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検索結果 472 件

  • 臨床症状の時間経過をゴットの「事象の地平線」理論で考察する

    丹羽 文俊 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (2), 125-128, 2024-03-31

    ...臨床症状はどれくらい続くものなのか, 直感的な予測を説明すべく, 筆者は宇宙物理学者ゴットが提唱した「事象の地平線」理論の適応を試みた。この理論はある事象がどのくらいの期間続くかを確率的に予測するもので, 症状が発症してからの経過時間に基づき, その症状がその後どの程度の期間続くかを確率的に推定する。...

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  • 三体問題今昔

    浅田 秀樹 日本物理学会誌 78 (12), 692-699, 2023-12-05

    ...</p><p>また,万有引力における三体問題に対して,3個の質点の質量が等しい場合に「8の字解」が2000年に発見された.この解は,3個の質点が閉曲線である「8の字」の形状をした同一の軌道の上を永遠に回り続けるというユニークな状況を表現する.このため,天体力学の研究者だけでなく,数学者や物理学者の関心も集めた.EIH方程式に対する三体問題もまた,「8の字解」を許すことが示された....

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  • 中崎昌雄論叢と辿る写真技術史のパイオニアたち その 2

    高田 俊二 日本写真学会誌 86 (3), 261-269, 2023-08-20

    ...第 1 報で 1839 年を,写真が秘術から科学技術へ転換した年とした.その年,フランス議会のダゲレオタイプの年金支給 法案の審議の中で,物理学者で下院議員の Arago はそれまでの写真技術史を紐解き,Daguerre の発明はゆるぎないもの であり,芸術分野や科学の領域で,その有用性が期待できると報告した.それから約 40 年が経過した写真乾板時代に,オー ストリアの写真化学者 Eder 教授は...

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  • アンドレ・ブルトンの『ナジャ』における現在あるいは時間の問題

    加藤, 彰彦 四天王寺大学紀要 (71) 37-68, 2023-03-25

    ...第一部において、客観的に時間の問題を考えるため物理学者や哲学者の考えを引用し、文学的見地からプルースト、更には時間のパラドックスにも注目して、前提となる考えをまとめた。その上で第二部において『ナジャ』とはブルトンの中にあって現在ではなく未来において存在すべき物語になっていることを明らかにして、それが物語成立の前提となっていることを示した。...

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  • 中崎昌雄論叢と辿る写真技術史のパイオニアたち その 1

    高田 俊二 日本写真学会誌 86 (1), 21-31, 2023-02-20

    ...本報は「写真技術史のパイオニアたち」と題するシリーズの第一報である.1839 年,フランスでは「Daguerreotype」教 本が出版され,イギリスでは Talbot の「Photogenic Drawing」が王立学会で発表された.秘術であった写真術を公開させ, 科学技術に転換させた功労者は,フランスの物理学者で下院議員でもあった Arago だった.当時技術的に未完成で経済 的な価値を産めない...

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  • 微粒化研究の100 年 ―今後の発展に向けて―

    天谷 賢児, 徳岡 直静, 福里 克彦, 鈴木 孝司, 加藤 昂大, 斎藤 寛泰, 大島 逸平, 田中 康恵, 壹岐 典彦 日本エネルギー学会機関誌えねるみくす 102 (1), 2-22, 2023-01-20

    ...「微粒化研究の100年」というタイトルは少々大上段に構えた感はありますが,微粒化現象の基礎理論とされるイギリスの物理学者レイリー卿による液柱の不安定理論が発表されたのが1878年です。また,ドイツのルドルフ・ディーゼルがディーゼルエンジンを発明したのが1892年と言われており,100年以上の時が過ぎました。...

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  • 三重周期極小曲面におけるMorse指数と符号数の関係について (部分多様体論と幾何解析の新展開)

    庄田, 敏宏 数理解析研究所講究録 2239 42-48, 2023-01

    ...三重周期極小曲面は界面活性剤の膜の数学的モデルであることが知られており,数学以外の分野でも多く研究されている.この10年間,江尻典雄氏との共同研究によって,三重周期極小曲面の幾何的量,具体的には,Morse指数・退化次数・符号数を計算し,三重周期極小曲面全体のModuli空間の分類を試みてきたその成果の一部として,1990年代に物理学者たちによって構成された種数3の変形族に対する幾何的量を数値計算を...

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  • 細胞を擬2次元膜で包まれたミクロ3次元液滴として理解する

    柳澤 実穂 物性若手夏の学校テキスト 1 (0), 216-227, 2023

    ...生命現象の根底には数多くの物理法則が存在し、それは E.シュレーディンガーをはじめとする物理学者の興味を集めてきた。本講演では、生命の最小単位である細胞を、擬2次元膜で覆われたミクロ3次元液滴として捉え、細胞サイズの生体分子集合体が示す物性研究から、生命の物理的理解を目指すアプローチについて紹介したい。...

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  • 量子もつれ実験の難題を解く AI物理学者

    A. アナンサスワーミー 日経サイエンス 52 (7), 74-77, 2022-07

    ...量子物理学者のクレン(Mario Krenn)は2016年の初め,ウィーンのカフェでコンピューターの出力を見つめ,MELVIN(メルヴィン)が一体何を発見したのかを読み解こうとした日のことをよく覚えている。メルヴィンとはクレンが作成した機械学習アルゴリズムで,いわゆる人工知能(AI)だ。...

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  • 「カントをめぐる物理学者と哲学者の討論、およびヤスパースによるハムレットと不可知論についての序説」

    伊野 連 開智国際大学紀要 21 (2), 127-137, 2022-03-15

    ...ノーベル賞受賞者の物理学者レオン・レーダーマンは、彼の著書でハムレットの有名な言葉「この世界には、我々が哲学で夢見ている以上のものがある」を引用している。 哲学では、カントの批判哲学に代表されるように、我々は人間の認知能力の可能性と限界を常に特定するよう努めてきた。したがって、哲学的な側面からは、当然、現代物理学の結果に基づいて自己検証をおこなう必要がある。...

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  • 多体状態表現のためのニューラルネットワーク

    吉岡 信行 日本物理学会誌 77 (1), 14-22, 2022-01-05

    ...<p>多体系の織りなす物理現象を調べることで,森羅万象と我々人間の知識を結ぶことができる.同時に,この魅力的な橋渡しを行うことは,長きにわたって物理学者の前に立ちはだかる難問でもある.古典・量子の系を問わず普遍的に現れるボトルネックの一つが,系のサイズに対する「次元の呪い」である.これは,ヒルベルト空間やスピン配位空間などの探索空間が拡大し,厳密に計算するために必要なコストが膨れ上がる,という問題だ...

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  • 近藤雲をつかんだ! スピン遮蔽の空間的な広がりの観測

    山本 倫久 日本物理学会誌 76 (3), 150-155, 2021-03-05

    ...</p><p>近藤雲の広がりは,有限サイズの電子系や複数の磁性不純物が存在する物質の状態を決定する重要なパラメータである.理論的には,近藤温度(結合エネルギー)に対応する時間スケールにフェルミ速度をかけた単純な値が,近藤雲の典型的な大きさとして知られている.近藤淳によるブレークスルー以降,多くの物理学者が,近藤雲の大きさを実験的に検出して制御することを目標とした研究に取り組んできた.しかし,近藤雲の...

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  • 混合状態に対する量子情報量とホログラフィー原理

    玉岡 幸太郎, 梅本 滉嗣 日本物理学会誌 75 (6), 335-339, 2020-06-05

    ...と換言できる.重力の量子化は,歴代の物理学者による挑戦を跳ねのけ続けてきた難しい問題だが,この困難を克服できる可能性の一つがホログラフィー原理である.これは,「<i>D</i>+1次元の量子重力理論は,<i>D</i>次元の重力を含まない量子多体系と等価である」という作業仮説である.実際に,量子重力理論の有力候補である超弦理論において,このホログラフィー原理を具現化したAdS/CFT対応が発見された...

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  • B中間子崩壊におけるアノマリーの現状と今後の展望

    髙橋 悠太, 廣瀬 茂輝, 佐藤 優太郎, 中村 克朗 日本物理学会誌 75 (1), 16-21, 2020-01-05

    ...宇宙開闢からおよそ10-<sup>10</sup>秒後,温度にして1,000兆度(~100 GeV)までさかのぼって宇宙の歴史を理解するに至った.ところが,ニュートリノ振動や暗黒物質の存在など,標準理論では説明できない事象も多く,標準理論は低いエネルギー領域での近似理論であって,より高いエネルギー領域には未知の物理法則が存在するという見方が確実視されている.この新物理の尻尾をつかむことが,我々素粒子物理学者...

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  • 「融合」としての認識=存在論

    森下 翔 文化人類学 85 (1), 005-021, 2020

    ...</p><p>本論では、「物理」を表象主義的な実践として捉えながら、自らの実践を「物理」とは異なる「非自然主義的」なものとして捉える固体地球物理学者たちの実践の特徴を、「融合」という概念のもとに描き出す。決定論的な予測が困難な複雑系を扱う固体地球科学者たちは、ベイズ統計学を基礎とする確率論的な手法に基づき地球の内部状態を推定する。...

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  • 田中正平の日本製の「純正調」オルガン――「廣義の純正調」の具現化――

    篠原 盛慶 音楽学 65 (2), 73-89, 2020

    ...  1932年、物理学者の田中正平(1862~1945)は、エンハルモニウムの名で知られるドイツ製の「純正調」オルガンを改良し、日本製の「純正調」オルガンを開発した。田中の主著『日本和聲の基礎』(1940)では、純正律による調律法、すなわち純正調が、「純正調」・「本格の純正調」・「廣義の純正調」に種別されている。しかし、同楽器が、これらのどれを念頭に置いて設計されたのかは明らかにされていない。...

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  • VR=バーチャルリアリティーは、“仮想”現実か

    谷 卓生 放送研究と調査 70 (1), 46-58, 2020

    ...さらに遡って、明治時代に西洋から入ってきた学術用語の中にあったvirtualという新しい概念を、当時の物理学者たちが、たとえvirtualの原義とずれたとしても、「仮に」や「虚」、そして「仮想」と“意訳”したことが“原点”にあったことが見えてきた。virtualの訳語の歴史をたどり、その意味を考えることを通して、今後の社会を大きく変えうるVRの本質を考察した。...

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  • マイクロ波加熱と熱アップ コンバージョン機構

    栁田 祥三 日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 5 (1), 10-11, 2020

    ...量子力学及び量子電磁気学の基礎づけに貢献をした理論物理学者 Dirac は,90 年前に「多くの物理化学の理論が,量子化学計算によって検証できる」と予見している。量子化学計算,即ち,密度汎関数理論に基づく分子モデリング(DFT/MM) は,分子間に広がる表面電子密度の立体構造と電子エネルギー構造を知ることにあり,UV/Vis/IR/FIR 領域の電磁波エネルギー吸収スペクトルを検証・予見する。...

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  • 物理屋のための深層学習

    瀧 雅人, 田中 章詞 日本物理学会誌 74 (11), 759-764, 2019-11-05

    ...</p><p>深層学習は,数多ある機械学習の手法群の中の一つの手法です.その一方,親玉である機械学習という分野は,データをもとにそこからパターン・知識を抽出する手法一般の研究開発を指します.物理学者が普段行っているデータ解析のうち,ある程度の割合は機械学習だといっても過言ではないでしょう....

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  • 準結晶における強相関効果の発見――数学を具現化する物質で見つかった非従来型量子臨界現象

    佐藤 憲昭, 出口 和彦, 井村 敬一郎 日本物理学会誌 74 (11), 774-779, 2019-11-05

    ...</p><p>1970年代,ブラックホールの研究で有名なロジャー・ペンローズは,2種類の図形(タイル)があれば平面を充填できることに気づいた.この2次元タイリング(ペンローズ・タイル)は数学パズルの産物であり,それに対応する物質が実在すると考えた物理学者は(当時)殆どいなかったに違いない.何故なら,それは周期性を持たず,実在結晶には存在しないはずの5回回転対称性を有していたからである.しかし自然とは...

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  • 物理学,物理学者と社会

    内村 直之 日本物理学会誌 74 (5), 300-301, 2019-05-05

    ...物理学をとりまく環境の変化</p><p>物理学,物理学者と社会</p>...

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  • ノーベル賞と日本

    岡本 拓司 化学と教育 67 (1), 32-35, 2019-01-20

    ...湯川,朝永振一郎(1965年)と続いた理論物理学者の受賞は,20世紀初頭の物理学の変革の産物であるとも解釈できるが,その影響は日本人初の化学賞を受賞した福井謙一の研究にも及んでいると考えられる。</p>...

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  • 電荷密度分布を見る~放射光X線による精密構造解析の新展開~

    澤 博 日本物理学会誌 74 (1), 14-23, 2019-01-05

    ...</p><p>我々は,CDFS法によりTMTTF分子のフロンティア軌道の電子雲を捉えて電荷秩序の詳細を解明した.内殻電子と価電子を切り分けることで価電子状態を評価でき,TMTTF分子内の実空間電荷密度分布を得ることに成功し,多くの物理学者の予測が正しかったという長年の謎に決着を得た.CDFS法はまだ始まったばかりの新しい手法であるが,分子性結晶という複雑な系で成功を収めたことで,回折実験から電荷密度分布...

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  • 科学者の移動と知識伝承行動

    中山 尭彰 組織学会大会論文集 8 (1), 234-239, 2019

    <p>This study investigates the boundary condition of the proposition “Inter-organizational transfers of human resources influence their achievements of knowledge-creating activities.” Based on a …

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  • 重力波観測による究極理論探査

    小玉 英雄, 吉野 裕高 日本物理学会誌 73 (11), 752-761, 2018-11-05

    ...<p>すべての自然現象を統一的に記述する究極理論の構築は,理論物理学者の夢である.その実現における最大の難関は,重力理論と量子論を整合的に融合した量子重力理論をつくることである.この難関を摂動論レベルで克服したのが,超弦理論である.超弦理論は,また,他の量子重力理論候補と異なり,重力を含むすべての相互作用と物質が有機的に結合して理論の整合性を生み出していて,真の統一理論といえる.しかし,超弦理論が究極理論...

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  • 層流・乱流遷移―非平衡相転移としての乱流

    佐野 雅己, 玉井 敬一 日本物理学会誌 73 (7), 463-468, 2018-07-05

    ...<p>層流がいつ,どのようにして乱流に遷移するのかは,多くの物理学者を悩ませてきた難問である.この難問に対して最近,統計物理学から新たなメスが入れられている.パイプ流やクエット流などのシア流では,層流状態が線形安定でありながら,有限の擾乱により理論よりも遥かに低いレイノルズ数で乱流化し,時空間欠的な乱れが出現する.この層流乱流転移が有向パーコレーションと呼ばれる臨界現象である可能性が指摘され,実験や...

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  • 地球物理学者によるハワイ島の火山見学案内

    はしもと じょーじ 日本惑星科学会誌遊星人 27 (2), 66-78, 2018-06-25

    <p> 地球物理学的な視点でまとめたハワイ島の火山見学案内である.本稿は無保証である<sup>2</sup>.本稿に関連していかなる損害が発生したとしても,筆者は一切責任をとらない.</p>

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  • <寄稿論文>低温物理学者レフ・シュブニコフの研究と生涯

    斯波 弘行 物性研究・電子版 7 (1), 1-178, 2018-05

    ...次に、ライデンから帰国し、シュブニコフがソ連の都市ハリコフを短期間で低温物理学の世界的拠点の一つにしたこと、そこで研究グループを作ってさまざまな研究テーマに取り組み、特に、第2種超伝導体の発見、反強磁性相転移の発見という超伝導と磁性での重要な発見をしたこと、シュブニコフの研究の背後にド・ハース、エーレンフェスト、ランダウ、カピッツァ、フォックなど多くの著名な物理学者との実り多い交流と温かい支援があったことを...

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  • 量子論と代数 : 思考と表現の進化論

    谷村, 省吾, TANIMURA, Shogo 数理科学 56 (3), 42-48, 2018-03

    ...物理学者のウィグナーは1959年に “The Unreasonable Effectiveness of Mathematics in the Natural Sciences” (自然科学における数学の不合理な有用性)と題する講演を行った。数学は自然科学においてあまりにも便利である。...

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  • 結び目で世界はどこまで描けるのか―幾何と物理の交差点―

    伊藤 昇 日本物理学会誌 73 (2), 76-84, 2018-02-05

    ...</p><p>かつて19世紀にはガウスが絡み目の絡まり具合を記述する(後にマクスウェルにより再発見された)公式を電磁気学から導き出し,また平面曲線を文字列で考察していた.それは「ガウスによるガウスのための結び目研究」であったろう.その後,ケルヴィン卿が渦原子論,いうなれば「世界は結び目でできている」と提唱し,テイト,マクスウェル等も参画したとされる結び目研究は「物理学者による物理のための結び目研究」...

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  • 光学と逆問題:光トモグラフィー

    町田 学 日本物理学会誌 72 (10), 712-716, 2017-10-05

    ...</p><p>医学で使われるイメージング技術と物理との関係は深い.レントゲンはX線を発見してすぐにX線写真を撮影した.物理の実験手法として発展した核磁気共鳴は,医学に応用されてMRI(Magnetic Resonance Imaging)と呼ばれ日常的に使われている.X線CT(Computed Tomography)を考案したのも物理学者である....

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  • 特集:マルチバースと多世界: 「インフレーション理論に異議」に物理学者33人が大反論

    アラン・H グース, デイビッド・I カイザー, アンドレイ・D リンデ, 野村 泰紀, チャールズ・L ベネット, J・リチャード ボンド, フランソワ ブーシェ, ショーン キャロル, ジョージ エフスタシウー, スティーブン ホーキング, レナータ カロッシュ, 小松 英一郎, ローレンス・M クラウス, デイビッド・H リス, フアン マルダセナ, ジョン・C マザー, ヒラーニヤ パイリス, マルコム ペリー, リサ ランドール, マーティン リース, 佐々木 節, レオナルド セナトーレ, エバ シルバースタイン, ジョージ・F スムート, アレクセイ スタロビンスキー, レオナルド サスキンド, マイケル・S ターナー, アレキサンダー ビレンキン, スティーブン ワインバーグ, ライナー ワイス, フランク ウィルチェック, エドワード ウィッテン, マティアス ザルダリアガ 日経サイエンス 47 (9), 49-52, 2017-09

    マルチバースはインフレーション理論の研究から導き出された仮説だ。インフレーションは宇宙の大部分で永遠に続いているとの見方があり(永久インフレーション),その中でたまたまインフレーションがいったん終わった部分の1つが私たちが存在する時空で,それを私たちは唯一無二の宇宙(ユニバース)として認識しているが,同様にして無数の宇宙が生み出さ

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  • 新奇な量子ホロノミー―断熱サイクルで変わらないこと,変わること―

    田中 篤司, 全 卓樹 日本物理学会誌 72 (4), 240-245, 2017

    ...<p>物理系の量子状態を自在に操れるならば,多くの物理学者の願望が満たされるだけでなく,量子情報処理のような学際的な研究でも大いにインパクトがあるはずだ.しかし,量子状態は撹乱に弱いので正確な制御は容易ではない.ここでは,系に印加する外場を利用した断熱的な制御に着目したい.例えば,静止したスピンに平行な(古典)磁場を印加したあとで,磁場の向きを十分ゆっくり動かすと,これにスピンの向きが追随する.量子状態...

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  • リウビル力学に基づいた小惑星分布の縞構造の分析

    Petrosky Tomio, 野場 賢一 日本物理学会誌 72 (2), 121-126, 2017

    ...</p><p>それなら,リウビリアンにも結晶中の電子のハミルトニアンのようにバンド構造を持つ場合があるのでないか.もしそうなら,リウビリアンの物理的次元が振動数であることから,Keplerの第3法則によって振動数スペクトルのバンド構造はそのまま小惑星の空間分布の長半径方向のギャップを与えるのではないか,という考えを筆者の一人(TP)は大分以前から暖めていた.最近になって,日本の物性物理学者の何人かの...

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  • 低線量・低線量率放射線の影響を巡る知見-Dose-Response Relationship

    坂東 昌子, 土岐 博, 和田 隆宏, 真鍋 勇一郎, 廣田 誠子 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 3152-3152, 2017

    ...さらに低線量の福島のデータを生かすには物理学者の寄与が重要である。ここでは物理学のサイドから得た蓄積と成果、特に、福島県民健康調査と物理学者らが得た線量測定データを連動させて得られた結果を概観する。</p>...

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  • AIをどう見るか

    公文 俊平, 羽木 千晴 NIRAモノグラフシリーズ 39 (0), 1-32, 2016-07-01

    ...昨年、テスラモーターズ CEO の Elon Musk 氏や、イギリス人理論物理学者である Stephen Hawking 氏が科学諮問委員を務める非営利団体の “Future of Life Institute (FLI)”が、公開書簡を通じて、AI システムの堅牢性と社会的便益を兼備させたうえで研究開発に臨むことが重要であると主張したことがマスコミでも大きく取り上げられた。...

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  • スーパーマーケットの売上と商品数のベキ的相関

    石川 温, 藤本 祥二, 水野 貴之, 渡辺 努 人工知能学会第二種研究会資料 2016 (BI-004), 03-, 2016-03-19

    ...この観測結果は、2004年に経済物理学者であるスタンレーのグループが、企業の生産する商品数と売上に観たベキ的な相関と深く結びついていると考えられる。</p>...

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  • 岩手山の形

    中嶋 文雄 岩手大学教育学部研究年報 75 103-112, 2016-03-15

    ...更に同時代の物理学者George F. Becker[2]はこのMilneの主張を理論的に裏付けるべく、対象とする火山が火口を通る鉛直線を軸とする回転体であると仮定して、山体の荷重の均衡に仮説を設けて、山の高さを表す関数が調和関数であることを導こうとした。...

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  • 巨大渦の安定性―2次元非圧縮高レイノルズ数の流れの中で

    岡本 久 日本物理学会誌 71 (8), 526-532, 2016

    ...「大きなコンピュータさえあれば,流体力学のたいていの問題は解ける」という人もいる.だが,コンピュータシミュレーションで現れ出る結果をそのまま鵜呑みにする物理学者はいるまい.やはり,その物理的な背景が理解できるまでは納得できるものではなかろう.流体力学には物理的な背景説明の難しい現象は結構あるように思う.私のような数学者としては,以下に述べるような流れ現象の背景説明を物理学の研究者から得たいのである....

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  • 研究データベースの進化と威力

    関 行宏 応用物理 84 (12), 1054-1060, 2015-12-10

    ...</p><p>利用目的の2つめが評価である.論文をデータベース化したことでさまざな評価指標が容易に導出できるようになったからだ.論文本数のような単純な指標だけではなく,掲載論文がほかの論文から引用された回数(被引用回数)を数値化して論文誌を評価する「Impact Factor」や,物理学者であるJorge E.Hirsch氏が考案した「h-index」のような指標を使って,論文が掲載されている雑誌(...

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  • 光学を革新したレーザーの創造性とその発展(<シリーズ>国際光年IYL2015に寄せて,交流)

    霜田 光一 日本物理学会誌 70 (8), 591-598, 2015-08-05

    ...の物質では誘導放出よりも吸収が大きく,正味の誘導放出を観測することはできなかった.原子または分子の反転分布状態では,正味の誘導放出が得られるという議論はあったが,量子論の世界は人為的に操作することはできないと信じられていた.一方において,1906年に発明された真空管を中心に,無線技術とエレクトロニクスが進歩し,ラジオ放送が1920年に始まった.そして,第2次世界大戦中に軍用レーダーの研究に従事した物理学者...

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  • 特集:後天的な天才:ミチオ・カクが語る心の未来:語り:M. カク(ニューヨーク市立大学)

    ミチオ カク 日経サイエンス 45 (2), 44-47, 2015-02

    ...米国の理論物理学者で最近,脳や心の研究の将来を展望する本「The Future of the Mind」(2014年刊)を著したミチオ・カク・ニューヨーク市立大学教授が11月に来日したのを機にインタビューした。カク教授は人間の知的な能力を人為的に増強する「ブレインブースト」が社会にもたらす影響や,人間の意識をレーザー光に載せて宇宙に送り出す構想など,心のあり方の未来に...

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  • 脱・停滞へのイノベーション

    神田 玲子, 金出 武雄, 金丸 恭文, 國井 秀子, 木川 眞, 山村 俊夫, NIRA総合研究開発機構 わたしの構想 7 (0), 1-5, 2015-01-20

    ...青色発光ダイオード(LED)の発明で、日本人物理学者3人が2014年のノーベル物理学賞を受賞し、しばし明るい話題に包まれた。しかし現在の日本はイノベーションが全体に停滞しているとされ、日本経済も「失われた20年」以来の長期停滞から脱却したとは言い難い。日本が着実な成長軌道に乗るために必要なイノベーションとはどのようなものか。...

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  • 「アカデミア」の思想—三枝博音における「生活の技術」—

    渕上 皓一朗 教育学研究 82 (1), 1-12, 2015

    ... 本稿は、「鎌倉アカデミア」の運営の中心的存在であった哲学者三枝博音(1892-1963)を対象に、彼が大衆に向けていかなる「知」の生産を試みたかを、物理学者武谷三男の技術論との比較を通じて明らかにするものである。三枝の「技術論」は、民衆を「知」の生産者として、「哲学」の主体として立ち上げることを構想していた。...

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  • 「原子力の平和利用」と近代家族

    加納 実紀代 ジェンダー史学 11 (0), 5-19, 2015

    ...1952 年4 月の独立後、原爆の人体への被害が報道されるようになるが、物理学者武谷三男は被爆国だからこそ「平和利用」すべきだという原発推進の論理を展開、『読売新聞』を中心とするマスメディアも、アメリカと協力して「平和利用博覧会」を主催するなどキャンペーンにつとめた。...

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  • ポリエンの化学の新展開

    細矢 治夫 ケモインフォマティクス討論会予稿集 2015 (0), 64-65, 2015

    ...しかし最近、新化合物や、物理学者の興味をひく性質が見出され、交差共役というキーワードが頻出している。我々はその交差共役の重要性を認め、ポリエン化学の理論的な再構築を始めている。先ず、最も基本的な交差共役炭化水素を、ケクレ構造を1個しかもたない、直鎖以外の非環式、及び単環のポリエンと決めた。これにより、ラジアレン、フルベン、キノイド等も交差共役系にふくまれる。...

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  • LNTは成立しない⁉

    坂東 昌子, 真鍋 勇一郎, 澤田 哲生 日本原子力学会誌ATOMOΣ 57 (4), 252-258, 2015

    ...そんななか,それまで放射線被ばくの生体影響というテーマに取り組んだことのなかった物理学者が,“なにかしなければいけない”との思いで学の境界線を気に留めず,乗り込んで来た。学術の越境が知の統合を生み,ここに新たな叡智が生まれようとしている。80年以上続いて来た放射線防護の基本概念が覆される可能性を秘めた研究成果である。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 遷移金属カルコゲナイド2次元結晶 : 超伝導から円偏光発光素子まで(最近の研究から)

    張 奕勁, 岩佐 義宏 日本物理学会誌 69 (11), 771-776, 2014-11-05

    ...したものはグラフェンと呼ばれる.2004年に初めてグラフェンの抽出に成功すると,スコッチテープで剥がすだけというその簡便さも相まってグラフェンの研究が世界的に進展した.グラフェンの特徴はそのバンド構造にある.フェルミ準位近傍にはディラックコーンと呼ばれるバンドギャップのない線形分散があり,電子は質量のないフェルミ粒子のように振る舞う.これにより,室温における量子ホール効果など顕著な量子現象が現れ,数多くの物理学者...

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  • 原子核多体問題における対相関の新たな数理手法 : パフィアンとグラスマン代数を使って(最近の研究から)

    大井 万紀人, 水崎 高浩 日本物理学会誌 69 (10), 701-706, 2014-10-05

    ...フェルミ粒子からなる有限量子多体系には,無限系には見られない独特の物理がある.その代表的な例に原子核がある.原子核を有限個の核子(陽子と中性子)多体系として捉えた核構造物理は,多くの物理学者の興味を惹いてきた.そこで使われる方法は,金属クラスターや極低温原子気体のボース凝縮など,他の有限量子多体系を研究する際の雛形としても応用された.逆に,他の多体系での研究成果が核構造物理に導入されて成果を上げた場合...

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  • 光合成系の光捕集過程を構造に立脚して理解する : 理論と実験の融合で見えてきたこと(最近の研究から)

    柴田 穣 日本物理学会誌 69 (9), 639-643, 2014-09-05

    ....アンテナChlは光合成タンパク質に非常に密に詰め込まれており,その励起状態はもはや一つの分子に局在しているという描像では記述できず,多数の分子間に量子力学的に非局在化した励起状態を考える必要がある.21世紀に入り,植物型の光合成タンパク質の立体構造が次々に明らかにされた.一方,光合成タンパク質の光捕集過程を,上述した励起の非局在化を考慮しつつ構造情報に立脚して再現する微視的な理論的枠組みは,既に物理学者...

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  • 超対称ゲージ理論における局所化の方法 (解説)

    細道 和夫 日本物理学会誌 69 (5), 288-296, 2014-05-05

    ...localization)とよばれている.経路積分は量子力学の基本的なアイデアであり,場の理論やその物理量の形式的な定義を与える手段としては非常に優れている.しかし通常は,経路積分による物理量の表示を出発点として,そこから例えば摂動論などの道具立てをさらに整備する必要がある.相互作用する多くの場の理論において,経路積分を解析的に実行するのは一般にはとても難しいので,局所化原理に基づく近年の進展は多くの理論物理学者...

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  • 科学教育における科学的探究の意味

    石井 恭子 教育方法学研究 39 (0), 59-69, 2014

    ...その形成においては,本人の科学哲学という学問的背景と同時に,科学哲学者として,原爆の開発と投下という,科学が社会に大きな影響を与えた経験に参加する物理学者と運命を共にした彼自身の経験が大きく影響していることが見いだされた。彼は,科学と社会の乖離に対する大きな警告をしていた。...

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  • 正力大臣車中談(案)と湯川秀樹

    澤田 哲生 日本原子力学会誌ATOMOΣ 56 (12), 776-779, 2014

    ...そんな背景に湯川ら物理学者と正力ら政治家の思惑の違いが根強くあった。それが,結果的に原子力ムラと御用学者を生む発端になったのではないか。史料をもとに論考する。</p>...

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  • 原子力黎明期における国産原子炉開発構想と湯川秀樹らの関与

    澤田 哲生 日本原子力学会誌ATOMOΣ 56 (9), 568-573, 2014

    ...そこには原子力研究開発に「民主・自主・公開」を貫こうとする湯川秀樹をはじめとする基礎物理学者らの熱意が込められていた。しかし,湯川の原子力委員在任中に自主開発から外国からの導入路線に大きく傾いて行った。そのことが原子力ムラの形成にも関係している。この間の事情を京都大学基礎物理学研究所の所蔵する湯川史料を中心に論考した。</p>...

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  • エンハルモニウムに適用された音律

    篠原 盛慶 音楽表現学 11 (0), 1-12, 2013-11-30

    ...<p> 1889 年、物理学者の田中正平 (1862-1945) は、唸りの少ない協和性を追求し、エンハルモニウムの名で知られる 1 台の画期的なリードオルガンを製作した。この楽器は、「純正調オルガン」であると広く認識されている。...

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  • 物差しを使わずに物の大きさを測る : 衝突断面積概念形成

    横田 穰一 物理教育 61 (3), 125-130, 2013

    ...この大きさはもちろん物理学者や研究者により測定された値である。このような目に見えない物の大きさを測定するには,確率統計的な方法すなわち衝突断面積の考え方によらなければならない。ここでは,「物差し」を使わずに具体的な物の大きさを測定することにより,衝突断面積を理解する。そのための実験装置(衝突断面積測定器)の製作方法と使用方法を紹介する。...

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  • 特集2 事故は語る:原発事故に学ぶ 現場に意思決定権を

    桜井 淳 日経ものづくり (698) 66-71, 2012-11

    ...桜井 淳(さくらい きよし):物理学者・技術評論家。1946年群馬県生まれ。1976年に東京理科大学理学研究科物理学専攻課程を修了し、同年から旧日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)で材料試験炉(JMTR)の炉心安全解析に従事。...

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  • 物理学者から見た原子力利用とエネルギー問題」シンポジウム報告

    相原 博昭, 北本 俊二 日本物理学会誌 66 (10), 783-784, 2011-10-05

    日本物理学会は,東日本大震災と共に起こった福島第一原子力発電所の事故と,今後の原子力利用とエネルギー問題に関して,日本物理学会会員や関連研究者の間で議論するために,緊急シンポジウムを開催した.その経過と内容を報告する.

    DOI 被引用文献1件

  • クォークグルーオンプラズマ流体の物理と並木先生 (解説)

    大場 一郎, 中里 弘道, Zinovjev Gennady, 室谷 心, 平野 哲文 日本物理学会誌 66 (4), 258-269, 2011-04-05

    ...並木美喜雄先生は2010年4月21日に84歳で他界されました.本解説は並木先生の追悼解説記事として,並木先生がその発展に大きく貢献された高エネルギーハドロン・原子核衝突における流体的描像の物理についての最近の発展を,並木先生の功績を交えながら紹介していただいた.第1章では,並木先生に教えを受けた大場氏と中里氏に並木先生の業績について解説していただいた.また,並木先生が1990年代初頭のソ連崩壊後,旧ソ連の物理学者...

    DOI Web Site 参考文献51件

  • 極低温ローレンツ電顕法によるスキルミオン格子の可視化

    于 秀珍, 小野瀬 佳文, 金澤 直也, 永長 直人, 十倉 好紀, 松井 良夫 顕微鏡 45 (4), 273-276, 2010-12-30

    ...<p>スキルミオン(Skyrmion)と呼ばれる渦状のスピン状態は,1960年代に素粒子物理学者(Skyrme)により予言されていた.物質中にスキルミオンが存在すると,特異な電磁気効果を誘起することが期待されているが,その生成過程および基本構造ははっきり分かっていない.そこで今回我々は,非中心対称性のB20型立方晶構造を持つらせん型磁性体Fe<sub>0.5</sub>Co<sub>0.5</sub...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 量子三目並べの必勝法解析

    石関, 匠, 松浦, 昭洋 ゲームプログラミングワークショップ2010論文集 2010 (12), 101-107, 2010-11-12

    ...「量子三目並べ」は2002年に物理学者AllanGoffらによって提案された,量子力学の概念を利用した二人完全情報零和ゲームである1).本稿では,直線状の三目を先に完成させれば勝ちとする古典的な三目並べの勝利基準(完勝と呼ぶ)と,両者同時に三目完成させたとき,完成した三目の着手番号の最大値が小さい方を勝ちとする勝利基準(辛勝と呼ぶ)の下で量子三目並べの必勝法の解析を行い,本ゲームが完勝の基準の下では...

    情報処理学会

  • 脳とこころ

    坂野 登 教育心理学年報 49 (0), 162-170, 2010

    ...本稿では, (1)著名な心理学者, 神経生理学者, 理論物理学者による脳とこころの関係に関するいくつかの問題提起について検討した。...

    DOI NDLデジタルコレクション Web Site 参考文献19件

  • 超音波ドプラ法の心臓への応用

    仁村 泰治, 別府 慎太郎 心臓 42 (11), 1500-1512, 2010

    ...ドプラ法とは本来, 物理学者C.J. Dopplerの確立した物理的原理を応用した, 物体のスピード計測法で, 里村茂夫氏が具体化しましたが, 医学界でドプラ法と聞けば, まず診断法, 装置として認識されるほど超音波ドプラ法はポピュラーな診断法として確立され, 発展を続けています. この超音波ドプラ法が心臓病の診断法として有用であることを発見し, 大きく発展させたのが, 仁村先生です....

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  • 脳卒中片麻痺患者に対してフェルデンクライス・メソッドを用いた一症例

    森近 貴幸 理学療法学Supplement 2009 (0), B4P2141-B4P2141, 2010

    ...フェルデンクライス・メソッドとは物理学者モーシェ・フェルデンクライス(1904-1984)により開発された。小さな動きを通して身体感覚を高めるメソッドで、ATM(Awareness through movement:動きを通しての気づき)とFI(Functional integration,機能統合:繊細なタッチや動かし方による)に大別される。...

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  • 湯浅年子-科学とその人生(<小特集>湯浅年子生誕100年)

    山崎 美和恵 日本物理学会誌 64 (12), 920-923, 2009-12-05

    ...湯浅年子(1909-1980)は,日本初の女性原子核物理学者である.第2次世界大戦中と戦後,フランスの研究所にめって,主に核の放射性崩壊と核反応を研究,多くの成果を挙げた.様々な文化活動を通して日仏の文化交流に大きく貢献し,また日本の若い女性科学者の援助育成にも力を注いでいた.湯浅の著作物,『パリ随想』等々の内容は,科学と人生への考察に溢れている....

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 叔母,湯浅年子の想い出(<小特集>湯浅年子生誕100年)

    浅野 侑三 日本物理学会誌 64 (12), 935-936, 2009-12-05

    ...生涯原子核の研究に身を捧げ,ジョリオ・キュリーの下で研鑽を積んだ叔母,湯浅年子のひととなりを,同時期同じ女性物理学者で私の指導教官であったC.S.ウー博士とも引き比べつつ,私の個人的な思い出として書いた....

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  • 地震発生予測システムの構築に向けて : 統計物理学者に望むこと

    楠城, 一嘉, 鶴岡, 弘, 平田, 直, 笠原, 敬司 物性研究 93 (2), 125-142, 2009-11-05

    地震及び火山噴火予知のための観測研究計画の主要課題の一つは,地震の時期・場所・大きさを予測するシステム,いわゆる"地震発生予測システム"の構築である.この構築のために我々が目指すものは,地震予測研究の客観性・再現性を高めるサポートが出来る研究環境の整備である.その環境を活用して地震発生予測検証実験を今年度から実施する.この実験では,個々の予測モデルの性能評価がなされる.その評価結果を基にモデルの…

    NDLデジタルコレクション HANDLE Web Site

  • 交流高電界処理

    井上 孝司 日本食品科学工学会誌 56 (1), 56-56, 2009

    ...交流高電界処理の特徴</B><BR>交流高電界処理とは,イギリスの物理学者ジェームズ・プレスコット・ジュールが見出したジュールの法則(Joule's law)によるジュール熱を利用した加熱技術のひとつである.ジュール熱Qとは,電気抵抗R[Ω] をもつ物体に,電流 I[A]の2乗をt秒間[s]流したときに発生する熱量として下記に示す(1)式で表すことができる....

    DOI 参考文献6件

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