検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 291 件

  • 質問応答データセットによる種差別バイアスの測定に向かって

    竹下 昌志, 進藤 稜真, ジェプカ ラファウ, 荒木 健治 人工知能学会第二種研究会資料 2023 (AGI-026), 41-49, 2024-03-08

    ...本研究では、非ヒト動物に関する差別的バイアス、すなわち種差別バイアスを評価するためのデータセットの開発を行う。既存の英語QAデータセットを参考に、種差別バイアスを評価する日本語QAデータセットを構築し、日本語大規模言語モデルの種差別バイアスの評価を行う。実験の結果、日本語大規模言語モデルは種差別バイアスを示す傾向があることが明らかとなった。</p>...

    DOI

  • アジア人における被人種差別体験と コーピングの様態に関する文献レビュー

    牧, 美凪, 石丸, 径一郎 お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要 25 21-32, 2024-03-01

    ...一方で,質的研究が少数であること,および量的研究において文化的背景や人種差別の特性を考慮したコーピングの測定が行われていないことが確認された。この結果を踏まえ,人種差別に対するアジア系の社会・文化的背景を反映したコーピングの実態についてはさらなる研究の必要性が示唆された。...

    HANDLE Web Site

  • 五島キリシタン-仏教集落の社会的統合に保育所が果たした役割と残存する不平等

    甲斐 智大, 原 裕太, 高場 智博 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 200-, 2024

    ...</p><p> 社会的地位と災害リスクの関係に関して、既往研究では人種差別により都市内部で不平等な居住地分布が作り出され、マイノリティに様々なリスクが集中していると指摘されてきた(石山1999)。東日本大震災以降は都市内部の問題とみなされてきた研究を昇華させ、都市―農村関係を念頭に原子力政策がもたらす社会的不平等についての議論も展開されている。...

    DOI

  • ある日系カナダ人二世の青春

    杉万 俊夫 Journal of Group Dynamics 40 (0), 13-32, 2023-12-28

    ...<p> 従来からの人種差別に加えて、第二次世界大戦による強制収容・財産没収・強制的「散住」という社会的激動の中で少年期・青年期を送った日系カナダ人二世の追想録を紹介した。いかなる社会的激動の中にあろうとも、人間は、それなりにたくましく生きていく。その生き様は、社会的激動を鳥瞰図的に把握するだけではわからない。本稿では、ある日系カナダ人の「生き様」を本人の追想録によって紹介した。</p>...

    DOI

  • 障害当事者とその家族の視点からみた パーソン論の問題点

    阿部 芳久 東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (15) 35-61, 2023-03-31

    ...彼らは、障害者は不幸であり、知的レベルが重度の知的障害者と同程度の動物よりも重度の知的障害者を優位に道徳的配慮をすることは「種差別」である、等の主張をしている。それらの主張に対して、障害当事者であるジョンソンと重度の知的障害のある娘をもつキテイがさまざまな観点から反論している。それらの観点を整理することによって、パーソン論に内包する問題点を検討した。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 労働概念の歴史(4)

    酒巻, 秀明 東京女子大学社会学年報 = Tokyo Woman's Christian University annals of sociology 11 15-26, 2023-03-02

    ...ナチスの時代になると,労働は,人種差別の根拠として使われるようになった.それによると,ユダヤ人は,共通の利益のためではなく,エゴイズムから労働をするので,遠ざける必要があるとされた. ...

    機関リポジトリ Web Site

  • アスリートとしての反レイシズム実践とそのジレンマ

    有賀 ゆうアニース スポーツ社会学研究 31 (2), 93-106, 2023

    ...彼は人種差別として理解されうる経験を物語りつつ、それが誰かへの非難として受け止められないように自らの物語を慎重にデザインすることで、レイシズムへの抗議とファン、ユーザーとの協調的関係の維持という困難な2つの課題を同時に追求していた。...

    DOI

  • 外国人児童の文化的背景に配慮した体育指導のためのオンライン教師教育プログラムの開発

    古田 映布, 戸村 貴史, 池下 桃佳, 東浦 勇馬, 片岡 千恵, 佐藤 貴弘 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 580-, 2023

    ...保健体育に関わっては、外国人児童生徒等に対する暴力やハラスメント等の問題も存在し、その背景には言語の問題だけでなく、人種差別、貧困、文化適応など、様々な状況が複雑に絡み合っていることが指摘されている。そうした中で、体育および保健の学習の特質を活かしながら、インクルーシブ教育の視点から学習指導の改善、充実が強く求められている。...

    DOI

  • 総括と展望

    栗田 禎子, 久保 亨 学術の動向 27 (12), 12_74-12_75, 2022-12-01

    ...近年世界的な潮流となっている「植民地責任」の視座に立つことにより、①戦争や植民地支配の問題を世界史的文脈に位置づけ直し、その克服の普遍的・人類史的重要性を認識できるようになること、②この問題は長いスパンで粘り強く取り組まねばならないものであること(2001年の国連「ダーバン会議」は人種差別解決のためには奴隷交易・植民地支配の過去全体を検証する必要があると提起)が明らかになることを指摘し、③矛盾の根本的克服...

    DOI Web Site

  • ウトロ放火事件公判への意見書

    板垣 竜太 評論・社会科学 (142) 159-180, 2022-09-30

    ...人種差別撤廃条約の締約国である日本の国家機関は,ヘイトクライムを人種差別的な暴力行為について加重処罰する義務がある。それは人種差別的動機にもとづくヘイトクライムの被害が通常の犯罪に比べて深刻なものだからである。意見書ではこの観点から本件の被害の深刻性,広範性,長期持続性を論証するとともに,被告人の人種差別的動機を錯誤相関や脅迫的効果の意図といった側面から実証した。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 国際理解教育のための小学校外国語教育-地球市民意識の涵養に向けたCLIL実践-

    髙谷, 文也 奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研究」 = Bulletin of School of Professional Development in Education (SPDE), Nara University of Education 14 11-20, 2022-03-31

    ...パンデミックや人種差別問題など数々の問題が存在する世界で、多様な人々と平和的に共生していくためには、地球市民意識をもつ人を育むことが必要なのではないだろうか。本稿では、地球市民意識の涵養に向けて、小学校外国語科で行う国際理解教育を模索する。小学校6年生93名を対象にCLILという外国語教授法を用いて、人権と難民問題について学習を進めた。...

    機関リポジトリ

  • 《太陽の塔》を題材にした ESD 教材開発の検討

    栗谷 正樹, 中澤 静男 次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation 8 55-63, 2022-03-31

    ...岡本太郎のメッセージが、高度経済成長期の日本で理解されることは難しかったものの、展示で扱われた生命や人々の多様性と尊厳、公害、人種差別などは現在も解決が求められるSDGsの目標に通ずるものである。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 南アフリカにおける反アパルトヘイト教会闘争と『ベルハー信仰告白』(1982年)の神学

    豊川, 慎 キリスト教と文化 : 関東学院大学キリスト教と文化研究所所報 20 11-26, 2022-03

    ...南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策に抗する南アフリカ諸教会の神学的戦いから生み出された「ベルハー信仰告白(1982年起草、1986年採択)について、その歴史的背景と概要を紹介し、南アフリカにおける人種差別、正義と和解の問題を考察することにより、反アパルトヘイト教会闘争の歴史と神学の今日的意義と課題を明らかにする。...

    機関リポジトリ

  • 利害関係者ごとに異なるAIの指標に対する選好のクラウドソーシングによる統合方法の検討

    横田 拓也, 中尾 悠里 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2022 (0), 2J6OS24b03-2J6OS24b03, 2022

    ...<p>近年,人種差別・性差別といった差別的なバイアスを取り除くことによる公平な人工知能(AI)技術の研究が進められている.しかし,AIの公平性と精度の指標は時にトレードオフとなることが知られ,どの指標を重視するかについては利害関係者間で意見が異なることが知られる.従来,ワークショップ等を通じて異なる意見の調整が試みられて来たが,実環境で複数の利害関係者が毎回一堂に介して議論を行うことは困難である.そこで...

    DOI

  • 戦後「混血児問題」における〈反人種差別規範〉の形成

    有賀 ゆうアニース 社会学評論 73 (2), 154-171, 2022

    ...・偏見の是正が教育・福祉上の課題として追求されていった.こうした〈反人種差別規範〉は,「子ども」という人生段階上のカテゴリーに依存していたがゆえに,人種差別を公的問題として同定し対処する施策が児童福祉や学校教育という制度的枠組に制約されるという限界を内包していた....

    DOI Web Site 参考文献3件

  • AI脅威論の正体と人とAIとの共生

    栗原 聡 情報通信政策研究 4 (2), 45-54, 2021-03-25

    ...とはいえ、Deep Learningのような機械学習の性能を引き出すには潤沢なデータが必要であり、そのデータ一つ一つに気がつかないようなバイアスが含まれていれば、そのバイアスも学習されることになり、その結果AIが人種差別をするような判断をしてしまうといった問題が発生することになる。...

    DOI

  • Woke劇としてのJeremy O. Harris作Slave Play : BLM時代における人種の力学

    松本 美千代 東洋学園大学教職課程年報 = Bulletin of Teacher Training Course of Toyo Gakuen University 3 75-91, 2021-03-20

    2020 年5月25日にジョージ・フロイドがミネソタ州ミネアポリスで警察に拘束中に圧殺されて以来、全米で抗議デモが噴出し、ブラック・ライブズ・マターに基づく白人の組織的暴力に対する抗議、黒人差別是正のための運動は世界中に拡大した。この運動の特徴の一つに、参加者の多様性が見られ、デモの参加者の半数以上が白人であるデータも明らかになった。このような時代背景の中で発表された2020年のトニー賞ノミネー…

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • パワーハラスメント防止法の対象となったレイシャルハラスメント

    文 公 輝 アイヌ・先住民研究 1 83-98, 2021-03-01

    ...また、措置義務対象となるパワーハラスメントを構成する3つの要件、事業主が講ずるべき措置、講ずることが望ましい措置について、人種差別問題の観点から考察した。これら、措置義務対象となるパワーハラスメントを予防するためには、「グレーゾーン」のレイシャルハラスメントを把握し、適切対応を行うことが重要である。...

    DOI HANDLE Web Site

  • 高校地理教科書における「人種」に関する記述の問題点―差別・偏見を生まない地理教育に向けて―

    伊藤 千尋 E-journal GEO 16 (2), 327-344, 2021

    ...<p>「人種」は,一般に浸透している用語であるが,概念の定義を学ばなければ誤解しやすい.人種概念に対する誤った認識や,過去・現在の人種主義に対する理解の欠如は,国内外で生じている人種差別への理解を矮小化し,他者への差別・偏見を助長する土壌にもなりかねない.人種概念の理解に向けて地理教育も積極的な役割を担う必要がある.現行の高校地理教科書における「人種」および「黒人」に関する記述を分析した結果,すべての...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 川崎市ヘイトスピーチ解消に向けた条例制定の動きとその成立背景

    中澤 知己, 杉田 早苗, 土肥 真人 都市計画論文集 55 (3), 962-967, 2020-10-25

    <p>日本国内では2016年のヘイトスピーチ解消法後も、年間300を超えるヘイトスピーチが行われている。本研究では国内で初めてヘイトスピーチに対して罰則刑を定めた川崎市の条例の成立背景を明らかにすることを目的とする。 分析方法としては、川崎市の革新的な取組の背景を明らかにするために、市議会の議論に注目し、議事録からヘイトスピーチに関する発言、全1313件を抽出し、6つの論点に分類し、分析・考察し…

    DOI Web Site

  • 1930年代米国における大麻規制:ジャズ・モラルパニック・人種差別

    山本, 奈生 佛大社会学 44 28-43, 2020-03-20

    本稿は30年代米国社会において,マリファナがどのようにして逸脱の表象とされ,法規制の対象とされてきたのかを論ずるものである。戦前米国に内在していたレイシズムを前提としつつ,最初期の規制は10年代から開始されるが,これが「モラルパニック」の様相を帯びるのは30年代中頃のことである。連邦麻薬局の初代長官アンスリンガーは,自ら風説を流布して大麻とメキシコ人,黒人,そしてジャズを結び付け,「良家の女性」…

    機関リポジトリ Web Site

  • 人種主義問題と「パンドラの箱」

    松岡 陽子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2020 (0), A06-, 2020

    ...それは人種主義問題についても同様であり、日本が世界に先駆けて人種主義批判を行っていた歴史的事実―国際連盟創設時に規約に人種差別撤廃を記載することを提案した―をほぼ完全に無視している。すでに戦後70年以上経っており、少なくとも日本における人類学理論の取り扱いとしては非常に不自然である。...

    DOI

  • 人種に直面した20世紀の法 --フランスとイタリアにおける本国−植民地間の法制史研究--

    ファルコニエーリ シルビア, 福崎 裕子 人文學報 114 97-121, 2019-12-25

    ...法学者たちのふりをしてきた者たちは, 法的な人種差別化を正当化するために他の科学に依存してきた。2.法的言説への「人種」の導入は, 法外で設計された理論, 教義および研究の選択によって行われてきた。法学者たちは空の容器の中に, 俳優の目的と関心に応じて「人種」に異なる内容を与えてきたのである。3.法学者は, 人間の身体的側面(広義に解釈される)に注意を払ってきた。...

    DOI HANDLE Web Site 参考文献73件

  • 人種, 自由, 平等, 博愛 --フランスにおける科学と政治の間での「人種」概念の来歴(1815-1840)--

    ドロン クロード=オリビエ, 福崎 裕子 人文學報 114 123-157, 2019-12-25

    本稿は, 19世紀初頭のフランスの政治学に「人種の科学」が導入された状況と, この状況が人々の解放や権利の平等を促進する自由主義者, 社会主義者, サン=シモン主義者などの政治運動とどのように関連していたのかを検証する。この導入が, 王政復古中のフランスにおける自由主義の伝統の内側において---サンスール学派(Censeur : 監察官)であったシャルル・コント, シャルル・デュノワイエ, …

    DOI HANDLE Web Site 参考文献42件

  • バスク人とユダヤ人の間でいかにスペイン人アイデンティティが人種化したか

    ショブ ジャン=フレデリック, 福崎 裕子 人文學報 114 7-32, 2019-12-25

    ...本稿の目的は, 16世紀から20世紀半ばまでのスペイン社会における人種差別の地域的および一般的な系譜を提示することである。アイデンティティや他者性の人種的概念がスペイン政治を非常に早い段階から支配していたことを理解するための議論の出発点として, 特定されたバスク人のアイデンティティの事例を取り上げる。...

    DOI HANDLE Web Site 参考文献51件

  • 日本におけるフィリピン人外国語指導助手(ALT)の雇用問題 --外国青年招致事業(JET)などを中心に--

    杉本, 均, 山本, 陽葉 京都大学大学院教育学研究科紀要 65 179-200, 2019-03-27

    ...結論としては、日本側はより多くのALTを必要としており、それに伴って十分な英語能力を持つESLの英語話者を採用しつつあるが、実際の現場では未だネイティブスピーカーが好まれる傾向があり、職場における人種差別を感じている者も多かった。しかしながら帰国後ALTとしての職歴が有利に働くことや、他国出身者よりも勤務歴が長いことなどから、メリットのある取り組みであることが明らかになった。...

    HANDLE Web Site

  • マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの社会的奉仕

    高野, 進, 所澤, 保孝, 細谷, 早里, リサ, ボンド キリスト教と文化 : 関東学院大学キリスト教と文化研究所所報 17 31-41, 2019-03

    ...黒人の間でも、マルコムX のように、武闘を手段とし、人種差別・分離を逆手に取る立場もあった。キングの貢献は、彼自身が南部黒人社会の中から立ち上がり、同胞に自尊心を植え、社会的な正義の確立へのために闘い、奉仕したことにある。これは今日において、特に私たちは再度学び直す必要がある。...

    機関リポジトリ

  • 内村鑑三の宗教的地理学と墓標

    竹村 一男 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 311-, 2019

    ...なお,両書には環境決定論に傾いた記述や,特に『The earth and man』には人種差別的な記述も観られる。後年(~1930年)は聖書解釈による,神の創造物中における人間の優位性など,自然愛好家としての内村に好感を示す読者を失望させる記述も観られるが,これは内村の地理学が宗教的地理学である以上,免れえない帰結といえるかもしれない。...

    DOI

  • シヴィリティと社会の分断

    寺田 晋 現代社会学研究 32 (0), 21-31, 2019

    ...近年,インターネットを通じたヘイト・スピーチやフェイク・ニュースの拡散を背景に右派ポピュリズム勢力が台頭するとともに,人種差別主義や排外主義に対する抗議行動も激化している。こうした時代状況のもとで,社会の分断を危惧する声が高まっている。しかし,社会の分断とはどのような状態で,それは解消されるべきなのか,解消されるべきであるとしたらどのように解消されるべきなのだろうか。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • W.E.B.デュボイスと汎アフリカ主義

    本田 量久 現代社会学理論研究 13 (0), 19-31, 2019

    ...デュボイスが展開した汎アフリカ主義は「偏狭な人種的プロパガンダ」ではなく、奴隷貿易、奴隷制、植民地支配、人種差別という苦しみの経験を共有する有色人種の世界的連帯を展望したものであった。そして、デュボイスは、それぞれ独自の文化が尊重される一方で、民主主義や平和といった普遍的理念が人種・民族や国境を越えて共有される可能性とその条件を模索した。...

    DOI Web Site

  • ダヴィッド・ジョップの〈アフリカ〉

    中村 隆之 アフリカ研究 2018 (94), 61-72, 2018-12-31

    ...ダヴィッド・ジョップは,植民地主義や人種差別を仮借なく批判する一方,アフリカ人としての自覚を促す詩を書いた。しかし,その一貫した彼の立場には,彼自身の葛藤を認めることができる。ボルドーで生まれ,少年期・青年期の多くをフランスで過ごしたことや,フランス語で表現する詩人であることの葛藤である。彼が求め続けたものは,フランツ・ファノンのように,宗主国の支配から脱し,新たな「国民」を形成することにあった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献14件

  • ヘイトスピーチの法と言語

    橋内 武 社会言語科学 20 (2), 3-18, 2018-03-31

    <p>本稿は社会言語科学会第40回大会における筆者の特別講演をもとにして,「ヘイトスピーチの法と言語」について論述するものである.第一に2016年5月に成立したヘイトスピーチ解消法の言語的特徴を明らかにし,第二に(主に在日コリアンに対する)ヘイトスピーチ蔓延の実態について述べ,第三にヘイトスピーチ解消法の成立の経緯と問題点について考察する.とりわけ,ネット右翼によるSNS投稿・拡散や街宣デモによ…

    DOI Web Site

  • スポーツの希望:新自由主義拝金競争主義を超えて

    森田 啓 日本体育学会大会予稿集 69 (0), 29_1-29_1, 2018

    ...</p><p> 移民排斥、人種差別、環境破壊等々、私たちの生きる土台が揺るがされる時代となっている。スポーツができる環境、条件が危うい。スポーツを高潔に保つ努力は一方で必要だろうが、同時にスポーツは世の中を維持するための裏、闇も担ってきた。「ハレとケのケ」「ストレス発散の機会」など。...

    DOI

  • 公私を架橋する身体のポリティクス

    間 永次郎 南アジア研究 2017 (29), 92-123, 2017-12-31

    ...本稿では、第一に、サッティヤーグラハ闘争の開始を告げる1906年の人種差別法案撤廃を訴えるガーンディーの政治集会の演説をグジャラーティー語の原文から分析した。これにより、闘争の誕生を特徴付けていたものは、集会の中で、突如、ガーンディーが体験した内なる「シャクティ(<i>śakti</i>)」の発生にあったことを示した。...

    DOI Web Site

  • 戦後の国際社会における「女性の人権」の発見とそれに対する認識の変遷

    百瀬 圭吾 ボランティア学研究 17 (0), 115-126, 2017

    ...また、1960年代には開発における女性という視点が誕生し、同時にアメリカで人種差別撤廃運動や反戦運動に刺激された市民運動である、第二波フェミニズムが生まれた。これらが基盤となって、1975年からは、女性を取り巻く問題を話し合う世界女性会議が国連主催で開かれることになった。...

    DOI Web Site

  • 「沸騰地域」へと遷移するエスニックインナーシティの実態

    松尾 卓磨 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100301-, 2017

    ...人種差別、高い失業率、経済的衰退、そして犯罪多発化といった社会問題に苦しむ典型的なインナーシティとなったブリクストン地区であったが、1980年代には人種差別的な捜査を続けていたロンドン警視庁に対する不満が爆発し、中心地区において大規模な暴動が発生する。...

    DOI

  • クリップの主張 : 現実を変えていくために

    鼓 みどり 富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama 10 (2), 277-289, 2016-03-30

    Does video clip claim for political or social issues? How the artists represent their opinions in their clips? This paper focuses on claims of clips on environmental issues, victims of the war and …

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 異文化におけるコミュニケーションがパーソナリティーに与える影響

    田中 真奈美 東京未来大学研究紀要 9 (0), 105-115, 2016-03-21

    ...同時に、言葉の違い、人種差別の経験、コミュニケーションの難しさを通して、日本とアメリカの相違を認識していた。また、自身を日本人であるという意識が強くなっていくにつれ、日本文化を子どもや孫に伝えたいという意思が強くなっていったことが明らかになった。</p>...

    DOI Web Site

  • 00哲−26−口−13 オリンピズムの内在的価値に関する研究

    野上 玲子 日本体育学会大会予稿集 67 (0), 82_1-82_1, 2016

    ...<p> オリンピックはこれまで、パリ大会(1900年)での「宗教」論争によるアメリカ選手団の分裂や、セントルイス大会(1904年)での人種差別による「民族競技」の開催など、「人間の尊厳」を脅かす問題が幾度となく生起してきた。1935年のクーベルタンのラジオ演説においても、精神や肉体の創造は、「人間の尊厳」を損なう出来事の下ではあり得ないと述べている。...

    DOI

  • イギリスのサッカー研究の系譜とカルチュラル・スタディーズ

    小笠原 博毅 スポーツ社会学研究 24 (1), 35-50, 2016

    ...<br> それは世界のサッカーの負の「常識」であり、カルチュラル・スタディーズの大きなテーマの一つでもある人種差別とも無縁ではないということである。サッカーという、するものも見るものも魅了し、ポピュラー文化的快楽の豊富な源泉であるこのジャンルは、同時に不愉快で不都合な出来事で満ちている。...

    DOI Web Site

  • 対抗的な〈世界〉の制作

    碇 陽子 文化人類学 80 (4), 513-533, 2016

    ...しかし、これまで肥満差別は、人種差別やジェンダー差別などに比べ、廃絶すべき差別として捉えられてこなかった。なぜなら、体重やサイズをあらわす「ファット」カテゴリーは、「公民権法」が擁護する「人種」や「性別」などの公民権カテゴリーと比べ、「本質的」なカテゴリーではないと考えられてきたからだ。...

    DOI

  • コーネル・ウエストのレイシズム論

    大宮 有博 名古屋学院大学論集 人文・自然科学篇 52 (1), 15-28, 2015-07-31

    本論の目的は,コーネル・ウエストがレイシズムについてこれまで論じてきた内容を総括することである。本研究により明らかにするウエストのレイシズム論の要諦は,白人優越主義の萌芽に黒人に対する経済的搾取の意図はなかったということ,また被差別者が背負わされた「ニヒリズム」に向き合うことこそ,レイシズムの解決にあたって不可欠だということである。

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 国際化の中の教育課程編成問題 : 平和と歴史認識

    佐藤, 幸也 科学/人間 44 85-114, 2015-03

    ...なお、このヘイトスピーチは、国連「人種差別撤廃条約 あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約」の第4条によると、「締約国は、一の人種の優越性若しくは一の皮膚の色若しくは種族的出身の人の集団の優越性の思想若しくは理論に基づくあらゆる宣伝及び団体又は人種的憎悪及び人種差別(形態のいかんを問わない。)...

    機関リポジトリ Web Site

  • 判例評釈 人種差別的示威活動と人種差別撤廃条約

    中村, 英樹 北九州市立大学法政論集 42 (1), 77-95, 2014-07

    ...京都朝鮮第一初級学校事件の一審判決(京都地判平成25年10月7日)について、従来の判例と比較検討し、同判決が採る人種差別撤廃条約の間接適用の手法の特殊性を指摘する。同判決は、条約6条の義務を裁判所が直接負う義務と解して高額賠償命令を正当化するなど、人種差別に対する実効的な保護・救済を行っていく姿勢を示すという特徴を持つが、それは日本という国家がこれまで人権条約に取ってきた姿勢とは相当異なっている。...

    機関リポジトリ

  • 2011年イギリス暴動と暴徒特性

    根田 克彦 日本地理学会発表要旨集 2014a (0), 193-, 2014

    ...また,逮捕者の2/3ほどが略奪と器物破損であった.そのため,この暴動は人種差別に対する抵抗という単純な図式では説明できないことが指摘された。暴動直後に政府は,この暴動が犯罪者たちによるものであることを非難し,犯罪行為に対する厳格な対応が社会的要請とされた。...

    DOI

  • グローバリゼーションにおける女性の主体

    Cheah, Pheng, チャー, フェン International journal of Okinawan studies 2 (2), 81-94, 2011-12-24

    ...よって、我々がサイードのオリエンタリズム的言説や表象のシステムや、ファノンを書き換えたバーバの「植民地主義的言説における人種差別的ステロタイプ」や、さらにはスピヴァクのいう、植民地主義的法律や教育の文明化的プロセスを経てつくられていく「植民地主義における主体形成」の認識論的な暴力などというものを考察しようとするとき、ポストコロニアル的文化批評の異なる位相は、植民地化された主体が生じる瞬間に押し付けられる...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 種差別撤廃委員会 通報番号29/2003

    川本, 紀美子, Kawamoto, Kimiko 神奈川ロージャーナル 4 75-77, 2011-07-31

    民族的又は種族的出身に基づいて公共の場所へのアクセスを拒否されたという主張について、当事国が迅速かつ効果的に調査することを怠ったことが条約に違反するとされた事例

    機関リポジトリ HANDLE

  • ジンバブウェ再入植地における入植者の保有地拡大に関する研究

    井戸 雄大 日本地理学会発表要旨集 2010f (0), 41-41, 2010

    ...南部アフリカのジンバブウェでは、植民地期に白人入植者が制定した人種差別的な法律によって、大規模なアフリカ人の土地収用が行われた。土地収用されたアフリカ人は、気候環境の厳しい地域を原住民保留地として指定され、そこに強制移住を強いられることとなった。このように人種に基づく土地所有形態が固定化され、アフリカ人は周縁化されていった。...

    DOI

  • カナダの国籍概念と選挙権 : 英国臣民からカナダ人へ

    加藤, 普章 大東法学 19 (1), 1-33, 2009-10-30

    カナダは英国の植民地として発展してきたため、法制度や政治制度など英国の影響を強く受けてきた。しかし第二次世界大戦後、おもに英語系カナダの指導者たちは、英国との歴史的連続性を否定するわけではないが、独自の国籍概念を導入することになった。それまではカナダ人は「カナダに在住する英国臣民」という定義が公的に認められてきたが、英国臣民という側面に加えてカナダ独自の国籍概念を新しくここで導入した。その後、1…

    機関リポジトリ Web Site

  • 種差別撤廃委員会通報番号10/1997

    川本, 紀美子, Kawamoto, Kimiko 神奈川ロージャーナル 2 109-111, 2009-09-30

    ...私企業たる銀行の人種差別的行為をめぐり、個人や 企業による人種差別を撤廃する締約国の義務(第2条1項(d)) との関連において、効果的な救済措置の権利(第6条)の侵害が認定された事例...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 日本の学校における人種差別によるいじめについて

    ギリス・フルタカ, アマンダ 京都産業大学教職研究紀要 4 17-40, 2009-03

    世界中の学校でいじめはおきている。近年メディアでは、日本の学校における行き過ぎたいじめの事例が大きな注目を集めている。子供たちがいじめを行う原因は多くある。日本のように集団と同ーの基準をもつことが求められる集団的社会で、最もー般的ないじめの対象は、多数派とは明らかに違う子供である。外国人労働力の規模拡大と国際結婚の増加に伴い、民族的、文化的、言語的に日本人の同級生とは異なる背景をもつ子供の割合が…

    機関リポジトリ HANDLE

  • フランスでの移民第二世代と「市民」との境界

    渋谷 努 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2009 (0), 136-136, 2009

    ...本発表では、フランスにおける、移民第二世代を中心に行った反人種差別のための行進に端を発した第二世代による政治や文化の運動"beur mouvement" とその後の移民第二世代によるフランス社会への格差是正のための働きかけを取り上げ、受け入れ社会と移民第二世代たち自身による「市民」イメージとの齟齬を明確にし、1980 年代以降フランスでの「市民」イメージが構築されていった過程を明らかにする。...

    DOI

  • 清末の「種族」論とナショナル・アイデンティティ

    オウ, ケンエイ, Ou, Jianying 新潟国際情報大学情報文化学部紀要 10 81-89, 2007-05-30

    ...「種族」論が発生した当時の歴史的背景として、西洋の侵略と人種差別論を指摘し、またその文化的背景として、中国伝統の流れの一つである「華夷の弁」の観念を語った。諸民族が緩やかな関係で共存した伝統的な天下社会のあり方を変えて、一つの統合した国家を形成するのは、当時の緊迫課題であった。統合国家としてのナショナル・アイデンティティをどこに求めれば、中国の人々が凝集するのか。...

    機関リポジトリ Web Site

  • イギリスにおけるエスニック・マイノリティーと多文化教育の変遷

    奥村 圭子, OKUMURA Keiko 言葉の学び、文化の交流 : 山梨大学留学生センター研究紀要 2 3-16, 2007-03-20

    ...また、イギリス社会における反人種差別教育も提唱された。現行の学校教育課程では、これらの教育理念を総合的にとり入れて、エスニック・マイノリティーの子どもたちの機会均等を保障するとともに、自らの文化を学ぶことを制度として認めている。さらに、カリキュラムの中で多文化理解の教育と地域コミュニティーをも含めた学校風土作りも重視している。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 日本国憲法における「表現の自由」の意義--米国憲法との比較的観点から

    梅山 香代子 東洋学園大学紀要 = Bulletin of Toyo Gakuen University 13 15-28, 2005-03-15

    ...米国においては人種差別問題が,この権利を制約する要素となったが,日本においては公共の福祉がこの権利に対する制約原理となった。日本の最高裁判所は,表現の自由を最大限に尊重する姿勢を示しながらも公共の福祉をより重んずる姿勢を崩していない。 近年,情報通信技術の飛躍的発展により,プライヴァシーを保護する必要が強く主張されるようになっている。そのため,「表現の自由」が制約を受ける場合が多くなった。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 米国鍼灸の教育制度

    小田 博久 全日本鍼灸学会雑誌 55 (5), 723-735, 2005

    Although many individuals in Japan believe that the general compulsory education system in the United States is solely defined as 6 years for Elementary School, 3 years for Junior High School, and 3 …

    DOI

  • 絶望の表現としての暴力、という問題 : 松本清張「黒地の絵」(<特集>暴力と文学)

    佐藤 泉 日本文学 54 (1), 71-80, 2005

    ...この物語は、北九州の米軍キャンプの近くでおこった黒人兵士の女性に対する性暴力を、それに先行するアメリカ社会内部の人種差別という第一の暴力への反応として描き出す。つまり暴力は絶望の表現として描かれる。しかし、女性に向けられる暴力は反差別とは無関係である。動機と表現との間の関係は拡散している。...

    DOI Web Site

  • Jazzの集大成としてのBe Bop

    霧生, トシ子 尚美学園大学芸術情報学部紀要 3 129-144, 2004-03-31

    1930年-40年から発展した様式を持ち、インプロビゼーション(improvisation)を主体とした極めて高いレベルを持ったビ・バップはジャズを集約しているものと考える。ジャズの歴史の背景に沿って、その永遠性、現代性にていて社会的考察をしてみる。

    機関リポジトリ Web Site

ページトップへ