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検索結果 1,462 件

  • 4 気象衛星画像を用いた日射量の短時間予測技術の高度化

    宇都宮 健志, 佐々木 潤, 岡田 牧, 山口 浩司 日本太陽エネルギー学会講演論文集 2023 (0), 13-14, 2023-11-16

    <p>We have been developing methods of short-time solar radiation forecast using meteorological satellite imagery. Changes in solar radiation are mainly due to cloud movement up to a few hours ahead, …

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  • 令和4年の大雨事例における雨量と人的被害発生の関係性

    本間 基寛, 牛山 素行 自然災害科学 42 (S10), 1-20, 2023-10-15

    令和4年は,風水害によって14人の犠牲者が生じた。洪水,河川,土砂による犠牲者の遭難場所では,一部の事例を除いて,雨量7 指標既往最大比のいずれか,またはすべてが100%超となっており,人的被害が発生してもおかしくない状況下での遭難であった。平成30年から令和3年までの過去4事例の大雨事例をもとに, 7 …

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  • 再エネ主力電源化に向けた気象予測のニーズと技術開発動向

    山口 浩司 電気学会誌 143 (5), 259-262, 2023-05-01

    <p>1.はじめに</p><p>再エネ主力電源化については,各種技術的な課題はあるものの,日本のエネルギー供給の一翼を担う長期安定的な主力電源として持続可能なものとなるよう,円滑な大量導入に向けた取り組みが積極的に進められている。このなかでも,太陽光や風力などの自然変動電源を取り扱うことか</p>

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  • 気象データで新たなビジネスモデルを生み出す

    小仲 健太郎, 恩藏 直人 マーケティングジャーナル 42 (3), 81-87, 2023-01-10

    ...日本気象協会は,過去から巨大な気象データを扱い,気象予報事業や防災事業を展開してきた。最近のデジタル技術の進化を背景として,気象データと売上関連データ,消費者行動データを組み合わせることにより商品需要予測の事業化に成功した。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 長時間アンサンブル降雨予測を活用した多目的ダムの高度運用に関する検討

    道広 有理, 木戸 研太郎, 曽田 英揮, 角 哲也 河川技術論文集 29 (0), 485-490, 2023

    <p>ダムの事前放流における実施判断に長時間アンサンブル降雨予測を用いることの有効性を確認するため,各ダム固有の条件を正確に反映させたダム運用シミュレーションを行った.実際に大雨となった事例に加え,予測が過大で結果的に空振りとなった事例も対象とした.アンサンブル予測の利用に際して雨量の大きい順に上位・中位・下位で整理し,事前放流の開始判断は上位予測で,目標水位は下位予測で決定することにより,治水…

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  • ドローンと天気

    森 康彰 電気学会誌 143 (1), 37-37, 2023-01-01

    <p>2030年,空を見上げると,あちらこちらでドローンが飛んでいる。きっと,荷物を運んだり,警備をしたり,子供たちの通学を見守っていたり,緊急用の医療キットを運んでいるのだろう。近い将来,このような風景が当たり前となる社会が実現しているかもしれない。</p>

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  • 長時間アンサンブル降雨予測による事前放流の早期開始判断と回復可能性の検証

    木谷 和大, 鈴木 豪太, 松橋 輝明, 田村 和則, 木戸 研太郎, 角 哲也 河川技術論文集 29 (0), 497-502, 2023

    <p>既往研究で予測時間の長い雨量予測を用いることで,治水ダム等では洪水前の水位低下がより効果的に実施できることが示されている.本研究では,長時間アンサンブル降雨予測を用いた事前放流操作の検証として,既往研究では検討が不十分であった利水容量の回復可能性(利水リスク)に着目して検討を行った.上位,中位,下位の3パターンについて,5日間総雨量の全予測で見ると下位または中位予測が実績雨量に近いという結…

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  • 長時間アンサンブル降雨予測情報を適用した天竜川水系水力発電ダム群の運用高度化

    松原 隆之, 角 哲也, 中田 有美 河川技術論文集 29 (0), 461-466, 2023

    <p>近年の異常な降雨・出水の頻発を受け,水力発電ダムも貴重な防災資産として全ダムを対象に気象庁降雨予測に基づく事前放流を実施している.現行の事前放流の取組は,3日程度先までの気象庁降雨予測によるため,流況やダム水位によっては発電を伴わない洪水吐からの無効放流により水位低下させる場合が想定される.そこで,洪水吐を使用せずに発電放流のみで所定の目標水位まで水位低下させ,再生可能エネルギーの有効活用…

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  • ドローンを用いた上空の気象場および火山噴煙の観測

    山路 昭彦, 呉 映昕, 井上 実, 佐々木 寛介 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 94-, 2023

    <p>近年,ドローンは様々な分野での活用が期待されている.本研究では,ドローンを用いて風の乱流強度の観測可能性の評価および火山噴煙の鉛直プロファイルの時間変化の計測に取り組んだ.風の乱流強度はドップラーライダーの観測値と概ね一致し,3分程度のホバリングで乱流強度の観測が可能であることが確かめられた.SO<sub>2</sub>濃度は下層では13時に3 …

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  • 融解層内の温湿度の鉛直分布の取得のための複合気象観測

    竃本 倫平, 高見 和弥, 鈴木 賢士, 柴村 哲也 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 45-, 2023

    <p>鉄道分野における雪害のひとつに,冬期に鉄道車両の床下への着雪による落雪時の地上設備の損壊,分岐器の不転換,降雪時の架線への着雪などによる集電障害が発生し、安定輸送が損なわれることがある.車両床下や架線への着雪は,雪の乾/湿に影響を受けるため,地上付近での降雪粒子の乾/湿を精度よく判別することが重要である.上空の熱収支を考慮した融解モデルを利用することで,地上での降水粒子の粒径,落下速度,含…

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  • 31. ひまわり8号データとAI手法による日射量推定モデルの開発

    宇都宮 健志, 佐々木 潤, 岡田 牧, 吉川 茂幸, 山口 浩司 日本太陽エネルギー学会講演論文集 2022 (0), 105-106, 2022-11-10

    <p>Solar radiation data are necessary to estimate the photovoltaic power generation. To estimate solar radiation at any given location, meteorological satellite images have been used to this time. …

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  • 90. 翌日および翌々日程度先の日射量予測技術の開発

    久野 勇太, 宮﨑 聡, 井上 鷹矢, 志田 純哉, 吉川 茂幸, 山口 浩司, 大関 崇 日本太陽エネルギー学会講演論文集 2022 (0), 309-310, 2022-11-10

    <p>To mitigate the impact of solar radiation on the power grid, it is necessary to improve the phenomenon of large deviations in solar radiation forecasts for a day-ahead and two days-ahead. …

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  • 91. 翌日および翌々日程度先の日射量予測技術の開発

    大竹 秀明, 中島 虹, 高松 尚宏, 大関 崇, 山口 浩司 日本太陽エネルギー学会講演論文集 2022 (0), 311-312, 2022-11-10

    <p>Large errors in global horizontal irradiance (GHI) forecasts in several power areas simultaneously affect the operation of inter-area flexibility to stabilise electricity supply and demand …

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  • 令和3年8月の大雨での降水量と犠牲者発生の関係性の検証

    本間 基寛, 牛山 素行 自然災害科学 41 (S09), 1-18, 2022-10-15

    令和3年8月の大雨では,西日本から東日本の広い範囲で大雨が続き,総降水量が多いところで1,400mm を超える記録的な降水量となり,全国での総降水量は平成30年7 月豪雨と匹敵する規模となった。筆者らが過去の豪雨事例の分析結果をもとに, 3 , 6 ,12,24,48,72時間の降雨継続時間降水量や土壌雨量指数といった7つの降雨指標の既往最大比最大値から犠牲者の発生数を推計した結果25人程度なり…

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  • アンサンブル気象予報を用いた最大潮位偏差の予測結果に関する検討

    園田 彩乃, 宇都宮 好博, 松藤 絵理子, 内田 洋平, 鈴木 隆宏, 窪田 和彦, 鈴木 善光, 内田 裕之 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_79-I_84, 2022

    <p> 近年,地球温暖化に伴う海面上昇やスーパー台風の発生等により高潮被害が従来よりも甚大化することが危惧されており,高潮予測の必要性が高まっている.台風経路の僅かな違いにも大きく影響される高潮に対し,アンサンブル気象予報を用いた高潮予測システムの構築のため,高潮モデルの妥当性を検証後,2020年よりリアルタイム予測を試行した.本稿では,潮位偏差に着目し,使用したアンサンブル気象予報と気象観測値…

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  • メソアンサンブルデータを活用した線状降水帯発生予測手法の検討

    山路 昭彦, 増田 有俊, 真中 朋久, 安部 智彦, 齋藤 泰治, 齊藤 洋一 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 47-, 2022

    <p>近年,線状降水帯による豪雨災害が大きな問題になっている.人命を守るためには早期な避難が重要であるが避難判断に必要な線状降水帯の発生を正確に予測することは困難である.本研究ではメソアンサンブル予測雨量から線状降水帯を楕円近似して抽出してその発生を手法する開発し,その結果,空振り率は83.2%,発生予測頻度は5.4%とすることができた.既存手法と比べると,空振り率が10.1%の減少,発生予測頻…

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  • 日本で発生する相対的に強い降水に占める大気の川事例の割合

    山田 将喜, 釜江 陽一 天気 69 (11), 609-620, 2022

    <p> 令和3年8月中旬の大雨をはじめ,近年の東アジアでは,総観規模の水蒸気流入に伴って広い範囲で大雨となる事例が立て続けに発生している.中緯度で発生する細長くのびた水蒸気輸送帯は「大気の川」と呼ばれ,西日本や中部地方で暖候期に発生する強い降水との関係性が指摘されている.本研究では,日降水量の閾値を地域・季節ごとに設定することで,寒候期や北日本を含め,大気の川に伴って日本列島上の広い範囲で起こる…

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  • 全世界を対象とした異なるPM<sub>2.5</sub>由来の健康影響評価関数に関する研究

    関沢 賢, 渡邉 諒一, 藤森 真一郎, 大城 賢, 上田 佳代 土木学会論文集G(環境) 78 (5), I_239-I_250, 2022

    <p> 温室効果ガス排出削減は,大気汚染物質排出量及び濃度低下をもたらし,健康被害低減の便益があるとされる.このうち,PM<sub>2.5</sub>に由来する超過死亡者数の算出には,従来はIER (Integrated Exposure-Response model)という関数が使用されてきた.しかし,近年IERを改良し推計値の大きく異なるGEMM (Global Exposure …

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 150年連続ランによる琵琶湖水位の将来予測

    田坂 彰英, 田中 賢治, 田中 茂信 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 107-, 2022

    <p>気候変動の影響は水資源分野でも懸念されている.例えば,日本国政府がまとめた気候変動適応計画では,降雨の時空間分布が変化し無降水・少雨が続き渇水が予測されることなどを,重大性・緊急性・確信度の全てが高い問題として扱っている.そして,同計画では水資源分野の気候変動適応策の基本方針として,渇水リスクの評価と渇水時の対策等を定めた渇水対応タイムラインの作成を挙げている.</p><p> …

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  • 世界全域を対象とした異なる水平解像度を用いた大気汚染の影響評価

    渡邉 諒一, 上谷 明生, 関沢 賢, 藤森 真一郎, 長谷川 知子, 大城 賢 土木学会論文集G(環境) 78 (5), I_251-I_262, 2022

    <p> 近年,大気汚染の影響として特にPM<sub>2.5</sub>による健康影響と対流圏オゾンによる農業影響が注目されている.しかし,その分析に用いる化学輸送モデルの水平解像度の違いが上記項目に与える影響は未解明であった.本研究は,全球大気化学輸送モデル(CTM)を用いて低解像度の全球計算と高解像度の領域計算により,オゾン濃度とPM<sub>2.5</sub>濃度をそれぞれ算出し,濃度の観測…

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 150年連続ランを用いた日本の将来の水資源量予測

    田坂 彰英, 田中 賢治, 田中 茂信 土木学会論文集B1(水工学) 78 (2), I_67-I_72, 2022

    <p> 気象研究所のRCP8.5シナリオに沿った気候モデルMRI-AGCM3.2Sの150年連続ランを用いて,日本の水資源量の長期変化を予測した.本研究では,日単位の水需給量を比較することで,気候変動による降雨の時空間分布の変化や連続した無降水・少雨の増加の影響により,将来気候下で,日本のどの地域で水資源量が逼迫するのかを評価した.その結果,特に水資源量の逼迫が予測される地域は十勝平野周辺と千葉…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • アンサンブル予報を用いた高波予測システムの開発と適用性の検討

    鈴木 善光, 内田 裕之, 松藤 絵理子, 宇都宮 好博, 内田 洋平, 鈴木 隆宏, 園田 彩乃, 窪田 和彦 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_373-I_378, 2022

    <p> 近年,台風1821号や台風1915号等の強大な台風が内湾の人口密集地域に襲来し,高波による甚大な被害が発生している.そこで台風襲来時の迅速で確実な避難活動を支援するため,気象庁のアンサンブル気象予報を利用して台風予報の不確実性を考慮できる高波予測システムを開発した.本システムは簡易予測と詳細予測を組み合わせることによって,ユーザーが求める詳細情報を早期に提供することを目標とする.また,台…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 降雪の性状推定のためのドローン・地上降雪粒子観測

    竃本 倫平, 高見 和弥, 鈴木 賢士, 柴村 哲也 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 97-, 2022

    <p>鉄道車両床下への着雪・落雪は冬期の列車運行の安定性が損なうことがある.車両床下への着雪量は積雪表面の雪密度に依存しているため,新雪密度を精度良く推定することが重要である.新雪密度は地上付近での降水粒子の相状態や乾/湿によって大きくことなり,降雪粒子が落下する過程での融解を考慮する必要がある.上空での熱収支を考慮し,単一雪片の融解過程に関する計算モデル(以下,融解モデル)では,0ºC高度とそ…

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  • 気象災害の潜在性を示す情報の基礎的分析 ~情報の特徴分類と意識調査を通じて~

    竹之内 健介, 鈴木 舜平, 本間 基寛, 山口 弘誠, 佐山 敬洋, 及川 康, 大西 正光, 矢守 克也 土木学会論文集F6(安全問題) 78 (2), I_141-I_152, 2022

    <p> 気象予測の分野では,近年,アンサンブル予測の研究開発が促進され,その活用も拡大している.このような予測結果に見え隠れする気象災害の潜在性「災害ポテンシャル」について,著者らは,現在からこれから起こりうる現在の未来として視る一般的な考え方に加え,現在から既に過ぎ去った過去の未来として視ることを提案している.本研究では,災害ポテンシャルに関する基礎的な調査として,現在進められている各種研究を…

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 浮体式ドップラーライダーによる洋上風況計測技術

    大西 健二, 上原 謙太郎, 井上 実 電気学会誌 141 (11), 690-693, 2021-11-01

    <p>1.はじめに</p><p>筆者らは,2016〜2020年度の5か年のスケジュールで「CO<sub>2</sub>排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(洋上風況の観測システム及び推定に関する技術開発・実証事業)」を環境省から受託し,洋上風況を直接計測できるシステムを開発しフィールドでの実証試験を行った<sup>(1)</sup>。本稿</p>

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • レーダ降雨強度を用いた首都高速道路の速度分布特性に関する基礎分析

    服部 充宏, 稲村 肇, 大口 敬, 日比野 直彦, 森地 茂 交通工学論文集 7 (2), A_133-A_141, 2021-02-01

    <p>降雨時は制動距離の伸長や視界不良等の晴天時と比べて運転条件が厳しくなる.本研究では,高い時空間分解能を有するXバンドMPレーダを主とした雨量観測ネットワークであるXRAINのデータを利用する.アメダス雨量計とXRAINのデータを比較すると,時間的,空間的なずれ,降雨強度のずれが顕著な場合があるため,高速道路上の雨量を捉えるためにはXRAINのデータの有用性を示した.首都高速道路上の速度分布…

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  • 出品履歴データを学習したRobust Variational Autoencoderの潜在表現による店舗分析

    大久保 亮吾, 上原 諒介, 雲居 玄道, 後藤 正幸, 吉開 朋弘 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2021 (0), 3G4GS2i03-3G4GS2i03, 2021

    <p>本研究では,複数店舗を有する小売チェーンを対象とし,フードロス解消のための惣菜商品に着目した店舗間の特徴を分析するモデルを提案する.このとき,各店舗で出品される惣菜の種類は,全店舗で販売される惣菜種類数の1割程度に留まり,スパースなデータである.このスパース性への対応のため次元圧縮手法の適用を考えるにあたり,独自性の強い出品を行う店舗などが存在するため,入力データのばらつきが大きく,単純な…

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  • 風波砕波による海洋表層混合の台風への影響

    髙木 雅史, 森 信人, 二宮 順一, 志村 智也, 宮下 卓也 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_997-I_1002, 2021

    <p> 砕波による海面乱流運動エネルギー(TKE)フラックスによる乱流混合が,気象場・海洋場に与える影響の評価を行った.本研究では,大気海洋波浪結合モデルを用いて,2014年台風Neoguriの台風再現実験および気象状態を固定した台風理想化実験を行った.これらの実験により,TKEフラックスが大きいほど,表層の渦粘性増大による流速の低下,混合層内部の弱混合による水温低下が大きいことが確認された.ま…

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • SiMHiSとNHRCM05出力データを用いた土砂・洪水災害の将来変化に関する研究

    山野井 一輝, 藤田 正治, 鈴木 豪太 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_481-I_486, 2021

    <p> 気候変動に伴う土砂災害および洪水災害の将来変化を評価することを目的に,降雨流出と土砂の生産・輸送が統合的に計算できるSiMHiSに,局所的な豪雨が十分捉えられる5km解像度30分間隔のNHRCM05出力データから抽出した豪雨データを入力とすることで,福岡県朝倉市赤谷川と同じ地形・地質を持つ流域で発生する現象の将来変化を考察した.赤谷川流域の流量および土砂生産量を降雨流出タイプ毎に整理した…

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  • 豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究

    本間 基寛, 牛山 素行 自然災害科学 40 (S08), 157-174, 2021

    台風等の豪雨災害において,予想される雨量の規模から災害対応の必要性を呼び掛けるにあたり,降雨規模と想定される人的被害規模の関係性を明らかにしておくことは重要である。本研究では,平成30年7 月豪雨,令和元年台風19号,令和2 年7 月豪雨における犠牲者の位置データと1 km メッシュでの降雨観測データを分析することにより,降雨に関する各種指標から「推計犠牲者発生数」を算出する可能性について検討を…

    DOI 被引用文献1件

  • 2019年台風19号による人的被害の特徴

    牛山 素行, 本間 基寛, 横幕 早季, 杉村 晃一 自然災害科学 40 (1), 81-102, 2021

    筆頭著者らは近年の日本の風水害による死者・行方不明者(以下「犠牲者」)に関するデータ ベースを構築しており,これまでに1999~2018年の1259人について分類している(以下「1999- 2018」)。本報告では,2019年台風19号(令和元年東日本台風)による犠牲者(以下「台風19号)と 1999-2018の特徴を比較することを目的とする。台風19号では,東日本一帯で犠牲者88人(関連 …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 災害対応の素振り・振返りのための訓練ツールの機能評価

    竹之内 健介, 本間 基寛, 矢守 克也, 鈴木 靖 災害情報 19 (1), 11-22, 2021

    <p>日本は災害大国と言われるように、発生間隔に違いはあれ、災害は繰り返し起こりうる。特に水害は毎年のようにどこかで発生しているが、水害が発生するたびに、「こんなことになるとは思わなかった」といった言葉が聞かれるなど、その発生状況とは矛盾した状況が確認される。実際、水害時における住民の対応行動については、過去の多くの災害で教訓や課題が指摘されてきたにも関わらず、長年十分な改善が見られず、災害が起…

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  • 機械学習を用いた確率論的リアルタイム高潮予測システムの開発

    竹田 聖二, 井手 喜彦, 児玉 充由, 橋本 典明, 山城 賢 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_907-I_912, 2021

    <p> 地球温暖化に伴う台風の強大化等により高潮災害の激甚化が懸念されていることから,台風が来襲する数日前に高潮の規模及び発生時刻を予測するリアルタイム高潮予測の研究が行われている.しかし,台風時の気象予測は不確実性が大きく,気象外力に起因する高潮の正確な予測は難しい.不確実性を考慮した検討にはアンサンブル実験の実施が求められるが,膨大なケースの数値シミュレーションをリアルタイムで行うことは計算…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • アンサンブル気象予報を用いた高潮予測の実運用化に向けた検討

    園田 彩乃, 宇都宮 好博, 内田 洋平, 鈴木 隆宏, 窪田 和彦, 鈴木 善光, 内田 裕之 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_745-I_750, 2021

    <p> 地球温暖化の影響により高潮がさらなる脅威となっていく中で,資産の多くが標高の低い地域に集積している我が国においては,今後より一層高潮予測へのニーズが高まっていくものと考えられる.本研究では,台風進路の僅かな違いに大きく影響される高潮に対し,アンサンブル気象予報を用いて2019年19号台風による事後予測,及び2020年に実際に日本に接近した10号,12号,14号台風を用いてリアルタイム予測…

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  • 噴石模型を用いた噴石の落下性状の観測

    丸山, 敬, 劉, 美智, 佐々木, 寛介, 井上, 実, 井口, 正人, 藤田, 英輔, 西村, 宏昭 京都大学防災研究所年報. B 63 (B), 182-189, 2020-12

    Falling properties of cinder models, non-simple shaped objects, were measured and three-dimensional falling trajectories were obtained by using video movies. Aerodynamic characteristics of cinder …

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  • ドローンによる上空の風観測手法の検討

    佐々木, 寛介, 志村, 智也, 井口, 正人, 井上, 実 京都大学防災研究所年報. B 63 (B), 282-290, 2020-12

    This manuscript describes an approach a rotor-based unmanned aerial vehicle (UAV) that measures the lower atmospheric wind. The propeller downwash effect on the measurements of wind speed using UAV …

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  • 長時間アンサンブル降雨予測を用いた大型台風接近時における効果的なダム事前放流方法の検討

    木戸 研太郎, 角 哲也, 道広 有理, 木谷 和大 ダム工学 30 (2), 138-148, 2020-09-15

    <p>2019年台風第19号時に大規模出水が発生したダム流域の長時間アンサンブル降雨予測情報に統計的ダウンスケーリング手法を適用し,大型台風接近時における長時間アンサンブル降雨予測の適用性と効果的な事前放流方法についてモデル解析を行った。その結果,長時間アンサンブル降雨予測を用いて総降雨量,必要な洪水貯留量および回復可能量を経時的,確率論的に把握できることが示された。それに基づき,事前放流の早期…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 気象と小児ぜん息患者数の関連調査:気象データとレセプトデータを活用した「Health Weather」の取り組み

    真田 知世, 田口 晶彦, 川瀬 善一郎, 小平 紀久, 久野 芳之, 田中 貴, 山中 菜詩, 梅村 朋弘, 鈴木 孝太 日本公衆衛生雑誌 67 (9), 603-608, 2020-09-15

    <p><b>目的</b> 気象環境の変化によって引き起こされる気象病において,気象環境の変化を把握し,事前の予防行動からリスクを軽減することが重要である。そこで,気象データとレセプトデータを組み合わせて分析を行う「Health Weather」の取り組みを立ち上げ,10歳未満の小児ぜん息を対象として,気象と疾患の関係性について検討した。</p><p><b>方法</b> …

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 4季各1週間の測定からの年間の大気安定度出現頻度の推定とその利用について

    近藤 裕昭 大気環境学会誌 55 (4), 182-190, 2020-07-10

    <p>比較的小規模の建設工事に伴う二酸化窒素(窒素酸化物)等の大気質の環境影響評価の手法の中で、春夏秋冬の各季節に1週間程度の気象観測を行って年間の大気安定度の出現分布を推定し、拡散計算を行うことがなされている。しかしながらこの手法がどの程度妥当なのかについて詳しく調査された資料は見当たらなかった。本技術調査報告では全国12か所、11年間の気象官署における取得データをもとにある1年の4季各1週間…

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  • Transformerによる時系列予測

    本田 良司, 小笠原 範光, 小玉 亮 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2020 (0), 1N4GS1301-1N4GS1301, 2020

    <p>一変量か多変量かに関わらず時系列予測は応用上重要であり,一変量のARIMAから多変量の自己回帰モデルVARなどが機械学習の技術として古くから使われ,RNNやCNNなどの深層学習も時系列予測に使われている.近年では,それらの複合型モデルであるLSTNetやMemory-Networkを使った時系列予測であるMTNetもあり,多変量時系列予測の精度を向上させる試みがなされている.一方,時系列と…

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  • 自己組織化マップを用いた有明海に接近する台風の経路と高潮の将来変化に関する検討

    柴田 大輝, 児玉 充由, 井手 喜彦, 橋本 典明, 山城 賢 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_1037-I_1042, 2020

    <p> 地球温暖化による海面上昇や台風の強大化の影響で,台風に起因する高潮高波の脅威はさらに増していくことが考えられる.したがって,台風特性の将来変化を把握しておくことは,今後の沿岸防災を考える上で重要である.本研究では,台風の常襲地帯であり,過去に幾度も水害を経験してきた有明海を対象として,d4PDFから抽出した台風の経路を自己組織化マップを用いてパターン分類し,台風のパターン別に台風強度を解…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 資料解析に基づく台風の最大風速半径の包括的検討

    山口 正隆, 井内 国光, 宇都宮 好博, 野中 浩一, 畑田 佳男, 日野 幹雄 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_223-I_228, 2020

    <p> 過去数十年間の台風を対象として,台風中心から2つの等圧線上の計8地点までの距離資料と中心気圧資料をMyers式およびHolland式に適用して台風半径等の資料を得,さらに既往の5種類の気圧資料に対する結果と合わせて中心気圧差との関係を包括的に調べた.台風半径資料はいずれも大きなばらつきを伴うけれども,その小区間別平均値は中心気圧差とともにごく緩やかな増加を経たのち急増する特徴を与える.つ…

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  • 長大斜張橋主桁の耐風設計に係る気流傾斜角の検討

    杉山 裕樹, 川﨑 雅和, 坂井 紀之, 内田 良始, 宮下 康一, 勝地 弘, 金 恵英, 八木 知己 風工学研究論文集 26 (0), 185-194, 2020

    長大橋の設計においては耐風安定性の検討が重要であり、架橋地点の風況特性に沿った耐風設計条件を設定する必要がある。本稿では現在事業中の大阪湾岸道路西伸部において計画されている橋梁を対象にした気流傾斜角の検討結果を述べる。既往の風観測結果に影響を与えていると考えられる周辺地物による影響の度合いをシミュレーションによって検証することで、設計に用いる気流傾斜角の設定を行った。

    DOI 被引用文献1件

  • 北海道を対象とした流域水収支の検証に基づく高解像度ダウンスケーリング気候情報の推定

    上田 聖也, 中津川 誠, 臼谷 友秀 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_25-I_30, 2020

    <p> 北海道のような積雪寒冷地では,水資源を積雪に依存しており,気候変動に伴う水循環への影響を受けやすい.さらには,水害や土砂災害への影響が想定され,積雪寒冷地の水循環の変化を踏まえた適応策の検討が急務である.本研究では,寒冷地における気候変動の影響評価のため,気候変動予測データを用いた北海道全域の空間解像度1kmの統計的ダウンスケーリング(SDS)情報を用いて,蒸発散量,積雪深等の水文諸量の…

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  • 支笏湖で発生した風波による湖岸道路の通行障害とその対策について

    名越 隆雄, 木村 克俊, 佐藤 涼祐, 山本 泰司, 吉野 真史, 小松 麻美 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_953-I_958, 2020

    <p> 支笏湖岸道路では,風波による通行障害が顕在化し,対策が急がれている.本研究では,地形を考慮したマスコンモデルにより湖内の風を推定し,ウィルソン法で設計波を求めた.水理模型実験では,1/2の湖底勾配を再現し現状の越波打ち上げ高を求め,現地観測値と比較した.次に,護岸前面に消波ブロックを設置することで,越波打ち上げ高を5割減少できることを示した.設計波相当の波浪によって,法先の消波ブロックの…

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  • 地方自治体の気候変動適応計画における科学的知見の活用に関する分析

    馬場 健司, 小楠 智子, 工藤 泰子, 吉川 実, 大西 弘毅, 目黒 直樹, 岩見 麻子, 田中 充 土木学会論文集G(環境) 76 (5), I_233-I_242, 2020

    <p> 本研究では,全国の都道府県,政令指定都市の環境部局を対象として,地域気候変動適応計画の詳細な内容分析,聞き取り調査,質問紙調査により,科学的知見の実装化に焦点をあてながら,経年的な変化を分析する一方で,地域気候変動適応センターが今後具備すべき機能について明らかにした.その結果,第1に,科学的知見を,自治体の単独予算を使って収集するのは稀であり,国による補助事業の影響を受ける.第2に,より…

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  • 台風内気圧・風速・波高のパラメータ表示式の検討

    山口 正隆, 宇都宮 好博, 井内 国光, 野中 浩一, 畑田 佳男, 日野 幹雄 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_1477-I_1482, 2020

    <p> 台風・ハリケーン(以下,差支えがない限り台風と言う)内の気圧・風速・波高を近似する各パラメータ表示式の特性を調べた.気圧に対して周知のMyers式およびこれを拡張した形状指数<i>B</i>を含むHolland式と楕円型分布式,風速に対してこれらの分布を使用する傾度風モデルに基づく各特性を相互比較した.気圧の平面分布は<i>B</i>や楕円化により中心から遠方場に向けて変化する挙動に差を…

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  • アンサンブル気象予報を用いた高潮予測

    園田 彩乃, 宇都宮 好博, 松藤 絵理子, 鈴木 隆宏, 内田 洋平, 鈴木 善光, 内田 裕之 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_204-I_209, 2020

    <p> 近年,強大な台風が毎年日本に襲来し,それに伴って高潮による甚大な被害が増えている.こうした状況を受けて高潮防災の重要性が社会的に認識されてきたため,高潮予報の需要が高まりつつある.本研究では,台風進路の僅かな違いにより大きく変化する高潮に対し,アンサンブル気象予報を用いて不確実性を考慮した高潮予測の試計算を行った.加えて,高潮予報を30分以内に完了させることを目標とし,運用に向けた課題等…

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  • NOWPHAS観測値を用いたうねりの特性解析及びうねりの推算精度向上に向けた検討

    松藤 絵理子, 橋本 典明, 川口 浩二, 宇都宮 好博 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_43-I_48, 2020

    <p> 本研究では,太平洋沿岸を対象とし NOWPHAS観測値を用いてうねりの出現特性を明らかにするとともに,台風1721号の波浪推算と精度検証を通してうねりの推算精度向上に向けた検討を行った.NOWPHAS観測値をpartitioningにより解析した結果,東北太平洋沿岸では,多峰性の波浪やうねりの出現回数が多く,多様な波が重合していることが確認された.台風1721号の波浪推算では,鹿島港特有…

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  • 自己組織化マップを用いた台風来襲時における降水量の将来変化に関する検討

    柴田 大輝, 児玉 充由, 井手 喜彦, 橋本 典明, 山城 賢 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_1129-I_1134, 2020

    <p> 近年,2019年10月に発生した台風19号など,台風に伴う豪雨災害が発生している.さらに今後は地球温暖化に伴い,台風の強度が増すとともに台風による豪雨災害の甚大化が懸念される.本研究では,台風の常襲地帯であり,過去に幾度も水害を経験してきた九州地方を対象として,アンサンブル気候予測データベース(d4PDF)から抽出した台風の経路を自己組織化マップ(SOM)を用いてパターン分類し,台風のパ…

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  • 噴石模型の落下試験の動画解析

    劉 美智, 丸山 敬, 佐々木 寛介, 井上 実, 井口 正人, 藤田 英輔 風工学研究論文集 26 (0), 305-313, 2020

    本研究では,噴石模型の落下性状をビデオカメラで撮影し,得られた動画を用いて模型の落下の3次元運動を解析し,得られた落下の軌跡から噴石のような不整形物体の持つ空力特性を求めた。噴石模型の形状は,実験を行った桜島の現地で採取された噴石を模し,鋭角な角のあるものとないものの2種類を代表として選んだ。実験から得られた抗力係数は落下にともなう速度の増加とともに小さくなり,終端速度に達した際の値は,鋭角な角…

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  • 流域平均雨量を用いた河川氾濫のリアルタイム予測

    鈴木 博人, 中渕 遥平, 道広 有理, 大西 瑞紀, 佐藤 大輔, 田中 淳一 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_553-I_558, 2020

    <p> 鉄道の車両基地等に留置中の車両を浸水が発生する前に避難させる判断に用いるために,1日程度先の河川氾濫の発生をリアルタイムで予測する方法を開発した.本方法では,車両基地等に浸水をもたらす河川について,車両基地等の最寄りの水位観測所における流域平均雨量の予測値を求めて,その値が計画降雨量を超過した場合に,河川氾濫が発生する可能性があると評価する.本方法は,河川水位が計画高水位を超過した5事例…

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  • 列車運転規制への活用のための短時間降雨予測の補正手法の検討

    中渕 遥平, 鈴木 博人, 金原 知穂, 遠藤 理, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_409-I_414, 2020

    <p> 鉄道では,降雨時の列車運転規制を鉄道沿線に設置された雨量計の実況値を用いて行っている.降雨予測情報の精度が高ければ,列車運転規制にこれを活用することで列車運行の安全性をさらに高められる可能性がある.本研究では,運動学的予測手法である移流モデルと気象庁が配信する高解像度降水ナウキャストを対象として,算出される予測値を補正する複数の手法を検討した.雨量計による実測値を真値として,10分先予測…

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  • 実都市LES数値計算に基づく街区内平均風速分布の診断手法の提案

    井上 涼, 稲垣 厚至, 神田 学, 森 康彰, 新納 幸成 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_265-I_270, 2020

    <p> 境界層の発達の度合いが異なる流入風を用いて,新宿の高層ビル群を含む実都市建物幾何を対象とした格子ボルツマン法に基づくラージエディシミュレーションによる大規模都市乱流数値計算を行った.吹送距離,ラフネスブロックの設定により,境界層高度が異なる流入風を3種類作成し,同じ検査領域において,中立大気安定度下での平均風速場への影響を調べた.都市キャノピー層を含む地表面近傍から平均建物高さ付近までの…

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  • 利水ダムにおける事前放流の意思決定へのECMWF中期アンサンブル予報の利用性の分析

    野原 大督, 木谷 和大, 道広 有理, 角 哲也 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_829-I_834, 2020

    <p> 欧州中期予報センター(ECMWF)が提供する15日先までのアンサンブル降雨予測を活用した利水専用ダムの事前放流操作のシミュレーションを実施し,長時間アンサンブル予測情報を考慮した事前放流の有効性について分析した.事前放流の実施判断には,上位の予測メンバにより事前放流の実施の必要性を,下位の予測メンバにより事前放流量を決定する方式を採用した.分析の結果,採用した事前放流方式では,出水規模に…

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  • 復興事業下での津波後に再生した湿生植物の保全対策

    神宮字 寛, 金子 是久, 朱宮 丈晴, 亀山 章 農業農村工学会誌 88 (2), 119-122,a1, 2020

    <p>東日本大震災に伴う大津波のあとに,岩手県,宮城県,福島県の沿岸部には希少な植物種を含む湿生植物群落が再生した。筆者らは,農地・道路の復旧事業により消失する恐れのあった宮城県南三陸町の湿生植物群落の土壌シードバンクを耕作放棄地に移植する保全対策を行った。その結果,ミズアオイ,ミズオオバコ,シャジクモといった絶滅危惧種を再生させることができた。耕作放棄地を利用して一年生草本の生育場として維持し…

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  • 都市圏周辺のオゾン濃度変化とNOタイトレーション(首都圏を中心に)

    吉門 洋 大気環境学会誌 54 (5), 185-193, 2019-09-05

    <p>近年の光化学オキシダント (Ox) 濃度変化をめぐる事実関係の解明を目的として、まず首都圏を擁する関東の臨海部から山間部にかけて一般環境常時監視局を抽出し、2000~2005年と2010~2015年の2期の間のOxと窒素酸化物 (NO<sub>x</sub>) の濃度変化、およびNO<sub>x</sub>から推算したNOタイトレーション反応 (Titr (O<sub>3</sub>)) …

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  • 時系列資料の統計処理に関する一考察

    山口 正隆, 宇都宮 好博, 井内 国光, 野中 浩一, 日野 幹雄, 畑田 佳男 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_295-I_300, 2019

    <p> 本研究では,相関直線の勾配値<i>a</i>と切片<i>b</i>,bias <i>ν</i>,相関係数<i>ρ</i>,2乗平均平方根誤差<i>σ</i>の5統計量から,元となる2種類の時系列資料を用いずに,別の5統計量である各平均値<i><span style="text-decoration: overline;">x</span></i>,<i><span …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 波浪予報等におけるアンサンブル気象予報の利用可能性について

    宇都宮 好博, 松藤 絵理子, 鈴木 善光, 吉永 泰祐, 内田 洋平, 窪田 和彦, 鈴木 隆宏 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_121-I_126, 2019

    <p> 従来のアンサンブル気象予報の時空間分解能は粗く,波浪等の短期・中期予報に用いるには精度的に問題があった.しかし,2019年6月から空間分解能約5kmのMSM(メソモデル)の初期場に摂動を加えたメソアンサンブル気象予報が利用可能となる予定である.そこで本研究では,アンサンブル気象予報を波浪予報等の短期・中期予報に利用し,不確定性(予測幅)を考慮した波浪予報等の可能性について検討することを目…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 平成30年7月豪雨災害による人的被害の特徴

    牛山 素行, 本間 基寛, 横幕 早季, 杉村 晃一 自然災害科学 38 (1), 29-54, 2019

    筆頭著者は近年の日本の風水害による死者・行方不明者(以下「犠牲者」)に関するデータベースを構築しており,これまでに1999~2017年の1011人について分類している(以下「1999-2017」)。 本報告では,平成30(2018)年7月豪雨による犠牲者(以下「2018豪雨)と1999-2017の特徴を比較することを目的とする。2018豪雨では,西日本一帯で犠牲者231人が生じた。2018豪雨に…

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  • 気象情報のサービスプロセスにおける官民の役割に関する研究

    大西 正光, 竹之内 健介, 本間 基寛, 金井 昌信 災害情報 17 (2), 191-200, 2019

    <p>本研究では、気象情報のサービスプロセスにおける官と民の役割について規範的考察を行う。まず、気象情報が生産され利用されるまでのサービスプロセスを経済学及び社会学的枠組みに依拠して構造化を行う。その上で、わが国の気象情報サービスプロセスの類型化を行う。さらに、気象情報サービスのプロセスにおける中間的生産物を官と民のどちらが供給すべきかと言う視点に立って、官と民の役割分担を規範的に考察する。本研…

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  • 周防灘における将来の高潮に関する研究

    園田 彩乃, 井手 喜彦, 山城 賢, 橋本 典明, 鈴山 勝之 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_1183-I_1188, 2019

    <p> 周防灘は高潮の危険性が高い海域であるが,他の海域に比べ検討例が少ない.しかし,地球温暖化に伴う台風の強大化等によって高潮災害の甚大化が懸念されており,将来の周防灘において妥当性の高い高潮推算が望まれる.本研究では非構造格子海洋流動モデルを用いて高潮推算を行い,まず周防灘の高潮推算に最適な計算領域や台風の外力データおよび台風経路の特徴の違いによる推算精度の変化を調べた.次いで大規模アンサン…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 流域水収支が検証された北海道全域の高解像度Downscaling情報の作成

    上田 聖也, 中津川 誠, 千田 侑磨, 小松 麻美 土木学会論文集B1(水工学) 75 (2), I_1051-I_1056, 2019

    <p> 北海道のような積雪寒冷地では,水資源を積雪に依存しているため,気候変動の影響が大きい.本研究では,寒冷地における気候変動の影響評価のため,気候変動予測データを用いた北海道全域の空間解像度1kmへの統計的ダウンスケーリング(SDS)データを作成した.気候変動予測データには,空間解像度20kmのMRI-NHRCM20を採用した.SDSにおける補正データには,DSJRA-55および気象庁メッシ…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 降雨予測情報を用いた列車運転規制の発令予測精度の評価

    中渕 遥平, 鈴木 博人, 金原 知穂, 遠藤 理, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 75 (2), I_121-I_126, 2019

    <p> 鉄道では,降雨時の列車運転規制を鉄道沿線に設置された雨量計の実況値を用いて行っている.この列車運転規制に,降雨予測情報を活用できれば,列車運行の安全をさらに高められる可能性がある.そこで本研究では,運動学的予測手法である移流モデルと,気象庁が配信する高解像度降水ナウキャストによる降雨量の予測値を用いた場合の,列車運転規制の発令時刻の予測精度を検証した.予測精度は,実測値で規制が発令する事…

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  • 観測の原点に立ち返って

    鈴木 靖 水文・水資源学会誌 31 (5), 333-336, 2018-09-05

    <p> 気象データが取得される観測環境,測器の特性,データ処理方法などのメタデータを知ることは,長期間の気象資料として連続性を保つためには重要である.観測データの信頼性にはいろいろな要因が影響することを知っておく必要がある.</p>

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 夏季PM<sub>2.5</sub>高濃度事象の発生条件―首都圏を中心に―

    吉門 洋 大気環境学会誌 53 (4), 120-129, 2018-07-10

    <p>微小粒子状物質PM<sub>2.5</sub>が日環境基準値を超過する事例は季節によらず発生してきたが、春や晩秋・初冬の事例の典型的な発生機構は解明が進んでいるのに対して、夏の高濃度発生機構は事例解析にとどまり総括的な解明が十分にはなされていない。本稿では2010年度以降に急速に拡充されてきた常時監視局のPM<sub>2.5</sub>時間値データを利用し、関東首都圏を中心に中部および西日…

    DOI Web Site 医中誌

  • 気象情報とTweetデータの統合的分析による体感気温の定量化とその需要予測への応用

    馬賀 嵩士, 三川 健太, 後藤 正幸, 吉開 朋弘 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J101-D (7), 1037-1051, 2018-07-01

    近年では,小売店における在庫過多や廃棄処分が課題となっている.この市場における需要予測を考えた場合,気温や天候などの気象条件はその重要な要因であるといえる.その一方で,商品需要は気温などの単純な気象情報ではなく,消費者が感じる体感気温の影響を受けることが想定される.体感気温の定量化に関する研究は数多くなされてきており,湿度や風速といった気象条件に影響を受けやすいといったことがわかっている.加えて…

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  • 複合物理解析に基づく熱中症リスク評価と応用

    平田 晃正, 長谷川 一馬, 小寺 紗千子, Ilkka Laakso, 江川 隆輔, 堀江 祐圭, 矢﨑 菜名子, 田口 健治, 柏 達也 電気学会論文誌. A 138 (6), 288-294, 2018-06-01

    <p>We review a system that performs accurate computation of body temperature elevation and sweating by combining electromagnetic and thermal analysis with weather forecast data toward the risk …

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  • 気象海象の推算とその精度

    松浦 邦明, 前田 正裕, 中野 知香, 黒木 健太郎, 越田 理, 佐藤 淑子 日本船舶海洋工学会誌 KANRIN(咸臨) 77 (0), 6-10, 2018-03-10

    DOI

  • 2種類の長期波浪推算資料の韓国沿岸での精度検証

    井内 国光, 野中 浩一, 山口 正隆, 宇都宮 好博, 畑田 佳男, 日野 幹雄 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_599-I_604, 2018

    高い時空間解像度をもつ気象庁MSM風資料を入力海上風分布とした高地形解像度条件での第一世代1点浅海モデル(BRTM)および中規模地形解像度条件での第三世代モデルSWAN(Version40.91ABC)による長期波浪推算システムをそれぞれ韓国沿岸18地点別ならびに北西太平洋領域での13年間にわたる波浪推算に適用し,上記の地点に加えて後者ではわが国太平洋岸12地点の観測値との比較から精度を調べて,…

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  • 地方自治体における気候変動適応技術へのニーズの分析と気候変動リスクアセスメント手法の開発

    馬場 健司, 工藤 泰子, 渡邊 茂, 永田 裕, 田中 博春, 田中 充 土木学会論文集G(環境) 74 (5), I_405-I_416, 2018

    本研究では,気候変動影響をはじめとする適応計画策定に必要な要素について,地方自治体行政職員が主観的な評価により回答可能な気候変動リスクアセスメント手法を開発し,これを用いて,適応策の立案に向けてどのような技術開発に対するニーズを持ち,また部局間で認知ギャップを持っているのかを明らかにしてきた.主な結果は以下のとおりである.科学的データについては,水稲,果樹,熱中症,暑熱による生活への影響等,自然…

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  • ウェアラブル生体センサを用いた労働環境における体調評価指標の開発

    植田 隼平, 藤田 壌, 西田 直樹, 藤尾 宜範, 林 洋行, 田口 晶彦, 川瀬 善一郎, 真田 知世, 金井 博幸, 野村 泰伸, 清野 健 生体医工学 Annual56 (Abstract), S126-S126, 2018

    <p>近年,国内の企業において従業員の健康を経営資源ととらえ,社員の健康維持や改善のための取組や投資を積極的に行う「健康経営」の重要性が認識されるようになった.少子高齢化の日本では,人手不足,後継者不足,年金制度維持のための定年引上げなどの影響により,労働人口の高齢化が急速に進むことが予想されるため,企業の維持・成長のための経営戦略として健康経営を実践する必要がある.我々は,労働者,特に生産現場…

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  • ECMWFアンサンブル予測雨量の予測特性及びダム運用への活用方法に関する基礎的検討

    木谷 和大, 増田 有俊, 野原 大督, 角 哲也 土木学会論文集B1(水工学) 74 (5), I_1321-I_1326, 2018

    <p> 近年,既設ダムの有効活用を推進する観点から事前放流の検討が行われているが,大規模洪水の確実な事前予測(見逃し防止),事前放流後の確実な利水容量の回復(空振り防止),さらに,十分な事前放流時間の確保(関係機関調整・意思決定,放流通知,無効放流の最小化)等の観点で課題が多い.こうした課題を解決するために,ECMWFアンサンブル予測雨量をダム治水操作に活用するための基礎的な検討を行った.ダム操…

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  • シナリオ台風の最大風速半径と移動速度による高潮と波浪の変化

    君塚 政文, 高山 知司, 河合 弘泰, 宮田 正史, 平山 克也, 川口 浩二, 野田 恵史, 宇都宮 好博 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_583-I_588, 2018

    平成30年度改訂の「港湾の施設の技術上の基準・同解説」によれば,防波堤や防潮堤などの設計に適用する偶発作用の一つとして,最大クラスまでの範囲で適切に設定したシナリオ台風の高潮と波浪の推算値を用いることもできる.本研究では,志布志港を例に,最大クラスの台風の最大風速半径及び移動速度による高潮及び波浪の変化を調べ,移動速度を伊勢湾台風にもとづく73km/hから当該地域の既往台風を踏まえた50km/h…

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  • XRAINを用いた冬期降水量推定精度の向上

    増田 有俊, 板戸 昌子, 谷口 和哉, 境 和宏, 上田 博, 山下 克也, 中井 専人 土木学会論文集B1(水工学) 74 (4), I_85-I_90, 2018

    北陸地方ではXRAIN(XバンドMPレーダ 4基,CバンドMPレーダ 1基)による高精度の降雨観測が行われているが,降雪の場合は様々な課題があり,十分な精度は確保されていない.北陸地方整備局では、平成25年度から冬期の降水量推定精度向上に向けた取組を実施しており,XバンドMPレーダ雨量計を用いた降水粒子判別手法の精度は,地上観測と比較して7割程度であることが確認できた.また,CバンドMPレーダ雨…

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献5件

  • 渦管を用いた局地的豪雨探知手法に関する研究

    中川 勝広, 片山 勝之, 増田 有俊, 是津 耕司, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 74 (5), I_265-I_270, 2018

    <p> 近年多発する都市部での集中豪雨は,数十分~1時間の短時間で内水氾濫を引き起こし,都市機能を麻痺させることから,大きな社会問題となっている.このような災害を防止するため,大阪と神戸に設置されているフェーズドアレイ気象レーダを用いて,渦管による局地的豪雨探知手法を検討した.フェーズドアレイ気象レーダは,30秒ごとに3次元の降雨観測およびドップラー観測を行うため,急発達する積乱雲内部に形成され…

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  • 歴史資料を含む年最大値資料に対する極値統計解析に関する事例研究

    宇都宮 好博, 野中 浩一, 山口 正隆, 井内 国光, 畑田 佳男, 日野 幹雄 土木学会論文集B1(水工学) 74 (5), I_199-I_204, 2018

    <p> 本研究では,歴史資料を含む290年間の琵琶湖における湖水位と328年間の肱川大洲地点における洪水位および146年間のVeniceにおける潮位偏差・潮位の各年最大値資料の4事例に対する傾向変動解析の結果,潮位資料を除き,有意な傾向変動が確認されない3事例に対する極値統計解析(LSMモデル)に基づいて,つぎの知見を得た.1) …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 気象庁MSM風を用いた1点浅海モデルとSWANによる長期波浪推算資料の相互比較

    山口 正隆, 野中 浩一, 畑田 佳男, 宇都宮 好博, 井内 国光, 日野 幹雄 土木学会論文集B1(水工学) 74 (4), I_457-I_462, 2018

    時間と空間に対して比較的高い解像度をもつ気象庁MSM(Meso Scale Model)風資料を入力海上風分布とした,高地形解像度条件での第1世代1点浅海モデルおよび中規模地形解像度条件での第3世代モデルSWANを用いて北西太平洋の地点別および全域で最長13年間の長期波浪推算を実施し,日本および韓国の沖合と日本海沿岸で取得された波高・周期の観測値との比較から精度を調べた.得られた結果はつぎのよう…

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  • 融雪を考慮した土壌水分量の定量化とそれを用いた土砂災害発生危険度の判定

    宮崎 嵩之, 中津川 誠, 臼谷 友秀 水文・水資源学会誌 30 (2), 89-101, 2017

    <p> 本研究の目的は,長期的な流域水循環に基づいて推定された土壌水分量から斜面災害の危険度評価を行うことである.近年,日本の至る所で大雨に加え急速な融雪による斜面災害が発生しており,今後地球温暖化が原因とされる気候変化によって,積雪地域ではこのような災害のさらなる増加が予想されている.本研究では,雨量と融雪量を入力値とするタンクモデルの水位で土壌雨量指数(SWI)と土壌水分貯留量(SWS)とい…

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  • 断崖における強制上昇流とオジロワシの飛翔特性

    島田 泰夫, 井上 実, 植田 睦之 Bird Research 13 (0), A29-A41, 2017

    <p> 北海道苫前町の風力発電施設周辺において飛翔するオジロワシの空間位置を2台の経緯儀により追跡把握した.風向別の追跡事例数は,西北西が最多で西がそれに次いだ.風速階級別の追跡事例数は,8m/sが最多で,7m/sがそれに次いだ.10m格子毎に算出した飛翔頻度と地形条件による統計モデルは,傾斜度,斜面方位(東北東と西北西),断崖の数および海岸線の有無(有)の係数が正を示した.この結果を踏まえ,調…

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  • シナリオ台風に基づく最大クラス高潮の設定法について

    宇都宮 好博, 宮田 正史, 高山 知司, 河合 弘泰, 平山 克也, 鈴木 善光, 君塚 政文, 福永 勇介 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_247-I_252, 2017

    港湾の技術基準では「発生頻度が高いもの」と「最大クラス」の二段階の津波で検討することになった.一方,高潮は「既往最高潮位」または「朔望平均満潮位に伊勢湾台風クラスの台風による高潮偏差を加えた潮位」,波浪は「50年確率波」または「100年確率波」で,それぞれ検討している状況にある.本研究では,最大クラスの台風による高潮・波浪を設計の実務に導入するための事前検討として,まず,モデル港湾に対して,最大…

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  • うねり性波浪を考慮した設計波の設定法について

    松藤 絵理子, 高山 知司, 宮田 正史, 平山 克也, 河合 弘泰, 鈴木 善光, 宇都宮 好博, 福永 勇介 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_1153-I_1158, 2017

    従来の港湾構造物の設計波は,風波とうねりを区別せずに抽出した極大値資料を用いて算定することが一般的であった.しかし近年,2013年の台風第23号による鹿島港の被災等,うねり性波浪による港湾施設の被災が相次ぎ,うねりを考慮した設計波の設定の必要性が高まっている.しかしながら,実務として全国の港湾でうねりを考慮した設計波を設定するにあたっては幾つかの課題がある.本研究では,全国港湾における波浪観測デ…

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  • アンサンブルデータを用いた台風性降雨による洪水リスクシナリオ

    辻本 浩史, 増田 有俊, 本間 基寛, 吉開 朋弘, 真中 朋久 土木学会論文集B1(水工学) 73 (4), I_1267-I_1272, 2017

    アンサンブル予測データと簡易的な洪水規模評価手法を組み合わせて,台風による大雨洪水リスクをシナリオとして提示する手法を検討した.解析には51個のメンバーからなるECMWFアンサンブルデータのうち気圧と雨の予測値を用いた.気圧データから抽出した51個の予想台風進路を,経路と速度を考慮したクラスター分析により3種類のシナリオに分類した.各台風進路による予測雨量についてはバイアス補正を行い実測値との適…

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  • 韓国周辺の沖合地点におけるブイ観測風資料を用いた気象庁MSM風資料の精度評価

    野中 浩一, 山口 正隆, 宇都宮 好博, 畑田 佳男, 日野 幹雄, 井内 国光 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_150-I_155, 2017

    気象庁により公表されているMSM(Meso Scale Model)に基づく1時間間隔風速・風向資料と,韓国の全沿岸沖合に展開されている9基の海象気象ブイ地点で取得された4~13年間の1時間間隔風速・風向観測資料より得た各種の風速統計量(風速の上位平均値,全資料の平均値と標準偏差)や風速・風向の誤差指標(相関係数,相関直線の勾配値,2乗平均平方根誤差)を全地点で検討することによって,1)MSM風…

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  • Xバンド偏波レーダ網を用いた大粒子の上空探知に関する研究

    東 俊孝, 金原 知穂, 山口 弘誠, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 73 (3), 43-53, 2017

    自動運転を含む高度道路交通システムの領域では,気象予測に関心が集まっている.とりわけ,局地的豪雨の予測は,移動体の適切な経路選択へ反映できるため,早期に確立すべき技術といえる.そこで,本研究では雨滴粒形分布の推定手法を改良した上で,局地的豪雨の何分前に大粒子を探知できるか検証した.その結果,2DVDデータから算出したレーダ反射因子差に基づく新たな推定手法へ改良した.加えて,XRAINにより3次元…

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  • <b>気象・災害情報に対する住民の受容特性について </b>

    本間 基寛 安全工学 56 (6), 424-429, 2017

    <p>災害時の被害,とりわけ人的被害の発生を軽減させるための取り組みとして,地域住民の避難行動の促進を目的とした,災害情報の内容や提供・伝達方法の問題,地域住民の災害情報に対する理解特性やそれを踏まえた行動特性に関する問題など,様々な研究が行われている.また,昨今では土砂災害警戒情報の新設,市町村毎の警報発表,竜巻注意情報の新設,特別警報の新設,警報の危険度分布情報など,多くの災害情報が整備され…

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  • ID-POS データによる来店行動・購買行動の潜在的時空間意味構造分析

    山下 和也, 原田 奈弥, 黄 冬陽, 吉開 朋弘, 本村 陽一 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2017 (0), 1K21-1K21, 2017

    <p>本年改正個人情報保護法が全面施行され個人を特定しない形で多様なデータを結合させるビックデータ利活用手法が愈々重要になってくる。本研究ではID-POSデータを使用し人の行動の一端である来店行動や購買行動において暦の53週に代わり得る潜在的に意味のある2~4週間程度の連続した日にちから成る基準区間をpLSAを用いて見出した。この潜在意味時間をキーとしたデータ結合例として気象データとの結合結果を…

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  • 北海道・東北エリアにおける風力発電出力のランプ現象の要因分析

    吉田 健二, 早﨑 宣之, 大庭 雅道, 野原 大輔, 小笠原 範光, 岡田 牧, 森 康彰, 荻本 和彦, 片岡 和人 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) 137 (1), 71-78, 2017

    <p>This study examines meteorological conditions associated with ramp events of wind farms in the Hokkaido and Tohoku area in the eastern Japan using phenomenological and statistical analysis. The …

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  • 銚子洋上風車周辺での海鳥の飛翔状況

    植田 睦之, 島田 泰夫, 奴賀 俊光, 佐藤 功也 Bird Research 13 (0), S19-S25, 2017

    <p> 洋上風車に対する海鳥の反応を明らかにするために,2013年と2016年に銚子沖で船舶用レーダを使った調査を行なった.いずれの調査でも風車から100m以内を鳥が飛行することは少なく,また,風車のそばで飛行方向をかえる行動が記録され,海鳥は風車を回避して飛んでいると考えられた.2013年と2016年を比較すると,2016年の方が風車のより近くを飛行する傾向があった.以上の結果から,洋上風車の…

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  • 円周統計学に基づく長期波向資料の解析

    山口 正隆, 野中 浩一, 井内 国光, 日野 幹雄, 宇都宮 好博, 畑田 佳男 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_163-I_168, 2017

    0°~360°のcyclicな資料を取り扱うために展開されている方向(円周)統計学を利用して,わが国の沿岸と沖合の43地点における最長12年間の1~2時間間隔推算・観測波向資料に対する通常解析および円周解析を行い,つぎの成果を得た.1) 円周解析に基づく平均値を補助資料として扱う通常解析1とこれをそのまま用いる通常解析2によれば,推算値および観測値について波向資料の平均値のみならず標準偏差,sk…

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  • マルチセル型ストームの早期探知に関する研究

    東 俊孝, 片山 勝之, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 73 (4), I_223-I_228, 2017

    ゲリラ豪雨と呼ばれる局地的豪雨が,首都圏で頻発している.道路交通管理の側面からも,災害リスクの事前回避に向けた先読み情報のニーズは高い.一方,長寿命で局地的豪雨をもたらすマルチセル型ストームは古くから注目されているものの,偏波レーダによる早期探知は未踏領域となっていた.そこで,本研究では京都大学防災研究所で開発されたゲリラ豪雨の早期探知の理論を土台とし,国土交通省により現業化されている高分解能偏…

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  • 気象庁MSM風資料と1点浅海モデルを用いた長期波浪推算システムの太平洋岸への適用

    野中 浩一, 山口 正隆, 畑田 佳男, 井内 国光, 宇都宮 好博, 日野 幹雄 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_785-I_790, 2017

    気象庁MSM(Meso Scale Model)風資料と高地形解像度対応の1点浅海モデルを組み合わせた長期波浪推算システムを東シナ海沿岸と太平洋岸の24波浪観測地点における12年間の波浪推算に適用し,波浪の長期特性(波候)に関する観測結果との比較から次の成果を得た.1)本システムは対象地点の波候に対してかなり良好な再現性を示す.しかし,多様な気象条件のもとでの波浪を対象とするため,波高に関して相…

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  • 平成28年台風10号豪雨により北海道十勝地方で発生した土砂流出

    小山内 信智, 笠井 美青, 林 真一郎, 桂 真也, 古市 剛久, 伊倉 万理, 高坂 宗昭, 藤浪 武史, 水垣 滋, 阿部 孝章, 布川 雅典, 吉井 厚志, 紅葉 克也, 渡邊 康玄, 塩野 康浩, 宮崎 知与, 澤田 雅代, 早川 智也, 松岡 暁, 佐伯 哲朗, 稲葉 千秋, 永田 直己, 松岡 直基, 井上 涼子 Journal of the Japan Society of Erosion Control Engineering 69 (6), 80-91, 2017

    <p>Soon after three typhoons (No. 7, 11, and 9) hit Hokkaido in August 2016, Typhoon No. 10, Lionrock brought a large amount of orographic rainfall on the eastern slope of the Hidaka Range from …

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  • ドローン(UAV)を用いた高層気象観測技術の実証

    井上 実, 佐々木 寛介, 小林 朋樹, 辻本 浩史, 志村 智也 水文・水資源学会研究発表会要旨集 30 (0), 52-, 2017

    近年,マルチコプターに代表されるドローンが,災害地域における上空からの写真撮影や人が立ち入ることができない橋梁部などの保守点検に活用される事例が急増している.また,測量分野などドローンによる計測技術も急速に普及している.本研究では,ドローンを用いて高度1000mまでの桜島上空の風向・風速および気温・湿度の観測を行った.超小型超音波風向風速計を搭載したドローンによる風向・風速の観測値は,気象観測鉄…

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  • 千葉県館山湾におけるマアジの魚群行動と海洋構造

    根本 雅生, 澁谷 勝晶, 中野 知香, 古見 拓郎, 上嶋 紘生, 宮崎 唯史, 北出 裕二郎 La mer 55 (1-2), 1-10, 2017

    In this study, the relationship between the behavior of fish school, Jack mackerel <i>Trachurus japonicus</i> and oceanic conditions was investigated in Tateyama Bay, Chiba Prefecture, Japan. We …

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  • GISを用いた汎用的な流出計算手法の提案

    奥泉 宗一郎, 中津川 誠, 臼谷 友秀 水文・水資源学会誌 29 (1), 32-43, 2016

     近年,異常気象により大規模な洪水被害が頻発している.これらの被害を未然に防ぐため,いついかなる場所でも流出量や水位を推定できる手法の必要性が高まっている.そのためのツールとして,複雑な手順を経なくても流出計算ができるソルバー,iRIC SRMが開発された.SRMには雨量と流量を入力することで,貯留関数法のモデルパラメータを最適化する機能がある.また,雨量とモデルパラメータを入力する事で,流量計…

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  • VOC規制はローカルなオゾン高濃度にどれほど影響したか―気象影響を排除した詳細な検討―

    吉門 洋 大気環境学会誌 51 (5), 230-237, 2016

    <p>光化学オキシダント(実質はオゾン)や微小粒子状物質の高濃度状況の改善を目指して、前駆物質である揮発性有機化合物(VOC)の排出規制が2006年度に施行された。施行後10年を経過して、その規制効果の検証が求められており、検証につながる近年のデータ解析やモデルシミュレーションに関する報告をレビューした。さらに本稿では、関東中央部におけるオゾン高濃度事象発生の典型気象パターンとして、早朝に首都圏…

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  • WAMとWAVEWATCH IIIによる推算波浪の再現特性

    鈴木 善光, 髙山 知司, 吉永 泰祐, 岡田 弘三, 窪田 和彦, 宇都宮 好博, 松藤 絵理子, 君塚 政文 土木学会論文集B3(海洋開発) 72 (2), I_265-I_270, 2016

    本研究では,第3世代波浪モデルWAMとWW3を用いて波浪の再現性を検討し,設計波浪の算定や波浪予測における両モデルの適用性を調べた.近年日本周辺に高波浪をもたらした台風や低気圧,冬季風浪の異常時および常時について,各モデルの波浪追算を行った.波浪推算結果とナウファスGPS波浪計および沿岸波浪計の観測値との比較により,両モデルの波浪推算特性,特にうねり性波浪に対する再現性と課題を明らかにした.その…

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  • 太平洋岸沖合のGPS波浪計記録を用いたMSM風/SWAN波浪推算システムの適用性の検証

    野中 浩一, 山口 正隆, 井内 国光, 宇都宮 好博, 日野 幹雄, 畑田 佳男 土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_151-I_156, 2016

    気象庁MSM風資料と第3世代モデルSWANよりなる波浪推算システムを地形解像度0.1°の格子網のもとで2009年~2012年の4低気圧と6台風およびそれ以前の3台風に適用し,東北から四国の太平洋岸10~20km沖合に設置されたGPS波浪計による観測波高・周期時系列との比較検討から次の結果を得た.1)波高の推算値は観測値におおむね追従するが,周期の対応はやや低くなる.2)台風通過時に推算値は観測値…

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  • 気象庁MSM風資料と1点浅海モデルを用いた長期波浪推算システムの日本海への適用

    野中 浩一, 山口 正隆, 畑田 佳男, 井内 国光, 宇都宮 好博, 日野 幹雄 土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_133-I_138, 2016

    近年,気象庁より公表されている高時空間解像度条件でのMSM(Meso Scale Model)風資料を入力条件として1点浅海モデルによる長期波浪推算システムを再構築し,日本海の15沿岸地点と北部3沖合地点の最長12年間に及ぶ波高,周期の推算資料と観測資料の比較からその精度を調べ,つぎの結果を得た.1)風波が卓越する準閉鎖海域の日本海では,波浪推算モデルを同一のままで,単にECMWFなどの表面風再…

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  • 波浪推算に基づく波高・周期の推定値に及ぼすスペクトル幅の影響

    野中 浩一, 山口 正隆, 日野 幹雄, 宇都宮 好博, 畑田 佳男, 井内 国光 土木学会論文集B3(海洋開発) 72 (2), I_253-I_258, 2016

    スペクトル法に基づく波浪推算において有義波高<i>H</i>や有義波周期<i>T</i>の算定は周波数スペクトルの0次積率の平方根値および-1次と0次積率の比にそれぞれ定数の換算係数α(= 4.004),β(= 1.000)を乗じて得られる.しかし,αとβはスペクトル幅パラメータ<i>Q<sub>P</sub></i>やκ<sub>01</sub>とともに増加し,<i>Q<sub>P</sub>…

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  • 暴風雪時の住民の意識と行動の変容に関する実証的研究

    川崎 雅和, 萩原 亨, 高橋 清, 金田 安弘, 松岡 直基, 菅藤 学 土木学会論文集D3(土木計画学) 72 (5), I_139-I_147, 2016

    北海道は冬期に暴風雪が発生する厳しい気象条件下にある.2013年3月に発達した低気圧により中標津町(北海道東部)において暴風雪となり複数名の方が亡くなった.翌年の2014年2月に類似した規模の低気圧でも暴風雪となったが,被害はほぼなかった.両年において暴風雪から道路を守る施設はほぼ同じである.地域のステークホルダーが暴風雪によるリスクを共有する関係を構築できたことが被害を小さくした理由と思われた…

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  • 積雪寒冷地における領域モデルを用いた渇水比流量の分布推定―現在と将来―

    阪田 義隆, 上原 弘之, 知北 和久, 中津川 誠, 山田 朋人, 工藤 啓介, 臼谷 友秀 土木学会論文集G(環境) 72 (5), I_253-I_264, 2016

    本研究では,多様な流域からなる北海道の渇水比流量を説明する領域モデルを構築し,現在および将来の渇水比流量分布を推定する.代表115流域の渇水比流量を再現する線形回帰モデルを,降水量,気温,地形,地質,植生,土壌,土地利用の44説明因子を用いた部分最小二乗法により決定する.その際,冬の降水中の雪・雨割合は月平均気温による指数近似式を用いて推定する.その結果,冬の降雨量と降雪量,秋の降水量,冬と夏の…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献3件

  • ドローンを用いた高層気象観測技術の開発

    佐々木 寛介, 河見 博文, 町田 駿一, 小島 啓美, 井上 実, 辻本 浩史, 渡辺 豊, 名取 悦郎, 平坂 直行 水文・水資源学会研究発表会要旨集 29 (0), 20-, 2016

    近年,マルチコプターに代表されるドローン(UAV; 無人飛行体)が,災害地域における上空からの写真撮影や人が立ち入れないような橋梁部などの保守点検に活用される事例が急増している.本研究では,UAVを用いて上空の気温や風の観測を行うことを想定し,強風時の姿勢安定性の検証を実施した.また,風速とUAVの傾斜角の関係を整理し,姿勢データから風向風速を推定する手法について検討した.<br> …

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  • 屋久島低地部のスギ人工林,照葉二次林,照葉原生林における種組成および種多様性の比較

    黒田 有寿茂, 石田 弘明, 岩切 康二, 福井 聡, 服部 保 植生学会誌 32 (2), 95-116, 2015

    1. 屋久島低地部のスギ人工林における照葉樹林構成種のハビタットとしての機能について検討するために,下層植生(低木層および草本層)の発達したスギ人工林を対象に,植生調査を行った.この下層の発達したスギ人工林の種組成および種多様性(種多様性の尺度は調査区あたりの出現種数)の特徴を明らかにするために,先行研究で収集された照葉二次林,照葉原生林の植生調査資料を用い,3森林タイプ間で比較解析を行った.<…

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  • 首都圏周辺における非メタン炭化水素濃度低減の実態と高濃度オゾン低減効果の検証

    吉門 洋 大気環境学会誌 50 (1), 52-57, 2015

    簡易な論理の組み立てと現状データ解析によって光化学オキシダント(Ox) 前駆物質の排出削減効果を試算した2005年の東京都Ox対策検討会の方法を、その後の実測データにより検証するとともに、その手法によって近年のOx高濃度日数の変化をVOC排出規制の効果として評価できるかどうかを検討した。<br/>この試算の手法では年々の気候変化の影響が混入するが、海風日に限定して評価するなどにより、その影響がか…

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  • 首都圏における夏季高濃度オゾン出現に関わる前駆物質(NMHCとNO<sub>x</sub>)の挙動解析

    吉門 洋 大気環境学会誌 50 (1), 44-51, 2015

    首都圏から北に開ける関東平野中央部で夏季に出現するオゾン高濃度現象に関与するであろう前駆物質濃度の挙動を、気象条件と関係づけて解析し、VOC規制の影響についても検討した。大気常時監視測定局で継続的に測定されてきたNMHC、NO<sub>x</sub>、光化学オキシダント (Ox) 濃度と風データ12年分(2000~2011年、7~8月のみ)を利用した。また、アメダス日照および風データにより海風日…

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  • アメダスデータを用いた流域の積雪水量の推定方法

    中村 和正, 伊藤 暢男, 酒井 美樹, 臼谷 友秀, 吉田 一全 農業農村工学会論文集 83 (3), II_27-II_33, 2015

    将来, 気候の温暖化によって, 積雪水量の減少や融雪開始時期の早期化が生じると予想される.その場合, 積雪寒冷地の農業用ダムで現在の一般的な貯水開始時期を将来も守るならば, ダムの貯水が十分な量に達しないおそれがある.それゆえ, 将来の農業用ダムの管理において, 春の貯留開始時期頃に流域に賦存する積雪水量を推定できれば, 有用な情報となる.本研究では, …

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  • 波高・周期間の3/2乗則におけるToba定数の変動性の考察

    山口 正隆, 野中 浩一, 畑田 佳男, 井内 国光, 宇都宮 好博, 日野 幹雄 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_73-I_78, 2015

    風波の有義波高<i>H<sub>s</sub></i>,有義波周期<i>T<sub>s</sub></i>,風の摩擦速度<i>u<sub>*</sub></i>の間に成立するTobaの3/2乗則(Toba定数<i>B<sub>T</sub></i>=0.062)における<i>B<sub>T</sub></i>(あるいは変量化したToba係数<i>B</i>)の変動性を超強風速を含む最新の実験結果…

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  • 五島市沖潮流発電プロジェクトにおける現地波浪条件の詳細推定

    大西 健二, 鈴木 靖, 三嶋 宣明, 林 健次, 経塚 雄策 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_97-I_102, 2015

    長崎県五島市沖を対象とし,潮流発電プロジェクトにおける発電施設の設計を目的とした現地波浪条件の詳細推定を行った.長期間の波浪条件推定を簡便に行うために波浪推算データベースと波浪変形計算モデルSWANを組み合わせた方法を用いた.さらに近隣の波浪観測値を用いて精度検証と推定値の補正を行い,推定精度の確保を図った.

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  • 内航船向け最適航海計画支援システムの開発について

    高橋 淑子, 庄司 るり, 松浦 邦明, 加納 敏幸 The Journal of Japan Institute of Navigation 132 (0), 121-127, 2015

    Energy-saving navigation (Eco-Navigation) for domestic vessel is an important subject in these days. The Eco-Navigation planning system minimize fuel consumption by optimal route and speed planning …

    DOI 参考文献2件

  • アンサンブル予測雨量のダム洪水調節操作への適用に関する研究

    猪股 広典, 川﨑 将生, 後藤 祐輔, 増田 有俊, 荒木 千博, 荒木 孝之 水文・水資源学会誌 28 (6), 278-290, 2015

     本報告ではアンサンブル予測雨量を用いたダム洪水調節手法について検討を行った.具体的には,GSMを境界値とした予測先行時間84時間のアンサンブル予測の計算を行い,得られたアンサンブル予測雨量を用いて最適なダム放流量を決定した.対象とした台風は2011年台風6号,12号,15号であり,この3洪水で洪水調節を実施したダムを検討対象とした.台風6号,15号については84時間という長時間の予測であるにも…

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  • うねり性波浪を考慮した設計沖波算定手法について

    高嶋 宏, 坪川 将丈, 遠藤 敏雄, 高橋 康弘, 宇都宮 好博, 松藤 絵理子 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_91-I_96, 2015

    近年,うねり性波浪による港湾構造物の被災が増加し,地球温暖化適応策として将来の高波浪時においても防波堤が適切な機能を発揮するための設計沖波算定手法に関する研究が求められている.本研究は,被災時の波浪特性を分析し,うねり性波浪を考慮した設計沖波の必要性を明確にするとともに,設計沖波を算定する手法を提案し,その試算を行った.主要な結論は次のとおりである.(1) …

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  • 第3世代波浪推算モデルSWANの基本挙動の考察

    山口 正隆, 野中 浩一, 宇都宮 好博, 日野 幹雄, 畑田 佳男 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_335-I_340, 2015

    一様風条件のもとに第3世代波浪推算モデルSWANによる風波の発達計算を行い,摩擦速度<i>u<sub>*</sub></i>表示による無次元エネルギー<i>ε<sup>*</sup></i>や無次元ピーク周波数<i>f<sup>*</sup><sub>p</sub></i>と無次元吹送距離<i>F<sup>*</sup></i>の関係およびピーク周期<i>T<sub>p</sub></i>と-1…

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  • 2012年4月3~4日低気圧に伴う日本海沿岸での波高極値の追加検討

    野中 浩一, 山口 正隆, 宇都宮 好博, 日野 幹雄, 畑田 佳男 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_341-I_346, 2015

    日本海における2012年4月3~4日の低気圧(LPS)を対象として,気象庁MSM風資料を入力条件とした第3世代モデルSWANによる波浪推算を異なる時間間隔<i>Δ<sub>t</sub></i>や仮想的低気圧条件のもとで行い,最大波高の最大値<i>H<sub>maxM</sub></i>などを調べた結果,(1) …

    DOI Web Site 参考文献2件

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