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検索結果 1,606 件

  • <実践報告>キャリア教育の理論と方法実践報告

    仲盛 康治 教職実践研究 (14) 9-29, 2024-03

    講義方法として前半は,国や県の施策や取組の説明や実践事例の紹介,後半は,「総合的な探究活動」を意識したグループ活動,発表等を通してこれから求められる指導支援方法の育成を図った.本県の児童生徒の重要課題の一つ「伝える力」の育成が重要なポイントと位置づけ,授業のルールを「自分や他人の意見を否定しない」「何でも言ってみる」とし,それを定着することで安心安全な学び場,支持的風土の醸成が図られるものと確信…

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  • <研究ノート>「平和の礎」朝鮮人刻銘について

    沖本 富貴子 地域研究 (31) 121-135, 2024-02

    沖縄県の「平和の礎」には国籍、軍人、民間人を問わず沖縄戦で亡くなったすべての人を刻銘するとしながらも、朝鮮人については刻銘が進んでいない。その原因はどこにあるのか、沖縄県の「平和の礎」建設当初の朝鮮人刻銘取り組みとその後の追加刻銘を辿りながら、朝鮮人の追加刻銘の可能性について考察した。

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  • <調査報告>ある小学校教師の回想 ―桃原蓉子の話を聞く―

    嘉納 英明 地域研究 (31) 171-180, 2024-02

    元小学校教師の桃原蓉子は、戦前の皇民化教育を受け、戦後は民主主義を学び、教職に就いた。占領下の沖縄で立て続けに起こる米兵による犯罪や事件に怒り、復帰運動に傾倒する沖縄教職員会の中で運動を進める。日の丸・君が代に反対したが、主任手当の拠出運動については慎重であった。子どもの幸せと権利保障を願う沖縄の教師の一人であった。

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  • <研究ノート>馬毛島基地建設問題を巡って

    牧 洋一郎 地域研究 (31) 77-89, 2024-02

    鹿児島県の熊毛地域は種子島の属島である馬毛島の基地建設問題を巡って、不安と期待の中で騒然とした現状である。このような情況に熊毛地域の島民らは、如何に考え如何なる問題を提起せねばならないかを突きつけられているのではなかろうか。そこで、一島民として如何にあるべきかを検討したい。

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  • 沖縄における外国籍等の子どもの支援に関する研究 ―沖縄市の事例を中心に―

    嘉納 英明 地域研究 (31) 19-34, 2024-02

    沖縄県は国内で人口増加率が高い自治体として知られているが、増加分の半数は外国人である。沖縄県は急速な多文化・多国籍化のなかにあり、当然、外国籍等の子どもの増加もみられる。外国籍等の子どもに対する行政支援は、主に、小学校内に設置された日本語教室における日本語指導であるが、教室の設置は沖縄島の限られた自治体の学校のみであり、宮古島や石垣島等には設置されていない。また、中学校には、日本語教室は設置され…

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  • <研究ノート>法学の講義 ⑵―4

    新城 将孝 地域研究 (31) 107-119, 2024-02

    ...なお、本稿は、沖縄大学法経学部在職中における法学概論の講義ノート、準備ノートに補筆・訂正、加筆等を加えるものですが、これらのことをスタートとして、時の経過とともに、大幅な加筆・訂正等を行います。本稿に先立つ、「法学の講義」は法経学部紀要第27号(平成29年9月)において掲載しています。...

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  • 硝煙弾雨の向こう側 ―戦争フッテージと沖縄戦をめぐる二つのフィルム―

    若林 千代 地域研究 (31) 35-55, 2024-02

    本稿は、1990年代の沖縄戦に関する二つのフィルムを取り上げ、フィルムメーカーたちが、どのようにして米軍の戦争のフッテージに描かれた内的なイメージの構造を、軍事中心的なナラティブから、人びとにより焦点がおかれたナラティブへと変容させようと試みたのかについて考察する。ここで取り上げるフィルムは、米軍が撮影した沖縄戦関連のフィルムの収集および上映をおこなう市民による平和文化活動「1フィート運動の会」…

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  • <研究ノート>沖縄「平和の礎 」をフィールドワークする

    宇根 悦子 地域研究 (31) 91-105, 2024-02

    糸満市摩文仁に沖縄戦50回忌の1995年6月に除幕した全戦没者の刻銘碑「平和の礎(いしじ)」がある。「礎」の広場全体をフィールドワークすることで「戦争と平和」について考えることができないか、と思い沖縄の地元紙『沖縄タイムス』『琉球新報』から関連する記事を拾い、名簿作成に関わった担当者の聞き取りを行い記述した。

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  • <調査報告>沖永良部島の生物文化多様性

    盛口 満 地域研究 (31) 161-169, 2024-02

    琉球列島の里山は、昭和30年代以降、大きく姿を変えている。また、同時に往時の生物利用の文化についても忘れ去られつつある。今回、奄美諸島の沖永良部島において、ソテツ食利用、稲やアワなどの穀物、養蚕といった、昭和30年代以前の半ば自給自足の暮らしの中で見られた生物利用の文化(生物文化)について聞き取り調査を行ったので、その内容を報告する。

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  • 奄美琉球世界自然遺産登録地域における住民のペット飼養のアンケート調査 ―島嶼生物多様性保全ネットワーク―

    山田 文雄, 塩野﨑 和美, 石井 信夫, 久野 優子, 鳥飼 久裕, 美延 睦美, 長嶺 隆 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 143-148, 2023-10-31

    <p>世界自然遺産に2021年7月に登録された「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」において新たな外来種問題の発生予防を目的に,ペット飼養実態把握や意識変容を明らかにするために,本地域の住民(44,354世帯)を対象にオンラインアンケート調査を2022年6~8月の2ヶ月間実施した.回答数は408件で,有効回答数は378件(回答率0.85%)であった.有効回答のうち,ペット飼育世帯(57.7%…

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  • <研究ノート>部活動改革における実態と課題 ―沖縄県うるま市の事例から―

    大城 穂乃香 地域研究 = Regional Studies 30 49-60, 2023-04

    沖縄県うるま市の部活動改革に関する取り組みは、①民間企業、教育委員会、学校が連携して行う人材確保、②企業版ふるさと納税を活用した部活動運営の財源確保、③ICT技術を活かした施設管理であり、想定される今後の課題としては、(a)子どものスポーツ格差、(b)地域スポーツの商業化、(c)勝利至上主義による行き過ぎた指導が挙げられた。

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  • <調査報告>沖縄県A市におけるヤングケアラーの実態調査

    名城 健二, NASHIRO Kenji 地域研究 (30) 113-122, 2023-04

    近年、国内において大人が担うような家族のケアを行っているヤングケアラーについて取り出されることが多くなった。ヤングケアラーは、発見が難しいとされており、厚生労働省は、各自治体での調査を推奨している。本調査は、沖縄県内で初めてA市の教育員会と学校の協力を得て、児童生徒を対象にヤングケアラーの実態調査を行った。

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  • <実践研究報告>2022年 しらほサンゴ村における環境教育の実践の記録

    盛口 満 地域研究 = Regional Studies 30 123-130, 2023-04

    ...沖縄大学盛口ゼミでは2011年より継続して、石垣島・しらほサンゴ村において、地域の子どもたちを対象とした環境教育の実践を続けている。2022年度は久しぶりの全面対面で実施することができた。また、この環境教育実践に5年間にわたり参加した参加者にインタビューを行い、この取り組みの意義を再考した。...

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  • <研究ノート>中国の秘密結社、裏と表

    緒方 修 地域研究 = Regional Studies 30 99-112, 2023-04

    中国は、匪賊の国、と言われた時代もあった。広大な土地に賊が散在し、群雄割拠し、後に軍閥が跳梁した。そこをまとめるにはどうするか? 最初に清朝を倒した孫文にとって、秘密結社との連携は必須であった。革命を成功させるには、砂のように散在する4億の民、海外に流出した華僑などを結合させなければならない。中国正史にはほとんど登場しない秘密結社や匪賊を手掛かりに考察、その表の系譜とも言うべき世界客家大会にもふ…

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  • <研究ノート>法学の講義 ⑵―3

    新城 将孝, SHINJO Masataka 地域研究 (30) 21-36, 2023-04

    ...なお、本稿は、沖縄大学法経学部在職中における法学概論の講義ノート、準備ノートに補筆・訂正、加筆等を加えるものですが、これらのことをスタートとして、時の経過とともに、大幅な加筆・訂正等を行います。本稿に先立つ、「法学の講義」は法経学部紀要第27号(平成29年9月)において掲載しています。...

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  • コロナ禍における沖縄離島観光の現在と未来 ―海外のビーチリゾートと比較―

    圓田 浩二 沖縄大学経法商学部紀要 (6) 1-9, 2023-03-30

    本稿の目的は、コロナ禍における沖縄離島観光の現在と未来について、インタビューやフィールドワークを用いて、その現状を把握し未来の観光について予測することにある。調査地は、沖縄県の座間味村と宮古島、石垣島である。新型コロナウイルス感染症の流行によって沖縄の離島観光が被った影響と現況を把握する。そして、日本国内の都心部と田舎の観光の状態を調査する。また、海外の有名ビーチリゾートであるタイ王国のサムイ島…

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  • パパ活女性(PJ)へのインタビュー調査の内容分析 ―パパ活とはどのような行為なのか?―

    圓田 浩二 沖縄大学経法商学部紀要 (6) 27-37, 2023-03-30

    パパ活の実態を知るために、筆者は出会い系サイトやパパ活アプリに登録し、「パパ活女子」にインタビュー調査を行った。対面インタビューから、「パパ活女子」の生育歴、初体験と交際、パパ活の行為内容、パパ活のエピソード、トラブルとリスク管理、友達のパパ活、抱えている問題点、パパ活の継続意志などについて、項目ごとに情報を得た。また、これらインタビュー調査から得られたパパ活女性の類型を構築し、彼女たちが出会っ…

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  • 出会い系メディアの社会学 ―加速する社会におけるパパ活の未来―

    圓田 浩二 沖縄大学経法商学部紀要 (6) 11-26, 2023-03-30

    本稿において、「出会い系メディアとは、不特定の人間とのコミュニケーションを仲介するメディアを指す」と考える。出会い系メディアは、不特定な異性や同性との出会い、恋愛、性的接触を目的に作られた電子メディアと考える。出会い系メディアは、電話回線やインターネットを媒介して新しい形の「出会い」を生み出してきた。本稿では、出会い系メディアの変遷と「出会い」の意義、そして、人間の性欲と社会との関係について言及…

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  • <調査報告>渡嘉敷島の生物文化多様性

    盛口 満, MORIGUCHI Mitsuru 沖縄大学人文学部紀要 (26) 43-50, 2023-03-17

    琉球列島の生物文化多様性は急速に失われつつある。今回、沖縄島周辺離島のうち、高島に区分できる渡嘉敷島において、かつての人々の自然利用について聞き取り調査を行ったので、その結果を報告する。

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  • <研究ノート>宮崎滔天と世界革命の夢

    緒方 修, Ogata Osamu 沖縄大学人文学部紀要 (26) 15-23, 2023-03-17

    中国の辛亥革命に多大な貢献をした宮崎滔天について綴ってゆく。滔天ばかりでなくその兄弟も実に献身的に生きた。八郎は西南戦争に熊本協同隊を率いて参戦し、亡くなった。同隊はルソーの民約論を掲げて戦った稀有な存在だ。現地を訪ねた。熊本県荒尾市には宮崎4 兄弟を記念した資料館が建てられている。滔天が中国で革命を起こそうと決心するまでの軌跡を追った。 …

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  • <調査報告>ベトナムにおける環境保護の市民運動 ―大規模開発への異議申し立てに着目して―

    吉井 美知子, YOSHII Michiko 沖縄大学人文学部紀要 (26) 61-69, 2023-03-17

    ベトナムでは外国資本を導入した大規模開発計画が実施されてきているが、それに伴い大きな公害も起こっている。政府が主導するこれらの計画に異議を唱えるような市民運動は可能なのか。本稿ではホーチミン市の環境NGO から聴き取り調査を実施するとともに、また甚大な海洋汚染被害に賠償を求める市民運動の中心人物からも話を聴いた。すると政治的に問題のない活動を前面に出しつつ、背後で異議申し立ての市民運動を画策する…

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  • 教育実習生の英語力に関する調査研究 ~英語教師を目指す大学生に求められる英語運用能力とは~

    天久 大輔, AMEKU Daisuke 沖縄大学人文学部紀要 (26) 1-13, 2023-03-17

    本研究では,現職の中学校英語教師の視点から,教育実習生に求める英語能力についての調査結果を明らかにした。その結果,以下の3 点が明らかになった。  ①現職の中学校英語教師が実習生に求める英語能力に関しては,具体的な板書計画に基づき,英語文法指導が重視されている傾向にある。また,英語を発話する上での流暢性が求められており,中学英語指導においてはアウトプットする英語の内容を相手に理解してもらう上での…

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  • <退職記念論考>琉球· 沖縄豆腐よう(Tooufuyou)的文化変容と受容

    劉 剛, Liu Gang 沖縄大学人文学部紀要 (26) 121-140, 2023-03-17

    琉球王国では、中国福建から渡来人によって豆腐乳が伝えられると、転身して王府の保護食品となり、王宮では珍味に格上げされたという。つまり、在地化されて文化的変容と受容により再現した。それは、薫り高いチーズのような、そしてチーズよりもコクのある、素晴らしきキューブ状の「東洋のチーズ」といい、栄養食品として王府に認定された秘蔵物である。その後、琉球王国の滅亡とともに、その運命は波乱に満ち、戦争によってほ…

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  • <調査報告>与論島の生物文化多様性-菊秀史さんのお話から

    盛口 満, MORIGUCHI Mitsuru 沖縄大学人文学部紀要 (26) 35-41, 2023-03-17

    隆起サンゴ礁を起源とする低島に区分される与論島は、高島に比べ自然資源が限られている。しかし、だからこそ、持続可能な自然利用を探る上でのヒントが、往時の自然利用に見出せるかもしれない。そうした問題意識を持ち、与論島の自然利用に詳しい菊秀史さんから、聞き取りを行った。

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  • <実践報告>教職課程履修中の学生を対象とした「社会科」のイメージ調査

    糸数 哲, ITOKAZU Tetsushi 教職実践研究 (13) 17-22, 2023-03

    社会科,保健体育科,英語科のいずれかの教員免許取得希望者(4年次)を対象に,「社会科」の教科や授業のイメージ調査を行った結果,社会科は「暗記科目」とのイメージが強い教科であることが分かった.創意工夫によって「思考力・判断力・表現力等」を養うための学習活動を十分に取り入れていくことで「暗記科目」とのマイナスイメージを払拭することができると考えられる.そのためには,教師が今以上に授業実践力を向上させ…

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  • <実践報告>専門演習における受講学生の教育課題の取組みに関する報告

    黒木 義成, KUROKI Yoshinari 教職実践研究 (13) 1-8, 2023-03

    2022年度の専門演習では,受講学生の教育課題に関する興味・関心を掘り起こし,「学校 教育」「社会教育」「家庭教育」の各分野に係る課題等に視点を当てた報告を行ってきた.そ して,学生が捉えた現在の現状や課題等,そして今後の方向性等について,それぞれの考え を専門演習の報告会の中で報告書としてまとめたものである.

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  • <実践報告>小学校における骨を教材とした授業の実践記録

    盛口 満 こども文化学科紀要 (9) 71-74, 2023-02

    ...骨を教材とした授業の内容そのものについては、その大まかな流れ、意図、および授業中における工夫などについて、沖縄大学・こども文化学科の学生対象とした授業において説明した記録を本の中で紹介している(盛口 2021)。ただし、奥間小学校での授業では、本の中で紹介している内容に加え、ゴンドウクジラの頸骨を最後に提示し、クジラの頸骨が????...

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  • <実践報告>沖縄こどもの国でのワークショップ報告

    盛口 満 こども文化学科紀要 (9) 53-59, 2023-02

    ...沖縄大学盛口ゼミでは、これまで何度か沖縄こどもの国と協働で子ども向けの、自然に関するワークショップを行ってきた。2018年度には施設内のチルドレンズセンターの会場を使いカタツムリをテーマとしたワークショップを行い、2019年度には同様にチルドレンズセンターで木の実をテーマとしたワークショップを行った。...

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  • アレクシエーヴィチ作品を教育学の問題として読むための批評的分析

    宮島 基 こども文化学科紀要 (9) 13-29, 2023-02

    平和の構築に向けて教育学の役割が問われている。旧ソビエトの戦争に従軍した元兵士やその親たち、戦争に巻き込まれた子どもたちの経験を元に作品を発表してきた作家アレクシエーヴィチに注目し、その作品から教育学が引き受けるべきものについて考察した。特に戦争で苦しんだ人たちの矛盾した証言をきっかけに、彼女は「小さい人々」が「人間的なるもの」を何とか守ろうとするその様子を描き出している。その分析を通して、そこ…

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  • 酸化ストレスによる皮膚細胞ミトコンドリア毒性に対する沖縄産植物精油の保護効果の検討

    今泉 直樹, 仲間 真司, 宮良 恵美, 廣瀬 美奈, 吉野 敦, 上原 安紀子, 崎浜 秀悟, 福島 卓也 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P3-229-, 2023

    <p>【背景】酸化ストレスは皮膚疾患や老化を引き起こす原因となっている。植物由来の精油は、多くの国と地域で伝統的に皮膚保護作用を有するものとして用いられてきた。そこで本研究では、沖縄県産植物由来の精油が、H<sub>2</sub>O<sub>2</sub>誘導酸化ストレス条件下で皮膚細胞のミトコンドリア機能および酸化防御機構に及ぼす影響について検討した。</p><p>【材料と方法】4種類の植物か…

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  • メタバース空間における臨場感・没入感をともなう語学学習

    渡邉 ゆきこ, 小渡 悟, 大前 智美 コンピュータ&エデュケーション 53 (0), 31-36, 2022-12-01

    <p> VRは非言語情報に関する伝達力が高く,現実には実現が難しい状況を自在に作り出すことができる。その特性を中国語の授業に活かし,タスクを通して学習記憶を体験記憶につなげる「体感型」,「対話型」,「指示型」という3タイプの語学学習法を考案して実施した。また,ARCSモデルを参考に,「注意」,「関連性」,「自信」,「満足感」という4つの観点から,学習者の学習意欲に関するアンケート調査を行った。そ…

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  • 【研究ノート】名護の保育・幼稚園小史

    嘉納 英明, KANO Hideaki 地域研究=Regional Studies (29) 1-16, 2022-10

    戦前に設立された名護保育園は沖縄初の常設の保育園であったが、沖縄戦により焼失した。戦後沖縄は米軍統治下であり、就学前の保育教育施設の整備は遅々として進まなかったが、集落では、字公民館附設の幼稚園が設立され、幼少の子どもの保育を担った。沖縄の日本復帰の前後から公私立幼稚園が整備され、公民館幼稚園は姿を消した。

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  • 書評「宮崎滔天伝 龍のごとく」(上村希美雄-葦書房)

    緒方 修, OGATA Osamu 地域研究=Regional Studies (29) 79-85, 2022-10

    「日中革命」という途方もない夢に憑かれた男、宮崎滔天。彼は明治以来の日本が辿った「脱亜論」(福沢諭吉)とは違い「入亜論」を貫いた。日中の若き志士たちと生涯交流を深め、中国と日本の革命に尽力した。彼らのアジアへの夢は日本の敗戦後、侵略主義として封印された。望ましいアジア主義を滔天の生き方とともに問い直す。

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  • 法学の講義 ⑵―2

    新城 将孝, Shinjo Masataka 地域研究=Regional Studies (29) 17-30, 2022-10

    ...なお、本稿は、沖縄大学法経学部在職中における法学概論の講義ノート、準備ノートに補筆・訂正、加筆等を加えるものですが、これらのことをスタートとして、時の経過とともに、大幅な加筆・訂正等を行います。本稿に先立つ、「法学の講義」は法経学部紀要第27号(平成29年9月)において掲載しています。...

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  • 【調査報告】大規模自然災害と自治体職員の労働環境に関する調査(Ⅲ)

    河合 塁, KAWAI Rui 沖縄大学経法商学部紀要 (5) 63-76, 2022-09-30

    本稿は、大規模自然災害を契機としてなされる、自治体職員の派遣・応援1(送り出し)および受援(派遣・応援の受け入れ)に伴って生じる労務管理上、あるいは労働法的な課題につき、2020年秋以降に、自治体および自治体労働組合に対して行ったヒアリング結果の一部を整理・紹介するものである。Ⅰでは自治体職員の派遣・応援に関する法制度の概要と調査の全体像(経法商学部紀要第2号43頁以下)、Ⅱでは、実際に被災し、…

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  • 「パパ活」の定義論 ―「援助交際」と何がどう違うのか?―

    圓田 浩二, MARUTA Koji 沖縄大学経法商学部紀要 (5) 1-17, 2022-09-30

    本稿の目的は、「パパ活」とはどのような行為で、いつから言葉が使われ、一般に広まったのか? 類似する援助交際とはどう違うのかを考察することにある。方法は、書籍、雑誌記事、ネット記事、インターネット掲示板、学術論文における「パパ活」の内容分析を用いる。筆者は「パパ活は何も新しい社会現象でも行為・コミュニケーションでもない」という説を支持する。交際クラブやパパ活アプリ・サイト、それに釣られたオジサンと…

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  • 「援交ブーム」以降の援助交際 ―何がどう変わったのか?―

    圓田 浩二, MARUTA Koji 沖縄大学経法商学部紀要 (5) 19-32, 2022-09-30

    1990年代後半に「援助交際」が大きな社会問題となった。現在も、援助交際は存在し、行われている。本稿では、1990年代後半の「援交ブーム」と比べて、現在の援助交際がどう変わったのかを調査する。方法は、インタビュー調査・参与観察・文献調査である。  結論から言えば、1990年代後半の「援交ブーム」と比べて、現在の援助交際の内容が変わっていた。大きく変わった点は4点ある。①メディアによる援交女性の階…

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  • 現地観測に基づいた堆積岩山地と花崗岩山地の降雨流出特性の比較

    稲岡 諄, 小杉 賢一朗, 正岡 直也, 糸数 哲, 中村 公人, 藤本 将光 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 528-, 2022-05-30

    <p>山地源流域における降雨流出特性は地形や地質、植生など様々な要因に影響されることが明らかになってきた。特に地質に注目すると、多数の流域における長期観測記録から流域の降雨流出特性に対する地質の影響を説明した研究は少ない。そこで、本研究では堆積岩山地と花崗岩山地の2つの試験地で合わせて19流域を対象に流量観測を行い、直接流出と逓減傾向について解析した。</p><p>解析結果から流域の流出特性は地…

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  • 法学の講義 ⑵

    新城 将孝, SHINJO Masataka 地域研究=Regional Studies (28) 37-54, 2022-04

    ...なお、本稿は、沖縄大学法経学部在職中における法学概論の講義ノート、準備ノートに補筆・訂正、加筆等を加えるものですが、これらのことをスタートとして、時の経過とともに、大幅な加筆・訂正等を行います。本稿に先立つ、「法学の講義」は法経学部紀要第27号(沖縄大学法経学部:平成29年9月)において掲載しています。...

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  • 地域包括ケアシステムに関する一考察 ―日韓高齢者分野におけるコミュニティケアの視点から―

    朴 賢 貞, PARK Hyun-jeong 地域研究=Regional Studies (28) 17-36, 2022-04

    韓国と日本は少子高齢化問題、低出産問題、急速な高齢化による様々な社会問題に医療・年金・介護を取り巻く多くの課題に直面している。特に、韓国では1997年金融危機以降女性の社会進出増加や核家族化により既存の家族扶養意識も薄れてきており、高齢者の介護問題を社会連帯責任として2007年「老人長期療養保険制度」が成立された。1997年日本の「介護保険制度」の導入が影響したのも多くある。更に、日本では団塊世…

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  • 沖縄県の小学校における「総合的な学習の時間」の実態の検討

    宮城 利佳子, MIYAGI Rikako 地域研究=Regional Studies (28) 69-78, 2022-04

    小学校における総合的な学習の時間は、探究的な見方・考え方による課題解決学習が行われており、実社会や実生活の中から問いを見出し、課題を立て、情報を集め、情報を分析し表現することが目標となっており、主体的・協同的な学びが重視され、積極的な社会参加のための学習が行われている。  沖縄県は、亜熱帯に位置し、日本本土とは異なる歴史や文化をもっている。沖縄県の総合学習においては、地域の特色に応じた課題として…

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  • 【調査報告】大規模自然災害と自治体職員の労働環境に関する調査(Ⅱ)

    河合 塁, KAWAI Rui 沖縄大学経法商学部紀要 (4) 51-63, 2022-03-31

    本稿は、大規模自然災害を契機としてなされる、自治体職員の派遣・応援1(送り出し)および受援(派遣・応援の受け入れ)2に伴って生じる労務管理上、あるいは労働法的な課題につき、2020年秋以降に、自治体および自治体労働組合に対して行ったヒアリング結果の一部を整理・紹介するものである。本稿では、実際に被災し、他の自治体からの応援・派遣を受け入れた経験を持つ岩手県大船渡市、岩手県釜石市、千葉県館山市(以…

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  • 中国語の“了”についての再考

    王 志英, Wang zhiying 沖縄大学人文学部紀要 (25) 41-54, 2022-03

    本稿は“了”を“了 1” ,“了 2”に分けず,“了”の基本的意味について新たに検証を した。中国語の“了”は「完了,完成」或いは「実現」という意味を表さず,事物の動作, 行為或いは状態がスタートすることを表す。前後の文脈,会話の背景,言語環境,修飾 語,補語などによって,“了”に具体的な意味を与えるのである。本稿は“了”と“着”, …

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  • 漢字圏向け漢字クラスのための教材試論(1)

    石原 嘉人 沖縄大学人文学部紀要 (25) 1-14, 2022-03

    本稿は漢字圏の日本語学習者を対象として日本語の漢字を効果的に教育する方法につ いて考察するものである。漢字圏の学生のための漢字教材はこれまでにも作成されてい るが、管見では中国語・韓国語・ベトナム語のうちのどれかに対象を限定したもの、母 語と日本語の同形語を併記して意味の違いを指摘するにとどまるものが多く、体系的な 指導を行うには不十分である。本稿では中国語・韓国語・ベトナム語話者に対する漢字 …

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  • 陳耀昌の作品における台湾歴史認識の新展開

    石原 嘉人 沖縄大学人文学部紀要 (25) 15-29, 2022-03

    第二次大戦後の台湾では中国国民党の独裁下で自らを中国全土の正統な継承者である と主張する一元的な歴史教育が長期間にわたって行われてきた。しかし、1987 年の戒 厳令解除とその後の民主化の進展により、現在は多元主義に立脚する新たな歴史認識が 根付きつつある。本稿は陳耀昌による一連の歴史小説を題材として台湾の新たな歴史認 …

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  • “How about”構文の拡張的用法について

    伊藤 丈志, ITO Takeshi 沖縄大学人文学部紀要 (25) 31-40, 2022-03

    名詞、動名詞しか後続できないとされていた“How about”には、口語会話を中心に節 (文)が後続する拡張的な用法が見られる。本研究では、“How about”の節(文)を後続 させる拡張的な用法に着目し、この構文の特徴を考察した。具体的には、主語の位置に は“we”、“you”、“I”が立つことが多いことなどの特徴を指摘し、こうした拡張的用法 を可能にしたのは、“How …

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  • 〈実践報告〉ライティングコースにおけるブログライティングの効果

    ヴァルヴォーナ(末吉) 綾乃 沖縄大学人文学部紀要 (25) 75-82, 2022-03

    本稿は英語のライティングの授業の取り組みとして日本の大学で行われたブログライティングについての報告である。授業では英語の essay(小論文に値する)ライティングの書き方を教授するコース運びの中、プロジェクトとして学生が自分で選んだトピックについて書き、インターネットに掲載するブログのライティングに取り組んだものを紹介するものである。学期末のアンケートの結果、ほとんどの学生がブログ形式のライティ…

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  • 〈研究ノート〉遠隔授業に関する考察 -コロナ禍の多様な授業形態の可能性-

    平野 貴大 沖縄大学人文学部紀要 (25) 83-89, 2022-03

    COVID-19の感染予防として,遠隔での授業形態での実施が求められるようになった。この遠隔での授業実施において活用する ICT 機器についてその特性の整理を行うと同時に,従来の対面授業の形式との比較を行った。併せて,学生からの感想などの分析を行った結果,遠隔で行うことの利点と課題だけでなく,対面で授業を実施しなくてはならない理由なども明らかになった。

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  • <研究ノート>教育実践と人格形成の分析の試み

    宮島 基 こども文化学科紀要 (8) 49-58, 2022-02

    本研究では、人格の形成の実態について考えるため、人の内面における「二重性」に注目をしながら、子どもの様子や教育実践を扱った映像資料の分析をおこなった。特に授業実践の分析においては、生徒が安心して間違えることができる授業の中で「二重性」の矛盾が保証されていることを指摘できた。また、その矛盾が人格の変容に結び付く仕組みの探求も課題であることが明らかになった。

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  • <研究ノート>スコレーの意味すること ―教育と「なる」―

    盛口 満 こども文化学科紀要 (8) 59-72, 2022-02

    例えば独自の教育活動を続けている学校NPO珊瑚舎スコーレの教育理念の基盤には、「納得のいく自分自身になるために人は学ぶ」という考えがある。教育において、「なる」とはどういうことか。生徒のみならず、教育現場に立つ教員もまた、生徒の関わりの中で教員に「なる」のではないか。この問題について、ドゥルーズ=ガタリの提示している「生成変化」という用語を参考に考察を行っていく。また、生成変化は相互関係をふまえ…

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  • スポーツをめぐる「沖縄らしさ」に関する探索的研究

    中山 健二郎 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 72 (0), 200-, 2022

    <p>本研究は、沖縄地方紙のスポーツ報道において「沖縄らしさ」「沖縄らしい」という語がどのように用いられていのるかについて分析を行い、沖縄のスポーツをめぐる「沖縄らしさ」の言説に関する研究視点を検討することを目的とする。</p><p> 沖縄という地域は、「南国・楽園」「おおらか・健康的」など、独特なエスニック・イメージ、「らしさ」の形成によって、「日本」と差異化されているといえる。沖縄のイメージ…

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  • コロナ禍におけるオンラインを用いた「哺乳類研究交流会」の開催記録および得られた学び

    遠藤 優, 吾田 佳穂, 佐藤 拓真, 古巻 史穂, 吉田 英利佳 哺乳類科学 62 (1), 49-53, 2022

    <p>2020年8月,新型コロナウイルスの影響により多くの学会やシンポジウムが中止となる中,我々は学生や若手研究者を対象とした哺乳類に関する研究交流会をオンライン上で開催した.本稿では,開催までの経緯や開催内容の記録を示すとともに,開催を通して見出されたオンライン集会の利点と課題点について報告する.オンライン集会の開催は,対面での開催と比べ情報漏洩の危険性が高く,交流の体制構築に工夫が求められる…

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  • 栄養を正しく摂取する生活様式について(その一)1 ― 予防医学と現代医学の接点をめぐって ―

    劉 剛, LIU Gang 地域研究=Regional Studies (27) 81-90, 2021-10

    昭和60(1985)年の沖縄県は、男女ともに平均寿命が全国一位を誇っていた。しかしその後は低下を続け、厚生労働省が平成29(2017)年12月13日に公表した「平成27年都道府県別生命表」によると、沖縄の男性の平均寿命は全国で36位という非常に厳しい結果となり、「長寿の島」とは言えなくなった。平均寿命が低下した要因としては、「脂質摂取量」「カロリー過多」「運動不足」などが考えられるが、実際これら…

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  • 琉球列島の島々における建築儀礼上の海の動物たち

    盛口 満, MORIGUCHI Mitsuru 地域研究=Regional Studies (27) 69-79, 2021-10

    与論島をはじめ琉球列島の島々の伝統的な建築儀礼では、クジラ、ワニ、サバと言った海の動物たちの名称を唱えることがある。こうした事例の聞き取り調査・文献調査を踏まえ、琉球列島の島々の文化には、その島の資源および立地の条件から、他島との交流、および他島の資源利用に関した多様なかかわりがあることを指摘する。

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  • バヌアツにおける親貝移植によるヤコウガイの資源増殖

    鹿熊 信一郎, 寺島 裕晃, KAKUMA Shinichiro, TERASHIMA Hiroaki 地域研究=Regional Studies (27) 1-19, 2021-10

    バヌアツのエファテ島でヤコウガイ資源が増加しているのは、10年前にJICAプロジェクトで実施した天然親貝の移植が寄与していることが、移植海域の生息数と殻高を調査した結果確認された。また、ウリピブ島で資源が増加しているのは、種苗生産・育成した成貝の移植が寄与していることが、調査の結果確認された。

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  • 馬毛島の入会紛争・塰泊浦住民らの闘い

    牧 洋一郎, MAKI Yoichiro 地域研究=Regional Studies (27) 57-67, 2021-10

    長きに亘る馬毛島での入会(塰泊浦の浦持地)訴訟は、本年4月をもって終了となった。本稿では、当該訴訟の最終段階の抹消登記・移転登記問題について考察したい。なお、前訴の確認訴訟では既に入会権の存在が確認されており、一連の裁判は真の所有権者は誰かということを教えた裁判でもある。よって、このことと併せて検討したい。

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  • 中国における「企業会計制度」の存在意義

    姚 小佳, YAO Xiaojia 地域研究=Regional Studies (27) 41-56, 2021-10

    本研究は、中国会計体系に関する研究の一環として、2000年に中国財政部から公表された「企業会計制度」を取り上げ、その制定の背景と必要性を明らかにした上で、当該制度の構成と特徴を明確にし、さらに「企業会計制度」の役割と現時点の意義を検討するものである。

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  • 森林流域における渓流水高頻度電気伝導度データの分解によるイオン動態比較

    柴田 夏希, 勝山 正則, 糸数 哲, 正岡 直也, 中村 公人, 小杉 賢一朗 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 530-, 2021-05-24

    <p>森林流域において渓流水質変動を考える際、できるだけ高頻度で観測するのが望ましい。だが、サンプル採取・分析作業に手間や時間がかかることから、水質観測は、流量や降水量の観測と比べて採水機会の限られた低頻度観測が中心であった。一方、電気伝導度(EC)は、容易に計測可能であるため、高頻度に測定された例もある。本研究はBenettin and van …

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  • HYCYモデルを用いた堆積岩山地における降雨流出特性の解明

    稲岡 諄, 小杉 賢一朗, 正岡 直也, 糸数 哲, 中村 公人 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 534-, 2021-05-24

    <p>土砂災害による被害を軽減するには、その発生機構の解明が必要である。既往研究によって、地形や地質、植生など様々な要因の影響で地下水の挙動が変化し、土砂移動現象につながることが明らかにされてきた。このうち、地質に注目すると、花崗岩山地における研究は比較的多いが、堆積岩山地における研究例は少ない。本研究は、モデルを用いて花崗岩山地に位置する流域と対比する形で堆積岩山地における降雨流出特性を検討し…

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  • 7世紀『隋書』流求国伝・沖縄島説

    壱岐 一郎, Iki Ichiro 地域研究 (26) 29-38, 2021-04

    7世紀の『隋書』東夷伝は流求国・俀国(倭国)を記録したが、この流求国については内外で台湾とする説が有力とされてきた。しかし、東夷伝と流求国に侵攻した隋軍の将・陳稜伝を仔細に検討すると、当時の流求政治社会は複数構造をもち、文明化の道を歩んでいたといえる。さらにその舞踊・音楽は現琉舞と音楽に通底する完成度の高い文化を示していた。本稿は訪台4回、先島・与那国島から奄美諸島を調べ、沖縄に7年居住した者の…

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  • 観光の政治性 ――台湾を事例として

    林 涛, LIN Tao 地域研究 (26) 81-96, 2021-04

    中国大陸住民の台湾観光事業の歴史展開から、高い政治性を指摘する。そして、台湾海峡両岸の観光交流をめぐる政治的動向をまとめ、政治介入ができる法的仕組みを分析し、政治介入が現在両岸の観光交流の新しい壁を作ったという結論を得る。

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  • 国頭村・安田における動植物利用の記録

    盛口 満, 当山 昌直, MORIGUCHI Mitsuru, TOYAMA Masanao 地域研究 (26) 121-131, 2021-04

    琉球列島の島々にかつてあった多様な里山の様子を明らかにすべく、年配者からの聞き取り調査を行っているが、今回、国頭村・安田における、往時の動植物利用の話を聞き取ることができた。話の中に登場する、交易や捕鯨といったことに関連し平安座島の人々との関わりのように、個々の里山の様子を明らかにするだけでなく、シマジマを結ぶネットワークについての知見も、今後、より蓄積する必要があると考えられる。

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  • アフターコロナの島嶼経済モデル試論

    黒沼 善博, KURONUMA Yoshihiro 地域研究 (26) 61-79, 2021-04

    コロナウイルスの感染拡大を機にリモートを多用した経済活動が定着した。コロナ禍収束後の島嶼環境の生活・就労・企業活動・観光・物流では、共通してICT、IoTが中心的な役割を担うことが想定される。それはこれまで地理的・距離的制約が大きかった島嶼経済の展望に示唆を与える。ICTの効果的な活用とともに、地域一体となった取り組みが、島嶼振興に新たな方向性を示すのである。 …

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  • コロナ・パンデミックがもたらした新しいツーリズム(観光)

    大澤 正治, OSAWA Masaharu 地域研究 (26) 39-59, 2021-04

    コロナ・パンデミック防止のために、「ノー三密」(非密)が要請される。この解決を目指すための基礎が混雑回避型社会である。混雑回避型社会では需要の平準化が重要となり、情報技術の発展による予測が導くソーシャル・ディスタンスの確保と情報技術を活かすネットワーク機能が不可欠である。その準備が進みつつある時代に、コロナ感染が拡大した。 …

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  • 要保護児童対策地域協議会ケースにおける虐待者の メンタルヘルス疾患と他の要因との関連性

    名城  健二, NASHIRO Kenji 沖縄大学人文学部紀要 (24) 1-16, 2021-03-31

    A 自治体の2019 年度の要保護児童対策地域協議会の全102 ケースを対象に、虐待者のメンタルヘルス疾患と他の要因の関連性を事務局が作成する児童記録票及び共通リスクアセスメントシートより後方視的に世帯状況を分析した。分析の結果、「30 代の実母・気分障害」、「同居世帯4 人」だと児童虐待のリスクが高くなることが分かった。虐待者が、「統合失調症だとネグレクトになる」リスクが高く、「メンタルヘルス…

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  • 栄養の正しく摂取する生活様式について(その二1 ) ――分子レベルの代謝をめぐる新栄養学の考え方――

    屋比久 勝子, 劉  㓻, YABIKU Katsuko, LIU Gang 沖縄大学人文学部紀要 (24) 137-152, 2021-03-31

    人間の体は、血管、神経、リンパ系のネットワークで構成されています。それにもかかわらず人間の生活スタイルを通してそれに影響を及ぼして動きます。そのいずれかに歪みがあっても健康は維持出来ません。人体を局所的に見るのではなく、全身的な改善なくして根治はあり得ないとの考えに立った健康法を、今回は、特に循環器系、解毒器官の肝臓・濾過気管の腎臓の成り立ちについて、分子生理栄養学の捉え方として、今度の対談を通…

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  • 「聞き書き」の可能性 -先行研究のレビューに基づく考察-

    玉木  千賀子, TAMAKI Chikako 沖縄大学人文学部紀要 (24) 125-135, 2021-03-31

    教育活動の一環として取り組んでいる「聞き書き」の研究動向の確認と活動の可能性を考察した.「聞き書き」は多岐の領域で取り組まれているものの,理論的研究,方法の有効性に焦点化した研究蓄積は限られている.しかしながら「聞き書き」には,多様なつながり・新たな地域のストーリーの構築をはじめとする効果があることが確認された.これらの効果は,地域共生社会づくりという今日の社会福祉の方向性と一致する.そのため他…

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  • 旧優生保護法仙台地裁判決の検討

    髙良  沙哉, TAKARA Sachika 沖縄大学人文学部紀要 (24) 101-108, 2021-03-31

    旧優生保護法仙台地裁判決は、日本の裁判史上初めて「リプロダクティブ権」を承認し、憲法17 条に基づき救済法を制定することが必要不可欠であるとする一方で、民法724条の除斥期間を適用した。本稿では本判決について、旧優生保護法における強制不妊手術は人間の尊厳に関わること、「リプロダクティブ権」の議論の蓄積が憲法学においてなされてきたと指摘する。また、除斥期間を本件に適用することの問題性を指摘する。

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  • 地域の歴史と市民運動 -熊野灘沿岸に原発ができなかった理由を考える-

    吉井  美知子, Yoshii Michiko 沖縄大学人文学部紀要 (24) 33-54, 2021-03-31

    紀伊半島東部の熊野灘沿岸では1960 年代より6 ヶ所で次々に原発計画が進められたが、すべて地元の市民運動により撤回に至った。本研究では地域の歴史からその理由を探った。その結果、記紀神話、熊野水軍、組織的な捕鯨や漁業、水運、そして太平洋戦争等の歴史が、長い時を経て市民運動の力となっている可能性が示唆できた。

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  • 琉球列島におけるナナフシ方言の多様性

    盛口  満, MORIGUCHI Mitsuru 沖縄大学人文学部紀要 (24) 109-115, 2021-03-31

    全国の昆虫の方言についてはさまざまな報告がなされているが、既存の報告の中においては、ナナフシに関してはあまり報告がなされてこなかった。一方、琉球列島の島々での聞き取り調査を行ったところ、琉球列島においては多様なナナフシの方言が見られることが判明したことを報告するとともに、ナナフシに関する人々のまなざしについても考察を加える

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  • 中国語の“烂”“坏”“破”の違いについて

    王 志英, WANG ZHIYING 沖縄大学人文学部紀要 (24) 55-66, 2021-03-31

    本稿は中国語の“烂”、“坏”、“破”という類義語について考察をした。“烂”は物事の形が崩れ、柔らかくなることにより、物が熟したり、臭くなったりすることを表す。更に派生的に「収拾がつかいない、価値がない」などという意味もある。“坏”は物事が自ら或いはある力の働きでその物事の本来の機能が失われ、働かなくなり、使い物にならないことを意味する。“破”は形や枠を持っているものに力を与えることによって、完全…

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  • COVID-19 禍におけるポケモンGO の変容 -ポケモンGO の社会学⑥-

    圓田 浩二, MARUTA Koji 沖縄大学経法商学部紀要 (2) 15-27, 2021-03-31

    本稿は、ポケモンGOの社会学的諸研究の一つであり、コロナ禍でポケモンGOというゲームアプリがどのように変化したのかを分析している。COVID-19の全世界的流行を受けて、ポケモンGOはこれまでの「外に出て歩く」というゲームスタイルを捨て、①オンライン化とリモート化を行い、②さまざまなゲーム機能を取り込むことでゲーム・コンテンツの充実に努めた。この試みのおかげで、ポケモンGOはその人気を保つことが…

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  • 所得階層別の保育利用割合の経年比較 :国民生活基礎調査データを用いて

    山野  良一, YAMANO Ryoichi 沖縄大学人文学部紀要 (24) 117-123, 2021-03-31

    乳幼児を持つ世帯の保育利用および共働き割合の所得格差について、国民生活基礎調査の2 次データを活用し分析を行った。1998 年、2007 年、2016 年の3 年間の継時分析とし、乳幼児全体と3 歳未満児のいる世帯で分析した。結果として、かつて見られていた、低所得層と高所得層が中所得層と比べ、高い割合で保育を利用するというU 字型の傾向は、乳幼児全体でも3 …

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  • 会計用語の日中対訳に関する研究

    朱  愷雯, ZHU Kaiwen 沖縄大学経法商学部紀要 (2) 29-40, 2021-03-31

    本稿は、中国近代会計の発展および1930年代の中国会計用語統一の動きにおける日本の役割を解明し、日本が中国会計用語の形成に与える影響を浮き彫りにしたうえで、現在、会計用語の日中対訳における問題点について検討しようとするものである。すなわち、会計基準のコンバージェンスに伴う各国の会計用語の統一化や同義化の中で、今でも日本の会計用語のうち中国の用語が存在しないもの、または中国の会計用語のうち日本の用…

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  • 大学初年次学生における学科の違いによる喫煙防止教育の効果の差異についての一考察

    村上 敬進 日本禁煙学会雑誌 16 (1), 15-22, 2021-03-01

    【目 的】 大学1年生を対象にした調査から、学科の違いを考慮した喫煙防止教育の効果を検討した。<br>【方 法】 学科ダミーを加えた重回帰分析から、他の要素でコントロールしても学科ダミーの係数が有意になるかどうかを確認した。回帰直線の切片と傾きで教育効果を分析した。<br>【結 果】 社会科学系学科は、学科の特徴を示す変数でコントロールしても、学科ダミーの係数が正で有意になった(偏回帰係数2.3…

    DOI 医中誌

  • 軍失策による飢餓

    謝花 直美 日本オーラル・ヒストリー研究 17 (0), 77-95, 2021

    Though it is a known fact that Naha citizens who evacuated to Northern Okinawa suffered severe famine during the battle of Okinawa and the early US occupation period, detailed situations of the …

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  • 九州大学農学部動物学教室におけるネズミ被害対策研究の取り組みの歴史

    山田 文雄 哺乳類科学 61 (1), 55-68, 2021

    <p>九州大学農学部動物学教室の教授であった内田照章先生の追悼記念として,本稿では特にネズミ研究に注目して,今から100年前に創設された同教室と,73年前から開始されたネズミ被害対策研究の取り組みを述べ,わが国のネズミ被害や対策の歴史との関係を述べた.ネズミ被害の多かった太平洋戦争後の1950–1980年代において,同教室は四国,九州,奄美群島,沖縄諸島および海外の南洋諸島におけるネズミ対策研究…

    DOI Web Site

  • 1 反原発運動における女性の役割——仏プロゴフと三重県芦浜の事例から

    吉井 美知子 平和研究 57 (0), 81-107, 2021

    <p>フランスと日本はともに世界屈指の原発推進国であるが、すべての建設計画が実現したわけではない。本研究では市民の大規模な反対運動によって計画が撤回された仏プロゴフと三重県芦浜を事例に、運動のなかで女性の果たした役割について考察する。</p><p>プロゴフは仏西部ブルターニュ半島の先端近くに位置する。ここで1970年代後半に持ち上がった大規模な原発計画を、地元の村落女性を中心に始まった運動で封じ…

    DOI

  • シマグワ葉パウダーを配合したパンの血糖値上昇抑制効果

    久米 大祐, 喬 穎, 中山 珠里, 保川 清, 島尻 佳典, 伊東 昌章 日本栄養・食糧学会誌 74 (1), 15-20, 2021

    <p>本研究では, シマグワ (<i>Morus australis</i>) 葉から製造したパウダーを配合したパン (シマグワパン) の血糖値上昇抑制効果を検証することを目的とした。実験1では, シマグワパンの機能性解析として, 1-デオキシノジリマイシン (1-DNJ) 含有量, <i>α</i>-アミラーゼ[3.2.1.1]およびマルターゼ[3.2.1.20]阻害活性を評価した。実験2では…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 教職1年目のため息 ― 大学での学びと実際 ―

    池間 生子, IKEMA Seiko こども文化学科紀要 (7) 25-44, 2021-01

    現役で教員採用試験をクリアした学生や、学校現場での経験がない過卒生が、初任者として教壇に立つ時の不安感は大きい。社会人1年生として学校現場に出た直後の困り感や不安感を自由に話せる場として研究室を週1回開放してきた。その6カ年間の相談内容を基に整理してみた。教職課程をもつ大学として改めて視点を置かなければならないことは何なのかを考えてみたい。

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  • ものに根ざした理科教育―ロウと油脂―

    盛口 満, MORIGUCHI Mitsuru こども文化学科紀要 (7) 45-70, 2021-01

    環境教育の中で、“プラスチックがどのような「もの」であるかについては扱われていない”という問題提起をきっかけとして、「あぶら」に関する教材研究を行った。19 世紀に発刊された文芸作品などの記述も参照にしながら、ロウソクに焦点を当て、「あぶら」とはどのような物質であり、「あぶら」がどのように人と関わってきたかについて見直すこととした。この考察をふまえ、「もの」に根ざした理科教育の重要性について提起…

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  • 大学における中小企業会計教育の現状と課題

    朱  愷雯, ZHU Kaiwen 沖縄大学経法商学部紀要 (1) 15-26, 2020-10-30

    日本において、中小企業の会計ルールとして、「中小企業の会計に関する指針」と「中小企業の会計に関する基本要領」の2つが併存している。本稿は、大学会計教育における中小企業会計の取組と今後の課題を検討することを目的としている。このような研究目的を照らして、本稿は、大学における中小企業会計教育の現状を明らかにしたうえで、中小企業会計の意義とその重要性を大学生に理解させる必要性があると強調した。さらに、中…

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  • 堆積岩山地における地形と地質構造が降雨流出に及ぼす影響

    稲岡 諄, 小杉 賢一朗, 正岡 直也, 谷 知幸, 糸数 哲 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 569-, 2020-05-25

    <p> 土砂災害の発生機構の解明には山体内部の水の挙動を把握する必要がある。花崗岩を地質とする山地では比較的多くの既往研究がある一方で、走向・傾斜という地質構造が影響する可能性のある堆積岩山地ではこれまであまり研究が行われてこなかった。本研究では堆積岩を地質とし独立した峰を持つ山を対象に、山頂から放射状に広がる12個の流域を比較することによって、地形と地質構造が降雨流出にどのように影響しているか…

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  • 「放課後こくば教室」の現状と今後

    島村 聡, SHIMAMURA Satoru 地域研究 = Regional studies (25) 169-173, 2020-04

    ...2016年度から2018年度まで、沖縄大学が文部科学省に選定されて実施したブランディング事業で実施した取り組みの中で、その中核となった「放課後こくば教室」の現状や課題、そして今後の展望についての報告である。...

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  • 「観光」と「観風」

    大澤 正治, 林 涛, OSAWA Masaharu, LIN Tao 地域研究 = Regional studies (25) 93-106, 2020-04

    ツーリズムの歴史と本質を探り、いわゆる観光産業とツーリストの経済的取り引きについて考察し、外部性の発生、需要と供給の格差など市場の失敗につながる特徴を分析した。その対策としてツーリストの主体性を強化する点で中国古来の考え方から「観風」に注目し、「観風」によるツーリズムの民主化の重要性を指摘した。

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  • 台湾の脱原発政策と民意の揺り戻し : エネルギー転換の課題と展望

    鈴木 真奈美, SUZUKI Manami 地域研究 = Regional studies (25) 53-75, 2020-04

    台湾は2017年、脱原発を支持する世論の高まりを背景に、原子力発電を2025年までに終了すると法で定めた。ところが再生可能エネルギーを軸とするエネルギー転換が進むにつれ、世論は原発維持へと傾き始めた。民意に揺り戻しが生じたのはなぜか。脱原発政策に対するバックラッシュを分析し、その要因を明らかにする。

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  • 大学と地域の学校の連携による教育実習生の配置システムに関する一考察

    嘉納 英明, KANO Hideaki 地域研究 = Regional studies (25) 147-156, 2020-04

    中教審答申「今後の教員養成・免許制度の在り方について」(平成18年)は、母校における教育実習の意義を認めつつもその運用については改善策と柔軟な対応を求めている。名桜大学は、大学と地域の学校との連携による教育実習生の配置システムを確立し、近郊の学校と母校への学生配置を採用している。その際、学生の希望(校)と実習校の受け入れ人数の調整が鍵となっている。

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