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検索結果 4,408 件

  • 医療・福祉における高齢者の相談窓口に関する地域の知名度格差の検討

    小島 香, 岡田 栄作, 諸冨 伸夫, 斉藤 雅茂, 尾島 俊之 東海公衆衛生雑誌 11 (2), 152-158, 2024-03-21

    <p>目的 高齢者の要支援・要介護認定者数の割合は、約19.2%にものぼる。要支援・要介護者は、医療・福祉サービスを利用している者が多く、要介護・要支援者本人と家族にとって、医療・福祉サービスに関する情報収集は必須である。しかし、高齢者がそれらの医療・福祉に関する情報にアクセスしようとする際の情報を得る先に関する報告は少ない。そこで、高齢者の医療・福祉に関する情報について、知っている地域の窓口サ…

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  • 社会的養護経験者による「伝えたいこと」と支援課題:全国調査自由記述内容の分析結果から

    伊部, 恭子 社会福祉学部論集 20 153-174, 2024-03-01

    本研究は,2020 年に実施された社会的養護の措置を離れた人を対象とする全国調査結果から,「国・自治体・施設等に『伝えたいこと』」への自由記述内容(544 人が回答)を分析し,本人が「伝えたい」ことは何かを明らかにし,支援のあり方を考察した。定性的コーディングの方法により分析した結果,「伝えたいこと」は,国・自治体・施設等に向けたものにとどまらないことが明らかになった。その全体像は,(1)施設等…

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  • 社会福祉と平和に関する研究と活動の動向:ソーシャルワーカーのまなざしから

    眞砂, 照美, 竹森, 美穂, 田川, 雄一 社会福祉学部論集 20 63-81, 2024-03-01

    2022 年 2 月 24 日に始まったロシアのウクライナへの侵攻,その停戦の兆しも見えない 2023 年 10 月 7 日,イスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃が行われ,反撃に転じたイスラエル側の応酬もエスカレートし,ジェノサイドともいう事態に陥っている。「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義(以下,グローバル定義)(2014 …

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  • 戦時下鳥取県における方面委員に関する一考察

    小池, 桂 社会福祉学部論集 20 117-129, 2024-03-01

    本稿の目的は方面委員が深く関わった募金週間の分析を通して,戦時下鳥取県において方面委員がどのように戦時体制に迎合し,その中でいかなる役割が期待されたのかを明らかにすることにある。募金週間は歳末同情週間として始まり,その後方面同情週間,方面強調週間,そして庶民生活強化運動へと変遷していった。その中で方面委員に求められたことは,募金を集めることの他に,一つは天皇制国家の担い手としての役割であり,二つ…

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  • 農山村地域における福祉事業展開の課題と農村福祉学の可能性:農山村福祉事業所の事例から

    髙木, 健志 社会福祉学部論集 20 83-94, 2024-03-01

    農山村の集落住民の精確な実態をとらえぬまま,集落が「限界」であるとか,「消滅」するだとかといった議論があまりにも先行しすぎているのではないだろうか。そのような問題意識から,農山村の実際の姿について,実際に集落住民らの暮らしに寄り添いながら福祉的支援を実践している実践者から,直接その語りから得られることを丁寧に取り上げて,そして農山村の集落住民らの福祉的課題とその検討を精確に状況把握しつつ行うこと…

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  • 次社会における精神保健とコミュニティ・コモンズの生成

    緒方, 由紀 社会福祉学部論集 20 131-152, 2024-03-01

    精神保健医療福祉システムの次社会のあるべき姿を検討していくにあたり,現在日本では開かれた社会,つまり地域共生社会をめざした制度改革がすすめられているものの,実際はある種の危うさを孕んだ過渡的社会である。そうした現状を本稿では地域の囲い込みと新アサイラム的課題として抽出し,コミュニティ・コモンズの生成に向けて,いくつかの議論にふれながら論じた。最新の精神保健福祉法等の改正では,メンタルヘルスに課題…

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  • ニュージーランドの保育施設訪問記:「学びの物語(Learning stories)」をめぐる旅をふりかえって

    中西, さやか, 川端, 美穂, 玉瀬, 友美 社会福祉学部論集 20 175-181, 2024-03-01

    本稿では,筆者らが 2023 年 2 月末から 3 月初旬にかけて実施したニュージーランドでの調査について報告する。調査では,ニュージーランドで開発および実践されている保育アセスメント「学びの物語(Learning stories)」が保育現場でどのように受け止められ,実践されているのかを知るために,(1)保育施設の視察,(2)保育者へのインタビュー,(3)保育者研修への参加を行なった。それらを…

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  • 社会福祉の公共性をめぐる論点

    岡﨑, 祐司 社会福祉学部論集 20 95-116, 2024-03-01

    新自由主義改革と福祉制度改革は,社会福祉の公共性を後退させた。公共を再生する社会運動が高まるなかで,あらためて社会福祉の公共性を明らかにする必要がある。公共性を国家の行う社会的共同業務の公共性として把握した場合,資本主義における市民革命を背景とした自由権・財産権の確保ための共同業務から,生存権保障のための共同業務に歴史的に変化した。社会福祉の公共性は,私的領域と公的領域の関連,福祉運動の力,福祉…

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  • 生死をめぐる意思決定と社会福祉:「安楽死を遂げた日本人」の社会構造的理解をふまえて

    村上, 武敏 社会福祉学部論集 20 19-40, 2024-03-01

    人生の最終段階における医療・ケアのあり方が政策課題となり,医療・介護の現場では,生死をめぐる意思決定の支援への関心が高まっている。そこで社会福祉が担うべき役割は何か。これについて本格的な議論はなされていない。今日,心理学,哲学など,いずれの学問領域においても「自由意志」の存在については否定的な見解が多く示され,いまだ不確かな存在であるといえる。意思あるいは意志を持つとされる主体は「外来要素の沈殿…

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  • 社会福祉研究において,なぜ,対象化された人間を取り扱わなければならないのか

    末崎, 栄司 社会福祉学部論集 20 1-17, 2024-03-01

    人間という生々しい存在を一つの現象形態であると考える。そして,その現象をひと皮ひと皮めくっていくと,如何なるものが見え如何なるものが存在しているのか。すなわち,そうした現象である生々しい存在としての人間を特徴づけている本質,あるいは,その人間の根底にある本質,さらには,その人間を成り立たせている本質=客観的法則なるものが存在するはずである。逆に考えるならば,この生々しい存在としての人間を成り立た…

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  • 病理的自己愛傾向と援助要請の関連

    亀倉 大地 パーソナリティ研究 32 (3), 125-127, 2023-12-28

    <p>This study explores the relationship between pathological narcissism tendency and help-seeking. Previous research suggests that individuals with grandiose narcissism terminate treatment by …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • Spikar/ZMYND8の核外局在に関する研究

    山﨑 博幸, 白尾 智明 北関東医学 73 (4), 293-298, 2023-11-01

    <p><b>背景・目的</b>:転写調節因子Spikar/ZMYND8(以下Spikar)は核に多く存在するタンパク質であるが,神経細胞ではdrebrinと結合し樹状突起スパインにも局在する.本研究では,Spikarの核から細胞質へ移行するシグナル配列の特定及び樹状突起スパインでの安定化機構を明らかにする.</p><p><b>対象と方法:</b>株化細胞に各種GFP-融合Spikarフラグメント…

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 車中泊避難所運営における今後の課題 ―実証実験によるあらたなマニュアル化に向けて―

    山本, 克彦, 大久保, 大助 日本福祉大学社会福祉論集 (149) 73-86, 2023-09-30

    本研究の目的は近年の世界的な気候変動により多発する自然災害に対し,地域住民の命と暮らしを守る避難手段と避難後の生活を含めた避難所設置・運営とその訓練やマニュアル化の推進についての示唆を得ることである.台風の大規模化や線状降水帯による局地的な集中豪雨,新型コロナウイルス感染拡大というここ数年の状況から,災害発生時の避難所環境や避難のあり方は大きく変化してきた.本研究では特に近年,重要な選択肢とされ…

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  • 《研究ノート》コロナ禍における笑顔マスク作成とその効果に関する予備的研究

    福島 裕人 笑い学研究 30 (0), 121-128, 2023-08-26

    新型コロナウィルス感染症(Covid-19)登場により,私たちはマスク着用,三密回避などの新しい生活様式の順守が求められるようになった。コロナ禍においてはマスク着用により顔の下半分が覆われてしまい,私たちは表情の表現と識別が困難になってしまった。そこで本研究ではマスク生活を少しでも楽しく過ごし,マスク着用下にあって笑顔や微笑(スマイル)の表情を補うために笑顔マスクの作成を行った。これらの実践報告…

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  • SOGIに敏感な視点による家族社会学へ向けて

    大山 治彦 家族社会学研究 35 (1), 49-61, 2023-04-30

    <p>本論の目的は,LGBTQ+の存在が可視化されるとともに,家族社会学などの家族研究が,どのように変化するのかを論ずることである.結論は,(1)今後,家族研究において,SOGIに敏感な視点が必要不可欠となり,SOGIの主流化が求められること,(2)これらは,家族を研究する者すべてにかかわる大変革であることである.SOGIに敏感な視点は,ヘテロセクシズムやシスジェンダー主義を克服する視点である.…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 【研究ノート】 「ひきこもり人権宣言」にみるレジスタンスは被害者性を脱却できるのか

    安藤, 佳珠子, ANDO, Kazuko 日本福祉大学社会福祉論集 (148) 61-74, 2023-03-31

    2021 年 12 月に,ひきこもり当事者を中心とした団体「暴力的『ひきこもり支援』施設問題を考える会」が「ひきこもり人権宣言」を発表した.この宣言は,引き出し屋の横行を契機に作成されたものであるが,その中身は当事者が社会や家族の加害性を問うものであり,当事者にとってのレジスタンスである.レジスタンスは,被害に対する抵抗であり,自らを被害者のポジションに位置付けることでもある.また,被害からの回…

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  • 障害児保育実践コンピテンシー尺度における信頼性と妥当性の検討

    永瀬, 開, 藤田, 久美 山口県立大学学術情報:社会福祉学部紀要 16 20-31, 2023-03-31

    本稿では、筆者らが開発した障害児保育実践コンピテンシー尺度(CSPCD)の信頼性と妥当性を検証した。さらにその上で、障害児保育実践コンピテンシーと保育士としての在職年数、障害児支援経験の有無との関連について検討した。その結果、CSPCDは、【障害児保育への関心】、【障害児保育に必要なアセスメント】、【障害児保育における実際の関わり】、【障害児保育における保護者・他機関との連携】、【障害児保育にお…

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  • 相談援助専門職としての社会福祉士の機能・役割――業務動態調査からの考察――

    内田, 充範 山口県立大学学術情報:社会福祉学部紀要 16 32-42, 2023-03-31

    1987年に、社会福祉士及び介護福祉士法が制定され、社会福祉士がソーシャルワーカーの国家資格として位置づけられてから、30余年が経過し、2022年12月末時点での名簿登録者数は、27万1,208人となっている。 社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法2条に規定されているとおり、専門的知識及び技術を持って、援助対象者の「相談」に応じ、「助言・指導」福祉サービス提供者及び他の専門職や関係者との「連…

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  • シングルマザーの家族生活と仕事生活に関する生活戦略 ―計量的分析による検討―

    末盛, 慶, 小平, 英志, 鈴木, 佳代, SUEMORI, Kei, KODAIRA, Hideshi, SUZUKI, Kayo 日本福祉大学社会福祉論集 (148) 1-18, 2023-03-31

    ワーク・ライフ・バランスが社会的に注目されて久しい.しかし,これまでのワーク・ライフ・バランスに関する研究は共働き世帯を対象とすることが多かった.一方,ひとり親のワーク・ライフ・バランスを検討する研究は少ない.  ひとり親に関しては,相対的貧困率の高さが社会的に認識され多くの研究が行われているが,ひとり親の生活実態-特に家族生活と仕事生活の調整-に関しては十分に明らかにされていない. …

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  • 日本における社会福祉運動の展開とその特質

    永岡, 正己, NAGAOKA, Masami 日本福祉大学社会福祉論集 (148) 19-46, 2023-03-31

    本稿は,日本の社会福祉運動の展開過程を,今日の社会福祉の課題をふまえて通史的に概観したものであり,国際シンポジウム報告(2018 年)を加筆修正したものである.まず社会福祉運動の概念と範囲および戦後 1970 年代にかけての研究動向にふれ,社会運動との関係や社会福祉運動の捉え方を簡単に述べた.その上で,明治初期の「慈善運動」から,産業革命期からの慈善事業と人権・福祉に関連する運動,第一次世界大戦…

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  • 認知症の人の持続可能な地域生活に向けた支援の文献的検討 ―地域支援と認知症地域支援推進員を中心に―

    中島, 民恵子, 上山崎, 悦代, 杉山, 京, NAKASHIMA, Taeko, KAMIYAMASAKI, Etsuyo, SUGIYAMA, Kei 日本福祉大学社会福祉論集 (148) 47-59, 2023-03-31

    本研究の目的は,認知症の人が地域でより良く暮らし続けられるための地域支援を明らかにするための示唆を得ることをねらいに,認知症の人に関する地域支援の現状と課題を精査し,認知症地域支援推進員に期待される実践と今後の課題を明らかにすることである.文献の検索には医中誌,CiNii,Pubmed 等を用い,「認知症の人に関する地域支援」あるいは「認知症地域支援推進員の導入経過・役割・実践内容」等が記載され…

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 社会福祉協議会におけるコミュニティワーカーに求められるスキルに関する一考察

    金田, 喜弘 社会福祉学部論集 19 29-50, 2023-03-01

    今日,地域住民の抱える生活課題は複合化・多様化するとともに深刻化し,急速に拡大している。2000 年以降,国は地域福祉に係る政策を打ち出している。それに伴い,社会福祉士養成のカリキュラムが改正し,そこでも地域福祉の視点がクローズアップされ,コミュニティワーク等の地域福祉を展開するための援助技術や価値が改めて注目されている。本研究は社会福祉協議会のコミュニティワーカーがどのようなスキルを用いて実践…

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  • 政策公約からみた韓国障害者政策の現局面

    孔, 栄鍾 社会福祉学部論集 19 147-157, 2023-03-01

    本稿では,近年の韓国大統領選挙における障害者団体の要求公約および各候補が政策公約として掲げた主要障害者政策の内容を比較分析し,韓国障害者政策の現局面を明らかにした。その結果,この10 年の大統領選挙において,保守政党と進歩政党の各候補が共通して障害者団体の要求を積極的に政策公約へ反映していることが分かった。さらに,主要障害者政策公約の内容分析から,近年の韓国障害者政策では一貫して政策パラダイムの…

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  • 精神障害者本人の語りと「場」の再生に関する検討

    緒方, 由紀 社会福祉学部論集 19 93-113, 2023-03-01

    日本の精神保健医療福祉システムは,長く施設としての病院への入院を中心とする制度設計のもとすすめられ,現在の主要施策は,地域移行と「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」の構築である。しかし精神障害者は,いまだ地域社会で市民としてあたりまえの暮らしの場と質を獲得するにはいたっていない。それは,2022年9 月国連障害者権利委員会による障害者権利条約の日本政府への勧告内容からも明らかである。 …

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  • 社会的養護経験者がふりかえるケアに関する評価 : 全国調査の自由記述回答から

    伊部, 恭子 社会福祉学部論集 19 115-136, 2023-03-01

    本研究は,2020 年に実施された社会的養護経験者を対象とする全国調査結果から,受けたサポートに関して「よかったこと」,「改善してほしいこと」への記入があった自由記述回答一覧(425 人が回答)の内容を分析し,支援のあり方を考察することを目的とする。 本研究は,その内容を定性的コーディングの方法を用いて分析した。結果,当事者によるケア評価では,【私にとって親身になってくれる人の存在】,【私の生活…

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  • 当事者実践からボトムアップ理論を創る : M-GTAのスーパービジョンの経験を通して

    眞砂, 照美, 滝沢, 由紀子 社会福祉学部論集 19 51-71, 2023-03-01

    社会福祉における研究とは何か,そして研究者は誰に向けて行うのかという問いがある。 M-GTA は,人と人との相互作用から,データに密着した理論を生成する研究法である。本稿では,筆者(眞砂)のM-GTA のスーパービジョンの経験を加えて,M-GTA を用いた社会福祉実践に関する研究を行う際に必要な事柄について,M-GTAにおける「研究する人間」という考え方を軸に検討した。 M-GTA …

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  • 日本における家族信託とカナダBC州の代理権委任法の比較研究

    坂本, 勉 社会福祉学部論集 19 17-28, 2023-03-01

    旧信託法(大正11 年法律第62 号)が2006(平成18)年に改正され(平成18 年法律第108 号)その運用上にも現代的な課題を含ませながら実務が開始されている。2000(平成12)年民法の一部改正による成年後見制度の開始とともに並行して高齢化社会に対応すべき法制が整備されてきた。 その信託法のなかで,「家族信託(民事信託)」というスキームが導入されることにより,成年後見制度の利用と並行して…

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  • 精神障がい者のキャリア初期における組織適応タイプの特徴――勤続年数に着目して――

    福間 隆康 社会福祉学 63 (4), 38-49, 2023-02-28

    <p>本研究は,民間企業に勤務するキャリア初期の精神障がい者の組織適応タイプの特徴を明らかにすることを目的とした.民間企業の精神障がい者のうち勤続年数3年以下の者245名を対象に,インターネット調査を行った.分析の結果,精神障がい者の組織適応タイプは,職業的社会化と文化的社会化は高いが,情緒的コミットメントは平均程度であり,離職意思が高いというステップアップ型が最も多く,次いで,職業的社会化,文…

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  • 生活保護受給状況による高齢者の幸福感の相違――JAGES 2013・2016横断データより――

    山田 壮志郎, 斉藤 雅茂, 横山 由香里 社会福祉学 63 (4), 15-26, 2023-02-28

    <p>生活保護受給状況による高齢者の幸福感の相違を検討した.日本老年学的評価研究(JAGES)が2013年と2016年に実施した65歳以上高齢者を対象にした自記式の郵送調査データ(それぞれ<i>n</i>=137,736,<i>n</i>=194,352)を使用した.サンプル全体を「生活保護受給」「非受給・貧困」「非受給・一般」の3群に分け,幸福感に関連する交絡要因として日常生活自立(治療疾患の…

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  • 自己愛傾向と養育態度の関連――対象関係に着目して

    亀倉 大地, 安保 英勇 パーソナリティ研究 31 (3), 180-190, 2023-02-24

    <p>本研究では,自己愛傾向と養育態度の関連を検討した。臨床心理学における理論では,冷たい養育態度が自己愛パーソナリティの形成につながると指摘されている。一方,社会心理学やパーソナリティ心理学の研究では,過剰評価や統制的な関わりが自己愛パーソナリティの形成につながると指摘されている。このように,養育態度が自己愛傾向に及ぼす影響について相違が見られている。本研究では,大学生500名を対象に親の養育…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 東日本大震災被災地域の高齢者における住居形態と住環境リスクに関する観察研究:the RIAS Study

    鈴木 るり子, 坪田(宇津木) 恵, 佐々木 亮平, 下田 陽樹, 藤野 善久, 伊香賀 俊治, 狩野 徹, 坂田 清美 日本公衆衛生雑誌 70 (2), 99-111, 2023-02-15

    <p><b>目的</b> 「住まい」は人が最も長く曝露を受ける場である。厚生労働省は地域包括ケアシステムの取り組みの中で,土台としての高齢者のプライバシ—と尊厳が十分に守られた住環境,すなわち騒音やカビ等の「住まい(以下「物理環境」)」,住居状況や社会的支援等の関わりの「住まい方(以下「社会環境」)」の重要性を基本的要素として掲げている。本研究は,災害公営住宅への移転も進んだ2018年度の被災高…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 青森県における医療的ケア児の保護者が抱える福祉ニーズ

    成田 榛名, 谷川 涼子, 尾崎 麻理, 石田 賢哉 日本ヒューマンケア科学会誌 16 (1), 30-46, 2023

    <p>医療的ケア児の療育経験がある保護者を対象に、医療的ケア児及び保護者への福祉支援体制の強化に向けて、保護者が経験した療育に関連する生活上の困難を把握し、福祉ニーズを明らかにすることが本研究の目的である。3~15歳の医療的ケア児5名の保護者6名(うち1組は両親)を対象に、インタビュー調査を実施し、質的帰納的な分析をおこなった。生活上の困難として【保護者同士のつながりの欠如】、【相談窓口での対応…

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  • 大学生における入学時の体力レベル別にみた精神的健康度の縦断的変化(体力学)

    中原 雄一, 角田 憲治, 藤本 敏彦 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 213-, 2023

    <p>【目的】大学生において、入学時の体力レベルの違いによって、卒業時までの精神的健康度に経年的な変化がみられるかどうかについて検討した。</p><p>【方法】2018年に入学した260名、ならびに2019年に入学した166名の計426名の大学生を対象に、入学直後に文部科学省の新体力テスト(12歳~19歳対象の全8種目)を実施し、1年入学直後、1年後期末、2年後期末、3年後期末、4年後期末の5時…

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  • 中学校卒業後も途切れない重層的な伴走型支援の展開可能性

    加藤 昭宏 ソーシャルワーク学会誌 46 (0), 1-13, 2023

    <p> 本研究の目的は,継続した支援が必要にも関わらず,支援につながらない,あるいは卒業を機に支援が途切れてしまう可能性のある中学生,およびその世帯に対する重層的な伴走型支援の展開可能性を探ることである.このため,支援の継続性担保の必要性や伴走型支援の概念,CSWや支援の「狭間」についての論考を概観した.そして,CSWによる中学校との協働から実践的検討を行った.</p><p> …

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  • 福祉,医療を含む複数学部の学生が多職種連携を学ぶ オンデマンド科目の共同開発

    藤井 博之, 平野 隆之 日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 16 (1), 2-11, 2023

    【目的】専門分野と所属学部の異なる教員が多職種連携を学ぶ科目を共同開発する意義と課題を明らかにする。 【方法】オンデマンド科目の学部を超えた共同開発に参加した教員に①質問紙調査(6学部14人)と②グループインタビュー(4講義担当者,5学部10人)を行った。 【結果】①共同開発に意義がある(100%),納得のいく講義ができた(86%),共同開発は初めてだった(71%)等の回答をえた。②逐語録の58…

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  • 「感染のリスク」と「災害時の避難のリスク」に関する対応について :近畿地方の事例研究

    千田 眞喜子 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 146-, 2023

    <p>多様な災害により発生しうる感染症や,避難所の集団としての特性により発生しうる感染症のリスクを回避することは重要である.避難所においては,「密閉・密集・密接」になりやすく,持ち込まれた場合は感染が拡大しうる上に,高齢者や基礎疾患のある被災者は重症化のリスクが高い.そこで,感染症予防と災害時の避難に関する市の対応策について,近畿地方の自治体の対応のHPにおける事例を調査し,多次元尺度構成法と関…

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  • 東日本大震災による津波を経験した統合失調症患者を抱える被災家族にもたらされる困難

    坪井ふみ子, 宮野 公惠, 柏葉 英美, 齋藤 史彦, 藤井 博英 日本ヒューマンケア科学会誌 16 (2), 1-11, 2023

    <p><b>目的</b>:東日本大震災による津波を経験した統合失調症患者を抱える被災家族にもたらされる困難について被災当初と復興期の観点から明らかにする。</p><p><b>方法</b>:研究対象者4名に半構造化面接を実施、Krippendorffの内容分析を行った。</p><p><b>結果</b>:被災当初は【困難な居場所探し】【周囲への後ろめたさ】【精神症状との対峙】【差別・偏見による不当な…

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  • 母娘問題としての父娘姦

    泉 啓 社会学研究 107 (0), 101-123, 2022-12-26

    <p> 本稿の目的は、近親姦・性的虐待について「他者」の問題ではなく「われわれ」の身近な問題と説く言説の登場を、精神分析的諸文献のなかに辿ることで、従来のフェミニズム中心的な歴史説明に一定の修正を施すことである。一九七〇年代に性的虐待の「(再)発見」者となったフェミニストたちは、「隠蔽」的な知としてフロイトのエディプス・コンプレクス論を激しく批判した。ただし従来の二次研究では、フェミニストの主張…

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  • 「新しい生活様式」を踏まえたフレイル予防教材 (DVD)の紹介

    村山 明彦, 山口 智晴, 宮寺 亮輔, 田口 敦彦 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 1.Suppl.No.1 (0), 113-113, 2022-12-01

    <p>【はじめに、目的】</p><p>筆者らは,地域在住高齢者のフレイル予防を目的とした教材(以下,基礎編および実践編DVD)を作成した経験を有する.基礎編DVDは,地域においてフレイルの理解を深めることと,具体的な予防を図っていくための提案を含めて作成した(第38回関東甲信越ブロック理学療法士学会).実践編DVDは,筆者らが講座で用いているスライドおよび,運動プログラム実施のポイントや参加者へ…

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  • 戦争と障害・動員・福祉

    藤井 渉 学術の動向 27 (12), 12_28-12_35, 2022-12-01

    <p> 本稿で述べていることは、第一に、徴兵制を通して国民がふるい分けられ、そのなかで障害者が「臣民」たり得ない存在として顕在化させられていったこと。第二は、徴兵制の問題は戦時の国策との関連が指摘でき、それが障害者間の差別化にも影響を及ぼしてきたこと。第三は、その問題は戦後も部分的にせよ、持ち越され、今日の障害者福祉制度にも一定の影響を与えてきた歴史である。そして、これらを今日の福祉現場から振り…

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  • Selective Mutism Questionnaire日本版(SMQ-J)の信頼性と妥当性の検討

    角田 圭子, 高木 潤野, 臼井 なずな, 冨岡 奈津代, 梶 正義, 金原 洋治, 広瀬 慎一 不安症研究 14 (1), 47-55, 2022-11-30

    <p>本研究の目的は,場面緘黙(SM)児の発話行動を評価する日本版SMQ(SMQ-J)を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである。4歳から12歳のSM児の養育者139人を対象に日本語に訳されたSMQ及びCBCL/4-18を実施した。原版SMQは3因子構造であるが,探索的因子分析の結果,4因子が抽出された。「社会場面」と「家族関連場面」の他は,原版の「学校場面」因子が「教師」と「同級生」に区…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献13件

  • 地域高齢者の災害準備の現状と課題

    大塚 理加, 永松 伸吾, 尾島 俊之, 宮國 康弘, 高杉 友, 松川 杏寧, 島崎 敢, 池田 真幸, 李 泰榮, 近藤 克則 地域安全学会論文集 41 (0), 73-81, 2022-11-01

    <p>The purpose of this study is to show the factors associated with disaster preparedness among community-dwelling older adults in Japan. We used cross-sectional survey data collected for the Japan …

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  • 社会福祉領域における音楽アウトリーチの効果に関する探索的研究

    湯原, 悦子, 石川, 貴憲, YUHARA, Etsuko 日本福祉大学社会福祉論集 (147) 59-80, 2022-09-30

    本研究の目的は,筆者らが社会福祉領域で行った音楽アウトリーチの効果について探索的に明らかにすることである.コロナ禍の最中である2021年度,愛知県内の8つの社会福祉法人において,プロのアーティストが直接社会福祉施設に出向き,演奏を行う活動を計10回行った.企画に携わった職員とアーティストへのインタビューの結果,施設利用者には演奏を楽しみ感情を素直に表現できた,新しいことに挑戦できた,利用者家族に…

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  • 事例分析にみる熟達した医療ソーシャルワーカーの実践能力

    保正, 友子, HOSHO, Tomoko 日本福祉大学社会福祉論集 (147) 31-58, 2022-09-30

    本論文の目的は,熟達した医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)A さんの事例分析を通して,熟達した MSW が複数の実践場面においてどのような実践能力を発揮しているのかを明らかにすることである.  A さんに対する面接調査で収集した「ベテランらしさ」が現れている 3 事例を,研究者とベテラン MSW4 人のチームで分析した.  その結果,48 の実践能力コードと 13 …

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  • <研究ノート> 緩和・終末期ケア領域におけるソーシャルワーク実践に必要な教育項目の検討

    北村, 育子, KITAMURA, Ikuko 日本福祉大学社会福祉論集 (147) 81-101, 2022-09-30

    ソーシャルワークの実践領域は多様であり,終末期ケアもその一つである.各領域にはその特性を踏まえた知識とスキルがあり,それらを習得するための教育が必要である.しかし,終末期ケアの領域で実践するために必要な教育は,米国においても始まって日が浅い.終末期をどう生きるかは,すべての人の達成課題であるが,我が国では団塊の世代の高齢化という問題に直面しており,支援の機会は増えている.終末期ケアは,多職種から…

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  • 子ども・若者の社会参画施策の今と課題

    両角 達平 学術の動向 27 (6), 6_36-6_39, 2022-06-01

    <p> 日本の国レベルでの子ども・若者の社会参画施策は、2010年に施行された子ども・若者育成支援推進法に基づいて定められた子供・若者大綱が担っており、その中で、子ども・若者の社会参画施策が講じられている。社会参画施策は主に①社会参画のための教育や啓発、②社会参画活動(ボランティアなど)の促進、③子ども・若者の意見の反映、の三つにより構成されているが、伸び悩む日本の若年世代の投票率や参加による社…

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  • 社会福祉法人の地域福祉サービス展開に関連する要因――経営管理の視点から――

    中野 隆之 社会福祉学 63 (1), 72-86, 2022-05-31

    <p>近年,社会福祉法人の存在価値や機能が問われているが,社会福祉事業の主たる担い手として公益性を実現するためには組織の経営管理が必要となる.本研究は,法人の公益性を実現するため地域福祉サービスの展開を策定するに際しての経営管理施策の抽出を目的とした.全国2,000の法人で経営管理を担う役職員に対し郵送での質問票調査を実施し,回答を得た338法人を分析対象とした.重回帰分析の結果,地域福祉サービ…

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  • 高齢者のインターネット利用と健康・幸福感の関連

    大田 康博, 斉藤 雅茂, 中込 敦士, 近藤 克則 老年社会科学 44 (1), 9-18, 2022-04-20

    <p> 高齢者のインターネット利用と健康や幸福との関連を分析した.要介護認定のない高齢者約2.2万人対象の調査(JAGES[日本老年学的評価研究]2016年)を用い,インターネット利用有無や利用目的が健康感や幸福感と関連があるのかを,性,年齢,学歴,所得,IADL(手段的日常生活動作),人口密度,家族構成,就労状態,友人と会う頻度を調整して,多項ロジスティック回帰分析した.その結果,インターネッ…

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  • 復興期の災害ソーシャルワークの役割・機能について検討する

    菊池, 遼, KIKUCHI, Ryo 日本福祉大学社会福祉論集 (146) 37-58, 2022-03-31

    東日本大震災を契機として災害ソーシャルワークの理論化および体系化が目指されてきたが,復興期の役割・機能について論じられることが少なく,本稿ではその検討を行うことにした.災害ソーシャルワークの定義を示した先行研究を整理したところ,a)対象者,b)援助活動および支援活動に取り組む主体,c)時間軸という 3 …

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  • 保証人不在者事例におけるソーシャルワーク支援上の困難性についての一考察

    林 祐介 保健医療社会福祉研究 30 (0), 53-64, 2022-03-31

    <p>医療ソーシャルワーカー(MSW)が関わっている保証人不在者についての支援上の困難を把握しつつ、これらの困難にはどのような特徴がみられるのかを検討するために、事例調査を行った。対象は、X県内12病院のMSW12人である。方法はインタビュー調査を実施し、内容分析を用いて分析した。その結果、以下の3点が示唆された。①MSWが感じている困難内容は、厚生労働省通知の「身寄りがない人の入院及び医療に係…

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