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検索結果 285 件

  • 新型コロナウイルス感染症による行動制限が施設高齢者の生活に与えた影響

    工藤 美奈子, 佐々木 みづほ, 佐伯 恭子, 河野 舞, 室井 大佑, 成田 悠哉, 龍野 一郎 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_59-1_59, 2024-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)や感染症対策に伴う行動制限は,高齢者の地域におけるコミュニケーションと社会活動を制限し,その結果として日常生活動作(ADL),認知機能,うつ病の発症を含めたメンタルヘルスを悪化させていることが危惧されている.千葉県民の健康づくり推進の一助となるべく「COVID-19が及ぼした地域高齢者の健康への影響」についての調査を実施し…

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  • 地域在住高齢者における骨格筋の質と身体活動強度および要介護リスクとの関係

    江戸 優裕, 成田 悠哉, 島田 美恵子, 岡村 太郎 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_64-1_64, 2024-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 高齢者の健康寿命の延伸には,フレイルやロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)の予防や早期対処が重要である.フレイルやロコモの重要な基礎疾患でもあるサルコペニアは,加齢による骨格筋量の減少として表現されてきたが,近年では筋の量だけでなく質の低下も着目されている<sup>1)</sup>.これは筋の量よりも質の方が加齢変化やトレーニング効果を鋭敏に反映するためであり,…

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  • 新型コロナウイルス感染症が高齢者施設の職員に与えた影響

    佐伯 恭子, 河野 舞, 工藤 美奈子, 佐々木 みづほ, 成田 悠哉, 室井 大佑 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_23-1_31, 2024-03-31

    <p> 本研究では,千葉県内の高齢者施設(介護老人福祉施設,介護老人保健施設,ケアハウス)の代表者を対象に,新型コロナウイルス感染症が施設職員に与えた影響に関する質問紙調査を実施した.介護量については,介護老人福祉施設と介護老人保健施設において増えたと回答した割合が多く,ケアハウスは変化なしと回答した割合が多かった.増えた介護の内容は感染対策や高齢者への介護に関するもの,減った介護の内容は,レク…

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  • 集合住宅に在住する高齢者の目的別の外出頻度と要支援要介護リスクの関連

    成田 悠哉, 江戸 優裕, 島田 美恵子, 岡村 太郎 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_58-1_58, 2024-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 高齢者の介護予防の重点分野である閉じこもり予防支援において,外出頻度は閉じこもりのスクリーニング指標として用いられることが多い.高齢者の外出頻度の低下は,寝たきりへの移行や死亡率を高めることが報告されている<sup>1)</sup>.外出の定義が要介護リスクに異なる影響を及ぼすことが報告されているが<sup>2)</sup>,生活における目的別の外出頻度と要支援・要…

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  • 介護予防のための生活習慣継続をめざした多職種連携プログラム(新・ほい大健康プログラム)の評価

    大川 由一, 細山田 康恵, 鈴鹿 祐子, 大内 美穂子, 室井 大佑, 松尾 真輔, 佐久間 貴士, 細谷 紀子, 佐伯 恭子, 成 玉恵, 栗田 和紀, 松浦 めぐみ, 峰村 貴央, 酒巻 裕之, 岡村 太郎, 成田 悠哉, 江戸 優裕 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_62-1_62, 2024-03-31

    ...看護学科,栄養学科,歯科衛生学科,リハビリテーション学科の各プログラムは,2022年10月1日(第1回),10月29日(第2回),11月26日(第3回)に実施した.参加者数は,第1回11名(男性3名,女性8名),第2回10名(男性2名,女性8名),第3回12名(男性2名,女性10名)であった....

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  • 新型コロナウイルス感染症による行動制限が施設高齢者の生活に与えた影響

    河野 舞, 工藤 美奈子, 佐伯 恭子, 佐々木 みづほ, 成田 悠哉, 室井 大佑 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_33-1_40, 2024-03-31

    <p> 本研究では,千葉県内の高齢者施設(介護老人福祉施設・介護老人保健施設・ケアハウス)の代表者を対象に,新型コロナウイルス感染症による行動制限が施設高齢者の生活に与えた影響に関する質問紙調査を実施した.その結果,すべての施設で陽性者の出現状況が多く認められ,介護老人福祉施設と介護老人保健施設ではクラスタ―の発生率も高かった.外出の機会,レクリエーション活動,家族等の面会は,すべての施設におい…

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  • 歯科衛生士対象のリカレント教育プログラムの実践(第4回目)

    酒巻 裕之, 石川 裕子, 鈴鹿 祐子, 山中 紗都, 鈴木 英明 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_66-1_66, 2024-03-31

    ...</p><p>(研究方法)</p><p> 対象は千葉県歯科衛生士会,千葉県立保健医療大学歯科衛生学科同窓会の協力を得て募集し,参加した13名を対象に計3回の研修会を開催した....

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  • 令和5年度保健医療大学取組報告会

    河部 房子, 大川 由一, 平岡 真実, 室井 大佑, 酒巻 裕之, 有川 真弓, 岡村 太郎, 佐藤 紀子, 龍野 一郎 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_67-1_67, 2024-03-31

    ...</p><p>⑵ 専門職の質向上をはかる取組</p><p> 看護学科 河部房子,歯科衛生学科 酒巻裕之,</p><p> リハビリテーション学科作業療法学専攻 有川真弓</p><p> 様々な保健医療専門職の実践の質向上につながる取組として,大学独自で取り組んでいる研修,県の関係機関との協働で取り組んでいる研修,職能団体との協働で取り組んでいる研修,それぞれについてその概要と成果を報告した....

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  • 歯周治療による咀嚼機能回復は血糖コントロール改善に寄与するか?

    三辺 正人, 山本 裕子, 河野 寛二, 中澤 正絵, 山本 龍生 日本歯科保存学雑誌 67 (1), 10-19, 2024-02-29

    <p> 歯周病が全身の健康に影響を及ぼす経路については,局所歯周病巣由来の細菌,炎症性サイトカインやメディエーターが全身循環や消化管を経由して遠隔組織に影響を与える経路とともに,歯周病由来の歯の動揺や喪失,咬合痛による咀嚼能の低下を伴う不良な食習慣・食栄養状態の2つの経路が考えられる.本総説では,歯周治療による咀嚼機能回復が血糖コントロールをはじめ全身の健康に寄与するかという観点から,特に食習慣…

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  • 印象評価に基づく歯と肌の色の色彩調和の検討

    黒木 まどか, 江頭 莉緒, 青木 久恵, 庄山 茂子 歯科審美 36 (2), 124-133, 2024

    <p> 目的:男性モデル顔の肌の色に対し,汎用性の高い歯の色を明らかにすることを目的とした。</p><p> 方法:歯(0M1,A1,A3,A4)と肌(青白,美白,標準,小麦)の色を組み合わせた16種の画像を,一般成人男女60名が評価した。</p><p> 結果:4色の肌の色に調和する歯の色は,男女ともに0M1,A1,A3であった。見た目年齢は,男女ともにすべての肌の色で明度の低い歯の色ほど高かった…

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  • 障害者支援施設での摂食嚥下リハビリテーションのオンライン指導の検討

    小松 知子, 横山 滉介, 宋 文群, 萩原 大, 野口 毅, 高満 幸宜, 渡辺 匡, 戸田 真司, 李 昌一, 井野 智 日本障害者歯科学会雑誌 44 (3), 213-222, 2023-10-31

    <p>近年,Information and Communication Technology(ICT)を活用した新たな技術を導入したオンライン診療が検討されている.本研究では,障害者支援施設での摂食嚥下リハビリテーションにおけるオンラインの活用を検討した.</p><p>当科に受診したことがある障害者支援施設入所者で,経口摂取で食事介助を必要とする者を対象者,対象者の摂食嚥下に問題や困りごとを感じ…

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  • 高齢者における緑茶摂取と主観的な口腔健康状態との関連

    野口 有紀, 藤田 美枝子, 種村 崇, 竹内 研時, 吉田 直樹 東海公衆衛生雑誌 11 (1), 65-70, 2023-07-08

    <p><b>目的</b> 本研究の目的は,高齢者における緑茶摂取と口腔健康状態との関連を検証することである。</p><p><b>方法</b> 2021年3~5月に65~89歳の高齢者1,500名を住民基本台帳より人口比に合わせ無作為抽出し,郵送法による自己記入式質問紙調査を実施した。有効回答者数は817名(54.5%)であった。欠損値を除いた695名を対象に<i>χ</i><sup>2</sup…

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  • 千葉県立保健医療大学歯科診療室を活用した健康教室(健康増進プログラム)の実践

    麻賀 多美代, 佐藤 紀子, 細山田 康恵, 岡村 太郎, 大川 由一 千葉県立保健医療大学紀要 14 (1), 1_103-1_103, 2023-03-31

    ...</p><p>(謝辞)</p><p> 本研究を遂行するにあたり,ご協力いただきました,元栄養学科河野公子先生,リハビリテーション学科理学療法専攻江戸優裕先生,同作業療法学専攻成田悠哉先生,そして,歯科衛生学科の先生方に深く感謝申し上げます.</p>...

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  • 介護予防のための生活習慣継続をめざした多職種連携プログラム(新・ほい大健康プログラム)の評価

    大川 由一, 細山田 康恵, 麻生 智子, 大内 美穂子, 室井 大佑, 松尾 真輔, 佐久間 貴士, 細谷 紀子, 佐伯 恭子, 成 玉恵, 河野 公子, 麻賀 多美代, 岡村 太郎, 成田 悠哉 千葉県立保健医療大学紀要 14 (1), 1_102-1_102, 2023-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 2020年現在,千葉県の総人口に占める高齢者の比率は27.0%であるが,2020年から2040年までの75歳以上高齢者人口の増加数は全国第6位となることが見込まれている.生涯現役社会を実現するために,千葉県独自の「介護予防活動普及展開事業」の実践は,住民および医療従事者において喫緊の課題である.本研究は,「介護予防」に焦点化して作成した「新・ほい大健康プログラム」を…

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  • 地域住民のロコモティブシンドロームに関する実態調査と予防活動に向けた予備検討

    江戸 優裕, 酒井 克也, 成田 悠哉, 松尾 真輔, 堀本 佳誉, 大谷 拓哉, 島田 美恵子, 岡村 太郎, 三和 真人 千葉県立保健医療大学紀要 14 (1), 1_85-1_85, 2023-03-31

    <p>(緒言)</p><p> ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)とは,筋や骨などの運動器の障害により歩行などの移動能力が低下し,要介護となるリスクが高い状態を指す.ロコモの重要な基礎疾患の一つであるサルコペニアは,以前は加齢による骨格筋量の減少として表現されていたが,近年では筋の量だけでなく質の低下も着目されている.これは筋量よりも先に質が低下するためであり,サルコペニアひいてはロコモの予…

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  • 高齢者歯科医療に関わる歯科衛生士のリカレント教育プログラムの実践

    酒巻 裕之, 麻賀 多美代, 麻生 智子, 鈴鹿 祐子, 山中 紗都, 石川 裕子 千葉県立保健医療大学紀要 14 (1), 1_101-1_101, 2023-03-31

    ...</p><p>(研究方法)</p><p> 研修会は,千葉県歯科衛生士会と千葉県立保健医療大学歯科衛生学科同窓会の協力を得て募集し(38名の参加者),計4回の研修会を開催した.研修会の内容は以下のとおりである....

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  • 視覚障害者における歯科保健行動についての実態調査

    山中 紗都, 河野 舞 千葉県立保健医療大学紀要 14 (1), 1_91-1_91, 2023-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 平成28年に実施された,生活のしづらさ等に関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)によると,視覚障害のある人は全国に約31.2万人と推計されている.</p><p> 視覚からの情報収集が困難である場合,自身の口腔内状況の観察が困難であるため,口腔内の状態が把握しづらいことはもちろん,変化する自身の口腔内に合った歯口清掃用品の選択・購入にも障害があることが予想される.…

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  • COVID-19パンデミック下における歯学部学生に対する歯周病学教育の実際

    田口 洋一郎, 梅田 誠, 有田 博一, 音琴 淳一, 柴 秀樹, 中村 利明, 西田 哲也, 吉田 直樹, 小方 頼昌 日本歯周病学会会誌 65 (1), 17-25, 2023-03-31

    <p>2020年初頭から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の増加に伴い,大学教育は従来の対面講義からリモート会議システムを用いたオンライン講義への変更を余儀なくされた。共用試験を含め,歯周病学教育においても,講義による知識教育と臨床実習の両面において様々な工夫が行われている。今回COVID-19による歯周病学教育の実態を調査すると共に,大学間の情報共有と今後の歯周病学教育の水準を保つた…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 歯科衛生学科におけるリカレント教育の要望調査と実施

    石川 裕子, 麻賀 多美代, 麻生 智子, 鈴鹿 祐子, 山中 紗都, 大川 由一, 酒巻 裕之 千葉県立保健医療大学紀要 14 (1), 1_97-1_97, 2023-03-31

    ...</p><p> 本大学歯科衛生学科では,これまでリカレント教育にかかわるプログラムの策定や実践は行われていない.本研究は,リカレント教育プログラム策定のための基礎資料とすることを目的とする.</p><p>(研究方法)</p><p> 本研究では,以下の2つを実施した....

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  • 妊娠期における口腔保健行動の現状と課題

    川㞍 望, 永田 華千代, 森 沙耶香, 南 レイラ, 高木 未沙稀, 松尾 忠行, 堀部 晴美 バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 24 (2), 9-14, 2023-02-28

    本研究は, 妊娠期における口腔保健行動の現状を把握し, 妊婦と胎児の口腔状態を良好に保つために必要な課題について探索する. 妊娠期の口腔保健の必要性は母子健康手帳に助成券付きで掲載されているが, 十分な活用がされていない. しかし子どもの口腔保健管理は, 胎児期から始まるため, 妊娠中から口腔保健行動への意識付けを行い, 産褥期・育児期まで継続した取組が必要である. …

    DOI Web Site 医中誌

  • 泡状高濃度フッ化物配合歯磨剤の使用が重度精神疾患患者の歯科保健状況に及ぼす影響

    晴佐久 悟, 中島 富有子, 黒木 まどか, 原 やよい, 青木 久恵, 石塚 洋一, 眞木 吉信 口腔衛生学会雑誌 73 (3), 185-196, 2023

    <p> 本研究の目的は,重度精神疾患入院患者の歯科保健状況を把握し,泡状高濃度フッ化物配合歯磨剤(以下,泡状HF歯磨剤)の使用が,その患者の口腔衛生,歯科疾患,および口腔症状に及ぼす影響を確認することである.</p><p> 対象は某精神病院に入院する52名の重度精神疾患患者であり,泡状HF歯磨剤を3か月使用する群(介入群)と使用しない群(対照群)に分類した.対象者の歯科保健状況と泡状HF歯磨剤使…

    DOI Web Site 医中誌

  • 印象評価に基づく歯と肌の色の色彩調和の検討

    黒木 まどか, 江頭 莉緒, 片山 徹也, 小松 美和子, 青木 久恵, 庄山 茂子 歯科審美 36 (1), 19-31, 2023

    <p> 目的:異なる歯と肌の色を組み合わせた男性モデル顔から受ける印象評価を行い,肌に調和する歯の色を検討した。</p><p> 方法:男性モデル顔に,歯(0M1,A1,A3,A4)と肌(青白,美白,標準,小麦)の色を組み合わせた16種の画像を,一般成人男性30名(平均30.3±7.8歳)が評価した。</p><p> …

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  • N短期大学歯科衛生学生の感染予防に対する知識,意識,行動

    𠮷田 涼香, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 13 (1), 20-28, 2023

    ...新型コロナウイルス感染症の流行により,歯科衛生学生は学内実習および臨床・臨地実習における制限が増えた一方,感染予防教育の徹底と実践が求められている.臨床において歯科衛生士に求められる医療安全管理上の役割を考慮して,N短期大学歯科衛生学科の教育課程では,主に歯科診療補助論にて,感染予防対策の講義が行われている.また,感染予防対策の一つとして,学生にワクチン接種を促している.しかし,歯科衛生学生の感染予防...

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  • 歯科衛生学生における不正咬合者の心理的コンプレックスと矯正歯科治療の影響

    和田 智恵, 長谷川 優 日本口腔保健学雑誌 13 (1), 1-7, 2023

    ...<br> <b>【対象および方法】</b>対象は2022年度の日本歯科大学新潟短期大学歯科衛生学科学生で,第1学年55名,第2学年50名,第3学年55名,すべて女性である.不正咬合者の心理的コンプレックスに関する10項目の質問に,10 cmのビジュアルアナログスケール(VAS)を併用してアンケートを行った.回収率と有効回答率はともに100%であった....

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  • 非医療従事者の口腔保健行動における自己効力感が及ぼす影響

    原口 明奈, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 13 (1), 29-35, 2023

    近年,歯周疾患の罹患率は増加しており,歯周疾患の治療および予防には患者自身の口腔保健行動が重要である.<br>  本研究の目的は,口腔保健行動に対する心理・行動の変化を自己効力感測定尺度(self-efficacy scale for oral health behavior:SEOH)を用いて評価し,歯周疾患に及ぼす影響について明らかにすることである.<br> …

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  • 摂取食品に対する情動変化が脳神経活動に与える影響

    長谷川 陽子, 吉村 将悟, 鈴木 達也, 白水 雅子, サンタマリア マリアテリース, 山村 健介, 小野 弓絵, 小野 高裕 日本顎口腔機能学会雑誌 29 (2), 114-115, 2023

    <p>I.目的</p><p>「おいしい」と感じる食事は脳を活性化させ,幸福感を生み出し,体に良い影響を与えると考えられている.日常的な食事では「おいしい,好き」と感じる快情動と,「まずい,嫌い」と感じられる不快情動とが混在し,人によって「おいしさ」の感じ方は様々である.前頭皮質は,経験依存的な風味処理の中枢を担っているだけでなく<sup>1)</sup>,食経験や味嗅覚への記憶によって活動性が影…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 歯科衛生士養成課程におけるHIV感染症の教育に関する研究

    中川 裕美子, 近藤 順子, 大多和 由美, 宇佐美 雄司 日本歯科医学教育学会雑誌 39 (1), 10-16, 2023

    <p> <b>抄録</b> 本研究では,歯科衛生士養成校を対象にHIV感染症の教育がどのようになされているか,その教育の現状を把握することを目的に質問紙調査を行った.回答の得られた養成校は165校中113校(回答率68.5%)であり,113校中HIV感染症の教育を行っていると回答したのは93校(82.3%)であった.行っている講義内容は,院内感染対策について95校(84.1%),感染力について8…

    DOI 医中誌

  • 対話型鑑賞を取り入れた独自の低学年向け歯科医学教育プログラムの教育効果の検証

    石黒 一美, 五十嵐 勝, 添野 雄一, 田谷 雄二, 豊田 健介, 前野 雅彦, 岩田 洋, 森永 康平, 河合 泰輔 日本歯科医学教育学会雑誌 39 (3), 133-146, 2023

    <p> <b>抄録</b> 対話型鑑賞は鑑賞者同士が会話をしながら実施する美術鑑賞法であり,諸外国の医療者教育に取り入れられている.われわれは,基礎歯学,臨床歯学科目が本格的に開始する第2学年の歯学生に対し,対話型鑑賞を取り入れた本学独自の教育プログラムを実施した.本研究の目的は,この新たな教育プログラムによる歯科医療者としての教育効果を検証し,実践していくうえでの問題点を明らかにすることである…

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  • 看護学生における口腔ケアへの理解と学習・実習状況の実態調査

    山﨑 菜々子, 池田 亜紀子 日本口腔保健学雑誌 13 (1), 46-52, 2023

    近年,口腔ケアに関する論文が多数発表され,口腔ケアに注目が集まる中,歯科衛生士が全ての入院患者に口腔健康管理を実施出来ない現状がある.本研究の目的は,看護師の口腔ケアと口腔清掃用具に関する知識・技術,学習・実習状況に注目し,看護学生時点での口腔ケアと口腔清掃用具の用途の理解を明らかにすることである.調査対象者は,協力が得られた看護大学に通う第4学年の学生で,男性1名,女性22名の合計23名であっ…

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  • 多職種間における全身疾患を中心とした歯科保健に関する知識,認識および自身の行動の比較

    鵜之澤 枝央梨, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 13 (1), 8-19, 2023

    歯と口腔の健康を維持するためには,多職種の医療従事者が歯科保健に関する正しい知識と認識を持ち,国民の歯科保健の向上のために協働する必要がある.<br>  本研究の目的は,歯科衛生士,看護師,薬剤師および非医療従事者の歯科保健に関する知識,認識および歯科保健行動の実態を明らかにすることである.<br>  調査対象者は,歯科衛生士,看護師,薬剤師,非医療従事者で20代~ …

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  • 1歯中間欠損に熱可塑性樹脂材アバットメントを用いて上部構造を製作した1症例

    四ツ谷 護, 武内 崇博, 武田 侑大, 栗林 伸之, 粟澤 重樹, 木村 峻輔, 石川 曉美, 大塚 景子, 鈴木 智美, 梅原 一浩, 関根 秀志, 佐藤 亨 日本口腔インプラント学会誌 35 (4), 308-313, 2022-12-31

    <p>中間欠損症例に対するインプラント治療は,欠損補綴の有効な治療法の一つである.予知性の高い補綴治療を行うためには,その欠損原因について把握することが重要である.近年,機械的強度に優れるジルコニアの適用範囲が拡大し,咬合回復に用いる頻度が高くなっている.従来の咬合面材料のようなチッピングや摩耗の心配が少ない反面,咬合時の応力の伝達によるインプラント体および周囲組織への影響が懸念される.今回我々…

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  • 認定こども園の病児室における頭部および口腔顎顔面部外傷の実態調査

    山根 陽, 海原 康孝, 香西 克之 小児歯科学雑誌 60 (1), 14-19, 2022-02-25

    <p>保育施設の事故防止の一助となることを目的に,2017~2018年の2年間に某認定こども園において頭部および口腔顎顔面部を受傷した695件を対象とし,受傷状況や実態について調査し,以下の結果を得た。</p><p>1.受傷件数は4歳児が最も多かった。1人当たりの平均受傷件数が最も多いのは2歳児の3.85件であった。</p><p>2.受傷部位は頭部外傷では前頭部,顔面外傷では眼,口腔外傷では口唇…

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  • スマイル時の歯肉露出に対する歯科衛生学生の評価について

    名古屋 宥佳, 長谷川 優 日本口腔保健学雑誌 12 (1), 9-15, 2022

    ...<p> 本研究の目的は,ガミースマイルの評価と歯科に関する知識量の関係,および歯科衛生学生のガミースマイル判断基準を明らかにすることである.対象は,日本歯科大学新潟短期大学歯科衛生学科第1学年(まだ歯科の知識が少なく一般の若い女性に近いグループ:49名),第2学年(専門基礎科目を履修途中のグループ:55名),第3学年(臨床実習と専門基礎科目を一通り履修したグループ:41名),全員女性であった.調査方法...

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  • 推奨されるフッ化物配合歯磨剤使用法の有用性と口腔内環境に及ぼす影響について

    相澤 直依, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 12 (1), 23-33, 2022

    ...</p><p> 調査対象は,N短期大学歯科衛生学科に在籍する学生210名とした.事前調査として記名自記式アンケート調査を実施した.実験調査として,事前調査に参加した者から30名を対象に,6週間の推奨法実施前後で口腔内細菌数を測定した.また,事後調査として,記名自記式アンケート調査を実施した....

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  • 病院に勤務する歯科衛生士が他職種に行う周術期等口腔機能管理の取り組みに関する検討

    栗林 伶奈, 池田 亜紀子 日本口腔保健学雑誌 12 (1), 53-61, 2022

    <p> 手術前からの口腔管理による口腔衛生状態の改善が,術中のトラブルや術後合併症の予防に有効 であり,口腔から全身の健康を守り治療前から歯科が介入することが重要となる.がん治療を円滑に遂行するためにも医科歯科連携の需要が高まってきており,歯科衛生士は他職種との連携が必要となる.しかし、研究領域において,口腔管理の専門職である歯科衛生士が看護師に対して行う周術期等口腔機能管理の指導内容については…

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  • 若年女性の口腔内歯周病原菌叢の変化と歯冠色明度との関係性について

    時田 実河, 煤賀 美緒, 元井 志保, 佐藤 治美, 今井 あかね 日本口腔保健学雑誌 12 (1), 16-22, 2022

    <p> これまで歯周病原菌と歯の色素沈着の関係が示唆されてきたが,未だ解明されていない.本研究 では若年成人女性の歯周病原菌の保菌状況および歯冠色明度について調べた.</p><p> 2021年の研究対象者であるN短期大学学生および教職員の計56名より,プラーク提供およびシェードを用いた歯冠色明度(明度)測定の協力を得た.採取プラークから歯周病原菌DNAを調製してPCR法を用いて5種類の歯周病原菌…

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  • 学齢期のフッ化物洗口経験の有無が成人期の口腔健康状態と自己管理能力に及ぼす影響

    佐藤 百花, 関口 洋子 日本口腔保健学雑誌 12 (1), 1-8, 2022

    <p> 小学校6年間のフッ化物洗口の実施により,洗口終了8年後の20歳時点でもう蝕抑制効果があること,長期間にわたるフッ化物洗口の実施によって,洗口の効果以外にも児童自身の口腔衛生に対する教育効果があることが報告されている.本研究の目的は,学校歯科保健活動におけるフッ化物洗口経験が,成人後の口腔健康状態と自己管理能力に及ぼす影響について明らかにすることである.</p><p> …

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  • 模擬患者参加型研修から歯科衛生士は何を学び, 臨床現場でどう活かしたか

    長谷 由紀子, 中岡 美由紀, 今福 輪太郎, 吉田 登志子, 木尾 哲朗 医学教育 52 (4), 319-324, 2021-08-25

    <p>目的 : 歯科衛生士が模擬患者参加型のコミュニケーション研修を通して何を学び, その後実践でどのように活かされたかを検証する. 方法 : 参加者21名に対して, 研修前の医療コミュニケーションの認識と研修直後の学び, およびその後の臨床実践に関する自由記述式質問紙調査を行った. 結果 : 歯科衛生士は【患者の否定的反応と医療実践への不安】から臨床現場でのコミュニケーションに困難を感じたが…

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  • 口腔機能低下症の現状と啓発についての検討

    鈴鹿 祐子, 麻生 智子, 河野 舞, 酒巻 裕之, 金子 潤, 荒川 真, 石川 裕子, 麻賀 多美代, 大川 由一 千葉県立保健医療大学紀要 12 (1), 1_11-1_18, 2021-03-31

    <p> 本研究は,成人対象者に対して,歯科専門職が7つの検査項目を用いて口腔機能低下症の評価を実施し,その結果と結果に基づいた口腔機能維持・向上のための個別のアドバイスを行った.また質問紙調査により,対象者の口腔機能低下症の理解や口腔保健行動に与える影響について把握し, 歯科衛生士として口腔機能低下症を予防する啓発方法を検討した.</p><p> 対象者は30 名(69.4±9.02 …

    DOI DOI 医中誌

  • 地域高齢者への健康増進プログラムにおける学生ボランティアの参加

    麻賀 多美代, 麻生 智子, 大川 由一, 鈴鹿 祐子, 酒巻 裕之, 河野 舞, 金子 潤, 荒川 真, 石川 裕子, 島田 美恵子 千葉県立保健医療大学紀要 12 (1), 1_77-1_81, 2021-03-31

    ...<p> 現在,本学と平成29年に連携協定を締結している千葉市のUR住宅在住の高齢者を対象に歯科衛生学科が主体となり,多職種連携によるオーラルフレイル予防に向けた介入研究(健康増進プログラムの実施)を行っている....

    DOI 医中誌

  • 終末期,ターミナルケアに関わる歯科衛生士の体験に関する質的研究

    山中 紗都, 吉田 直美, 佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学紀要 12 (1), 1_110-1_110, 2021-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 終末期における歯科医療の需要が高まり,口腔健康管理の効果や必要性について広く知られ,地域における多職種連携医療の一員として歯科衛生士が在宅歯科医療や緩和ケアに携わる機会が増加している.しかし,終末期の患者に関わり,看取りに遭遇する歯科衛生士の数は多くないため,研究報告はもとより,教育や研修の中で終末期医療や死生観を学ぶ機会も少ない.患者の死を看取ることは,究極の感情…

    DOI 医中誌

  • 千葉県の高齢者のための健康づくりプログラム(ほい大健康プログラム)に関する評価

    細山田 康恵, 東本 恭幸, 河野 公子, 海老原 泰代, 阿曽 菜美, 岡田 亜紀子, 峰村 貴央, 島田 美恵子, 麻賀 多美代, 麻賀 智子, 鈴鹿 祐子, 雄賀多 聡, 竹内 弥彦, 江戸 優裕, 岡村 太郎, 渡邊 智子 千葉県立保健医療大学紀要 12 (1), 1_63-1_67, 2021-03-31

    <p> 千葉県の健康課題は,健康課題分析事業報告により,地域により相違があるが,高齢化率の上昇は共通していることがわかる.健康寿命の延伸は千葉県にとっても大きな課題である.そこで本研究では,本学教員が作成した「千葉県立保健医療大学が行う地域のための健康づくりプログラム(以下,ほい大健康プログラム)」を実施し,評価した.満足度において,すべての分野で70%以上の方が「大満足」「,やや満足」と回答し…

    DOI 医中誌

  • 若年者における不良姿勢が咬合関係に及ぼす影響

    河野 舞, 金子 潤, 島田 美恵子, 荒川 真, 雄賀多 聡 千葉県立保健医療大学紀要 12 (1), 1_98-1_98, 2021-03-31

    ...</p><p>(研究方法)</p><p> 対象者は2018および2019年度歯科衛生学科学生のうち研究協力の承諾が得られた学生とした.</p><p> 咬合関係では,咬合接触面積と咬合力を測定した....

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  • 介護予防と口腔機能の回復・維持・向上に関わる歯科衛生士の人材育成プログラムの実践

    麻賀 多美代, 大川 由一, 酒巻 裕之, 河野 舞, 麻生 智子, 鈴鹿 裕子 千葉県立保健医療大学紀要 12 (1), 1_116-1_116, 2021-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 2012年柏市をフィールドとしたコホート研究(柏スタディ)の結果から,口腔の機能の低下により介護リスクが高まることが示された.この調査によりオーラルフレイルが提唱され,健やかで自立した暮らしを保つには,早期の段階で口腔機能の回復と維持に努める必要性が示された.そして,2018年4月には口腔機能低下症が疾患として認められ,歯科診療所等に就業する歯科衛生士は,口腔機能の…

    DOI 医中誌

  • 脂肪酸の美味しさ不味さの生体メカニズムの解明へ向けて

    安松 啓子, 多田 美穂子, 永井 由美子, 中田 悠 Oleoscience 21 (7), 261-268, 2021

    <p>脂肪の検出に味覚器が関与する証拠が2000年前後から相次いで報告され,舌の味覚器に脂肪酸トランスポーターをはじめとする受容タンパクの発現検索,そして続いて機能証明が多角的になされている。筆者らはGPR40(FFAR1),GPR120(FFAR4)がマウスの舌に発現し脂肪酸の情報を脳に伝えること,GPR120は鼓索神経領域で長鎖脂肪酸を受容伝達して,他の味との弁別に役立っていることを報告した…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献43件

  • 福岡顎変形症研究会における3年間の九州地区の顎変形症治療の実態調査

    泉 喜和子, 永沼 香織, 堀之内 康文, 楠川 仁悟, 下田 恒久, 松本 有史, 吉岡 泉, 近藤 誠二, 池邊 哲郎, 大場 誠悟, 伊藤 雅樹, 野添 悦郎, 喜久田 利弘 日本顎変形症学会雑誌 31 (3), 161-171, 2021

    The aims of this study were to investigate the current treatment of jaw deformity in the Kyushu region in Japan and to consider the differences among surgical facilities and the discussion topics …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 口腔内保護作用と唾液タンパク質およびシスタチンSとの相関性について

    相模 結里恵, 福井 佳代子, 今井 あかね 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 23-31, 2021

    <p> 唾液検査を口腔保健指導に繋げることを目的として本研究を行った.口腔内保護作用に着目してタンパク質分解酵素であるシステインプロテアーゼ(パパイン)の唾液における阻害活性(パパイン阻害)を測定し,その作用を有するシスタチンSの発現および唾液タンパク質濃度を調べ,その関係性を検討した.</p><p> …

    DOI Web Site 医中誌

  • 保護者の口腔衛生に関する知識と子どもの歯科保健行動との関連

    志水 遥佳, 池田 亜紀子 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 103-109, 2021

    <p> 子どものう蝕罹患には,保護者の影響が強く関連していると考えられる.保護者が適切な口腔衛生に関する知識をもっている歯科衛生士有資格者か否かの違いによる,子どもの歯科保健行動の違いについては明らかになっていない.</p><p> 本研究の目的は,歯科衛生士有資格者である保護者とそうでない保護者の口腔衛生に関する知識の違いと,子どもの歯科保健行動との関連性を明らかにすることである.</p><p…

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  • 小学校高学年児童の歯みがき習慣と保護者の口腔保健に関する意識の関係

    高橋 奈央, 宮崎 晶子, 長谷川 優 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 14-22, 2021

    <p> 本研究の目的は,児童と保護者の口腔衛生に対する意識と児童の口腔内の状態の関連を検討することで有効な口腔保健指導の方法を明らかにし,今後の効果的な指導プログラム作成の一助とすることである.対象は,新潟県新潟市中央区のH小学校2018年度第5学年児童66名のうち,昼休みの歯みがき指導に参加し,かつ本研究への参加に同意した46名(女子28名,男子18名)とその保護者である.歯みがき指導開始の1…

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  • N短期大学におけるコロナ禍により導入されたweb授業が学生の大学生活・学習に対するモチベーションに及ぼす影響

    煤賀 美緒, 長谷川 優, 筒井 紀子, 佐藤 治美, 宮崎 晶子, 土田 智子, 三富 純子, 今井 あかね, 浅沼 直樹, 中村 直樹 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 40-49, 2021

    <p> 日本歯科大学新潟短期大学ではコロナ禍を鑑み,2020年6月よりweb授業を開始した.特に,2020年度の新入生である第1学年の学生は,キャンパスライフが確立・安定する前の不十分な状態でweb授業を受けることになった.そこで,2020年度前学期に行われたweb授業が学生の学びに対するモチベーションへどのように影響したかを調査すべくアンケートを実施し,テキストマイニングの手法により多角的に分…

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  • 非医療系大学生における歯科受診行動とう蝕予防効果を有する製品の使用状況との関連

    片岸 美友, 合場 千佳子, 池田 亜紀子 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 7-13, 2021

    <p> 現在,医療分野では予防医学の概念が重視されており,予防医学の発展とともに,定期歯科受診や定期的なフッ化物応用が推進されている.また,大学生の保健行動では,定期歯科受診やフッ化物の使用状況については明らかになっているが,歯科受診行動とう蝕予防効果を有する製品の使用状況との関連について調査した研究は少ない.本研究の目的は,非医療系大学生を対象として定期歯科健診およびかかりつけ歯科の有無を含む…

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  • 非医療系大学生における歯科保健意識の変化

    水島 紬, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 50-57, 2021

    <p> 歯科衛生士が非医療系大学生に対して行う対面の歯科保健指導により,指導後の歯科保健意識の向上や,自身の口腔に興味や関心を持つことが既に示されている.しかし,歯科衛生士による電子媒体を活用した非対面型の歯科保健指導の取り組みとその効果について報告した事例は少ないため,本研究では電子媒体を活用した歯科保健指導の有効性について検討した.本研究の目的は,非医療系大学生の歯科保健意識を明らかにし,電…

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  • 短期大学生における生活習慣と咀嚼能力との関連について

    佐藤 陽奈子, 池田 亜紀子 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 95-102, 2021

    <p> 現在わが国は生活習慣病の若年齢化が進んでいる.肥満者は,1口量が多いが咀嚼回数は少なく 早食いとなるため,よく噛むことへの意識づけが有効であることは明らかになっている.また,咀嚼能力の高さと全身の健康維持に関連があるとされている.しかし,咀嚼能力の判断について「よく噛む,噛まない」での主観的なアンケート調査によるものが多く,特に大学生において咀嚼能力を客観的に検査し報告しているものは見あ…

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  • 歯科衛生士による障害児(者)に対する口腔衛生管理と間食指導の実態調査

    仲間 南海, 池田 亜紀子 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 87-94, 2021

    <p> 近年,これまでの歯科保健活動で甘味摂取は,その摂取回数や量についてう蝕リスク低減のための目標が掲げられ,現在のわが国における若年層のう蝕罹患率は減少傾向にある.しかし,障害児(者)のう蝕罹患率は明らかになっていない.そこで,本研究の目的は歯科衛生士による障害児(者)に対する口腔衛生管理と間食指導の実態を調査し,検討をすることである.さらに,本研究から得られた成果を歯科衛生士として今後の間…

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  • 成人における歯周病と喫煙や全身疾患に関する知識が歯科保健行動に与える影響

    松田 優奈, 野村 正子 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 32-39, 2021

    <p> 本研究の目的は,成人を対象として,歯周病と喫煙や,歯周病に関連する全身疾患(心血管疾患,脳血管疾患,糖尿病)に関する知識の有無と歯科保健行動の関連について調査し,その分析結果を,今後の歯周治療における患者への歯科保健指導に応用することである.</p><p> 対象は,20歳から59歳の男性103人,女性50人の計153人の一般社会人である.同意を得られた人にのみ無記名自記式の質問紙によるW…

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  • N短期大学専攻科修了生の周術期等の口腔機能管理に関する知識と学習経験の検討

    長崎 優花, 合場 千佳子 日本口腔保健学雑誌 11 (1), 80-86, 2021

    <p> 平成30年度の歯科診療報酬改定において,周術期等口腔機能管理の目的が示され,対象患者の適応が拡大されたことにより,周術期等口腔機能管理のニーズはますます高まってきている.本研究は,日本歯科大学東京短期大学歯科衛生学専攻科修了の歯科衛生士105名を対象に,Googleフォームを用いた無記名自己入力式の質問紙調査を行い,周術期等口腔機能管理に関する知識と学習経験の関係を明らかにすることを目的…

    DOI Web Site 医中誌

  • 小学校5、6年児童の歯周病や加熱式タバコに対する認識と社会的ニコチン依存度の関係

    増田 麻里, 稲垣 幸司, 大矢 幸慧, 佐藤 厚子, 相原 喜子, 後藤 君江, 原山 裕子, 古川 絵理華, 上田 祐子, 土田 満, 犬飼 順子, 高阪 利美 日本禁煙学会雑誌 15 (4), 84-90, 2020-11-30

    【目 的】 小学校5、6年児童に対して、喫煙が歯周組織に与える悪影響や加熱式タバコ(HTPs)による健康障害を含めた喫煙に関する認識と社会的ニコチン依存度との関係を検討することである。<br>【方 法】 2017~2018年に喫煙に関する認識と加濃式社会的ニコチン依存度調査票小学校高学年標準版(KTSND-youth)との関係を検討した。<br>【結 果】 …

    DOI 医中誌

  • 口腔機能低下症の検査の実施状況と課題についての検討

    山口 雄一郎, 森永 健三, 山口 真広, 玉井 恵子, 貴島 聡子, 嶋田 香, 松浦 尚志, 城戸 寛史, 内藤 徹, 升井 一朗 老年歯科医学 35 (2), 176-182, 2020-09-30

    <p> 一般開業歯科医師を対象とした口腔機能低下症についての質問票調査を行い,口腔機能低下症の検査の実施状況と課題について検討を行った。</p><p> 福岡市歯科医師会に所属するすべての歯科医師1,047名を対象とした。口腔機能低下症やオーラルフレイルの認知度と検査の実施に関する質問票を作成し,Web上で調査を実施した。実施時期は平成30年7月27日から同年10月31日であった。</p><p> …

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  • 歯科衛生士をめざす学生の加熱式タバコを含めた喫煙に対する認識

    大矢 幸慧, 稲垣 幸司, 増田 麻里, 犬飼 順子, 高阪 利美, 長尾 徹, 内藤 徹, 田淵 貴大, 姜 英, 大和 浩 日本禁煙学会雑誌 15 (3), 62-69, 2020-09-15

    【目 的】 歯科衛生士をめざす学生の加熱式タバコを含めた喫煙に対する認識の実態を把握する。<br>【方 法】 愛知学院大学短期大学部女子学生311名を対象に、2019年4月Web 質問票調査を実施した。<br>【結 果】 質問票は301名(回収率97%、19.3 ± 1.4歳)から回答を得、喫煙者は、紙巻きタバコ3名(1%)、加熱式タバコ4名(1%)で、うち1名は二重喫煙者であった。また、加熱式…

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  • 緩和ケア受療がん患者の生命予後予測と口腔内状況

    寺田 泉, 松山 美和, 山田 博英, 大野 友久 老年歯科医学 35 (1), 75-82, 2020-06-30

    <p> 目的:緩和ケア受療進行がん患者の口腔内評価を実施し,生命予後予測と口腔内状況の関係を検証した。</p><p> 方法:対象は,2017年11月から2018年7月の期間に,聖隷浜松病院に入院中の緩和ケア受療がん患者で,同意が得られた85名とした。基本情報はカルテから抽出し,口腔内の状態はOral Health Assessment …

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 糖尿病合併症の実態とその抑制に関する大規模観察研究ベースライン時の口腔所見JDCP study 6

    糖尿病データベース構築委員会, 稲垣 幸司, 菊池 毅, 野口 俊英, 三谷 章雄, 成瀬 桂子, 松原 達昭, 川浪 雅光, 根岸 淳, 古市 保志, 根本 英二, 山田 聡, 吉江 弘正, 多部田 康一, 富田 幸代, 齋藤 淳, 片桐 さやか, 和泉 雄一, 新田 浩, 岩田 隆紀, 沼部 幸博, 山本 松男, 吉成 伸夫, 藤田 剛, 栗原 英見, 西村 英紀, 永田 俊彦, 湯本 浩通, 内藤 徹, 野口 和行, 伊藤 公一, 村上 伸也, 西村 理明, 田嶼 尚子 糖尿病 63 (4), 195-205, 2020-04-30

    <p>JDCP studyベースライン時の糖尿病患者6,099名(1型6 %,2型94 %,61.1±8.1歳)の病態と口腔所見の関係を検討した.現在歯数は平均19.8本,2型糖尿病で男性より女性の方が少なかった.1年間の歯の喪失者,歯肉腫脹既往者,口腔清掃回数2回以上,歯間清掃用具使用者,歯科定期健診者の割合は,それぞれ17 %,32 %,69 %,37 %,43 …

    DOI 医中誌

  • 本学学生のための喫食を伴う食育プログラムの実施と評価

    渡邊 智子, 河野 公子, 田村 友峰子, 梶谷 節子, 麻生 智子, 峰村 貴央 千葉県立保健医療大学紀要 11 (1), 1_84-1_84, 2020-03-31

    ...<p>(緒言)</p><p> 本学の健康診断時に実施している食習慣調査結果をみると,栄養学科では野菜摂取量が多く,歯科衛生学科ではジュースの摂取量が少ないなど学科による食習慣の相違がある.また,学年別の食習慣では,2年および3年次の食習慣の乱れがあることが分かった....

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  • 歯科衛生士学生におけるメンタルヘルスの検討

    河野 舞, 白井 要, 長澤 敏行 千葉県立保健医療大学紀要 11 (1), 1_65-1_65, 2020-03-31

    <p>(緒言)</p><p> わが国における歯科衛生士国家試験の受験資格は歯科衛生士養成学校で3年以上の修業期間を満了することが必須であり,学校の種類には「専門学校(3年制)」「短期大学(3年制)」「大学(4年制)」がある.歯科衛生士養成学校において卒業までに習得しなければならない必須教育(専門知識および技術の習得)は概ね統一されているものの,教育方法には多くの違いがみられる.教育課程における歯…

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  • 千葉県の高齢者のための健康づくりプログラム(ほい大健康プログラム)の開発と評価に関する研究

    渡邊 智子, 東本 恭幸, 細山田 康恵, 河野 公子, 海老原 泰代, 阿曽 菜美, 岡田 亜紀子, 峰村 貴央, 小川 真, 上野 佳代, 島田 美恵子, 麻賀 多美代, 麻生 智子, 鈴鹿 祐子, 雄賀多 聡, 竹内 弥彦, 江戸 優裕, 岡村 太郎, 鈴木 惠子 千葉県立保健医療大学紀要 11 (1), 1_64-1_64, 2020-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 千葉県の健康格差分析事業報告書<sup>1)</sup>をみると,千葉県の健康課題は地域により相違があるが,高齢化率の上昇は各地域で共通している.健康寿命の延伸は千葉県にとっても大きな課題である.そこで,千葉県の高齢者の健康寿命の延伸に寄与することを目的に「ほい大健康プログラム(以下P)」を教員が作成し,学生ボランティアおよびUR都市機構(以下UR)と協働で実施し評…

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  • アウトカム基盤型教育による歯科衛生教育での救急処置に関する教育法の検討

    酒巻 裕之, 麻賀 多美代 千葉県立保健医療大学紀要 11 (1), 1_67-1_67, 2020-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 地域完結型の歯科医療の提供において,口腔健康管理に携わる歯科衛生士は,単独で対象者処置を行うことが増加すると考えられる.歯科治療に関連する医療事故を予防するには,全身的評価を適正に行うために バイタルサインのモニタリングの実施,急変時におけ る一次救命処置(Based life support, BLS)として,自動体外式除細動器(Automated …

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  • 若年者における不良姿勢が咬合関係に及ぼす影響

    金子 潤, 河野 舞, 島田 美恵子, 荒川 真, 雄賀多 聡 千葉県立保健医療大学紀要 11 (1), 1_74-1_74, 2020-03-31

    ...</p><p>(研究方法)</p><p> 対象者は2018年度歯科衛生学科学生のうち研究協力の承諾が得られた学生とした.咬合接触状態と咬合力の測定には,咬合圧測定用感圧フィルム(デンタルプレスケールⅡ<sup>®</sup>,GC)を用いた.咬頭嵌合位における咬合を確認後,座位の状態において感圧フィルムを最大咬合力で3秒間咬ませ試料採得を行い,その後専用解析装置を用いて咬合接触状態と咬合力を解析した...

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  • 真正ラベンダー精油のストレス緩和効果

    諸田 聖佳, 筒井 紀子 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 58-65, 2020

    <p> 歯科診療時に発生する音や匂いなどが,患者の不安を助長する要因となっている.そこで,歯科診療への応用に向けたアロマテラピーの研究として,真正ラベンダー精油の香りによるストレス緩和効果を検討した.女性16名を対象とし,真正ラベンダー精油の香りを嗅ぐ群(ラベンダー群)と無香の群(コントロール群)に分けた.ラベンダー群は,10分間の前半安静(前半安静)開始から10分間の後半安静(後半安静)後まで…

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  • てんかんの食事療法が小児の口腔健康状態に及ぼす影響の検討

    中野 恵美子, 吉田 直樹, 葭原 明弘 口腔衛生学会雑誌 70 (1), 35-43, 2020

    <p> 本研究の目的は,てんかんの治療としてケトン食療法を行っている小児患者の歯科保健に関する課題を明らかにすることである.対象は静岡てんかん・神経医療センターに外来通院または入院中のてんかん患者とし,2015年7月から2016年8月に調査を実施した.対象者に対し,生活習慣および歯科衛生に関する面接調査,口腔内観察および臨床情報の収集を行った.小児51名(男児27名,女児24名,1‒14歳,平均…

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  • 診療参加型臨床実習における歯学部臨床実習生のメンタルヘルスの現況

    河野 舞, 白井 要, 村田 幸枝, 川西 克弥, 松岡 紘史, 長澤 敏行 日本歯科医学教育学会雑誌 36 (1), 13-26, 2020

    <p> <b>抄録</b> 本研究では, 性別や留年経験などの歯学部臨床実習生の属性と診療参加型臨床実習 (以下, 臨床実習) の遂行状況がストレスに与える影響を明らかにすることを目的として, 臨床実習中における歯学部臨床実習生のストレス状況を調査した. 対象者は2016, 2017年度北海道医療大学歯学部に在籍した第5学年生101名とし, 臨床実習開始時 (以下, 実習前), 中間時 …

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  • 成人労働者における口腔の健康状態と自己意識の関係

    小倉 千幸, 藤原 宏子, 荒川 浩久, 石黒 梓, 合場 千佳子 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 66-72, 2020

    <p> 自分自身に向けられる意識(自己意識)が,自己申告による口腔の健康状態に関係すると報告されている.そこで本研究では,成人を対象に客観的指標と主観的指標から口腔の健康状態を評価し,自己意識との関係を検討することを目的とした.</p><p> 歯科の講習会を受講し研究参加に同意した従業員13名の唾液潜血検査と自己申告による質問紙調査を用いて,改訂版自己意識尺度(4つの下位尺度:公私自己意識,外見…

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  • 精神疾患患者に対するパタカラ体操の嚥下訓練としての効果

    中島 富有子, 原 やよい, 晴佐久 悟, 黒木 まどか, 青木 久恵, 窪田 惠子 バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 22 (2), 53-58, 2020

    <p><tt>本研究の目的は,精神疾患患者を対象に嚥下訓練として行ったパタカラ体操の効果を明らかにすることである.入院治療を受ける精神疾患患者に,</tt>6 <tt>ヶ月間,パタカラ体操を毎日行った.パタカラ体操導入の前後に口腔機能測定機器を用いて,「パ」「タ」「カ」の発音回数を測定した.その結果,精神疾患患者31 名の測定したデータを分析した.</tt> …

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  • 歯科衛生学生と看護学生における学習内容の比較

    葛島 沙耶, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 34-41, 2020

    <p> 近年,口腔健康管理の実施に対する国民の要求が一段と高まっている.</p><p> 本研究の目的は,歯科衛生学生と看護学生の口腔健康管理,特に口腔衛生管理を中心とした学習内容や知識などについて調査し,歯科衛生学生と看護学生との間に知識の差が認められた場合はその要因について検討し,両者の教育内容との関連性を明らかにすることである.</p><p> …

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  • 歯科衛生士教育に高齢者疑似体験を取り入れた学習の教育効果

    飯島 瑶子, 浅川 明子, 合場 千佳子 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 81-86, 2020

    ...<p> 我が国の高齢化率は急速に進んでおり,歯科衛生士教育では,超高齢社会の現状をふまえ,高齢者の理解に関連する授業や実習のカリキュラムを増やすことが求められている.これらの現状を反映して,本学歯科衛生学科では,平成27年度より,1年次の選択必修分野科目に「フィジカル・エクササイズ」を新設し,授業内で高齢者の身体的特徴や心理面を理解することを目的として,高齢者疑似体験を実施している.高齢者疑似体験の...

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  • 歯周病メインテナンス期における顆粒配合歯磨剤の効果 ─ 無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験 ─

    杉原 直樹, 高柳 篤史, 石塚 洋一, 佐藤 涼一, 鈴木 誠太郎, 小野瀬 祐紀, 今井 光枝, 江口 貴子 口腔衛生学会雑誌 70 (2), 66-72, 2020

    <p> 顆粒配合歯磨剤の市販が開始されて,30年以上が経過しているが,その効果をランダム化比較試験を用いて調べた報告はほとんどなく,現状でその効果が明らかになっているとはいえない.本研究の目的は,顆粒配合歯磨剤の歯垢除去効果および歯周組織への影響を検討することである.対象者は歯周病メインテナンスのために歯科医院に通院している患者であり,研究デザインはランダム化二重盲検クロスオーバー試験である.顆…

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  • 口腔ケア関連の教育プログラムが歯科衛生学生の口腔ケアに関する意識・認識・態度に及ぼす影響

    黒木 まどか, 晴佐久 悟, 青木 久恵, 中島 富有子, 窪田 惠子, 堀部 晴美, 内藤 徹 口腔衛生学会雑誌 70 (3), 152-160, 2020

    <p> 本研究では,歯科衛生学生の口腔ケア教育を充実させるために,現在実施されている口腔ケア関連の教育プログラムが歯科衛生学生の口腔ケアに関する意識・認識・態度に及ぼす影響について調査することを目的とした.2017年4月に入学した歯科衛生学生62名を対象とし,その教育プログラム実施前の1年次と実施後の3年次に口腔ケアに関する質問紙調査を実施し,それらを比較した.両調査に参加した53名(回答率82…

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  • 非医療系大学の学生に対する効果的な歯科保健教育の検討

    小野 瑞歩, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 49-57, 2020

    <p> わが国の大学における歯・口腔の定期健康診断の実施率は低く,口腔保健教育に対する義務も定められていない.</p><p> 本研究の目的は,非医療系大学に在学する学生の現在における歯科保健行動と過去に受けた歯科保健教育を調査し,両者の関連性を明らかにすることである.また,口腔内の細菌数を評価するツールを活用した歯科保健教育が,歯科保健行動に与える効果を検討した.</p><p> …

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  • 歯科診療所に勤務する歯科衛生士の口腔がんに関する意識調査

    新井 早苗, 合場 千佳子 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 73-80, 2020

    <p> 口腔がんは希少がんとして位置づけられるが,罹患率は増加傾向を示している.歯科衛生士は患者の口腔内を観察する専門職として,口腔がんに関する知識を習得することが重要であると考える.本研究は,歯科診療所に勤務する歯科衛生士を対象に,メインテナンス時の口腔内の観察部位や口腔がんの観察に対する意識を調査することを目的とした.関東近郊の歯科診療所に勤務する就業年数1年目から10年以上の歯科衛生士19…

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  • う蝕病原菌および歯周病原菌の生育に対する糖アルコールの影響について

    佐藤 郁, 三上 正人, 元井 志保, 今井 あかね 日本口腔保健学雑誌 10 (1), 25-33, 2020

    <p> う蝕や歯周病は全身状態にも影響を及ぼし,安定した日常生活を阻害してしまう.筆者はそれらの予防として知られている糖アルコールに着目した.キシリトールとエリスリトールを使用し,う蝕病原菌である<i>Streptococcus mutans</i>(<i>S. mutans</i>)および歯周病原菌である<i>Porphyromonas gingivalis</i>(<i>P. …

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  • 多施設後ろ向き観察研究による臨床指標としての歯周炎症表面積の基準値

    井上 裕貴, 畑中 加珠, 山本 直史, 平田 貴久, 三辺 正人, 山本 龍生, 内藤 徹, 山本 松男, 佐藤 秀一, 石幡 浩志, 稲垣 幸司, 三谷 章雄, 中島 啓介, 漆原 譲治, 高柴 正悟 日本歯周病学会会誌 61 (4), 159-167, 2019-12-27

    <p>歯周炎症表面積(periodontal inflamed surface area:PISA)は,歯周組織の炎症部の面積を表す新たな歯周病の臨床指標である。従来伝わりづらかった歯周病の炎症程度を歯科以外の医療従事者が理解する上で,有用な指標であると考えられる。しかし,歯周病の程度や治療によるPISAの基準は未だ不明である。そこで,本研究は,日本歯周病学会が設ける歯周病専門医・認定医の電子申…

    DOI Web Site 被引用文献6件 参考文献13件

  • 精神科看護師の口腔ケアを困難にする要因

    原 やよい, 中島 富有子, 窪田 惠子, 黒木 まどか バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 21 (1), 61-67, 2019-05-28

    <p>本研究の目的は,口腔ケアの質向上に向けた教育的示唆を得るため,精神科看護師の口腔ケアにおける困難要因を明らかにすることである.器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの困難要因に関して質問紙調査を行い,精神科看護師174 名の有効回答を分析した.その結果,精神科看護師の口腔ケアを困難にする要因は,「器質的口腔ケア」と「機能的口腔ケア」いずれにおいても,「患者の拒絶」が最も多かった.器質的口腔ケアと基…

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  • 若年女性の冷え感に及ぼす安静時および食後の熱産生と末梢血流量・外殻温度の関係について

    三宅 理江子, 豊島 裕子, 島田 美恵子 千葉県立保健医療大学紀要 10 (1), 1_107-1_107, 2019-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 若年期における冷えの自覚は,その後の妊娠・出産期に非常に大きな影響を及ぼすことが考えられる.本研究では,冷えに関するケアについて検討するにあたり,「若年女性の冷え感は,熱産生が低いために,深部体温は保持されるものの末梢体温が低下し,その自覚症状としてあらわれる.」との仮説を立て,熱産生に着目し検討することと,冷え感の自覚の有無による食後の熱産生の変化を代謝量,抹消血…

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  • 初年次教育における課題に関する教員の意識調査

    植田 麻実, 島田 美恵子, 井上 裕光, 越川 求, 神田 みなみ, 小川 真, 長谷川 卓志, 東本 恭幸, 桝本 輝樹, 雄賀多 聡, 高橋 伸佳, 豊島 裕子 千葉県立保健医療大学紀要 10 (1), 1_61-1_71, 2019-03-31

    <p> 近年,大学における初年次教育への関心が急速に高まる中,学生の学びを最大化とするためには,教員は自らが所属する大学において初年次教育に対して認識を共有する必要がある.そこでこの調査は本学の教員が初年次教育に対してどのような観点を持っており,また,初年次教育の中で学生が身につけていないと考えられる項目は何で,その原因を明らかにし,改善策も共有し初年次教育の学びの最大化へとつなげる事を目的に行…

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  • 多学科連携によるサービスラーニングプログラムの試作

    島田 美恵子, 佐藤 紀子, 渡邊 智子, 麻賀 多美代, 竹内 弥彦, 岡村 太郎 千葉県立保健医療大学紀要 10 (1), 1_130-1_130, 2019-03-31

    ...</p><p>(結果)</p><p> 対象者は学生12名(看護学科2年4名 栄養学科3年3名 歯科衛生学科3年2名 理学療法学2年1名 作業療法学3年2名)と高齢者19名(男性11名 平均年齢75.6±4.0歳)であった.高齢者の17名が服薬治療中であった....

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  • 筆記具・スケーラーにおける把持・動作に関する研究

    麻賀 多美代, 麻生 智子, 鈴鹿 祐子, 山中 紗都 千葉県立保健医療大学紀要 10 (1), 1_115-1_115, 2019-03-31

    ...</p><p> 先行の歯科衛生学科学生を対象とした研究結果から<sup>1)</sup>,拇指が示指に被さり,握るような持ち方をしている学生が多く,拇指と示指の押圧の小さい学生は前腕回転運動と手指屈伸運動で,第1背側骨間筋(以下FDI)と短母指屈筋(以下FPB)の筋活動量が小さい傾向が認められた.また,正しい持ち方での書字動作のFDIとFPBの筋活動量は日常の持ち方より大きいことから,筆記具を正しく...

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  • 歯科診療室臨床実習における新たな評価法に関する研究

    酒巻 裕之, 大川 由一, 麻賀 多美代, 金子 潤, 荒川 真, 河野 舞, 鈴鹿 祐子, 山中 紗都 千葉県立保健医療大学紀要 10 (1), 1_119-1_119, 2019-03-31

    ...参考に作成されたCC Snapshot評価が報告されている<sup>1)</sup>.われわれは,歯科診療室において歯科衛生学科用CC Snapshot評価票を作成した....

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  • 千葉県立保健医療大学地域貢献についての研究

    島田 美恵子, 岡村 太郎, 松尾 真輔, 雄賀 多聡, 竹内 弥彦, 岡田 亜紀子, 雨宮 有子, 麻賀 多美代, 大川 由一, 中島 一郎 千葉県立保健医療大学紀要 10 (1), 1_116-1_116, 2019-03-31

    <p>(緒言)</p><p> 急速な高齢社会を迎えているわが国において,「可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続ける」地域包括ケアシステムの構築および自助・互助の住民参画活動が提唱されている.</p><p> 社会貢献は,研究・教育とともに,大学に求められる使命の一つである.本研究は,千葉市保健福祉局が養成した「シニアリーダー(介護予防運動推進ボランティア)」を対象とし,地域…

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  • オーラルケア用乳酸菌含有食品の口腔内細菌に対する作用について

    桑田 千尋, 佐藤 勉, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 27-32, 2019

    <p> 近年,健康寿命を延伸させることの重要性が大きく叫ばれ,国民の健康に対する意識が一段と高まってきている.健康を保持・増進させるためには,規則正しい食生活習慣を身に付けることが極めて重要であると考える.発酵食品は,比較的古くから健康によいと考えられている.そのなかで,乳酸菌は発酵食品に利用されている代表的な細菌であり,免疫賦活化作用,整腸作用およびコレステロール低減作用を有することが知られて…

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  • 歯間ブラシの細菌汚染と洗浄方法・保管状態との関連について

    勝野 由梨奈, 佐藤 勉, 合場 千佳子 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 58-62, 2019

    <p> 口腔清掃に一般的に使用されている器具は,歯ブラシである.しかし,歯ブラシだけでは,歯面上のプラークを完全に除去することは難しい.近年,歯ブラシに加え,歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃用具を用いたプラークコントロールが推奨されている.しかし,使用後の歯間ブラシの洗浄・保管方法や使用期間については,必ずしも注意が払われていないのが現状である.本研究の目的は,歯間ブラシの洗浄と保管環境…

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  • 乳酸菌による歯周病原性菌<i>Porphyromonas gingivalis</i>に対する殺菌作用について

    平野 真澄, 岡 俊哉, 三上 正人, 今井 あかね 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 10-17, 2019

    <p> 歯周病は口腔内の病原性菌の感染によって引き起こされる疾患で,<i>Porphyromonas gingivalis</i>(<i>P. gingivalis</i>)は慢性歯周炎の主な原因である.現在その予防には,歯ブラシや抗菌剤などによるプラークコントロールが用いられているが,その他に近年,プロバイオティクスと呼ばれる有用微生物を用いた感染予防が注目されている.そこで本研究では,プロバ…

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  • 歯科衛生士学生の歯科衛生教育にともなう歯磨剤の使用ならびに歯科保健行動と口腔内で気になることの変化

    湯之上 志保, 石田 直子, 中向井 政子, 角田 晃, 高阪 利美, 荒川 浩久 口腔衛生学会雑誌 69 (4), 211-217, 2019

    <p> 本研究は,将来歯科保健指導を担う立場にある歯科衛生士学生の歯科保健行動,口腔への関心等が,3年間の歯科衛生教育を受ける過程でどのように変化するかを解析し,その結果を歯科衛生教育に資する目的で行った.</p><p> 歯科衛生士学生を対象に,1年生入学直後の4月に1回目,1年生の歯磨剤についての講義終了後の秋季に2回目,3回目4回目は2年生,3年生への進級時に,歯科衛生に関る質問紙調査を実施…

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  • 低刺激時唾液量が学童期におけるカリエスフリーからのう蝕発生に関与する

    鈴木 誠太郎, 浮谷 得子, 今井 光枝, 柴田 力, 石塚 洋一, 佐藤 涼一, 小野瀬 祐紀, 江口 貴子, 河内 嘉道, 石井 広志, 杉原 直樹 口腔衛生学会雑誌 69 (2), 70-76, 2019

    <p> 本研究は,小学生の児童を対象とし,唾液がカリエスフリーからのう蝕発生に関与するかどうかを明らかにするために行った.千葉県内の2つの公立小学校を対象とし,4年生でカリエスフリーであった100名(男児38名,女児62名)を6年生までの2年間追跡した.なお,1つの小学校での観察期間は2013年から2015年,もう一方では2014年から2016年である.唾液がう蝕発生に関与するかを明らかにするた…

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  • 歯科衛生士学生の歯科に対する意識調査

    板花 明香里, 筒井 紀子, 佐野 公人 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 63-71, 2019

    <p> 患者の歯科に対する不安要因は,音や過去の治療経験などであるといわれている.歯科衛生士が患者の不安を予防・軽減できる環境づくりに応用するための基礎的データを集めることを目的とし,歯科のイメージと歯科に対する不安要因との関連性を分析した.</p><p> 対象者は,日本歯科大学新潟短期大学1年生58名と,3年生56名の計114名とし,調査票を用いた自記無記名式のアンケートを実施した.また,1年…

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  • エナジードリンク飲用が唾液や口臭に及ぼす影響

    小松 千恵, 野村 正子 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 79-84, 2019

    <p> 清涼飲料水の1つであるエナジードリンクは,コンビニエンスストア等で手軽に購入出来るため,若年者の摂取が増えている.エナジードリンク中のカフェインは,疲労感や眠気を消失させる等全身への影響が明らかとなっている.口腔への作用としては,カフェイン含有飲料の過剰摂取を,唾液分泌量低下の原因の1つとする報告もあるが,エナジードリンク飲用により口腔にどのような変化が生じるかについての報告はない.本研…

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  • 女子学生における最大舌圧と運動機能との関連

    小山 未来恵, 池田 利恵 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 2-9, 2019

    <p> 口腔機能の向上は,嚥下機能を改善することや,脳梗塞,糖尿病などの生活習慣病を予防するという報告があり,現代の歯科医療には,口腔のみならず全身管理への支援が求められている.高齢者では,最大口唇圧や最大舌圧で示される口腔機能と握力やタイムドアップアンドゴーテスト(TUG)などで評価される運動機能との間に有意な正の相関関係があることが明らかとなっている.しかし,若年者における口腔機能と運動機能…

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  • 高齢者における洗口剤含嗽の口腔内細菌への効果

    増田 葉月, 合場 千佳子, 市川 順子 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 93-98, 2019

    <p> 災害はいつどこででも起こる可能性があり,誰もが直面することが予測される.大規模災害が発生し,ライフラインが途絶えると水の確保が困難となりブラッシング回数が減少することから口腔清掃不良が生じてしまう.前田らの調査から,避難所生活が長引くと,被災した高齢者の誤嚥性肺炎が増加する<sup>1)</sup>ことが明らかになっている.本研究の目的は,高齢者を対象に,ブラッシングが行えない状況を想定…

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  • 磁性アタッチメントを使用し長期にわたる術後経過を観察した部分床義歯の1症例

    藤波 和華子, 星合 和基, 氏田 光, 木村 尚美, 神原 亮, 熊野 弘一, 尾澤 昌悟, 武部 純 日本補綴歯科学会誌 11 (3), 239-244, 2019

    <p><b>症例の概要</b>:患者は初診時50歳女性.1993年本学歯学部附属病院補綴科を咀嚼困難,外観不良を主訴に来院した.臨床的諸条件が低下している残存歯を部分床義歯の支台歯として適応し,支台装置に磁性アタッチメントを選択して部分床義歯を装着した.この症例の変遷に合わせて補綴治療を行い約20年を経過したので報告する.</p><p><b>考察</b>:支台歯の歯冠歯根比を改善することで,術前…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 歯科衛生士による重症心身障害児(者)の口腔衛生管理の実態

    荒木 萌花, 合場 千佳子 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 50-57, 2019

    <p> 重症心身障害児(者)は,心身の不快症状を自覚し的確に伝えることが難しい場合が多く,介助する家族も歯科治療に対し,不安や緊張の気持ちを抱き来院している.その対応として専門職による支援が保護者に求められている.本研究の目的は,重症心身障害児(者)と介助者に対する具体的な口腔衛生管理法と対応について調査を行い,歯科衛生士が保健指導を行うために必要な知識,技術および対応を明らかにすることである.…

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  • 思春期女子生徒における口腔保健行動と齲蝕および歯周病リスク検査の調査

    荒井 志歩, 合場 千佳子, 関口 洋子 日本口腔保健学雑誌 9 (1), 85-92, 2019

    <p> 思春期は,小児が肉体的な成長と精神的な成長のバランスが十分にとれず,戸惑いが見られる時期であり,家族からの精神的自立,異性への関心等様々な問題と葛藤する時期でもある<sup>1)</sup>.さらに,歯の組織的幼弱性,形態や生活習慣などの要因で齲蝕や歯周病に罹患しやすく<sup>2)</sup>,思春期に口腔内環境が悪化する例がよくみられる.本研究の目的は,中学生や高校生を対象に口腔保健…

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  • 健常者における飴舐め訓練による口腔機能向上に関する効果の検証

    森野 智子, 戸畑 温子, 溝口 奈菜 老年歯科医学 33 (3), 366-372, 2018-12-31

    <p> 口腔機能の低下を防止することにより,身体フレイル予防効果が期待されている。しかし口腔機能向上訓練は単調であるうえ評価が困難であり,その継続には支援が必要である。そこで,美味しく楽しく医療費のかからない訓練飴を口腔機能向上訓練へ適用することを考え,健常者を対象に飴舐め訓練の口腔機能向上効果を検証するパイロットスタディを実施した。</p><p> …

    DOI 医中誌

  • 歯周治療における禁煙支援の手順書

    稲垣 幸司, 内藤 徹, 石原 裕一, 金子 高士, 中山 洋平, 山本 龍生, 吉成 伸夫, 森田 学, 栗原 英見 日本歯周病学会会誌 60 (4), 201-219, 2018-12-28

    <p>日本歯周病学会では2006年に定めた歯周病分類システムの中で,「喫煙は歯周病の最大の環境リスクファクターである」という認識に基づき,リスクファクターによる歯周炎の分類の1つとして喫煙関連歯周炎を提示した。喫煙が関連する歯周炎に対する歯周治療において,患者の喫煙状況の確認,喫煙者への喫煙の健康障害についての情報提供による禁煙支援は,歯周治療の反応や予後を良好に維持するため,重要である。本論文…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献18件

  • <b>プラットホームの形態がラット口蓋歯肉のⅫ型コラーゲンと細胞接着因子の発現に及ぼす影響</b>

    都築 尊, 堤 貴司, 後藤 加寿子, 松浦 尚志, 谷口 祐介, 加倉 加恵, 城戸 寛史 日本口腔インプラント学会誌 31 (3), 216-224, 2018-09-30

    <p>目的:本研究の目的は,粘膜貫通部がストレートのインプラント(NPS)と,プラットホームスイッチングを模倣したインプラント(PS)の周囲粘膜における細胞外基質および細胞接着因子の発現について比較検討することである.<br>方法:NPSとして直径0.93mm,長さ3.5mmのチタン製インプラントを用いた.PSとして同サイズのインプラント粘膜貫通部に0.3mmのくびれをもつチタン製インプラントを…

    DOI 医中誌

  • 経口挿管における気管チューブへの口腔細菌の付着と口腔ケアによる抑制効果

    遠藤 千恵, 下山 佑, 木村 重信, 四戸 豊, 坂本 望, 佐藤 雅仁, 佐々木 実, 城 茂治, 佐藤 健一 岩手医科大学歯学雑誌 43 (1), 1-11, 2018-05-25

    <p>目的:術前の口腔ケアが術後感染症のリスクを軽減するとの報告はあるが,その機序の一つと考えられる全身麻酔時の経口挿管チューブへの口腔細菌の付着については明らかにされていない.本研究では,術後に抜管した気管チューブに付着した総細菌数および口腔レンサ球菌数を測定し,口腔ケアとの関連性について検討を行った.</p><p>材料と方法:全身麻酔下で手術を実施した患者のうち,口腔ケアを希望しなかった群(…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • SOM<sup>2</sup>およびCCA-SOMを用いた顎顔面骨格形状と嚥下能力との関係性解析

    古賀 裕章, 古川 徹生, 升井 一朗, 堀尾 恵一 知能と情報 30 (2), 517-524, 2018

    <p>本論文では,側頭部X線画像より得られた形状データと嚥下機能との関連性を解析する手法を提案した.形状データとの関連性について新たな知見を得るためには形状を情報損失なく比較分類が行いやすいデータとして表現することが必要である.また,同一対象からX線画像と嚥下機能検査という異なる観測方法により得られたデータ集合間の関係性解析手法が必要である.本論文では,SOM<sup>2</sup>により輪郭線…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 当小児センターにおける全身麻酔下歯科治療の動向について

    加納 欣德, 山本 知由, 太田 那菜, 飛嶋 かおり, 藤井 美樹, 外山 敬久, 名和 弘幸, 渥美 信子, 福田 理 日本障害者歯科学会雑誌 39 (2), 181-185, 2018

    <p>あいち小児保健医療総合センターは平成13年11月に開院し,愛知県の小児保健の中核的な役割を担うとともに,県内唯一の小児病院として先進的な医療も受け持つ小児保健医療施設である.歯科口腔外科は小児の口腔外科疾患を主に,口腔に関する疾患すべての診断と治療を行うべく,平成15年5月に開設された.基礎疾患などの理由により,地域の歯科医療機関での治療が困難である小児にも対応している.今回,過去14年間…

    DOI 医中誌

  • 東京湾盤洲干潟(小櫃川河口干潟)における大型ベントスの調査手法による出現種の差異および群集解析比較

    桝本 輝樹, 柚原 剛, 多留 聖典, 風呂田 利夫, 西 栄二郎, 駒井 智幸, 黒住 耐二, 佐々木 美貴, 中川 雅博 千葉県立保健医療大学紀要 8 (1), 1_41-1_52, 2017-03-24

    潮間帯における生物種の調査は,観察報告,定性調査,定量調査など複数の手法が使われることがあり,またその同定精度も様々である.このため,異なる調査の結果を評価しようと試みても,その結果精度の信頼性が問われることが多い.<br> 本研究では,後背湿地から前浜干潟にわたるさまざまな湿地をもつ千葉県木更津市の小櫃川河口干潟で,種の同定精度と調査場所を揃え,定量採集(コアサンプリングによる定量採集)と,観…

    DOI

  • 健康成人女性における口腔内マッサージの生理的・主観的効果の検証

    麻賀 多美代, 麻生 智子, 吉田 直美, 大川 由一 千葉県立保健医療大学紀要 8 (1), 1_27-1_33, 2017-03-24

    本研究は,徒手による口腔内のマッサージが及ぼす生理的・主観的効果を明らかにすることを目的とした.健康な成人女性12名を対象者として,口腔内に10分間のマッサージを行い,効果を検証するためマッサージ前後に生理的・主観的評価を行った.結果は統計的分析を行ったところ,マッサージ後は唾液中のアミラーゼ活性が有意に低下し,心電図におけるR-R間隔は有意な増加がみられ,リラックスした状態であると考えられた.…

    DOI Web Site 医中誌

  • 更年期女性における口腔の健康とQOL および口腔保健行動に関連した要因

    大滝 千智, 石井 邦子, 麻生 智子, 日下 和代, 岡田 忍 千葉県立保健医療大学紀要 8 (1), 1_19-1_25, 2017-03-24

    更年期女性の口腔の健康状態および保健行動に関連する要因を明らかにするために,PRECEDE-PROCEEDモデルを基にした項目から成る調査票を作成し,更年期女性を対象に量的記述的研究を実施した.<br> 口腔の健康とQOLは,40歳代後半から50歳代前半の更年期に低下し,50歳代後半から改善に転じることが明らかとなった.口腔の健康とQOLおよび口腔保健行動の関連では,『口腔保健行動(方法)』には…

    DOI Web Site 医中誌

  • 歯周病原細菌の歯肉上皮バリア突破能

    髙橋 晋平, 下山 佑, 石河 太知, 佐々木 大輔, 木村 重信, 八重柏 隆 岩手医科大学歯学雑誌 42 (1), 1-11, 2017

    <p>‘Red complex species’ をはじめとする歯周病原細菌が歯周炎患者の病巣歯肉組織内に侵入することは明らかにされているが, その詳細な侵入の分子メカニズムについては未だ不明な点が残されている. 本研究では歯周病原細菌の歯肉上皮バリア突破機構について, 細胞内を通過するtranscellularルートと, 細胞間隙を通過する paracellular ルートから検討を行った. …

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 小児プラークにおけるミュータンスレンサ球菌定着量と齲蝕罹患状況の関連

    蒔苗 剛, 下山 佑, 松本 弘紀, 木村 重信, 田中 光郎 小児歯科学雑誌 55 (1), 51-60, 2017

    <p>ミュータンスレンサ球菌(MS)の小児プラークへの定着状況および定着量と齲蝕罹患状況との関連性を明らかにすることを目的に,菌種特異的PCR 法(c­PCR)および定量的PCR 法(q­PCR)を併用した解析を行った。さらに,口腔レンサ球菌特異的プライマーを開発し,プラーク細菌中の口腔レンサ球菌,<i>S. mutans </i>の存在比率についても検討した。その結果,c­PCR …

    DOI 医中誌

  • 高齢者の嚥下機能と顎顔面骨格との関連

    升井 一朗, 古賀 裕章, 堀尾 恵一 バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 29 (0), 21-22, 2016-11-26

    <p><i>The swallowing function is achieved with the tongue, supra-hyoid muscles, pharynx and larynx muscles. The supra-hyoid muscles attached to the mandible pulls the hyoid bone up, the epiglottis …

    DOI 医中誌

  • 嚥下機能解析に向けたTFSOM×SOM による顎顔面骨格の形状分類

    古賀 裕章, 古川 徹生, 升井 一朗, 黒岩 将, 堀尾 恵一 バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 29 (0), 145-148, 2016-11-26

    <p><i>This study aims to classify the shape of maxillofacial skeleton and analyze swallowing function. We used TFSOM×SOM for the shape classification. We used CCA-SOM for the</i> <i>swallowing …

    DOI 医中誌

  • スケーリング実習における学生の疲労感に関する研究

    麻生 智子, 麻賀 多美代, 鈴鹿 祐子, 吉田 直美, 日下 和代, 保坂 誠, 大川 由一 千葉県立保健医療大学紀要 7 (1), 1_29-1_35, 2016-03-29

    本研究は,スケーリング実習における学生の疲労感を新版「自覚症しらべ」,「疲労部位しらべ」,フリッカー値から評価し,スケーリング手技に関するチェックシートとの検討によって問題点を抽出し,教育方法の改善を図ることを目的とした.対象は歯科衛生士学生23名であり,調査は全9回の実習中,3・6・9回目の実習前後に行った.その結果,5群に分類した自覚症しらべでは,Ⅱ群不安定感が実習後に低下し,実習後に6回目…

    DOI Web Site 医中誌

  • とろみ調整剤および口腔保湿剤の粘度と水分保持能力の比較

    前田 豊美, 黒木 まどか, 貴島 聡子, 知念 正剛 老年歯科医学 31 (1), 9-17, 2016

    <p> とろみ調整剤の保湿能力を評価する目的で,とろみ調整剤と口腔保湿剤の水分保持能力を<i>in vitro</i>で比較した。とろみ調整剤つるりんこQ<sup>®</sup>,キサンタンガム,デキストリン,口腔保湿剤のウェットケア<sup>®</sup>,オーラルリフレジェル<sup>®</sup>を用いて,粘度測定はSV-10とViSmartで行い,水分保持能力はろ紙試験法で評価した。濃度…

    DOI 医中誌

  • 姉弟に発症した遺伝性歯肉線維腫症に対する包括的治療報告

    亀井 英彦, 稲垣 幸司, 祖父江 尊範, 横井 共, 中山 敦史, 吉田 憲司, 岩田 敏男, 酒井 直子, 栗田 賢一, 後藤 滋巳, 野口 俊英, 三谷 章雄 日本歯周病学会会誌 58 (3), 125-136, 2016

    <p>遺伝性歯肉線維腫症(hereditary gingival fibromatosis,HGF)は,主に小児期に発症し,歯肉の線維性増殖を特徴とする稀な遺伝性疾患である。病因として,主に遺伝的背景が挙げられるが,プラークが歯肉増殖の発症や,治療後の再発を誘発することも知られている。基本的な治療法は,歯周基本治療後に,歯肉切除術等を行うことであるが,術後の再発に対しては,良好な口腔衛生状態を維…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 無作為化比較試験による咀嚼力向上を目指した食育支援プログラムの握力向上への有効性

    木林 美由紀 口腔衛生学会雑誌 66 (1), 15-19, 2016

     本研究は,咀嚼力向上を目的とした食育支援プログラムの咀嚼力と握力の向上に対する有効性を検討した.<br> 研究の参加に同意が得られた公立高等学校普通科に在籍する高校生を対象とし,食育支援プログラム実施群と非実施群とに無作為に割り振った.食育支援プログラム開始前に歯科衛生士による保健指導を両群ともに実施し,さらに実施群には液体蒟蒻を応用した噛み応えのある豆乳・おからドーナツ(けっこうかみごたえあ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 口腔ケア時の誤嚥予防の試み―口腔ケア用ジェルの新規開発―

    守谷 恵未, 松山 美和, 犬飼 順子, 道脇 幸博, 岩渕 博史, 小笠原 正, 松尾 浩一郎, 角 保徳 日本老年医学会雑誌 53 (4), 347-353, 2016

    <p><b>目的:</b>口腔細菌は,誤嚥性肺炎を含めた全身の疾患と密接に関係していると考えられている.誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが極めて重要であるが,その方法は施設や術者により様々であり,中には誤嚥のリスクを伴う口腔ケア方法も存在する.口腔ケア中の誤嚥性肺炎起炎菌を含む洗浄水の誤嚥のリスクを低下させるため,本研究では,水を使わない口腔ケアに必要かつ適正な物性を持つジェルを開発し,その物性およ…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献6件

  • T短期大学専攻科歯科衛生学専攻における教育研修の教育効果に関する検討

    関口 洋子, 合場 千佳子, 野村 正子, 市川 順子, 須田 真理, 小倉 千幸, 池田 利恵, 小口 春久 日本歯科医学教育学会雑誌 32 (1), 11-21, 2016

    <p> <b>抄録</b> 日本歯科大学東京短期大学では, 歯科衛生士教育課程終了後, 1年制の専攻科を設置し, 専門性をもった歯科衛生士の育成を行っている. 本学専攻科の教育目標の一つに指導的立場の歯科衛生士の育成を挙げており, 専攻科では教育研修を実施している. 本学専攻科歯科衛生学専攻では 「歯科検査・口腔保健管理実習」 の科目において, 専攻科生が女子中学生・高校生を対象に, …

    DOI 医中誌

  • 歯科衛生士養成教育における学生の就学実態からみた学生支援に関する検討―就学支援対策の効果と影響―

    吉田 隆, 有泉 祐吾, 日下 和代, 田中 宣子, 鈴木 幸江, 土田 智子, 本間 和代, 久本 たき子, 畠中 能子, 中村 真理子, 和食 沙紀, 升井 一朗, 市川 順子, 高阪 利美, 石川 隆義, 足立 了平, 野村 慶雄 日本歯科医学教育学会雑誌 32 (3), 137-146, 2016

    <p> <b>抄録</b> われわれは以前の報告で, 短期大学課程の歯科衛生士養成機関における学生の就学実態と, 学生に対する就学支援の現状について調査した. その結果, 休学理由は成績不良による単位不足が多く, 調査年度や学年の違いで休学率に特徴的な変化はなかった. また退学者の比率は第1学年で最も高く, その理由は進路変更が多かったと報告した. そこで今回の研究では, …

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  • 東日本大震災時の学生および教職員による安否確認行動について

    桝本 輝樹, 鈴鹿 祐子, 今井 宏美, 亀井 縁, 浅井 美千代 千葉県立保健医療大学紀要 6 (1), 1_37-1_42, 2015-03-20

    保健医療系大学在学生に対して,大規模災害時の安否確認についての意向や行動を調査し,あわせて災害時の対応マニュアル作成のための基礎資料とすることを目的として,千葉県立保健医療大学在学生と教職員を対象に,東日本大震災時の安否確認行動についてのアンケート調査を実施した.<br> アンケートは600名に配布し,有効回答率は38.8%(232通)であった.調査の結果,在宅かどうかを問わず,連絡(安否確認)…

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  • 日本歯周病学会会員の喫煙に関する質問票調査

    稲垣 幸司, 王 宝禮, 埴岡 隆, 藤井 健男, 両角 俊哉, 伊藤 弘, 山本 龍生, 森田 学 日本歯周病学会会誌 57 (2), 100-106, 2015

    日本歯周病学会会員の喫煙状況を把握するために層化無作為抽出による質問票調査を行った。対象は,631名(男性62.4%,回収率:42.1%)で,30-39歳が最も多く30.3%を占めた。職種の内訳は,歯科医師75.4%,歯科衛生士22.5%,歯科技工士0.2%,学生0.3%,その他1.6%であった。所属別では,大学・大学院・短大15.2%,附属病院・関連病院8.1%,開業歯科医院71.6%,その他…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献3件

  • 3歳児のう蝕の有無とその影響要因の地域格差

    石田 直子, 中向井 政子, 石黒 梓, 加藤 千鶴子, 渡辺 晃子, 荒川 浩久 口腔衛生学会雑誌 65 (1), 26-34, 2015

    <br> 2011年県民歯科保健実態調査のうち,14市に居住する4,047人(男児2,055人,女児1,992人)の3歳児を対象に,う蝕の有無とう蝕に影響を与えると考えられる生活習慣等の要因の地域差の有無と,地域ごとでどの要因がリスク要因になるかを検討した.<br> その結果,14市間にう蝕の地域差が認められた(χ<sup>2</sup>検定,p<0.001).また,噛みごたえのある食べ物の摂取…

    DOI Web Site 医中誌

  • 咀嚼力向上を目指した食育支援プログラムの効果に関する研究

    木林 美由紀 口腔衛生学会雑誌 65 (1), 10-16, 2015

     本研究は,咀嚼力向上および育成を目的とした食育支援プログラムを作成し,その有効性について検討した.食育支援プログラムの内容は,開始前に歯科衛生士による保健指導を実施し,液体蒟蒻を応用した噛み応えのある豆乳・おからドーナツ(商品名:「けっこうかみごたえあるドーナツ®,株式会社白帆タンパク製)を1日1個7日間よく噛むことを意識して食べることとした.<br> …

    DOI Web Site 医中誌

  • 現在歯数と基本チェックリストから把握できるカテゴリー別の機能維持レベルとの関連

    中向井 政子, 石田 直子, 石黒 梓, 古谷 みゆき, 芹澤 孝昌, 荒川 浩久 口腔衛生学会雑誌 65 (4), 330-338, 2015

     高齢者の現在歯数と基本チェックリストの回答との関連を分析し,高齢になっても歯が多数残ることの重要性を検証することを目的に,平成24年度に沼津市が65歳以上の市民を対象に実施した「沼津市介護予防基本チェックリスト調査」の分析を行った.分析対象者は25,943名(男性12,007名,女性13,936名)であった.今回の分析に用いた項目は,厚生労働省が作成した25項目の基本チェックリストと,性別,年…

    DOI Web Site 医中誌

  • 口腔内ブラッシングによる大脳前頭前野の活性変化についての検討

    力丸 哲也, 大倉 義文, 栢 豪洋 老年歯科医学 29 (4), 329-339, 2015

    近年,高齢者における介護予防やリハビリテーションの手段として,口腔ケアは注目されている。これまでの研究で口腔内ブラッシング等の口腔ケアと大脳活性化との関連が報告されてきたが,口腔内ブラッシング刺激と大脳前頭前野の活性化との関連は不明瞭な点も多い。本研究では,成人若年男性 13 名を対象に口腔内ブラッシング刺激による大脳前頭前野の活性変化について非侵襲的な脳機能イメージングである近赤外線分光法を用…

    DOI 医中誌

  • 歯科診療所を対象としたフッ化物局所塗布に関する質問紙調査結果(2)

    荒川 浩久, 大澤 多恵子, 中野 貴史, 堀 穣, 荒川 勇喜, 川村 和章, 宋 文群, 中向井 政子, 石田 直子, 石黒 梓 口腔衛生学会雑誌 65 (1), 35-42, 2015

     歯科診療所におけるフッ化物局所塗布に関する質問紙調査を実施し,244名から回答を得た(回収率14.6%).別の対象で実施した前回調査との比較,ならびに2年5か月前に静岡県歯科医師会会員を対象に実施した同様な調査との比較を行った.<br> フッ化物局所塗布を小児に実施しているのは89.0%,成人および高齢者は52.4%と前回調査ならびに2年5か月前の同様な調査より増加したものの,成人期以降の実施…

    DOI Web Site 医中誌

  • 若年女性を対象としたラテックスグローブのフィット感と手指長および手掌周囲長に関する横断的検討

    大岡 知子 口腔衛生学会雑誌 64 (5), 401-408, 2014

     医療現場で使用されるグローブには,感染物質に対するバリア性や耐久性とともに,医療行為を安全かつ確実に実施するための操作性の良さが求められている.良好な操作性を得るには,手にフィットしたグローブを装着することが重要である.歯科医療現場ではラテックスグローブの使用頻度が最も高いが,そのラテックスグローブが手にフィットするための条件は明らかではない.しかし,指長と手掌周囲長がグローブのフィット感に大…

    DOI Web Site 医中誌

  • リン酸カルシウム沈殿物形成の<i> In vitro</i> 研究

    塚本 末廣, 黒木 まどか, 日高 三郎 老年歯科医学 28 (3), 271-276, 2014

    緑茶カテキンとゼラチン混合物の歯石形成抑制剤としての可能性を調べるため,<i>in vitro</i> でリン酸カルシウム沈殿物形成反応に対する効果を pH 低落法で研究した。緑茶カテキン-ゼラチン混合物は 1:1 (重量比) の時,無定形リン酸カルシウム(ACP) からヒドロキシアパタイト (HAP) への転換反応に対してきわめて強い抑制効果を示した。 …

    DOI 医中誌

  • 歯科診療所を対象としたフッ化物局所塗布に関する質問紙調査結果(1)

    荒川 浩久, 大澤 多恵子, 中向井 政子, 石田 直子, 石黒 梓, 宋 文群, 川村 和章, 眞木 吉信 口腔衛生学会雑誌 64 (3), 291-295, 2014

     歯科診療所におけるフッ化物局所塗布に関する質問紙調査を実施した.調査対象である191人中44人から回答が得られた(回収率23%).<br> フッ化物局所塗布を小児に実施しているのは81.8%,成人および高齢者は45.5%であった.使用している塗布剤の中に,生産中止から3年以上経過しているものやフッ化物配合歯磨剤があった.フッ化物局所塗布の診療費の請求は「しない」が69.4%で最も多く,「自由診…

    DOI Web Site 医中誌

  • 運動器看護に携わる看護師のストレスと対処方法に関する研究

    堀之内 若名, 榎本 麻里, 桝本 輝樹, 笹本 喜美江 千葉県立保健医療大学紀要 4 (1), 1_55-1_59, 2013-03-29

    運動器看護に携わる看護師のストレスならびに対処方法の特性を明らかにしストレス対処への示唆を得ることを目的に,八尋らが作成したSSCQを用い,A県内で運動器看護に携わる看護師を対象にアンケート調査を実施した.18施設500名に郵送し,有効回答率は63.1%(164通)であった.調査の結果,年齢ではUplift,Nervousness,TypeCに有意差が認められた.看護師経験年数ではUplifts…

    DOI

  • 重度歯周炎患者の歯周治療の予後に影響を及ぼす患者レベルのリスク因子分析

    三辺 正人, 高野 総美, 原井 一雄, 稲垣 幸司, 長岐 祐子, 漆原 譲治, 児玉 利朗, 香月 麻紀子, 杉山 貴志, 佐藤 トク子, 河野 寛二, 中西 利依, 東 克章, 本田 三奈, 中澤 正絵, 清野 浩昭, 谷口 威夫, 堀内 順子, 山本 裕子, 金子 至, 伊藤 美穂, 牧野 明, 畔川 澄枝, 加藤 万理, 野口 俊英 日本歯周病学会会誌 55 (2), 170-182, 2013

    重度歯周炎患者の患者レベルの治療反応性および予後リスク因子とサポーティブ治療(Supportive Periodontal Therapy:SPT)期の歯の喪失や歯周炎の進行(再発)との関連性について評価した。SPT 管理中の重度歯周炎患者 208 名の初診,スケーリングルートプレーニング(Scaling and Root Planing:SRP)後,SPT 開始時,最新 SPT …

    DOI 医中誌 参考文献75件

  • 口腔保湿剤の粘度と水分保持能力との関係について

    知念 正剛, 黒木 まどか, 貴島 聡子, 前田 豊美, 日高 三郎 老年歯科医学 28 (1), 3-9, 2013

    抄録:1 種類の人工唾液と 3 種類のリキッドタイプ口腔保湿剤と 2 種類のジェルタイプ口腔保湿剤を用いて,これらの粘度と水分保持能力との関係を研究した。粘度は Vi Smart 粘度計を用いて測定した。水分保持能力はろ紙試験法を用いて,温風乾燥時のろ紙表面の残存水分量率と残存重量率から求めた。グリセリンは濃度依存的に粘度と残存重量率とろ紙表面の残存水分量率を増加させた。人工唾液サリベート<su…

    DOI 医中誌 参考文献24件

  • 介護老人福祉施設における口腔ケアの実態

    萩原 芳幸, 森野 智子, 関 みつ子, 澤田 久仁彦 老年歯科医学 27 (2), 104-113, 2012

    本調査の目的は介護老人福祉施設において,1)介護職員が口腔ケアにおいて直面する問題点等を明らかにする,2)現在口腔内にインプラントが存在している要介護者と口腔ケアの状況や問題点を明らかにすることである。今回,静岡市内の介護老人福祉施設のうち 20 施設を無作為に抽出し,アンケート用紙を郵送した。アンケートの質問事項は,1)口腔ケアに関する一般的事項,2)インプラントに関して,3)固定性補綴装置に…

    DOI

  • 多方位口唇閉鎖力測定における測定部保持法と固定法の相違

    増田 裕次, 片山 慶祐, 久保 大樹, 高阪 貴之, 昆 はるか, 斉藤 未来, 土岡 寛和, 槙原 絵理, 椋代 寛之, 森 隆浩, 森野 智子, 渡辺 一彦, 山口 正人, 黒岩 昭弘, 吉川 峰加, 津賀 一弘 日本顎口腔機能学会雑誌 18 (2), 132-138, 2012

    【目的】本研究では座位の状態で,測定部を被験者が保持する方法で測定した場合に,固定して測定する場合と比較して,得られた結果に相違が生じるかを知ることを目的とした.【対象および方法】健常成人を対象として,全40名(男性25名,女性15名,平均年齢29.8±5.0歳)に対して,測定部を保持した状態で測定(保持法)した結果と,測定部を固定して測定(固定法)したときの結果とを比較した.口唇閉鎖力は,最大…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献43件

  • 歯科衛生士養成臨床実習施設における歯科保存処置の現状 : 大学病院と一般歯科診療所での術式・器具・材料・薬剤の比較

    吉田 隆, 有泉 祐吾, 細川 壮平, 古澤 成博 日本歯科保存学雑誌 55 (1), 75-83, 2012

    歯科治療に使用する器具や材料,薬剤は,歯科医師養成を行う大学間で違いがあるという報告がある.これは実際の歯科医療現場での術式や,使用する器具や材料,薬剤に違いが生じることを意味する.さらにこの違いは,学外の複数の医療施設に臨床実習を依頼する歯科衛生士養成教育にも影響を及ぼす.そこで臨床実習先である学外の医療施設で使用する器具や材料,薬剤と術式を調査する目的で,歯科衛生士養成教育機関の臨床実習後の…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • フェネストレーションが原因で難治性根尖性歯周炎と診断された症例に対する処置

    古澤 成博, 紺野 倫代, 久留島 幸奈, 柳田 博子, 大田 恵, 井田 篤, 早川 裕記, 細川 壮平, 吉田 隆, 有泉 祐吾, 河野 誠之 日本歯科保存学雑誌 55 (1), 60-65, 2012

    日常臨床において,根管治療を行うも症状がなかなか消失せず,いわゆる難治性根尖性歯周炎と診断される症例にしばしば遭遇する.なかでも,根尖部の解剖学的要因,特にフェネストレーションによって惹起される難治性症例は,二次元的なエックス線画像からの診断が難しく,原因不明な難治性根尖性歯周疾患として扱われる場合が多い.今回,主に上顎前歯部に根尖部圧痛あるいは打診違和感を認め,難治性根尖性歯周炎と診断され処置…

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 口腔保湿剤の水分保持能力

    黒木 まどか, 堀部 晴美, 塚本 末廣, 日高 三郎, 栢 豪洋 老年歯科医学 26 (4), 438-443, 2012

    口腔保湿剤の水分保持能力を調べるため,試料を吸着させたろ紙の温風乾燥に対する水分量と重量の変化を測定する方法(ろ紙試験法)を開発した。保湿剤単独の条件と蒸留水に保湿剤を上乗せした条件で,リキッドタイプ(M-1, M-2)とジェルタイプ(M-3)保湿剤の残存水分量率と残存重量率を算出したところ,リキッドタイプの M-1 と M-2 …

    DOI

  • ポジション・ペーパー(学会見解論文)<BR>喫煙の歯周組織に対する影響

    大森 みさき, 両角 俊哉, 稲垣 幸司, 横田 誠, 沼部 幸博, 佐藤 聡, 伊藤 弘, 王 宝禮, 上田 雅俊, 山田 了, 伊藤 公一 日本歯周病学会会誌 53 (1), 40-49, 2011

    日本歯周病学会は, 喫煙は歯周病の環境因子からみた最大のリスクファクターであるという認識に基づき, 2006年に定めた歯周病分類システムにおいて「喫煙関連歯周炎」を提示した。喫煙が生体に及ぼす影響について情報を整理し, 患者へ提供することは, 歯周治療向上のみならず歯科における禁煙推進のためにも重要である。本論文では, …

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献93件

  • 大学生のSense of Coherence(SOC)と歯科衛生士業務の認知度に関する研究

    合場 千佳子, 中垣 晴男, 森田 一三, 大澤 功, 渡邊 貢次 口腔衛生学会雑誌 61 (1), 22-29, 2011

    成人期の初めとしての大学生を対象に,Sense of Coherence(前向き姿勢:SOC)の強さと歯科衛生士の業務の認知度との関係を明らかにするために本研究を行った.対象は,名古屋市郊外にあるA私立大学の学部生全2年生中,質問調査票に回答した男女合計1,772名(有効回答率は90.7%)の学生である.歯科衛生士の業務の認知度は松田が用いた方法を,また,SOCスケールは,日本語版29項目スケー…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 接触粘膜拡大鏡視検査による口腔扁平苔癬ならびに口腔白板症の診断に関する研究

    酒巻 裕之, 藤本 陽子, 武田 祥人, 小倉 直美, 宇都宮 忠彦, 福本 雅彦, 山本 浩嗣, 近藤 壽郎 日本口腔粘膜学会雑誌 17 (1), 7-16, 2011

    われわれは,口腔粘膜表層および表層直下組織の状態を拡大観察することを目的に,接触拡大粘膜鏡視検査(CMUS)を実施している。本報告では,臨床診断において口腔扁平苔癬37例,口腔白板症39例のCMUSと病理組織像を対比検討した。<br>口腔扁平苔癬37例の内34例(91.9%)の病変で,「白色線条ならびに放射状毛細血管」のCMUS所見を得,病理組織検査では口腔扁平苔癬の診断であった。口腔扁平苔癬の…

    DOI 医中誌 参考文献37件

  • 人間ドック受診教職員の喫煙状況と加濃式社会的ニコチン依存度の変化 -学校敷地内禁煙との関連の検討-

    谷口 治子, 田中 裕士, 吉井 千春, 加濃 正人, 清水 隆裕, 稲垣 幸司, 高橋 弘毅 人間ドック(Ningen Dock) 26 (4), 607-614, 2011

    <b>目的:</b>学校教育における禁煙推進・禁煙支援に役立てることを目的として,学校敷地内禁煙が広がりつつある時期における教職員の喫煙状況と喫煙への意識の変化について質問票調査を行った.<br><b>方法:</b>2005年度から3年間に人間ドックを受診した教職員に,加濃式社会的ニコチン依存度調査票(Kano Test for Social Nicotine Dependence ; …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 根未完成乳中切歯の歯根破折を整復固定した一例

    荻田 修二, 片野 雅之, 田中 敏博, 小倉 勇人, 東 知宏, 荻田 美紗子, 酒井 英一 小児歯科学雑誌 49 (1), 47-51, 2011

    小児歯科臨床では,乳歯の外傷に遭遇する機会が多いが,外傷のうち歯根破折の頻度は比較的少ない。乳歯の歯根破折に対する治療は,破折部位や動揺・変位の程度によって異なるが,明らかな動揺があって歯頸側に破折が認められる場合には抜歯の適応とされる。今回,1 歳5 か月の男児の上顎右側乳中切歯の歯頸部直下における歯根破折に対して,整復固定を行い,保存を試みた。その結果,硬組織形成による治癒がみられ,1 …

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 治療通院中に発見された5歳男児の唾石症の1例

    小木曽 瑛理, 渥美 信子, 東 公彦, 犬飼 順子, 福田 理 小児歯科学雑誌 49 (2), 180-186, 2011

    唾石症は,青壮年期に顎下腺導管内に好発し,口腔外科領域において数多くみられる疾患であるが,小児期に発症することは少ないとされている。今回5 歳6 か月男児の形成段階が極めて初期の唾石症を経験したので,その臨床所見,摘出唾石の走査型電子顕微鏡(SEM)所見,エネルギー分散型エックス線分析装置(EDX)による定性分析および電子プローブマイクロアナライザー(EPMA)によるマッピング分析の結果について…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献32件

  • 歯石除去診療の受診経験と歯科衛生士の職業認知

    高阪 利美, 森田 一三, 加藤 一夫, 中垣 晴男, 向井 正視 口腔衛生学会雑誌 61 (1), 38-47, 2011

    成人の歯石除去診療の受診経験と歯科衛生士の職業の認知および歯科衛生士の業務の認知の関連について明らかにすることを目的に本調査を行った.調査対象は,名古屋市A健康診査機関に受診した30歳代から60歳代の成人合計3,199名(男性2,221名,女性978名)である.歯科衛生士の職業については男性50.3%,女性74.1%で認知されていた.また,歯科衛生士の業務の認知度は「ブラッシング指導」「歯石除去…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 柿タンニン(パンシル®)のメルカプトエタノールに対するin vitroでの消臭効果について

    笹本 実, 鈴木 奈央, 渡辺 猛, 力丸 哲也, 鬼塚 得也, 永井 淳, 森 智昌, 加藤 熈, 坂上 竜資 日本歯科保存学雑誌 54 (2), 97-102, 2011

    口臭の原因物質として口腔内プラークに由来する硫黄化合物があることはよく知られている.現在,種々の口臭抑制剤が市販されているが,それらの口臭抑制効果をin vitroで調査した報告は少ない.そこで今回われわれは,硫黄化合物を揮発させる材料として99.0%メルカプトエタノールに着目し,口臭抑制剤としてカキノキDiospyros kaki …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

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