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検索結果 75 件

  • 1 / 1

  • 大規模地すべり地での地下水挙動と地すべり対策のための調査

    檜垣 大助 地下水学会誌 65 (1), 27-33, 2023-02-28

    ...その結果,当地すべり地では,流れ盤構造をなすチャート・粘板岩,深層地下水の流動経路と亀裂質のチャート層を流れる流動経路があり,これらが集中する場所ですべり面付近の間隙水圧が高くなり,地すべり移動が生じると考えられた。大規模地すべりでの地下水排除工計画のための調査では,すべり面での間隙水圧と水文地質構造に注目した地下水流動経路の把握が重要といえる。</p>...

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  • 2018年胆振東部地震で影響を受けた似湾川西岸域における岩盤地すべりの現地調査

    佐藤 浩, 金子 誠, 石丸 聡, 宇佐見 星弥, 中埜 貴元 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 151-, 2022

    ...しかし,現地で基盤岩の硬質頁岩の層理面の走向・傾斜を計測したところ,流れ盤であり,少なくとも受け盤ではないことが分った。その他,滑落崖や移動体内部の露頭を観察した。硬質頁岩の上にのるTa-dやTa-c,Ta-bのテフラ層が,地すべり性の変動を受けて生じた硬質頁岩の亀裂に落ち込むような構造は観察されず,Ta-d降下以降の岩盤地すべりの活動時期は特定できなかった。</p>...

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  • 北アルプス北部,白馬大雪渓周辺における岩盤斜面の地形変化

    杉山 博崇, 奈良間 千之, 井上 公 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 171-, 2021

    ...</p><p><b>5.考察</b></p><p>大雪渓において杓子岳側のみに毎年崖錐が形成されており,節理が発達する火成岩質の杓子岳は,堆積岩質の白馬岳に比べ凍結融解作用を受けやすいと考えられる.杓子岳において,雪が残る箇所で崩落が生じない理由は,積雪の断熱効果によって,積雪下の凍結融解作用が抑制された可能性がある.杓子岳の南向き斜面に崩壊地が多い理由として,稜線付近の南側に傾いた流れ盤構造や,日周期...

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  • 付加体堆積岩地域における地質構造に着目した降雨流出特性の検討

    輿水 康二, 内田 太郎, 山川 陽祐 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 212-, 2021

    ...<p>深層崩壊は大起伏の付加体堆積岩地域で多発しており、中でも,流れ盤構造の地質構造を有している箇所で数多く発生している。そこで、大起伏の付加体堆積岩地域で流れ盤、受け盤といった地質構造に着目し、降雨流出過程を把握することは、豪雨により発生する深層崩壊の発生機構を解明する上で有効であると考えられる。...

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  • 堆積岩山地における地形と地質構造が降雨流出に及ぼす影響

    稲岡 諄, 小杉 賢一朗, 正岡 直也, 谷 知幸, 糸数 哲 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 569-, 2020-05-25

    ...具体的には、最高標高点と流域末端を結ぶ方向で各流域の方位を評価したところ、基底流の多い流域は走向方向、流出ピークの早い流域は受け盤方向、流出ピークの遅い流域は流れ盤方向にそれぞれ位置することが明らかになった。</p>...

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  • 九州山地における重力性低崖地形の分布規定要因

    岩瀬 東吾, 吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 118-, 2020

    ...これらにより,平石ほか(2013)でも指摘されたように,後氷期の降水量の増加に伴って河川の下刻が進行し,斜面が相対的に不安定化したことで,流れ盤の構造を持つ支谷南側斜面に地すべりや岩盤クリープが発生し,低崖地形が形成されたと考えられる。このような発達過程は層理面が発達した頁岩や互層といった地質の分布域に特徴的であると言える。...

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  • ある火山岩地域で発生した崩壊の地質構造とタイミング

    松澤 真 応用地質 59 (6), 466-471, 2019-02-10

    ...<p>平成29年7月の九州北部豪雨により火山岩地域で発生した3箇所の崩壊を対象として崩壊地の現地調査,近隣住民への崩壊時刻のヒアリング,レーダ雨量の解析を実施し,崩壊の発生タイミングと雨量・崩壊形態との関係について検討を行った.調査の結果,大規模崩壊箇所は,斜面に斜交する断層により地下水を貯留しやすい構造をもっていた事,中規模崩壊箇所は緩い流れ盤構造である事,表層崩壊箇所は斜面上部のキャップロック構造...

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  • 物理探査を併用した地質構造と地下水流動システムの推定

    茂木 俊, 古谷 尊彦, 河戸 貴善, 田村 宏一, 工藤 信仁, 平塚 賢二郎 日本地すべり学会誌 55 (3), 105-118, 2018

    ...このため,平成12年に概成し,最近地すべり滑動が見られるようになった流れ盤の荒瀬川地すべり地を事例として,地表踏査とボーリング調査に加えて物理探査を併用した調査を実施した。</p><p> その結果,次の4点が明らかとなった。①地表踏査で把握された断層や推定断層に対応する地層の不連続がボーリング調査で確認された。...

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  • 斜面水文環境の変化と土砂流出・地すべりの発生過程

    諏訪 浩 日本水文科学会誌 47 (2), 97-105, 2017

    ...しかし付加体の流れ盤斜面では,森林飽和な状態は深層崩壊の素因になる。火山噴火があると,降灰に被われて土壌クラストが形成される。このため斜面の浸透能が激減する。加えて植生が失われることで降雨流出が激増する。この結果,土砂流出が活発化することが少なくない。森林火災も,同じような状況をもたらす。...

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  • ブータン王国における道路斜面防災点検の災害要因の定量的評価

    桑野 健, 岩崎 智治, 原 崇, 戸沢 正徳 応用地質 58 (3), 166-177, 2017

    ...</p><p>解析の結果,ブータン王国における岩盤斜面崩壊では「崩壊性要因を持つ地形」,「表土及び浮石・転石の状況」,「斜面勾配」が特に危険度を大きくする要因であり,土砂斜面崩壊では「流れ盤」と「斜面勾配」が,地すべりでは「地すべり地形」が特に影響を与えていることが明らかとなった.これらの解析結果を通して,ブータン王国の道路斜面災害に対して特に注意を払うべき斜面の特徴や条件が明らかとなった....

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  • 雁行褶曲をともなう非構造性断層伝播褶曲の形成機構

    山崎 勉, 柳澤 志樹, 足立 辰也, 小野 由紀光, 山村 充 日本地すべり学会誌 54 (1), 13-20, 2017

    ...この隆起体は, 流れ盤の平行層理に形成されたフラット‐ランプ構造にともなう非構造性の断層伝播褶曲である。フラット‐ランプ境界が, 同一層準を南に向かって階段状に深くなるので, 層理面の走向に平行な軸を持った雁行褶曲が形成された。これらの褶曲の構造が地すべりの移動方向を決定した。</p>...

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  • 上高地の活断層地形―上高地黒沢断層および徳本峠断層との関係―

    本合 弘樹, 原山 智 日本地理学会発表要旨集 2016a (0), 100032-, 2016

    ...<br>  また,上高地黒沢断層の上盤(西)側および徳本峠断層の上盤(東)側それぞれにおける斜面の勾配に違いがあるが,これには美濃帯中生層の沢渡コンプレックスが北東‐南西走向・北西傾斜であることが影響していると考えられる.逆断層の運動で地表に張り出す上盤の地層は不安定になる.上高地黒沢断層の上盤は受け盤,徳本峠断層の上盤は流れ盤であり,後者は地表に張り出す分の地層が層理面で滑動しやすくなるため,前者...

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  • バランス断面法による岩盤斜面の初生地すべり地形とその変位率

    小坂 英輝 応用地質 56 (5), 219-229, 2015

    ...著者は,重力変形が初生地すべりに至ることにより形成される地形について研究した.対象斜面は地すべりが最も発生しやすい流れ盤(柾目盤)斜面と逆目盤・受け盤斜面である.解析方法は,地質構造解析に用いられるバランス断面法を使用した.それによると,斜面の頭部と末端部に緩斜面が形成されたものは,初生地すべりと認定できる地形と解釈される.さらに,変形した斜面の変位率と傾斜を測定し,初生地すべりに至る変形の度合いや...

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  • 長野県青木村における地すべり地の地形・地質特性

    小宮山 翔子, 苅谷 愛彦, 岩田 修二 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100016-, 2015

    ...このため流れ盤地すべりも発生していると考えられる。(4)地すべり移動体の面積や傾斜角との間に一定の関係がみられる要因として,二次地すべりの発生による移動体の細分化や,流水侵食による移動体の開析に伴う減傾斜化があげられる。他地域の事例で指摘されているように,青木村の地すべり集合体でも初生地すべり発生後の経過時間が長いほど移動体の面積が増し,傾斜角が減少している可能性がある。...

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  • 遷急線分布による岩盤斜面の初生地すべり発生場の推定と変動に先立つ現象

    小俣 新重郎 応用地質 56 (5), 230-238, 2015

    ...重力変形の事例をもとに,ゆるみから地すべりの発生に至る機構を検討した.遷急線が発達しその上方に緩斜面が残存する斜面では,引張強度に依存する上部斜面での重力変形が顕在化し,山腹緩斜面や線状凹地,斜面内部でのゆるみや風化がみられる.ゆるんだ斜面は下部斜面の圧縮強度や支持構造で支えられ,浸食,湛水,豪雨,地震などを誘因として下部斜面が破壊すると,初生地すべりが発生することが推定される.ゆるみに伴う変形構造は,流れ...

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  • 流れ盤斜面の判別と回避を組み込んだGISによる森林路網計画手法の開発

    孫, 芝英, 櫻井, 倫, 仁多見, 俊夫, 酒井, 秀夫 東京大学農学部演習林報告 (130) 1-13, 2014-02

    ...斜面の傾斜と地層のみかけの傾斜(相対傾斜)の組み合わせから流れ盤を判別する理論を用いて,DEMと地質図によりGIS上で流れ盤を事前に判別することを試み,人工林1ha以上と傾斜35度以下の両方を満たす林分を,流れ盤を回避しながらダイクストラ法を用いて最短経路で結ぶ路網配置計画の手法を作成した。...

    日本農学文献記事索引

  • グリーンタフ地域の硬質頁岩卓越層を基岩とする流れ盤型地すべりの地質的特徴

    前田 寛之, 河野 勝宣, 長谷部 賀宣, 澤野 宏樹, 桧垣 駿介 日本地すべり学会誌 51 (3), 81-89, 2014

    ...この地域の地すべりは, 流れ盤型であり, 移動体構成物質による地すべり分類では, オシンコシン地すべりのような大規模熱水変質岩地すべり, 2006年町道オシンコシン線地すべりのような中規模岩屑・土砂地すべり, 1999年町道オシンコシン線地すべりのような小規模岩屑・土砂地すべりなどが見られる。...

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  • 付加体堆積岩山地における降雨流出プロセスの解析 ―滋賀県葛川流域の事例―

    山川 陽祐, 松四 雄騎, 小杉 賢一朗, 高見 友佑, 正岡 直也, 糸数 哲, 水山 高久 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 724-, 2014

    ...対象斜面は比高差約400m,面積約0.4km<sup>2</sup>の流れ盤斜面であり,斜面の中腹および脚部に合計15地点程の湧水点の存在が確認された。ほぼ全ての湧水点において断層粘土が分布し,この粘土層が上流からの地下水流動を遮水することにより湧水が形成されていると考えられる。中腹の湧水は降雨応答が緩やかで基底流量が多く,脚部の湧水は降雨応答が鋭敏で比較的早い流出が卓越していた。...

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  • 地震時に風化軟岩層理面をすべり面として発生した高速地すべりの発生機構

    木下 篤彦, 柴崎 達也, 長谷川 陽一, 山岡 哲也, 山崎 孝成 日本地すべり学会誌 50 (3), 103-112, 2013

    ...  近年の地震によって,新第三系堆積岩の流れ盤斜面で,大移動を伴う地すべりが数多く発生している。本研究では,2008年岩手・宮城内陸地震で発生したニゴリ沢地すべりを調査地として,すべり面となった風化軟岩の層理面沿いに分布する粘性土の物理・力学特性を調査し,地震時の地すべりの発生機構を検討した。...

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  • 2011年東北地方太平洋沖地震による館ニュータウン大規模盛土滑動崩落被害の原因分析

    橋本 隆雄 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 69 (4), I_148-I_160, 2013

    ...年東北地方太平洋沖地震では,岩手県一関市にある中里地区館ニュータウン(4.8ha)の道路沿い高さ約10mの盛土法面が一部大規模な滑動崩落等により,建物の全壊1棟,大規模半壊7棟,半壊8棟,一部損壊1棟,未判定4棟の被害を受けた.そこで,被災を受けた地区の測量,地盤調査,建物傾斜等の調査を行った.被災した宅地地盤は,盛土厚5.0~7.0mの強風化泥岩の上のN値=3の極端に軟弱な地盤で斜面に沿って厚くなる流れ...

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  • 地質構造に規制された山体地下水の動態把握の試み: 豪雨による深層崩壊の発生プロセスの理解に向けて

    松四 雄騎, 山川 陽祐, 小杉 賢一朗 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 246-, 2013

    ...山体地下水の長期・短期的応答の解明が必要である.本講演ではまず,2011年に発生した紀伊半島における深層崩壊災害の事例から,これらの視点からの研究の必要性を述べる.次に,大津市葛川地区において,大起伏な堆積岩斜面を調査対象に設定し,上述の3つの要件を満たすべく地形計測・地質調査および水文観測を行った結果を紹介する.葛川地区では,航空レーザー測量によって詳細なデジタル地形モデルを作成した.その結果,流れ...

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  • 2009年台風モラコットによる台湾の深層崩壊災害

    鄒, 青穎, 馮, 正―, 千木良, 雅弘 京都大学防災研究所年報. A 54 (A), 25-42, 2011-10-20

    ...今回の崩壊は流れ盤に起こり,崩壊体積は25106m3に及んだ。その基盤は中新世後期から鮮新世前期にかけて形成した堆積岩であり,シルト頁岩,厚い泥岩と砂岩を含有する。大規模な斜面崩壊土が旗山川の谷を塞ぎ,向かい側の急斜面上に広がりながら,村の上流に高さ60mの天然ダムを形成した。天然ダムは形成後の1時間24分後に崩壊した。...

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  • 中越地震で発生した横渡地すべりにおける過剰間隙水圧の発生根拠としてのサンドダイクの発見

    齋藤 華苗, 稲垣 秀輝, 小坂 英輝, 大八木 規夫 日本地すべり学会誌 48 (4), 207-214, 2011

    ...横渡地すべりは, 強度の弱い凝灰岩質砂岩が流れ盤で狭在する単斜構造を素因とし, 2004年の台風23号の降水と3日後の新潟県中越地震を誘因として発生した複合型災害である。この斜面は主に新第三紀鮮新世の塊状の砂質シルト岩層から構成され, すべり面となったのは, これに狭在する凝灰質砂岩である。このすべり面から移動岩盤内につながるサンドダイクを発見した。...

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  • 地震時の自然斜面崩壊に関する調査と解析

    亀谷 裕志, 金井 哲男, DENG Jianliang, 堤 千花, 古関 潤一 応用地質 51 (1), 19-30, 2010

    ...いずれの崩壊地点も地層傾斜15~20°程度の流れ盤の緩い斜面であり, 平滑に近い層理面に沿って弱面が発達していた. 弱面を含む不攪乱試料を用いた室内試験では35~40°の内部摩擦角が得られ, 粘着力は不飽和状態では10kPa程度で飽和状態では0kPaであった....

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  • 台湾における2009年台風8号(莫拉克台風)による災害の実態について

    今村 遼平, 中筋 章人 応用地質 51 (3), 140-145, 2010

    ...<br> これらの災害は, 200年確率という大豪雨(台湾の年間降雨2,500mmのところに, 3日間で2,600mmが降ったとも言われている)が最大の誘因であるが, 山地が急傾斜・流れ盤のうえ, 過去の崩積土が全山に広く分布していて, それらが多量に水を吸って流動化して大崩壊を起こしたということや, 村落や小学校が現河床から5, 6mの比高しかない低位段丘面上に立地していたという素因も見逃すことができない...

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  • 2004年台風21号による三重県宮川村の土砂災害

    相澤 泰造, 酒井 俊典, 林 拙郎 日本地すべり学会誌 47 (1), 26-33, 2010

    The Typhoon Meari (T0421) passed through northern Mie Prefecture September 28 to 29, 2004. Many landslides and slope failures occurred by the heavy rainfall during the Typhoon in Miyagawa village. …

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  • 中央構造線の地表形態を変化させた四国法皇山脈の重力変形

    加藤 弘徳, 千木良 雅弘 応用地質 50 (3), 140-150, 2009

    ...中央構造線側の山脈北側斜面には脆弱な泥質片岩が流れ盤構造をなして分布し, 中央構造線の南側の相対的な隆起運動に伴い, この流れ盤斜面が重力作用により不安定化し, 斜面が全体的に北に移動するように変形している. 一方で, 一般に高角断層とされてきた中央構造線は山体変形箇所の下方で特徴的に南緩傾斜となっている....

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  • 2008年岩手・宮城内陸地震による受け盤側斜面における崩壊

    大丸 裕武, 村上 亘 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 95-95, 2009

    ...このような受け盤側斜面の地盤変動は流れ盤斜面ほど顕著な地形変化を伴わないため、その危険性が見逃されやすいが、流れ盤斜面と比べて急傾斜であることが多く、地震後の降雨によって崩壊する可能性もあることから注意が必要と思われる。なお、本研究の一部には岩手県と(株)国土防災の資料を使用させて頂いた。ここに記して感謝いたします。...

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  • 神戸層群の地すべり地帯における長大切土のり面対策事例

    森田 晃司, 田公 雅比古, 遠藤 司, 沖村 孝 土木学会論文集C 64 (2), 307-315, 2008

    ...神戸空港島埋立用の土砂源のひとつである神戸複合産業団地において,長大切土のり面が計画されていた.当のり面には過去に周辺で発生した地すべりにおいてすべり面となった神戸層群中の層状破砕帯が3層存在し,最深部のものは工学的性質が未知であった.また,地質構造の調査結果から,当のり面には複数の断層で区分された流れ盤構造をなす不安定ブロックの存在が確認された.このブロック内において,掘削に伴う応力解放によって発生...

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  • 上高地徳沢の非対称地形における地形形成プロセス

    目代 邦康, 手打 啓一郎 日本地理学会発表要旨集 2008s (0), 116-116, 2008

    ...<BR> 徳沢周辺の堆積岩山地においては,横断形が非対称な山稜が見られる.これらの地形は,一般に受け盤・流れ盤におけるマスムーブメント様式の違いを反映していると考えられている.しかし,これまで三次元的な形態を持つ斜面を捉えるのに有効な地形分類は,山地斜面ではあまり行われてこなかった.そのため,斜面形態と地形形成プロセスの関係についてあまりわかっていない.本研究では,非対称な形態を呈する徳沢の山地斜面...

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  • 層理面のひずみ軟化挙動に起因する流れ盤斜面の地震時崩壊の有限要素シミュレーション

    若井 明彦, 鵜飼 恵三, 尾上 篤生, 樋口 邦弘, 黒田 清一郎 日本地すべり学会誌 44 (3), 145-155, 2007

    ...二次元動的弾塑性有限要素法によりある流れ盤斜面の崩壊を再現した事例を報告する。このような大規模崩壊を再現するために, 不撹乱ブロック試料による繰返し直接せん断試験に基づいて, 層理面に介在する薄い砂層の繰返し載荷時のひずみ軟化特性が検討された。その結果, 観測された現象が精度良く再現され, 長距離移動型の崩壊が層理面のひずみ軟化挙動により誘引されることが示唆された。...

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  • 秋田県仙北地震における布又地区地すべり現場の調査報告

    原 忠, 國生 剛治, 田中 正之, 古地 祐規, 平賀 有輝, 松山 優子, 吉野 拓也 地震工学論文集 29 (0), 1123-1127, 2007

    The Akita Senboku earthquake occurred on March 15, 1914. In this earthquake, many sites were caused slope failures. In the Nunomata landslide, displaced soil mass had originally been destabilized by …

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  • 新潟県中越地震における斜面災害の要因分析

    西田 京助, 國生 剛治, 石澤 友浩, 原 忠 地震工学論文集 29 (0), 1117-1122, 2007

    The 2004 Niigataken-Chuetsu earthquake triggered more than 4000 land slides or slope failures. All the failed slopes have been statistically analyzed in this research based on the database published …

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  • 新潟県中越地震における斜面崩壊の特徴と分布

    関口 辰夫, 佐藤 浩 日本地すべり学会誌 43 (3), 142-154, 2006

    ...崩壊地の地質は, 新第三紀層の砂岩・泥岩・シルト岩の層で北北東-南南西方向の帯状の分布と同方向の背斜軸や向斜軸を有し, 大規模な崩壊は地層が傾斜方向へ滑落する流れ盤型の崩壊となる傾向がみられた。斜面崩壊の発生要因として, 直下型の激しい地震動, 軟弱な地質と地質構造, 地すべり地や河岸段丘などの崩壊しやすい不安定な地形の存在が推定された。...

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  • 新潟県中越地震によって発生した斜面崩壊の特徴

    山縣 耕太郎 日本地理学会発表要旨集 2005s (0), 224-224, 2005

    ...との対応関係については,今後検討を要する.3.小栗山地区の大規模崩壊東山丘陵の西部に位置する小千谷市小栗山地区では,比較的規模の大きい斜面崩壊が発生した.この地域の地質は,鮮新世の泥岩層(牛ヶ首層)を主体とし,一部に火山砕屑岩が分布する.また,この地域は,東山複背斜の西に位置し,地質構造は西落ちの傾斜を持つ.崩壊が発生した法師が沢川の谷地形は,南北に伸び,東西の谷壁斜面の傾斜は,地質構造を反映して流れ...

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  • 槍野地すべりの活動と由比川流域の地形発達

    栗下 勝臣, 目代 邦康, 菊地 隆男, 池田 明彦 日本地理学会発表要旨集 2004s (0), 131-131, 2004

    ...地質は,浜石岳層群薩埵峠累層桜野礫岩層(砂岩・礫岩など)からなり,桜野沢川にほぼ沿って北北東_-_南南西方向に軸を持つ向斜構造が存在する(柴,1991).現地踏査では,基盤の走向を計測し,地すべり堆積物と基盤の層序を組み立た.その結果,すべり面を形成しやすい地質として第三系の砂岩シルト岩互層が存在していることが確かめられた.また,地すべりの滑る方向と直角方向に伸びる向斜軸の片翼,つまり槍野地すべりは流れ...

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  • 白山甚之助谷地すべりの変形メカニズム及び運動範囲の予測

    奥野 岳志, 汪 発武, 松本 樹典 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 2131-2132, 2004

    ...甚之助谷地すべりは白山の南西側斜面に位置している長さ2000m, 幅500mを持つ巨大な地すべりであり、手取層群の砂岩・頁岩互層からなる流れ盤構造を持っている。近年の地表変位、地下水位、孔内傾斜計などの観測結果によって、活発に運動する(80~170mm/year)地すべり上部と相対的に緩慢で動いている(3~15mm/year)地すべり下部の間に、ブロック境界が存在することが推定される。...

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  • 三陸南地震における地震動と道路及び斜面被害の相関について

    橋本 隆雄 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 2087-2088, 2004

    ...また、落石や斜面崩壊は堆積岩類の分布域に多く発生し,層理面が流れ盤となる崩落や高角度の層理面による剥離(トップリング)による崩落が主体になり、花崗岩の分布域では被害が少ないことが明らかになった。...

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  • 施工情報を活用した層状岩盤の崩壊特性

    内田 純二, 大寺 正宏, 矢田部 龍一 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 2159-2160, 2003

    ...このため、同地質帯に建設された徳島・松山自動車道の切土のり面では、事前調査などに基づく部分的な地質や地層傾斜の情報で切土工事を行った為、流れ盤における平面崩壊が多発した。本研究では、高松自動車道において、面的な地質や地層傾斜などの情報について、手引書を用いて迅速かつ正確に整理・分析し、地質特性と崩壊特性の関係をより一層解明した。また、手引書導入により崩壊個所の低減が可能となった。...

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  • 四国における和泉層群の地すべりの特徴

    上野 将司 応用地質 41 (5), 267-278, 2000

    Landslides in the Izumi Group are usually caused by rainfall as well as by excavations such as open cuttings. Some of the landslides with clear morphology, however, are in stable over a long period …

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献21件

  • 沖縄北部国頭マージ地帯における崩壊

    宜保, 清一, 趙, 廷寧, 辛島, 光彦, 佐々木, 慶三, 吉沢, 光三, Gibo, Seiichi, Zhao, Tingning, Karashima, Mitsuhiko, Sasaki, Keizo, Yoshizawa, Mitsuzo 琉球大学農学部学術報告 (45) 157-166, 1998-12

    ...崩壊には, 流れ盤性のすべり, 開口亀裂からなる弱化したレキ層のすべり, 細粒シルト層のすべりがある。崩壊の多くは層理や節理のような弱面とその走向に規制されている。弱面の強度は残留強度近くにまで低下し, 非弱面部ではピーク強度が発揮される。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 第三紀層地すべりの地形・地質的要因

    千葉 則行 地すべり 34 (4), 1-10_1, 1998

    The “Green Tuff” region is defined as existence of abundant submarine volcanic rocks of Early Miocene and overlying oil-bearing pelitic clastic sediments of Late Miocene-Pliocene age. The region, …

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  • 日南海岸 (国道220号線) の斜面崩壊

    高谷 精二 地すべり 30 (4), 41-45_1, 1994

    From Miyazaki City, to Kokubu city, Route 220 runs 183.3 kilometer, loing through Nichinan City and Shibushi. A part or “the Nichinan Coast” between Horikiri Pass in Miyazaki and Kazata in Nichinan …

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  • 軟岩地帯の宅地造成の問題点とその対策 : 神戸層群の例

    中世古,幸次郎, 河野,清, 嘉門,弘司, 三木,幸蔵 土質工学会論文報告集 16 (2), xi-, 1976-06-15

    ...問題点とその対策としては, 1.山田川の急斜面では斜面崩壊を避けるためループ状の橋によって斜面頂部に達するようにし, 2.切土部の安定に対しては, 斜面のコウ配と地層の走向傾斜をチェックし, 流れ盤では2.5割, 緩傾斜盤では1.5割, 受け盤では1割前後の傾斜にし, 崩壊を最小限にとどめるようにし, 3.谷部のえん堤部では水処理を含めた防災対策を実施するため, 軟弱層の除去, 斜面の段切り, 盲排水施設...

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