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検索結果 246 件

  • 有熱時発作群発症例の管理方法の後方視的検討

    土肥 周平, 山田 博之, 藤林 洋美, 上田 雅章, 港 敏則 脳と発達 56 (1), 33-38, 2024

    <p> 【目的】有熱時発作群発症例の臨床的特徴や血液検査所見を調査し,その管理方法について検討する.【方法】対象は2011年から2021年に当院小児科に入院した有熱時発作群発症例でカルテを用いた後方視的検討を行った.てんかんや発作に関連する基礎疾患がある例,てんかん重積症例は除外した.発作群発回数別に,2回群発群(A群)と3回以上群発群(B群)に分けて検討した.調査項目は,年齢,既往歴,家族歴,…

    DOI 医中誌

  • けいれん重積型(二相性)急性脳症を合併した新型コロナウイルス感染症の幼児例

    大濱 永史, 市川 和志 脳と発達 56 (1), 63-65, 2024

    ...<p> 2歳女児が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による発熱に伴う強直間代けいれん重積状態を発症し,意識障害が遷延した.第8病日のMRIにbright tree appearanceを認めてけいれん重積型急性脳症と診断した.早期のステロイドパルス療法や回復期のthyrotropin-releasing hormone療法を実施した.COVID-19の有熱性けいれんでもけいれん重積型急性脳症...

    DOI 医中誌

  • 新型コロナウイルス感染症に急性小脳炎を合併した小児の一例

    野原 千広, 本井 宏尚, 伊波 勇輝, 尾髙 真生, 渡辺 好宏, 志賀 健太郎, 伊藤 秀一 横浜医学 74 (4), 571-576, 2023-11-15

    ...新型コロナウイルス感染症(Coronavirus disease 2019:COVID-19)は熱性けいれんや急性脳症など中枢神経合併症を発症することが知られている.今回,COVID-19を契機に頭部MRI画像異常を有する急性小脳炎を発症し,メチルプレドニゾロンパルス療法を施行して良好な経過を呈した症例を経験したため報告する.症例は14歳女児,基礎疾患としてPRRT2遺伝子変異に伴うinfantile...

    機関リポジトリ

  • ヘルペスウイルスの中枢神経病原性解明を目指して

    吉川 哲史 神経感染症 27 (1), 1-, 2022

    ...初感染で突発疹を起こし、その際の合併症としては熱性けいれん、脳症などの中枢神経合併症が頻度も高く臨床的に重要な課題である。熱性けいれんに関して複雑型熱性けいれんを合併する割合が高く、さらに本症に伴う熱性けいれん重積とその後の海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかんとの関連性も示唆されている。...

    DOI 医中誌

  • 小児急性脳症の臨床・画像最新情報

    髙梨 潤一 日本小児放射線学会雑誌 38 (1), 35-43, 2022

    ...<p>急性脳症は500–800人/年,0–3歳の乳幼児に最も多く発症し,頻度の高い順にけいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD, 34%),可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎脳症(MERS, 18%),急性壊死性脳症(ANE, 3%)である.AESDは熱性けいれん重積との鑑別が時に困難であるが,早期診断に高b値拡散強調像,ASL,MRスペクトロスコピーの有用性が報告されている.AESDに特徴的な...

    DOI

  • 内側側頭葉てんかんとヒトヘルペスウイルス 6B

    河村 吉紀 神経感染症 27 (1), 70-, 2022

    ...本症は熱性けいれんや急性脳症といった中枢神経系合併症の合併頻度がほかの熱性疾患にくらべて高い。脳炎、脳症に加え、近年 HHV-6B の関与が示唆されている中枢神経疾患として内側側頭葉てんかん(MTLE)がある MTLE の主要な病理所見である内側側頭葉硬化症(MTS)の発症には、小児期のけいれん重積や複雑型熱性けいれんとの関連が示唆されている。...

    DOI

  • けいれん重積型 (二相性) 急性脳症発症の早期予測因子の検討

    福岡 正隆, 九鬼 一郎, 川脇 壽, 井上 岳司, 温井 めぐみ, 岡崎 伸, 石川 順一, 天羽 清子, 外川 正生, 塩見 正司 脳と発達 53 (1), 28-32, 2021

    ...<p> 【目的】けいれん重積型 (二相性) 急性脳症 (acute encephalopathy with biphasic seizure and late reduced diffusion ; AESD) は, 初回けいれん時点での熱性けいれん重積状態 (febrile status epilepticus ; FSE) との鑑別が課題である....

    DOI 医中誌

  • 電位依存性ナトリウムイオンチャネルとてんかん

    石井 敦士 脳と発達 53 (1), 5-9, 2021

    ...<i>SCN1A</i>は素因性てんかん熱性けいれんプラス, <i>SCN2A</i>は良性 (家族性) 新生児乳児てんかんと比較的軽症なてんかんにおいて病的バリアントが見られる. 一方で, いずれも重症な発達性てんかん性脳症においても病的バリアントを認める. 本項では, これら4つの遺伝子の異常と, それによる表現型について最新の知見を踏まえて解説する.</p>...

    DOI 医中誌

  • 小児てんかんの画像評価

    夏目 淳 日本小児放射線学会雑誌 37 (1), 55-60, 2021

    ...<p>小児てんかんの原因や焦点の診断に神経画像は重要な役割を持つ.内側側頭葉てんかん(MTLE)では,海馬硬化と呼ばれる海馬の萎縮やT2強調像高信号が見られるが,高解像度MRIでは内部構造の評価も可能である.MTLEの患者では乳幼児期の熱性けいれん重積状態(FSE)が高頻度に見られる.我々はFSE発症後早期の海馬の体積増大と拡散強調像(DWI)高信号,その後の海馬萎縮を明らかにした.海馬体積増大やDWI...

    DOI 医中誌

  • 小児の急性脳症,熱性けいれん重積における脳波

    夏目 淳, 大野 敦子, 山本 啓之, 城所 博之, 沼口 敦 Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care 31 (2), 22-26, 2019-08-23

    ...「二相性発作と遅発性拡散能低下を示す急性脳症(AESD)」と呼ばれる急性脳症は,発症時は熱性けいれん重積と鑑別が困難で,数日後に二相目の発作群発が起こるとともに高度の大脳白質の浮腫が出現する。発症時のMRIでは異常がみられないため,早期の熱性けいれんとの鑑別のために脳波が重要である。またICUで鎮静下に治療を行うため臨床観察のみでは発作の診断が困難で,脳波モニタリングが治療の指標になる。...

    DOI

  • 小児の急性脳症, 熱性けいれん重積における脳波

    夏目 淳, 大野 敦子, 山本 啓之, 城所 博之, 沼口 敦 臨床神経生理学 47 (1), 53-57, 2019-02-01

    ...「二相性発作と遅発性拡散能低下を示す急性脳症 (AESD) 」と呼ばれる急性脳症は, 発症時は熱性けいれん重積と鑑別が困難で, 数日後に二相目の発作群発が起こるとともに高度の大脳白質の浮腫が出現する。発症時のMRIでは異常がみられないため, 早期の熱性けいれんとの鑑別のために脳波が重要である。...

    DOI 医中誌

  • 3回以上の発作を繰り返した熱性けいれん31例の臨床的検討

    高橋 孝治, 中島 啓介, 太田 正康, 太田 哲也 脳と発達 51 (5), 297-302, 2019

    ...脳波が評価可能な28例のうち検査の適応が無熱性けいれんの2例を除く26例では, 発作回数と脳波異常の検出時期に有意な相関はみられなかった. 【結論】熱性けいれんを繰り返す症例では内服開始後約80%の症例で2年以内に以降の再発がなく, 予防内服期間は1〜2年が適当である可能性が示唆された. また, 脳波検査の要否および最適時期をけいれん発作の回数から推定することは困難であった. </p>...

    DOI 医中誌

  • 熱性けいれんと神経炎症

    福田 光成 脳と発達 50 (5), 327-335, 2018

    ...また熱性けいれん重積の動物モデルを用いた検討では, 重積発作の誘発後にIL-1βを投与すると成熟期の後天性てんかんの発症が促進された. また, high mobility group box 1 (HMGB1) についても検討し, HMGB1は前述の実験的熱性けいれん熱性けいれん重積誘発後の後天性てんかんの発症を促進させた....

    DOI

  • 間欠期意識清明な熱性けいれん群発で発症したが,その後意識変容をきたしHHV-6関連脳症の診断に至った一症例

    古藤 優貴, 竹田 加奈子, 宮地 悠輔, 大山 亮, 山本 仁, 宮本 雄策 聖マリアンナ医科大学雑誌 46 (2), 77-83, 2018

    ...熱性けいれんが多く合併することが知られており,また脳炎・脳症の原因となることもある。今回我々は,熱性けいれん群発を生じた後,徐々に意識変容を認め,継時的に脳波を記録することで脳症の診断に至った症例を経験したため,ここに紹介する。<br/>症例は成長発達歴に異常のない2歳の男児で主訴は全身性強直性けいれん発作であった。...

    DOI

  • 脳海綿状血管奇形の出血後に可逆性脳梁膨大部病変を呈した1例

    勝又 薫, 田上 幸治, 松井 潔, 藤井 裕太, 相田 典子, 髙梨 潤一, 矢島 秀起 脳と発達 49 (5), 343-344, 2017

    ...無熱性けいれん群発の2歳児で, MRI検査上, 亜急性出血病変を含む13個の脳海綿状血管奇形と脳梁膨大部病変の合併を認めた. けいれん発作はmidazolamとphenobarbitalで消失, 4日目のMRIで膨大部病変は軽快した. 以降, けいれんなく4歳時の脳波は正常範囲だった. 両者の合併報告は過去にないが, くも膜下出血の亜急性期での報告がある....

    DOI 医中誌

  • マウス熱性けいれんモデルの作製

    笠原 由佳, 池谷 裕二, 小山 隆太 日本薬理学雑誌 150 (5), 240-245, 2017

    ...<p>熱性けいれんは乳幼児期において最も頻発するけいれんである.このため,これまで熱性けいれんが将来の脳機能に及ぼす影響について多大な関心が寄せられてきた.熱性けいれんが脳機能に及ぼす影響を分子細胞レベルで解明するためには,動物モデルの利用が必須である.環境大気温を上昇させ,間接的にげっ歯類の体温を上昇させる高温チャンバーモデルは,セットアップが簡便かつ安定した再現性が得られる優れた熱性けいれんモデル...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献26件

  • てんかん妊婦の出生児の奇形・疾患の発症に及ぼす遺伝的要因について

    管 るみ子, 疋田 雅之, 上島 雅彦, 矢部 博興 てんかん研究 33 (3), 653-662, 2016

    ...奇形以外の疾患ではてんかん・熱性けいれんが10名、生後半年で突然死1名、自閉症1例、ダウン症1例、両外斜視1名を認め、両外斜視例は妊婦の夫に同じ疾患を認めた。てんかんの発症を含め、25例中18名(72%)に奇形と疾患発症に遺伝的要因・染色体異常が認められた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 小児の神経救急臨床における緊急ポータブル脳波検査の有用性について

    長村, 敏生 京都第二赤十字病院医学雑誌 36 14-26, 2015-12

    ...緊急ポータブル脳波検査はベッドサイドで,24 時間いつでも実施可能で,非侵襲的かつ簡便な検査である.本検査は小児神経救急診療における多くの病態に有用であるが,主な適応は有熱性か無熱性を問わずけいれん重積状態,軽度か重度を問わず意識障害,搬入時には鎮痙している初回の無熱性けいれん,脳死判定などである.本検査はけいれん・意識障害の原因診断に有用であるばかりか,脳波連続記録下に抗けいれん薬を投与した場合には...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 小児初回無熱性発作の再発率

    高見 勇一, 佐竹 恵理子, 伴 紘文 脳と発達 47 (6), 427-432, 2015

    ...再発リスク因子では, 症候性, てんかん性脳波異常, 8歳以上, 部分発作の熱性けいれん既往で再発率が高かった. 【結論】原則的に初回発作で抗てんかん薬治療を開始すべきではないが, 再発率や再発リスクを考慮することは重要である....

    DOI 医中誌

  • 熱性けいれん重積状態後の脳波の特徴

    龍神 布紀子, 粟嶋 勇也, 西倉 紀子, 吉岡 誠一郎, 高野 知行, 竹内 義博 脳と発達 47 (1), 14-16, 2015

    ...【結論】熱性けいれん重積状態後は高率に徐波を認めるものの早期に改善し, 紡錘波/瘤波といった正常睡眠リズムが確認されることが多い....

    DOI 医中誌

  • <i>PAX2</i> 遺伝子変異を有し,無熱性けいれんを合併した腎コロボーマ症候群の1 例

    岩田 晶子, 桜井 真由美, 東出 朋巳, 杉山 和久, 古市 賢吾, 和田 隆志, 重松 秀一, 中嶋 義記 日本小児腎臓病学会雑誌 28 (2), 158-163, 2015

    ...その後無熱性けいれんを繰り返し脳波異常もみられたため局在関連てんかんと診断し,抗てんかん薬が投与された。<i>PAX2</i> 遺伝子解析ではエクソン2 にc.58_64dup のヘテロ接合体変異を認めた。その後も腎機能障害は徐々に進行しており今後も慎重な経過観察が必要である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • O-2-B32 急性脳症罹患後に重度障害を残した例の検討

    藤田 弘之, 栗原 まな, 吉橋 学, 飯野 千恵子, 小萩沢 利孝 日本重症心身障害学会誌 39 (2), 260-260, 2014

    ...既往歴では両群とも熱性けいれんが多かった。急性期の意識障害は、Japan coma scale 3桁が重度群100%・非重度群30%、意識障害の持続が10日以上は重度群100%・非重度群47%であった。後遺症では、身体障害は重度群100%・非重度群20%、知的障害は同様に100%・90%(最重度知的障害は100%・3%)、てんかん合併は75%・40%であった。...

    DOI 医中誌

  • 当院救急外来でペーパレス脳波を施行した症例の臨床的検討

    井上 岳司, 川脇 壽, 温井 めぐみ, 九鬼 一郎, 岡崎 伸, 富和 清隆, 天羽 清子, 外川 正生, 林下 浩士, 塩見 正司 脳と発達 44 (4), 305-309, 2012

    ...最終診断は, 発熱に伴う反応不良, 熱せん妄が5例, 熱性けいれんが26例, 急性脳炎・脳症が24例, 軽症胃腸炎関連けいれんが2例, 無菌性髄膜炎が1例であった. 入院後24時間以内の紡錘波 (spindle wave) の出現は予後良好の要素, 速波成分を伴わない全般性で高振幅δ波, 基礎波の無律動, 平坦化は, 予後不良の要素であった....

    DOI 医中誌 参考文献12件

  • けいれん重積型急性脳症の1例

    高橋, 昭良, 近藤, 梨恵子, 七條, 光市, 梅本, 多嘉子, 杉本, 真弓, 松下, 正民, 生越, 剛司, 東田, 栄子, 渡邉, 力, 中津, 忠則, 吉田, 哲也 徳島赤十字病院医学雑誌 16 (1), 58-63, 2011-03-25

    ...症例は2歳9ヵ月の女児.有熱性けいれん重積で発症し,一過性回復期を経て6病日にけいれん群発を認めるという二相性の臨床経過を呈した.MRI でも特徴的なbright tree appearanceを認め,けいれん重積型急性脳症と診断した.7病日よりエダラボンやビタミンB6の投与にて加療したが,知能面で重度の後遺症を認めた.サイトカイン解析では髄液IL-6のみが上昇しており,本脳症に適合する所見と考えられた...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 急性脳症における脳波

    奥村 彰久 脳と発達 43 (2), 110-116, 2011

    ...熱性けいれん重積と急性脳症との鑑別に脳波は有用で, 急性期に施行した脳波に異常を認めない場合には, 急性脳症である可能性は低い. 近年注目されているbright tree appearanceを呈する急性脳症においても, 脳波では発症後早期から高率に異常を認め, 早期診断に有用である可能性があり, 脳波異常の重症度は予後と相関する....

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 急性脳症後遺症の検討

    栗原 まな, 小萩沢 利孝, 吉橋 学, 飯野 千恵子, 安西 里恵, 井田 博幸 脳と発達 43 (4), 285-290, 2011

    ...既往歴では熱性けいれん, 喘息, theophylline服用が目立ったが, 有意差は得られなかった. 発症に関連する因子としてはインフルエンザ罹患36例, HHV-6罹患7例などがあった. 後遺症は知的障害89.3%, 高次脳機能障害77.7%, てんかん68.9%, 運動障害27.2%の順に多く, 重症度は(1)(2)(3)(4)(5)群の順に軽度になっていた....

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献18件

  • H1N1pmd2009流行時の小児医療体制の検証

    渡部 誠一, 渡辺 章充, 黒澤 信行 日本農村医学会学術総会抄録集 59 (0), 215-215, 2010

    ...熱性けいれん、急性脳症、クループ、ARDSの4疾患の診療方針、一次二次三次小児医療体制、予防接種について県内で話し合った。インフルエンザと合併疾患の診療方針を小児科医会会報で特集した。小児の適切な受診行動、家庭内療養のために茨城県小児科医会がリーフレット「あわてないで!新型インフルエンザ」を作成して、教育委員会を通じて全県の小中学校へ配布した。流行期に夜間休日診療所の診療日・診療時間を拡大した。...

    DOI

  • 急性脳症の診断における尿中β2-microglobulin測定の有用性に関する検討

    權藤 健二郎, 花井 敏男, 武本 環美, 水野 由美 脳と発達 42 (3), 233-234, 2010

    ...クレアチニン比の尿中B2MG (μg/g Creatinine) は, 熱性けいれんは5例で平均0.48×10<sup>4</sup>, けいれん重積は4例で平均0.46×10<sup>4</sup>, 高熱せん妄は3例で平均0.77×10<sup>4</sup>, 急性脳症は2例で平均21.74×10<sup>4</sup>であった....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 小児けいれん重積およびけいれん頻発における静注用phenobarbitalの有効性と安全性

    菊池 健二郎, 浜野 晋一郎, 小一原 玲子, 折津 友隆, 田中 学, 南谷 幹之, 井田 博幸 脳と発達 42 (4), 304-306, 2010

     小児けいれん重積およびけいれん頻発における静注用phenobarbital (PB) の有効性と安全性を検討した. 抗てんかん薬やdiazepam, midazolam静注で臨床的にけいれんが停止しなかった11症例 (てんかん群5例, 非てんかん群6例) を対象とした. 有効率は73% (てんかん群60%, 非てんかん群83%) であった. PB投与後血中濃度は平均で2時間後, …

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献9件

  • Human herpesvirus 6感染に伴うけいれん重積型急性脳症と熱性けいれん重積症との早期鑑別の試み

    石川 順一, 山室 美穂, 外川 正生, 塩見 正司 脳と発達 42 (4), 283-286, 2010

    ...HHV6感染に伴うAEFCSE例と熱性けいれん重積例 (FCSE) を比較し, 早期鑑別因子を後方視的に検討した. 2004年4月~2008年1月で当院に入院したHHV6感染に伴うFCSE 6例とAEFCSE 5例を対象とした. 臨床症状ではAEFCSE群全例, FCSE群2例で止痙後24時間以上の意識障害が続いた. 画像診断では止痙後24時間以内で両群を区別することはできなかった....

    DOI 医中誌 参考文献12件

  • 川崎病経過中に発症したけいれん症状の検討

    島川 修一, 山田 勝彦, 原 啓太, 田辺 卓也, 玉井 浩 脳と発達 40 (4), 289-294, 2008

    It is well known that convulsions may occur in clinical course of Kawasaki disease. However, the features of such seizures remain unclear. Recent reports have hypothesized that proinflammatory …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 小児期の占拠性病変に伴う側頭葉てんかんの臨床研究

    松浦 真里子, 小国 弘量, 舟塚 真, 大澤 真木子, 山根 文孝, 堀 智勝, 清水 弘之 脳と発達 40 (3), 249-254, 2008

    We studied the clinicoelectrical and neuroimaging features of 11 patients with symptomatic temporal lobe epilepsy (TLE) caused by temporal lobe space occupying lesions (SOLs), and compared its …

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • Two Cases of Generalized Seizures During Growth Hormone Therapy

    NAGAKI, Shigeru, ITO, Yasushi, OSAWA, Makiko 東京女子医科大学雑誌 77 (11), 573-577, 2007-11

    ...我々は成長ホルモン治療中に全般けいれん発作を呈した2症例を報告する.1例はヌーナン症候群で成長ホルモン分泌不全性低身長症を有している患児で,もう1例は熱性けいれん,てんかんと非内分泌性低身長症の患児である.成長ホルモン治療とけいれん発現頻度の増加に相関を見出すことは困難である.なぜなら我々の2症例はけいれんを誘発させる要因を有している.さらに,我々はてんかん患児で,かつ成長ホルモン分泌不全性低身長症...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • Naチャネル遺伝子変異とてんかんマウスモデル

    山川 和弘 脳と発達 39 (3), 171-173, 2007

    ...特にSCNIAでは, 熱性けいれんプラスの1割, 重症乳児ミオクロニーてんかんでは7-8割の患者に変異が見いだされ, 変異の数もすでに100を上回る. これら変異がチャネル機能にもたらす変化が, 主にパッチクランプ法によって解析されてきたが, 皆が一致する見解に至っているとは言い難く, さらにはそれが何故どのようにしててんかん発症に至るかは依然明らかでない....

    DOI 医中誌 参考文献21件

  • けいれん重積型脳症の臨床的検討

    渡辺 章充, 赤羽 桂子, 片桐 朋子, 山田 均, 山本 敦子, 黒澤 信行, 渡部 誠一 日本農村医学会学術総会抄録集 55 (0), 341-341, 2006

    ...B群の2例は入院時は複合型熱性けいれんの診断、1例は単純型熱性けいれんだった。全例でけいれん発作は入院時の治療(ジアゼパム、フェニトイン、ミダゾラム)で抑制され、2日目には小康状態が保たれていた。しかし、初回けいれんから3から5日目に短いけいれん発作(複雑部分発作もしくは強直発作)が群発した。...

    DOI

  • 小児の中枢神経感染症・熱性けいれんにおける髄液中ケモカインの検討

    水野 由美, 田中 珠美, 原 寿郎 日本臨床免疫学会総会抄録集 34 (0), 3-3, 2006

    ...髄液中IP-10、MCP-1は脳炎、熱性けいれん患者でも上昇したが両疾患で有意差はなかった。髄液中MIGは細菌性および無菌性髄膜炎で上昇した症例があり血清より高い傾向があった。髄液中RANTESは細菌性および無菌性髄膜炎のすべて、熱性けいれん10人中2人で上昇したが血清中濃度より低値だった。髄液中IL8は細菌性及び無菌性髄膜炎で著明に上昇し血清中より高値だった。...

    DOI

  • Carbamazepineによる爪甲脱落症の1例

    伊藤 康, 小国 弘量, 土屋 喬義, 土屋 恭子, 大澤 真木子 てんかん研究 23 (1), 14-17, 2005

    ...1歳0カ月時熱性けいれん(FC)発症。その後FCを反復し、重積化が多く、複合型FCと診断された。2歳1カ月時入浴後の無熱性けいれん(左半身間代発作)が出現しcarbamazepine(CBZ)内服治療を開始した。睡眠時脳波では右中心あるいは左側頭中部域に独立して散在性に局在性棘波を認めた。2歳9カ月時両側第1趾爪根部の爪甲離開に気づかれ、2カ月後に右第1趾の爪甲が脱落した。...

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • 小児けいれん重積状態に対するミダゾラム静注療法の治療成績

    阪上 由子, 澤井 俊宏, 澤井 ちひろ, 瀧北 彰一, 高野 知行, 竹内 義博, 大野 雅樹 てんかん研究 23 (2), 114-120, 2005

    ...基礎疾患はてんかん50機会、熱性けいれん37機会、急性脳炎・脳症10機会等であった。てんかん群においてミダゾラム使用群15機会と非使用群10機会の重積時間を比較検討したところ、ミダゾラム使用群で有意に重積時間が短縮していた。またてんかん群においてミダゾラムの有効率はジアゼパムの有効率を有意に上回っていた。...

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 初回無熱性発作の前方視的検討

    田辺 卓也, 原 啓太, 柏木 充, 七里 元督, 鈴木 周平, 若宮 英司, 玉井 浩 脳と発達 37 (6), 461-466, 2005

    We prospectively examined the natural history of children who suffered a first unprovoked seizure (FUS). Forty-five children who suffered a seizure without any detectable precipitating factors were …

    DOI PubMed 医中誌 参考文献9件

  • GABA受容体,Kチャネル異常を示すてんかん

    廣瀬 伸一, 満留 昭久 てんかん研究 22 (3), 160-170, 2004

    ...常染色体優性若年ミオクローヌスてんかんではα1の、全般てんかん熱性けいれんプラスとその関連てんかんでγ2鎖のヘテロのミスセンス変異が見出されている。ナンセンス変異が乳児重症ミオクロニーてんかんでも見出されている。電位依存性のKCNQ K<sup>+</sup>チャネルは、閾値以下の神経興奮性を調整すると考えられるMカレントを作り出す。...

    DOI 医中誌 参考文献90件

  • インフルエンザの見分け分

    奥村 徹 順天堂医学 50 (2), 155-156, 2004

    ...さらに, 気管支炎・肺炎・小児では中耳炎・熱性けいれんなどを併発し, 重症化することがあるのもインフルエンザの特徴です. 今まで風邪のために処方されていた薬の残りや, 他人に処方された薬は決してのまないようにします. 特に, 解熱剤は, 脳症との関係も指摘されており, 必ず, 医師の診断をうけてからもらった薬のみを服用して下さい....

    DOI Web Site

  • てんかん発症以前から経過観察できたSIP1異常症の3幼児例

    三浦 清邦, 熊谷 俊幸, 鈴木 淑子, 松本 昭子, 加藤 純爾, 石原 尚子, 山田 裕一, 孫田 信一, 若松 延昭, 山中 勗, 長屋 昌宏 てんかん研究 22 (2), 101-107, 2004

    ...2例は熱性けいれんの発症が先行した。3例とも重積の既往がみられた。MRIは1例は正常範囲、2例で両側側脳室下角の拡大と脳梁の低形成を認めた。3例とも正常脳波の時期を経て局在性発作波を呈した後、前頭葉優位の不規則高振幅徐波・棘徐波が連続する所見を、それぞれ2歳10カ月、5歳3カ月、3歳3カ月から示すようになった。...

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 小児けいれん重積症に対するミダゾラム静注療法の検討

    吉川 秀人, 山崎 佐和子 てんかん研究 22 (3), 180-185, 2004

    ...けいれんの原因はてんかん43機会、急性脳炎・脳症17機会、テオフィリンけいれん12機会、熱性けいれん重積11機会等であった。第1選択42機会、第2選択34機会、第3選択12機会、第4選択1機会で施行し75/89機会(84.2%)でけいれんは消失した。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献20件

  • 急性脳症り患児における熱性けいれんの既往に関する検討

    栗原 まな, 中江 陽一郎, 小萩沢 利孝, 衛藤 義勝 脳と発達 36 (1), 80-81, 2004

    ...熱性けいれんの既往がある例は35.1%であり, 熱性けいれんの家族歴を有する割合は, 熱性けいれんの既往がある群で53.8%, ない群で292%といずれも高率であった. 熱性けいれんの既往がある群とない群で後遺症の重症度・内容に差はなかった. 急性脳症の発症と熱性けいれんの間には何らかの遺伝的要因が関与していることが示唆された....

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • てんかんの的確な診断

    星田 徹, 榊 寿右 Japanese Journal of Neurosurgery 12 (6), 419-429, 2003

    ...難治てんかん手術に必要な術前および術中検査について述べる.病態を知るための最初の情報は病歴聴取である.内側側頭葉てんかんは,乳幼児期に複雑型熱性けいれんを有することが多い.もっとも重要な検査は,脳波や脳磁図をはじめとする神経生理学的検査である.非侵襲的検査では,脳波ビデオモニタリングが基本となる.発作時脳波と症状を記録し,夜間の間欠陥異常波も捉えやすい.焦点を示す発作症状(笑い発作,激しい身振り自動症...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献30件

  • 致死的経過を辿った治療抵抗性頻回熱性けいれんの2例―一般の頻回熱性けいれんとの比較検討―

    三宅 進, 遠藤 千恵, 池田 紀代子, 國井 陽子, 鎌田 研治, 藤田 都 てんかん研究 21 (3), 229-236, 2003

    要旨:致死的経過を辿った治療抵抗性頻回熱性痙攣の2症例を報告した。いずれも女児で家族に痙攣素因はなく、生後6カ月より熱性痙攣として発症し治療抵抗性で頻回再発し、10歳で痙攣重積を生じ死亡した。総熱性痙攣回数はそれぞれ24、56回だった。経過中の脳波ではてんかん波に乏しく血液生化学、髄液、画像所見などに異常なかった。そこで一般の熱性痙攣頻回例を検討したところ、1歳発症の男児に多く、痙攣素因の家族歴…

    DOI 医中誌 参考文献24件

  • 熱性けいれんを併発したRSウイルス細気管支炎の早期乳児例

    井上 成彰, 中澤 友幸, 寒竹 正人, 金子 堅一郎, 霜島 宜子 脳と発達 35 (4), 347-349, 2003

    ...2001~2002年の冬季に無熱性けいれんを併発したRSウイルス細気管支炎の2例を経験した. いずれも神経学的異常を認めていない生後1カ月および2カ月の早期乳児で, 発作型は全身性強直型であり, 1例でけいれんの重延および反復を認め, けいれんの発症機序としては脳症, 無呼吸などが推測された. いまだ短期問の経過観察ではあるが後遺症はなく, けいれんの再発もない....

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件 参考文献5件

  • 1997年秋に岩見沢市で流行したエコーウイルス30型無菌性髄膜炎の臨床的検討

    佐藤 俊哉 感染症学雑誌 72 (7), 747-752, 1998

    ...合併症は1例に熱性けいれん, 3件2人に急性脳症/脳炎がみられた. 髄液細菌培養は全例陰性であったが, ウイルス分離で入院患者26例中4例と頭痛, 嘔吐症状のみで入院していない1例の5例の髄液上清からエコーウイルス30型がみつかった. 3カ月間に渡り発症者がみられ, その流行ピークである第3-6週において3施設の施設内流行が第3-4週にあり, その後発症流行が拡大していくのがみられた....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献3件 参考文献7件

  • 精神, 神経疾患が妊娠, 分娩経過と新生児の予後に及ぼす影響

    竹内,理恵 日本産科婦人科學會雜誌 48 (11), 1071-1078, 1996-11-01

    ...児の長期予後では, 5歳までにてんかんの母親から出生した10例中3例に熱性けいれんがあり, 従来の3倍近くの発症率であった. 精神, 神経疾患を合併した妊娠, 分娩の管理にあたっては向精神薬の服用を含めた精神科的管理が重要であり, 産科的予後, 新生児の予後に大きな影響を与える. 出生児については早期新生児期の合併症を注意深く観察することと, 長期に精神運動発達を追跡していく必要がある....

    NDLデジタルコレクション 医中誌 被引用文献1件 参考文献33件

  • 髄液のNeuron‐specific enolase活性測定におけるけいれん発作の影響

    野崎 秀次, 浜野 晋一郎, 堀田 秀樹, 奈良 隆寛, 中江 陽一郎, 前川 喜平 脳と発達 21 (4), 394-396, 1989

    ...熱性けいれん36例およびてんかん69例において発作後早期に髄液および血清のneuron-specific enolase (NSE) 活性を測定した.多くの症例でNSE活性は正常範囲内にとどまった.正常上限をこえたものはわずかに認められたが, このNSE活性の上昇は, 以前に経験した脳炎・脳症などの場合と比較して明らかに低値であった.また, この上昇の度合いとけいれん持続時間および発作型との間に相関...

    DOI PubMed 医中誌

  • 小児の後頭部てんかん放電

    麻生 幸三郎, 渡辺 一功, 根来 民子, 高江洲 悦子, 古根 淳, 高橋 泉, 山本 直樹 てんかん研究 6 (1), 103-110, 1988

    The analysis of clinico-electrical features was performed on children with ocipital epileptiform discharges, who were followed for more than 5 years. The epileptiform discharges were noted to appear …

    DOI 医中誌

  • 小児神経疾患と予防接種  予防接種事故例の実際

    黒川 徹, 水野 勇司, 冨田 茂, 植田 浩司, 満留 昭久, 横田 清, 花井 敏男, 楢崎 修 脳と発達 18 (2), 98-104, 1986

    ...予防接種と関連して1966年~1984年に起こった神経合併症について報告した.DPT三種混合ワクチン (5例) では熱性けいれん, 乳児けいれん, 脳症, 急性小脳失調症, ポリオワクチン (6例) ではポリオ, 服用者に接触したことによるポリオ, 顔面麻痺, インフルエンザワクチン (5例) では熱性けいれん, Guillain-Barre症候群, 急性脳症, てんかんの発症, 再発, 麻疹ワクチン...

    DOI PubMed

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