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多ケ谷有子 関東学院大学文学部紀要 125 75-101, 2012-07
...江戸時代の水戸藩の『大日本史』のようにこの死刑停止の事実を疑う立場もあるが、「官符」などの公文書による規定があること、『西宮記』に記録されるような「口傳」があること、具体的に階級にかかわらず「詔」して「死一等を減じ、之を遠流に処す」旨の史的記録が多くあること、国家による死刑が行われた記録がないことから、実際に死刑は回避されて軽減され、事実上停止されていたことは、史実と結論できる。...
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