

    西大路, 賢一 京都第二赤十字病院医学雑誌 41 20-29, 2020-12

    ...現在、日本人の悪性新生物のなかで、肺がんは死亡者数第1位が続いている。死亡率を下げるためには1次予防である禁煙と同時に、2次予防として早期発見が重要である。わが国では、肺がん検診は問診、胸部単純X線写真(胸部X線)および喀痰細胞診の併用とされ、自治体が行う住民検診などの対策型検診として40歳以上に行われている。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 国立健康・栄養研究所における日本人のエネルギー必要量と身体計測に関する研究の歴史

    畑本 陽一, 髙田 和子, 田中 茂穂 栄養学雑誌 78 (Supplement), S71-S79, 2020-12-01

    ...高比良博士は,佐伯博士の命を受け,カーネギー研究所のベネディクト博士から呼吸装置を用いた基礎代謝の測定法を学び,その後,日本人の基礎代謝基準値を作成するため,日本人の基礎代謝量を測定するとともに,性別・年齢・体重・身長といった基礎代謝量の要因について検討した。また体表面積や皮下脂肪による体脂肪率の推定など,身体計測に関する研究も並行して実施され,それらの身体計測値は基礎代謝量の推定式に用いられた。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献31件

  • 腹部手術を受けた患者における術後せん妄と血清brain-derived neurotrophic factor およびその前駆体との関連

    高畠 孝児, 砂川 昌範 日本臨床生理学会雑誌 50 (5), 179-185, 2020-12-01

    ...</p><p> 腹部手術を受けた日本人31 名の患者を対象に,手術翌日における血清BDNF およびproBDNF レベルとせん妄の有無との関連を検討した結果,以下の3 点が明らかになった.第一に,せん妄が観察された場合,BDNF 濃度に変化はなかったが,proBDNF 濃度が増加傾向にあった.第二に,術後の血清proBDNF 濃度にはカリウム濃度と負の相関がみられた.第三に,低活動性せん妄は低カリウム...

    DOI 医中誌

  • 日本における「食事摂取基準」の起源

    瀧本 秀美, 廣田 晃一, 笠岡 (坪山) 宜代, 森田 明美 栄養学雑誌 78 (Supplement), S60-S70, 2020-12-01

    ...</p><p>【結果】 日本人の食生活は長らく白米中心であったため,ビタミンB<sub>1</sub> 欠乏症である脚気が蔓延していた。多くの医師や栄養学者らはその原因究明に腐心し,人々の健康維持に必要な食事の基準を設定することを目指した。1877年には「日本人の保健食料」が策定された。1920年には国立栄養研究所が設立され,そこで栄養必要量の研究が進められ,さらに国際連盟とも研究協力を行った。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • 日本人の地域別栄養素および食品群別摂取量の年次推移

    岡田 恵美子, 岡田 知佳, 松本 麻衣, 瀧本 秀美 栄養学雑誌 78 (Supplement), S16-S26, 2020-12-01

    ...本研究では,日本人の地域別の栄養素および食品群別摂取量の年次推移を調査することを目的とした。</p><p>【方法】 解析対象は2003~2017年国民健康・栄養調査に参加した20歳以上の日本人140,817人とした。半秤量式食事記録法を用いて世帯単位の1日分の食事調査が実施された。47都道府県は12の地域ブロックに区分した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 日本人における三叉神経痛に対するバクロフェンの効果の検討

    余頃, 瑞希, 福島, 臣啓, 杉原, 真由, 赤澤, 杏奈, 和田, 浩太郎, 木田, 好美, 石川, 友規, 三枝, 秀幸, 石井, 瑞恵, 岩崎, 衣津, 小林, 浩之, 實金, 健, 奥, 格 岡山赤十字病院医学雑誌 31 19-22, 2020-11-30

    三叉神経痛(TN)は突発性,片側性で,重度の短い刺すような痛みを特徴とする神経障害 性の痛みである.カルバマゼピン(CBZ)が第一選択薬だが,副作用も多い.GABAB 受容 体作動薬であるバクロフェンはTN に有効とされるが,日本の認可量で効果の有無は不明で ある.本研究では,バクロフェンの有効性と安全性を後顧的に検討した.  バクロフェンを投与したTN 患者は,男性2 名,女性7 …

    機関リポジトリ 医中誌

  • 日本人女性における乳がん発見率の変化:年齢,期間,コホート,地域差の検討

    仕子 優樹, 原田 亜紀子, 大橋 靖雄 日本公衆衛生雑誌 67 (9), 593-602, 2020-09-15

    <p><b>目的</b> 本研究では乳がん検診データを用いて,乳がん発見率の年齢,期間,コホート,および地域差の検討を行った。</p><p><b>方法</b> 日本対がん協会21支部に対して乳がんの検診データの提供を依頼し,2004-2015年における1年ごとの「X線のみ」,「視触診とX線」それぞれの受診者数,要精検者数,精密検診受診者数,精密検診の結果の人数を得た。コホート表に基づきベイズ型A…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 多施設共同研究による非定型大腿骨骨折の検討

    善家 , 雄吉, 池田 , 聡, 福田 , 文雄, 田中 , 正宏, 田中 , 秀敏, 平野 , 文崇, 酒井, 昭典, Zenke, Yukichi, Ikeda, Satoshi, Fukuda, Fumio, Tanaka, Masahiro, Tanaka, Hidetoshi, Hirano, Fumitaka, Sakai, Akinori 産業医科大学雑誌 38 (3), 207-214, 2020-09-01

    ...非定型大腿骨骨折(atypical femoral fracture : AFF)は,ビスフォスフォネート(BP)製剤の長期使用,あるいは日本人高齢者における外弯した大腿骨におけるストレス骨折など幾つかの要因が関与している.しかしながら,各施設単独では,まとまった症例数を経験することができないため,当院および関連施設において過去に発生したAFF症例を多施設共同研究として集積した.本研究の目的は,その...

    機関リポジトリ

  • 遺伝子研究・臨床研究から考察するスタチン残余リスクにおける高中性脂肪血症治療の意義

    多田 隼人, 高村 雅之 日本臨床生理学会雑誌 50 (3), 101-107, 2020-08-01

    ...</p><p>また,冠動脈疾患患者に対するスタチンを用いたLDL-C 低下療法が広く行われる中で,いわゆる残余リスクに関する研究も成熟期を迎え,日本人における糖尿病患者に対する現代的なスタチンを用いた大規模前向きランダム化比較試験のサブ解析からは,中性脂肪は日本人においてもスタチン時代の残余リスクであることが明確となった.LDL-C とともに中性脂肪に関しても積極的にケアされることを期待したい....

    DOI 医中誌

  • 3.JSAの陽性率から見る日本人の金属アレルギー

    鈴木 加余子 日本皮膚科学会雑誌 130 (8), 1801-1804, 2020-07-20

    <p>ジャパニーズスタンダードアレルゲンシリーズ(JSA)には5種類の金属試薬が含まれている.1994年以降集計されているJSAの陽性率をみると,近年硫酸ニッケル,金チオ硫酸ナトリウムの陽性率は高くなり,塩化第二水銀や重クロム酸カリウムは陽性率が低下している.男女別で陽性率をみると,硫酸ニッケルと金チオ硫酸ナトリウムは女性の方が陽性率が高く,重クロム酸カリウムは男性の方が陽性率が高い.</p>

    DOI Web Site 医中誌

  • アパルタミドによる苔癬型薬疹の2例

    藤山 幹子 日本皮膚科学会雑誌 130 (7), 1653-1657, 2020-06-20

    ...<p>アパルタミドは,2019年より使用されるようになった遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌の経口治療薬である.日本人では投与をうけた約半数に皮疹を生じているが,皮膚科領域ではあまり知られていない.アパルタミド投与開始後約2カ月で,好酸球増多とともに全身に苔癬型の発疹を生じた2例を報告する.抗アンドロゲン製剤は薬疹の原因薬剤として見逃しがちであるが,苔癬型薬疹の原因薬剤として認識する必要がある....

    DOI Web Site 医中誌

  • 慢性便秘が日本人の健康関連quality of lifeおよび労働生産性に与える影響の検討

    木下 芳一, 東海林 真吾, 林 俊宏, 奥村 広之 日本消化器病学会雑誌 117 (6), 504-513, 2020-06-20

    ...<p>日本人を対象に,慢性便秘が健康関連quality of life(HR-QoL)および労働生産性に与える影響を調査した研究報告はない.そこで2017年のNational Health and Wellness Surveyの日本人データから慢性便秘のHR-QoLおよび労働生産性への影響をSF-12v2,WPAI:GH v2.0を用いて評価した.慢性便秘自己報告者3373名のHR-QoLおよび労働生産性...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 中国の地域植物誌の現状紹介

    杜 誠, 劉 全儒, 汪 遠, 廖 帥, 馬 金双 植物研究雑誌 95 (3), 177-190, 2020-06-20

    ...www.researchgate.net/publication/340130246_A_Chronicle_of_Plant_Taxonomy_in_China_Chinese_and_English_edition_2020>で見ることができる.大部ではあるが現地調査や会合の記念写真などが多用されており,知人の顔も出て来て親しみやすい.外国との交流や共同研究等についての記述はアメリカとイギリスに関する事が多く,戦後になってからの日本人...

    DOI Web Site

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