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検索結果 1,512 件

  • 湿式グラインダー処理おからが製パン性と易消化性澱粉に与える影響

    長野 隆男 日本調理科学会誌 57 (1), 34-40, 2024-02-05

    <p> 湿式グラインダー(WG)処理おからが,製パン性と易消化性澱粉(RDS)に与える影響について検討した。まず,WG処理おからパンの最適な加水量を調べた。その結果,WG処理おからの添加量が2%,4%,6%,8%での最適な加水量は,90 g,100 g,110 g,130 gであった。次に,WG処理おからと未処理おからの製パン性を比較した。検討の結果,WG処理おからは,パンの比容積の低下とCFV…

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  • 屋久島と種子島におけるヤマモモ種子の二次散布者

    渡邉 彩音, 北村 俊平, 半谷 吾郎, 中川 弥智子 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    <p>要 約:霊長類や大型鳥類は、大型の種子や果実を持つ植物の唯一の種子散布者となり得るだけでなく、様々な植物の種子散布者となるため、人為攪乱によって大型動物が絶滅した空洞化した森林では、種子散布機能の崩壊が懸念されてきた。国内でも、ヤマモモの主要な種子散布者であるニホンザルが絶滅した種子島では、現在もニホンザルが生息する屋久島と比較して、ヤマモモの種子散布量が激減していることが報告されている。…

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  • 「能登の里山里海」と令和6年(2024年)能登半島地震

    河本 大地 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 324-, 2024

    ...</p><p> 「能登の里山里海」については,金沢大学,石川県立大学,国連大学の研究者らを中心に,精力的に研究や価値づけ,地域社会との協働,アウトリーチ活動などが行われてきた.2007年からの金沢大学「能登里山マイスター」養成プログラム(現在は能登里山里海SDGsマイスタープログラム)などを通じた人材育成や地域コミュニティとの交流,拠点整備も進められてきた.また,金沢方面と能登半島とを結ぶ自動車専用道路...

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  • ヒートパイプによる冬の表層地温上昇の検討

    伴田 千紘, 百瀬 年彦 土壌の物理性 155 (0), 25-33, 2023-11-20

    農作物の生育促進のため,ヒートパイプ(以下,HP)を利用して下層の地中熱を表層へ輸送し,地温を上昇させることを検討した.HPを作製し,性能試験および実証試験を行った.性能試験では,作動液として水,アセトン,冷媒(代替フロン,R134a)を選定し,どの作動液が冬の地中温度条件下に適しているかを調べた.その結果,冷媒を内容積の3 …

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  • プラスチック大気汚染の現状と課題

    大河内 博, 谷 悠人, 小野塚 洋介, 王 一澤, 速水 洋, 竹内 政樹, 反町 篤行, 藤井 佑介, 竹中 規訓, 宮崎 あかね, 須永 奈都, 羽山 伸一, 徳長 ゆり香, 山口 高志, 勝見 尚也, 松木 篤, 池盛 文数, 梶野 瑞王, 足立 光司, 石原 康宏, 岩本 洋子, 新居田 恭弘 エアロゾル研究 38 (3), 145-159, 2023-09-20

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  • 乾燥程度がサツマイモ「兼六」蒸切干の甘さに及ぼす影響

    坂本 知昭, 石谷 美穂, 眞島 千尋 日本作物学会紀事 92 (3), 230-234, 2023-07-05

    <p>サツマイモ「兼六」蒸切干の製造過程で,乾燥が進むと甘さが急激に感じられなくなる現象が認められた.糖の分解が進んでいる可能性は低いことから,乾燥の進行に伴う硬化が甘味効率を低下させたと考えられた.つまり乾燥による糖の濃縮効果と硬化による甘味効率の低下により,蒸切干には最も強く甘さを感じる乾燥程度が存在すると予想された.乾燥時間が異なる「兼六」蒸切干片一対を比較する単純化した甘味の官能評価を繰…

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  • 化学的または物理的な変化に対する感受性の不均一性を記述する動力学モデル

    松野 隆一, 安達 修二 日本食品工学会誌 24 (2), 31-36, 2023-06-15

    <p>食品およびその素材に含まれる成分(分子)は相互作用し,その存在状態が均一であることは少なく,物理的または化学的に多様な状態で存在する.したがって,構成成分の存在状態に不均一性があるので,各構成成分の経時的な化学的または物理的変化がある式で表現できたとしても,全体の変化は,その式では表現できないことが多い.そのような場合,従属変数の経時変化をWeibull式[1](Avrami式[2])のよ…

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  • 「森林土壌デジタルマップ」の公開と今後の予定について

    石塚 成宏, 山下 尚之, 田中 永晴, 森貞 和仁, 村上 亘, 大丸 裕武 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 166-, 2023-05-30

    <p>1947年に開始された国有林林野土壌調査において作製された国有林の土壌図と調査報告書についてデジタル化を行い,「森林土壌デジタルマップ」(https://www2.ffpri.go.jp/soilmap/)として公開したので,ここに紹介する。本システムでは,2万分の1国有林林野土壌図をWebブラウザのみで閲覧することが可能である。高解像度で,斜面や地形などに対応した土壌の分布様式を見て取れ…

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  • 2018年北海道胆振東部地震後の崩壊地における植生回復

    鈴木 愛海, Prakash Thapa S, 勝見 尚也, 大丸 裕武, 柳井 清治 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 549-, 2023-05-30

    <p>2018年9月6日にM6.9の北海道胆振東部地震が発生し、この地震により胆振東部厚真町で山地斜面に多くの崩壊が生じた。崩壊タイプは斜面に厚く分布したテフラが樹木を載せたまま滑り落ちたものが多かった。その後4年が経過し、斜面内では植生の回復が始まりつつあるが、微地形や周辺環境による違いが顕著となっている。そこで今回、テフラ分布の異なる2地域の崩壊地において植生回復に影響を与える要因を解明する…

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  • 小型サンショウウオ類から見たインターネット・オークションによる希少野生生物の取引実態

    上野 裕介, 江口 健斗 保全生態学研究 28 (1), n/a-, 2023-04-30

    <p>希少種のインターネット取引は、世界的に喫緊の課題となっている。希少種の中でも採集による地域個体群の消滅が強く懸念される分類群に、小型サンショウウオ類がある。日本には 2022 年 2 月現在で 45 種の小型サンショウウオ類が生息し、うち 42 種が環境省のレッドリスト 2020 に掲載されている。さらに近年も分類学的研究が続けられており、この 10 …

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  • 白山・千蛇ヶ池雪渓における3夏期間の雪面熱収支特性

    小川 弘司, 岩佐 海杜, 藤原 洋一 雪氷 85 (2), 115-131, 2023-03-15

    <p>石川県と岐阜県の県境にまたがる白山にある,多年性の千蛇ヶ池雪渓を対象として,雪渓の雪面低下量計測と気象観測を3夏期間にわたって行った.夏期における雪面熱収支特性を明らかにするとともに,雪渓の融雪過程と気象との関係について分析し,気象条件や熱収支特性が雪渓の雪面低下量の年変化にどの様な影響を与えているのかを検討した.その結果,3夏期間における雪渓表面の熱収支項の平均値は,純放射量447 W …

    DOI Web Site 参考文献13件

  • ミールワームの冷蔵保存に伴う脂肪酸組成の変化

    山中 麻帆, 眞田 歩佳, 藏屋 英介, 中川 敏法, 平山 琢二 日本畜産学会報 94 (1), 55-60, 2023-02-25

    <p>本研究では,市販ミールワーム(<i>Tenebrio molitor</i>)を冷蔵環境下で保存した場合の生存率,体重および脂肪酸組成等の経時的変化について検討した.試験には,市販されているミールワームを用いた.冷蔵日数を0(冷蔵前),10,20,30および45日とし,冷蔵日数ごとに1群あたり200個体のミールワーム群を3群ずつ配置した.測定項目は,保存時の温湿度,各冷蔵日数におけるミール…

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 石川県における無加温出芽による水稲苗の出芽まで期間および有効積算温度の推定

    宇野 史生, 島田 雅博, 中村 弘和, 吉田 翔伍, 塚口 直史 日本作物学会紀事 92 (1), 1-8, 2023-01-05

    <p>高密度播種した水稲苗の移植栽培技術が開発され,普及が進んでいる.高密度播種苗は移植に適した葉齢の幅が狭く,許容できる育苗期間が制限される.石川県で一般的な加温出芽に加え,露地やビニルハウスでの被覆資材を用いた無加温出芽を組み合わせて出芽まで期間を変化させることで育苗期間を調節できる可能性がある.無加温出芽で育苗した場合の出芽までに必要な積算温度が明らかになれば,出芽まで期間を推測することが…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 石川県南加賀地域におけるニホンジカの越冬環境評価

    オガワ, ヒロシ, ヤナイ, セイジ, OGAWA, Hiroshi 石川県立大学研究紀要 6 15-26, 2023

    日本海側多雪地の石川県南加賀地域において,狩猟者からの生息確認地点情報をもとにニホンジカの越冬環境を調べ,Maxentによる越冬地の推定を試みた。越冬環境は,標高400m未満の南向き斜面,傾斜20度以上の丘陵・山地のスギ植林地がニホンジカにとっての好適な環境となった。Maxentによる推定生息地も,これらの条件に合致する範囲が示され,積雪量が大きい内陸山間地では,河川沿いが好適な越冬地として示さ…

    機関リポジトリ

  • 米国の農作物保険制度の仕組みと機能についての一考察

    キム, スンガク, KIM, Sunggak 石川県立大学研究紀要 6 43-51, 2023

    米国の連邦農作物保険は自然や価格状況に起因する農業損害を補填する公的保険として,自然災害等による農作物の収量減少を補償する収量保険と,収量または価格変動による収入減少を補償する収入保険を中心に,多様な保険商品を提供する。加入農家には保険料の一部が助成され,提携民間保険会社への支援装置も組み込まれている。農産物プログラムと共に農業セーフティネットの要として位置づけられている米国の農業保険は,農産物…

    機関リポジトリ

  • チェコの中等教育においてジェンダーが進路選択に与える影響

    イシクラ, ミズエ 石川県立大学研究紀要 6 69-78, 2023

    チェコの後期中等教育段階における学校種・専攻間の男女生徒数偏りの実態,進路選択へのジェンダーの影響を明らかにした。生徒と教師は,女子生徒と男子生徒間に学習姿勢,得意分野,関心の相違があるととらえており,このジェンダー・ステレオタイプが偏りの要因であると考えられる。すなわち,専門職のジェンダー・バランス,初等・中等教育学校教師の価値観,進路選択以前の基礎学校での価値観育成に問題がある。ジェンダー・…

    機関リポジトリ

  • 石川県における経営耕地面積と農業労働力の時系列変動分析 2005年から2020年の農林業センサスを用いて

    イガラシ, シュウヘイ, ヤマシタ, リョウヘイ, ウエノ, ユウスケ, IGARASHI, Shuhei, YAMASHITA, Ryohei 石川県立大学研究紀要 6 35-42, 2023

    農林業センサスを活用し,石川県内の農業労働力および農地利用の遷移を2005 年から2020 年までの範囲で可視化することによって,これらの指標の時系列変化を把握した。その結果,農業労働力(総農家数)は県全域を通して満遍なく減少傾向にあった。農地利用(経営耕地面積)については,集落境界を越えて農地集積が見られた一方で,能登半島部では経営耕地面積ゼロの集落がモザイク状に存在した。そして,過去15年の…

    機関リポジトリ

  • 石川県内における人流ビッグデータを用いた 新型コロナウイルス流行下での観光客の動向分析

    ハシモト, シュン, ウエノ, ユウスケ, HASHIMOTO, Shun 石川県立大学研究紀要 6 27-34, 2023

    2020 年春の新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により,全国で観光需要が消滅した。2022 年現在,回復傾向にはあるが,その傾向は地域や施設によって異なっているかもしれない。そこで観光業が主要産業である石川県において,都市的施設や郊外の里山里海,自然を感じる施設等について,人流データによる分析を行い,観光需要の回復度に違いがあるかを調べた。本研究の結果,感染拡大直後の2020年5月…

    機関リポジトリ

  • サーマルイメージングカメラをもちいた固定式視線誘導柱の表面温度測定と小鳥類の営巣調査の試み

    三上 かつら, 森本 元, 上野 裕介, 三上 修, Mikami Katsura, Morimoto Gen, Ueno & Osamu K Yusuke, Mikami Bird Research 19 (0), T1-T10, 2023

    <p>本研究では、道路脇に設置された固定式視線誘導柱の金属パイプに小鳥が営巣しているかどうかをサーマルイメージングカメラで検出することを試みた.結果的に,赤外線カメラだけで鳥の巣の有無を検出することは困難であった.一方で,気温に応じた様々な営巣基質と5種の鳥の表面温度についての情報を得ることができた.</p>

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 現代における魅力的な体育授業とは

    宮口 和義 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 22-, 2023

    <p>ここ数年で教育現場は大きく変わってきた。新型コロナによる子どもたちの体力低下も問題ですが、グローバル化や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、子どもたちが自ら考え行動する「生きる力」を育むことが求められるようになってきた。しかし、実際の現場では旧態依然とした授業が展開されているケースも少なくないように思われる。子どもたちの知的好奇心をくすぐるワクワクするような体育授業が展開されているで…

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  • 小学校の業間休みを使った縄跳び運動の効果について

    宮口 和義 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 499-, 2023

    <p>近年『子どもロコモ』が問題になっている。「すぐに転ぶ」「姿勢が悪い」など運動器に障害のある子どもが増えている。2020年初頭から感染拡大した新型コロナの影響で、さらに深刻な状態になっている。教育現場では早急な対応が求められているが、縄跳び運動は一人でも取り組める恰好の運動教材といえる。ロープの回旋動作を伴う連続ジャンプで、大腿前部や下腿後部の筋が伸張-短縮していることから代表的なSSC運動…

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  • 薬剤耐性菌へどう立ち向かうのか!? カプソソームを用いた局所放出

    関口 光広 ファルマシア 59 (4), 328-328, 2023

    COVID-19のパンデミックはグローバル化した現代社会では大きな脅威となったが,パンデミックはウイルスだけではなく薬剤耐性菌によって引き起こされる可能性も指摘されている.耐性菌による世界の死者数は2019年において少なくとも127万人,耐性菌関連死を含めるとその数は約500万人と推計されており,将来的にはがんによる死者を上回る可能性も示唆されている.薬剤耐性菌の出現を抑えるためには,何よりも抗…

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  • 人口減少地域における将来の可燃ごみ処理に伴うエネルギー消費及び生産に係るシナリオ分析

    河井 紘輔, 楠部 孝誠, 大下 和徹 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 127-, 2023

    <p>日本の人口は2008年に1億2,800万人に達してから減少に転じた。人口減少に伴い、焼却施設に搬入される可燃ごみの量は今後も減少すると予想される。 本研究は、日本の人口減少地域において、エネルギーの消費及び生産の観点から可燃ごみの効果的な処理を提示することを目的として、正味エネルギー生産率という指標を提案した。 まず、将来の一人当たりの可燃ごみ排出量、物理的組成、低位発熱量を予測した。 …

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  • 鉄肥料となるムギネ酸誘導体「PDMA」の開発

    鈴木 基史, 小林 高範, 中西 啓仁, 難波 康祐 植物の生長調節 58 (1), 40-46, 2023

    <p>Iron (Fe) is an essential nutrient for plant growth. Fe deficiency occurs frequently in alkaline or calcareous soils because of low solubility of Fe under high pH. Poaceae plants take up Fe(III) …

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  • 融雪水の水量・水質測定のためのライシメータ設計

    高瀬 恵次, 藤原 洋一, 伊藤 優子, 小倉 晃 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 396-, 2023

    <p>北陸特有の融雪パターンと越境大気汚染が森林流域の水・物質動態に及ぼす影響を解明することを目的に、石川県林業試験場に融雪ライシメータ(林内2区、A0区、オープン区の4基)を構築した。3.5×3.5mの木枠に特注シートを被せ、融雪水を計測小屋に導水して、転倒マス型流量計により水量をカウントするとともに、水槽に貯水して水質を測定するシステムとした。水質測定のための採水は、時間的変化を知るためのオ…

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  • タマネギにおける秋播きと春播きの生育様相の違いがりん茎重に及ぼす影響

    西畑 秀次, 浅井 雅美, 臼木 一英, 村上 賢治 園芸学研究 22 (4), 267-275, 2023

    <p>平地の同一場所で,同一年に同一品種を供してタマネギの秋播き栽培および春播き栽培を行い,りん茎肥大時から収穫時の生育の差異について比較し,りん茎重に影響する要因について検討した.春播き栽培は,秋播き栽培に比べて,りん茎肥大始期が1か月,収穫時期も18~27日遅れ,りん茎重が劣った.りん茎肥大開始時期については,生葉数4枚とその後の基準温度5°Cの有効積算温度(積算温度)が関連することが示唆さ…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 大規模な斜面崩壊の後に生じた手取川扇状地の地下水位低下について

    藤原 洋一, 大谷 健人, 高瀬 恵次, 長野 峻介, 一恩 英二 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 372-, 2023

    <p>一級河川・石川県手取川(809 km<sup>2</sup>)では,2015年5月に生じた上流域での大規模な斜面崩壊により高濃度濁水が長期間継続した.さらに,この濁水発生と同時期に扇状地の地下水位が急激に低下した.これまで,地下水位低下の時間的および空間的な特徴についての詳しい分析は行われておらず,減少した手取川からの伏流量がいつから回復したかについては明らかになっていない.そこで本研究で…

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  • Interview 1

    中川 明 生物工学会誌 100 (12), 678-679, 2022-12-25

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  • 5品種のイチゴランナー焙煎茶の香味特性評価

    関口 光広, 篠田 清哉, 笹木 哲也 におい・かおり環境学会誌 53 (6), 366-368, 2022-11-25

    <p>開発中のイチゴランナー焙煎茶について,「紅ほっぺ」,「とちおとめ」,「いばらキッス」,「桃薫」,「あまえくぼ」の5品種から試作した焙煎茶の官能評価,および香気成分を評価した.官能試験から「穀物の香ばしさ」と「焦げ」は「いばらキッス」と「紅ほっぺ」が高いスコアを示した.ガスクロマトグラフ質量分析で得られた香気成分の主成分分析からは3グループに大別され,それぞれ特徴的な揮発性成分が見出された.…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • Interview 2

    馬場 保徳 生物工学会誌 100 (10), 568-568, 2022-10-25

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  • 北海道胆振東部地震における斜面崩壊の発生要因の解析

    半澤 風人, 百瀬 年彦, 勝見 尚也, 柳井 清治 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 524-, 2022-05-30

    <p>2018年9月6日にM6.9の北海道胆振東部地震が発生し、この地震により胆振東部厚真町の山地斜面に多くの崩壊が発生した。その地域の中央~南部には樽前山を起源とするTa-d(約9000年前噴出)が100 cm、中央~北部では恵庭岳を起源とするテフラEn-a (約2万年前) が100 cm近く堆積している。これまでの報告の中で、これらのテフラが斜面崩壊発生にどのような影響を与えたのかを力学的に…

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  • 石川県産農林水産物の抗インフルエンザウイルス作用

    永井 栄美子, 奥田 みずほ, 鈴木 信孝, 滝埜 昌彦, 伊勢川 裕二, 榎本 俊樹 日本補完代替医療学会誌 19 (1), 23-31, 2022-03-31

    <b>目的:</b>本研究では石川県産農林水産物の機能性を明らかにすることを目的に,これらの抗インフルエンザウイルス(IFV)作用について検討を行った.<br> <b>方法:</b>MDCK細胞にIFVを感染させ,熱水抽出物含有培地で24時間培養した.24時間後に上清のみを回収し,上清中のウイルス力価をフォーカス法により測定した.また,活性が確認できた試料についてはTime-of-additi…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献28件

  • アカマツリ葉片からの高頻度植物体再分化

    大谷 基泰, 辰巳 茉由, 島田 多喜子, 神戸 敏成 北陸作物学会報 57 (0), 33-40, 2022-03-16

    観賞用や薬用植物として利用されているアカマツリ(Plumbago indica L(. P. rosea L.))の葉片からの植物体 再分化に及ぼす植物生長調節物質の効果について検討した.アカマツリの葉片からの不定芽の再分化にはTDZ が有効であった.不定芽を再分化した葉片の割合が最も高かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lとIAA 2 ㎎ /lを添加した培 …

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  • 空撮画像に基づいた水稲の倒伏程度と出穂20~10日前の植生指数との関係

    元川 開斗, 藤原 洋一, 塚口 直史 北陸作物学会報 57 (0), 29-32, 2022-03-16

    UAVによって得られた植生指数に基づいた,UAVによる局所追肥技術が開発中である.本研究では,この技 術における追肥基準の合理化を目的として,DSMによる倒伏程度と出穂20日,15日および10日前の植生指数と の関係を調査した.倒伏積算値は倒伏程度の定量的な指標になると考えられ,出穂20日前のCIGreenと高い相関を 示した.これらのことはUAVによる局所追肥に役立つ情報になると考えられた.

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  • 大人の食意識と小・中学生期の食育の関係に関する考察

    ヤスジマ, マナミ, ヤマシタ, リョウヘイ, スミモト, マサヒロ, YASUJIMA, Manami, YAMASHITA, Ryohei, SUMIMOTO, Masahiro 石川県立大学研究紀要 5 49-54, 2022

    子どもへの食育は、大人になってからの食生活に良い影響をもたらすことが期待されている。本稿では、大人の食意識と、小・中学生期の家庭ならびに学校で受けた食育がどのような関係があるかを分析する。大人の食意識としては、栄養や食事マナーへの意識、地産地消への意識、食料生産者の持続的活動への意識を取り上げる。順序ロジットモデルを用いた分析から以下の点が明らかになった。栄養や食事マナーへの意識は家庭と学校での…

    機関リポジトリ

  • 子ども時代の自然の中での遊び経験が成人後の自然への親和性や地域社会への関心・愛着に及ぼす影響

    クサミツ, ノリコ, ウエダ, テツユキ, KUSAMITSU, Noriko 石川県立大学研究紀要 5 29-37, 2022

    子ども時代の自然の中での遊びが成人後の自然親和的価値観に及ぼす影響を石川県の15カ所の農村住民へのアンケート調査により解析した。その結果、子ども時代の動物捕獲体験は、生きものへの親近感のみならず、地域への関心や愛着心も高めることが明らかになった。自然の中の遊びにおいて涵養された、場所依存的で個人的な履歴を反映した「風景的感性」が価値観の形成に寄与した結果と推察された。今回の結果を踏まえて、地域社…

    機関リポジトリ

  • Web アプリ用moodle モジュールの開発

    オケ, サトシ, イナバ, ヒロカズ 石川県立大学研究紀要 5 71-78, 2022

    本研究は、学内向けに開発した Web アプリを学外から使用できるようにするため、moodle モジュールを開発した。開発したモジュールは、出席管理システム・無線 LAN 用 WiFi (MAC)アドレス登録システム・動画アップロードシステム用の moodle モジュールである。開発した moodle モジュールは、教員の負担を軽減しその有効性が確認できた。

    機関リポジトリ

  • 石川県におけるサクラマスOncorhynchus masou masou の遺伝的集団構造 ―人工種苗放流の影響について―

    キタイチ, ヒトシ, ナカヤチ, オサム, ヤナイ, セイジ, KITAICHI, Hitoshi 石川県立大学研究紀要 5 1-8, 2022

    石川県に生息するサクラマスの野生集団および県内で飼育される種苗集団に対して、マイクロサテライト10遺伝子座を用いて遺伝的集団構造の把握を試みた。石川県内の8水系10河川集団から採集した野生サクラマス145個体と県内の漁業関係機関等から提供してもらった4系統群の人工種苗サクラマス20個体をそれぞれ遺伝子解析に供した。その結果、調査した野生サクラマスの各集団は遺伝的多様性が高く保持されていることがわ…

    機関リポジトリ

  • 社会主義チェコスロバキアにおける女性像の変容過程

    イシクラ, ミズエ 石川県立大学研究紀要 5 95-103, 2022

    社会主義はジェンダーを克服し、女性の解放を導いたのか。本稿では、旧チェコスロバキアにおける労働者としての女性像の変容に着目し、社会主義期の女性解放の本質を検証した。社会主義は、伝統的な家制度を解体して女性の雇用を促進させたが、その施策のすべてが女性解放ではなく、健全な社会主義国家建設を意図していたため、働く女性の増加に伴い少子傾向が顕在化すると、施策は女性解放から後退し、結婚、家族、子育てこそが…

    機関リポジトリ

  • 大学初年次生における適応感とキャリア意識との関連

    サワダ, タダユキ 石川県立大学研究紀要 5 79-86, 2022

    本研究では、2020年度と2021年度の各前期終了時に、A大学に在籍する1年生を対象に、大学適応感とライフキャリアに対する意識に関する調査を行った、最初に、2年間の学生の傾向を検討したところ、適応感およびキャリア意識には両年度で違いは認められず、男性よりも女性の方が、適応感が高い傾向が示された。そのうえで、適応感とキャリア意識との関連を検討したところ、居心地の良さ感や目標に向けての充実感、周囲か…

    機関リポジトリ

  • センサーカメラで明らかにした金沢城公園の中型哺乳類相について

    スズキ, テルヒサ, オオイ, トオル, SUZUKI, Teruhisa, OI, Toru 石川県立大学研究紀要 5 9-17, 2022

    金沢城公園の中型哺乳類相を、センサーカメラを用い調査した。タヌキ、ハクビシン、ニホンテン、ニホンアナグマ、アカギツネ、ニホンイタチ、ネコが撮影された。タヌキとネコは、撮影頻度が毎月高く、公園を恒常的に利用していると考えられた。常には撮影されない種は、公園を利用しながら周辺の住宅地も積極的に利用した(ハクビシン)、あるいは小立野台地を経て公園に移動し、一時的に滞在したと推測された(テン、アナグマ、…

    機関リポジトリ

  • Market Competitiveness and the Sustainability of the Cultivation of Kaga Vegetables

    クボタ, テッペイ, ヤマシタ, リョウヘイ, KUBOTA, Teppei, YAMASHITA, Ryohei 石川県立大学研究紀要 5 39-48, 2022

    日本に数ある伝統野菜は、重要な食料としてだけでなく、地域の風習や文化的景観の基盤としても機能している。今日に至る研究系譜を散見すると、産地の後継者不足など、伝統野菜栽培が抱える問題についてより多くの研究蓄積が求められている。そこで本研究では、生産者の特性に基づいて、石川県金沢市を主産地とする伝統野菜の市場競争力や持続性との関係を評価するため、加賀野菜を栽培している農家対象のアンケートの結果と、公…

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  • 食生活の外部化に対する嗜好の効果に関する分析

    スミモト, マサヒロ, SUMIMOTO, Masahiro 石川県立大学研究紀要 5 55-60, 2022

    本稿は、近年の食生活の外部化について、家計の嗜好の効果を、世帯主年齢階級間での差異に留意して分析することを課題とした。そのため、世帯主年齢階級別の支出データを用い、2000 ~2018年を対象に食料需要体系分析を行った。分析の結果、以下の点が明らかになった。2000~2012年では、すべての世帯主年齢階級で、内食材料需要の減少、主食的調理食品需要と外食需要の増加をもたらす方向に家計の嗜好の効果が…

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  • 環境保護活動への不参加傾向の規定要因 ―サンゴ礁保護活動を対象とした計量テキスト分析―

    タムラ, ユウヘイ, イマエ, ナツキ, ヤマシタ, リョウヘイ, TAMURA, Yuhei, IMAE, Natsuki, YAMASHITA, Ryohei 石川県立大学研究紀要 5 19-27, 2022

    本稿の目的は、環境保護活動へ消極的な意見を有する市民の言説を解析し、活動不参加者の実態把握を試みることである。そこで、サンゴ礁周辺の環境保護活動に対する市民の関心について、アンケートによって収集した情報を元に計量テキスト分析を行った。Web 調査から得られた 3,706 テキストをデータとして用いた分析結果として、「無条件に参加意向が高い割合はごく僅かであったが、条件次第で一部追加的な参加が期待…

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  • 競技選手における日常での草履サンダル着用の効果について

    宮口 和義 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 72 (0), 298-, 2022

    <p>競技選手にとって「足趾力」は重要である。素早く走るとき、あるいは崩れた体勢を立て直すには地面反力を使うことが不可欠で、そのためにも“しっかりと地面を踏む”ことが求められる。しかし、近年では様々な競技において「浮き趾」の選手が増えており、結果的に踵重心になるため、瞬時のストップやターン、ダッシュが十分できない選手も増えているように思われる。鼻緒がある履物は、これを趾で一歩ごとに挟まないと歩け…

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  • 猛禽類の鳴き声による位置推定システム:音声レーダーの開発と検証

    岩見 聡, 上野 裕介 土木学会論文集G(環境) 78 (6), II_265-II_272, 2022

    <p> 環境アセスメント等において実施される猛禽類の調査は,主に目視観察や現地踏査により行われている.しかし調査に多くの労力を要しており,かつ発見漏れ等の課題もある.本研究では,効率的・効果的な猛禽類調査のツールとして,複数の地点で長時間録音された音声データから,オオタカ<i>Accipiter …

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 石礫による転がり摩耗に対するモルタル系補修材の耐久性評価

    松田 展也, 森 丈久 農業農村工学会誌 90 (4), 265-268,a2, 2022

    <p>石礫の衝突や転がりにより摩耗が発生した落差工では,水路用のモルタル系補修材で補修が行われている。しかし,落差工では通常の水路では想定していない石礫により摩耗が発生するため,水路用のモルタル系補修材を落差工に適用した場合の耐摩耗性を確認する必要がある。そこで,5種類のモルタル系補修材を対象に,石礫を模擬した摩耗材による転がり摩耗試験を行った。その結果,最も圧縮強度の高い補修材が,耐摩耗性が最…

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  • 収穫後のニンニクりん茎で発生するくぼみ症の組織学的解析

    上町 達也, 藤岡 美智子, 前野 陽子, 大原 愛, 丸山 園加, 山崎 博子, 庭田 英子, 伊藤 篤史, 石田 信昭, 矢野 孝喜, 長菅 香織, 稲本 勝彦 園芸学研究 21 (1), 93-99, 2022

    <p>氷点下での長期貯蔵を経たニンニクにおいて,りん片の表面が陥没する「くぼみ症」と呼ばれる障害が発生することがあり問題となっている.これまでの研究において,収穫後の乾燥処理方法と氷点下貯蔵の温度と期間がくぼみ症の発生に関与していることが明らかとなっている.本研究では,くぼみ症の症状が顕在化する過程を明らかにすることを目的に,くぼみ症が誘導される条件で乾燥と貯蔵を行ったニンニクりん茎を用いて,く…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • CO2レーザによる牡蠣の新しい殺菌方法の開発

    田中 玄大, 中口 義次, 藤田 萩乃 日本AEM学会誌 30 (2), 264-269, 2022

    <p> In general, shellfish contain a number of bacteria and viruses that can cause food poisoning. However, because raw food is so delicious, some people take the risk of eating it, and a certain …

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 石川県の海岸に漂着するマイクロプラスチックの実態調査

    楠部 孝誠, 勝見 尚也 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 25-, 2022

    <p>マイクロプラスチックによる海洋汚染は深刻な環境問題の一つとなっている。筆者らは水稲栽培が盛んな地域では,水田がマイクロプラスチックの主要な排出源の一つではないかと考え、水田からの被覆肥料カプセルの排出機序を明らかにしてきた。同時に海岸における実態を調査してきたが、これまでの報告は単年度の調査を基にしたものであったため、今後の具体的な対策と展望を考える上で複数年の調査による長期的変化を調査し…

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  • 北陸2県にみる農地集積の評価を分ける担い手の多様な認識

    山下 良平, 金平 健世 農業農村工学会誌 90 (7), 495-498,a1, 2022

    <p>本報では,農地集積に対する担い手の多様な認識を聞取り調査によって探索することで,集積率のみが評価として公表されがちな現状に対して,客観的な現状認識を得ることを目的とした。石川県8事例,富山県1事例の計9つの大規模経営体を対象に,規模拡大のボトルネック,経営内外の条件不利地への対応,借地に関する地権者との関係について情報収集した。調査結果に基づく分析から,特に中山間地域では,地域からの信託に…

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  • 中部日本のスギ林に生育するキイチゴ属3種の量的に有効な種子散布者

    西野 貴晴, 北村 俊平 Bird Research 18 (0), A1-A19, 2022

    <p> バラ科キイチゴ属(<i>Rubus</i>)は先駆性の低木種であり,開放的な環境が形成されるといち早く侵入・繁茂し,さまざまな鳥類や哺乳類が果実を利用する典型的な周食型散布植物である.本研究では,自動撮影カメラを用いて,中部日本のスギ林に生育するキイチゴ属3種(クサイチゴ <i>Rubus hirsutus</i>,モミジイチゴ <i>R. palmatus</i>,クマイチゴ …

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  • 手取川流砂系における海岸砂の色の測定と沿岸漂砂の移動方向の推定

    蜜澤 岳, 百瀬 年彦, 勝見 尚也, 鴈澤 好博 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_565-I_570, 2022

    <p> 手取川流砂系における沿岸漂砂の移動方向を推定するため,手取川中流域-手取川河口-能登方面の約95kmの範囲における河川砂および海岸砂の色をL<sup>*</sup>a<sup>*</sup>b<sup>*</sup>空間で数値化し,a<sup>*</sup>値(赤成分の強さ)とb<sup>*</sup>値(黄成分の強さ)を分析した.河川砂のa<sup>*</sup>値とb<sup>*</…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 人口減少・高齢化地域で想定されるごみ組成に対する生物乾燥・分級プロセスの適用性評価

    石垣 智基, Sutthasil Noppharit, Ham Geun-Yong, 河井 紘輔, 山田 正人, 楠部 孝誠, 大下 和徹, 見澤 直人, 鎌倉 秀行 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 249-, 2022

    <p>人口減少・高齢化地域において一般廃棄物の持続可能な処理・資源化システムを検討するうえで、中核となりうる技術のひとつとして生物乾燥・分級による代替燃料製造プロセスが挙げられる。本プロセスの適用可能性について検討するうえでは、現在および将来にわたって排出される廃棄物組成のみならず、各種廃棄物対策・資源循環施策の効果も加味したうえで、合理的な処理・資源化技術としての評価を行う必要がある。本研究で…

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  • 分布型タンクモデルによる手取川扇状地の地下水流動解析の試み

    藤井 三志郎, 丸山 利輔 農業農村工学会論文集 90 (2), II_111-II_122, 2022

    <p>手取川扇状地(石川県)の地下水は, 地表と河川からの浸透水で構成されている.この状況を総合的に把握するため, 手取川を中心とした分布型タンクモデルを採用し地下水流動解析を試みた.対象領域の地下水流動は地下水位等高線の直交方向に限定され, 地表や河川からの浸透水を受けながら流下する現象と捉え, 手取川を4区間に, 扇状地を13ブロックに分割しモデルを構築した.地表浸透は土地利用別(田, …

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  • 集中定数型水循環モデルによる手取川の高濃度濁水が地下水位に及ぼす影響評価

    高瀬 恵次, 藤原 洋一 農業農村工学会論文集 90 (1), I_167-I_173, 2022

    <p>本研究では集中定数型水循環モデルを構築し,2015年5月に手取川上流域で生じた大規模な斜面崩壊に伴う高濃度濁水が扇状地の地下水位に与えた影響を検討した.濁水発生前の水文データに基づいて地下水位変動を再現するモデルパラメータを同定した後,そのモデルパラメータを用いその後の地下水位変動を計算した.その結果,濁水発生前の2015年4月まで計算地下水位は実測値にほぼ一致するが,濁水発生直後から実測…

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  • 荒川上流森林域における「緑のダム」の水文学的検証

    早瀬 吉雄 農業農村工学会誌 90 (2), 121-125,a2, 2022

    <p>荒川上流域の3ダムの洪水流量資料をもとに,降雨規模による洪水流量のマクロ的評価と50mごとの数値標高に山腹斜面の3層を組み合わせた流出解析モデルで,3層の雨水貯留変化を追跡した。雨水は,森林斜面の有機質土のA層,多孔質化した粘土のB層を飽和させ,ロームと礫の混じった砂層状のC層に貯留して緩やかに流出する。豪雨時にはC層も飽和して,ピーク流出係数が1.0に近づく。これより,「緑のダム」である…

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  • 環境配慮施設設置前の取組みが住民意識に及ぼす効果

    草光 紀子, 上田 哲行 農業農村工学会誌 90 (5), 341-345,a2, 2022

    <p>農業農村整備事業での環境配慮において,事業主体が地域住民の理解を得るために実施している環境配慮施設設置前のさまざまな取組み(以下,「事前取組」という)の効果を明らかにするため,石川県のほ場整備事業においてビオトープを設置した事例を調査した。事前取組を多く実施した地区ほど,事業完了後におけるビオトープ認知率や設置目的の理解度が高く,完了後の維持管理作業や生き物調査への参加率も高くなる傾向が明…

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  • 学校給食における食材の国産比率の推計

    住本 雅洋, 安嶋 まなみ 農業経済研究 93 (3), 283-288, 2021-12-25

    <p>The objective of this paper is to estimate domestic production and import ratios of foodstuffs for the school lunch sector using input-output tables for Japan in 1995, 2000, 2005, 2011, and 2015, …

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  • 水質総負荷量の計測システム開発とその適用例

    高瀬 恵次, 伊藤 優子 水文・水資源学会誌 34 (5), 274-282, 2021-09-05

    <p> 水質の保全・管理は安全な水資源の確保のみならず,地域の水環境保全にとって重要な課題である.これまでの水質管理は濃度規制的な立場に重きを置いて行われてきたが,近年の排出物質の多様化と排出水量の増加は総量規制による水質管理が重要になることを示唆している.さらに,総負荷量の正確な把握は流域における物質循環・物質収支を理解する上で基本的な事項である.しかしながら,総負荷量の計測には多大の労力と時…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 酸化防止容器で保存した醤油における開封後の香気成分変化

    笹木 哲也, 龍崎 博, 松浦 靖典, 前田 和彦, 岩切 拓美, 山崎 裕也, 道畠 俊英, 榎本 俊樹 日本食品科学工学会誌 68 (7), 306-318, 2021-07-15

    <p>近年開発された酸化防止容器は開封後の醤油の鮮度を保持できることから,急速に市場に普及している.一方で,醤油の風味形成に重要な香気成分に対し,酸化防止容器がどのような影響を与えているかについてはこれまで明らかになっていなかった.本研究では,PID,デラミ容器,PETボトルそれぞれの容器製品に充填した醤油について,開封後の香気成分変化を評価することで,酸化防止容器の各製品の香気成分維持効果の解…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 空撮によって得られた生殖成長期の植生指数によるダイズ子実収量の解析

    丹保 彩香, 島田 雅博, 吉藤 昭紀, 今本 裕士, 永畠 秀樹, 藤原 洋一, 塚口 直史 日本作物学会紀事 90 (3), 261-268, 2021-07-05

    <p>本研究は市販のマルチスペクトルカメラを用いてダイズの葉身および地上部窒素含量の最もよい指標となる植生指数を明らかにすることおよび植生指数やその変化量が子実収量と最も高く相関する生殖成長期のステージあるいは期間を明らかにすることを目的とした.植生指数とダイズの地上部窒素含量および葉身窒素含量との関係の調査は2018年および2019年に行い,植生指数と子実収量との関係の調査は2019年に行った…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 石川県における水稲多収品種の生産費が最小になる育苗箱当たり播種量および栽植密度

    宇野 史生, 島田 雅博, 中村 弘和, 吉田 翔伍, 塚口 直史 日本作物学会紀事 90 (3), 252-260, 2021-07-05

    <p>10 a当たりの育苗箱使用枚数を減らす技術として高密度播種苗の移植栽培や疎植栽培が開発されている.これら技術は,10 a当たりの生産費を低減できるが,育苗箱使用枚数の減少により減収するリスクがあり,収量当たりの生産費は必ずしも低下しない可能性がある.そこで,本研究では,水稲多収品種「石川65号」,「北陸193号」の移植栽培において,収量当たりの生産費が最小となる育苗箱当たり播種量と栽植密度…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 森林内外における消雪日の違いが融雪流出に及ぼす影響

    平田 智道, 藤原 洋一, 高瀬 恵次, 一恩 英二, 長野 峻介 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 536-, 2021-05-24

    <p>森林内外の消雪日の違いは様々な要因によって決まり,それを理解することが森林の貯雪・融雪遅延機能を評価するための基本的な知見となり得る.本研究では森林内外の消雪日の差の指数:ΔSDDを利用し,ΔSDDが融雪流出に及ぼす影響とその要因の検討を試みた.石川県白山市の森林小流域に水文モデルCRHMを適用し,森林流域を皆伐した場合の計算結果と比較したところ,林地の消雪は皆伐地よりも4日遅く,消雪後の…

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  • 北海道胆振東部地震による崩壊土層の物理的特性

    鈴木 駿汰, 百瀬 年彦, 勝見 尚也, 柳井 清治 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 544-, 2021-05-24

    <p> 2018年に発生した北海道胆振東部地震では、未固結の樽前山(Ta)や恵庭岳(En)からの降下火砕堆積物の分布域に大規模な斜面崩壊が発生した。崩壊多発地帯の北部ではEn-a軽石層(20ka)、中央部から南部ではTa-d軽石層(9.0ka)の崩壊が顕著にみられた。こうした斜面崩壊のメカニズムを捉えるうえで、土の物理的特性は重要な基礎的情報となる。しかし、今回の地震に関する既往の研究では、これ…

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  • 竹林拡大が小河川内の落葉分解と水生大型無脊椎動物に及ぼす影響

    佐藤 駿, 柳井 清治 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 580-, 2021-05-24

    <p> 竹林の拡大が、渓流中の落葉分解と水生動物群集に及ぼす影響を明らかにするため、野外でのリターバッグ実験と室内で摂食実験を行った。調査対象地を金沢市近郊の丘陵を流れるモウソウチク林・広葉樹林渓流に2渓流ずつ設定した。そこに生息する底生動物のサンプリングを行い、種類と個体数を測定するとともに、モウソウチクと広葉樹林に多く出現するヤブツバキ葉を対象にリターバッグ実験を行った。サンプリング調査の結…

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  • 北海道胆振東部地震で崩壊した斜面の粘土鉱物組成

    勝見 尚也, 百瀬 年彦, 柳井 清治 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 545-, 2021-05-24

    <p>北海道胆振東部地震により斜面崩壊が多数発生し、土砂の流下・埋没により甚大な被害が生じた。この地震による斜面崩壊は、発生密度が高いことや、傾斜が30度以下の緩斜面でも崩壊が生じているなどの特徴がある。本研究は、本地震による斜面崩壊メカニズムの解明を目指し、崩壊が発生した斜面の粘土鉱物の分析を行った。</p><p>北海道厚真町にて斜面崩壊が生じた4地点を選定し、すべり面と考えられる層位を採取し…

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  • 【報文】 焼きいもの味質が異なるサツマイモのキュアリングによる澱粉の性質変化

    齋藤 泰宏, 本多 裕司 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 11 (2), 87-93, 2021-05-20

    <p>本研究では,焼きいもの味質において粉質系に分類される「ベニアズマ」と粘質系に分類される「べにはるか」,及びそれらの中間的な食味を示す「五郎島金時」の澱粉の物理化学的な性質の変化についてキュアリングの効果を分析した.キュアリング直後の各試料の澱粉の糊化開始温度を比較してみると,各品種ともにキュアリングによって1°C程度低下する傾向がみられた.アミロペクチン鎖長の重合度6~12の存在比を比較し…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • ルビーロマン果汁の界面前進凍結濃縮とそのワイン製造への応用

    宮脇 長人, 表 千晶, 小栁 喬, 笹木 哲也, 武 春美, 松田 章, 田所 佳奈, 三輪 章志 日本食品科学工学会誌 68 (4), 159-165, 2021-04-15

    <p>流路閉鎖循環方式界面前進凍結濃縮装置を用いてルビーロマン果汁の凍結濃縮を行い,糖度を14.6Brixから23.0Brixに濃縮することができた.濃縮果汁をBrix基準で濃縮還元し,濃縮前試料と有機酸分布および香気成分分布を比較した.有機酸分布については濃縮前後でほとんど変化はなく,また,香気成分分布についても,その分布プロフィールはそれほど変化していない高品質濃縮が可能であることがわかった…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 食生活の二極化と家計属性

    住本 雅洋 農業経済研究 92 (4), 359-364, 2021-03-25

    <p>The objective of this paper is to examine how household attributes affect food demand by estimating Engel functions with the anonymized data of the National Survey of Family Income and …

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  • 日本で食用として利用されているギヌラ属2 種の葉片からの植物体再分化

    大谷 基泰, 長谷田 望, 瀧平 路明, 大原 隆明, 神戸 敏成 北陸作物学会報 56 (0), 65-68, 2021-03-16

    日本で食用として利用されている2種のギヌラ属植物(スイゼンジナとミドリハンダマ)の葉片から植物体再 分化に及ぼす植物成長調節物質の効果について検討した.スイゼンジナとミドリハンダマの両種共に葉片からの 不定芽の再分化にはNAAとTDZの併用が有効であった.不定芽を形成した葉片の割合が最も高かった培地は, スイゼンジナではNAA 0.2 ㎎ /lとTDZ 0.2 ㎎ …

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  • 愛媛県西条市道前平野における農業用水利用と地下水

    高瀬 恵次, 中野 孝教, 徳増 実 地下水学会誌 63 (1), 9-17, 2021-02-26

    <p>愛媛県西条市の道前平野は西条平野と周桑平野からなる。両平野は寡雨な瀬戸内沿岸にあって地表水資源に乏しく,古くから地下水の利用がなされてきた。現在においても,生活用水の地下水依存度はほぼ100%で,地下水の保全と管理は市の重要な政策課題となっている。本報告ではこれまでの調査・研究成果をもとに,両平野における水利用,地下水を含む平野の水収支および地下水の水質の状況をまとめた。そして,両平野とも…

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  • 森林内外の消雪日の差の地域特性:メタ解析による検討

    平田 智道, 藤原 洋一, 高瀬 恵次, 一恩 英二, 長野 峻介 水文・水資源学会誌 34 (1), 54-68, 2021-01-05

    <p> 森林内外における消雪日の差が何によって説明されるのかといった森林と雪との関係について理解することは,森林の貯雪・融雪遅延機能を評価するための基本的な知見となる.本研究では,林内と林外の消雪日を観測した論文・資料を収集して,プラス(マイナス)であれば林内(林外)の積雪の方が長く残ることを表す,消雪日の差(ΔSDD;Difference in snow disappearance …

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  • The Lure of Similarity: Incestuous Desire in the Stories of Nick Adams

    タムラ, エリ 石川県立大学研究紀要 4 101-106, 2021

    本稿では、20 世紀のアメリカ人作家Ernest Hemingway の描く物語に複数登場する外見の似た二人組に焦点を当て、この作家のincest(近親姦1))を想起させる関係に対する強い関心と、その表現手法の変化について考察する。まず、外見の似た二人組が様々な作品に登場する事には執筆当時の時代、文化背景の関わりも深いことをふまえつつ、その描写には親密な異性のきょうだい関係のニュアンスが重ね合わ…

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  • Traditional Fishing for Arctic Lamprey (Lethenteron camtschaticum) along the Sea of Japan Coast

    アラカワ, ヒロアキ, ヤナイ, セイジ, ARAKAWA, Hiroaki 石川県立大学研究紀要 4 11-22, 2021

    カワヤツメ(Lethenteron camtschaticum)は日本国内で重要な水産資源であるが、その漁獲量は減少している。本研究は、カワヤツメ漁(漁具、漁場、漁期)と漁師が有する地域の生態学的知識(LEK)を体系化することを目的として、日本海沿岸における内水面漁業協同組合へのインタビューを行った。カワヤツメ漁は、川の規模や、地形環境、カワヤツメの生態的行動に応じて発達しており、過去には日本海…

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  • 大学生が受容・内在化するジェンダー ―主流イメージの再生産と脱主流への葛藤―

    イシクラ, ミズエ 石川県立大学研究紀要 4 107-116, 2021

    本稿の目的は、若者を通して再生産されるジェンダー・イメージを明らかにすることにある。大学生は、幼少期から親しんだ文化やメディアの中で表象されている古層としての性役割やジェンダー・イメージを内在化している傾向にある。ジェンダー論受講生を対象として、彼らが受容し、内在化する文化・情報を明らかにするための調査を行った。関心がある情報、他者受容の着眼点、内在化する価値観、ライフ・コース認識、家庭領域への…

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  • 低温貯蔵によるクリに含まれる糖質の変化

    サイトウ, ヤスヒロ, ホンダ, ユウジ, SAITO, Yasuhiro 石川県立大学研究紀要 4 1-10, 2021

    低温貯蔵によるクリに含まれる糖質の変化を検討するために、クリに含まれる遊離糖組成、澱粉含量、澱粉の糊化特性、およびアミロペクチンの鎖長分布を分析した。クリの可食部に含まれる遊離糖の 9 割はスクロースであり、低温貯蔵後に顕著な増加が見られるとともに、澱粉含量も低温貯蔵後に減少した。クリに含まれる澱粉の糊化開始温度(Tp)は低温貯蔵後に約 2 ℃上昇し、糊化エンタルピー変化(ΔH)は …

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  • 韓国における直接支払い制度再編とその課題 ―コメ農政の変遷と公益直接支払いの導入―

    キム, スンガク, KIM, Sunggak 石川県立大学研究紀要 4 51-60, 2021

    韓国では 2020 年、農政の根幹であったコメ直接支払い制度が全面改編され、「固定型支払いによる所得支持」「公益機能の強化」を標榜する公益直接支払いに生まれ変わった。本稿はコメ直接支払い制度の 16 年間とコメ農政の混迷を振り返えりつつ、新しく発足した公益直接支払いの構造検討を通して、直接支払い制度再編の背景と狙いを確認し、公益直接支払いの意義と課題を明らかにするもので、構造政策への逆行、過度な…

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  • ピア・インストラクションの学習効果に授業内活動がもたらす影響

    オグラ, ケンジ 石川県立大学研究紀要 4 77-82, 2021

    ピア・インストラクションは、授業中に選択肢問題を出題し、回答の集計結果を参照しながら学生同士で議論することによって知識の定着を図るアクティブラーニング手法である。大人数クラスでも実施可能、知識獲得型の科目に適している、という特徴がある。先行研究により、ピア・インストラクションの効果は選択肢問題の内容に影響されることが知られている。本研究では、ピア・インストラクションの授業に、座席をくじ引きで指定…

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  • 1年前期終了時における汎用的技能および学修成績(GPA)と関連する要因の検討

    サワダ, タダユキ 石川県立大学研究紀要 4 91-100, 2021

    本研究では、地方 A 大学の 1 年生 3 年間分のデータを用いて、1 年前期終了時の汎用的技能および GPA の一般傾向と入学時の批判的思考態度、達成目標、学力および前期終了時の自己調整学習方略の獲得度との関連について検討した。その結果、PROG のリテラシーは入学年度による違いは見られず、男性よりも女性の方が高かった。また、入試種別による違いが見られた。一方、コンピテンシーには入試種別差は認…

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  • 石川県における絶滅危惧種ホクリクサンショウウオ(Hynobius takedai)の生息環境と生息適地の予測

    オオニシ, ヤスホ, ヤナイ, セイジ, ONISHI, Yasuho 石川県立大学研究紀要 4 23-31, 2021

    石川県に生息する絶滅危惧種ホクリクサンショウオの保全のため、1980 ~ 1990 年代の分布データから生息環境の特徴を解析し、現在の生息地から MaxEnt モデルを用いて生息適地の予測を行った。過去の生息地データから、本種は同属のクロサンショウウオやヒダサンショウウオ、そして別属のハコネサンショウウオに比べて低標高、緩勾配、年降水量が少なく、年平均気温が高く、そして積雪深(3 …

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  • 学生健康調査から見る学生のメンタルヘルス ―コロナ禍での学生サポートの一助として―

    サワダ, タダユキ, シンムラ, トモコ, タカハシ, チアキ, サカガミ, チグサ, TAKAHASHI, Chiaki, SAKAGAMI, Chigusa 石川県立大学研究紀要 4 83-90, 2021

    ...本研究では、2016 年~ 2020 年度の春に石川県立大学の学部学生を対象として実施した「心と体の健康調査」の結果を分析した。最初に 1 年生を対象として、入学年度による違いの有無を検討したところ、身体的健康や精神的健康の不調、自己や性格についての悩み、生活・家族・将来についての悩みでは、一定の変動はあるものの、入学年度による違いは見られなかった。...

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  • 子ども時代の動物捕獲経験が成人後の自然親和的価値観に影響を及ぼすプロセスの分析

    ウエダ, テツユキ, クサミツ, ノリコ, UÉDA, Tetsuyuki, KUSAMITSU, Noriko 石川県立大学研究紀要 4 41-50, 2021

    福井県勝山市民を対象に行ったアンケート調査結果を利用し、子ども時代の動物捕獲経験が、成人後の自然に対する価値観や態度にどのように影響を及ぼすかを主に構造方程式モデリングの手法を使って解析した。潜在変数として、子ども時代の「自然遊びの充実度」、原風景形成に伴う「風景的感性」、多くの人が生得的に持っていると思われる「普遍的感性」、そして成人後の自然観や価値観を示す「自然親和的価値観」を設定した。これ…

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  • 児童期に有効なラダー運動プログラムの開発

    ミヤグチ, カズヨシ, ツダ, リョウスケ, ムラヤマ, タカユキ, TSUDA, Ryosuke, MURAYAMA, Takayuki 石川県立大学研究紀要 4 117-123, 2021

    本研究は児童を対象に各種ラダー運動の成就率を調べるとともに、体力・運動能力との関係を検証することを目的とした。対象は 4 ~ 6 年生の児童 199 名であった。9 種のラダー課題を行わせるとともに体力・運動能力テストを実施した。成就率から歩行が最も易しく、次いでかけ足、グーパー、ジグザグ、スキップ、横ダッシュ、ツイスト、シャッフルの順で、サンバが最も難しい課題であることがわかった。ラダー課題間…

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  • 麩製造時排液を用いてペレット化された米ぬかと生米ぬかの保存性と脂肪酸組成比較

    イシダ, ミホ, マツダ, カズオ, アサノ, ケイゴ, イシダ, モトヒコ, ISHIDA, Miho, MATSUDA, Kazuo 石川県立大学研究紀要 4 61-68, 2021

    生米ぬかは、オレイン酸を多く含むため、それを黒毛和種肥育牛に給与することで、牛肉の食味向上を図ることができる。しかし、酸化され易いので保存性に劣る。そこで、生米ぬかに麩の製造過程で発生する排液(以下、「排液」と略す。)を添加してペレット化することで保存性の向上を目指した。市販生米ぬかと水または排液を重量比で 1:1 または 1:0.5 …

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  • 単身世帯における食料消費と世帯属性

    スミモト, マサヒロ, SUMIMOTO, Masahiro 石川県立大学研究紀要 4 69-76, 2021

    単身世帯の食料消費は、二人以上世帯とは異なり、食生活の外部化比率が年齢階級によらず全体的に高いという特徴がある。本稿は、単身世帯における食料消費と世帯属性の関係を、食生活の外部化を念頭に置き、検討することを課題とした。そのため、内食材料、調理食品、外食のエンゲル関数を総務省『全国消費実態調査』「匿名データ」を用いて計測した。計測結果から以下の点が明らかとなった。年齢が高くなるほど、内食材料の需要…

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  • シリカ肥料を念頭に置いたもみ殻成型によるもみ殻シリカの物性への影響

    関藤 良子, Le Van Chieu, 立田 真文, 瀧本 裕士 日本水処理生物学会誌 57 (3), 55-65, 2021

    <p> かさ比重が小さいもみ殻は嵩張るために、その扱い方が極めて制限される。例えば燃料として長距離を運ぶには非常に不利である。そのために、もみ殻は、特に燃料として利用される時には、運搬し易いようにペレット状や棒状に成型される。しかし、成型の工程により、もみ殻に含有されるシリカ(SiO<sub>2</sub>)の物性が、燃焼灰をシリカ肥料としての利用を考えた場合、どのように影響するのかを研究された…

    DOI Web Site Web Site 参考文献23件

  • 逆解析による推定実蒸発散量とペンマン可能蒸発量及び補完法による実蒸発散量との比較

    丸山 利輔, 藤井 三志郎, 伊藤 浩三 農業農村工学会論文集 89 (2), I_343-I_352, 2021

    <p>本研究は,逆解析による推定実蒸発散量(<i>ETa</i>)とペンマン可能蒸発量(<i>Ep</i>)及び補完法による実蒸発散量(<i>Eac</i>)を分析し,相互に比較検討した内容である.まず,日単位の<i>ETa</i>と<i>Ep</i>を比較し,月別の<i>ETa/Ep</i>を求め,この比率は4月~10月では0.7~0.9を示し,これまでの経験値は5月,6月では過小推定であるこ…

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  • 縄跳びにおける二重跳びとスピード跳びの関係

    宮口 和義 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 71 (0), 125-, 2021

    <p>児童に二重跳びを学習させる際、規定時間にできる限り前跳びを速く跳ばせる練習法(スピード跳び)があるが、その目標値は明確とはいえない。本研究では児童を対象に、二重跳びの連続最高回数を調査するとともに、10秒間および30秒間のスピード跳びを測定し、両者の関係性について明らかにすることを目的とした。対象者は石川県K市の2小学校に通う1年生から6年生までの児童837名(男児:442名、女児: …

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  • 酸素・水素安定同位体比による水田主体扇状地の地下水涵養源評価の可能性

    吉岡 有美, 吉岡 秀和, 中村 公人, 中桐 貴生, 櫻井 伸治, 堀野 治彦, 瀧本 裕士 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 120-, 2021

    <p>石川県手取川扇状地は、中央に手取川、南西部に梯川、北東部に犀川が流れ、いずれの河川も日本海へと流下し、扇面面積190 km<sup>2</sup>の典型的な形状を有する扇状地である.扇状地内の半数を水田が占めるという特徴を有する.既往研究より、手取川河川水、降水、水田からの浸透水が地下水の主な涵養源であることがわかっている.地下水涵養源を評価することは,流域水循環の理解にとって重要であるが…

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  • 山地森林小流域の長期観測による年間水収支に関する考察

    戎 信宏, 佐藤 嘉展, 高瀬 恵次 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 364-, 2021

    <p>愛媛大学森林水文研究グループでは、森林水文観測を長期的に県内、県外で実施してきており、この研究で対象とした流域試験地は、愛媛県大洲市の二カ所(天貢、杭瀬)と他大学との共同研究の滋賀県甲賀市信楽町(信楽)の森林小流域である。解析に用いたデータは、天貢は1985~2010年、杭瀬は2004~2018年、信楽は2010~2020年、ただし欠測年期間に天貢2000~2001年、信楽2016~201…

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  • 鳥類は電柱および電線にどのように止まるのか

    三上 修, 三上 かつら, 森本 元, 上野 裕介 Bird Research 17 (0), A11-A19, 2021

    <p>都市に生息する鳥類は,大量にある電柱電線を足場として利用している.その止まり方にパターンがあるかどうかを国内7都市で調査した.その結果,次のことが明らかになった.(1)止まる場所全体に対する電柱および電線を利用する割合は,種によって違っていた.(2)鳥類は,越冬期よりも繁殖期に,電柱および電線に頻繁に止まっていた.(3)体重が重い鳥種ほど,電線よりも電柱に止まる傾向があり,また,電線に止ま…

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  • 農業用水路用シーリング材の長期水中耐久性評価

    松田 展也, 森 丈久 農業農村工学会論文集 89 (2), II_85-II_95, 2021

    <p>農業用水路の目地補修工事では,施工の容易さや経済性の観点からシーリング材を使用した目地充填工法が多く採用されている.しかし,目地充填工法で使用するシーリング材の中には,施工後数年でひび割れや剥離といった変状が生じて,止水性が低下する材料がある.本研究では,従来の試験方法よりも長い期間水中浸漬を行った水路用のシーリング材を対象に,耐水性と引張特性を確認する試験を実施し,シーリング材の水中耐久…

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  • 有効長波放射推定式の係数とアルベドの分析

    藤井 三志郎, 伊藤 浩三, 丸山 利輔 農業農村工学会論文集 89 (1), I_191-I_199, 2021

    <p>これまで純放射が測定されていない場合は気温・相対湿度・日照時間から有効長波放射を,日射・アルベドから有効短波放射を求めていた.しかし,有効長波放射推定式の係数は,外国の資料に基づき決定されたもので,我が国の資料によったものではなかった.本研究は,国立研究機関3試験地の時間単位の気象資料に基づき,日単位・時間単位で推定式の係数を決定し,実用に供し易い形式でまとめた.係数は,これまでの推定式の…

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  • 人口減少下の可燃ごみの広域処理と処理方式に関する検討

    楠部 孝誠, 河井 紘輔 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 32 (0), 105-, 2021

    <p>少子高齢化により今後のごみ処理施設の更新期においては焼却施設を縮小更新する,あるいは複数の自治体によるごみ処理の広域化を模索するなど,施設建設費の削減を検討する自治体が少なくない。焼却発電が可能な大規模な自治体は単独でエネルギー回収を伴う施設に更新することが可能であるが,焼却発電の実施に必要なごみ量に満たない自治体は難しい選択を迫られている。</p><p> …

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  • アルカリ処理もみ殻の物性評価と燃料利用の検討

    立田 真文, 関藤 良子, 瀧本 裕士 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 32 (0), 193-, 2021

    <p>もみ殻はそれに伴って毎年排出されるバイオマスであるため、持続可能性という観点からも素晴らしいエネルギー源である。しかし、その反面、燃焼後の燃焼灰が、木材を燃焼させた時に比較すると、10倍以上残存する。実は、バイオマスをエネルギー利用する際には、燃焼灰の処分がかなりの負担になっており、燃焼灰は少なければ少ない方が、有利である。その理由もあり、もみ殻のエネルギーとしての利用は、かなり制限されて…

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  • 実測調査および数値解析を用いた高濃度濁水が地下水環境へ与えた影響評価

    大谷 健人, 藤原 洋一, 高瀬 恵次, 長野 峻介, 一恩 英二 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 214-, 2021

    <p>2015年に石川県手取川上流域で生じた大規模な斜面崩壊により,高濃度の濁水が長期間発生し,扇状地の地下水位が急激に低下した.2017年から地下水位は回復しつつあるが,いつどのように地下水位が回復するのかなど未だに不明な点も多い.本研究では,濁水が地下水環境に与えた影響を解明するために,濁水発生前後に行われた実測調査と同様の調査を継続した.しかし,これらの実測調査は,地下水環境の影響評価に必…

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  • 乳酸菌の産生する菌体外多糖の構造と機能性

    松﨑 千秋 化学と生物 59 (1), 7-15, 2021-01-01

    <p>乳酸菌の菌体外多糖は,ヒトへのさまざまな機能性が報告されており,機能性食品や医薬・創薬への応用が期待されている.しかしながらこれら菌体外多糖の構造や物性,そして機能性は菌株レベルで異なっており,機能性の発現に重要となる構造的因子に関する知見は,現状,限られている.本稿では,菌体外多糖の構造や機能性に大きな影響を与えている,多糖を生合成する酵素について,近年明らかになったその作用機序および機…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 参考文献67件

  • 温暖化台風による水害に挑む水土里資源のソフトパワー

    早瀬 吉雄 農業農村工学会誌 89 (3), 179-182,a2, 2021

    <p>差し迫った巨大台風の想定外豪雨による洪水には,ダム,河川改修などの従来の治水対策だけでは対応しきれない。埼玉県中川・荒川流域を例に,農業人口の減少に伴って流動化する広大な低平地域の農地から遊水地や遊水田域を創出するとともに,水土里資源が持つ「水田-水路系の反復水利用の仕組み」を活用して,洪水を創出した遊水田域に氾濫・貯留させて洪水の流出抑制を図ることにより,東京首都圏の大水害のリスクを軽減…

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  • 子ども時代の動物捕獲経験が成人後の自然親和的価値観に影響を及ぼすプロセスの分析

    上田 哲行, 草光 紀子 石川県立大学研究紀要 = Bulletin of Ishikawa Prefectural University (4) 41-50, 2021

    福井県勝山市民を対象に行ったアンケート調査結果を利用し、子ども時代の動物捕獲経験が、成人後の自然に対する価値観や態度にどのように影響を及ぼすかを主に構造方程式モデリングの手法を使って解析した。潜在変数として、子ども時代の「自然遊びの充実度」、原風景形成に伴う「風景的感性」、多くの人が生得的に持っていると思われる「普遍的感性」、そして成人後の自然観や価値観を示す「自然親和的価値観」を設定した。これ…

    機関リポジトリ

  • 1年前期終了時における汎用的技能および学修成績(GPA)と関連する要因の検討

    澤田 忠幸 石川県立大学研究紀要 = Bulletin of Ishikawa Prefectural University (4) 91-100, 2021

    本研究では、地方 A 大学の 1 年生 3 年間分のデータを用いて、1 年前期終了時の汎用的技能および GPA の一般傾向と入学時の批判的思考態度、達成目標、学力および前期終了時の自己調整学習方略の獲得度との関連について検討した。その結果、PROG のリテラシーは入学年度による違いは見られず、男性よりも女性の方が高かった。また、入試種別による違いが見られた。一方、コンピテンシーには入試種別差は認…

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  • 大学生が受容・内在化するジェンダー ―主流イメージの再生産と脱主流への葛藤―

    石倉 瑞恵 石川県立大学研究紀要 = Bulletin of Ishikawa Prefectural University (4) 107-116, 2021

    本稿の目的は、若者を通して再生産されるジェンダー・イメージを明らかにすることにある。大学生は、幼少期から親しんだ文化やメディアの中で表象されている古層としての性役割やジェンダー・イメージを内在化している傾向にある。ジェンダー論受講生を対象として、彼らが受容し、内在化する文化・情報を明らかにするための調査を行った。関心がある情報、他者受容の着眼点、内在化する価値観、ライフ・コース認識、家庭領域への…

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  • 韓国における直接支払い制度再編とその課題 ―コメ農政の変遷と公益直接支払いの導入―

    金 成㙾 石川県立大学研究紀要 = Bulletin of Ishikawa Prefectural University (4) 51-60, 2021

    韓国では 2020 年、農政の根幹であったコメ直接支払い制度が全面改編され、「固定型支払いによる所得支持」「公益機能の強化」を標榜する公益直接支払いに生まれ変わった。本稿はコメ直接支払い制度の 16 年間とコメ農政の混迷を振り返えりつつ、新しく発足した公益直接支払いの構造検討を通して、直接支払い制度再編の背景と狙いを確認し、公益直接支払いの意義と課題を明らかにするもので、構造政策への逆行、過度な…

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  • 界面前進凍結濃縮法による巨峰果汁濃縮とそれを用いたワイン製造

    宮脇 長人, 表 千晶, 小栁 喬, 笹木 哲也, 武 春美, 松田 章, 田所 佳奈, 三輪 章志 日本食品工学会誌 21 (4), 171-177, 2020-12-15

    <p>流路閉鎖循環方式PFC装置を用いて巨峰果汁の凍結濃縮を行い,糖度を19.5 Brixから29.9 Brixに濃縮し,有機酸分布,香気成分分布について,濃縮前後の分布プロフィールにほとんど変化のない高品質濃縮が可能であることがわかった.凍結濃縮果汁を発酵させて巨峰ワインを試作した結果,アルコール濃度は17.1 …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献24件

  • イチゴのランナーの焙煎茶としての開発可能性

    関口 光広, 西脇 崚, 笹木 哲也 におい・かおり環境学会誌 51 (6), 357-360, 2020-11-25

    <p>イチゴの栽培で大量に廃棄されているランナーの有効活用法として,焙煎茶の開発を検討した.官能評価において,焙煎したランナーは葉や茎と異なり香ばしく甘い特徴を有していることが判明した.また,ガスクロマトグラフ質量分析により,焙煎したランナーには5-methylfurfural,vanillinなどの香気成分が多く含まれることを明らかにした.この研究によって農業廃棄物の削減が進展することを期待す…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 展示飼育下キリンの行動発現と来訪者数の関係

    八田 陽祐, 山中 麻帆, 大木 崇裕, 南都 慶介, 林 英明, 平山 琢二 動物の行動と管理学会誌 56 (3), 85-93, 2020-09-25

    <p>展示動物の行動は、来訪者の数や構成などの影響を受けやすいことが報告されている。草食動物であるキリンは警戒心が強いとされる一方で、展示動物の中でも人気が高く来訪者が多く訪れる可能性があり、その点で来訪者の影響をより強く受けると考えられる。本研究では、展示キリンの行動発現と来訪者数の関連性について検討した。平日(月〜金)および休日(土日・祝日)の各3日間、展示キリン3頭(雄1頭、雌2頭:平均3…

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  • 富士山体を用いた夏季自由対流圏における雲水中揮発性有機化合物の観測

    山脇 拓実, 大河内 博, 山本 修司, 山之越 恵理, 島田 幸治郎, 緒方 裕子, 勝見 尚也, 皆巳 幸也, 加藤 俊吾, 三浦 和彦, 戸田 敬, 和田 龍一, 竹内 政樹, 小林 拓, 土器屋 由紀子, 畠山 史郎 大気環境学会誌 55 (5), 191-203, 2020-08-25

    <p>2010年から2018年までの7月と8月に富士山頂(標高3,776 m)で大気および雲水を採取して、27種類の人為起源揮発性有機化合物 (AVOCs) (塩素化炭化水素16種、単環芳香族炭化水素8種、二環芳香族炭化水素3種)と6種類の生物起源揮発性有機化合物を分析した。雲水中VOCs (体積加重平均VOCs濃度:2.07 …

    DOI 機関リポジトリ 機関リポジトリ ほか1件

  • 2018年北海道胆振東部地震により胆振管内厚真地域に発生した斜面崩壊

    柳井 清治 水利科学 64 (3), 149-170, 2020-08-01

    <p>2018年9月6日北海道胆振地方東部を震源として,M6.7,最大震度7 を記録する「平成30年北海道胆振東部地震」が発生した。この地震により北海道勇払郡厚真町を中心に山腹斜面崩壊が多数発生し,土砂の流下・埋没により多くの家屋や人命が失われる甚大な被害となった。崩壊タイプは基盤上に堆積した浅い表土層が崩落する表層崩壊であり,この表土層(層厚2~3m)は主として過去に樽前山から噴出した軽石や火…

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  • 子供だってジオ・エコ研究者―地学教育は環境研究の最前線―

    中野 孝教, 荒矢 大輔, 飯田 史哉, 石本 達成, 伊戸 康清, 猪嶋 清文, 今村 智子, 江川 勇飛, 小澤 弘幸, 帰山 寿章, 片瀬 靖規, 酒井 元哉, 佐藤 実, 澤田 誠司, 下島 浩平, 野田 博幸, 松田 智幸, 松本 高志, 山田 明弘, 山田 佳裕, 山下 勝行, 岡野 修, 岸本 圭祐, 勝見 尚也, 山中 勝, 城間 吉貴, 大河内 博 みんなの地学 1 (0), 10-15, 2020-06-30

    <p>人間社会は岩石や水,生物,大気などの様々な自然資源を開発し利用することで発展してきたが,それに伴い環境は変化し時に汚染や災害など生存にかかわる問題を引き起こしてきた.地学は持続可能な社会を支える必須な学問であるにもかかわらず,高校地学の履修者は少なく,教師も研究者も減少している.人間と自然の関係は複雑だがシームレスにつながっており,共に地域的な多様性に富むという特徴がある.地球環境研究は社…

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  • 森林内の積雪と森林外の積雪はどちらが遅くまで残るか?

    平田 智道, 藤原 洋一 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 564-, 2020-05-25

    <p>森林内外の消雪日の差は気象条件,森林特性,立地条件といった様々な要因によって生じる.森林内外の積雪の残り方を理解することは,積雪流域における春先の水資源確保のための森林施業において基本的な知見となる.本研究では,林内と林外の消雪日を観測した論文,資料などを整理し,さらに石川県を対象にした森林内外の積雪・融雪観測から,森林内外の消雪日の違いを決める要因を検討した.なお,森林内外の消雪日の差を…

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  • 北海道胆振東部地震で崩壊した斜面の粘土鉱物組成

    勝見 尚也, 百瀬 年彦, 柳井 清治 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 552-, 2020-05-25

    <p> 北海道胆振東部地震により斜面崩壊が多数発生し、土砂の流下・埋没により甚大な被害が生じた。この地震による斜面崩壊は、発生密度が高いことや、傾斜が30度以下の緩斜面でも崩壊が生じているなどの特徴がある。本研究は、本地震による斜面崩壊メカニズムの解明を目指し、崩壊が発生した斜面の粘土鉱物の分析を行った。</p><p> …

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  • 常緑広葉樹林を流れる小河川における落葉の分解過程

    佐藤 駿 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 621-, 2020-05-25

    <p> 渓畔林から河川内に供給される落葉は,河川上流域に生息する水生生物の餌資源として重要である.落葉は物理化学的作用や生物的な作用を受けて分解されていくが,水生昆虫による摂食が大きく影響していることが知られている.これまで河川内における落葉の分解に関する研究の多くが冷温帯を対象にしており,暖温帯での研究事例は少ない。そこで本研究は,暖温帯の常緑樹の落葉量が多くなる6月において山地渓流を流れる…

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  • 合成生物学による植物アルカロイド発酵生産と生薬生理活性物質の創製

    中川 明, 南 博道 化学と生物 58 (5), 271-279, 2020-05-01

    <p>植物によって生成されるmorphineやcodeineなどのイソキノリンアルカロイドは,生理活性が非常に高く,鎮痛剤などの医薬品の原料として使用されている.しかし,植物から抽出された医薬品原料は比較的高価であり,効率的な生産方法が求められている.近年,包括的な遺伝子解析により,さまざまな植物の代謝経路の詳細が明らかになりつつある.これらの発見に基づいて,合成生物学的方法を用いた微生物による…

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