鈴木 規之, 大塚 直, 赤渕 芳宏, 小島 恵, 高橋 一彰, 新田 晃, 東 利博, 柳田 貴広, 井上 知也, 和田 宇生, 木村 元, 佐々木 佑真, 今泉 圭隆, 小澤 ふじ子, 大野 浩一, 小池 英子, 小山 陽介, 珠坪 一晃, 高見 昭憲, 中島 大介, 早水 輝好, 松橋 啓介, 山崎 新, 山本 裕史, 横溝 裕行, 中島 孝幸
環境科学会誌
35
(5),
338-354,
2022-09-30
<p>化学物質のリスク管理においては,常にさまざまな不確実性を伴う科学的知見に基づく適切な管理の実施が求められる。本稿では,水俣病,イタイイタイ病,いわゆる杉並病の3事例について,時間の推移とともにどのような科学的知見が現れ,同時にどのような対応がとられたかを観察した。その結果から,例えば強制力を伴う強い対策がとられたのは科学的知見の不確実性が相当に小さくなった時期に初めて観察される一方,科学的…
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