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検索結果 4,379 件

  • 栄養欠乏性およびアルコール性神経障害による下肢痛に対し脊髄刺激療法が有効であった1例

    半田 舞, 瀬浪 正樹, 藤田 良子, 片桐 知明, 撰 圭司, 中布 龍一 日本ペインクリニック学会誌 31 (2), 51-54, 2024-02-25

    ...stimulation:SCS)は保存療法では効果が不十分な神経障害性疼痛に対して有効性が期待できる治療法の一つである.今回,アルコール性および栄養欠乏性神経障害による難治性の下肢痛に対しSCSを施行し,著効した症例を経験したので報告する.症例は40歳女性,拒食症やアルコール多飲の既往あり.2年前より両下肢の疼痛があった.紹介元で栄養欠乏性およびアルコール性神経障害による両下肢痛と診断され,補充療法によりビタミンは正常化...

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  • 2024ヒット予測30

    佐々木 淳之, 高田 悠太郎, 小谷 真幸, 大橋 源一郎, 橋本 歩 Nikkei design = 日経デザイン (440) 66-77, 2024-02

    ...消費は正常化したように見えるがその本質は激変。商品やサービスも大きく変わる。街にドローン広告が光り、AR(拡張現実)グラスワーカーが働く。斬新なレモンサワーが食卓をにぎわす。今まで想像できなかった、新たな世界線の時代が始まる。...

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  • かび毒の細胞に対する毒性評価と産生菌検出に関する研究

    鈴木 忠宏 マイコトキシン 74 (1), 7-12, 2024-01-31

    ...いたDNAマイクロアレイ解析により検討した.AFB<sub>1</sub>は細胞周期異常をもたらすスフィンゴ脂質代謝経路関連遺伝子の発現変化を誘導した.タイプBトリコテセンマイコトキシンの比較では,15-アセチル-DON(15AcDON),フサレノンX(FusX)およびDONが高い毒性を示した.PATの毒性評価では,アスコルビン酸(AsA)の影響も考慮し,AsA添加による細胞増殖の回復と遺伝子発現の正常化...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 僧帽弁逸脱症に対する待機的僧帽弁形成術後に発症したたこつぼ心筋症の1例

    土肥 正浩, 宮崎 隆子, 木谷 公紀 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (1), 20-24, 2024-01-15

    ...した.心電図所見はII,III,aVF,V3-6の陰性T波が術後1カ月以上遷延し,2カ月後に正常化した.手術前後の冠動脈造影検査に異常を認めなかったため,僧帽弁形成術後に発症したたこつぼ心筋症と診断した.開心術後に発症するたこつぼ心筋症は比較的に稀であり,その特徴とともに文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 重症髄膜炎治療後の脳脊髄液中の糖濃度低値

    田口 慧, 山崎 文之, 木下 康之, 立石 裕一, 出雲 大幹, 小林 良行, 高安 武志, 米澤 潮, 大西 俊平, 堀江 信貴 小児の脳神経 49 (1), 52-56, 2024

    ...<p>低出生体重児(在胎33週,1828 g).生後36日にGroup B streptococcus(GBS)による髄膜炎を発症しビクシリンにて加療を開始した.生後82日目の髄液所見は糖以外改善したがGd造影FLAIRにおいて髄膜造影効果が出現した.GBSによる莢膜過形成の可能性を考慮しリファンピシンを追加したが髄膜造影効果は改善するも髄液糖所見の改善は乏しく,リネゾリドへ変更した.最終的に糖の正常化...

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  • 摂食障害の治療Pearls and Pitfalls

    鈴木(堀田) 眞理 心身医学 64 (3), 225-231, 2024

    ...神経性やせ症の診療での工夫と注意点を概説する.疾病教育は問診から始まっている.臨床検査の第一の目的は器質的疾患の除外である.プライマリケアでは内科的緊急入院の必要性と労作制限を判断する.ホルモンや骨密度など異常を出せる検査をして,心理教育に反映させる.低血糖性昏睡は予防が重要で,排出行為に伴う低カリウム血症の治療は水と食塩による脱水の改善である.低身長の予防は低体重期間の短縮で,低体重のままで骨密度を正常化...

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  • 中国帰国者1世の「在宅介護」に関する文献レビュー

    YAN QIJUN, 牛久保 美津子 日本農村医学会雑誌 72 (5), 426-433, 2024

    ...1972年の日中国交正常化後に永住帰国した中国帰国者の90%以上が70歳を超えており,介護ニーズが高まっている。本研究は,介護問題が深刻化する中国帰国者の支援検討の基礎資料を得るため,中国帰国者の在宅介護に関する研究論文の文献検討から,中国帰国者の介護に関する研究の概要と1世の介護問題とそれに対する提言を整理することを目的とした。...

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  • 新型コロナワクチンとワクチンセンターの活動について

    高野 知憲, 國島 広之 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (Suppl), S129-S134, 2024

    ...<p>2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症(Covid-19)は変異を繰り返しながらも,予防や治療も進み,社会も正常化しつつある。しかし,2022年1~12月のCOVID-19を原死因とする死亡数は47,635名であり,インフルエンザよりも死亡リスクも高い(HR:1.61)。...

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  • 透析と時間

    甲田 豊 日本在宅血液透析学会誌 3 (2), 66-73, 2023-12-28

    ...である血液透析において,治療時間は様々なところに影響を及ぼす.1970年代に米国で行われた大規模な前向き介入試験で治療時間の長さは有意な予後因子でなかったため,クリアランスを上げて治療時間を短くするという方針が正当化されてきた.しかし,尿毒素によっては体内コンパートメント間の移動抵抗が大きく,時間をかけないと十分な除去ができない.リンや中分子がこれに該当する.透析低血圧のリスクを避けて細胞外液量を正常化...

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  • 後天性血友病Aを発症した尋常性天疱瘡の1例

    久野 彩, 金田 恵実, 安藤 純実, 調 裕次 日本皮膚科学会雑誌 133 (13), 3075-3081, 2023-12-20

    ...<p>80歳女性.X年1月より口腔内にびらんが出現し,尋常性天疱瘡と診断された.PSL 25 mg/日を開始したが改善乏しく,大量γグロブリン療法を施行後,臨床症状は改善するも,PSL 12.5 mg/日まで減量した同年5月に右上肢に筋肉内血腫が出現し,後天性血友病Aと診断された.止血製剤,リツキシマブ投与により臨床症状は改善し,APTTも正常化した.後天性血友病Aは稀な疾患で,第VIII因子に対する...

    DOI Web Site 医中誌

  • 2.表皮水疱症でみられる復帰変異モザイク

    新熊 悟 日本皮膚科学会雑誌 133 (13), 3065-3073, 2023-12-20

    ...<p>表皮水疱症は,表皮―真皮境界部の接着タンパク質の先天的な異常により,軽微な外力で皮膚や粘膜に水疱やびらんを生じる遺伝性皮膚疾患である.遺伝性皮膚疾患において後天的に遺伝子が修復され,一部の皮膚が正常化することがある.この現象は復帰変異モザイクと呼ばれる.復帰変異モザイクを起こした表皮角化細胞は正常タンパク質を産生し,さらに自己由来の細胞であるため原則的に移植によって拒絶反応を示さず,細胞療法の...

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  • PLGAナノ粒子技術による育毛の新たなエビデンス

    東郷 智美, 髙田 真穂, 笹井 愛子, 辻本 広行, 山本 浩充 粉砕 67 (0), 99-105, 2023-12-15

    ...本細胞試験では,育毛に欠かせない毛周期の正常化や毛包形成・成長において中心的な役割を担う毛乳頭細胞を用い,細胞賦活や育毛促進を司る遺伝子の発現,並びに脱毛に関連する遺伝子発現の抑制作用について評価している。...

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  • レンバチニブ及び放射線治療後の再肝切除による集学的治療が奏功した門脈腫瘍栓を伴う早期再発肝細胞癌の1例

    神 雄太, 西山 亮, 小金井 雄太, 木村 大輝, 青山 純也, 中野 容, 今井 俊一, 下河原 達也, 山田 暢, 江川 智久 肝臓 64 (12), 641-648, 2023-12-01

    ....術後2カ月で施行した造影CT検査で門脈左枝に門脈腫瘍栓(Portal vein tumor thrombosis:PVTT)を認めた.術後早期再発したPVTTであり再肝切除後の再発のリスクが高いと考え,観察期間を設けるためLenvatinib(LEN)投与を開始した.PVTTは放射線定位照射したが,術後9カ月に肝右葉微小転移が指摘された.LEN投与下にPVTTと微小転移は増悪を認めず,AFP値が正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • バセドウ病患者における腎機能の検討:eGFRを中心に

    中村 重徳 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (6), 390-398, 2023-11-30

    ...これらの検討から, バセドウ病の腎機能は甲状腺ホルモン高値や年齢の影響を受けており, 腎機能の解釈に当たっては甲状腺機能が正常化した時点で検討すべきであると考えられた。...

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  • 肝蛭症の1例

    上田 哲弘, 宮﨑 将之, 宮﨑 絵美里, 原 真児登, 立花 雄一, 明石 哲郎 日本消化器病学会雑誌 120 (11), 935-941, 2023-11-10

    ...<p>症例は38歳男性.稲作農家.腹痛で近医受診し,CTで肝S4に腫瘤性病変を認めたため当科紹介.MRI所見から肝膿瘍が疑われたが,10日後のCTにて肝S8に新たに腫瘤性病変が出現した.肝腫瘍生検を施行し悪性所見は認めず,門脈域や小葉内に好酸球の浸潤を認めた.寄生虫抗体検査を行い肝蛭症抗体陽性であったため,肝蛭症と診断した.トリクラベンダゾール内服にて腫瘤は縮小し,好酸球数も正常化した.</p>...

    DOI PubMed

  • 胃癌切除時にシャント血管切除術を行い術前の肝障害が改善した先天性門脈体循環シャントの成人1症例

    柳沢 直恵, 内川 裕司, 髙山 寛人, 島田 良, 岩谷 舞 日本消化器外科学会雑誌 56 (10), 536-546, 2023-10-01

    ...められた.シャント血管の瘤化はなく径は均一で,先天性門脈体循環シャントが示唆された.幽門側胃切除術中に門脈圧を測定したが門脈圧亢進はなく,シャント血管の一時的クランプの前後で圧の大きな上昇を認めなかったため,一期的にシャント血管を切除した.高アンモニア血症は速やかに改善し,術後16日目に退院した.術後2年経過したが,術前に異常値を示していたトランスアミナーゼ,血清アンモニア値,BTR,M2BPGiは全て正常化...

    DOI Web Site 参考文献28件

  • 甲状腺機能低下症に伴う乾皮症

    平野 早希子, 永江 航之介, 田中 絵美 西日本皮膚科 85 (5), 335-336, 2023-10-01

    ...皮膚症状と全身倦怠感は改善傾向となり(<b>図 2 a </b>~<b>c</b>),治療開始 1 カ 月後には TSH,FT4 とも正常化した。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 中国帰国者の高齢化に伴う異文化「介護」支援の歩み

    王, 榮 金城学院大学論集. 人文科学編 20 (1), 138-161, 2023-09-30

    ...2022年は,満州国の建国から90年,日中国交正常化から50年の節目の年。 1945年の日本の敗戦によって,敗戦直後の混乱の中で,満州の地で親と離別した幼い子供たちは,いわゆる中国“残留孤児”となった。日本に帰るに帰れないまま,中国人の養父母に育てられ,望郷の念を胸に中国で暮らしていた。 1972年の日中国交正常化は,戦後長く中国に留まらざるを得なかった残留孤児に帰国の道を開いた。...

    機関リポジトリ

  • 視交叉内の黄斑線維走行部に限局する 接合部障害と思われた特発性視交叉炎の一例

    田村 千奈見, 長友 さおり, 中馬 秀樹, 池田 康博 神経眼科 40 (3), 248-253, 2023-09-25

    ...defect: RAPD)は陰性であった.周辺視野欠損は明らかでなく,ハンフリー静的視野10-2プログラムを用いた中心視野に両耳側半盲と左眼の中心感度の低下を認めた.頭部磁気共鳴画像(MRI)にて視交叉内部後方やや左側よりに造影される病変を認めた.視交叉炎と診断し原因検索を行い,明らかな全身性炎症性疾患は認められなかった.その後自然軽快し,左矯正視力は1.0まで回復,両耳側半盲は消失し,左眼の中心感度も正常化...

    DOI

  • 静脈サンプリングが偽陰性であり診断に苦慮したクッシング病の一例

    奈良 薫, 山室 俊, 中村 吉宏, 根岸 弘, 小林 真人, 阿部 雅紀, 吉野 篤緒 日大医学雑誌 82 (4), 237-241, 2023-08-01

    ...に矛盾する所見であった.しかし,その他の各種内分泌学的負荷試験の結果は全てクッシング病の診断基準を満たしており,全身他臓器の検索にて他の病変が指摘できなかった.静脈サンプリングの結果が偽陰性であると判断し,クッシング病の術前診断のもと,内視鏡下経蝶形骨洞手術を行った.術中に腫瘍性病変を確認できたため摘出し,下垂体神経内分泌腫瘍すなわちクッシング病と診断した.術後 ACTH およびコルチゾールの値は正常化...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 発症1年後の心臓MRIで異常所見が残存している新型コロナウイルスワクチン関連心筋炎の1例

    古川 卓朗, 石川 真一, 中嶋 雅秀 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (2), 106-111, 2023-08-01

    ...ワクチン接種人口の増加により遭遇する機会が増える可能性がある.今回,半年以上に渡り心臓MRI(CMR)の異常所見が残存したC-VAM症例を経験したので報告する.症例は14才男児で新型コロナウイルスmRNAワクチン2回目接種後に発熱と胸痛が出現した.心電図変化と血清トロポニンI高値,およびCMRにて心筋炎と合致する所見があり,C-VAMと診断した.急性期はごく軽症で対症療法のみで軽快したが,心電図の正常化...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献16件

  • 心室細動で発症した好酸球性心筋炎の1歳女児例

    佐藤 麻朝, 進藤 考洋, 羽賀 千都子, 平井 聖子, 牛腸 義宏, 小野 博 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (2), 99-105, 2023-08-01

    ...<p>過去に報告のない,心室細動で発症し自動体外式除細動器により救命された,特発性好酸球増多症候群に伴った好酸球性心筋炎の幼児例を経験した.本症例は経過中,心室細動を含めた不整脈の再発は認めなかった.入院当初血液検査での脳性ナトリウム利尿ペプチドの上昇と,心エコー上,少量の心嚢液貯留と僧帽弁の逆流を認めたが,ステロイドなどの治療介入を要さず,経過観察のみで回復した.末梢血好酸球数は低下したが,正常化...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • アルコール性ケトアシドーシスとの鑑別が困難であった正常血糖糖尿病ケトアシドーシスの1例

    村田 真里子, 中戸 美沙, 山﨑 智文, 堀口 恭平, 倉﨑 康太郎, 永井 義夫 糖尿病 66 (5), 359-363, 2023-05-30

    ...高血糖のないアニオンギャップ(AG)開大性の代謝性アシドーシスを示すことから鑑別が難しい.51歳,男性.日常的にウイスキー5,6杯摂取する大酒家が口渇感・動悸を認め救急要請し入院した.血糖79 mg/dL,pH 7.261,HCO3<sup>-</sup> 14.0 mmol/L,AG 25.2 mmol/L,乳酸5.1 mmol/L,尿ケトン4+であった.当初AKAとして輸液が行われたが,血中乳酸値正常化後...

    DOI 医中誌

  • 抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH)を発症した外傷性血気胸の1例

    岡本 紗和子, 杉山 燈人 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (4), 172-176, 2023-05-15

    ...ドレナージを行い呼吸状態は改善したが,入院3日目に痙攣及び遷延する意識障害を認めた.血液検査で著明な血清ナトリウム値低下を認め,中枢神経系疾患や副腎機能異常を認めなかったことから抗利尿ホルモン分泌異常症候群(syndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone:SIADH)と診断した.補液による電解質補正にて血清ナトリウム値は速やかに正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 尿沈渣に中皮細胞を認めたロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RARP)後吻合部尿漏の1例

    松岡 拓也, 八尋 真希子, 杉谷 拓海, 中川 美弥, 神尾 多喜浩, 福井 秀幸 医学検査 72 (2), 287-293, 2023-04-25

    ...尿道カテーテルを留置すると3日後には採血データが正常化した。抜去後も採血データに異常がないことを確認して,受診から7日で退院した。自験例は血清と腹水でのK,BUN,CRE値の比較,免疫染色による中皮細胞の確認,主治医との円滑なディスカッションを行えたことで,過去の症例経験が活かされたことを実感できた症例であった。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 自動車7社の22年度3Q決算 半導体調達の正常化には時間

    日経automotive (145) 12-14, 2023-04

    日系自動車メーカー7社の2022年度第3四半期(3Q)累計(2022年4〜12月)の連結決算が、2023年2月に出そろった。為替の円安や車両価格の改定(値上げ)によって、トヨタ自動車を除く6社が営業増益だった。ただ、半導体不足による生産制約は依然として続いており、202…

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  • 新型コロナウイルス感染症に続発した 小児多系統炎症性症候群の1例

    中山, 智孝, 辻, 慶紀, 古本, 哲朗, 寺内, 芳彦 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 71-78, 2023-03-31

    ...眼球結膜充血にて当院を紹介受診した.受診の約4週前に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患していた.川崎病様症状を呈し,嘔吐や下痢など消化器症状,左心機能低下,高サイトカイン血症を示唆する所見を認め,COVID-19 に続発した小児多系統炎症性症候群(MIS-C)と診断した.免疫グロブリン投与で解熱,炎症反応は半減したが,心機能異常が遷延した.メチルプレドニゾロン・パルス療法を追加し心機能は正常化...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 子宮全摘後のリンパ還流障害に甲状腺機能低下症が付随し, 著明な両下肢浮腫を来した一

    小嶋, 咲絵, 矢山, 貴之, 松本, 秀志, 窪田, 綾子, 大家, 力矢, 岩﨑, 丈紘, 小島, 康司, 辻, 和也, 内多, 訓久, 岡﨑, 三千代 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 93-96, 2023-03-31

    ...辺縁は不整,内部は不均一な低エコーであった.CT では心嚢液貯留,下肢優位の皮下脂肪織の浮腫性変化と両側水腎症,膀胱拡張を認めたが,結石や腫瘍等による尿路の閉塞は認めなかった.入院後,膀胱留置カテーテルを挿入したところ最大 6,000 ml/ 日の排尿を認め,橋本病に対してはレボチロキシンナトリウムを 12.5μg/ 日で開始した.治療開始後1週間で体重は約10 kg 低下,2ヶ月後には TSH は正常化...

    機関リポジトリ

  • 空気清浄機・加湿器が原因として疑われた過敏性肺炎の10歳女児例

    清宮, 優香, 齋藤, 千穂, 永嶋, 早織, 鈴木, 徹臣, 田中, 文子, Kiyomiya, Yuka, Saito, Chiho, Nagashima, Saori, Suzuki, Tetsuomi, Tanaka, Fumiko 横浜医学 74 (2), 61-66, 2023-03-30

    ...鳥関連製品の撤去を行い自宅退院としたが,翌日症状が再燃し,退院3 日目に増悪したため再入院した.加湿器・空気清浄機の撤去後の自宅への試験外出,試験外泊では症状の再燃なく,臨床的に加湿器肺と診断した.沈降抗体反応検査ではインコの糞のみ陽性,貯留水の抗原検索は機器が処分されており行えなかった.発症1 年6 ヶ月時点まで再発なく経過しているが,呼吸機能検査では軽微な拘束性換気障害が残存しており,呼吸機能正常化...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 頭蓋縫合早期癒合症に対する2方向頭蓋骨延長術の有用性の検討

    中島 悠希, 桑原 広輔, 彦坂 信, 高松 亜子, 金子 剛 日本形成外科学会会誌 43 (3), 134-139, 2023-03-20

    ...<p> 目的:頭蓋縫合早期癒合症の治療目的は,頭蓋内容積の増大と頭蓋形状の正常化である。頭蓋骨延長術は広く用いられている術式である。しかし,多縫合早期癒合症のように術前に頭部の幅と長さの比率が良好な症例では,従来の1方向の後方または前方延長では過度の長頭になる。この欠点を回避するために,われわれはこれらの患者に対して2方向頭蓋骨延長術を適用している。...

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  • コロナ禍における韓国留学の現状と課題

    朴 恵蘭 都留文科大学研究紀要 (97) 123-141, 2023-03-01

    ...そこで、徐々に対面による留学が再開し、留学生交流はすでに正常化しつつあるという仮説を立て、新たな形態として越境しないオンライン留学や学生交流が一定の位置を示すようになってきていることを検証する。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • WEエコノミー : 道徳的責任とリスク脆弱性に基づく相互扶助分配のポテンシャル

    加藤, 猛 1-19, 2023

    ...共同事業および再分配の組み合わせとWEエコノミーとをシミュレーションによって比較した結果、後者のWEエコノミーは、前者に対する長所として不平等抑制に有効であること、富の分布を正常化するレジリエンスを持つこと、短所としてフリーライダーの影響を受けやすいことが明らかになった。ただし、この短所はコンセンサスやフェローシップの醸成、共同事業との補完で補うことが可能である。...

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  • 拡張型心筋症を伴った中毒性多結節性甲状腺腫の1例

    法村 尚子, 監崎 孝一郎, 藤本 啓介, 久保 尊子, 澤田 徹, 橋本 新一郎, 紺谷 桂一, 三浦 一真, 寒川 睦子, 矢島 俊樹 四国医学雑誌 79 (1.2), 117-122, 2023

    ...術後,甲状腺ホルモンは速やかに正常化し,現在2年経過した。</p><p> 本症例は高齢患者で拡張型心筋症の既往もあったため,速やかに甲状腺機能制御が可能な外科的治療が必要と考えられた。</p><p> 甲状腺腫瘍の中で,甲状腺ホルモンを産生・分泌する結節があり,autonomously functioning thyroid nodule(AFTN)と称する。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 内視鏡的硬化療法後にアンモニアの正常化を認めた肝切除後の巨木型食道静脈瘤の1例

    奥本 和夫, 桃﨑 孝, 堺 貴之, 秋葉 昭多郎, 堀内 英和, 八戸 茂美 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (10), 2174-2179, 2023

    ...の再発はなく,アンモニアの正常化も保たれている.肝切除後には門脈圧亢進を生じ,食道静脈瘤が発達する危険がある.巨木状の静脈瘤を閉塞することにより,側副血行路が遮断され,アンモニア値が低下したと考えられた.アンモニア高値である食道静脈瘤に対しては,シャントの閉塞でアンモニアが正常化することがあり,シャント閉塞前後において肝予備能やアンモニアの変化を適切に評価することが重要であると考えられた....

    DOI 医中誌

  • 線維化疾患に対する遺伝子治療法の確立に向けた線維芽細胞の血管内皮細胞への高効率転換技術の開発

    前田 星, 神原 知明, 井澤 洸栄, 土井 健史, 藤尾 慈, 岡田 欣晃 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-J4-, 2023

    ...しかし、線維化疾患に対する現在の治療薬は、線維化の進行を遅らせられるものの、線維化した臓器を正常化できないことが問題となっている。そこで我々は、線維芽細胞を血管内皮細胞に転換する戦略で、臓器から線維芽細胞を取り除く治療法の開発を進めている。これまでに転写因子ETV2が線維芽細胞を血管内皮細胞に転換する活性を持つこと、またETV2がDNA脱メチル化酵素TET2と相互作用し機能することが示されている。...

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  • 私が経験した印象深いmiracle recovery cases

    赤松 延久, 戸田 健夫, 伊藤 橋司, 久米 春喜, 長谷川 潔 移植 58 (Supplement), s137_1-s137_1, 2023

    ...術後は奇跡的に回復し、肝機能は完全に正常化し、患者状態は完全に回復した。ただし、残念ながら術後約5ヶ月で原病の進行により永眠された。症例2:COVID-19陽性下に準緊急生体肝移植を実施した56歳男性。新型コロナ肺炎、結腸穿孔などを合併するも、救命し、術後3ヶ月で独歩退院に至った。</p>...

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  • 膵臓移植長期管理における内科的課題

    平塚 いづみ, 四馬田 恵, 鈴木 敦詞 移植 58 (Supplement), s160_1-s160_1, 2023

    ...移植後、血糖の正常化を得られたとしても日常的に反応性の低血糖を自覚する患者も少なくない。また移植後、定期的な末梢神経障害や骨代謝等の観察も行い、症例の蓄積とともに一定の傾向も得られている。骨代謝に関しては特に移植後早期の悪化傾向あり、積極的な介入が重要と考える。今後も長期予後を見据えた内科的な管理を行いつつ、エビデンスの構築が責務と考える。...

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  • ミエリン-オリゴデンドロサイトに着目したうつ病の病態並びに新規治療法に関する検討

    髙橋 浩平, 黒川 和宏, 宮川 和也, 持田(斎藤) 淳美, 武田 弘志, 辻 稔 次世代薬理学セミナー要旨集 2023.1 (0), AG-2-, 2023

    ...故に、イミプラミン及びEF-2001の抗うつ効果に、オリゴデンドロサイトによるミエリン形成の正常化が関与している可能性が示唆された。さらに、EF-2001については、オリゴデンドロサイトの分化並びにミエリンの形成に関与していることが報告されているCREB/BDNF及びNF-κB p65/LIF/STAT3経路を活性化する作用を有することも併せて見出した。...

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  • 幼児期ミダゾラム曝露による遅発性認知機能低下の分子基盤解明とその改善法

    中島 欽一, 土井 浩義, 松田 泰斗 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S31-1-, 2023

    ...さらに、自発的な運動は海馬のニューロン新生を回復させ、MDZで障害された遺伝子発現を正常化し、MDZ曝露マウスの認知能力を改善することを見いだした。これらの結果は、小児麻酔が脳機能に長期的な悪影響を及ぼす原因を説明し、その対策として可能な治療法を提供するものである。</p>...

    DOI

  • 鍼灸手技療法の科学化と本学会の役割

    山口 智 日本東洋医学系物理療法学会誌 48 (2), 7-10, 2023

    ...<br> 当科で専門診療科と共同で実施した基礎・臨床研究の成果から、鍼灸や手技療法は生体の正常化作用に寄与することが明らかとなり、こうした生体反応が伝統医療の特質と考えている。 <br> 本学会は、鍼通電療法やあん摩・マッサージ・指圧を基本とした手技療法、さらに、あはき教育(視覚障がい教育)の発展に精進し、鍼灸や手技療法を現代医療の中に明確に位置付けることを目的 とする。...

    DOI 医中誌

  • 神経浸潤による末梢神経障害を合併した原発性マクログロブリン血症

    法岡 菜月, 栗田 尚樹, 加村 雄哉, 坂本 竜弘, 加藤 貴康, 横山 泰久, 錦井 秀和, 小原 直, 坂田(柳元) 麻実子, 高橋 華, 中馬越 清隆, 石井 亜紀子, 松岡 亮太, 南木 融, 玉岡 晃, 千葉 滋 臨床血液 64 (1), 18-22, 2023

    ...Rituximab+bendamustine療法によってIgMは正常化したが,神経伝導検査所見,しびれ症状は部分的な改善に留まった。WMにおける末梢神経障害の合併は一般的だが,腫瘍の末梢神経浸潤が証明された例は稀であるため,文献的考察を加え報告する。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 慢性播種性血管内凝固症候群の経過中に発症した自己免疫性凝固第V/5因子欠乏症

    石森 紀子, 若林 睦, 桜井 健二, 須田 明, 惣宇利 正善, 尾崎 司, 一瀬 白帝 臨床血液 64 (2), 113-118, 2023

    ...治療開始後FV/5活性は正常化し,FV/5インヒビターと抗FV/5自己抗体も陰性化した。Prednisolone漸減中,大動脈瘤によると思われる播種性血管内凝固症候群が増悪した。動脈瘤は広範囲であり年齢・合併症から外科的治療適応外で,腎機能障害を考慮しwarfarin投与を開始したところ,凝固検査所見は徐々に改善した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 人間ドックでの心電図検査を契機に発見され,早期治療に成功したWellens症候群の一例

    松尾 史朗, 大眉 寿々子, 野田 吉和, 本間 智美, 鈴木 裕子, 田宮 青滋, 井關 治和 人間ドック(Ningen Dock) 37 (5), 808-814, 2023

    ...狭心症と慢性腎臓病にて通院治療を受けていた.人間ドック心電図検査において前回記録にはなかった二相性T波がV3-5誘導に認められた.人間ドック受診時に胸痛はなかったが,1ヵ月前から時々朝に胸痛を自覚していた.Wellens症候群を疑い通院医療機関への早期受診を勧めた.冠動脈造影にて左前下行枝近位部に高度狭窄が認められ,同部位に経皮的冠動脈インターベンションが実施された.経過は良好,心電図は2ヵ月後に正常化...

    DOI Web Site 医中誌

  • 国際通貨としてのユーロの過去・現在・将来

    伊藤 さゆり フィナンシャル・レビュー 153 (0), 148-177, 2023

    ...</p><p> ECBは,過去の危機対応とは異なり,主要な目的である「中期的な物価の安定」のために金融政策の正常化を急ぎ,さらに引き締めに動いている。現在のECBは,利回り格差が拡大する「分断化」に対処するツールも備えるが,エネルギー危機という非対称的ショックに果たせる役割には限界があり,政治レベルでの協調的な取り組みが必要である。...

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  • 夜遅い食事に適した「夜食パン」の開発

    古谷 彰子, 原田 昌博, 安藤 慎一, 平尾 和子, 柴田 重信, 井上 好文 日本調理科学会大会研究発表要旨集 34 (0), 40-, 2023

    ...<p>【目的】全粒粉は血中コレステロールを正常化し,食後血糖値の上昇を抑え,満腹感を持続させる機能性をもっている。しかし,市場に出回る機能性を謳った全粒粉パンは,その置換量が少なく,嗜好性も悪いため,毎日摂取することが困難である。一方,夜遅くの食事や空腹が睡眠の質に影響を与えることもわかっています。...

    DOI

  • 糖尿病透析患者の血糖管理とBurnt-out diabetes

    宮里 紘太, 高尾 信輝, 丸山 範晃, 阿部 雅紀 日本透析医学会雑誌 56 (9), 323-331, 2023

    ...glycated albumin:GA)を用いて糖尿病透析患者の血糖コントロールを評価している.心血管イベントの既往歴のない症例では暫定的な目標値としてGA値20.0%未満が推奨された.心血管イベントの既往歴を有する症例や低血糖傾向のある症例では24.0%未満が提案されている.近年,わが国から透析患者のGA値と生命予後に関する臨床成績もいくつか報告されてきた.また,透析導入に伴い,血糖値やHbA1c値が正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献34件

  • ヒト成長ホルモン投与によるPXBマウスの脂肪肝改善と薬剤性脂肪肝評価の検討

    森岡 晶, 佐能 正剛, 石田 雄二, 古武 弥一郎, 立野 知世 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-013E-, 2023

    ...</p><p></p><p>結論</p><p>PXBマウスの血中hGH濃度にヒトを反映させた形で脂肪肝を適度に正常化するhGH投与量を決定した。この脂肪肝正常化PXBマウスは、TOのような薬剤によって誘発される脂肪肝毒性評価に有用となることが期待される。hGH非投与のPXBマウスとの比較のため、肝臓中の薬物代謝因子とトランスポーターの発現量解析も検討中である。</p>...

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  • Methotrexate関連白質脳症の急性期と回復期にSPECTで脳機能評価を行った1例

    青山 周平, 松浦 隆樹, 板橋 寿和, 石田 隼一郎, 荒川 ゆうき, 菊池 健二郎, 康 勝好, 浜野 晋一郎 脳と発達 55 (1), 48-51, 2023

    ...,第23病日に再び構音障害と左上肢不全麻痺,第55病日に意識障害,嚥下障害と両上下肢不全麻痺を認めた.第65病日のethyl cysteinate dimer(ECD)-SPECTでは両側大脳皮質にびまん性の血流低下を認めたが,同時期のiomazenil(IMZ)-SPECTではbenzodiazepine受容体の集積低下を認めなかった.その後,4週間で症状は消失し,ECD-SPECTでも脳血流は正常化...

    DOI 医中誌

  • 好中球増加症を契機に診断されたG-CSF産生多発性骨髄腫

    横井 桃子, 近藤 敏範, 清水 里紗, 内田 圭一, 林 成樹, 西村 広健, 近藤 英生, 和田 秀穂 臨床血液 64 (8), 735-740, 2023

    ...Daratumumab, lenalidomide, dexamethasone治療により血清G-CSF濃度と好中球数は正常化した。G-CSF産生骨髄腫の報告例は少なく,M蛋白血症を伴う慢性好中球性白血病として報告されてきた。これまでの報告から血清G-CSF値測定や抗G-CSF抗体によるIHC,<i>CSF3R</i>遺伝子変異解析等の手法が鑑別診断に有用であると考えられた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • クッシング症候群の若年女性における術後心形態および心機能の変化

    山根 彩, 加藤 雅也, 松井 翔吾, 永井 道明, 香川 英介, 國田 英司, 小田 登 超音波医学 50 (6), 401-407, 2023

    ...<sup>131</sup>I-アドステロールシンチを行い,左副腎腫瘍に局在する集積を認めたため,腹腔鏡下左副腎摘除術を行った.術後早期は心形態の改善に乏しく高血圧も持続していたが,徐々に心肥大所見の改善を認め,術後2年でほぼ正常化に至った.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • MEN1に伴う原発性副甲状腺機能亢進症術後の長期成績

    大場 崇旦, 井地 瞭子, 清沢 奈美, 網谷 正統, 清水 忠史, 小野 真由, 金井 敏晴, 伊藤 研一 日本内分泌外科学会雑誌 40 (4), 241-245, 2023

    ...全摘+自家移植症例でも過剰腺での再発例を認めた一方,術中に同定できない副甲状腺を温存する亜全摘は全摘+自家移植術と比べて,永続的副甲状腺機能低下症の発症率が低く,また長期に渡り再発も認めなかったことから,長期間に渡る血清Ca値の正常化を達成しうる術式である可能性がある。</p>...

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  • 小腸移植後の難治性拒絶反応に対しベドリズマブを使用した1例

    清水 誠一, 阪本 靖介, 内田 孟, 柳 佑典, 中尾 俊雅, 兒玉 匡, 小峰 竜二, 竹内 一朗, 新井 勝大, 山田 全毅, 福田 晃也, 笠原 群生 移植 58 (Supplement), s204_1-s204_1, 2023

    ...術後6週目の内視鏡検査では、絨毛はほぼ正常化し、ステロイドとタクロリムスによる維持療法を継続した。EB virus感染がchronic high loadの状態であり、EBV感染細胞はB細胞であったため、術後3か月目にリツキシマブを使用した。術後5カ月からエベロリムス併用を開始し、術後6か月経過しているが移植腸管の状態は安定している。...

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  • クマリン系殺鼠剤を誤食した高齢者の1例

    藤森 玲, 金子 直之, 中込 圭一郎, 長島 真理子 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 159-163, 2022-12-28

    ...PT-INRはVK投与なくPT-INRが正常化するまで, 十分長期に観察する必要がある。また本症例での誤食の原因には向精神薬が強く影響したと考える。高齢者に対する向精神薬使用には十分な配慮が必要であろう。</p>...

    DOI 医中誌

  • 非感染性ぶどう膜炎に一過性の尿細管障害と甲状腺機能亢進症を同時に合併した小児例

    髙木 健太郎, 高橋 英城, 山崎 崇志, 大野 幸子, 堀 佳那江, 亀井 優, 松本 和華子, 呉 宗憲, 河島 尚志 小児リウマチ 13 (1), 59-63, 2022-12-28

    ...受診した.ステロイド点眼でぶどう膜炎は改善傾向となったが,血液検査でリウマトイド因子が陽性,尿検査でNAGとβ2MGが高値であった.また,遊離トリヨードサイロニン(FT3)と遊離サイロキシン(FT4)の高値,TSHの低値を認め入院した.甲状腺に関連する自己抗体はすべて陰性だった.超音波検査で甲状腺に低エコー域の不規則な分布を認めた.入院2週間後,血中FT3,FT4,TSH,尿中NAG,β2MGの値は正常化...

    DOI 医中誌

  • 橋本病を合併した混合性結合組織病の1例:hypothyroid myopathyの鑑別の重要性

    田中 里奈, 清水 正樹, 真保 麻実, 山崎 晋, 高澤 啓, 鹿島田 健一, 森尾 友宏, 森 雅亮 小児リウマチ 13 (1), 43-47, 2022-12-28

    ...となる.今回われわれは,混合性結合組織病(MCTD)と橋本病(HD)を合併し,それぞれの増悪に伴い高CK血症をきたした症例を経験したため,報告する.7歳時にレイノー現象が出現し,9歳時に発熱,腹痛,炎症性斜頸,甲状腺機能低下症を認め,HDを合併したMCTDと診断された.ステロイドパルス療法で寛解に至り,ミコフェノール酸モフェチル(MMF)を併用された.レボチロキシン(LT)も開始されたが,甲状腺機能が正常化...

    DOI 医中誌

  • RNAスプライシング制御を標的とした創薬

    網代 将彦, 萩原 正敏 生化学 94 (6), 837-844, 2022-12-25

    ...筆者らは薬剤でRNAの発現量や発現パターンを変化させることにより先天性の難病を治すことが可能ではないかと考え,遺伝子発現を生体内で可視化する独自の技術を開発してきた1–3).さらにこの技術を化合物スクリーニングに応用することで,先天性疾患の原因遺伝子の異常なRNAスプライシングを正常化させるスプライシング制御薬を見いだし,従来は薬物治療の対象とされてこなかった先天性疾患について薬物治療が可能であることを...

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  • 下肢動静脈瘻および大伏在静脈不全を伴う末梢動脈疾患に対する段階的血管内治療症例

    黄 義浩, 清水 昭吾, 山入端 立志, 鈴木 和彦, 保科 俊之 日本血管外科学会雑誌 31 (6), 375-378, 2022-12-23

    ...<p>末梢動脈疾患,下肢動静脈瘻,下肢静脈弁機能不全は,いずれも一般的な下肢脈管病変だが,三病変の同肢合併は極めて稀である.症例は79歳男性,左下肢の疼痛,血管膨隆,皮膚変色を呈し,CT検査で左大腿動脈閉塞,腓骨動脈から大伏在静脈の動静脈瘻を認めた.まず末梢動脈疾患への血管内治療を行ったが,足関節上腕血圧比の正常化を得たものの,皮膚組織灌流圧や下肢症状の改善は認めなかった.主因は微小動静脈瘻を介した...

    DOI 医中誌

  • バルプロ酸徐放剤過量内服により高アンモニア血症およびカルニチン欠乏を呈した1例

    三好 ゆかり, 末吉 孝一郎, 中村 有紀, 石原 唯史, 近藤 豊, 岡本 健, 田中 裕 中毒研究 35 (4), 313-318, 2022-12-10

    ...来院時血中遊離カルニチン12.1 mmol/Lとカルニチン欠乏を認めたが,4日間補充を行い第7病日には正常化した。とくに後遺症なく第9病日に自宅退院とした。バルプロ酸徐放剤の過量内服時には遅発性の意識障害に注意し,高アンモニア血症を伴う意識障害の発症に際しては,カルニチンの補充を考慮すべきである。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 尿中薬物検査が診断の契機となった急性薬物中毒の被虐待児の 1 例

    奥田 航, 石井 和嘉子, 山瀨 聡一, 寺田 啓輝, 山田 隆太郎, 川口 忠恭, 峯 佑介, 青木 政子, 桃木 恵美子, 森岡 一朗 日大医学雑誌 81 (6), 373-376, 2022-12-01

    ...<p>症例は 3 歳男児.意識障害,歩行障害,構音障害,左手指の切創を認め,当院を紹介受診し精査目的に緊急入院した.血液検査では低血糖とケトン体上昇を認め,輸液を施行し血糖値は正常化したが,歩行障害や構音障害が残存した.頭部 CT 検査では頭蓋内病変を認めなかった.医療ソーシャルワーカーや前医からの聴取で,母は精神疾患で服薬治療をしていることが判明した.患児に尿中薬物検査キット(トライエージ®DOA...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 正常化の技術論について

    松野 充貴 日仏社会学会年報 33 (0), 43-60, 2022-11-30

    <p>The purpose of this study is to interpret Michel Foucault's theory of power in relation to the philosophy of Georges Canguilhem and to show that power in Foucault can be interpreted as a model …

    DOI

  • 外傷性腹部大動脈急性閉塞に対して血栓除去術と大腿動脈─大腿動脈交叉バイパスを施行し救肢した1例

    廣瀬 聡一郎, 衣笠 由祐, 濱田 雄一郎, 森河内 萌, 杭ノ瀬 慶彦, 鳥家 鉄平, 田井 龍太, 塚田 暁, 手嶋 英樹, 宮崎 延裕, 入江 博之 心臓 54 (11), 1272-1277, 2022-11-15

    ...緊急開腹止血,小腸部分切除後に血栓除去術を施行した.受傷6時間後に下肢血流は一時再開したが,直後に左下肢の再血栓閉塞が判明した.左総腸骨動脈瘤があり,再血栓除去術では閉塞のリスクが高いと判断し,右下肢を供血路とした大腿動脈─大腿動脈交叉バイパス術を追加した.左下肢血流は改善したが,再灌流に伴う筋腎代謝症候群により,高カリウム血症を呈したため,緊急持続的血液濾過透析を開始した.術後5日目に血清カリウム値は正常化...

    DOI 医中誌

  • 在日華僑華人3世代のオートエスノグラフィ

    陳 天璽 文化人類学 87 (2), 224-242, 2022-09-30

    ...今年は、日中国交正常化50周年、日華(台)断交50年となるが、50年前、中華民国(台湾)の国籍を有して日本に暮らしていた我が家は、日本との戦争の記憶、中国共産党とのイデオロギーの違いから、日本国籍、中華人民共和国国籍のいずれも選ぶことができず、無国籍となった。横浜中華街で生まれ育った華僑2世である私は、30年程無国籍者として暮らしてきた。...

    DOI

  • B型肝炎の最新治療―創薬研究から臨床応用へ―

    田中 靖人 日本消化器病学会雑誌 119 (9), 802-811, 2022-09-10

    ...<p>B型肝炎ウイルス(HBV)持続感染者に対する抗ウイルス治療の短期目標は,ALT持続正常化(30U/L以下),HBe抗原陰性かつHBe抗体陽性,HBV DNA増殖抑制の3項目であり,長期目標はHBs抗原消失,すなわちfunctional cureである.HBs抗原の陰性化は,肝硬変への進展および肝発癌を抑制することが示されている.新規薬剤の開発は,ウイルス自体を標的としたdirect-acting...

    DOI PubMed

  • 大動脈弁置換後に急性緑内障発作を合併した1例

    栃木 秀一, 建部 祥, 田邉 友暁, 田岡 誠, 山﨑 琢磨, 齋藤 真人, 丁 毅文, 丁 栄市, 加藤 能利子, 曽川 正和 心臓 54 (8), 928-931, 2022-08-15

    ...大動脈間圧較差56 mmHgと大動脈弁狭窄の進行を認め,1カ月後に手術(機械弁による大動脈弁置換)を行った.第3病日に左下肢のしびれ,右手指が動かしにくいという症状出現,脳虚血発作を疑い治療を開始したが第4病日には顕著な視力低下と散瞳を認めた.第5病日に総合病院眼科受診,眼圧上昇(40-50 mmHg)を認め急性緑内障発作と診断された.ピロカルピン点眼では眼圧低下が得られず同日レーザー虹彩切開術をうけ,眼圧は正常化...

    DOI 医中誌

  • 最新心不全治療により早期逆リモデリングが得られた成人発症型ネマリンミオパチーの1例

    後藤 準, 大瀧 陽一郎, 高畑 葵, 田村 晴俊, 和根崎 真大, 沓澤 大輔, 加藤 重彦, 西山 悟史, 高橋 大, 有本 貴範, 渡邉 哲, 渡辺 昌文 心臓 54 (8), 920-926, 2022-08-15

    ...され,重症心不全と診断された.精査・加療目的に当院に転院搬送された.β遮断薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬,アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI),SGLT2阻害薬,イバブラジンを導入し,心不全は改善し第37病日に自宅退院となった.心筋生検を含めた心精査より,ネマリンミオパチーによる心不全と診断した.心不全は再発なく経過し,8カ月後LVEF 56%,BNP 13.6 pg/mLと正常化...

    DOI 医中誌

  • VI.Fabry病

    後藤 順 日本内科学会雑誌 111 (8), 1541-1547, 2022-08-10

    ...α-galactosidase Aの欠損によりグロボトリアシルセラミドが蓄積するスフィンゴ脂質症のひとつである.ヘミ接合体男性の古典型症例では,小児期に四肢などの疼痛,発汗障害,被角血管腫がみられ,成人期には腎機能障害・腎不全,心筋症などの心合併症,脳梗塞などの脳血管障害を発症する.2001年,臨床治験により酵素補充療法が可能であることが示され,Fabry病の根本的病態である先天性代謝異常を改善・正常化...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 診察室における深呼吸後の血圧値の変化に関係する因子の検討

    石光, 俊彦, 本多, 勇晴, 高橋, 知里, 里中, 弘志, 岩嶋, 義雄, 藤乘, 嗣泰, Toshihiko, Ishimitsu, Takeaki, Honda, Chisako, Takahashi, Hiroshi, Satonaka, Yoshio, Iwashima, Akihiro, Tojo Dokkyo Journal of Medical Sciences 49 (1), 9-15, 2022-07-25

    ...外来加療中の高血圧患者で診察室血圧が高値である場合,特に腎機能低下や蛋白尿がなければ,多くは深呼吸を繰り返すことにより正常化するため,治療方針を決める際に考慮するべきであると思われる....

    機関リポジトリ 医中誌

  • 脾臓摘出により速やかな貧血の改善をみた脾原発炎症性偽腫瘍

    小川 磨育子, 尾関 榛菜, 家田 美保, 早川 正哉, 佐藤 朋子, 佐竹 立成, 小島 由美 日本内科学会雑誌 111 (7), 1431-1438, 2022-07-10

    ...72歳男性.3年前より進行する貧血を指摘され,A診療所より紹介となった.精査にて慢性炎症に伴う鉄の利用障害と,6年前より増大傾向の脾腫瘤を認めた.腰痛・発熱・寝汗を伴うことから悪性腫瘍を疑って腹腔鏡下脾臓摘出術を施行,炎症性偽腫瘍(inflammatory pseudotumor:IPT)と診断された.術後に自覚症状は消失し,無治療経過観察にてCRP(C-reactive protein)及び貧血は正常化...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 感染性右大腿動脈仮性動脈瘤に対して術中判断で直視下に末梢血管用バルン拡張型ステントグラフトを内挿した1例

    細谷 祐太, 吉田 誉, 下江 安司, 久呉 洋介, 川人 智久 日本血管外科学会雑誌 31 (3), 145-149, 2022-06-24

    ...が得られたので報告する.症例は78歳,男性.左総頸動脈狭窄に対し,脳神経外科で経皮的血管拡張術が施行され,止血用デバイスが使用された.その後,右大腿動脈穿刺部の感染性仮性動脈瘤形成を認め,同日手術を施行.穿刺部周囲の血管壁の脆弱化と1–2 cm大の破綻を認めたため,人工血管や自家静脈グラフトを使用した局所での解剖学的血行再建は厳しいと判断し,VBX内挿を施行し,術後抗生剤治療を徹底した.炎症反応の正常化...

    DOI 医中誌

  • COVID-19ワクチン接種後に肺血栓塞栓症を合併した原発性肺癌の1切除例

    山田 典子 肺癌 62 (3), 235-241, 2022-06-20

    ...3日目より息切れが出現した.単純CTでは左上葉に37 mm大の結節を認めるのみであった.9日目に症状が増悪し酸素飽和度89%,D-dimer 25.9 μg/ml,造影CTで両側肺動脈血栓,左膝窩動静脈血栓を認めた.アピキサバン内服開始5日目には酸素不要となり,D-dimerも7.4 μg/mlと低下した.左上葉結節は原発性肺癌T2bN1M0 stage IIBと診断した.血栓消失とD-dimer正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • トルイジン曝露により呼吸困難,チアノーゼを呈したメトヘモグロビン血症を発症した1例

    眞田 彩華, 二瓶 俊一, 石川 成人, 山下 美沙子, 物江 智香子, 大坪 広樹, 蒲地 正幸, 真弓 俊彦 Journal of UOEH 44 (2), 185-190, 2022-06-01

    ...トルイジン溶液運搬中に溶液がこぼれ,衣服に付着したが,着替えや除染を行わず2時間かけて職場に運転して戻った.職場に戻ったところ呼吸困難が出現し,救急要請し,前医へ搬送された.著明なチアノーゼを認め, Met-Hb 44%と高値であったため,トルイジン曝露によるMet-Hb血症と診断された.加療目的に当院へ転院,集中治療室に入室となった.集中治療室入室後Met-Hb血症の治療が開始され,Met-Hb値は正常化...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 参考文献11件

  • フォンタン循環における洞調律維持を基本とする不整脈管理の重要性

    梅井 正彦, 相馬 桂, 齊藤 暁人, 小島 敏弥, 常盤 洋之, 後藤 耕策, 小室 一成, 八尾 厚史 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 29-36, 2022-05-31

    ...めたため,心臓カテーテル検査施行し,静脈圧・肺動脈楔入圧の高値のほか,veno-venous shuntが多数確認された.心房粗動における心室拡張障害から,心房圧・肺静脈圧が上昇し,受動的な肺動脈圧上昇に加え,反応性肺血管抵抗値の上昇が誘起された結果,静脈圧の更なる上昇と心拍出量の低下から心不全の悪循環を生じていたと考えられた.本症例では心房粗動の洞調律化後に心房圧・肺静脈圧低下のみならず肺血管抵抗値も正常化...

    DOI 医中誌

  • 中小脳脚と脳梁に脳浮腫を生じた高血糖高浸透圧症候群の1例

    坂本 和香奈, 櫨川 岩穂, 和田 邦泰, 浦田 譲治 糖尿病 65 (5), 215-222, 2022-05-30

    ...<p>症例は79歳女性,独居.うつ病疑いと糖尿病を近医で内服治療中.2日前に無事が確認されていたが,自宅で倒れているところを搬送された.来院時血糖690 mg/dL,血清ナトリウム(Na)180 mEq/L,血漿浸透圧449 mOsm/L,尿ケトン体±,等から高血糖高浸透圧症候群(HHS)と診断した.血清Na,血漿浸透圧はおよそ1週間で正常化したが,その後も外部への反応性の低下が続いた.第8病日の頭部...

    DOI 医中誌

  • 両側急性感音難聴を呈した内耳梅毒の 1 例

    丹沢 泰彦, 北原 智康, 松田 帆, 樽本 憲人, 坂本 圭, 関根 達朗, 新藤 晋, 伊藤 彰紀, 中嶋 正人, 加瀬 康弘, 池園 哲郎 耳鼻と臨床 68 (3), 190-195, 2022-05-20

    ...頭部単純 MRI 検査(3D-FLAIR 画像)では、治療前に高信号を呈していた内耳は治療後に正常化した。ペニシリンの普及により梅毒罹患数は戦後激減し、日常臨床で遭遇する頻度が少ない疾患となっていたが、近年患者数が増加しており社会問題化している。多臓器に病変が生じ、症状が多彩であるため診断が容易ではなく、また性感染症のため問診に躊躇する場合もある。...

    DOI 医中誌

  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に対し冠動脈バイパス術を施行した1例

    長塚 大毅, 郡司 裕介, 加賀谷 英生, 服部 滋, 野口 権一郎, 片山 郁雄 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (3), 151-156, 2022-05-15

    ...EGPA)に合併した左前下行枝近位部の冠動脈瘤(19 mm)を認めた.CAGでは#6 : 100%,#12-2 : 90%であり,Tc-99 m心筋シンチグラフィにて前壁中隔の虚血誘発を認めたため血行再建術の適応と判断した.好酸球数が9,221/μlと高値であり,好酸球浸潤による血管炎の活動性を抑えるため術前にプレドニゾロンおよびヒト化抗IL-5モノクロナール抗体薬であるメポリズマブを投与し,好酸球数が正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • ARNI 導入後に著明な心臓逆リモデリングが見られた 1例

    高橋, 有紗, 西村, 拓哉, 古谷, 敏昭, 川田, 泰正, 有井, 薫 高知赤十字病院医学雑誌 26 (1), 25-28, 2022-04-22

    ...の増悪で当院紹介となったが,同時に左室拡大・左室収縮力低 下を伴う急性非代償性心不全を認め,一般的な心不全治療を行うも治療に難渋した.そこで ARB か らアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)(総称名:エンレスト,一般名:サクビ トリルバルサルタンナトリウム水和物)に切り替えを行ったところ,心不全は安定化し,経時的に著 明な心臓逆リモデリングが見られ,数か月後には左室駆出率はほぼ正常化...

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  • 陰茎・肺転移を認めた精巣腺癌の1例

    野口 毅朗, 逢坂 公人, 柴田 洋佑, 小泉 充之, 鈴木 孝尚, 岸田 健, 大久保 陽一郎, 亀田 陽一 日本泌尿器科学会雑誌 113 (2), 78-81, 2022-04-20

    ...した.術後4カ月後に亀頭腹側に疼痛を伴う結節が出現し血清CEAも再上昇したため陰茎全摘術を施行,病理結果は精巣腺癌の転移でありCEAは正常化した.術後9カ月後のCTで肺への転移が疑われCEA再上昇も認めたためTIP(パクリタキセル,イホマイド,シスプラチン)療法を開始した.2コース施行後のCTで肺転移は消失,血清CEAも正常化したが5カ月後の胸部CTで新たな肺転移を認めた.現在,高位精巣摘除後2年以上経過...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 細菌製剤給与による細菌叢と短鎖脂肪酸濃度の変動の関係について

    新名 彩加, 原 愛実, 松本 浩毅 ペット栄養学会誌 25 (1), 5-10, 2022-04-10

    ...<p>異常な腸内細菌叢の状態であるdysbiosisを正常化することを目的として、プロバイオティクスを含むペットフードやサプリメントが注目されている。しかし、細菌製品がイヌの消化器に及ぼす影響についての報告は限られている。本研究の目的は、プロバイオティクスを給与することによって起こりうる糞便中の細菌叢とその代謝産物である短鎖脂肪酸(SCFA)濃度の変動の関係を調査することである。...

    DOI 医中誌

  • 食品成分でのマクロファージ機能制御による疾病予防・改善の可能性

    梶谷 宇, Kajitani Takashi 桜の聖母短期大学紀要 = BULLETIN OF SAKURA NO SEIBO JUNIOR COLLEGE 46 1-7, 2022-03-31

    ...この病的なマクロファージの機能を、種々の食品成分によって調節し、正常化できる可能性が近年数多く報告されてきている。本稿では、食品成分によるマクロファージ機能の調節を通して、生活習慣病などさまざまな疾病の予防・改善を行える可能性について、最新の知見を交えて論じる。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 血糖値スパイクに対する乳酸菌LAB4 およびグルコマンナン加乳酸菌LAB4 の作用機序仮説

    永田 勝太郎, 大槻 千佳, 志和 悟子, 前川 衛, 杉岡 哲也, 池内 由里 全人的医療 20 (1), 3-12, 2022-03-25

    ...過剰反応を起こしていた.その結果,インスリンを過剰分泌しG・I-スパイクを創っていた.dys-P型の背景に,インスリン分泌機能の障害があることが示唆された.乳酸菌LAB4 投与により,膵臓の交感神経活動が抑えられ,その結果,糖摂取直後の初期の血糖値上昇が抑えられた(第1相の食後高血糖の抑制).それは,インスリンの追加分泌の過剰反応を抑制し,低血糖を抑制した(第2相の改善).その後,血糖値は緩やかに正常化...

    DOI 医中誌

  • <i>TfR2</i>ヘテロ接合型変異で発症したヘモクロマトーシスの1例

    西尾 仁, 本間 雄一, 熊元 啓一郎, 土岐 康通, 森野 加帆里, 大江 晋司, 宮川恒 一郎, 柴田 道彦, 阿部 慎太郎, 巽 康彰, 生田 克哉, 林 久男, 原田 大 肝臓 63 (3), 151-157, 2022-03-01

    ...肝細胞に鉄沈着を認めた.輸血や鉄剤での治療の既往はなく,<i>HFE</i>,<i>HJV</i>,<i>HAMP</i>,<i>TfR2</i>,<i>SLC40A1</i>の鉄代謝関連遺伝子検査を行い,<i>TfR2</i>のヘテロ接合型変異(c.1206c>M)を認めた.以上の結果からtype3遺伝性ヘモクロマトーシスと診断し,食生活の変更とともに定期的な瀉血療法を行ったところ,血清フェリチンは正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 肺癌合併横隔膜弛緩症に対し肺部分切除術+横隔膜縫縮術を施行し呼吸機能の改善が得られた1例

    千馬 謙亮, 棚橋 雅幸, 鈴木 恵理子, 吉井 直子, 渡邉 拓弥 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (1), 54-59, 2022-01-15

    ...の肺癌を疑う結節影を認めた.シネMRIで右横隔膜は呼気時に低下し吸気時に挙上する奇異性運動を呈しており,右横隔膜弛緩症と診断した.右下葉の肺癌を疑う結節及び右横隔膜弛緩症に対し,右肺部分切除術,横隔膜縫縮術を施行した.術後は肺の切除を施行したにも関わらず%VC:84.5%,FEV<sub>1%</sub>:57.8%と呼吸機能の改善を認めると共に呼吸困難の消失が得られた.シネMRIでは横隔膜運動の正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 心筋トロポニンTの経時的な評価により,AL心アミロイドーシスに対する治療の有効性をリアルタイムに把握し得た1例

    賀来 文治, 福井 琢也, 新庄 祐介, 井ノ口 安紀, 北川 直孝, 勝田 省嗣, 中川 俊一郎, 望月 果奈子, 尾崎 淳, 黒川 敏郎 心臓 54 (1), 72-84, 2022-01-15

    ...血清遊離軽鎖(free light chain;FLC)の測定では,λ鎖 78.60 mg/Lと増加し,κ/λ 0.190と有意な低下を認めた.右室心内膜下心筋生検にてアミロイドの沈着を認めAL心アミロイドーシスの診断を得た.ボルテゾミブ・デキサメタゾンで導入治療を行い,その後に自家末梢血幹細胞移植を実施した.ボルテゾミブ・デキサメタゾン療法(BD療法)開始後M蛋白は認められなくなり,FLCの測定結果も正常化...

    DOI 医中誌

  • 加熱式たばこ(プルーム・テック<sup>Ⓡ</sup>)に関連する間質性肺疾患

    佐藤 恵理, 唐沢 知行, 南條 嘉宏, 鈴木 創, 土屋 香代子, 布村 眞季 日本内科学会雑誌 111 (1), 111-116, 2022-01-10

    ...<p>55歳,男性.健診異常を契機に胸部CT(computed tomography)を施行され,両肺に斑状のすりガラス影を指摘された.1年前に開始した加熱式たばこPloom TECH<sup>Ⓡ</sup>(プルーム・テック<sup>Ⓡ</sup>,以下PT)による肺障害が示唆され,PT使用中止のみで4カ月後に陰影はほぼ正常化した.本例は偶然発見された可逆性の喫煙関連間質性肺疾患(smoking-related...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • Pembrolizumabで長期完全奏効が得られている上行結腸癌同時性脳転移術後再発の1例

    小野 李香, 富永 哲郎, 野中 隆, 森山 正章, 小山 正三朗, 石井 光寿, 濱崎 景子, 荒井 淳一, 澤井 照光, 永安 武 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (5), 247-251, 2022

    ...上行結腸壁肥厚を認め当院紹介.下肢麻痺が進行し緊急開頭腫瘍切除を施行し病理検査で大腸癌脳転移と診断された.その後の精査で,回盲部に全周性の2型病変,周囲リンパ節の腫大を認め,上行結腸癌cT4aN2bM1a(brain)cStageIVの診断で腹腔鏡下右半結腸切除を施行した.術後5ヵ月目に後腹膜再発をきたした.遺伝子検査でMSI-Hが判明し,Pembrolizumabを開始したところ,腫瘍マーカーは速やかに正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 自律性機能性甲状腺結節を呈した小児濾胞癌の1例

    橋本 幸枝, 市岡 恵美香, 井口 研子, 坂東 裕子, 近藤 譲, 原 尚人 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (1), 56-61, 2022

    ...術後甲状腺機能は速やかに正常化した。その後甲状腺補完全摘術を施行し,再発なく経過している。</p><p>小児における機能性結節は悪性の頻度が高いという報告もあり,小児例では悪性の可能性も考慮した詳細な評価と治療戦略を要する。</p>...

    DOI

  • 上行結腸印環細胞癌切除後再発例に対してFTD/TPI療法が奏効した1例

    萩原 千恵, 筒井 敦子, 中西 亮, 長田 宏巳, 杉谷 雅彦, 内藤 剛 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (8), 409-414, 2022

    ...して腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.切除組織の漿膜下層に20mm大の腫瘤を認めたが,同部位は粘液癌の転移により腫大したリンパ節であった.追加切り出しで転移巣近くの上行結腸に1.5mm大の小さな印環細胞癌病巣が認められ,上行結腸癌pT3(Ly)N2bM0の診断とした.CAPOXによる補助化学療法後に傍大動脈リンパ節転移・腹膜播種再発を認めたが,FTD/TPIに変更した後は腹膜播種が縮小し腫瘍マーカーが正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 妊娠中発症と分娩後発症の劇症1型糖尿病の2症例

    小川 史子, 奥野 雅代, 竹内 健人, 武木田 茂樹 産婦人科の進歩 74 (3), 338-342, 2022

    ...に異常を認めなかった.妊娠36週2日,胎動減少で前医を受診したところ,胎児機能不全を認め緊急帝王切開が施行された.児は蘇生処置が行われたが死産となった.術後1日目に呼吸困難感を訴え当院に救急搬送された.検査所見で,高血糖(688 mg/dL),アシドーシス(動脈血液ガス:pH 6.971),ケトーシス(尿中ケトン体:4+)を認め,糖尿病性ケトアシドーシスと診断された.治療開始5日目にアシドーシスは正常化...

    DOI Web Site 医中誌

  • 変形性膝関節症患者を対象とした回旋誘導機能を有する短下肢装具の開発

    久保田 和真, 勝部 剛大, 斉 松, 矢野 賢一, 松井 愛気, 篠田 信之, 森 一大, 亀田 和弘 生体医工学 Annual60 (Abstract), 191_2-191_2, 2022

    ...した.また別の従来装具では,底背屈時に下腿の回旋を誘導することで,膝OAの回旋不良を正常化した.しかしながら,異常なアライメントと下腿の回旋異常の両症状を同時に正常化するには至っていない.そこで本研究では,脛骨の回旋に応じて下腿の傾斜角度が変化する関係性に着目し,装具の両支柱が立脚期において常に下腿に矯正力を持ち,かつ水平面上で回旋する機構を提案し,アライメントの補正と正常な回旋運動への誘導を可能とする...

    DOI

  • EMUにおける統合政府想定下でのECBの政策正常化

    鈴木 弘隆 国際経済 74 (0), 109-138, 2022

    ...<p>本稿では,ニューケインジアンモデルをベースにカルマンフィルターで得たデータを用いて,ECB(European Central Bank)の政策正常化を採り扱う。1. 自然利子率自体の水準と,2. 自然利子率の政策弾力性の観点から非伝統的金融政策の政策正常化による民間投資逸失利益のコストの観点から,ECBは自然利子率の水準が低いうちに政策正常化を開始すべきであるという結論に至った。</p>...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 関節リウマチ患者における血清中トシリズマブ濃度及びIL-6濃度に基づくCYP3A活性の変動性評価

    望月 啓志, 柴田 海斗, 内藤 隆文, 下山 久美子, 小川 法良, 川上 純一 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-O11-2-, 2022

    ...トシリズマブはIL-6により抑制されていたCYP3Aの活性レベルを正常化する可能性があるが、トシリズマブとIL-6によるCYP3A活性の変動を定量的に評価した報告はない。本研究ではトシリズマブの投与を受ける関節リウマチ患者を対象に、血清中トシリズマブ濃度及びIL-6濃度を測定し、CYP3A活性の内因性指標である血清中4β-水酸化コレステロール(4β-OHC)濃度との関係性について調査した。...

    DOI 医中誌

  • 緩徐に進行する心臓病変を示した<i>FIP1L1::PDGFRA</i>陽性慢性好酸球性白血病

    清水 美咲代, 黒田 章博, 周山 拓也, 関 正則, 品川 篤司 臨床血液 63 (12), 1648-1652, 2022

    ...Imatinib 100 mg/dayの投与で速やかに末梢血好酸球数は正常化したが,心臓病変は増悪し,心不全症状のため全身状態は悪化した。本症例は診断に至るまでの長期にわたる経時的な変化を捉えた点で貴重と考える。好酸球増多に心電図異常を伴う場合,より早期かつ積極的に心臓造影MRIを行うことを検討すべきである。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 生体腎移植ドナーの管理について 泌尿器科医の立場から

    香野 日高, 環 聡, 坂巻 裕介, 近内 悠一郎, 井上 博之, 桝田 司, 萩生田 純, 徳山 博文, 中川 健 移植 57 (Supplement), s170_1-s170_1, 2022

    ...ボーダーラインであるドナーに関してはOGTTを行い、HbA1c値が軽度高値である場合などは、生活指導、食事療法にて数値が正常化し、安定してから腎採取している。このようなドナーは術後も体重管理、血糖管理を多職種で連携して注意深く観察する必要がある。術後1年が経過して大きな問題がなくても、6か月程度の間隔での再診を行っている。遠方に住むドナーは近医に紹介状を書いてフォローをお願いしている。...

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  • 生体吸収性デバイスによる血管床誘導先行皮下膵島移植法開発

    江本 憲央, 穴澤 貴行, 出羽 彩, Su Hang, 藤本 七恵, 井ノ口 健太, 山根 佳, 多田 誠一郎, 波多野 悦朗 移植 57 (Supplement), s313_1-s313_1, 2022

    ...移植部位形成群(n=15)では、移植後30日での血糖正常化率53%、60日で87%、100日で94%であり、血糖正常化までの平均値は33日 (15-73日)であった。移植後100日経過後にグラフト除去を行うと全例で血糖値再上昇を認めた。血糖正常化率は同数の経門脈膵島移植群と比較し遜色なかった。...

    DOI 医中誌

  • ブタ膵島異種移植の実現に向けて

    坂田 直昭, 吉松 軍平, 小玉 正太 移植 57 (Supplement), s310_2-s310_2, 2022

    ...われわれは、適切な膵臓消化下で確保された膵島は、14日程度の培養が可能であること、培養後であっても移植により糖尿病マウスの血糖正常化が得られることを確認している(投稿中)。しかしながら、ブタ膵島は極めて脆弱であり、容易に過消化となるため状態の良い膵島を確保することが難しい。...

    DOI 医中誌

  • 脂肪由来幹細胞(ADSC)を付加は、膵島細胞シートの移植効率を改善する

    佐藤 直哉, 見城 明, 西間木 淳, 小船戸 康英, 石亀 輝英, 渡邊 淳一郎, 武藤 亮, 月田 茂之, 芳賀 淳一郎, 木村 隆, 丸橋 繁 移植 57 (Supplement), s348_1-s348_1, 2022

    ...<p>【目的】我々はこれまでに温度応答性培養皿を用いて作成した膵島細胞シートを糖尿病Scidマウスの皮下移植に移植し、血糖正常化に成功した。しかし、糖尿病マウスの血糖正常化に必要な膵島細胞数は10×10<sup>6</sup>個と多く、移植効率を改善した改良型細胞シートの開発が必要であった。...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植後ステロイド抵抗性拒絶反応に対するATG使用症例の検討

    櫻井 悠人, 蛭川 和也, 入江 友章, 嶋田 圭太, 磯野 香織, 本田 正樹, 菅原 寧彦, 日比 泰造 移植 57 (Supplement), s386_2-s386_2, 2022

    ...</p><p>3例はATG投与開始後、数日〜数週でグラフト肝機能が正常化し治療効果あり。1例はATG投与後も肝酵素高値遷延し、エベロリムス追加。薬疹疑いは1日で投与中止し以降は徐々にグラフト肝機能回復。敗血症は12日目に投与中止したが、その後も感染症の制御に難渋し約4ヶ月後に死亡に至った。...

    DOI 医中誌

  • 膵臓由来タンパクglycoprotein 2が腸炎の重症化を防ぐ

    二宮 一茂 ファルマシア 58 (1), 64-64, 2022

    ...腸内細菌と宿主の相互作用の研究にスポットライトが当たるようになって久しい.しかしながら,腸で起こっていることが腸で完結しているかと思えば,そう単純ではない.最近では腸内細菌が様々な疾患や,脳の機能にまで影響を及ぼすことが知られるようになった.また腸内細菌を正常化させる治療として健常人からの便移植も進められている.しかし,腸内細菌と宿主の相互作用の詳細な分子メカニズムは未解明な部分が多い.クローン病や...

    DOI

  • 触知可能な頸部腫瘤を伴った原発性上皮小体機能亢進症の猫の1例

    伊藤 哲郎, 茅沼 秀樹, 斑目 広郎 日本獣医師会雑誌 75 (1), e14-e17, 2022

    ...hormone:PTH)は基準範囲内であったが,実験的に高カルシウム血症を誘発した健常猫において報告されたintact PTHと比較すると高い値であり,血清イオン化カルシウム濃度に対応したPTH抑制調節の破綻が推測された.画像検査により頸部腫瘤は腫大した上皮小体であることが疑われた.外科切除した腫瘤は病理組織検査において上皮小体腺腫と診断された.術後に総カルシウム値及びイオン化カルシウム値は速やかに正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 後下小脳動脈を含む破裂椎骨動脈解離性動脈瘤に対し後下小脳動脈を温存した部分的internal trappingを行った1例

    齋藤 貴寛, 鹿児島 海衛, 山田 匠, 藤巻 広也, 朝倉 健, 清水 立矢, 好本 裕平 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (1), 84-88, 2022

    ...救急搬送された.頭部CT(Computed Tomography)でくも膜下出血を認め,脳血管撮影で,左椎骨動脈に膨隆と狭窄を呈する解離性動脈瘤を認めた.近位の狭窄部よりPICAが起始する所見で,膨隆部のみに短距離で親動脈塞栓を行った.術後虚血性合併症は出現せず,神経症状なく退院した.4週間後の脳血管撮影でコイル塞栓部より近位の椎骨動脈が瘤状に拡張する形状変化を認めたが,保存的に治療し,9週間後に正常化...

    DOI Web Site 医中誌

  • 低リン血症性くる病による三次性副甲状腺機能亢進症の1例

    中居 伴充, 神尾 英則, 吉田 有策, 尾身 葉子, 堀内 喜代美, 岡本 高宏, 山本 智子 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 274-280, 2022

    ...と診断され,活性型ビタミンD<sub>3</sub>製剤とリン製剤による加療を開始した.5年前より血清Ca,intact-PTH高値を認め,三次性副甲状腺機能亢進症の診断で当科へ紹介された.手術は先ず腫大腺である左上副甲状腺を摘出し,その尾側に左下副甲状腺を疑う所見を認め,摘出した後に術中迅速病理診断で副甲状腺の診断を得た.2腺とも副甲状腺過形成と診断した.術後血清Ca値,intact-PTH値は正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 後天性TTPの治療

    宮川 義隆 日本血栓止血学会誌 33 (4), 414-420, 2022

    ...フォンビルブランド因子(VWF)抗体カプラシズマブが実用化され,死亡率が低下し,急性期の血栓症の減少と入院期間の短縮に繋がった.本稿ではフランスTMAセンターで行われたトリプル療法(血漿交換,免疫抑制(副腎皮質ステロイド,リツキシマブ),カプラシズマブ)の最新データを最初に紹介する.トリプル療法は従来の治療と比べて,複合エンドポイント(死亡,治療無効)が12.2%から2.2%と改善した.さらに血小板数が正常化...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 腫瘍摘出と定位分割放射線治療で8カ月無再発生存中の膵癌脳転移の1例

    佐藤 里咲, 杉田 浩章, 前田 一也, 道傳 研司 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 768-774, 2022

    ...IVb,R0手術の診断であった.術後補助化学療法としてS-1単独療法を行ったが,術後10カ月で多発肺転移が出現しGnP療法を開始した.その後S-1,GEMへ変更するもPDと診断,FOLFIRINOX療法を開始した.肺病変は縮小したが,術後5年2カ月でふらつきや腫瘍マーカーの上昇を認め,頭部MRIで小脳転移を認めた.化学療法は中止し,脳腫瘍摘出術および定位分割放射線治療を施行した.その後,腫瘍マーカーは正常化...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 妊婦・小児(若年者)の糖尿病における薬物療法

    西村 理明 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S16-3-, 2022

    ...</p><p>小児および妊婦における薬物療法をいかに安全に行うべきか、以上の機器の知見を含め、HbA1c値の低下のみを目的とした治療ではなく、血糖変動の正常化をもたらす治療の現状と課題について述べたい。</p>...

    DOI

  • 米中摩擦による日中間貿易・物流への影響

    戴 二彪 東アジアへの視点 32 (1), 16-41, 2022

    ...また,2020 年に,経済活動がいち早く正常化した中国に近いと いう地理的優位性を生かし,九州の一部の港は逆境の中で国際輸送が伸びている。...

    DOI

  • Arterial spin labeling法による頭部MR灌流画像で血行動態を評価した頸部内頸動脈攣縮症の1例

    森田 隆雄, 有廣 昇司, 鶴﨑 雄一郎, 坂井 翔建, 芳賀 整 臨床神経学 62 (3), 178-183, 2022

    ...<p>症例は57歳女性.脳梗塞後遺症である左片麻痺が増悪し入院した.頸動脈超音波で右内頸動脈(internal carotid artery,以下ICAと略記)は細径化し,頭部MRAでは右ICAは描出されず,arterial spin labeling(ASL)では早期相で両側ICA領域の信号は低下していた.翌日には症状は改善し,第3病日の頭部MRAでは両側ICAは良好に描出されASLも正常化していた...

    DOI Web Site PubMed 参考文献16件

  • 頻回再発型ネフローゼ症候群の経過中に緩徐進行1型糖尿病を発症した14歳男子例

    木村 崚真, 武知 峻輔, 小原 敏生, 荒木 義則, 河口 亜津彩, 木原 美奈子 日本小児腎臓病学会雑誌 35 (1), 35-42, 2022

    ...<p>高用量ステロイドの長期投与でステロイド糖尿病を発症することは知られているが,小児特発性ネフローゼ症候群と1型糖尿病の合併に関する報告はまれである.症例は14歳男子.頻回再発型ネフローゼ症候群再発14回目の9歳時,寛解導入治療中にステロイド糖尿病を発症した.ステロイド治療終了後に血糖値は一度正常化したが,その後,13歳時に尿糖陽性となり,HbA1c 6.6%と高値であった.14歳時の経口ブドウ糖負荷試験...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 高齢発症てんかんが示唆された門脈大循環シャント脳症

    吉原 章王, 佐々木 貴史, 大平 俊一郎, 安齋 高穂, 齋藤 直史 福島医学雑誌 72 (1), 31-35, 2022

    ...門脈大循環シャント脳症と診断し内科的治療で血中アンモニア値は正常化した。てんかん発作が高齢で初発した場合には,てんかん発作を来すさまざまな疾患と高齢発症てんかんとを鑑別する必要がある。超高齢社会の日本において,高齢者のてんかんに対する理解を深めることは重要である。</p>...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 簡易宿所の成立背景とオーバーツーリズムにともなった変容に関する研究

    川井 千敬, 阿部 大輔 日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 20 (0), 77-80, 2022

    ...2)1957年の旅館業法改正によって、木賃宿から転じた簡易宿泊所や風俗宿泊施設、民宿等これまで法的根拠が不在のまま営業していた宿泊施設の正常化、適法化を図った。3)簡易宿所営業には旅館営業、ホテル営業のような構造基準および最低客室数の規定がなく、高度成長期以後のビジネスホテル、民宿、ゲストハウス等新たな宿泊施設の類型を受容し、宿泊施設の多様化を促進した。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 脳卒中片麻痺患者の軽度内反尖足に対するTurboMed 装着の即時効果

    村上 美貴, 久保田 勝徳, 吉田 大地, 川﨑 恭太郎, 脇坂 成重, 日高 健二, 遠藤 正英 九州理学療法士学術大会誌 2022 (0), 33-33, 2022

    ...装具なしの3条件での歩行を比較した.測定項目は10m 快適歩行速度,歩行の動揺性および前脛骨筋の筋活動とした.動揺性の測定には,3 軸加速度計(住友電気工業社製)を用い,連続する3 歩行周期の左右・上下・前後方向のRoot Mean Square(RMS)を算出し,歩行速度(m/sec)で除して補正した.筋活動の測定には,TS-MYO(トランクソリューション社製)の表面電極を両側の前脛骨筋に貼付し,正常化...

    DOI

  • 大腿骨骨折を契機に中年期に診断されたKallmann症候群の男性例

    大塚 雄一郎, 根本 俊光, 晝間 清, 山崎 一樹, 花澤 豊行 日本鼻科学会会誌 61 (4), 663-669, 2022

    ...骨粗鬆症に対してテストステロンの補充を行ったところ骨密度が正常化した。先天性嗅覚障害は生来嗅覚の経験がないため,患者に嗅覚の概念がないことを念頭に病歴を聴取することが重要である。Kallmann症候群の嗅覚障害には有効な治療法がない一方で,性腺機能低下症は治療が可能で,早期治療により生殖機能が獲得できる可能性もある。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 臓器移植前後における糖尿病内科医としての合併症の評価と慢性管理における役割

    四馬田 恵, 平塚 いづみ, 鈴木 敦詞 移植 57 (Supplement), s190_2-s190_2, 2022

    ...また、移植後、インスリン治療を離脱し、血糖の正常化を得られたとしても、75gOGTT負荷試験を行うと、インスリン分泌の様々なパターンが認められ、移植後に反応性の低血糖を認めることもある。また、移植後に定期的な末梢神経障害や骨代謝の観察も行い、併存疾患へのケアも行うことを目指している。移植患者の長期予後改善にともない、慢性期管理の重要性も増していく。...

    DOI

  • 腹腔鏡下に脾摘した高CA19-9・CA125血症合併脾嚢胞(長径23cm)の1例

    丸山 岳人, 松本 理奈, 荒川 敬一, 青木 茂雄, 三島 英行, 酒向 晃弘 日本臨床外科学会雑誌 83 (11), 2024-2029, 2022

    ...経皮的穿刺細胞診では悪性細胞を認めず,嚢胞内容液中ではCA19-9 1,590,000U/mL,CA125 5,000<U/mLと血清よりさらに高値であった.以上より,高CA19-9・CA125血症を呈した巨大脾嚢胞と診断し,腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.手術では,まず嚢胞内容液を吸引し術野を確保してから,脾臓を摘出した.病理組織検査にて類表皮嚢胞と診断され,術後の経過は良好で血清CA19-9とCA125は正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 中国内視鏡学会の歩みと日本人内視鏡医との関わり

    田尻 久雄 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (1), 79-86, 2022

    ...<p>1972年の日中国交正常化と同じ年の12月に北京協和医院において,日本人医師の支援により中国初の内視鏡検査が実施された.以来,日中の消化器内視鏡学会関係者の親交が続き,その交流の歴史は50年の長きに及びつつある.1999年には中国瀋陽にて,第1回中日内視鏡・消化器病学術交流会が開催された.中国の内視鏡技術の向上を図るため,日本消化器内視鏡学会丹羽寬文理事長(当時)と香港のWilliam Chao...

    DOI 医中誌

  • 多発性脳梗塞を合併した難治性血栓性血小板減少性紫斑病

    梶田 樹矢, 小川 孔幸, 松本 彬, 内藤 千晶, 三原 正大, 石川 哲也, 小林 宣彦, 宮澤 悠里, 石埼 卓馬, 清水 立矢, 酒井 和哉, 早川 正樹, 松本 雅則, 半田 寛 臨床血液 63 (1), 55-61, 2022

    ...血漿交換療法(PEX)とステロイド投与にて意識障害は速やかに改善し,血小板数も正常化したが,運動性失語が出現したため第15病日に脳MRIを撮影。左前頭葉病変を含む多発脳梗塞を認め,heparinを開始。第20病日に血小板数が再低下し難治例としてrituximabを追加。治療は奏効し発症後1年経過するもaTTPは寛解維持。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 片側血行再建術後に両側の脳血流が改善した成人もやもや病の1例

    藤川 厚, 町田 利生, 中野 茂樹, 石毛 聡, 永野 修 脳卒中の外科 50 (1), 59-63, 2022

    ...左半球の低下が顕著であった.脳梗塞発症後4カ月目に,左側の浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術およびencephalomyo synangiosisを行った.術後3カ月の脳血流検査では左大脳半球の血流改善を認めたが不十分であった.このため,右大脳半球に対する血行再建術を計画したが,齲歯が原因の全身性の炎症反応を併発したため手術を延期した.術後18カ月の脳血流検査では,左大脳半球のみならず右側も脳循環予備能が正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 肩関節周囲炎の臨床

    水出 靖 日本東洋医学系物理療法学会誌 46 (2), 17-22, 2022

    ...このような症状の軽減を 図ることは肩甲骨や上腕骨の運動を正常化して腱板変性のリスクを減じ、肩関節痛の発症予防に寄与できる可能性がある。...

    DOI

  • リセドロネートを用いて治療した単骨型骨Paget病の2例

    井手 康人, 杉原 進介 日本臨床整形外科学会雑誌 47 (1), 15-20, 2022

    ...(症例2)46歳男性.腰痛で前医を受診した際,単純X線写真上,左大腿骨近位部の異常陰影を認め, 血清ALP高値もあり骨腫瘍疑いで四国がんセンターへ紹介受診した.症例1,2とも単純X線,血液,MRI,CT,骨シンチグラフィーなどの検査結果より骨Paget病と診断した.リセドロネート17.5 mg/日の8週間連日経口投与を行ない,血清ALP値の正常化や単純X線写真上,骨吸収像の改善,皮質骨輪郭の明瞭化等...

    DOI Web Site 医中誌

  • 全身性エリテマトーデスが腫瘍随伴症候群と考えられた83歳男性肺癌の1例

    山田 典子, 緒方 賢司 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 306-313, 2022

    ...emission tomography (PET) -CTでは,両側肺門縦隔リンパ節に集積があり,臨床病期III Bと診断した.化学療法前検査で白血球1,200/μLと白血球減少を認め,凝固能はPT-INR 5.16,APTT 107秒であった.抗核抗体5,120倍,抗DNA抗体9.9IU/mlと上昇しており,全身性エリテマトーデスと診断された.皮膚関節炎症状や腎障害は認めなかった.凝固能はビタミンK投与で正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 10代で発症し経皮的肝門部肝生検で診断し得たIgG4関連硬化性胆管炎の1例

    柴田 悠樹, 江口 潤一, 篠原 浩樹, 角 一弥, 野村 憲弘, 牛尾 純, 松尾 海, 出口 義雄, 井上 晴洋, 九島 巳樹, 伊藤 敬義 昭和学士会雑誌 82 (5), 425-432, 2022

    ...した肝門部肝内胆管付近の経皮的肝生検を行い,病理所見では胆管周囲のリンパ球及び形質細胞浸潤,及び花筵状線維化を認めた.この線維化領域でIgG4陽性細胞を多数認めた.IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)の確定診断でUDCA 600mgを先行し,PSL 40mg/body(0.6mg/kg/body)で免疫抑制療法を開始した.PSL開始4週目頃から肝胆道系酵素は改善傾向となり,2か月経過した時点で正常化...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 外科的step-up approachが有効であったwalled-off necrosis の1例

    日髙 敬文, 福田 皓佑, 川崎 洋太, 蔵原 弘, 又木 雄弘, 大塚 隆生 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1347-1351, 2022

    ...walled-off necrosis(以下,WON)を指摘され,治療目的で当院へ紹介となった.外科的step-up approachの治療方針となり,経皮的ドレナージでWONを縮小させた後,video-assisted retroperitoneal debridement(以下,VARD)を施行した.VARDの手術時間は1時間32分で,出血量は480mlであった.術後CTでWONの消失が確認され,炎症反応の正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 羊膜由来幹細胞と膵島の門脈内共移植による移植後膵島生着促進の試み

    岡田 薫, 戸子台 和哲, 星合 哲郎, 齋藤 昌利, 海野 倫明, 三木 敏生, 後藤 昌史, 亀井 尚 移植 57 (Supplement), s347_3-s347_3, 2022

    ...</p><p>【結果】共移植群では、移植後の血糖正常化期間が単独群と比較し有意に遷延した(p= 0.05)。しかし、共移植群においても血糖は次第に再上昇し、膵島の長期生着は確認されなかった。</p><p>【結語】同種異系共移植モデルでは、1型糖尿病の治癒にまで至ることはできなかった。しかし、共移植群においてグラフト生着の延長傾向を認め、膵島の早期障害を一時的に抑制している可能性が考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 当院における生体肝移植後ドナー外来の現状と肝提供後変化の検討

    原 貴信, 日高 匡章, 曽山 明彦, 松本 亮, 福本 将之, 今村 一歩, 松島 肇, 足立 智彦, 江口 晋 移植 57 (Supplement), s380_2-s380_2, 2022

    ...術後3か月時点で肝逸脱酵素上昇が遷延していたのが21例あり、右葉グラフト症例で有意に多かった(25vs6%, p=0.01)が、全例術後1年のうちに正常化した。術後の脂肪肝は10例に認め(診断時年齢中央値46歳)、術前にダイエットを要した症例で有意に多くなっていた(33vs4%, p=0.01)。...

    DOI 医中誌

  • 化学放射線療法後再発に腹腔鏡補助下胃全摘術を行ったAFP産生胃癌の1例

    小林 康伸, 羽生 信義 日本臨床外科学会雑誌 83 (11), 1930-1936, 2022

    ...</p><p>症例は81歳,男性.近医で貧血を指摘され,当院を紹介受診.上部消化管内視鏡にて噴門部胃癌を認め,血清AFP値33,000ng/mLと高値であり,AFP産生胃癌の診断となった.食道浸潤を認めたため胸部操作が必要であったが,心筋梗塞等の既往から過大侵襲と判断し,5-FUによる化学放射線療法を行った.終了後,血清AFP値は正常化,腫瘍は消失したため経過観察となっていた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 高度栄養障害と血液凝固異常をきたした肝血管腫(長径23cm)の1例

    藤林 勢世, 深田 真宏, 村瀬 勝俊, 東 敏弥, 松橋 延壽, 髙橋 孝夫 日本臨床外科学会雑誌 83 (11), 1993-2000, 2022

    ....腹部造影CTと造影MRIから,腫瘍内出血を伴う23×15cmの巨大肝海綿状血管腫と診断した.腫瘍随伴性の栄養障害と凝固機能異常をきたしており,手術適応と判断した.術中の出血コントロール目的に腫瘍の支配血管である右肝動脈に対する塞栓術を術前に施行し,肝右3区域切除術を施行した.術後凝固異常の著明な改善を認め,経口摂取も良好となり,経過良好にて術後11日目に退院となった.術後12カ月現在,血液検査の正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献37件

  • 出血性貧血に対して含糖酸化鉄(フェジン <sup>®</sup>)を投与したところ,無症候性のFGF23関連低リン血症をきたした1例

    勝木 航志, 大幸 英喜, 冨永 桂, 海﨑 智恵, 中尾 裕貴, 岡田 和弘, 水冨 一秋 日本臨床救急医学会雑誌 24 (6), 817-822, 2021-12-28

    ...SFOによる低リン血症を考え投与を中止し,段階的にリン補充ならびに活性型ビタミン製剤の投与を行ったところ,SFO投与中止から30日目で低リン血症は正常化した。貧血に対する急性期治療として輸血とともにSFOを投与する機会が多いが,漫然とした長期投与は避け,投与時には無症候であっても定期的な血清リン濃度の測定が望ましい。また骨軟化症様症状や低リン血症と遭遇した場合には本疾患も念頭に置く必要がある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • バセドウ病に対する甲状腺亜全摘出術の成績

    山本 浩孝, 児嶋 剛, 岡上 雄介, 大槻 周也, 長谷部 孝毅, 柚木 稜平, 堀 龍介 Tenri Medical Bulletin 24 (1), 37-43, 2021-12-25

    ...<p><b>背景:</b>バセドウ病に対する甲状腺亜全摘出術は,バセドウ病の再発のリスクはあるものの,甲状腺機能の正常化が期待でき,その場合は術後抗甲状腺製剤,LT4製剤などの薬物の内服なしで寛解を持続させることができる.近年,再発を確実に回避することを意図して甲状腺全摘出術や甲状腺準全摘出術が推奨されているが,全摘出術は術後甲状腺機能低下が必発であり,LT4製剤を内服しなければならない.当科でのバセドウ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • Palliative Rastelli 術後に縦隔洞炎・人工血管感染を合併し,術後4カ月目に右室-肺動脈導管吻合部仮性瘤を生じた1例

    松葉 智之, 緒方 裕樹, 樋渡 啓生, 井本 浩, 四元 剛一, 山下 雄史, 安村 拓人, 重久 喜哉, 豊川 建二, 曽我 欣治 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (6), 363-367, 2021-11-15

    ...であるRV-PA conduit(10 mm ePTFE valved conduit)吻合のみを施行した.術後の呼吸・循環動態は安定していたが,術後8日目に正中創から排膿があり緑膿菌を検出した.造影CTでは縦隔および導管周囲にlow density areaが存在しており,術後縦隔洞炎と判断し術後10日目にデブリードメント・局所陰圧療法を開始した.局所陰圧療法開始1カ月後,創部培養陰性および炎症反応正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 肝細胞癌に対するミリプラチンによるTACE施行後に診断された甲状腺機能低下症の1例

    中村 博式, 華井 竜徳, 水草 貴久, 畠山 啓朗, 西脇 伸二 肝臓 62 (11), 756-764, 2021-11-01

    ...呼吸器合併症が判明したため,ミリプラチン及びゼラチンスポンジによる肝動脈化学塞栓療法を選択した.リピオドールの局所停滞は良好であった.治療後41日目に呼吸器症状,全身浮腫を主訴に再入院した.薬剤性肺障害を疑いプレドニゾロンを,非結核性抗酸菌症の悪化を疑い抗結核剤を開始したが,効果乏しく全身浮腫が増悪したため甲状腺機能を測定したところ,甲状腺機能低下症が判明した.レボチロキシンの投与により甲状腺機能は徐々に正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献27件

  • チアノーゼを伴う成人先天性心疾患に発症したパラガングリオーマの1例

    森島 重弘, 依田 卓, 中澤 誠, 小野 隆志 心臓 53 (10), 1082-1090, 2021-10-15

    ...された.多発性腫瘍,遠隔転移の確認のため<sup>18</sup>F-fluorodeoxyglucoseを用いたpositron emission tomography and computed tomographic scansを行ったところ,カテコラミンで活性化された褐色脂肪との鑑別が必要であった.α遮断薬を充分に投与した後に摘出手術が行われ,発汗や高血圧発作が消失し,血中カテコラミン濃度の正常化...

    DOI 医中誌

  • 細菌製剤給与による細菌叢と短鎖脂肪酸濃度の変動の関係について

    原 愛実, 新名 彩加, 松本 浩毅 ペット栄養学会誌 24 (2), S17-S18, 2021-10-10

    ...<p><tt>異常な腸内細菌叢の状態であるdysbiosisを正常化することを目的として、プロバイオティクスを含むペットフードやサプリメントが注目されている[1-2]。しかし、細菌製品がイヌの消化器に及ぼす影響についての報告は限られている。...

    DOI 医中誌

  • 当院における切除不能膵癌に対するconversion surgeryの治療成績と術後補助化学療法の重要性

    山田 大作, 高橋 秀典, 向井 洋介, 飛鳥井 慶, 長谷川 慎一郎, 和田 浩志, 松田 宙, 安井 昌義, 大森 健, 宮田 博志 日本消化器外科学会雑誌 54 (10), 665-678, 2021-10-01

    ...それ以外の症例には8か月以上の治療観察期間を基本とした.術後中央観察期間は17か月であり,3年生存率は62%であった.手術は膵頭十二指腸切除術を24例に施行し,28例に主要血管合併切除を要し,42例がR0手術となった.重篤な術後合併症はなく,術後補助化学療法は77%に施行され,術後無再発期間の中央値は14か月であった.全生存期間および無再発生存期間の検討では,どちらの検討でも先行治療後CA19-9正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献34件

  • 小児腎血管性高血圧における経皮的腎動脈形成術による患側腎のリバースリモデリング

    山岡 大志郎, 藤井 隆成, 長岡 孝太, 清水 武, 大山 伸雄, 喜瀬 広亮, 阿部 祥英, 櫻井 俊輔, 宮原 義典, 富田 英 Journal of JPIC 6 (1), 5-11, 2021-08-31

    ...腎血管性高血圧症および患側腎萎縮を伴った限局性の高度腎動脈狭窄に対し,経皮的腎動脈形成術が著効した1歳男児例を経験した.右腎動脈は最狭窄部径0.4 mm(参照血管径2.0 mm)と高度に狭窄し,患側腎は萎縮と機能低下を認めていた.高血圧は難治性で降圧薬の効果は不十分であった.SHIDEN 2 mm/2 cm(カネカメディックス,大阪)を用いて経皮的腎動脈形成術を施行,7ヶ月後に狭窄部の形態は正常化,...

    DOI

  • ステントグラフト内挿術2年後に発症したIgG4関連炎症性腹部大動脈瘤の1例

    角野 聡 日本血管外科学会雑誌 30 (4), 225-228, 2021-08-26

    ...診断,IgG4陽性であった.CT上EVAR後2 mmの瘤径拡大を除いてEndoleak, Migrationなどの異常所見は認めず,外科治療の適応なく,ステロイド投与による内科治療を選択した.ステロイドは30 mgから開始し,血液生化学検査での炎症所見とCT所見を指標に漸減した.CT上の瘤周囲肥厚所見はステロイド開始2カ月後にほぼ消退した.ステロイドは6カ月後に5 mgまで減量し,血清IgG4値も正常化...

    DOI 医中誌

  • 呼吸機能低下を呈し,胸腔鏡補助下に摘出した巨大胸腺脂肪腫の1例

    臼井 秀仁, 北河 徳彦, 新開 真人, 望月 響子, 八木 勇磨, 河北 一誠, 都築 行広, 篠原 彰太, 城戸 哲夫 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (5), 873-877, 2021-08-20

    ...両側胸腔を圧排する巨大腫瘍を認め,緩徐ながら増大傾向であったため精査を行った.MRIは胸腺様の軟部組織成分と脂肪成分の混在した巨大縦隔腫瘍を示し,胸腺脂肪腫が疑われた.また%肺活量が70%まで低下しており,腫瘍切除の方針とした.仰臥位で両側胸腔よりアプローチした.胸腔鏡下に上縦郭で血管処理を行った後,両腋窩切開で腫瘍の分割切除を行うことで,安全かつ低侵襲に病変切除を施行しえた.半年後の呼吸機能検査は正常化...

    DOI Web Site 医中誌

  • β-D グルカン値が病勢と一致した Celsus 禿瘡の 1 例

    寺脇 志帆, 久保田 由美子, 田原 典子 西日本皮膚科 83 (4), 357-362, 2021-08-01

    ...当初臨床症状の改善に乏しかったが,生検部膿汁の真菌培養で 10 日後にコロニーの発育,1 カ月後に <i>Trichophyton tonsurans</i>(<i>T. tonsurans</i>)が同定されたことから,Celsus 禿瘡と診断し,TBF を 250 mg/day に増量すると速やかに皮膚症状は改善し,血清 βDG も正常化した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • ルセオグリフロジン投与後に Erectile Dysfunction が改善した 1 例

    木村 行宏, 小堀 ことの, 河村 涼花, 久納 美蓉子, 高橋 浩毅, 石塚 達夫 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (4), 407-411, 2021-07-31

    ...HbA1c値増悪への介入を先行しルセオグリフロジン 2.5 mg/ 日を開始したところ,EDの訴えが消失,問診でもEDは正常化した。EDの原因は多岐にわたるが,エンパグリフロジンでの動物実験で 2 型糖尿病関連勃起不全を改善する可能性を示唆した報告があり,SGLT2阻害薬特有の効果か不明ではあるが非常に興味深いと考えられる。...

    DOI 医中誌

  • pembrolizumab使用後に免疫性血小板減少症を発症した1例

    吉村 汐莉, 田近 賢二, 玉井 勇人, 中山 一隆 日本内科学会雑誌 110 (7), 1460-1466, 2021-07-10

    ...を得たが,間質性肺炎の増悪のため,以降,治療は中止となった.約1年後,血小板数0.7万/μlまで低下,骨髄検査で巨核球の増加,異形成のないこと等から,免疫関連有害事象(immune-related adverse events:irAEs)としての免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP)と診断した.eltrombopagで治療を開始したところ,血小板数は速やかに正常化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 非器質性視覚障害を合併した小児埋没型乳頭ドルーゼンの1例

    青山 祐里香, 藤田 あさひ, 森 貴幸, 相原 一, 澤村 裕正 神経眼科 38 (2), 184-188, 2021-06-25

    ...の発赤腫脹を指摘された.眼窩部痛及び右眼視力低下の悪化を認め当院紹介受診した.当院受診時,右眼矯正視力は(0.8),RAPDは瞬目多く判定困難であった.眼底検査にて右眼視神経乳頭腫脹,蛍光眼底造影検査で乳頭部過蛍光を認めた.動的視野検査にて中心視野に及ぶマリオット盲点の拡大を認めた.頭部・眼窩部の造影磁気共鳴画像では異常所見を認めなかった.視神経炎を疑いステロイドパルス療法を施行したところ,視野は正常化...

    DOI 医中誌

  • 小腸転移を伴ったG-CSF産生肺多形癌に対し,手術とベバシズマブ併用化学療法が著効した1例

    土屋 武弘, 佐野 厚, 四元 拓真, 塚原 利典, 福田 勉 肺癌 61 (3), 177-183, 2021-06-20

    ...右肺上葉に胸壁浸潤を伴う5 cm大の腫瘍を認め,白血球増多を伴っていた.右上葉原発性肺癌と考え,右上葉切除,胸壁合併切除,リンパ節郭清を施行した.病理組織学的にG-CSF産生肺多形癌(pT3bN0M0,Stage IIB)と診断した.肺切除後2カ月間,白血球数は軽度高値が遷延していた.その後,白血球数が再上昇したため,胸腹部CTを施行し小腸に新出の壁肥厚を認めた.切除したところ小腸転移であり,白血球数は正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • マカダミアナッツ多量摂取を契機に発症した劇症肝炎の1例

    柴田 昌幸, 高森 頼雪, 江川 優子, 山口 智央, 中川 慧人, 中村 めぐみ, 大江 啓史, 成田 圭, 田中 由理子, 小林 倫子, 三科 友二, 三科 雅子, 明石 雅博, 笹本 貴広, 土屋 昭彦, 西川 稿, 横田 亜矢, 杉谷 雅彦, 滝川 一, 山中 正己 肝臓 62 (5), 327-332, 2021-05-01

    ...し,徐々に倦怠感,褐色尿,皮膚黄染も伴ってきた.症状改善ないためX月9日に前医受診し,急性肝炎と診断され入院.各種ウイルスマーカーや自己抗体は陰性で,画像検査で器質的異常も認めず入院後も肝機能は増悪した.X月15日に当院転院し,PTが40%未満に低下したためステロイドパルス療法を開始したが,意識障害も出現し状態は悪化した.血漿交換および持続緩徐式血液濾過透析を施行し,計6回の血漿交換後より肝機能は正常化傾向...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 術前化学療法後に脾動脈合併膵頭十二指腸切除術を施行したborderline resectable膵癌の1例

    田中 秀治, 今井 寿, 東 敏弥, 村瀬 勝俊, 酒々井 夏子, 田中 善宏, 奥村 直樹, 松橋 延壽, 高橋 孝夫, 吉田 和弘 膵臓 36 (2), 188-194, 2021-04-30

    ...<p>症例は68歳,男性.水腎症の精査中に膵腫瘍を指摘された.腹部CT検査では膵頭体部移行部に腫瘤を認め,門脈・脾動脈浸潤を伴うcT3 cN0 cM0 cStage IIA切除可能境界(borderline resectable:BR)膵癌(BR-PV)と診断し,術前化学療法ゲムシタビン+nab-パクリタキセル(GnP)療法を2コース施行した.治療効果判定では,原発巣が21%縮小し,CA19-9は正常化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 副腎近傍でのソフト凝固使用によると考えられた予期せぬ異常高血圧を認めた2 例

    丹下, 和晃, 岩橋, 静江, 伊良波, 浩 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 38 103-108, 2021-03-31

    ...しかし,2症例とも、副腎近傍をソフト凝固で止血した際、急激な一過性の血圧上昇を認め、その後、凝固操作の中止に伴い血圧は正常化した。従来の電気凝固と異なり、ソフト凝固は放電を行わず、ジュール熱のみで止血を行う。今回使用したソフト凝固の添付文書には、副腎に出力した際のカテコラミンの増加とそれに伴う血圧上昇が記載されている。...

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