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検索結果 504 件

  • くも膜下出血で発症した左頭頂葉悪性神経膠腫の1例

    正村 啓二郎, 工藤 誠也, 南部 育, 宮下 勝吉, 東馬 康郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...と診断され,術後化学放射線療法を施行した.稀ではあるが,くも膜下出血の原因として悪性神経膠腫の可能性があることを念頭に置くべきと考えられた....

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 脳神経外科領域における5-アミノレブリン酸を用いた術中蛍光診断:現状と問題点

    山本 淳考, 鈴木 恒平, 藤 圭太, 宮岡 亮, 長坂 昌平, 髙松 聖史郎, 梅村 武部, 齋藤 健, 中野 良昭 日本レーザー医学会誌 44 (2), 171-177, 2023-07-15

    ...<p>悪性神経膠腫に対する5-アミノレブリン酸(aminolevulinic acid: ALA)を使用した術中蛍光診断は,安全性や高い腫瘍集積性から臨床現場で広く使用されている.ヘム合成回路における代謝産物であるプロトポルフィリンIX(protoporphyrin IX: PpIX)が光感受性物質の性質を有しており,術中蛍光診断として利用される.光感受性物質であるために,光照射条件によりその蛍光は...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 悪性神経膠腫に対する光線力学的療法の光と影―100例以上を経験して―

    深見 真二郎, 秋元 治朗, 永井 健太, 河野 道宏 日本レーザー医学会誌 44 (2), 102-108, 2023-07-15

    ...<p>悪性神経膠腫に対する光線力学的療法(photodynamic therapy: PDT)につき,照射の工夫・合併症・再発時期や再発パターンを検討した.対象はPDTを施行した106例の画像上悪性神経膠腫と診断した症例で,大きな合併症は1例の爪熱傷であったが,2例脳皮質熱傷が疑われた.再発までの期間の中央値は初発膠芽腫に限ると約12ヶ月で,再発パターンは局所再発が50例で,27例は遠隔部位や播種にて...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 原発性悪性脳腫瘍に対する光線力学的療法:慶應義塾大学病院における初期治療経験

    今井 亮太郎, 佐々木 光 日本レーザー医学会誌 44 (2), 85-94, 2023-07-15

    ...<p>光線力学的療法(photodynamic therapy: PDT)を実施した悪性脳腫瘍患者19例の治療経過を追跡した.このうち神経膠腫は17例で,WHO2016におけるGrade IVが13例(初発8例,再発5例),Grade IIIが4例(初発1例,再発3例)であった.9例ではカルムスチンウエハーの留置を併用した.良好な局所制御を示した例が見られた一方,9例(Grade IVの6例,Grade...

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  • 5-アミノレブリン酸,タラポルフィンナトリウムによる有害事象とその対策

    上月 暎浩, 石川 栄一 日本レーザー医学会誌 44 (2), 124-128, 2023-07-15

    ...<p>悪性神経膠腫に対する5アミノレブリン酸(5-Amibolevlinic Acid: 5ALA)を用いた光線力学診断(Photodynamic diagnosis: PDD)とタラポルフィンナトリウム(talaporfin sodium: TS)を用いた光線力学療法(Photodynamic Therapy: PDT)は,摘出率の向上や生存期間中央値の改善に寄与し,本邦で広く用いられている.いずれも...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 再発悪性神経膠腫摘出術におけるタラポルフィンナトリウムを用いた光線力学的診断の有用性

    上月 暎浩, 松田 真秀, 鶴淵 隆夫, 石川 栄一 日本レーザー医学会誌 44 (2), 186-190, 2023-07-15

    ...<p>悪性神経膠腫に対するタラポルフィンナトリウム(talaporfin sodium: TS)を用いた光線力学的診断(photodynamic diagnosis: PDD)における顕微鏡下の特異的腫瘍蛍光強度に関する報告は少なく,今回再発悪性神経膠腫に対するTS-PDDの腫瘍特異的蛍光強度と摘出率や病理学的所見との関係ついて後方視的に検討した.7症例中2例は蛍光強陽性,4例は弱陽性,1例は陰性で...

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  • 5-ALA PDDは悪性神経膠腫以外の脳腫瘍においても有効か!?~転移性脳腫瘍における有用性と術前画像解析~

    矢木 亮吉, 川端 信司, 福村 匡央, 大村 直已, 平松 亮, 亀田 雅博, 池田 直廉, 野々口 直助, 古瀬 元雅, 梶本 宜永, 高見 俊宏, 鰐渕 昌彦 日本レーザー医学会誌 44 (2), 178-185, 2023-07-15

    ...)に加え,分光スペクトル解析による蛍光強度の定量的評価(蛍光輝度計による測定)を用いている.本稿では,第一にわれわれが行ってきた神経膠腫以外の脳腫瘍に対する5-ALA投与による蛍光強度について,第二に近年増加傾向にある転移性脳腫瘍に対する5-ALA-PDDの特徴やその有用性について,最後に以前から行われているnavigationガイドによるneedle biopsyについて,補助光源の有用性などを含...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 当科における光線力学療法の経験および次世代への挑戦

    棗田 学, 温 城太郎, 渡邉 潤, 塚本 佳広, 岡田 正康, 小倉 良介, 平石 哲也, 大石 誠, 藤井 幸彦 日本レーザー医学会誌 44 (2), 95-101, 2023-07-15

    <p>2018年7月に当科に光線力学療法(photodynamic therapy: PDT)を導入してから2021年6月まで,当科でPDTを施行した悪性脳腫瘍症例の臨床的特徴および無増悪生存期間(progression free survival: PFS),全生存期間(overall survival: …

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  • 脳腫瘍におけるこれまでのRadiomicsと今後について

    木下 学 Medical Imaging Technology 41 (2), 73-77, 2023-03-25

    ...を解決する必要に迫られている.また,本技術を実臨床に応用できるようになるためには,きわめて高い診断精度を達成する必要があったり,非腫瘍性病変も含めたコホートでも正しい診断に至ることができる必要があったりと,多くの課題が浮き彫りになっている.本稿では,神経膠腫の遺伝子変異型予測に対するradiomics や深層学習のこれまでと現状,そしてこの研究分野が抱えている問題についてまとめる....

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  • 脳腫瘍における光線力学診断と光線力学療法

    川西 裕, 福田 仁, 上羽 哲也 日本レーザー医学会誌 43 (4), 249-253, 2023-01-15

    ...<p>5-アミノレブリン酸(5-aminolevulic acid: 5-ALA)を用いた光線力学診断(photodynamic diagnosis: PDD)は,代謝産物であるprotoporphyrin IX(PpIX)が腫瘍細胞に選択的に蓄積することで,腫瘍細胞の存在を簡単かつリアルタイムに示すことができるため,悪性神経膠腫の摘出術において非常に有用である.タラポルフィンナトリウムと半導体レーザー...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • アストロサイトを標的とした膠芽腫の治療可能性

    原 雄大 ファルマシア 59 (3), 243-243, 2023

    ...神経膠腫(グリオーマ)は,グリア細胞が腫瘍化した悪性脳腫瘍の1つである.そのうち,最も悪性度が高いものが膠芽腫(グリオブラストーマ)であり,神経膠腫の約4割を占める.膠芽腫は,5年生存率が約10%,平均余命が約14か月と非常に難治性のがんであり,より詳細な病態発症機序の解明が望まれている.これまで,末梢より脳に浸潤したマクロファージや脳に常在するミクログリアがその病態に重要な役割を果たすことが示されてきた...

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  • 放射線治療後に発生した再増大を繰り返す中大脳動脈部のBlister-like AneurysmにOver-lapping Stent Techniqueが有効であった1例

    岡本 紀善, 糸川 博, 藤本 道生, 森谷 匡雄, 柘植 雄一郎, 笹沼 仁一 脳血管内治療 8 (3), 102-109, 2023

    ...【症例】48歳,女性.神経膠腫術後の残存腫瘍に対し,サイバーナイフを施行した.照射2年後にくも膜下出血で発症し,左M1にBLAを認めた.急性期治療は困難であったが,第10病日に囊状部分が拡大し,塞栓術を行った.第22病日に再破裂を来し,ステントを併用し再拡大部に追加塞栓を行った.さらに短期間で動脈瘤が増大したが,コイルの追加とステントを三重に重ねることで治癒が得られた....

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  • 低悪性度神経膠腫におけるWHO分類の変遷と治療戦略

    松谷 智郎, 廣野 誠一郎, 岩立 康男 Japanese Journal of Neurosurgery 32 (3), 154-162, 2023

    ...長期予後が期待される神経膠腫をより正確に抽出することが可能となる反面, 現在の治療エビデンスは分子分類以前に行われた過去の臨床試験から導き出されている.</p><p> 本稿においてはWHO分類の変遷をまず解説し, 現在の治療に関係する過去の重要な臨床試験を紹介する. 低悪性度神経膠腫においては, これら臨床試験の結果や個々の治療特性を理解したうえで治療戦略を検討する必要がある.</p>...

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  • マルチリンガルと電気刺激による言語機能マッピング

    二村 美也子, 藤井 正純, 前澤 聡, 蛭田 亮, 小林 俊輔 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 42 (3), 282-286, 2022-09-30

    ...さらに, 興味深いことに, 1 例では, 再手術時に言語局在に大きな変化がみられ, 緩徐に進行する神経膠腫症例において, 言語処理に関して可塑性が働くことが示唆された。 </p>...

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  • 遺伝子組換えウイルスを用いたがん治療への挑戦

    藤堂 具紀 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-SL01-3-, 2022

    ...高い治療成績が得られる一方、G47Δの副作用は限定的であったため、医師主導治験をpivotal studyとして2020年12月に製造販売承認申請がなされ、2021年6月に日本初、また悪性神経膠腫を対象としたものとしては世界初のウイルス療法製品が承認された(条件及び期限付承認)。...

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  • 近年のoptic pathway/hypothalamic gliomaの治療:化学療法と神経内視鏡手術の貢献

    大石 正博, 笹川 泰生, 中田 光俊 小児の脳神経 47 (4), 382-388, 2022

    ...<p>近年の当院でのOPHGに対する治療の実際を提示した.当院では以前より視神経視床下部神経膠腫ガイドライン第1版に沿った化学療法を優先し,必要に応じて機能温存を意識した手術を検討する治療方針で行っていた.化学療法には一定の効果を示しつつも,施行した全例でレジメンはfirst lineからsecond lineに移行しており,カルボプラチンのアレルギーの頻度の多さが継続の障害となっていた.third...

    DOI 医中誌

  • 脳腫瘍治療における最新の動向

    岡田 恵子 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (5), 370-375, 2022

    ...の分子診断なども行われる.また,2019年に保険収載されたがんゲノムプロファイリング検査は,脳腫瘍患者にとっても有意義な情報が得られる.ただし保険診療で行えるのは1回のみであるため,どの時点で検査するか留意する必要がある.付加的遺伝子異常による再発や悪性化を検出するには,再発時検体で検査することが推奨されるが,分子標的薬の効果が期待できる遺伝子異常を有することが推測できる症例(例:乳幼児神経膠腫の<...

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  • 神経膠腫の質的診断の進歩

    木下 学, 金村 米博, 成田 善孝, 貴島 晴彦 Japanese Journal of Neurosurgery 31 (1), 4-10, 2022

    ...<p> 神経膠腫診療における放射線画像の役割は大きく, 放射線画像で神経膠腫の分子診断を行おうとする研究は年々盛んになっている....

    DOI Web Site Web Site 参考文献13件

  • BNCTの臨床、歴史と薬理技術

    山本 哲哉 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-S37-2-, 2022

    ...<p>近年保険収載が進められた粒子線治療は,荷電粒子が一定深度でエネルギーを急速に失い停止する特性を利用している.また,定位放射線治療や強度変調放射線治療(IMRT)に代表されるエックス線・ガンマ線の高精度機器も空間的選択性が高く,合併症を軽減し,より効果的な治療を可能にしている.一方で,脳組織へ浸潤する悪性神経膠腫では,広く脳を照射野に含めた治療が前提であり,腫瘍細胞選択的なアプローチが理想である...

    DOI 医中誌

  • BNCTの臨床、歴史と薬理技術~BNCTの臨床について

    川端 信司, 古瀬 元雅, 鰐渕 昌彦 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-S37-1-, 2022

    ...当施設では熱外中性子を用いて外照射が可能となった2002年以後、再発・初発の悪性神経膠腫、高悪性度髄膜腫等に医療用原子炉を中性子源とする臨床試験を実施してきた。これらの経験と<b>加速器型BNCT治療システムNeuCure(住友重機械工業株式会社)</b>を利用した<b>ステボロニン(ステラファーマ株式会社)</b>の臨床試験(治験)成績を含め、BNCT研究と臨床の展望について紹介する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 小児脳腫瘍に対する手術~摘出度と機能温存~

    國廣 誉世 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (5), 376-380, 2022

    ...するため,長期的に改善されうる可能性や許容されうる範囲の神経症状の悪化は許容し,全摘出を優先する.Atypical teratoid/rhabdoid tumor (AT/RT) は,安全な最大限の摘出が望ましいが,低年齢で腫瘍が大きく出血量が多いため,全摘出が難しく,手術死亡率も高いため,安全な最大限の摘出を向上させるNeoadjuvant chemotherapyが有効な場合がある.小児低悪性度神経膠腫...

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  • 脳腫瘍による頭痛

    石川 栄一, 松田 真秀, 鶴淵 隆夫, 上月 暎浩, 杉井 成志, 木野 弘善, 荒木 孝太, 高野 晋吾 日本頭痛学会誌 49 (1), 142-148, 2022

    DOI 医中誌

  • 悪性神経膠腫に対する経頭蓋集束超音波照射を用いた音響力学療法(sonodynamic therapy: SDT)

    小林 浩之 日本レーザー医学会誌 41 (4), 308-317, 2021-01-15

    ...<p>悪性神経膠腫は予後不良な原発性脳腫瘍である.本疾患の治療では外科的摘出率が予後を大きく左右するが,それは裏を返せば後療法に十分な腫瘍制御効果が無いことを意味している.つまり既存の治療とは全く異なる考え方,手法の開発が必須である.その中で個性的な存在を示してきたのが光線力学療法(photodynamic therapy: PDT)で,当科においても5-aminolevulinic acid(ALA...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献88件

  • 光感受性物質とRadio-dynamic therapy(RDT)

    山本 淳考, 北川 雄大, 宮岡 亮, 鈴木 恒平, 髙松 聖史郎, 齋藤 健, 中野 良昭 日本レーザー医学会誌 41 (4), 343-347, 2021-01-15

    ...<p>光感受性物質を利用した診断・治療はすでに臨床現場で広く利用されている.ポルフィリンに代表される光感受性物質は,光感受性のみならず放射線感受性を有することがしられている.5-アミノレブリン酸(ALA)は,悪性神経膠腫の術中蛍光診断薬として利用されている.近年,この5-ALAと放射線治療を組み合わせた治療の研究が進んでいる.5-ALAは,腫瘍細胞においてヘム代謝の過程で,ミトコンドリアにプロトポルフィリン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 脳腫瘍治療における光線力学的診断の役割と問題点

    新田 雅之, 村垣 善浩 日本レーザー医学会誌 41 (4), 336-342, 2021-01-15

    ...に示すことができ,本手術の遂行に有用である.最近ではPpIXの集積メカニズムの解明も進み,その集積効率を高めることで,PDDのみならず光線力学的療法(Photodynamic therapy: PDT)の効果増強に関する研究も期待されている.一方,本方法論には低悪性度神経膠腫での有用性が低い点,偽陽性や偽陰性の問題などがあり,その遂行には十分な知識と経験を要する.これら諸問題の克服のため,スペクトル...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献60件

  • 臨床的効果改善にむけた悪性脳腫瘍に対するPhotodynamic therapy(PDT)の基礎的研究

    石川 栄一, 上月 暎浩, 鶴淵 隆夫, 松村 明 日本レーザー医学会誌 41 (4), 329-335, 2021-01-15

    ...<p>光線力学的療法(Photodynamic therapy: PDT)の主たる腫瘍殺傷効果は生成された一重項酸素による腫瘍細胞のアポトーシスやネクローシスとされており,その効果はおおむねレーザーの組織深達度に依存している.PDTは既に悪性神経膠腫を含む脳腫瘍に臨床応用されているが,更なる治療効果の向上が望まれる.その向上のために単純にレーザー強度をあげることは周辺正常組織損傷助長の点より現実的でないため...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献43件

  • <i>KIAA1549-BRAF</i>融合遺伝子を有する治療抵抗性視神経膠腫におけるtrametinibの治療経験

    本田 護, 福岡 講平, 津村 悠介, 森 麻希子, 入倉 朋也, 渡壁 麻衣, 平木 崇正, 井上 恭兵, 三谷 友一, 大嶋 宏一, 荒川 ゆうき, 福地 麻貴子, 本田 聡子, 坂中 須美子, 田波 穣, 中澤 温子, 栗原 淳, 康 勝好 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (5), 455-458, 2021

    ...<p>MEK阻害剤であるtrametinibは,<i>BRAF</i>遺伝子異常を有する視神経膠腫に対する有効性が期待されているが,本邦において小児の視神経膠腫に対する本薬剤の使用経験は極めて乏しい.今回我々はがん遺伝子パネル検査によって<i>KIAA1549-BRAF</i>融合遺伝子が検出された治療抵抗性の視神経膠腫に対してtrametinibを使用した症例を経験したため報告する.症例は8歳女児...

    DOI

  • 小児がんに対する再照射

    藤 浩 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (2), 94-98, 2021

    <p>小児がんは放射線治療の治療効果が高い疾患であり,根治的治療,姑息的治療として有用である.しかしこのような放射線治療を行われた部位に再発することも稀ではなく,そのような場合しばしば,他の有効な治療法がないことが多い.初回治療により制御できなかった病巣に対する2回目以降の治療を再照射と呼ぶ.再照射では初回治療よりも効果が得られる可能性が低く,初回治療との線量の積み重ねにより有害事象のリスクが高…

    DOI 医中誌

  • 悪性グリオーマの概念と最善の治療

    夏目 敦至 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (5), 374-379, 2021

    ...</p><p> 一方で変異IDH1阻害剤の開発が進められており, グレードⅡ/Ⅲ神経膠腫の術後治療の選択肢になる可能性が期待されている. 本稿では開発中の変異IDH1阻害剤を紹介する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 神経膠腫手術におけるIFOF同定の試み

    松橋 崇寛, 木下 学, 藤田 祐也, 浅井 克則, 尾崎 友彦, 貴島 晴彦 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (6), 474-480, 2021

    ...言語優位半球の島回神経膠腫の切除において, IFOFの損傷は換語障害や意味性錯語の出現を引き起こす. 島回神経膠腫に対する覚醒下手術を施行し, 術中覚醒下において白質刺激により意味性錯語が認められ, IFOFを機能的に同定し得た症例を報告する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 脊髄腫瘍外科治療の現状と基本的知見

    遠藤 俊毅, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (8), 590-597, 2021

    ...特に, 脊髄髄内腫瘍における最大限の腫瘍摘出と神経機能温存の両立を達成するための工夫, さらに, 悪性脊髄神経膠腫に対する新規治療方法の可能性について述べる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 左側頭葉病変による健忘失語2例における失名辞の検討

    大石 如香, 菅井 努 音声言語医学 62 (2), 123-133, 2021

    ...<p>左側頭葉病巣により健忘失語を呈した2例における二方向性失名辞の呼称の特徴とメカニズムについて検討した.症例1は53歳右利き女性.左側頭葉神経膠腫と診断され,左側頭葉前方を切除した.症例2は70歳右利き女性.左側頭-頭頂葉に脳出血を認めた.2例ともに流暢な発話と良好な復唱,自発話における失名辞,高頻度に見られる空語句や迂言,低頻度語における聴理解障害から二方向性の健忘失語と考えられた.2例に共通...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 再発悪性神経膠腫への放射線併用薬物療法に伴う悪心・嘔吐に対し六君子湯が有効であった1例

    武内 勇人, 後藤 雄大, 髙橋 義信, 永井 利樹, 立澤 和典, 南都 昌孝, 山中 巧, 梅林 大督, 橋本 直哉 脳神経外科と漢方 6 (1), 39-43, 2020-09-10

    ...今回,悪性神経膠腫に対する放射線併用薬物療法中の悪心・嘔吐に六君子湯が有効であった1例を経験したので報告する。症例は50歳女性。退形成性星細胞腫の維持化学療法中に脳幹および小脳に進展・増大を認めたために,ベバシズマブの投与と同部位に放射線照射を開始した。治療開始4日目頃から悪心・嘔吐の悪化を認め,複数の制吐薬を投与したが症状は改善しないために抗腫瘍治療の一時中断を余儀なくされた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 5-アミノレブリン酸:悪性神経膠腫に対する術中蛍光診断におけるピットフォールと悪性神経膠腫治療への応用

    山本 淳考, 北川 雄大, 宮岡 亮, 鈴木 恒平, 髙松 聖史郎, 齋藤 健, 中野 良昭 Journal of UOEH 42 (1), 27-34, 2020-03-01

    ...5-アミノレブリン酸(5-ALA)は,悪性神経膠腫に対する術中蛍光診断における生体蛍光標識薬として広く利用されている.5-ALAそのものは光感受性物質ではなく,神経膠腫細胞のミトコンドリアにプロトポルフィリンIX(PpIX)を集積させるプロドラッグである.このPpIXが光感受性物質の性質を有する.5-ALAを用いた悪性神経膠腫に対する術中蛍光診断には,ピットフォールが存在する.また,5-ALAは,ただ...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 被引用文献3件 参考文献42件

  • 小児脳腫瘍における<i>ALK</i>,<i>ROS1</i>,<i>NTRK</i>融合遺伝子について

    中野 嘉子 日本小児血液・がん学会雑誌 57 (2), 85-91, 2020

    ...<p>受容体チロシンキナーゼをコードする<i>ALK</i>,<i>ROS1</i>,<i>NTRK1</i>,<i>NTRK2</i>,<i>NTRK3</i>が形成する融合遺伝子は,様々ながん腫で報告されており,分子標的薬の研究や臨床応用も進められてきた.近年,これらの融合遺伝子が小児脳腫瘍においても比較的高頻度に検出されることが明らかにされた.特に乳幼児の神経膠腫において頻度が高いが,他の稀な...

    DOI

  • 小児脳腫瘍の未常識

    藍原 康雄, 千葉 謙太郎, 村垣 善浩, 川俣 貴一 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (1), 25-34, 2020

    ...</p><p> 今回は小児難治性脳腫瘍のうち, 頭蓋内胚細胞腫, 視神経膠腫, 脳幹部腫瘍治療において, 直近5~10年間で 「何が変わり, 何が変わっていないのか」 を疾患概念・治療法などについて総括する. そして, 積極的治療の適応がないとされる難治性症例を提示しつつ, 稀少例, 難治例に対する治療の考え方を学ぶ機会となれば幸いである.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献28件

  • 緩徐な増大が疑われたmultinodular and vacuolating neuronal tumor (MVNT)

    伊藤 寛, 中原 由紀子, 若宮 富浩, 高口 素史, 吉岡 史隆, 井上 浩平, 緒方 敦之, 増岡 淳, 阿部 竜也 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (8), 580-585, 2020

    ...神経症状はないが, 1例は緩徐な増大傾向を示していると考えられ, 低悪性度神経膠腫を疑い摘出した. 病理所見では, MVNTに特徴的な多結節性腫瘍が皮質下に進展し, 空胞を有する異型細胞が増殖していた. 免疫組織化学検査ではシナプトフィジン, Olig2陽性で, 神経膠腫に特徴的な遺伝子変異はなかった. 緩徐に増大するMVNTと低悪性度神経膠腫を鑑別することは治療方針決定に重要である.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 悪性脳腫瘍の診断と治療

    永根 基雄 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 56 (8), 602-608, 2019-08-16

    ...<p>悪性脳腫瘍には,頭蓋内組織から発生する原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍があり,神経膠腫,中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL),髄芽腫,胚細胞腫瘍などが主要な腫瘍型である.神経膠腫は原発性脳腫瘍の約3割を占め,その約半数は最も悪性な膠芽腫で5年生存割合が15%と依然致死的である.PCNSLは高齢者に頻発し認知機能障害をしばしば呈するが,治療強度の高い薬物療法の開発で予後が改善してきている.脳腫瘍では...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献11件

  • 高齢者神経膠腫の病理と臨床

    深井 順也 Neuro-Oncologyの進歩 25 (3), 1-12, 2019-01-30

    <p>Elderly patients with diff use gliomas are increasing in number and their prognoses are potentially poor. Clinicians are often reluctant to off er aggressive treatments in a real-world setting. …

    DOI 医中誌

  • 集学的治療が著効した悪性神経膠腫の脊髄転移の1例

    柴垣 慶一, 河合 辰典, 重川 誠二, 西崎 統, 松井 誠司 Japanese Journal of Neurosurgery 28 (9), 578-583, 2019

    ...悪性神経膠腫の脊髄転移に対する標準治療は確立されておらず, サイバーナイフを含めた集学的治療が悪性神経膠腫の脊髄転移の生存期間を延長する一助となる可能性がある.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 有機セレン化合物の抗腫瘍活性評価

    高橋 勉, 藤本 亮太, 佐久間 竣介, 松村 実生, 安池 修之, 藤原 泰之 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-225-, 2019

    ...また、ジベンジルジセレニドはヒト悪性神経膠腫細胞株であるU251細胞およびT98G細胞に対しても高い殺細胞効果を示した。さらに、ジベンジルジセレニドは無機セレン化合物である亜セレン酸に比べても高い殺細胞効果を示した。一方、ベンジル基を2つ有するモノセレニド化合物はほとんど殺細胞効果を示さなかった。...

    DOI

  • 手術室のIoT化と戦略デスクの役割

    藤井 雄, 後藤 哲哉, 荻原 利浩, 本郷 一博, 岡本 淳, 村垣 善浩 生体医工学 Annual57 (Abstract), S134_1-S134_1, 2019

    ...結果:18年7月より神経膠腫、下垂体線種を中心に19年3月で11例の経験を得た。手術操作場所や、摘出量などを戦略デスクとの議論によって決定した。結論:手術室IoTの例として戦略デスクを活用した手術を行った。戦略デスクにより、より高品質の手術を患者に提供することを目指す。</p>...

    DOI

  • 神経膠腫グレードⅡ/Ⅲの治療戦略

    武笠 晃丈 Japanese Journal of Neurosurgery 28 (11), 699-704, 2019

    ...<p> 神経膠腫grade Ⅱ/ⅢにはWHO2016の分子分類に基づく多様な組織型が含まれるが, 染色体1p/19q共欠失を有する乏突起膠腫系腫瘍, IDH変異を有する星細胞系腫瘍, IDH野生型の神経膠腫が代表的なものである. この組織型ごとに腫瘍の性質が異なるため, 個別に最適化された標準治療確立が必要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 開頭術後に放射線化学療法を受けた悪性神経膠腫患者の病気体験のプロセス

    森 光代, 當目 雅代 日本看護研究学会雑誌 41 (5), 5_911-5_921, 2018-12-20

    ...目的:悪性神経膠腫を有する患者の発症から開頭術,放射線化学療法,退院後の化学療法へと続く治療過程での病気体験のプロセスを明らかにする。<br>方法:開頭術後に放射線化学療法を受けた悪性神経膠腫を有する患者10名を対象として,半構造化面接を行い,グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。<br>結果:コアカテゴリー『頭の中に居座り続ける腫瘍消滅への一縷の望み』と,9個のカテゴリーが抽出された。...

    DOI 医中誌

  • テモゾロミドの骨髄抑制に対する十全大補湯の有用性

    大島 聡人, 赤羽 敦也, 重枝 諒太, 熊谷 真一, 本間 博邦, 苗村 和明, 井上 智弘 脳神経外科と漢方 4 (1), 14-19, 2018-09-15

    ...<p>悪性神経膠腫に対する術後導入療法で用いられるテモゾロミド (TMZ) は骨髄抑制のために休薬/中止を余儀なくされることがある。十全大補湯は,一部の固形がんに対する化学療法との併用で骨髄抑制の緩和効果が報告されているものの,TMZとの併用に関する報告はない。そこで今回我々は,TMZ投与中に血球減少傾向がみられた3症例に対して十全大補湯を投与し,その効果を検討した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • Bevacizumab の関与が示唆された巣状分節性糸球体硬化症の1 例

    久富 隆太郎, 藤丸 季可, 上田 博章, 原 純一 日本小児腎臓病学会雑誌 31 (1), 57-62, 2018

    ...今回,視神経膠腫に対するBV 単剤治療中に蛋白尿が出現し,糸球体内皮細胞障害と巣状分節性糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis: FSGS)を認めた。BV 関連の腎組織所見は血栓性微小血管症が多くFSGS の報告は稀である。近年,健全な濾過障壁の維持にはVEGF を産生分泌するポドサイトと供給される内皮細胞のクロストーク機構が重要とされている。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • ピエゾ方式パルスウォータージェットメス:臨床的有用性

    中川 敦寛 生体医工学 Annual56 (Abstract), S43-S43, 2018

    ...結果2014年3月までに悪性神経膠腫5例、髄膜腫6例、てんかん(脳梁離断)1例、脊髄腫瘍5例、脳血管障害1例で使用した。いずれの症例においても本治療器の使用による合併症は認められなかった。200μm程度の細動脈の温存下に腫瘍の摘出が可能であったが、腫瘍が一定の硬さを有する場合の切開、破砕能力に関しては今後の課題を残した。...

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  • 深層学習を用いた11CメチオニンPET画像の脳腫瘍識別

    市川 晟也, 田中 悠二, 平田 健司, 川内 敬介, 加藤 千恵次 生体医工学 Annual56 (Abstract), S295-S295, 2018

    ...この研究の目的は、MET PET上で神経膠腫を描出するためのCNNの性能を評価することである。方法 43人の神経膠腫患者を対象とし、トレーニング群(N = 38)と試験群(N = 5)に分けた。 核医学医師が、MET PETの各スライスに手動でROIを定義した。 各症例画像から、各方向に4pixelストライドした一辺15pixelからなる正方形を患者1人あたり合計70000個生成した。...

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  • 組織病理画像解析結果を用いた神経膠腫のサブタイプ分類に関する一検討

    米倉 朝美, 川中 普晴, 鶴岡 信治 日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 34 (0), 875-878, 2018

    <p>組織標本解析は,組織病理学の分野において疾患の原因究明や治療法の確立のための重要な作業である.一般的に,生検により採取された病理組織は細胞核の大きさや形状,位置関係といった組織性状に基づいて組織の良悪や疾患の進行度が評価される.しかしながら,同じ進行度に分類された病理標本であっても,各患者によって発現遺伝子のパターンは異なる場合がある.すなわち,病理組織画像上で同じ進行度とされたものの中に…

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  • 部分切除・放射線療法後,エトポシドで寛解となった脊髄退形成性星細胞腫の乳児例

    楠田 政輝, 岡本 康裕, 中川 俊輔, 児玉 祐一, 西川 拓朗, 松阪 康弘, 國廣 誉世, 岡田 恵子, 義岡 孝子, 河野 嘉文 日本小児血液・がん学会雑誌 55 (5), 417-420, 2018

    <p>症例は6か月男児.生後4か月時から両下肢の対麻痺があり,脊髄MRI検査でTh7-L1に髄内腫瘍を認めた.部分摘出術を施行し,病理検査所見より退形成性星細胞腫(Grade III)と診断した.切除後の造影MRI検査では下位脊髄~脊髄円錐に48 mm×10 mm大の残存病変を認めた.放射線治療(1.5 Gy/回,計36 Gy/24回)を施行し,病変は43 mm×5 mmに縮小し,両下肢の対麻痺…

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  • グレード2・3神経膠腫の治療のエビデンスと展望

    大野 誠, 成田 善孝 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (2), 82-90, 2018

    ...<p> グレード2・3神経膠腫はWHO2016分類ではIDH遺伝子変異と1p/19q共欠失の有無に基づいて分類されるようになった. グレード2・3神経膠腫は緩徐であるが直線的に増大し, 悪性転化をきたす. 早期手術および手術摘出率を上げることは生存期間延長に寄与する可能性があるが, 手術のみでの腫瘍制御には限界があることも留意する必要がある....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 脳卒中症状にて発症したびまん性星細胞腫の1例

    大城 真也, 河井 伸一, 湧田 尚樹, 重森 裕, 保田 宗紀 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (7), 530-537, 2017

    ...腫瘍内出血を伴った悪性神経膠腫と判断し開頭術を行ったが, 明らかな壊死像や血管内皮増生は認めず, びまん性星細胞腫と診断された. 腫瘍内出血にて発症するびまん性星細胞腫は比較的まれであるが, 出血巣では局所的な細胞密度, 微小血管密度の増加が確認され, 腫瘍内出血の一因と考えられた.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 術中迅速フローサイトメトリーシステムの開発

    塩山 高広, 鈴木 あかね, 野村 健一, 久保 寛嗣, 小林 直樹, 新田 雅之, 丸山 隆志, 村上 知之, 小森 隆司, 村垣 善浩 サイトメトリーリサーチ 27 (2), 9-15, 2017

    <p>DNA ploidy analysis is one of the two principal applications of flow cytometry, along with cell surface antigen analysis. DNA ploidy analysis is positive in numerous tumors, but no clear …

    DOI 医中誌

  • vincristine/carboplatinによる化学療法を施行した多発転移病変を伴う線維形成性乳児星細胞腫

    中村 達郎, 西川 拓朗, 大吉 達樹, 東 美智代, 有田 和徳, 河野 嘉文 日本小児血液・がん学会雑誌 54 (1), 39-43, 2017

    ...<p>症例は5か月の男児.水平性眼振と嘔吐を主訴に受診し,造影CT・MRI検査で両側硬膜下水腫,鞍上部腫瘍,および延髄,脊髄に多発転移病変を認めた.鞍上部腫瘍の生検術により,繊維形成性乳児星細胞腫(DIA: desmoplastic infantile astrocytoma, WHO grade 1)と診断した.低悪性度神経膠腫に対する化学療法レジメンであるvincristine,carboplatin...

    DOI 医中誌

  • 脳腫瘍外科的治療後患者の自宅退院に関連する因子の検討

    栢本 あずさ, 眞鍋 朋誉, 佐藤 克成, 鄭 伃廷, 高木 大地, 柴田 篤志, 森 友洋, 岡田 貴士, 夏目 敦至, 門野 泉 理学療法学Supplement 2016 (0), 1146-, 2017

    ...</p><p></p><p>【結果】</p><p></p><p>対象者の年齢は55.2±15.5歳,腫瘍の内訳は神経膠腫例9例,星状細胞腫例5例,乏突起膠腫2例,上衣腫1例,髄膜腫4例,神経鞘腫3例,その他3例であった。自宅退院群は15例,転院群は12例であった。転院先は回復期が3例,一般病院が8例,地域包括ケア病棟が1例であった。...

    DOI

  • WHO2016脳腫瘍病理分類の概要と課題

    新田 雅之, 小森 隆司 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (11), 782-791, 2017

    ...本改定では浸潤性神経膠腫および胎児性腫瘍に初めて分子分類が取り入れられ, 古典的組織分類から分子遺伝学的分類へと病理診断の概念が大きく変更された事実上の第5版といえる. これは腫瘍の定義をできるだけ厳密にして客観性を高めるという方針に基づくもので, 遺伝子解析ができない場合や診断根拠が曖昧な腫瘍はNOS (not otherwise specified) を付与した記述に留めることになった....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 脳腫瘍術後患者における腫瘍悪性度と関連する身体機能因子

    眞鍋 朋誉, 栢本 あずさ, 佐藤 克成, 鄭 伃廷, 高木 大地, 柴田 篤志, 森 友洋, 岡田 貴士, 夏目 敦至, 門野 泉 理学療法学Supplement 2016 (0), 1155-, 2017

    ...腫瘍の内訳は神経膠腫が9例,星状細胞腫が5例,乏突起膠腫2例,上衣腫1例,髄膜腫4例,神経鞘腫3例,その他3例であった。腫瘍の悪性度はグレード1が5例,グレード2が6例,グレード3が2例,グレード4が9例,その他が4例であった。...

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  • てんかん治療のための良性脳腫瘍治療

    國枝 武治, 菊池 隆幸, 吉田 和道 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (8), 660-668, 2016

    ...実際, けいれん発作は脳腫瘍患者によくみられる症状であり, 髄膜腫で29~60%, 転移性脳腫瘍で20~35%, 髄内腫瘍である神経膠腫においては, 良性で80%以上, 悪性で29~49%に認められると報告されている. 最も頻度が高いのは, glioneural tumorであった. これらは, 腫瘍自体にてんかん原性があると考えられており, 病変の摘出が良好な発作予後に必要である....

    DOI Web Site 参考文献58件

  • 画像でみる悪性神経膠腫に対するベバシズマブの効果

    三宅 啓介, 田宮 隆 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (11), 912-921, 2016

    ...<p> 悪性神経膠腫に対しての標準治療法に加え, 血管新生阻害剤であるベバシズマブ (bevacizumab : Bev) が新たな治療法の1つとして期待が高まっている. 今回, われわれは画像所見よりBev治療による効果判定および予後予測について紹介し, 現状と課題について概説した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • BCNU waferカレントトピックス

    松田 良介, 中村 光利, 田中 祥貴, 尾本 幸治, 西村 文彦, 中川 一郎, 本山 靖, 朴 永銖, 中瀬 裕之 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (11), 889-894, 2016

    ...<p> BCNU waferは悪性神経膠腫切除後の摘出腔に敷き詰めることにより, 全身性の合併症なく直接残存腫瘍や浸潤する腫瘍に抗腫瘍効果を発揮する薬剤である. 2013年の本邦での発売から約3年が経過し, これまでに約3,000症例以上に使用されている. BCNU waferは悪性神経膠腫に対する外科的切除と術後の化学放射線治療までの空白期間を埋める新しい局所性抗がん剤として期待されている....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 難治性側頭葉てんかんを伴う側頭葉内側部神経膠腫に対する手術戦略

    佐々木 重嘉, 森野 道晴 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (12), 992-999, 2016

    ...TSCVを施行した側頭葉内側部神経膠腫26症例で, てんかん発作消失率は92%と良好であり, 術後の記銘力およびIQの有意な低下を認めず, 高次脳機能を温存できた. 難治性てんかんを伴う側頭葉内側部神経膠腫に対するTSCVによる腫瘍およびてんかん原性域のpure lesionectomyは高次脳機能温存に有用である.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献41件

  • 神経膠腫に対する手術の歴史

    隈部 俊宏 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (7), 548-554, 2016

    ...神経膠腫に対する手術療法の意義を, 時代の変遷に従って, ①神経膠腫に対する手術療法の黎明期 : magnetic resonance imaging導入期まで, ②神経膠腫手術療法における “maximize tumor resection & minimize surgical morbidity” 概念の導入, ③直近20年の神経膠腫手術療法の変遷, ④神経膠腫手術療法と脳機能領域, ⑤現時点...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 悪性神経膠腫に対するBCNU wafer

    大上 史朗 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (11), 882-888, 2016

    ...<p> BCNU waferは, 悪性神経膠腫の摘出後に局所投与する化学療法剤で, 日本では2013年より認可された. 本論文では, 自験例も含めた知見を含め, BCNU waferの概要, 動態ならびに治療成績について概説する.</p><p> BCNU waferは, BCNU 7.7mgを含有する徐放性調剤である....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献23件

  • fMRI からみた統辞処理の神経機構

    金野 竜太, 小野 賢二郎 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 36 (2), 255-262, 2016

    ...さらに, 左前頭葉の神経膠腫患者の統辞的文理解を評価したところ, 左下前頭回と左運動前野外側部の神経膠腫によって, 確かに統辞的文理解障害が生じることが明らかとなった。これら統辞的文理解障害を呈する患者の脳活動を詳細に検討することにより, 統辞処理に関与する3 つの脳内ネットワークが可視化された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脊髄神経膠腫の外科治療に関する指針

    高見 俊宏, 黒川 龍, 関 俊隆, 小柳 泉, 日本脊髄外科学会学術委員会 脊髄外科 30 (1), 25-40, 2016

    ... 脊髄神経膠腫はまれな病態の1つである. 症例数はほかの脊椎脊髄疾患に比べて圧倒的に少ない. 後療法を含めた治療方針は, 頭蓋内の神経膠腫に準じて決定されることがほとんどである. しかし, 脊髄神経膠腫の臨床像は, 実際には頭蓋内神経膠腫とは異なり, 生物学的悪性度も同一なのかどうかも明らかになっていない....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献130件

  • ギリアデル留置後に合併した脳浮腫に五苓散が奏功した1例

    池西 優理子, 林 明宗, 池谷 直樹, 佐藤 秀光 脳神経外科と漢方 1 (1), 75-77, 2015-11-01

    ...<p>悪性神経膠腫に対して術中に留置するBCNU wafer(ギリアデル<sup>®</sup>)の有害事象として,脳浮腫が知られている。今回,放射線化学療法中に生じたギリアデル<sup>®</sup>起因性脳浮腫に対して,五苓散が奏功した症例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • ラット神経膠腫細胞に対する山菜抽出物のアポトーシス誘導効果

    名取, 貴光, 中川, 裕子, 桜林, ひかる, 福井, 智, 野田, 聖子, 窪島, 愛華, 戸澤, 一宏, 仲尾, 玲子 日本食品保蔵科学会誌 41 (3), 91-102, 2015-05

    野山に自生する山菜の多くは古くより食用として好まれてきた。また,これら山菜は様々な効能をもつことから民間療法として薬用にも用いられている。山菜由来成分には,抗腫瘍効果や抗酸化作用,抗菌活性,抗肥満作用などが報告されており,多種多様な生理活性物質が含まれている。本研究では,山梨県内で採取される山菜の機能性成分と生理活性について検討を行った。試料は,山梨県総合農業技術センター,八ヶ岳薬用植物園で採取…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • Lissauer型進行麻痺1例の臨床経過と継時的頭部MRI所見

    石原 智彦, 石原 彩子, 小澤 鉄太郎, 三瓶 一弘, 下畑 享良, 西澤 正豊 臨床神経学 55 (4), 238-242, 2015

    ...症例は60歳男性で,進行性の認知機能低下と痙攣発作を呈した.頭部MRIにて右前頭側頭葉を中心に広範なT<sub>2</sub>強調画像の高信号域をみとめた.脳血管造影検査で主要血管は正常であった.Mass effectを呈する画像所見から神経膠腫を鑑別に挙げたが血清,髄液梅毒検査が陽性であり,神経梅毒と診断した.ペニシリン静注にて治療を開始したが,肝障害のため,エリスロマイシンに変更した.2ヵ月間の...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献5件

  • 星細胞腫系神経膠腫の標準治療

    永根 基雄 Neuro-Oncologyの進歩 22 (3), 8-20, 2015

    Gliomas represent the most frequent malignant neoplasms that arise in the central nervous system.<b> </b>Astrocytic tumors comprise 78% of all gliomas and their histological grade (I – IV) is …

    DOI 医中誌

  • 初回治療段階にある中年期の悪性神経膠腫患者の体験のゆらぎ

    梅田 尚子, 岩田 浩子 日本がん看護学会誌 29 (3), 29-39, 2015

    ...<b>要 旨 </b>本研究の目的は,初回治療段階にある中年期の悪性神経膠腫患者の体験のゆらぎの様相を明らかにすることである.悪性神経膠腫で初回治療中である40 ~50 歳代の患者5 名を対象に半構成的面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチに基づき分析を行った.その結果,対象者は【脳腫瘍は驚怖】と感じながらも,【治療に賭ける】強い決意を持ち治療に臨んでいたが,終<sup>つい</sup...

    DOI Web Site 医中誌

  • レザフィリンを用いた光線力学療法における適切なレーザー照射条件の検討

    佐藤 あや, 三木 雄一, 秋元 治朗, 平沼 礼千佳, 藤原 泰之 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), P-57-, 2015

    ...<br>【方法】神経膠腫細胞としてU251細胞を用い、神経膠芽腫細胞としてT98G細胞およびA172細胞を用いた。各脳腫瘍細胞をNPe6で前処理後、波長664 nm、照射密度0~44 mWおよび照射量0~30 J/cm<sup>2</sup>の範囲の出力でレーザーを細胞に照射した。レーザー照射24時間後にWST-8アッセイにより細胞生存率を確認した。...

    DOI

  • 脳組織病理画像を用いた疾患の進行度評価のための特徴量抽出に関する一検討

    福間 貴一, 川中 普晴, Surya Prasath, Bruce J. Anorow, 高瀬 治彦 日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 31 (0), 540-543, 2015

    ...組織病理学の分野では,対象となる組織画像から様々な特徴量を抽出し,それらを用いて効率的で定量的な解析を行うといった研究が進められている.しかし,その際に用いられている特徴量の多くは乳癌,食道炎などを対象に検討されたものであり,その他の組織に対して有効であるとは限らない.本研究では,Glioma(神経膠腫)の組織病理画像における疾患進行度推定のための,各特徴量の識別性能について検討した.本稿では,Glioma...

    DOI Web Site

  • 可視化情報を統合する意思決定学

    村垣 善浩, 伊関 洋, 丸山 隆志, 新田 雅之, 齋藤 太一, 田村 学, 岡田 芳和 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (11), 876-886, 2014

    ...たとえば神経膠腫の手術における覚醒下での神経機能マッピングやモニタリングの結果解釈や5アミノレブリン酸 (5ALA) による発光の偽陽性偽陰性, 手術ナビゲーションのブレインシフトによる誤差やtractographyの過小評価問題, 運動誘発電位の低下閾値等, 関連学会や論文でmain topicとなる検討項目である....

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献27件

  • グリオーマに対する化学療法

    佐々木 光 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (7), 547-558, 2014

    ...<br> BCNU徐放剤の留置により, 再発ならびに初発悪性神経膠腫患者の生存期間が延長した. 再発膠芽腫の80%以上がBEVにより造影領域の縮小を示した....

    DOI 医中誌 参考文献29件

  • 神経膠腫患者の認知機能・QOL研究の現状と課題

    沖田 典子, 成田 善孝 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (1), 46-58, 2014

    ...神経膠腫の中でも最も予後の悪い膠芽腫に代表される悪性脳腫瘍の病態の本質は, 神経学的な悪化による日常生活機能の低下である. 神経膠腫患者でも長期生存患者が増えるにつれ, 生存期間の延長だけではなく, 「いかによく, 長く生きるか」を評価する必要がある....

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献70件

  • 「口腔期嚥下失行」が疑われた1症例

    後藤 一貴, 常見 泰弘, 吉田 智恵, 金谷 洋明, 平林 秀樹, 春名 眞一 耳鼻咽喉科展望 57 (4), 198-204, 2014

    ...精査にて前頭葉神経膠腫の診断となった。 放射線化学療法中に嚥下障害, 構音障害が出現し当科を紹介受診した。 Japan Coma Scale 1, Broca 失語を認めた。 口腔内の感覚運動麻痺はなく, 唾液の口腔内残留も認めなかった。 嚥下内視鏡検査では, 声帯麻痺はなく, 喉頭蓋谷, 両側梨状窩凹への唾液貯留も認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 6.脳腫瘍

    中村 英夫, 倉津 純一 日本内科学会雑誌 102 (8), 1952-1957, 2013

    いろいろな臓器で悪性腫瘍に対する治療の進歩が認められ,予後が改善している中,悪性脳腫瘍の代表的な神経膠芽腫に関しては,20年前と比較して若干予後は改善しているものの,生命予後に関しては1~2年である.各臓器の悪性腫瘍に対する分子標的薬剤が様々臨床応用されているが,神経膠芽腫にたいしての分子標的薬剤は未だ開発されていない.テモゾロマイドというアルキル化薬が,現在世界のスタンダードの薬剤であるが,血…

    DOI Web Site PubMed 参考文献7件

  • 神経膠腫発生に関与する遺伝子異常

    園田 順彦, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 22 (8), 582-589, 2013

     The Cancer Genome Atlas (TCGA) はヒト癌の発生に関わる遺伝子異常を網羅的に解明するためのプロジェクトであるが, そのpilot studyの最初の対象疾患は膠芽腫 (GBM) である. <br> 本稿ではそれらのうち代表的な4つの成果, (1)膠芽腫において高頻度に認められる3つの経路の異常, (2)IDH1遺伝子, …

    DOI 医中誌 参考文献26件

  • MRSが鑑別診断に有効であった脳アミロイド血管症関連炎症の1例

    岡村 朗健, 川本 行彦, 吉岡 宏幸, 村上 太郎, 米澤 公器, 金子 真弓 脳卒中 35 (2), 97-102, 2013

    Cerebral amyloid angiopathy-related inflammation, a rare and treatable variant of cerebral amyloid angiopathy, lacks specific imaging findings and requires invasive brain biopsy to confirm the …

    DOI 被引用文献1件 参考文献12件

  • 文法中枢

    金野 竜太 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 33 (2), 205-211, 2013

    ...さらに, 左前頭葉の神経膠腫患者の統辞的文理解を評価したところ, 左下前頭回と左運動前野外側部の神経膠腫によって, 確かに統辞処理に選択的な障害が生じることが明らかとなった。さらにまた, 統辞処理障害を呈する患者の脳活動を詳細に検討することにより, 統辞処理に関与する 3 つの脳内ネットワークを可視化した。そして, 統辞処理障害がこれらのネットワークの機能再編に基づくことが明らかとなった。...

    DOI 被引用文献1件

  • グリオーマの疫学と標準治療(<特集>グリオーマ治療の現状と展望)

    成田 善孝 Japanese Journal of Neurosurgery 21 (3), 184-191, 2012

    ...,グレード3・4の神経膠腫に対しては手術+放射線治療+テモゾロミドの投与であるが,照射の方法,照射量,化学療法プロトコールなどさまざまな治療が国内で行われている.神経膠腫の治療成績を改善するために,脳外科医はこれまでに蓄積されたエビデンスを理解して治療にあたることが必要であり,国内外で行われるさまざまな臨床試験を迅速に行うことも重要である....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献50件

  • 小児神経膠腫の治療コンセンサス(<特集>グリオーマ治療の現状と展望)

    園田 順彦, 隈部 俊宏, 齋藤 竜太, 金森 政之, 山下 洋二, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 21 (3), 224-235, 2012

    ...小児神経膠腫のうち,視経路・視床下部星細胞腫,上衣系腫瘍,脳幹部びまん性神経膠腫の代表的疾患3つを紹介する.視経路・視床下部星細胞腫:まれな疾患であり,組織学的には毛様細胞性星細胞腫が多く,発生にはBRAF遺伝子の異常が関与していることが多い.治療法として,現在は白金製剤を基本とした化学療法が標準治療となっている.上衣系腫瘍:現在,遺伝子変異の解析が網羅的に行われつつある.全摘出術が最良の治療法であるが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献110件

  • 改良型アデノウイルスベクターの開発と神経系細胞への遺伝子導入

    松井 勇人, 櫻井 文教, 形山 和史, 水口 裕之 日本薬理学雑誌 137 (2), 70-74, 2011

    ...いがん細胞など)への遺伝子導入が困難であること,2)生体内に投与した場合,Adベクターからわずかに産生されるウイルスタンパク質に対する細胞障害性T細胞が誘導され,組織障害が生じることなどが挙げられる.これらの問題を解決するために,これまでに様々な改良型Adベクターが開発されてきた.本総説の前半では,主な改良型Adベクターを紹介し,後半では,Adベクターを用いた神経系細胞への遺伝子導入ならびに神経疾患・神経膠腫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献86件

  • Secondary gliosarcomaの臨床病理学的検討

    伊東 民雄, 尾崎 義丸, 佐藤 憲市, 及川 光照, 中村 博彦, 田中 伸哉, 谷野 美智枝, 長嶋 和郎 Japanese Journal of Neurosurgery 20 (4), 289-298, 2011

    ...今回われわれは,悪性神経膠腫の放射線療法後にgliosarcoma(GS)へ転化した,いわゆるsecondary GS(SGS)の3例を経験し,臨床病理学的検討を行った.3症例はいずれも女性で,年齢は平均44.3歳と比較的若年であった.初回の病理は,GB:2例,AA:1例で,初期治療は開頭腫瘍摘出術後,放射線・化学療法を行った.複数回の再発後よりSGSになったのが2例で,初回再発時よりSGSになったのが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 神経膠腫の外科的治療後に高次脳機能障害を有した患者の生活の再編成

    佐藤 由紀子, 山﨑 智子, 内堀 真弓, 大木 正隆, 本田 彰子 日本がん看護学会誌 25 (1), 5-13, 2011

    ...<p><b>要 旨</b></p><p>本研究の目的は,神経膠腫の外科的治療後に高次脳機能障害を有した患者の生活の再編成の体験構造を明らかにすることである.初発の神経膠腫の手術後,外来通院中で,みずからの経験を語れる計10名の患者を対象に個別面接調査を行った.生活の再編成を構造的にとらえるため,現象学的アプローチの方法論を基に,A Giorgiの記述的現象学的方法を参考にし分析した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 頭皮放射線性皮膚炎に対する紫雲膏の治療成績

    林 明宗, 佐藤 秀光 日本東洋医学雑誌 62 (2), 142-146, 2011

    ...疾患内訳:悪性神経膠腫13例,脳悪性リンパ腫6例,転移性脳腫瘍3例。症状内訳(重複あり):発赤18例,灼熱感をともなう疼痛13例,瘙痒感13例,皮膚びらん3例。治療効果は自覚症状の改善度により以下のように判定した:著効(改善度80%以上),有効(改善度50%以上),やや有効(改善度50%未満),無効(改善度30%未満)<br>【成績】著効16例,有効6例で,全例に良好な治療効果を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献22件

  • 小児脳腫瘍の集学的治療における外科的治療の意義(<総会特集>脳腫瘍に対する集学的治療)

    長嶋,達也, 河村,淳史, 山元,一樹 小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 47 (3), 384-390, 2010-09-25

    ...集学的治療の進歩に伴い小児悪性脳腫瘍患児の長期生存が期待できるようになり,良好なQOLの確保が重要な課題となっている.胚腫や脳幹神経膠腫などの腫瘍を除いて,腫瘍の摘出度と生存期間は相関するため,小児脳腫瘍においても外科的治療が集学的治療の基本となる.手術の役割は組織診断,腫瘍減量,水頭症の管理など多岐に渡る.治療プロセス全体としての質を高めるためには,化学放射線治療の効果や腫瘍の生物学的性質に対する...

    NDLデジタルコレクション 医中誌 参考文献21件

  • 鈴木二郎・高久晃教授の低悪性度神経膠腫手術記録から学ぶべきこと

    隈部 俊宏, 成澤 あゆみ, 川瀬 誠, 伊藤 健司, 齋藤 竜太, 金森 政之, 山下 洋二, 園田 順彦, 渡辺 みか, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 19 (7), 549-556, 2010

    ...低悪性度神経膠腫はまれであること,また長い臨床経過を有することから,発症から死亡までのすべての病態を把握することが難しい.それゆえ,治療戦略は依然として確立されていない.完全な病態を把握するためには,各症例の正確で念入りな記録と永続的な保管が必要となる.今回長い寛解期間の後に再発し,これに対して再手術を行った2症例を経験したので報告する.初回手術は,それぞれ20年と35年前に当科の創始者である鈴木二郎...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 悪性神経膠腫における5-ALAを用いた術中蛍光診断

    堀越 佑一, 田戸 雅宏, 石原 隆太郎, 梅沢 武彦, 渋谷 肇, 杉谷 雅人 日本農村医学会学術総会抄録集 59 (0), 76-76, 2010

    ...【背景】悪性神経膠腫は浸潤性を持ち、正常脳組織との境界が不明瞭であるため、全摘出が困難な脳腫瘍である。近年、5-ALA(5-aminolevulinic acid)を用いた術中蛍光診断が悪性神経膠腫の摘出に対して用いられるようになってきた。5-ALAは悪性神経膠腫に選択的に取り込まれ、ヘム代謝を介しporphyrin_IX_へと合成され、集積する。...

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  • 間欠的低酸素が腫瘍細胞の放射線抵抗性に与える影響

    新坊 弦也, 安井 博宣, 山盛 徹, 稲波 修 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 166-166, 2010

    ...<BR> 【材料・方法】細胞はC6ラット神経膠腫細胞を用いた。間欠的低酸素処理は、1時間の低酸素条件と30分の大気条件を繰り返すことにより行った。X線の照射は間欠的もしくは慢性低酸素処理後、大気条件で行った。細胞増殖死はコロニー形成法により評価した。間欠的低酸素曝露のHIF-1α発現への効果はウエスタンブロット法により検討した。...

    DOI 医中誌

  • 髄芽腫細胞株ONS76を用いた放射線耐性株クローンニングとその幹細胞様性質の解析

    孫 略, 鈴木 健之, GERELCHULUUN Ariungerel, 洪 正善, 盛武 敬, 坪井 康次 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 164-164, 2010

    ...悪性神経膠腫は放射線療法に極めて抵抗性で患者の予後も不良である.近年,さまざまな癌において腫瘍形成能をもつ癌幹細胞の概念が提唱され,脳腫瘍においても放射線照射後に癌幹細胞マーカーとされるCD133を発現する細胞の割合が増加することや,フローサイトメトリーを用いて分離したCD133陽性細胞が放射線抵抗性を示すことが報告されている.このことからグリオーマ幹細胞の存在が悪性神経膠腫の放射線治療抵抗性に関与...

    DOI 医中誌

  • 覚醒下手術がもたらしたもの(<特集>悪性グリオーマ治療の進歩)

    隈部 俊宏, 岩崎 真樹, 永松 謙一, 関 慎太郎, 齋藤 竜太, 金森 政之, 山下 洋二, 園田 順彦, 佐藤 清貴, 中里 信和, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 19 (12), 907-915, 2010

    ...覚醒下手術が神経膠腫手術にもたらしたものは「理論」だとまとめられよう.それまで神経膠腫手術は,主観的で感覚の世界であった.したがって今のように頻繁に学会や論文で神経膠腫の手術を議論することはなかった.覚醒下手術を含めた脳機能マッピング・モニタリング法を用いた脳機能を露にしたうえでの神経膠腫摘出は,ニューロナビゲーションシステムや術中MRIによる解剖学的情報と併用されることにより,神経膠腫の手術を「論理的...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献39件

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