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検索結果 415 件

  • 静岡県三島市源兵衛川が都市の熱環境に与える影響

    渡来 靖, 山下 亜紀郎, 谷口 智雅, 坂本 優紀 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 323-, 2024

    ...<p><b>1.はじめに</b></p><p> 静岡県三島市の源兵衛川は,富士山の噴火により形成された三島溶岩流末端部の豊富な湧水を水源とし,三島市街地をほぼ北から南へ流れる農業用水路である.一部の流路は川縁や川中に飛び石などの遊歩道が整備され,市民の憩いの場としても利用されており,さらに水の郷・三島を代表するスポットとして観光資源としても活用されている.源兵衛川のように都市内水辺空間として整備・保全...

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  • 静岡県三島市源兵衛川における都市の水辺空間の総合的評価

    山下 亜紀郎, 谷口 智雅, 渡来 靖, 坂本 優紀, 中村 瑞歩 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 196-, 2024

    ...</p><p><b>2.研究地域の概要と水辺空間整備</b></p><p> 三島市の中心市街地周辺は,約1万年前の富士山噴火によって流出した溶岩流(三島溶岩流)の末端に位置し,その溶岩流の中を流れてきた地下水が市街地の至るところから湧出している.そしてそれらの湧水を水源として,源兵衛川や蓮沼川,桜川,御殿川などの河川が市街地内を貫流している....

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  • 静岡県芝川にみられる峡谷の形成について

    髙井 智大, 青木 久 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 306-, 2024

    ...することがわかった.以上のことから,芝川に見られる深い峡谷は,狩宿溶岩流の谷埋めと芝川断層による音止の滝の生成・後退によって形成されたと考えられる....

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  • 雲をまとった南硫黄島

    地学雑誌 132 (6), Cover06_01-Cover06_02, 2023-12-25

    ...</p><p> 火山地質的には溶岩やアグルチネートを主体とした成層火山であり,ソレアイト質玄武岩とアルカリ玄武岩の中間的な組成を示す.歴史噴火の記録はないが,福山(1983)は溶岩流や岩脈の熱残留磁化方位が正であることから,本火山の活動時期は古くとも数十万年とした.また未公表ではあるが,玄武岩から約3万年前のK-Ar年代も報告されている(Nakano <i>et al.</i>, 2009)....

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 福島県南部,二岐山火山の噴火史とマグマ供給系

    渡部 将太, 長谷川 健, 小畑 直也, 豊田 新, 今山 武志 地質学雑誌 129 (1), 307-324, 2023-04-06

    ...<p>二岐山火山の活動は,溶岩流ステージと溶岩ドームステージに大別される.溶岩流ステージの活動は,約16~9万年前には東~南~西部へ主に溶岩流を繰り返し流出し(合計1.57 km<sup>3</sup> DRE),約9~8万年前には北部に大規模な溶岩流を流出した(合計約1.99 km<sup>3</sup> DRE).その後の溶岩ドームステージ(約9~5万年前の間)では山体中央部に小規模な溶岩ドーム...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献46件

  • 住民の富士山噴火に伴う溶岩流からの避難態勢構築ワークショップの実施

    佐藤 史弥, 秦 康範, 本多 亮, 吉本 充宏 土木学会論文集 79 (24), n/a-, 2023

    ...富士山避難基本計画が公表された.この避難計画は,従来の避難計画を全面的に見直したものであり,富士山噴火時の避難の移動手段として徒歩を組み込んだ避難の考え方が示された.避難計画の見直しによって,富士山山麓周辺に居住する住民の富士山噴火時の避難の考え方が一変し,今後は地域ごとの富士山噴火時の避難態勢構築が求められる.本稿では,リスクコミュニケーション手法であるCAUSEモデルに基づき,富士山噴火に伴う溶岩流...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 浅間山麓における湧水中のフッ化物イオンについて

    鈴木 秀和 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 201-, 2023

    ...図1をみると,とくにF<sup>–</sup>濃度が高い湧水は,1783年の天明噴火の際に噴出した火砕流と溶岩流の末端付近に分布していることがわかる。このような分布特性から考えると,浅間山北麓の湧水中に高濃度で含まれるフッ化物イオンは,吾妻火砕流や鬼押出し溶岩に含まれる蛍石(CaF<sub>2</sub>)のようなフッ化物から溶出してきていることが推定される。</p>...

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  • 桜島・錦江湾ジオパーク、錦江湾エリアのジオストーリー

    森野 善広, 高木 宏二, 谷 彩音, 片野 真帆, 紫垣 真充, 山口 裕史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 50-, 2023

    ...   ◆湯湾岳安山岩類と接触変成作用(龍門の滝、蔵王岳など;安山岩、ホルンフェルス)<b>2)姶良カルデラ形成以降の火山活動と錦江湾の環境変遷(鹿野和彦ほか,2022)</b>①約30000年前 巨大噴火で姶良カルデラ形成 当時は淡水湖   ◆入戸火砕流堆積物(まさかり海岸・新城麓など;シラス台地形成)   ②約26000年前 カルデラ南縁で桜島火山の活動開始   ◆桜島北岳の噴火活動(桜島古期北岳の溶岩流...

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  • 近年の多雨化に伴う北海道の化石周氷河斜面の斜面崩壊について

    石丸 聡 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 27-, 2023

    ...</p><p> 降水から1日以上を経ての遅れ崩壊は,現地の状況より次のようなメカニズムで発生したと考えられる(図-1).崩壊斜面背後の谷から伸びる溶岩流を介して供給された地下水が,その前面のやや透水性の低い周氷河性斜面堆積物に塞がれることで,地下水位が徐々に上昇し,時間を経て背後の溶岩と前面の斜面堆積物内との水位差が生じた.これにより,周氷河性斜面堆積物と,その下位のさらに透水性の低い沖積錐堆積物との...

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  • 苗場山亜高山帯における植生景観とその成立条件

    山縣 耕太郎, 根津 裕 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 287-, 2023

    ...</p><p>4.微地形と水分条件</p><p> 空中写真判読の結果から地形分類図を作成した結果,山頂付近の緩斜面上には苗場山から噴出した溶岩流の地形が残存していることが確かめられた.溶岩流の表面には,溶岩しわと考えられる線状の凸地形が発達する.山頂平坦面におけるオオシラビソの分布は,溶岩流末端の急斜面や溶岩しわの線状凸地形とよく一致する....

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  • 甲府盆地北西部における地下水流動プロセスの把握

    木村 龍生, 中村 高志 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 378-, 2023

    ...さらに、この地域は釜無川と御勅使川が形成した河川堆積層の下に八ヶ岳溶岩流により形成された凝灰岩層が占めている複雑な地下構造をしており、地下水流動の把握が困難である。そのため本研究では、特に甲府盆地北西部に注目して、水文地質学的考察や同位体・水質解析により、地下水流動プロセスを明らかにすることを目指した。...

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  • 鹿児島湾奥,姶良カルデラにおける後カルデラ火山活動と環境の変遷

    鹿野 和彦, 柳沢 幸夫, 奥野 充, 中川 光弘, 内村 公大, 味喜 大介, 井口 正人 地質学雑誌 128 (1), 43-62, 2022-04-27

    ...の爆発的噴火で生じたテフラが新島周辺に堆積した.若尊火山と桜島火山の活動は海進の直前に穏やかになったが,13 cal ka BP頃に若尊火山で新島軽石が大量に噴出してカルデラが形成され,さらに小規模ながら新島南部軽石が噴出した.また,新島軽石と新島南部軽石の噴火の合間を縫って桜島でも大規模な爆発的噴火が発生し桜島薩摩テフラが噴出した.その後若尊カルデラの活動は静穏となったが,桜島火山は爆発的噴火と溶岩流出...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献29件

  • GigaPanを用いて作成した超高解像度露頭画像の活用:山陰海岸ジオパークを例として

    川村 教一, 澤口 隆, 佐野 恭平, 松原 典孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 218-, 2022

    ...後者(作例3)は堆積岩中に流紋岩の岩床が貫入,もしくは溶岩流が堆積岩を覆ったものである。層理や節理の有無を観察することで地質の境界面を見出せることができ,観察を通じて露頭から情報が得られることがわかる。</p><p></p><p>展望と課題</p><p>これらの画像は,山陰海岸ジオパークの観光用,教育用,保全計画用に活用することを想定している。...

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  • 吾妻火山群最新期,吾妻小富士噴出物の層序と山体形成史

    鈴木 和馬, 戸丸 淳晴, 長谷川 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 351-, 2022

    ...これらのデータを統合すると吾妻小富士火砕丘の活動は,大きく①溶岩流ステージと②爆発的噴火ステージに分けることができる.溶岩流ステージでは,安山岩質の塊状溶岩(吾妻小富士溶岩)を広範囲に流出し,吾妻小富士火口東麓に溶岩台地を形成した.この活動では溶岩流末端崖の崩壊により,複数の火砕流も発生した.溶岩流の流出が終息した後は,ブルカノ式噴火を主な噴火様式としてテフラを生成する爆発的噴火を頻発した....

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  • ミクロネシアコスラエ島のアルカリ火山岩類中に含まれる超塩基性捕獲岩類

    坂本 泉 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 124-, 2022

    ...<p>コスラエ島は,東カロリン諸島において最も東に位置(オントンジャワ海台の北端を構成)し,カロリンホットスポットでは最も若い火山島である.その多くは水底で活動した火山岩であり, 下位より塊状の溶岩流から構成される下部火山岩類,フィーダーダイクおよび多量のハイアロクラスタイトから構成される中部火山岩類、 大規模貫入岩類,陸上で活動した上部火山岩類の4つの火成活動に区分された(坂本, 1994).中部火山岩類...

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  • 伊豆大島南東部龍王崎域におけるマグマ活動

    森 光貴, 内山 涼多, 八束 翔, 坂本 泉 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 350-, 2022

    ...</p><p> HLT層(最大層厚25 m)は,RLT層の上位に堆積する.9世紀[1]のスリバチ火口近傍から玄武岩スパター[2]及び波浮溶岩[3]([2]のN3部層に相当)を噴出する陸上での活動から始まり,この波浮溶岩流が現在の波浮港付近で海水と接触し,マグマ水蒸気爆発を起こし,HLT層は堆積したと考えられている....

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  • 富士五湖の湖底堆積物を用いた富士山の噴火履歴の高精度化

    山本 真也, 西澤 文勝, 吉本 充宏, 太田 耕輔, 宮入 陽介, 横山 祐典, 菅 寿美, 大河内 直彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 194-, 2021

    ...この年代は、鷹丸尾溶岩中の炭化木の<sup>14</sup>C年代から推定される年代(687 ± 60 cal AD; 田場ほか, 1999)や古地磁気の方位解析から推定されている鷹丸尾溶岩の年代(AD600-700年; 馬場ほか, 2017)とも整合的であり、現在の山中湖の成立が鷹丸尾溶岩流と同時期であったことが示唆された。...

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  • 福島県南部,二岐山火山の噴火史とマグマ供給系

    渡部 将太, 長谷川 健, 小畑 直也, 豊田 新, 今山 武志 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 053-, 2021

    ...</p><p> 二岐山火山は,山体中央に2つの溶岩ドームを有し,その基底には複数の溶岩流および火砕流堆積物が分布する.地形,層序,岩石学的特徴から,本火山の活動期は東部〜南部〜西部に主に溶岩流を流出させたステージ1(6ユニット,約1.6 km<sup>3</sup>),北部に大規模な溶岩流を流出させたステージ2(2ユニット,約2.0 km<sup>3</sup>),山体中央に主に溶岩ドームを形成した...

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  • 大崩山火山深成複合岩体の地質と形成過程の再検討

    高橋 正樹, 金丸 龍夫, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 062-, 2021

    ...(4)安山岩~デイサイト質複成火山の形成: S-type的なマグマ活動によって祖母山・傾山両コールドロンが形成された後,I-type安山岩~デイサイト質の厚い溶岩流および火砕流堆積物の噴出が繰り返され,最大層厚が1000mを超え、総噴出量が200km<sup>3</sup>余りの複成火山が形成された。...

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  • 草津白根火山,本白根火砕丘群の地質と形成史

    石崎 泰男, 濁川 暁, 亀谷 伸子, 吉本 充宏, 寺田 暁彦 地質学雑誌 126 (9), 473-491, 2020-09-15

    ...<p>草津白根火山の本白根火砕丘群は,本白根西火砕丘,古本白根火砕丘,新本白根火砕丘,鏡池火砕丘,鏡池北火砕丘から構成される複合火砕丘である.これらの火砕丘はほぼ南北に連なり,新本白根火砕丘を除く火砕丘では溶岩流出から火砕物を噴出する爆発的噴火に推移した.また,火砕丘の表層部には隣接する火砕丘から放出された火砕物が堆積しており,火砕丘本体形成後にも爆発的噴火が起きたことがわかる.火砕丘を形成したマグマ...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献7件 参考文献17件

  • 田沢湖カルデラとその噴出物

    鹿野 和彦, 大口 健志, 林 信太郎, 矢内 桂三, 石塚 治, 宮城 磯治, 石山 大三 地質学雑誌 126 (5), 233-249, 2020-05-15

    ...記載した.下部は多面体~平板型ガラス片と岩片に富むテフラで,マグマ水蒸気爆発に伴ってカルデラ崩壊が始まったことを示唆する.上部は淘汰不良無層理の気泡型ガラス片に富むテフラで,岩屑なだれ堆積物と共存しており,カルデラ形成噴火最盛期に放出されたことを示唆する.これらは長期的にわたって侵食され田沢湖近傍でさえほとんど残っていない.カルデラ形成後の1.8-1.6Maには2つの溶岩ドームがカルデラ床に,2つの溶岩流...

    DOI Web Site Web Site 参考文献15件

  • 2019年における西之島の植物・植生・土壌

    KAMIJO, Takashi, HIROTA, Mitsuru, KAWAKAMI, Kazuto, 上條, 隆志, 廣田, 充, 川上, 和人 小笠原研究 = Ogasawara research (46) 69-77, 2020-03

    ...2013年以前から存在していた島の大部分は、新たな溶岩流やスコリアに覆われ、ほぼ新島に近い状態となった。本調査は、西之島の植物、植生、土壌の現況を明らかにすることを目的として、2019年9月に現地調査を行った。現地調査の結果、維管束植物として、オヒシバ、イヌビエ、スベリヒユの3 種を確認した。これまでの記録を基に検討すると、これら3種は2013年噴火以前から生育していた個体群由来と考えられた。...

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  • 西之島の噴火による地形・地質・噴出物の特徴とその変化

    MAENO, Fukashi, YOSHIMOTO, Mitsuhiro, 前野, 深, 吉本, 充宏 小笠原研究 = Ogasawara research (46) 37-51, 2020-03

    ...2017年噴火により島の西側および南西側に流出し、地形を大きく変えた溶岩流は、溶岩膨張割れ目や板状節理の発達など、溶岩の流動と冷却に伴い生じた様々な特徴的な構造や岩相を有する。これらの地質・地形的特徴に加えて、顕微鏡下での岩石学的特徴は2013−2015年噴火の噴出物とよく似ている。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 山口県北西部における地すべりの地質と防災対策

    河内 義文, 久永 喜代志, 金折 裕司, 森山 亮一 地質学雑誌 126 (2), 95-110, 2020-02-15

    ...<p>山口県北西部の日本海に沿って,東西に油谷半島の付け根付近から半島先端を経て角島に至るまで,古第三紀後期漸新世から新第三紀中期中新世の堆積岩が分布している.この基盤岩は後期中新世に噴出した玄武岩の溶岩流によって被覆されている.この溶岩流によって形成された溶岩台地は,その後の地すべりや海水面の作用で侵食や運搬を受け,半島の尾根部にキャップロックとして残されている.この漸新-中新統堆積岩類は,十分固結...

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  • 鬼押出し園における風穴小屋の観光資源化に向けた評価分析

    高山 侑, 鈴木 秀和 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 49-, 2019

    ...</p><p> 今回調査対象とした浅間山北斜面を覆う鬼押出し溶岩流の各所にも、崖錐型の風穴が数多く確認されている(鈴木、2015)。これらの風穴は、集落から離れていたこともあり、戦前における利用実績は確認されていない。しかし、プリンスホテルが運営する「鬼押出し園」では、開園間もない時期に風穴小屋を建て、売店で販売する飲料水を冷蔵するために活用されていた。...

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  • K–Ar 年代に基づく吾妻火山の形成史

    松本 哲一, 中野 俊, 古川 竜太, 山元 孝広 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 69 (3), 153-163, 2018-08-10

    ...<p>山形・福島県境に位置する第四紀の大型複成火山である吾妻火山について,同位体希釈法による38溶岩試料のK–Ar年代測定を行い,火山活動の時間的空間的変遷を明らかにした.吾妻火山は安山岩の溶岩流が主体の火山であり,一部の火山体を除き,岩石学的にはほとんど区別できない.年代測定に基づき,完新世に形成された浄土平火山を含め,12の火山に区分した.最も古い活動は 1200 ka 頃に東側で開始し,徐々に...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献6件

  • 霧島火山新燃岳2018年3月噴火で火口内を埋める溶岩

    地学雑誌 127 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2018-06-25

    ...<p> 霧島火山群のほぼ中央に位置する新燃岳では,2018年3月1日に約5か月ぶりに噴火活動が開始し,3月6日からは断続的な爆発的噴火とともに,火口内で溶岩流出も発生した.パンケーキ状の溶岩ドームは3月9日には北西側火口縁に達するまで成長し(写真手前),その後も複数回の爆発的噴火が起こり,3月10日の噴火では大きな噴石が火口から約1.8 kmの地点にまで飛散し,3月25日と4月5日の爆発的噴火では噴石...

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  • 浅間山北麓鬼押出し溶岩末端部における風穴と低温湧水の温度観測結果

    鈴木 秀和 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000070-, 2018

    ...まだ未調査の部分も多いことや,さらに上方の斜面にも風穴があると報告もあることから,溶岩流表層のかなりの範囲が低温に保たれていることも想定される。<br><br>3.調査方法<br><br> 本研究では,夏季に冷気を吹き出す風穴の内部,その影響を受けない地点における外気,そして風穴に隣接する湧水を対象に温度観測を行った。...

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  • Cバンド衛星SARデータを用いたキラウエア火山噴火による地形変化特性の把握

    園部 雅史, 羽柴 秀樹 土木学会論文集F3(土木情報学) 74 (2), II_86-II_92, 2018

    ...2018年5月からハワイ島キラウエア火山の火山活動が活性化し,大規模な噴火が継続して発生している.これらの噴火によって溶岩流の流出,火山灰や火山ガスを含む噴煙が発生し,建物や道路,周辺環境に多くの損害を与えている.本研究では,CバンドSAR衛星のSentinel-1による観測情報を利用し,噴火による火口の形状の変化や溶岩流の広がりおよび地震による地殻変動の状況を調査した.結果として,火口の形状や溶岩流...

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  • 佐渡島小木半島西部に分布する中新世玄武岩質枕状溶岩の累進的定置過程

    藤林 紀枝, 一本鎗 充礼, 相川 奈緒子, 田林 拓実, 相田 満久 日本地質学会学術大会講演要旨 2018 (0), 165-, 2018

    【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 連続体モデルTITAN2Dを用いた雪崩の運動のシミュレーションⅠ─室内実験との比較検討─

    森 啓輔, 伊藤 陽一, 西村 浩一, Patra Abani 雪氷 80 (4), 277-287, 2018

    ...雪崩を質点や剛体と仮定した運動モデルでは,雪崩の厚さや広がりがわからないなど防災上不備な点も多い.こうした背景のもと,土石流や地すべりなどの粒状体に加えて溶岩流の流動や堆積の再現にも実績がある連続体モデルTITAN2Dを用いて雪崩の運動シミュレーションを試みた.本稿では,実際の雪崩への適用に先立ち,雪粒子を含む3 種類の粒子を用いた室内実験を実施し,TITAN2Dによる計算結果との比較を通してモデル...

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  • 奥羽山脈における湿地分布と火山・地すべり地形および積雪深との関係

    佐々木 夏来, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000331-, 2018

    ...をおこない,ArcGISで湿地分布および地形分類図,積雪深分布を重ね合わせて,湿地分布と火山および地すべり地形,積雪深との関係を明らかにした.湿地は,火山原面上と地すべり地内に集中し,栗駒火山地域では地すべり地内の湿地密度が特に高く,船形山では火山原面上の湿地密度が特に低い傾向が認められた.火山原面上の湿地は,仙岩火山地域の南北稜線沿いや栗駒山火山地域の高標高域で多く分布し,積雪分布とよく対応する.また,溶岩流末端部...

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  • 巨大海台をつくる基盤溶岩の掘削成果

    佐野 貴司 地質学雑誌 123 (4), 207-223, 2017-04-15

    ...<p>21世紀に入ってから,2つの海洋LIPs(オントンジャワとシャツキー海台)で基盤溶岩を採取する掘削が行われた.基盤溶岩は大陸洪水玄武岩の塊状層状溶岩流と類似していた.元来,両LIPsはプルーム頭部がプレート境界に衝突して生産されたと考えていたが,<sup>40</sup>Ar-<sup>39</sup>Ar年代は熱プルームモデルから想定されるよりも長期間の活動を示した.岩石学的に見積もられたマントル...

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  • 富士山の地質と地下水流動

    土 隆一 地学雑誌 126 (1), 33-42, 2017

    <p> Mt. Fuji, at 3,776m, is a stratovolcano located on the Pacific coast of central Japan. It started to form at <i>ca</i>. 100,000 yr. B.P. and continued eruptions ejected huge quantities of …

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  • 八幡平菰ノ森地すべり地におけるオオシラビソ林の立地環境

    今野 明咲香 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100282-, 2017

    ...オオシラビソ純林は,標高1,300 m以高の溶岩流の堆積緩斜面上に多い。 ・標高1,080 m付近でパッチ状に分布するオオシラビソ純林について,その立地環境を調査した。オオシラビソ純林は,地すべり凹地内の湿原に隣接する平坦地に分布し,土層断面では腐植に富むローム層が厚く堆積する。...

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  • 火山土地条件図「栗駒山」における「地獄釜」火口について

    関口 辰夫, 栗栖 悠貴, 田中 信, 長野 玄, 野口 高弘 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100035-, 2017

    ...調査の内容は、①火山活動による噴気・火口や溶岩流などの地形、②火山活動以外の河川・谷や崩壊地,地すべり、扇状地などの地形について火山土地条件図として公表している。本発表では東北中部に位置する栗駒山とその北麓の火山地形について報告し、その中でも新たに火口として採用した「地獄釜」について詳しく紹介する。...

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  • 箱根における外国人観光客と地域の対応

    有馬 貴之 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100132-, 2017

    ...箱根カルデラの内部に位置し、主な観光資源に火山の噴煙口を間近に見られる火口(大涌谷)、中央火口丘の山頂(冠岳)、溶岩流に堰き止められた湖(芦ノ湖)、湿地帯(仙石原)などの自然資源が豊富である。一方、東海道の石畳の道や関所、美術館やゴルフ場、およびリゾートなどの人文資源なども充実し、温泉も湧き出ることから関東における保養地として古くから認識されてきた。...

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  • 三宅島南東部沖で観察された海底溶岩流の形態特徴

    藤巻 三樹雄, 坂本 泉, 石塚 治 日本地質学会学術大会講演要旨 2017 (0), 363-, 2017

    【台風のためプログラム中止】 台風18号により学術大会の一部プログラムが中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地から今回に限りJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「台風のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 2014年June 27溶岩流によるPahoa周辺の詳細土地被覆変化分析

    後藤 健介, 黒田 圭介, 宗 建郎, 出口 将夫, 黒木 貴一, 磯 望 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100299-, 2017

    ...本研究では、この溶岩流によってどのように環境が変化したのかを把握するため、溶岩流噴出前後に観測された衛星データを用いて土地被覆の変化を詳細に調べた。<br>2. ...

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  • 船形山の大規模地すべり地における土塊の発達と湿地の形成

    佐々木 夏来, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100255-, 2017

    ...<br> すげ沼地すべり地は船形山の北麓に位置し,西部は船形山溶岩流を,東部は段丘面を侵食している.初期の地すべり活動は34,500 yBP以前であり,1万年前以降にも地すべり活動があったことが報告されている.特に土塊の東部では滑落崖が南西-北東方向に直線的に延び,滑落崖に平行で比高の大きい分離崖や線状凹地が多数見られることから,地すべり形態は並進すべりであると判断できる.湿地は,地すべり土塊全体に...

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  • 富士山山麓を巡る:火山地質から防災を考える

    山元 孝広, 高田 亮, 吉本 充宏, 千葉 達朗, 荒井 健一, 細根 清治 地質学雑誌 122 (8), 433-444, 2016-08-15

    ...や物理特性などを参考条件に,防災のためのハザードマップが作られている(内閣府, 2004).富士山は,溶岩流や火山灰降下以外にも,火砕流や山体崩壊,スラッシュ雪崩など,さまざまな現象をあらゆる方向へ発生させて現在の形へと成長してきた....

    DOI Web Site Web Site 参考文献9件

  • ハワイ島イーストリフトゾーン溶岩流の微地形と植生の検討

    磯 望, 黒木 貴一, 後藤 健介, 宗 建郎, 黒田 圭介, 出口 將夫 日本地理学会発表要旨集 2016a (0), 100036-, 2016

    ...  ハワイ島のイーストリフトゾーンにおいては,噴出年代が特定でき,且つ年代を異にする溶岩流が多数分布する。筆者らは,溶岩流に被覆された地域で再び植生が回復する過程とその経過時間との関係を検討するため,2015年2月末~3月初旬にこの地域を概査し,植生と溶岩の年代の関係を報告した(磯ほか,2015)。この調査では溶岩流表面の微地形と植生との詳細な検討は実施していない。...

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  • 南鳥島の形成過程とその周辺海丘群の火山活動

    河野 尊臣, 平野 直人, 森下 泰成 日本地球化学会年会要旨集 63 (0), 220-, 2016

    ...南鳥島山麓海底で行われた潜航調査では溶岩流地形、火山丘地形、リッジ地形の3地域で潜航動画の撮影と溶岩の採取が行われた。今回、溶岩の産状・形態の観察、薄片観察を行い、更に岩石のXRF、ICP-MSを用いた全岩組成を分析した。各3地域では枕状溶岩が観察されたが、産状には明確に違いが見られた。岩石はすべてアルカリ玄武岩に分類され、微量元素分析から周囲の海山列とは成因が異なることがわかった。...

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  • 鳥海山、貞観噴火前後の噴出物の特徴の変化

    高橋 拓也, 伴 雅雄, 大場 司, 林 信太郎, 新城 竜一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 186-, 2016

    ...その後はカルデラ内で溶岩流出主体の活動が続いている。また、鳥海山は西暦869年の貞観地震の2年後に噴火(貞観噴火)しており、東北地方太平洋沖地震後、噴火が危ぶまれる火山の一つである。そこで、本研究では、貞観地震の前後における噴出率やマグマの特徴に変化がみられるかどうかを火山地質学・岩石学的に検討した。...

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  • 溶岩流の形態を支配する要因に対する探究学習

    岡田 京, 川上 紳一, 長澤 美穂, 橋田 千尋, 武下 晃慎 日本科学教育学会研究会研究報告 31 (8), 7-12, 2016

    ...火口から流れ出したマグマの定置は,マグマの粘性,斜面勾配,地面との摩擦などの要因に支配される.1983 年三宅島の溶岩流を事象提示として用い,3D プリンターで火山地形をつくり,ココアパウダーとチョコレートを用いたモデル実験を通して溶岩流の形態を探究するための教材を検討した.開発した教材を用いて,中学 1 年生を対象に授業実践を行った.本発表では,教材開発の意図,教材開発の概要を報告すると同時に,中学生...

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  • ナクライト・シャシナイト火星隕石の冷却速度と形成岩体

    三河内 岳 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 137-, 2016

    ...ナクライトとシャシナイトはそれぞれ普通輝石とカンラン石を主体とする集積岩であり、火星表層近くの貫入岩体もしくは厚い溶岩流中で形成したと考えられている。NWA 10153ナクライトは、他のナクライトと同様に普通輝石と小量のカンラン石・メソスタシスから成る。...

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  • 戸室火山の地質と戸室石

    酒寄 淳史, 冨田 和気夫 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 172-, 2016

    ...それらの成果を地質図と対比すると,採石場が岩屑なだれ堆積物の分布域から火山体本体に移り,最終的には戸室山北部の溶岩流先端部に集約されていったことが読み取れる。<br>...

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  • ハワイ島キラウェア火山イーストリフトゾーンにおける溶岩流表面風化と植生の回復過程

    磯, 望 西南学院大学人間科学論集 11 (1), 101-117, 2015-08

    ...ここでは、溶岩流地帯の土地条件の変化過程の自然的特徴について解析する目的で、西南学院大学研究助成制度「湿潤熱帯地域における火山等自然災害後の土地条件変化に関する研究」の助成を受けて、2015年3月1日~6日に実施 したハワイ島イーストリフトゾーンの現地調査について報告し、特に溶岩流地帯に植生が侵入するプロセスについて、現地調査で明らかになった点を中心に報告する。...

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  • 小笠原硫黄島の火山形成史

    長井 雅史, 小林 哲夫 地学雑誌 124 (1), 65-99, 2015

     Ioto (Iwo-Jima; Sulphur Island) is a volcanic island located at the volcanic front of the Izu-Bonin arc about 1250 km south of Tokyo. The island consists of a central cone and southwest rim of a …

    DOI Web Site 被引用文献4件 参考文献25件

  • ジオパークにおける自然保護と地域コモンズの関係

    チャクラバルティー アビック 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100331-, 2015

    ...函南原生林は箱根火山の堆積物で造られた斜面に位置する独特の植物地帯で、柿田川の湧水は富士山の溶岩流の特徴から生まれた湧水群で、大室山は活火山群が造ったスコリア丘である。またそれぞれの景観と生物多様性の関係も深い。...

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  • 富士山北西斜面・御庭付近の森林限界移行帯に   おける植生遷移と土壌発達

    小泉 武栄, 難波 清芽 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100107-, 2015

    ...コメツガ偏形樹林は1400−1100年前の御庭・奥庭割れ目噴火によってできた溶岩流上に、偏形したカラマツ低木林とカラマツ稚樹林は、770−610年前ごろの御庭割れ目噴火によってスコリアが噴出した場所に成立している。若く直立したカラマツの林は、現在の土石流の影響を受ける場所に分布。  森林の調査に併せて土壌の調査も行った。...

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  • ハワイ島イーストリフトゾーン溶岩流の植生回復過程

    磯 望, 黒木 貴一, 宗 建郎, 黒田 圭介, 後藤 健介 日本地理学会発表要旨集 2015a (0), 100060-, 2015

    ...ハワイ島キラウエア火山のイーストリフトゾーンから噴出した歴史時代の溶岩流の植生回復過程を検討するために,噴出後の経過時間と植生状況について観察した結果を報告する。<br><br>年代別溶岩流と植生等の特徴<br><br>①25年前のPuu OoKaimu)付近溶岩表面はパホエホエ独特の金属光沢を示す。覆っていた黒色岩片は窪地を除きほぼ流失し,亀裂部分からシダ植物が生育。...

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  • 「山中のハリモミ純林」における植生変化とハリモミの遺伝的多様性

    吾妻 直彦, 齊藤 陽子, 井出 雄二 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 303-, 2015

    ...調査地は富士山北西部の鷹丸尾溶岩流上の天然林で、かつてトウヒ属ハリモミの純林だった。しかし、100年以上前の山火事や近年のハリモミ枯死により、現在では林相が大きく変化している。本研究では調査地における植生の時系列的変化と生育するハリモミの遺伝的多様性を明らかにした。...

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  • 桜島火山

    小林 哲夫, 佐々木 寿 地質学雑誌 120 (Supplement), S63-S78, 2014-08-31

    ...,その誕生は26,000年前である.歴史時代にも多くの噴火を繰り返したが,ちょうど100年前の大正噴火(1914年)で流出した溶岩で瀬戸海峡が埋め立てられ,大隅半島と陸続きとなったのは有名である.その後も山頂~山頂付近に生じた火口で活発な噴火活動を続けており,日本を代表する活火山である.本コースでは,桜島火山の歴史時代の噴出物や最新の火山地形を観察する.特に大正噴火の西側火口から噴出した火砕物質と溶岩流...

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  • 焼間と青木ヶ原溶岩流上の繁殖鳥類相の比較

    岡久, 雄二, 大久保, 香苗, 高木, 憲太郎, 森元, 元, OKAHISA, Yuji, OKUBO, Kanae, TAKAGI, Kentaro, MORIMOTO, Gen 富士山研究 8 1-6, 2014

    ...過去の噴火が現在の生態系に及ぼす影響を検討するために、富士山の青木ヶ原溶岩流上と周辺の焼間とで繁殖鳥類相と無脊椎動物の個体数を比較した。全体として無脊椎動物は焼間で多かったが、クモ類のみは溶岩流上に多い傾向が認められた。さらに、溶岩流上のみで繁殖が観察された鳥類は全種がクモ類を採餌する種であった。...

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  • フィリピンのブルサン火山とマヨン火山の噴煙映像観測

    木下 紀正, エドアルド ラグエルタ 地学雑誌 123 (5), 776-788, 2014

    ...2006年7~8月と2009年12月の溶岩流出を伴う爆発的噴火の昼夜の記録が得られた。とくに夜間の溶岩流出・落下や,その数か月前に山頂火口に見られた高温溶岩の夜間検出に近赤外光やナイトショトモードは非常に有効であった。...

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  • OSL年代測定法によって推定された北海道北部,利尻島における化石凍結割れ目と火山麓扇状地の形成年代

    近藤 玲介, 塚本 すみ子, 坂本 竜彦 第四紀研究 53 (2), 95-101, 2014

    ...本研究では,利尻島の古期火山麓扇状地を構成する砂礫層とレス堆積物を対象として OSL 年代測定を適用し,利尻島北部の火山麓扇状地と化石凍結割れ目の編年を行った.その結果,古期火山麓扇状地は下位の溶岩流下後の比較的早い時期(約30~27ka)に急速に堆積したこと,その後化石凍結割れ目が最終氷期極相期頃,遅くとも約 17ka までに形成したことが明らかとなった.この化石凍結割れ目は永久凍土ウェッジを起源...

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  • 2013年10月に発生した伊豆大島斜面災害に関する調査報告

    鈴木 毅彦 日本地理学会発表要旨集 2014s (0), 100125-, 2014

    ...標高320 m付近は14世紀とみられる溶岩流が分布しないか,分布してもその側方縁辺部である.とくに溶岩流が分布しない断面では,道路法面に少なくとも3枚の厚い降下スコリア層(西暦838年以前に噴出年代をもつ可能性がある)が露出しており,崩壊箇所と明らかに地質が異なる.崩壊発生域が溶岩流分布域であり,上位の降下火山灰層が数m以内の薄い地域で崩壊が選択的に発生した,という考えを裏づける事例になると思われる...

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  • 霧島山万膳および夷守台火山観測井コア試料の岩相記載

    長井 雅史 雅史, 小園 誠史 誠史, 中田 節也 節也, 小林 哲夫 哲夫, 金子 隆之 隆之, 藤田 英輔 英輔, 武尾 実 実 防災科学技術研究所 研究資料 (374) 1-51, 2013-03

    ...防災科学技術研究所によって霧島山西麓で掘削された深度約200.5 m の万膳火山観測井のコア試料は5枚程度の厚い輝石安山岩質溶岩流が主体をなしている.最上位の溶岩流はえびの岳火山に,深度175.1-177.9 m の溶岩流についてはホルンブレンドをごく少量含む岩石学的特徴から栗野岳火山に属する可能性がある.溶岩流の間に挟まる火砕岩は変質している場合が多いため詳細は不明瞭であるが,大部分が溶岩流のクリンカー...

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  • 「大地の遺産」としての立山連峰

    飯田 肇, 福井 幸太郎 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 338-, 2013

    ...この独特の地形は、立山カルデラ付近にあった火山の活発な活動により流れ出た火砕流、溶岩流により形成された。現在でも地獄谷や立山カルデラでは活発な火山活動がみられ、弥陀ヶ原(立山)火山は活火山として分類されている。5. 水の山 標高2500 mの室堂平の平均積雪深は7mに達し、雪の大谷「雪の壁」の様な吹きだまりの積雪深は15~20 mに達する。これを冬期降水量に換算すると約3000 mmとなる。...

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  • 桜島火山の1914年噴火によって生じた地殻変動の永年変化に関する一解釈(<特集>桜島火山)

    横山 泉 火山 58 (1), 77-90, 2013

    ...桜島火山は歴史時代において,数度にわたり大噴火が起こり,溶岩流出と地盤の変動が記録されている.それらの中で,1914年噴火は当時の水準で種々の定量的観測がなされている.ここでは特にこの噴火によって生じた沈降の回復を詳論した.水準測量の結果は1916年の発表以来,しばしば議論されているが,姶良カルデラ周辺の沈降の中心は,海域のためもあり,その位置の決定には任意性がある.今回,噴火直後の三角測量の結果をも...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献34件

  • 桜島火山の大規模噴火における火口近傍プロセスの比較研究 : 安永噴火と大正噴火(<特集>桜島火山)

    安井 真也, 高橋 正樹, 島田 純, 味喜 大介, 石原 和弘 火山 58 (1), 59-76, 2013

    ...が繰返されて溶岩原が形成された.その後は,大正噴火が陸上での溶岩流出を主としたのに対し,安永噴火では北東沖で海底噴火が起きて安永諸島を形成した点で大きく異なる.両噴火とも噴火初期に割れ目火口近傍へ著しい火砕物降下があることが特徴的である.これは火山体形成の観点からは,両噴火では山頂部の地形変化はほどんどないが,山腹斜面が成長したことを意味する.また桜島の大規模噴火の減災という観点では,居住地域近くまで...

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献32件

  • AMT観測から推定される桜島火山の浅部比抵抗構造(<特集>桜島火山)

    神田 径, 山崎 友也, 小川 康雄, 橋本 武志, 坂中 伸也, 相澤 広記, 高倉 伸一, 小山 崇夫, 山田 健太, 小林 宰, 小森 省吾 火山 58 (1), 251-267, 2013

    ...低比抵抗層が厚く分布している.表層の高比抵抗層と2層目の低比抵抗層との境界は,概ね海水準付近にあるが,ハルタ山溶岩ドームや鍋山軽石丘などの一部地域の下では,海水準より下に位置する.それらの地域では,過去の噴火に関係した破砕帯が形成されていると考えられる.また引ノ平溶岩ドームから大正火口にかけての地下では,逆に低比抵抗層が地表近くまで盛り上がっており,熱水系の存在が示唆された.一方で,同じ大正噴火の際に溶岩流...

    DOI HANDLE Web Site 参考文献50件

  • 浅間火山・鬼押出し溶岩上の植生分布とその規定要因

    福地 慶大 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 31-, 2013

    ...鬼押出し溶岩上の地表面は,砂礫に覆われた砂礫地,溶岩が露出した溶岩地の2つに区分された.溶岩流の上~中流域では中央部に砂礫地,両端に溶岩地がみられ,下流域に,ブロック状の溶岩と溶岩の亀裂・しわがみられた. ...

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  • 月の海の玄武岩組成が示唆する月マントルの進化史(特集「月の火成活動からみた熱進化」)

    加藤 伸祐, 諸田 智克, 山口 靖, 大嶽 久志, 大竹 真紀子 日本惑星科学会誌遊星人 22 (4), 194-199, 2013

    ...固化過程やその後の大規模な構造変化の有無については未だに良く分かっていない.その解決の方法として,月の海の玄武岩の組成を調べることは非常に有効である.海の玄武岩の組成と噴出年代との関係からマントルの水平・鉛直方向の組成に関する情報が得られる可能性があり,それによって月マントルの進化モデルを制約できると期待される.そこで我々は,月周回衛星「かぐや」搭載のマルチバンドイメージャによる分光データから算出された溶岩流...

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  • 古地磁気と全岩化学組成から見た桜島火山南岳南西斜面に分布する溶岩流の噴出年代

    味喜, 大介, 宇都, 浩三, HOANG, Nguyen, 石原, 和弘 京都大学防災研究所年報. B 55 (B), 177-181, 2012-09-30

    ...桜島火山南岳南西斜面の持木川河岸に分布する溶岩流について古地磁気測定および全岩化学組成分析を行った。その結果,9世紀後半から11世紀前半の古地磁気学的推定年代を得た。このことはこれまで知られていなかった歴史時代の溶岩流出を伴う噴火があったことを示す。また研究地域の一部には文明溶岩と考えられる溶岩が小規模に分布しているが,研究地域南側の海岸に達する文明溶岩の岩体とは連続していないことがわかった。...

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  • 中部日本,八柱火山群の火山形成史

    西来 邦章, 高橋 康 地質学雑誌 118 (8), 499-515, 2012-08-15

    ...時間変化,岩石学的特徴を明らかにし,八柱火山群全体の詳細な火山形成史を復元した.八柱火山群は5つの火山体で構成され,総噴出量は約172 km<sup>3</sup>である.この火山群は約120万年前に活動を開始し,玄武岩質の扁平な火山体を形成した.約110万年前には玄武岩質火山活動の活動場が拡大し,西北西−東南東方向に配列する主要な火山群を形成した.また,デイサイト〜安山岩質火山活動も発生し,厚い溶岩流...

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  • 本栖湖の水温・水質の季節変化と水収支

    濱田, 浩美, 勝又, 大樹, 大八木, 英夫 千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 60 459-468, 2012-03

    ...本栖湖は,山梨県甲府市の南約22km,富士山の北西約17kmに位置し,864年に海(せのうみ)が青木ヶ原溶岩流によって堰き止められ,西湖・精進湖と分離して形成された堰止湖である。湖水面標高は900m,水深は富士五湖の中で最深の121mを有する。本研究では,年間を通して湖心において水温,主要イオン濃度の分析とpH4.8アルカリ度の測定を行った。...

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  • 焼山火山における植生分布への噴火及び環境条件の影響

    大島 千穂, 山縣 耕太郎 日本地理学会発表要旨集 2012s (0), 100286-, 2012

    ...<b>2)</b> 噴火噴出物と高木分布との関係について検討した結果,焼山の標高1,000m~1,200m付近の植生において,溶岩流によって形成された地形的高まりの上では1773年に噴出した火砕流の影響を直接受けていないため,火砕流堆積物によって覆われている凹地と比べて植生遷移が進んでいる....

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  • 浅間火山・鬼押出し溶岩上の植生分布

    福地 慶大 日本地理学会発表要旨集 2012a (0), 100095-, 2012

    ...<BR> 本研究では,鬼押出し溶岩流の溶岩上の植生分布の規定要因を地形・地質・土壌・気候など複合的な視点から明らかにする.<BR>2.研究方法<BR> 2010 年(国土地理院撮影,縮尺1万分の1)の空中写真を用い,相観植生図と地表面区分図作成し,さらに現地調査により修正を加えた.また,植生区分ごとに植生調査と地形測量,溶岩の表面形態区分,表層地質の調査を行った....

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  • 北海道北部,利尻火山,南浜湿原の成立過程

    近藤 玲介, 百原 新, 西内 李佳, 紺野 美樹, 佐藤 雅彦, 五十嵐 八枝子, 長井 雅史, 重野 聖之, 守田 益宗, 遠藤 邦彦 日本地理学会発表要旨集 2012s (0), 100168-, 2012

    ...3800~3500年前以降に堆積したことが明らかとなった.砂礫層は近傍で生じた噴火に伴う噴出物が,噴火直後に再移動したものであると考えられる.したがって,約4000年前頃に南浜湿原に爆裂火口を形成する噴火が生じ,火口を砂礫が埋めた後にシルトが堆積する湖沼環境となり,3500年前以降から泥炭の堆積する湿原となったと考えられる.南浜湿原に東接するマール形成時の噴出物を覆うレスや,南浜湿原の西部に分布する溶岩流...

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  • トルコ,中部アナトリアの地熱地域の火山岩の古地磁気調査概要

    須藤 茂 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 62 (11-12), 389-404, 2011

    ...トルコ中部アナトリアには,大型成層火山,単成火山群,及び大規模火砕流堆積物からなる台地などの火山地形がみられる.それらは過去1 千万年程度の間に噴出し,東西約200 km,南北約150 km の範囲内に複雑に分布している.比較的新しい大型成層火山として,ハッサン火山とエルジエス火山があり,単成火山群は,溶岩円頂丘,溶岩流,火砕丘,マールからなる.トルコの地質調査所に相当する機関,鉱物資源調査局(MTA...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 北海道北部,利尻火山における火山麓扇状地より得られた年代資料とその地形発達史的意義

    近藤 玲介, 塚本 すみ子, 宮入 陽介, 坂本 竜彦 日本地理学会発表要旨集 2011s (0), 233-233, 2011

    ...<BR> <B>・沓形溶岩流分布域(利尻島南西部~西部~北西部):</B>沓形溶岩流上では,溶岩表面の凹部に断片的に古期火山麓扇状地堆積物が堆積する(層厚数10cm~約10 m).扇状地堆積物は約30 kaから始まり,完新世初頭に離水したものが多い.扇状地堆積物の下半部は,沓形溶岩流の噴出直後に厚く急速に堆積し,上半部は20 ka前後から完新世初頭まで間欠的に堆積したと判断される....

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  • 山中湖における水温・水質の季節変化と水収支に関する研究

    濱田, 浩美, 北川, 義人 千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 58 371-380, 2010-03

    ...山中湖は,山梨県甲府市の南東約39km,富士山の東北東約15kmに位置し,富火山の噴火によって流出した鷹丸尾溶岩流が河川を堰き止めて形成した堰止湖で,富士五湖の中で標高が最も高く,湖水面積が最大の湖である。本研究では,年間を通して,湖心の鉛直分布の定期的な測定,主要イオン濃度分析,およびpH4.8アルカリ度測定を行った。また,全面結氷する年を特定するため,積算水温を算出した。...

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  • 大室山がつくった伊豆高原と城ヶ崎海岸

    地学雑誌 119 (1), Cover01_1-Cover01_2, 2010

     Omuroyama (the light-brown hill at upper right of the photo) is one of the scoria cones of the Izu Tobu Volcano Group, which is an active terrestrial and submarine monogenetic volcano field located …

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  • 富士火山の噴火様式の多様性と噴出物の結晶組織

    佐藤 博明, 藤田 奈穂, 御堂丸 直樹, 徳永 有亮, 石橋 秀巳 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2010 (0), 17-17, 2010

    ...サブダクションファクトリーで生じる玄武岩質マグマの上昇・噴火過程の例を述べる.新富士火山の玄武岩質噴出物について,爆発的噴火の宝永スコリア,大室山火砕噴出物,非爆発的噴火の貞観青木ケ原溶岩流,大室山溶岩流,猿橋溶岩流,三島溶岩流等の岩石組織の検討を行った.宝永噴出物や,大室山の噴出物は斑晶に乏しく,それらは直接地下15km付近のマグマ溜りから直接上昇・噴火している可能性が強い.一方,貞観噴出物等の非爆発的噴出物...

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  • 中央インド洋海嶺で第3,第4の熱水活動域を発見

    川口 慎介, 中村 謙太郎, 高井 研, 野口 拓郎, 折橋 裕二, 佐野 有司, 玉木 賢策 日本地球化学会年会要旨集 57 (0), 162-162, 2010

    ...南緯18度のDodo熱水域は,大規模なトランスフォーム断層の南側に隣接するセグメントに存在し,海嶺拡大軸中央部の大規模玄武岩溶岩流跡上に位置する。講演では,KaireiおよびEdmondの両熱水域を加えたインド洋の4つの熱水域の化学・生物組成を比較し,熱水活動域で起こる地質-岩石-水-化学-生物のリンクについて議論したい。...

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  • 立山火山

    中野 俊, 奥野 充, 菊川 茂 地質学雑誌 116 (Supplement), S37-S48, 2010

    ...され,両者の間を浸食カルデラの立山カルデラが隔てる.カルデラ内では1858年飛越地震により山体崩壊が発生し,その未固結堆積物は日常的に崩壊が著しく,土砂流出を防ぐための大規模な砂防工事が明治時代以来盛んに行われている.日本地質学会主催による立山火山あるいは立山カルデラに関する見学旅行は,近年だけでも1966年,1990年,2001年に実施されている.今回は,交通の便がよい弥陀ヶ原地域を巡って火砕流・溶岩流...

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  • 新潟県米山火山岩類のK-Ar年代と岩石化学的研究

    大場 孝信 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2010 (0), 222-222, 2010

    ...海底に噴出した鮮新世の火山性堆積物が隆起した米山は両輝石玄武岩質安山岩や角閃石安山岩分布する.米山山頂から西側では角閃石を含む安山岩は貫入岩に多くみられるが、溶岩流や火砕流堆積物には少ない。貫入岩は北西から南東方向に並び、東に角閃石安山岩が多く,両輝石玄武岩質安山岩は西に多く見られる。角閃石ハンレイ岩捕獲岩は貫入岩に多く見られるが溶岩流や火砕流堆積物には少ない。...

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  • 噴火様式の違いを反映した斜長石の含水量バリエーション-伊豆大島火山1986年噴火の場合-

    浜田 盛久, 川本 竜彦, 藤井 敏嗣, 高橋 栄一, 斉藤 元治 日本地球化学会年会要旨集 57 (0), 23-23, 2010

    ...無水鉱物は,ppmオーダーの微量な水を含むことができる.鉱物中の水は,拡散によって数時間から数日の時間スケールで含水量が変化し得るので,数時間から数日程度の時間スケールの,脱ガスを伴う噴火過程を解明するツールとして有用である.本発表では,伊豆大島火山1986年噴火において山頂火口から流出し,2-3日以内に大気圧下で冷却・固化した溶岩流中の斜長石の含水量を分析した結果を報告する.私たちは,これまで伊豆大島火山...

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  • C1045 デジタルコンテンツとアナログ実験の融合による火山学習

    東條,文治, 川上,紳一, 多和田,有紗, 石原,里佳 日本理科教育学会東海支部大会研究発表要旨集 42-, 2009-11-29

    ...火山の学習に利用できる,火山噴火のアナログモデル実験教材を開発した.火山灰と溶岩流の両方を複数回させることができ,火山活動の繰り返しとそれによる火山体の発達を再現できるモデルである.さらに,伊豆大島,ハワイなどの火山映像のデジタルコンテンツも製作し,これらを複合した火山学習カリキュラムを設計した.それを利用した2回中学校理科授業での活用にっいて報告する.これらの授業実践ではデジタルコンテンツを利用した...

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  • 小豆島の瀬戸内火山岩類:水中火山活動とサヌキトイド

    巽 好幸, 谷 健一郎, 川畑 博 地質学雑誌 115 (Supplement), S15-S20, 2009

    ...小豆島には,瀬戸内火山帯の一部をなす中新世の火山岩類(瀬戸内火山岩類)が分布する.これらは,他地域の瀬戸内火山岩類と比べて以下の特徴を有する:(1)比較的規模の大きい複成火山体をなす.(2)水中火山活動の証拠が顕著に認められる.(3)玄武岩から流紋岩までの広い化学組成を有する.(4)斑状火山岩と比較的無斑晶質な火山岩(サヌキトイド)まで,岩相変化に富む.(5)サヌキトイドの複合溶岩流が存在する.(6...

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  • 大山・大根島:山陰地方中部の対照的な第四紀火山

    沢田 順弘, 門脇 和也, 藤代 祥子, 今井 雅浩, 兵頭 政幸 地質学雑誌 115 (Supplement), S51-S70, 2009

    山陰地方には主として玄武岩とデイサイトからなる第四紀火山が分布する.本見学旅行では,山陰中部の対照的な第四紀火山であるデイサイトからなる大山と,玄武岩からなる大根島-江島を見学する.大山は中国地方の最高峰,剣ヶ峰(1729 m)を主峰とする.火山活動は中期更新世(約100万年前)から始まり,1万7千年ほど前に終息している.一方,大根島-江島火山は宍道地溝帯中軸部において,19万年前に陸上で噴火し…

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  • 白山火山岩中の斜長石:EPMAによるSr定量分析

    氏家 治 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2009 (0), 33-33, 2009

    ...白山火山の溶岩流およびマグマ性包有岩について,EPMAを用いて斜長石のSrその他の成分の組成を求めた。斑晶斜長石には,結晶外形にほぼ平行な汚濁帯をもつものがあり,おもにその化学組成を検討した。斑晶汚濁帯の内側では,An成分量と関係なくSrOの含有量がほぼ一定である。斜長石のSrO含有量に基づき,平衡共存した液体マグマのSr含有量を算出した。...

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  • 北海道北部,利尻火山北麓における古期火山麓扇状地のOSL年代

    近藤 玲介, 植木 岳雪, 塚本 すみ子 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 100-100, 2009

    ...<BR> 利尻富士町野塚においては,上位から腐植質土壌,風成堆積物,不淘汰な砂礫層,細粒物質に富み葉理が見られる砂礫層(ユニット_I_),玄武岩質スコリア層(ユニット_II_)が野塚溶岩流を覆う.ここでは,ユニット_I_,_II_を断ち割る化石凍結割れ目が存在する....

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  • 北海道北部,利尻火山西部におけるOSL年代測定による古期火山麓扇状地の形成年代

    近藤 玲介, 塚本 すみ子 第四紀研究 48 (4), 243-254, 2009

    ...の噴出後から約22 kaまでの間に,沓形溶岩流噴出に伴う不安定斜面形成の影響を受けながら急速に堆積した.そして,上部ユニットは約22 kaから完新世初頭まで,すなわち最終氷期極相期以降の寒冷な気候環境の影響を受けて断続的に堆積し,扇状地を形成したことが明らかとなった.これらのことから,古期火山麓扇状地の地形発達は,利尻火山の活動と気候環境が複合的にかかわりあった結果であることを示す....

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  • 栗駒南部地域,赤倉カルデラの火山活動史

    大竹 正巳 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2008 (0), 26-26, 2008

    ...(3)陥没盆地がカルデラ湖になった頃,カルデラ南東部では,安山岩質マグマが噴出し,水底を溶岩流として流動した。噴出したマグマは水冷・破砕によって角礫化しハイアロクラスタイトを生成させ,水中火山体が形成された。 (4)マグマ溜まりの圧力増加により,一度陥没した上部地殻ブロックが隆起し,カルデラ中央部に直径約5kmの再生ドームが形成された。...

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  • 富士山北西斜面御庭のカラマツ低木林はなぜ維持されるのか?

    岡 秀一, 白川 亜沙子, 菅野 洋光 日本地理学会発表要旨集 2008s (0), 138-138, 2008

    ...斜面西側と東側には寄生火山列があり、2450m付近を境にして、上方は旧期溶岩流によって2,200~3,200年前、下方は御庭第一溶岩流によって約1,600年前に形成された(宮地 1988)。カラマツは強い風衝によってことごとく偏形し、それから推定される風向は南西~南南西である(岡 1980)。...

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  • 溶岩原の地形発達と分類

    守屋 以智雄 日本地理学会発表要旨集 2008f (0), 75-75, 2008

    ...アラビア半島の溶岩原は約3000万年前に始まった割れ目拡大によって紅海が形成される際に,大量の玄武岩質溶岩流出が周辺に起こったが,その余燼は現在も残り,紅海沿岸・アデン湾沿岸に27個のアルカリ玄武岩質溶岩原・小型単成火山群が形成されている.シリア・ヨルダンにまたがるJabel ruse, Ha’il, Jawfなどの溶岩原はアルカリ玄武岩質スコリア丘・小型楯状火山とそれらから流出した溶岩流の集合体で...

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  • 富士北麓青木ヶ原溶岩流上における針葉樹林の構造と動態

    大塚 俊之, 横澤 隆夫, 大竹 勝 植生学会誌 25 (2), 95-107, 2008

    ...富士北麓の青木ヶ原溶岩流上には,いわゆる青木ヶ原樹海と呼ばれるヒノキとツガを中心とする広大な針葉樹林が成立している.本研究は,永久方形区を用いて個体の成長や生残についての調査を行い,青木ヶ原樹海の森林構造とパッチ動態について明らかにすることを目的とした.<BR>  2. ...

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  • 和田峠産黒曜石の球顆の構造と形成過程

    関口 陽美, 牧野 州明, 津金 達郎, 竹下 欣宏 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2008 (0), 121-121, 2008

    ...これらのことからリソフィーゼは,斑晶や気孔の表面を核として形成が始まると考えられる.その後,溶岩流中の流理を構成しているマイクロライトが形成され,放射状の球顆が斑晶,リソフィーゼなどを核とし,散在するマイクロライト,流理を構成するマイクロライトを包含しながら未固結部分を連続的に成長し,最終的には薄い外皮が全体を覆う.リソフィーゼと球顆はともに斑晶の隅から成長していることが多く,溶岩流が未固結状態であるときの...

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  • 神津島天上山テフラの同定とその層位に基づく富士火山の西暦700 ~1,000 年の噴火史

    小林 淳, 高田 亮, 中野 俊 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 57 (11-12), 409-430, 2007

    ...本研究の結果,神津島天上山テフラ起源の火山ガラスの濃集層準(降灰層準)がより上位にあると判断した噴出物は,「大淵スコリア」,「鑵子山スコリア」及び「西二ツ塚スコリア」(以上,南及び南東斜面)と,「鷹丸尾・檜丸尾第2溶岩流」及び「御庭・奥庭第2噴火噴出物」(以上,北及び北東斜面)である.一方,神津島天上山テフラの降灰層準よりがより下位にあると判断した噴出物は,「不動沢溶岩流」,「大淵丸尾溶岩流」,「東臼塚南溶岩流...

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  • トレンチ調査から見た富士火山北‐西山腹におけるスコリア丘の噴火年代と全岩化学組成

    石塚 吉浩, 高田 亮, 鈴木 雄介, 小林 淳, 中野 俊 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 57 (11-12), 357-376, 2007

    ...に北西弓射塚,東剣,鹿の頭,片蓋山が形成されたことが明らかとなった.これらスコリア丘の噴出物は,同時期に流下した溶岩流の岩質,全岩化学組成の特徴と同様の時間変化傾向を示す.最近 1 万年間をみると,北‐西山腹の側噴火堆積物は 2,300 B.C. から 1,800 B.C. に K2O 量,FeO*/MgO が減少している....

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  • アナログ実験教材とデジタルコンテンツ教材の複合的活用による中学校での火山学習

    東條 文治, 多和田 有紗, 石原 里佳, 川上 紳一, 武藤 正典 日本科学教育学会研究会研究報告 23 (5), 21-26, 2007

    ...火山の学習に利用できる,日本やハワイの火山に関するデジタルコンテンツを開発すると同時に,火山噴火のアナログモデル実験教材を開発した.アナログモデルでは,火山灰と溶岩流の両方を複数回発生させることができ,火山活動の繰り返しとそれによる火山体の発達を再現できる.このモデルを用いて火山活動に関する実験を行うにあたり,伊豆大島,ハワイなどの火山映像のデジタルコンテンツを活用して,事象提示と課題づくりを行った...

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  • 富士火山,北東麓の新期溶岩流及び旧期火砕丘の噴火年代

    中野 俊, 高田 亮, 石塚 吉浩, 鈴木 雄介, 千葉 達朗, 荒井 健一, 小林 淳, 田島 靖久 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 57 (11-12), 387-407, 2007

    ...富士火山噴出物の噴火年代決定を目的として産総研が実施したトレンチ調査のうち,北東山麓で行ったトレンチ調査結果及びそれに関連した露頭観察の結果をまとめ,そこから得られた放射性炭素年代測定値を合わせて報告する.トレンチ調査の対象は,新富士旧期の大臼,小臼などの火砕丘群及び新富士新期の檜丸尾,鷹丸尾,中ノ茶屋,雁ノ穴丸尾,土丸尾などの溶岩流群である....

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  • 富士火山北西山麓に分布するスコリア丘の噴火史の再検討

    鈴木 雄介, 高田 亮, 石塚 吉浩, 小林 淳 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 57 (11-12), 377-385, 2007

    ...富士火山北西山麓で行ったトレンチ調査及びそれに関連した露頭観察に基づき,北西側の先端部に分布するスコリア丘と周辺溶岩流の層序を再検討した.片蓋山,鹿の頭,栂尾山,弓射塚,北西弓射塚のトレンチでは,大室スコリアが大室山と片蓋山の両スコリア丘を給源とすると推定できた.天神山・伊賀殿山及び氷池・白大龍王のスコリア丘とそれらから流下した溶岩流は,層序関係,放射年代値,神津島起源の広域テフラから,それぞれ西暦...

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