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検索結果 3,092 件

  • キバネツノトンボ<i>Libelloides ramburi</i> (M'Lachlan)は九州に分布するのか?

    内山 旬人, 内山 えりか, 蓑島 悠介 北九州市立自然史・歴史博物館研究報告A類(自然史) 22 (0), 21-25, 2024-03-22

    ...<p>キバネツノトンボ<i>Libelloides ramburi</i> (M'Lachlan, 1875)は本州と九州に分布するとされている.本研究では,本種の九州からの分布記録について文献調査と聞き取り調査により検証し,基礎情報の整理を行った.文献調査では標本情報に基づく分布記録を見つけることはできなかった.九州各県の担当部署と主要大学・博物館を対象に行った聞き取り調査では,分布記録,標本共に...

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  • 藍からはじまる蛍光性トリプタンスリン研究

    川上 淳 色材協会誌 97 (3), 86-90, 2024-03-20

    ...<p>本州最北端の青森県にある国立大学の弘前大学では,2000年から植物の藍から抽出されるトリプタンスリンに関する研究がスタートし,アトピー性皮膚炎の原因菌であるマラセチア・フルフル菌に対して高い抗菌性を示すことや,接触性皮膚炎に対して抑止効果があることなどを報告してきた。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 土器型式非在論 : 土器群構成分析法のすすめ(2)

    小杉, 康 北海道大学考古学研究室研究紀要 3 1-35, 2024-02-22

    ...二枚橋式土器は本州島最北端の弥生文化の最初期の土器型式の一つとして設定された。類似した土器群の存在は津軽海峡を挟んで隣接する北海道島南西部地方でも知られている。 それらを二枚橋式土器であると評価することは、弥生文化の空間的な広がりを北海道島にまで広げることにもなりかねないために、多くの研究者は躊躇した態度をとってきた。...

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  • 高速道路橋、上下線の片方の耐震化優先

    日経コンストラクション = Nikkei construction (803) 23-, 2024-02

    ...東日本、中日本、西日本、本州四国連絡の高速道路会社4社は、橋の耐震補強計画で被災時における道路網の迅速な分断解消が考慮されていないとの会計検査院の指摘を受け、補強の優先度の考え方を見直す。上下線の橋が分かれている場合、片方だけを先行して補…...

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  • 1976年における鬼怒川源流域に成立する針広混交林の林分構造

    長田 強志, 森島 済 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 305-, 2024

    ...このような林内構造の時間的変化に関する報告は本州の原生針広混交林では少なく,北海道と同様の現象が確認できるかは不明である。本州に成立する針広混交林の変化を捉え,日本国内の森林に対する温暖化の影響をより広い範囲で可視化することは,気候変動下での森林動態を理解する上で重要である。...

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  • 北海道におけるカワウの集団繁殖地の変遷

    渡辺 義昭 Bird Research 20 (0), A11-A19, 2024

    ...原野からオホーツク海沿岸のペンケ沼,湧別川,網走港の3地点の集団繁殖地の営巣数は,北海道全体の営巣数の92.9%を占めていた.これら3地点の集団繁殖地は,営巣地から15km以内の範囲に多くの湖沼が存在していた.自然物繁殖地は人工物繁殖地よりも放棄された地点が多かった.人工物繁殖地の離岸堤は地上性捕食者が進入できず,架巣環境も安定していることから継続的に利用された可能性があった.北海道のカワウは主に本州...

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  • 変動地形から推定される曽根丘陵断層帯の右横ずれ変位

    山中 蛍, 後藤 秀昭, 細矢 卓志, 寺田 龍矢, 中瀬 千遥, 後藤 慧, 中西 利典, 牧田 智大 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 296-, 2024

    ...伊豆衝突帯と呼ばれる伊豆半島周辺地域では,本州弧に対する伊豆弧の衝突を反映して南北方向の圧縮が広く生じると考えられてきたが,曽根丘陵断層帯の変位様式に右横ずれ変位が含まれる場合には,伊豆衝突帯の北部における南北方向の圧縮応力の減衰を示す可能性がある。従って,曽根丘陵断層帯の変動地形は,島弧衝突帯の構造発達や地震発生様式を理解する上で重要な研究対象でと言える。...

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  • 生態系サービスから考える海岸マツ林の利活用

    近藤 祐磨 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 17-, 2024

    ...<p>Ⅰ はじめに</p><p> 本州・四国・九州における主な海岸マツ林は,海岸部の集落・田畑に対する防災・減災を主目的として,近世以降,藩や有力農民,行政によって計画的に造成・管理されてきた.海岸マツ林は,同時に周辺住民によっても,高度経済成長期まで生活燃料や肥料などの資源供給地として利用されてきた.その後,住民による利用とそれに伴う人為的攪乱が減ると,植生遷移や激害型感染症(マツ材線虫病)による...

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  • 日照時間の全国分布からみた東北地方の冷夏

    増田 耕一, 市野 美夏 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 184-, 2024

    ...本州・四国・九州の45地点の1901~2020年の日照率の月値について主成分分析を行なった。8月の結果の第1主成分は全国規模で同符号だがその振幅は関東から九州北部で大きく東北北部では小さい。近代の凶作年のうちでは1902, 1905, 1980, 1993年がこのパターンである。第2主成分は北冷西暑型の冷夏に対応する。近代の凶作年のうちでは1934年がこのパターンである。</p>...

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  • 本州中部地域における多粒型落花生の産地分布と利用の特徴

    小川 滋之 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 52-, 2024

    <p><b>研究の背景と目的</b> 落花生が日本で本格的に栽培されるようになったのは、明治時代に米国カリフォルニア産の品種が導入されてからのことである。しかし、落花生が日本に初めて伝来した時代というと、それは江戸時代まで遡る。「南京豆」という名前で、油料作物としてわずかに流通する程度であったためか、現在の品種とは異なるということ以外の情報はほとんど伝わっていない。一方、落花生の豆果をみると、日…

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  • 国立公園の責任の主体と管理運営における合意形成について

    大久保 史佳, 小笠原 太一, 竹林 佐那, 野㟢 祐未, 吉川 幸雄, 難波 美帆 グロービス経営大学院紀要 2 (0), 99-106, 2023-11-30

    ...尾瀬国立公園は,福島県,栃木県,群馬県及び新潟県の4県にまたがり,本州最大の高層湿原である尾瀬ヶ原(約760ha)を始めとした大小の湿地群(池塘)であり,日本の国立公園全34公園中19番目の広さを誇る....

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  • 北海道の山間部天然林においてヒメネズミApodemus argenteus が巣材に利用する植物種の選好性

    伊藤 茉美, 佐藤 雅俊, 押田 龍夫 帯広畜産大学学術研究報告 44 (1), 105-116, 2023-11

    ...巣箱を用いた先行研究より、本州のヒメネズミは特定樹種の葉を選好せず、巣箱付近に生育する様々な葉を利用することが観察されている。しかし、本州の植生とは異なる北海道において、本種がどの様な巣材利用性を示すかについては明らかにされていない。そこで本研究では、北海道のヒメネズミが巣箱の巣材として利用する植物種の同定とそれらに対する選好性の有無を調べ、さらにそのサイズを明らかにすることを目的とした。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 草原性蝶類アサマシジミ北海道亜種の効果的生息地管理と遺伝的多様性に関する研究 ―アサマシジミ北海道亜種保全チーム―

    木下 豪太, 速水 将人, 中濱 直之, 大脇 淳, 喜田 和孝, 小山 信芳, Chistyakov Yuri 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 22-34, 2023-10-31

    ...保全のための草刈りが実施されている.そこで,草刈りの有無が本種とその資源(食草など)に及ぼす影響を調査した.その結果,本種の幼虫と成虫ともに草刈り区で密度(/m<sup>2</sup>)が有意に高かった.また,食草であるナンテンハギの開花数も草刈り区で多かった.以上から,草刈りの実施は本亜種の保全に有効であると言える.一方,核ゲノムおよびミトコンドリアゲノムの遺伝的多型に基づく解析により,本亜種は本州...

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  • 伊豆諸島における歴史・先史時代の津波研究

    後藤,和久, 海田,比呂子, 石澤,尭史 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 150-151, 2023-09-25

    ...これは、本州等の沿岸部と比べて伊豆諸島では歴史記録が少ないことに加え、火山島であり平野が少ないため津波堆積物調査に適した地域が少ないためである。こうした問題に対して我々は、伊豆諸島における津波履歴と規模を明らかにすることを主目的として、これまで複数の島々で歴史記録の再整理と地質調査、および数値計算を行ってきた。今回の発表では、主に八丈島における予察的な結果を報告する。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 第四紀の東アジアにおけるタケネズミ類の分布

    河村 愛, 河村 善也 第四紀研究 62 (3), 121-132, 2023-08-01

    ...属化石の分布を,データソースを示したうえで,分布図にまとめた.分布図から,前期更新世の産地のほとんどは中国南部にあり,前期更新世にはこの属が中国南部に広く分布していたこと,中・後期更新世の化石産地はそれよりはるかに多く,やはりほとんどが中国南部に分布し,この属がその時期にトウヨウゾウとともに中国南部の動物群の主要要素であったことがわかる.一方,中国北部には化石産地はほとんどなく,中国東北部や朝鮮半島,本州...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 北海道中央部及び南部におけるフクジュソウの生育環境

    玉田 祐介, 雫田 享佐, 厚芝 源太郎, 平田 健太郎, 石川 博規, 工藤 慎一 応用生態工学 26 (1), 15-22, 2023-07-31

    ...<p>フクジュソウ <i>Adonis ramosa</i> は,主に落葉樹林に生育するキンポウゲ科の多年草で,北海道中央部から南部,本州,四国に分布し,多くの都道府県で絶滅危惧種となっている.フクジュソウの保全対策を効果的かつ効率的に実施するためには,生育環境について知見を蓄積することが重要な課題の一つである.フクジュソウの生育環境については,光条件による影響を報告した研究は存在するが,フクジュソウ...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 北部フォッサマグナ,中期中新世の内村不整合

    小坂 共栄, 高橋 康, 山田 桂, 斎 宏行, 高畑 萌子, 山田 伊久子, 備前 信之 地球科学 77 (3), 105-120, 2023-07-25

    ...内村不整合」と呼ぶ.不整合関係が見られる地域は、武石山塊の内村ドーム中央部北縁部に位置している.内村不整合は、中期中新世に深成岩体の貫入によって武石山塊が隆起し削剥を受けたローカルな造構過程と,この時期の汎世界的な海水準変動の動きとが複合した結果である.不整合は,微化石年代や放射年代によれば浮遊性有孔虫化石帯のN8帯後半からN9帯の時期(15.5-15.0 Ma 頃)に形成された.また,この時期には本州弧中央部...

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  • 小笠原諸島の黒色型クマネズミ

    矢部, 辰男, 橋本, 琢磨 小笠原研究年報 46 31-36, 2023-06-30

    ...小笠原諸島では黒色型個体が53.2%を占めたが、本州の市街地では0~1.2%、港湾では0~9.7%、船舶では35.1~42.0%であった。黒色型個体はI型(オセアニア型またはインド・ヨーロッパ型)の遺伝子を持つ可能性が指摘されている。したがって、小笠原諸島には、この外来遺伝子が広く浸透していることが示唆される。...

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  • ヒナウチワカエデとコハウチワカエデの交雑実態―葉の形質と葉緑体DNA解析

    戸口 侑紀, 上田 実希, 黒河内 寛之, 中村 琢磨, 平尾 聡秀, 芝野 萌菜実, 齊藤 陽子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 406-, 2023-05-30

    ...<p>ヒナウチワカエデ(<i>Acer tenuifolium</i>)とコハウチワカエデ(<i>A. sieboldium</i>)は本州・四国・九州に分布する日本固有種である。核マイクロサテライトマーカーを用いた先行研究(齊藤・芝野 2020)では両種の交雑の可能性が示唆されており、本研究では葉緑体DNAシーケンスと葉の形質比較から両種の交雑を検証することを目的とした。...

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  • カラマツとグイマツの天然林集団における葉緑体DNA変異

    北村 颯太, 石塚 航, 内山 憲太郎, 渡辺 洋一, 戸丸 信弘 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 401-, 2023-05-30

    ...<p>カラマツは本州中央部を中心に分布し、その北限は宮城県の蔵王連峰馬ノ神岳である。一方、ダフリアカラマツの変種であるグイマツは樺太と千島列島南部に分布している。既往研究により、カラマツは南樺太や千島列島、朝鮮半島のダフリアカラマツ(グイマツを含む)に最も近縁であることが示唆されている。本研究では、カラマツとグイマツの天然林集団における葉緑体DNA変異を明らかにすることを目的とした。...

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  • 日本産ゴヨウマツの外生菌根菌群集構造

    阿部 寛史, 奈良 一秀 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 634-, 2023-05-30

    ...<p>ゴヨウマツは、北海道から本州、四国、九州の山地に自生するマツ科マツ属の日本固有樹木である。本研究では、ゴヨウマツ林分における外生菌根菌(以下、菌根菌)の群集構造を明らかにするため、成木の菌根の種組成を調査した。国内6林分(北海道、山形県、長野県、栃木県、愛媛県、宮崎県)のゴヨウマツ成木の周辺で5×5×10cmの土壌を30コア採取した(計180コア)。...

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  • SSRマーカーによるキハダの系統地理学的解析

    稲永 路子, 武津 英太郎, 平尾 知士, 織部 雄一朗, 磯田 圭哉, 山田 浩雄 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 377-, 2023-05-30

    ...遺伝距離<i>D</i><sub>a</sub>を使用した近隣結合法による系統樹では、北海道・東北・新潟・長野北部、北陸・中国地方、本州太平洋側・四国・九州・韓国がそれぞれ比較的まとまったクレードを形成した。STRUCTURE解析では最適クラスター数<i>K</i>=2となり、北海道・東北・新潟・長野北部ではクラスター1、本州太平洋側・四国・九州・韓国ではクラスター2の個体が優勢であった。...

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  • 早池峰山のアカエゾマツ自生南限地における動態予測

    浅瀬石 育吹, 杉田 久志, 高橋 利彦, 酒井 敦, 真坂 一彦 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 467-, 2023-05-30

    ...<p>早池峰山アイオン沢には本州で唯一アカエゾマツが自生し、氷期の遺存林として知られる。その動態を予測することは保全上重要である。アイオン沢にはアカエゾマツの成熟林と土石流発生後の更新地が存在し、本研究ではそれぞれに調査区を設置し(順に成熟林分、更新林分)、遷移行列モデルを用いて主要構成種(アカエゾマツ、キタゴヨウ、コメツガ、ヒバ)ごとに動態を予測した。...

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  • 磐越地域に分布するクロモジ属の遺伝構造と遺伝的多様性

    吉川 太一, 長谷川 陽一, 内山 憲太郎, 森口 喜成 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 398-, 2023-05-30

    ...本種は、虫媒花、鳥散布種子の雌雄異株で、本州の東北地方南部の太平洋側以西に分布している。一方、北海道、東北および日本海側の地域には、クロモジよりも葉が大きい変種のオオバクロモジが分布する。これら2変種は枝葉に強い芳香を持つことから里山の森林資源として注目されているが、大量の枝葉を集めるには労力を要するため、苗木の植栽を行う自治体が出てきている。...

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  • 太平洋側の温暖な低地に生育するブナの水利用効率

    小坂 泉, 片桐 花音, 梁瀬 裕生, 瀧澤 英紀, 阿部 和時 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 509-, 2023-05-30

    ...<p> 現在、日本の冷温帯を代表する樹種であるブナ(<i>Fagus crenata</i>)は、鹿児島から北海道まで分布しているが、本州の低標高域のブナ林は温暖化の影響で大幅に減少する予測が報告されている。筆者らは、ブナ林の分布適域から外れる暖温帯に生育するブナの生理的な環境応答特性を評価することを念頭におき、太平洋側の温暖な低地に植栽されたブナのガス交換特性に関する研究を開始した。...

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  • 関東および九州のスギ・ヒノキ林での観測に基づく水利用効率の季節変化

    清水 貴範, 清水 晃, 飯田 真一, 小林 政広, 玉井 幸治, 石塚 成宏, 宮沢 良行, 壁谷 直記, 熊谷 朝臣 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 510-, 2023-05-30

    ...<p>スギ・ヒノキ人工林は本州~九州の各地に植栽されているが、樹冠上での熱収支・二酸化炭素(CO<sub>2</sub>)交換量の観測事例は限定されており、その季節変動を地域間で比較した事例はほとんどない。...

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  • 北太平洋西部におけるアホウドリ科2種の胃の中のプラスチック

    酒井 理佐, 山田 和佳, 西澤 文吾, 越智 大介, 新妻 靖章, 綿貫 豊 日本鳥学会誌 72 (1), 57-66, 2023-04-25

    ...<p>北太平洋西部の日本列島本州沖にて2014年から2018年に混獲されたコアホウドリ<i>Phoebastria immutabilis</i> 96個体とクロアシアホウドリ<i>P. nigripes</i> 25個体の胃内容物を調べた.胃内にプラスチックを持っていた個体の割合はコアホウドリ(91%)の方がクロアシアホウドリ(48%)より高く,この傾向は北太平洋中央部での先行研究と同じであり,また...

    DOI Web Site 参考文献34件

  • トウカイスミレ,日本産スミレ属の1 新種(スミレ科)

    山田 直樹, いがり まさし 植物研究雑誌 98 (2), 61-70, 2023-04-20

    ...<p>新種トウカイスミレ<i>Viola tokaiensis</i> Sugim. ex N.Yamada & Igari を記載した.本種は本州茨城県以西,四国,九州および韓国済州島に分布するヒメ ミヤマスミレ<i>V. boissieuana</i> Makino (= <i>V. sieboldii </i>Maxim. subsp....

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  • 対馬産コキマダラセセリ(チョウ目セセリチョウ科)の標本

    長田 庸平, 千葉 秀幸 大阪市立自然史博物館研究報告 = Bulletin of the Osaka Museum of Natural History 77 47-49, 2023-03-31

    ...筆者らは大阪市立自然史博物館の収蔵標本の中から,対馬で採集されたコキマダラセセリの標本を発見し,その信頼性を確認した.本種はこれまで国内では北海道と本州から知られており,対馬ではこれまで正式な記録はなかった.この記録により,本種の国内での分布西限が更新された....

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  • 大阪府から得られたヒメチャバネゴキブリの記録

    大北 祥太朗, 柳澤 静磨 ペストロジー 38 (1), 5-6, 2023-03-24

    <p>2021年10月に大阪府から初記録となるヒメチャバネゴキブリが得られた.採集地では多数の個体が確認され,付近には沖縄本島からの貨物船が到着する船着き場があることから,沖縄県から移入したと考えられた.また,2022年にも採集されたことから,定着していると考えられた.</p>

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  • 茨城県の一般住宅地の屋外でトラップに捕獲されたニセコクマルハキバガ

    宮ノ下 明大, 那須 義次 ペストロジー 38 (1), 17-18, 2023-03-24

    ...<p>2022年6月,茨城県つくば市の一般住宅地のマンション3階ベランダに設置されたノシメマダラメイガ用のフェロモントラップに,ニセコクマルハキバガの雄1個体が捕獲された.本州での本種の採集記録として,和歌山県,大阪府,神奈川県,東京都に続く記録であった.</p>...

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  • 瀬戸内海における島嶼の実態と発展方向 ―人口情勢と交通連関の分析をふまえて―

    戸田 常一, Toda Tsunekazu 安田学術研究論集 (51) 81-90, 2023-03-01

    ...本稿では瀬戸内海の島嶼においての過疎化・高齢化の実態を明らかにし、その変化の違いを各島がもつ本土(本州や四国)との交通連関の面から検討する。そのため、瀬戸内海の島嶼を対象として、架橋などの陸路と湾や灘などの内海に着目して19の島嶼ゾーンにグループ化し、各島嶼ゾーンについて人口減少率と高齢化率の面からその活力を検討し、それを各島嶼ゾーンの本土との交通連関状況と照合する。...

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  • <論文>1930年代後半の和紙漉場調査と寿岳文章

    玉城 玲子 人文學報 120 179-204, 2023-02-28

    ...やがて向日庵を拠点としてはじめたのが,北海道を除く本州,四国,九州の和紙漉場調査であった。紙業調査は,寿岳がかねてより師事する言語学者新村出の勧めによるもので,帝国学士院の推薦により,有栖川宮記念学術奨励金を得て実現した。1937年10月から1940年3月までの間に,15回の旅行で96ヵ町村の漉場を実地に訪れている。...

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  • 地衣類分布資料(25)トゲダイダイサラゴケ(ダイダイサラゴケ科,子嚢菌門)

    宮澤 研人, 大村 嘉人, 山岡 裕一, 岡根 泉 植物研究雑誌 98 (1), 37-41, 2023-02-20

    ...<p>静岡県伊豆半島のブナ樹皮上やブナ樹皮上のコケ上と長野県大阿原湿原のコケを伴う岩上から採集された標本に基づき,ダイダイサラゴケ科ダイダイサラゴケ属の <i>Coenogonium</i> <i>isidiatum</i> (G.Thor & Vězda) Lücking(ト ゲダイダイサラゴケ,新称)を本州から初めて報告する.本種は国内(北方領土を含む)ではこれまで色丹島のみから報告されていた....

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  • 我が国農業縮小における産地県のローカリティ

    稲垣 伸子 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202211 (0), 89-92, 2023-01-31

    ...卸売市場統計において、本州4ブロック野菜の域内率は低下し、主産地県の出荷は広域ブロック内率が上昇している。伝統果実の卸売市場流通は二分化し価格上昇している。他方、果実の統計外ローカル流通は産地至近に維持、地方卸売市場や直売システムは産地地域の消費を充足している。食料自給率は都道府県別の計算と公表をされているが、令和元年度概算値でカロリーベース150%以上の道県は2、同産出額ベースでは9道県である。...

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  • 鬼怒川源流域に成立する上部温帯林の植生動態

    長田 強志, 細渕 有斗, 森島 済 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 252-, 2023

    ...また,本州において,汎針広混交林と温度的に対応する栃木県日光市の手白山を対象に,植物社会学調査をおこなった小川ほか(2006)は,混交林上部の針葉樹林林床部に落葉広葉樹の稚樹が数多く生育していることを報告している。 そこで本研究では,温暖化をはじめとする気候変動と,それに伴う周辺環境から,本州上部温帯林における植生変化の要因を明らかにすることを目的とする。...

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  • 関東~東北地方の最終氷期の堆積段丘の離水期

    小松原 琢 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 62-, 2023

    ...<p><b>Ⅰ はじめに</b> 日本の多くの河川の上~中流部において最終氷期に2度の堆積段丘形成期があったこと、中でも最終氷期前期に顕著な堆積段丘の形成が行われたこと、は広く知られている.特に本州東部ではテフラを用いた多くの研究によって、その形成年代が求められている.既往研究で明らかにされた堆積段丘の離水年代を地域別に比較してみた....

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  • 秋田県能代市におけるコウライクイナの本州初記録

    瀬川 良晃 Bird Research 19 (0), S1-S4, 2023

    ...コウライクイナと思われる1個体を確認,撮影したのでここに報告する.当該個体の全長は同じ場所で水浴びしていたクロツグミよりもやや長く見えたが,胴周りは倍以上ある印象であった.青灰色の嘴,赤褐色の顔・喉・胸,暗緑褐色の頭頂・背中,下腹部から下尾筒にかけて白黒の縞模様,雨覆先端の白線,赤っぽい脚などコウライクイナの特徴を有しており,コウライクイナと判断した.日本における過去3例はいずれも島嶼での記録であり,本州...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 島根県で捕獲されたハクビシンのミトコンドリアDNA新規ハプロタイプ

    遠藤 優, 小沼 仁美, 増田 隆一 哺乳類科学 63 (2), 219-224, 2023

    ...個体から同一のハプロタイプが検出され,既報の四国のハプロタイプと一塩基違いである新規のハプロタイプであった.現時点で,島根県のハクビシンの分布拡大経路特定は難しいものの,今後関西地方以西の本州に生息する個体の遺伝情報を蓄積することで,本種の当該地域における分布拡大経路を解明することが期待される....

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  • 画像解析と部材損傷情報の統合解析による腐食診断手法の構築

    佐々木 拓海, 杉山 剛史, 服部 浩太朗, 全 邦釘 i-Constructionの推進に関するシンポジウム講演概要集 2023 (0), 117-120, 2023

    橋梁の老朽化が進む日本において,効率的な維持管理の実現が求められている.なかでも,橋梁点検や 診断といった業務は数少ない熟練技術者に依存している状態にあり,円滑に業務が遂行されていない現状 がある.そこで本研究では瀬戸内海に架かる長大橋5橋において,過去に行われた点検・診断のデータを もとに,画像解析と部材損傷情報を組み合わせたAIによる腐食診断手法を提案する. …

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  • 北海道北斗地域に分布する更新統富川層の浮遊性有孔虫化石群集に基づく古環境変動の復元

    山崎 誠, 高橋 春樹, 小澤 福之, 根本 直樹, 嶋田 智恵子 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 403-, 2023

    ...<p>日本海沿岸に沿って分布する最上部新生界は,石油坑井の層序検討にともなって古くから層序の検討がおこなわれてきた.なかでも上部鮮新統から更新統の海成堆積岩類は微化石を豊富に含むことから,層序学的検討とともに堆積当時の環境復元に有用である.北海道西部には,更新統の海成堆積物が小規模に分布し(嵯峨山,2010),秋田県や青森県など本州と北海道を含めた広域的な環境変動を検討するのに役立つ.北斗市に分布する...

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  • (エントリー)宮城県荒砥沢地域の地質

    水戸 悠河, 高嶋 礼詩, 折橋 裕二, 黒柳 あずみ, 淺原 良浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 455-, 2023

    ....),1986,新生代東北本州弧地質資料集第2巻,島弧横断ルート No.20(鬼首-細倉-花泉)(The Cenozoic Arc Terrace of Northeast Honshu, Japan, Vol.2, No.20, (Onikobe-Hosokura-Hanaizumi)),その8,8p.   ...

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  • [招待講演] 伊豆衝突帯周辺の中新世地殻変形

    星 博幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 58-, 2023

    ...これまでに提唱されているモデルは三つの類型に大別できるが(星 2018a)、日本海拡大時または拡大直後に伊豆弧が本州弧のどの場所で接合または衝突していたかが大きなポイントである。この問題の解決には、西南日本太平洋側の応力場変遷、地殻垂直変動、マグマ活動の時空間変遷に加えて、伊豆衝突帯周辺の地殻変形の理解が鍵を握ると考えられる。今回の発表では主に伊豆衝突帯周辺の地殻変形に焦点を当てる。...

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  • 福徳岡ノ場2021年噴火による漂着軽石の円磨度の特徴―漂着場所と時間に着目して-

    石村 大輔, 平峰 玲緒奈, 山田 素子, 中村 義也 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 23-, 2023

    ...</p><p>3.結果・考察 </p><p> 時間経過に伴うRの変化を見ると,気象庁により噴火9日後に採取された軽石のRが最も小さい値を持つ一方,最初に漂着が確認された南北大東島のRは,その後に漂着した南西諸島の値や本州などで採取された約1年後のRとほぼ同様であった.このことは,1ヶ月半程度の洋上の漂流で互いに接触することによる摩耗作用で十分に円磨が進むことを示す.この傾向は,軽石の発泡度や硬さにもよるが...

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  • 空間的応用一般均衡分析による高規格幹線道路整備の長期ストック効果の年代別考察

    小俣 元美, 原野 崇, 佐藤 啓輔, 横山 楓, 片山 慎太朗, 定金 乾一郎, 小池 淳司 土木学会論文集 79 (7), n/a-, 2023

    ...<p> 本稿では,道路整備のストック効果把握の一環として,空間的応用一般均衡(SCGE)モデルを用いて,最初の開通から半世紀を経た全国の高規格幹線道路整備が地域経済に与えた長期的な効果とその変遷を検証する.分析の結果からは,これまでに段階的にネットワーク整備がなされた結果として,付加価値額変化では,関東・甲信越から中国地方にかけての本州エリアを中心に大きな効果が帰着している傾向にあることが分かり,このような...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 日本におけるカンキツグリーニング病媒介昆虫ミカンキジラミの定着可能地域の推定

    紺野 祥平, 杉浦 俊彦 園芸学研究 22 (3), 217-224, 2023

    ...ゲッキツの植生分布に着目し,これらの要素のメッシュデータ(空間解像度1 km)をGISソフト上で重ね合わせることで,各地域における定着の可能性を詳細に分析した.現在の気候における定着可能地域は,九州および四国の沿岸部のほか,紀伊半島や伊豆半島の一部地域にも分布することが明らかとなった.また,現在の気候よりも気温が2°C上昇した将来(2040年代後半)における定着可能地域を予測したところ,九州や四国,本州...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 沖縄島の亜熱帯照葉樹林におけるヤマガラの繁殖生態

    関 伸一 Bird Research 19 (0), A51-A61, 2023

    ...簡易な記録装置(巣箱カメラ)をもちいて野外調査の記録を補完した.最も早い初卵日は推定で2月18日,初卵日の最も集中する時期は3月上旬で,いずれも本州での記録にくらべて約1ヶ月早かった.また,一腹卵数は平均3.7卵で,本州での平均にくらべて2卵以上少なく,ヤマガラでも初卵日や一腹卵数に緯度勾配があることを示唆する結果となった.産卵が確認された巣で雛が巣立った割合は35.1%と低く,繁殖失敗の主な要因は...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 全ゲノム情報から知るニホンオオカミ

    寺井 洋平 哺乳類科学 63 (1), 5-13, 2023

    ...<p>この総説では,全ゲノム情報から見えてきたニホンオオカミ(<i>Canis lupus hodophilax</i>,Temminck 1839)と他のハイイロオオカミ(<i>C. lupus</i>)(イヌを含む)の関係について紹介する.ニホンオオカミはかつてアジアに生息していたハイイロオオカミの1系統であり,約100年前まで日本列島南部(本州,四国,九州)に分布していたが,その後絶滅した.ニホンオオカミ...

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  • (エントリー)足柄層群中の小断層から復元される伊豆弧衝突帯の古応力方向

    竹山 翔悟, 高木 秀雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 370-, 2023

    ...<p>【はじめに】 伊豆弧衝突帯はフィリピン海プレート上にのる伊豆弧と大陸側のプレートにのる本州弧との衝突が現在も進行中のプレート収束境界である.伊豆弧の衝突テクトニクスを明らかにするためには,衝突帯の地質構造に残された変形から推定される古応力方向の情報は重要な手がかりの一つになる.ここでいう変形には断層,岩脈,鉱物脈,石英中のマイクロクラックなどが含まれる.本研究ではプレート境界を構成する断層の一...

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  • P波反射法地震探査からみた糸魚川-静岡構造線活断層系神城断層南部の地下構造

    木村 治夫, 青柳 恭平, 高橋 秀暢, 秋永 康彦, 山田 浩二, 今吉 隆, 末廣 匡基 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 69-, 2023

    ...<p><b>【はじめに】</b> 糸魚川-静岡構造線活断層系は本州の中央部を南北に横断する全長約160 kmの活断層系であり(例えば,地震調査研究推進本部地震調査委員会, 2015, 糸魚川-静岡構造線断層帯の長期評価(第二版)),神城断層は糸魚川-静岡構造線活断層系の最北部に位置している.2014年長野県北部の地震(<i>M</i><sub>w</sub> = 6.2)の際には,神城断層の地表トレース...

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  • 弥生収穫具の探索 : 平川市大光寺新城跡、 井沢(1) 遺跡出土剥片石器の使用痕分析

    高瀬 克範 北海道大学考古学研究室研究紀要 2 25-41, 2022-12-06

    ...本州島東北部北半部の弥生文化では農業の証拠は多数見つかってきてはいるものの、穀物の収穫具は依然として明確にはなっていない。これまで、水田遺跡から出土した剝片類のなかに収穫具が含まれていることは指摘されてきてはいるがそうした資料はきわめて少なく、この地域の収穫具を吟味する余地はまだ多分に残されている。...

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  • 日本沿岸産イシガキダイのシガトキシン分析

    富川 拓海, 國吉 杏子, 伊藤 史織, 佐久川 さつき, 石川 輝, 齋藤 俊郎, 小島 尚, 朝倉 宏, 池原 強, 大城 直雅 食品衛生学雑誌 63 (5), 190-194, 2022-10-25

    ...<p>シガテラ魚類食中毒は,シガトキシン類(CTXs)を含有する魚類による動物性自然毒食中毒で,主に熱帯・亜熱帯で発生している.日本では,沖縄県を中心に発生報告があるが,日本本土の太平洋岸産魚類による食中毒事例も散発的に発生し,原因魚種のほとんどがイシガキダイ<i>Oplegnathus punctatus</i> の老成個体である.イシガキダイにおけるCTXsの含有状況を調査するために,本州,四国...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献23件

  • 北海道における鳥類の繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 日本鳥学会誌 71 (2), 121-135, 2022-10-24

    ...できるようになる.また高標高地に生息する種では温量指数が小さくなるほど出現率が高くなる.これらのことは,一部の種では気温が分布を決める一つの要因になっていることを示唆する.北海道内の一部の地域に分布する種のうち,南部型や南西部型の分布をする種は,東部型,北東部型,北部型の分布をする種より多い.このことは,北海道の鳥類相(繁殖種)が北海道より北のサハリンやロシアのプリモーリエの鳥類相より北海道の南に位置する本州...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 地域間で異なるサクラマス沿岸漁獲量の経年変化

    長谷川 功, 佐藤 正人, 佐藤 俊昭, 鈴木 悠斗, 吉澤 良輔, 南條 暢聡, 静 一徳, 粕谷 和寿, 工藤 充弘, 福井 翔, 佐藤 俊平 日本水産学会誌 88 (5), 339-344, 2022-09-15

    ...<p> 2000年以降のサクラマス沿岸漁獲量は,日本海側で減少傾向,北海道太平洋側およびオホーツク海側で増加傾向,本州太平洋側ではどちらともいえなかった。毎年の沿岸漁獲量には,気候変動など,経年的に変化する自然環境要因が各年級群に与える影響が強いことが示唆された一方,ふ化放流事業の効果は不明瞭であった。...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献15件

  • 本州初記録のヌマカタウロコゴケ(カタウロコゴケ科)

    樋口 正信, 佐藤 雅俊 植物研究雑誌 97 (4), 216-218, 2022-08-20

    <p>国内において北海道の道央と道東の数ヶ所から記録されていたヌマカタウロコゴケ<i>Mylia anomala</i>(Hook.) Gray(カタウロコゴケ 科)を群馬県尾瀬ヶ原で確認した.本種はミズゴケ湿原や泥炭地に生育することが知られているが,尾瀬ヶ原においてもミズゴケ類の上に生育していた.国内産のカタウロコゴケ属には本種の他,カタウロコゴケ,イボカタウロコゴケ,ナメリカタウロコゴケの…

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  • 静岡県から見いだされたアリモリソウ(キツネノマゴ科)

    早川 宗志, 志賀 弘貴 植物研究雑誌 97 (4), 222-223, 2022-08-20

    ...<p>静岡県伊東市から本州新産となるアリモリソウ<i>Codonacanthus pauciflorus</i>(キツネノマゴ科)を報告した.周辺の植物調査において過去の分布記録が無いことから,本種は比較的最近定着したものと考えられる.</p>...

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  • 都市孤立林におけるスダジイ、コジイおよびその雑種への訪花昆虫相

    橋本 啓史, 木村 元則, 戸丸 信弘 保全生態学研究 27 (2), 209-, 2022-08-03

    ...シイノキ類は虫媒であることが知られているが、都市に残るシイノキ林の繁殖・更新および遺伝的多様性を維持する上で重要な中・長距離の孤立林間の送粉者の候補を明らかにすることを目的に、本州中部の都市・名古屋市の都市孤立林でシイノキ類訪花昆虫相を調査した。観察のみの記録も含めると、合計 6目 33科 45属 65種以上(種までの同定に至らなかったものも 1種と数えた場合)が記録された。...

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  • ミナミアシハラガニ<i>Pseudohelice subquadrata</i>(Dana,1851)(モクズガニ科)の北限および相模川初記録

    伊藤 寿茂, 崎山 直夫 伊豆沼・内沼研究報告 16 (0), 73-78, 2022-07-31

    ...<p>2022 年4 月に本州中部(神奈川県)の相模川下流域で,ミナミアシハラガニ<i>Pseudohelice subquadrata</i> (Dana,1851)(イワガニ上科モクズガニ科)の亜成体の雄1個体を採集した.本種はインド太平洋の熱帯・亜熱帯域に分布することが知られているが,本州では稀である.本報は本種の相模川からの初記録であるとともに,本種の北限記録となる.</p>...

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  • ライム病の原因菌と媒介者のシュルツェマダニの遺伝構造の関係

    塚本 宝, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 603-, 2022-05-30

    ...マダニのミトコンドリア16S rRNAと<i>COI</i>遺伝子をシーケンス解析し、ハプロタイプネットワークを構築した結果、3つのクレードに分かれ、北海道と本州で遺伝的な分化が見られた。Bayesian Skyline解析で集団の遷移年代を推定したところ、約2万年前に有効集団サイズの拡大が示唆された。本州の集団間の遺伝的距離に対して、哺乳類相の非類似度が有意な正の効果を示した。...

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  • ブナ林の歴史的分布変遷がヒメオオクワガタの遺伝構造に及ぼす影響

    上木 岳, 東城 幸治 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 602-, 2022-05-30

    ...遺伝子解析の結果、ヒメオオクワガタは北海道、本州全域および四国の集団からなる系統と九州の集団からなる系統の2系統に大きく分化した。また各系統内においても日本海側と太平洋側に系統分化する傾向が認められ、ブナの遺伝構造と類似した。加えて生態ニッチモデル解析の結果、推測される両者の分布変遷は合致した。...

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  • 太平洋側の温暖な低地に生育するブナの光合成速度の季節変化

    矢ヶ崎 真衣, 小坂 泉, 大庭 流維, 瀧澤 英紀, 阿部 和時 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 425-, 2022-05-30

    ...<p>日本のブナの分布は暖かさの指数と密接な関係にあり,その分布下限は暖温帯と冷温帯の境界と概ね一致することが知られているが、本州の低標高域のブナ林については、今後の気候変動に伴う温暖化の影響で大幅に減少する予測が報告されている。...

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  • 雪崩発生確率とその規模に関する温暖化影響評価

    勝山 祐太, 勝島 隆史, 竹内 由香里 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 540-, 2022-05-30

    ...一方で、本州太平洋側や北海道の内陸域などの一部の地域では、30~70%程度増加する結果が得られた。このことは、多くの地域では温暖化により雪崩リスクは減少するが、一部地域ではこれまでよりも大規模な雪崩が起こりうることを示唆している。</p>...

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  • 日本海側多雪地環境への適応を伴う常緑広葉樹ユズリハの進化過程

    渡辺 洋一, 松澤 彩, 玉木 一郎, 永野 惇, Oh Sang-Hun 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 150-, 2022-05-30

    ...<p>北海道から本州の日本海側には多量の降雪で特徴づけられる地域が存在する。この気候により、この地域には特有な植物群が存在する。この植物群の特徴の1つに、複数の常緑低木種の存在が挙げられる。この常緑低木種は、太平洋側の少雪地に樹高の高い変種(もしくは近縁別種)が存在するため多雪化に伴い適応的に進化したと考えられている。しかし、進化過程は不明な点が多い。...

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  • NFCタグによる立木カタログ化で里山広葉樹材の活用を展開する

    黒田 慶子, 早川 慶朗, 山崎 正夫, 松岡 達郎, 東 若菜, 谷内 廉 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 188-, 2022-05-30

    ...従来の調達地は北海道や本州の山地で自然に近い林が多かったが、農村集落付近の里山二次林(旧薪炭林・農用林)でも、ナラ類やケヤキ、ヤマザクラ、カエデ類などの有用広葉樹が大径化し、木材として十分利用できる。ナラ枯れの被害拡大や森林荒廃を止めるためにも、里山資源の積極的利用と次世代林育成を急ぐ必要があるが、里山整備という事業では木材利用の視点が無く、流通させる方法が無かった。...

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  • 衛星レーダーを用いた尾瀬ヶ原湿原の観測と環境変化の推定

    久田 泰広, 小川 佳子, 出村 裕英 低温科学 80 123-134, 2022-03-31

    ...尾瀬ヶ原は本州最大の湿原であり,東西6キロ,南北2キロにわたる広大な地域で,かつ環境保護のため木道以外の立ち入りが厳しく制限されている.そのため,立ち入ることのできない領域の動植物相,水文・水質などを把握することが困難である.本稿では,人工衛星に搭載された合成開口レーダー(SAR: Synthetic Aperture Radar)による観測に基づいて,木道付近に制限されることがない湿原の環境について...

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  • 尾瀬ヶ原と尾瀬沼及びその周辺域から記録された水生昆虫

    塘 忠顕, 鈴木 花苗, 大友 真夏, 林 宏至朗, 大平 創 低温科学 80 357-378, 2022-03-31

    ...尾瀬沼及びその周辺域における水生昆虫相の現状を把握するため,尾瀬ヶ原地域を流れる河川,木道下や木道沿いを流れる沢,木道沿いの池溏,尾瀬沼及びそこに流出入する河川,沢,尾瀬沼周辺の湿地・湿原で幼虫と成虫の採集調査を実施した.その結果,11目66科144種の水生昆虫が記録された.この中にはこれまでに尾瀬地域からは記録のなかった30の分類群が含まれており,このうち種名まで明らかになった新記録は18種であった.本州...

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  • 尾瀬ヶ原における湿原地下環境に関する水文地形学的研究

    野原 精一, 村田 智吉, 藤原 英史, 安類 智仁, 福原 晴夫 低温科学 80 43-60, 2022-03-31

    ...本州最大の泥炭地・山岳湿原である尾瀬ヶ原においてUAVの航空写真を撮影して地形図を作成し詳細な地形把握が可能となった.2012年のEM探査で研究見本園と上田代に高電導度層が泥炭層に観測され,約1,300年前の降水量の増大に起因した猫又川由来の河川堆積物と推定した.2019年4月末には,UAVによる湿原積雪を撮影し,KA1-04では池溏北西部に早い融雪があり地下水の流入が大きいと考えられた.その池溏北西部底...

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  • 尾瀬ヶ原における地溏の拡大とその速度の測定

    福原 晴夫, 永坂 正夫, 藤原 英史, 野原 精一 低温科学 80 79-93, 2022-03-31

    ...尾瀬ヶ原(標高;1,400m,長さ;6km,幅;2km,面積;7.6km2)は本州最大の高層湿原で約1,800個の大小様々な池溏が分布している.高層湿原の多様な形態の池溏は,ケルミ-シュレンケ複合体(指紋状パターン)の連合を通じて形成されてきたと推定されている.尾瀬ヶ原においても,同様な過程が考えられる.岸辺の抉れ状態,池溏岸の開裂や離脱の状況,洪水による岸辺泥炭の攪乱や剥離,過去の映像との比較,過去...

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  • 尾瀬ヶ原における河川と池溏の水文地形学

    野原 精一, 村田 智吉, 藤原 英史, 福原 晴夫, 萩原 富司, 千賀 有希子 低温科学 80 95-122, 2022-03-31

    ...尾瀬ヶ原は面積約7.6km2の本州最大の泥炭地・山岳湿原である.気候変動の湿原への影響を探るため湿原における洪水の影響を明らかにすることを目的に研究を実施した.2019年5月に融雪による洪水が発生し,上田代の池溏は滝のような流れを受け,池溏底質の洗堀や湿原への流出が観察された.洪水前後に粒度分析を行った結果,洪水後の池溏には数μmの非常に小さな球形無機粒子や無機粒子があり,水深約1mより深い池溏はしばらく...

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  • 本州のツバメ類の巣内より採集された吸血動物,および巣の新古による吸血動物相の違い

    小松 謙之, 山内 健生 衛生動物 73 (1), 25-31, 2022-03-25

    <p>2015年から2020年にかけて,茨城県,埼玉県,東京都,神奈川県,長野県,静岡県においてツバメ類3種の巣に生息する節足動物を調べた.巣の数は,ツバメが51個,イワツバメとヒメアマツバメが各6個の合計63個であった.巣から7目13種以上の節足動物が採集された.吸血動物に関しては,ツバメの巣からはシラミバエ類29個体(検出率10%),ニワトリノミ81個体(検出率2%),ツバメヒメダニ46個体…

    DOI Web Site 参考文献19件

  • [論文] 古代北方交流史における秋田城の機能と意義の再検討

    蓑島, 栄紀 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 232 113-145, 2022-03-16

    ...最近,知床半島における神功開宝の出土,根室半島での秋田産須恵器の出土などの新たな知見により,8~9世紀の本州・国家と北海道との交流の様相が改めて脚光を浴び,そのなかで出羽国・秋田城の果たした役割も問いなおされている。7世紀後半に発端する倭・日本の日本海ルート重視の北方政策は,北海道と本州北部との交流の変遷にも影響を及ぼした。...

    機関リポジトリ

  • 外来植物の草原生態系への影響と植生管理

    大窪, 久美子 日本生態學會誌 72 (1), 27-33, 2022-03

    ...本稿では人為的な圧力下で成立してきた草原、特に半自然草原や畦畔草地を中心に取り上げ、主には本州中部で代表的な草原景観を有する長野県中部の霧ヶ峰での外来植物の侵入・定着の影響と植生管理の課題について述べる。霧ヶ峰では、観光道路が建設された1970年代にヘラバヒメジョオンやメマツヨイグサ等の外来植物が侵入・定着した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 日本産チビトガリヒメバチ亜科(ハチ目, ヒメバチ科)数種の分布記録と再記載

    渡辺 恭平 神奈川県立博物館研究報告(自然科学) 2022 (51), 61-72, 2022

    ...すなわち、徳之島からムネブトマメトガリヒメバチ<i>Acrolyta spola</i> Momoi, 1970 とオキナワマメトガリヒメバチ<i>Diatora lissonota</i> (Viereck, 1912) を、本州と伊豆大島からヨネダフタコブチビトガリヒメバチ<i>Phygadeuon yonedai</i> Kusigemati, 1986 を、本州からオオシマチビトガリヒメバチ...

    DOI

  • 関東南部でカラーリングを装着したカワウの観察記録

    福田 道雄, 加藤 七枝 Bird Research 18 (0), A39-A50, 2022

    ...カラーリングを装着し,2019年6月までの22年間に,1,783個体の6,575件の観察記録が収集できた.カラーリング装着個体の放鳥数は開始時から次第に増加し,調査期間の中間時期を境にして,後半に減少した.一般の観察者から報告された記録数も放鳥数と似た変化を示したが,後半の記録数減少には放鳥数に対する記録個体数の割合の減少の影響も加わっていた.カラーリングが記録された場所は青森県から滋賀県にかけての本州太平洋岸側...

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  • 夜間光衛星画像を用いた春季から秋季の隠岐海峡周辺海域における集魚灯漁船の動向

    嶋田 陽一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_325-I_330, 2022

    ...<p> 夜間光衛星画像から春季から秋季の隠岐海峡周辺海域における集魚灯を利用して操業する漁船の動向を調べた.漁船は隠岐海峡及び本州沿岸に多く分布する傾向を示す.漁船は水深約100mの等深線に沿って分布する.対馬暖流第1分枝が隠岐海峡を迂回することによって隠岐諸島の南東に弱い循環流が形成される.漁船はこの循環流及び対馬暖流第1分枝の支流によって収束される海域に分布する傾向を示す.このような海域ではプランクトン...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 九州自動車道 太宰府 IC 出口の渋滞対策

    柿本 有希, 佐藤 公彦, 坂田 裕彦, 南部 繁樹 交通工学研究発表会論文集 42 (0), 531-537, 2022

    ...<p>九州自動車道(上り線)太宰府 IC は、一般道と福岡都市高速道路に接続しており、九州各地から福岡方面や本州方面へ向かう車両により交通量が多い。本線を走行する約 5 万台の交通のうち、太宰府 IC へ流出する交通が全体の約 6 割を占めることから、IC 出口付近の第一走行車線に交通が集中し、連日渋滞が発生していた。...

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  • 地盤情報に基づく北海道の地盤平均S波速度分布の推定

    廣瀬 亘, 戸松 誠, 竹内 慎一 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 196-, 2022

    ...</p><p> 北海道は札幌・釧路など都市部を除き,関東地方など本州の大都市圏と比べ低地における市街地面積率が小さく,地盤ボーリング調査地点密度も低い傾向がある.そのため,岡崎(1960)など水井戸柱状図,田村ほか(2009)によるサロベツ原野の電気探査結果など物理探査資料も参照し,近傍の地盤ボーリング柱状図を投影・対比することにより解析精度の向上を図った.また,十勝平野断層帯など活断層の近傍では中...

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  • 遠方に流下したタービダイト堆積物から火山発達史の情報を得る試み:小笠原硫黄島火山の例

    長井 雅史, 三輪 学央, 小林 哲夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 195-, 2022

    ...南硫黄島近海の福徳岡ノ場火山では2021年に大規模な軽石噴火が発生し、漂流軽石が南西諸島や本州南岸に到達した。これらの火山では海域であるため火山発達史の全体像はほとんどがわかっていない。そのため火山災害ポテンシャルを評価するうえで必要な、過去の噴火の時期・規模・噴火様式・周辺環境へ与えた影響などの情報がほとんど得られていない。...

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  • 関東山地の白亜紀後期-古第三紀初期の領家帯と領家外縁帯

    小野 晃 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 304-, 2022

    ...珪長質火成岩類が関東山地北縁部に分布している.これらは白亜紀後期から古第三紀初期の弧‐海溝系において相互にかなり離れて分布していた地質体である.それらが現在同じ地域に分布している理由は,珪長質火成岩類がナップテクトニクスを被って三波川変成岩の分布域に移動したためである.実際,関東山地には跡倉ナップが存在する.中新世前期には跡倉ナップに重なる領家ナップ[1]も存在していた.これらのナップの研究に基づいて,本州中央部...

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  • 本州南西部の冷温帯の畑地造成跡地に成立したオオミズゴケが生育する湿地の成立要因

    髙木 康平, 丸山 望, 宇野女 草太, 日置 佳之 湿地研究 12 (0), 23-41, 2022

    岡山県津黒高原の畑地造成跡地に成立したオオミズゴケが生育する湿地を調査地とし,人為攪乱とオオミズゴケが生育する湿地の成立要因についての解明を試みた.まず,聴き取りと空中写真判読により,本調査地が1970 年頃に畑地として造成されていたことを明らかにした.次に,階層別植生図の作成,地下水位,水質,日射量の測定及び地形解析を行った.決定樹分析によりオオミズゴケが成立する環境要因の閾値を求めたところ,…

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  • 足柄層群中の安山岩脈群から復元される伊豆弧衝突帯の古応力方向

    竹山 翔悟, 高木 秀雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 237-, 2022

    ...<p>はじめに</p><p>伊豆弧衝突帯はフィリピン海プレートが本州側のプレートに対して西北西に年間約4 cmの相対速度で収束しており,衝突は現在も継続している (小田原ほか, 2011).伊豆弧の衝突テクトニクスを明らかにするためには,衝突帯における地質構造に残された変形機構から推定される古応力方向の情報は重要な手がかりになる....

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  • ヤマトサンショウウオ<i>Hynobius vandenburghi</i> の分類学的再検討:日本の本州中部からの1 新種の記載

    菅原 弘貴, 藤谷 武史, 瀬口 翔太, 澤畠 拓夫, 永野 昌博 神奈川県立博物館研究報告(自然科学) 2022 (51), 47-59, 2022

    サンショウウオ属の1 新種を、日本の愛知県西部から記載した。分子遺伝学的および形態学的解析の結果、ヤマトサンショウウオは愛知グループと近畿グループの二つに分けられることが示唆された。このため、ヤマトサンショウウオの愛知グループを、新種<i>Hynobius owariensis</i> sp. nov.(和名:オワリサンショウウオ)として記載した。形態比較の結果、調査した雄個体において、ヤマトサ…

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  • 福井県の家庭料理 地域の特徴

    佐藤 真実, 森 恵見 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 195-, 2022

    ...<p>【目的】本州の中央部にあり、日本海に面す福井県は、嶺北と嶺南地区に分けることができる。嶺北には、九頭竜川、日野川、足羽川などの大きな川が平地や低地をつくっており、平野を中心に米づくりが盛んである。嶺南は、リアス式海岸になっており、小さな平野が細長く続き、滋賀、京都に隣接する。...

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  • 中部地方および近畿地方の太平洋岸地域におけるシマクイナの越冬状況

    松宮 裕秋, 沼野 正博 Bird Research 18 (0), A87-A97, 2022

    ...<p> シマクイナの生息分布は不明な点が多く,関東地方を除き詳細な越冬状況は分かっていない.そこで,2020年1月から2022年4月にかけての本種の越冬期に,本州中部地方および近畿地方の太平洋に面した地域(静岡県,愛知県,三重県,和歌山県)において,プレイバック法をもちいた生息確認調査を行なった.その結果,調査を実施した34か所のうち,12か所で生息を確認した.これらの地域では越冬期を通した生息が確認...

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  • 阿蘇カルデラから170 km離れた山口市徳地におけるAso-4火砕流堆積物の発見

    辻 智大, 太田 岳洋, 藤原 尚起, 中田 英二, 潮田 雅司, 中村 千怜 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 194-, 2022

    ...従来報告されていたAso-4分布域より20 kmほど北東であり(図1),これまで報告されていない地域での発見である.また,本地点は阿蘇カルデラ中心から170 km離れており,Aso-4として最遠方相である.露頭では,下位から,基盤岩を覆う中位段丘礫層,灰白色粘土,Aso-4,白色シルト,砂礫層,褐色土壌,AT,褐色土壌,黒色土壌,K-Ah,黒色土壌が累重する.AT,K-Ahが一つの露頭で観察されるのは本州...

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  • 巨摩山地桃の木亜層群の地質から制約する伊豆弧衝突開始年代

    箱守 貴, 谷 健一郎, 黒田 潤一郎, 山口 飛鳥 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 57-, 2022

    ...本研究では、中新世の日本周辺のプレート配置復元のために、伊豆弧が本州弧に衝突を開始した年代を地質学的証拠から制約することを目的とする。そのために伊豆衝突帯で最初に衝突したとされる巨摩層群に着目して地質調査を行い、トラフ充填堆積物と考えられている桃の木亜層群の後背地と堆積年代を、薄片観察およびジルコンU-Pb年代測定から明らかにすることを試みた。...

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  • 平山―松田北断層帯の南西端部における層序と地質構造

    楢崎 眞一郎, 服部 海, 林 広樹, 小田原 啓 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 372-, 2022

    ...<p>日本中央部の神奈川県西部から静岡県東部にかけての地域には,本州弧と伊豆-小笠原弧の衝突帯が位置しており,多くの活断層が分布する.このうち, 平山−松田北断層帯は, 神奈川県南足柄市から山北町南部を経由し,松田町にかけて分布する断層帯である.本断層帯が一つの区間として活動する場合,M6.8程度の地震が発生する可能性があるとされる.また,今後30年の間に地震が発生する確率が,日本の主な活断層の中ではやや...

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  • 低頻度大規模火山噴火を取り上げた火山防災教育

    香田 達也, 田口 瑞穂, 川村 教一, 佐野 恭平 防災教育学研究 2 (2), 75-87, 2022

    ...筆者らは、鹿児島県に給源火山があり、縄文時代に本州の広い範囲に降灰した鬼界アカホヤ火 山灰を教材として、高校生向けの火山防災学習を兵庫県の高等学校で実践した。授業では火山灰 を観察させて、現代社会における大規模噴火の災害を予測させた。その結果、活火山から火山灰 が吹き流されることによる火山災害を認識する生徒をある程度増やすことができた。...

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  • 外来植物の草原生態系への影響と植生管理

    大窪 久美子 日本生態学会誌 72 (1), 27-, 2022

    ...本稿では人為的な圧力下で成立してきた草原、特に半自然草原や畦畔草地を中心に取り上げ、主には本州中部で代表的な草原景観を有する長野県中部の霧ヶ峰での外来植物の侵入・定着の影響と植生管理の課題について述べる。霧ヶ峰では、観光道路が建設された1970年代にヘラバヒメジョオンやメマツヨイグサ等の外来植物が侵入・定着した。...

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  • 近年のフラビウイルス感染症の流行状況

    林 昌宏 神経感染症 27 (1), 104-, 2022

    ...デングウイルス、ジカウイルス等を媒介するヒトスジシマ蚊は本州以南に生息するため、今後も蚊媒介性ウイルス浸淫の可能性は否定できない。蚊媒介性ウイルスの発生動向にはヒト、カ、気候、環境等の要因が複雑にかかわるためその予防には疾病の理解が必須である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 調理技術の自己評価の向上が女子学生の栄養素等摂取状況に及ぼす影響

    笠巻 純一, 丸田 穂花, 笠原 賀子, 宮西 邦夫, 松本 裕史, 西田 順一, 渋倉 崇行 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 142-, 2022

    ...</p><p>【方法】本州5府県の大学等計6 校の学生に対して、2016年(1年時)と2017年(2年時)にアンケート調査を実施した。約1年間の期間を経て2回調査に参加した女子学生186人の内、解析項目に欠損のない130人を有効回答とした。調査内容は、性別等属性、栄養素等摂取状況、調理技術の自己評価等であった。...

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  • 静岡県の家庭料理 地域の特徴

    高塚 千広, 新井 映子, 市川 陽子, 伊藤 聖子, 神谷 紀代美, 川上 栄子, 清水 洋子, 竹下 温子, 中川 裕子, 村上 陽子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 191-, 2022

    ...静岡県は日本列島の本州太平洋沿岸部のほぼ中央に位置する。海岸線は伊豆半島から日本で最も深い駿河湾を囲み、遠州灘に沿って浜名湖に至る。富士山や南アルプス、天城山の個性豊かな森林は県内の主要河川の源流であり、豊富な水の供給源となる。川や海は多様な魚貝や植物が生息し豊かな漁場となる。...

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  • 本邦中新世~鮮新世火山岩油ガス貯留層におけるCO<sub>2</sub>鉱物固定ナチュラルアナログ

    八木 正彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 147-, 2022

    ...<p>本邦の油ガス田の多くは東北本州日本海沿岸域に集中し,その貯留層は,前~中期中新世及び後期中新世~鮮新世に海底に噴出・堆積した火山岩やその砕屑岩からなることが多い.これらの貯留層は,熱水活動や背弧セッティングにおける高い地温勾配下での続成作用によって,炭酸塩鉱物や粘土鉱物等を伴う変質作用を被っている.変質作用によって生じた多くの炭酸塩鉱物の生成に関与したCO<sub>2</sub>は,炭素酸素同位体比...

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  • 日本列島の第四紀東西圧縮の原因と房総前弧海盆の急激な隆起テクトニクス

    高橋 雅紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 3-, 2022

    ...<p>大部分がユーラシアプレートに属する日本列島には,南からフィリピン海プレートが,東から太平洋プレートが沈み込んでいる.日本列島のうち,本州(東北日本から西南日本)の広い範囲は東西圧縮応力場におかれ,内陸地震が頻発し,断層運動に伴って山地は隆起し内陸盆地は沈降している.この東西短縮テクトニクスの原因について,3つのプレートの運動と,3つの収束境界(海溝)が一点に集まる海溝型三重会合点の三次元幾何学...

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  • 紀伊水道における現生貝形虫群集の水平分布と<i>Neomonoceratina delicata</i>の発見

    竹内 美優, 岩谷 北斗, 天野 敦子, 有元 純, 鈴木 克明, 板木 拓也, 入月 俊明 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 389-, 2022

    ...また、紀伊水道には、主要河川として四国からは吉野川、本州からは紀の川が、都市圏を通り流入しており、人間活動による海洋環境への影響を明らかにするためにも重要な海域といえる。そこで、本研究は海洋環境の変化に鋭敏に応答する貝形虫(微小甲殻類の一分類群)をモデル生物として用い、紀伊水道の海洋生物相分布とその規制要因を明らかにすることを目的として研究を行った。...

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  • 東京都区部におけるマツヘリカメムシ(カメムシ目ヘリカメムシ科)の分布

    長田 庸平 都市有害生物管理 12 (1), 9-12, 2022

    ...マツヘリカメムシ(カメムシ目ヘリカメムシ科)は北アメリカ大陸原産の外来種で,マツ類の新芽,球果,種子を加害する森林害虫である.建造物内で越冬するため,家屋害虫としても知られる.本種は国内では 2008 年に関東地方で確認され,以降は本州や九州に広く分布を拡大させている.ここでは,東京都区部における分布情報を示した....

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  • 愛媛県の農業用土水路における絶滅危惧種マツカサガイ残存個体群

    畑 啓生, 東垣 大祐, 小笠原 康太, 松本 浩司, 山本 貴仁, 村上 裕, 中島 淳, 井上 幹生 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-10-31

    ...<p>イシガイ科マツカサガイは、本州、四国、九州に分布する日本固有の淡水性二枚貝である。流水のある淡水域を選好し、現在ではその主な生息地は農業用水路となっている。本研究では、愛媛県の道前平野における農業用土水路にて、マツカサガイの新たな生息地が確認されたため報告する。...

    DOI 被引用文献1件

  • 諏訪対曲とその形成期

    小坂 共栄, 矢野 孝雄 地球科学 75 (4), 289-304, 2021-10-25

    ...<p>北部フォッサマグナの上部新生界は,本州中央部における基盤岩類の湾曲構造(諏訪対曲)を層序-構造的不整合で覆っている.この事実は,対曲構造が上部新生界の堆積開始期(約17Ma)以前に形成され,全般にわたって侵食・削剥されていたことを示す.諏訪対曲は10<sup>4</sup>km<sup>2</sup>規模の大規模な延性的変形構造であり,高封圧-高地温勾配-低歪速度場における長時間変形によって形成...

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  • ランミモグリバエの新たな寄主植物と北限と南限を含む国内の分布状況

    辻田 有紀, 山下 由美, 村田 美空, 首藤 光太郎, 天野 正晴, 遊川 知久 昆蟲.ニューシリーズ 24 (3), 55-63, 2021-09-25

    ...<p>近年,本州以南に自生する様々なラン科植物種から,ハモグリバエ科ランミモグリバエの寄生が報告されている.本種は幼虫が果実や花茎を摂食して種子生産を阻害することから,本種の寄生がラン科植物の増殖に及ぼす影響を明らかにすることは,ラン科の絶滅危惧種を保全する上での課題となっている.しかし,その分布域や寄主植物の詳細は未だ明らかでない.そこで本研究では,北海道から沖縄県まで国内の1道9県に自生する21...

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  • 尾瀬ヶ原における湿原地形と河川・池溏環境と洪水に伴う変遷

    野原 精一, 村田 智吉, 藤原 英史, 福原 晴夫, 千賀 有希子 陸水学雑誌 82 (3), 151-169, 2021-09-25

    ...<p> 尾瀬ヶ原は面積約8 km<sup>2</sup>の本州最大の泥炭地・高層湿原である。気候変動の湿原への影響を探るため河川水位などの洪水情報と地形情報から湿原における洪水の影響を明らかにすることを目的に研究を実施した。...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • 尾瀬ヶ原上田代池溏群の岸辺水生無脊椎動物に与える洪水の影響

    福原 晴夫, 木村 直哉, 永坂 正夫, 野原 精一 陸水学雑誌 82 (3), 171-188, 2021-09-25

    ...<p> 尾瀬ヶ原は標高約1400 mに位置し,長さ6 km,幅2 km,面積7.6 km<sup>2</sup>の本州最大の高層湿原である。尾瀬ヶ原では近年洪水の頻度が増し,池溏に氾濫水が流入する状況が起こっている。そこで,尾瀬ヶ原上田代の12池溏において,2019年10月に岸辺水生無脊椎動物のタモ網による時間単位採集を行い,洪水の影響を検討した。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献27件

  • 尾瀬ヶ原上田代池溏群の岸辺水生無脊椎動物に与える洪水の影響

    福原, 晴夫, 木村, 直哉, 永坂, 正夫, 野原, 精一 陸水學雜誌 82 (3), 171-188, 2021-09

    ...尾瀬ヶ原は標高約1400 mに位置し,長さ6 km,幅2 km,面積7.6 km2の本州最大の高層湿原である。尾瀬ヶ原では近年洪水の頻度が増し,池溏に氾濫水が流入する状況が起こっている。そこで,尾瀬ヶ原上田代の12池溏において,2019年10月に岸辺水生無脊椎動物のタモ網による時間単位採集を行い,洪水の影響を検討した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 尾瀬ヶ原における湿原地形と河川・池溏環境と洪水に伴う変遷

    野原, 精一, 村田, 智吉, 藤原, 英史, 福原, 晴夫, 千賀, 有希子 陸水學雜誌 82 (3), 151-169, 2021-09

    ...尾瀬ヶ原は面積約8 km2の本州最大の泥炭地・高層湿原である。気候変動の湿原への影響を探るため河川水位などの洪水情報と地形情報から湿原における洪水の影響を明らかにすることを目的に研究を実施した。河川の水位(2016~2017年)は2016年秋の大雨による洪水で上ノ大堀川の河川水位7 m以上に達し上田代は冠水し,2017年融雪時に上昇して上ノ大堀川で約2 mとなった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 腹腔内に「逆嵌頓」をおこした慢性upside down stomachの2例

    久場 弘子, 小島 英吾, 桑原 蓮, 小林 わかの, 遠藤 湧斗, 杉本 州, 松村 真生子 日本消化器病学会雑誌 118 (7), 652-660, 2021-07-10

    <p>Upside down stomach(UDS)は急性と慢性に分かれ,急性UDSは発症時に嘔吐や腹痛などの急激な症状をきたす一方で,慢性UDSは捻転した全胃が縦隔に入り込んだまま無症状から軽症で経過することが多い.今回,穹窿部が慢性UDSの状態から食残の重みによって,ヘルニア口を介し腹腔内に「逆嵌頓」をおこしたことで急性UDS様の急激な症状をきたしたと考えられた2例を経験したので報告する.…

    DOI PubMed 医中誌

  • 日本産アザミ属の分類学的研究 XXVI.北海道と本州からの5 新種

    門田裕一, 三浦憲人 植物研究雑誌 96 (3), 131-148, 2021-06-20

    ...<p>北海道と本州のアザミ属(キク科)に5 新種と1 新品種を記載した.いずれもナンブアザミ節Sect. <i>Onotrophe </i>(Cass.) DC. の種でいずれも狭分布種である.テングハラアザミ<i>Cirsium kubikialpicola </i>Kadota(ダイニチアザミ亜節Subsect....

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  • 静岡県で採集されたフネドブガイ属の一種(二枚貝綱:イシガイ科)

    内野 透, 白子 智康, 吉里 尚子, 吉成 暁, 鳥居 高明, 中村 匡聡 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 79 (1-4), 1-14, 2021-06-11

    ...</p><p>フネドブガイとして見なされ得る系統群は,これまで中国,韓国,日本の九州北部に分布することが知られており,本州からは初の記録である。今回本種が見つかった水路はウナギ養殖場から流れ出ているものであることから,本種はウナギ稚魚(シラスウナギ)の輸入に伴い,他の生息地から移入された可能性がある。...

    DOI Web Site

  • ドロノキさし木苗における3年間の成長のクローン間変異

    生方 正俊, 山口 秀太郎, 福山 友博, 弓野 奨, 竹中 拓馬, 藤原 優理 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 403-, 2021-05-24

    ...<p>ドロノキは、我が国では、本州中部以北から北海道にかけて分布し、成長性に優れ、さし木の発根性も良いことから、北方地域での早生樹として期待されている樹種の一つである。ドロノキの直さし造林技術を開発するため、個体別に採取した穂木を用いた試験地を設定し、生育状況や成長性の調査を行っている。今回は、さし付けてから3成長期後の成長性についてとりまとめた結果を発表する。...

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  • 北海道産カンバ類の用途開発 - 野球バットの事例

    大崎 久司 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 206-, 2021-05-24

    ...</p><p> 北海道大学雨龍研究林(幌加内町),三井物産フォレスト(株)社有林(厚真町,むかわ町)のダケカンバ19個体(胸高直径:24~56㎝,平均37㎝)からの50本の原木を道内の製材工場にて断面7.5㎝角×長さ105㎝に製材し(584本),本州のバット加工工場にて真空乾燥装置で人工乾燥を行った後,バットに加工した。...

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  • 多雪地植物ハイイヌガヤの遺伝的多様性と進化過程の推定

    蔡 惠美, 松尾 歩, 陶山 佳久, 渡辺 洋一 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 380-, 2021-05-24

    ...<p>日本は世界でも有数の豪雪地で、北海道と本州の日本海側で多雪環境が形成される。日本海側の多雪環境に分布の中心をもつ植物は日本海要素として指摘され、そのうち太平洋側に近縁種をもつものはその近縁種から進化したと考えられる。日本海側と太平洋側間の形態や遺伝的変異等の違いは明らかにされているが、進化過程に関して遺伝的解析から調査した例は限られる。...

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  • 本州中部のスギ細根から検出したアーキアの群集構造

    峰 太一郎, 北上 雄大, 谷川 東子, 松田 陽介 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 613-, 2021-05-24

    ...<p>おもに極限環境下で生息するアーキアは,近年様々な環境で検出されることが判明した.森林の土壌に生息するアーキアの硝化作用に注目が集まっているが,樹木の栄養吸収に関与する根圏に関わる研究は限られている.本研究では,樹木の細根に生息するアーキア群集を解明するため,スギ細根から検出されるアーキアの分類属性と群集構造を調べた.2017年6月~8月に本州中部(石川,福井,三重県と大阪府)に位置するスギ人工林...

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  • クマゲラの生態と本州における研究小史

    藤井 忠志 日本鳥学会誌 70 (1), 1-18, 2021-04-23

    ...<p>本州に生息するクマゲラ<i>Dryocopus martius</i>は,高度経済成長期におけるブナ林伐採により,生息地を奪われ,北東北のブナの自然林が残存した地を拠点とし,種を維持してきたが,研究者も少ないことから未解明な生態が多い.本論文では,本州におけるクマゲラの生態と研究小史に焦点をあて,これまで何が既に解明されており,何が未だ解明されていないかを整理し,次に解決すべき課題が何かを明白...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • [論文] 縄文時代の日本列島におけるウルシとクリの植栽と利用

    能城, 修一, 吉川, 昌伸, 佐々木, 由香 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 225 59-78, 2021-03-31

    ...縄文時代の遺跡出土木材では,クリは本州中部から東北部および北海道西南部の406遺跡から出土しているのに対し,ウルシは本州中部から東北部の35遺跡から出土しているにすぎない。また両種が出土している遺跡で,花粉と木材の出土量を比較すると,クリの植物遺体はウルシの植物遺体の10~100倍ほど出土している。...

    機関リポジトリ

  • 宮城県牧の崎スギ天然林の林分構造

    太田 敬之, 齋藤 智之, 野口 麻穂子 東北森林科学会誌 26 (1), 20-26, 2021-03-31

    ...宮城県石巻市の牧の崎スギ天然林は本州で唯一,太平洋岸に分布しているスギ天然林である。積雪がほぼ見られず, 秋田などとは異なる環境下に成立している。林分構造を調査し,他のスギ天然林と比較するため,2017年に尾根の近くに調査区 1,谷に調査区2を設定し,胸高直径,立木位置の測定を行った。主要樹種はスギ,モミで尾根にはヒサカキの小径木が多く見られた。...

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  • 本州四国連絡橋における塗装の維持管理

    竹口 昌弘, 大谷 康史 色材協会誌 94 (3), 62-68, 2021-03-20

    ...<p>本州四国連絡高速道路の海峡部長大橋の外面塗装には重防食塗装系を採用し,その面積は約400万m<sup>2</sup>と膨大である。海峡部橋梁の塗装の維持管理は長期的な視点に立ち,現場における塗替塗装は塗膜消耗に着目した劣化予測により上塗りおよび中塗りを適時に塗り替える予防保全を基本として実施するとともに,塗替費用を抑えることのできる塗装材料,塗装仕様の開発を行っている。...

    DOI Web Site Web Site

  • イネ止葉節からの発根能力は何を示すのか-北海道および本州品種の比較-

    小宮 郁生, 西村 実 北陸作物学会報 56 (0), 51-54, 2021-03-16

    ...自然条件下の水田で育成した出穂直後の本州新旧品種において,止葉節,または穂首節およびそれより下位2 節をいっしょに抜き取り,水中においた場合,各節からの発根性について北海道新旧品種の結果と比較して検討 した.その結果,本州品種の発根性は北海道品種に比べてかなり低いこと,さらに本州品種における止葉節より 下位2節からの発根性は止葉節より高く,中でもより下位の節からの発根性が高いことが明らかとなった.さら...

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  • ヒラメ<i>Paralichthys olivaceus</i>漁獲量の海域別変動特性と資源評価における系群区分法の検証

    木所 英昭, 八木 佑太, 阪地 英男, 山田 徹生, 本田 聡, 中川 雅弘, 栗田 豊 日本水産学会誌 87 (2), 78-88, 2021-03-15

    ...第1主成分は本州北部太平洋側と本州中部太平洋側,および北海道の漁獲量と正の相関関係があった。しかし,日本海側の各地域の漁獲量とは負の相関関係となっていた。第2主成分は,太平洋側南部と瀬戸内海および東シナ海の漁獲量と正の相関関係となっていたが,日本海北部とは負の相関関係となっていた。また,漁獲量の変動特性の違いを用いて現行の系群区分する問題点と改善箇所が指摘された。</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献10件

  • 富山トラフおよび周辺海域のネオテクトニクス

    竹内 章 地質学雑誌 127 (3), 145-164, 2021-03-15

    ...</p><p>4)南北剪断帯が拡幅されフォッサマグナ地域と一連の構造帯となったことにより,本州弧は東西に分割され,これ以降,両側で地殻変動の様式と発現時期が異なる状態となった.</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献58件

  • 網走湖におけるヤマトシジミの漁獲サイズまでの成長と年齢

    渡辺 智治, 宮腰 靖之, 真野 修一, 川尻 敏文, 末澤 海一, 隼野 寛史 日本水産学会誌 87 (2), 132-143, 2021-03-15

    ...網走湖のヤマトシジミは本州の産地よりも2歳までの初期成長が著しく遅く,2,3歳夏に成長が進んだ。漁獲サイズ(殻長23.3 mm)への到達は大型群が4歳夏で,主群が5,6歳夏であると示唆された。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • 卸売市場に搬入された魚類から検出されたシガトキシン類

    大城 直雅, 富川 拓海, 國吉 杏子, 木村 圭介, 小島 尚, 安元 健, 朝倉 宏 食品衛生学雑誌 62 (1), 8-13, 2021-02-25

    ...i>-54-deoxyCTX1Bおよび54-deoxyCTX1B)のみが検出され,沖縄・奄美産バラフエダイと組成が類似していることから沖縄・奄美海域で漁獲された可能性が示唆される.一方,和歌山産バラフエダイ(2試料)からはCTX1B系列とCTX3C系列(2,3-dihydroxyCTX3C, 2,3,51-tri­hydroxyCTX3C, 2-hydroxyCTX3C)の両方が検出された.なお,本州沿岸産魚類...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 被引用文献4件 参考文献16件

  • トリゲモ(トチカガミ科)の北海道新産による国内北限の更新

    永田 優, 片桐浩司, 緑川昭太郎, 持田 誠, 首藤光太郎 植物研究雑誌 96 (1), 38-43, 2021-02-20

    ...<p>これまで日本では本州以南(青森県以南)でしか知られていなかったトリゲモ<i>Najas minor </i>が北海道十勝地方で初めて記録され,国内の分布北限を更新した.発見されたのは,十勝川下流の後背湿地にある豊頃町大沼と,十勝海岸にある生花苗沼の2 湖沼である.豊頃町大沼で採取できたわずかな個体は,塩基配列と形態によって同定を行なった.生花苗沼では2018 年から2019 年にかけて行なわれた...

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  • 長野県に帰化した外来のツツジ科4 種

    上野勝典, 上野由貴枝, 米倉浩司 植物研究雑誌 96 (1), 57-61, 2021-02-20

    ...<i>angustifolia</i>,アカゲノイソツツジ(新称)<i>Rhododendron groenlandicum </i>(Oeder) K.Kron & Judd,アメリカスノキ<i>Vaccinium angustifolium </i>Aiton と,北アメリカ北東部を含め北半球に広く分布し,北日本にも野生するが本州中部には野生のないヤチツツジ<i>Chamaedaphne calyculata...

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  • 我が国農業縮小における野菜の生産と流通

    稲垣 伸子 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202011 (0), 113-116, 2021-01-28

    ...<p>本州4地方の農業経営体数は2010年から2015年に8割台の減少をしており、1地方を除き全国値より減少幅大である。露地野菜と施設野菜が農産物販売金額一位の経営体数は各2と1を除き全国値より減少幅大である。野菜作付面積計は、全国で9割台の減少であり、当4地方はいずれも全国値より減幅大で1地方を除き8割台である。...

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  • 測地データからみた日本列島中央部の変動

    小林 和宏, 飯川 健勝 地球科学 75 (1), 73-81, 2021-01-25

    ...</p><p>GNSS 観測の最近10年間の上下変動によれば,本州弧に沿った北東-南西方向と,北北西-南南東~南北方向の2つの隆起域が交差していることが明らかになった.</p>...

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  • 本州中央部における鮮新世以降の隆起運動の特徴と海水準上昇

    柴 正博 地球科学 75 (1), 37-55, 2021-01-25

    ...<p>日本列島の第四紀地殻変動は,山地の急速な隆起と沿岸および内陸盆地の相対的な沈降を引き起こした.本州中央部における36地域の鮮新世から第四紀の堆積物の年代層序学と岩相分析により,造構-堆積史が次の4つのステージで発達したことが明らかされた.1)鮮新世~前期更新世前期には,内陸盆地が発生し,深海盆にタービダイトが堆積した.2)前期更新世後期~中期更新世前期には,島弧の隆起が起こり,内陸盆地の沈降域...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 日本産アコヤガイにおける貝殻真珠層黄色度の地理的変異

    青木 秀夫 日本水産学会誌 87 (1), 49-51, 2021-01-15

    ...<p> 本州,四国,九州,琉球諸島の12地域から採集したアコヤガイの貝殻真珠層の黄色度を比較し,地理的変異を調査した。黄色度の中央値は,琉球諸島に属する沖縄県の座間味島・石垣島・西表島の3地域と鹿児島県上甑島のアコヤガイが,他の本州・四国・九州の8地域に比べて高かった。各地の水温と黄色度の関係は明確ではなかった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 天然アユの肝臓にみられたCucullanidae科幼線虫の寄生

    岡本, 満, 沖野, 晃, Freeman, M.A., 小川, 和夫 魚病研究 55 (4), 142-150, 2021-01

    ...本州日本海側西部の河川で採捕されたアユの肝臓に直径0.43~1.57 mmの白色のシスト様構造物が多数見つかった。内部には体長約1 mmの線虫が1~2個体,まれに3個体含まれていた。2008年~2013年に調査した6水系のうち3水系のアユに感染が確認された。寄生率は0~100%,シスト数は1~837とばらつきが大きかった。...

    日本農学文献記事索引

  • タマネギ95品種から取得した形質データに基づく多変量解析

    塚崎 光, 奥 聡史, 本城 正憲, 山崎 篤, 室 崇人 園芸学研究 20 (1), 39-47, 2021

    ...<p>タマネギは,国内生産量第3位の重要な野菜品目である.主に北海道向けの春まき(晩生)品種と本州・西南暖地向けの秋まき(早生)品種に分化しており,両品種群を同時に栽培してその特性を比較することは難しい.そのような中で,東北地域で開発された春まき作型では,両品種群を含む幅広い品種を栽培することが可能であることが判明し,今後はこの作型に適応した品種を開発・選定することが望まれている.しかし,これまで東北地域...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献8件

  • 天竜川支流における国内外来種ドンコの定着

    柳生 将之, 中村 明日加, 美馬 純一, 大原 均 伊那谷自然史論集 22 (0), 49-54, 2021

    ...ドンコは愛知・新潟県より西の本州,四国,九州などに分布し,西日本では里山近くの小川に生息するなじみ が深い純淡水魚である.しかし,近年は非自然分布域である関東地方などに定着し,国内外来種による在来生 態系へ与える影響が懸念されている.長野県ではわずかに生息の記録があるものの,人為放流に伴う混入魚の 一時的捕獲あるいはチチブの誤記載と考えられている.今回の調査によって,当年生...

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  • 2011年東北地方太平洋沖地震による福島県白河市周辺の被害

    若松 加寿江, 成井 信 日本地震工学会論文集 21 (4), 4_86-4_122, 2021

    <p>本文は2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による福島県内陸部の白河市周辺の地盤と構造物の被害271箇所について報告している.271箇所の緯度経度を取得し,被害のタイプ別に分類した上で,特徴を整理している.さらに,主な被害地点における被害の要因を地形・地盤条件から分析している.本地域における地盤災害の要因は,丘陵・台地においては白河火砕流や降下火山灰などの火山性堆積物と,低平地…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 領域海洋モデルを用いた黒潮・親潮混合水域における水塊分布に関する研究

    池田 雅, 増永 英治, 鈴江 洋太, 伊藤 幸彦, 内山 雄介 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_379-I_384, 2021

    ...<p> 本州東岸の沿岸海域は黒潮や親潮,津軽暖流等の多様な水塊で形成される混合水域と呼ばれ,北太平洋の海洋環境および生態系に影響を及ぼしていると言われている.そこで,本研究では領域海洋モデルROMSを用いて本州東岸の混合水域における水塊構造の詳細な分布や季節変動を明らかにすることを目的として解析を行った.従来までの方法では困難であった沿岸域や表層における水塊分析を,標準化したTSダイアグラムの座標上...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 北海道にストランディングしたコマッコウの胃内容物

    松田 純佳, 松石 隆 日本セトロジー研究 31 (0), 5-9, 2021

    ...<p>コマッコウKogia brevicepsは全世界の温帯から熱帯域に生息するハクジラ類である.日本沿岸では 本州の太平洋側でしばしばストランディング(座礁・漂着・混獲)報告があるが,北海道沿岸では現在まで6個体しか報告されていない.また,日本周辺海域における食性に関する報告は見当たらない.本研究では,2011~14年に北海道太平洋側沿岸にストランディングしたコマッコウ3個体の胃内容物を調査した....

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 南海前弧海盆(熊野海盆)付加体基盤の砕屑性ジルコン年代頻度分布

    福地 里菜, 伊藤 久敏, 山口 飛鳥, 木村 学 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 293-, 2021

    ...UnitV)の試料の年代頻度分布は,70-100 Maのジルコンを多く含み,原生代のジルコン粒子は稀であった.白亜紀のジルコンの加重平均年代は,Unit IVA,Unit IVB, Unit Vで,それぞれ94±4Ma,97±3Ma,97±4 Maを示した.付加体堆積物中の海底下1–3kmの砕屑性ジルコンの年代頻度分布は深度によらず類似する.また,この年代頻度分布の傾向は,Site C0002の後背地が本州弧...

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  • 徳之島の地質構造とジルコンU-Pb-Hf同位体比が呈示する琉球弧と南中国の関連性

    山本 啓司, 岡本 和明, 上田 脩郎, 寺林 優 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 039-, 2021

    ...<p>琉球弧は九州南端と台湾の間に約 1200 km にわたって連なる島々からなる島弧である.琉球弧の地体構造は、専ら「本州弧の○○帯の延長がどこを通過するか」という観点からから検討されている。地理的に隣接する台湾や中国南東部を含めた議論はほとんどなされていない。日本に比べて台湾や中国の地質情報が不十分という問題があったかもしれないが、その差はなくなりつつある....

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  • 地震波速度温度計による東北本州弧地殻の温度構造:高精度な熱構造の解明に向けて

    石川 正弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 078-, 2021

    ...本研究において地震波速度から推定した東北本州弧地殻深部の温度分布は微小地震の深度分布から推定された温度構造(例えばHasegawa et al., 2000 Tectonophysics)と類似しており、奥羽脊梁山脈に沿って温度の高低が認められる。また、本研究の温度分布は地質との対応も見られ、中新世リフト地殻では低温になっている。...

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  • 東京都区部におけるヨコヅナサシガメ(カメムシ目サシガメ科)の分布

    長田 庸平 都市有害生物管理 11 (1), 45-48, 2021

    ...ヨコヅナサシガメ(カメムシ目サシガメ科)は中国大陸由来の外来種である.日本国内では本州,四国,九州へと分布を拡大させた.本種は肉食性で,口吻で皮膚を刺すと激しい痛みを与える衛生害虫として知られる.大型種のため,不快害虫にもなり得る.ここでは東京都区部における本種の分布の現状をまとめた....

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  • 地球化学的分析に基づく津軽堆積盆地の中~後期中新世珪質岩層の炭化水素ポテンシャル

    マルティッツィ パオロ, 千代延 俊, 荒戸 裕之 石油技術協会誌 86 (3), 205-212, 2021

    ...<p>中~後期中新世の珪質岩層は,日本の本州北西部を含む 北太平洋における石油探査の重要な対象と考えられている。本研究では,青森県南西部津軽盆地の DTH27-1号井で 採取された赤石層の珪藻質シルト岩と大童子層の珪質泥岩に関するデータを提示する。ロックエバル分析から得られた有機地球化学的データを用いて,青森西部における珪質泥岩の炭化水素ポテンシャルを評価した。...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 貝化石・有孔虫化石の複合群集解析による日本本島の島嶼化過程・東海地震の履歴の研究

    北村 晃寿 第四紀研究 advpub (0), 47-70, 2021

    ...最温暖で,その後段階的に寒冷化したこと,③3.5~1.7Maには対馬海流が少なくとも5度流入したこと,④3.3~2.5Maの南方海峡はチェジュ島より南西にあり,その標高は現海面に対して少なくとも50m以上はあったこと,などの日本本島の島嶼化に関する知見を得た.また,北緯65°の7月の平均日射量が520W/m<sup>2</sup>以上の間氷期(MIS 47, 43, 31)では,著しい水温の季節差で,本州...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献102件

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